JP4281226B2 - 空調装置用ドアおよび車両用空調装置 - Google Patents

空調装置用ドアおよび車両用空調装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置用ドアおよびそれを用いた車両用空調装置に係り、空気流路口の開閉機能の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置内の空気流路口を開閉するドアとして、実公平1ー62908号公報に示されるように、サブドアを有するものが知られている。
【0003】
これは図10に示すように、メインドア300の一部に開口310が設けられ、メインドア300の回動軸311と同心を成すサブ回動軸321にサブドア320が固定されており、開口310をサブドア320で開閉するようにしたものである。メインドア300を開く時は、各レバー312、322とリンクプレート250とから成るリンク機構260により、先ずサブドア320を開き、その次にメインドア300を開くようにしている。
【0004】
これにより、ドアを開ける場合に、先ず風圧を受ける面積の小さいサブドア320を開け、ドアの上流側と下流側との圧力差を小さくした状態でメインドア300を開くので、ドアを開く時の操作力を小さくできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記メインドア300は、ある空調モードから別の空調モードに回動する時にサブドア320が開閉して操作力を低減するものであって、ある任意の空調モードにおいてサブドア320はメインドア300の開口310を閉塞しており、一つのドアとして作動している。
【0006】
ある任意の空調モードにおいて、例えばドアを微少開口させて微少空気を空気流路内に流したい場合、装置内空調風の偏流、送風能力の切替え、リンク機構260のヒステリシス、ドアと空気流路口との隙間のバラツキ等により、ドアの微少開口を確保維持することが非常に困難であり、安定した微少空気を供給することができない。
【0007】
本発明の目的は上記問題に鑑み、安定した微少空気の供給を可能にする空調装置用ドアおよび車両用空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0009】
請求項1に記載の発明では、空気流路口(122)に設けられ、回動軸(220a)に固定された板状部(225)が、この回動軸を中心に回動し、空気流路口(122)を開閉する空調装置用ドアにおいて、回動軸(220a)に、板状部(225)の上流側と下流側との連通状態を調整する開閉部(221a、222a)を設け、板状部(225)が、空気流路口(122)を閉塞している時に、開閉部(221a、222a)を、開閉するようにしたことを特徴としている。
【0010】
これにより、板状部(225)に微少開度を設けなくても、回動軸(220a)に設けた開閉部(221a、222a)を開けて微少空気を流すことができ、空気流路口(122)を流れる空気の偏流や板状部(225)と空気流路口(122)との隙間のバラツキ等の影響を受けずに安定した微少空気が供給できる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、開閉部(221a、222a)は、回動軸(220a)の内部が中空に形成された第1の回動軸(221)の内部に第2の回動軸(222)を挿入し、各回動軸(221、222)の軸方向と交差する方向にそれぞれ第1の貫通孔(221a)、第2の貫通孔(222a)を設けたもので、各回動軸(221、222)を連動して回動させ、第1の貫通孔(221a)、第2の貫通孔(222a)をそれぞれ連通あるいは閉塞するようにしたことを特徴としている。
【0012】
これにより、各貫通孔(221a、222a)が各回動軸(221、222)の回動位置に応じて連通したり閉塞したりして開閉部を形成でき、サブドアの構成を必要とせず、安価な構造で安定した微少空気が供給できる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、第1の貫通孔(221a)の開口面積は、第2の貫通孔(222a)の開口面積より大きく成るように設けたことを特徴としている。
【0014】
