JP2020117140A - 車両用ダクト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの送風路の風量をそれぞれ異なるように調整することができながらも、特定の場合に2つの送風路を全開にすることができる車両用ダクト装置を提供すること。【解決手段】風量調整ドア(50;50A)は、回動軸(51;51A)から延出し、第1の送風路(Fp1)を流れる風の量を調整する第1板部(52;52A)と、回動軸(51;51A)から第1板部と同じ延出角度で延出し、第2の送風路(Fp2)を流れる風の量を調整する第2板部(53;53A)と、を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用空調装置に用いられる車両用ダクト装置に関する。
多くの車両に、車室内の気温を調節するための車両用空調装置が搭載されている。空調装置本体部において温度が調節された空気は、車両用ダクトを介して車室内に送風される。ダクト装置を備えた車両用ダクトに関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、車両用ダクト装置は、第1の送風路を構成する第1のダクトと、この第1のダクトに沿って延び第2の送風路を構成する第2のダクトと、回動することで第1の送風路及び第2の送風路を流れる風の量を調整可能な風量調整ドアと、を有する。
特許文献1に開示された車両用ダクト装置によれば、2つの送風路にそれぞれ異なる量の風を流すことができる。例えば、乗員が着座しているシートに向かって送風を行うと共に、乗員が着座していないシートへは送風を行わないことができる。つまり、必要な部位に向かって効率よく送風を行うことができる。
特開2005−214541号公報
ところで、車室は、太陽からの輻射熱等が篭り、高温になりやすい。このため、車両用空調装置においては、乗員の車両への搭乗直後等の一定の場合に、車室内を急速に冷やすために多量の風を車室内に流すことが求められる。
風量は、流路面積と風速との積によって求められ、多量の風を流すためには流路面積が大きいことが好ましい。特許文献1に開示された車両用ダクト装置は、片方の送風路が全開の時に他方の送風路が全閉であったり、片方の送風路が半開の時に他方の送風路が半開であったりする。つまり、両方の送風路が全開となることがない。車両用ダクト装置の風量を最大化するためには、この点において改善の余地がある。
本発明は、2つの送風路の風量をそれぞれ異なるように調整することができながらも、特定の場合に2つの送風路を全開にすることができる車両用ダクト装置を提供することを課題とする。
本発明によれば、長手方向に延び第1の送風路(Fp1)を構成する第1のダクト(30;30A)と、
この第1のダクト(30;30A)に対して少なくとも一部が前記長手方向に延び、第2の送風路(Fp2)を構成する第2のダクト(40;40A)と、
回動することで前記第1の送風路(Fp1)及び前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を調整し、風量を調整することが可能な風量調整ドア(50;50A)と、を有する車両用ダクト装置(20;20A)において、
前記風量調整ドア(50;50A)は、
前記第1の送風路(Fp1)及び前記第2の送風路(Fp2)の長手方向に直交し、前記第1のダクト(30;30A)及び前記第2のダクト(40;40A)に回動可能に支持される回動軸(51;51A)と、
前記回動軸(51;51A)から延出し、前記第1の送風路(Fp1)の流路面積を調整する第1板部(52;52A)と、
前記回動軸(51;51A)から前記第1板部と同じ延出角度で延出し、前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を調整する第2板部(53;53A)と、を有し、
前記第1板部(52;52A)が前記第1の送風路(Fp1)の流路面積を最小とする第1の位置(P1)と、前記第2板部(53;53A)が前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を最小とする第2の位置(P2)との間を回動可能であり、
前記風量調整ドア(50;50A)が前記第1の位置(P1)にあるとき、
前記第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に当接していると共に、前記第2板部(53;53A)は、両端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面から離間しており、
又は、前記第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に最接近していると共に、前記第2板部(53;53A)は、両端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に最接近するよりも離間しており、
前記風量調整ドア(50;50A)が前記第2の位置(P2)にあるとき、
