JP2020084713A - 板材の支持構造 - Google Patents
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Abstract
Description
そしてこのような板材の支持をするにあたり、該板材が窓板であって、該窓板を窓用の開口部に支持する場合を例にして説明すると、窓用の開口部には内周縁部に枠材が設けられ、該枠材に窓板を取付け支持するものになるが、この場合、窓板の見込み方向一方側の板面部を支持する第一支持部材を先付け材として予め枠材に取付けた状態で、窓板を第一支持部材に当てがい、この状態で、該窓板の見込み方向他方側の板面部を、後付け材として取付けられる第二支持部材で当てがって支持するように構造したものが知られている(例えば特許文献1、2参照。)。
請求項2の発明は、第二支持部材は、前記ビスを挿入するため開口部の内方側が開口した凹溝部が形成され、該凹溝部は蓋体を介して塞がれることを特徴とする請求項1記載の板材の支持構造である。
請求項3の発明は、凹溝部の開口を塞ぐ蓋体は、凹溝部に嵌入した先端部がビス頭に干渉してビスの抜け方向の移動を規制するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の板材の支持構造である。
請求項4の発明は、ビスは、延長部を越えて枠材にまで螺入していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の板材の支持構造である。
請求項5の発明は、抜止め手段は、第一支持部材側の嵌合溝部と、該嵌合溝部に抜止め状態で嵌入する第二支持部材側の係止脚片部とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の板材の支持構造である。
請求項2の発明とすることにより、第二支持部材を固定するためのビスは、蓋体により塞がれた凹溝部内に仕舞い込まれた状態になって直接視認されることが回避され、視認性が損なわれることがない。
請求項3の発明とすることにより、前記ビスは、蓋体の挿入先端部がビス頭に干渉することになって抜け方向の移動が規制されて、より確実な板材の支持ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、ビスが、第一支持部材の延長部だけでなく枠体にまで螺入している結果、第二支持部材の固定が枠材にまで至ってより確実になる。
請求項5の発明とすることにより、第一支持部材と第二支持部材とのあいだに設けられる抜止め手段の構造が簡略化されると共に、第二支持部材の第一支持部材に対する無理嵌め嵌合作業も容易になる。
そしてこれら横木5、6のうち、最下段の横木5は、図2に示す実施の形態のように、最下段の開口部Sに組込まれる肉厚のパネル体(腰板、腰壁)3の上端縁部に設けられるものであるため、「腰上」と称されることがあるが、本発明の「枠材」の一実施例を構成するものであるため、以降「枠材」と称することにするが、この枠材5に窓板4を支持する構造については後述する。
一方、残りの横木6については、図2に示す実施の形態においては、上下の開口部Sに組込まれた窓板4を支持するものであり、これも本発明の枠材に相当するものであって、「無目」と称されることがある。
また前記溝状部5cの開口は、跨片部5bが溝状部5cの溝側片部5dを越えるよう延出(突出)していて溝開口端縁になる係止片部5eが設けられており、これによって溝状部5cは、見込み方向の幅(間隔)についてみたときに、溝開口端縁となる係止片部5e間の間隔が溝側片部5d間の間隔よりも幅狭となったC型形状(入り口が狭く奥が広い蟻溝形状)をしている。
そして本発明が実施される枠材については、特に横木5、6や天井レール2に兼用化された構成のものに限定されることはなく、例えば図3に示す他の実施の形態のように、最下端の開口部Sに窓板4を支持するものである場合に、床レール12に、別部材として専用の枠材14を設けたものや、図4に示すように、支柱13に窓板4を支持する場合に、支柱13に別部材として補助枠材15を設けたものとしても実施することができる。これらの場合に、14b、15bは枠材5の跨片部5bに相当し、14c、15cは枠材5の溝状部5cに相当したものとなるよう形成されている。
このように本発明を実施するための枠材としては、前記横木5、6や天井レール2に形成された兼用タイプのものや、床レール12や支柱13に別部材として設けられた専用タイプのものの何れであってもよく、本発明はこれらの構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
