JP2020118194A - 冷気ダンパ - Google Patents

冷気ダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP2020118194A
JP2020118194A JP2019008174A JP2019008174A JP2020118194A JP 2020118194 A JP2020118194 A JP 2020118194A JP 2019008174 A JP2019008174 A JP 2019008174A JP 2019008174 A JP2019008174 A JP 2019008174A JP 2020118194 A JP2020118194 A JP 2020118194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
rotation
target
target gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019008174A
Other languages
English (en)
Inventor
現人 小松
Akito Komatsu
現人 小松
俊二 齋藤
Shunji Saito
俊二 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2019008174A priority Critical patent/JP2020118194A/ja
Priority to CN201920162146.4U priority patent/CN209800640U/zh
Priority to CN201910089782.3A priority patent/CN111457056A/zh
Publication of JP2020118194A publication Critical patent/JP2020118194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
    • F16H1/206Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members characterised by the driving or driven member being composed of two or more gear wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/028Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for reducing vibration or noise
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D17/00Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces
    • F25D17/04Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces for circulating air, e.g. by convection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】グリスを用いずに歯車機構で発生する異音を防止或いは抑制できる冷気ダンパを提供すること。
【解決手段】冷気ダンパ1は、第1フレーム3に設けられた第1開口部5を開閉するための第1バッフル7と、第1バッフル7が連結される第1出力軸17と、モータ21と、モータ21の回転軸に固定されたモータピニオン24と、モータピニオン24の回転を第1出力軸17に伝達する歯車機構25を有する。また、冷気ダンパ1は、歯車機構25を構成する複数の歯車のうちの第1歯車27を付勢して当該第1歯車27の回転を阻害する回転阻害機構26を有する。モータ21が駆動されると、第1歯車27が回転阻害機構26の付勢力Fに抗して回転する。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷蔵庫の冷気通路の一部を構成する開口部をバッフルで開閉する冷気ダンパに関する。
冷蔵庫の冷気通路の一部を構成する開口部をバッフル板で開閉する冷気ダンパは特許文献1に記載されている。同文献の冷気ダンパは、開口部を開閉するためのバッフルと、バッフルに連結された出力軸と、モータと、モータの回転を出力軸に伝達する歯車機構と、を有する。歯車機構は、複数の歯車を備える。
特開2018−25286号公報
歯車機構では、回転の伝達時に、2つの歯車の噛み合い部分で、一方の歯車の歯と他方の歯車の歯とが衝突する衝突音が連続して発生する場合がある。
このような異音の発生を抑制するためには、2つの歯車の噛み合い部分にグリスを塗布しておくことが考えられる。しかし、冷気ダンパは、冷蔵庫の内部の温度変化が大きい環境下に設置される。すなわち、冷気ダンパは、例えば、−40°〜40°まで温度が変化するような環境下に設置される。従って、2つの歯車の噛み合い部分にグリスを塗布した場合に、低温環境となると、グリスの粘度が増加して、歯車の回転に大きな負荷がかかる。一方、高温環境となると、グリスの粘度が低下するので、グリスが2つの歯車の噛み合い部分から外部に流出する。グリスが流出すると、異音の発生を抑制できなくなる。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、温度環境の変化に拘わらず、歯車機構で発生する異音を防止或いは抑制できる冷気ダンパを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の冷気ダンパは、フレームに設けられた開口部を開閉するためのバッフルと、前記バッフルが連結される出力軸と、モータと、前記モータの回転軸に固定されたモータピニオンと、前記モータピニオンの回転を前記出力軸に伝達する歯車機構と、前記歯車機構を構成する複数の歯車のうちの少なくとも一つの対象歯車を付勢して当該対象歯車の回転を阻害する回転阻害機構と、を有し、前記モータが駆動されると、前記対象歯車が前記回転阻害機構の付勢力に抗して回転することを特徴とする。
本発明によれば、歯車機構を構成する歯車の一つである対象歯車は、モータの回転を伝達するものの、回転阻害機構の付勢力によりその回転を阻害されている。従って、歯車機構がモータの回転を伝達していない状態では、対象歯車は動かない。よって、回転伝達時に対象歯車と他の歯車とが噛み合う際に、対象歯車の歯と他の歯車の歯とが複数回に渡って衝突を繰り返すことを防止できる。すなわち、回転阻害機構によって対象歯車の回転が阻害されていない場合には、対象歯車と他の歯車とが噛み合う際に対象歯車の歯と他の歯車との歯とが接触すると、接触の反動で対象歯車は自己の回転中心線回りを一方向に回転して、その歯を他の歯車の歯に衝突させる。また、衝突が発生すると、衝突の反動で、対象歯車は自己の回転中心線回りを他方向に回転して、その歯を他の歯車の別の歯に衝突さ
