JP2020120147A - 誤り率測定装置及び誤り率測定方法 - Google Patents

誤り率測定装置及び誤り率測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】4以上の振幅レベルを有するPAM信号の各振幅レベルから他の振幅レベルへのエラー遷移パターンを容易に把握できる誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供する。【解決手段】誤り率測定装置1において、ビットエラー測定部3dは、PAM4信号を被測定信号として入力してシンボルごとにMSBとLSBにデコードするとともに、MSB/LSBをシンボルごとに参照信号と比較することによりビットエラーを測定する。パターン受信部3において、エラー遷移パターン検出部3eは、ビットエラーが測定されたシンボルを対象に、被測定信号が、複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出する。制御部7において、エラー遷移管理部7bは検出されたエラー遷移パターンを管理し、表示制御部7dは各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を表形式で表示部6に表示させる。【選択図】図3

Description

本発明は、振幅をシンボルごとに4以上のレベルに分けたパルス振幅変調(Pulse-Amplitude Modulation)方式による多値PAM信号の誤り率測定を行う誤り率測定装置及び誤り率測定方法に関する。
各種のディジタル通信装置は、利用者数の増加やマルチメディア通信の普及に伴い、より大容量の伝送能力が求められている。
このため、近年、携帯端末やクラウドコンピューティングの普及により、データ通信量は増加の一途をたどり、伝送速度も高速化が著しくなっている。また、高速データ伝送に関する国際規格は、電気インターフェース、光インターフェースともに従来のNRZ信号(2値)によるNRZ伝送から、例えば、シンボルごとに4つの振幅レベルに変調された4値パルス振幅変調(PAM4)信号によるPAM4伝送へと変化している。
PAM4伝送を行う被試験デバイス(DUT:Device Under Test)におけるディジタル信号の品質評価の指標の1つとしては、受信データのうち符号誤りが発生した数と受信データの総数との比較として定義されるビット誤り率(BER:Bit Error Rate)が知られている。ビット誤り率を測定する従来の装置として、DUTに対して既知パターンのテスト信号を入力し、該テスト信号の入力に伴ってDUTから送信されるPAM4信号を入力データとして受信し、該入力データのBERを入力したテスト信号との比較により測定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の誤り率測定装置は、PAM4信号のトータルBERを測定するために必要な設定と、測定結果(閾値電圧Vth1,Vth2,Vth3、電圧範囲E1,E2,E3毎のBER、PAM4信号のトータルBER)の表示とを同一の表示画面上で行う機能を有している(例えば、段落0073参照)。
特開2017−220756号公報
NRZ伝送を行うDUTからのNRZ信号は、例えば、図11に示すようなアイ(eye)パターンを有している。NRZ信号は2値(アイが1つ)のため、エラーの遷移としてはLレベルからHレベルへの遷移(Insertion)と、HレベルからLレベルへの遷移(Omission)の2通りのパターンしか存在しない。このため、NRZ信号を対象とする誤り率測定装置では、測定結果を表示する画面としては、例えば、図12に示すように、2通りのパターンであるInsertion(INS)、Omission(OMI)ごとのエラーレート(ER)及びエラーカウント(EC)と、該ER及びECそれぞれ合計値(Total)という表示項目を有するもので十分であった。
これに対し、PAM4信号のアイパターンは、例えば、図13に示すように3つのアイを有するものとなる。3つのアイを有するPAM4信号は、振幅レベルが0、1、2、3の4つに分けられているため、エラーの遷移としては、各レベル0、1、2、3からそれぞれ他の3つのレベルへ遷移する合計12通りの遷移パターンが存在することとなる。
PAM4信号を扱う特許文献1に記載のものは、閾値電圧範囲を変化させるたびにBERを測定しているが、測定しているタイミングはシリアルのため、測定中にシンボルとしての遷移を確認することができなかった。しかも、特許文献1に記載のものでは、PAM4信号の測定結果としてトータルBERを表示するだけであり、上述した12通りのエラー遷移パターンを把握可能に表示することについては考慮されていなかった。
したがって、この種の従来の誤り率測定装置では、PAM4信号の測定に際し、ユーザが12通りのエラー遷移を視覚的に把握することは困難であり、エラー遷移パターンを分かり易く表示する機能が望まれていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、4以上の振幅レベルを有するPAM信号の各振幅レベルから他の振幅レベルへのエラー遷移パターンを容易に把握可能な誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る誤り率測定装置は、既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたパルス振幅変調(PAM)方式によるPAM信号を被測定信号として入力し、前記被測定信号のレベルを前記シンボルごとに検出することにより前記被測定信号を2値信号にデコードするPAMデコード手段(3a)と、前記既知のパルスパターンを参照信号として保持し、前記デコードされた2値信号と前記参照信号とを前記シンボルごとに比較することにより、前記被測定信号のレベルが前記参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するビットエラー測定手段(3d)と、前記ビットエラーが測定された前記シンボルを対象に、前記被測定信号が、前記4以上のレベルのうちの前記参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出手段(3e)と、前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示手段(6)に表形式で表示させる表示制御手段(7d)と、を有する構成である。
この構成により、本発明の請求項1に係る誤り率測定装置では、シンボルごとに振幅が4つ以上のレベルを有するPAM信号の複数種類のエラー遷移パターンを表形式で表示することで、エラー遷移パターンが12通り以上のPAM信号についてもそれら全てのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでその把握が可能となる。
本発明の請求項2に係る誤り率測定装置は、前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を含むエラー遷移管理情報を管理するエラー遷移管理手段(5b、7b)と、前記エラー遷移管理情報に基づき、前記4以上のレベルの各レベルを遷移元とし他のレベルを遷移先として各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応するビットエラー発生回数を登録する登録セルを有するワークシートデータ(表データ)を作成するシート作成手段(7c)と、をさらに有し、前記表示制御手段は、前記ワークシートデータに基づき前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を表示させる構成である。
この構成により、本発明の請求項2に係る誤り率測定装置では、例えば、表計算ソフトウェアを用いて各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応する登録セルに対して当該エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数が登録されたワークシートデータを作成し、該ワークシートデータを用いて12通り以上のエラー遷移パターンを容易に表示可能である。
