JP2020100446A - 缶 - Google Patents

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淳 山下
友明 飯村
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友明 飯村
晶 韓
Akira Kan
晶 韓
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Abstract

【課題】缶重量の削減を図って缶の板厚を薄肉化しつつも、缶底の強度を十分に高めることができること。【解決手段】缶底4には、缶軸方向に沿う缶10の内側へ向けて凹むドーム部5と、ドーム部5の外周縁部に連なり、缶軸方向に沿う缶10の外側へ向けて突出するとともに缶軸回りの周方向に沿って延びる環状凸部7と、が形成され、環状凸部7のうち、ドーム部5に連なる内周壁14には、缶の縦断面視で、缶軸に直交する径方向の外側へ向けて凹む曲線状をなす第1凹曲面部1が形成され、この縦断面視で、ドーム部5には、缶軸上に位置するドームトップ16と、ドームトップ16の径方向の外側に接続し、ドームトップ16よりも曲率半径が小さい凹曲線状をなす第2凹曲面部2と、ドーム部5の外周縁部に配置され、第1凹曲面部1と第2凹曲面部2とを接続するとともに、第1凹曲面部1及び第2凹曲面部2に接する直線状をなすテーパ部17と、が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、飲料等の内容物が密封される缶に関するものであり、具体的には、缶の底部(缶底)形状に関する。
飲料等の内容物が充填、密封される缶として、缶胴(ウォール)と缶底(ボトム)とを有するとともに、缶胴の開口端部に缶蓋を巻締めた2ピース缶や、缶胴の開口端部にキャップが螺着されたボトル缶が知られている。
従来、図2に示されるように、缶50の缶底53には、缶軸O方向に沿う缶50の内側へ向けて凹むドーム部55と、ドーム部55の外周縁部に連なり、缶軸O方向に沿う缶50の外側へ向けて突出するとともに缶軸O回りの周方向に沿って延びる環状凸部(リム)57と、が形成されている。
また近年、CO排出量削減等環境保護の観点から、使用する原材料の削減による、アルミニウム缶の軽量化の要請が強くなっている。具体的には、0.1g以上(約1%以上)の缶重量削減を目指し、耐圧強度の低下や生産性を阻害せず、さらに流通ピンホールに強い軽量缶の開発が必要になっている。一缶あたり、0.1gの削減でも、アルミニウム缶市場年間180億缶に適用できれば、大きな環境負荷低減が達成できる。
缶50の軽量化を進める上では、板材(成形前の缶50の板状素材、以下ブランクということがある)の元板厚を薄くせざるを得ないが、薄いブランクを使用すると、元板厚が維持される缶底53の耐圧強度が低くなる。
耐圧強度が低くなると、内容物が封入された缶50の内圧の作用(上昇)により、図3に2点鎖線で示されるように、缶底53の環状凸部57が、缶軸O方向に沿う缶50の外側(図3における下方)へ突出しつつ、缶軸O方向に直交する径方向の外側(図3における左方)へ向けて変形する、いわゆるボトムグロースが発生する。
ボトムグロースが発生すると、缶50の高さ(缶軸O方向の全長)が安定せず製造・出荷の不具合の原因になるなどして、好ましくない。また、缶50の内圧が耐圧強度を超えると、缶底53のドーム部55が反転して缶軸O方向の外側に突出するバックリング(不図示)が生じる。
このようなボトムグロースやバックリングを抑制する手法として、缶底53の環状凸部57の内周壁(カウンターシンク)59を、径方向外側へ向けて凹ませて強度を高める、いわゆるボトムリフォーム加工(BPR加工)が知られている(例えば下記特許文献1、2を参照)。
特許第4112137号公報 米国特許第5704241号明細書
しかしながら、従来の缶においては、ボトムリフォーム加工を施した缶底の強度を、さらに高めることに改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、缶重量の削減を図って缶の板厚を薄肉化しつつも、缶底の強度を十分に高めることが可能な缶を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、缶胴と、缶底と、を有する缶であって、前記缶底には、缶軸方向に沿う当該缶の内側へ向けて凹むドーム部と、前記ドーム部の外周縁部に連なり、前記缶軸方向に沿う当該缶の外側へ向けて突出するとともに缶軸回りの周方向に沿って延びる環状凸部と、が形成され、前記環状凸部のうち、前記ドーム部に連なる内周壁には、前記缶軸方向に沿う縦断面視で、缶軸に直交する径方向の外側へ向けて凹む曲線状をなす第1凹曲面部が形成され、前記縦断面視で、前記ドーム部には、缶軸上に位置するドームトップと、前記ドームトップの前記径方向の外側に接続し、該ドームトップよりも曲率半径が小さい凹曲線状をなす第2凹曲面部と、前記ドーム部の外周縁部に配置され、前記第1凹曲面部と前記第2凹曲面部とを接続するとともに、前記第1凹曲面部及び前記第2凹曲面部に接する直線状をなすテーパ部と、が形成されることを特徴とする。
