JP2020099282A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】フィードチェーンを制御するクラッチ機構の入り状態への移行を迅速確実に行えるコンバインを構成する。【解決手段】モータ34の正転によりクラッチ機構FCを入り操作し、逆転により切り操作するように操作ワイヤWを介してモータ34の駆動力を伝えるクラッチ操作ユニットAを備えている。クラッチ操作ユニットAは、モータ34の駆動力で回転するカム体35と、このカム体35のカム面35aに追従して変位することにより操作ワイヤWを操作するカムフォロア39とで構成されている。クラッチ機構FCが切り状態にある状況でモータ34が逆転した際のカムフォロア39の変位速度を高速化させる増速機構として拘束部Rを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、フィードチェーンに伝えられる駆動力を入り切り(断続)するクラッチ機構と、モータの駆動力によりクラッチ機構を入り切り操作する操作部を備えているコンバインに関する。
上記構成のコンバインとして特許文献1には、フィードチェーンの搬送終端位置にクラッチ機構(文献では、フィードチェーンクラッチ)を備えており、機体に備えたモータの駆動力でワイヤを引き操作し、クラッチ機構を入り状態から切り状態に切り換える技術が記載されている。
また、特許文献2には、電動(文献ではクラッチモータ)モータの駆動力により回転する支軸にカムを備え、カムのカム面に当接するカムフォロア(文献では操作部)を備え、モータの駆動力で支軸が回転する際にカムフォロアの揺動力で操作ケーブルを操作してクラッチ機構の入り切りを可能にする技術が記載されている。
尚、特許文献2には、支軸に複数のカムを備え、これに対応して複数のカムフォロアを備えることにより、刈取部クラッチと、脱穀クラッチとの入り切りも可能にする構成が示されている。
特開2015−198580号公報 特開2001−224229号公報
特許文献1に記載されるクラッチ機構は、出力軸に出力ギヤを遊転支承し、出力軸に対し軸芯に沿う方向に伝動筒をスライド移動自在にスプライン嵌合し、出力ギヤの爪部に、伝動筒の爪部を係合させるように伝動筒の位置を決めることで、クラッチ機構を入り状態(伝動状態)とし、各々の爪部を離間させることにより切り状態(遮断状態)となるように構成されている。
フィードチェーンは、刈取穀稈を挟持状態で確実に搬送する機能を有するため、フィードチェーンに伝えられる駆動力を断続するために摩擦式のクラッチを用いることは不適当であり、特許文献1にも記載されるように爪部と爪部とが咬合する咬合式のクラッチが用いられる。また、フィードチェーンの駆動と停止とを制御するクラッチ機構では、入り状態に維持するために付勢力を作用させるスプリングを備えている。
ここで、特許文献2に記載されるように、モータの駆動力でカム体を回転させ、このカム体のカム面に接触するカムフォロアの変位に連係して操作ワイヤの張力を制御する構成では、操作ワイヤの張力の変化が小さいため、切り状態から入り状態への移行を行い難いことも考えられた。
つまり、特許文献1に記載されるようにスプリングの付勢力により入り状態を維持するようにクラッチ機構が構成されていても、特許文献2に記載されるようにクラッチ機構を切り状態から入り状態に切り換える際にワイヤの張力を制御するものでは、伝動筒が低速で移動することになり、出力ギヤの爪部に伝動筒の爪部が接触しても、適正に咬み合う以前に爪部と爪部との間で互い離間方向に力が作用し、咬み合い状態に達するまで余分な時間を必要とすることもあった。
このような理由から、カム体のカム面に接触するカムフォロアの変位に連動してクラッチ機構を制御するものであっても、クラッチ機構の入り状態への移行を迅速確実に行えるコンバインが求められる。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、前記フィードチェーンに伝えられる駆動力を入り切りするクラッチ機構と、モータの正転により前記クラッチ機構を切り操作し、前記モータの逆転により前記クラッチ機構を入り操作するように、前記モータの駆動力を連動機構により前記クラッチ機構に伝える操作部とを備え、前記操作部が、前記モータの駆動力により回転するカム体と、このカム体のカム面に追従した変位を前記連動機構に伝えるカムフォロアと、前記クラッチ機構が切り状態にある状況で前記モータを逆転した際の前記カムフォロアの変位速度を前記モータが正転した際の前記カムフォロアの変位速度より高速化する増速機構とを備えている点にある。
