JP2020105552A - 精錬用水冷ランス及び脱炭吹練方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に、精錬用水冷ランス100の構造を概略的に示す。図1(A)がランスを下方から視た図、図1(B)がIB−IB断面図、図1(C)がIC−IC断面図、図1(D)がID−ID断面図である。尚、断面図においては、説明を簡略化するため、一部の部材を省略して示している。また、図2に、精錬用水冷ランス100における冷却水の流通方向及び酸素流通方向を概略的に示す。図2(A)が第1の供給流路1を介して排出流路3へと流通する冷却水流を示し、図2(B)が第2の供給流路2を介して排出流路3へと流通する冷却水流を示し、図2(C)がノズルから噴出される酸素の流れを示している。
図1及び2に示すように、ランス100は、その胴部において、外周管11と酸素流通管13との間に2つの管12a、12bを備える4重管構造を有している。ランス100においては、図2(D)に示すように、4重管構造により画定される4つの空間のうち、外周管11の内壁と管12aの外壁とによって画定される最も外側の空間を第1の供給流路1とし、管12aの内壁と管12bの外壁とによって画定される空間を排出流路3とし、管12bの内壁と酸素流通管13の外壁とによって確定される空間を第2の供給流路2とし、酸素流通管13の内側の空間を酸素流路4としている。また、図示していないが、各管11〜13の間にはリブが設けられていてもよく、これにより、各管11〜13の相対的な位置関係を固定することができる。
本技術分野において「ランスチップ」とは、ランスの最下端(先端面)のみを指すのではなく、ランス下端部分に備えられる部材を指す。具体的には、ランス100において、ランスチップ20は、上記の管11〜13の下に設けられ、ラバールノズル等を内包し得る部材である。管11〜13とランスチップ20とは溶接や嵌合等によって互いに固定されている。ランス100からランスチップ20のみを交換する場合があることや、ランスチップ20と管11〜13の当接部分の全体を溶接することは困難であること等から、ランス100においては、管11等に対してランスチップ20の一部のみを溶接し、残りの部分は嵌合や当接等によって管11等とランスチップ20とを着脱容易に固定するとよい。ランスチップ20は少なくとも外表面を熱伝導率の高い金属により構成するとよい。例えば、銅や銅合金によって構成することが好ましい。
図1及び2に示すランス100は下端に4つの噴出口30を有するラバールノズルを備えている。ただし、噴出口の数は4つに限定されるものではない。また、ラバールノズル以外のノズルを採用することも可能である。ノズルの形状や材質については従来と同様とすればよい。ここでは詳細な説明を省略する。
以上の通り、ランス100においては、ランス外周管の内壁に設けられた第1の供給流路1によってランス外周を適切に冷却できるとともに、第1の供給流路1よりも内側(第1の供給流路1に対してランス外周管の中心側)に設けられた第2の供給流路2によってランスチップ20を適切に冷却することができる。ランス100によれば、例えば、転炉における吹錬時間短縮やスクラップ使用比率増大のための高速送酸などに必要な大流量吹錬時、電気炉での脱炭加熱操業時、合金鉄の炭素による還元吹錬時や非鉄合金の脱炭処理時等において、ランス外周及びランスチップ20を適切に冷却することができ、ランスへの地金付着を抑えることができる。また、精錬においてランスチップ20へのダメージを抑えることができ、ランスチップ20を長期間に亘って交換することなく使用することができるとともに、ノズルの熱変形等を抑制することもできる。すなわち、ランスチップ交換作業の削減や生産量あたりのランスチップの使用個数を節約することができることはもちろん、ノズルの冷却不足によるノズル変形に起因した酸素ジェット強度の変化やそれに伴う脱炭不良やスロッピングの発生等の冶金制御性の悪化を効率的に回避することができる。
上述のランス100においては、第1の供給流路1を流通した冷却水と、第2の供給流路を流通した冷却水とを一つの排出流路3へと合流させる形態について説明した。しかしながら、本開示の技術は当該形態に限定されるものではない。図3に、精錬用水冷ランス200の構造を概略的に示す。図3においてランス100と実質的に同じ部材については同一の符号を付すものとする。図3(A)がランスを下方から視た図、図3(B)がIIIB−IIIB断面図、図3(C)がIIIC−IIIC断面図、図3(D)がIIID−IIID断面図である。尚、断面図においては、説明を簡略化するため、一部の部材を省略して示している。また、図4に、精錬用水冷ランス200における冷却水の流通方向及び酸素流通方向を概略的に示す。図4(A)が第1の供給流路1を介して排出流路3aへと流通する冷却水流を示し、図4(B)が第2の供給流路2を介して排出流路3bへと流通する冷却水流を示し、図4(C)がノズルから噴出される酸素の流れを示している。
