JP2020084491A - 透光型遮音パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】車両火災等発生時に、透光板から溶け出した軟化部分や液滴が民地に及ぶのを抑制する。【解決手段】透光型の遮音パネル10は、透光板20と、透光板20の縁部を支持する枠部材30を備え、道路脇に設置される遮音壁200の一部として立設され、透光板20を介して道路側から道路外の民地側の風景を眺望可能となる。枠部材30は、遮音壁200の一部として立設される際に道路側に面し鉛直面となる道路面40A,50A,60A,70Aを備える。透光板20は、枠部材30の道路面40A,50A,60A,70Aに対して、立設時に相対的に上方側が下方側よりも道路側に張り出す前傾状態にて、枠部材30に支持される。【選択図】図2

Description

本発明は、透光型遮音パネルに関する。
従来から、高速道路及び一般道路の車両騒音が周辺の民地に拡散されるのを防止するため、上記道路の側壁として遮音壁が設けられる。
道路脇(道路の側端)には壁高欄が立設される。さらにその壁高欄上に遮音壁が立設される。例えば壁高欄上には、その長手方向に沿って間隔を空けて複数のH形支柱が立設される。さらに隣り合うH形支柱のフランジをガイドにして複数の遮音パネルが積層(縦積み)される。
遮音パネルとして、特許文献1、2のように、金属性のケーシング内に吸音材を収容させた、吸音型遮音パネルが知られている。また別の遮音パネルとして、金属製の枠体にポリカーボネート等の透光板を支持させた、透光型遮音パネルが知られている。
特開2016−94706号公報 特開平9−268525号公報
ところで、透光型遮音パネルの近傍で車両火災等が発生すると、その熱により透光板が軟化、液化して、当該軟化部分や液滴が垂れ落ちる(溶け落ちる)おそれがある。この軟化部分や液滴が道路外の民地に溶け落ちると、民地の構造物等に損傷を与えるおそれがある。
本発明は、透光型遮音パネルに関する。当該パネルは、透光板と、透光板の縁部を支持する枠部材と、を備え、道路脇に設置される遮音壁の一部として立設され、前記透光板を介して道路側から道路外の民地側の風景を眺望可能となる。枠部材は、遮音壁の一部として立設される際に道路側に面し鉛直面となる道路面を備える。透光板は、枠部材の道路面に対して、立設時に相対的に上方側が下方側よりも道路側に張り出す前傾状態にて、枠部材に支持される。
上記構成によれば、透光板が道路側に前傾状態となるように枠部材に支持されることで、火災発生時に透光板の軟化部分や液滴が、道路側に溶け落ち易い構造となる。
また上記発明において、枠部材は、遮音壁の一部として立設される際に透光板の下縁を支持する下枠部材を備えてもよい。この場合、下枠部材の上面は、道路面と対向する民地面から道路面に向かって下り傾斜状に形成される。
上記構成によれば、下枠部材の上面に溶け落ちた液滴が、上面の下り傾斜に沿って道路側に排出される。
また上記発明において、枠部材は、遮音壁の一部として立設される際に透光板の上縁を支持する上枠部材を備えてもよい。この場合、下枠部材は、上枠部材と比較して民地面側に張り出される。
上記構成によれば、下枠部材の民地側への張り出しを調整することで、上枠部材と下枠部材の道路面を揃えた状態で、透光板の前傾角度を調整可能となる。
また上記発明において、下枠部材は、民地面から上方に延設される液留め壁を備えてもよい。
上記構成によれば、万が一、透光板から民地側に、透光板から軟化部分や液滴が溶け落ちたとしても、液溜め壁にてこれらの軟化部分や液滴が受け止められるため、民地側への流出が抑制される。
本発明によれば、車両火災等発生時に、透光板から溶け出した軟化部分や液滴が民地に及ぶのを抑制可能となる。
本実施形態に係る遮音壁を例示する斜視図である。 本実施形態に係る透光性遮音パネルを例示する斜視図である。 図2のA−A切断部端面図である。 図2のB−B切断部端面図である。 下枠部材と壁高欄との位置関係を例示する断面図である。 下枠部材に液留め壁を設けた例を示す図である。 遮音壁の耐燃性試験法(バーナー法)実施時の様子を例示する図である。 本実施形態に係る透光性遮音パネルの別例を示す、A−A切断部端面図である。
図1には、遮音壁200が例示される。なお、図1〜図7において、遮音壁の高さ方向軸(鉛直方向軸)をZ軸とし、遮音壁の長手方向軸(道路の延設方向軸)をY軸とし、遮音壁200の厚さ方向軸(道路の幅方向軸)をX軸とする。X軸、Y軸、Z軸は互いに直交する。
