JP2004210403A - キャッピング成形方法及びキャッピング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 絞り加工することなく、ボトル缶カール部とキャップ材間の密封性を良好に保つこと。
【解決手段】 段差形成工程時、キャッピング装置7に設けられたローラ76がキャップ材6に対し外部側方から押圧することによって、キャップ材6の肩部に段差部8が形成される。ローラ76は、外周が適宜の径からなる円弧上に形成されると共に、キャッピング装置7に複数配設され、ボトル缶1の口金部2にキャップ材6が被せられたとき、キャッピング装置7の駆動によりキャップ材6に外部側方から押圧しながら周囲を回転することで、キャップ材6の肩部に所望の深さ寸法の段差部8を形成するようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】 段差形成工程時、キャッピング装置7に設けられたローラ76がキャップ材6に対し外部側方から押圧することによって、キャップ材6の肩部に段差部8が形成される。ローラ76は、外周が適宜の径からなる円弧上に形成されると共に、キャッピング装置7に複数配設され、ボトル缶1の口金部2にキャップ材6が被せられたとき、キャッピング装置7の駆動によりキャップ材6に外部側方から押圧しながら周囲を回転することで、キャップ材6の肩部に所望の深さ寸法の段差部8を形成するようになっている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、キャッピング成形方法及びキャッピング装置に関する。
近年、アルミニウム製スクリューキャップを有した、リシール可能なオールアルミニウム製飲料用ボトル缶が広く使われるようになったが、アルミニウム合金を絞りしごき加工して形成した、1ピースのボトル缶(キャップを含めると2ピースボトル缶とも言う)が主流になってきている。
このようなボトル缶は、従来、DI成形によって有底筒状に形成した後、図7(a)に示すように、開口部を複数回ネックイン加工することにより縮径してテーパー部1a、及び口金部2を形成し、次いで、同図(b)に示すように口金部2を膨出成形することにより、かぶら部4を形成し、更に同図(c)に示すように口金部2にねじ(雄ねじ)部3を形成し、また更にカール部5を形成する。カール部5は、更に同図(d)に示すようにスロット加工されることで潰され、これにより若干のアールを有する突出部が形成されて、キャップ巻き締め後にキャップライナーにその突出部が食い込んで高い密封性が得られる。
このように形成されたボトル缶1は、その後、内容物が充填され、ボトル缶1の口金部2に、図8に示すようにキャップ材6が被着され、キャップ付きボトル缶とされる。ここでは、ボトル缶1に装着前のものを「キャップ材6」と呼び、装着後のものを「キャップ」と呼ぶ。
なお、ボトル缶1の口金部2に被着されるキャップ材6は、図9に示すように、天面部61、ナール62、グルーブ63、スコア65を有するビード64、及びフレアー66とを有して有底筒状に形成され、天面部61の内側にはシール材であるライナー67が貼着されている。
なお、ボトル缶1の口金部2に被着されるキャップ材6は、図9に示すように、天面部61、ナール62、グルーブ63、スコア65を有するビード64、及びフレアー66とを有して有底筒状に形成され、天面部61の内側にはシール材であるライナー67が貼着されている。
このようなキャップ材6は、以下のようにしてキャッピング加工がなされることで被着される。
つまり、図10に示すように、筒状のプレッシャーブロック71と、このプレッシャーブロック71の中央に軸方向に移動可能に設けられたプレッシャーブロックインサート72と、ROローラ73、PPローラ74とを備えたキャッピング装置7を用い、図11(a)に示すように、ボトル缶1の口金部2に被せられたキャップ材6の天面部61をプレッシャーブロックインサート72が缶底方向に押圧して押さえる。次いで、図11(b)に示すように、プレッシャーブロック71が天面部61の外周側を缶底方向に押圧しながら所望の深さ及び径方向に絞り加工することで、キャップ材6の肩部に段差部8を形成(段差部形成工程)、さらにその状態でROローラ73が口金部2のねじ部3に沿って回転することで、キャップ材6の周囲に雌ねじを形成すると共に、PPローラ74がかぶら部4に沿い転動することでフレアー66が巻き締められ(巻締め工程)、これによってキャップ材6が図8のように口金部2に被着されて、ライナー67が口金部2のカール部5と密に接することで密封性が確保されるようになっている。なお、図11において、符号75はプレッシャーブロックインサート72を缶底方向に付勢させるスプリングである。
このボトル缶及びキャップ間の密封性に関連する先行技術としては、各種のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようにしてボルト缶1にキャップが被着された後、内容物に応じて殺菌処理が行われる。
特開2001−301888号公報
つまり、図10に示すように、筒状のプレッシャーブロック71と、このプレッシャーブロック71の中央に軸方向に移動可能に設けられたプレッシャーブロックインサート72と、ROローラ73、PPローラ74とを備えたキャッピング装置7を用い、図11(a)に示すように、ボトル缶1の口金部2に被せられたキャップ材6の天面部61をプレッシャーブロックインサート72が缶底方向に押圧して押さえる。次いで、図11(b)に示すように、プレッシャーブロック71が天面部61の外周側を缶底方向に押圧しながら所望の深さ及び径方向に絞り加工することで、キャップ材6の肩部に段差部8を形成(段差部形成工程)、さらにその状態でROローラ73が口金部2のねじ部3に沿って回転することで、キャップ材6の周囲に雌ねじを形成すると共に、PPローラ74がかぶら部4に沿い転動することでフレアー66が巻き締められ(巻締め工程)、これによってキャップ材6が図8のように口金部2に被着されて、ライナー67が口金部2のカール部5と密に接することで密封性が確保されるようになっている。なお、図11において、符号75はプレッシャーブロックインサート72を缶底方向に付勢させるスプリングである。
