JP2012122704A - 冷蔵庫 - Google Patents

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信太郎 山脇
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Abstract

【課題】扉が開かれたときにダンパ装置の動作音により使用者に不快感を与えるのを防止する。
【解決手段】本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体10に区画されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室2、3、4、5、6、該貯蔵室の扉2a、2b、3a、4a、5a、6aの開閉を検出する扉開閉検出手段と、前記貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器7と、冷却器7が設けられる冷却器収納室8と、冷却器7で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機9と、前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクト11、12、13と、送風ダクト11、12、13とへの送風を制御するダンパ装置20、50とを備えた冷蔵庫1であって、ダンパ装置20、50が動作中に、扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断し、前記扉の開時にはダンパ装置20、50の動作を一時停止し、該停止後の前記扉の閉時にはダンパ装置20、50の動作を再開する制御部を設ける。
【選択図】図17

Description

本発明は、ダンパ装置を備えた冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室を有し、冷却器によって熱交換された冷気を送風手段で各貯蔵室に送風する、いわゆる冷気強制循環方式の冷蔵庫がある。この冷気強制循環方式の冷蔵庫においては、各貯蔵室への冷気流量を制御するために2つの開口を備え、該開口に各々備えた2つの開閉体(一例として、バッフル又はフラップ)をモータ等の駆動源により開閉動作させる開閉式のダンパ装置、所謂「ツインダンパ」(「ダブルダンパ」とも称す)が知られている。
ところで、ダンパ装置が動作中に、使用者が冷蔵庫の扉を開いた場合、ダンパ装置の動作音、例えばモータ音、ギア音などにより使用者に違和感、不快感を与えるおそれがある。
このダンパ装置の問題に対処する従来の技術としては、以下に示す特許文献1〜3に記載の技術がある。
特許文献1には、扉閉時のみダンパ装置を動作させることが記載されている。
特許文献2には、扉開中、扉閉後の所定時間経過までダンパ装置をオフする構成が記載されている。
特許文献3には、扉開時にダンパ装置を所定時間動作させないことが記載されている。
特開平10−038434号公報 特開平02−161278号公報 特開平05−264155号公報
しかしながら、特許文献1〜3では、使用者が扉を開けたときにはダンパ装置をオフするためにダンパ装置の動作音がないものの、何れも一律的な制御を行っている。そのため、使用者が扉を閉じた後にタイムラグなく、直ぐに冷却制御に移行できない。すなわち、特許文献1〜3では、使用者の扉の開閉動作に適切に対応する制御になっていないという問題がある。
本発明は上記実状に鑑み、ダンパ装置が動作中に扉が開かれたときにダンパ装置の動作音により使用者に不快感を与えるのを防止できる冷蔵庫の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に関わる冷蔵庫は、冷蔵庫本体に区画形成されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室と、前記貯蔵室の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、前記複数の貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器と、前記冷却器が設けられる冷却器収納室と、前記冷却器で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機と、前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクトと、前記送風ダクトへの送風を制御するダンパ装置とを、備えた冷蔵庫であって、下記の構成を備えている。
第1の本発明に関わる冷蔵庫は、前記ダンパ装置が動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断し、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部を設けている。
第2の本発明に関わる冷蔵庫は、前記ダンパ装置が動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を所定の位置まで動作させた後一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部を設けている。
第3の本発明に関わる冷蔵庫は、前記ダンパ装置を所定の位置まで動作させた際、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部を設けている。
第4の本発明に関わる冷蔵庫は、前記ダンパ装置の動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時と前記扉の閉時とで前記ダンパ装置を駆動する駆動装置の回転速度を変更する制御部を設けている。
本発明によれば、ダンパ装置が動作中に扉が開かれたときにダンパ装置の動作音により使用者に不快感を与えるのを防止できる冷蔵庫を提供できる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 冷蔵庫の庫内の構成を表す図1のX−X断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫の庫内の冷気の流れおよび冷気を流す構成を示す正面図である。 図2に示す庫内の冷却器廻りの冷気ダクトや吹き出し口の配置などを示す要部拡大図である。 実施形態の第一のダンパ装置の構成の一例を示す斜視図である。 図5の第一のダンパ装置を紙面の裏面方向から見た図である。 図5のY−Y断面図である。 図5と同方向に見た部分透視図である。 図5の矢印T方向に見た全閉時の部分透視図である。 図5の矢印T方向に見た全開時の部分透視図である。 図5のU−U断面図である。 図5のV−V断面図である。 図11のZ−Z断面図である。 図10のW−W断面図である。 実施形態に係るダンパ装置におけるアイドラギヤおよび間欠ギヤの位置関係を示す概略図である。 第1実施形態による第一のダンパ装置の動作の動作チャートである。 第1実施形態による第一のダンパ装置の制御に関するタイミングチャートである。 第1実施形態に係るダンパ装置に関する状態表図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、閉/閉状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、開/閉状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、半開/半開状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、閉/開状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、開/開状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図である。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、半開/半開状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、第二の開閉体が先行して閉鎖した状態を示す。 実施形態に係るダンパ装置の駆動手段の動作を示す模式図であり、閉/閉状態を示す。 第2実施形態による第一のダンパ装置の動作のタイミングチャートである。 第3実施形態による第一のダンパ装置の動作のタイミングチャートである。 第4実施形態による第一のダンパ装置の動作のタイミングチャートである。 第5実施形態による第一のダンパ装置の回転数(回転速度)を上げる場合の動作のタイミングチャートである。 第5実施形態による第一のダンパ装置の回転数(回転速度)を下げる場合の動作のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(冷蔵庫の全体構成)
図1は、実施形態の冷蔵庫の正面図である。
実施形態の冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2,製氷室3および上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6を備える。例えば、冷蔵室2および野菜室6は、約3〜5℃の冷蔵温度帯の貯蔵室であり、また、製氷室3,上段冷凍室4,および下段冷凍室5は、約−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。また、冷蔵室2内には、約1℃の温度帯の貯蔵室であるチルド室2dが設けられている。
冷蔵室2は、前面側に左右に分割された観音開き(いわゆるフレンチ型)の冷蔵室扉2a,2bを有している。製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6は、それぞれ前面側に、引き出し式の製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを有している。
図2は、冷蔵庫の庫内の構成を表す図1のX−X断面図である。