本発明の請求項3に係る誤り率測定装置は、測定パターンの設定を受け付ける受付手段(4)と、設定された前記測定パターンに対応する前記パルスパターンを生成し、該パルスパターンに基づきテスト信号としてのPAM信号を発生するパターン発生部(2)を有し、前記PAMデコード手段は、前記テスト信号を受信した被試験用デバイスから送出される前記PAM信号を前記被測定信号として入力して前記デコードの処理を行う構成を有している。
この構成により、本発明の請求項3に係る誤り率測定装置では、ユーザが所望の測定パターンを設定することにより該測定パターンに対応するパルスパターンを有するテスト信号による被測定デバイスの試験を容易に実行することができる。
本発明の請求項4に係る誤り率測定装置は、前記PAM信号は、前記シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る前記4つのレベルを有するPAM4信号であり、前記PAMデコード手段は、前記被測定信号を前記シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号にデコードし、前記エラー遷移パターン検出手段は、1シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出する構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係る誤り率測定装置では、シンボルごとに振幅が4つのレベルを有するPAM4信号の12通りのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでこれら12通りのエラー遷移パターンを把握可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項5に係る誤り率測定方法は、既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたパルス振幅変調(PAM)方式によるPAM信号を被測定信号として入力し、前記被測定信号のレベルを前記シンボルごとに検出することにより前記被測定信号を2値信号にデコードするステップ(S2)と、前記既知のパルスパターンを参照信号として保持し、前記デコードされた2値信号と前記参照信号とを前記シンボルごとに比較することにより、前記被測定信号のレベルが前記参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するステップ(S3)と、を含む誤り率測定方法であって、前記ビットエラーが測定された前記シンボルを対象に、前記被測定信号が、前記4以上のレベルのうちの前記参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出ステップ(S15)と、前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示手段(6)に表形式で表示させる表示制御ステップ(S16〜S19)と、を含むものである。
この構成により、本発明の請求項5に係る誤り率測定方法では、シンボルごとに振幅が4つ以上のレベルを有するPAM信号の複数種類のエラー遷移パターンを表形式で表示することで、エラー遷移パターンが12通り以上のPAM信号についてもそれら全てのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでその把握が可能となる。
本発明の請求項6に係る誤り率測定方法は、前記PAM信号は、前記シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る前記4つのレベルを有するPAM4信号であり、前記デコードするステップでは、前記被測定信号を前記シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号にデコードし、前記エラー遷移パターン検出ステップでは、1シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出するものである。
この構成により、本発明の請求項6に係る誤り率測定方法では、シンボルごとに振幅が4つのレベルを有するPAM4信号の12通りのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでこれら12通りのエラー遷移パターンを把握可能となる。
本発明は、4以上の振幅レベルを有するPAM信号の各振幅レベルから他の振幅レベルへのエラー遷移パターンを容易に把握可能な誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置のPAMデコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置の制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置におけるエラー遷移パターン測定対象のPAM4信号のアイパターンの一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置のパターン発生部が発生するPAM4信号とBER測定時の閾値電圧の関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置のパターン受信部におけるPAM4信号のデコード処理での信号形態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置におけるエラー遷移管理テーブルの一例を示す表図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置におけるエラー遷移確認画面の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置におけるビットエラー測定処理動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る誤り率測定装置におけるエラー遷移管理処理動作を示すフローチャートである。 NRZ信号のアイパターンの一例を示す図である。 NRZ信号の測定結果の表示例を示す図である。 PAM4信号のアイパターンの一例を示す図である。
以下、本発明に係る誤り率測定装置及び誤り率測定方法の実施形態について添付図面を用いて詳細に説明する。
本発明は、被試験デバイスWに対して既知パターンのテスト信号(PAM信号)を送出し、このテスト信号が入力された被試験デバイスWが送信するPAM信号を被測定信号として受信し、該被測定信号のビット誤り率(BER)を被試験デバイスWに入力したテスト信号とのビット比較によって測定するものを前提とし、特に、被測定信号のビットエラーが測定されたシンボルの上記テスト信号の振幅レベルに対する振幅レベルの遷移パターンをエラー遷移パターンとして特定し、該エラー遷移パターンの計数値(エラーカウント:EC)を表形式で表示させる処理機能を有するものである。
PAM信号を扱う伝送方式としては、例えば、PAM4信号を伝送するPAM4方式や、PAM8信号を伝送するPAM8方式等が知られている。このうち、PAM4方式は、情報信号の振幅をパルス信号の系列で符号化したパルス振幅変調(PAM)信号として、論理「0」及び「1」から構成されるビット列を、4つの電圧レベル又は光電力のパルス信号として変調して伝送する方式である。
PAM4信号は、振幅がシンボルごとに4種類に分けられ、例えば、図4、図13に示すように、4つの異なる振幅レベルL0、L1、L2、L3を有し、全体の振幅電圧範囲がベースライン(L0:0レベル)から低電圧範囲H1、中電圧範囲H2、高電圧範囲H3に分けられ、ベースライン(L0:0レベル)に対する振幅レベルの大きさが異なるUpper信号(高レベル信号)、Middle信号(中レベル信号)、Lower信号(低レベル信号)による3つのアイパターン開口部(Upper Eye、Middle Eye、Lower Eye)が連続した振幅範囲の信号からなる。
