JP2016216923A - 手摺棒の端部取付構造および端部取付金具 - Google Patents

手摺棒の端部取付構造および端部取付金具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016216923A
JP2016216923A JP2015099787A JP2015099787A JP2016216923A JP 2016216923 A JP2016216923 A JP 2016216923A JP 2015099787 A JP2015099787 A JP 2015099787A JP 2015099787 A JP2015099787 A JP 2015099787A JP 2016216923 A JP2016216923 A JP 2016216923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
handrail bar
metal fitting
female
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015099787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6580369B2 (ja
Inventor
林 淳一
Junichi Hayashi
淳一 林
政広 荒川
Masahiro Arakawa
政広 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Woodtec Corp
Original Assignee
Asahi Woodtec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Woodtec Corp filed Critical Asahi Woodtec Corp
Priority to JP2015099787A priority Critical patent/JP6580369B2/ja
Publication of JP2016216923A publication Critical patent/JP2016216923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6580369B2 publication Critical patent/JP6580369B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】手摺棒の取付作業を簡単に行えて、良好な美観を得ることができる手摺棒の端部取付構造を提供する。【解決手段】本発明は、階段の開放側面に配置される手摺棒11の端部13を支持部材に取り付けるようにした手摺棒の端部取付構造を対象とする。手摺棒11の端部に取り付けられる雄金具2と、支持部材に雄金具2に対応して取り付けられる雌金具3とを備える。雄金具2は、軸部26の先端に径大の抜け止め部27が形成された抜け止めピン25を備える。雌金具3は、一端が開放されたスロット34が形成された受止板33を備える。雄金具2の軸部26が雌金具3のスロット34にその一端開口から挿入配置されることにより、抜け止め部37が受止板33のスロット両側縁部に係合可能な状態で、手摺棒11の端部が支持部材に取り付けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば一般住宅等の屋内階段や廊下等において手摺棒の端部を支持部材に取り付ける際に用いられる手摺棒の端部取付構造および端部取付金具に関する。
一般住宅等の木質製屋内階段として片面または両側面が開放されたオープン階段が周知である。オープン階段の開放側面に取り付けられる手摺(オープン手摺)においては通常、手摺棒の長さ方向の中間部は所定間隔おきに立設された手摺子によって支持されるとともに、上端部や下端部は親柱や壁面等の支持部材に支持されている。
例えば特許文献1に示す手摺棒の端部取付構造は、手摺棒の端部に固定されたフランジを親柱にビス留めによって固定するようにしている。また特許文献2に示す手摺棒の端部取付構造は、親柱に逆V字状(山型)の係止部材を固定するとともに、手摺棒の端部に逆V字状の引掛溝を有する引掛部材を固定しておき、引掛溝を係止部材に外嵌することによって手摺棒の端部を親柱に係合するようにしている。さらに特許文献3に示す手摺棒の端部取付構造は、手摺棒の端部の下面側等に釘打ち用凹部を形成しており、その凹部の内周面に打ち込んだ釘を親柱に固定することによって、手摺棒の端部を親柱に固定するようにしている。
特開2002−339537号公報 特開平6−280366号公報 特開平7−42333号公報
特許文献1,2に示す手摺棒の端部取付構造においては、手摺棒の端部にフランジや引掛部材が取り付けられるため、それらの部材が目立って違和感を覚えることにより、見栄えが悪くなり良好な美観を得ることが困難であるという課題があった。さらに特許文献1,2に示す手摺棒の端部取付構造は、手摺棒端部のフランジや引掛部材を支持部材に隙間なく密着した状態に取り付けるものであるため、寸法精度が低いと隙間等が形成されてしまう。このため、高い寸法精度が要求されて取付作業が困難であるという課題があった。
