JP6126454B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関するものである。
使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの吸収性物品の外装シート材(裏面材)には、ムレやカブレを防止する観点から、透湿性のシートが使用されている。例えば、特許文献1には、微多孔質ポリオレフィン透湿性樹脂膜と不織布とを積層した透湿性シートを裏面材として用いた吸収性物品が開示されている。特許文献2には、透湿性シート上に、全光線透過率が50%未満の不透明領域および全光線透過率が50%以上の透明領域が形成されており、透湿度が0.8〜4g/10cm・hであり、該透明領域の面積が5〜30%である多孔性シートを裏面材として用いた吸収性物品が開示されている。特許文献3には、紫外線透過率が10%以下、白色度が65以上、全光線透過率が35%以下、透湿度が1kg/(m・24hr)以上、耐水圧が4.9kPa以上である透湿性シートを防漏層として用いた吸収性物品が開示されている。特許文献4には、開孔のために用いられる添加剤を含まない結晶性ポリオレフィン樹脂により形成された微多孔質ポリオレフィン透湿性樹脂膜と不織布とを積層してなる透湿性シートを裏面材として用いた吸収性物品が開示されている。
裏面材として透湿性シートを用いた吸収性物品では、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気が、吸収性物品の外側面で結露して、吸収性物品を着用している着用者の肌や着用している物品を濡らしてしまうという問題点があった。また、結露により肌又は着用物品が濡れると、不快であるとともに、着用物品を交換しなければならない場合もある。
このような問題点を解決するものとして、例えば、特許文献5、6の吸収性物品が提案されている。特許文献5には、着用者の股部を含む領域にあてがわれる吸収性物品であって、水分を吸収する吸収コアと、少なくとも一部の領域が透水性を有し、前記吸収コアの肌面側に配置される内側シート部材と、前記吸収コアの外面側に配置される外側シート部材とを備え、前記外側シート部材は、通気性と防水性とを有する多孔性樹脂フィルムと、通気性と吸水性とを有し、前記多孔性樹脂フィルムの外面側に重ね合わされる吸水性シートとを備えることを特徴とする吸収性物品が開示されている。
特許文献6には、着用者の股部を含む領域にあてがわれる尿吸収パッドであって、水分を吸収する吸収コアと、少なくとも一部の領域が透水性を有し、前記吸収コアの肌面側に配置される内側シート部材と、前記吸収コアの外面側に配置される外側シート部材とを備え、前記外側シートは、通気性と防水性とを有する多孔性樹脂フィルムと、通気性を有し、前記多孔性樹脂フィルムの外面側に重ね合わされる外装シートと、吸水性ポリマーが混入され、前記多孔性樹脂フィルムと前記外装シートとの間に付与され、両者を接合する接着剤とを備えることを特徴とする尿吸収パッドが開示されている。
特開平9−76386号公報 特開平11−349702号公報 特開2001−106817号公報 特開2004−136678号公報 特開2011−182906号公報 特開2011−182907号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、吸収性物品において、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気の結露により、吸収性物品の外側や周囲が濡れるのを防止する吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の吸収性物品は、吸収体と前記吸収体の外面側に外装シート材とを有する吸収性物品であって、前記外装シート材は、透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であり、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であることを特徴とする。本発明は、吸収性物品の外装シート材として、空気の透過性は高いが、水蒸気の透過性が低いシートを用いるところに要旨がある。すなわち、本発明で使用する外装シート材は、透気抵抗度が240(秒/100cc)以下であり、空気の透過性が高いにもかかわらず、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であり、水蒸気の透過性が低い。そのため、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気が、外装シート材を透過するのが抑制される。しかし、空気の透過性が高く、吸収性物品内部で空気が循環されるので、ムレが低減される。なお、以下の説明において、空気の透過性は高いが、水蒸気の透過性が低いシートを単に「高通気性・低透湿性シート」という場合がある。
前記外装シート材としては、多孔性シートの表面に、水のSP値(溶解性パラメーター)よりも低いSP値の部位を有する親空気化処理剤を塗布して得られるものであることが好ましく、前記多孔性シートは、例えば、熱可塑性樹脂に充填剤を配合したシート用樹脂組成物をシート状に成形した後、延伸処理することにより得られる。また、前記外装シート剤は、充填剤の表面を水のSP値(溶解性パラメーター)よりも低いSP値の部位を有する親空気化処理剤で処理し、得られた充填剤を熱可塑性樹脂に配合したシート用樹脂組成物をシート状に成形した後、延伸処理することにより得られるものであってもよい。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィンが好ましい。
前記親空気化処理剤は、前記熱可塑性樹脂のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物が好ましく、SP値(溶解性パラメーター)が、6〜7.5の部位を有する化合物がより好ましい。
本発明の吸収性物品としては、例えば、展開型またはパンツ型の使い捨ておむつを挙げることができる。
本発明によれば、吸収性物品の外側での水蒸気の結露を抑制することができ、また、ムレの問題もない。
本発明の吸収性物品の一例の平面図(展開図)。 図1のI−I線の模式的断面図。 図1のII−II線の模式的断面図。 本発明の吸収性物品の別例の模式的断面図。 モニター試験における吸収性物品の密封状態を示す模式図。
本発明の吸収性物品は、吸収体と前記吸収体の外面側に外装シート材とを有する吸収性物品であって、前記外装シート材は、透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であり、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であることを特徴とする。
まず、本発明で使用する外装シート材について説明する。前記外装シート材は、透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であり、210(秒/100cc)以下が好ましく、180(秒/100cc)以下がより好ましく、100(秒/100cc)以下が特に好ましい。前記透気抵抗度は、空気の透過性を指標し、数値が小さい方が、空気が透過しやすいことを意味する。外装シート材の透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であれば、空気の透過性が高くなる。吸収性物品の外部から内部へ空気が透過し、吸収性物品内部の空気が循環されるので、ムレを防止することができる。前記外装シート材の透気抵抗度の下限は、特に限定されないが、8(秒/100cc)が好ましく、10(秒/100cc)がより好ましい。透気抵抗度が、8(秒/100cc)未満であると、シートの防水性が劣る場合があるからである。