せる。その後、対象歯車は、対象歯車と他の歯車との噛み合いが確実なものとなるまで、これらの衝突を繰り返す。これに対して、回転阻害機構の付勢力により対象歯車が動かない状態とすれば、対象歯車と他の歯車とが噛み合う際に対象歯車の歯と他の歯車との歯とが接触しても、接触の反動で、対象歯車が自己の回転中心線回りに回転することが防止或いは抑制される。これにより、対象歯車の歯と他の歯車の歯との衝突が繰り返されることを防止或いは抑制できるので、歯車機構から異音が発生することを防止或いは抑制できる。また、グリスを用いないので、温度環境の変化に拘わらず、歯車機構から異音が発生することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記歯車機構は、減速歯車機構であり、前記対象歯車は、前記歯車機構を構成する前記複数の歯車のうち最も早く回転する歯車であるものとすることができる。最も早く回転する歯車は、他の歯車と噛み合う際に異音を発生しやすい。従って、かかる歯車を対象歯車として回転を阻害すれば、異音の発生を抑制する効果が高い。
本発明において、前記歯車機構は、前記モータピニオンに噛み合う第1歯車と、前記第1歯車に噛み合う第2歯車と、を備え、前記第1歯車は、前記モータピニオンと噛み合う大径歯車部と、前記第2歯車と噛み合い前記大径歯車部よりも外径寸法が小さい小径歯車部と、を備え、前記対象歯車は、前記第1歯車であるものとすることができる。このようにすれば、異音の発生を抑制する効果が高い。
本発明において、前記対象歯車を回転可能に支持する支軸と、前記対象歯車に前記支軸の軸線方向の一方側から接する接触部と、を有し、前記回転阻害機構は、前記軸線方向で前記対象歯車の他方側に配置され当該対象歯車を前記接触部に付勢する付勢部材を備えるものとすることができる。このようにすれば、対象歯車が付勢部材の付勢力によって接触部に押し付けられるので、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記対象歯車を回転可能に支持する支軸を有し、前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、前記歯車部および前記軸部を貫通する軸穴と、を備え、前記支軸は、前記軸穴を貫通し、前記回転阻害機構は、前記軸部を前記支軸に向かって付勢する付勢部材を備えるものとすることができる。このようにすれば、対象歯車が付勢部材の付勢力によって支軸に押し付けられるので、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記対象歯車を回転可能に支持する支軸を有し、前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、前記歯車部および前記軸部を貫通する軸穴と、を備え、前記支軸は、前記軸穴を貫通し、前記回転阻害機構は、前記軸部を外周側から囲む筒部と、前記軸部と前記筒部との間で前記支軸の軸線方向と交差する方向に圧縮されて前記軸部を付勢する付勢部材と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、付勢部材の付勢力によって、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、を備え、前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持するとともに、当該軸部の軸線方向の一方側から前記対象歯車に接触する接触部を備え、前記回転阻害機構は、前記軸線方向で前記軸受とは反対側に配置されて前記対象歯車を前記接触部に付勢する付勢部材を備えるものとすることができる。このようにすれば、対象歯車が付勢部材の付勢力によって軸受の接触部に押し付けられるので、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、前記対象歯車は、歯部を備える歯車部、前記歯車部と同軸の胴部、および前記歯車部と同軸
の軸部と、を備え、前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持するとともに当該軸部の外周面に接触する接触部を備え、前記回転阻害機構は、前記胴部を前記軸線方向と交差する方向から前記接触部に付勢する付勢部材を備えるものとすることができる。このようにすれば、対象歯車が付勢部材の付勢力によって軸受の接触部に押し付けられるので、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、を備え、前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持し、前記回転阻害機構は、前記軸部を外周側から包囲する筒部と、前記軸部と前記筒部との間で前記軸部の軸線方向と交差する方向に圧縮されて当該軸部を付勢する付勢部材と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、付勢部材の付勢力によって、対象歯車の回転を阻害できる。
本発明において、前記モータは、ステッピングモータであるものとすることができる。モータとしてステッピングモータを用いた場合には、モータとしてサーボモータを用いた場合と比較して、2つの歯車の噛み合い部分で異音が発生しやすい。これに対して、本発明では、モータをステッピングモータとした場合でも、異音の発生を防止あるいは抑制できる。
本発明によれば、歯車機構を構成する歯車の一つである対象歯車の回転を回転阻害機構の付勢力により阻害する。従って、歯車機構がモータの回転を伝達していない状態では、対象歯車は動かない。よって、回転伝達時に対象歯車と他の歯車とが噛み合う際に、対象歯車の歯と他の歯車の歯とが複数回に渡って衝突を繰り返すことを防止できる。
冷気ダンパをバッフルが配置されている側からみた場合の斜視図である。 冷気ダンパの分解斜視図である。 蓋体を取り外した駆動装置を+X方向から見た場合の平面図である。 蓋体を取り外した駆動装置を+X方向から見た場合の分解斜視図である。 箱体を取り外した駆動装置を−X方向から見た場合の分解斜視図である。 モータ、駆動力伝達機構、第1出力軸および第2出力軸の斜視図である。 第4歯車、第1出力歯車、第2出力歯車、第1出力軸、および第2出力軸を+X方向から見た場合の分解斜視図である。 第4歯車、第1出力歯車、第2出力歯車、第1出力軸、および第2出力軸を−X方向から見た場合の分解斜視図である。 第1歯車および第1支軸の近傍の断面図である。 冷気ダンパの動作の説明図である。 変形例1、2の回転阻害機構の説明図である。 変形例3の回転阻害機構の説明図である。 変形例4の回転阻害機構の説明図である。 変形例5の回転阻害機構の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した冷気ダンパを説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した冷気ダンパをバッフルが配置されている側からみた場合の斜視図である。図2は冷気ダンパの分解斜視図である。図1、図2に示すように、本例の冷気ダンパ1は、駆動装置2と、駆動装置2の両側に配置された第1フレーム3および第2フ
