JP3534611B2 - 刈取収穫機の走行伝動構造 - Google Patents

刈取収穫機の走行伝動構造

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JP3534611B2
JP3534611B2 JP15125198A JP15125198A JP3534611B2 JP 3534611 B2 JP3534611 B2 JP 3534611B2 JP 15125198 A JP15125198 A JP 15125198A JP 15125198 A JP15125198 A JP 15125198A JP 3534611 B2 JP3534611 B2 JP 3534611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場の作物を刈り
取って収穫するコンバイン等の刈取収穫機において、中
立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自
在な走行用の無段変速装置を備えた刈取収穫機の走行伝
動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような走行用の無段変速装置の一
例として、静油圧式無段変速装置がある。静油圧式無段
変速装置は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段
階に変速操作自在で、微速での前進及び後進が可能であ
り、静油圧式無段変速装置を中立位置に変速操作すれ
ば、静油圧式無段変速装置が停止し機体を停止させるこ
とができる。しかし、静油圧式無段変速装置の中立位置
は範囲が狭いことが多いので、例えば農用トラクタに関
する特開昭62‐137224号公報に開示されている
ように、静油圧式無段変速装置における前進側及び後進
側の油路の各々に、圧力が設定圧以上になると閉じる常
開型のアンロード弁(前記公報の第1図中の14a,1
4b)を接続することが多い。
【0003】これにより、静油圧式無段変速装置の油圧
ポンプが中立位置から少し外れた位置に在っても、前進
側及び後進側の油路が中立位置付近の低圧状態であれば
アンロード弁が開いて、静油圧式無段変速装置の油圧モ
ータは停止しており、中立位置がある程度の幅を持った
範囲に設定された状態となる。次に静油圧式無段変速装
置の油圧ポンプが中立位置付近から前進(後進)の高速
側にある程度変速操作されて、前進側(後進側)の油路
の圧力が上昇し設定圧に達すると、アンロード弁が閉じ
て静油圧式無段変速装置の油圧モータが駆動されて機体
が発進する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、静油圧
式無段変速装置における前進側及び後進側の油路の各々
に常開型のアンロード弁を接続した場合、中立位置の範
囲をあまり大きなものに設定すると、微速での前進及び
後進が行えると言う静油圧式無段変速装置の利点が損な
われるので、機体が的確に停止する程度の小さな範囲に
中立位置の範囲を設定することが、農用トラクタ等の作
業車では多いものとなっている。
【0005】これに対し刈取収穫機では、圃場の作物を
走行しながら刈り取り、刈り取った作物を挟持して脱穀
装置や荷台に搬送する刈取部を備えており、刈取部が機
体の走行速度に連動して駆動されるように、静油圧式無
段変速装置からの動力が刈取部に伝達されるように構成
されていることが多い。従って、静油圧式無段変速装置
によって微速で前進しながら圃場の作物を刈り取ると、
刈取部も微速で駆動されることになる。刈取部において
作物を挟持して搬送する場合、刈取部が微速で駆動され
ると、刈取部での作物の挟持作用が低下して、作物が所
定の挟持位置から外れたり下方に落ちたりすることがあ
る。本発明は走行用として静油圧式無段変速装置等の無
段変速装置を備えた刈取収穫機において、刈り取った作
物が刈取部の所定の挟持位置から外れたり、刈取部から
下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取りが
行えるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の発明における刈取収穫機の走行伝動構造の特
徴は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変
速操作自在な走行用の無段変速装置を備えて、前記無段
変速装置が中立位置から前進の高速側に変速操作される
際に、前記無段変速装置の前進側の動力が第1設定速度
になるまで、前記無段変速装置の前進側の動力の下手側
への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の前進側の
動力が第1設定速度を越えると、前記無段変速装置の前
進側の動力の下手側への伝達を許す第1牽制手段と、前
