JP3862528B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは表面側両側部に立体ギャザーを備えるとともに、後部がわ両側部にヒップホールド用フラップを備える吸収性物品において、前記ヒップホールド用フラップ部分に吸収機能を持たせることで、後漏れ防止効果を高めた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
近年は、前記吸収性物品においても、体液の量や装着時間帯に応じた製品が各種提案されている。たとえば、夜用生理用ナプキンでは、下着に対する固定をより完全に図るとともに、後漏れを防止するために、ナプキンの長手方向中間両側部に設けたウイング状フラップの他に、ヒップ側を完全にホールドするために、後部がわ両側部にも側部に延在するフラップ(以下、ヒップホールド用フラップという。)を設けたものが存在する。
【0004】
具体的には、上記吸収性物品(生理用ナプキン)は、図6および図7に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート52と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート53と、これら両シート52,53間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体54と、表面がわ両側部に設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、前記吸収体54の周囲においては、その前後端縁部では前記不透液性バックシート52と透液性トップシート53との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側部(サイドフラップ部分)では吸収体54よりも側方に延出している前記不透液性バックシート52と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布55とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート52とサイド不織布55とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後側部分にヒップホールド用フラップHF、HFが形成された構造となっている。
【0005】
前記ウイング状フラップW、Wおよびヒップホールド用フラップHF、HFの外面側には粘着剤層56…,57…が設けられ、前記生理用ナプキン50を下着に装着するには、生理用ナプキン50を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より外に出し、フラップ基端の折返し線RL、RLにて折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に貼着するようにする(図8参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記ヒップホールド用フラップHF、HFは、前述のように、サイド不織布55と不透液性バックシート52とを貼り合わせた二層シートにより構成され、基本的に経血等の吸収機能は有しない構造となっていたため、仮に吸収体54から漏れたり、透液性トップシート53を伝わって滲出する体液等があった場合の漏れ防止効果が十分ではなかった。
【0007】
そこで、特開2000-189459号公報では、前記ヒップホールド用フラップHF、HF部分にウイング用吸収体を設けるようにした吸収性物品が提案されている。
【0008】
確かに、前記ウイング用吸収体を設けるようにすれば、該ヒップホールド用フラップHF、HF部分における吸収能力が飛躍的に増大するけれども、前記ウイング状吸収体を覆う上面シートとしては、親水性不織布などの透液性シートを使用し、液透過性を与えなければならない。したがって、同公報における吸収性物品の例では、不透液性バックシートのヒップホールド用フラップHF、HF部分にウイング用吸収体を配置した後、その上面側に不透液性バックシートとほぼ同形状の親水性不織布を全面に亘って積層し、さらに上面側に透液性不織布によって外周が覆われた吸収ユニットを配設固定した構造となっている。
【0009】
一方、夜用生理用ナプキンの場合には、前述したように、立体ギャザーBSを形成する場合が多く、かつサイドフラップ部分はコスト等の点からサイド不織布55を外方まで延在させていることが多い。前記サイド不織布55は、ギャザーとしての機能上、多くの場合撥水性となっており、実質的には体液は透過しないようになっている。したがって、かかる構成の吸収性物品を基本構造としながら、単に前記ヒップホールド用フラップHF、HF部分にウイング用吸収体を設けた場合には、前記サイド不織布の撥水性によってウイング用吸収体まで体液が至らず、吸収機能を与えることができない。
【0010】
そこで本発明の主たる課題は、表面側両側部に立体ギャザーを有し、かつ前記立体ギャザーを形成しているサイド不織布の側方延在シート部分と、不透液性バックシートとにより後部がわ両側部にヒップホールド用フラップが形成された吸収性物品において、前記ヒップホールド用フラップに吸収シート状部材を設けるに当たり、前記ヒップホールド用フラップ部分において、透液性と非透液性のバランスの取れたサイド不織布を使用することにより、立体ギャザー部では所定の撥水性を発揮しながら前記ヒップホールド用フラップ部分では徐々に経血等の体液を吸収できるようにし、横漏れと後漏れとを同時に防止するようにした吸収性物品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に、クレープ紙によって囲繞された吸収体が介在され、かつ表面側両側部に立体ギャザーを有し、かつ前記立体ギャザーを形成しているサイド不織布の側方延在シート部分と、前記不透液性バックシートの側方延在シート部分とにより後部がわ両側部にヒップホールド用フラップが形成された吸収性物品において、
前記ヒップホールド用フラップ部分に、前記サイド不織布の側方延在シート部分と、不透液性バックシートの側方延在シート部分との間に介在されるとともに、内方側部分が前記吸収体の側縁よりも吸収性物品の内側に延在したシート状吸収部材を設けるとともに、前記サイド不織布はJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が40mm〜160mmの撥水性不織布であり、かつ前記シート状吸収部材はJIS P8141に準じたクレム吸水度が5mm〜50mmであることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0012】