前記第1板部(52;52A)は、両端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面から離間していると共に、前記第2板部(53;53A)は少なくとも一方の端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に当接しており、
又は、前記第1板部(52;52A)は、両端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に最接近するよりも離間していると共に、前記第2板部(53;53A)は、少なくとも一方の端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に最接近している、ことを特徴とする車両用ダクト装置(20;20A)が提供される。
好ましくは、前記第1の位置(P1)は、前記第1のダクト(30;30A)に凹凸状に形成された第1の凹凸形状部(32c、33c;32cA、33cA)によって規定され、
前記第2の位置(P2)は、前記第2のダクトに凹凸状に形成された第2の凹凸形状部(42c、43c;42cA、43cA)によって規定されている。
本発明では、第1板部(52;52A)及び第2板部(53;53A)は、回動軸(51;51A)を基準にして同じ方向に向けて配置されている。このため、第1板部(52;52A)及び第2板部(53;53A)を風の流れ方向に沿った方向に向けることにより、第1の送風路(Fp1)及び第2の送風路(Fp2)を同時に全開にすることができる。
一方、風量調整ドア(50;50A)が第1の位置(P1)にあるとき、第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が第1のダクト(30;30A)の内壁面に当接していると共に、第2板部(53;53A)は、両端部が第2のダクト(40;40A)の内壁面から離間している。又は、風量調整ドア(50;50A)が第1の位置(P1)にあるとき、第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が第1のダクト(30;30A)の内壁面に最接近していると共に、第2板部(53;53A)は、両端部が第2のダクト(40;40A)の内壁面に最接近するよりも離間している。換言すれば、風量調整ドア(50;50A)が第1の位置(P1)にあるとき、第1板部(52;52A)及び第1のダクト(30;30A)の内壁面によって構成される第1の送風路(Fp1)の流路面積が最小となり(面積が0の場合も含む。)、第2板部(53;53A)及び第2のダクト(40;40A)の内壁面によって構成される第2の送風路(Fp2)の流路面積は、これよりも大きい状態となる。一方、風量調整ドア(50;50A)が第2の位置(P2)にあるとき、第2板部(53;53A)及び第2のダクト(40;40A)の内壁面によって構成される第2の送風路(Fp2)の流路面積が最小となり(面積が0の場合も含む。)、第1板部(52;52A)及び第1のダクト(30;30A)の内壁面によって構成される第1の送風路(Fp1)の流路面積は、これよりも大きい状態となる。つまり、2つの送風路(Fp1、Fp2)の流路面積をそれぞれ異なるように調整することが可能であり、2つの送風路(Fp1、Fp2)の風量をそれぞれ異なるように調整することができる。
本発明によれば、2つの送風路の風量をそれぞれ異なるように調整することができながらも、特定の場合に2つの送風路を全開にすることができる車両用ダクト装置を提供することができる。
実施例1による車両用ダクト装置が搭載された車両を模式的に示した図である。 図1に示された車両用ダクト装置の平面図である。 図3Aは、図2の3A−3A線断面図、図3Bは、図3Aの3B部拡大図、図3Cは、図3Aの3C部拡大図である。 図4Aは、図2の4A−4A線断面図、図4Bは、図2の4B−4B線断面図である。 図3に示された風量調整ドアの斜視図である。 図6Aは、図5に示された風量調整ドアが全開位置に位置する際の第1のダクトの作用を説明する図、図6Bは、図5に示された風量調整ドアが全開位置に位置する際の第2のダクトの作用を説明する図である。 図7Aは、図5に示された風量調整ドアが第2の位置に位置する際の第1のダクトの作用を説明する図、図7Bは、図5に示された風量調整ドアが第2の位置に位置する際の第2のダクトの作用を説明する図である。 実施例2による車両用ダクト装置の分解斜視図である。 図8に示された車両用ダクト装置に用いられる風量調整ドアの斜視図である。 図10Aは、図9に示された風量調整ドアが第1の位置に位置する際の作用を説明する図、図10Bは、図9に示された風量調整ドアが全開位置に位置する際の作用を説明する図、図10Cは、図9に示された風量調整ドアが第2の位置に位置する際の作用を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1を参照する。車両用ダクト装置20(以下、「ダクト装置20」と略記する。)は、例えば、乗用自動車等の車両Veに搭載される。ダクト装置20は、車室Vi内の気温を調節する車両用空調装置10の一部を構成する。車両用空調装置10は、気温を調節する空調装置本体部11と、この空調装置本体部11において気温が調節された空気を送るブロア12と、このブロア12に接続され後部座席Bsに向かって延びるダクト装置20と、を有する。