これにより、回動軸径の大きい第1の回動軸(221)側の開口面積を大きく設定することで、各貫通孔(221a、222a)の加工が容易に成り、リンク機構(260)のヒステリシスによる、各貫通孔(221a、222a)の回動位置のバラツキを吸収して、連通時の開口面積を確保でき、安定した微少空気を供給できる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、開閉部(221a、222a)は、回動軸(220a)の内部が中空に形成された外回動軸(221)の内部に中軸(222)を挿入し、各軸(221、222)の軸方向と交差する方向にそれぞれ互いの位置が一致するように複数の第1の貫通孔(221a)、複数の第2の貫通孔(222a)を設けたもので、中軸(222)を外回動軸(221)に対して軸方向に往復動させ、複数の第1の貫通孔(221a)、複数の第2の貫通孔(222a)をそれぞれ連通あるいは閉塞するようにしたことを特徴としている。
【0016】
これにより、中軸(222)は回動せずに往復動させるので、中軸(222)用のリンク機構(260)は不要となり、更に安価なものにできる。また、リンク機構(260)のヒステリシスによる各貫通孔(221a、222a)の移動位置のバラツキの影響を受けないので、確実に安定した微少空気を供給できる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、送風ユニット(110)と、温度調整ユニット(120)とから成り、各ユニット(110、120)に、回動軸(201、220a、231、241)を中心として回動し、複数の空気流路口(112、113、122、123、124)を開閉する複数のドア(200、220、230、240)を有し、制御手段により開閉制御する車両用空調装置において、少なくとも一つのドア(220)の回動軸(220a)に、ドア(220)の上流側と下流側との連通状態を調整する開閉部(221a、222a)を設け、制御手段により、ドア(220)が空気流路口(122)を閉塞している時に、空調モードに応じて開閉部(221a、222a)を開閉するようにしたことを特徴としている。
【0018】
これにより、ドア(220)に微少開度を設けなくとも、回動軸(220a)に設けた開閉部(221a、222a)を開けて、微少空気を流すことができ、各ユニット(110、120)内の空調風の偏流、送風能力の切替え、リンク機構(260)のヒステリシス、ドア(220)と空気流路口(122)との隙間のバラツキ等による影響を受けずに安定した微少空気が供給できる。
【0019】
請求項6に記載の発明では、対象とするドア(220)は、車両の窓ガラス側に向けて空調風を吹出すデフロスタ流路口(122)を開閉するデフロスタドア(220)であり、空調モードが、乗員の下半身に向けて空調風を吹出すフットモードの時に、開閉部(221a、222a)を開くようにしたことを特徴としている。
【0020】
これにより、乗員の下半身に向けて空調風を吹出すフットモード時に乗員への暖房を充分に確保しながら、合わせて、デフロスタドア(220)の開閉部(221a、222a)を開けて、安定した微少空気により窓の曇り止め効果を得ることができる。
【0021】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示し、以下、その具体的な構成について説明する。図1は本発明を自動車用空調装置に適用したもので、その全体構成を示したものである。
【0023】
この空調装置100は、送風ユニット110と温度調整ユニット(以下、温調ユニット)120とから成り、車室内前方のインストルメントパネル前方側に配置されている。
【0024】
送風ユニット110は、ポリプロピレンで薄肉に成形された内外気切替え箱111内に内外気切替えドア200が設けられ、また内外気切替え箱111と連通するスクロールケース115内に送風機116が設けられたものである。内外気切替えドア200が図示しない制御手段により、内気導入ダクト112a、外気導入ダクト113a内の空気流路口を形成する内気導入口112あるいは外気導入口113を開閉することにより、内気あるいは外気を選択的に送風機116に導入する。因みに、内外気切替えドア200の開閉状態により空調モードは、内気導入口112を開口して内気を導入する内気モード、外気導入口113を開口して外気を導入する外気モードに分けられる。
【0025】
送風機116のモータ118は、図示しない電子制御装置により送風機コントローラを介して電圧制御され、送風量が可変するようにファン117を駆動し、導入された空気はファン117によりスクロールケース115内を流れ、吹出し部119から後述する温調ユニット120に送風される。
【0026】