請求項2に係る本発明として、前記サイド不織布はエアースルー不織布である請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
請求項3に係る本発明として、前記シート状吸収部材はパルプ繊維からなるクレープ紙である請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
【0015】
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも排血口対応部から前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その前後端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7の側方延在シート部分とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後側に位置する部分にヒップホールド用フラップHF,HFが形成されている。
【0016】
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。
【0017】
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
【0018】
前記吸収体4としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体4は形状保持等のためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。透液性トップシート3面には、吸収体の保持、表面側にきっちりと膨出させる、および吸収した体液を封じ込める等のために複数のエンボス6a〜6cが付与されている。
【0019】
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布7を用いて構成されている。このサイド不織布7は、経血やおりもの等の体液が側方に流出するのを防止するため、素材自体が撥水性を有するか、またはシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などのコーティング等、適宜の撥水処理を施した不織布素材が用いられている。
【0020】
前記サイド不織布7は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布7と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出口に相当する吸収体側部位置に左右一対のウイング状フラップW、Wを形成するとともに、これより後部側位置にヒップホールド用フラップHF、HFを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよびヒップホールド用フラップHF、HFの外面側にはそれぞれ粘着剤層10…を備え、図8に示されるように、ショーツ30に対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wを折返し線RLで反対側に折返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
【0021】
一方、前記サイド不織布7の内側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部には、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材8が配設されるとともに、前記糸状弾性伸縮部材8の上側部位に複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材9,9が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、前記糸状弾性伸縮部材8配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケットを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
【0022】
上記生理用ナプキン1においては、図1および図3に示されるように、前記ヒップホールド用フラップHF、HF部分に、前記サイド不織布7の側方延在シート部分と、不透液性バックシート2の側方延在シート部分との間に介在されてシート状吸収部材11が設けられている。このシート状吸収部材11としては、たとえばパルプ繊維のみからなるもの、またはパルプ繊維と化学繊維とを混合したもの等を使用することができるが、コスト面等からパルプ繊維のみからなるクレープ紙を用いるのが望ましい。
【0023】
また、前記シート状吸収部材11は、臀部から大きな曲げ応力や剪断応力を受けると同時に、剛性が高すぎると肌に違和感を感じ装着性を損なうものとなる。したがって、純曲げおよび剪断に対する固さ(変形抵抗性)やその回復性が適正なものを使用するようにする。
【0024】
前記変形抵抗性やその回復性の具体的指標例の一つとして、純曲げ試験機〔カトーテック株式会社製〕による純曲げに対する変形性能値が2.94mN・cm2/cm以下、好ましくは1.96mN・cm2/cm以下であって、かつ引張剪断試験機〔カトーテック株式会社製〕による剪断に対する変形性能値が80N/m・deg以下、好ましくは50N/m・deg以下であるものが好適に使用される。前記純曲げに対する変形性能値が2.94mN・cm2/cmを超える場合および/または剪断に対する変形性能値が80N/m・degを超える場合には装着時に固さを感じ、違和感を与えてしまうことになる。
【0025】
前記純曲げ試験機は、人間が物体を湾曲状に曲げた時に感じる、柔らかさ−固さをシミュレートするための試験機で、曲げ固さ、曲げ回復性を測定することができるものである。試験は、チャックで試験片を挟み、感度2×1(力計20g/V)、最大曲げ曲率±2.5cm-1で1往復するように曲げ、曲げ曲率が0.5〜1.5(cm-1)の範囲における傾き値(B値)を指標値とするもので、このB値が大きいほど固く変形性が無いことを意味する(図4参照)。
【0026】
