JP2944306B2 - 繊維の精練方法 - Google Patents

繊維の精練方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は未加工の綿繊維と綿繊
維含有繊維およびその加工品(糸、織物、編物および不
織布など)の精錬方法に関し、詳しくは綿繊維からペク
チン物質を遊離しうる酵素の1種以上を含有する酵素液
で、未加工の綿繊維綿繊維含有繊維又はこれらの加工
品を処理して精錬する方法に関する。
【0002】綿繊維は二次膜と、この膜をワインディン
グ層を介して覆う一次膜とで構成されている。一次膜は
ペクチン、コットンワッススおよびタンパク質を主成分
とするクチクル層と網状層からなり、二次膜はセルロー
スで構成されている。このうち一次膜の成分はペクチン
が主要成分である(大野泰雄 繊維と工業、4巻、32
5頁、1971年)。未加工の綿繊維と綿繊維含有繊維
およびその加工品は染色加工などの加工工程に付される
前に綿繊維の一次膜を除去する必要があり、この処理は
一般に精練と呼ばれている。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、未加工の綿繊維と綿繊維含有繊維およびその加工品
の精練は水酸化ナトリウムと精練助剤(一般に非イオン
系界面活性剤)などの混合液により高温下(90℃以
上)で処理することによって行われている。しかしこの
精練法は多くのエネルギーを要し、その上排水は強度の
アルカリ性で高濃度の化学物質を含有しているので排水
処理に多大の費用を要し、環境保護の面から問題が生じ
ている。したがってこの問題を解消または改善する新し
い精練法が望まれている。
【0004】セルロース繊維を主成分とする植物繊維
を、セルロース分解酵素とペクチン分解酵素を含有する
水溶液で処理する酵素精練法(特開昭51−14997
6号)および非木材繊維を、プロトペクチン分解酵素を
生産するバチラス属に属する好アルカリ性細菌で処理す
ることからなる非木材繊維のパルプ化法(特公昭57−
39636号)が知られている。しかしこれらの文献の
発明において処理の対象となっているのは麻類を中心と
する靱皮繊維であり、これらの繊維と全く構造の異なる
綿繊維の酵素による精練法は未開発である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
上記の問題点を改善するために鋭意研究を重ねた結果、
綿繊維からペクチン物質を遊離しうる酵素(プロトペク
チナーゼ、ただし糸状菌に属する微生物を利用して収得
されるものは除く)の1種又はそれ以上を含有する酵素
液に、未加工の綿繊維、綿繊維含有繊維又はその加工品
を浸漬して処理する繊維の精練方法の発明を完成した。
酵素液で処理される対象は、わた状のままの未加工の綿
繊維と綿繊維含有繊維およびこれを加工して得られる
糸、織物、編物、不織布などが含まれる。
【0006】この発明に利用する、綿繊維からペクチン
物質を遊離しうる酵素(プロトペクチナーゼ)を生産す
る微生物としては、この発明の発明者らがすでに発見し
たプロトペクチナーゼ生産菌(特公昭55−46157
号、特開昭57−83286号、特公昭61−5096
1号、特開昭63−213501号および特願平4−4
4809号参照)およびその外の多くのプロトペクチナ
ーゼ生産菌を利用することができる。
【0007】この発明の発明者らは、微生物が生産する
プロトペクチナーゼについて広く研究した結果、プロト
ペクチナーゼにはペクチン鎖に作用するA−タイプとペ
クチン鎖と細胞組織を結合させている中性糖鎖に作用す
るB−タイプがあり、A−タイプにはポリガラクチュロ
ナーゼあるいはポリガラクチュロン酸リアーゼ活性を有
する酵素があり、B−タイプにはアラビナンを分解する
酵素がある(坂井らAgric. Biol. Chem.54巻、870
〜889頁、1991年)。これらの酵素はいずれもこ
の発明に用いることができる。この発明に用いられるプ
ロトペクチナーゼを生産する微生物の具体例としては次
のものが挙げられる。
【0008】1.酵母である下記微生物:トリコスポロ
ン属に属する微生物としてトリコスポロン・ベニシレー
タム(Tricosporon penicillatum);エンドマイセス属
(Endomyces)に属する微生物として、エンドマイセス・
ジエオトリカム(Endomycesgeotrichum)、エンドマイ
セス・リンドネリ(Endomyces lindneri);エンドマイ
コプシス属(Endomycopsis)に属する微生物としては、
エンドマイコプシス・カプスラリス(Endomycopsis cap
sularis)、エンドマイコプシス・ベルナリス(endomyco
psis vernalis);サツカロマイセス属(Saccharomyces)
に属するものとしては、サツカロマイセス・ウバルム
(Saccharomyces uvarum)、サツカロマイセス・バイリ
ー(Saccharomyces bailii)、サツカロマイセス・デル
ブルエキー(Saccharomyces delbrueckii)、サツカロマ
