JP2015211740A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着時の肌面との隙間を生じ難くするとともに、体液の漏れを防止する。
【解決手段】透液性表面シート3と裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の両側部にそれぞれウイング状フラップWが形成され、且つ個装状態で複数の幅方向折り線X1〜X3にて長手方向に折り畳まれた生理用ナプキン1である。複数の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線X2は立体ギャザーBSの形成範囲A1であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲22に設けられるとともに、それ以外の幅方向折り線X1、X2は後方接着領域A3の形成範囲又は後方接着領域A3の形成範囲と前方接着領域A2の形成範囲の両方に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品に係り、詳しくは表面側の両側部に肌側に起立する立体ギャザーが形成されるとともに、個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ種々の工夫が成されている。例えば、図8に示される吸収性物品(夜用生理用ナプキン50)では、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート51と、経血等を速やかに透過させる透液性表面シート52と、これら両シート51,52間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体53と、表面側の両側部に設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成するギャザー不織布54、54とから主に構成され、前記吸収体53の周囲においては、その前後端縁部では前記不透液性裏面シート51と透液性表面シート52との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側部(サイドフラップ部分)では吸収体53よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート51と、前記立体ギャザーBSを形成しているギャザー不織布54とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性裏面シート51とギャザー不織布54とによる積層シート部分によって、体液排出部Hの中央部に一致する部分を長手方向中央部とする側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後側部分に第2ウイング状フラップW、Wが形成された構造となっている。前記立体ギャザーBSは、体液を堰き止め横漏れを防止するためのものであり、前記ウイング状フラップW、Wは該生理用ナプキン50をショーツにきっちりと固定するためのものである。また、前記第2ウイング状フラップW、Wは臀部側において、生理用ナプキン50の横ズレと体液漏れを防止するためのものである。
前記ウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの裏面側にはそれぞれ粘着剤層55…、56…が設けられている。前記生理用ナプキン50を下着に装着するには、生理用ナプキン50を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より外に出し、ウイング状フラップW基端の折返し線RL、RLにて折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に貼着するようにする。
かかる生理用ナプキン50は、個装状態で適宜の位置に設定された複数の幅方向折り線にて長手方向に3つ折り〜5つ折り程度の複数折りに透液性表面シート側に折り畳まれている。図8に示される例では、3本の幅方向折り線X1〜X3にて長手方向に折り畳む4つ折りとしている。個装状態で複数に折り畳まれた吸収性物品は、個装から取り出した状態で、図9に示されるように、前記幅方向折り線X1〜X3に非肌側(不透液性裏面シート側)に突出した折り癖が付くようになる。
個装状態で複数に折り畳まれる吸収性物品としては、例えば下記特許文献1において、長手方向の両側部に防漏壁が配されており且つ幅方向を横断する折り線に沿って折り畳まれて個装される吸収性物品の個装体であって、前記折り線は、防漏壁の基壁部の一部が吸収性物品の幅方向内方又は外方に延出するように折り重ねられ且つ折り重ねられた対向面の間が接合されて形成された重層部の形成領域又はその近傍を横断している吸収性物品の個装体が開示されている。
また、下記特許文献2では、個装折り線が、排泄部領域を跨いで該配設部領域より前方に1本の前方領域個装折り線及び該排泄部領域の後端近傍に1本の後方領域第1個装折り線を有し、さらに後方の後方領域に1本の後方領域第2個装折り線を有しており、サイドシートにおける弾性部材の前方端部の表面シートとの固定部が、前記前方領域個装折り線よりも前方に位置し、サイドシートにおける弾性部材の後方端部の表面シートとの固定部が、後方領域第2個装折り線よりも後方に位置している吸収性物品が開示されている。