レーム4と、を有する。第1フレーム3は矩形の第1開口部5を備える。第2フレーム4は、矩形の第2開口部6を備える。また、冷気ダンパ1は、第1開口部5を開閉する第1バッフル7と、第2開口部6を開閉する第2バッフル8と、を有する。第1バッフル7は、第1フレーム3、駆動装置2および第2フレーム4の配列方向と直交する直交方向から第1フレーム3に当接して、第1開口部5を閉じる。第2バッフル8は、直交方向から第2フレーム4に当接して、第2開口部6を閉じる。第1バッフル7は、駆動装置2により、配列方向に延びる第1回転軸線L1回りに回転駆動される。第2バッフル8は、駆動装置2により、配列方向に延びる第2回転軸線L2回りに回転駆動される。第1回転軸線L1と第2回転軸線L2とは同軸である。
以下の説明では、互いに直交する方向をX方向、Y方向、およびZ方向とする。X方向は配列方向であり、Y方向は直交方向である。また、X方向において第1フレーム3が位置する側を+X方向、第2フレーム4が位置する側を+X方向とする。Y方向において、第1フレーム3に対して第1バッフル7が位置する側を+Y方向、その反対側を−Y方向とする。また、Z方向の一方側を+Z方向、Z方向の他方側を−Y方向とする。第1バッフル7の第1回転軸線L1は第1バッフル7の−Z方向の端部分に位置する。第2バッフル8の第2回転軸線L2は、第2バッフル8の−Z方向の端部分に位置する。
図1では、第1バッフル7は第1開口部5を封鎖する開位置に配置されている。第2バッフル8は第2開口部6を解放する閉位置に配置されている。第1バッフル7は、図1に示す開位置と、第1フレーム3に沿って起立した閉位置との間を回転する。第2バッフル8は、図1に示す閉位置と、+Y方向に平伏した開位置との間を回転する。ここで、冷気ダンパ1は、駆動装置2の駆動により、第1バッフル7および第2バッフル8の双方を開位置に配置できる。また、冷気ダンパ1は、駆動装置2の駆動により、第1バッフル7および第2バッフル8の双方を閉位置に配置できる。さらに、冷気ダンパ1は、駆動装置2の駆動により、第1バッフル7および第2バッフル8の一方を閉位置に配置し、他方を開位置に配置できる。
図1に示すように、駆動装置2は、直方体形状のケース11を備える。図2に示すように、ケース11は、開口部を+X方向に向ける矩形の箱体12と、箱体12の開口部を封鎖する蓋体13と、を備える。箱体12は、X方向と直交して延びる矩形の端板部15と、端板部15の外周縁から+X方向に延びる角筒部16と、を備える。蓋体13は、板状であり、第1フレーム3の−X方向の端部分に第1フレーム3と一体に設けられている。蓋体13は、+X方向から角筒部16に被せられている。図1に示すように、蓋体13からは、第1出力軸17が+X方向に突出する。第1出力軸17には第1バッフル7が連結される。第1出力軸17の軸線は第1バッフル7の第1回転軸線L1と一致する。端板部15からは第2出力軸18が−X方向に突出する。第2出力軸18には、第2バッフル8が連結される。第1出力軸17の軸線は第1バッフル7の第1回転軸線L1と一致する。
図2に示すように、ケース11内には、モータ21と、モータ21の回転を第1出力軸17および第2出力軸18に伝達する駆動力伝達機構22が収容されている。モータ21は、ステッピングモータである。モータ21は、正方向および逆方向に回転する。モータ21として、サーボモータを用いることもできる。
(駆動力伝達機構)
図3は、蓋体13を取り外した駆動装置2を+X方向から見た場合の平面図である。図4は、蓋体13を取り外した駆動装置2を+X方向から見た場合の分解斜視図である。図5は、箱体12を取り外した駆動装置2を−X方向から見た場合の分解斜視図である。図6は、モータ21、駆動力伝達機構22、第1出力軸17および第2出力軸18の斜視図である。図7は、第4歯車、第1出力歯車、第2出力歯車、第1出力軸17、および第2
出力軸18を+X方向から見た場合の分解斜視図である。図8は、第4歯車、第1出力歯車、第2出力歯車、第1出力軸17、および第2出力軸18を−X方向から見た場合の分解斜視図である。図9は、第1歯車および第1支軸の近傍の断面図である。
駆動力伝達機構22は、モータ21の回転軸に固定されたモータピニオン24と、モータピニオン24の回転を第1出力軸17および第2出力軸18に伝達する歯車機構25と、を備える。歯車機構25は、減速歯車機構であり、モータ21の回転、すなわち、モータピニオン24の回転を減速して伝達する。また、駆動力伝達機構22は、歯車機構25を構成する複数の歯車のうちの少なくとも一つの歯車を対象歯車とし、この対象歯車を付勢して、対象歯車の回転を阻害する回転阻害機構26を備える。
歯車機構25は、第1歯車27、第2歯車28、第3歯車29、第4歯車30、第1出力歯車31および第2出力歯車32を備える。図6に示すように、第1歯車27は、モータピニオン24と噛合う大径歯車部27aと、大径歯車部27aよりも外形寸法が小さい小径歯車部27bとを有する。大径歯車部27aと小径歯車部27bとは同軸である。第1歯車27は、大径歯車部27aおよび小径歯車部27bを貫通する軸穴に挿入された第1支軸35により、回転可能に支持される。第1支軸35は、+X方向の端部分が蓋体13に支持され、−X方向の端部分がモータケース36の出力側の端板37に支持される。第1支軸35に支持された第1歯車27には、モータケース36の出力側の端板37(接触部)が−X方向の側から接触する。モータケース36の端板37は、−X方向の側から第1歯車27に接する接触部である。
第2歯車28は、図5に示すように、第1歯車27の小径歯車部27bと噛み合う大径歯車部28aと、大径歯車部28aよりも外形寸法が小さい小径歯車部28bと、を有する。大径歯車部28aと小径歯車部28bとは同軸である。第2歯車28は、大径歯車部28aおよび小径歯車部28bを貫通する軸穴に挿入された第2支軸38により、回転可能に支持される。第2支軸38の+X方向の端部分は蓋体13に支持され、−X方向の端部分は箱体12の端板部15に支持される。第3歯車29は、第2歯車28の小径歯車部28bと噛合う大径歯車部29aと、大径歯車部29aよりも外形寸法が小さい小径歯車部29bと、を有する。大径歯車部29aと小径歯車部29bとは同軸である。第3歯車29は、大径歯車部29aおよび小径歯車部29bを貫通する軸穴に挿入された第3支軸39により、回転可能に支持される。第3支軸39の+X方向の端部分は蓋体13に支持され、−X方向の端部分は、箱体12の端板部15に支持される。
第4歯車30は、図3、図4に示すように、箱体12の端板部15から+X方向に突出する支柱40に回転可能に支持される。図6に示すように、第4歯車30は、第1歯車部材41と、第1歯車部材41の−X方向に重ねられた第2歯車部材42と、を備える。
