JP7441388B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、操縦部にトランスミッションの増減速と、刈取装置と脱穀装置の駆動状態の切替えを行う切替レバーを備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインにおいて、操縦部のサイドパネルにトランスミッションの増減速を行う副変速レバーを設け、副変速レバーの後方に刈取装置と脱穀装置の駆動状態の切替えを行う刈脱レバーを設ける技術が知られている。(特許文献1参照)
特開2020-162426号公報
しかし、特許文献1の技術では、操縦者は、トランスミッションのギヤ変更を行って増減速を行う場合には副変速レバーを操作し、刈取装置と脱穀装置の駆動と停止状態を切替える場合には刈脱レバーを操作する必要があり、操縦者の操縦作業の負担が大きいという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、操縦者の操縦作業の負担を軽減することができるコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジンを搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)の左部のサイドパネル(11)に切替レバー(26)を設け、該切替レバー(26)を後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かって第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢と、第4姿勢の位置に切替え可能に左右方向に延在する支軸(70)に揺動自在に固定し、前記切替レバー(26)を第1姿勢に位置させた場合には、前記エンジンの回転速度は、前記エンジンの下流側に設けられた無段変速装置(27)と、トランスミッション(28)と、刈取クラッチ(54)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、前記エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、前記切替レバー(26)を第3姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、前記エンジンの回転速度は、前記エンジンの下流側に設けられたテンションアーム(63)をベルト(62)に向かって前進させて張力を緊張させたベルト(62)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、前記エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、前記切替レバー(26)を第2姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、且つ、前記テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、前記エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、前記エンジンの回転速度は脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、前記切替レバー(26)を第4姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、前記テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、前記エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、前記脱穀クラッチ(58)の接続を解除させて、前記エンジンの回転速度の脱穀装置(4)への伝動を遮断することを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記切替レバー(26)を第1姿勢と第2姿勢の間を移動させて、前記トランスミッション(28)から出力される回転速度を増減速する請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記支軸(70)の軸心視において、前記第1姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、前記第3姿勢と第4姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度よりも狭く形成した請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記支軸(70)の軸心視において、前記第1姿勢と第2姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、前記第2姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度と同一角度に形成した請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記刈取クラッチ(54)をワンウエイクラッチとした請求項1~4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、操縦部(5)の左部のサイドパネル(11)に切替レバー(