特開2009−56270号公報 特開2013−85829号公報
上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、長手方向中央部の折り線と、その前後部の折り線とからなる3本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた4つ折りで個装されている。しかしながら、この幅方向折り線の位置が、仮に、長手方向中央部の幅方向折り線X2として装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用しない範囲(体液排出部Hの中央部から後側に65mm以上離間した位置)に設けられ、この幅方向折り線X2が立体ギャザーBSの起立範囲に位置しており、且つこの幅方向折り線X2が設けられた部分の製品厚みが2mm以上である場合には次のような問題が生じ得る。(1)折り位置の製品厚みが2mm以上と比較的厚いため、折り線に沿って非肌側に突出した折り癖が付きやすい。(2)また、幅方向折り線X2が立体ギャザーBSの起立範囲に設けられているため、立体ギャザーBSに設置された弾性部材の収縮力により、個装状態から吸収性物品を取り出したときに外側(非肌側)に突出した折り癖がより一層助長され、装着時に吸収性物品の表面と肌面との間に隙間が生じやすくなる。(3)しかも、前記幅方向折り線X2が装着時に脚の付け根部分の内側で幅方向両側から内側に向けた圧力(脚圧)がほとんど作用しない位置に設けられているため、吸収性物品の表面が肌側に持ち上がるような変形が生じることなく、吸収性物品の表面と肌面との間に隙間ができて、体液が肌面を伝って後漏れや横漏れが発生しやすかった。
また、前記幅方向折り線X2の前後に配置された幅方向折り線X1、X3についても、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、立体ギャザーの起立範囲に設けられているため、上記長手方向中央部の折り線と同様の問題が生じる。
そこで本発明の主たる課題は、表面側の両側部に立体ギャザーが形成されるとともに、個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品においても、装着時の肌面との隙間を生じ難くするとともに、体液の漏れを防止した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、表面側の両側部に、長手方向の中間が肌側に起立する立体ギャザーを形成するとともに、前記立体ギャザーより前側及び後側がそれぞれ前方接着領域及び後方接着領域にて前記吸収体側に接合されたギャザー不織布が配設され、且つ個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品において、
前記複数の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲に設けられるとともに、それ以外の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲又は後方接着領域の形成範囲と前方接着領域の形成範囲の両方に設けられていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品において、折り癖によって非肌側に突出した状態が立体ギャザーの収縮力によって助長されるのを防止するため、立体ギャザーの形成範囲には極力折り線を設けないようにしている。しかしながら、吸収性物品の構造上、立体ギャザーの形成範囲に1本の幅方向折り線が位置するのは仕方がないものとして許容する一方で、このギャザー形成範囲に設けられる幅方向折り線の位置を、装着時に脚の付け根部分の内側で幅方向両側から内側に向けた脚圧が作用する範囲とすることによって、装着時に前記脚圧により吸収性物品の表面が肌側に盛り上がるように変形するのを利用して、立体ギャザーの形成範囲内に幅方向折り線を設けた場合であっても非肌側に突出した折り癖が装着することによって自動的に直るような構造としている。
具体的には、立体ギャザーの形成範囲であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲に、前記複数の幅方向折り線のうち、1本のみの幅方向折り線を設けている。そして、それ以外の幅方向折り線は、立体ギャザーの形成範囲に設けるのではなく、ギャザー不織布を吸収体側に接合した後方接着領域、又は後方接着領域と前方接着領域の両方に設けているため、立体ギャザーの収縮力の影響を受けず、非肌側に突出した折り癖が立体ギャザーの張力によって助長されることがない。従って、本吸収性物品では、装着時に肌面との隙間が生じにくく、体液の漏れが防止できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記複数の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲であって、体液排出部の中央部から吸収性物品の後側に60mm以内の範囲で、且つ体液排出部より後側の範囲に設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、立体ギャザーの形成範囲に設ける1本の幅方向折り線の具体的な範囲について規定している。すなわち、体液排出部の中央部から吸収性物品の後側に60mm以内の範囲で、且つ体液排出部より後側の範囲に設けている。この範囲は、装着時に特に両側からの脚圧がかかりやすい範囲であるため、装着時に折り癖がより一層直りやすくなる。