図7に示すように、第1歯車部材41は、第3歯車29の小径歯車部29bと噛合う大径歯車部41aと、大径歯車部41aよりも外径寸法が小さい小径歯車部41bとを有する。大径歯車部41aと小径歯車部41bとは同軸である。小径歯車部41bは、周方向の一部分に歯部41cを備える。小径歯車部41bの外周面において、歯部41cを除く部分には円弧の周壁41dが設けられている。また、第1歯車部材41は、図8に示すように、小径歯車部41bが形成された側とは反対側の端面(−X方向の端面)に、接触部41eを備える。
第2歯車部材42は、図7に示すように、第1歯車部材41が載せられる端面を有するベース部42aと、ベース部42aの外周縁の周方向の一部分から+X方向の突出する突出部42bと、を備える。突出部42bの外周面およびベース部42aの外周面において突出部42bの−X方向に位置する部分には、歯部42cが設けられている。また、第2
歯車部材42は、第1歯車部材41の接触部41eが周方向から当接可能な被接触部42dを備える。被接触部42dは、ベース部42aから+X方向に突出する突部であり、支柱40(第4歯車30の回転中心線)を間に挟んで歯部42cとは反対側に設けられている。第2歯車部材42は、第1歯車部材41の接触部41eが被接触部42dに接触して、接触部41eにより被接触部42dが回転方向に押されることで、第1歯車部材41の回転に伴って回転する。
ここで、第2歯車部材42の外周側には、板バネ45が配置されている。板バネ45は、ベース部42aにおける歯部42cとは反対側の外周面部分を支柱40に向かって付勢している。板バネ45がベース部42aを付勢することにより、第2歯車部材42は、第1歯車部材41の接触部41eが被接触部42dを押している状態を除いて、第1歯車部材41に伴回りすることが防止される。
また、図8に示すように、第2歯車部材42のべース部の−X方向の端面には、円弧溝46が設けられている。円弧溝46には、図4に示すように、箱体12の端板部15から突出する回転規制部47が挿入される。ここで、円弧溝46と回転規制部47は、第2歯車部材42の回転範囲を規制する。すなわち、第2歯車部材42の回転範囲は、回転規制部47が、円弧溝46の周方向の一方の端壁に当接する角度位置から、他方の端壁に当接する角度位置までの範囲となる。
第1出力歯車31は、図7、図8に示すように、扇型歯車である。第1出力歯車31は、第4歯車30の第1歯車部材41の歯部41cと噛み合い可能である。第1出力歯車31の回転中心には、第1出力軸17が取り付けられる。第1出力軸17は、第1出力歯車31から+X方向に突出する。ここで、第1出力軸17は、第1出力歯車31と一体に回転する。従って、モータ21の回転は、モータピニオン24、歯車機構25を介して第1出力軸17に伝達される。よって、第1出力軸17に連結された第1バッフル7は、モータ21の駆動により第1回転軸線L1回りに回転する。
第2出力歯車32は、扇型歯車である。第2出力歯車32は、第4歯車30の第2歯車部材42の歯部42cと噛み合い可能である。第2出力歯車32の回転中心には、第2出力軸18が取り付けられる。第2出力歯車32から−X方向に突出する。ここで、第2出力軸18は、第2出力歯車32と一体に回転する。従って、モータ21の回転は、モータピニオン24、歯車機構25を介して第2出力軸18に伝達される。よって、第2出力軸18に連結された第2バッフル8は、モータ21の駆動により第2回転軸線L2回りに回転する。
次に、回転阻害機構26は、第1歯車27を対象歯車として付勢して、その回転を阻害する。図3、図6に示すように、回転阻害機構26は、第1歯車27を支持する第1支軸35の軸線方向(X方向)で第1歯車27の+X方向に配置されて当該第1歯車27を、モータケース36の端板37(接触部)に付勢する付勢部材50を備える。
付勢部材50は、板バネである。付勢部材50は金属製である。図6に示すように、付勢部材50は、第1支軸35が貫通する中心穴を備える環状部51と、環状部51から径方向の一方側および他方側に突出する一対の腕部52と、を備える。一対の腕部52は、それぞれ、環状部51から外周側に向かって+X方向に傾斜して延びる。図9に示すように、付勢部材50は、第1歯車27(大径歯車部27a)と、ケース11の蓋体13との間に配置されて弾性変形して、第1歯車27をモータケース36の端板37に押し付ける。これにより、第1歯車27は、歯車機構25がモータ21の回転を伝達していない状態では、動かない。一方、モータ21が駆動されると、第1歯車27は、回転阻害機構26の付勢力F(付勢部材50が第1歯車27を端板37に押し付ける付勢力)に抗して、回
転する。
(冷気ダンパの動作)
図10は、冷気ダンパ1の動作の説明図である。図10(a)〜(f)の上段の図は、それぞれ第4歯車30の第1歯車部材41、第1出力歯車31および第1出力軸17を+X方向から見た場合の平面図である。図10(a)〜(f)の下段の図は、それぞれ、第4歯車30の第2歯車部材42、第2出力歯車32および第2出力軸18を+X方向から見た場合の平面図である。図10(a)〜(f)の下段の図では、回転規制部47の構成が分かるように、第2歯車部材42を一部透視図として表す。
図10(a)は、第1バッフル7および第2バッフル8の双方が閉位置となる閉−閉原点位置を示す。閉−閉原点位置では、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cが第1出力歯車31に対して支柱40を挟んで反対側に位置する。この状態では、第2歯車部材42は、歯部42cが第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cに対して時計回り方向CWに120°回転した位置にある。ここで、閉−閉原点位置の第1出力歯車31の配置は第1バッフル7が閉位置となる配置である。閉−閉原点位置の第2出力歯車32の配置は第2バッフル8が閉位置となる配置である。
閉−閉原点位置から、モータ21を駆動して第1歯車部材41を時計回り方向CWに120°回転させると、図10(b)に示す閉−閉停止位置となる。閉−閉原点位置から閉−閉停止位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cが第1出力歯車31と噛み合わない。また、閉−閉原点位置から閉−閉停止位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eが第2歯車部材42の被接触部42dに接触せず、第2歯車部材42は回転しない。従って、閉−閉原点位置から閉−閉停止位置までの間は、第1出力歯車31および第2出力歯車32は共に回転せず、第1バッフル7および第2バッフル8は、いずれも閉位置に維持される。
閉−閉停止位置から、モータ21を駆動して第1歯車部材41を時計回り方向CWに120°回転させると、図10(c)に示す開−閉停止位置となる。閉−閉停止位置から開−閉停止位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cと第1出力歯車31とが噛み合って、第1出力歯車31は反時計回り方向CCWに回転する。これにより、第1バッフル7は閉位置から開位置に移動する。一方、閉−閉停止位置から開−閉停止位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eが第2歯車部材42の被接触部42dに接触しない。従って、第2歯車部材42は回転しない。よって、第2出力軸18は回転せず、第2バッフル8は閉位置に維持される。