本発明の缶によれば、環状凸部の内周壁に連なるドーム部の外周縁部に、環状凸部の第1凹曲面部と、ドーム部の第2凹曲面部と、を接続するテーパ部が形成されており、該テーパ部は、この缶の縦断面視で第1、第2凹曲面部に接する直線状をなしている(つまり第1、第2凹曲面部の共通接線となっている)。このような特別な構成により、下記の顕著な作用効果を奏する。
すなわち、テーパ部の両端に接続する第1、第2凹曲面部が屈曲するように形成されることとなり、具体的には、缶の縦断面視において、直線状のテーパ部に接続させられる第1、第2凹曲面部の曲率半径が小さくなる(曲がり具合いがきつくなる)ことから、これら第1、第2凹曲面部に対して、応力が集中しやすくなる。つまり、応力が集中する箇所を、安定して複数箇所確保することができるので、缶底の強度が向上して変形が抑制される。このように、缶の内圧が上昇したときに、第1、第2凹曲面部(屈曲部)に応力が分散させられることで、缶の耐圧強度が高められる。
これにより、ボトムグロースやバックリングを効果的に抑制することができる。
より詳しくは、本発明の発明者が鋭意研究した結果、本発明とは異なり、例えば缶の縦断面視において、ドーム部の外周縁部が凹曲線状に形成されており、この外周縁部が内周壁の第1凹曲面部に直接接続された構成と比較して、本発明の構成によれば、有限要素法による強度解析の結果、2%以上も耐圧強度を向上できることが確認された。
また、ドーム部の外周縁部(テーパ部)の径方向内側に隣接して第2凹曲面部が配置されており、缶の縦断面視で、第2凹曲面部の曲率半径がドームトップの曲率半径よりも小さくされているので、ドーム部のなかでも環状凸部に近い第2凹曲面部において、缶底の変形を効果的に抑制することができる。従って、上述した効果がより顕著なものとなる。
以上より本発明によれば、缶重量の削減を図って缶の板厚を薄肉化しつつも、缶底の強度を十分に高めることが可能になる。またこれにより、缶の生産性を安定して高めることができ、かつ、品質を良好に維持することができる。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第1凹曲面部の曲率半径が、0.8〜1.2mmであることが好ましい。
上記構成によれば、環状凸部の内周壁にボトムリフォーム加工を施して第1凹曲面部を成形することにより上述のボトムグロースやバックリングを抑制する効果が得られつつ、さらに下記の効果を奏する。
すなわち、缶の縦断面視において、当該缶の外面における第1凹曲面部の曲率半径が0.8mm以上であるので、缶の表面処理層を破壊してしまうことなくこの第1凹曲面部を成形できる。つまり、表面処理層の性能を良好に維持することができるとともに、缶底の美観を損なうようなこともなく、安定して第1凹曲面部を成形できる。
また、缶の縦断面視において、当該缶の外面における第1凹曲面部の曲率半径が1.2mm以下であるので、成形後のスプリングバックが抑えられ、精度よくこの第1凹曲面部を成形できる。具体的には、スプリングバックが抑えられるので、所期する第1凹曲面部の形状を安定的に付与することができ、耐圧強度が安定して高められる。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第2凹曲面部の曲率半径が、3.0〜5.0mmであることが好ましい。
上記構成によれば、缶の縦断面視において、当該缶の外面における第2凹曲面部の曲率半径が3.0mm以上であるので、缶底の板厚がこの第2凹曲面部において減肉され過ぎるようなことが防止されて、所期する耐圧性能を安定して得ることができる。
また、缶の縦断面視において、当該缶の外面における第2凹曲面部の曲率半径が5.0mm以下であるので、該第2凹曲面部を適度に屈曲させて、この第2凹曲面部に応力を集中させやすくすることができる。つまり、応力が集中する箇所を、第1、第2凹曲面部の複数箇所に安定して設定できる(応力を確実に複数箇所に分散できる)ので、缶の耐圧強度が安定して高められる。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、前記第1凹曲面部の曲率半径の中心と、前記環状凸部における前記缶軸方向に沿う当該缶の外側の端縁と、の間の前記缶軸方向の距離が、2.0〜2.8mmであることが好ましい。
上記構成によれば、環状凸部の内周壁に第1凹曲面部をボトムリフォーム加工する際の加工容易性を向上できるとともに、成形精度を確保でき、耐圧強度を安定的に高めることができる。また、ボトムグロース量(変形量)を効果的に抑制することができる。