本発明で使用する外装シート材は、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であり、3200(g/m・24Hr)以下が好ましく、3000(g/m・24Hr)以下がより好ましく、2000(g/m・24Hr)以下が特に好ましい。透湿度は、水蒸気の透過性を指標し、数値が大きい方が、水蒸気が透過しやすいことを意味する。透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であれば、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気が外装シート材を透過するのを抑制することができる。前記外装シート材の透湿度の下限は、特に限定されないが、80(g/m・24Hr)が好ましく、100(g/m・24Hr)がより好ましく、120(g/m・24Hr)がさらに好ましい。前記外装シート材の透湿度が、80(g/m・24Hr)未満であれば、空気の通気性が劣る場合があるからである。
前記外装シート材は、一般の外装シートと同程度の耐水性を具備することが好ましい。外装シート材の耐水圧は、8kPa以上が好ましく、10kPa以上がより好ましい。また、前記外装シート材の目付けは、縦裂強度やCD破断強度の観点から、10g/m以上が好ましく、12g/m以上がより好ましく、15g/m以上がさらに好ましく、65g/m以下が好ましく、63g/m以下がより好ましく、60g/m以下がさらに好ましい。
前記外装シート材の厚みとしては、18μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましく、45μm以下が好ましく、43μm以下がより好ましい。厚みが前記範囲内であれば、透湿性や通気性を維持しつつ強度も保てるからである。
前記外装シート材としては、例えば、細孔を有する多孔性シートを親空気化処理することにより得られる高通気性・低透湿性シートを用いることが好ましい。
前記多孔性シートは、例えば、熱可塑性樹脂に充填剤を配合したシート用樹脂組成物を溶融混練し、シート状に成型した後、一軸または二軸の延伸処理をすることにより得られるものが好ましい。延伸処理によって、充填剤の周囲に細孔が形成される。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが好ましい。得られる外装シート材に不透液性を付与できるからである。前記ポリオレフィンとしては、オレフィンのホモポリマー又はコポリマーや、オレフィンと他のモノマーとのコポリマーをこれらの1種又は2種以上で使用することができる。前記オレフィンとしては、エチレン又はプロピレンが好適に使用される。特に、前記ポリオレフィンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレンが好ましい。
前記多孔性シートの細孔径は、0.3μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましく、0.7μm以上がさらに好ましく、3.0μm以下が好ましく、2.8μm以下がより好ましく、2.5μm以下がさらに好ましい。
本発明において、親空気化処理とは、処理対象物の表面を、水のSP値(溶解性パラメーター)よりも低いSP値の部位を有する化合物(以下、「親空気化処理剤」という場合がある)で処理することである。水のSP値(SP値:23)は高い。水のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物で、多孔性シートの細孔の周囲を処理すれば、多孔性シートは、細孔を有しているにもかかわらず、水蒸気を透過させないようになる。なお、本発明において溶解性パラメーターは、Fedorsらによって提案された方法[Poym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)]によって算出される値である。
水のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物は、水のSP値よりも低いSP値の部位を、化合物の骨格の少なくとも一部に有するものであれば、特に限定されない。水のSP値よりも低いSP値の部位が存在すれば、この部位が細孔周辺に配列して、水蒸気の透過を抑制するからである。しかし、水蒸気の透過性をより効率的に抑制するという観点からは、水のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物における水のSP値よりも低いSP値の部位の含有率は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上が好ましく、化合物全体のSP値が、水のSP値よりも低いことがさらに好ましい。
また、経験的には、酸素と窒素の透過係数値は、SP値が7〜8の範囲で極大値を示し、SP値が6以下あるいは9以上になると顕著に小さくなっていくといわれているが、本発明では、多孔性シートを構成する熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物で、多孔性シートを処理することが好ましい。熱可塑性樹脂成分よりも低いSP値の部位を有する化合物は、熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いSP値の部位を、化合物の骨格の少なくとも一部に有するものであれば、特に限定されない。熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いSP値の部分が存在すれば、この部位が細孔周辺に配列して、水蒸気の透過を抑制するからである。しかし、水蒸気の透過性をより効率的に抑制するという観点からは、熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物における熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いSP値の部位の含有率は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上が好ましく、化合物全体のSP値が、熱可塑性樹脂成分のSP値よりも低いことがさらに好ましい。
例えば、多孔性シートが、ポリオレフィン製の多孔性シートである場合、ポリオレフィンよりも低いSP値の部位を有する化合物で処理することが好ましい。ポリオレフィンよりも高いSP値を有する化合物は、親水性が高く、斯かる化合物で処理された細孔は、水蒸気を透過させやすくなる。また、ポリオレフィンとほぼ同一のSP値の部位を有する化合物であれば、フィルム全体に化合物が馴染んでしまうので、細孔の周囲を親空気化することが難しくなる場合がある。上述した観点から、本発明では、外装シート材として、多孔性ポリオレフィンシートをSP値が6〜7.5である部位を有する化合物で処理して得られるシートを用いることが好ましい。なお、ポリエチレン(SP値:8.0)、ポリプロピレン(SP値:8.0)等のポリオレフィンのSP値は8〜10前後である。