イセス・フアーメンタテイ(Saccharomyces fermentat
i);シゾサツカロマイセス属(Schizosaccharomyces)
に属するものとして、シゾサツカロマイセス・オクトス
ポルス(Schizosaccharomycesoctosporus);ピヒア属
(Pichia)に属するものとして、ピヒア・オリエンタリ
ス(Pichia orientalis)、ピヒア・ポリモルフア(Pich
ia polymorpha)、ピヒア・フアリノーサ(Pichia farin
osa);ハンセヌラ属(Hansenula)に属するものとして、
ハンセヌラサツルヌス(Hansenula saturnus)ハンセヌ
ラ・ミヌタ(Hansenula mimuta);デバリオマイセス属
(Debaryomyces)に属するものとして、デバリオマイセ
ス・ハンセニー(Debaryomyces hansenii)、デバリオマ
イセス・キヤステリイー(Debaryomyces castellii);
ハンセニアスポラ属(Hanseniaspora)に属するものとし
て、ハンセニアスポラ・バルビエンシス(Hanseniaspor
a valbyensis)、ハンセニアスポラ・ウバルム(Hansen
iaspora uvarum);トルロプシス属(Torulopsis)に属
するものとしては、トルロプシス・スフエリカ(Torulo
psis sphaerica)、トルロプシス・ピヌス(Torulopsis
pinus);カンジダ属(Candida)に属するものとして
は、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)、カンジダ
・グラエボーサ(Candida glaebosa)、カンジダ・マケ
ドニエンシス(Candida macedoniensis);およびクルイ
ベロマイセス属(Kluyveromyces)に属するものとして
は、クルイベロマイセス・フラギリス(Kluyveromyces
fragilis)、クルイベロマイセス・ラクチス(Kluyvero
myces lactis)、クルイベロマイセス・マルキシアヌス
(Kluyveromyces marxianus)、クルイベロマイセス・ド
ロソフイラルム(Kluyveromyces drosophilarum);およ
びこれらの微生物に類似の微生物と変異株の例えば下記
の菌株:トリコスポロン・ペニシレータム SNO−3
ATCC 42397、カンジダ・クルセイ IF
O 0013、カンジダ・グラエボーサ IFO 1
353、カンジダ・マケドニエンシス AKU 45
87、デバリオマイセス・ハンセニー IFO 07
94、デバリオマイセス・キャステリー IFO 1
359、エンドマイセス・ヂエオチリカム IFO
9541、エンドマイセス・リンドネリ AKU 4
206、ハンセニアスポラ・バルビエンシス IFO
0115、ハンセニアスポラ・ウバルム IFO
1413、ハンセヌラ・サツルヌス IFO 011
7、ハンセヌラ・ミヌタ IFO 0975、クルイ
ベロマイセス・フラギリス IFO 0288、クル
イベロマイセス・ラクチス IFO 1090、クル
イベロマイセス・マルキシアヌス IFO 027
7、クルイベロマイセス・ドロソフィラルム IFO
1012、ピフィア・オリエンタリス IFO 1
279、ピフィア・ポリモルファ AKU 425
0、ピフィア・ファリノーサ AKU 4251、サ
ッカロマイセス・ウバルム IFO 0565、サッ
カロマイセス・バイリー IFO 1047、サッカ
ロマイセス・デルブルエキー IFO 0285、サ
ッカロマイセス・ファーメンタティ IFO 042
2、シゾサッカロマイセス・オクトスポルス IFO
0353、トルロプシス・スフェリカ IFO 0
648、トルロプシス・ピヌス IFO 0741、
エンドマイコプシス・カプスラリア IFO 067
2、およびエンドマイコプシス・ベルナリス AKU
4210;
【0009】2.バチルス属の下記微生物:バチルス・
サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロ
リクェファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、
バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・
サーキュランス(Bacillus circulans)、バチルス・コ
アギュランス(Bacillus coagulans)、バチルス・ファ
ームス(Bacillus firmus)、バチルス・リケニホルミ
ス(Bacillus licheniformis)、バチルス・プミルス
(Bacillus pumilus)、バチルス・マセランス(Bacill
us macerans)、およびこれらの菌株に類似する菌と変
異株である例えば下記菌株: バチルス・サブチリス IFO 3108,313
4,3336,3513,12112,12113,1