すなわち、前記距離が2.0mm以上であるので、環状凸部の内周壁に第1凹曲面部を成形する際、ボトムリフォーム機構(缶底再成形装置)の成形ローラを前記内周壁に接触させた状態を良好に維持することができ、安定してボトムリフォーム加工することができる。これにより、所期する第1凹曲面部の形状を安定的に付与することができ、耐圧強度が安定して高められる。
また、前記距離が2.8mm以下であるので、環状凸部における第1凹曲面部よりも缶軸方向に沿う缶の外側に位置する部分の、缶軸方向の長さを小さく抑えることができ、これによりボトムグロース量を確実に抑制できる。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、当該缶の外面のうち、前記第1凹曲面部における最も前記径方向の外側に位置する部分と、前記環状凸部における前記第1凹曲面部よりも前記缶軸方向に沿う当該缶の外側に位置する部分の、最も前記径方向の内側に位置する部分と、の間の前記径方向の距離が、0.8〜1.4mmであることが好ましい。
上記構成によれば、缶の縦断面視で、前記距離が0.8mm以上であるので、環状凸部の内周壁に、第1凹曲面部を十分な深さで成形することができ、所期する耐圧強度を安定して得ることができる。
また、缶の縦断面視で、前記距離が1.4mm以下であるので、環状凸部における第1凹曲面部、及び該第1凹曲面部よりも缶軸方向に沿う缶の外側に位置する部分において、缶底の板厚が減肉され過ぎたり破断するようなことが防止される。
本発明に係る缶によれば、缶重量の削減を図って缶の板厚を薄肉化しつつも、缶底の強度を十分に高めることができる。
本発明の一実施形態に係る缶において、缶底の要部を拡大して示す縦断面図である。 従来の缶の側面図であり、缶底を縦断面図で表している。 従来の缶の缶底を拡大して示す縦断面図であり、ボトムグロース現象について説明する図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る缶10について説明する。
本実施形態の缶10は、飲料等の内容物が充填、密封される2ピース缶である。
図1において、缶10は、缶胴(ウォール)3と缶底(ボトム)4とを有しており、内部に内容物が充填された状態で、図示しない缶蓋を缶胴3の開口端部に巻締めることで、密封される。缶10の外観については、上述した図2に示される従来の缶50と概ね同様であるが、本実施形態の缶10は、缶底4の構成が従来の缶底53とは異なっている。
なお、本明細書でいう缶10とは、缶胴3と缶底4とを有する有底筒状の缶(つまり内容物が充填される前の空缶)であってもよいし、或いは、内容物が充填され、缶蓋が装着された製品(流通品)としての缶であってもよい。
図1において、缶10の缶胴3及び缶底4は、互いに同軸に配置されており、本明細書では、これらの共通軸を缶軸(不図示)という(この缶軸については、図2に示される缶軸Oを参照)。また、缶軸方向のうち、缶10の外部から内部へ向かう方向を缶軸方向に沿う缶10の内側といい、缶軸方向のうち、缶10の内部から外部へ向かう方向を缶軸方向に沿う缶10の外側という。なお、本実施形態では、缶10の構成要素の説明を明りょうに行うため、缶軸方向に沿う缶底4側を下方といい、缶軸方向に沿う缶底4とは反対側(缶胴3の開口端部側)を上方ということがある。
また、缶軸に直交する方向を径方向といい、径方向のうち、缶軸に接近する向きを径方向の内側、缶軸から離間する向きを径方向の外側という。また、缶軸回りに周回する方向を周方向という。
また、本明細書でいう「凹」、「凸」、「凹む」、「突出する」とは、特に説明を行わない限り、缶10の外面(缶10の外部に露出する表面)における凹凸形状を表している。
また、図1に示される縦断面視において、各構成要素の説明に用いる「曲線(凹曲線・凸曲線)」、「直線」、「接線」とは、特に説明を行わない限り、この縦断面視で缶10の外面における各種の線を表している。
図1において、本実施形態の缶10のうち、缶胴3における上端部(不図示)は、該缶10の外部に開口する開口端部となっている。内容物は、この開口端部を通して缶10内に充填される。また、缶胴3における下端部は、缶底4により閉じられている。缶胴3の外径は、例えば65〜67mmである。
缶底4は、缶軸上に位置するとともに、上方(缶軸方向に沿う缶10の内側)へ向けて凹むドーム部5と、該ドーム部5の外周縁部に連なり、下方(缶軸方向に沿う缶10の外側)へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状凸部(リム)7と、を備える。
まず、缶底4の構成要素のうち、環状凸部7について説明する。