温調ユニット120は、ポリプロピレンで薄肉に成形された温調ケース121内に送風空気を冷却する蒸発器125と送風空気を加熱する加熱器126が設けられたものである。スクロールケース115の吹出し部119から温調ケース121内に送風された空気は、蒸発器125を通過し、内部を流通する冷媒の蒸発潜熱により冷却される。そして、図示しない制御手段によりエアミックスドア210が開閉することにより、加熱器126を通過し、内部を流れる温水との熱交換により空気が加熱される空気流路と、加熱器126をバイパスする空気流路Xとが選択され、両者の空気流路を通過する加熱空気と冷却空気との割合に応じて空気温度が調整される。
【0027】
更に、温調ケース121の空気下流側には、車室内前方の窓ガラスに向けて空気流路を形成するデフロスタダクト122a、乗員の上半身に向けて空気流路を形成するフェイスダクト123a、乗員の下半身に向けて空気流路を形成するフットダクト124aが設けられている。そして、それぞれのダクト122a、123a、124a内の空気流路口を形成するデフロスタ吹出し口122、フェイス吹出し口123、フット吹出し口124には、デフロスタドア220、フェイスドア230、フットドア240が設けられており、図示しない制御手段(詳細後述)により連動し開閉することにより、選択された各吹出し口122、123、124から各ダクト122a、123a、124aに空調風が吹出す。因みに、各ドア220、230、240の開閉状態により空調モードは、フェイス吹出し口123を開口するフェイスモード、フェイス吹出し口123とフット吹出し口124を開口するバイレベルモード、フット吹出し口124を開口するフットモード、フット吹出し口124とデフロスタ吹出し口122を開口するフットデフモード、デフロスタ吹出し口122を開口するデフモードに分けられる。
【0028】
尚、上記各ドア200、210、220、230、240は、それぞれ回動軸201、211、220a、231、241を中心に回動する板状のドアとしている。
【0029】
次に本発明の要部となるドアの詳細について図2〜図4を用いて説明する。第1実施形態では、上記各ドア200〜240の内、デフロスタドア220に適用したものであり、図2に示すように、二重構造の回動軸220aに板状部を成すドアプレート225を設けたものである。
【0030】
回動軸220aは、内部が中空に形成され、第1の回動軸を成す外シャフト221と、この外シャフト221の内部に挿入され、第2の回動軸を成す中シャフト222とから成る。中シャフト222の外周部は、外シャフト221の内周部に接触し、且つ回動自在にしている。外シャフト221の軸方向と交差する方向には、第1の貫通孔を成す外シャフト孔221aが設けられており、軸方向に延びる開口部221bを形成している。また、中シャフト222も外シャフト221と同様に、開口部222bを有する第2の貫通孔を成す中シャフト孔222aが設けられている。ここで、外シャフト221の開口部221bの開口面積は、円周方向の幅寸法を大きくすることで、中シャフト222の開口部222bの開口面積よりも大きく成るように設定しており、加えて、開口部222bの開口面積は、所定の微少空気が流れる大きさに設定している。そして、外シャフト221、中シャフト222の長手方向の一端側には、それぞれピン223a、224aを有する外リンク223、中リンク224が固定されている。ここでは、各リンク223、224の長手方向は、各シャフト孔221a、222aの貫通方向と一致させるようにしている。
【0031】
外シャフト221の外周部には、上記外シャフト孔221aの貫通方向と交差する方向に延びるドアプレート225が左右対称を成すように設けられており、その上下面にはウレタンフォーム材より成り、温調ケース121とのシール性を確保するためのシールパッキン226が接着されている。
【0032】
上記外シャフト221と中シャフト222は、図3に示すように、リンクプレート250の外リンク溝251、中リンク溝252に外リンク223、中リンク224の各ピン223a、224aが係合して成るリンク機構260により、所定の回動方向および回動角度に作動するようにしている。このリンク機構260は、車室内の空調パネルに設けられた空調モード切替えスイッチと連動しており、デフロスタドア220およびその他のドア230、240も同様に開閉する制御手段を成すものである。
【0033】
