JP2005241051A - ダンパ装置及びダンパ装置を備えた冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダンパ装置によって冷却室から冷蔵室へ供給される冷気を遮断するように構成したものがある。本発明は、ダンパ装置の電動機構として小出力の電動機を採用してもダンパ装置内での冷気遮断が十分に行えるようにして、冷気漏れによる冷蔵庫内の温度制御の不正確化を防止する。また小出力の電動機の採用によってダンパ装置の小型化を図り冷蔵庫内の狭い場所へのダンパ装置の組み込みを可能とする。
【解決手段】 電動機構とこの電動機構によって冷気通路を開閉する作動板とこの作動板を取り囲んで前記冷気通路の一部を構成する通路壁を備えたダンパ装置において、前記通路壁には前記作動板が開閉する開口部を形成し、前記作動板と前記開口部周縁には前記作動板が前記開口部を閉じるとき相互に当接して前記開口部を閉塞する弾性部材をそれぞれ設けたことを特徴とするダンパ装置である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷蔵庫の冷気供給通路を開閉するダンパ装置に関する。
冷蔵室が上部に位置するように冷凍室と冷蔵室が区画壁にて区画され、前記冷凍室の後部に設置した冷却器で冷却した冷気が送風機で前記冷凍室と冷蔵室へ循環するよう構成され、前記区画壁内には、前部と後部にそれぞれ別個の発泡スチロールなどの成形断熱材が収納され、後部の成形断熱材には冷気を冷蔵室へ導く吐出通路が形成され、この吐出通路内にはダンパ装置が収納された冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
前記ダンパ装置は、上下面が開口した矩形状のケースと、このケース内に回転自在に設けられたダンパと、このダンパを回転駆動するモータから構成されており、冷蔵室温度に応じてケース内を流通する冷気量を調節するものである。また、区画壁は冷蔵庫本体の内箱と一体に形成された構成であり、この区画壁内後部の成形断熱材は、前部の成形断熱材に接続される水平部分と、冷蔵室へ導く吐出通路の後方に位置する縦部分とで形成され、冷蔵庫本体の背面壁の中にこの縦部分が入り込んだ組み込み構造である。そして、吐出通路内に収納されるダンパ装置のケースは、その上部開口周縁に外側に広がるフランジが形成され、このフランジが吐出通路の上端周縁部に載置された構成である。
特開平10−160322号公報(第2頁〜第3頁、図1〜図4)
特許文献1のダンパ装置は、ダンパの周縁がケース内部のシール部に接触して冷却室から冷蔵室へ供給される冷気を遮断するように構成されているが、そのシール部分の具体的な構成は不明である。また、このダンパ装置は、ダンパを回転駆動するモータが、矩形状のケースの一側部に設けられた矩形状の筐体部に収納された形態である。実際はモータのみでなくモータの回転を複数の歯車を介して減速回転する出力軸にダンパが取り付けられる構成であるため、この筐体部には、これら複数の歯車とモータが収納されるため、かなり大きな筐体部となっている。
このため、ダンパ装置全体がかなり大きくなり、それによって冷蔵庫内の狭い場所へのダンパ装置の組み込み構造が制限される。また、このようなダンパ装置を冷蔵庫に組み込んだ場合は、冷蔵庫内でのダンパ装置の占める容積によって、冷蔵庫内の物品貯蔵内容積が減少することにも繋がる。また、ダンパはとケース部のシール部分との関係が不明であり、ダンパを駆動する複数の歯車とモータを小型化できる技術については開示がない。
また、区画壁は冷蔵庫本体の内箱と一体に形成された構成であり、区画壁内後部の成形断熱材の後部が冷蔵庫本体の背面壁中に入り込んだ組み込み構造であるため、冷蔵庫本体に充填される発泡ポリウレタン断熱材が漏れないシール構造が複雑になる。また、吐出通路内に収納されるダンパ装置は、そのケースを吐出通路内に差し込んだ状態でケースの上部フランジが吐出通路の上端周縁部に載置された構成であるため、このケースを成形断熱材に固定する粘着テープ貼り作業等が必要となる。