環状凸部7は、この缶10が正立姿勢(缶胴3の開口端部が上方を向く姿勢、図2を参照)となるように不図示の接地面(載置面)上に載置されたときに、該接地面に接するノーズ部(接地部)13と、該ノーズ部13の径方向内側(図1における右方)に位置する内周壁(カウンターシンク)14と、該ノーズ部13の径方向外側(図1における左方)に位置する外周壁(ヒール)15と、を備える。
ノーズ部13は、環状凸部7の下端縁(環状凸部7における缶軸方向に沿う缶10の外側の端縁)に位置している。
外周壁15は、缶胴3の下端部に連なっており、かつ、ノーズ部13を介して内周壁14の径方向外側に隣接配置されている。図1に示される缶軸方向に沿う缶10の縦断面視において、外周壁15は、缶胴3の下端部から下方に向かうに従い漸次径方向の内側へ向けて傾斜して形成されている。
外周壁15は、上端部が缶胴3の下端部に接続するとともに凸曲面状をなしており、下端部が内周壁14に接続するとともに凸曲面状をなしており、上端部と下端部との間に位置する中間部が凹曲面状をなしている。
また、外周壁15の上端部と缶胴3の下端部、及び、外周壁15の下端部(径方向内側の端部)と内周壁14の下端部(径方向外側の端部)は、図1の縦断面視で、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。
図1に示される縦断面視で、外周壁15の上端部は、径方向外側及び下方へ向けて(つまり外径側・斜め下方へ向けて)凸となる曲線状(凸曲線)に形成されている。そして缶10の周壁のうち、この凸曲線の曲率半径の中心を通り缶軸に垂直な仮想平面(不図示)を基準として、該仮想平面の下方が缶底4とされ、上方が缶胴3とされている。
またこの縦断面視において、外周壁15の下端部は、前記外径側・斜め下方へ向けて凸となる曲線状をなしており、この下端部が第1凸曲面部11とされている。図1の縦断面視で、缶10の外面における第1凸曲面部11の曲率半径R11は、1.8〜2.3mmである。
また、缶10の外面における外周壁15の上端部の曲率半径は、第1凸曲面部11の曲率半径R11よりも大きくされており、具体的には、例えば曲率半径R11の1.5〜3倍程度である。
また、缶10の外面における外周壁15の中間部(上端部と下端部の間に位置する部位)の曲率半径は、前記上端部の曲率半径よりも大きくされている。
図1の縦断面視で、外周壁15における上端部と中間部、及び、中間部と下端部(第1凸曲面部11)は、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。
また中間部は、この縦断面視における缶10の外面形状が、単一の円弧で形成されていなくてもよく、例えば、曲率半径が互いに異なる複数の円弧を組み合わせて形成されていてもよい。
内周壁14は、ドーム部5の径方向外側の端部(外周縁部)に連なっており、かつ、ノーズ部13を介して外周壁15の径方向内側に隣接配置されている。図1に示される縦断面視において、内周壁14は、全体としては缶軸方向に沿うようにノーズ部13から立設されている。
内周壁14は、その下方部分(下半分)が外周壁15に接続するとともに凸曲面状をなしており、その上方部分(上半分)がドーム部5の外周縁部に接続するとともに凹曲面状をなしている。
また、内周壁14の上端部とドーム部5の下端部(外周縁部)は、図1の縦断面視で、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。この接続部分については、詳しく後述する。
図1に示される縦断面視で、内周壁14の下方部分は、径方向内側へ向けて凸となる曲線状をなしており、この下方部分が第2凸曲面部12とされている。この縦断面視で、缶10の外面における第2凸曲面部12の曲率半径R12は、0.8〜1.0mmである。
またこの縦断面視において、内周壁14の上方部分は、径方向外側へ向けて凹む曲線状をなしており、この上方部分が第1凹曲面部1とされている。図1の縦断面視で、缶10の外面における第1凹曲面部1の曲率半径R1は、0.8〜1.2mmである。
この縦断面視で、内周壁14における上方部分(第1凹曲面部1)と下方部分(第2凸曲面部12)は、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。
図1に示される縦断面視で、第1凹曲面部1の曲率半径R1の中心と、ノーズ部13と、の間の缶軸方向の距離hは、2.0〜2.8mmである。より好ましくは、距離hは、2.0〜2.4mmである。
なお、本実施形態では、第1凹曲面部1の曲率半径R1の中心と、缶10の外面のうち、第1凹曲面部1において最も径方向の外側に位置する部分(最深部)と、の缶軸方向の位置が略同じとされている。従って、缶10の外面のうち、第1凹曲面部1において最も径方向の外側に位置する部分と、ノーズ部13と、の間の缶軸方向の距離も、上記距離hと同じく2.0〜2.8mmであり、より好ましくは、2.0〜2.4mmである。
