JP4233786B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは前漏れの防止、身体へのフィット性、後側の装着感の向上を図った吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネートシート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液の漏れを防止するための手段が種々講じられている。これら体液漏れ防止手段の一つとして、吸収体または吸収性物品の厚みを身体の部位に対応して変化させることによって漏れを防止した技術が存在する。たとえば、特開平2-144059号公報では、吸収性物品の後方側幅方向中央部において、表面材と吸収体との間に、圧縮剛性率が15〜38%であり、かつ乾燥圧縮回復率が25%以上の弾性体を存在させて就寝時の後漏れを防止した吸収性物品(従来例1)が開示されているとともに、特開平9-28729号公報では、図7に示されるように、基層吸収体50の後端部上面側に全幅に亘ってクッション層51を設け、就寝時に経血が臀裂を通って後側に漏れ出るのを防止した生理用ナプキン(従来例2)が開示されている。また、特開2001-299812号公報では、図8に示されるように、吸収体52の体液排出口対応部よりも前部側位置に、前記体液排出口対応部の略中心点の高さよりも相対的に嵩高となる前漏れ防止用嵩高部53が存在し、前漏れ防止効果を高めた吸収性物品(従来例3)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1〜3に記載の吸収性物品は、いずれも就寝時における姿勢状態での後漏れや前漏れを防止するためのものであり、昼時(活動時間帯)に使用される吸収性物品の場合には、女性の身体構造、姿勢状態や動きに合わせた態様で吸収体の厚みを部位毎に変化させる必要がある。すなわち、女性の構造は前方部は平面的であるのに対し、股間部は窪み状になっていることから、この女性特有の身体構造に合わせてフィット性を上げる必要がある。また、着用者が椅子等に着席したり、椅子等から起立して前屈みになった瞬間には、ナプキンが臀部側に引っ張られて、前側吸収体と身体との間に隙間が出易くなるという現象が発生する。また、通常ショーツをはいた時のフィット性は前側より後側の方が高く、前側はナプキンと体との間に隙間が出来易い。
【0005】
他方で、昼装着時に着用者がごわごわ感を感じているのは主にお尻側であり、またパンツなどのフィット性の高い衣類を着用する時などは、吸収体ラインが出ない構造のナプキンが求められている。
【0006】
そこで本発明の主たる課題は、身体へのフィット性を向上させるとともに、前漏れを効果的に防止し、かつ装着時のごわごわ感を軽減し得る等の利点を有する吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
少なくとも前記吸収性物品の縦方向中心線上で、体液排出部位を含む股間部領域と、その前方側に位置する前側領域と、前記股間部領域の後方側に位置する後側領域との領域間において、前記股間部領域の吸収体厚を最も厚くし、前記前側領域の吸収体厚を前記股間部領域の吸収体厚より薄くし、かつ前記後側領域の吸収体厚を前記前側領域の吸収体厚よりも薄く形成するとともに、前記前側領域の吸収体厚と前記股間部領域の吸収体厚との差は5 mm 以下とし、かつ前記後側領域の吸収体厚は4 mm 以下としたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0008】
請求項2に係る本発明として、前記吸収体厚が最も厚い股間部領域は、前記体液排出部位を中心として、吸収性物品の前後方向に±30〜50mmの範囲に亘って形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0009】
請求項3に係る本発明として、前記後側領域の吸収体は吸収紙である請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は図1のIV−IV線矢視図である。
【0011】
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の両側縁部を起立基端とし前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザー7,7とから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザー7を形成しているサイド不織布6とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布6とによる複合シート部分によって側方に突出するウイングW、Wが形成された構造のもので、本発明では特に、身体へのフィット性を向上させるとともに、前漏れを効果的に防止し、かつ装着時のごわごわ感を軽減するために、前記吸収体4の厚みを各部位毎に変化させるようにしている。
【0012】
以下、具体的に前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
【0013】
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
【0014】
また、前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
【0015】
前記吸収体4としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体4は図示のごとく、形状保持等のためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。また、本発明における「吸収体」には、前記吸収性ポリマー入りフラッフ状パルプの他、親水性を有する繊維集合体、クレープ紙等の吸収紙、紙類の積層体、吸水性樹脂発泡体(スポンジ)等を単独でまたは組み合わせて使用することができる。前記親水性を有する繊維集合体としては、例えば木材パルプ、綿、レーヨン等のセルロース繊維、アクリロニトリル、ポリビニルアルコール等の親水性基を有する合成繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の疎水性繊維を親水化剤で表面処理して親水性を付与した繊維等を挙げることができる。