また特許文献3に示す手摺棒の端部取付構造においては、手摺棒の端部に形成した釘打ち用凹部を隠蔽するための隠蔽板(化粧板)を別途取り付ける必要がありその分、取付作業が面倒になるという課題があった。さらに特許文献3においても上記特許文献1,2と同様、手摺棒の端部を支持部材に隙間なく密着した状態に取り付けるものであるため、高い寸法精度が要求され、取付作業がより一層困難になってしまうという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、手摺棒の取付作業を簡単に行うことができるとともに、良好な美観を得ることができる手摺棒の端部取付構造および端部取付金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]手摺棒の端部を支持部材に取り付けるようにした手摺棒の端部取付構造であって、
前記手摺棒の端部に取り付けられる第1金具と、
前記支持部材に前記第1金具に対応して取り付けられる第2金具とを備え、
前記第1金具および前記第2金具のうち一方側が雄金具によって構成されるとともに、他方側が雌金具によって構成され、
前記雄金具は、前記雌金具側に向けて突出する軸部の先端に径大の抜け止め部が形成された抜け止めピンを備え、
前記雌金具は、前記抜け止めピンに対し直交する方向に延び、かつ一端が開放されたスロットが形成された受止板を備え、
前記雄金具の軸部が前記雌金具のスロットにその一端開口から挿入配置されることにより、前記抜け止め部が前記受止板のスロット両側縁部に係合可能な状態で、前記手摺棒の端部が前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする手摺棒の端部取付構造。
[2]前記手摺棒の端部に金具取付凹部が形成され、その凹部内に前記第1金具が収容された状態に取り付けられている前項1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
[3]前記第1金具が前記雄金具によって構成されるとともに、前記第2金具が前記雌金具によって構成され、
前記雌金具のスロットがその一端開口が上端に配置されるように上下方向に沿って配置されて、前記雄金具の抜け止めピンが前記スロットにその上側から挿入配置されている前項1または2に記載の手摺棒の端部取付構造。
[4]前記抜け止めピンの軸部が前記スロットに挿入された状態で前記軸部が前記スロットの一端開口から脱外するのを防止するための外れ止め手段を備える前項1〜3のいずれか1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
[5]手摺棒の前記手摺棒は階段の開放側面に沿って配置される前項1〜4のいずれか1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
[6]手摺棒の端部を支持部材に取り付けるための手摺棒の端部取付金具であって、
前記手摺棒の端部に取付可能な第1金具と、
前記支持部材に前記第1金具に対応して取付可能な第2金具とを備え、
前記第1金具および前記第2金具のうち一方側が雄金具によって構成されるとともに、他方側が雌金具によって構成され、
前記雄金具は、前記雌金具側に向けて突出する軸部の先端に径大の抜け止め部が形成された抜け止めピンを備え、
前記雌金具は、前記抜け止めピンに対し直交する方向に延び、かつ一端が開放されたスロットが形成された受止板を備え、
前記雄金具の軸部が前記雌金具のスロットにその一端開口から挿入配置されることにより、前記抜け止め部が前記受止板のスロット両側縁部に係合可能な状態で、前記雄金具が前記雌金具に取り付けられるように構成されていることを特徴とする手摺棒の端部取付金具。
発明[1]の手摺棒の端部取付構造によれば、手摺棒側の第1金具と支持部材側の第2金具とを係合するように取り付けるものであるから、手摺棒を支持部材に簡単に取り付けることができるとともに、取付用のフランジ等の違和感のある部位が存在せず、良好な美観を得ることができる。さらに第1および第2金具間において遊びを設けることができるため、その遊びの範囲内であれば、両金具を無理なくスムーズに係合することができ、手摺棒の取付作業を一層簡単に行うことができる。
発明[2]の手摺棒の端部取付構造によれば、手摺棒に金具取付凹部を形成し、その凹部内に第1金具を収容しているため、金具類の存在が外部からほとんど認識されることがなく、金具類を十分に隠蔽できて、より一層良好な美観を得ることができる。
発明[3]の手摺棒の端部取付構造によれば、手摺棒側の雄金具を支持部材側の雌金具に上側から載置するようにすれば引っ掛けることができるため、手摺棒の取付作業をより一層簡単に行うことができる。
発明[4]の手摺棒の端部取付構造によれば、取付状態の両金具が不用意に外れてしまうのを確実に防止でき、手摺棒を親柱等の支持部材に安定した状態に確実に取り付けることができる。
発明[5]の手摺棒の端部取付構造によれば、上記の効果を備えつつ木質製のオープン階段等に支障なく採用することができる。
発明[6]の手摺棒手摺棒の端部取付金具によれば、上記と同様に手摺棒の取付作業を簡単に行えるとともに、良好な美観を得ることができる。