またこの縦断面視で、缶10の外面のうち、第1凹曲面部1における最も径方向の外側に位置する部分と、環状凸部7における第1凹曲面部1よりも下方(缶軸方向に沿う缶10の外側)に位置する部分(つまり内周壁14の下方部分)の、最も径方向の内側に位置する部分と、の間の径方向の距離dが、0.8〜1.4mmである。
つまり、上記距離dとは、図1の縦断面視において、缶10の外面のうち、第1凹曲面部1の径方向の外端部(最深部)と、第2凸曲面部12の径方向の内端部(最頂部)と、の径方向の距離である。
次に、缶底4の構成要素のうち、ドーム部5について説明する。
ドーム部5は、缶軸上に位置するドームトップ16と、ドームトップ16の径方向外側に接続する第2凹曲面部2と、このドーム部5の径方向外側の端部(外周縁部)に配置されるとともに、内周壁14の第1凹曲面部1と上記第2凹曲面部2とを接続するテーパ部17と、を備える。
図1に示される縦断面視で、ドームトップ16は、缶軸上に位置するとともに上方(缶軸方向に沿う缶10の内側)へ向けて凹む曲線状をなす第1ドームトップ部21と、第1ドームトップ部21の径方向外側に連なり、上方及び径方向外側へ向けて(つまり外径側・斜め上方へ向けて)凹む曲線状をなすとともに、該第1ドームトップ部21の曲率半径よりも小さな曲率半径とされた第2ドームトップ部22と、を備える。
つまり本実施形態のドームトップ16は、複数の凹曲面(縦断面視で凹曲線)が組み合わされて形成されており、具体的には図1の縦断面視において、第1ドームトップ部21の曲率半径が例えば60mmであり、第2ドームトップ部22の曲率半径が例えば35mmである。
ただしこれに限定されるものではなく、この縦断面視においてドームトップ16は、上方へ向けて凹む単一の円弧で形成されていてもよい。この場合、ドームトップ16の曲率半径は、例えば48mmである。
また、図1の縦断面視においてドームトップ16が、3つ以上の凹曲線を組み合わせて形成されていてもよい。
図1に示される縦断面視で、第2凹曲面部2は、前記外径側・斜め上方へ向けて凹む曲線状に形成されており、また第2凹曲面部2の曲率半径R2は、ドームトップ16の曲率半径よりも小さくされている。具体的に、この縦断面視で、缶10の外面における第2凹曲面部2の曲率半径R2は、3.0〜5.0mmである。
そして、図1の縦断面視において、テーパ部17は、第1凹曲面部1及び第2凹曲面部2に接する直線状をなしている。またこの縦断面視で、テーパ部17は、第2凹曲面部2の外周縁部(下端部)から径方向外側へ向かうに従い漸次下方へ向けて傾斜して形成されている。
図1に示される縦断面視で、ドーム部5におけるドームトップ16と第2凹曲面部2、及び、第2凹曲面部2とテーパ部17は、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。また、ドームトップ16の第1ドームトップ部21と第2ドームトップ部22は、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。
また、ドーム部5の外周縁部(下端部)に位置するテーパ部17と、内周壁14の上端部に位置する第1凹曲面部1は、この縦断面視で、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっている。
次に、本実施形態の缶10の製造方法について、一例を説明する。
特に図示していないが、缶10は、アルミニウム合金材料の板材(ブランク)を用いて成形されており、具体的には、板材打ち抜き工程、絞りしごき工程(カッピング工程及びDI工程を含む)、トリミング工程、印刷工程、塗装工程、ネッキング工程、ボトムリフォーム工程、及びフランジング工程をこの順に経て、製缶される。なお、上記ネッキング工程の代わりにプリネッキング工程を用いてもよく、この場合、上述の塗装工程以降が、プリネッキング工程(第1ネッキング工程)、ボトムリフォーム工程、スムースネッキング工程又はスピンフローネッキング工程(第2ネッキング工程)、及びフランジング工程となる。
ただし、本実施形態の缶10の製造方法は、上述した缶底4の形状を付与できればよいことから、製造工程の種類や順序は上述したものに限られない。具体的に、本実施形態の缶10の製造方法は、缶底4の形状を付与するにあたって、少なくとも絞りしごき工程及びボトムリフォーム工程を備えていればよい。
ここで、ボトムリフォーム工程については、例えば上述の特許文献2(米国特許第5704241号明細書)に記載のボトムリフォーム機構(缶底再成形装置)を用いてボトムリフォーム加工(BPR加工)することができる。