SP値が6〜7.5である部位を有する化合物は、SP値が6〜7.5である部位を化合物の骨格の少なくとも一部に有するものであれば、特に限定されない。SP値が6〜7.5である部分が存在すれば、この部位が細孔周辺に配列して、水蒸気の透過を抑制するからである。しかし、水蒸気の透過性をより効率的に抑制するという観点からは、SP値が6〜7.5である部位を有する化合物におけるSP値が6〜7.5である部位の含有率は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、化合物全体のSP値が6〜7.5であることがさらに好ましい。
SP値が6〜7.5である部位を有する化合物としては、ポリシロキサン構造をもつ化合物、〔ジメチルシロキサン(7.3)をもつ化合物等〕や、フッ素原子をもつ炭化水素基を含有する化合物、〔テトラフルオロエチレン(6.2)を有もつ化合物等〕などを挙げることができる。
ポリシロキサン構造をもつ化合物としては、ポリジメチルシロキサン;ポリオキシエチレン変性ポリシロキサン、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)変性ポリシロキサンなどのポリエーテル変性ポリシロキサン;カルボキシ変性ポリシロキサン;エポキシ変性ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン;アルコキシ変性ポリシロキサン、および、これらの混合物などが挙げられる。
ポリエーテル変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサンおよびアミノ変性ポリシロキサンなどの変性シリコーンの有機基(変性基)の位置は、特に限定されないが、ポリシロキサンの側鎖、ポリシロキサンの両末端、ポリシロキサンの片末端、ポリシロキサンの側鎖と両末端との両方のいずれでもよい。これらのうち、吸収特性の観点から、ポリシロキサンの側鎖およびポリシロキサンの側鎖と両末端との両方が好ましく、さらに好ましくはポリシロキサンの側鎖と両末端との両方である。
ポリエーテル変性ポリシロキサンの有機基(変性基)としては、ポリオキシエチレン鎖又はポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)鎖を含有する基が含まれる。ポリエーテル変性ポリシロキサンに含まれるオキシエチレン単位および/またはオキシプロピレン単位の個数は、ポリエーテル変性ポリシロキサン1分子あたり、2個〜40個が好ましく、5個〜30個がより好ましく、7個〜20個がさらに好ましく、10個〜15個が最も好ましい。ポリエーテル変性ポリシロキサンに含まれるオキシエチレン単位および/またはオキシプロピレン単位の個数が、前記範囲であると、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気の結露により、吸収性物品の外側や周囲が濡れるのを防止する性能が良好となる。また、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基を含む場合、オキシエチレン基およびオキシプロキレン基の含有率(質量%)は、ポリエーテル変性ポリシロキサン100質量%中、1質量%〜30質量%が好ましく、3質量%〜25質量%がより好ましく、5質量%〜20質量%がさらに好ましい。オキシエチレン基およびオキシプロキレン基の含有率が前記範囲内であれば、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気の結露により、吸収性物品の外側や周囲が濡れるのを防止する性能が良好となる。
ポリエーテル変性ポリシロキサンは、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品{変性位置、オキシアルキレンの種類}が好ましく例示できる。
・信越化学工業株式会社製
KF−945{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、KF−6020{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、X−22−6191{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、X−22−4952{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、X−22−4272{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、X−22−6266{側鎖、オキシエチレン及びオキシプロピレン}
・東レ・ダウコーニング株式会社製
FZ−2110{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−2122{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−7006{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−2166{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−2164{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−2154{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}、FZ−2203{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}及びFZ−2207{両末端、オキシエチレン及びオキシプロピレン}
カルボキシ変性ポリシロキサンの有機基(変性基)としてはカルボキシ基を含有する基等が含まれ、エポキシ変性ポリシロキサンの有機基(変性基)としてはエポキシ基を含有する基等が含まれ、アミノ変性ポリシロキサンの有機基(変性基)としてはアミノ基(1、2,3級アミノ基)を含有する基等が含まれる。これらの変性シリコーン の有機基(変性基)の含有量(g/mol)は、カルボキシ当量、エポキシ当量又はアミノ当量として、200〜11000が好ましく、より好ましくは600〜8000、さらに好ましくは1000〜4000である。変性シリコーン の有機基(変性基)の含有量(g/mol)は、カルボキシ当量、エポキシ当量又はアミノ当量が、前記範囲であれば、吸収性物品の内部から抜け出した水蒸気の結露により、吸収性物品の外側や周囲が濡れるのを防止する性能が良好となる。なお、カルボキシ当量は、JIS C2101:1999の「16.全酸価試験」に準拠して測定される。また、エポキシ当量は、JIS K7236:2001に準拠して求められる。また、アミノ当量は、JIS K2501:2003の「8.電位差滴定法(塩基価・塩酸法)」に準拠して測定される。
カルボキシ変性ポリシロキサンは、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品{変性位置、カルボキシ当量(g/mol)}が好ましく例示できる。
・信越化学工業株式会社製
X−22−3701E{側鎖、4000}、X−22−162C{両末端、2300}、X−22−3710{片末端、1450}
・東レ・ダウコーニング株式会社製
BY 16−880{側鎖、3500}、BY 16−750{両末端、750}、BY 16−840{側鎖、3500}、SF8418{側鎖、3500}
エポキシ変性ポリシロキサンは、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品{変性位置、エポキシ当量}が好ましく例示できる。