製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5および野菜室6は、それぞれの貯蔵室の前方に備えられた扉3a,4a,5a,6aと一体に、収納容器3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられている。そして、各製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5aおよび野菜室扉6aが、それぞれ図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出されることにより、それぞれの収納容器3b,4b,5b,6bが引き出せる構成である。
また、冷蔵庫1は、各貯蔵室(2、3、4、5、6)に設けた扉(2a、2b、3a、4a、5a、6a)の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサ(扉開閉検出手段)(図示せず)と、各扉が開放していると判定された状態が所定時間、例えば、1分間以上継続された場合に、使用者に警告音で報知するアラーム(図示せず)と、冷蔵室2の温度設定や上段冷凍室4や下段冷凍室5の温度設定を行う温度設定器(図示せず)とを備えている。
冷蔵庫1の庫外と庫内は、内箱10aと外箱10bとの間に発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体10により隔てられている。また、断熱箱体10は、断熱性能を上げるため、発泡断熱材より断熱性能が高い複数の真空断熱材36を実装している。
冷蔵庫1の庫内は、温度帯が異なる冷蔵室2と上段冷凍室4および製氷室3(図1参照)とが、断熱性が高い上断熱仕切壁28により隔てられており、また、温度帯が異なる下段冷凍室5と野菜室6とが、断熱性が高い下断熱仕切壁29により隔てられている。
冷蔵室扉2a,2bの庫内側には飲み物等を入れるための複数の扉ポケット32が備えられている。また、冷蔵室2は食品等を載置するための複数の棚37が設けられている。棚37により、冷蔵室2は縦方向(鉛直方向)に複数の貯蔵スペースに区画されている。さらに、冷蔵室2の最下段の貯蔵スペースには、刺身、肉等を入れるための凍る直前の温度帯(例えば、約0℃〜1℃)のチルド室2dが設けられている。
チルド室2dは前方の開口を開閉するチルド室扉(図示せず)が収納容器と連動するように設けられている。そして、使用者が、冷蔵室扉2a,2bを開いた状態において、チルド室扉の把手部(図示せず)に手を掛けてチルド室扉を手前側に引き出すことにより、チルド室2dの収納容器が引き出せるようになっている。一方、チルド室扉を奥側に押し込むことにより、チルド室2dの収納容器が断熱箱体10内に収容される。
冷却器7は下段冷凍室5の略背部に形成された冷却器収納室8内に設けられている。また、冷却器収納室8内において、冷却器7の上方には、冷却器7で冷却された空気を各貯蔵室に送る送風機9が設けられている。
図3は、冷蔵庫の庫内の冷気の流れおよび冷気を流す構成を示す正面図である。
送風機9からの空気を、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5および野菜室6に送る各送風ダクトは、図3に破線で示すように冷蔵庫1の各室の背面側(図2参照)に設けられている。
冷却器7で熱交換して冷やされた空気(以下、冷却器7で熱交換した低温の空気を「冷気」という)は、送風機9によって、冷蔵室2の奥側に隣接する冷蔵室送風ダクト11,野菜室6に向かう野菜室送風ダクト25,上段冷凍室4の奥側に隣接する上段冷凍室送風ダクト12,下段冷凍室5の奥側に隣接する下段冷凍室送風ダクト13および図示しない製氷室送風ダクトを介して、冷蔵室2,野菜室6,上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3の各貯蔵室へそれぞれ送られる。
図4は、図2に示す庫内の冷却器廻りの冷気ダクトや吹き出し口の配置などを示す要部拡大図である。
ここで、各貯蔵室(2、3、4、5、6)への送風およびその停止は、各貯蔵室を設定された冷蔵温度帯、冷凍温度帯に保持するために、第一のダンパ装置20の開閉と第二のダンパ装置50の開閉により制御される。
第一のダンパ装置20は、図2に示すように、冷蔵室2の後部に取り付けられているものである。
図5は、第一のダンパ装置20の構成の一例を示す斜視図である。図6は、図5の第一のダンパ装置20を紙面の裏面方向から見た図である。
図3、図6に示すように、第一のダンパ装置20は2つの開口部、すなわち第一の開口20aと第二の開口20bとを備えた所謂ツインダンパ装置である。
図3に示すように、第一の開口20aの開閉を制御することにより冷蔵室2への冷蔵室送風ダクト11への送風を制御し、第二の開口20bの開閉を制御することにより野菜室6への野菜室送風ダクト25への送風を制御する構成である。
また、第二のダンパ装置50の開閉を制御することにより、製氷室3への図示しない製氷室送風ダクトへの送風や上段冷凍室4への上段冷凍室送風ダクト12(図2、図4参照)への送風、また、下段冷凍室5への下段冷凍室送風ダクト13への送風を制御する構成である。
第一のダンパ装置20の第一の開口20aが開状態、第二の開口20bが閉状態、第二のダンパ装置50が閉状態のときには、冷気は、第一の開口20aを通って冷蔵室送風ダクト11を経て多段に設けられた吹き出し口2cから冷蔵室2に送られる。
冷蔵室2を冷却した冷気は、図3に示すように、冷蔵室2の下部に設けられた戻り口2eから冷蔵室戻りダクト16を経て、冷却器収納室8の正面から見て、右側下部に戻る。
一方、第二の開口20bが閉状態のため野菜室6には冷気が送られず、また、図4に示す第二のダンパ装置50が閉状態のため、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5には冷気が送られない。
第一のダンパ装置20の第一の開口20aが閉状態、第二の開口20bが開状態、第二のダンパ装置50が閉状態のときには、冷気は、野菜室送風ダクト25を経て、吹き出し口6cから野菜室6に送られる。野菜室6からの戻り空気は、図2に示すように、戻り口6dから野菜室戻りダクト6eを経て、冷却器収納室8の下部に戻る。
一方、図3に示すように、第一の開口20aが閉状態のために冷蔵室2には冷気が送られず、また、図2に示す第二のダンパ装置50が閉状態のため、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5には冷気が送られない。
図2、図3に示す第二のダンパ装置50が開状態のときは、冷却器7で冷媒と熱交換された冷気が、庫内送風機9により図示省略の製氷室送風ダクトや上段冷凍室送風ダクト12を経て吹き出し口3c,4cからそれぞれ製氷室3,上段冷凍室4へ送風される。また、下段冷凍室送風ダクト13を経て吹き出し口5cから下段冷凍室5へ送風される。そのため、図4に示すように、第二のダンパ装置50は、後記する送風機カバー56部の上方に取り付けられ、製氷室3への送風を容易にしている。
また、製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5を冷却した冷気は、下段冷凍室5の奥下部に設けられた冷凍室戻り口17を介して、冷却器7が収納される冷却器収納室8に戻る。
図4に示すように、上段冷凍室4,製氷室3および下段冷凍室5と、冷却器収納室8とを区画する仕切部材54に、冷凍温度帯の貯蔵室(3,4,5)への吹き出し口3c,4c,5cが形成されている。
庫内送風機9は、送風機支持部材55に取り付けられている。送風機支持部材55は、冷却器収納室8と仕切部材54との間に設けられて区画している。
庫内送風機9は、送風機支持部材55に取り付けられ、冷気を吹き出すその前面が送風機カバー56で覆われている。
送風機カバー56の上部には、先の第二のダンパ装置50が設けられた吹き出し口56aが形成されている。
送風機カバー56と仕切部材54との間には、製氷室送風ダクト(図示せず)、上段冷凍室送風ダクト12および下段冷凍室送風ダクト13が形成されている。
送風機カバー56は、送風機9の前面を覆う整流部56bを備えており、整流部56bは、送風機9に対向する中央付近が送風機9の側に突出した形状を有している。これによって、庫内送風機9が吹き出す冷気が引き起こす乱流を整流して、冷却効率を向上させるとともに、乱流に起因する騒音等の発生を防止することができる。
送風機カバー56は、仕切部材54との間に送風機9より吹き出された冷気を吹き出し口3c,4c,5c等に導くべく、上段冷凍室送風ダクト12および下段冷凍室送風ダクト13の後壁を形成している。
さらに、送風機カバー56は送風機9が吹き出す冷気を第一のダンパ装置20側に送風する役目も果たしている。すなわち、送風機カバー56に設けられた第二のダンパ装置50を通過しない余剰の冷気は、上方の冷蔵室ダクト15を経由して第一のダンパ装置20側へと流れる。
そして、冷凍温度帯室(製氷室3,上段冷凍室4,および下段冷凍室5)と、冷蔵温度帯室(冷蔵室2および野菜室6)との両方の貯蔵室に冷却器7を経た冷気を送る場合には、大部分の冷気が、冷凍温度帯室に連通する第二のダンパ装置50側に送られて、残りのわずかの冷気が、冷蔵温度帯室につながる冷蔵室ダクト15側に送られるよう構成されている。
図4に示す冷蔵温度帯室につながる冷蔵室ダクト15に導かれた冷気は、図3に示す第一のダンパ装置20の第一の開口20aのみが開口している場合には、冷蔵室2に続く冷蔵室送風ダクト11に導かれる一方、第二の開口20bのみが開口している場合には、野菜室6に続く野菜室送風ダクト25に導かれる。
第一の開口20aと第二の開口20bの両方が開口している場合には、冷蔵室2に続く冷蔵室送風ダクト11と、野菜室6に続く野菜室送風ダクト25との両方に導かれる。
なお、第一のダンパ装置20の第二の開口20bは、野菜室送風ダクト25(図3参照)ではなく、チルド室2dに導かれる構成としてもよい。この構成の場合、チルド室2dを通常のチルド温度帯(およそ1℃)よりも低い温度帯(およそ−1℃)とする温度切り替えが可能となる。
すなわち、水分が多い食品等の凍らせたくないものはチルド温度帯、肉や魚等の凍らせて貯蔵したいものは低い温度帯(およそ−1℃)とするように、使用者が貯蔵温度帯を選択可能な構成とすることで、チルド室2dでの食品に合わせた適材適温の保存が可能になる。
次に、第一のダンパ装置20、第二のダンパ装置50から送られた冷気が冷凍温度帯室、冷蔵温度帯室から冷却器収納室8へ戻る冷気について説明する。