ただし、本実施形態で説明した缶底4の形状を付与するにあたっては、上記特許文献2のFig.6やFig.14に記載のリフォーミングローラ(成形ローラ)26、230のローラ外周縁部の形状や、缶底4の内周壁14に対する周方向のオーバーラップ量(周方向のローラ成形長さ)や、缶軸方向及び径方向のローラ成形位置(リフォーミングローラのストローク長)などを適宜調整して、成形後に、所期する内周壁14及びドーム部5の形状となるように設定する必要がある。
そこで、特に図示していないが本実施形態では、リフォーミングローラのローラ軸に沿う縦断面視で、ローラ外周縁部をなす凸曲線の曲率半径を、0.8〜1.2mmに設定しており、より好ましくは1.0mmとした。
また、リフォーミングローラを缶底4の内周壁14に対して周方向に回転させる成形時のオーバーラップ量は、例えば20%(つまりローラ成形長さが周方向に計1.2回転)である。オーバーラップ量が20%であると、成形精度を安定して確保することができ、かつ、ローラへの成形負荷を抑えて工具寿命を延長できる。
以上説明した本実施形態の缶10によれば、環状凸部7の内周壁14に連なるドーム部5の外周縁部に、環状凸部7の第1凹曲面部1と、ドーム部5の第2凹曲面部2と、を接続するテーパ部17が形成されており、該テーパ部17は、この缶10の縦断面視で第1、第2凹曲面部1、2に接する直線状をなしている(つまり第1、第2凹曲面部1、2の共通接線となっている)。このような特別な構成により、下記の顕著な作用効果を奏する。
すなわち、テーパ部17の両端に接続する第1、第2凹曲面部1、2が屈曲するように形成されることとなり、具体的には、図1に示される縦断面視において、直線状のテーパ部17に接続させられる第1、第2凹曲面部1、2の曲率半径が小さくなる(曲がり具合いがきつくなる)ことから、これら第1、第2凹曲面部1、2に対して、応力が集中しやすくなる。つまり、応力が集中する箇所を、安定して複数箇所確保することができるので、缶底4の強度が向上して変形が抑制される。このように、缶10の内圧が上昇したときに、第1、第2凹曲面部(屈曲部)1、2に応力が分散させられることで、缶10の耐圧強度が高められる。
これにより、ボトムグロースやバックリングを効果的に抑制することができる。
より詳しくは、本発明の発明者が鋭意研究した結果、本実施形態とは異なり、例えば缶10の縦断面視において、ドーム部5の外周縁部が凹曲線状に形成されており、この外周縁部が内周壁14の第1凹曲面部1に直接接続された構成(不図示)と比較して、本実施形態の構成によれば、有限要素法による強度解析の結果、2%以上も耐圧強度を向上できることが確認された。
また、ドーム部5の外周縁部(テーパ部17)の径方向内側に隣接して第2凹曲面部2が配置されており、缶10の縦断面視で、第2凹曲面部2の曲率半径R2がドームトップ16の曲率半径よりも小さくされているので、ドーム部5のなかでも環状凸部7に近い第2凹曲面部2において、缶底4の変形を効果的に抑制することができる。従って、上述した効果がより顕著なものとなる。
以上より本実施形態によれば、缶重量の削減を図って缶10の板厚を薄肉化しつつも、缶底4の強度を十分に高めることが可能になる。またこれにより、缶10の生産性を安定して高めることができ、かつ、品質を良好に維持することができる。
また本実施形態では、缶10の縦断面視で、当該缶10の外面における第1凹曲面部1の曲率半径R1が、0.8〜1.2mmであるので、環状凸部7の内周壁14にボトムリフォーム加工を施して第1凹曲面部1を成形することにより、上述のボトムグロースやバックリングを抑制する効果が得られつつ、さらに下記の効果を奏する。
すなわち、缶10の縦断面視において、当該缶10の外面における第1凹曲面部1の曲率半径R1が0.8mm以上であるので、缶10の表面処理層を破壊してしまうことなくこの第1凹曲面部1を成形できる。つまり、表面処理層の性能を良好に維持することができるとともに、缶底4の美観を損なうようなこともなく、安定して第1凹曲面部1を成形できる。
また、缶10の縦断面視において、当該缶10の外面における第1凹曲面部1の曲率半径R1が1.2mm以下であるので、成形後のスプリングバックが抑えられ、精度よくこの第1凹曲面部1を成形できる。具体的には、スプリングバックが抑えられるので、所期する第1凹曲面部1の形状を安定的に付与することができ、耐圧強度が安定して高められる。
また本実施形態では、缶10の縦断面視で、当該缶10の外面における第2凹曲面部2の曲率半径R2が、3.0〜5.0mmであるので、下記の効果を奏する。
すなわち、缶10の縦断面視において、当該缶10の外面における第2凹曲面部2の曲率半径R2が3.0mm以上であるので、缶底4の板厚がこの第2凹曲面部2において減肉され過ぎるようなことが防止されて、所期する耐圧性能を安定して得ることができる。