このボトル缶及びキャップ間の密封性に関連する先行技術としては、各種のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようにしてボルト缶1にキャップが被着された後、内容物に応じて殺菌処理が行われる。
ところで、ボトル缶1にキャップ材6が被せられ、プレッシャーブロック71で、キャップ外周面に絞り加工を施すときに、130kgf/ 平方センチメートル程度の軸線方向への荷重が発生し、万一、ボトル缶の缶胴にへこみがある場合には、缶胴座屈の恐れがあった。また、コスト低減のため、缶胴を薄肉にしたいので、しぼり荷重を極力小さくしても、良好な密封性が得られるような巻締めが行えるようにしたいという課題があった。
さらに、飲料が高炭酸飲料であるとか、低炭酸飲料であってレトルト殺菌が必要であるとか、より高い密封性が要求される場合、しぼり(段差部)の深さを大きくしたいが、この場合、缶軸方向に荷重が高くなってしまう不都合があった。
さらに、飲料が高炭酸飲料であるとか、低炭酸飲料であってレトルト殺菌が必要であるとか、より高い密封性が要求される場合、しぼり(段差部)の深さを大きくしたいが、この場合、缶軸方向に荷重が高くなってしまう不都合があった。
上記の問題を解決するため、ボトル缶1のカール部5の外周面とライナー67との接触面積を大きくする、或いは押し付け力を大きくするため、ボトル缶1の口金部2に被せるキャップ材6の軸方向の押圧力を大きくして段差部8の深さを大きく形成すると、ボトル缶1がアルミニウムのような軟質金属であり、かつDI缶のように板厚が薄い場合、ねじ部3が変形してかえって密封性を阻害したり、場合によっては缶胴を座屈させてしまう不都合があったため、より深い段差部を形成することが困難であった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ねじ部や缶胴を座屈させずに、深い段差部を形成するとともに、段差アールを小さくし、ボトル缶のカール部とキャップライナーとの密着性を良好にし、密封性のよいボトル缶を製造するための方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、ボトル缶の口金部にキャップ材を被せて、該キャップ材の肩部に段差部を形成する段差部形成工程と、キャップ材の周囲に口金部のねじ部に対応するねじを形成して口金部にキャップ材を巻き締める巻締め工程とを有するキャップ成形方法において、前記段差部形成工程は、前記キャップ材の肩部に対し、前記ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて前記段差部を形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、キャップ材の肩部に対しボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができ、しかも段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる。
請求項1に係る発明は、ボトル缶の口金部にキャップ材を被せて、該キャップ材の肩部に段差部を形成する段差部形成工程と、キャップ材の周囲に口金部のねじ部に対応するねじを形成して口金部にキャップ材を巻き締める巻締め工程とを有するキャップ成形方法において、前記段差部形成工程は、前記キャップ材の肩部に対し、前記ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて前記段差部を形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、キャップ材の肩部に対しボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができ、しかも段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のキャップ成形方法において、前記段差部形成工程は、キャップ材の肩部に対し少なくとも1個のローラを外部側方から押圧して前記段差部を形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、ローラをキャップ材の肩部に対し外部側方から押圧することにより段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができ、しかも段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、ローラをキャップ材の肩部に対し外部側方から押圧することにより段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができ、しかも段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のキャップ成形方法において、前記段差部形成工程は、キャッピング装置に設けられたプレッシャーブロックの先端部を前記キャップ材の天面に形成された凹部に嵌め込むと共に、前記キャップ材の肩部に対し、前記ボトル缶の前記軸線に略垂直な方向から荷重をかけて前記段差部を形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、ボトル缶の軸線に対して略垂直な方向からローラがキャップ材の肩部に荷重を加えるため、ボトル缶の口金部に加えられる缶底方向の押圧力が軽減され、ボトル缶の口金部が挫屈し難くい。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、ボトル缶の軸線に対して略垂直な方向からローラがキャップ材の肩部に荷重を加えるため、ボトル缶の口金部に加えられる缶底方向の押圧力が軽減され、ボトル缶の口金部が挫屈し難くい。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のキャップ成形方法において、前記段差部形成工程は、前記ローラが前記ボトル缶の前記軸線方向に変位しつつ前記段差部を形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップの成形方法によれば、段差部形成時において、ローラがボトル缶の軸線方向に変位することから、キャップ材はボトル缶の口金部に押圧されることになり、キャップ材のフレアをボトル缶のかぶら部に巻き締める工程において、キャップ材のフレアがボトル缶のかぶら部に位置させられることになり、キャップ材のフレアが確実にボトル缶のかぶら部に巻締められることになる。