開−閉停止位置から、更に、モータ21を駆動して第1歯車部材41を時計回り方向CWに120°回転させると、図10(d)に示す開−開原点位置となる。開−閉停止位置から開−開原点位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cと第1出力歯車31とは噛み合わない。従って、第1出力軸17は回転せず、第1バッフル7は、開位置に維持される。一方、開−閉停止位置から開−開原点位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eと第2歯車部材42の被接触部42dとが接触する。従って、第2歯車部材42は、第1歯車部材41と供回りして、時計回り方向CWに回転する。これにより、第2歯車部材42の歯部42cは第2出力歯車32と噛み合い、第2出力歯車32は反時計回り方向CCWに回転する。よって、第2出力軸18が回転して、第2バッフル8は閉位置から開位置に移動する。開−開原点位置では第1バッフル7および第2バッフル8は、双方とも開位置に配置される。
次に、開−開原点位置から、モータ21を逆方向に駆動して回転を第4歯車30に伝達して第1歯車部材41を反時計回り方向CCWに120°回転させると、図10(e)に
示す開−開停止位置となる。開−開原点位置から開−開停止位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cと第1出力歯車31とは噛み合わない。従って、第1出力軸17は回転せず、第1バッフル7は開位置に維持される。また、開−開原点位置から開−開停止位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eが第2歯車部材42の被接触部42dに接触しない。従って、第2出力軸18は回転せず、第2バッフル8は開位置に維持される。
開−開停止位置から、モータ21を更に逆方向に駆動して回転を第4歯車30に伝達して第1歯車部材41を反時計回り方向CCWに120°回転させると、図10(f)に示す閉−開停止位置となる。開−開停止位置から閉−開停止位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cと第1出力歯車31とが噛み合って、第1出力歯車31は時計回り方向CWに回転する。従って、第1出力軸17が回転して、第1バッフル7が開位置から閉位置に移動する。一方、開−開停止位置から閉−開停止位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eが第2歯車部材42の被接触部42dに接触しない。た、開−開原点位置から開−開停止位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eが第2歯車部材42の被接触部42dに接触しない。従って、第2出力軸18は回転せず、第2バッフル8は開位置に維持される。
ここで、閉−開停止位置から、モータ21を更に逆方向に駆動して第1歯車部材41を反時計回り方向CCWに120°回転させると閉−閉原点位置となる。閉−開停止位置から閉−閉原点位置までの間は、第1歯車部材41の小径歯車部41bの歯部41cと第1出力歯車31とは噛み合わない。従って、第1出力軸17は回転せず、第1バッフル7は、閉位置に維持される。一方、閉−開停止位置から閉−閉原点位置までの間は、第1歯車部材41の接触部41eと第2歯車部材42の被接触部42dとが接触する。従って、第2歯車部材42は、第1歯車部材41に供回りして、反時計回り方向CCWに回転する。これにより、第2歯車部材42の歯部42cが第2出力歯車32と噛み合うので、第2出力歯車32は時計回り方向CWに回転する。従って、第2バッフル8は、開位置から閉位置に移動する。よって、閉−閉原点位置では第1バッフル7および第2バッフル8は双方とも開位置に配置される。
(作用効果)
本例によれば、歯車機構25の第1歯車27は、モータ21の回転を伝達するものの、回転阻害機構26の付勢力によりモータケース36に押し付けられて回転を阻害されている。従って、歯車機構25がモータ21の回転を伝達していない状態では、第1歯車27は動かない。よって、回転伝達時に第1歯車27と第2歯車28とが噛み合う際に、第1歯車27の歯と第2歯車28の歯とが複数回に渡って衝突を繰り返すことを防止できる。
すなわち、回転阻害機構26によって第1歯車27の回転が阻害されていない場合には、第1歯車27とモータピニオン24とが噛み合う際に第1歯車27の歯とモータピニオン24との歯とが接触すると、接触の反動で第1歯車27は自己の回転中心線回りを一方向に回転して、その歯をモータピニオン24の歯に衝突させる。また、衝突が発生すると、衝突の反動で、第1歯車27は自己の回転中心線回りを他方向に回転して、その歯をモータピニオン24の別の歯に衝突させる。その後、第1歯車27は、第1歯車27とモータピニオン24との噛み合いが確実なものとなるまで、これらの衝突を繰り返す。これに対して、回転阻害機構26の付勢力により第1歯車27が動かない状態とすれば、第1歯車27とモータピニオン24とが噛み合う際に第1歯車27の歯とモータピニオン24との歯とが接触しても、接触の反動で、第1歯車27が自己の回転中心線回りに回転することが防止或いは抑制される。これにより、第1歯車27の歯とモータピニオン24の歯との衝突が繰り返されることを防止或いは抑制できるので、歯車機構25から異音が発生することを防止或いは抑制できる。また、グリスを用いないので、温度環境の変化に拘わら
ず、歯車機構25から異音が発生することを防止或いは抑制できる。
本例において、歯車機構25は、減速歯車機構であり、第1歯車27は、歯車機構25を構成する複数の歯車のうち最も早く回転する歯車である。ここで、最も早く回転する歯車は、他の歯車と噛み合う際に異音を発生しやすい。従って、最も早く回転する第1歯車27を付勢して回転を阻害すれば、異音の発生を抑制する効果が高い。
また、本例では、駆動装置2は、第1歯車27を回転可能に支持する第1支軸35と、第1歯車27に第1支軸35の軸線方向の一方側から接するモータケース36の端板37と、を有する。回転阻害機構26は、第1支軸35の軸線方向で第1歯車27の他方側に配置され当該第1歯車27をモータケース36の端板37に付勢する付勢部材50を備える。従って、付勢部材50の付勢力によって、第1歯車27の回転を阻害できる。
さらに、本例では、モータ21は、ステッピングモータである。モータ21としてステッピングモータを用いた場合には、モータ21としてサーボモータを用いた場合と比較して、2つの歯車の噛み合い部分で異音が発生しやすい。これに対して、本例では、第1歯車27の回転を阻害する回転阻害機構26が設けられているので、歯車機構25からの異音の発生を防止あるいは抑制できる。