図1はこの発明の実施形態である手摺棒の端部取付構造が適用された木質系屋内階段の上端部周辺を示す側面図である。 図2は実施形態の手摺棒の端部取付構造を示す分解斜視図である。 図3は実施形態の手摺棒の端部取付構造を示す断面図である。 図4は実施形態の手摺棒の端部取付構造を示す分解断面図である。 図5は実施形態に採用された手摺棒の端部を示す斜視図である。 図6は実施形態に採用された雌金具を示す斜視図である。 図7はこの発明の第1変形例である雄金具を示す断面図である。 図8はこの発明の第2変形例である雄金具を示す斜視図である。 図9はこの発明の第3変形例である手摺棒の端部取付構造を示す断面図である。 図10は第3変形例の手摺棒の端部取付構造に適用された雌金具を示す斜視図である。 図11はこの発明の第4変形例である手摺棒の端部取付構造を示す断面図である。 図12はこの発明の第5変形例である手摺棒の端部取付構造を示す断面図である。
図1はこの発明の実施形態である手摺棒の端部取付構造が適用された屋内の木質系階段の上端部周辺を示す側面図である。同図に示すようにこの階段は、階段本体と、その階段本体の開放側面に取り付けられる木質系手摺1とを備えている。なお本明細書においては発明の理解を容易にするため、階段を上る方向(図1の右方向)を「前方向」とし、下る方向(図1の左方向)を「後方向」として説明する。
階段本体は、上下方向および前後方向に所定間隔おきに並んで配置された複数の段板9を備えている。なお本実施形態では隣合う段板9,9において上側の段板9の前端部下面から下側の段板9の後端部上面にかけて蹴込板がそれぞれ取り付けられている。
本実施形態において手摺1は、厚さに比べて幅が長い扁平な矩形断面を有する手摺棒11と、手摺棒11を支持する親柱18および手摺子19とを備えている。親柱18は、階段の上下両端部に立設されており、この親柱18によって手摺棒11の上下両端を後に詳述するように支持するようにしている。手摺子19は、両端の親柱18間において各段板9に所定間隔おきに立設されており、この複数の手摺子19によって手摺棒11の中間部を支持するようにしている。
本実施形態において、手摺子19は金属製品によって構成されるとともに、親柱18は角柱状の木質系の材料によって構成されている。
手摺棒11は、手摺棒本体12と、その手摺棒本体12の両端部に着脱自在に連結されたエンドパーツ13とを備えている。エンドパーツ13は手摺棒11の端部を構成するものである。エンドパーツ13は例えば長さ寸法が80mm〜150mm、厚さ寸法が20mm〜30mm、巾寸法が50mm〜80mmに設定されている。
手摺棒11としての手摺棒本体12およびエンドパーツ13の材質は、無垢材、集成材等の木製、木粉樹脂製等の木質系のものが採用されている。もっとも本発明において、手摺棒11の材質は限定されるものではなく、金属製、樹脂製等、木質系以外のものも用いることができる。
本実施形態においては、手摺棒11の端部としてのエンドパーツ13が親柱18に以下に詳述する金具2,3を介して連結されている。
図2〜図6は本実施形態の手摺棒の端部取付構造を示す図である。これらの図に示すように手摺棒11の端部としてのエンドパーツ13には、第1金具としての金属製の雄金具2が設けられるとともに、親柱18には、第2金具としての金属製の雌金具3が設けられている。本実施形態において雄金具2等の第1金具と、雌金具3等の第2金具とによって端部取付金具が構成されている。
雄金具2は、手摺棒11に固定されるベース板部21と、ベース板部21の前端縁に一体に形成され、かつ略垂直に配置される連結板部22と、連結板部22の前端縁に一体に形成され、かつ略水平に配置される水平板部23と、水平板部23の前端縁に一体に形成され、かつ略垂直に配置されるピン支持板部としての垂直板部24とを備えている。さらにベース板部21にはビス挿通孔211が形成されるとともに(図2および図5参照)、水平板部23には雌ねじが切り込まれたビス留め孔231が形成されている。
また垂直板部24には抜け止めピン25が固定されている。抜け止めピン25は垂直板部24の板面に対し直交し、かつ前方に突出する円柱状の軸部26と、軸部26の前端に設けられ、かつ軸部26よりも径寸法が大きい径大の抜け止め部27とによって構成されている。
手摺棒11はその下面側(裏面側)の中央に長さ方向に連続する取付溝16が形成されており、この取付溝16内において上記手摺子19(図1参照)が連結されるようになっている。さらに手摺棒11の前端部(エンドパーツ13)の裏面側中央には、取付溝16よりも深さが深い金具取付凹部15が形成されている。この金具取付凹部15は手摺棒11の前端面において前方に開放されるとともに、後端側が取付溝16に連通している。
この手摺棒11の金具取付凹部15内に上記雄金具2が取り付けられる。すなわち雄金具2の連結板部22、水平板部23、垂直板部24および抜け止めピン25が金具取付凹部15内に収容されるようにして、ベース板部21が取付溝16の底面における金具取付凹部15の近傍に配置される。その状態でベース板部21のビス挿通孔211にビス28が挿通されてそのビス28が手摺棒11における取付溝16の底面にねじ込まれて固定されることにより、雄金具2が手摺棒11の前端部(上端部)に固定されている。