26)を設け、切替レバー(26)を後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かって第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢と、第4姿勢の位置に切替え可能に左右方向に延在する支軸(70)に揺動自在に固定し、切替レバー(26)を第1姿勢に位置させた場合には、エンジンの回転速度は、エンジンの下流側に設けられた無段変速装置(27)と、トランスミッション(28)と、刈取クラッチ(54)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、切替レバー(26)を第3姿勢に位置させた場合には、刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、エンジンの回転速度は、エンジンの下流側に設けられたテンションアーム(63)をベルト(62)に向かって前進させて張力を緊張させたベルト(62)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、切替レバー(26)を第2姿勢に位置させた場合には、刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、且つ、テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、エンジンの回転速度は脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、切替レバー(26)を第4姿勢に位置させた場合には、刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、脱穀クラッチ(58)の接続を解除させて、エンジンの回転速度の脱穀装置(4)への伝動を遮断するので、切替レバー(26)を操作して圃場に植立する穀稈の種類に応じて刈取装置(3)の伝動方法の切替えと、刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動状態の切換を行うことができ、操縦作業の負担を軽減することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、切替レバー(26)を第1姿勢と第2姿勢の間を移動させて、トランスミッション(28)から出力される回転速度を増減速するので、圃場に植立する穀稈の種類に応じてトランスミッション(28)から出力される回転速度の増減速を行うことができ、刈取装置(3)の刈取効率を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、支軸(70)の軸心視において、第1姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、第3姿勢と第4姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度よりも狭く形成したので、操縦作業時に多くの頻度で切替える第1姿勢と第3姿勢間の切替レバー(26)の揺動角度を狭くして操縦作業の負担をより軽減することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1~3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、支軸(70)の軸心視において、第1姿勢と第2姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、第2姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度と同一角度に形成したので、切替レバー(26)の第2姿勢の位置が容易に把握でき操縦作業の負担をさらに軽減することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1~4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、刈取クラッチ(54)をワンウエイクラッチとしたので、刈取クラッチ(54)の構成を簡易に形成することができる。また、ベルト(62)を介して回転軸(55)に伝動されたエンジンの回転速度は出力軸(35)に伝動されないので誤作動を防止することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 サイドパネルを前後方向に縦断面した右側面図である。 刈取装置の駆動機構の説明図である。 コントローラの接続図である。 刈取装置の駆動方法である。
図1~3に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられている。また、刈取装置3の後方左側部に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側には、エンジンを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7に貯留された穀粒は、グレンタンク7に連結された排出オーガ(図示省略)によって外部に排出される。
操縦部5の操縦席の前方には、フロントパネル10が設けられ、操縦席の左方には、サイドパネル11が設けられている。
