JP2000000017A - 刈取収穫機の走行伝動構造 - Google Patents

刈取収穫機の走行伝動構造

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JP2000000017A JP16979498A JP16979498A JP2000000017A JP 2000000017 A JP2000000017 A JP 2000000017A JP 16979498 A JP16979498 A JP 16979498A JP 16979498 A JP16979498 A JP 16979498A JP 2000000017 A JP2000000017 A JP 2000000017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行変速用として静油圧式等の無段変速装置
を備えた刈取収穫機において、刈り取った作物が刈取部
から下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取
りが行えるように構成する。 【解決手段】 中立位置Nから無段階に高速側に変速操
作自在な走行用の無段変速装置、機体に備えられた刈取
部に無段変速装置からの動力を伝達する刈取クラッチ2
9を備えて、無段変速装置が中立位置Nから所定の低速
位置F2の間に変速操作され、且つ、刈取クラッチ29
が伝動側に操作される状態の発生を牽制阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場の作物を刈り
取って収穫するコンバイン等の刈取収穫機において、中
立位置から無段階に高速側に変速操作自在な走行用の無
段変速装置や、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置を備えた刈
取収穫機の走行伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような走行用の無段変速装置の一
例として、静油圧式無段変速装置がある。静油圧式無段
変速装置は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段
階に変速操作自在で、微速での前進及び後進が可能であ
り、静油圧式無段変速装置を中立位置に変速操作すれ
ば、静油圧式無段変速装置が停止し機体を停止させるこ
とができる。しかし、静油圧式無段変速装置の中立位置
は範囲が狭いことが多いので、例えば農用トラクタに関
する特開昭62‐137224号公報に開示されている
ように、静油圧式無段変速装置における前進側及び後進
側の油路の各々に、圧力が設定圧以上になると閉じる常
開型のアンロード弁(前記公報の第1図中の14a,1
4b)を接続することが多い。
【0003】これにより、静油圧式無段変速装置の油圧
ポンプが中立位置から少し外れた位置に在っても、前進
側及び後進側の油路が中立位置付近の低圧状態であれば
アンロード弁が開いて、静油圧式無段変速装置の油圧モ
ータは停止しており、中立位置がある程度の幅を持った
範囲に設定された状態となる。次に静油圧式無段変速装
置の油圧ポンプが中立位置付近から前進(後進)の高速
側にある程度変速操作されて、前進側(後進側)の油路
の圧力が上昇し設定圧に達すると、アンロード弁が閉じ
て静油圧式無段変速装置の油圧モータが駆動されて機体
が発進する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、静油圧
式無段変速装置における前進側及び後進側の油路の各々
に常開型のアンロード弁を接続した場合、中立位置の範
囲をあまり大きなものに設定すると、微速での前進及び
後進が行えると言う静油圧式無段変速装置の利点が損な
われるので、機体が的確に停止する程度の小さな範囲に
中立位置の範囲を設定することが、農用トラクタ等の作
業車では多いものとなっている。
【0005】これに対し刈取収穫機では、圃場の作物を
走行しながら刈り取り、刈り取った作物を挟持して脱穀
装置や荷台に搬送する刈取部を備えており、刈取部が機
体の走行速度に連動して駆動されるように、静油圧式無
段変速装置からの動力が刈取部に伝達されるように構成
されていることが多い。従って、静油圧式無段変速装置
によって微速で前進しながら圃場の作物を刈り取ると、
刈取部も微速で駆動されることになる。刈取部において
作物を挟持して搬送する場合、刈取部が微速で駆動され
ると、刈取部での作物の挟持作用が低下して、作物が所
定の挟持位置から外れたり下方に落ちたりすることがあ
る。本発明は走行用として静油圧式無段変速装置等の無