ここで、上記の例では、回転阻害機構26が回転を阻害する対象歯車は、第1歯車27であるが、歯車機構25を構成する歯車であれば、いずれの歯車の回転を阻害してもよい。また、回転阻害機構26は、歯車機構25を構成する複数の歯車を付勢して、その回転を阻害してもよい。
また、回転阻害機構26の付勢部材50を第1歯車27とモータケース36との間に配置して、第1歯車27を蓋体13における第1支軸35の保持部55(図5参照)に付勢してもよい。ここで、保持部55の−X方向の端面は、第1歯車27に接触する接触部41eである。このようしても、第1歯車27の回転を阻害することができる。
(回転阻害機構の変形例)
次に、図11から図13を参照して、回転阻害機構26の変形例1〜5を説明する。変形例1〜5の回転阻害機構は、冷気ダンパ1の歯車機構25の各歯車の回転を阻害する構成として、採用できる。
図11(a)は、変形例1の回転阻害機構の説明図である。図11(a)に示すように本例の回転阻害機構26Aの付勢対象となる対象歯車61は、支軸60に回転可能に支持されている。支軸60は、一方の端部分が蓋体13に支持され、他方の端部分が箱体12の端板部15に支持されている。回転阻害機構26Aは、対象歯車61を、支軸60の軸線と交差する方向から付勢して、その回転を阻害する。
具体的には、対象歯車61は、歯部を備える歯車部62(大径歯車部62aおよび小径歯車部62bb)と、歯車部62と同軸の軸部63と、歯車部62および軸部63を貫通する軸穴64と、を備える。支軸60は、軸穴64を貫通する。回転阻害機構26Aは、軸部63を支軸60に向かって付勢する付勢部材65を備える。付勢部材65は、例えば、板バネである。対象歯車61は、付勢部材65の付勢力F1によって支軸60に押し付けられて、その回転が阻害される。ここで、軸部63は、対象歯車61の軸線Lに沿った方向で大径歯車部62aと小径歯車部62bとの間に設けられていてもよい。
図11(b)は、変形例2の回転阻害機構の説明図である。図11(b)に示すように、本例の回転阻害機構26Bの付勢対象となる対象歯車61は、支軸60に回転可能に支
持されている。支軸60は、一方の端部分が蓋体13に支持され、他方の端部分が箱体12の端板部15に支持されている。回転阻害機構26Bは、対象歯車61を、内周側に向かって付勢して、その回転を阻害する。
具体的には、対象歯車61は、歯部を備える歯車部62(大径歯車部62aおよび小径歯車部62b)と、歯車部62と同軸の軸部63と、歯車部62および軸部63を貫通する軸穴64と、を備える。支軸60は、軸穴64を貫通する。回転阻害機構26Bは、軸部63を外周側から囲む筒部68と、軸部63と筒部68との間で支軸60の軸線Lに沿った方向と交差する方向に圧縮されて筒部68を付勢する付勢部材69と、を備える。筒部68は、例えば、箱体12に設けられる。付勢部材69は、円環状の弾性部材であり、例えば、Oリングである。対象歯車61は、付勢部材69の付勢力F2によって内周側に押し付けられて、その回転が阻害される。ここで、軸部63は、軸線Lに沿った方向で大径歯車部62aと小径歯車部62bとの間に設けられていてもよい。
図12(a)、(b)は、変形例3の回転阻害機構26Cの斜視図および断面図である。本例では、回転阻害機構26Cの付勢対象となる対象歯車70が、軸受71に回転可能に支持されている。より具体的には、冷気ダンパ1は、箱体12の端板部15に対象歯車70を所定の軸線L回りに回転可能に支持する軸受71を有する。また、蓋体13に、軸受71と同軸の支柱72を有する。対象歯車70は、歯部を備える歯車部74と、歯車部74と同軸の軸部75と、歯車部74と同軸の胴部76と、を備える。歯車部74は、大径歯車部74aおよび小径歯車部74bを備え、胴部76は、大径歯車部74aと小径歯車部74bとの間に位置する。軸部75は、対象歯車70の大径歯車部74aとは反対側の端に設けられている。また、対象歯車70は、歯車部74に、軸部75と同軸の凹部77を備える。軸受71は、軸部75を回転可能に支持するとともに、軸部75の軸線Lに沿った方向の一方側から対象歯車70に接触する接触部71aを備える。支柱72は、対象歯車70の凹部77に挿入される。
回転阻害機構26Cは、対象歯車70の軸受71の軸線Lに沿った方向で軸受71とは反対側に配置されて対象歯車70を接触部71aに付勢する付勢部材78を備える。付勢部材78は、例えば、板バネである。付勢部材78は、支軸60が貫通する穴部を備える環状部78aと、環状部78aから外周側に向かって対象歯車70から離間する方向に延びる腕部78bと、腕部78bの先端に設けられた固定部78cと、を備える。環状部78aは、大径歯車部74aに当接する。固定部78cは、蓋体13に固定される。板バネは、大径歯車部74aと蓋体13との間に弾性変形した状態で配置される。対象歯車70は、付勢部材78の付勢力F3によって軸受71の接触部71aに押し付けられて、その回転が阻害される。
図13(a)、(b)は、変形例4の回転阻害機構26Dの斜視図および断面図である。本例では、回転阻害機構26Dの付勢対象となる対象歯車70が、軸受71に回転可能に支持されている。より具体的には、冷気ダンパ1は、箱体12の端板部15に対象歯車70を所定の軸線L回りに回転可能に支持する軸受71を有する。また、蓋体13に、軸受71と同軸の支柱72を有する。対象歯車70は、歯部を備える歯車部74と、歯車部74と同軸の軸部75と、歯車部74と同軸の胴部76と、を備える。歯車部74は、大径歯車部74aおよび小径歯車部74bを備え、胴部76は、大径歯車部74aと小径歯車部74bとの間に位置する。軸部75は、対象歯車70の大径歯車部74aとは反対側の端に設けられている。また、対象歯車70は、歯車部74に、軸部75と同軸の凹部77を備える。軸受71は、軸部75を回転可能に支持するとともに、当該軸部75の外周面に接触する接触部71bを備える。支柱72は、対象歯車70の凹部77に挿入される。
回転阻害機構26Dは、軸部75を軸線Lに沿った方向と交差する方向から接触部71bに付勢する付勢部材80を備える。付勢部材80は、例えば、板バネである。板バネは、軸部75に当接する当接部80aと、当接部80aから軸部75と離間する方向に傾斜して延びる傾斜部80bと、傾斜部80bの当接部80aとは反対側に設けられた固定部80cと、を備える。付勢部材80は、弾性変形した状態で、固定部80cがケースの内壁面などに固定される。対象歯車70は、付勢部材80の付勢力F4によって軸受71の当接部80aに押し付けられて、その回転が阻害される。また、対象歯車70は、付勢部材80の付勢力F4によって支柱72に押し付けられて、その回転が阻害される。