この発明に係るキャップの成形方法によれば、段差部形成時において、ローラがボトル缶の軸線方向に変位することから、キャップ材はボトル缶の口金部に押圧されることになり、キャップ材のフレアをボトル缶のかぶら部に巻き締める工程において、キャップ材のフレアがボトル缶のかぶら部に位置させられることになり、キャップ材のフレアが確実にボトル缶のかぶら部に巻締められることになる。
請求項5に係る発明は、請求項1又は2記載のキャップ成形方法において、前記キャップ材の肩部に、予め仮段差部を形成した後、該仮段差部から前記段差部を最終的に形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、キャップ材に仮段差部を形成し、この仮段差部から最終的な段差部を形成するので、段差部の形成時において小さな押圧力で済ませることができる。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、キャップ材に仮段差部を形成し、この仮段差部から最終的な段差部を形成するので、段差部の形成時において小さな押圧力で済ませることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のキャップ成形方法において、仮段差部を、キャッピング装置に設けられたプレッシャーブロックによりキャップ材を押さえ付けながら形成することを特徴とする。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、プレッシャーブロックによってキャップ材を押さえ付けながら仮段差部を形成するので、ボトル缶の口金部においてその軸線とキャップ材の軸線とを略一致させることができ、これにより、ボトル缶に対するキャップ材の調心機能を果たすことができる。
この発明に係るキャップ成形方法によれば、プレッシャーブロックによってキャップ材を押さえ付けながら仮段差部を形成するので、ボトル缶の口金部においてその軸線とキャップ材の軸線とを略一致させることができ、これにより、ボトル缶に対するキャップ材の調心機能を果たすことができる。
請求項6に係る発明は、ボトル缶の口金部にキャップ材を被せて、該キャップ材の肩部に段差部を形成すると共に、キャップ材の周囲に口金部のねじ部に対応するねじを形成して口金部にキャップ材を巻き締めるキャッピング装置において、前記段差部を形成する手段が、前記ボトル缶の軸線方向に交叉する方向から荷重をかけて該段差部を形成する手段であることを特徴とする。
この発明に係るキャッピング装置によれば、ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、ボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり座屈するのを防止することができる。
この発明に係るキャッピング装置によれば、ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、ボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり座屈するのを防止することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6記載のキャッピング装置において、前記段差部を形成する手段は、前記キャップ材の肩部を外部側方から押圧する少なくとも1個のローラを備えてなることを特徴とする。
この発明に係るキャッピング装置によれば、ボトル缶の軸線に交叉する方向からローラにより荷重をかけて段差部を形成するので、ボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり座屈するのを防止することができる。
この発明に係るキャッピング装置によれば、ボトル缶の軸線に交叉する方向からローラにより荷重をかけて段差部を形成するので、ボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり座屈するのを防止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項8に記載のキャッピング装置において、前記キャップ材の天面を押圧するプレッシャーブロックが設けられ、該プレッシャーブロックの先端部には先端側に向かう程縮径されたテーパ部が形成されると共に、前記ローラの外周縁部には前記テーパ部に対応する傾斜部が形成されていることを特徴とする。
この発明に係るキャッピング装置によれば、プレッシャーブロックの先端部にローラが当接すると、ローラは、ボトル缶の軸線方向に案内されることになり、キャップ材をボトル缶の缶底方向に押圧することになる。
この発明に係るキャッピング装置によれば、プレッシャーブロックの先端部にローラが当接すると、ローラは、ボトル缶の軸線方向に案内されることになり、キャップ材をボトル缶の缶底方向に押圧することになる。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