リンクプレート250は、フェイス、バイレベル、フット、フットデフ、デフロスタモードに対応するようにプレート回動軸253の円周方向の回動角度θ1、θ2、θ3、θ4、θ5の位置に回動する。まず、回動角度θ1において、外リンク223が上下方向に向くように設定し、中リンク224を外リンク223に対して傾斜するようにしている。この状態における各ピン223a、224aと各リンク溝251、252との係合位置をそれぞれa点、f点としている。そして、リンクプレート250がA方向に回動(回動角度θ5に向けて回動)することにより、各リンク223、224は、それぞれB方向に回動する。具体的には、外リンク223は、ピン223aが外リンク溝251のb、c点で係合する時はa点と同一位置を保ち、d、e点と係合するにつれてB方向に回動する。また、中リンク224は、ピン224aが中リンク溝252のg点で係合する時はf点と同一位置を保ち、h点でB方向に回動し、i、j点ではh点での回動位置を保つようにしている。更に、リンクプレート250が回動角度θ3の位置に回動した時、即ち、外リンク223が外リンク溝251のc点で係合し、中リンク224が中リンク溝252のh点で係合している時には、外リンク223と中リンク224が互いに長手方向に重なるようにしている。
【0034】
上記各リンク223、224の回動に伴い、各シャフト221、222に設けられた外シャフト孔221aと中シャフト孔222aも同時に回動することになるが、各シャフト孔221a、222aの位置関係について、図4に基づいて説明する。図4はリンクプレート250の回動角度に対する各シャフト孔221a、222aの回動角度を示している。ここでシャフト孔回動角度は、シャフト孔が鉛直方向の位置を0とし、反時計方向に傾く角度をプラス、時計方向に傾く角度をマイナスとしている。リンクプレート回動角度θ1、θ2では、中シャフト孔222aは、外シャフト孔221aに交差するようにマイナス側に傾斜させ、各シャフト孔221a、222aを互いに閉塞させている。そしてリンクプレート回動角度θ3(外シャフト孔221aは同一角度を保持)で、中シャフト孔222aが回動し鉛直方向となり、外シャフト孔221aと連通するようにしている。更に、リンクプレート回動角度θ4、θ5(中シャフト孔222aは同一角度を保持)で、外シャフト孔221aが回動し、各シャフト孔221a、222aを互いに閉塞させている。
【0035】
次に、上記構成に基づく作動および作用効果について以下説明する。
【0036】
図5(a)に示すように、リンクプレート250の回動角度θ1、θ2に相当するフェイス、バイレベルモード時は、デフロスタドア220のドアプレート225はシールパッキン226を介してデフロスタ吹出し口122を閉塞しており、加えて、外シャフト孔221aと中シャフト孔222aは互いに閉塞する。
【0037】
次に、図5(b)に示すように、リンクプレート250の回動角度θ3に相当するフットモード時には、ドアプレート225はデフロスタ吹出し口122を閉塞したまま中シャフト222が回動し、各シャフト孔221a、222aが連通し、各開口部221b、222bから微少空気がデフロスタダクト122aを通り車室内前方の窓ガラス側に流れる。
【0038】
更に、図5(c)に示すように、リンクプレート250の回動角度θ4、θ5に相当するフットデフ、デフロスタモード時では、各シャフト孔221a、222aが再び閉塞し、本来のドアプレート225がデフロスタ吹出し口122を順次大きく開口し、空調風がデフロスタダクト122aを通り車室内前方の窓ガラス側に吹出す。
【0039】
これにより、デフロスタドア220(ドアプレート225)に微少開度を設けずに、デフロスタドア220が閉塞している状態で回動軸220aの各シャフト孔221a、222aを連通させ、微少空気を流すことができ、各ユニット110、120内の空調風の偏流、送風能力の切替え、デフロスタドア220とデフロスタ吹出し口122との隙間のバラツキ等による影響を受けずに安定した微少空気が供給できる。
【0040】
また、各シャフト孔221a、222aが各シャフト221、222の回動位置に応じて連通したり閉塞したりして開閉部を形成でき、サブドアの構成を必要とせず、安価な構造で安定した微少空気が供給できる。
【0041】
また、外シャフト孔221aの開口面積を中シャフト孔222aの開口面積よりも大きくしているので、各シャフト孔221a、222aの加工が容易に成る。そして、リンク機構260の各ピン223a、224aと各リンク溝251、252とのクリアランスによって生ずるヒステリシスに対して、各シャフト孔221a、222aの回動位置のバラツキを吸収して、連通時の必要開口面積(ここでは中シャフト孔222aの開口面積)を確保でき、安定した微少空気を供給できる。