記無段変速装置が中立位置から後進の高速側に変速操作
される際に、前記無段変速装置の後進側の動力が第2設
定速度になるまで、前記無段変速装置の後進側の動力の
下手側への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の後
進側の動力が第2設定速度を越えると、前記無段変速装
置の後進側の動力の下手側への伝達を許す第2牽制手段
とを備えて、前記第1設定速度を前記第2設定速度より
も高速側に設定し、前記第1牽制手段の作動を許す第1
状態、及び作動を許さない第2状態を設定可能な設定手
段を備えた点にある。
【0007】請求項1の特徴によると、無段変速装置を
中立位置から前進の高速側に変速操作していくと、無段
変速装置の前進側の動力が次第に高速になっていく。こ
の場合、前進側の動力が第1設定速度に達するまでは、
第1牽制手段の作用により無段変速装置の前進側の動力
は下手側に伝達されず、機体は停止して刈取部に前進側
の動力は伝達されない。次に無段変速装置をさらに前進
の高速側に変速操作して、前進側の動力が第1設定速度
に達すると、第1牽制手段の作用により無段変速装置の
前進側の動力が下手側に伝達されて、機体が発進し刈取
部に前進側の動力が伝達される。この場合、第1設定速
度がある程度高速側に設定されているので、無段変速装
置の前進側の動力が下手側に伝達された際に、ある程度
高速の前進側の動力が伝達される状態となって、機体が
微速で前進しながら刈取部も微速で駆動されると言う状
態を回避できる。
【0008】逆に無段変速装置を中立位置から後進の高
速側に変速操作して、無段変速装置の後進側の動力が次
第に高速になっていく際に、後進側の動力が第2設定速
度に達するまでは、第2牽制手段の作用により無段変速
装置の後進側の動力は下手側に伝達されず機体は停止し
ており、後進側の動力が第2設定速度に達すると、無段
変速装置の後進側の動力が下手側に伝達されて機体が発
進する。この場合、第2設定速度がある程度低速側に設
定されているので、無段変速装置の後進側の動力が下手
側に伝達された際に、ある程度低速の後進側の動力が伝
達される状態となって、機体を微速で後進させる状態を
得ることができる。そして、圃場の作物の刈り取りを行
わずに機体を前進させる場合や、機体を微速で前進 させ
ながら圃場の作物の刈り取りを行っても、刈取部から作
物が落ちる等の支障の生じない場合には、設定手段を第
1牽制手段の作動を許さない第2状態に設定すればよ
い。これによって、無段変速装置を中立位置から前進の
高速側に変速操作していくと、直ちに無段変速装置の前
進側の動力が下手側に伝達されて機体が発進するので、
機体を微速で前進させることが可能になる。
【0009】[II]請求項2の発明における刈取収穫機の走行伝動構造の特
徴は、請求項1の構成に加えて、機体に備えられた刈取
部に動力を伝達する刈取クラッチを備えて、前記刈取ク
ラッチが伝動遮断側に操作されると、前記設定手段を第
2状態に設定する制御手段を備えた点にある。
【0010】請求項2の特徴によると、請求項1の「作
用」に加えて以下のような「作用」を備えている。請求
項2の特徴によると、刈取部に動力を伝達する刈取クラ
ッチが伝動遮断側に操作されると、圃場の作物の刈り取
りを行わない状態と判断できるので、この場合には第1
牽制手段の作動を許さない第2状態が設定されて、機体
を低速で前進させる状態が自動的に設定される。これに
より、圃場の作物の刈り取りを行わない状態において、
請求項2の設定手段を第2状態に設定するのが忘れられ
て、圃場の作物の刈り取りを行わない状態なのに機体を
微速で前進させることができないと言う状態を回避でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対のク
ローラ走行装置1を備えた機体の前部に、刈取部2が昇
降操作自在に支持されており、機体に操縦部3が備えら
れ、機体の後部に脱穀装置4及びグレンタンク5が備え
られて、刈取収穫機の一例であるコンバインが構成され
ている。刈取部2は複数条の作物を刈り取るように構成
されており、圃場の複数条の作物を引き起こす引き起し
装置6、圃場の複数条の作物を刈り取るバリカン型の刈
取装置7、刈り取られた複数条の作物を集めるパッカー
8、集められた作物を挟持して脱穀装置4に搬送する挟
持搬送装置9を備えて構成されている。刈取部2の挟持
搬送装置9から搬送されてきた作物が脱穀装置4で脱穀
処理されて、脱穀装置4で回収された穀粒がグレンタン
ク5に送り込まれて貯留される。
【0012】グレンタンク5の底部から穀粒を排出する
アンローダ装置10が、グレンタンク5に備えられてい
る。アンローダ装置10は、穀粒の搬送スクリュウ(図
示せず)を内装した円筒状の第1搬送部10aと第2搬
送部10bとを備えて構成されており、グレンタンク5
の底部から排出された穀粒が第1搬送部10aから第2
搬送部10bに搬送されて、第2搬送部10bの出口1