段変速装置を備えた刈取収穫機において、刈り取った作
物が刈取部の所定の挟持位置から外れたり、刈取部から
下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取りが
行えるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1及び2の
特徴によると、中立位置から無段階に高速側に変速操作
自在な走行用の無段変速装置(中立位置を挟んで前進側
及び後進側に無段階に変速操作自在な走行用の無段変速
装置)を備えた場合、無段変速装置が中立位置から所定
の低速位置(前進側の所定の低速位置)の間に変速操作
され、且つ、刈取クラッチが伝動側に操作される状態の
発生が牽制阻止されるので、機体が微速で前進しながら
刈取部も微速で駆動されると言う状態が回避される。請
求項2の特徴によると、無段変速装置を中立位置から後
進の高速側に変速操作していった場合、前述のような牽
制作用は行われないので、機体を微速で支障なく後進さ
せることができる。
【0007】[II]請求項3及び4の特徴によると、
中立位置から無段階に高速側に変速操作自在な走行用の
無段変速装置(中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置)を備えた
場合、無段変速装置が中立位置から所定の低速位置(前
進側の所定の低速位置)の間に変速操作されている状態
において、刈取クラッチが伝動遮断側から伝動側に操作
されると、無段変速装置が所定の低速位置よりも自動的
に高速側に変速操作されるので(無段変速装置が前進側
の所定の低速位置よりも前進の高速側に自動的に変速操
作されるので)、機体が微速で前進しながら刈取部も微
速で駆動されると言う状態が回避される。請求項4の特
徴によると、無段変速装置を中立位置から後進の高速側
に変速操作していった場合、前述のような自動的な変速
操作は行われないので、機体を微速で支障なく後進させ
ることができる。
【0008】[III]請求項5及び6の特徴による
と、中立位置から無段階に高速側に変速操作自在な走行
用の無段変速装置(中立位置を挟んで前進側及び後進側
に無段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置)を備
えた場合、無段変速装置が中立位置から所定の低速位置
(前進側の所定の低速位置)の間に変速操作されている
状態において、刈取クラッチが伝動遮断側から伝動側に
操作されると、無段変速装置を所望の変速位置に保持可
能な保持手段の保持作用が解除される。これにより、中
立復帰手段により無段変速装置が中立位置に戻し操作さ
れて機体が停止し、刈取部へも動力が伝達されなくなる
ので、機体が微速で前進しながら刈取部も微速で駆動さ
れると言う状態が回避される。請求項6の特徴による
と、無段変速装置が中立位置から後進側の所定の低速位
置の間に変速操作されている状態では、前述のような保
持手段の保持作用の解除は行われないので、機体を微速
で支障なく後進させることができる。
【0009】[IV]請求項7及び8の特徴によると、
中立位置から無段階に高速側に変速操作自在な走行用の
無段変速装置(中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置)を備えた
場合、刈取クラッチが伝動側に操作され、無段変速装置
がある程度高速側(前進の高速側)に変速操作されてい
る状態において、無段変速装置が低速側に変速操作され
た際、無段変速装置が所定の低速位置(前進の所定の低
速位置)を越えて低速側に変速操作されることがないの
で、機体が微速で前進しながら刈取部も微速で駆動され
ると言う状態が回避される。請求項8の特徴によると、
無段変速装置が中立位置から後進側に変速操作されてい
る状態では、無段変速装置を所定の低速位置を越えて低
速側に変速操作することは可能なので、機体を微速で支
障なく後進させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対のク
ローラ走行装置1を備えた機体の前部に、刈取部2が昇
降操作自在に支持されており、機体に操縦部3が備えら
れ、機体の後部に脱穀装置4及びグレンタンク5、グレ
ンタンク5の底部から穀粒を排出するアンローダ装置1
0が備えられて、刈取収穫機の一例であるコンバインが
構成されている。
【0011】刈取部2は複数条の作物を刈り取るように
構成されており、圃場の複数条の作物を引き起こす引き
起し装置6、圃場の複数条の作物を刈り取るバリカン型
の刈取装置7、刈り取られた複数条の作物を集めるパッ
カー8、集められた作物を挟持して脱穀装置4に搬送す