なお雄金具付きの手摺棒11を階段に組み付けた状態では、既述した通り雄金具2の連結板部22および垂直板部24はほぼ垂直に配置されるとともに、水平板部23はほぼ水平に配置されるようになっている。さらに抜け止めピン25(軸部26)は前方に向けて突出するように、換言すると雌金具3側に向けて突出するように配置されている。
雌金具3は、ビス挿通孔311を有し、かつ垂直に配置されるベース板部31と、ベース板部31の下端縁に一体に形成された連結板部32と、連結板部32の先端縁に一体に形成され、かつベース板部31に対し平行となるように垂直に配置される受止板部33とを備えている。さらに受止板部33には上端が開放されたスロット34が形成されている。このスロット34の幅は上記雄金具2における軸部26の直径寸法よりも大きく、かつ抜け止め部27の直径寸法よりも小さく形成されている。なお受止板部33の幅は手摺棒11の金具取付凹部15の幅よりも狭く形成されており、受止板部33が金具取付凹部15内に収容可能に構成されている。
この雌金具3のベース板部31が、親柱18の後面における手摺棒端部の取付予定位置に配置された状態で、図6に示すようにベース板部31のビス挿通孔311にビス38が挿入されてそのビス38が親柱18の後面にねじ込まれて固定されることにより、雌金具3が親柱18に固定されている。この固定状態では、既述した通りベース板部31および受止板部33はほぼ垂直に配置されるとともに、連結板部33はほぼ水平に配置されるようになっている。
そして手摺棒11に固定された雄金具2を、親柱18に固定された雌金具3に引っ掛けて手摺棒11の端部を親柱18に取り付けるものである。すなわち雄金具2の抜け止めピン25における軸部26を雌金具3の受止板部33におけるスロット34の上端開口から挿入して抜け止めピン25を受止板部33のスロット34内に配置する。この状態では抜け止め部27が受止板33の裏面側におけるスロット34の両側縁部に係合し得る状態となり、その係合によって手摺棒11(雄金具2)を親柱18(雌金具3)に対し後方に抜け出すのが防止されている。なおこの取付状態では、雌金具3の受止板部33が雄金具2と共に手摺棒11の金具取付凹部15内に収容されている。
ここで本実施形態においては、雄金具2の軸部26の長さ寸法は雌金具3の受止板部33の厚み寸法に対し所定量長く形成されており、雄金具2は雌金具3に対し軸方向に遊びが設けられている。さらに雄金具2の軸部26の径寸法は雌金具3のスロット34の巾寸法に対し所定量小さく形成されており、雄金具2は雌金具3に対し巾方向に遊びが設けられている。また言うまでもなく、雄金具2の軸部26は雌金具3のスロット34に対し上下方向に移動可能であり、雄金具2の軸部26は雌金具3のスロット34に対し軸回り方向にも移動可能である。従って雄金具2は雌金具3に対し前後方向(軸方向)、左右方向(巾方向)、上下方向および軸回り方向の全方向に遊びが設けられている。
一方、本実施形態においては、雄金具2が雌金具3から外れてしまうのを防止するための外れ止め手段が設けられている。本実施形態において外れ止め手段は、端部にビス挿通孔41が形成された板状のストッパー4と、ビス42とによって構成されている。
そして手摺棒11(雄金具2)を親柱18(雌金具3)に取り付けた後、ストッパー4を雄金具2における水平板部23の下面側と雌金具3における連結板部32の下面側に沿わせるとともに、ストッパー4のビス挿通孔41を雄金具2のビス留め孔231に対応させて配置する。その状態で下側からストッパー4のビス挿通孔41にビス42を挿通してビス留め孔231にねじ込んで固定する。この状態ではストッパー4が雌金具3の下端面に係合することによって、雄金具2が雌金具3に対し上方へ移動するのが防止されるため、雄金具2の抜け止めピン25が雌金具3のスロット34から上方へ抜け出すのが防止されて、雄金具2が雌金具3から不用意に外れてしまうのを確実に防止することができる。
以上のように本実施形態の手摺棒の端部取付構造においては、手摺棒11の端部(エンドパーツ13)における下端部に固定した雄金具2を、親柱18に固定した雌金具3に引っ掛けて取り付けるものであるから、従来のように取付用のフランジ等の大きく張り出した違和感のある部位が存在せず、良好な美観を得ることができる。
その上さらに本実施形態においては手摺棒11に金具取付凹部15を形成し、その凹部15内に雄金具2や雌金具3の一部を収容しているため、雄金具2や雌金具3を隠蔽することができる。このため雄金具2や雌金具3の存在が外部からほとんど認識されることがなく、より一層良好な美観を得ることができる。
また本実施形態においては手摺棒11の雄金具2を親柱18の雌金具3に引っ掛けるだけで組み付けることができるため、手摺棒11を親柱18に簡単に取り付けることができる。
さらに本実施形態においては、親柱18側の雌金具3におけるスロット34を上向きに開放するようにしているため、手摺棒11側の雄金具2を親柱18側の雌金具3に上側から載置するようにすれば引っ掛けることができ、手摺棒11の親柱11への取付作業を一層簡単に行うことができる。