以下、本実施形態では、PAM4信号を発生してBER測定を行う場合を例にとって説明する。
図4に示す如くのアイパターンを有するPAM4信号では、シンボルごとのビットエラーとして、4つの振幅レベルのうちのいずれか1つに対して他の3つの振幅レベルのいずれかへの遷移による12通りの遷移パターンによるエラーが生じ得る。このため、本実施形態では、上記12通りのエラー遷移パターンをそれらのビットエラー回数とともに把握可能にPAM4信号の測定結果を表示するようになっている。
次に、誤り率測定装置1の構成について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、PPG(Pulse Pattern Generator)モジュールとしてのパターン発生部2、ED(Error Detector)モジュールとしてのパターン受信部3、操作部4、記憶部5、表示部6、制御部7を備えて構成される。
パターン発生部2は、被試験デバイスWにテスト信号としてのPAM4信号を送信するものであり、図1に示すように、第1パターン発生部21、第2パターン発生部22、パターン合成出力部23を含んで構成される。
第1パターン発生部21と第2パターン発生部22は、ユーザにより設定された測定パターンに基づくPAM4信号を生成するためのパターン信号を発生する。パターン発生部21、22が発生する具体的なパターン信号としては、例えばPRBS7(パターン長:27 −1)、PRBS9(パターン長:29 −1)、PRBS10(パターン長:210−1)、PRBS11(パターン長:211−1)、PRBS15(パターン長:215−1)、PRBS20(パターン長:220−1)等の各種疑似ランダムパターンや、PRBS13Q、PRQS10、SSPR等のPAMを評価するための評価用パターンがある。
パターン合成出力部23は、第1パターン発生部21が発生するパターン信号と第2パターン発生部22が発生するパターン信号とを合成し、被試験デバイスWに送信されるテスト信号として、操作部4でのユーザ操作により設定された測定パターンに基づくPAM4信号を出力する。例えば、第1パターン発生部21は図5(a)のPPG1に相当するパターン信号を発生し、第2パターン発生部22は図5(a)のPPG2に相当するパターン信号を発生する。そして、パターン合成出力部23は、これら2つのパターン信号を合成し、測定パターンに基づくPAM4信号を出力する。
パターン受信部3は、パターン発生部2からのテスト信号が入力された被試験デバイスWが送出するPAM4信号を被測定信号として受信してBER測定を行うものであり、PAMデコーダ3a、ビットエラー測定部3d、エラー遷移パターン検出部3eを含んで構成される。
PAMデコーダ3aは、PAM4信号を被測定信号として入力し、該被測定信号のレベルをシンボルごとに検出することにより当該被測定信号を2値信号にデコードするものである。PAMデコーダ3aは、例えば、図2に示すように、0/1判定回路3b、デコード回路3cにより構成される。0/1判定回路3bは、例えば、PAM4信号が伝送される伝送路に対して並列接続された3つの0/1判別器3ba、3bb、3bcを有する。デコード回路3cは、論理回路で構成されるもので、例えば、図2に示すように、第1のAND(論理積)回路3ca、第2のAND(論理積)回路3cb、第3のAND(論理積)回路3cc、OR(論理和)回路3cdを備える。このPAMデコーダ3aでは、後述するように(図6参照)、被測定信号であるPAM4信号を取り込みつつ、該PAM4信号から最上位ビット列信号(Most Significant Bit:MSB)及び最下位ビット列信号(Least Significant Bit:LSB)を復元するデコード処理を行う。PAMデコーダ3aは、本発明のPAMデコード手段を構成する。
ビットエラー測定部3dは、既知のパルスパターンを参照信号として保持し、PAMデコーダ3aによりデコードされた2値信号と参照信号とをシンボルごとに比較することにより、被測定信号のレベルが参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するものである。ビットエラー測定部3dは、本発明のビットエラー測定手段を構成する。
エラー遷移パターン検出部3eは、被測定信号のビットエラーが測定されたシンボルを対象に、被測定信号が、振幅に関する4つのレベルのうちの参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するものである。エラー遷移パターン検出部3eは、本発明のエラー遷移パターン検出手段を構成する。
操作部4は、例えば操作ノブ、各種キー、スイッチ、ボタンや表示部6の表示画面上のソフトキーなどで構成される。操作部4は、パターン受信部3の指定、測定パターンの選択、測定時間の設定、BER測定の開始・終了の指示などPAM4信号のBER測定に関わる各種設定を行う際にユーザにより操作される。
記憶部5は、操作部4にて設定される測定パターンのPAM4信号を発生するため、第1パターン発生部21が発生するパターン信号のパターンファイルと第2パターン発生部22が発生するパターン信号のパターンファイルを、それぞれ測定パターンと対応付けして記憶する。具体的には、例えばPRBS7、PRBS9、PRBS10、PRBS11、PRBS15、PRBS20等の疑似ランダムパターンや、PRBS13Q、PRQS10、SSPR等のPAMを評価するためのパターンなどの測定パターンと対応付けした第1パターン発生部21が発生するパターン信号のパターンファイルと第2パターン発生部22が発生するパターン信号のパターンファイルとを記憶する。
また、記憶部5は、高電圧範囲H3の閾値電圧Vth1、中電圧範囲H2の閾値電圧Vth2、低電圧範囲H1の閾値電圧Vth3を記憶する。なお、記憶部5は、BER測定及びエラー遷移パターン検出の各処理を実行するための処理プログラム、BER測定に関する各種設定値、測定結果なども記憶する。さらに本実施形態では、被測定信号のビットエラーに関する情報を格納するビットエラー管理テーブル5a及びエラー遷移パターンの発生状況等を管理するエラー遷移管理テーブル5bも記憶部5に記憶されている。
表示部6は、例えば液晶表示器などで構成され、BER測定に関わる設定画面や測定結果などを表示する。測定結果の一例としては、例えば図8に示すエラー遷移確認画面6aを表示する。表示部6は、本発明の表示手段を構成している。
制御部7は、パターン発生部2、パターン受信部3、操作部4、記憶部5、表示部6を統括制御するものであり、例えば、図3に示すように、ビットエラー管理部7a、エラー遷移管理部7b、表データ作成部7c、表示制御部7dを有している。
ビットエラー管理部7aは、ビットエラー測定部3dが出力する高電圧範囲H3、中電圧範囲H2、低電圧範囲H1の3つのBER測定結果を取り込んでPAM4信号のトータルBERを算出して測定する処理を行う。ビットエラー管理部7aは、測定したPAM4信号の各シンボルのBER及びトータルBERを、例えば、記憶部5に予め用意されているビットエラー管理テーブル5aを用いて記憶、管理する。
エラー遷移管理部7bは、エラー遷移パターン検出部3eにより検出される12通りのエラー遷移パターンのビットエラーの測定回数及びそれらの総数を含むエラー遷移管理情報を管理するものである。具体的に、エラー遷移管理部7bは、PAM4信号の4つの振幅レベルごとのエラー遷移パターンを逐次計数し、その計数値の集計結果を、エラー遷移管理テーブル5bを用いて記憶、管理する。エラー遷移管理部7bは、エラー遷移管理テーブル5bとともに、本発明のエラー遷移管理手段を構成する。
図7は、エラー遷移管理部7bにより管理されるエラー遷移管理テーブル5bの一例を示したものである。図7に示すように、エラー遷移管理テーブル5bは、番号、エラー遷移パターン、及びビットエラー計数値等の各管理項目を有する。図7に例示するエラー遷移管理テーブル5bは、特に、番号1から番号12までの12通りのエラー遷移パターンについてのビットエラー計数値及びその総数をエラー遷移管理情報として管理するようになっている。