この特徴構成によると、クラッチ機構が切り状態にある状況でモータを逆転した場合には、カム体の回転に連係してカム面に追従するカムフォロアの変位が連係機構を介してクラッチ機構に伝えられ、このクラッチ機構の入り操作が可能となる。特に、モータが逆転した場合には、増速機構が、カムフォロアの変位速度を、クラッチ機構の切り操作される際のカムフォロアの変位速度より高速化するため、例えば、クラッチ機構が爪同士を咬合させる咬合型であっても、短時間のうちに爪同士が咬合させる方向への移動速度を高速化させることも可能となる。
従って、カム体のカム面に接触するカムフォロアの変位に連動してクラッチ機構を制御するものであっても、クラッチ機構の入り状態への移行を迅速確実に行えるコンバインが構成された。
他の構成として、前記増速機構は、前記クラッチ機構が切り状態にある状況で前記モータが逆転した際に、前記モータの逆転に伴う前記カム体の回転を継続させつつ前記カムフォロアの変位を一時的に抑制する拘束部を有し、この拘束部での拘束が解除されることにより前記カムフォロアの変位速度の高速化を図っても良い。
これによると、モータを逆転させた際には、カム体の回転を継続させつつ、拘束部がカムフォロアの変位を抑制し、この後に、拘束が解除された場合には、カムフォロアがカム面に接触する位置まで短時間に変位することが可能となる。これにより、クラッチ機構の入り方向への作動速度を高速化してクラッチ機構の入り操作を確実にする。
他の構成として、前記クラッチ機構が、咬合爪を有したシフト部材と、前記咬合爪に咬み合う被咬合爪を有した伝動部材とを備え、前記シフト部材が、前記咬合爪と前記被咬合爪とを咬合させる伝動位置と、前記咬合爪と前記被咬合爪とを離間させる遮断位置とに切り換え自在に構成され、前記シフト部材を前記伝動位置に付勢する付勢部材を備え、前記カムフォロアが、揺動自在に支持されたアーム体の揺動端に備えられ、前記連動機構が、前記アーム体の揺動に伴う引き操作により前記付勢部材の付勢力に抗して前記シフト部材を遮断位置に操作する操作ワイヤで構成され、前記増速機構は、前記拘束部により前記アーム体の揺動を拘束した後に、前記カム体の回転に連動して作動する解除アームにより拘束が解除されても良い。
これによると、クラッチ機構が切り状態にある状況で、モータを逆転した際には、拘束部によりアーム体の揺動が拘束され、この拘束状態でカム体が回転を継続するためカム体のカム面からカムフォロアが離間し、この離間距離が拡大する。また、クラッチ機構が切り状態にある状況では、付勢部材の付勢力がシフト部材を伝動位置に移動させる方向に作用しており、この付勢力が操作ワイヤを介して操作アームに作用する。このように、解除アームでアーム体の拘束が解除され場合には、アーム体の自由な揺動が可能となり、結果として、咬合爪と被咬合爪とを高速で、必要とするストロークだけ作動させ、クラッチ機構の入り状態への移行を確実に行える。
他の構成として、前記拘束部が、バネにより突出付勢されたボールと、このボールの突出限界を決めるボールガイドとを備えており、前記アーム体あるいは前記アーム体に連係する部材の一部が前記ボールに当接することにより前記アーム体の揺動を拘束し、前記解除アームから解除力が作用した際に、前記バネの付勢力に抗して前記ボールの当接を解除可能に構成しても良い。
これによると、拘束部を、バネとボールとの簡単な部品により構成することが可能となり、拘束の解除も容易に行える。
コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 入り状態にあるクラッチ機構とクラッチ操作ユニットとを示す図である。 切り状態にあるクラッチ機構とクラッチ操作ユニットとを示す図である。 拘束状態において解除ピンが解除アームに当接した直後の図である。 解除ピンの当接により解除アームの拘束が解除される直前の図である。 解除アームと拘束部と構成を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置1によって自走する走行機体2の前部に刈取部3を備え、走行機体2の前部右側に運転部4を配置し、走行機体2の左側に脱穀装置5を備え、走行機体2のうち脱穀装置5と並列する右側位置に穀粒タンク6を備えて自脱型コンバインが構成されている。