請求項1及び2に係る発明によれば、キャップ材の肩部に対し、ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形されたり缶胴を座屈させてしまうのを防止することができ、小さな押圧力で段付部を確実に形成できると共に、段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる効果が得られる。また、段差部絞り深さの周方向の寸法のバラツキを小さくすることができ、口金部の密封性の向上を図ることができる。
請求項1及び2に係る発明によれば、キャップ材の肩部に対し、ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形されたり缶胴を座屈させてしまうのを防止することができ、小さな押圧力で段付部を確実に形成できると共に、段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる効果が得られる。また、段差部絞り深さの周方向の寸法のバラツキを小さくすることができ、口金部の密封性の向上を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、ボトル缶の軸線に対して略垂直な方向から荷重をかけて段差部を形成するため、ボトル缶の口金部のカール部やねじ部の変形を確実に防止することができる。
請求項4及び9に係る発明によれば、キャップ材が缶底方向に押圧されることから、フレアがかぶら部に位置させられることになり、フレアを良好にかぶら部に巻き締めることができる。
請求項5に係る発明によれば、仮段差部を形成した後に最終的な段差部を形成するので、段差部の形成時で小さな押圧力で良好に形成できる効果が得られる。
請求項6に係る発明によれば、ボトル缶の口金部においてその軸線とキャップ材の軸線とを略一致させることができ、ボトル缶に対するキャップ材の調心機能を果たすことができる効果が得られる。
請求項7及び8に係る発明によれば、ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて段差部を形成するので、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴を座屈させてしまうのを防止することができ、小さな押圧力で段付部を確実に形成できると共に、段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる効果が得られる。また、段差部絞り深さの周方向の寸法のバラツキを小さくすることができ、口金部の密封性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態に係るキャップ成形方法を適用したキャッピング装置を示す図である。なお、前述した図7〜図13の構成と同一の要素については、これら図7〜図13を参照して説明する。
キャップ材6は、図8〜図11に示すように、天面部61とナール62とグルーブ63とスコア65を有するビード64とフレアー66とが形成されて有底筒状をなし、また天面部61の内側にはシール材であるライナー67が貼着されており、ボトル缶1内に内容物が充填されると口金部2に被せられ、かつ巻き締められることで被着される。
その際、キャップ材6の肩部に段差部8が形成され(段差部形成工程)ると共に、その状態でROローラ73が口金部2のねじ部3に沿って回転することで、キャップ材6の周囲に雌ねじを形成すると共に、PPローラ74がかぶら部4に沿い転動することでフレアー66が巻き締められ(巻締め工程)、これによって口金部2に被着される。
この実施形態においては、上記段差形成工程時、キャッピング装置7に設けられたローラ76がキャップ材6に対し外部側方から押圧することによって、キャップ材6の肩部に段差部8が形成される。 即ち、ローラ76は、ROローラ73と同様、外周が適宜の径からなる円弧上に形成されると共に、図示しないキャッピング装置に複数配設され、図1に示すように、ボトル缶1の口金部2にキャップ材6が被せられたとき、キャッピング装置7の駆動によりキャップ材6に外部側方から押圧しながら周囲を回転することで、キャップ材6の肩部に所望の深さ寸法の段差部8を形成するようになっている。その際、ローラ76は、キャップ材6に対し水平線上で2から45°の角度範囲θで斜めに傾斜しながら押圧するようになっている。そのため、このキャッピング装置7は、複数のローラ76が上記角度範囲θの状態で軸線周りに自転すると共に、ボトル缶1の軸線周りに公転するように構成されている。
なお、図1において、図7から図13と同一部分には同一符号を付している。
なお、図1において、図7から図13と同一部分には同一符号を付している。
この実施形態は、上記のように構成されるので、いま、口金部2にねじ部3、かぶら部4及びカール部5が形成されたボトル缶1に炭酸飲料等の内容物が充填された後、そのボトル缶1の口金部2にキャップ材6が被せられると、キャッピング装置7によってキャッピングされることでキャップ材6が口金部2に巻き締められて被着される。
その際、キャッピング装置7により、ローラ76がキャップ材6に対して外部側方から斜めに傾斜した状態で押圧することでキャップ材6の肩部に段差部8を形成することとなる。
即ち、この成形方法によれば、ローラ76が外部側方からキャップ材6の肩部を押圧することで、所望形状の段差部8を形成するので、従来のように軸線にそって缶底方向へ押圧することが不要になり、ボトル缶1の口金部2のカール部5やねじ部3が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができる。しかも、ローラ76が外部側方から押圧すると、段差部8の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することができるので、カール部5の外周壁とライナー67と間の軸方向の接触長さをより大きくして接触面積を増大させることができる。