図7に示す12通りのエラー遷移パターンのうち、番号1から番号3は、パターン受信部3に対する入力データ(被測定信号)であるPAM4信号の4つのレベル0、1、2、3のうち、レベル0から他の3つのレベル1、2、3へと遷移するパターンを示している。番号4から番号6は、レベル1から他の3つのレベル0、2、3へと遷移するパターンを示している。番号7から番号9は、レベル2から他の3つのレベル0、1、3へと遷移するパターンを示している。番号10から番号12は、レベル3から他の3つのレベル0、1、2へと遷移するパターンを示している。
表データ作成部7cは、エラー遷移管理テーブル5bに記憶されているエラー遷移パターンの集計結果等を含むエラー遷移管理情報に基づいてエラー遷移確認画面6a(図8参照)を表示することができる表データを作成する。なお、エラー遷移確認画面6aは、図8に示すように、被測定信号の12通りのエラー遷移パターンに対応するそれぞれ対応する12個のEC値入力欄と、被測定信号の振幅に関する4つのレベルのそれぞれに対応する総EC値入力欄と、この4つのレベルのそれぞれのER値入力欄及び総ER値入力欄を有し、上記各入力欄にはそれぞれ対応する測定項目の計数値が入力される構成である。
表データ作成部7cは、例えば、表計算ソフトウェアにより実現され、上記構成のエラー遷移確認画面6aを表示するためのワークシート(work sheet)形式の表データを作成する。要するに、表データ作成部7cは、エラー遷移パターンの集計結果等のエラー遷移管理情報に基づき、4つのレベルの各レベルを遷移元とし他のレベルを遷移先として各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応するビットエラー発生回数(ビットエラー計数値)を登録する登録セル(入力欄)を有するワークシートデータ(表データ)を作成する。表データ作成部7cは、本発明におけるシート作成手段を構成する。
表示制御部7dは、各種情報を表示部6に表示する表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部7dは、表データ作成部7cが作成した表データに基づいてエラー遷移管理テーブル5bに記憶されているエラー遷移パターンの集計結果等をエラー遷移確認画面6a(図8参照)として表示部6に表示する制御を行う。表示制御部7dは、本発明における表示制御手段を構成する。
次に、誤り率測定装置1の動作について説明する。まず、BER測定動作について説明する。ここでは、パターン発生部2から被試験デバイスWに既知パターンを有するテスト信号(PAM4信号)を入力し、このテスト信号の入力に対して被試験デバイスWが送出するPAM4信号をパターン受信部3で被測定信号として受信してBER測定を行う場合について述べる。
BER測定を行う場合、ユーザは、使用するEDモジュール、測定を行う測定パターン、測定時間等の各種パラメータを設定する。この設定は、例えば、表示部6に設定用表示画面(図示せず)を表示し、操作部4の操作により、設定用表示画面上の設定内容を選択、あるいは必要項目を入力することにより行うことができる。
本実施形態では、EDモジュールとしてパターン受信部3が設定される。なお、EDモジュールが複数存在する場合には、その中から所望のEDモジュールを選択して設定することができる。測定パターンの設定は、例えば、予め設定されている既知の測定パターン(例えば、上述したPRBS7、PRBS9、PRBS10、PRBS11、PRBS15、PRBS20等)を表示し、所望の測定パターンを選択することで行う。測定時間は、必ずしも設定しなくてもよく、その場合にはデフォルト値として誤り率測定装置1に設定された測定時間が採用される。
上述した各種パラメータ等の設定の後、BER測定を開始するため、ユーザが設定用表示画面上で測定開始の操作を行うと、制御部7は、ユーザにより設定された測定パターンに対応付けされたパターンファイルを記憶部5から読み出してパターン発生部2にパターン発生指示を出力する。
パターン発生部2は、制御部7からパターン発生指示が入力されると、上記測定パターンに基づくPAM信号を生成するためのパターン信号を発生する。その際、パターン発生部2は、例えば、図5(a)に示すように、第1パターン発生部21がMSBに相当するパルスパターン(PPG1)を発生するとともに、第2パターン発生部22がLSBに相当するパルスパターン(PPG2)を発生する。PPG1、PPG2は、本発明における既知のパルスパターンに相当する。
図5(a)においては、特に、PPG1として00222020・・・という値のMSBに相当するパルスパターンを発生し、PPG2として01010011・・・という値のLSBに相当するパルスパターンを発生する例を挙げている。
パターン発生部2において、パターン合成出力部23は、第1パターン発生部21から発生されたMSBと第2パターン発生部22から発生されたLSBと合成してPAM4信号を生成する。図5(a)の例においては、MSBとLSBを合成して時系列方向に一つずつ順に01232031・・・という値を有するPAM4信号を生成する。ここで時系列方向の1つずつの数字の区切りは、本実施形態でいうシンボルに相当する。パターン発生部2は、パターン合成出力部23により生成されたPAM4信号をテスト信号として出力する。
図5(a)におけるPAM4信号は、図5(b)に太い実線で示すような波形を有するものである。すなわち、このPAM4信号は、アッパーアイ(upper eye)、ミドルアイ(middle eye)、ロウワーアイ(Lower eye)の3つのアイを有するアイパターンを有するものである。また、このPAM4信号は、図4に示す本実施形態に係るPAM4信号のBER測定に関する各種パラメータ(電圧範囲(H3〜H1)、閾値電圧(Vth1〜Vth3)、レベル(L3〜L0)等)の設定状況(図4参照)との対比からも分かるように、シンボルごとの振幅レベルがそれぞれL0、L1、L2、L3の4つのレベルに分けられたものである。
図5(b)に示すように、PAM4信号において、その合成に用いられたPPG1(図5(a)参照)は、ミドルアイの領域(右下がり斜線による網掛け領域)のみにMSB patternとして現れている。ミドルアイはMSBが「H」になることにより発生するアイであるため、ミドルアイをMSBと呼ぶ。これに対して、PAM4信号の合成に用いられた他方のPPG2(図5(a)参照)は、アッパーアイとロウワーアイの両方の領域(右上がり斜線による網掛け領域)に振り分けられて、それぞれ、LSB pattern for "2"and"3"levelsとLSB pattern for "0"and"1"levelsとして現れている。ロウワーアイとアッパーアイはMSBが「H」になることにより発生するアイであるため、これらの両方を合わせてLSBと呼ぶ。
上述したMSBとLSBの現れ方によれば、図5(b)に示すPAM4信号のデコードにおいては、ミドルアイの領域からMSBを復元可能であることが分かる。同様に、このPAM4信号からは、アッパーアイとロウワーアイの両方の領域からLSBを復元可能であることが分かる。具体的には、PAM4信号のアッパーアイの領域からはレベル2または3に相当するLSBを復元可能であり、ロウワーアイの領域からはレベル0または1に相当するLSBを復元可能であることが理解できる。ここでいう、レベル0、1、2、3は、それぞれ、図4におけるレベルL0、L1、L2、L3に相当するものである。
さらに、図5を参照して説明したPAM4信号の生成処理によれば、PPG1とPPG2のパターン信号が既知のパターンである場合には、このPAM4信号をデコードするパターン受信部3に当該既知パターンを例えば参照信号として設定(保持)しておくことで当該PAM4信号のBER測定が行うことが可能となる。この場合、パターン受信部3では、まず、PAM4信号(図5参照)を被測定信号として入力し、該被測定信号のレベルをシンボルごとに検出することによりそれぞれ2値のMSBとLSBとにデコードする。次いで、パターン受信部3は、デコードされた2ビットの信号(MSBとLSB)と予め保持している参照信号とをシンボルごとに比較することにより、被測定信号のレベルが参照信号のレベルと相違するビットについてエラーが発生したこと(ビットエラー)を認識するが可能となる。