図14は、変形例5の回転阻害機構26Eの断面図である。本例では、回転阻害機構26Eの付勢対象となる対象歯車70が、軸受71に回転可能に支持されている。より具体的には、冷気ダンパ1は、箱体12の端板部15に対象歯車70を所定の軸線L回りに回転可能に支持する軸受71を有する。また、蓋体13に、軸受71と同軸の支柱72を有する。対象歯車70は、歯部を備える歯車部74と、歯車部74と同軸の軸部75と、歯車部74と同軸の胴部76と、を備える。歯車部74は、大径歯車部74aおよび小径歯車部74bを備え、胴部76は、大径歯車部74aと小径歯車部74bとの間に位置する。軸部75は、対象歯車70の大径歯車部74aとは反対側の端に設けられている。また、対象歯車70は、歯車部74に、軸部75と同軸の凹部77を備える。軸受71は、軸部75を回転可能に支持する。支柱72は、対象歯車70の凹部77に挿入される。
回転阻害機構26Eは、胴部76を外周側から囲む筒部85と、胴部76と筒部85との間で支軸60の軸線Lに沿った方向と交差する方向に圧縮されて胴部76を付勢する付勢部材86と、を備える。付勢部材86は、円環状の弾性部材であり、例えば、Oリングである。対象歯車70は、付勢部材86の付勢力F5によって内周側に押し付けられて、その回転が阻害される。
1…冷気ダンパ、2…駆動装置、3…第1フレーム、4…第2フレーム、5…第1開口部、6…第2開口部、7…第1バッフル、8…第2バッフル、11…ケース、12…箱体、13…蓋体、15…端板部、16…角筒部、17…第1出力軸、18…第2出力軸、21…モータ、22…駆動力伝達機構、24…モータピニオン、25…歯車機構、26、26A〜26E…回転阻害機構、27…第1歯車、27a…大径歯車部、27b…小径歯車部、28…第2歯車、28a…大径歯車部、28b…小径歯車部、29…第3歯車、29a…大径歯車部、29b…小径歯車部、30…第4歯車、31…第1出力歯車、32…第2出力歯車、35…第1支軸、36…モータケース、37…端板、38…第2支軸、39…第3支軸、40…支柱、41…第1歯車部材、41a…大径歯車部、41b…小径歯車部、41c…歯部、41d…周壁、41e…接触部、42…第2歯車部材、42a…ベース部、42b…突出部、42c…歯部、42d…被接触部、45…板バネ、46…円弧溝、47…回転規制部、50…付勢部材、51…環状部、52…一対の腕部、60…支軸、61…対象歯車、62…歯車部、62a…大径歯車部、62b…小径歯車部、63…軸部、64…軸穴、65…付勢部材、68…筒部、69…付勢部材、70…対象歯車、71…軸受、71a…接触部、71b…接触部、72…支柱、74…歯車部、74a…大径歯車部、74b…小径歯車部、75…軸部、76…胴部、77…凹部、78…付勢部材、78a…環状部、78b…腕部、78c…固定部、80…付勢部材、80a…当接部、80b…傾斜部、80c…固定部、85…筒部、86…付勢部材、F1…付勢力、F2…付勢力、F3…付勢力、F4…付勢力、F5…付勢力、L1…第1回転軸線、L2…第2回転軸線

Claims (10)

  1. フレームに設けられた開口部を開閉するためのバッフルと、
    前記バッフルが連結される出力軸と、
    モータと、
    前記モータの回転軸に固定されたモータピニオンと、
    前記モータピニオンの回転を前記出力軸に伝達する歯車機構と、
    前記歯車機構を構成する複数の歯車のうちの少なくとも一つの対象歯車を付勢して当該対象歯車の回転を阻害する回転阻害機構と、を有し、
    前記モータが駆動されると、前記対象歯車が前記回転阻害機構の付勢力に抗して回転することを特徴とする冷気ダンパ。
  2. 前記歯車機構は、減速歯車機構であり、
    前記対象歯車は、前記歯車機構を構成する前記複数の歯車のうち最も早く回転する歯車であることを特徴とする請求項1に記載の冷気ダンパ。
  3. 前記歯車機構は、前記モータピニオンに噛み合う第1歯車と、前記第1歯車に噛み合う第2歯車と、を備え、
    前記第1歯車は、前記モータピニオンと噛み合う大径歯車部と、前記第2歯車と噛み合い前記大径歯車部よりも外径寸法が小さい小径歯車部と、を備え、
    前記対象歯車は、前記第1歯車であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷気ダンパ。
  4. 前記対象歯車を回転可能に支持する支軸と、
    前記対象歯車に前記支軸の軸線方向の一方側から接する接触部と、を有し、
    前記回転阻害機構は、前記軸線方向で前記対象歯車の他方側に配置され当該対象歯車を前記接触部に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
  5. 前記対象歯車を回転可能に支持する支軸を有し、
    前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、前記歯車部および前記軸部を貫通する軸穴と、を備え、
    前記支軸は、前記軸穴を貫通し、
    前記回転阻害機構は、前記軸部を前記支軸に向かって付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
  6. 前記対象歯車を回転可能に支持する支軸を有し、
    前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、前記歯車部および前記軸部を貫通する軸穴と、を備え、
    前記支軸は、前記軸穴を貫通し、
    前記回転阻害機構は、前記軸部を外周側から囲む筒部と、前記軸部と前記筒部との間で前記支軸の軸線方向と交差する方向に圧縮されて前記軸部を付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
  7. 前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、
    前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、を備え、
    前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持するとともに、当該軸部の軸線方向の一方側から前記対象歯車に接触する接触部を備え、
    前記回転阻害機構は、前記軸線方向で前記軸受とは反対側に配置されて前記対象歯車を前記接触部に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれ
    か一項に記載の冷気ダンパ。
  8. 前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、
    前記対象歯車は、歯部を備える歯車部、前記歯車部と同軸の胴部、および前記歯車部と同軸の軸部と、
    を備え、
    前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持するとともに当該軸部の外周面に接触する接触部を備え、
    前記回転阻害機構は、前記胴部を前記軸線方向と交差する方向から前記接触部に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
  9. 前記対象歯車を所定の軸線回りに回転可能に支持する軸受を有し、
    前記対象歯車は、歯部を備える歯車部と、前記歯車部と同軸の軸部と、を備え、
    前記軸受は、前記軸部を回転可能に支持し、