上述の通り、ランス100やランス200は、内部に供給流路1、2と排出流路3とを備えており、当該流路1〜3を介して冷却水が循環される。一般的に冷却水の温度が60℃を超えると、受熱に対して冷却水量が不足することに起因して、ランス内部において冷却水の沸騰(例えば膜沸騰)が生じ、ランス外周やランスチップの抜熱不良が生じる虞がある。そのため、ランス内部における冷却水の温度が所定の温度以下となるように、第1の供給流路1や第2の供給流路2を流通させる冷却水の流量等を適宜調整するとよい。この場合、ランスは、冷却水の温度を把握するための温度測定手段を備えることが好ましい。温度測定手段によって冷却水の温度を測定する箇所については、冷却水が冷却作用を発揮した後の部分である排出側(排出流路内)とすればよく、後述するように、ランスの系外において温度を測定してもよい(図6参照)。すなわち、ランス100、200は、第1の供給流路1を流通した後の冷却水の温度及び第2の供給流路2を流通した後の冷却水の温度のうちの少なくとも一方の温度を測定する、温度測定手段104(図6参照)を備えることが好ましい。温度測定手段の形態は特に限定されるものではなく、熱電対や温度センサ等の一般的なものをいずれも採用可能である。尚、冷却水の沸騰が発生しない冷却条件においても、より強力な冷却を行ってランスの外表面に一端付着した地金の温度を下げることで、ランス付着地金の成長を抑制することができる。例えば、本発明者の知見では、冷却水の排水温度が45℃以下となるように装置の設計や操業条件の制御をすることで、ランス及びランスチップの保護効果に加えて、ランス表面における付着地金の成長を抑制する効果が顕著となる。
図5に示すように、従来のランスを用いて溶鉄の脱炭吹練を行った場合、ランスの外周やランスチップが十分に冷却されず、ランスの外表面に地金が多量に付着する虞があった。一方、本開示のランスによれば、上述したように、少なくとも2系統の冷却水流路を介してランス外周とランスチップとの双方を適切に冷却することができることから、脱炭吹練時、ランスの外表面における地金の付着を抑制することができる。特に、上述したように、温度測定手段により冷却水の温度を制御することで、ランスへの地金の付着を一層抑制できるものと考えられる。以下、脱炭吹練方法の特に好ましい形態について説明する。
[P]<0.02%、「S」<0.01%で、転炉挿入前温度(溶銑鍋時)は1270℃
であった。
(1)少なくとも2系統の独立した供給流路を介して冷却水を循環させる構造を設ける。(2)ランス外周管の内壁の上部から下部に向かって冷却水を流通させることでランスの外周を冷却する、ランス外周冷却用供給流路を設ける。
(3)ランス外周冷却用供給流路の内側において上部からランスチップに向かって冷却水を流通させることでランスチップを冷却する、ランスチップ冷却用供給流路を設ける。
(4)供給流路を流通した冷却水を上部へと輸送する、排出流路を設ける。
2 第2の供給流路
3 排出流路
4 酸素流路
20 ランスチップ
100、200 精錬用水冷ランス
Claims (5)
- 少なくとも2系統の独立した供給流路を介して冷却水を循環させる構造を有する精錬用水冷ランスであって、
ランス外周管の内壁の上部から下部に向かって冷却水を流通させることでランスの外周を冷却する、第1の供給流路と、
前記第1の流路よりも内側において上部からランスチップに向かって冷却水を流通させることで前記ランスチップを冷却する、第2の供給流路と、
前記供給流路を流通した前記冷却水を上部へと輸送する、少なくとも1つの排出流路と、
を備える、精錬用水冷ランス。 - 前記第1の供給流路を流通した前記冷却水を上部へ輸送する排出流路と、前記第2の供給流路を流通した前記冷却水を上部へ輸送する排出流路とが、同一の流路である、
請求項1に記載の精錬用水冷ランス。 - 前記第1の供給流路を流通した前記冷却水を上部へと輸送する第1の排出流路と、前記第2の供給流路を流通した前記冷却水を上部へと輸送する第2の排出流路とを、別々に備える、
請求項1に記載の精錬用水冷ランス。 - 前記第1の供給流路を流通した後の前記冷却水の温度及び前記第2の供給流路を流通した後の前記冷却水の温度のうちの少なくとも一方の温度を測定する、温度測定手段を備える、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の精錬用水冷ランス。 - 請求項4に記載の精錬用水冷ランスを用いた脱炭吹練方法であって、
前記温度測定手段により測定された前記冷却水の温度に基づいて、ランスに供給する冷却水量、ランス先端から噴出させる酸素流量、及び、ランス高さのうちの少なくとも1つを調整する、
脱炭吹練方法。
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JP7417086B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-01-18 | 日本製鉄株式会社 | 上吹きランスの冷却方法、上吹きランスの冷却装置及び上吹きランス設備 |
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