パターン発生部2が発生したPAM4信号(図5参照)が被試験デバイスWにより受信されると、被試験デバイスWは被測定信号となるPAM4信号を送出する。誤り率測定装置1において、パターン受信部3は、被試験デバイスWからのPAM4信号を被測定信号として受信し、該被測定信号をMSBとLSBにデコードしてBER測定を実行する。
ここまで述べたように、本実施形態に係る誤り率測定装置1(図1参照)において、操作部4は、測定パターンの設定を受け付ける受付手段を構成する。パターン発生部2は、設定された測定パターンに対応するパルスパターンを生成し、該パルスパターンに基づきテスト信号としてのPAM4信号を発生する。他方、パターン受信部3において、PAMデコーダ3aは、テスト信号を受信した被試験用デバイスWから送出されるPAM4信号を被測定信号として入力してデコードする処理を行うようになっている。
PAM4信号のデコード処理後に行われるBER測定処理について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。BER測定処理が開始されると、パターン受信部3で受信されたPAM4信号は、例えば、図2に示すように、被測定信号としてPAMデコーダ3aの0/1判定回路3bにおける3つの0/1判別器3ba、3bb、3bcにそれぞれ入力される(ステップS1)。
PAMデコーダ3aは、入力されたPAM4信号をシンボルごとにMSBとLSBとにデコードする処理を行う(ステップS2)。このデコード処理においてはまず、0/1判定回路3bの0/1判別器3baは、被測定信号であるPAM4信号のUpper信号(アッパーアイ領域の信号)が0であるか1であるかを閾値電圧Vth1との比較によって判別する。ここで0/1判別器3baは、Upper信号が閾値電圧Vth1以上であればDU=「1」を判別信号として出力し、Upper信号が閾値電圧Vth1以上でなければDU=「0」を判別信号として出力する。
0/1判別器3bbは、PAM4信号のMiddle信号(ミドルアイ領域の信号)が0であるか1であるかを閾値電圧Vth2との比較によって判別する。ここで0/1判別器3bbは、Middle信号が閾値電圧Vth2以上であればDM=「1」を判別信号として出力し、Middle信号が閾値電圧Vth2以上でなければDM=「0」を判別信号として出力する。
0/1判別器3bcは、PAM4信号のLower信号(ロウワーアイ領域の信号)が0であるか1であるかを閾値電圧Vth3との比較によって判別する。ここで0/1判別器3bcは、Lower信号が閾値電圧Vth3以上であればDL=「1」を判別信号として出力し、Lower信号が閾値電圧Vth3以上でなければDL=「0」を判別信号として出力する。
0/1判別器3baから出力されたDH、DM、DLの各判別信号はデコード回路3cに入力される。デコード回路3cにおいて、第1のAND回路3caは、第1の0/1判別器3baからの判別信号(DU)と第3の0/1判別器3bcからの判別信号(DL)とを入力として論理積演算を行う。
第2のAND回路3cbは、第1の0/1判別器3baからの判別信号(DU)と第2の0/1判別器3bbからの判別信号(DM)とを入力として論理積演算を行う。
第3のAND回路3ccは、第2の0/1判別器3bbからの判別信号(DM)を反転した信号と第3の0/1判別器3bcからの判別信号(DL)とを入力として論理積演算を行う。
OR回路3cdは、第1のAND回路3ca、第2のAND回路3cb、第3のAND回路3ccからの信号を入力として論理和演算を行う。
以上の処理により、デコード回路3cは、第2の0/1判別器3bbからの判別信号(DM)をそのままMSBとして出力し、OR回路3cdからの出力をLSBとして出力する。これにより、PAMデコーダ3aでは、PAM4信号をMSBとLSBにデコードする処理が行われる。
以上のデコード処理において、例えば、パターン発生部2でのエンコード処理により生成されたPAM4信号(図5参照)を受信し、0/1判定回路3b及びデコード回路3cからなるPAMデコーダ3aでデコードすると、図6(a)に示す受信されたPAM4信号の波形が、図6(b)に示すようにMSBとLSB(MSB/LSB)とに波形に分離される。
このとき、MSBパターン(MSB Pattern)は、ミドルアイの波形と1対1に対応するものとなる。これに対して、LSBパターン(LSB pattern)は、アッパーアイとロウワーアイの波形を合成した波形となり、アッパーアイとロウワーアイの波形と1対1に対応していないものとなる。このため、パターン受信部3において、デコード回路3cは、アッパーアイ用のパターンを分離するためのマスクと、ロウワーアイ用のパターンを分離するためにマスクとを用い、LSBパターンからアッパーアイ用のパターンとロウワーアイ用のパターンを分離して出力するようになっている。これにより、PAMデコーダ3aでは、PAM4信号からMSBパターンと、アッパーアイ用のLSBパターン及びロウワーアイ用のLSBパターンを分離して出力することができる。
図6(b)におけるPAMデコーダ3aの出力(復調データ)は、図1の構成におけるビットエラー測定部3d及びエラー遷移パターン検出部3eに入力される。一方、ビットエラー測定部3d及びエラー遷移パターン検出部3eには、パターン発生部2でPAM4信号を生成するために用いられたパターンデータ(PPG1(MSB)、PPG2(LSB))が、制御部7の制御により、参照信号として事前に設定(保持)されている。
これにより、ビットエラー測定部3dは、上記ステップS2におけるPAM4信号のデコード処理の後、該デコード結果(復調データ)を取り込み、シンボルごとに参照信号と比較してBER測定処理を実行する(ステップS3)。ここでビットエラー測定部3dは、PAMデコーダ3aでのデコード処理により分離されたMSB/LSBの値と参照信号のMSB/LSBの値をシンボルごとに比較し、両者が不一致の場合にビットエラーと判定する。さらにビットエラー測定部3dは、パターン発生部2から出力される一連のビットエラー測定に係るPAM4の総ビット数と、上述したビットエラーと判定されたビット数との比をBERとして算出する。
上述したBER測定を実行しつつ、例えば、ビットエラー管理部7aは、エラー遷移パターンの測定を実行することが設定されているか否かを判定する(ステップS4)。ここで、エラー遷移パターンの測定を実行することが設定されている場合(ステップS4でYES)、エラー遷移管理部7bは、エラー遷移パターン検出部3eでのエラー遷移パターンの検出結果に基づくエラー遷移パターン管理処理を実行する(ステップS5)。その後、ステップS5でのエラー遷移パターン管理処理を実行しつつステップS6へと進む。
これに対し、エラー遷移パターンの測定を実行することが設定されていない場合(ステップS4でNO)、ビットエラー管理部7aは直ちにステップS6に進む。
ステップS6において、ビットエラー管理部7aは、ビットエラー測定が終了したか否かをチェックする(ステップS6)。ここでビットエラー測定が終了していないと判定された場合(ステップS6でNO)、ビットエラー管理部7aではステップS3以降の処理を続行させ、ビットエラー測定が終了したと判定された場合(ステップS6でYES)は一連のBER測定処理を終了する。
図9に示す一連のBER測定処理において、ビットエラー管理部7aは、ビットエラー測定部3dによるBERの測定結果を例えばビットエラー管理テーブル5aに記憶して管理する。表示制御部7dは、ユーザにより例えば操作部4から入力される表示指示に基づいてビットエラー管理テーブル5aに記憶されているBER測定結果を予め設定されている表示形態で表示する表示制御機能を有する。