即ち、この成形方法によれば、ローラ76が外部側方からキャップ材6の肩部を押圧することで、所望形状の段差部8を形成するので、従来のように軸線にそって缶底方向へ押圧することが不要になり、ボトル缶1の口金部2のカール部5やねじ部3が変形したり缶胴が座屈するのを防止することができる。しかも、ローラ76が外部側方から押圧すると、段差部8の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することができるので、カール部5の外周壁とライナー67と間の軸方向の接触長さをより大きくして接触面積を増大させることができる。
また、図示していないが、ローラ76による段差部8の形成時、若しくはその形成後、キャッピング装置7のROローラ73によってキャップ材6の周囲に雌ねじが形成されると共に、PPローラ74によってフレアー66が巻き締められることで巻締め加工が行われ、従って、各ローラによってキャップ材6に必要な全ての加工を行えるので、ボトル缶1の口金部2にキャップ材6を確実に被着することができる。
なお、上記実施の形態において、ローラ76がROローラ73及びPPローラ74と別個に設けられた例を示したが、例えば雌ねじを形成するROローラ73で代用することもでき、複数のローラが外部側方から押圧することで段差部8を形成することができる。
図2は、この発明の第2の実施の形態に係る成形方法を適用したキャッピング装置を示している。
この実施の形態は、二台のキャッピング装置7A、7Bを用いる。まず図2(a)に示すように、一台目のキャッピング装置7Aに設けられたプレッシャーブロック71がキャップ材6を押さえてその肩部に仮段差部8aを形成するとともに、ROローラ73がねじ部を形成し、その後同図(b)に示すように、二台目のキャッピング7B装置に設けられたローラ76が仮段差部8aの部分を更に押圧することで、所望形状の段差部8を形成するようにしている。なお、ROローラ73は、キャップ材6に雌ねじを形成することから、θ1=2〜3°程度に傾斜している。
この実施の形態は、二台のキャッピング装置7A、7Bを用いる。まず図2(a)に示すように、一台目のキャッピング装置7Aに設けられたプレッシャーブロック71がキャップ材6を押さえてその肩部に仮段差部8aを形成するとともに、ROローラ73がねじ部を形成し、その後同図(b)に示すように、二台目のキャッピング7B装置に設けられたローラ76が仮段差部8aの部分を更に押圧することで、所望形状の段差部8を形成するようにしている。なお、ROローラ73は、キャップ材6に雌ねじを形成することから、θ1=2〜3°程度に傾斜している。
上記の場合、キャッピング装置7Aにおいて、図2(a)に示すように、プレッシャーブロック71及びプレッシャーブロックインサート72がキャップ材6の天面部61側を押さえ付けた状態で仮段差部8aを形成し、またキャッピング装置7Bにおいて、プレッシャーブロックインサート72のみがキャップ材6の天面部61を押さえ付けている。この際、キャッピング装置7A側の前記インサート72の押圧力は700N以上1000N以下であり、キャッピング装置7B側の前記インサート72の押圧力は98N以上500Nである。
この実施形態によれば、キャップ材6に段差部8を形成する場合、仮段差部8aを形成した後、最終的に所望の形状の段差部8に形成される段階加工を行うので、従来に比較すると、仮段差部8a及び段差部8の双方の形成時において小さな押圧力で段差部8を形成できる結果、前述した第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
しかも、一台目のキャッピング装置7Aにおいて、プレッシャーブロック71及びプレッシャーブロックインサート72がキャップ材6を押さえ付けながら仮段差部8aを形成するので、ボトル缶1の口金部2においてその軸線とキャップ材6の軸線とを略一致させた状態で仮段差部8aが形成されることとなり、これにより、ボトル缶1に対してキャップ材6を位置決めできて、いわゆる調心機能を果たすことができ、段差部8及び雌ねじの形成とフレアー66の巻き締めとを良好に行うことができる。
また、キャッピング装置7Aのプレッシャーブロック71がキャップ材6の肩部に仮段差部8aを形成している間、ローラ74がキャップ材6のフレアー66を巻き締めるようにし、また二台目のキャッピング7Bのローラ76が設定された形状の段差部8を形成している間、PPローラ74がフレアー66を再度巻き締めることでキャップ材のスプリングバックを消滅させるので、キャップ材6の被着を確実に行える。
なお、ローラ76は、外部側方から押圧することで段差部8を形成するが、それらの半径Rを適宜選定することが好ましく、例えば0.3〜1.3mmが望ましい。
これは、図3に示すように、Oをボトル缶の軸線、Rtをキャップ材の外側に膨らんだ天面側の円弧、Rdを同じく内側に凹んだ円弧、Pを円弧Rtと円弧Rdとの変曲点とした場合、キャップ材6の形状との関係からαが−20°≦α≦5°の範囲となることに起因する。α1は変曲点における接線である。
これは、図3に示すように、Oをボトル缶の軸線、Rtをキャップ材の外側に膨らんだ天面側の円弧、Rdを同じく内側に凹んだ円弧、Pを円弧Rtと円弧Rdとの変曲点とした場合、キャップ材6の形状との関係からαが−20°≦α≦5°の範囲となることに起因する。α1は変曲点における接線である。
表1は、上記の段差部を、本発明による方法及び従来方法により形成した場合の実験結果を示す図である。
実験は、段差部を本発明による方法及び従来方法で形成し、それぞれの場合におけるキャップの周方向複数箇所の寸法を測定した。測定箇所は、図4に示すように、キャップ材の周面に(1)〜(13)に亘ってねじ切りを行った場合において、(1)〜(6)の位置の絞り深さ寸法を測定したものである。
この表から明らかなように、本発明により段差部を形成した場合には、従来方法と較べて、周方向の絞り深さのバラツキが小さくなることが明らかである。従って、この発明により段差部を形成した場合には、口金部の密封性の向上を図ることができる。