本発明は、このような点に鑑みて、小型化された電動機構の採用によっても、ダンパ装置内での冷気遮断が十分に行えるようにして、冷気漏れによる冷蔵庫内の温度制御の不正確化を防止できる構成とする。また、ダンパ装置のダンパケースや作動板に多少の歪みが生じても、この歪みによるシール不良を吸収して冷気遮断が十分に行えるものとする。更に、小型化された電動機構の採用によってダンパ装置の小型化を図り、それによって冷蔵庫内の狭い場所へのダンパ装置の組み込みを可能とする。また、小型化によって冷蔵庫内でのダンパ装置の占める容積を小さくして、冷蔵庫内の物品貯蔵内容積を少しでも大きくできる構成とすることも可能とする。
また、冷蔵庫本体の構成を簡素化するために冷凍室と冷蔵室とを区画する断熱仕切り壁を冷蔵庫本体と別個の組み込み構成とし、この断熱仕切り壁にダンパ装置を取り付ける構成とすることにより、冷蔵庫の構造の簡素化を図るものである。
第1の発明は、電動機構とこの電動機構によって冷気通路を開閉する作動板とこの作動板を取り囲んで前記冷気通路の一部を構成する通路壁を備えたダンパ装置において、前記通路壁には前記作動板が開閉する開口部を形成し、前記作動板と前記開口部周縁には前記作動板が前記開口部を閉じるとき相互に当接して前記開口部を閉塞する弾性部材をそれぞれ設けたことを特徴とするダンパ装置である。
第2の発明は、冷蔵庫本体内に冷蔵室が上部に位置するように冷凍室と冷蔵室が断熱仕切り壁にて区画され、前記冷凍室の後部に設置した冷却器で冷却した冷気が送風機で前記冷凍室と前記断熱仕切り壁中の冷気供給通路を通って冷蔵室へ循環するよう構成された冷蔵庫において、前記断熱仕切り壁は前記冷蔵庫本体に組み込み構成であり、前記冷蔵室の温度に基づき前記断熱仕切り壁中の冷気供給通路を開閉するダンパ装置が前記断熱仕切り壁に取り付けられ、前記ダンパ装置は、電動機構とこの電動機構によって前記冷気供給通路を開閉する作動板とこの作動板を取り囲んで前記冷気供給通路の一部を構成する通路壁とを備え、前記通路壁には前記作動板が開閉する開口部を形成し、前記作動板と前記開口部周縁には前記作動板が前記開口部を閉じるとき相互に当接して前記開口部を閉塞する弾性部材をそれぞれ設けたことを特徴とするダンパ装置を備えた冷蔵庫である。
第1の発明は、ダンパ装置の電動機構として小出力の電動機を採用しても、ダンパ装置内での冷気遮断が十分に行えるため、冷気漏れによる冷蔵庫内の温度制御の不正確化を防止できる。また、ダンパ装置のダンパケースや作動板に多少の歪みが生じても、弾性部材相互の弾力性によって、この歪みによるシール不良を吸収できるため、冷気遮断が十分に行えるものとなる。更に、小型化された電動機構の採用によってダンパ装置の小型化が図れ、それによって冷蔵庫内の狭い場所へのダンパ装置の組み込みを可能とする。また、小型化によって冷蔵庫内でのダンパ装置の占める容積を小さくして、冷蔵庫内の物品貯蔵内容積を少しでも大きくできる構成とすることも可能となる。
第2の発明は、第1の発明の効果に加えて、冷蔵庫本体の構成を簡素化するために冷凍室と冷蔵室とを区画する断熱仕切り壁を冷蔵庫本体と別個の構成とし、ダンパ装置を予め取り付けた断熱仕切り壁を冷蔵庫本体に組み込むことができるため、組立てが簡素化される。
本発明のダンパ装置は、電動機構によって冷気通路を開閉する作動板の弾性部材と冷気通路の一部を構成する通路壁に形成した開口部周縁に設けた弾性部材とが相互に当接して前記開口部の閉塞を向上するものであり、以下に本発明の実施形態を記載する。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明冷蔵庫の縦断側面図、図2は本発明の冷蔵庫本体を正面から見た説明図、図3は本発明ダンパ装置の斜視図、図4は本発明ダンパ装置を冷蔵庫に取り付けた部分の縦断側面図、図5は電動機構の内部を示した本発明ダンパ装置の取り付け状態図、図6は本発明ダンパ装置の電動機構の内部を示した減速歯車機構の配置状態図、図7は改良前のダンパ装置の斜視図、図8は図7のダンパ装置を冷蔵庫に取り付けた部分の縦断側面図である。以下、実施例1について説明する。
実施例1に係る冷蔵庫1は、全面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、冷凍室5、野菜室4が区画されて設けられている。