0cから排出される。第1搬送部10aの横軸芯Q1周
りに上下揺動操作自在、第1搬送部10aの縦軸芯Q2
周りに旋回操作自在に、第2搬送部10bが支持されて
おり、作物の刈取作業を行う場合には、支持台11に第
2搬送部10bを載せておく(収納状態)。
【0013】図2に示すように、エンジン12の動力が
テンション型式の主クラッチ13を介して静油圧式無段
変速装置14に伝達され、静油圧式無段変速装置14か
らの動力が2系統に分岐して、一方の動力がミッション
ケース15のギヤ変速型式の副変速装置(図示せず)に
伝達され、左右一対のクローラ走行装置1に伝達され
る。静油圧式無段変速装置14から2系統に分岐した他
方の動力が、テンション型式の刈取クラッチ29を介し
て刈取部2に伝達される。
【0014】次に、静油圧式無段変速装置14の構成に
ついて説明する。図3に示すように静油圧式無段変速装
置14は、エンジン12の動力で駆動される可変容量型
の油圧ポンプ16及び油圧モータ17を備え、油圧ポン
プ16及び油圧モータ17を接続する前進側の油路18
及び後進側の油路19を備えて構成されている。前進側
及び後進側の油路18,19の各々にタンク20に連通
する第1油路21及び第2油路22が接続されており、
第1及び第2油路21,22に第1アンロード弁23及
び第2アンロード弁24が設けられている。
【0015】第1及び第2アンロード弁23,24は、
絞り部を備えた連通位置23a,24a及び遮断位置2
3b,24bを備えて、バネ23c,24cにより連通
位置23a,24aに付勢された常開型のパイロット操
作型式に構成されている。前進側の油路18の圧力が第
1設定圧P1以上になると、パイロット圧により第1ア
ンロード弁23が遮断位置23bに操作されるように、
バネ23cの付勢力が設定され、後進側の油路19の圧
力が第2設定圧P2以上になると、パイロット圧により
第2アンロード弁24が遮断位置24bに操作されるよ
うに、バネ24cの付勢力が設定されている。この場
合、第2設定圧P2よりも第1設定圧P1が大きなもの
となるように、バネ24cの付勢力よりもバネ23cの
付勢力が強いものに設定されている。
【0016】第1油路21において前進側の油路18と
第1アンロード弁23との間に、開閉弁25が設けられ
ており、開閉弁25は連通位置25a及び遮断位置25
bを備えて、バネ25cにより連通位置25aに付勢さ
れた常開型の電磁操作型式に構成されている。前進側及
び後進側の油路18,19を接続するバイパス油路26
が備えられて、常閉型のパイロット操作型式の開閉弁2
7がバイパス油路26に設けられている。この場合、前
進側又は後進側の油路18,19の圧力が、前述の第1
及び第2設定圧P1,P2よりも充分に大きな第3設定
圧に達すると、パイロット圧により開閉弁27が開く。
【0017】油圧ポンプ16とは関係なく常時回転駆動
されるチャージポンプ34が備えられており、チャージ
ポンプ34からの一対の油路35が、第1油路21にお
ける第1アンロード弁23と開閉弁25との間の部分、
並びに、第2油路22における後進側の油路19と第2
アンロード弁24との間の部分に接続されている。
【0018】次に、静油圧式無段変速装置14の変速操
作について説明する。静油圧式無段変速装置14の油圧
ポンプ16における斜板(図示せず)の角度を変更し
て、静油圧式無段変速装置14の変速操作を行う変速レ
バー28が、操縦部3に備えられている。図3に示す状
態は変速レバー28を中立位置Nに操作している状態で
あり、第1及び第2アンロード弁23,24がバネ23
c,24cの付勢力により連通位置23a,24aに操
作されて、静油圧式無段変速装置14の油圧モータ17
は停止している。
【0019】図4の実線に示すように、変速レバー28
を中立位置Nから前進側Fに操作していくと、油圧ポン
プ16の斜板が前進の高速側に操作され始めて、前進側
の油路18の圧力が上昇していく。この場合、前進側の
油路18の圧力が第1設定圧P1に達するまでは、第1
アンロード弁23はバネ23cにより連通位置23aに
操作されており、油圧モータ17は停止している。そし
て、前進側の油路18の圧力が第1設定圧P1に達する
と、第1アンロード弁23がパイロット圧によりバネ2
3cに抗して遮断位置23bに操作される。
【0020】これにより、前進側の油路18から第1設
定圧P1の作動油が油圧モータ17に供給されて、油圧
モータ17が第1設定圧P1の作動油に対応した速度で
前進側Fに駆動され始めて、前進の動力が左右一対のク
ローラ走行装置1及び刈取部2に伝達されるのであり、
変速レバー28をさらに前進側Fに操作していくと、油
圧ポンプ16により前進側の油路18の圧力が第1設定
圧P1からさらに上昇していき、油圧モータ17がさら
に前進側Fの高速側に駆動されていく。
【0021】図4の実線に示すように、変速レバー28
を中立位置Nから後進側Rに操作していくと、油圧ポン