る挟持搬送装置9を備えて構成されている。刈取部2の
挟持搬送装置9から搬送されてきた作物が脱穀装置4で
脱穀処理されて、脱穀装置4で回収された穀粒がグレン
タンク5に送り込まれて貯留される。
【0012】図2に示すように、エンジン12の動力が
テンション型式の主クラッチ13を介して静油圧式無段
変速装置14に伝達され、静油圧式無段変速装置14か
らの動力が2系統に分岐して、一方の動力がミッション
ケース15のギヤ変速型式の副変速装置(図示せず)に
伝達され、左右一対のクローラ走行装置1に伝達され
る。静油圧式無段変速装置14から2系統に分岐した他
方の動力が、テンション型式の刈取クラッチ29を介し
て刈取部2に伝達される。
【0013】次に、静油圧式無段変速装置14の構成に
ついて説明する。図4に示すように静油圧式無段変速装
置14は、エンジン12の動力で駆動される可変容量型
の油圧ポンプ16及び油圧モータ17を備え、油圧ポン
プ16及び油圧モータ17を接続する前進側の油路1
8、及び後進側の油路19を備えて構成されている。前
進側及び後進側の油路18,19の各々にタンク20に
連通する第1油路21及び第2油路22が接続されてお
り、第1及び第2油路21,22に第1アンロード弁2
3及び第2アンロード弁24が設けられている。
【0014】第1及び第2アンロード弁23,24は、
絞り部を備えた連通位置23a,24a及び遮断位置2
3b,24bを備えて、バネ23c,24cにより連通
位置23a,24aに付勢された常開型のパイロット操
作型式に構成されている。前進側の油路18(後進側の
油路19)の圧力が第1設定圧P1以上になると、パイ
ロット圧により第1アンロード弁23(第2アンロード
弁24)が遮断位置23b(遮断位置24b)に操作さ
れるように、バネ23c(バネ24c)の付勢力が設定
されている。前進側及び後進側の油路18,19を接続
するバイパス油路26が備えられて、常閉型のパイロッ
ト操作型式の開閉弁27がバイパス油路26に設けられ
ている。この場合に、前進側又は後進側の油路18,1
9の圧力が、前述の第1設定圧P1よりも充分に大きな
設定圧に達すると、パイロット圧により開閉弁27が開
く。
【0015】油圧ポンプ16とは関係なく常時回転駆動
されるチャージポンプ34が備えられており、チャージ
ポンプ34からの一対の油路35が、第1油路21にお
ける前進側の油路18と第1アンロード弁23との間の
部分、並びに、第2油路22における後進側の油路19
と第2アンロード弁24との間の部分に接続されてい
る。
【0016】次に、静油圧式無段変速装置14の変速操
作について説明する。図5に示すように、静油圧式無段
変速装置14の油圧ポンプ16における斜板(図示せ
ず)に連結されたトラニオン軸11に、振動吸収用で円
盤状のブロック部材25が固定されており、操縦部3に
備えられた変速レバー28とブロック部材25とが、連
係ロッド30により接続されている。固定部の横軸芯P
1周りに揺動自在に支持されたアーム31にローラー3
1aが支持されており、ブロック部材25のV字状の切
欠部25aに、ローラー31aが押し込まれるように、
アーム31を付勢するバネ32が備えられている。これ
により、ローラー31aの作用によってトラニオン軸1
1が中立位置Nに付勢される。
【0017】変速レバー28に摩擦保持機構33が備え
られており、摩擦保持機構33の保持作用が、ローラー
31aによる中立付勢作用よりも少し強いものに設定さ
れている。これにより、変速レバー28から手を離して
も、ローラー31aによる中立付勢作用に抗して、摩擦
保持機構33の保持作用により変速レバー28が任意の
操作位置に保持される。
【0018】図5及び図4に示す状態は変速レバー28
を中立位置Nに操作している状態であり、第1及び第2
アンロード弁23,24がバネ23c,24cの付勢力
により連通位置23a,24aに操作されて、静油圧式
無段変速装置14の油圧モータ17は停止している。図
3の実線に示すように、変速レバー28を中立位置Nか
ら前進側F(後進側R)に操作していくと、油圧ポンプ
16の斜板が前進の高速側(後進の高速側)に操作され
始めて、前進側の油路18(後進側の油路19)の圧力
が上昇していく。
【0019】この場合、前進側の油路18(後進側の油
路19)の圧力が第1設定圧P1に達するまでは、第1
アンロード弁23(第2アンロード弁24)はバネ23
c(バネ24c)により連通位置23a(連通位置24
a)に操作されており、油圧モータ17は停止してい
る。そして、前進側の油路18(後進側の油路19)の
圧力が第1設定圧P1に達すると、第1アンロード弁2
3(第2アンロード弁24)がパイロット圧により、バ