・信越化学工業株式会社製
X−22−343{側鎖、525}、KF−101{側鎖、350}、KF−1001{側鎖、3500}、X−22−2000{側鎖、620}、X−22−2046{側鎖、600}、KF−102{側鎖、3600}、X−22−4741{側鎖、2500}、KF−1002{側鎖、4300}、X−22−3000T{側鎖、250}、X−22−163{両末端、200}、KF−105{両末端、490}、X−22−163A{両末端、1000}、X−22−163B{両末端、1750}、X−22−163C{両末端、2700}、X−22−169AS{両末端、500}、X−22−169B{両末端、1700}、X−22−173DX{片末端、4500}、X−22−9002{側鎖・両末端、5000}
・東レ・ダウコーニング株式会社製
FZ−3720{側鎖、1200}、BY16−839{側鎖、3700}、SF 8411{側鎖、3200}、SF 8413{側鎖、3800}、SF 8421{側鎖、11000}、BY 16−876{側鎖、2800}、FZ−3736{側鎖、5000}、BY 16−855D{側鎖、180}、BY 16−8{側鎖、3700}
アミノ変性シリコーンは、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品{変性位置、アミノ当量}が好ましく例示できる。
・信越化学工業株式会社製
KF−865{側鎖、5000}、KF−864{側鎖、3800}、KF−859{側鎖、6000}、KF−393{側鎖、350}、KF−860{側鎖、7600}、KF−880{側鎖、1800}、KF−8004{側鎖、1500}、KF−8002{側鎖、1700}、KF−8005{側鎖、11000}、KF−867{側鎖、1700}、X−22−3820W{側鎖、55000}、KF−869{側鎖、8800}、KF−861{側鎖、2000}、X−22−3939A{側鎖、1500}、KF−877{側鎖、5200}、PAM−E{両末端、130}、KF−8010{両末端、430}、X−22−161A{両末端、800}、X−22−161B{両末端、1500}、KF−8012{両末端、2200}、KF−8008{両末端、5700}、X−22−1660B−3{両末端、2200}、KF−857{側鎖、2200}、KF−8001{側鎖、1900}、KF−862{側鎖、1900}、X−22−9192{側鎖、6500}
・東レ・ダウコーニング株式会社製
FZ−3707{側鎖、1500}、FZ−3504{側鎖、1000}、BY 16−205{側鎖、4000}、FZ−3760{側鎖、1500}、FZ−3705{側鎖、4000}、BY 16−209{側鎖、1800}、FZ−3710{側鎖、1800}、SF8417{側鎖、1800}、BY 16−849{側鎖、600}、BY 16−850{側鎖、3300}、BY 16−879B{側鎖、8000}、BY 16−892{側鎖、2000}、FZ−3501{側鎖、3000}、FZ−3785{側鎖、6000}、BY 16−872{側鎖、1800}、BY 16−213{側鎖、2700}、BY 16−203{側鎖、1900}、BY 16−898{側鎖、2900}、BY 16−890{側鎖、1900}、BY 16−893{側鎖、4000}、FZ−3789{側鎖、1900}、BY 16−871{両末端、130}、BY 16−853C{両末端、360}、BY 16−853U{両末端、450}
これらの混合物としては、ポリジメチルシロキサンとカルボキシル変性ポリシロキサンとの混合物、及びポリエーテル変性ポリシロキサンとアミノ変性ポリシロキサンとの混合物等が挙げられる。
フッ素原子をもつ炭化水素基を含有する化合物としては、パーフルオロアルカン、パーフルオロアルケン、パーフルオロアリール、パーフルオロアルキルエーテル、パーフルオロアルキルカルボン酸またはその塩、パーフルオロアルキルアルコール、および、これらの2種以上の混合物等が含まれる。
パーフルオロアルカンとしては、フッ素原子数4〜42、炭素数1〜20のアルカンが好ましい。パーフルオロアルカンとしては、例えば、トリフルオロメタン、ペンタフルオロエタン、ペンタフルオロプロパン、ヘプタフルオロプロパン、ヘプタフルオロブタン、ノナフルオロヘキサン、トリデカフルオロオクタン、および、ヘプタデカフルオロドデカンなどが挙げられる。
パーフルオロアルケンとしては、フッ素原子数4〜42、炭素数2〜20のアルケンが好ましい。パーフルオロアルケンとしては、例えば、トリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロペン、トリフルオロプロペン、ヘプタフルオロブテン、ノナフルオロヘキセン、トリデカフルオロオクテン、および、ヘプタデカフルオロドデセンなどが挙げられる。
パーフルオロアリールとしては、フッ素原子数4〜42、炭素数6〜20のアリールが好ましい。パーフルオロアリールとしては、例えば、トリフルオロベンゼン、ペンタフルオロトルエン、トリフルオロナフタレン、ヘプタフルオロベンゼン、ノナフルオロキシレン、トリデカフルオロオクチルベンゼン、および、ヘプタデカフルオロドデシルベンゼンなどが挙げられる。
パーフルオロアルキルエーテルとしては、フッ素原子数2〜82、炭素数2〜40のエーテルが好ましい。パーフルオロアルキルエーテルとしては、例えば、ジトリフルオロメチルエーテル、ジペンタフルオロエチルエーテル、ジペンタフルオロプロピルエーテル、ジヘプタフルオロプロピルエーテル、ジヘプタフルオロブチルエーテル、ジノナフルオロヘキシルエーテル、ジトリデカフルオロオクチルエーテル、および、ジヘプタデカフルオロドデシルエーテルなどが挙げられる。
パーフルオロアルキルカルボン酸またはその塩としては、フッ素原子数3〜41 、炭素数1〜21のカルボン酸またはその塩が好ましい。パーフルオロアルキルカルボン酸またはその塩としては、例えば、ペンタフルオロエタン酸、ペンタフルオロプロパン酸、ヘプタフルオロプロパン酸、ヘプタフルオロブタン酸、ノナフルオロヘキサン酸、トリデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロドデカン酸、または、これらの金属塩が挙げられる。金属塩としては、アルカリ金属塩、または、アルカリ土類金属塩が好ましい。
パーフルオロアルキルアルコールとしては、フッ素原子数3〜41、炭素数1〜20のアルコールが好ましい。パーフルオロアルキルアルコールとしては、例えば、ペンタフルオロエタノール、ペンタフルオロプロパノール、ヘプタフルオロプロパノール、ヘプタフルオロブタノール、ノナフルオロヘキサノール、トリデカフルオロオクタノール、および、ヘプタデカフルオロドデカノールなど、並びに、これらのアルコールのエチレンオキサイド(アルコール1モルに対して1〜20モル)付加体などが挙げられる。
これらの2種以上の混合物としては、パーフルオロアルキルカルボン酸とパーフルオロアルキルアルコールとの混合物が挙げられ、例えば、ペンタフルオロエタン酸とペンタフルオロエタノールとの混合物が好ましい。
前記多孔性シートに処理される親空気化処理剤の量は、多孔性シートに対して5〜750ppm、好ましくは7〜 600ppm、更に好ましくは10〜500ppm用いられる。親空気化処理剤の量が5ppm未満であると得られるシートの親空気化の効果が不十分となってしまう場合がある。750ppm超であると親空気化の効果の向上が見られず、むしろ悪くなってしまう場合もある。