次に、本実施形態に係る誤り率測定装置1におけるエラー遷移管理処理動作について図10に示すフローチャートを参照して説明する。このエラー遷移管理処理は、例えば、図9に示すビットエラー測定部3dによるBER測定中、ステップS5において、エラー遷移管理部7bの制御下で、エラー遷移パターン検出部3e、表作成部7c、表示制御部7dの協働によって実現される。なお、図9に示すBER測定処理では、エラー遷移パターンを測定することが設定されている場合に限りエラー遷移管理処理を実行する例について説明したが、BER測定に合わせて常にエラー遷移管理処理を行う構成としてもよい。
エラー遷移管理処理が開始されると、エラー遷移管理部7bはまず、表データ作成部7cに表データの作成を指示する。この指示に基づき、表データ作成部7cは、エラー遷移管理テーブル5bに記憶されているエラー遷移管理情報に基づいてエラー遷移確認画面6a(図8参照)を表示可能な表データを作成する(ステップS11)。ここで作成される表データは、例えば、表計算ソフトウェアで作成可能なシート形式のデータ(ワークシートデータ)であり、上述した各管理項目とEC値入力欄等の入力欄(登録セル)を有し、これら各入力欄が空(計数値が「0:零」)のものである。
引き続き、エラー遷移管理部7bは、表示制御部7dに表データの表示を指示する。表示制御部7dは、その表示の指示を受けるとステップS11で生成された表データ(ワークシートデータ)に基づいて例えば図8に示す態様のエラー遷移確認画面6aを表示部6に表示させる(ステップS12)。ここで表示されるエラー遷移確認画面6aも各管理項目に対応する入力欄の値が空となっている。
次いで、エラー遷移管理部7bは、監視対象のシンボル数nを+1インクリメントする(ステップS13)。シンボル数nは、例えば、初期値は「0」であり、上限値は予め設定された測定パターン(PRBS7、9〜11、15、20等)のパターン長(ビット数)に対応する値である。
引き続き、エラー遷移管理部7bは、インクリメント後のシンボル数nに対応するシンボルについてのビットエラー測定部3dにおけるビットエラー測定結果を取込み、被測定信号のビットエラーが検出されたか否かを判定する(ステップS14)。
ここで、ビットエラーが検出されていないと判定された場合(ステップS14でNO)、エラー遷移管理部7bは、ステップS11に戻ってシンボル数nを+1インクリメントし、ステップS13以降の処理を続行する。
これに対し、ビットエラーが検出されたと判定された場合(ステップS13でYES)、次いでエラー遷移パターン検出部3eは、エラー遷移管理部7bの制御下で、当該シンボルの被測定信号のMSB/LSBと参照信号のMSB/LSBとを比較して、上述した12通りのパターンのうちのいずれのエラー遷移パターンであるかを特定する(ステップS15)。
ここでエラー遷移パターン検出対象の被測定信号(PAM4信号)は、MSB/LSBが00、01、10、11の値をとり得るものであり、これらの値は、それぞれ、レベル0、1、2、3の4つの振幅レベルに対応したものである。被測定信号の当該シンボルの正しいレベル(参照信号のレベル)がレベル0、1、2、3のうちのいずれか一つであるということは、エラービットが測定された場合、上記1つ以外のレベルのいずれかに遷移しているということになる。
したがって、エラー遷移パターン検出部3eは、当該シンボルの参照信号のMSB/LSBが例えばレベル0であるときには、図7に示すエラー遷移管理テーブル5bにおける番号1ないし3に示すように、レベル0から1、レベル0から2、レベル0から3への遷移パターンのいずれかを特定することができる。
同様に、当該シンボルの参照データが例えばレベル1であるときには、エラー遷移管理テーブル5bにおける番号4ないし6に示すように、レベル1から0、レベル1から2、レベル1から3への遷移パターンのいずれかを特定することができる。
また、当該シンボルの参照データが例えばレベル2であるときには、エラー遷移管理テーブル5bにおける番号7ないし9に示すように、レベル2から0、レベル2から1、レベル2から3への遷移パターンのいずれかを特定することができる。
さらに、当該シンボルの参照データが例えばレベル3であるときには、エラー遷移管理テーブル5bにおける番号10ないし12に示すように、レベル3から0、レベル3から1、レベル3から2への遷移パターンのいずれかを特定することができる。
上記ステップS15でのエラー遷移パターン特定処理の後、エラー遷移管理部7bは、上記ステップS15で特定したエラー遷移パターンの計数値(EC)を+1インクリメントし(ステップS16)、エラー遷移管理テーブル5bに記憶されているエラー遷移管理情報を当該インクリメント後のEC値を反映したデータ内容に更新する(ステップS17)。
以後、エラー遷移管理部7bは、図10におけるエラー遷移管理処理が終了するまで、エラー遷移パターン検出部3eによって特定された上述した12通りの遷移パターンのビットエラーの発生回数を逐次計数し、各遷移パターンごとのビットエラー発生回数の計数値(エラーカウント:EC)をエラー遷移管理テーブル5bの該当する登録セル内に記憶して管理する。
引き続き、エラー遷移管理部7bは、表データ作成部7cに表データ更新指示を送信する。表データ作成部7cは、表データ更新指示を受信すると、上記ステップS17での更新処理後のエラー遷移管理情報に基づいて表データを更新する(ステップS18)。
さらにエラー遷移管理部7bは、表示制御部7dに表示更新指示を送信する。表示制御部7dは、表示更新指示に基づき、表データ作成部7cにより作成(更新)された表データに基づいて表示部6に表示しているエラー遷移確認画面6aの表示内容を更新する(ステップS19)。図8に示す画面構成によれば、エラー遷移確認画面6aには、その段階までにビットエラーが測定されたシンボルを対象とする12通りのエラー遷移パターンそれぞれのEC値が他の測定項目の値とともに表示される。他の測定項目としては、例えば、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3ごとの他のレベルへのそれぞれ3通りのエラー遷移パターンのEC値総数(Total)、該EC値総数に対応するビットエラー発生シンボル総数(Symbol)が表示されている。さらには、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3ごとのエラーレート(ER)と、該各ERの総数も表示されている。エラーレートの値については、例えば、ビットエラー管理テーブル5aに管理されているBER測定結果を読み出して上記ECと組み合わせた表データを作成することでエラー遷移確認画面6a上へ表示することができる。
引き続きエラー遷移管理部7bは、BER測定が終了したか否かを判定する(ステップS20)。ここでの判定は、例えば、シンボル数nが、予め設定した測定パターンの測定対象範囲のビット数に対応する値に達したか否かにより行うことができる。ここで、BER測定が終了していないと判定された場合(ステップS20でNO)、エラー遷移管理部7bは、ステップS13以降の処理を続行させるように制御する。
これに対し、BER測定が終了したと判定された場合(ステップS20でYES)、エラー遷移管理部7bは、上述した一連の遷移管理処理を終了する。
図10に示す一連のパターン遷移管理処理によれば、表示部6にはエラー遷移確認画面6aが表示され、その表示内容(図8参照)は、PAM4信号の上述した12通りの遷移パターンのその時点における計数値(EC)が反映されたものとなる。このため、ユーザは、エラー遷移確認画面6aを見ることで、ビットエラーの発生と同時にどのようなエラー遷移パターンでのビットエラーが発生しているかを容易に確認することができる。