    前記回転阻害機構は、前記軸部を外周側から包囲する筒部と、前記軸部と前記筒部との間で前記軸部の軸線方向と交差する方向に圧縮されて当該軸部を付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
  10. 前記モータは、ステッピングモータであることを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の冷気ダンパ。
JP2019008174A 2019-01-22 2019-01-22 冷気ダンパ Pending JP2020118194A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008174A JP2020118194A (ja) 2019-01-22 2019-01-22 冷気ダンパ
CN201920162146.4U CN209800640U (zh) 2019-01-22 2019-01-30 冷气风门
CN201910089782.3A CN111457056A (zh) 2019-01-22 2019-01-30 冷气风门

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008174A JP2020118194A (ja) 2019-01-22 2019-01-22 冷気ダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020118194A true JP2020118194A (ja) 2020-08-06

Family

ID=68821554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019008174A Pending JP2020118194A (ja) 2019-01-22 2019-01-22 冷気ダンパ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020118194A (ja)
CN (2) CN209800640U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020118194A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 日本電産サンキョー株式会社 冷気ダンパ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548567U (ja) * 1991-02-28 1993-06-25 狭山精密工業株式会社 ギャードモータの騒音低減構造
JP2002115754A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Oriental Motor Co Ltd 歯車減速機
JP2012070564A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsuba Corp 減速機構付モータ装置および車両用電動シート装置
JP2012122704A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3927045B2 (ja) * 2002-02-18 2007-06-06 日本電産サンキョー株式会社 駆動力伝達機構、およびそれを備えたダンパー装置
CN100379592C (zh) * 2003-07-30 2008-04-09 阿斯莫有限公司 致动装置
JP6161373B2 (ja) * 2013-04-04 2017-07-12 日本電産サンキョー株式会社 蓋体開閉装置
WO2015133444A1 (ja) * 2014-03-04 2015-09-11 日本電産サンキョー株式会社 排水弁駆動装置
JP6684672B2 (ja) * 2016-07-14 2020-04-22 日本電産サンキョー株式会社 トルクリミッタおよび開閉部材駆動装置
JP2020118194A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 日本電産サンキョー株式会社 冷気ダンパ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548567U (ja) * 1991-02-28 1993-06-25 狭山精密工業株式会社 ギャードモータの騒音低減構造
JP2002115754A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Oriental Motor Co Ltd 歯車減速機
JP2012070564A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsuba Corp 減速機構付モータ装置および車両用電動シート装置
JP2012122704A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
CN209800640U (zh) 2019-12-17
CN111457056A (zh) 2020-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6223273B2 (ja) ダンパ装置
JP2015123769A (ja) パワーステアリング装置
JP2020118194A (ja) 冷気ダンパ
WO2018012361A1 (ja) トルクリミッタおよび開閉部材駆動装置
WO2018012362A1 (ja) 駆動力伝達機構および開閉部材駆動装置
CN111750056B (zh) 开闭部件驱动装置
JP5395676B2 (ja) モータ
JP2020162697A (ja) 開閉部材駆動装置および開閉装置
CN111756156B (zh) 开闭部件驱动装置
JP2010019339A (ja) トルクリミッタ機構付き歯車
JP2015050878A (ja) 直交型ギアモータ
JP6592581B2 (ja) フリータイプ双方向クラッチ
JP4879870B2 (ja) シフトドラム駆動装置
JP6493238B2 (ja) セレクタブルワンウェイクラッチ
JP6206100B2 (ja) シフト装置
JP4281069B2 (ja) 双方向クラッチ
JP2007032634A (ja) 逆入力遮断クラッチ
JP2019168123A (ja) 異常検出機構付き駆動装置およびダンパ装置
JP2015152215A (ja) ダンパ装置
JP2018084296A (ja) 変速機の操作装置
JP2009144819A (ja) 回転ダンパ−装置
JP3887166B2 (ja) クラッチ及びモータ
JP2018204659A (ja) 駆動力伝達装置
JP2015203213A (ja) パワードア開閉装置
JP2021046785A (ja) アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230620