【0016】
本生理用ナプキン1においては、特に身体へのフィット性を向上させるとともに、前漏れを効果的に防止し、かつ装着時のごわごわ感を軽減するために、前記吸収体4の厚みを各部位毎に変化させるようにしている。具体的には、少なくとも生理用ナプキン1の縦方向中心線L上で、体液排出部位Hを含む股間部領域8と、その前方側に位置する前側領域9と、前記股間部領域8の後方側に位置する後側領域10との領域間において、前記股間部領域8(中高部11)の吸収体厚HCを最も厚くし、前記前側領域9の吸収体厚HFを前記股間部領域8の吸収体厚HCより薄くし、かつ前記後側領域10の吸収体厚HBを前記前側領域9の吸収体厚HFよりも薄く形成するようにしている。すなわち、吸収体4の各部位毎の厚みに関して、相対的に、股間部領域8の吸収体厚HC>前側領域9の吸収体厚HF>後側領域の吸収体厚HBの関係が成立するようになっている。
【0017】
なお、前記体液排出部位Hを含む股間部領域8は、後述するウイングWの位置や、吸収体側縁部に形成された湾曲ライン(フィットカット)の位置などによって特定されるもので、特にこれらウイングやフィットカットなどが存在しないシンプルなナプキンの場合はほぼ縦方向中央位置として特定されるものである。
【0018】
先ず、女性の身体構造は股間部の前方部位は比較的平面的であるのに対して、股間部は窪み状になっていることから、股間部と女性局部とのフィット性を上げるために、股間部領域8の吸収体厚を最も厚くした上で、着席や起立した際でもナプキンが後側に引っ張られて前側吸収体と身体との間に隙間が出来るのを防止するため、前側領域の吸収体は前記股間領域8の吸収体厚よりも薄く形成し前漏れを防止する。そして、後部領域においてはごわごわ感を無くすため、後側領域の吸収体を前記前側領域の吸収体よりも薄く形成するようにする。
【0019】
ここで、前記股間部領域8の吸収体厚は、4〜11mm、好ましくは5〜8mmとするのがよい。吸収体厚が4mm未満の場合は女性局部に対する密着性(フィット性)が得られず、11mmを超える場合は逆にゴワ付きを感じ過ぎて装着性が悪化する。前記吸収体厚が最も厚い股間部領域は、前記体液排出部位を中心として、吸収性物品の前後方向に±30〜50mmの範囲に亘って形成されていることが望ましい。すなわち、股間部領域の長さは一般的な女性の局部長さに合わせて60〜100mmの範囲とするのが望ましい。
【0020】
一方、前記前側領域9の吸収体厚と前記股間部領域8の吸収体厚との差は5mm以下とするのが望ましい。この厚さ差が5mm未満であると、後述する実施例における官能試験からも分かるように、股間部領域でのフィット性を満足しながら、かつ前側領域でも高いフィット性が得られ前漏れを防止できるようになる。
【0021】
前記後側領域10の吸収体厚(絶対数値範囲)は、4mm以下とするのが望ましい。股間部領域8より後方側部分の厚みが4mm以下の場合には、後述する実施例における官能試験からも分かるように、後部側において高いフィット感を満足し得るものとなる。
【0022】
なお、本発明において、吸収体各部位での厚みは厚みゲージを用いて無荷重状態で計測した測定値をいう。但し、吸収体の厚みは均一ではないため複数点を測定し、最も高い測定値を吸収体厚とする。
【0023】
他方、吸収体4の厚みを各部位毎に変化させるには、例えば図5(A)に示されるように、綿状パルプを積繊して吸収体を製造する際に、股間部領域8、前側領域9、後側領域10の順でパルプの嵩(量)を変化させ吸収体厚を変えるようにしてもよいし、図5(B)に示されるように、股間部領域8のみを間欠で相対的にパルプ積繊量を多くして厚くした後、前側領域9に別の吸収体要素20を配設してもよい。また、図5(C)に示されるように、股間部領域8のみを間欠で相対的にパルプ積繊量を多くして厚くした後、後側領域10をエンボッシング(プレス)により圧着し薄く仕上げるようにしてもよい。更に、後側領域10を極端に薄くして、パンツなどのフィット性の高い衣類を着用した際、生理用ナプキン1のラインが出ないようにするためには、図5(D)に示されるように、後側領域10に前記綿状パルプに代えて、吸収紙などの吸収性シート21を配置するようにしてもよい。
【0024】
なお、吸収体4の各部位毎における吸収体厚の相対関係は、少なくとも生理用ナプキン1の縦方向中心線L上で満足すれば足りる。したがって、本例のように股間部領域8内の中心部に形成した中高部11によって吸収体の厚みを確保すれば足り、前記股間部領域8領域内であっても前記中高部11の両側部分は前側領域9と同厚であっても、或いは薄くてもよい。
【0025】
一方、前記透液性トップシート3面には、前記股間部領域8に形成された中高部11を所定位置に保持するとともに、表面側にきっちりと膨出させる、および吸収した体液を封じ込める等のために、中高部11の周縁に沿って小判状のエンボス12が形成されている。また、前側領域9には、円弧状エンボスの両端をそのまま股間部領域8側まで延在させた略逆U字状エンボス13およびその内側に円弧状エンボス14が形成されているとともに、前記後側領域10には円弧状エンボスの両端をそのまま股間部領域8側まで延在させた略U字状エンボス15がそれぞれ形成されている。
【0026】