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動する回動式の冷蔵室扉10にて開閉される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレールとローラによる支持装置18によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。冷凍室5は扉12にて閉塞されているが、野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して前後方向へ引き出し可能に支持した容器16を扉12と共に前方へ引き出される引き出し式とする構成である。
20は冷凍サイクルの冷媒の圧縮機、21は冷凍サイクルの冷媒の凝縮器である。22は凝縮器21の熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器21上に載置して冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機20、凝縮器21、蒸発皿22は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室23に設置されている。24は冷凍室5の背面部に形成した冷却器室26に設置した冷媒の蒸発器(冷却器)である。25は蒸発器(冷却器)24で冷却した冷気を冷凍室5、冷蔵室3、野菜室4へ循環する送風機である。27は蒸発器(冷却器)24の除霜用ガラス管ヒータである。蒸発器(冷却器)24の除霜水は、排水管を通って蒸発皿22へ導かれてそこで蒸発する。
上部に位置する冷蔵室3とその下部に位置する冷凍室5とは断熱仕切り壁28にて区画されており、断熱仕切り壁28は、インジェクション成形の合成樹脂製上板29とインジェクション成形の合成樹脂製下板30との間に、予め所定形状に成形された発泡スチロール等の断熱材31が挟持された断熱構造をなしている。このような断熱仕切り壁28は、冷蔵庫本体2の左右両側に内箱(内壁板)2Bに形成した前後方向の溝2Dに冷蔵庫本体2の前面開口部から挿入されて取り付けられる構成である。断熱仕切り壁28が取り付けられた状態で、断熱仕切り壁28の前面と溝2Dの前面を覆うように仕切り前板28Aが外箱(外壁板)2Aの左右両側に渡って取り付けられている。
冷蔵室3の背面側には上下方向の冷気供給通路35が形成されている。32は冷蔵室3の背壁であり、合成樹脂製背面板33とその裏側に取り付けた発泡スチロール等の断熱材34との組み合わせ構成である。冷蔵室3の背壁32は、その断熱材34の左右両側が冷蔵庫本体2の背壁の内箱(内壁板)2Bに当接する状態に冷蔵庫本体2の背壁に並列に設置され、この状態で断熱材34に窪ませた上下方向に延びる冷気ダクト部34Aが冷気供給通路35を形成する。
断熱仕切り壁28の後部には、断熱仕切り壁28を上下に貫通した冷気供給通路36が形成され、冷気供給通路36は、その下部が送風機25から供給される冷気の導入部であり、上部が冷気供給通路35に連通した配置である。冷気供給通路36にはダンパ装置50が取り付けられており、ダンパ装置50は、冷蔵室3の温度を感知するセンサの温度感知に基づき制御回路部によって冷気供給通路36を開閉する動作をする。このダンパ装置50の開閉動作によって、冷蔵室3は所定の温度に制御される。
蒸発器(冷却器)24で冷却した冷気は送風機25によって矢印のように循環する。即ち、送風機25から送出される冷気は冷凍室5の背壁上部の冷気吹き出し口37から冷凍室5へ供給され、冷凍室5の背壁下部の冷気吸込み口38から冷却器室26に帰還して再び蒸発器(冷却器)24にて冷却される循環をする。また、送風機25から送出される冷気は、冷気供給通路36を通って冷気供給通路35へ供給され、冷気供給通路35の左右両側に形成した冷気通路35Aに分配されて冷蔵室3の背壁32に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ供給される。