この表から明らかなように、本発明により段差部を形成した場合には、従来方法と較べて、周方向の絞り深さのバラツキが小さくなることが明らかである。従って、この発明により段差部を形成した場合には、口金部の密封性の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態においては、ローラにより段差部を形成するようにしたが、ローラに代えて、縮径成形或いは転動成形のように、ボトル缶を鉛直方向に位置させた場合に水平方向(ボトル缶の軸線に交叉する方向)から荷重をかけて段差部を形成する方法であれば、いかなる成形方法であってもよい。
図5は、第3の実施形態を示す図であって、キャップ材6の肩部8bに段差部8を形成する段差形成工程を示す図である。
なお、前述した図1〜4及び図7〜図12の構成と同一の要素については、これら図1〜図4と図7〜図12と同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、前述した図1〜4及び図7〜図12の構成と同一の要素については、これら図1〜図4と図7〜図12と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態に係る、キャッピング装置7は、プレッシャーブロック71と、このプレッシャーブロック71の外周部を転動するブッシュ支持部75と、このブッシュ支持部75に設けられたブッシュ74と、このブッシュ74の両端部に設けられたローラ79とローラ支持部76とから概ね構成されている。
プレッシャーブロック71の先端部には、テーパ部71aが形成されており、このテーパ部71aは、プレッシャーブロック71の先端側に向かうに従って、漸次縮径するように傾斜するように形成されている。
また、ブッシュ75の端部には、軸線Pを中心として回動自在に設けられたローラ79と、ローラ支持部74とが設けられており、ローラ79とローラ支持部74との間にはバネ等の弾性体が設けられている。
プレッシャーブロック71の先端部には、テーパ部71aが形成されており、このテーパ部71aは、プレッシャーブロック71の先端側に向かうに従って、漸次縮径するように傾斜するように形成されている。
また、ブッシュ75の端部には、軸線Pを中心として回動自在に設けられたローラ79と、ローラ支持部74とが設けられており、ローラ79とローラ支持部74との間にはバネ等の弾性体が設けられている。
このため、ローラ79は、引張力が加わるとブッシュ74の軸線P方向に移動可能となるように設けられている。
このローラ79の外周縁部には、ローラ79の上面側から下面側に向かうに従って、漸次拡径するように形成された傾斜部79aが形成されている。
なお、キャッピング装置7には、キャップ材6のフレア66をボトル缶1のかぶら部66aに巻き締めるための図示されないPPローラが設けられ、さらに、ボトル缶1のねじ部に沿ってキャップ材にねじ部を形成する図示されないROローラが設けられている。
このローラ79の外周縁部には、ローラ79の上面側から下面側に向かうに従って、漸次拡径するように形成された傾斜部79aが形成されている。
なお、キャッピング装置7には、キャップ材6のフレア66をボトル缶1のかぶら部66aに巻き締めるための図示されないPPローラが設けられ、さらに、ボトル缶1のねじ部に沿ってキャップ材にねじ部を形成する図示されないROローラが設けられている。
このように構成されたキャッピング装置7を用いて、キャップ材6の肩部8bに段差部を形成し、段差部を形成すると共に、キャップ材6にねじ部を形成し、フレア66を巻き締めてボトル缶に被着させる。
ここで、キャップ材6の肩部8bに段差部を形成する際には、キャッピング装置7のプレッシャーブロック71がキャップ材6の天面部61を押圧して、キャップ材6をボトル缶1の口金部2に設置する。
また、ブッシュ支持部75はボトル缶1の軸線O回りに回動しつつも、その回動半径が小さくなるように移動する。
図5(a)に示されるように、ブッシュ支持部75が移動することにより、ブッシュ74に設置されたローラ79がキャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部に当接することになる。
ここで、ローラ79がプレッシャーブロック71の先端部に当接すると、ローラ79は、軸線Pを中心として自転しつつも、軸線Oを中心としてキャップ材6の外周を公転することになる。
ここで、キャップ材6の肩部8bに段差部を形成する際には、キャッピング装置7のプレッシャーブロック71がキャップ材6の天面部61を押圧して、キャップ材6をボトル缶1の口金部2に設置する。
また、ブッシュ支持部75はボトル缶1の軸線O回りに回動しつつも、その回動半径が小さくなるように移動する。
図5(a)に示されるように、ブッシュ支持部75が移動することにより、ブッシュ74に設置されたローラ79がキャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部に当接することになる。
ここで、ローラ79がプレッシャーブロック71の先端部に当接すると、ローラ79は、軸線Pを中心として自転しつつも、軸線Oを中心としてキャップ材6の外周を公転することになる。
ここで、図5(b)に示されるように、ブッシュ支持部75の回動半径がさらに小さくなると、ローラ79は、プレッシャーブロック71の先端部に形成されたテーパ部71aに沿うように変位する。
つまり、プレッシャーブロック71の先端部にはテーパ部71aが形成され、ローラ79の外周縁部にも傾斜部79aが形成されていることから、ブッシュ支持部75の回動半径が小さくなると、ローラ79は、プレッシャーブロック71に形成されたテーパ部71aに案内されて移動することになり、ローラ79は、ボトル缶1の缶底方向に変位しつつ、キャップ材6の肩部8bを転動することになる。
つまり、プレッシャーブロック71の先端部にはテーパ部71aが形成され、ローラ79の外周縁部にも傾斜部79aが形成されていることから、ブッシュ支持部75の回動半径が小さくなると、ローラ79は、プレッシャーブロック71に形成されたテーパ部71aに案内されて移動することになり、ローラ79は、ボトル缶1の缶底方向に変位しつつ、キャップ材6の肩部8bを転動することになる。