空調装置本体部11において温度が調節された空気の一部は、ブロア12及びダクト装置20を介して後部座席Bsに向かって送られる。
なお、空調装置本体部11及びブロア12は、周知のものを採用することができる。
図2を参照する。ダクト装置20は、前後方向に長い装置である。本実施例において、ダクト装置20の長手方向は、車両Ve(図1参照)の前後方向に沿っており、前後方向と長手方向は、同じ方向を指す。
図3Aを参照する。ダクト装置20は、左右方向の中央に向かって開口した略U字状の部材であって内部に風が流れる第1のダクト30と、この第1のダクト30に向かって開口した略U字状の部材であって長手方向が第1のダクト30に沿って延びる第2のダクト40と、これらの第1のダクト30及び第2のダクト40の間に設けられ第1のダクト30及び第2のダクト40によって囲われた空間を2分する区画壁部23と、第2のダクト40の側方に設けられ制御部24から送られる電気信号に基づいて作動するアクチュエータ25と、このアクチュエータ25に接続され第1のダクト30及び第2のダクト40内を流れる空気の風量を調整するための風量調整ドア50と、を有する。
第1のダクト30及び区画壁部23によって区切られた空間を、第1の送風路Fp1といい、第2のダクト40及び区画壁部23によって区切られた空間を、第2の送風路Fp2という。
ダクト装置20は、車幅中央に配置され、第1の送風路Fp1を通過した空気は、後部座席Bs(図1参照)の右側に向かって送られ、第2の送風路Fp2を通過した空気は、後部座席Bsの左側に向かって送られる。
図4Aを併せて参照する。第1のダクト30は、U字の底に相当する部位であって前後に延びる第1側壁部31と、この第1側壁部31の上端から第2のダクト40に向かって延びる第1上壁部32と、第1側壁部31の下端から第2のダクト40に向かって延びる第1下壁部33と、を有する。
図3A及び図4Bを参照する。第2のダクト40は、U字の底に相当する部位であって前後に延びる第2側壁部41と、この第2側壁部41の上端から第1上壁部32に向かって延びる第2上壁部42と、第2側壁部41の下端から第1下壁部33に向かって延びる第2下壁部43と、を有する。
図3A〜図3Cを参照する。第1上壁部32の先端には、第2のダクト40に向かって突出し第2のダクト40に嵌合されている上部嵌合突出部32aと、この上部嵌合突出部32aの下方であって第2のダクト40と共に区画壁部23を挟み込んでいる第1上部挟持部32bと、が形成されている。
上部嵌合突出部32aは、前後方向に連続して形成されている。第1上部挟持部32bは、前後方向に連続して形成されていてもよいし、断続的に複数個所に形成されていてもよい。第1上部挟持部32bは、区画壁部23の端部の形状に合わせて欠肉状に形成されている。
第1下壁部33の先端には、第2のダクト40に向かって突出し第2のダクト40に嵌合されている下部嵌合突出部33aと、この下部嵌合突出部33aの上方であって第2のダクト40と共に区画壁部23を挟み込んでいる第1下部挟持部33bと、が形成されている。
下部嵌合突出部33aは、前後方向に連続して形成されている。第1下部挟持部33bは、前後方向に連続して形成されていてもよいし、断続的に複数個所に形成されていてもよい。第1下部挟持部33bは、区画壁部23の端部の形状に合わせて欠肉状に形成されている。
第2上壁部42の先端には、溝状に形成され上部嵌合突出部32aが嵌合された上部嵌合溝部42aと、この上部嵌合溝部42aの下方であって第1上部挟持部32bと共に区画壁部23を挟み込んでいる第2上部挟持部42bと、が形成されている。
上部嵌合溝部42aは、前後方向に連続して形成されている。第2上部挟持部42bは、前後方向に連続して形成されていてもよいし、断続的に複数個所に形成されていてもよい。第2上部挟持部42bは、区画壁部23の端部の形状に合わせて欠肉状に形成されている。
第2下壁部43の先端には、溝状に形成され下部嵌合突出部33aが嵌合された下部嵌合溝部43aと、この下部嵌合溝部43aの上方であって第1下部挟持部33bと共に区画壁部23を挟み込んでいる第2下部挟持部43bと、が形成されている。
下部嵌合溝部43aは、前後方向に連続して形成されている。第2下部挟持部43bは、前後方向に連続して形成されていてもよいし、断続的に複数個所に形成されていてもよい。第2下部挟持部43bは、区画壁部23の端部の形状に合わせて欠肉状に形成されている。
図4Aを参照する。第1上壁部32には、風量調整ドア50の軌道L1に向かって突出している第1の上部凸部32c(第1の凹凸形状部32c)が形成されている。第1の上部凸部32cは、上面が第1の上部カバー部32dによって覆われている。第1の上部カバー部32dは、区画壁部23(図4B参照)の形状に沿って形成されている。