冷蔵室3へ供給された冷気は、冷蔵室3の背壁32の一側下部に形成した冷気吸込み口40から吸い込まれて、冷凍室5の後方に形成した冷気通路41を下方に流れて野菜室4の後部に開口した冷気吹き出し口42から野菜室4に吹き出す。野菜室4に吹き出した冷気は、野菜容器15内の野菜等を大半の冷気によって間接的に冷却し侵入する一部の冷気によって直接冷却して、野菜室4の上部又は野菜室4の後部に開口した冷気吸込み口43から冷却器室26に帰還して再び蒸発器(冷却器)24にて冷却される循環をする。
ダンパ装置50は、電動機構51と、この電動機構51によって回動作動される作動板52と、作動板52によって開閉される開口部54を形成したダンパケース53とから構成されている。電動機構51は、直流式電動機55と、この電動機55の回転軸56の回転を減速して出力軸57に伝達する複数の減速歯車機構58とからなる。円筒状のモータケース59の内径は直流式電動機55の外径と略同じであるため、モータケース59内に直流式電動機55が嵌合状態に挿入され、仕切板61で仕切られたモータケース59内の他側の室には減速歯車機構58が組み込まれ、出力軸57がモータケース59の端板60とダンパケース53を貫通してモータケース59外に突出した形態をなす。この出力軸57の先端部は偏平形状をなしており、この出力軸57の偏平形状部分に作動板52の一端部に形成した扁平形状の嵌合軸孔52Aが嵌まり合う構成である。これによって、電動機55の回転によって作動板52が減速回動する。
減速歯車機構58は、電動機55の回転軸56に取り付けた小径歯車62が第1歯車63の大径歯部63Aに噛み合い、第1歯車63の小径歯部63Bに第2歯車64の大径歯部64Aが噛み合い、第2歯車64の小径歯部64Bに第3歯車65の大径歯部65Aが噛み合い、第3歯車65の小径歯部65Bに出力軸57に取り付けた第4歯車66が噛み合う関係であり、これによって、電動機55の回転軸56の回転によって出力軸57が減速回転する。
モータケース59には、電動機55へ電力を供給するための合成樹脂製の端子部材67が取り付けられている。端子部材67はモータケース59の一部に形成した切り欠き77を覆うようにモータケース59に取り付けられ、この端子部材67の給電端子68へ冷蔵庫本体2に設けた制御回路部の制御によって、作動板52を正方向回動させたり逆方向回動させるために矩形パルスの電力が供給される。このようにモータケース59の切り欠き77を覆うように端子部材67が取り付けられた電動機構51を採用することによって、ダンパ装置50の小型化が一層図られるものとなる。また電動機構51は、モータケース59の一部分に形成した4ヶ所の取り付けフランジ69をネジとナットの組み合わせからなる取り付け部材70によって、ダンパケース53の側板53Bに取り付けられている。
断熱仕切り壁28の断熱材31中の冷気供給通路36の中間部には、上方に広がった段部74を形成している。断熱仕切り壁28の上板29は、冷気供給通路36の上端部を取り囲むように上方に立ち上がった壁75を一体形成している。ダンパ装置50は、段部74の上面に配置した弾性シール材76を圧縮する状態にダンパケース53が冷気供給通路36に嵌め込まれ、ダンパケース53の側板53Bの取り付け部53Cをネジ等の固定手段によって立ち上がり壁75へ固定される。
ダンパケース53は、断熱仕切り壁28中の冷気供給通路36の一部を構成する通路壁53Aを備え、通路壁53Aには内方へ突出した四辺形状のフランジ71が形成され、開口部54はこのフランジ71で囲まれて形成されている。フランジ71の上面には、この四辺形状のフランジ71に添った四辺形状の弾性部材72が、接着にて取り付けられている。
また、作動板52の下側面には、この四辺形状の弾性部材72の上面全周で当接して開口部54を塞ぐ大きさの弾性部材73が接着にて取り付けられている。両弾性部材72と73は、後述のように、作動板52が閉じたとき相互に押し圧し合って開口部54を確実に塞ぐ配置関係である。