フロントパネル10の左部には、走行装置2の走行速度等を表示するモニタ20が設けられ、右部には、走行装置2の旋回や刈取装置3の昇降を操作する操作レバー21が設けられている。
サイドパネル11の前部には、エンジンから出力された回転速度の増減速と回転方向の切替えを行う無段変速装置27を操作する変速レバー25が設けられている。変速レバー25の後側には、無段変速装置27から出力された回転速度の増減速を行うトランスミッション28の下流側に設けられた刈取クラッチ54と、エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ58等の接続と接続の解除を行う切替レバー26が設けられている。
変速レバー25の操作角度は、変速レバー25の下部に装着されたポテンションメータ等の角度センサ25Aで測定され、切替レバー26の操作角度は、切替レバー26の下部に装着されたポテンションメータ等の角度センサ26Aで測定されている。
変速レバー25を中立姿勢にした場合には、無段変速装置27から出力される回転速度はゼロになる。変速レバー25を中立姿勢から前側傾斜姿勢にした場合には、無段変速装置27から出力される回転方向はエンジンから伝動された回転方向と同じ正回転となり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなると無段変速装置27から出力される回転速度が速くなり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなると無段変速装置27から出力される回転速度が遅くなる。変速レバー25を中立姿勢から後側傾斜姿勢にした場合には、無段変速装置27から出力される回転方向はエンジンから伝動された回転方向と逆さの逆回転となり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなると無段変速装置27から出力される回転速度が速くなり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなると無段変速装置27から出力される回転速度が遅くなる。
図4に示すように、切替レバー26は、後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かって順に第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢と、第4姿勢の位置に切替えることができる。
第1姿勢と第3姿勢の間の揺動角度を第3姿勢と第4姿勢の間の揺動角度よりも小さく設定し、第1姿勢と第2姿勢の間の揺動角度を第2姿勢と第3姿勢の間の揺動角度と同一角度に形成するのが好ましい。これにより、操縦者が切替レバー26を容易に操作でき、また、操作性も向上させることができる。
切替レバー26は、左右方向に延在する支軸70に揺動自在に支持された角柱状の本体部71と、本体部71の上部に設けられた操作部72から形成されている。
本体部71の右側面には、上側から順に、上下方向に所定の間隔を隔てて本体部71の後方に延在する中立端子73と、倒伏端子74と、始動端子75が設けられている。
支軸70の右軸心視において、サイドパネル11の側板における本体部71の後側には、上側から順に、上下方向に所定の間隔を隔てて所定のブラケットを介して中立端子73を検出する中立センサ76と、倒伏端子74を検出する倒伏センサ77と、始動端子75を検出する始動センサ78が設けられている。
<切替レバー26を後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かう切替え>
次に、切替レバー26を、後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢、すなわち第1姿勢から第4姿勢に切替えた場合の駆動について説明する。
切替レバー26の切替方向、すなわち、後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かって切替えられているか、前側傾斜姿勢から後側傾斜姿勢に向かって切替えられているかは角度センサ26Aで測定されている。
切替レバー26を第1姿勢に位置させた場合には、倒伏端子74と倒伏センサ77が接触して倒伏センサ77の出力値がOFFからONになる。これにより、刈取クラッチ54と脱穀クラッチ58が接続され、エンジンから出力された回転速度が刈取装置3と脱穀装置4に伝動されて刈取装置3と脱穀装置4を駆動することができる。この場合、エンジンから出力された回転速度は、無段変速装置27とトランスミッション28を介して刈取装置3に伝動される。これにより、走行装置2の走行速度に刈取装置3の駆動速度を同期させてることができる。なお、倒伏端子74と倒伏センサ77は、切替レバー26を第1姿勢から第2姿勢の手前まで接触し、倒伏センサ77の出力値も第1姿勢から第2姿勢の手前までONになる。
切替レバー26を第1姿勢から第2姿勢に向かって前側傾斜させていくと、トランスミッション28内のシフタ53が時計方向に揺動し、ギヤ51とギヤ52Bの係合が外れて
ギヤ50とギヤ52Aが係合して刈取装置3の駆動速度を増速することができる。
切替レバー26を前側傾斜させて第2姿勢に位置させた場合には、倒伏端子74と倒伏センサ77の接触が外れて倒伏センサ77の出力値がONからOFFになり、中立端子73と中立センサ76が接触して中立センサ76の出力値がOFFからONになる。これにより、刈取クラッチ54の接続が解除され、エンジンから出力された回転速度が刈取装置3に伝動されなくなり刈取装置3は停止する。なお、脱穀装置4は引続いて駆動している。