遮音壁200は道路130の脇(両側)に設置され、道路外の民地への道路騒音の伝播を遮断する。例えば遮音壁200は一般道路や高速道路の脇に、その道路の延設(延伸)方向(Y軸方向)に沿って設けられる。また遮音壁200は、道路130脇に立設された壁高欄120上に立設される。
なお以降では、遮音壁200、遮音パネル10及びその他の構成について、相対的に道路寄りの側を道路側と記載し、それとは対向する反対側を民地側と適宜記載する。
遮音壁200は、遮音パネル10、標準遮音パネル100、及びH形支柱110を備える。H形支柱110はいわゆるH鋼であって、一対のフランジ110A,110Aとこれらを繋ぐウェブ110Bを備える。
ウェブ110Bは遮音壁200の延設方向(Y軸方向)に対して垂直に(X軸方向に)延設される。フランジ110A,110Aはウェブ110Bを挟んで対向し、遮音壁200の延設方向に沿って(Y軸方向に)延設される。
H形支柱110は遮音壁200の延設方向に沿って間隔を空けて複数立設される。この立設間隔は遮音パネル10、標準遮音パネル100の幅(Y軸方向長さ)に応じて定められる。
H形支柱110のフランジ110Aをガイドとして、遮音パネル10及び標準遮音パネル100が立設(縦積み)される。例えば最下段のパネルとして遮音パネル10が設置される。さらにその上段に標準遮音パネル100が立設(縦積み)される。
なお、図1では最下段のみに本実施形態に係る遮音パネル10を立設させているが、この形態に限らない。例えば、遮音壁200の全ての段に亘って、遮音パネル10を積層させてもよい。
標準遮音パネル100は、例えばNEXCO発行の遮音壁標準設計図集で定める透光板であってよい。標準遮音パネル100は、本実施形態に係る遮音パネル10とは異なり、枠体に透光板が鉛直に支持される。
図2には、本実施形態に係る透光型の遮音パネル10が例示される。遮音パネル10は、遮音壁200(図1参照)の一部として立設される。遮音パネル10は、透光板20及び枠部材30を備える。透光板20は、例えば矩形状の板材であって、ポリカーボネート、アクリル、バイオエンジニアリングプラスチック、ガラス等の透光性の材料から構成される。透光板20の厚さは、例えば5mmであってよい。これは、首都高速道路株式会社の「附属施設物設計施工要領」に定める、ポリカーボネートの板厚に準じるものである。
透光板20は、枠部材30にて支持される縁部を除いて、道路側及びこれと対向する民地側に他部材が配置されない(干渉されない)。言い換えると透光板20は遮音壁200の窓として機能する。道路130を走行する車両の乗員は、透光板20を介して道路側から道路外の民地側の風景を眺望可能となる。
道路130上における車両火災に伴い、上記材料から構成される透光板20は一部が軟化、液化して遮音パネル10から溶け落ちる。この溶け落ちる軟化部分や液滴が民地に及ばないように、透光板20は、立設状態で相対的に上方側(Z軸正方向側)が下方側(Z軸負方向側)よりも道路側に張り出す前傾状態にて、枠部材30に支持される。
なお以下では、遮音パネル10の立設状態とは、遮音壁200の一部として遮音パネル10が設置されたときの状態を指し、より具体的には、枠部材30の、道路130側に面する道路面40A、50A、60A、70Aが鉛直に配置される状態を指す。このような遮音パネル10の立設状態において、透光板20は、枠部材30の道路面40A、50A、60A、70Aに対して道路側に前傾された状態で枠部材30に支持される。
具体的には、透光板20は水平面に対して図4で示す傾斜角θ1にて前傾支持される。傾斜角θ1は水平面からの透光板20の起き上がり角であり、0°<θ1<90°の範囲が、透光板20が道路に対して前傾姿勢となる角度範囲となる。透光板20の傾斜角θ1は、例えば85°以上90°未満であってよい。または、傾斜角θ1は、例えば87°であってよい。
このように、透光板20が道路側に前傾状態(前のめり状態)にて設置されることで、透光板20から溶け落ちた軟化部分や液滴は、専ら道路側に溶け落ちるようになり、民地への溶け落ちが抑制される。
図2を参照して、枠部材30は、透光板20の縁部を支持する。枠部材30は、遮音パネル10が立設状態のときに、透光板20を道路側に前傾状態にて支持する。枠部材30は、上枠部材40、下枠部材50、及び縦枠部材60,70を備える。透光板20は、上枠部材40、下枠部材50、及び縦枠部材60,70によってその縁部(四辺)が支持される。