ダンパ装置50は、冷蔵室3の温度を感知するセンサの温度感知に基づき制御回路部によって電動機構51が作動して、開口部54を作動板52が開閉する。具体的には、冷蔵室3の温度が所定の設定下限温度まで冷却されると、前記制御回路部によって電動機55へ正回転方向のパルス信号が供給されて、電動機55は正回転して作動板52が開口部54を閉じる方向へ回動する。この正回転によって作動板53が開口部54を閉じたとき、両弾性部材72と73は、相互に押し圧し合って開口部54の全周囲で冷気通路が閉じた状態となる。このように作動板52が開口部54を閉じることによって、電動機55の負荷が急激に大きくなるため、電動機55の負荷電流は急激に大きくなる。この負荷電流の変化又は大きさを前記制御回路部によって検出して、電動機55の回転を停止する。
また、冷蔵室3の温度が上昇したときには、前記制御回路部によって電動機55へ逆回転方向のパルス信号が供給されて、電動機55は逆回転して作動板52が開口部54を開く方向へ回動する。この逆回転によって作動板53が開口部54を所定位置まで開いたとき、作動板52がダンパケース53のストッパ部に衝突して停止する。この停止によって電動機55の負荷が急激に大きくなり、電動機55の負荷電流は急激に大きくなる。この負荷電流の変化又は大きさを前記制御回路部によって検出して、電動機55の回転を停止する。
上記のように、電動機55は、パルス信号によるステップ動作によって作動板52を開閉作動させるため、ステッピングモータとも称する。また、電動機55の回転の停止制御は、作動板52の位置を光スイッチや機械的なスイッチ等で検出して制御する方法でもよい。また、作動板52が閉じた位置又は開いた位置を検出するスイッチを設け、この検出位置から電動機55へ供給するパルス信号の数によって作動板52の開閉を制御する方式でもよい。
図7と図8には本発明が改良対象とした構成を示している。これにおいて、上記と同様の部分は同一符号を付している。これにおいて、ダンパ装置500のダンパケース530は、断熱仕切り壁28中の冷気供給通路36の一部を構成する通路壁には、内方へ突出した四辺形状のフランジ710が形成され、開口部550がこのフランジ710で囲まれて形成されている。フランジ710の上面には、上方へ突出した突部720がこの四辺形状のフランジ710に添った四辺形状に形成されている。
また、作動板520の下側面には、弾性部材730が接着にて取り付けられており、作動板520が閉じたとき弾性部材730に四辺形状の突部720が食い込む形となって開口部550が塞がれる構成である。また、ダンパ装置500の電動機構510は、ダンパケース530の一側に一体成形によって形成した縦長矩形状の筐体部540内に、直流電動機と複数の減速歯車機構とが収納された形態である。筐体部540は、上記特許文献1の特開平10−160322号公報について記載した筐体部と略類似した形態であり、かなり大きい。
このような構成において、作動板520が電動機構510によって開口部550を閉じたときには、弾性部材730に四辺形状の突部720が食い込むため、長期に亘る冷蔵庫の使用において、作動板520が開いたときもこの食い込み形状が弾性部材730に残るようになり、次第にこの部分でのシール効果が低下する要因にもなる。これは、作動板520が閉じた位置又は開いた位置を検出するスイッチを設け、この検出位置から直流電動機へ供給するパルス信号の数によって作動板520の開閉を制御する方式では、シール効果の低下を補うために制御パルスの数を変更するなどの調整が必要となるが、冷蔵庫の使用者ではこれが困難となり、温度制御に不具合が生じたときには、冷蔵庫の故障と見られる虞も考えられる。
また、作動板520による開口部550の閉鎖を確実に行うために、出力の大きな電動機の採用が必要となり、また小出力の電動機を採用すれば、減速歯車機構の歯車が多くなったり、大きくなったり等によって筐体部540が大きくなり、このために冷蔵庫へのダンパ装置500の組み込み部分が制限されたり、組み込み部分の容積が大きくなって冷蔵室3の有効利用容積が少なくなる等の問題が生じる。