ネ23c(バネ24c)に抗して遮断位置23b(遮断
位置24b)に操作される。
【0020】従って、前進側の油路18(後進側の油路
19)から第1設定圧P1の作動油が油圧モータ17に
供給されて、油圧モータ17が第1設定圧P1の作動油
に対応した速度で前進側F(後進側R)に駆動され始め
て、前進の動力が左右一対のクローラ走行装置1及び刈
取部2に伝達されるのであり(後進の動力が左右一対の
クローラ走行装置1に伝達されるのであり、ワンウェイ
クラッチ(図示せず)の作用により刈取部2には後進の
動力は伝達されない)、変速レバー28をさらに前進側
F(後進側R)に操作していくと、油圧ポンプ16によ
り前進側の油路18(後進側の油路19)の圧力が第1
設定圧P1からさらに上昇していき、油圧モータ17が
さらに前進側F(後進側R)の高速側に駆動されてい
く。
【0021】図5に示すように電動モータ36が配置さ
れて、電動モータ36のギヤ減速部の駆動軸にL字状の
操作部37が固定されており、刈取クラッチ29のテン
ションプーリー29aと操作部37とが、連係ロッド3
8及び融通用のバネ39を介して接続されている。図5
に示す状態は、操縦部3に備えられた刈取クラッチスイ
ッチ40を切り位置に操作している状態であり、テンシ
ョンプーリー29aが伝動ベルトから離れて、刈取クラ
ッチ29が伝動遮断側に操作されている。刈取クラッチ
スイッチ40を入り位置に操作すると、電動モータ36
により操作部37が図5の紙面時計方向に回転操作さ
れ、連係ロッド39が引き操作されてテンションプーリ
ー29aにより刈取クラッチ29が伝動側に操作され
る。
【0022】図5に示すように、ブロック部材25に扇
型で開孔を備えた操作板41が固定されており、操作板
41の開孔においてトラニオン軸11を中心とした近い
位置に設定された第1円弧面41a、トラニオン軸11
を中心とした遠い位置に設定された第2円弧面41b、
第1及び第2円弧面41a,41bに亘って接続された
傾斜面41cが形成されている。
【0023】操作部37とアーム31とがワイヤ42及
び融通用のバネ43を介して接続されて、バネ32の付
勢力よりもバネ43の付勢力が強いものに設定されてい
る。これにより、前述のように刈取クラッチスイッチ4
0を入り位置に操作して、刈取クラッチ29が伝動側に
操作されると、ワイヤ42が引き操作されて、アーム3
1がブロック部材25の切欠部25aから離され、操作
板41の第1及び第2円弧面41a,41b、傾斜面4
1c側に揺動操作される。
【0024】この場合に、図5及び図3に示すように、
トラニオン軸11(変速レバー28)が中立位置Nと、
第1設定圧P1に対応する位置F1との間に操作されて
いる状態において、刈取クラッチ29が伝動側に操作さ
れて、アーム31が図5の紙面左方に揺動操作される
と、アーム31のローラー31aが、操作板41の第1
円弧面41aの端部(傾斜面41cにつながる少し手前
の部分)に接当し押圧するのであり、操作板41及びト
ラニオン軸11(変速レバー28)は操作されない。
【0025】次にトラニオン軸11(変速レバー28)
が、第1設定圧P1に対応する位置F1と、第1設定圧
P1よりも少し前進側Fの高速側の第2設定圧P2に対
応する位置F2との間に操作されていると、トラニオン
軸11及び操作板41が図5の状態から少し紙面反時計
方向に回転し、操作板41の傾斜面41cがローラー3
1aに対向した状態となっているので、刈取クラッチ2
9が伝動側に操作されて、アーム31が図5の紙面左方
に揺動操作されると、アーム31のローラー31aが操
作板41の傾斜面41cに接当し押圧する状態となる。
これにより、アーム31及びローラー31aによる傾斜
面41cの押し作用によって、操作板41及びトラニオ
ン軸11が第2設定圧P2に対応する位置F2に操作さ
れる。
【0026】トラニオン軸11(変速レバー28)が、
第2設定圧P2に対応する位置F2からさらに前進側F
の高速側に操作されていると、トラニオン軸11及び操
作板41が図5の状態から紙面反時計方向に回転し、操
作板41の第2円弧面41bがローラー31aに対向し
た状態となっているので、刈取クラッチ29が伝動側に
操作されて、アーム31が図5の紙面左方に揺動操作さ
れると、アーム31のローラー31aが操作板41の第
2円弧面41bに接当し押圧するのであり、操作板41
及びトラニオン軸11(変速レバー28)は操作されな
い。
【0027】次に、トラニオン軸11(変速レバー2
8)が中立位置Nから後進側Rの高速側に操作されてい
ると、トラニオン軸11及び操作板41が図5の状態か
ら紙面時計方向に回転し、操作板41の第1円弧面41