図3には図2のA−A切断部端面図が例示される。図示されるように、透光板20はその両側(Y軸方向両端)を縦枠部材60,70によって支持される。
なお、以下では縦枠部材60の構造に関して説明するが、構造の対称性のため、縦枠部材70もこれと同様の構造とする。具体的には縦枠部材60に関する符号の十の位を6から7に変更すると、縦枠部材70の構造に関する説明となる。
縦枠部材60は、縦枠壁62、フランジ64、縦押縁66、及び縦受縁68を備える。縦枠壁62は縦枠部材60の本体部分であって、透光板20の側端の上端から下端まで高さ方向(Z軸方向)に延設される。
フランジ64は、縦枠部材60の前端(道路側端部)に接続され、遮音パネル10の幅方向(Y軸方向)に張り出される。
後述するように、本実施形態に係る遮音パネル10は、透光板20を前傾状態とするために、下枠部材50(図4参照)の厚さL2(X軸方向長さ)が、H形支柱110(図1参照)のフランジ110A,110A間のピッチP1を超過する(L2 > P1)ように形成される。上記構造によれば、枠部材30をフランジ110A,110Aの間に落とし込むことはできない。
そこで本実施形態に係る遮音パネル10では、縦枠部材60,70のフランジ64,74をH形支柱110のフランジ110Aに固定することで、遮音パネル10をH形支柱110に支持させている。
具体的にはH形支柱110のフランジ110Aよりも道路側に位置するように、縦枠部材60,70のフランジ64,74が重ねられる。この状態でH形支柱110のフランジ110Aと縦枠部材60,70のフランジ64,74とがボルト・ナット締結等により固定される。
なお、遮音パネル10をH形支柱110のフランジ110A,110A間に落とし込むことのできるように、例えば図8に例示されるように、縦枠部材60,70からさらに側方に張り出す凸部65,75を設けてもよい。凸部65,75の厚さ方向幅(X軸方向長さ)は、H形支柱110のフランジ110A,110A間の距離P1未満とする。凸部65の民地面とH形支柱のフランジ110Aとの間に楔状の固定部材140が差し込まれることで、遮音パネル10がH形支柱110に固定される。
以下上述の通り、対称性のため縦枠部材70についての説明は適宜省略する。フランジ64の道路側露出面は道路面60Aとなる。フランジ64はH形支柱110に固定されるので、フランジ64の道路面60Aは鉛直に配置される。
なおここで鉛直とは、幾何的な鉛直(90°)の他、実質的な鉛直状態、例えばH形支柱110の立設や枠部材30の道路面40A、50A、60A、70Aの加工に当たって与えられる公差範囲(例えば±1°)が含まれる。
縦押縁66及び縦受縁68は透光板20の側端を狭持する。縦押縁66及び縦受縁68はともに、ボルト・ナット締結等によって縦枠壁62に固定される。透光板20の狭持に当たり、例えば最初に縦受縁68が縦枠壁62に固定される。次に縦受縁68の道路側面上に透光板20の側端が位置合わせされる。その後縦押縁66が縦枠壁62に固定される。これにより透光板20が縦押縁66及び縦受縁68に狭持される。
縦押縁66及び縦受縁68は水平面に対して傾斜するようにして延設される。具体的には縦押縁66及び縦受縁68は図4に示す傾斜角θ1にて高さ方向に延設される。
図4には図2のB−B切断部端面図が例示される。上枠部材40は、遮音パネル10が遮音壁200の一部として立設される際に透光板20の上縁を支持する。上枠部材40は上枠本体42、上受縁部44、及び上押縁46を備える。
上述したように、本実施形態に係る遮音パネル10は、その下枠部材50が、H形支柱110(図1参照)のフランジ110A,110A間に収まらない。このような遮音パネル10のH形支柱110,110間の設置(立設)を可能とするため、上枠部材40及び下枠部材50の長手方向(Y軸方向)長さW1(図2参照)は、図1に示す隣り合うH形支柱110,110間のフランジ110A,110A間距離L1未満(W1 < L1)となるように形成される。
図4を参照して、上枠部材40の上面40Cは、その上段の遮音パネル(遮音パネル10または標準遮音パネル100)が積層される載置面となる。上枠本体42は道路側に設けられる部材であって、その下方には上押縁46が固定される。また上枠本体42の民地側には上受縁部44が設けられる。上受縁部44と上押縁46に透光板20の上端縁が狭持される。このとき、透光板20は傾斜角θ1となるように、上受縁部44と上押縁46に狭持される。