プ16の斜板が後進の高速側に操作され始めて、後進側
の油路19の圧力が上昇していく。この場合、後進側の
油路19の圧力が第2設定圧P2に達するまでは、第2
アンロード弁24はバネ24cにより連通位置24aに
操作されており、油圧モータ17は停止している。そし
て、後進側の油路19の圧力が第2設定圧P2に達する
と、第2アンロード弁24がパイロット圧によりバネ2
4cに抗して遮断位置24bに操作される。
【0022】これにより、後進側の油路19から第2設
定圧P2の作動油が油圧モータ17に供給されて、油圧
モータ17が第2設定圧P2の作動油に対応した速度で
後進側Rに駆動され始めて、後進の動力が左右一対のク
ローラ走行装置1に伝達されるのであり(ワンウェイク
ラッチ(図示せず)の作用により刈取部2には後進の動
力は伝達されない)、変速レバー28をさらに後進側R
に操作していくと、油圧ポンプ16により後進側の油路
19の圧力が第2設定圧P2からさらに上昇していき、
油圧モータ17がさらに後進側Rの高速側に駆動されて
いく。
【0023】次に、静油圧式無段変速装置14の開閉弁
25の操作について説明する。図2に示す刈取クラッチ
29が伝動側に操作されているか伝動遮断側に操作され
ているかを検出する刈取クラッチセンサー30が備えら
れ、図1に示すアンローダ装置10の第2搬送部10b
が支持台11に載せられた収納状態(図1参照)である
か否かを検出する収納センサー31が備えられており、
刈取クラッチセンサー30及び収納センサー31の信号
が制御装置32に入力されている。微速カットスイッチ
33が操縦部3に備えらており、微速カットスイッチ3
3の信号が制御装置32に入力されている。
【0024】これにより図5に示すように、刈取クラッ
チ29が伝動側に操作され(ステップS1)、アンロー
ダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられ
た収納状態に操作されていると(ステップS2)、作物
の刈取作業を行う状態と判断されて、図3に示す微速カ
ットスイッチ33により制御装置32を介して、開閉弁
25を連通位置25a及び遮断位置25bに操作できる
状態となる(ステップS3)。従って、微速カットスイ
ッチ33を第1位置に操作すると、開閉弁25が図3に
示すように連通位置25aに操作されて(ステップS
4)、前述のような図4の実線に示す状態が得られる。
【0025】次に微速カットスイッチ33を第2位置に
操作すると、開閉弁25が遮断位置25bに操作されて
(ステップS5)、第1アンロード弁23が機能しない
状態となる。これにより、図4の一点鎖線に示すよう
に、変速レバー28が中立位置Nから前進側Fに操作さ
れ、油圧ポンプ16の斜板が前進の高速側に操作され始
めて、前進側の油路18の圧力が上昇していくと、直ち
に前進側の油路18からの作動油が油圧モータ17に供
給されて、油圧モータ17が作動油の圧力に対応した速
度で前進側Fに駆動され始める。
【0026】図5に示すように、刈取クラッチ29が伝
動遮断側に操作されているか(ステップS1)、又はア
ンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載
せられた収納状態に操作されていないと(ステップS
2)、作物の刈取作業を行う状態ではないと判断され
て、図3に示す微速カットスイッチ33の操作位置に関
係なく、制御装置32により開閉弁25が遮断位置25
bに操作されて(ステップS5)、第1アンロード弁2
3が機能しない状態となる。これにより、前述のような
図4の一点鎖線に示す状態が得られる。
【0027】[発明の実施の別形態] 図3に示す微速カットスイッチ33を変速レバー28の
握り部に備えて、変速レバー28を持つ手により微速カ
ットスイッチ33を操作できるように構成してもよい。
図3に示す開閉弁25を廃止して、第1アンロード弁2
3を強制的に遮断位置23bに操作するアクチュエータ
(図示せず)を備え、図5のステップS3において微速
カットスイッチ33が第2位置に操作されると、アクチ
ュエータにより第1アンロード弁23が遮断位置23b
に強制的に操作されるように構成してもよい。
【0028】図3に示す微速カットスイッチ33及び図
5のステップS3を廃止して、刈取クラッチ29が伝動
側に操作され、且つ、アンローダ装置10の第2搬送部
10bが支持台11に載せられた収納状態に操作されて
いると、開閉弁25が自動的に連通位置25aに操作さ
れ、刈取クラッチ29が伝動遮断側に操作されている
か、又はアンローダ装置10の第2搬送部10bが支持
台11に載せられた収納状態に操作されていないと、開
閉弁25が自動的に遮断位置25bに操作されるように
構成してもよい。
【0029】図3に示す静油圧式無段変速装置14に代
えて、テーパーコーンや回転ディスクを使用し、中立位