【0042】
更に、乗員の下半身に向けて空調風を吹出すフットモード時に乗員への暖房を充分に確保しながら、合わせて、デフロスタドア220各シャフト孔221a、222aを連通させて、安定した微少空気により窓の曇り止め効果を得ることができる。
【0043】
尚、上記構成説明の中で、リンクプレート回動角度θ4、θ5において、各シャフト孔221a、222aは、互いに閉塞するようにしたが、ここではドアプレート225が本来の開度をもってデフロスタ吹出し口122を開口させるので、各シャフト孔221a、222aの閉塞、連通は空気流れに対して影響はなく、各シャフト孔221a、222aは、連通させるようにしてもよい。
【0044】
また、外シャフト孔221aと中シャフト孔222aの開口面積の大小は、上記実施形態に対して逆にしてもよい。
【0045】
更に、各リンク223、224の長手方向は、各シャフト孔221a、222aの貫通方向と一致するようにしたが、これも必須条件ではなく、要は、リンク機構260によって図4に示すような各シャフト孔221a、222aの位置関係が確保できるようにすればよい。
【0046】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6〜図9に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、二重構造の回動軸220aの構造を変更したものである。
【0047】
図6に示すように、回動軸220aは、内部が中空に形成され、外回動軸を成す外シャフト221と、この外シャフト221の内部に挿入され、中軸を成す中シャフト222とから成る。中シャフト222の外周部は、外シャフト221の内周部に接触し、且つ円周方向には回動せずに、軸方向に往復動するようにしている。
【0048】
外シャフト221の軸方向と交差する方向には、第1の貫通孔を成す外シャフト孔221aが複数設けられている。また、中シャフト222にも外シャフト221と同様に、第2の貫通孔を成す中シャフト孔222aが複数設けられている。ここで各シャフト孔221a、222aは、それぞれ互いの位置が軸方向に一致するようにしており、また、各孔の開口部221b、222b間の寸法は開口寸法と同一、あるいは大きくなるようにしている。加えて、開口部221b、222bの開口面積は略同一とし、開口面積の総和は所定の微少空気が流れる大きさに設定している。そして、外シャフト221の長手方向の一端側には、ピン223aを有する外リンク223が固定されている。
【0049】
外シャフト221の外周部には、上記第1実施形態と同様に外シャフト孔221aの貫通方向と交差する方向に延びるドアプレート225が左右対称を成すように設けられており、その上下面にはウレタンフォーム材より成り、温調ケース121とのシール性を確保するためのシールパッキン226が接着されている。
【0050】
図7に示すように、外シャフト221の外リンク223が設けられた他端側は閉塞しており、この内側にはスプリング270が設けられ中シャフト222の後端部222cを後述するリンクプレート250のリブ254側に付勢するようにしている。
【0051】
リンクプレート250は、図8に示すように外リンク溝251、プレート回動軸253、リブ254が設けられており、外シャフト221の外リンク223のピン223aが外リンク溝251に係合し、リンク機構260を形成している。リブ254は凸部254aと平面部254bとから成り、中シャフト222の外端部222dがリブ254に当接している。
【0052】
外シャフト221は、上記第1実施形態と同様に、リンク機構260により、各吹出しモードに対応するように所定の回動方向および回動角度に作動するようにしている。そして、リンクプレート250が空調モードのうちフットモードに対応する位置に回動した時に、中シャフト222の外端部222dはリンクプレート250のリブ254の凸部254aに当接するようにしている。この時、外シャフト221と中シャフト222の各シャフト孔221a、222aは軸方向に同位置となり、互いに連通するようにしている。
【0053】
また、図9に示すように、リンクプレート250が空調モードのうちフェイス、バイレベル、フットデフ、デフロスタモードに対応する位置に回動した時には、中シャフト222の外端部222dは、リンクプレート250のリブ254の平面部254bに当接するようにしており、この時、外シャフト221と中シャフト222の各シャフト孔221a、222aは、軸方向の位置がずれて互いに閉塞するようにしている。