2210,13719,13721,14117および
14140 バチルス・アミロリクェファシエンス IFO 14141、 バチルス・セレウス IFO 3002および3132、 バチルス・サーキュランス IFO 13632、 バチルス・コアギュランス IFO 12583、 バチルス・ファームス IFO 3330、 バチルス・リケニホルミス IFO 14206、 バチルス・プルミス IFO 12087および バチルス・マセランス IFO 3490;ならびになお、上記バチルス・サブチリス IFO3134は、
生命工学工業技術研究所(BS(FERM BP−60
31)からも入手可能である。
【0010】
【0011】上記のプロトペクチナーゼ生産菌のなかで
好ましいのは、クルイベロマイセス・マルキシアヌス
(IFO 0277)、クルイベロマイセス・フラギリス(IFO
0288)、トリコスポロン・ペニシレータム SNO-3(ATCC
42397)、ガラクトマイセス・リーシL(IAM 129)、バ
シラス・サブチリス(IFO 12113)及びバチルス・サブチ
リス(IFO 3134)である。
【0012】この発明に用いられる酵素液は、上記の微
生物を常法によって培養して得られる。その培養条件
は、使用する微生物によって必ずしも同一ではないが、
酵素の生産量が最大になるように適宜決定される。培養
に用いられる培地は、特に制限されず、通常の培養に汎
用される各種栄養源を添加した培地のいずれも使用でき
る。汎用される培地には、デンプン、ペプトン、カゼイ
ン加水分解物、酵母エキス、ブドウ糖、あるいは場合に
よってはリン酸塩、マグネシウム塩、カリウム塩などの
無機塩類も適当に添加することができる。また小麦ふす
ま、大豆粉などの栄養源を添加してもよい。
【0013】これらの培地での微生物の培養条件は、目
的とする酵素の生産量が最大となるように適宜決定され
るが通常20〜37℃、10〜50時間培養される。培
養は振盪、静置、通気攪拌あるいは固体培養のいずれで
もよい。上記のようにして得られた培養液は、そのまま
で未加工の綿繊維綿繊維含有繊維又はその加工品を浸
漬して精錬を行うことができるが、培養液を遠心分離、
濾過、透析などによって菌体などの固形分の全部もしく
は一部を除いた酵素液を用いるのが好ましい。またこの
酵素液をさらに通常の方法例えばカラムクロマトグラフ
ィーなどによって精製して得た酵素を適切な濃度に希釈
した酵素液を用いてもよい。また酵素液にはペクチンの
分解作用を促進する物質例えば無機塩、界面活性剤など
を添加してもよい。
【0014】酵素液による処理条件(酵素の濃度、温
度、処理時間など)は、処理される対象の種類、処理後
の対象に望まれる特性、使用される酵素の種類などによ
って適宜決定される。また繊維の加工品が糊付け加工さ
れている場合があるが、このような場合は糊抜き剤で前
もって処理するか、または糊抜き剤を酵素液中に入れて
処理してもよい。
【0015】
【実施例】次にこの発明を実施例によって説明するがこ
の発明を限定するものではない。
【0016】実施例1 各種の微生物を、表1に示す条件で培養し、遠心分離
(10,000rpm、20分、5℃)して得た酵素液に、
0.2%の非イオン界面活性剤リポノックスNC1を含
有する20mMの酢酸緩衝液(pH5.0)を添加し
て、酵素活性が10ユニットの酵素液を作製した。この
酵素液30mlに20−1Sの綿糸1グラム(約40メ
ートル)を浸漬して40℃で処理した。なお、上記酵素
液から酵素を除いたもので処理したものを対照とした。
但し酵素活性は坂井らAgric. Biol. Chem.46巻、66
7頁、1982年に記載の方法で測定した。表2に、上
記処理で綿繊維から遊離したペクチン量を処理時間毎に
測定した結果と、18時間処理した後の綿糸の引張り強
度をテンシロン式引張り試験機を用いJIS−L−10
95の方法に準じて測定した(つかみ間隔20cm、引
張り速度は50cm/min、10回測定の平均値)。
上記結果から、使用した酵素によりペクチン遊離速度は
異なるものの、いずれもペクチン物質が遊離され精練処
理がなされていることは明らかである。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例2 実施例1で40℃にて18時間処理して得た綿糸の綿繊
維:クロイベロマイセス・マルキシアヌス IFO 2
77、トリコスポロン・ペニシレータム SNO−3
ATCC 42397、バチルス・サブチリス IFO
12113、バチルス・サブチリス IFO 313
4およびトラメテス・サンジーナ IFO 6490そ
れぞれ由来の酵素液で処理したものおよび対照;ならび
に100mM水酸化ナトリウム溶液および20mM酢酸
緩衝液でそれぞれで実施例1と同じ綿糸を40℃にて1
8時間処理してえた綿繊維の電子顕微鏡写真を図1、
2、3、4、5、6、7および8に示す。プロトペクチ
ナーゼで処理した綿繊維(図1〜5)は、100mM水
酸化ナトリウム溶液で処理した場合と同様に、一次膜が
除去され二次膜が露出しておりプロトペクチナーゼによ
り一次膜が除去され精練処理がなされていることを示し