第一のダンパ装置20が閉状態、かつ、第二のダンパ装置50が開状態で、冷凍温度帯室(製氷室3,上段冷凍室4および下段冷凍室5)のみの冷却が行われている場合、製氷室3に製氷室送風ダクトを介して送風された冷気および上段冷凍室4に上段冷凍室送風ダクト12(図2参照)を介して送風された冷気は、下段冷凍室5に下降する。そして、下段冷凍室5に下段冷凍室送風ダクト13(図2参照)を介して送風された冷気とともに、図4中に矢印Cで示す冷凍室戻り空気のように冷却器収納室8へ流れる。
すなわち、図2、図4に示すように、下段冷凍室5の背面下部に配された冷凍室戻り口17を経由して冷却器収納室8の下部前方から冷却器収納室8に流入し、冷却器配管7aに多数のフィンが取り付けられて構成された冷却器7と熱交換する。
ちなみに、冷凍室戻り口17の横幅寸法は、冷却器7の幅寸法とほぼ等しい横幅である。
一方、第一のダンパ装置20が開状態、かつ、第二のダンパ装置50が閉状態で、冷蔵温度帯室(冷蔵室2ないし野菜室6)のみの冷却が行われている場合、冷蔵室2からの戻り冷気は、図3中に矢印Dで示す冷蔵室戻り空気のように、冷蔵室戻りダクト16を介して、冷却器収納室8の側方下部から冷却器収納室8に流入し、冷却器7と熱交換する。
なお、図3に示す第一のダンパ装置20の第二の開口20bを経由して野菜室6を冷却した冷気は、図4に示す如く、戻り口6dを介して、冷却器収納室8の下部に流入するが、風量は冷凍温度帯室を循環する風量や冷蔵室2を循環する風量に比べて少ない。
以上、説明したように、冷蔵庫1内の冷気の切り替えは、第一のダンパ装置20および第二のダンパ装置50それぞれを適宜に開閉することにより行われる構成である。
図4に示すように、冷却器7の下方に除霜ヒータ22が設置されており、除霜ヒータ22の上方には、除霜水が除霜ヒータ22に滴下することを防止するために、上部カバー53が設けられている。
冷却器7およびその周辺の冷却器収納室8の壁に付着した霜の除霜(融解)によって生じた除霜水は、冷却器収納室8の下部に備えられた水受け部23に流入した後に、排水管27を通って機械室19に配された蒸発皿21に達し、圧縮機24および凝縮器(図示せず)の熱により蒸発させられる。
また、図3、図4に示すように、冷却器7の正面から見て左上部には冷却器7に取り付けられた冷却器温度センサ35、冷蔵室2には冷蔵室温度センサ33、下段冷凍室5には冷凍室温度センサ34がそれぞれ備えられており、それぞれ冷却器7の温度(以下、「冷却器温度」と称す)、冷蔵室2の温度(以下、「冷蔵室温度」と称す)、下段冷凍室5の温度(以下、冷凍室温度と称す)を検知する。
さらに、冷蔵庫1は、庫外の温湿度環境(外気温度,外気湿度)を検知する図示しない外気温度センサと外気湿度センサを備えている。なお、野菜室6にも野菜室温度センサ33a(図3参照)を配置してもよい。
図2に示すように、断熱箱体10の下部背面側には、機械室19が設けられており、機械室19には、圧縮機24および図示しない凝縮器が収納されている。凝縮器は発生する熱が図示しない庫外送風機により除熱される。ちなみに、本実施形態では、イソブタンを冷媒として用い、冷媒封入量は約80gと少量にしている。
<冷蔵庫1の制御>
冷蔵庫1の天井壁上面後部側には、CPU(Central Processing Unit),フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ、インターフェース回路、各種センサ回路、各種駆動回路等の制御部が搭載される制御基板31が配置されている。
制御基板31の回路は、前記した外気温度センサ,外気湿度センサ,冷却器温度センサ35,冷蔵室温度センサ33,冷凍室温度センサ34,各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する前記した扉センサ、冷蔵室2内壁に設けられた図示しない温度設定器、下段冷凍室5内壁に設けられた図示しない温度設定器等と接続されている。
そして、ROMに予め搭載されたプログラムをCPUが実行することにより、圧縮機24のON/OFFや回転数(回転速度)の制御、第一のダンパ装置20および第二のダンパ装置50を個別に駆動する後記するそれぞれの駆動モータの制御、庫内送風機9のON/OFFや回転速度の制御、庫外送風機のON/OFFや回転速度等の制御、前記した扉開放状態を報知するアラームのON/OFF等の制御が行われる。
(第一のダンパ装置20の構成)
次に、第一のダンパ装置20(ツインダンパ装置)の構成と動作の一例について説明する。
図6に示すように、第一のダンパ装置20は、第一の開口20aを形成する第一のフレーム63aと、第二の開口20bを形成する第二のフレーム63bとを有する。第一の開口20aと第二の開口20bは、横長で長方形状の開口であり、略同一面となるように第一のフレーム63aおよび第二のフレーム63bにそれぞれ形成されて配置される。なお、第一のフレーム63aおよび第二のフレーム63bは、例えば樹脂製とする。
図5、図6に示すように、第一のフレーム63aと第二のフレーム63bとの間には、駆動手段60が配置される。駆動手段60は、ケース60a内に収納されて、第一のフレーム63aおよび第二のフレーム63bのそれぞれの高さ(厚さ)よりも突出した形態であり、モータ70や減速歯車などの駆動系を備える。図6に示すように、駆動手段60の第一のフレーム63aに接する側に第一の駆動軸61aが設けられ、駆動手段60の第二のフレーム63bに接する側に第二の駆動軸61bが設けられる。これにより、駆動手段60からの駆動力をそれぞれ第一の駆動軸61aと第二の駆動軸61bとに出力する。なお、ケース60aと第一のフレーム63a又は第二のフレーム63bの少なくとも何れかを一体で構成した場合でも、上記形状であれば特に限定されない。
図5に示すように、第一の駆動軸61aには、第一の開閉体64aの一端が軸回りに回転自在に接続される。第一の開閉体64aの他端は、第一のフレーム63aに設けられた第一の支軸65aに支持されている。また、第一の開閉体64aは、第一のフレーム63aの第一の開口20aに対向して設けられており、第一の開閉体64aが回動することにより、第一の開口20aを開閉する。
すなわち、第一の開閉体64aは、第一の駆動軸61aと第一の支軸65aとを結んだ回動軸の回りに揺動自在であり、かつ、前記回動軸は第一の開閉体64aの長手方向の一辺と沿うように略平行に、その一辺の近傍に配置されている。
図6に示すように、第一の開閉体64aは、樹脂製の板状の第一の開閉板640aと、第一の開閉板640aの一面に発泡ウレタンや発泡ポリエチレンといった柔軟な材料で成形されたシール部材である第一の密閉部材641aとを備える。
(第二の開閉板640b,密閉部材641b)
第二の開閉体64bは、第一の開閉体64aと基本構成は同様である。具体的には、第二の開閉体64bは、樹脂製の板状の第二の開閉板640bと、第二の開閉板640bの一面に発泡ウレタンや発泡ポリエチレンといった柔軟な材料で成形されたシール部材である第二の密閉部材641bとを備える。
図6に示すように、第二の駆動軸61bに、第二の開閉体64bの一端が軸回りに回転自在に接続される。第二の開閉体64bの他端は、第二のフレーム63bに設けられた第二の支軸65bに支持されている。また、第二の開閉体64bは、第二のフレーム63bの第二の開口20bに対向して設けられており、第二の開閉体64bが回動することにより、第二の開口20bを開閉する構成である。すなわち、第二の開閉体64bは、第二の駆動軸61bと第二の支軸65bとを結んだ回動軸の回りに揺動自在であり、かつ、前記回動軸は第二の開閉体64bの長手方向の一辺と沿うように略平行に、その一辺の近傍に配置されている。
図6に示すように、第一の開閉体64aの回転軸と、第二の開閉体64bの回転軸は、互いに延長線上で交差しない位置関係で設けられている。すなわち、第一の駆動軸61aと第二の駆動軸61bは、駆動手段60を収納したケース60aの一方側面と他方側面にそれぞれ配置されている。そして、第一の駆動軸61aを設けた第一の開閉体64aの長手方向の一辺とは対向する他辺側に、第二の駆動軸61bを設けている。すなわち、第一の駆動軸61aと第二の駆動軸61bは、軸芯をずらして対向するように配置している。
図5から図7は、第一のダンパ装置20の第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとが閉鎖された状態を示している。図7は、図5のY−Y断面図である。
図6に示すように、第一のフレーム63aには、第一の開口20aの内周に沿って第一の開閉体64a側に突出した第一の接触部66aが設けられている。そして、第一の開閉体64aは、第一の開口20aの閉位置において、柔軟な第一の密閉部材641aが第一の接触部66aと弾性変形する程度に接触する。これによって、第一の開口20aを通して冷気が流れることを抑制する。
モータ70を回転(駆動)させると、図5、図7に示すように、第一の駆動軸61aを介して第一の開閉体64aが矢印方向におよそ90°回動して第一の開閉体は64a′に示した開位置(図5、図7中、破線で示す)となり、開位置(図5、図7中の破線の符号64a′)と閉位置(図5、図7中の実線の符号64a)との間を第一の開閉体64aが回転動作する。
これによって、第一の開閉体64aが、開位置においては第一の開口20aを冷気が通過することができ、閉位置においては閉鎖して冷気の流れを阻止する構成である。
第二の開閉体64bについても同様な構成であり、詳細な説明は省略する。
(駆動手段の構成)
次に、駆動手段60の構成の一例について図8から図15を用いて説明する。
図8から図10は、駆動手段60の構成を透視図として示した概略斜視図である。図8は図5と同方向からの斜視図であり、図9と図10とは図5のT方向からの斜視図を示している。また、図9は、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとがともに閉鎖した状態であり、図10はともに開放した状態である。
図11は図5におけるU−U断面図、図12は図5におけるV−V断面図である。図13は図11におけるZ−Z断面図である。
図8、図9に示すように、駆動手段60はケース60aに収納されている。駆動手段60はモータ70を内在している。モータ70の出力軸71にはピニオンギヤ72が設けられており、ピニオンギヤ72はモータ70の駆動とともに回転してトルクを出力する。アイドラギヤ73は、アイドラギヤ支点74(図8参照)の回りに回動自在に軸支された減速歯車である。アイドラギヤ73の外周には、ピニオンギヤ72とかみ合うギヤ73aを備え、ピニオンギヤ72からのトルクを減速しながら伝達する。