請求項3に係る本発明として、前記吸収性物品は、個装状態で3本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた4つ折りとされ、
前記3本の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲に設けられるとともに、1本の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲に設けられ、残りの1本の幅方向折り線は前記前方接着領域の形成範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、個装状態で吸収性物品を3本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳んだ4つ折りとした場合の幅方向折り線の位置を具体的に規定している。
請求項4に係る本発明として、前記吸収性物品は、個装状態で4本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた5つ折りとされ、
前記4本の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲に設けられるとともに、2本の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲に設けられ、残りの1本の幅方向折り線は前記前方接着領域の形成範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、個装状態で吸収性物品を4本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳んだ5つ折りとした場合の幅方向折り線の位置を具体的に規定している。
請求項5に係る本発明として、前記吸収性物品の全長が30cm以上である請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、個装状態で複数の幅方向折り線で折り畳まれる吸収性物品として、全長が30cm以上である夜用ナプキンなどのような比較的長い吸収性物品を対象としている。
請求項6に係る本発明として、前記前方接着領域の長手方向長さは、吸収性物品の全長の15%〜20%である請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前方接着領域の長手方向長さを、吸収性物品の全長の15%〜20%とすることによって、この範囲に幅方向折り線を設けるのに十分な長さを確保している。
請求項7に係る本発明として、前記後方接着領域の長手方向長さは、吸収性物品の全長の30%〜40%である請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明では、後方接着領域では、5つ折りなどの場合に折り線が2本設けられるため、前記前方接着領域より長い吸収性物品の全長の30%〜40%の長さで形成している。
以上詳説のとおり本発明によれば、表面側の両側部に立体ギャザーが形成されるとともに、個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品においても、装着時に肌面との隙間が生じ難くなるとともに、体液の漏れが防止できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のIII−III線矢視図である。 (A)〜(D)は4つ折り時の個装要領を示す図である。 装着時の生理用ナプキン1を示す、図1のV−V線矢視図である。 (A)〜(C)は3つ折り時の個装要領を示す図である。 (A)〜(E)は5つ折り時の個装要領を示す図である。 従来の生理用ナプキン50を示す展開図である。 装着時の生理用ナプキン50を示す、図8のIX−IX線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述すると、
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1〜図3に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hを含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成するギャザー不織布7とから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記ギャザー不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性裏面シート2とギャザー不織布7とによる積層シート部分によって、体液排出部Hの中央部に一致する部分を長手方向中央部とする側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップW、Wが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性裏面シート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性表面シート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記吸収体4は、生理用ナプキン1のほぼ全長に亘って配設されるナプキン長手方向に長い略長方形状をなす基部吸収体4Aと、少なくとも着用者の排血口部Hに対応する部分を含む領域に配設され、前記基部吸収体4Aより肌側に高く形成された前方中高部4Bと、必要に応じて生理用ナプキン1の後部に配設され、前記基部吸収体4Aより肌側に高く形成された後方中高部4Cとから構成するのが望ましい。