切替レバー26を前側傾斜させて第3姿勢に位置させた場合には、中立端子73と中立センサ76の接触が外れて中立センサ76の出力値がONからOFFになる。これにより、テンションアーム63をベルト62に向かって前進させてベルト62の張力を緊張させ、エンジンから出力された回転速度がベルト62を介して刈取装置3に伝動して刈取装置3を駆動することができる。なお、脱穀装置4は引続いて駆動している。
また、中立センサ76の出力値がONからOFFになった場合には、モニタ20に、例えば、「刈取装置、脱穀装置が稼働中」等の表示を行い操縦者に告知するのが好ましい。
切替レバー26を前側傾斜させて第4姿勢に位置させた場合には、始動端子75と始動センサ78が接触して始動センサ78の出力値がOFFからONになる。これにより、テンションアーム63をベルト62から後退させてベルト62の張力を弛緩させ、エンジンから出力された回転速度がベルト62を介して刈取装置3に伝動されなくなり刈取装置3は停止する。また、脱穀クラッチ58の接続が解除されて脱穀装置4は停止する。
また、刈取装置3と脱穀装置4が停止している場合には、エンジンを始動することができる。これにより、エンジンの始動時にエンジンに過度の負荷が加わるのを防止することができる。
<切替レバー26を前側傾斜姿勢から後側傾斜姿勢に向かう切替え>
次に、切替レバー26を、前側傾斜姿勢から後側傾斜姿勢、すなわち第4姿勢から第1姿勢に切替えた場合の駆動について説明する。
切替レバー26を第4姿勢に位置させた場合には、始動端子75と始動センサ78が接触して始動センサ78の出力値がOFFからONになる。これにより、刈取装置3と脱穀装置4は停止して、エンジンを始動することができる。
切替レバー26を後側傾斜させて第3姿勢に位置させた場合には、始動端子75と始動センサ78の接触が外れて始動センサ78の出力値がONからOFFになる。これにより、テンションアーム63をベルト62に向かって前進させてベルト62の張力を緊張させ、エンジンから出力された回転速度がベルト62を介して刈取装置3に伝動して刈取装置3を駆動することができる。また、脱穀クラッチ58が接続されエンジンから出力された回転速度を脱穀装置4に伝動して脱穀装置4を駆動することができる。
切替レバー26を後側傾斜させて第2姿勢に位置させた場合には、中立端子73と中立センサ76が接触して中立センサ76の出力値がOFFからONになる。これにより、テンションアーム63をベルト62から後退させてベルト62の張力を弛緩させ、エンジンから出力された回転速度はベルト62を介して刈取装置3に伝動されなくなり刈取装置3は停止する。なお、脱穀装置4は引続いて駆動している。
切替レバー26を第1姿勢に位置させた場合には、倒伏端子74と倒伏センサ77が接触して倒伏センサ77の出力値がOFFからONになる。これにより、刈取クラッチ54が接続され、エンジンから出力された回転速度は、無段変速装置27とトランスミッション28を介して刈取装置3に伝動され刈取装置3を駆動することができる。なお、脱穀装置4は引続いて駆動している。
図5に示すように、エンジンから出力された回転速度は、プーリ30を介して無段変速装置27の入力軸31に伝動される。入力軸31に伝動された回転速度は、無段変速装置27内で増減速等された後に、出力軸32に出力される。
出力軸32に出力された回転速度は、出力軸32の固定されたギヤ33を介してギヤ34に伝動される。なお、ギヤ34は、出力軸35に回転自在に固定されている。ギヤ34に伝動された回転速度は、ギヤ36を介してカウンタ軸37に伝動される。
カウンタ軸37に伝動された回転速度は、ギヤ40を介してギヤ41に伝動される。ギヤ41に伝動された回転速度は、ギヤ42を介して出力軸43に伝動される。出力軸43に伝送された回転速度は、走行装置2に伝動されて走行装置2を駆動する。
カウンタ軸37に伝動された回転速度は、カウンタ軸37に固定されたギヤ50又はギヤ51を介してギヤ52に連動され、ギヤ52に伝動された回転速度は、キー(図示省略)を介して出力軸35に伝動される。
ギヤ52は、ピッチ径が異なるギヤを併設して形成されている。本実施形態では、ギヤ52は、ギヤ50に係合するギヤ52Aと、ギヤ51に係合するギヤ52Aよりもピッチ径が大きいギヤ52Bが併設されている。また、ギヤ52は、切替レバー26で操作されるシフタ53を介して出力軸35上を左右方向に移動する。これにより、トランスミッション28の左右方向の長さを抑制することができ、無段変速装置27とトランスミッション28からなる伝動装置を小型化することができる。
出力軸35に伝動された回転速度は、刈取クラッチ54を介して回転軸55に伝動される。回転軸55に伝動された回転速度は、回転軸55に固定されたプーリ56、ベルト(図示省略)を介して刈取装置3に伝動されて刈取装置3を駆動する。これにより、出力軸35に伝動された回転速度を回転軸55に簡易な構造で伝動、又は、伝動を遮断することができる。なお、刈取クラッチ54としては、出力軸35に伝動された回転速度は回転軸55に伝動可能であるが、回転軸55に伝動された回転速度は出力軸35に伝動することができないワンウエイクラッチを使用するのが好ましい。
プーリ30の左部には、プーリ60が設けられ、回転軸55におけるプーリ56の右側にはプーリ61が設けられている。プーリ60とプーリ61には、ベルト62が巻回され、ベルト62の後方にはベルト62の張力の緊張と弛緩を行うテンションアーム63が設けられている。なお、本実施形態では、プーリ60とプーリ61の径を同一径に形成しているが、プーリ60とプーリ61による増速比が、無段変速装置とトランスミッションからなる伝動装置の最大増速比よりも大きくなるように形成するのが好ましい。