【0054】
次に、上記構成に基づく作動および作用効果について以下説明する。
【0055】
リンクプレート250の回動に伴い、フェイス、バイレベルモード時は、外シャフト221は回動せずに同一位置を維持し、デフロスタドア220のドアプレート225はシールパッキン226を介してデフロスタ吹出し口122を閉塞しており、加えて、図9に示すように、中シャフト222の外端部222dは、リンクプレート250のリブ254の平面部254bと当接しており、中シャフト222の後端部222cがスプリング270によりリンクプレート250側に付勢され、外シャフト孔221aと中シャフト孔222aは互いに閉塞する。
【0056】
次に、リンクプレート250の回動位置がフットモード時には、ドアプレート225はデフロスタ吹出し口122を閉塞したまま、図7に示すように、中シャフト222の外端部222dがリンクプレート250のリブ254の凸部254aと当接し、スプリング270側に押され、各シャフト孔221a、222aが連通し、複数の開口部221b、222bから微少空気がデフロスタダクト122aを通り車室内前方の窓ガラス側に流れる。
【0057】
更に、リンクプレート250の回動位置がフットデフ、デフロスタモード時では、中シャフト222の外端部222dは、リンクプレート250のリブ254の平面部254bと当接し、図9に示すように、再びスプリング270により付勢され、各シャフト孔221a、222aが閉塞し、本来のドアプレート225がデフロスタ吹出し口122を順次大きく開口し、空調風がデフロスタダクト122aを通り車室内前方の窓ガラス側に吹出す。
【0058】
これにより、デフロスタドア220(ドアプレート225)に微少開度を設けずに、デフロスタドア220が閉塞している状態で回動軸220aの各シャフト孔221a、222aを連通させ、微少空気を流すことができ、各ユニット110、120内の空調風の偏流、送風能力の切替え、デフロスタドア220とデフロスタ吹出し口122との隙間のバラツキ等による影響を受けずに安定した微少空気が供給できる。
【0059】
また、中シャフト222を軸方向に往復動させることで各シャフト孔221a、222aを連通、閉塞するようにしているので、中シャフト222用のリンク機構は不要となり更に安価なものにできる。
【0060】
更に、リンク機構260のヒステリシスによる各孔221a、222aの移動位置のバラツキの影響を受けないので、確実に安定した微少空気風を供給できる。
【0061】
尚、上記構成説明の中で、リンクプレート回動位置がフットデフ、デフモード時に各シャフト孔221a、222aは、互いに閉塞するようにしたが、上記第1実施形態同様に各シャフト孔221a、222aは、連通させるようにしてもよい。
【0062】
また、各シャフト孔221a、222aは、開口面積が大きく取れるように各開口部221b、222bは矩形形状としたが、微少空気を供給できる総面積を確保すれば、孔あけ加工の容易な丸形状としてもよい。
【0063】
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、本発明をデフロスタドア220に適用したものとして説明したが、その他のドアに適用してもよい。例えば、内外気切替えドア200に適用すれば、内気モード時に微少外気を導入し、暖房機能を確保しつつ、窓ガラスの曇り防止の効果が得られる。また、フットドア240に適用すれば、バイレベルモードに対して、フェイス吹出し主体で微少のフット吹出しを得るような、更に木目細かい空調モードの設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるデフロスタドアの詳細を示す斜視図である。
【図3】リンクプレートと外リンク、中リンクの作動を示す概略図である。
【図4】リンクプレート回動角度に対するシャフト孔回動角度を示す関係図である。
【図5】デフロスタドアの作動を示し、(a)は全閉状態、(b)はシャフト孔連通状態、(c)はドア開口状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態におけるデフロスタドアの詳細を示す斜視図である。
【図7】図6における回動軸のフットモード時における部分断面図を含む側面図である。
【図8】図7におけるリンクプレートを示す斜視図である。
【図9】図6における回動軸のフットモード時以外の部分断面図を含む側面図である。
【図10】従来技術の空調モード切替えドアを示す斜視図である。