前記前方中高部4Bは、着用者の排血口部H及びその周辺を十分に覆う大きさで形成されている。前方中高部4Bは、排血口部に対応する領域のみに形成してもよいが、後側が会陰部に対応する領域まで延在して形成されるようにするのが好ましい。前記前方中高部4Bは、会陰部に対応する領域までとし、それより後側の臀部溝に対応する領域まで延在しないことが好ましい。これにより、臀部溝に対応する領域において、基部吸収体4Aが臀部溝に沿って変形しやすくなり、肌面との密着性を高めることができる。前記後方中高部4Cは、臀部溝より後方に位置し、万一臀部溝を伝って後側に漏れる体液があった場合にそれを捕捉するためのものである。
本生理用ナプキン1では、所定のパターンで生理用ナプキン1の肌当接面側(透液性表面シート3の外面側)からの圧搾により、生理用ナプキン1の略長手方向に沿って左右一対の圧搾溝16を形成するのが好ましい。前記圧搾溝16は、少なくとも幅方向中心線CLの両側に生理用ナプキン1の略長手方向に沿って延びる部分が左右一対で形成されるものであればよく、図示例では、前方中高部4Bの外側に形成されるとともに、この左右一対の部分の前端部及び後端部がそれぞれ接続され、全体としてナプキン長手方向に細長く、かつ周方向に閉合する形状で形成されている。
また、前記圧搾溝16より前側に離間して、平面視略Ω形状の前端用圧搾溝16aが形成されるとともに、前記圧搾溝16より後側に離間して、後方中高部4Cを囲うように、平面視略逆Ω形状の後端用圧搾溝16bが形成されている。前記前端用圧搾溝16a及び後端用圧搾溝16bは、それぞれ生理用ナプキン1の表面を前側及び後側に伝う体液を確実に吸収し、体液の伝い漏れを防止するためのものである。
一方、前記透液性表面シート3の幅寸法は、図示例では、図2及び図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4の少なくとも一部を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性表面シート3とは別のギャザー不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるギャザー不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を13〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記ギャザー不織布7は、図2及び図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性裏面シート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記ギャザー不織布7と不透液性裏面シート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部Hの中央部に一致する部分を長手方向中央部とした吸収体側部位置に左右一対のウイングフラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップW、Wを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層12…,13…を備え、ショーツに対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wが折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
一方、前記ギャザー不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材14が配設されるとともに、前記糸状弾性伸縮部材14の上側部位に複数本の糸状弾性伸縮部材15…が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は、前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、長手方向中間部では図2に示されるように、前記糸状弾性伸縮部材14配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケットP、Pを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