第1下壁部33には、風量調整ドア50の軌道L1に向かって突出している第1の下部凸部33c(第1の凹凸形状部33c)が形成されている。第1の下部凸部33cは、下面が第1の下部カバー部33dによって覆われている。第1の下部カバー部33dは、区画壁部23の形状に沿って形成されている。
図4Bを参照する。第2上壁部42には、風量調整ドア50の軌道L1に向かって突出している第2の上部凸部42c(第2の凹凸形状部42c)が形成されている。第2の上部凸部42cは、上面が第2の上部カバー部42dによって覆われている。第2の上部カバー部42dは、区画壁部23の形状に沿って形成されている。
第2下壁部43には、風量調整ドア50の軌道L1に向かって突出している第2の下部凸部43c(第2の凹凸形状部43c)が形成されている。第2の下部凸部43cは、下面が第2の下部カバー部43dによって覆われている。第2の下部カバー部43dは、区画壁部23の形状に沿って形成されている。
図4Aを併せて参照する。風の流れる方向(図面左右方向)に沿って見たとき、第1の上部凸部32cが形成された位置は、第2の上部凸部42cが形成された位置に対して、オフセットされている。また、第1の下部凸部33cが形成された位置は、第2の下部凸部43cが形成された位置に対して、オフセットされている。一方、第1の上部凸部32cが形成された位置は、第2の下部凸部43cが形成された位置に対して、少なくとも一部が重複している。また、第1の下部凸部33cが形成された位置は、第2の上部凸部42cが形成された位置に対して、少なくとも一部が重複している。
なお、上部嵌合突出部32a及び下部嵌合突出部33aが第2のダクト40に形成され、上部嵌合溝部42a及び下部嵌合溝部43aが第1のダクト30に形成されてもよい。さらには、上部嵌合突出部32a及び下部嵌合突出部33aは、同じダクトに形成されなくてもよい。例えば、第1のダクト30に上部嵌合突出部32a及び下部嵌合溝部43aが形成され、第2のダクト40に上部嵌合溝部42a及び下部嵌合突出部33aが形成されてもよい。さらには、この逆であってもよい。
また、第1の上部凸部32c、第1の下部凸部33c、第2の上部凸部42c及び第2の下部凸部43cは、それぞれ風量調整ドア50の軌道L1から離れるよう形成された凹部であってもよい。すなわち、図4に記載した軌道L1の径の外側又は内側に形成されていてもよい。風量調整ドア50の軌道L1に対して凹凸形状とすることにより、流路面積を調節することができるからである。
区画壁部23は、第1上壁部32から第1下壁部33までの空間を閉塞する形状を呈していると共に、第2上壁部42から第2下壁部43までの空間を閉塞する形状を呈している。区画壁部23の上面のうち、第1上壁部32又は第2上壁部42によって閉塞されていない部分は、第1の上部カバー部32d又は第2の上部カバー部42dによって覆われている。また、区画壁部23の下面のうち、第1下壁部33又は第2下壁部43によって閉塞されていない部分は、第1の下部カバー部33d又は第2の下部カバー部43dによって覆われている。区画壁部23は、風の流れ方向における上流側の端部及び下流側の端部を除き、第1のダクト30及び第2のダクト40によって覆われていると見ることもできる。
図3B、図3Cを参照する。区画壁部23の上端面は、第1のダクト30の端面及び第2のダクト40の端面が合わされる部位の下方に位置し、区画壁部23の下端面は、第1のダクト30の端面及び第2のダクト40の端面が合わされる部位の上方に位置している。
図3Aを参照する。アクチュエータ25には、例えば、ステッピングモータが採用される。乗員の操作や設定温度等に基づいて制御部24からアクチュエータ25に電気信号が送られ、アクチュエータ25は作動する。
図5を併せて参照する。風量調整ドア50は、第1のダクト30、第2のダクト40及び区画壁部23によって回転可能に支持されている回動軸51と、この回動軸51から径方向に延び第1の送風路Fp1の流路面積を調整する第1板部52と、回動軸51から径方向に延び第2の送風路Fp2の流路面積を調整する第2板部53と、が一体的に形成されてなる。
なお、風量調整ドア50は、回動軸51、第1板部52、及び、第2板部53が同一の部材により形成されている構成の他に、別な部材で形成されたそれぞれの構成部分が組み立てられることにより一体化されていてもよい。また、回動軸51は、同一の部材により形成されている構成の他に、別な部材で形成されたそれぞれの軸部が連結されることにより一体化されていてもよい。
回動軸51は、区画壁部23を貫通し、風の流れる方向に対して垂直に配置されている。つまり、長手方向に対して垂直に配置されている。回動軸51は、第1のダクト30に接している部位51a、第2のダクト40に接している部位51b及び区画壁部23に接している部位51cが円柱状に形成されている。一方、第1板部52の起点となっている部位51d及び第2板部53の起点となっている部位51eは、軸線CLに垂直な断面が長円形状を呈する。この長円形状の頂点に対応する位置から第1板部52及び第2板部53が延びている。