置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在な
無段変速装置(図示せず)を使用してもよい。この場
合、無段変速装置が中立位置から前進の高速側に変速操
作される際に、無段変速装置の前進側(後進側)の動力
が第1設定速度(第2設定速度)になるまで、無段変速
装置の前進側(後進側)の動力の下手側への伝達を阻止
して、無段変速装置の前進側(後進側)の動力が第1設
定速度(第2設定速度)を越えると、無段変速装置の前
進側(後進側)の動力の下手側への伝達を許す第1牽制
機構(第2牽制機構)を備えて、第1設定速度を第2設
定速度よりも高速側に設定する。第1及び第2牽制機構
は無段変速装置の内部に配置したり、無段変速装置の外
部で無段変速装置の下手側に配置したりすることが可能
である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、走行用として
無段変速装置を備えた刈取収穫機において、無段変速装
置を中立位置から前進の高速側に変速操作していく際
に、ある程度高速の前進側の動力から、下手側への伝達
が開始されるように構成することにより、機体が微速で
前進しながら刈取部も微速で駆動されると言う状態を回
避できるようになるので、刈取部での作物の挟持作用の
低下を未然に防止し、刈取部において作物が所定の挟持
位置から外れたり下方に落ちたりすることを防止して、
刈取収穫機の収穫性能を向上させることができた。請求
項1の特徴によると、圃場の作物の刈り取りを行わない
状態等において、機体を微速で後進させることができる
ので、この点において刈取収穫機の作業性が良いものと
なった。
【0031】又、請求項1の特徴によると、圃場の作物
の刈り取りを行わずに機体を前進させる場合や、機体を
低速で前進させながら圃場の作物の刈り取りを行って
も、刈取部から作物が落ちる等の支障の生じない場合に
は、機体を微速で前進させることができるようになるの
で、この点において刈取収穫機の作業性がさらに良いも
のとなった。
【0032】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、刈取ク
ラッチが伝動遮断側に操作されると第2状態が設定され
て、機体を微速で前進させる状態が自動的に設定される
ので、圃場の作物の刈り取りを行わない状態なのに機体
を微速で前進させることができないと言う状態が未然に
回避されるようになって、刈取収穫機の作業性がさらに
良いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】エンジン、静油圧式無段変速装置、ミッション
ケース及び刈取部の伝動系の概略を示す図
【図3】静油圧式無段変速装置の油圧回路図
【図4】変速レバーの操作位置と静油圧式無段変速装置
における前進側(後進側)の油路の圧力との関係を示す
【図5】微速カットスイッチの操作条件の流れを示す図
【符号の説明】
2 刈取部 14 静油圧式無段変速装置 23 第1牽制手段 24 第2牽制手段 25 設定手段 29 刈取クラッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置を挟んで前進側及び後進側に無
    段階に変速操作自在な走行用の無段変速装置を備えて、 前記無段変速装置が中立位置から前進の高速側に変速操
    作される際に、前記無段変速装置の前進側の動力が第1
    設定速度になるまで、前記無段変速装置の前進側の動力
    の下手側への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の
    前進側の動力が第1設定速度を越えると、前記無段変速
    装置の前進側の動力の下手側への伝達を許す第1牽制手
    段と、 前記無段変速装置が中立位置から後進の高速側に変速操
    作される際に、前記無段変速装置の後進側の動力が第2
    設定速度になるまで、前記無段変速装置の後進側の動力
    の下手側への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の
    後進側の動力が第2設定速度を越えると、前記無段変速
    装置の後進側の動力の下手側への伝達を許す第2牽制手
    段とを備えて、 前記第1設定速度を前記第2設定速度よりも高速側に設
    定し 前記第1牽制手段の作動を許す第1状態、及び作動を許
    さない第2状態を設定可能な設定手段を備え てある刈取
    収穫機の走行伝動構造。
  2. 【請求項2】 機体に備えられた刈取部に動力を伝達す
    る刈取クラッチを備えて、 前記刈取クラッチが伝動遮断側に操作されると、前記設
    定手段を第2状態に設定する制御手段を備えてある請求
    項1記載の刈取収穫機の走行伝動構造。
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