具体的に、ユーザは、エラー遷移確認画面6a上において、BER測定対象のPAM4信号(被測定信号)について、レベル0からレベル1、2、3へのエラー遷移回数、レベル1からレベル0、2、3へのエラー遷移回数、レベル2からレベル0、1、3へのエラー遷移回数、レベル3からレベル0、1、2へのエラー遷移回数を容易に把握することが可能となる。ユーザはまた、エラー遷移確認画面6a上でレベル0、1、2、3ごとのエラー遷移回数の総数、ならびにレベル0、1、2、3全体でのエラー遷移回数の総数を把握可能である。さらに、ユーザは、このエラー遷移確認画面6a上で、レベル0、1、2、3ごとのエラーレート(ER)、ならびにレベル0、1、2、3全体でのERの総数(Total)を容易に把握できるようになる。
なお、本実施形態では、ビットエラー管理部7aが、ビットエラー測定部3dでのビットエラーが測定されたシンボルに対してのみ遷移パターンの種別を特定する処理形態について説明したが、全てのシンボルに対しての遷移パターンの種別特定をビットエラー管理部7aが行う構成であってもよい。
また、本実施形態においては、ビットエラー測定部3dとビットエラー管理部7a、及びエラー遷移パターン検出部3eとエラー遷移管理部7bとをそれぞれ別個に設けた例を挙げているが、これに限らず、それぞれ、例えばビットエラー制御部、エラー遷移管理制御部として1つにまとめて制御部7に設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、ビットエラー測定中にエラー遷移確認画面6aを表示し、エラー遷移パターンの計数に合わせて表示値を更新していく例を挙げているが、これに限らず、BER測定後、表示要求操作を受付けてそれまでの各遷移パターンのEC値を一括表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、主として、PAM4信号の誤り率測定について述べたが、本発明は、これに限らず、PAM8信号等の誤り率測定にも適用可能である。PAM8信号は、シンボルごとに振幅が3ビットで表わし得る8つ(2=8)のレベルに分けられるPAM信号である。このため、PAM8信号を扱う誤り率測定装置1において、PAMデコーダ3aは、被測定信号として入力したPAM8信号を3ビット(第1ビット、第2ビット、第3ビット)の信号にデコードし、エラー遷移パターン検出部3e、エラー遷移管理部7bは、第1ビット、第2ビット、第3ビットで表現し得る8つのレベル000、001、010、011、100、101、110、111間に渡る56通りのエラー遷移パターンを管理し、表データ作成部7c及び表示制御部7dとしては、上記56通りのエラー遷移パターンを表形式で表示部6に表示させる各機能構成を有するものを採用すればよい。
上述したように、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたPAM信号を被測定信号として入力し、被測定信号のレベルをシンボルごとに検出することにより被測定信号を2値信号にデコードするPAMデコーダ3aと、既知のパルスパターンを参照信号として保持し、デコードされた2値信号と参照信号とをシンボルごとに比較することにより、被測定信号のレベルが参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するビットエラー測定部3dと、ビットエラーが測定されたシンボルを対象に、被測定信号が、4以上のレベルのうちの参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出部3eと、各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示部6に表形式で表示させる表示制御部7dと、を有している。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、シンボルごとに振幅が4つ以上のレベルを有するPAM信号の複数種類のエラー遷移パターンを表形式で表示することで、エラー遷移パターンが12通り以上のPAM信号についてもそれら全てのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでその把握が可能となる。
また、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を含むエラー遷移管理情報を管理するエラー遷移管理部7bと、エラー遷移管理情報に基づき、4以上のレベルの各レベルを遷移元とし他のレベルを遷移先として各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応するビットエラー発生回数を登録する登録セルを有するワークシートデータ(表データ)を作成する表データ作成部7cと、をさらに有し、表示制御部7dは、ワークシートデータに基づき各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を表示させるように構成されている。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定装置1では、例えば、表計算ソフトウェアを用いて各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応する登録セルに対して当該エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数が登録されたワークシートデータを作成し、該ワークシートデータを用いて12通り以上のエラー遷移パターンを容易に表示可能である。
また、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、測定パターンの設定を受け付ける操作部4と、設定された測定パターンに対応するパルスパターンを生成し、該パルスパターンに基づきテスト信号としてのPAM信号を発生するパターン発生部2を有し、PAMデコーダ3aは、テスト信号を受信した被試験用デバイスWから送出されるPAM信号を被測定信号として入力してデコードの処理を行うように構成されている。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定装置1では、ユーザが所望の測定パターンを設定することにより該測定パターンに対応するパルスパターンを有するテスト信号による被測定デバイスの試験を容易に実行することができる。
また、本実施形態に係る誤り率測定装置1は、PAM信号は、シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る4つのレベルを有するPAM4信号であり、PAMデコーダ3aは、被測定信号をシンボルごとに最上位ビット列信号と最下位ビット列信号にデコードし、エラー遷移パターン検出部3eは、1シンボルごとに最上位ビット列信号と最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出するように構成されている。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定装置1では、シンボルごとに振幅が4つのレベルを有するPAM4信号の12通りのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでこれら12通りのエラー遷移パターンを把握可能となる。
また、本実施形態に係る誤り率測定方法は、既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたPAM信号を被測定信号として入力し、被測定信号のレベルをシンボルごとに検出することにより被測定信号を2値信号にデコードするステップS2と、既知のパルスパターンを参照信号として保持し、デコードされた2値信号と参照信号とをシンボルごとに比較することにより、被測定信号のレベルが参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するステップS3と、を含む誤り率測定方法であって、ビットエラーが測定されたシンボルを対象に、被測定信号が、4以上のレベルのうちの参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出ステップS15と、各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示部6に表形式で表示させる表示制御ステップS16〜S19と、を含んでいる。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定方法では、シンボルごとに振幅が4つ以上のレベルを有するPAM信号の複数種類のエラー遷移パターンを表形式で表示することで、エラー遷移パターンが12通り以上のPAM信号についてもそれら全てのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでその把握が可能となる。