ここで、ローラ79が、プレッシャーブロック71のテーパ部71aに沿って案内されたときには、ローラ79とローラ支持部76との間に設けられた弾性体が延ばされ、ローラ79には軸線P方向の引張力が生じることになる。このため、ローラ79の傾斜部79aとプレッシャーブロック71のテーパ部71aとが密接に接触することになり、ローラ79が適切にプレッシャーブロック71のテーパ部71aに沿って案内されることになる。
また、図5(c)に示されるように、ブッシュ支持部75の回動半径がさらに縮径されると、ローラ79の上面とプレッシャーブロック71のテーパ部71aとが当接することになり、ローラ79がボトル缶1の缶底方向に押圧され、ローラ79がキャップ材6を缶底方向に押圧しつつ、キャップ材6の肩部8bに段差部を確実に形成することになる。
このように、キャップ材6の肩部8bに段差部が形成されると、キャップ材6の内面側に装着されたライナ67がボトル缶1の口金部2に被着され、ボトル缶1を密封することになる。
また、図5(c)に示されるように、ブッシュ支持部75の回動半径がさらに縮径されると、ローラ79の上面とプレッシャーブロック71のテーパ部71aとが当接することになり、ローラ79がボトル缶1の缶底方向に押圧され、ローラ79がキャップ材6を缶底方向に押圧しつつ、キャップ材6の肩部8bに段差部を確実に形成することになる。
このように、キャップ材6の肩部8bに段差部が形成されると、キャップ材6の内面側に装着されたライナ67がボトル缶1の口金部2に被着され、ボトル缶1を密封することになる。
ここで、ローラ79が段差部を形成する際には、ローラ79は缶底方向に変位するため、キャップ材6は缶底方向に押圧されることになる。このため、キャップ材6のフレア66の下端部がボトル缶1のかぶら部4の下端部に確実に届くようになり、フレア66を巻締めることにより、確実にキャップ材6がボトル缶1に被着されることになる。
したがって、本実施形態においては、キャップ材6によってボトル缶1を確実に密封することができ、さらに、キャップ材6を良好にボトル缶1の口金部に被着させることができる。
なお、本実施形態においても、ローラ79によって段差部を形成することから、ボトル缶1の口金部2に加わる応力が軽減され、口金部2や缶胴が挫屈するおそれが少ない。
したがって、本実施形態においては、キャップ材6によってボトル缶1を確実に密封することができ、さらに、キャップ材6を良好にボトル缶1の口金部に被着させることができる。
なお、本実施形態においても、ローラ79によって段差部を形成することから、ボトル缶1の口金部2に加わる応力が軽減され、口金部2や缶胴が挫屈するおそれが少ない。
図6は、第3の実施形態を示す図であって、キャップ材6の肩部8bに段差部を形成する段差部形成工程を示した図である。
なお、図6においては、図1〜図5と図7〜図12に示された構成と同一の構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)に示されるように、キャップ材6の天面部61には略円形状の凹部68が形成され、その外周縁部には環状の凸部69が形成されている。
また、キャップ材6の内面にはライナ67が装着されており、その外周縁部は、キャップ材6の環状の凸部69の形状に沿うように形成され環状の凹部70が形成されている。
キャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部71bは、キャップ材6の凹部68の形状に略一致するように形成されている。
また、キャッピング装置7のローラ79は、ボトル缶1の軸線Oに略垂直な方向に移動可能に設置されている。
なお、図6においては、図1〜図5と図7〜図12に示された構成と同一の構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)に示されるように、キャップ材6の天面部61には略円形状の凹部68が形成され、その外周縁部には環状の凸部69が形成されている。
また、キャップ材6の内面にはライナ67が装着されており、その外周縁部は、キャップ材6の環状の凸部69の形状に沿うように形成され環状の凹部70が形成されている。
キャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部71bは、キャップ材6の凹部68の形状に略一致するように形成されている。
また、キャッピング装置7のローラ79は、ボトル缶1の軸線Oに略垂直な方向に移動可能に設置されている。
このように構成されたキャッピング装置7を用いて、キャップ材6の肩部8bに段差部を形成する。
即ち、キャップ材6の内面に装着されたライナ67の環状の凹部70に、ボトル缶1の口金部2を位置させ、キャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部71bをキャップ材6の凹部68にはめ込む。
ここで、ローラ79が、ボトル缶1の軸線Oに略垂直な方向からキャップ材6の肩部8bに当接され、肩部8bに段差部が形成される。
そして、図6(b)に示されるように、キャップ材6の側面にねじ部が形成され、フレア66がボトル缶1のかぶら部に係止され、キャップ材6がボトル缶1の口金部2に被着される。
つまり、キャップ材6の肩部8bの外方からローラ79が当接する際には、プレッシャーブロック71の先端部71bがキャップ材6の凹部68に嵌め込まれていることから、プレッシャーブロック71の先端部71bとローラ79とがキャップ材6の環状の凸部69を挟み込むことにより、肩部8bに段差部が形成されることになる。
即ち、キャップ材6の内面に装着されたライナ67の環状の凹部70に、ボトル缶1の口金部2を位置させ、キャッピング装置7のプレッシャーブロック71の先端部71bをキャップ材6の凹部68にはめ込む。