クランクギヤ77は、クランクギヤ支点78の回りに回転自在に軸支されており、クランクギヤ77の外周には、アイドラギヤ73と噛み合うギヤ77aを備え、アイドラギヤ73から回転トルクを受けて回転する。図9、図10に示すクランクギヤピン77bは、クランクギヤ支点78から偏心して設けられている。
図8、図10に示すクランクアーム79は、第一の駆動軸61aの回りに回動自在である。
図14は図10におけるW−W断面図である。
駆動手段60には第一の軸孔60bが設けられており、クランクアーム79は第一の軸孔60bの回りに回転自在に軸支されている。第一の駆動軸61aが第一の開閉体64aと嵌合されており、第一の開閉体64a(第一の開閉板640a,密閉部材641a)とクランクアーム79とは連結されて一体として回動する。すなわち、第一の開閉体64aは該第一の開閉体64aの長手方向の駆動軸(第一の開閉体64aの一端が第一の駆動軸61aに軸支され、他端がフレーム63の第一の支軸65a(図10参照)に軸支された駆動軸)回りに駆動する。
クランクアーム79の第一の駆動軸61aと反対側の他端は、円柱状の嵌合軸79cをなしている。嵌合軸79cは、駆動手段60から延伸された円筒状の軸受部85に回転自在に嵌合されている。これにより、クランクアーム79は両端を第一の軸孔60bと軸受部85とによって回転自在に支持される構成である。
図12、図14に示すように、クランクアーム79には、クランクアームピン79aが第一の駆動軸61aから偏心して設けられている。連結棒80の一端80aはクランクギヤピン77bと回転自在に嵌合し、他端80bはクランクアームピン79aと回転自在に嵌合している。すなわち、クランクギヤ77が回転すると連結棒80を介してクランクアームピン79aが揺動し、クランクアーム79を介して第一の開閉体64aが開閉する構成である。
図9、図10に示す間欠ギヤ76はアイドラギヤ73と同軸のアイドラギヤ支点74の回りに回転自在に軸支されており、アイドラギヤ73から回転トルクを受けて回転する。
図15はアイドラギヤ73と間欠ギヤ76との位置関係を示す説明図である。
図15により、アイドラギヤ73と間欠ギヤ76の構成を詳細に説明する。
アイドラギヤ73の一部の間欠ギヤ76に面した側には回転中心回りに角度θ1の部分を除いた範囲に扇形の突起73bが設けられている。
間欠ギヤ76の一部には、第一の部分歯車76bが、例えば間欠ギヤ76が90°回転する範囲のみに設けられている。間欠ギヤ76の第一の部分歯車76b以外の部分には、円柱状をなした円柱部76cが設けられている。この円柱部76cの外径は、第一の部分歯車76bの歯先部の直径と等しい。第一の部分歯車76bが設けられている側の角度θ2の範囲には扇形の突起76dが設けられている。
ここで、間欠ギヤ76の扇形の突起76dは、アイドラギヤ73の突起73bが設けられていないθ1の範囲に嵌合されている。そして、θ1>θ2として、アイドラギヤ73を一方向に回転して、突起73bの一方の端面73b1が、間欠ギヤ76の突起76dの一方の端面76d1に当接した後、間欠ギヤ76はアイドラギヤ73と同期して回転する。
さらにその後、アイドラギヤ73を反対方向に回転させた場合、角度(θ1−θ2)の範囲では扇形の突起76dとアイドラギヤ73の突起73bとは接触しない。これにより、互いに空転してアイドラギヤ73だけが、角度(θ1−θ2)の範囲を回転する。そして、間欠ギヤ76の突起76dの他方の端面76d2が、アイドラギヤ73の突起73bの他方の端面73b2に接触(当接)した後は、間欠ギヤ76はアイドラギヤ73と同期して回転する。
すなわち、間欠ギヤ76は、アイドラギヤ73が一方向に角度(θ1−θ2)だけ回転する間は停止しており、その後に、アイドラギヤ73が間欠ギヤ76に当接して、間欠ギヤ76は、アイドラギヤ73と同期して回転する。一方、間欠ギヤ76は、アイドラギヤ73が他方向に角度(θ1−θ2)だけ回転する間は停止しており、その後に、アイドラギヤ73が間欠ギヤ76に当接して、間欠ギヤ76は、アイドラギヤ73と同期して回転する構成である。
図8,図11および図13に示すように、アイドラギヤ73がケース60aの内側壁面に近接した面には扇形の凹部73cが設けられており、ケース60aの内側壁面には内方に突出した突起81(図13参照)が設けられている。そして、扇形の凹部73cの内側で突起81に嵌合することで、アイドラギヤ73の回転角度範囲を所定の角度θ3(図11参照)に規制している。
次に、図10に示す出力ギヤ75は、図13に示すように、第二の駆動軸61bの回りに回動自在に軸支される。出力ギヤ75の一端は、駆動手段60に設けられた第二の軸孔60cに回転自在に嵌合されている。第二の駆動軸61bは、第二の開閉体64bと嵌合されており、第二の開閉体64b(第二の開閉板640b,密閉部材641b)と出力ギヤ75とは連結されて一体に回動する。すなわち、第二の開閉体64bは該第二の開閉体64bの長手方向の駆動軸(第二の開閉体64bの一端が第二の駆動軸61bに軸支され、他端がフレーム63の第二の支軸65b(図10参照)に軸支された駆動軸)回りに駆動する。
図13に示すように、出力ギヤ75の第二の駆動軸61bと反対側の他端は、円柱状の嵌合軸75eをなしている。嵌合軸75eは、駆動手段60から延伸された円筒状の軸受部84に回転自在に嵌合される。これにより、出力ギヤ75は両端を第二の軸孔60cと軸受部84とによって回転自在に支持される構成である。
図11、図12に示すように、出力ギヤ75の一部には、第二の部分歯車75bが設けられている。第二の部分歯車75bは、間欠ギヤ76の一部に設けられた部分歯車76bとかみ合う。第二の開閉体64bと一体の出力ギヤ75は、間欠ギヤ76と連動して、例えば90°だけ回転する。出力ギヤ75の部分歯車75bを挟んで両側には、円弧形状をした第一のストッパ75cと第二のストッパ75d(図10参照)とが設けられる。
出力ギヤ75の第一のストッパ75cと第二のストッパ75dは、第二の開閉体64bが開位置および閉位置において、図10、図12に示す間欠ギヤ76の円柱部76cと互いに接触する位置関係にある円弧形状を有している。出力ギヤ75が部分歯車75bのかみ合う範囲であるおよそ90°回動することにより、出力ギヤ75と一体に連結された第二の開閉体64bが回動して第二の開口20bを開閉し、その後、第一のストッパ75cまたは第二のストッパ75dが間欠ギヤ76の円柱部76cと接触(当接)して回動規制される。
図3、図4に示すように、第一のダンパ装置20は冷蔵室送風ダクト11の内部に設けられる。そのため、駆動手段60は、小型化が求められ、特に回転軸方向の厚さ(寸法)を低減して第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとの互いの間隔を狭めて配置することが望ましい。先に説明したように、図8に示すモータ70を回転させると、アイドラギヤ73はクランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79を介して第一の駆動軸61aの回りに第一の開閉体64aを回転駆動させる、いわゆるクランク機構である。同時に、図9、図10に示すように、アイドラギヤ73は、間欠ギヤ76,出力ギヤ75を介して第二の駆動軸61bの回りに第二の開閉体64bを回転駆動させる構成であり、部分歯車の噛み合わせにより駆動される、いわゆる間欠歯車機構である。
ここで、図9に示す第一の駆動軸61aと第二の駆動軸61bとを同軸に配置しようとすれば、クランク機構と間欠歯車機構とを互いに干渉しないよう回転軸方向に縦に重ねて実装しなければならない。すると、駆動手段60を収納するケース60aが回転軸方向に厚くなって好ましくない。そこで、クランク機構と間欠歯車機構とを横並びに配置して駆動手段60の薄型化を図ることが望ましい。
そのため、図9から図12に示すように、第一の開閉体64aを開閉駆動する第一の駆動軸61aと第二の開閉体64bを開閉駆動する第二の駆動軸61bとは、互いにアイドラギヤ73を挟んで相対する位置に設ける。さらに、アイドラギヤ73に対してクランクギヤ77と出力ギヤ75とをほぼ相対する位置に配置する。クランクギヤ77と出力ギヤ75の間には、モータ70を配置してピニオンギヤ72とアイドラギヤ73とを噛み合わせる。さらにクランク機構を構成する連結棒80とクランクアーム79とが、アイドラギヤ73と同軸に回動する間欠ギヤ76やモータ70と干渉しないように互いに横並びに配置する。
すなわち、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bは、それぞれの回転軸(第一の駆動軸61aと第二の駆動軸61b)回りに駆動するように配置して、第一の開閉体64aの回転軸と第二の開閉体64bの回転軸は対向するように、いわゆる同芯軸でなく異軸配置としている。これにより、本実施形態では駆動手段60の薄型化を図っている。図13,図14に示すように、駆動手段60の厚さはモータ70とピニオンギヤ72の厚さの合計にほぼ等しい。
さらに、図9に示すように、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bが何れも閉じた状態において、第一の開閉体64aの第一の駆動軸61aから最も遠い側の辺は第二の駆動軸61bの近傍にあり、第二の開閉体64bの第二の駆動軸61bから最も遠い側の辺は第一の駆動軸61aの近傍にあるように互い違いに配置する。さらに、互いに開き方向を逆向きにすれば、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bが閉じた状態では、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bは駆動手段60を挟んで互いにほぼ同一面に配置される。この構成により、実装しやすく、小型化に適したものとなる。
さらに、図12に示すように、クランクアーム79と出力ギヤ75とは同軸ではなく互いに異なる軸の回りに回転自在に軸支している。それと共に、図14に示すように、クランクアーム79は、一端を駆動手段60に設けられた第一の軸孔60bと嵌合し、他端を円筒状の軸受部85に嵌合している。また、図13に示すように、出力ギヤ75は、一端を駆動手段60に設けられた第二の軸孔60cと嵌合し、他端を円筒状の軸受部84に嵌合している。