このコンバインは、運転部4に、運転座席4aを備え、この運転座席4aの近傍に操縦レバーやメータパネル等を備え、これらを覆う位置にキャビン7を備えている。また、運転部4の下方にはエンジン8が配置されている。
刈取部3は、植立穀稈の株元を分草案内する分草具10、分草された植立穀稈を縦姿勢に引き起こす複数の引起装置11、引き起された植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置12、刈取穀稈を縦姿勢から徐々に横倒れ姿勢になるように姿勢変更しながら後方に搬送して脱穀装置5に供給する搬送装置13等を備えている。
脱穀装置5は、下部の揺動選別部で選別された穀粒を上方に送り穀粒タンク6に供給する揚穀搬送部14を備えている。穀粒タンク6には、穀粒タンク6に貯留された穀粒を機外に排出する穀粒排出装置15が備えられている。
脱穀装置5の左側部には、刈取穀稈を扱室(図示せず)に供給するフィードチェーン17と、その上方側に対向して設けられた挟持レール18とが備えられている。このフィードチェーン17は、刈取部3の搬送装置13から刈取穀稈が供給されることにより、刈取穀稈の株元を挟持する状態で、穂先側を扱室に供給し扱室内の扱胴による脱穀を可能にする。
図1〜図4に示すように、フィードチェーン17は、搬送経路の後端部において駆動ケース20に備えた駆動スプロケット21に巻回しており、この駆動スプロケット21の駆動力で駆動される。フィードチェーン17を任意のタイミングで停止させる場合や、刈取部3の上昇と連動してフィードチェーン17停止させる場合に、駆動スプロケット21の駆動力の伝達を遮断することによって駆動を停止するクラッチ機構FCを駆動ケース20に内蔵している。
更に、図3、図4に示すようにクラッチ機構FCを、電動型のモータ34の駆動力により入り切り操作するクラッチ操作ユニットA(操作部の一例)を走行機体2に備えており、このクラッチ操作ユニットA(操作部)の操作力をクラッチ機構FCに伝える操作ワイヤW(連動機構の一例)を走行機体2に備えている。これらの詳細を以下に説明する。
〔駆動ケース〕
図3、図4に示すように、駆動ケース20には、前述した駆動スプロケット21を備えると共に、脱穀装置5からの駆動力が伝動ベルトを介して伝えられる入力プーリ22を備えている。駆動スプロケット21と一体回転する出力軸23と、入力プーリ22と一体回転する入力軸24との間にギヤ伝動機構25を備えている。
出力軸23のうち、駆動ケース20の内部には、出力軸23の軸芯に沿って移動自在にスプライン嵌合するシフト部材26を備えている。ギヤ伝動機構25のうち、出力軸23に対して駆動ギヤ25a(伝動部材の一例)が遊転支承されている。また、シフト部材26には、周方向に沿って複数の咬合爪26Tが形成され、駆動ギヤ25aのうちシフト部材26に対向する面には、咬合爪26Tと咬合可能な複数の被係合爪25Tが形成されている。
このように、複数の咬合爪26Tを備えたシフト部材26と、複数の被係合爪25Tを備えた駆動ギヤ25aとでクラッチ機構FC(クラッチ機構の一例)が構成されている。駆動ケース20の内部に、シフト部材26をシフト操作するシフタ27が備えられ、駆動ケース20の外部に、シフタ27を操作するクラッチ操作レバー28が備えられている。尚、シフタ27を揺動自在に支持するシフタ軸27aにクラッチ操作レバー28が連結しており、クラッチ操作レバー28を揺動操作することによりシフタ軸27aの回動に連係してシフタ27が揺動し、クラッチ機構FCの入り切りが実現する。
このクラッチ機構FCでは、シフト部材26が図3に示す伝動位置に設定されることによりクラッチ機構FCを入り状態に維持し、シフト部材26が図4に示す遮断位置に設定されることによりクラッチ機構FCを切り状態に維持する。
特に、駆動ケース20の内部にはシフト部材26を伝動位置に向けて付勢する第1スプリングS1を備えており、駆動ケース20の外部には、シフト部材26を伝動位置に向けて作動させる方向にクラッチ操作レバー28を付勢する第2スプリングS2を備えている。この第1スプリングS1と第2スプリングS2とで付勢部材が構成されている。