なお、この例では、区画壁部23に接している部位51cは、第1板部52の起点となっている部位51dと一体的に形成される第1起点部51c1と、第2板部53の起点となっている部位51eと一体的に形成される第2起点部51c2とが別な部材として成形されたのち、第1起点部51c1と第2起点部51c2とを連結することで一体化されたものとして図示されている。
第1板部52は、回動軸51からそれぞれ逆の方向に向かって延びる第1板部本体52a、52bと、これらの第1板部本体52a、52bの先端にそれぞれ形成され第1のダクト30の内壁に当接可能な第1弁部52c、52dと、を有する。
第1弁部52c、52dは、それぞれ略V字状を呈する。一方の第1弁部52cは、第1の上部凸部32c(図4A参照)に当接可能であり、他方の第1弁部52dは、第1の下部凸部33c(図4A参照)に当接可能である。これらの第1弁部52c、52dは、例えば、二色成形によって第1板部本体52a、52bとは異なる素材によって構成することもできる。
第2板部53は、第1板部52に沿って回動軸51から同じ方向に延びている。加えて、第2板部53は、第1板部52と同じ大きさ及び形状を呈している。第2板部53は、回動軸51からそれぞれ逆の方向に向かって延びる第2板部本体53a、53bと、これらの第2板部本体53a、53bの先端にそれぞれ形成され第2のダクト40の内壁に当接可能な第2弁部53c、53dと、を有する。
第2弁部53c、53dは、それぞれ略V字状を呈する。一方の第2弁部53cは、第2の上部凸部42c(図4B参照)に当接可能であり、他方の第2弁部53dは、第2の下部凸部43c(図4B参照)に当接可能である。これらの第2弁部53c、53dは、例えば、二色成形によって第2板部本体53a、53bとは異なる素材によって構成することもできる。
ダクト装置20の作用について以下に説明する。
図3Aを参照する。例えば、車両Ve(図1参照)のイグニッションスイッチを入れた直後には、車室Vi(図1参照)内が高温となっている場合がある。車室Vi内を短時間で冷やすために、流路面積を最大にする必要がある。制御部24は、風量調整ドア50を全開位置に移動させる。制御部24は、アクチュエータ25を作動させ、風量調整ドア50を回転させる。
図6A及び図6Bを参照する。第1板部52及び第2板部53は、回動軸51に対して同じ方向を向いている。回動軸51が回転することにより、第1板部52及び第2板部53は、同じ方向を向いて回転する。図に示す状態において、風量調整ドア50は、第1板部52及び第2板部53が共に風の流れ方向に沿った方向に向いている全開位置P0にある。風量調整ドア50が全開位置P0に位置する際、第1の送風路Fp1及び第2の送風路Fp2の流路面積は、共に最大となる。風の流量は、流路面積と風速の積によって求めることができる。流路面積が最大となることにより、風量を最大とすることができ、短時間で車室Vi内を冷やすことができる。
所定時間経過後であって車室内が冷えた後は、第1のダクト30及び第2のダクト40の両方に最大の風量の風を流す必要がなくなる。一方で、後部座席Bs(図1参照)の左側にのみ乗員が乗っている場合等には、より多くの風を第2のダクト40に流すことが望まれる。制御部24(図3A参照)は、アクチュエータ25(図3A参照)を作動させ、風量調整ドア50を回転させる。
図4A及び図4Bを参照する。図4Aに示される状態において、第1弁部52c、52dは、第1の上部凸部32c及び第1の下部凸部33cに当接している。つまり、第1板部52の端部は、第1のダクト30の内壁面に当接している。風量調整ドア50は、第1の上部凸部32c及び第1の下部凸部33cによって、反時計回り方向(一方の方向)への回転が規制されている。一方、第2板部53は、両端部が第2のダクト40の内壁面から離間している。この状態を、風量調整ドア50が第1の位置P1にある、という。
風量調整ドア50が第1の位置P1にある際、全開時(想像線L3参照)を基準として、各板部52、53は、一方の方向へ角度θ1だけ傾いている。風量調整ドア50が第1の位置P1にある際、空気は、第2の送風路Fp2のみに流れる。第1の送風路Fp1には、空気は流れない。
なお、風量調整ドア50が第1の位置P1にある際、第1板部52は、必ずしも両端が第1のダクト30の内壁面に当接している必要はない(両端が離間していてもよい。)。このとき空気は、第2の送風路Fp2にも第1の送風路Fp1にも流れるが、第1の送風路Fp1に流れる空気は、第2の送風路Fp2に流れる空気よりも少ない。風量調整ドア50が第1の位置P1にある際、第1板部52は、少なくとも一方の端部が第1のダクト30の内壁面に最接近し、第1の送風路Fp1の流路面積が最小となっていればよい。このとき、第2板部53は、両端部が第2のダクト40の内壁面に最接近するよりも離間している。