このように、第一の開閉体64aを一体で駆動するクランクアーム79と第二の開閉体64bを一体で駆動する出力ギヤ75は、両持ちで支持できるためにガタが少なく、精度よく回転支持される構成である。したがって、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bは、共に回転精度よく支持されるため、密閉性を向上できるとともに、開閉体を大型化した場合のたわみ変形などを抑制できるので好適である。
(ツインダンパの動作)
次に、本実施形態に係わる2つの開口(第一の開口20a、第二の開口20b)を開閉する第一のダンパ装置20、いわゆるツインダンパの動作を説明する。
図16は第1実施形態による第一のダンパ装置20の動作を動作チャートで表す。図17は第1実施形態による第一のダンパ装置20の動作をタイミングチャートで表したものである。図18は状態表として表現したもので、一連の動作を異なる表記で表したものである。
図19から図33は、図16、図17に示したチャートに示した動作を実現する駆動手段60の一実施形態の一連の動作を説明する模式断面図である。
まず、図16の動作チャートの見方について説明する。
ツインダンパの第一のダンパ装置20に設けられた2つの第一の開閉体64a、第二の開閉体64bには、閉/閉,開/閉,閉/開,開/開の4つの状態があり、この順序で一連の動作が行われる。一連の動作が完了すると最初の状態に戻ることから、この一連の動作を便宜上360゜の一回転動作であると考えると4つの状態がある。そのため、それぞれの状態への移動が90゜の動作によってなされる回転動作であるとみなすことができる。なお、この角度は便宜上のものなので、実体として何れかのギヤやモータがその角度で回転していることを示すものではないし、また各動作の動作量が互いに等しいことを示しているものでもない。
図16に示すように、第一の開閉体A(64a)の開閉状態をX軸に、第二の開閉体B(64b)の開閉状態をY軸とした二次元のグラフを第一象限に表す。
閉状態を原点(0,0)にとり、開状態までの移動量を1とすれば、第一の開閉体A(64a)のみを開いた開/閉の状態の座標は(1,0)、第二の開閉体B(64b)のみを開いた閉/開の状態の座標は(0,1)、両方を開いた開/開の状態の座標は(1,1)となり、第一の開閉体A(64a)、第二の開閉体B(64b)の状態は(0,0),(1,0),(0,1),(1,1)の4つの座標として表すことができる。
各座標の近傍に第一・第二の開閉体A(64a)、B(64b)の開閉状態を表す略図を示す。第一・第二の開閉体A(64a)、B(64b)は、それぞれ横向きが閉じている状態であり、上向きが開いている状態である。上死点,下死点については後記する。
図16の動作チャートにおいて、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bが閉/閉状態(0,0)から、第一の開閉体64aのみが開放されて開/閉状態(1,0)となる。次に第一の開閉体64aを閉じると同時に第二の開閉体64bは開いて閉/開状態(0,1)となる。次に第一の開閉体64aのみが開いて開/開状態(1,1)となる。次に両方の第一・第二の開閉体64a、64bが同時に閉じて閉/閉状態(0,0)に戻る一連の動作となる。すなわち、一動作ごとに矢印で表現すると、これらはX軸に平行な2本と、対角に向かう2本とがあり、これらの4本の矢印を一連の動作の順で連結することによって4つの開閉状態を一筆書きで一連の動作として表すことができる。
ここで、対角線に向かう2本の矢印は、X軸、Y軸のそれぞれの座標が0、1間で変化するので、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとが同時に開閉動作を行うことを示している。ここで、開/開状態(1,1)から両方の開閉体64a、64bは同時に閉じて一気に閉/閉状態(0,0)となる。これにより、両方の開閉体64a、64bの全開から全閉までは270゜の位置から0゜(360゜)の位置までの一動作、矢印1本分の動作でよい。
図17の第1実施形態のタイミングチャートは横軸に0゜から360゜までの動作を時間軸としてとり、90゜ごとに開閉動作が行われるさまを示している。
この動作を図17のタイミングチャートによって表すと、0°から360゜までの一連の動作において、第一の開閉体64aは開閉を連続的に2往復し、第二の開閉体64bは間欠的に開閉を1往復する動作となる。90゜から180゜、および270゜から360゜(0゜)の範囲が、両方の開閉体20a、20bが同時に動作する同時動作範囲を示している。閉/閉状態(0,0)をモータ駆動範囲の下死点であるとすると、そこから矢印2本分の動作を行った後の閉/開状態(0,1)が上死点となる。本構成においては両方の開閉体の同時動作、すなわち、矢印が対角に移動した直後の時点がモータ70による正転ないし逆転駆動が完了した上死点ないし下死点となる。
図18の状態表はそれらの開閉状態と、一連の動作におけるモータ70の正転と逆転とを併記したものであり、モータ70が一方向に一杯まで回転して回転方向が切り替えられる点の一方を上死点、他方を下死点とすれば、モータ70が正転と逆転とを繰り返すことによって上死点と下死点との間を往復動作する構成であることを示している。
<図16に示す動作を行う駆動手段60の動作>
次に、図16に示した動作を行う駆動手段60の動作について、図19から図33を用いて説明する。
なお、図19から図33においては、説明のために他の部品の裏側となる部分についても一部は重ね書きしている。また、図示左側の面に第一の開口20aと第二の開口20bとが設けられており、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとは模式的に太線で示している。第一・第二の開閉体64a、64bは略鉛直の状態がそれぞれ開口(20a、20b)を閉鎖した状態であり、略水平の状態が開放した状態を図示している。
図19は図12と同じく、駆動手段60は第一の開閉体64aと第二の開閉体64bの両方の開閉体が閉鎖した状態、すなわち図16のチャートにおいては閉/閉状態(0,0)(下死点)を示している。
クランクギヤ支点78とクランクギヤピン77b,クランクアームピン79aはほぼ一直線上にあり、連結棒80を介して第一の駆動軸61aの回りに矢印方向のトルクを与えて第一の開閉体64aを閉止している。間欠ギヤ76に設けられた円柱部76cは、出力ギヤ75の第二のストッパ75dと嵌合しており、出力ギヤ75の回動を規制して矢印方向に付勢して第二の開閉体64bを閉鎖状態で保持している。
図20は、図19の状態からモータ70を駆動して、クランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79,ピニオンギヤ72,アイドラギヤ73はそれぞれ矢印方向に回転した状態であり、クランクアーム79は第一の駆動軸61aの回りに回動し、第一の開閉体64aは第一の開口20aから離れて開き始める。
アイドラギヤ73の回転とともに、突起73bは間欠ギヤ76の端面76d2から離れる方向に回転する。よって、間欠ギヤ76は図19の状態から回転せずに第二の開閉体64bは閉鎖状態のままである。
図21は図20よりもさらに矢印方向に回動した位置を示している。図21においてはクランクギヤ77の回転に伴ってクランクアーム79はさらに揺動し、第一の開閉体64aは開き動作を続ける。クランクギヤピン77b,クランクギヤ支点78,クランクアームピン79aはほぼ一直線上にあり、クランクアーム79を最大に引っ張った状態として第一の開閉体64aを第一の駆動軸61aの回りに全開位置で保持する。
すなわち、この図21に示した状態が図16のチャートにおける開/閉状態(1,0)である。このとき、アイドラギヤ73の突起73bは、矢印方向に回転して間欠ギヤ76の端面76d1に接する位置まで回転する。
図22は図21よりもさらに矢印方向に回動した位置を示している。モータ70の回転とともにクランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79はそれぞれ矢印方向に移動し、第一の開閉体64aは第一の駆動軸61aの回りに閉じる方向に回転する。突起73bは間欠ギヤ76の端面76d1と接して、間欠ギヤ76はアイドラギヤ73と同期して回転する。出力ギヤ75の一部である部分歯車75bと間欠ギヤ76の一部に設けられた部分歯車76bとは、噛み合う直前の状態である。
図23は図22よりもさらに矢印方向に回動した位置を示している。クランクアーム79はさらに揺動し、第一の開閉体64aはさらに閉じ、一方間欠ギヤ76はアイドラギヤ73の突起73bにより端面76d1はさらに押されて回転し、部分歯車76bと出力ギヤ75の部分歯車75bとは噛み合って出力ギヤ75を回転させ、第二の駆動軸61bの回りに第二の開閉体64bを回転して開き、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bともに半分程度開いた半開状態となる。
この状態において、モータ70を停止すれば、第一の開閉体64aと第二の開閉体64bとは半開/半開状態を維持できる。すなわち、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bは、第一の開口20aおよび第二の開口20bを共に開いた場合の回転角度を何れも鋭角の状態で待機させる。また、第一の駆動軸61aおよび第二の駆動軸61bは、互いに従動歯車(アイドラギヤ73)に対して相対する位置に配置され、第一の開閉体64aの開き方向と第二の開閉体64bの開き方向とは互いに逆方向である。
ここで、第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bは風向板としての機能を果たす。よって、第一の開閉体64aの開き方向と第二の開閉体64bの開き方向を考慮して構造物に配置することにより、通風抵抗を低減しつつ、風量および風向を効率的に制御することができる。
図24においては、図23よりもさらに矢印方向に回動した位置を示しており、第一の開閉体64aは閉じる直前となり、第二の開閉体64bは開き動作を続ける。
図25においては、クランクギヤ77がさらに回転し、クランクギヤピン77b,クランクギヤ支点78,クランクアームピン79aはほぼ一直線上に近づき、第一の開閉体64aはほぼ全閉の状態となっている。一方、出力ギヤ75の部分歯車75bは、間欠ギヤ76の部分歯車76bとの噛み合いが終了して開き動作が完了し、第二の開閉体64bは全開の位置となる。