操作ワイヤWは、アウタチューブWaと、インナワイヤWbとで構成され、インナワイヤWbがクラッチ操作レバー28に連結している。これによりインナワイヤWbが弛緩する状態では、第1スプリングS1と第2スプリングS2との付勢力によってシフト部材26が伝動位置に保持され、クラッチ機構FCは入り状態に維持される。これとは逆に、インナワイヤWbに張力が作用する状態では、第1スプリングS1と第2スプリングS2との付勢力に抗してシフト部材26が遮断位置に操作され、クラッチ機構FCは切り状態となる。
〔クラッチ操作ユニット〕
図1、図2に示すように、クラッチ操作ユニットAは、脱穀装置5の下部で、脱穀装置5に右側面に配置されている。図3、図4に示すように、このクラッチ操作ユニットAは、ユニットケース31に固設された固定軸32に対して回転自在に外嵌する筒状の駆動軸33を備え、この駆動軸33を駆動回転するモータ34を備えている。モータ34はユニットケース31に支持され、このユニットケース31には駆動軸33の回転角度を計測するポテンショメータ(図示せず)を備えている。
図3、図4に示すように、駆動軸33には板状のカム体35を備えている。また、ユニットケース31には、固定軸32と平行姿勢で固定された支軸36を備え、この支軸36には回転自在に外嵌する筒状の作動軸37を備え、この作動軸37にアーム体38を備えており、このアーム体38の揺動端にローラ状のカムフォロア39を、軸体39aを中心に回転自在に備えている。
更に、作動軸37には操作アーム41と、解除アーム42とを備えており、これらはアーム体38と一体的に揺動する。ユニットケース31には、操作ワイヤWのアウタチューブWaがブラケット40により固定されている。また、操作アーム41には操作ワイヤWのインナワイヤWbが連結している。
このクラッチ操作ユニットAでは、カム体35のカム面35aにカムフォロア39が接触可能に配置されている。ユニットケース31には、操作アーム41とアーム体38と解除アーム42とにおけるクラッチ機構FCの入り側の揺動限界を決めるため、解除アーム42に当接するストッパー43を備え、カム体35には解除アーム42の揺動端に接触する解除ピン44を備えている。
解除アーム42の基端部には一対の係合部42aが形成され、図5に示すように、夫々の係合部42aは、図5に示す姿勢にある場合に、対応する一対の拘束部R(増速機構の一例)の夫々のボール46が係合する。尚、拘束部R(増速機構)のボール46が係合す係合部42aをアーム体38に形成しても良い。
つまり、ユニットケース31には、モータ34の駆動力によってクラッチ機構FCが切り状態まで操作された際に、解除アーム42の基端の一対の係合部42aに係合することにより、アーム体38の揺動を拘束する一対の拘束部Rを備えている。この拘束部Rは、図7に示すようにバネ45の付勢力に突出するボール46と、このボール46の突出限界を決めるボールガイド47とを備えている。
〔作動形態〕
このクラッチ操作ユニットAでは、クラッチ機構FCが切り状態にある状況では図3に示すようにカム体35のカム面35aからカムフォロア39が離間している。また、この状態では、第1スプリングS1と第2スプリングS2との付勢力の作用により解除アーム42がストッパー43に接触することでアーム体38が揺動限界に保持される。
このコンバインでは、モータ34を制御する制御装置(図示せず)を備えており、駆動軸33の回転姿勢がポテンショメータで検知され制御装置にフィードバックされる。また、モータ34の逆転により、クラッチ機構FCが入り状態に達した後には、カム体35が図3に示す姿勢に達した時点でモータ34を停止する制御が行われる。
図3に示すように、クラッチ機構FCが入り状態にある状況で、クラッチ機構FCを切り操作する場合には、モータ34が正転することにより同図において駆動軸33が時計方向に回転し、カム体35のカム面35aに当接する状態でカムフォロア39が変位する。この変位に伴い、図4に示すように、操作アーム41が作動軸37を中心に揺動することで、操作ワイヤWのインナワイヤWbが引き操作され、張力の増大に伴いシフト部材26が遮断位置に操作される。