ている。
【0020】実施例3 実施例1と同様にして、クロイベロマイセス・マルキシ
アヌス IFO 0277、トリコスポロン・ペニシレ
ータム SNO−3 ATCC 42397、バチルス
・サブチリス IFO 12113、バチルス・サブチ
リス IFO3134およびトラメテス・サンジーナ
IFO 6490を培養し遠心分離して得た酵素液に
0.2%の非イオン界面活性剤のリボノックスNC1を
含有する20mMの酢酸緩衝液(pH5.0)を添加し
て、酵素活性が120,000ユニットの酵素液を作製
した。この酵素液100mlに下記表3に示す布地を浸
漬し、50℃で2時間処理した。この処理で遊離したペ
クチン量を表3に示したが、この結果からみて、上記の
各プロトペクチナーゼによってペクチンが遊離し、精練
が行われていることを示している。
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、微生物の生産するプ
ロトペクチナーゼを用い、綿繊維および綿繊維含有繊維
およびこれらの繊維の加工品の綿繊維からペクチン物質
を遊離させて、従来の化学的精練法と比べて緩和な条件
で綿繊維を精練することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1においてクロイベロマイセス・マルキ
シアヌス IFO 277由来の酵素液で処理した綿繊
維の電子顕微鏡写真。
【図2】実施例1においてトリコスポロン・ペニシレー
タム SNO−3 ATCC42397由来の酵素液で
処理した綿繊維の電子顕微鏡写真。
【図3】実施例1においてバチルス・サブチリス IF
O 12113由来の酵素液で処理した綿繊維の電子顕
微鏡写真。
【図4】実施例1においてバチルス・サブチリス IF
O 3134由来の酵素液で処理した綿繊維の電子顕微
鏡写真。
【図5】実施例1においてトラメテスサンジーナ IF
O 6490由来の酵素液で処理した綿繊維の電子顕微
鏡写真。
【図6】実施例1において酵素なしの液で処理した綿繊
維(対照)の電子顕微鏡写真。
【図7】実施例1と同じ綿糸を40℃にて18時間10
0mM水酸化ナトリウム溶液で処理したものの綿繊維の
電子顕微鏡写真。
【図8】実施例1と同じ綿糸を40℃にて18時間、2
0mM酢酸緩衝液で処理して得た綿繊維の電子顕微鏡写
真。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 9/26 C12R 1:72) (C12N 9/26 C12R 1:85) (C12N 9/26 C12R 1:66) (C12N 9/26 C12R 1:01) (C12N 9/26 C12R 1:645) D06M 101:06 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06L 1/00 D06M 16/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綿繊維からペクチン物質を遊離しうる酵
    素(プロトペクチナーゼ、ただし糸状菌に属する微生物
    を利用して収得されるものを除く)の1種又はそれ以上
    を含有する酵素液に、未加工の綿繊維、綿繊維含有繊維
    又はその加工品を浸漬して処理することを特徴とする繊
    維の精練方法。
  2. 【請求項2】 綿繊維からペクチン物質を遊離しうる酵
    素が、トリコスポロン属、エンドマイセス属、エンドマ
    イコプシス属、サッカロマイセス属、シゾサッカロマイ
    セス属、ピヒア属、ハンセヌラ属、デバリオマイセス
    属、ハンセニアスポラ属、トルロプシス属、カンジダ
    属、クルイベロマイセス属及びバチルス属の微生物が生
    産する綿繊維からペクチン物質を遊離させる酵素である
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 綿繊維からペクチン物質を遊離しうる酵
    素が、クルイベロマイセス・マルキシアヌス(IFO 027
    7)、クルイベロマイセス・フラギリス(IFO0288)、ト
    リコスポロン・ペニシレータム SNO-3(ATCC 43397)、
    ガラクトマイセス・リーシL(IAM 129)、バシラス・サ
    ブチリス(IFO 12113)及びバチルス・サブチリス(IFO
    3134)が生産する綿繊維からペクチン物質を遊離しうる
    酵素である請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 酵素液が、綿繊維からペクチン物質を遊
    離しうる酵素を生産する微生物の培養液または培養液の
    濾過処理液である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 繊維の加工品が、糸、織物、編物および
    不織布である請求項1記載の方法。
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