ここで、ローラ79が、ボトル缶1の軸線Oに略垂直な方向からキャップ材6の肩部8bに当接され、肩部8bに段差部が形成される。
そして、図6(b)に示されるように、キャップ材6の側面にねじ部が形成され、フレア66がボトル缶1のかぶら部に係止され、キャップ材6がボトル缶1の口金部2に被着される。
つまり、キャップ材6の肩部8bの外方からローラ79が当接する際には、プレッシャーブロック71の先端部71bがキャップ材6の凹部68に嵌め込まれていることから、プレッシャーブロック71の先端部71bとローラ79とがキャップ材6の環状の凸部69を挟み込むことにより、肩部8bに段差部が形成されることになる。
このように、キャップ材6の肩部8bに段差部が形成されることにより、ライナ67の外周縁部がカール部5の外側面に圧接されボトル缶1が密封される。
ここで、ボトル缶1の口金部2には、ローラ79から軸線Oに略垂直な応力が加えられるのみで、缶底方向の応力が加えられない。
したがって、本実施形態においてもキャップ材6をボトル缶1の口金部2に被着させる際に、口金部2の挫屈を防止することができ、また、缶胴部の挫屈も防止することができる。
なお、図6に示されるように、キャップ材6の天面部61には凹部68が形成されているが、このような形状に限られず、環状の凹部として形成されてもよい。
ここで、ボトル缶1の口金部2には、ローラ79から軸線Oに略垂直な応力が加えられるのみで、缶底方向の応力が加えられない。
したがって、本実施形態においてもキャップ材6をボトル缶1の口金部2に被着させる際に、口金部2の挫屈を防止することができ、また、缶胴部の挫屈も防止することができる。
なお、図6に示されるように、キャップ材6の天面部61には凹部68が形成されているが、このような形状に限られず、環状の凹部として形成されてもよい。
本願発明は、段差部の形成時にボトル缶の口金部のカール部やねじ部が変形したり缶胴を座屈させてしまうのを防止することができ、小さな押圧力で段付部を確実に形成できると共に、段差部の絞り深さ寸法をより大きくかつ良好に形成することが可能となる効果が得られる。また、段差部絞り深さの周方向の寸法のバラツキを小さくすることができ、口金部の密封性の向上を図ることができることから、少なくともキャッピング成形方法及びキャッピング装置の分野において、利用可能性が認められる。
1 ボトル缶
2 口金部
5 カール部
6 キャップ材
61 天面部
67 シール材(ライナー)
7、7A、7B キャッピング装置
71 プレッシャーブロック
8 段差部
8a 仮段差部
2 口金部
5 カール部
6 キャップ材
61 天面部
67 シール材(ライナー)
7、7A、7B キャッピング装置
71 プレッシャーブロック
8 段差部
8a 仮段差部
Claims (9)
- ボトル缶の口金部にキャップを被せて、該キャップ材の肩部に段差部を形成する段差部形成工程と、キャップ材の周囲に口金部のねじ部に対応するねじを形成して口金部にキャップ材を巻き締める工程と、キャップ材のフレアをボトル缶のかぶら部に巻き締める工程とを有するキャップ成形方法において、
前記段差部形成工程は、前記キャップ材の肩部に対し、前記ボトル缶の軸線に交叉する方向から荷重をかけて前記段差部を形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - 請求項1記載のキャップ成形方法において、
前記段差部形成工程は、キャップ材の肩部に対して少なくとも一個のローラを外部側方から押圧して前記段差部を形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - 請求項1又は2に記載のキャップ成形方法において、
前記段差部形成工程は、キャッピング装置に設けられたプレッシャーブロックの先端部を前記キャップ材の天面に形成された凹部に嵌め込むと共に、前記キャップ材の肩部に対し、前記ボトル缶の前記軸線に略垂直な方向から荷重をかけて前記段差部を形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - 請求項2に記載のキャップ成形方法において、
前記段差部形成工程は、前記ローラが前記ボトル缶の前記軸線方向に変位しつつ前記段差部を形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - 請求項1又は2記載のキャップ成形方法において、
前記キャップ材の肩部に、予め仮段差部を形成した後、該仮段差部から前記段差部を最終的に形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - 請求項5に記載のキャップ成形方法において、
仮段差部を、キャッピング装置に設けられたプレッシャーブロックによりキャップ材を押さえ付けながら形成することを特徴とするキャップ成形方法。 - ボトル缶の口金部にキャップ材を被せて、該キャップ材の肩部に段差部を形成すると共に、キャップ材の周囲に口金部のねじ部に対応するねじを形成して口金部に巻き締めるキャッピング装置において、
前記段差部を形成する手段が、前記ボトル缶の軸線方向に交叉する方向から荷重をかけて該段差部を形成する手段であることを特徴とするキャッピング装置。 - 請求項7に記載にキャッピング装置において、
前記段差部を形成する手段は、前記キャップ材の肩部を外部側方から押圧する少なくとも一個のローラを備えてなることを特徴とするキャッピング装置。 - 請求項8に記載のキャッピング装置において、
前記キャップ材の天面を押圧するプレッシャーブロックが設けられ、該プレッシャーブロックの先端部には先端側に向かう程縮径されたテーパ部が形成されると共に、前記ローラの外周縁部には前記テーパ部に対応する傾斜部が形成されていることを特徴とするキャッピング装置。
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-
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