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザー7は前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布6、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるサイド不織布6としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を18〜23g/m2として作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
【0027】
前記サイド不織布6は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布6と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部位Hに対応する吸収体側部位置に左右一対のウイングW、Wが形成されている。このウイングW、Wの外面側(不透液性バックシート2側)には粘着部16,16を備え、図6に示されるように、ショーツ30に対する装着時に、折返し線RL位置にて反対側に折返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて生理用ナプキン1を止着するようにする。
【0028】
前記サイド不織布6の内側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部には、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された1または複数の、図示例では3本の糸状弾性伸縮部材17,17…が配設され、その収縮力によって前記二重シート部分を表面側に起立させ、立体ギャザー7,7が形成されている。
【0029】
【実施例】
(1)後側領域のフィット性評価
吸収体として綿状パルプを使用し、吸収体の前側領域の厚さを約5.0mm、股間部領域の厚さを約7.0mmと一定にし、後側領域の吸収体厚を種々変化させた供試体を作製し、20〜43才の女性を対象として官能試験を行い、その内、30人をランダムに選定し官能評価を行った。
【0030】
なお、フィット性の官能評価基準は、◎:30人中25人以上が良いと答えた、○:30人中15人以上25人未満が良いと答えた、△:30人中5人以上15人未満が良いと答えた、×:30人中0人以上5人未満が良いと答えた、とした。
その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
以上の官能試験から吸収体の後側領域の厚みは、4mm以下が望ましいことが判明した。
【0033】
(2)股間部領域と前側領域の相互間のフィット性と前漏れ評価
吸収体として綿状パルプを使用し、吸収体の前側領域の厚さを約3.5mm、後側領域の厚さを約2.0mmと一定にし、股間部領域の厚さを種々変化させた供試体を作製し、20〜43才の女性を対象として官能試験を行い、その内、30人をランダムに選定し官能評価を行った。
【0034】
また、前漏れ試験として、座った体勢をとらせたタ゛ミー人形に6ccの人工血液を流し、3分放置したときのn=30における漏れの発生数により前漏れ評価を行った。
【0035】
フィット性の官能評価基準は、◎:30人中25人以上が良いと答えた、○:30人中15人以上25人未満が良いと答えた、△:30人中5人以上15人未満が良いと答えた、×:30人中0人以上5人未満が良いと答えた、とした。
その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
以上の試験結果から、股間部領域の吸収体厚と前側領域の吸収体厚との差は5mm以下とするのが望ましいことが判明した。
【0038】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、身体へのフィット性が向上するとともに、前漏れを効果的に防止し、かつ装着時のごわごわ感を軽減し得る等の利点を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の展開図である。
【図2】 図1のII−II線矢視図である。
【図3】 図1のIII−III線矢視図である。
【図4】 図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】 吸収体4の各部位毎の厚み変化態様図である。
【図6】 ナプキン1の装着状態図である。
【図7】 従来の生理用ナプキン(従来例2)の縦断面図である。
【図8】 従来の生理用ナプキン(従来例3)の前部側縦断面図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布、7…立体ギャザー、8…股間部領域、9…前側領域、10…後側領域、11…中高部、12〜15…エンボス、H…体液排出部位
Claims (3)
- 透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
少なくとも前記吸収性物品の縦方向中心線上で、体液排出部位を含む股間部領域と、その前方側に位置する前側領域と、前記股間部領域の後方側に位置する後側領域との領域間において、前記股間部領域の吸収体厚を最も厚くし、前記前側領域の吸収体厚を前記股間部領域の吸収体厚より薄くし、かつ前記後側領域の吸収体厚を前記前側領域の吸収体厚よりも薄く形成するとともに、前記前側領域の吸収体厚と前記股間部領域の吸収体厚との差は5 mm 以下とし、かつ前記後側領域の吸収体厚は4 mm 以下としたことを特徴とする吸収性物品。 - 前記吸収体厚が最も厚い股間部領域は、前記体液排出部位を中心として、吸収性物品の前後方向に±30〜50mmの範囲に亘って形成されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記後側領域の吸収体は吸収紙である請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
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