aに対向した状態となっているので、刈取クラッチ29
が伝動側に操作されて、アーム31が図5の紙面左方に
揺動操作されると、アーム31のローラー31aが操作
板41の第1円弧面41aに接当し押圧するのであり、
操作板41及びトラニオン軸11(変速レバー28)は
操作されない。
【0028】[発明の実施の第1別形態]図5の構成に
代えて図6に示すように構成してもよい。図6に示すよ
うに、操作板41及びワイヤ42を廃止して、刈取クラ
ッチ29が伝動側に操作されたことを検出する刈取クラ
ッチスイッチ44を、電動モータ36の操作部37に対
して備え、トラニオン軸11(変速レバー28)の位置
を検出するポンショメータ46を備える。摩擦保持機構
33を電磁操作式に構成して、変速レバー28を摩擦保
持する保持状態、及び変速レバー28を摩擦保持しない
保持解除状態に操作自在に構成し、通常は摩擦保持機構
33を保持状態に設定しておく。
【0029】これにより、図6及び図3に示すように、
トラニオン軸11(変速レバー28)が第1設定圧P1
に対応する位置F1と、第1設定圧P1よりも少し前進
側Fの高速側の第2設定圧P2に対応する位置F2との
間に操作されている状態において、刈取クラッチ29が
伝動側に操作されると、刈取クラッチスイッチ44の信
号に基づいて、制御装置45により摩擦保持機構33が
保持解除状態に操作される。従って、アーム31及びロ
ーラー31aの作用によってトラニオン軸11が中立位
置Nに戻されて、機体及び刈取部2が停止する。逆に、
トラニオン軸11(変速レバー28)が中立位置Nと、
第1設定圧P1に対応する位置F1との間に操作されて
いる状態、トラニオン軸11(変速レバー28)が第2
設定圧P2に対応する位置F2よりも、前進側Fの高速
側に操作されている状態、並びに、トラニオン軸11
(変速レバー28)が中立位置Nから後進側Rの高速側
に操作されている状態において、刈取クラッチ29が伝
動側に操作されても、摩擦保持機構33は保持解除状態
に操作されない。
【0030】[発明の実施の第2別形態]図5の構成に
代えて図7に示すように構成してもよい。図7に示すよ
うに、操作板41及びワイヤ42を廃止して、刈取クラ
ッチ29が伝動側に操作されたことを検出する刈取クラ
ッチスイッチ44を、電動モータ36の操作部37に対
して備え、トラニオン軸11(変速レバー28)の位置
を検出するポンショメータ46を備える。変速レバー2
8に対してストッパー機構47を配置し、変速レバー2
8の移動軌跡に突出して入り込む作用位置、及び変速レ
バー28の移動軌跡から出て退入する非作用位置に移動
自在なピン47aを、ストッパー機構47に備えて、通
常はピン47aを非作用位置に操作しておく。
【0031】これにより、図7及び図3に示すように、
刈取クラッチ29が伝動側に操作され、トラニオン軸1
1(変速レバー28)が第1設定圧P1よりも少し前進
側Fの高速側の第2設定圧P2に対応する位置F2より
も、前進側Fの高速側に操作されている状態において、
トラニオン軸11(変速レバー28)が低速側に操作さ
れ始めると、制御装置45によりストッパー機構47の
非作用位置に退入しているピン47aが、作用位置に突
出される。従って、変速レバー28を第2設定圧P2に
対応する位置F2を越えて低速側に操作しようとして
も、変速レバー28がピン47aに接当して、トラニオ
ン軸11(変速レバー28)を、第2設定圧P2に対応
する位置F2を越えて低速側に操作することができな
い。
【0032】[発明の実施の第3別形態]図6に示す
[発明の実施の形態]において、操作板41及びワイヤ
42を廃止して、刈取クラッチ29が伝動側に操作され
たことを検出する刈取クラッチスイッチ44、トラニオ
ン軸11(変速レバー28)の位置を検出するポンショ
メータ46、並びに、トラニオン軸11(変速レバー2
8)を高速側に操作自在な電動シリンダ(図示せず)を
備えてもよい。これにより、トラニオン軸11(変速レ
バー28)が、第1設定圧P1に対応する位置F1と、
第1設定圧P1よりも少し前進側Fの高速側の第2設定
圧P2に対応する位置F2との間に操作されている状態
において、刈取クラッチ29が伝動側に操作されると、
電動シリンダによりトラニオン軸11(変速レバー2
8)が、第2設定圧P2に対応する位置F2よりも前進
側Fの高速側に操作されるように構成する。
【0033】図4に示す静油圧式無段変速装置14に代
えて、テーパーコーンや回転ディスクを使用し、中立位
置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在な
無段変速装置(図示せず)を使用してもよい。以上の
[発明の実施の形態]〜[発明の実施の第2別形態]に