しかし、本発明では、このような問題はなく、上記のように、開口部54の弾性部材72と作動板53の弾性部材73とは、作動板53が閉じたときに相互に押し圧し合って開口部54の全周囲で冷気通路が閉じるため、小出力の電動機55の採用を可能とし小型化した電動機構51のダンパ装置50によっても、ダンパ装置50内での冷気遮断が十分に行えることとなり、冷気漏れによる冷蔵庫内の温度制御の不正確化を防止できる。弾性部材72と弾性部材73は、比較的柔軟性を有する状態にウレタン系合成樹脂等の発泡性断熱材で構成することができる。
また本発明では、ダンパ装置50のダンパケース53や作動板52に多少の歪みが生じても、弾性部材72と73相互の弾力性によって、この歪みによるシール不良を吸収できるため、冷気遮断が十分に行えるものとなり、小型化した電動機構51によっても、作動板52が閉じたときの冷気遮断が十分に行えるものとなる。
また、上記のような小型化した電動機構51の採用によってダンパ装置50の小型化を図ることができ、それによって冷蔵庫内の狭い場所へのダンパ装置50の組み込みが可能となるため、構造設計の融通性が増し、種々の構造の冷蔵庫に適用できるものとなる。また、小型化によって冷蔵庫内でのダンパ装置50の占める容積を小さくして、冷蔵庫内の物品貯蔵内容積を少しでも大きくできる構成とすることも可能となる。
また、上記のようにモータケース59の切り欠き77を覆うように端子部材67が取り付けられた電動機構51を採用することによって、ダンパ装置50の小型化が一層図られるものとなる。
上記のように、ダンパ装置の小型化を図ることができるため、冷蔵庫の形態は限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
本発明冷蔵庫の縦断側面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫本体を正面から見た説明図である。(実施例1) 本発明ダンパ装置の斜視図である。(実施例1) 本発明ダンパ装置を冷蔵庫に取り付けた部分の縦断側面図である。(実施例1) 電動機構の内部を示した本発明ダンパ装置の取り付け状態図である。(実施例1) 本発明ダンパ装置の電動機構の内部を示した減速歯車機構の配置状態図である。(実施例1) 改良前のダンパ装置の斜視図である。 図7のダンパ装置を冷蔵庫に取り付けた部分の縦断側面図である。
符号の説明
1・・・冷蔵庫
2・・・冷蔵庫本体
3・・・冷蔵室
4・・・野菜室
5・・・冷凍室
24・・冷却器
25・・送風機
28・・冷蔵室と冷凍室の断熱仕切り壁
35・・冷気供給通路
36・・断熱仕切り壁の冷気供給通路
50・・ダンパ装置
51・・電動機構
52・・作動版
53・・ダンパケース
54・・開口部
55・・直流電動機
56・・直流電動機の回転軸
57・・出力軸
58・・減速歯車機構
59・・モータケース
67・・端子部材
72・・弾性部材
73・・弾性部材

Claims (2)

  1. 電動機構とこの電動機構によって冷気通路を開閉する作動板とこの作動板を取り囲んで前記冷気通路の一部を構成する通路壁を備えたダンパ装置において、前記通路壁には前記作動板が開閉する開口部を形成し、前記作動板と前記開口部周縁には前記作動板が前記開口部を閉じるとき相互に当接して前記開口部を閉塞する弾性部材をそれぞれ設けたことを特徴とするダンパ装置。
  2. 冷蔵庫本体内に冷蔵室が上部に位置するように冷凍室と冷蔵室が断熱仕切り壁にて区画され、前記冷凍室の後部に設置した冷却器で冷却した冷気が送風機で前記冷凍室と前記断熱仕切り壁中の冷気供給通路を通って冷蔵室へ循環するよう構成された冷蔵庫において、前記断熱仕切り壁は前記冷蔵庫本体に組み込み構成であり、前記冷蔵室の温度に基づき前記断熱仕切り壁中の冷気供給通路を開閉するダンパ装置が前記断熱仕切り壁に取り付けられ、前記ダンパ装置は、電動機構とこの電動機構によって前記冷気供給通路を開閉する作動板とこの作動板を取り囲んで前記冷気供給通路の一部を構成する通路壁とを備え、前記通路壁には前記作動板が開閉する開口部を形成し、前記作動板と前記開口部周縁には前記作動板が前記開口部を閉じるとき相互に当接して前記開口部を閉塞する弾性部材をそれぞれ設けたことを特徴とするダンパ装置を備えた冷蔵庫。
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