また、缶10の縦断面視において、当該缶10の外面における第2凹曲面部2の曲率半径R2が5.0mm以下であるので、該第2凹曲面部2を適度に屈曲させて、この第2凹曲面部2に応力を集中させやすくすることができる。つまり、応力が集中する箇所を、第1、第2凹曲面部1、2の複数箇所に安定して設定できる(応力を確実に複数箇所に分散できる)ので、缶10の耐圧強度が安定して高められる。
また本実施形態では、缶10の縦断面視で、第1凹曲面部1の曲率半径R1の中心と、環状凸部7における缶軸方向に沿う缶10の外側の端縁(ノーズ部13)と、の間の缶軸方向の距離hが、2.0〜2.8mmであるので、下記の効果を奏する。
すなわち、環状凸部7の内周壁14に第1凹曲面部1をボトムリフォーム加工する際の加工容易性を向上できるとともに、成形精度を確保でき、耐圧強度を安定的に高めることができる。また、ボトムグロース量(変形量)を効果的に抑制することができる。
具体的には、前記距離hが2.0mm以上であるので、環状凸部7の内周壁14に第1凹曲面部1を成形する際、ボトムリフォーム機構(缶底再成形装置)の成形ローラを内周壁14に接触させた状態を良好に維持することができ、安定してボトムリフォーム加工することができる。これにより、所期する第1凹曲面部1の形状を安定的に付与することができ、耐圧強度が安定して高められる。
また、前記距離hが2.8mm以下であるので、環状凸部7における第1凹曲面部1よりも下方(缶軸方向に沿う缶10の外側)に位置する部分の、缶軸方向の長さを小さく抑えることができ、これによりボトムグロース量を確実に抑制できる。なお、前記距離hが2.4mm以下であると、ボトムグロース量をより確実に抑制でき、好ましい。
また本実施形態では、缶10の縦断面視で、当該缶10の外面のうち、第1凹曲面部1における最も径方向の外側に位置する部分(最深部)と、環状凸部7における第1凹曲面部1よりも下方(缶軸方向に沿う缶10の外側)に位置する部分の、最も径方向の内側に位置する部分(最頂部)と、の間の径方向の距離dが、0.8〜1.4mmであるので、下記の効果を奏する。
すなわち、缶10の縦断面視で、前記距離dが0.8mm以上であるので、環状凸部7の内周壁14に、第1凹曲面部1を十分な深さで成形することができ、所期する耐圧強度を安定して得ることができる。
また、缶10の縦断面視で、前記距離dが1.4mm以下であるので、環状凸部7における第1凹曲面部1、及び該第1凹曲面部1よりも下方(缶軸方向に沿う缶10の外側)に位置する部分(第2凸曲面部12)において、缶底4の板厚が減肉され過ぎたり破断するようなことが防止される。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、缶10が、缶胴3の開口端部に缶蓋を巻締めた2ピース缶であるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち本発明は、缶胴の開口端部が、該開口端部以外の部位よりも縮径されているとともに、この開口端部にキャップが螺着されたボトル缶に対しても適用可能である。
また、曲率半径R1、R2、R11、R12、及び、距離h、dは、前述の実施形態で説明した各数値範囲に限定されるものではない。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及びなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 第1凹曲面部
2 第2凹曲面部
3 缶胴
4 缶底
5 ドーム部
7 環状凸部
10 缶
13 ノーズ部(環状凸部における缶軸方向に沿う缶の外側の端縁)
14 内周壁
16 ドームトップ
17 テーパ部
d 距離
h 距離
R1 第1凹曲面部の曲率半径
R2 第2凹曲面部の曲率半径
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、缶胴と、缶底と、を有する缶であって、前記缶底には、缶軸方向に沿う当該缶の内側へ向けて凹むドーム部と、前記ドーム部の外周縁部に連なり、前記缶軸方向に沿う当該缶の外側へ向けて突出するとともに缶軸回りの周方向に沿って延びる環状凸部と、が形成され、前記環状凸部のうち、前記ドーム部に連なる内周壁には、前記缶軸方向に沿う縦断面視で、缶軸に直交する径方向の外側へ向けて凹む曲線状をなす第1凹曲面部が形成され、前記縦断面視で、前記ドーム部には、缶軸上に位置するドームトップと、前記ドームトップの前記径方向の外側に接続し、該ドームトップよりも曲率半径が小さい凹曲線状をなす第2凹曲面部と、前記ドーム部の外周縁部に配置され、前記第1凹曲面部と前記第2凹曲面部とを接続するとともに、前記第1凹曲面部及び前記第2凹曲面部に接する直線状をなすテーパ部と、が形成され、前記環状凸部は、前記内周壁の径方向外側に隣接配置される外周壁を備え、前記縦断面視において、前記外周壁の前記缶軸方向に沿う前記缶底側の下端部は、凸曲線状をなす第1凸曲面部とされており、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第1凸曲面部の曲率半径は、1.8〜2.3mmであることを特徴とする。