代えて、トラニオン軸11(変速レバー28)が第1設
定圧P1に対応する位置F1と、第1設定圧P1よりも
少し前進側Fの高速側の第2設定圧P2に対応する位置
F2との間に操作されている状態において、刈取クラッ
チスイッチ40により刈取クラッチ29を伝動遮断側か
ら伝動側に操作しようとしても、刈取クラッチ29が伝
動側に操作されないように構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1,3,5,7の特徴によると、
走行用として無段変速装置を備えた刈取収穫機におい
て、機体が微速で前進しながら刈取部も微速で駆動され
ると言う状態が未然に回避されるようになるので、刈取
部での作物の挟持作用の低下を未然に防止し、刈取部に
おいて作物が所定の挟持位置から外れたり下方に落ちた
りすることを防止して、刈取収穫機の収穫性能を向上さ
せることができた。
【0035】請求項2,4,6,8の特徴によると、請
求項1,3,5,7の場合と同様に前述の請求項1,
3,5,7の「発明の効果」を備えており、この「発明
の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えて
いる。請求項2,4,6,8の特徴によると、圃場の作
物の刈り取りを行わない状態等において、機体を微速で
後進させることができるので、この点において刈取収穫
機の作業性が良いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】エンジン、静油圧式無段変速装置、ミッション
ケース及び刈取部の伝動系の概略を示す図
【図3】変速レバーの操作位置と静油圧式無段変速装置
における前進側(後進側)の油路の圧力との関係を示す
【図4】静油圧式無段変速装置の油圧回路図
【図5】静油圧式無段変速装置のトラニオン軸と刈取ク
ラッチとの連係状態を示す図
【図6】発明の実施の第1別形態における静油圧式無段
変速装置のトラニオン軸と刈取クラッチとの連係状態を
示す図
【図7】発明の実施の第2別形態における静油圧式無段
変速装置のトラニオン軸と刈取クラッチとの連係状態を
示す図
【符号の説明】
2 刈取部 14 無段変速装置 29 刈取クラッチ 31 自動増速手段、中立復帰手段 33 保持手段 41 自動増速手段 47 減速阻止手段 N 中立位置 F 前進側 R 後進側 F2 所定の低速位置
フロントページの続き Fターム(参考) 2B076 AA03 CA19 DA02 DA05 DD02 DD05 DD06 EB05 EC23 ED01 ED30 3D042 AA05 AB10 AB11 BA02 BA05 BA07 BA08 BA12 BA13 BC02 BC03 BC07 BC08 BC15 BC16 BD04 BD07 BD08 3D043 AA05 AB11 EA02 EA11 EA31 EB02 EB09 EB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置から無段階に高速側に変速操作
    自在な走行用の無段変速装置と、機体に備えられた刈取
    部に前記無段変速装置からの動力を伝達する刈取クラッ
    チとを備えると共に、 前記無段変速装置が中立位置から所定の低速位置の間に
    変速操作され、且つ、前記刈取クラッチが伝動側に操作
    される状態の発生を牽制阻止する牽制手段を備えてある
    刈取収穫機の走行伝動構造。
  2. 【請求項2】 中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
    段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置と、機体に
    備えられた刈取部に前記無段変速装置からの動力を伝達
    する刈取クラッチとを備えると共に、 前記無段変速装置が中立位置から前進側の所定の低速位
    置の間に変速操作され、且つ、前記刈取クラッチが伝動
    側に操作される状態の発生を牽制阻止する牽制手段を備
    えてある刈取収穫機の走行伝動構造。
  3. 【請求項3】 中立位置から無段階に高速側に変速操作
    自在な走行用の無段変速装置と、機体に備えられた刈取
    部に前記無段変速装置からの動力を伝達する刈取クラッ
    チとを備えると共に、 前記無段変速装置が中立位置から所定の低速位置の間に
    変速操作されている状態において、前記刈取クラッチが
    伝動遮断側から伝動側に操作されると、前記無段変速装
    置を前記所定の低速位置以上に高速側に自動的に変速操