一方、前記引張剪断試験機は、人間が物体をずらした時に感じる柔らかさ−固さをシミュレートするための試験機で、ズレ易さ、ズレに対する回復性などを測定できるものである。試験は、チャックで試験片を掴み、長さ方向にW=10gf/cmの張力を加え続けた状態で、感度2×5(力計4g/V)、最大角±2degで1往復するように剪断方向に変形させ、剪断角が0.2〜0.4(degree)の範囲における傾き値(G値)を指標値とするもので、このG値が小さいほど剪断変形性が高いことを意味する(図5参照)。
【0027】
一方で、前記シート状吸収部材11の表面側を覆うサイド不織布7は、経血やおりもの等の体液が側方に流出するのを防止するため、撥水性を有する不織布素材を用いて構成されているが、この撥水性が高い場合には、前記ヒップホールド用フラップHF、HF部分において、立体ギャザーBSの外側に漏れ出た体液を前記シート状吸収部材11に吸収させることはできない。したがって、撥水性を有しながらも、ある程度体液の透過を許容し得ることが必要である。
【0028】
そこで、本生理用ナプキン1における前記サイド不織布7としては、JIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が40mm〜160mm、好ましくは50〜70mmである撥水性不織布であり、かつ前記シート状吸収部材はJIS P8141に準じたクレム吸水度が5mm〜50mm、好ましくは15〜20mmであるものが用いられる。
【0029】
前記サイド不織布7の耐水圧試験値が40mm未満である場合には体液の防漏性に乏しく立体ギャザーBSにて体液を遮断できない。また、耐水圧試験値が160mmを超える場合には透液性に乏しくサイド不織布7を体液が透過できず、前記シート状吸収部材11を配置する意味が実質的に失われてしまうことになる。このような物性値の不織布、換言すれば透液性と非透液性とを兼ね備えた不織布としては、特に繊維同士が接する箇所のみで融着されるとともに、繊維間距離が大きいエアースルー不織布が最も好適とされる。より具体的には、坪量を18〜30g/m2として作製されたエアースルー不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
【0030】
一方、前記シート状吸収部材11のクレム吸水度が5mm未満の場合には吸収速度が乏しく体液の逆戻りが生じてしまう。また、クレム吸水度が50mmを超える場合には高い拡散性のためにサイド不織布7と不透液性バックシート2の接合部からの滲み出しが懸念されるようになる。
【0031】
ところで、前記ヒップホールド用フラップHF、HFにおけるサイド不織布7と不透液性バックシート2との接合に当たっては、ホットメルト接着剤、超音波接合、エンボス接着等の方法が適宜採用されるが、接着性および操業性の点からはホットメルト接着剤が好ましい。そして、これらホットメルト接着剤の内でも親水性ホットメルト接着剤が好適とされる。親水性ホットメルト接着剤によれば、水接触角(°)が小さいため、体液が水玉状とならず、サイド不織布7を体液が通過し易くなる。また、塗布方法は表面からの体液の通過を阻害しないようにスパイラル状に塗布するのが望ましい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、表面側両側部に立体ギャザーを有し、かつ前記立体ギャザーを形成しているサイド不織布の側方延在シート部分と、不透液性バックシートとにより後部がわ両側部にヒップホールド用フラップが形成された吸収性物品において、前記ヒップホールド用フラップに吸収シート状部材を設けるに当たり、前記ヒップホールド用フラップ部分において、透液性と非透液性のバランスの取れたサイド不織布を使用することにより、立体ギャザー部では所定の撥水性を発揮して体液の通過を遮断し、一方前記ヒップホールド用フラップ部分では経血等の体液を吸収できるようになり、横漏れと後漏れとを同時にかつバランス良く防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の展開図である。
【図2】 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】 その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】 純曲げ試験の測定結果例を示すグラフである。
【図5】 引張剪断試験の測定結果例を示すグラフである。
【図6】 従来の生理用ナプキンの展開図である。
【図7】 その横断面図(図6のVII−VII線矢視図)である。
【図8】 ナプキンの装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、11…シート状吸収部材、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、HF…ヒップホールド用フラップ
Claims (3)
- 透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に、クレープ紙によって囲繞された吸収体が介在され、かつ表面側両側部に立体ギャザーを有し、かつ前記立体ギャザーを形成しているサイド不織布の側方延在シート部分と、前記不透液性バックシートの側方延在シート部分とにより後部がわ両側部にヒップホールド用フラップが形成された吸収性物品において、
前記ヒップホールド用フラップ部分に、前記サイド不織布の側方延在シート部分と、不透液性バックシートの側方延在シート部分との間に介在されるとともに、内方側部分が前記吸収体の側縁よりも吸収性物品の内側に延在したシート状吸収部材を設けるとともに、前記サイド不織布はJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が40mm〜160mmの撥水性不織布であり、かつ前記シート状吸収部材はJIS P8141に準じたクレム吸水度が5mm〜50mmであることを特徴とする吸収性物品。 - 前記サイド不織布はエアースルー不織布である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記シート状吸収部材はパルプ繊維からなるクレープ紙である請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品。
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