また本実施形態の取付構造においては、手摺棒11の雄金具2における抜け止めピン25の軸部26を親柱18における雌金具3のスロット34に挿入するものであるため、抜け止めピン25の軸方向、軸回り方向、スロット34の巾方向(左右方向)、スロット34の長さ方向(上下方向)等の全方向に、手摺棒11の親柱18に対する遊びを設けることができる。従って上記の遊びの範囲内であれば、雄金具2を雌金具3に無理なくスムーズにできるため、手摺棒11の親柱18への取付作業をより一層簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、雄金具2にストッパー4をビス留めし、そのストッパー4を雌金具3の下端面に係合させて雄金具2が雌金具3に対し上方向(外れ方向)に移動するのを防止しているため、雄金具2が雌金具3から不用意に外れてしまうのを確実に防止でき、手摺棒11を親柱18に安定した状態に確実に取り付けることができる。
なお上記実施形態においては、手摺棒11の端部を親柱18等の支持部材に取り付ける場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては手摺棒の端部を他の支持部材に取り付けるようにしても良い。例えば屋内の壁面や柱等の支持部材に手摺棒の端部を取り付ける場合においても本発明を適用することができる。
また上記実施形態においては、手摺棒11の上端部を支持部材に取り付ける場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては手摺棒の下端部を支持部材に取り付ける場合においても適用することができる。この場合例えば雄金具2の上下を反転させて手摺棒の下端部に取り付けたり、雄金具2の各板部22〜24の折り曲げ角度等を適宜変更するようにすれば、上記と同様に手摺棒の下端を支持部材に取り付けることができる。
また上記実施形態においては、外れ止め手段としてのストッパー4を雄金具2だけにビス留めするようにしているが、それだけに限られず、本発明においては図7に示すようにストッパー4を雌金具3における連結板部32に対してもビス42によって固定するようにしても良い。また連結板部32にビス孔を設けずにビス42で押し上げるようにしても良い。
さらに外れ止め手段をスナップ式のストッパー機構によって構成するようにしても良い。スナップ式のストッパー機構は、雌金具3におけるスロット34の上端開口にその開口を閉塞するストッパーが開閉自在に取り付けられており、雄金具2の抜け止めピン25がスロット34に挿入される際には、抜け止めピン25によってストッパーが押されてスロット34の上端開口が開放されて抜け止めピン25がスロット34内に挿入されるとともに、抜け止めピン25がスロット34の奥まで挿入されると、抜け止めピン25によるストッパーへの押込が解除されてストッパーがバネ等の付勢手段によって自動的に閉塞状態に復帰するように構成されている。
また上記実施形態の雌金具3においては、連結板部32によってベース板部31および受止板部33の下端部間を連結するようにしているが(図6参照)、それだけに限られず、本発明においては図8に示すように連結板部32によってベース板部31および受止板部33の上部間を連結するようにしても良い。この場合、連結板部3におけるスロット34に対応する部分に、雄金具2の抜け止め部27が通過できる大きさの開口29を形成しておくことにより、雄金具2の抜け止めピン25を雌金具3のスロット34に対し確実に挿脱することができる。
また上記実施形態においては、雄金具2を手摺棒11に固定し、かつ雌金具3を支持部材に固定するようにしているが、それだけに限られず、雄金具2を親柱等の支持部材に固定し、かつ雌金具3を手摺棒11に固定するようにしても良い。つまり雄金具2を第2金具とし、かつ雌金具3を第1金具とするようにしても良い。この場合図9および図10に示すように、例えば手摺棒11側の雌金具3を上下反転した状態に固定しておくことにより、手摺棒11側の雌金具3を、親柱18等の支持部材側の雄金具2に対して上側から引っ掛けることができ、良好な取付作業性を得ることができる。このような構成を採用する場合雄金具2としては例えば図9に示すように、垂直に配置され、かつ親柱18等の支持部材にビス留め固定されるベース板121と、ベース板121の下端縁に形成された連結板部122と、連結板部122の先端縁に形成され、かつベース板121に対し間隔をおいて平行に配置されるピン支持板部123と、ピン支持板部123に雌金具3側に突出するように設けられた抜け止めピン25とを備えたものを用いることができる。
さらに上記図9の構成を採用する場合、外れ止め手段としては以下の構成を採用することができる。例えば図11に示すように雌金具3のベース板部31の下端部に雄金具2側に向けて突出する突出板部39を形成しておき、この突出板部39の下面に雄金具2側に向けて突出するようにストッパー4をビス42により固定し、そのストッパー4を雄金具2側の連結板部122の下面側にさせることにより、外れ止めを図るようにすれば良い。さらに図12に示すように雌金具3の突出板部39にビス留めしたストッパー4を、雄金具2の連結板部122に対してもビス42により固定するようにしても良い。また連結板部122にビス孔を設けずにビス42で押し上げるようにしても良い。