【符号の説明】
100 車両用空調装置
110 送風ユニット
112 内気導入口(空気流路口)
113 外気導入口(空気流路口)
120 温度調整ユニット
122 デフロスタ吹出し口(空気流路口)
123 フェイス吹出し口(空気流路口)
124 フット吹出し口(空気流路口)
200 内外気切替えドア
220 デフロスタドア
225 ドアプレート(板状部)
230 フェイスドア
240 フットドア
201、220a、231、241 回動軸
221 外シャフト(第1の回動軸、外回動軸)
221a 外シャフト孔(第1の貫通孔、開閉部)
222 中シャフト(第2の回動軸、中軸)
222a 中シャフト孔(第2の貫通孔、開閉部)

Claims (6)

  1. 空気流路口(122)に設けられ、回動軸(220a)に固定された板状部(225)が、この回動軸を中心に回動し、前記空気流路口(122)を開閉する空調装置用ドアにおいて、
    前記回動軸(220a)は、前記板状部(225)の上流側と下流側との連通状態を調整する開閉部(221a、222a)を有し、
    前記板状部(225)が、前記空気流路口(122)を閉塞している時に、前記開閉部(221a、222a)は、開閉するようにしたことを特徴とする空調装置用ドア。
  2. 前記開閉部(221a、222a)は、前記回動軸(220a)の内部が中空に形成される第1の回動軸(221)と、
    前記第1の回動軸(221)の内部に挿入される第2の回動軸(222)と、前記各回動軸(221、222)の軸方向と交差する方向にそれぞれ設けられた第1の貫通孔(221a)、第2の貫通孔(222a)とから成り、
    前記各回動軸(221、222)は、連動して回動し、前記第1の貫通孔(221a)、前記第2の貫通孔(222a)をそれぞれ連通あるいは閉塞するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置用ドア。
  3. 前記第1の貫通孔(221a)の開口面積は、前記第2の貫通孔(222a)の開口面積より大きく成るように設けたことを特徴とする請求項2に記載の空調装置用ドア。
  4. 前記開閉部(221a、222a)は、前記回動軸(220a)の内部が中空に形成される外回動軸(221)と、
    前記外回動軸(221)の内部に挿入される中軸(222)と、
    前記各軸(221、222)の軸方向と交差する方向にそれぞれ互いの位置が一致するように設けられた複数の第1の貫通孔(221a)、複数の第2の貫通孔(222a)とから成り、
    前記中軸(222)は、前記外回動軸(221)に対して軸方向に往復動し、前記複数の第1の貫通孔(221a)、前記複数の第2の貫通孔(222a)をそれぞれ連通あるいは閉塞するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置用ドア。
  5. 導入空気を送風する送風ユニット(110)と、
    前記送風ユニット(110)から送風された空気を冷却、加熱し空調風として吹出す温度調整ユニット(120)と、
    前記各ユニット(110、120)に設けられ、回動軸(201、220a、231、241)を中心として回動し、複数の空気流路口(112、113、122、123、124)を開閉する複数のドア(200、220、230、240)と、
    前記複数のドア(200、220、230、240)を開閉制御する制御手段とを有する車両用空調装置において、
    少なくとも一つの前記ドア(220)の前記回動軸(220a)は、前記ドア(220)の上流側と下流側との連通状態を調整する開閉部(221a、222a)を有し、
    前記制御手段は、前記ドア(220)が前記空気流路口(122)を閉塞している時に、空調モードに応じて前記開閉部(221a、222a)を開閉するようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記ドア(220)は、車両の窓ガラス側に向けて空調風を吹出すデフロスタ流路口(122)を開閉するデフロスタドア(220)であり、
    前記空調モードが、乗員の下半身に向けて空調風を吹出すフットモードの時に、前記開閉部(221a、222a)を開くようにしたことを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
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