切替レバー26が、第1姿勢の場合には、エンジンから出力された回転速度は無段変速装置27とトランスミッション28を介して刈取装置3に伝動される。また、この場合には、刈取クラッチ54は接続され、出力軸35の回転速度は、刈取クラッチ54を介して、回転軸55に伝動される。これにより、刈取装置3を走行装置2と同期させて駆動することができ。圃場に植立している穀稈を効率良く刈取って収穫することができる。
切替レバー26が、第3姿勢に位置する場合には、テンションアーム63はベルト62に向かった前進してベルト62の張力は緊張して、エンジンから出力された回転速度は無段変速装置27とトランスミッション28を介することなく、プーリ60と、ベルト62と、プーリ61を介して刈取装置3に伝動される。また、この場合には、刈取クラッチ54の接続は解除されている。これにより、無段変速装置27に要求される最大出力を低減して、小容量の無段変速装置27に代替することができ、無段変速装置27とトランスミッション28からなる伝動装置を小型化することができる。
切替レバー26が、第2姿勢と、第4姿勢に位置する場合には、刈取クラッチ54の接続は解除され、テンションアーム63はベルト62から後退してベルト62の張力は弛緩して、エンジンから出力された回転速度は刈取装置3に伝動されなくなる。
<コントローラの接続図>
図6に示すように、コンバインのコントローラ15は、CPU等からなる処理部16と、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等からなる記憶部17から形成されている。
処理部16は、中立センサ76、倒伏センサ77、始動センサ78等の出力値に基づいて刈取クラッチ54の接続又は接続解除と、テンションアーム63をベルト62に対して前進又は後退させるか判断する。
記憶部17には、中立センサ76、倒伏センサ77、始動センサ78等の出力値が保存されている。
コントローラ15の入力側には、変速レバー25の傾斜角度を測定する角度センサ25Aと、切替レバー26の切替方向を測定する角度センサ26Aと、切替レバー26の第1姿勢を検出する倒伏センサ77、切替レバー26の第2姿勢を検出する中立センサ76、切替レバー26の第4姿勢を検出する始動センサ78が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
コントローラ15の出力側には、刈取装置3等の駆動を表示するモニタ20と、出力軸35と回転軸55の接続又は接続の解除を行う刈取クラッチ54と、ベルト62の張力の緊張と弛緩を行うテンションアーム63が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<刈取装置の駆動方法>
図7に示すように、ステップS1で、コントローラ15の処理部16は、角度センサ26Aの出力値を読込んで、切替レバー26が後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に切替えられていると判断した場合には、ステップS2に進み、切替レバー26が前側傾斜姿勢から後側傾斜姿勢に切替えられていると判断した場合には、ステップS9に進む。
ステップS2で、処理部16は、倒伏センサ77の出力値を読込んで、倒伏センサ77の出力値がONの場合には、ステップS3に進み、倒伏センサ77の出力値がOFFの場合には、ステップS4に進む。
ステップS3で、処理部16は、刈取クラッチ54と脱穀クラッチ58を接続して、ステップS4に進む。これにより、刈取装置3と脱穀装置4が駆動する。なお、エンジンから出力された回転速度は、無段変速装置27とトランスミッション28を介して刈取装置3に伝動される。
ステップS4で、処理部16は、中立センサ76の出力値を読込んで、中立センサ76の出力値がONの場合には、ステップS5に進み、中立センサ76の出力値がOFFの場合には、ステップS6に進む。
ステップS5で、処理部16は、刈取クラッチ54の接続を解除して、ステップS6に進む。
ステップS6で、処理部16は、始動センサ78の出力値を読込んで、始動センサ78の出力値がOFFの場合には、ステップS7に進み、始動センサ78の出力値がONの場合には、ステップS8に進む。
ステップS7で、処理部16は、テンションアーム63をベルト62に向かって前進させてベルト62の張力を緊張させて、ステップS6に戻る。これにより、エンジンから出力された回転速度がベルト62を介して刈取装置3に伝動して刈取装置3を高速で駆動することができる。
ステップS8で、処理部16は、テンションアーム63をベルト62から後退させてベルト62の張力を弛緩させ、脱穀クラッチ58の接続を解除して、ステップS1に戻る。これにより、刈取装置3と脱穀装置4は停止し、エンジンを始動することができる。
ステップS9で、処理部16は、始動センサ78の出力値を読込んで、始動センサ78の出力値がONの場合には、ステップS10に進み、始動センサ78の出力値がOFFの場合には、ステップS11に進む。
ステップS10で、処理部16は、テンションアーム63をベルト62から後退させてベルト62の張力を弛緩させ、脱穀クラッチ58の接続を解除して、ステップS9に戻る。これにより、刈取装置3と脱穀装置4は停止し、エンジンを始動することができる。