以上より本発明によれば、缶重量の削減を図って缶の板厚を薄肉化しつつも、缶底の強度を十分に高めることが可能になる。またこれにより、缶の生産性を安定して高めることができ、かつ、品質を良好に維持することができる。
また、本発明の缶において、前記内周壁は、前記第1凹曲面部よりも前記缶軸方向に沿う当該缶の外側に位置する第2凸曲面部を有し、前記縦断面視で、前記第2凸曲面部は、径方向内側へ向けて凸となる曲線状をなしており、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第2凸曲面部の曲率半径は、0.8〜1.0mmであることとしてもよい。
また、本発明の缶において、前記内周壁は、前記第1凹曲面部よりも前記缶軸方向に沿う当該缶の外側に位置する第2凸曲面部を有し、前記縦断面視で、前記第2凸曲面部は、径方向内側へ向けて凸となる曲線状をなしており、前記縦断面視で、前記第1凹曲面部と前記第2凸曲面部は、互いの接続部分において共通の接線を有するように、滑らかに連なっていることとしてもよい。
また、本発明の缶において、前記外周壁は、前記缶軸方向に沿う前記缶胴の開口端部側の上端部が凸曲面状をなしており、前記上端部と前記第1凸曲面部との間に位置する中間部が凹曲面状をなしており、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記中間部の曲率半径は、前記上端部の曲率半径よりも大きくされていることとしてもよい。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第1凸曲面部の曲率半径の中心を円中心とし前記第1凸曲面部が円周の一部とされる仮想円の内部に、当該缶の外面における前記第1凹曲面部の曲率半径の中心があることとしてもよい。
また、本発明の缶において、前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第1凸曲面部の曲率半径の中心を円中心とし前記第1凸曲面部が円周の一部とされる仮想円と、当該缶の外面における前記第2凹曲面部の曲率半径の中心を円中心とし前記第2凹曲面部が円周の一部とされる仮想円とが、互いに重なることとしてもよい。

Claims (5)

  1. 缶胴と、缶底と、を有する缶であって、
    前記缶底には、
    缶軸方向に沿う当該缶の内側へ向けて凹むドーム部と、
    前記ドーム部の外周縁部に連なり、前記缶軸方向に沿う当該缶の外側へ向けて突出するとともに缶軸回りの周方向に沿って延びる環状凸部と、が形成され、
    前記環状凸部のうち、前記ドーム部に連なる内周壁には、前記缶軸方向に沿う縦断面視で、缶軸に直交する径方向の外側へ向けて凹む曲線状をなす第1凹曲面部が形成され、
    前記縦断面視で、前記ドーム部には、
    缶軸上に位置するドームトップと、
    前記ドームトップの前記径方向の外側に接続し、該ドームトップよりも曲率半径が小さい凹曲線状をなす第2凹曲面部と、
    前記ドーム部の外周縁部に配置され、前記第1凹曲面部と前記第2凹曲面部とを接続するとともに、前記第1凹曲面部及び前記第2凹曲面部に接する直線状をなすテーパ部と、が形成されることを特徴とする缶。
  2. 請求項1に記載の缶であって、
    前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第1凹曲面部の曲率半径が、0.8〜1.2mmであることを特徴とする缶。
  3. 請求項1又は2に記載の缶であって、
    前記縦断面視で、当該缶の外面における前記第2凹曲面部の曲率半径が、3.0〜5.0mmであることを特徴とする缶。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の缶であって、
    前記縦断面視で、
    前記第1凹曲面部の曲率半径の中心と、
    前記環状凸部における前記缶軸方向に沿う当該缶の外側の端縁と、の間の前記缶軸方向の距離が、2.0〜2.8mmであることを特徴とする缶。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の缶であって、
    前記縦断面視で、当該缶の外面のうち、
    前記第1凹曲面部における最も前記径方向の外側に位置する部分と、
    前記環状凸部における前記第1凹曲面部よりも前記缶軸方向に沿う当該缶の外側に位置する部分の、最も前記径方向の内側に位置する部分と、の間の前記径方向の距離が、0.8〜1.4mmであることを特徴とする缶。
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