    作する自動増速手段を備えてある刈取収穫機の走行伝動
    構造。
  4. 【請求項4】 中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
    段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置と、機体に
    備えられた刈取部に前記無段変速装置からの動力を伝達
    する刈取クラッチとを備えると共に、 前記無段変速装置が中立位置から前進側の所定の低速位
    置の間に変速操作されている状態において、前記刈取ク
    ラッチが伝動遮断側から伝動側に操作されると、前記無
    段変速装置を前記前進側の所定の低速位置以上に前進の
    高速側に自動的に変速操作する自動増速手段を備えてあ
    る刈取収穫機の走行伝動構造。
  5. 【請求項5】 中立位置から無段階に高速側に変速操作
    自在な走行用の無段変速装置と、前記無段変速装置を中
    立位置に付勢する中立復帰手段と、前記中立復帰手段に
    抗して前記無段変速装置を所望の変速位置に保持可能な
    保持手段と、機体に備えられた刈取部に前記無段変速装
    置からの動力を伝達する刈取クラッチとを備えると共
    に、 前記無段変速装置が中立位置から所定の低速位置の間に
    変速操作されている状態において、前記刈取クラッチが
    伝動遮断側から伝動側に操作されると、前記保持手段の
    保持作用を解除する保持解除手段を備えてある刈取収穫
    機の走行伝動構造。
  6. 【請求項6】 中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
    段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置と、前記無
    段変速装置を中立位置に付勢する中立復帰手段と、前記
    中立復帰手段に抗して前記無段変速装置を所望の変速位
    置に保持可能な保持手段と、機体に備えられた刈取部に
    前記無段変速装置からの動力を伝達する刈取クラッチと
    を備えると共に、 前記無段変速装置が中立位置から前進側の所定の低速位
    置の間に変速操作されている状態において、前記刈取ク
    ラッチが伝動遮断側から伝動側に操作されると、前記保
    持手段の保持作用を解除する保持解除手段を備えてある
    刈取収穫機の走行伝動構造。
  7. 【請求項7】 中立位置から無段階に高速側に変速操作
    自在な走行用の無段変速装置と、機体に備えられた刈取
    部に前記無段変速装置からの動力を伝達する刈取クラッ
    チとを備えると共に、 前記刈取クラッチが伝動側に操作され、且つ、前記無段
    変速装置が所定の低速位置よりも高速側に変速操作され
    ている状態において、前記無段変速装置が前記所定の低
    速位置を越えて低速側に変速操作されようとすると、こ
    の変速操作を牽制阻止する減速阻止手段を備えてある刈
    取収穫機の走行伝動構造。
  8. 【請求項8】 中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
    段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置と、機体に
    備えられた刈取部に前記無段変速装置からの動力を伝達
    する刈取クラッチとを備えると共に、 前記刈取クラッチが伝動側に操作され、且つ、前記無段
    変速装置が前進の所定の低速位置よりも前進の高速側に
    変速操作されている状態において、前記無段変速装置が
    前記前進の所定の低速位置を越えて低速側に変速操作さ
    れようとすると、この変速操作を牽制阻止する減速阻止
    手段を備えてある刈取収穫機の走行伝動構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004113131A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Kubota Corp 収穫作業機の変速制御装置
CN1312972C (zh) * 2003-07-18 2007-05-02 株式会社久保田 作业车
JP2009095829A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Orion Mach Co Ltd 水分離中空繊維および水分離フィルタ

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