ステップS11で、処理部16は、テンションアーム63をベルト62に向かって前進させてベルト62の張力を緊張させ、脱穀クラッチ58を接続して、ステップS12に進む。これにより、エンジンから出力された回転速度がベルト62を介して刈取装置3に伝動して刈取装置3を高速で駆動し、脱穀装置4が駆動する。
ステップS12で、処理部16は、中立センサ76の出力値を読込んで、中立センサ76の出力値がONの場合には、ステップS13に進み、中立センサ76の出力値がOFFの場合には、ステップS14に進む。
ステップS13で、処理部16は、テンションアーム63をベルト62から後退させてベルト62の張力を弛緩させて、ステップS14に進む。
ステップS14で、処理部16は、倒伏センサ77の出力値を読込んで、倒伏センサ77の出力値がONの場合には、ステップS15に進み、倒伏センサ77の出力値がOFFの場合には、ステップS1に戻る。
ステップS15で、処理部16は、刈取クラッチ54を接続して、ステップS1に戻る。これにより、刈取装置3が再駆動する。なお、エンジンから出力された回転速度は、無段変速装置27とトランスミッション28を介して刈取装置3に伝動される。
1 機体フレーム
2 走行装置
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
11 サイドパネル
26 切替レバー
27 無段変速装置
28 トランスミッション
54 刈取クラッチ
58 脱穀クラッチ
62 ベルト
63 テンションアーム
70 支軸

Claims (5)

  1. エンジンを搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
    前記操縦部(5)の左部のサイドパネル(11)に切替レバー(26)を設け、
    該切替レバー(26)を後側傾斜姿勢から前側傾斜姿勢に向かって第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢と、第4姿勢の位置に切替え可能に左右方向に延在する支軸(70)に揺動自在に固定し、
    前記切替レバー(26)を第1姿勢に位置させた場合には、前記エンジンの回転速度は、前記エンジンの下流側に設けられた無段変速装置(27)と、トランスミッション(28)と、刈取クラッチ(54)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、前記エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、
    前記切替レバー(26)を第3姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、前記エンジンの回転速度は、前記エンジンの下流側に設けられたテンションアーム(63)をベルト(62)に向かって前進させて張力を緊張させたベルト(62)を介して刈取装置(3)に伝動されると共に、前記エンジンの下流側に設けられた脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、
    前記切替レバー(26)を第2姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、且つ、前記テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、前記エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、前記エンジンの回転速度は脱穀クラッチ(58)を介して脱穀装置(4)で伝動され、
    前記切替レバー(26)を第4姿勢に位置させた場合には、前記刈取クラッチ(54)からの伝動が遮断され、前記テンションアーム(63)をベルト(62)から後退させてベルト(62)の張力を弛緩させて、前記エンジンの回転速度の刈取装置(3)への伝動を遮断すると共に、前記脱穀クラッチ(58)の接続を解除させて、前記エンジンの回転速度の脱穀装置(4)への伝動を遮断することを特徴とするコンバイン。
  2. 前記切替レバー(26)を第1姿勢と第2姿勢の間を移動させて、前記トランスミッション(28)から出力される回転速度を増減速する請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記支軸(70)の軸心視において、前記第1姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、前記第3姿勢と第4姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度よりも狭く形成した請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記支軸(70)の軸心視において、前記第1姿勢と第2姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度を、前記第2姿勢と第3姿勢の間の切替レバー(26)の揺動角度と同一角度に形成した請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記刈取クラッチ(54)をワンウエイクラッチとした請求項1~4のいずれか1項に記載のコンバイン。

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