また上記実施形態等においては、雌金具3のスロット34の一端開口を上向きまたは下向きに配置する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、雌金具3のスロット34の一端開口を横向き、斜め上向き、斜め下向きに配置するようにしても良い。
また上記実施形態においては開放面に手摺棒を配置する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては壁面等の閉塞面に手摺棒を配置するような場合にも上記と同様に適用することができる。
また上記実施形態においては、本発明を階段用手摺に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明の適用箇所は特に限定されるものではない。例えば本発明は、階段以外にも、段差スロープ、廊下、トイレットルーム、玄関、洗面所、風呂場等に組み付けられる手摺にも上記と同様に適用することができる。
この発明の手摺棒の端部取付構造は、例えば一般住宅等の屋内に組み付けられるオープン階段に適用することができる。
11:手摺棒
13:エンドパーツ(端部)
15:金具取付凹部
18:親柱(支持部材)
2:雄金具(第1金具)
25:抜け止めピン
26:軸部
27:抜け止め部
3:雌金具(第2金具)
33:受止板部(受止板)
34:スロット
4:ストッパー(外れ止め手段)
42:ビス(外れ止め手段)

Claims (6)

  1. 手摺棒の端部を支持部材に取り付けるようにした手摺棒の端部取付構造であって、
    前記手摺棒の端部に取り付けられる第1金具と、
    前記支持部材に前記第1金具に対応して取り付けられる第2金具とを備え、
    前記第1金具および前記第2金具のうち一方側が雄金具によって構成されるとともに、他方側が雌金具によって構成され、
    前記雄金具は、前記雌金具側に向けて突出する軸部の先端に径大の抜け止め部が形成された抜け止めピンを備え、
    前記雌金具は、前記抜け止めピンに対し直交する方向に延び、かつ一端が開放されたスロットが形成された受止板を備え、
    前記雄金具の軸部が前記雌金具のスロットにその一端開口から挿入配置されることにより、前記抜け止め部が前記受止板のスロット両側縁部に係合可能な状態で、前記手摺棒の端部が前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする手摺棒の端部取付構造。
  2. 前記手摺棒の端部に金具取付凹部が形成され、その凹部内に前記第1金具が収容された状態に取り付けられている請求項1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
  3. 前記第1金具が前記雄金具によって構成されるとともに、前記第2金具が前記雌金具によって構成され、
    前記雌金具のスロットがその一端開口が上端に配置されるように上下方向に沿って配置されて、前記雄金具の抜け止めピンが前記スロットにその上側から挿入配置されている請求項1または2に記載の手摺棒の端部取付構造。
  4. 前記抜け止めピンの軸部が前記スロットに挿入された状態で前記軸部が前記スロットの一端開口から脱外するのを防止するための外れ止め手段を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
  5. 手摺棒の前記手摺棒は階段の開放側面に沿って配置される請求項1〜4のいずれか1項に記載の手摺棒の端部取付構造。
  6. 手摺棒の端部を支持部材に取り付けるための手摺棒の端部取付金具であって、
    前記手摺棒の端部に取付可能な第1金具と、
    前記支持部材に前記第1金具に対応して取付可能な第2金具とを備え、
    前記第1金具および前記第2金具のうち一方側が雄金具によって構成されるとともに、他方側が雌金具によって構成され、
    前記雄金具は、前記雌金具側に向けて突出する軸部の先端に径大の抜け止め部が形成された抜け止めピンを備え、
    前記雌金具は、前記抜け止めピンに対し直交する方向に延び、かつ一端が開放されたスロットが形成された受止板を備え、
    前記雄金具の軸部が前記雌金具のスロットにその一端開口から挿入配置されることにより、前記抜け止め部が前記受止板のスロット両側縁部に係合可能な状態で、前記雄金具が前記雌金具に取り付けられるように構成されていることを特徴とする手摺棒の端部取付金具。
JP2015099787A 2015-05-15 2015-05-15 手摺棒の端部取付構造 Active JP6580369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099787A JP6580369B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 手摺棒の端部取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099787A JP6580369B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 手摺棒の端部取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216923A true JP2016216923A (ja) 2016-12-22