前記ギャザー不織布7は、生理用ナプキン1の長手方向に対し、中間部の前記立体ギャザーBSが形成されるギャザー形成範囲A1と、このギャザー形成範囲A1より前側で、ギャザー不織布7を断面Z状に折り畳んで積層し吸収体4側にホットメルト接着剤、熱圧着又は超音波等の接合手段によって接着した前方接着領域A2と、前記ギャザー形成範囲A1より後側で、ギャザー不織布7を断面Z状に折り畳んで積層し吸収体4側にホットメルト接着剤、熱圧着又は超音波等の接合手段によって接着した後方接着領域A3とを有している。前記立体ギャザーBSは、ギャザー形成範囲A1の全体に亘って肌側に起立し、中間部に吸収体4側への固定部が形成されていない。このため、ギャザー形成範囲A1の全体に亘って横漏れが確実に防止できるようになる。前記ギャザー形成範囲A1は、少なくとも排血口部Hに対応する領域の全部とナプキン幅方向に重なる範囲に設けられ、前記ウイング状フラップW及び前方中高部4Bの少なくとも一部、図1に示される例ではウイング状フラップW及び前方中高部4Bの全部とナプキン幅方向に重なる範囲に設けられている。
本生理用ナプキン1は、夜用生理用ナプキンなどのような全長が30cm以上、好ましくは30cm〜45cm程度のものであるのが好ましい。このように全長が比較的長く形成された夜用生理用ナプキンなどでは、前記ウイング状フラップW及び第2ウイング状フラップWが設けられ、個装状態で長手方向に複数に折り畳まれている。
以上の構成からなる生理用ナプキン1は、図1及び図4に示されるように、個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれている。
図1及び図4に示されるように、個装状態で3本の幅方向折り線(生理用ナプキン1の後側からX1、X2、X3)にて長手方向に折り畳む4つ折りの場合の個装要領について詳しく説明すると、図4(A)に示されるように、両方のウイング状フラップW及び第2ウイング状フラップWをそれぞれ、ギャザー不織布7のZ状に折り畳んだ外側近傍位置を折れ線として、側部の外周フラップを含め、透液性表面シート3側に折り畳む。次に、表面側に露出したウイング状フラップW、Wの外面側に備えられた粘着剤層12、12及び第2ウイング状フラップW、Wの外面側に備えられた粘着剤層13、13を一体的に覆う剥離材17を配置する。
前記剥離材17を設けたならば、個装シート18により生理用ナプキン1を個装する。図4(A)に示されるように、幅寸法がナプキン1の展開幅(ウイング状フラップW、W又は第2ウイング状フラップW、Wの先端間距離)よりも幅狭で、ウイング状フラップW、W及び第2ウイング状フラップW、Wの折り畳み状態よりも幅広とされる所定長さの個装シート18により、少なくとも個装シート18の開口側端縁18aがナプキン1の前後端部の一方より外側に位置するように個装シート18上にナプキン1を配置する。
その後、図4(B)に示されるように、幅方向折り線X1位置にてナプキン後端部を個装シート18とともに透液性表面シート3側に折り畳んだならば、図4(C)に示されるように、幅方向折り線X2にてこの折り畳んだナプキン後端部を個装シート18及び剥離材17とともに更に透液性表面シート3側に折り畳む。しかる後、図4(D)に示されるように、幅方向折り線X3位置にてナプキン1の前端部を折り畳み、個装シート18の開口した側縁部分18b、18bをエンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独又は組み合わせによって封鎖するようにする。また、個装シート18の開口側端縁18aは、好ましくは接着剤により接合した後、タグテープ19により封止する。
本生理用ナプキン1では、上述の3本の幅方向折り線X1〜X3のうち、中間の幅方向折り線X2は、立体ギャザーBSが形成されたギャザー形成範囲A1であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲であるギャザー内の折り線設置範囲22に設けられている。前記立体ギャザーBSの形成範囲A1には、この折り線設置範囲22内に配置された幅方向折り線X2の1本のみが設けられ、それ以外の幅方向折り線X1、X3はギャザー形成範囲A1には設けないようにしている。
前記ギャザー形成範囲A1に設けられる幅方向折り線X2以外の幅方向折り線X1、X3は、後方接着領域A3の形成範囲、又は後方接着領域A3の形成範囲と前方接着領域A2の形成範囲の両方に設けられている。図1に示される例では、後側の幅方向折り線X1が後方接着領域A3の形成範囲に設けられ、前側の幅方向折り線X3が前方接着領域A2の形成範囲に設けられている。
ギャザー形成範囲A1に幅方向折り線を設けると、図9に示されるように、折り線で折り畳んだ折り癖によって非肌側に突出するとともに、この突出した状態が立体ギャザーに配置された糸状弾性伸縮部材の収縮力によって助長され、更に非肌側に突出するようになる。そこで、本生理用ナプキン1では、前記ギャザー形成範囲A1には極力折り線を設けないという思想の下、ナプキンの構造上、ギャザー形成範囲A1に1本の幅方向折り線X2が位置するのは仕方がないものとして許容する一方で、このギャザー形成範囲A1に設けた幅方向折り線X2の位置を装着時に脚の付け根部分の内側で幅方向両側から内側に向けた脚圧がかかりやすい位置とすることによって、装着時に前記脚圧により生理用ナプキン1の表面が肌側に盛り上がるのを利用して、ギャザー形成範囲A1に幅方向折り線X2を設けても非肌側に突出した折り癖が装着によって自動的に直るような構造としている。また、ギャザー形成範囲A1に設けた1本の幅方向折り線X2以外の幅方向折り線X1、X3は、立体ギャザーBSの形成範囲ではなく、後方接着領域A3及び前方接着領域A2に設けてあるため、立体ギャザーBSに配置された糸状弾性伸縮部材の収縮力の影響を受けず、非肌側に突出した折り癖が助長されるようなことはない。従って、本生理用ナプキン1では、装着時に肌面との隙間が生じにくく、体液の漏れが防止できるようになる。