因みに第一支持部材7は、樹脂材により成形されたものであるが、その場合に、支持片7c以外の部位については形状維持を図る必要性から硬質状に、支持片7c部位については弾性状の支持を図る必要性から軟質状に成形された硬軟異なったものになっている。このような硬軟異なった状態で樹脂成形されることについては、後述する第二支持部材8についても、支持片8i部位が軟質状で、他の部位が硬質状となるように形成されていることは同様である。
そしてこのようにして取付けられた第二支持部材8には、凹溝部8aの見込み方向一方側の溝側片部8bの開口端部位から延出していて、窓板4の見込み方向他方側の板面部に弾圧状に当接して支持するための支持片8iが襞状に延設されている。
しかもビス9は、螺子部9bが延長部7eを越えて枠材5の跨片部5bにまで螺入しているため、ビス9による第二支持部材8の固定がより強固なものになって第二支持部材8の支持固定が一段と確実なものになる。この場合に、延長部7eと跨片部5bとは当接状態になっているため、一体化された肉厚なものとなってビス9のしっかりとした螺入がなされることになる。
そして本発明を実施するため、開口部の内周縁部に設けられる枠材として、前記実施の形態においては、枠材(横木等)5、6、天井レール2、床レール12を枠材相当にしたものとして実施することができるが、例えば前記図4に示す実施の形態ように、支柱13に対して抜止め状に設けた補助枠材15を用いることで、これらが一体化された本発明の枠材に相当するものとして実施してもよい。そしてさらには、補助枠材15がなく、支柱13に直接第一支持部材を設けたものとしても実施することができ、この場合には支柱13自体が、前記天井レール2、床レール12と同様、枠材に相当することになる。
一方、第二支持部材は、本発明においてはビス固定されたものとして抜け止めがなされたものになるが、このようなビス固定による第二支持部材の抜止めは、板材の上下両端部側、左右両端部側の何れか一方の端部側がビス固定により抜止めされた第二支持部材によって支持さていれば十分であって、四周全てがビス固定された第二支持部材を介して板材を支持する必要は必ずしもない。
さらにまた、本発明を実施するにあたり、第一支持部材については、板材の見込み方向一方側の板面部を支持するものであれば実施することができ、そのため、第一支持部材の見込み方向一方側部位について、例えば、第二支持部材と同等のものを別部材としてビス固定できる構成とした二物品のものとしても実施することができる。
4 窓板
5 枠材
5c 溝状部
7 第一支持部材
7e 延長部
7f 嵌合溝部
8 第二支持部材
8a 凹溝部
9 ビス
10 蓋体
10d 先端部
Claims (5)
- 建物に設けられる開口部に板材を取付け支持するための支持構造であって、
前記開口部の内周縁部に設けられる枠材に、開口部の見込み方向一方側に配され、前記板材の見込み方向一方側の板面部を支持する先付け部材としての第一支持部材と、開口部の見込み方向他方側に配され、板材の見込み方向他方側の板面部を支持する後付け部材としての第二支持部材とを設けて板材を見込み方向両側から支持するにあたり、
前記第一支持部材は、見込み方向他方側に向けて延長されていて枠材と第二支持部材とのあいだに配設される延長部を備え、
該延長部と第二支持部材とのあいだには、第二支持部材を延長部に対して開口部の内方側から見付け方向外側に向けて無理嵌めすることで抜止め状態で嵌合する抜止め手段が設けられ、
前記抜止め状態の第二支持部材は、開口部の内方側から見付け方向外側に向けて螺入するビスを介して固定されていることを特徴とする板材の支持構造。 - 第二支持部材は、前記ビスを挿入するため開口部の内方側が開口した凹溝部が形成され、該凹溝部は蓋体を介して塞がれることを特徴とする請求項1記載の板材の支持構造。
- 凹溝部の開口を塞ぐ蓋体は、凹溝部に嵌入した先端部がビス頭に干渉してビスの抜け方向の移動を規制するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の板材の支持構造。
- ビスは、延長部を越えて枠材にまで螺入していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の板材の支持構造。
- 抜止め手段は、第一支持部材側の嵌合溝部と、該嵌合溝部に抜止め状態で嵌入する第二支持部材側の係止脚片部とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の板材の支持構造。
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