JP6580369B2 JP6580369B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=57580246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099787A Active JP6580369B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 手摺棒の端部取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6580369B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200041147A (ko) * 2018-10-11 2020-04-21 주식회사 대우경금속 안전바를 포함하는 조립식 난간

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62201229U (ja) * 1986-06-12 1987-12-22
JPS63158609U (ja) * 1987-04-06 1988-10-18
US20060278471A1 (en) * 2005-06-10 2006-12-14 Gabriel Petta Slide connector and railing system incorporating same

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62201229U (ja) * 1986-06-12 1987-12-22
JPS63158609U (ja) * 1987-04-06 1988-10-18
US20060278471A1 (en) * 2005-06-10 2006-12-14 Gabriel Petta Slide connector and railing system incorporating same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200041147A (ko) * 2018-10-11 2020-04-21 주식회사 대우경금속 안전바를 포함하는 조립식 난간
KR102156973B1 (ko) * 2018-10-11 2020-09-16 주식회사 대우경금속 안전바를 포함하는 조립식 난간

Also Published As

Publication number Publication date
JP6580369B2 (ja) 2019-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2882983C (en) Front adjustable wall panel mounting device
JP6580369B2 (ja) 手摺棒の端部取付構造
JP2008206751A (ja) 棚板支持部材及びそれを使用した棚板支持構造
JP2008119407A (ja) 袖付きデスク装置
JP2011140767A (ja) 階段構造、固定具、及び階段構造の組立方法
JP6911781B2 (ja) 棚板支持具、及び棚
JP3118499U (ja) 棚受け用支柱
JP4095517B2 (ja) 物品支持システム及び軸部材固定具
JP2014047526A (ja) 屋内階段および段板固定金具
JP2006305024A (ja) 棚用ブラケットの取付構造
JP2014018218A (ja) 棒状懸架具及びこれを備えた収納箱
JP5880963B2 (ja) 壁面用支持具
JP2016132944A (ja) 壁パネル
KR20110126981A (ko) 건축외장재 설치용 고정구
KR200489585Y1 (ko) 화장실용 칸막이
JP4627279B2 (ja) 配線ボックス
JP4133689B2 (ja) ロッキング外壁パネル
JP2006263380A (ja) 洗面化粧台の壁面への取付け方法
JP2018062816A (ja) フレーム材およびこのフレーム材を用いた構造物
JP2016113883A (ja) 間仕切り
JP2006348473A (ja) 引き戸
JP2007040060A (ja) パネル仕切装置
JP2006161316A (ja) 物品取付け用スライド材及びそれを使用した物品取付け構造
JP5683683B2 (ja) 階段構造、固定具、及び階段構造の組立方法
JP6746343B2 (ja) キャビネット

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20150522

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6580369

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250