つまり、風量調整ドア50が第1の位置P1にあるとき、第1板部52及び第1のダクト30の内壁面によって構成される第1の送風路Fp1の流路面積は、最小となる。流路面積が最小となっている際(面積が0の場合も含む。)に、第2板部53及び第2のダクト40の内壁面によって構成される第2の送風路Fp2の流路面積は、第1の送風路Fp1の流路面積よりも大きい。
後部座席Bs(図1参照)の右側にのみ乗員が乗っている場合等には、より多くの風を第1のダクト30に流すことが望まれる。制御部24(図3A参照)は、アクチュエータ25(図3A参照)を作動させ、風量調整ドア50を回転させる。
図7A及び図7Bを参照する。図7Bに示される状態において、第2弁部53c、53dは、第2の上部凸部42c及び第2の下部凸部43cに当接している。つまり、第2板部53の端部は、第2のダクト40の内壁面に当接している。風量調整ドア50は、第2の上部凸部42c及び第2の下部凸部43cによって、時計回り方向(他方の方向)への回転が規制されている。一方、第1板部52は、両端部が第1のダクト30の内壁面から離間している。この状態を、風量調整ドア50が第2の位置P2にある、という。
風量調整ドア50が第2の位置P2にある際、全開時(想像線L3参照)を基準として、各板部52、53は、他方の方向へ角度θ2だけ傾いている。風量調整ドア50が第2の位置P2にある際、空気は、第1の送風路Fp1のみに流れる。第2の送風路Fp2には、空気は流れない。
なお、風量調整ドア50が第2の位置P2にある際、第2板部53は、必ずしも両端が第2のダクト40の内壁面に当接している必要はない(両端が離間していてもよい。)。このとき空気は、第1の送風路Fp1にも第2の送風路Fp2にも流れるが、第2の送風路Fp2に流れる空気は、第1の送風路Fp1に流れる空気よりも少ない。風量調整ドア50が第2の位置P2にある際、第2板部53は、少なくとも一方の端部が第2のダクト40の内壁面に最接近し、第2の送風路Fp2の流路面積が最小となっていればよい。このとき、第1板部52は、両端部が第1のダクト30の内壁面に最接近するよりも離間している。
つまり、風量調整ドア50が第2の位置P2にあるとき、第2板部53及び第2のダクト40の内壁面によって構成される第2の送風路Fp2の流路面積は、最小となる。流路面積が最小となっている際(面積が0の場合も含む。)に、第1板部52及び第1のダクト30の内壁面によって構成される第1の送風路Fp1の流路面積は、第2の送風路Fp2の流路面積よりも大きい。
以上に説明した風量調整ドア50は、第1の位置P1(図4A参照)から、第2の位置P2まで回転可能であり、途中で全開位置P0(図6A参照)を通過する。風量調整ドア50をP1からP2までの任意の位置で止めることにより、第1の送風路Fp1及び第2の送風路Fp2の流路面積を調整することができ、2つの送風路Fp1、Fp2を流れる風の風量を変更できる。
以上に説明したダクト装置20は、以下の効果を奏する。
図6A及び図6Bを参照する。第1板部52及び第2板部53は、回動軸51を基準にして同じ方向に向けて配置されている。このため、第1板部52及び第2板部53を風の流れ方向に沿った方向に向けることにより、第1の送風路Fp1及び第2の送風路Fp2を同時に全開にすることができる。また、全開状態において、第1板部52及び第2板部53は、風の流れ方向に沿った方向に向いているため、送風路Fp1、Fp2内において風が蛇行しない。このため、効率よく風を流すことができる。
図4A及び図4Bを参照する。風量調整ドア50が第1の位置P1にあるとき、第1板部52は、少なくとも一方の端部が第1のダクト30の内壁面に当接していると共に、第2板部53は、両端部が第2のダクト40の内壁面から離間している。換言すれば、風量調整ドア50が第1の位置P1にあるとき、第1板部52及び第1のダクト30の内壁面によって構成される第1の送風路Fp1の流路面積が最小となり、第2板部53及び第2のダクト40の内壁面によって構成される第2の送風路Fp2の流路面積は、これよりも大きい状態となる。
図7A及び図7Bを参照する。風量調整ドア50が第2の位置P2にあるとき、第2板部53及び第2のダクト40の内壁面によって構成される第2の送風路Fp2の流路面積が最小となり、第1板部52及び第1のダクト30の内壁面によって構成される第1の送風路Fp1の流路面積は、これよりも大きい状態となる。つまり、2つの送風路Fp1、Fp2の風量をそれぞれ異なるように調整することが可能である。
本発明によれば、2つの送風路Fp1、Fp2の風量をそれぞれ異なるように調整することができながらも、特定の場合に2つの送風路を全開にすることができるダクト装置20を提供することができる。
第1の位置P1(図4A参照)は、第1のダクト30に凹凸状に形成された第1の凹凸形状部32c、33cによって規定され、第2の位置P2は、第2のダクト40に凹凸状に形成された第2の凹凸形状部42c、43cによって規定されている。第1の位置P1、第2の位置P2は、それぞれのダクト30、40に形成された凹凸形状部32c、33c、42c、43cによって、構成される。部品点数を増加させることなく、風量の調整を行うことができる。