このようにクラッチ機構FCが切り状態に操作される場合には、アーム体38が図4に示す姿勢まで揺動し、解除アーム42の一対の係合部42aに対し、これらに対応する拘束部Rのボール46が係合し、この係合状態でモータ34が停止する。また、この状態ではカム体35のカム面35aに当接する状態でカムフォロア39が当接する状態が維持される。
そして、クラッチ機構FCを入り状態に操作する場合には、モータ34を逆転させる制御が行われ、駆動軸33が反時計方向に回転を開始する。この回転に伴いカム体35が回転を開始することになるが、解除アーム42の一対の係合部42aに対し、対応する拘束部Rのボール46が係合するため、図5に示すようにカム面35aからカムフォロア39が離間する状況に達してもインナワイヤWbが引き操作される状態が維持され、クラッチ機構FCが切り状態に維持される。
このようにモータ34を逆転する制御を継続し、図5〜図7に示すように、カム体35に形成された解除ピン44が解除アーム42の揺動端に接当し、解除アーム42を強制的に揺動(図6で揺動端を右側に揺動)させることにより、一対の拘束部Rの夫々のボール46から対応する解除アーム42の係合部42aを離間させ拘束が解除される。
尚、図7に示すように拘束部Rがバネ45とボール46とを備えているため、係合部42aの係合が解除される際には、同図に示すように、係合部42aの突出部分が、バネ45の付勢力に抗してボール46を押し込む方向に作動させ、この作動によりボール46と係合部42aとの当接が解除される結果、操作アーム41とアーム体38と解除アーム42との自由な揺動が行われる。
このように拘束が解除された後には、カム体35が図3に示す姿勢に達した時点でモータ34を停止させる制御が行われる。
特に、拘束が解除される際には、ボール46から係合部42aが分離するため、アーム体38はインナワイヤWbに作用する張力により高速で揺動し、この揺動に連係してシフト部材26は、第1スプリングS1と第2スプリングS2との付勢力で高速に作動する。また、拘束が解除された時点で、シフト部材26の作動が可能な量(クラッチ機構FCを入り操作される方向への作動可能な移動量)はシフト部材26の咬合爪26Tを、駆動ギヤ25aの被係合爪25Tに係合させるに充分な量であるため、係合不良を招くことなく、確実に咬合爪26Tと被係合爪25Tとを係合させてクラッチ機構FCを入り状態に操作する。
つまり、モータ34が逆転を開始しても、拘束部Rでの拘束が解除されるまでクラッチ機構FCは入り状態に維持されると共に、操作ワイヤWには張力が作用する状態が維持される。このような状況で解除アーム42から作用する力で一対の係合部42aの係合が解除された場合には、解除されたタイミングで支軸36にしたアーム体38の自由な揺動が可能となるため操作ワイヤWから作用する張力によりアーム体38が短時間のうちに高速で大きく揺動する。その結果、確実に咬合爪26Tと被係合爪25Tとを係合させてクラッチ機構FCを確実に入り状態に操作するのである。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)モータ34の正転時にはモータ34を所定の速度で駆動し、モータ34の逆転時にはモータ34の駆動速度を高速化させるようにモータ34の駆動形態を設定するように、ソフトウエアやロジック等の電気回路で増速機構を構成する。
このような構成では、機械的に可動な構造を付加する等の改良を行わずとも、モータ34が正転する際と比較してモータ34が逆転する際のカムフォロア39の変位速度の増大が可能となり、クラッチ機構FCの確実な入り操作が実現する。
(b)モータ34の正転時と逆転時で異なる減速装置を選択してカム体35に伝えるように伝動経路を切り換え可能に構成し、正転時に駆動力が伝えられる減速装置の減速比と比較して、逆転時に駆動力が伝えられる減速装置の減速比を小さくする。
この構成では、例えば、減速装置をギヤ変速機構で構成し、伝動経路を切り換える構成として、一方向クラッチや、ラチェット等を組み合わせて構成することが可能である。このように構成することにより、機械的な構成だけでモータ34が正転する際と比較してモータ34が逆転する際のカムフォロア39の変位速度の増大が可能となり、クラッチ機構FCの確実な入り操作が実現する。
(c)実施形態では、一対の拘束部Rを備えていたが、これに代えて拘束部Rは単一であっても、3つ以上であっても良い。