前述の装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲とは、装着時に主に立位状態において、股間部の脚の付け根部分の内側で幅方向両側から内側に向けた圧力が作用する範囲のことである。
より具体的には、前記ギャザー内の折り線設置範囲22に設けられる幅方向折り線X2は、立体ギャザーBSの形成範囲A1であって、体液排出部Hの中央部Nからナプキン後側に60mm以内の範囲21で、且つ体液排出部Hより後側の範囲に設けられるようにするのが好ましい。この範囲は、前述の脚圧が特にかかりやすい範囲であるので、装着時に折り癖がより一層直りやすくなる。
また、本例のように、ウイング状フラップWが形成される生理用ナプキン1の場合には、前記ギャザー内折り線設置範囲22を、前記ウイング状フラップWの形成範囲の長手方向中央部からナプキン後側に60mm以内の範囲21で、且つ前記ウイング状フラップWの形成範囲より後側の範囲とすることも可能である。なお、ウイング状フラップWの長手方向中央部を体液排出部Hの中央部に合わせるように装着するので、ウイング状フラップWの長手方向中央部と体液排出部Hの中央部Nとは対応している。
前記前方接着領域A2の長手方向長さは、この領域に幅方向折り線を設ける際に十分な長さを確保するため、生理用ナプキン1の全長の15%〜20%とするのが好ましく、17%〜20%とするのがより好ましい。
また、前記後方接着領域A3の長手方向長さは、後段で詳述する5つ折りなどの際に折り線が2本設けられる場合があるのと、臀部との密着性を高めるため、前記前方接着領域A2より長い寸法で設けるのが好ましく、生理用ナプキン1の全長の30%〜40%とするのが好ましい。
更に、前記ギャザー形成範囲A1の長手方向長さは、生理用ナプキン1の全長の40%〜55%とするのが好ましい。
前記ギャザー形成範囲A1に設けられる幅方向折り線X2が通る本体部分の厚みは、8mm以上、好ましくは8mm〜20mmとするのがよい。折り線X2が通る本体部分の厚みを8mm以上とすることによって、脚圧がかかったときにナプキン表面がより高く肌側に盛り上がるようになるため、ナプキン表面が肌面に密着しやすくなる。この厚みは、本体部分の最大厚みであり、図1及び図2に示されるように、幅方向折り線X2が前方中高部4Bを通る場合、この中高部4B部分の最大厚みをとったものである。
前記厚みは、尾崎製作所製のデジタルゲージ(PEACOCK PDN-21、主な仕様は、測定範囲:20mm、測定力1.5N以下)を用いて測定したものである。測定方法は、デジタルゲージを水平な場所に設置し、生理用ナプキン1を開封して展開し、個装シート18を取り除いた状態で、折り線X2位置の幅方向中央部をダイヤルゲージに挟み測定する。
前記ギャザー形成範囲A1に設けられる幅方向折り線X2は、前記前方中高部4Bを横断する位置に設けるのが好ましい。前述の通り、前記前方中高部4Bは、着用者の排血口部H及びその周辺を十分に覆う範囲から着用者の会陰部に対応する範囲に亘って中高に形成されているので、装着時に特に脚圧がかかりやすい部分であり、ナプキン表面が肌側に隆起した際に肌面と接触しやすくなる。
次に、個装時の折り方を違えたときの個装要領について説明する。図6は、生理用ナプキン1を個装状態で2本の幅方向折り線X1、X2にて長手方向に折り畳んだ3つ折りとした場合である。この場合、前側の幅方向折り線X2は、立体ギャザーBSの形成範囲であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲に設けられている。また、後側の幅方向折り線X1は、後方接着領域A3の形成範囲に設けられている。
上述の4つ折りの場合と同様に、図6(A)に示されるように、両方のウイング状フラップW、W及び第2ウイング状フラップW、Wをそれぞれ、透液性表面シート3側に折り畳み、表面側に露出した粘着剤層12、12、13、13を一体的に覆う剥離材17を配置する。前記剥離材17を設けたならば、個装シート18により生理用ナプキン1を個装する。個装に際しては、図6(A)に示されるように、幅方向折り線X1位置にてナプキン後端部を個装シート18とともに透液性表面シート3側に折り畳んだならば、図6(B)に示されるように、幅方向折り線X2にてナプキン1の前端部を透液性表面シート3側に折り畳み、個装シート18の開口した側縁部分18b、18bを封鎖するとともに、個装シート18の開口側端縁18aを、好ましくは接着剤により接合した後、タグテープ19により封止する。
次に、図7に示されるように、個装状態で4本の幅方向折り線X1〜X4にて長手方向に折り畳まれた5つ折りとした場合、ギャザー形成範囲A1に1本の幅方向折り線X3が設けられるとともに、後側の2本の幅方向折り線X1、X2がそれぞれ後方接着領域A3の形成範囲に設けられ、残りの前側の1本の幅方向折り線X4が前方接着領域A2の形成範囲に設けられている。