さらに、図26の状態において、クランクギヤ77はさらに回転し、クランクギヤピン77b,クランクギヤ支点78,クランクアームピン79aはほぼ一直線上となる。そして、第一の開閉体64aを第一の駆動軸61aの回りに全閉位置で保持する。出力ギヤ75の第一のストッパ75cは、間欠ギヤ76の一部である円柱部76cと嵌合した状態でさらに回転して、第二の開閉体64bを開放状態で保持する。
この図26に示した状態が、図16のチャートにおける閉/開状態(0,1)である。また、アイドラギヤ73は図示時計方向に一杯に回動した位置にあり、これを図16における「上死点」の位置にあるものとする。
図26に示す「上死点」の位置から、図27以降はモータ70のピニオンギヤ72を逆回転する。
図27において、モータ70を逆回転すると、クランクギヤ77のクランクギヤピン77bは、第一の駆動軸61aから離反する側に移動する。クランクアーム79は連結棒80とクランクアームピン79aを介して矢印方向に回動して、第一の開閉体64aを開く方向に回動する。アイドラギヤ73の突起73bは間欠ギヤ76の一方の端面76d1から離れる方向に回転するので、アイドラギヤ73と間欠ギヤ76とは空転し、間欠ギヤ76および出力ギヤ75は図26に示した開位置から移動せず、第二の開閉体64bは開位置で保持される。
図28において、モータ70のピニオンギヤ72をさらに回転させることで、アイドラギヤ73を介してクランクギヤ77はさらに回転する。そして、クランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79は、図21と同じ位置まで移動して、第一の開閉体64aを第一の駆動軸61aの回りに全開位置で保持する。アイドラギヤ73の突起73bは、間欠ギヤ76に設けられた他方の端面76d2に当接するまで回転する。図26から図28までの状態においては、アイドラギヤ73と間欠ギヤ76とは空転する。間欠ギヤ76と出力ギヤ75とは図26に示した開位置から移動せず、第二の開閉体64bは開位置で保持される。この図28の状態は図16のチャートにおいては開/開状態(1,1)を示している。
次に、図29に示すようにピニオンギヤ72をさらにわずかに回転させると、クランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79はほぼ図28と同様な位置のままなので、第一の開閉体64aはほぼ全開状態のままである。一方、アイドラギヤ73の突起73bは、間欠ギヤ76に設けられた他方の端面76d2に当接しているので、間欠ギヤ76はアイドラギヤ73とともに回転する。そして、間欠ギヤ76の部分歯車76bと出力ギヤ75の部分歯車75bとは噛み合い始める。
さらに、モータ70を回転させて図30の状態とすれば、クランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79は矢印の方向に回動して、第一の開閉体64aを第一の駆動軸61aの回りに閉じ方向に回動する。一方、間欠ギヤ76は出力ギヤ75と部分歯車76b、75b同士が噛み合って回転し、第二の駆動軸61bの回りに第二の開閉体64bを閉じる方向に回動させる。
さらに、モータ70を駆動すると図31の状態に至り、第一の開閉体64aを第一の駆動軸61aの回りに閉じ動作を継続する。また、第二の開閉体64bは第二の駆動軸61bの回りに閉じ動作を継続する。第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bは、どちらも開閉途中の半開き状態となる。ただし、この図31の状態では第二の開閉体64bは殆ど閉じた状態であるのに対して、第一の開閉体64aは第二の開閉体64bよりは大きく開いた状態となる。
次に、図32の状態に至り、第一の開閉体64aはさらに閉じ動作を継続する。一方、間欠ギヤ76は出力ギヤ75の部分歯車75bとの噛み合いが終了して、第二の開閉体64bを全閉位置とする。この図32の位置において、第二の開閉体64bは既に全閉位置にあるが、第一の開閉体64aは閉じ動作の途中状態となっている。
さらに、図33の状態となり、クランクギヤ77,連結棒80,クランクアーム79は図19と同様の位置に至り、第一の開閉体64aは全閉位置となる。図32から図33までの状態においては、アイドラギヤ73は端面76d2を介して間欠ギヤ76を回転させる。出力ギヤ75の第二の部分歯車75bは、間欠ギヤ76の第一の部分歯車76bとの噛み合いが終了している。また、出力ギヤ75の第二のストッパ75dは、間欠ギヤ76の一部である円柱部76cと嵌合した状態でさらに回転して、第二の開閉体64bは閉鎖状態のまま保持される。
すなわち、出力ギヤ75は図32に示した閉位置から移動せず、第二の開閉体64bは閉位置で保持される。この図33の状態は、図19の状態と同一であり、図16のチャートにおいては閉/閉状態(0,0)であるとともに、アイドラギヤ73は図示反時計回りの方向に一杯に回転した図16における「下死点」の位置にある。
以上、説明した図19から図33までの動作を行うことにより、図16の動作チャートにより示した閉/閉(0,0),開/閉(1,0),閉/開(0,1),開/開(1,1)から閉/閉(0,0)の状態に戻る一連の動作を行うことができる。
換言すると、第一のダンパ装置20は、(1)第一の開口20aおよび第二の開口20bが閉じた状態から第一の開口20aを開くように第一の開閉体64aを駆動する第一のモード(図17のAstep)と、(2)第一の開口20aを閉じ、かつ、第二の開口20bを開くように第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bを共に駆動する第二のモード(図17のBstep)と、(3)第二の開口20bを開いた状態で第一の開口20aを開くように第一の開閉体64aを駆動する第三のモード(図17のCstep)と、(4)第一の開口20aおよび第二の開口20bが何れも開いた状態から閉じた状態とするように第一の開閉体64aおよび第二の開閉体64bを共に駆動する第四のモード(図17のDstep)とを備えており、これらのモードを単一の駆動手段60で実現するものである。
<第1実施形態のダンパ装置20の動作の制御>
次に、図17に示す第1実施形態によるタイミングチャートの第一のダンパ装置20の動作を行う制御部の制御について説明する。
なお、本制御は前記した制御部でプログラムが実行されることによって行われる。
ここでは、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図17に示す「閉/閉」から「閉/開」への動作中(図17のAstepおよびBstep)の制御を例に説明を行う。
まず、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、「閉/閉」から「閉/開」への動作に必要なstep(A+B)のstep数(パルス数)の指令を、モータ70に出力する。なお、Astep、Bstep、Cstep、Dstepの各step数(パルス数)は、予めROMに記憶されている。
ここで、モータ70の稼働によるダンパ装置20の動作中、常時、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉の開閉判定が、各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサからの検知信号を用いて行われる。
扉が開放されたと判定された場合、モータ70への指令を停止し、モータ70を停止してダンパ装置20の動作を一時停止する。このとき、モータ70への指令開始からモータ70を停止させてダンパ装置20の動作を一時停止するまでの動作中に出したstep数(パルス数)であるEをRAMに一時記憶する。
その後、再び、扉センサの検知情報で冷蔵室扉2a,2b等の扉が閉塞されたと判定された場合、step(A+B−E)の演算を行い、ダンパ装置20が一時停止した位置から、ダンパ装置20の「閉/開」の動作に必要なstep(A+B−E)の指令をモータ70に出力する。
すなわち、第1実施形態の第一のダンパ装置20の動作の制御は、ダンパ装置20の稼働指令がなされた場合、常時、使用者による冷蔵室扉2a,2b等の扉の開放が監視され、扉が開放された場合にはダンパ装置20の稼働を一時停止する。そして、冷蔵室扉2a,2b等の扉の閉塞が検知された際、ダンパ装置20をその一時停止位置からダンパ装置20の稼動を再開するものである。
第1実施形態によれば、ダンパ装置20の稼動の全工程からダンパ装置20が一時停止した位置を差し引いたstepの差分(A+B−E)のみの指令を出すことで、ダンパ装置20の動作が必要最小限になり、ダンパ装置20の劣化を改善できる。
また、使用者が冷蔵室扉2a,2b等の扉を開けた際、ダンパ装置20の動作が停止するので、使用者にダンパ装置20の動作音を聞かせることがなく、違和感を与えることがない。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態の第一のダンパ装置20の動作を行う制御部の制御について、図34を用いて説明する。
図34は、第2実施形態による第一のダンパ装置20の動作をタイミングチャートで表したものである。図34の第2実施形態のタイミングチャートは横軸に0゜から360゜までの動作を時間軸としてとり、90゜ごとに開閉動作が行われるさまを示している。
なお、本制御は、第1実施形態と同様、前記した制御部でプログラムが実行されることによって行われる。
ここでは、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図34に示す「閉/閉」(0,0)から「閉/開」(0,1)への動作中(図34のAstepおよびBstep)の制御を例に説明を行う。
まず、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、「閉/閉」から「閉/開」への動作に必要なstep(A+B)のstep数(パルス数)の指令を、モータ70に出力する。
ここで、モータ70の稼働によるダンパ装置20の動作中、常時、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉の開閉判定が、各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサからの検知信号を用いて行われる。