<実施例2>
次に、実施例2によるダクト装置20Aを図面に基づいて説明する。
図8及び図9を参照する。図8には、実施例2によるダクト装置20Aに用いられる第1のダクト30A、第2のダクト40A及び区画壁部23Aが示されている。図9には、実施例2によるダクト装置20Aに用いられる風量調整ドア50Aが示されている。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
第1上壁部32Aには、風量調整ドア50Aから離れるように凹状に形成された第1の上部凹部32cA(第1の凹凸形状部32cA)が形成されている。第1下壁部33Aには、風量調整ドア50Aから離れるように凹状に形成された第1の下部凹部33cA(第1の凹凸形状部33cA)が形成されている。
第2上壁部42Aには、風量調整ドア50Aから離れるように凹状に形成された第2の上部凹部42cA(第2の凹凸形状部42cA)が形成されている。第2下壁部43Aには、風量調整ドア50Aから離れるように凹状に形成された第2の下部凹部43cA(第2の凹凸形状部43cA)が形成されている。
なお、第1のダクト30Aには、第1の上部カバー部32d(図4A参照)が形成されていない。このため、区画壁部23Aのうち、第1の上部凹部32cAを覆っている部位の裏面は、外部に露出している。同様に、区画壁部23Aのうち、第1の下部凹部33cA、第2の上部凹部42cA、第2の下部凹部43cAのそれぞれを覆っている部位の裏面は、外部に露出している。
第1板部52Aは、一方の第1板部本体52bAの長さが回動軸51AからL4であり、他方の第1板部本体52aAの長さが回動軸51AからL5である。L4>L5である。つまり、それぞれの板部本体52aA、52bAの回動軸51Aからの長さがそれぞれ異なっている。
また、第2板部53Aは、一方の第2板部本体53bAの長さが回動軸51AからL4であり、他方の第2板部本体53aAの長さが回動軸51AからL5である。L4>L5である。つまり、それぞれの板部本体53aA、53bAの回動軸51Aからの長さがそれぞれ異なっている。
一方の第1板部本体52bAの回動軸51Aからの長さは、一方の第2板部本体53bAの回動軸51Aからの長さと同じである。また、他方の第1板部本体52aAの回動軸51Aからの長さは、他方の第2板部本体53aAの回動軸51Aからの長さと同じである。
その他の基本的な構成については、実施例1によるダクト装置20と共通する。
図10Aを参照する。風量調整ドア50Aが第1の位置P1に位置する際、全開時を基準として、各板部52A、53Aは、角度θ3だけ傾いている。このとき、第1板部52Aの一端は、第1のダクト30Aの内壁面に当接している。一方、第1板部52Aの他端は、第1のダクト30Aの内壁面に当接していない。このため、風量調整ドア50Aが第1の位置P1に位置する際であっても、第1の送風路Fp1の流路面積は、0ではない。結果、風量調整ドア50Aが第1の位置P1に位置する際であっても、一定量の風が通過する。
一方、第2板部53Aは、両端が第2のダクト40Aの内壁面から離間している。このため、風量調整ドア50Aが第1の位置P1に位置する際には、第1の送風路Fp1の流路面積よりも第2の送風路Fp2の流路面積の方が大きい。これにより、第2の送風路Fp2の方が風量が大きくなる。
図10Bを参照する。図に示す状態において、風量調整ドア50Aは、第1板部52A及び第2板部53Aが共に風の流れ方向に沿った方向に向いている全開位置P0にある。風量調整ドア50Aが全開位置P0に位置する際、第1の送風路Fp1及び第2の送風路Fp2の流路面積は、共に最大となる。風の流量は、流路面積と風速の積によって求めることができる。流路面積が最大となることにより、風量を最大とすることができ、短時間で車室Vi(図1参照)内を冷やすことができる。
図10Cを参照する。風量調整ドア50Aが第2の位置P2に位置する際、全開時を基準として、各板部52A、53Aは、角度θ4だけ傾いている。このとき、第2板部53Aの一端は、第2のダクト40Aの内壁面に当接している。一方、第2板部53Aの他端は、第2のダクト40Aの内壁面に当接していない。このため、風量調整ドア50Aが第2の位置P2に位置する際であっても、第2の送風路Fp2の流路面積は、0ではない。結果、風量調整ドア50Aが第2の位置P2に位置する際であっても、一定量の風が通過する。
一方、第1板部52Aは、両端が第1のダクト30Aの内壁面から離間している。このため、風量調整ドア50Aが第2の位置P2に位置する際には、第2の送風路Fp2の流路面積よりも第1の送風路Fp1の流路面積の方が大きい。これにより、第1の送風路Fp1の方が風量が大きくなる。
以上に説明したダクト装置20Aも、本発明所定の効果を奏する。
尚、各実施例は、適宜組み合わせることもできる。