5つ折りの場合も上述の4つ折りの場合と同様に、図7(A)に示されるように、両方のウイング状フラップW、W及び第2ウイング状フラップW、Wをそれぞれ透液性表面シート3側に折り畳み、表面側に露出した粘着剤層12、12、13、13を一体的に覆う剥離材17を配置する。前記剥離材17を設けたならば、個装シート18により生理用ナプキン1を個装する。個装に際しては、図7(A)に示されるように、幅方向折り線X1位置にてナプキン後端部を個装シート18とともに透液性表面シート3側に折り畳んだならば、図7(B)に示されるように、この折り畳んだ後端部を幅方向折り線X2にて折り畳み、更に図7(C)に示されるように、幅方向折り線X3にて折り畳んだ後、図7(D)に示されるように、幅方向折り線X4にてナプキン1の前端部を透液性表面シート3側に折り畳み、個装シート18の開口した側縁部分18b、18bを封鎖するとともに、個装シート18の開口側端縁18aを、好ましくは接着剤により接合した後、タグテープ19により封止する。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、立体ギャザーBSとして、ギャザー不織布7の内方側部分を断面Z状に折り畳んで所定部位に糸状弾性伸縮部材14、15を配設することにより、断面く字状に内側に開口を向けたポケットPを形成しながら表面側に起立するものとしていたが、肌側に起立するものであれば、中空断面のループ状に形成されたものや、外側又は内側に向けた直線状に形成されたものなど、任意の断面形状で形成することが可能である。
(2)上記形態例では、ウイング状フラップW、Wが形成された生理用ナプキン1について説明したが、ウイング状フラップW、Wが形成されない生理用ナプキンについても同様に適用可能である。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…ギャザー不織布、12・13…粘着剤層、14・15…糸状弾性伸縮部材、18…個装シート、21…Nから後側に60mm以内の範囲、22…ギャザー内の折り線設置範囲、A1…ギャザー形成範囲、A2…前方接着領域、A3…後方接着領域、BS…立体ギャザー、N…ウイング状フラップWの形成範囲の長手方向中央部、W…ウイング状フラップ、W…第2ウイング状フラップ、X1〜X4…幅方向折り線

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、表面側の両側部に、長手方向の中間が肌側に起立する立体ギャザーを形成するとともに、前記立体ギャザーより前側及び後側がそれぞれ前方接着領域及び後方接着領域にて前記吸収体側に接合されたギャザー不織布が配設され、且つ個装状態で複数の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた吸収性物品において、
    前記複数の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲であって、装着時に両側から内側に向かう脚圧が作用する範囲に設けられるとともに、それ以外の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲又は後方接着領域の形成範囲と前方接着領域の形成範囲の両方に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記複数の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲であって、体液排出部の中央部から吸収性物品の後側に60mm以内の範囲で、且つ体液排出部より後側の範囲に設けられている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品は、個装状態で3本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた4つ折りとされ、
    前記3本の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲に設けられるとともに、1本の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲に設けられ、残りの1本の幅方向折り線は前記前方接着領域の形成範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品は、個装状態で4本の幅方向折り線にて長手方向に折り畳まれた5つ折りとされ、
    前記4本の幅方向折り線のうち、1本の幅方向折り線は前記立体ギャザーの形成範囲に設けられるとともに、2本の幅方向折り線は前記後方接着領域の形成範囲に設けられ、残りの1本の幅方向折り線は前記前方接着領域の形成範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の全長が30cm以上である請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記前方接着領域の長手方向長さは、吸収性物品の全長の15%〜20%である請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記後方接着領域の長手方向長さは、吸収性物品の全長の30%〜40%である請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
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