扉が開放されたと判定された場合、モータ70への指令を停止し、モータ70を停止してダンパ装置20の動作を一時停止する。このとき、モータ70への指令開始からモータ70を停止させてダンパ装置20の動作を一時停止するまでの動作中に出したstep数(パルス数)のEをRAMに一時記憶する。
その後、再度、冷蔵室扉2a,2b等の扉が閉塞されたと判定された場合、step(A+B−E+α)の演算を行い、ダンパ装置20が一時停止した位置から、ダンパ装置20の「閉/開」の動作に必要なstep(A+B−E+α)の指令をモータ70に出力する。なお、+αは、モータ70の再起動時に、モータ70のロータ等がすべり、指定のstepに対応する角度、ダンパ装置20が回転(動作)しない等の誤差を補填するstep数である。なお、+αは予め実験的に求めておくものであり、ROMにそのデータが記憶されている。なお、+αの量としては、モータ70の仕様、駆動信号(電流)の周波数でstep数が異なるが、例えば、実際の制御の値として、10step程度が挙げられる。
すなわち、第2実施形態の第一のダンパ装置20の動作の制御は、ダンパ装置20の稼働指令がなされた場合は、常時、使用者による冷蔵室扉2a,2b等の扉の開放が監視され、扉が開放された場合にはダンパ装置20の稼働を停止する。そして、冷蔵室扉2a,2b等の扉の閉塞が検知された際に、ダンパ装置20をその停止位置からダンパ装置20の稼動を再開するが、再開時、モータ70のロータ等がすべり、指定のstepに対応する角度、ダンパ装置20が回転(動作)しない等の誤差を考慮し、これを補填する制御を行うものである。
実施形態2によれば、モータ70の起動時に入力されたstepに対して、モータ70のロータがすべり、指定のstepに対応する角度回転(動作)しない等の誤差を+αstepの指令を出すことで、一時停止後に到達するダンパ装置20の位置の誤差を補填して誤差を最小限にすることができる。そのため、ダンパ装置20の稼動を再開後、確実にダンパ装置20の動作位置を所望の所定位置までもっていくことができる。
<<第3実施形態>>
次に、第3実施形態の第一のダンパ装置20の動作を行う制御部の制御について、図35を用いて説明する。
図35は、第3実施形態による第一のダンパ装置20の動作をタイミングチャートで表したものである。図35の第3実施形態のタイミングチャートは横軸に0゜から360゜までの動作を時間軸としてとり、90゜ごとに開閉動作が行われるさまを示している。
なお、本制御は、第1実施形態と同様、前記した制御部でプログラムが実行されることによって行われる。
ここでは、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図35に示す「閉/閉」(0,0)から「閉/開」(0,1)への動作中(図35のAstepおよびBstep)の制御を例に説明を行う。
まず、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、「閉/閉」から「閉/開」への動作に必要なstep(A+B)のstep数(パルス数)の指令を、モータ70に出力する。
ここで、モータ70の稼働によるダンパ装置20の動作中、常時、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉の開閉判定が、各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサからの検知信号を用いて行われる。
扉が開放されたと判定された場合、ダンパ装置20を動作方向で一番近い所定の位置(所定の位置H)まで動作させた後、モータ70への指令を停止し、ダンパ装置20の動作を一時停止する。なお、所定の位置での予め定められた残step数はROMに記憶させておく。所定の位置としては、できるだけ細分化するのが望ましい。細分化により、扉開後のダンパ装置20が所定の位置まで動作する時間が短くなり、動作音による使用者の不快感を減らすことができる。
例えば、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bを、「閉/閉」→「開/閉」の動作の90°の間、および、「開/閉」と「閉/開」の90°の間に所定の位置を10°毎に設けるとすると、所定の位置を設けなかった場合に比べて、扉が開けられた場合に所定の位置まで移動して停止するので、最長で1/9(=10°/90°)の時間しか動作音がしないことになる。
実際の制御としては、Bstepが2770step程度でモータ70の駆動周波数が333pps(パルス/秒)とすると、動作時間は、約8.3秒(=2770step÷333pps)が1/9の約0.9秒(=8.3秒÷9)となり、使用者が扉を開けた際、ダンパ装置20の動作音が気にならない程度の時間(約1秒以内)とすることができる。
当然ながら、どの動作状態でも本効果を出すために、「閉/閉」と「開/閉」の間、「開/閉」と「閉/開」の間、「閉/開」と「開/開」の間、「開/開」と「閉/閉」の間のそれぞれに所定の位置を設定することが望ましい。
その後、再度、冷蔵室扉2a,2b等の扉が閉塞されたと判定された場合、step(A+B−F)の演算を行い、ダンパ装置20が一時停止した所定の位置Hから、ダンパ装置20の「閉/開」の動作に必要なstep(A+B−F)の指令をモータ70に出力する。
なお、予め定められた所定位置と各所定位置に対応する残りのstep数は、ROMにテーブル等の形式で記憶しておいてもよいし、プログラムのソースコードに直接、記述しておいてもよい。なお、残りのstep数は、テーブルにしておく方が、更新、変更等が容易であるので、より望ましい。
また、第2実施形態のように、モータ70の起動時のロータのすべりの誤差を考慮してすべりの誤差を補填する+αを加え、step(A+B−F+α)の指令を出してもよい。
実施形態3によれば、動作中に出した一時停止したstep数を記憶することなく、予め定められた所定位置での決められた定数のstep数を用いての制御となるため、制御を簡素化することができる。
<<第4実施形態>>
次に、第4実施形態の第一のダンパ装置20の動作を行う制御部の制御について、図36を用いて説明する。
図36は、第4実施形態による第一のダンパ装置20の動作をタイミングチャートで表したものである。図36の第4実施形態のタイミングチャートは横軸に0゜から360゜までの動作を時間軸としてとり、90゜ごとに開閉動作が行われるさまを示している。
第4実施形態の第一のダンパ装置20の動作の制御は、予め定められた所定の位置J、K、……で、冷蔵室扉2a,2b等の扉の開閉判定を行い、扉が開の場合にはダンパ装置20の動作を一時停止し、扉が閉後に残りのダンパ装置20の動作を行う。一方、所定位置での判定で、扉が閉と判定された場合には継続してダンパ装置20の動作が行われるものである。
なお、本制御は、第1実施形態と同様、前記した制御部でプログラムが実行されることによって行われる。
ここでは、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図36に示す「閉/閉」(0,0)から「閉/開」(0,1)への動作中(図36のAstepおよびBstep)の制御を例に説明を行う。
まず、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、「閉/閉」から「閉/開」への動作に必要なstep(A+B)のstep数(パルス数)の指令を、モータ70に出力する。
第4実施形態では、予め定められた所定の位置J、K、……までstepを出したとき、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉が開いているか閉じているかの判定を、扉センサからの検知信号を用いて行う。
所定の位置での判定において、扉が閉じられていると判定された場合、続きのstepの信号を出力する。一方、所定の位置での判定において、扉が開けられていると判定された場合、モータ70への指令を停止してダンパ装置20の動作を一時停止する。
なお、扉の開閉を判定する位置、すなわち、扉の開閉を判定して開の判定の時、モータ70への指令を停止して一時停止する所定の位置としては、できるだけ細分化するのが望ましい。
これにより、扉の開後、ダンパ装置20が予め定められた所定の位置まで動作する時間が短くなり、使用者に動作音が聞こえる時間が短くなる。そのため、ダンパ装置20の動作音が聞こえることによる使用者の不快感を減らすことができる。例えば、「閉/閉」→「開/閉」の動作の間(図36で示す0°〜90°の間)に、「開/閉」と「閉/開」の間(図36で示す90°〜180°の間)に所定の位置を10°毎に設けるとすると、所定の位置を設けなかった場合に比べて、最長で1/9の時間しか動作音がしないことになる。
実際の制御としては、Bstepの全stepは2000step程度なのでモータ70の駆動周波数が333pps(パルス/秒)とすると、Bstepのダンパ装置20の動作時間は約8.3秒(=2770step÷333pps)であり、本制御を用いない場合、使用者は扉を開けた際に最長で約8.3秒の間に動作音を聞くことになるが、本実施形態により、使用者がダンパ装置20の動作音を聞く最長の時間を動作音が気にならない程度の時間の約1秒以内の約0.9秒(=8.3秒÷9)とすることができる。当然ながら、どの動作状態でも本効果を出すために、図36に示す「閉/閉」と「開/閉」の間、「開/閉」と「閉/開」の間、「閉/開」と「開/開」の間、「開/開」と「閉/閉」の間のそれぞれに所定の位置を設定することが望ましい。
そして、再度、ダンパ装置20が所定の位置Jで扉が閉じられたと判定された場合、図36に示す「所定の位置J」から「閉/開」の動作に必要なstep(A+B−F)の指令を、モータ70へ出力する。なお、予め、定められた各所定位置での残りのstep数は、テーブル等でROMに記憶されているか、或いは、プログラムのソースコードに直接記述してもよい。なお、残りのstep数は、テーブルにしておく方が、更新、変更等が容易であるので、より望ましい。
当然ながら、第2実施形態のように、モータ70の起動時のモータロータのすべりの誤差を考慮しすべりの誤差の補填分αを加え、step(A+B−F+α)の指令を出してもよい。
第4実施形態によれば、ダンパ装置20が動作中に扉が開けられてダンパ装置20を停止した場合、ダンパ装置20を停止するまでに出したstep数を記憶することなく、ダンパ装置20を停止した所定の位置での残された予め決められた定数のstep数での制御となるため、制御を簡素化することが可能である。