また、本発明によるダクト装置は、送風路を並列に3列以上並べたものにも適用することができる。また、本発明は、前部座席(1列目)の座席に送風するためのダクト装置にも適用可能である。つまり、本発明は、後部座席に送風するためのダクト装置には限られない。さらに、座席が3列以上配置される車両においては、第1の送風路の端部を2列目の座席に臨ませ、第2の送風路の端部を3列目の座席に臨ませることもできる。つまり、ダクト装置は、左右の座席への送風量を切り替えるのみならず、前後の座席への送風量を切り替えるために用いてもよい。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のダクト装置は、車両用空調装置に好適である。
20、20A…車両用ダクト装置
30、30A…第1のダクト
32c…第1の上部凸部(第1の凹凸形状部)
32cA…第1の上部凹部(第1の凹凸形状部)
33c…第1の下部凸部(第1の凹凸形状部)
33cA…第1の下部凹部(第1の凹凸形状部)
40、40A…第2のダクト
42c…第2の上部凸部(第2の凹凸形状部)
42cA…第2の上部凹部(第2の凹凸形状部)
43c…第2の下部凸部(第2の凹凸形状部)
43cA…第2の下部凹部(第2の凹凸形状部)
50、50A…風量調整ドア
51、51A…回動軸
52、52A…第1板部
53、53A…第2板部
Fp1…第1の送風路
Fp2…第2の送風路

Claims (2)

  1. 長手方向に延び第1の送風路(Fp1)を構成する第1のダクト(30;30A)と、
    この第1のダクト(30;30A)に対して少なくとも一部が前記長手方向に延び、第2の送風路(Fp2)を構成する第2のダクト(40;40A)と、
    回動することで前記第1の送風路(Fp1)及び前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を調整し、風量を調整することが可能な風量調整ドア(50;50A)と、を有する車両用ダクト装置(20;20A)において、
    前記風量調整ドア(50;50A)は、
    前記第1の送風路(Fp1)及び前記第2の送風路(Fp2)の長手方向に直交し、前記第1のダクト(30;30A)及び前記第2のダクト(40;40A)に回動可能に支持される回動軸(51;51A)と、
    前記回動軸(51;51A)から延出し、前記第1の送風路(Fp1)の流路面積を調整する第1板部(52;52A)と、
    前記回動軸(51;51A)から前記第1板部と同じ延出角度で延出し、前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を調整する第2板部(53;53A)と、を有し、
    前記第1板部(52;52A)が前記第1の送風路(Fp1)の流路面積を最小とする第1の位置(P1)と、前記第2板部(53;53A)が前記第2の送風路(Fp2)の流路面積を最小とする第2の位置(P2)との間を回動可能であり、
    前記風量調整ドア(50;50A)が前記第1の位置(P1)にあるとき、
    前記第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に当接していると共に、前記第2板部(53;53A)は、両端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面から離間しており、
    又は、前記第1板部(52;52A)は、少なくとも一方の端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に最接近していると共に、前記第2板部(53;53A)は、両端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に最接近するよりも離間しており、
    前記風量調整ドア(50;50A)が前記第2の位置(P2)にあるとき、
    前記第1板部(52;52A)は、両端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面から離間していると共に、前記第2板部(53;53A)は少なくとも一方の端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に当接しており、
    又は、前記第1板部(52;52A)は、両端部が前記第1のダクト(30;30A)の内壁面に最接近するよりも離間していると共に、前記第2板部(53;53A)は、少なくとも一方の端部が前記第2のダクト(40;40A)の内壁面に最接近している、ことを特徴とする車両用ダクト装置。
  2. 前記第1の位置(P1)は、前記第1のダクト(30;30A)に凹凸状に形成された第1の凹凸形状部(32c、33c;32cA、33cA)によって規定され、
    前記第2の位置(P2)は、前記第2のダクトに凹凸状に形成された第2の凹凸形状部(42c、43c;42cA、43cA)によって規定されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ダクト装置。
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