(d)実施形態では、アーム体38の揺動を抑制する拘束部Rを備え、駆動軸33の回転に伴う機械的な作動により拘束部Rの拘束を解除していたが、これに代えて、例えば、拘束部Rを、電磁ソレノイドにより出退自在なピンで構成し、拘束を解除するタイミングで電磁ソレノイドを制御して拘束を解除するように拘束部Rを構成する。
この構成では、拘束を解除するタイミングを任意に設定でき、カムフォロア39の変位速度の増大量の設定も可能となる。
(d)クラッチ操作ユニットAに備えた単一のモータ34で駆動軸33を駆動回転することにより、クラッチ機構FCの入り切りだけでなく、例えば、脱穀装置5に駆動力を伝える脱穀クラッチの入り切り操作を行うことや、他の機器に駆動力を伝えるクラッチの入り切り操作を行えるように構成する。
つまり、駆動軸33に対しクラッチ機構FCを制御するためのカム体35の他に、カム体35と同様の構造のカム部材を備え、このカム部材によって他のクラッチを操作するように構成する。これにより、単一のモータ34を決まった方向に回転させた際の駆動力により複数のクラッチ機構を所定の順序で入り操作し、逆方向に回転させることで各々のクラッチ機構を逆の順序で切り操作する。
本発明は、フィードチェーンクラッチを備えているコンバインに利用できる。
5 脱穀装置
17 フィードチェーン
25a 駆動ギヤ(伝動部材)
26T 被咬合爪
26 シフト部材
26T 咬合爪
34 モータ
35 カム体
35a カム面
39 カムフォロア
42 解除アーム
45 バネ
46 ボール
47 ボールガイド
A 操作ユニット(操作部)
R 拘束部(増速機構)
W 操作ワイヤ(連動機構)
FC クラッチ機構
S1 第1スプリング(付勢部材)
S2 第2スプリング(付勢部材)

Claims (4)

  1. 刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンに伝えられる駆動力を入り切りするクラッチ機構と、
    モータの正転により前記クラッチ機構を切り操作し、前記モータの逆転により前記クラッチ機構を入り操作するように、前記モータの駆動力を連動機構により前記クラッチ機構に伝える操作部とを備え、
    前記操作部が、前記モータの駆動力により回転するカム体と、このカム体のカム面に追従した変位を前記連動機構に伝えるカムフォロアと、前記クラッチ機構が切り状態にある状況で前記モータを逆転した際の前記カムフォロアの変位速度を前記モータが正転した際の前記カムフォロアの変位速度より高速化する増速機構とを備えているコンバイン。
  2. 前記増速機構は、前記クラッチ機構が切り状態にある状況で前記モータが逆転した際に、前記モータの逆転に伴う前記カム体の回転を継続させつつ前記カムフォロアの変位を一時的に抑制する拘束部を有し、この拘束部での拘束が解除されることにより前記カムフォロアの変位速度の高速化を図る請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記クラッチ機構が、咬合爪を有したシフト部材と、前記咬合爪に咬み合う被咬合爪を有した伝動部材とを備え、前記シフト部材が、前記咬合爪と前記被咬合爪とを咬合させる伝動位置と、前記咬合爪と前記被咬合爪とを離間させる遮断位置とに切り換え自在に構成され、
    前記シフト部材を前記伝動位置に付勢する付勢部材を備え、
    前記カムフォロアが、揺動自在に支持されたアーム体の揺動端に備えられ、
    前記連動機構が、前記アーム体の揺動に伴う引き操作により前記付勢部材の付勢力に抗して前記シフト部材を前記遮断位置に操作する操作ワイヤで構成され、
    前記増速機構は、前記拘束部により前記アーム体の揺動を拘束した後に、前記カム体の回転に連動して作動する解除アームにより拘束が解除される請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記拘束部が、バネにより突出付勢されたボールと、このボールの突出限界を決めるボールガイドとを備えており、
    前記アーム体あるいは前記アーム体に連係する部材の一部が前記ボールに当接することにより前記アーム体の揺動を拘束し、前記解除アームから解除力が作用した際に、前記バネの付勢力に抗して前記ボールの当接を解除可能に構成されている請求項3に記載のコンバイン。
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