<<第5実施形態>>
次に、第5実施形態の第一のダンパ装置20の動作を行う制御部の制御について、図37、図38を用いて説明する。
図37は、第5実施形態による第一のダンパ装置20の回転数(回転速度)を上げる場合の動作をタイミングチャートで表したものであり、図38は、第5実施形態による第一のダンパ装置20の回転数(回転速度)を下げる場合の動作をタイミングチャートで表したものである。図37、図38の第5実施形態のタイミングチャートは横軸に0゜から360゜までの動作を時間軸としてとり、90゜ごとに開閉動作が行われるさまを示している。
第5実施形態による第一のダンパ装置20は、動作中に扉が開かれた場合に、第一のダンパ装置20を駆動するモータ70の回転数(回転速度)を上げる制御を行い、使用者が第一のダンパ装置20の動作音を聞く時間を短くするか、或いは、モータ70の回転数(回転速度)を下げる制御を行い、使用者が聞く第一のダンパ装置20の動作音を低くするものである。
なお、本制御は、第1実施形態と同様、前記した制御部でプログラムが実行されることによって行われる。
ここでは、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図37、図38に示す「閉/閉」(0,0)から「閉/開」(0,1)への動作中(図37、図38のAstepおよびBstep)の制御を例に説明を行う。
まず、ダンパ装置20の第一の開口20a/第二の開口20bが、図37、図38に示す「閉/閉」から「閉/開」への動作に必要なstep(A+B)のstep数(パルス数)の指令を、モータ70に出力する。
ここで、モータ70の稼働によるダンパ装置20の動作中、常時、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉の開閉判定が、各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサからの検知信号を用いて行われる。
扉が開かれていると判定された場合(図37、図38の位置L)、ダンパ装置20のパルスレートXをY(図37では、YはパルスレートXより高いパルスレート、図38では、YはパルスレートXより低いパルスレート)に変更する。
図37に示すように、パルスレー卜XをYに上げ、回転速度1から回転速度2に変更し、回転速度を上げることで、ダンパ装置20の駆動音の発生時間を短くできる。
一方、図38に示すように、パルスレートXをYに下げ、回転速度3から回転速度2に変更し、回転速度を下げることで、ダンパ装置20の駆動音のレベルを低減できる。その後、再度、冷蔵室扉2a,2b等の扉が閉塞されたと判定された場合、ダンパ装置20のパルスレートYをXに変更する。
なお、再度、冷蔵室扉2a,2b等の扉が閉塞されたと判定された場合、ダンパ装置20のパルスレートYをダンパ装置20の動作停止前のパルスレートX以外のパルスレートに変更してもよい。
第5実施形態によれば、図37に示すように、扉が開いている際中のダンパ装置20の回転数(回転速度)を上げることで、駆動音の発生時間を短くすることができ、使用者に不快感を与えるのを防止できる。
また、図38に示すように、扉が開いている際中のダンパ装置20の回転数(回転速度)を下げることで、駆動音のレベルを低減することができ、使用者に不快感を与えるのを抑制できる。
さらに、回転数(回転速度)を変更することで、ダンパ装置20やその回りの構成部品、冷蔵庫1の経年変化による動作音の拡大を低減できる。
なお、前記実施形態では、ダンパ装置20の動作中に扉が開閉される場合の制御を説明したが、1つの開口をもつダンパ装置50に適用してもよい。このように、前記したダンパ装置の動作中に扉が開閉された場合の制御は、開口が任意数あるダンパ装置を備えた冷蔵庫に適用可能である。
また、前記実施形態では、ダンパ装置20の動作中に冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6a等の扉が開かれた際にダンパ装置20を一時停止する場合を例示したが、ダンパ装置が動作中にダンパ装置に近い貯蔵室の扉が開かれた際にダンパ装置を一時停止するように構成してもよい。なお、ダンパ装置に近い貯蔵室の扉が開かれた際にダンパ装置を一時停止するように構成すれば、効果がより大きい。
なお、例示したように、扉が開かれた際にダンパ装置を一時停止する扉は、冷蔵庫の任意の一部の扉であってもよいし、冷蔵庫1の全ての扉であってもよい。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(貯蔵室)
2a 冷蔵室扉(扉)
2b 冷蔵室扉(扉)
3 製氷室(貯蔵室)
3a 製氷室扉(扉)
4 上段冷凍室
4a 上段冷凍室扉(扉)
5 下段冷凍室(貯蔵室)
5a 下段冷凍室扉(扉)
6 野菜室(貯蔵室)
6a 野菜室扉(扉)
7 冷却器
8 冷却器収納室
9 送風機
10 断熱箱体(冷蔵庫本体)
11 冷蔵室送風ダクト(送風ダクト)
12 上段冷凍室送風ダクト(送風ダクト)
13 下段冷凍室送風ダクト(送風ダクト)
20 第一のダンパ装置(ダンパ装置)
25 野菜室送風ダクト(送風ダクト)
50 第二のダンパ装置(ダンパ装置)
64a 第一の開閉体(ダンパ装置)
64b 第二の開閉体(ダンパ装置)
70 モータ(駆動装置)
α 動作のすべり分

Claims (6)

  1. 冷蔵庫本体に区画形成されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、
    前記複数の貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器と、
    前記冷却器が設けられる冷却器収納室と、
    前記冷却器で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機と、
    前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクトと、
    前記送風ダクトへの送風を制御するダンパ装置とを、備えた冷蔵庫であって、
    前記ダンパ装置が動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断し、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部
    を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷蔵庫本体に区画形成されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、
    前記複数の貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器と、
    前記冷却器が設けられる冷却器収納室と、
    前記冷却器で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機と、
    前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクトと、
    前記送風ダクトへの送風を制御するダンパ装置とを、備えた冷蔵庫であって、
    前記ダンパ装置が動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を所定の位置まで動作させた後一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部
    を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 冷蔵庫本体に区画形成されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、
    前記複数の貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器と、
    前記冷却器が設けられる冷却器収納室と、
    前記冷却器で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機と、
    前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクトと、
    前記送風ダクトへの送風を制御するダンパ装置とを、備えた冷蔵庫であって、
    前記ダンパ装置を所定の位置まで動作させた際、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時には前記ダンパ装置の動作を一時停止し、該停止後の前記扉の閉時には前記ダンパ装置の動作を再開する制御部
    を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記制御部は、前記ダンパ装置の動作を再開するに際して、当該動作のスベリ分を加えた制御量を用いて前記ダンパ装置の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 冷蔵庫本体に区画形成されて夫々食品を収納する複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、
    前記複数の貯蔵室を冷却する冷気が熱交換される冷却器と、
    前記冷却器が設けられる冷却器収納室と、
    前記冷却器で熱交換された冷気を前記複数の貯蔵室に送風する送風機と、
    前記複数の貯蔵室へそれぞれ冷気を送風する送風ダクトと、
    前記送風ダクトへの送風を制御するダンパ装置とを、備えた冷蔵庫であって、
    前記ダンパ装置の動作中に、前記扉開閉検出手段を用いて前記扉の開閉を判断して、前記扉の開時と前記扉の閉時とで前記ダンパ装置を駆動する駆動装置の回転速度を変更する制御部
    を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 前記制御部は、前記駆動装置の回転速度を、前記扉の開時に前記扉の閉時より高くまたは低くする
    ことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
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