多孔性シートを形成するためのシート用樹脂組成物に使用される充填剤としては、特に制限はないが、例えば、炭酸カルシウム、石膏、硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水和けい酸、無水ケイ酸、ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、各種セメント、火山灰、シラス、酸化チタン、酸化鉄及びカーボンブラックのような無機充填剤、種々の金属粉、その他の無機物及び無機物を主体とする有機金属塩や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂及びポリアクリル酸ソーダ等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリアクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂を放射線等で架橋した樹脂、或いは融解温度が多孔性シートの成形温度よりも高い樹脂のようなポリマー等が挙げられる。
シート用樹脂組成物に配合される充填剤の体積平均粒子径は、0.1μm以上が好ましく、0,2μm以上がより好ましく、0.3μm以上がさらに好ましく、10μm以下が好ましく、8μm以下がより好ましく、6μm以下がさらに好ましい。また最大粒子径は、25μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、15μm以下がさらに好ましい。シート用樹脂組成物に配合される充填剤としては、体積平均粒子径が、0.3μm以上、8μm以下であって、最大粒子径が20μ m 以下のものが好ましく、体積平均粒子径が、0.5μm以上、5μm以下であって、最大粒子径が、15μm以下のものが、さらに好ましい。
充填剤の体積平均粒子径が大きくなると、多孔性シートの細孔の孔径が大きくなって、水蒸気の透過率が高くなる虞がある。また、細孔が大きくなるため、多孔性シートの耐水性、強度が低下することがある。また、充填剤の体積平均粒子径が小さくなりすぎると、混練の際、充填剤を均一分散させることが難しく、シート状成形物に充填剤の粒子の凝集物が生じ易くなるとともに、均一な延伸が困難となり、延伸処理時に破断を起こしやすくなる。
前記充填剤の配合量は、熱可塑性樹脂成分100質量部に対して、100質量部以上が好ましく、110質量部以上がより好ましく、120質量部以上がさらに好ましく、300質量部以下が好ましく、250質量部以下がより好ましく、200質量部以下がさらに好ましい。充填剤の配合量が、100質量部未満であると、得られるシートの透湿性が不十分となってしまう場合がある。一方、充填剤の配合量が、300質量部超であるとシートの耐水性が低下し、液がにじみやすくなり、更には、強度が低下し、また、成形性も悪くなってしまう場合がある。
本発明では、多孔性シートの表面を親空気化処理剤で塗布する代わりに、予め親空気化処理剤で表面処理した充填剤を用いて多孔性シートを作製するようにしてもよい。親空気化処理剤で表面処理を施した充填剤を用いることにより、細孔の周囲が親空気化処理されて、高通気性・低透湿性シートが得られる。
前記シート用樹脂組成物においては、前述した熱可塑性樹脂と充填剤に加えて、第三成分を添加することができる。第三成分を加えることにより、しなやかな風合い、鳴りの減少、滑り性を与え、延伸性を向上させることができる。前記第三成分としては、通常ゴムやプラスチックに混合される可塑剤や滑剤を使用することができ、例えば、脂肪酸と脂肪族アルコールからなるモノエステル、芳香族カルボン酸と脂肪族アルコールとからなるモノエステル又はポリエステル、脂肪族ポリカルボン酸とポリアルコールとからなるポリエステル、モノカルボン酸及び/ 又はポリカルボン酸とモノアルコール及び/ 又はポリアルコールとからなるポリエステル、アルコール及び/ 又はカルボン酸の一部を残したエステル又はポリエステル、脂肪族アミド、芳香族アミド、脂肪酸の金属石鹸、芳香族カルボン酸の金属石鹸、ブタジエンオリゴマー、ブテンオリゴマー、イソブチレンオリゴマー、イソプレンオリゴマー、石油樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、塩素化パラフィン、ヒマシ油、シリコーン油、流動パラフィン、ポリエチレンワックス等が挙げられる。その中でも特に、第三成分として特定のポリエステルを配合することが好ましい。このポリエステルは、多塩基酸と、多価アルコールと、炭素数14〜22の一塩基酸及び/ 又は炭素数12〜22の一価アルコールとのポリエステルである。このポリエステルを配合することで、ポリオレフィン系樹脂組成物の流動特性を一層所望のものとすることができる。その結果、成形中にいわゆる目やに、焼けブツ、樹脂のゲル化物などの発生が一層抑制され、また成形性が一層良好になる。このポリエステルを構成する各成分の組み合わせは、ポリオレフィン系樹脂及び充填剤との親和性のバランスから、ポリエステル一定重量中のエステル基数及び炭化水素鎖の分岐度を考慮して選択される。
前記ポリエステルにおける一塩基酸としては、炭素数14〜22の長鎖炭化水素のモノカルボン酸等が用いられる。多塩基酸としてはジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸等が用いられる。一価アルコールとしては炭素数12〜22の長鎖炭化水素のモノアルコール等が用いられる。多価アルコールとしてはジオール類、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークローズ等が用いられる。一塩基酸の炭素数が12以下、又は一価アルコールの炭素数が10以下の場合、ポリオレフィン系樹脂及び充填剤への親和性のバランスがずれ、フィルム成形時にポリエステルが部分的に集中して延伸時にむらが生じたり、タテ裂け強度が低下する場合がある。
前記ポリエステルは、多塩基酸と多価アルコールとを脱水縮合して得られるポリエステ
ルであり、末端がカルボン酸の場合、その大部分がステアリルアルコール、オレイルアル
コール、ゲルベアルコール等の長鎖炭化水素のモノアルコールでエステル化されているこ
とが好ましい。末端がアルコールの場合、その大部分がステアリン酸、ヒドロキシステア
リン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の長鎖炭化水素のモノカルボン酸でエステル化
された末端封鎖ポリエステルであることが好ましい。しかし、これらの場合でも全ての末
端が封鎖されている必要はない。エステル構成成分として分岐の酸又はアルコールを含むエステルは更に好ましい。
好ましい具体的なポリエステルの例は、ジエチレングリコールとダイマー酸とのポリエステルの両末端のカルボン酸又はアルコールをステアリルアルコール又はステアリン酸で部分的に又は全部を封鎖したポリエステル、1,3−ブタンジオールとアジピン酸とのポリエステルの両末端をヒドロキシステアリン酸で封鎖したポリエステル、トリメチロールプロパン−アジピン酸−ステアリン酸からなるヘキサエステル、ペンタエリスリトール−アジピン酸−ステアリン酸からなるオクタエステル、ジペンタエリスリトール−アジピン酸− ステアリン酸からなるドデカエステル、前記ポリエステルの構成成分であるアジピン酸の代わりにダイマー酸又は水添ダイマー酸を用いたポリエステル、及びステアリン酸の代わりにイソステアリン酸を用いたポリエステル等である。
前記ポリエステルの配合量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、40質量部以下が好ましく、35質量部以下がより好ましい。成形時における良好な流動性、しなやかな風合い、鳴りの減少、滑り性、延伸性などが向上する。