また、本実施形態に係る誤り率測定方法は、PAM信号は、シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る4つのレベルを有するPAM4信号であり、デコードするステップでは、被測定信号をシンボルごとに最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号にデコードし、エラー遷移パターン検出ステップでは、1シンボルごとに最上位ビット列信号と最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出するようになっている。
この構成により、本実施形態に係る誤り率測定方法では、シンボルごとに振幅が4つのレベルを有するPAM4信号の12通りのエラー遷移パターンを感覚的に表現することができ、一見しただけでこれら12通りのエラー遷移パターンを把握可能となる。
よって、本実施形態によれば、4以上の振幅レベルを有するPAM信号の各振幅レベルから他の振幅レベルへのエラー遷移パターンを容易に把握可能な誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供することができる。
以上のように、本発明に係る誤り率測定装置及び誤り率測定方法は、4以上の振幅レベルを有するPAM信号の各振幅レベルから他の振幅レベルへのエラー遷移パターンを容易に把握できるという効果を奏し、PAM4信号、PAM8信号等のエラー測定を行う誤り率測定装置及び誤り率測定方法全般に有用である。
1 誤り率測定装置
2 パターン発生部
3 パターン受信部
3a PAMデコーダ(PAMデコード手段)
3d ビットエラー測定部(ビットエラー測定手段)
3e エラー遷移パターン検出部(エラー遷移パターン検出手段)
4 操作部(受付手段)
5 記憶部
5a ビットエラー管理テーブル
5b エラー遷移管理テーブル(エラー遷移管理手段)
6 表示部(表示手段)
6a エラー遷移確認画面
7 制御部
7a ビットエラー管理部
7b エラー遷移管理部(エラー遷移管理手段)
7c 表データ作成部(シート作成手段)
7d 表示制御部(表示制御手段)

Claims (6)

  1. 既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたパルス振幅変調(PAM)方式によるPAM信号を被測定信号として入力し、前記被測定信号のレベルを前記シンボルごとに検出することにより前記被測定信号を2値信号にデコードするPAMデコード手段(3a)と、
    前記既知のパルスパターンを参照信号として保持し、前記デコードされた2値信号と前記参照信号とを前記シンボルごとに比較することにより、前記被測定信号のレベルが前記参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するビットエラー測定手段(3d)と、
    前記ビットエラーが測定された前記シンボルを対象に、前記被測定信号が、前記4以上のレベルのうちの前記参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出手段(3e)と、
    前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示手段(6)に表形式で表示させる表示制御手段(7d)と、
    を有することを特徴とする誤り率測定装置。
  2. 前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を含むエラー遷移管理情報を管理するエラー遷移管理手段(5b、7b)と、
    前記エラー遷移管理情報に基づき、前記4以上のレベルの各レベルを遷移元とし他のレベルを遷移先として各遷移元と各遷移先にそれぞれ対応するビットエラー発生回数を登録する登録セルを有するワークシートデータ(表データ)を作成するシート作成手段(7c)と、をさらに有し、
    前記表示制御手段は、前記ワークシートデータに基づき前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数を表示させることを特徴とする請求項1に記載の誤り率測定装置。
  3. 測定パターンの設定を受け付ける受付手段(4)と、
    設定された前記測定パターンに対応する前記パルスパターンを生成し、該パルスパターンに基づきテスト信号としてのPAM信号を発生するパターン発生部(2)を有し、
    前記PAMデコード手段は、前記テスト信号を受信した被試験用デバイス(W)から送出される前記PAM信号を前記被測定信号として入力して前記デコードの処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の誤り率測定装置。
  4. 前記PAM信号は、前記シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る前記4つのレベルを有するPAM4信号であり、
    前記PAMデコード手段は、前記被測定信号を前記シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号にデコードし、
    前記エラー遷移パターン検出手段は、1シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の誤り率測定装置。
  5. 既知のパルスパターンを用いて生成され、シンボルごとに振幅が4以上のレベルに分けられたパルス振幅変調(PAM)方式によるPAM信号を被測定信号として入力し、前記被測定信号のレベルを前記シンボルごとに検出することにより前記被測定信号を2値信号にデコードするステップ(S2)と、前記既知のパルスパターンを参照信号として保持し、前記デコードされた2値信号と前記参照信号とを前記シンボルごとに比較することにより、前記被測定信号のレベルが前記参照信号のレベルと相違するビットエラーを測定するステップ(S3)と、を含む誤り率測定方法であって、
    前記ビットエラーが測定された前記シンボルを対象に、前記被測定信号が、前記4以上のレベルのうちの前記参照信号に一致するレベルから他のいずれのレベルに遷移したかを示す複数のエラー遷移パターンのうちのいずれのエラー遷移パターンにより遷移したかを検出するエラー遷移パターン検出ステップ(S15)と、
    前記各エラー遷移パターンのビットエラーの測定回数(EC)を表示手段(6)に表形式で表示させる表示制御ステップ(S16〜S19)と、を含むことを特徴とする誤り率測定方法。
  6. 前記PAM信号は、前記シンボルごとに最上位ビット列信号(MSB)と最下位ビット列信号(LSB)で表わし得る前記4つのレベルを有するPAM4信号であり、
    前記デコードするステップでは、前記被測定信号を前記シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号にデコードし、
    前記エラー遷移パターン検出ステップでは、1シンボルごとに前記最上位ビット列信号と前記最下位ビット列信号で表わし得る2ビットの信号00、01、10、11にそれぞれ対応するレベル0、1、2、3の各レベルから他の3つのレベルへ遷移する12通りのエラー遷移パターンを検出することを特徴とする請求項5に記載の誤り率測定方法。
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