前記シート用樹脂組成物には、充填剤の分散性を良くすることを目的として、ステアリン酸を配合することもできる。ステアリン酸の配合量は、充填剤100質量部に対して、0.1質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましく、3.5質量部以下が好ましく、3.0質量部以下がより好ましい。
本発明で用いられるシート用樹脂組成物には、前述した各成分に加えて、本発明の効果を妨げない範囲で可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを配合してもよい。前記シート用樹脂組成物は、必要に応じて、さらに、着色剤、滑剤、分散剤等の添加物を含有してもよい。
前記外装シート材として、多孔性シートに不織布を積層した積層体を用いることも好ましい。この場合、積層する不織布は、特に限定されず、例えば、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布、エアスルー不織布などを挙げることができる。
本発明の吸収性物品は、吸収体と前記吸収体の外面側に前記外装シート材とを有するものであれば、特に限定されない。高通気性・低透湿性の外装シート材が、吸収体の外面側に配置されていれば、吸収性物品の内側でのムレを防止するとともに、吸収性物品の外側での結露を防止することができるからである。以下、本発明の吸収性物品について、使い捨ておむつの態様に基づいて説明する。
本発明の使い捨ておむつの一態様としては、吸収体と、吸収体の肌面側に配置された透液性のトップシートと、吸収体の外面側に配置された不透液性のバックシートとを有し、前記不透液性のバックシートとして、高通気性・低透湿性の外装シート材を採用する態様を挙げることができる。また、必要に応じて、前記透液性のトップシートの幅方向両側にサイドシートが設けられていてもよい。サイドシートは、トップシートの幅方向両側縁部の上部に接合され、接合点より内方のサイドシートは、吸収体の両側縁に沿って一対の立ち上がりフラップを形成する。
また、本発明の使い捨ておむつの別の態様としては、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体とを有する吸収性本体と、前記吸収性本体の外面側に、内側シートと外側シートからなる積層体とを有し、前記積層体として、高通気性・低透湿性の外装シート材を採用した吸水性物品を挙げることができる。透液性トップシートの幅方向両側縁部の上部には、吸収体の両側縁に沿って一対の立ち上がりフラップを形成されていてもよい。
使い捨ておむつが有する吸収体は、少なくとも一層の吸収層を有する。吸収体を構成する少なくとも一層の吸収層は、吸水性材料として、吸水性樹脂粉末のみを含有してもよいし、吸水性樹脂粉末に加えて繊維基材を含有してもよい。吸水性材料として、吸水性樹脂粉末のみを含有する吸収層は、薄型化が可能である。吸水性材料として、繊維基材を含有する吸収層は、体液の分散性に優れる。
前記吸水性樹脂粉末としては、特に限定されず、吸水性物品に使用される公知の吸水性樹脂粉末を使用することができる。前記吸水性樹脂粉末としては、例えば、アクリル酸を主構成成分とする架橋重合体であって、そのカルボキシル基の少なくとも一部が中和されているものを使用することが好ましい。架橋重合体を構成するアクリル酸成分の含有率は、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、97質量%以上がさらに好ましく、99質量%以下がより好ましい。アクリル酸成分の含有率が前記範囲内であれば、得られる吸水性樹脂粉末が、所望の吸収性能を発現しやすくなる。
架橋重合体のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する陽イオンとしては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属イオンなどを挙げることができる。これらの中でも、架橋重合体のカルボキシル基の少なくとも一部が、ナトリウムイオンで中和されていることが好ましい。なお、架橋重合体のカルボキシル基の中和は、重合して得られる架橋重合体のカルボキシル基を中和するようにしてもよいし、予め、中和された単量体を用いて架橋重合体を形成するようにしてもよい。
架橋重合体のカルボキシル基の中和度は、60モル%以上が好ましく、65モル%以上がより好ましい。中和度が低すぎると、得られる吸水性樹脂粉末の吸収性能が低下する場合があるからである。また、中和度の上限は、特に限定されず、カルボキシル基のすべてが中和されていてもよい。なお、中和度は、下記式で求められる。
中和度(モル%)=100×「架橋重合体の中和されているカルボキシル基のモル数」/「架橋重合体が有するカルボキシル基の総モル数(中和、未中和を含む)」
吸水性樹脂粉末の形状については特に限定はなく、不定形破砕状、リン片状、パール状及び米粒状等が挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途等での繊維基材とのからみが良く、繊維基材からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
前記繊維基材としては、解繊パルプ繊維、熱融着繊維などを挙げることができる。解繊パルプ繊維としては、公知のパルプ繊維を挙げることができる。熱融着性繊維は、保形性を高めるために使用される。熱融着繊維の具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維や複合繊維などが用いられる。前記吸収層は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の吸水性樹脂粉末を混合したものを、ティッシュペーパーなどの紙シートまたは液透過性不織布シート等の被覆シートで包み、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等の所定形状に成形することにより得られる。
前記使い捨ておむつは、前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とから構成され、前腹部と後背部とが側縁で接合されることによりウエスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型、あるいは、止着テープなどで前腹部と後背部とを貼り合わせて使用する展開型のいずれであってもよい。
使い捨ておむつの各部の名称については、おむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の臀部側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。股部とは、パンツ型おむつ本体の前腹部と後背部との接合を解いて平面に展開した状態で、おむつ前後方向に3分割した中間に位置する部分であり、パンツ型に形成された場合におむつ幅方向両側縁が接合されない部分を意味する。おむつ前後方向とは、使い捨てパンツ型おむつの前腹部から後背部にかけての方向を意味し、おむつ幅方向とは、パンツ型おむつの前腹部と後背部との接合を解いて平面に展開した状態で、パンツ型おむつと同一面上にあり、前記前後方向に直交する方向を意味する。
外装シート材は、前記したような高通気性・低透湿性を具備するものであれば、特に限定されない。外装シート材の構成は、単層構造のシート、あるいは、複数のシート材料を積層して得られる多層構造のシートであってもよい。外装シート材として使用し得る他のシート材料としては、高通気性・低透湿性シートの外面側に不織布シートを重ね合わせてもよい。不織布シートは、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)によって、高通気性・低透湿性シートと接合される。不織布シートの素材としては、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布、エアスルー不織布を使用することが好ましいが、これに限らず不織布であれば使用は可能である。
使い捨ておむつには、前腹部や後背部のウエスト開口縁に沿ってウエスト用弾性部材が設けられることが好ましい。ウエスト用弾性部材により、着用者が寝ている状態でも、背中側や腹部側からの尿等の排泄物の漏れが起こりにくくなる。ウエスト用弾性部材は、複数本設けられてもよい。
使い捨ておむつには、脚開口縁に沿って脚用弾性部材が設けられることが好ましい。脚用弾性部材により、脚開口縁からの尿等の排泄物の漏れが防止される。なお、脚開口縁とは、おむつ本体の脚開口部周りの縁を意味する。脚用弾性部材は、複数本設けられてもよい。
使い捨ておむつには、前腹部および/または後背部に複数の胴周り用弾性部材がおむつ本体幅方向に設けられることが好ましい。胴周り用弾性部材により、おむつの下腹部と臀部周りのフィット性が向上する。
各弾性部材は、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。各弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤で外装シート材および/または表面シート材に固定することが好ましい。ホットメルト接着材としては、ゴム系ホットメルト接着剤が好ましい。
使い捨ておむつの肌面側には、少なくとも一部が透液性である表面シート材が配置され、前記使い捨ておむつの表面シート材は、例えば、不織布材料からなるトップシートと前記トップシートの幅方向両側に配置された不織布材料からなるサイドシートとを有する。不織布材料からなるトップシートは、透液性を有し、不織布材料からなるサイドシートは、不透液性を有することが好ましい。
使い捨ておむつの表面シート材を構成する透液性のトップシートは、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して、表面シート材と外装シート材との間に配置された吸収体へと移動させるのに好適である。また、不透液性のサイドシートは、立ち上がりフラップを構成することが好ましい。立ち上がりフラップは、尿などの横漏れを防止して、排泄物の水分を速やかに吸収体へと移動させる。
立ち上がりフラップの端部(着用者側の端部)には、起立用弾性部材が設けられていることが好ましい。起立用弾性部材の収縮力により、着用者側に立ち上がり、尿等の横漏れが防止される。
以下、本発明の吸収性物品について、図面を参照ながら説明するが、本発明は、図面に示された態様に限定されるものではない。
図1に、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一例を示す(展開図)。パンツ型使い捨ておむつ1は、長さ方向Aに前腹部3と後背部5とを有し、前腹部3と後背部5との間に股部7を有する。前腹部3は、着用者の腹側に当接し、後背部5は着用者の臀部側に当接する。股部7には、着用者の脚周りに沿うように切欠き9が設けられている。図1のパンツ型使い捨ておむつ1では、前腹部3の側縁3aと後背部5の側縁5aとを接合して、ウエスト開口部と一対の脚開口部を有するパンツ型使い捨ておむつ1となる。
パンツ型使い捨ておむつ1は、外装シート材11の肌面側に吸収性本体13が貼り付けられている。吸収性本体13は股部7の中央より長さ方向Aに沿って延びている。
パンツ型使い捨ておむつ1には、外装シート材11の端縁12に沿って、前側ウエスト用弾性部材15と後側ウエスト用弾性部材17が幅方向Bに伸張された状態で取り付けられている。また、切欠き部9に沿って、前側脚用弾性部材19と後側脚用弾性部材21とが伸張された状態で取り付けられている。前腹部3と後背部5のそれぞれにおいて、ウエスト用弾性部材と脚用弾性部材との間に、前側胴周り用弾性部材23と後側胴周り用弾性部材25が幅方向Bに伸張された状態で取り付けられている。各弾性部材の収縮により使い捨ておむつ1が着用者にフィットする。
図2は、図1のパンツ型使い捨ておむつのI−I線における断面を模式的に説明する図である。図2を参照して、パンツ型使い捨ておむつ1の構造について説明する。図2に示すように、本発明のパンツ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体13(または吸収体2)の外面側に外装シート材11を有する。外装シート材11は、外側シート11aと内側シート11bとで構成され、両シート間に、ウエスト用弾性部材15,17、脚用弾性部材19,21、胴周り用弾性部材23,25が伸張状態で取り付けられている。外側シート11aは内側シート11bよりも長さ方向において長くなっており、端縁12において内面側(肌面側)に折り返されて折返し部14を形成している。なお、図2において、C方向右側が、外面側であり、左側が内面側(肌面側)である。
本態様では、外装シート材11を構成する内側シート11bとして、高通気性・低透湿性シートを使用することが好ましい。
前記吸収性本体13は、吸収体2の肌面側に配置された不織布材料からなるトップシート27と、吸収体2の外面側に設けられた不透液性のバックシート29とを有する。パンツ型使い捨ておむつ1では、内側シート11bの内面の前腹部3と後背部5において吸収性本体13の長さ方向端部を覆うように前側エンド押さえシート31と後側エンド押さえシート33が設けられている。吸収体2は、吸水性樹脂粉末6と繊維基材8とを含有する。
図3は、図1のパンツ型使い捨ておむつのII−II線における断面を模式的に説明する図である。図3に示すように不織布材料からなるトップシート27の幅方向の両側縁部の上部には、不織布材料からなるサイドシート35が接合されている。サイドシート35は、長さ方向に伸張状態で取り付けられた弾性部材37の収縮力によって着用者の肌に向かって起立する立ち上がりフラップを形成し、尿等の横漏れを防ぐバリヤーとしての役割を果たす。図3において、C方向上側が肌面側であり、下側が外面側である。
図4は、使い捨ておむつの別の好ましい態様を説明する模式的断面図である。使い捨ておむつ1は、透液性のトップシート27と、不透液性のバックシート29と、前記透液性トップシート27と不透液性のバックシート29との間に吸収体2を有する。透液性のトップシート27の両側縁部の上部に不透液性のサイドシート35が接合されている。接合点34より内方のサイドシートは、着用者の肌に向かって起立する立ち上がりフラップを形成する。接合点34より外方のサイドシートは、吸収体2の側縁より外方に延出してバックシート29と接合している。表面シート材は、透液性のトップシート27と不透液性のサイドシート35を含む。外装シート材は、不透液性のバックシート29であり、不透液性のバックシート29として、高通気・低透湿性のシートが用いられる。
本発明の吸収性物品の具体例としては、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、母乳パッドなどを挙げることができる。本発明の吸収性物品としては、使い捨ておむつが好ましく、パンツ型使い捨ておむつがより好ましい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
〔透気抵抗度〕
JIS P8177に準じて、熊谷理機工業社製全自動紙物性測定装置で測定した。
測定サンプル:50mm×120mm
測定サンプル目付:18g/m
〔透湿度〕
透湿度の測定は、JIS−0208 防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)で行った。
測定サンプル目付:18g/m
測定温度:40℃±2℃
測定湿度:90%±5%
〔外装シート材の作製〕
表1に示す多孔性シートに対し、親空気化処理剤を噴霧、均一塗布した後、60℃×24hで熟成し、本発明の実施例である外装シート材及び比較例の外装シート材を得た。親空気化処理剤の種類、量、外装シートの通気度、透湿度を表1に示す。
[吸収性物品の作製]
(ア)アウター吸収性物品
粉砕パルプを、シート状に形成した吸収体を用いてアウター吸収性物品(おむつ外装体)を作製した。アウター吸収性物品を構成するシート材としては、以下のものを用いた。
(肌面側)表面シート材:福助工業社製D−02220
(外面側)外装シート材:三菱樹脂社製CFY6020A2A
(イ)インナー吸収性物品
破砕形の吸水性樹脂粉末(サンウェットIM−930 サンダイヤポリマー株式会社製)と粉砕パルプを1:2の割合で混合し、シート状に形成した吸収体を用いて、インナー吸収性物品(パッド型紙オムツ)を作製した。インナー吸収性物品を構成するシート材としては、以下のものを用いた。
肌面側シート材:福助工業社製 TA−LSW−18−205−6500
外面側シート材:表1記載の実施例1〜4、比較例1〜3の外装シート材
[結露のモニター試験]
図5は、結露のモニター試験の概要を示す説明図である。アウター吸収性物品51の内側にインナー吸収性物品(吸収パッド)50を配置し、インナー吸収性物品(吸収パッド)50に300mLの生理食塩水80を吸収させた。蒸気がアウター吸収性物品51より外へ出ないように、アウター吸収性物品51を二つ折りにして、アウター吸収性物品51の端部分をテープ81で密封した。37℃の環境下で4時間保管した後、インナー吸収性物品(吸収パッド)50を取り出した。前記環境下で置かれたアウター吸収性物品の吸収体表面のドライ性について官能評価を実施した。20人の成人モニターに吸収体表面を触らせ、表面の濡れ感の度合いを以下に示す1〜5の5段階評点で求めた。結果を表1に示す。
<評点>
1:ドライ
2:やや湿っているがドライ
3:やや湿り感を感じる
4:湿り感を感じる
5:手につくほどの湿り感がある
[蒸れテスト]
アウター吸収性物品51の内側にインナー吸収性物品(吸収パッド)50を配置し、インナー吸収性物品(吸収パッド)50に300mLの生理食塩水80を吸収させた。20人の成人モニターに上記吸収性物品を着用させ、肌表面に感じる蒸れ感の度合いを以下に示す1〜5の5段階評点で求めた。結果を表1に示す。
<評点>
1:まったく蒸れない
2:やや湿っているが蒸れ感なし
3:やや蒸れを感じる
4:蒸れを感じる
5:肌につくほどの液のこりあり、非常に蒸れを感じる
Figure 0006126454
多孔性シート1:トクヤマ社製BF PM−18−310−6200G SARA−B
多孔性シート2:トクヤマ社製BFBS PN−35−220−4000−1G−YAWA−R
多孔性シート3:三菱樹脂社製CFY4537D6A
親空気化処理剤1:信越化学工業社製KF−945(ポリエーテル変性ポリシロキサン)
親空気化処理剤2:信越化学工業社製X−22−3701E(カルボキシ変性ポリシロキサン)
表1から明らかなように、実施例1〜4のインナー吸収性物品は、比較例1〜3のインナー吸収性物品と比べて優れた結露防止性能と蒸れ防止性能を示している。これは、吸収体の外装シート材が、透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であり、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下の物性を有することにより、インナー吸収性物品の内部から抜け出したシートを通して水蒸気が抜け出すことなく空気を選択的に通気させるため優れた結露防止性能と蒸れ防止性能を発揮すると考えられる。一方、比較例1〜3のインナー吸収性物品は、本発明のインナー吸収性物品と比べ劣る結果を示している。
本発明は、人体から排出される体液を吸収する吸収性物品として好適に利用できる。本発明は、使い捨ておむつとして好適に利用でき、例えば、アウター吸収性物品、および、アウター吸収性物品にインナー吸収性物品を取り付けてなる吸収性物品として、好適に利用できる。
1:吸収性物品、2:吸収体、3:前腹部、5:後背部、6:吸水性樹脂粉末、7:股部、8:繊維基材、9:切欠き、11:外装シート材、12:端縁、13:吸水性本体、15:前側ウエスト用弾性部材、17:後側ウエスト用弾性部材、19:前側脚用弾性部材、21:後側脚用弾性部材、23:前側胴周り用弾性部材、25:後側胴周り用弾性部材、27:透液性トップシート、29:不透液性バックシート、31:前側エンド押さえシート、33:後側エンド押さえシート、34:接合部、35:サイドシート、37:弾性部材、51:アウター吸収性物品、50:インナー吸収性物品

Claims (8)

  1. 吸収体と前記吸収体の外面側に外装シート材とを有する吸収性物品であって、前記外装シート材は、透気抵抗度が、240(秒/100cc)以下であり、透湿度が、3400(g/m・24Hr)以下であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記外装シート材は、多孔性シートの表面に、水のSP値(溶解性パラメーター)よりも低いSP値の部位を有する親空気化処理剤を塗布して得られるものである請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記多孔性シートは、熱可塑性樹脂に充填剤を配合したシート用樹脂組成物をシート状に成形した後、延伸処理することにより得られるものである請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記外装シート材は、充填剤の表面を水のSP値(溶解性パラメーター)よりも低いSP値の部位を有する親空気化処理剤で処理し、得られた充填剤を熱可塑性樹脂に配合したシート用樹脂組成物をシート状に成形した後、延伸処理することにより得られるものである請求項1に記載の吸収性物品。
  5. 前記親空気化処理剤は、前記熱可塑性樹脂のSP値よりも低いSP値の部位を有する化合物である請求項3または4に記載の吸収性物品。
  6. 前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィンである請求項3〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品
  7. 前記親空気化処理剤は、SP値(溶解性パラメーター)が、6〜7.5の部位を有する化合物である請求項2〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 展開型またはパンツ型の使い捨ておむつである請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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