上枠本体42の道路側の面は道路面40Aとなる。また上受縁部44の民地側の面は民地面40Bとなる。道路面40Aは、鉛直に下ろした一点鎖線にて示されるように、下枠部材50の道路面50Aと厚さ方向(X軸方向)の位置が揃えられる。
下枠部材50は、遮音壁200の一部として遮音パネル10が立設される際に透光板20の下縁を支持する。下枠部材50は、下枠本体52、下受縁部54、延長部56、及び下押縁58を備える。下枠部材50は、例えば標準遮音パネル100の下枠部材の道路側に延長部56を加えたものであってよい。下枠本体52の上面には下押縁58が固定される。また下枠本体52の民地側には下受縁部54が設けられる。
下受縁部54と下押縁58に透光板20の下端縁が狭持される。このとき、透光板20は傾斜角θ1となるように、下受縁部54と下押縁58に狭持される。
下枠本体52の道路側に延長部56が設けられる。下枠本体52と延長部56の上面は位置合わせされ、これにより下枠部材50の上面50Cが構成される。
図4に例示されるように、上面50Cは、民地面50B側からこれと対向する道路面50A側に向かって下り傾斜状に形成される。例えば水平面に対して上面50Cが傾斜角θ2だけ起こされる。傾斜角θ2は、例えば90°−θ1であってよく、例えば3°であってよい。
このような構成を備えることで、車両火災持に、上面50C上に溶け落ちた透光板の液滴が、上面50Cを伝って道路側に排出される。
延長部56の道路側の面は道路面50Aとなる。また下受縁部54の民地側の面は民地面50Bとなる。道路面50Aは、上枠部材40の道路面40Aと厚さ方向(X軸方向)の位置が揃えられる。
一方、下枠部材50の民地面50Bは上枠部材40の民地面40Bと比較して民地側に張り出される。このような厚さ方向(X軸方向)のずれにより、透光板20を傾斜状態に配置できる。
また、下枠部材50の民地側への張り出し幅を調整することで、上枠部材40の道路面40Aと下枠部材50の道路面50Aとの厚さ方向(X軸方向)の位置を一致させつつ、透光板20の傾斜角θ1を調整可能となる。
また図5に例示されるように、壁高欄120に対する下枠部材50の道路面50Aの厚さ方向(X軸方向)位置を維持した状態で、その民地面50Bを民地側に張り出させることにより、透光板20の傾斜角度θ1を調整可能となる。
なお、図6に例示されるように、下枠部材50の民地面50Bから上方に、液留め壁80を延設させてもよい。液留め壁80は、下受縁部54の上面よりも上方に張り出されてよい。
このような構成を備えることで、車両火災持時に透光板の軟化部分や液滴が、万が一、民地側、つまり下受縁部54の上面に溶け落ちたとしても、液留め壁80により、それ以上の民地側への流れ込みが防止される。
図7には、道路130上での車両火災を想定した、遮音パネル10の耐燃性を確認する試験の様子が例示される。この試験は例えばNEXCO試験方法で定める「第9編 環境関係試験方法」を用いた(準拠した)燃え抜け試験である。
この燃え抜け試験では、透光板20の道路側からバーナー210の火炎を所定時間当てる。これにより透光板20を加熱して溶解させ、民地側まで炎が抜けるようにする。その後、試験対象の遮音パネル10からの落下物、典型的には透光板20から溶け落ちた物質の、民地への落下量が計測される。
下記表1には、透光板20の傾斜角を種々に変更した上で燃え抜け試験を行った結果が示される。No.1と付されたサンプルは、標準遮音パネル100のように透光板20を鉛直(θ1=90°)に設置した場合の試験結果である。No.2と付されたサンプルは、本実施形態の遮音パネル10のように透光板20を道路側に前傾状態(θ1=87°)に設置したときの試験結果である。また、No.3と付されたサンプルは、透光板20を道路に対して後傾状態(θ1=93°)に設置したときの試験結果である。
いずれの試験も、透光板20の材質はポリカーボネートとした。またいずれの試験も、透光板20の板厚は、上述した首都高速道路株式会社の「附属施設物設計施工要領」に準拠して5mmとした。
さらに、バーナーによる加熱に当たり、透光板20の加熱面(道路面)からその反対面(民地面)まで炎が抜ける、燃え抜けが生じるまで、透光板20を加熱した。具体的には、まず60秒間に亘って透光板20を加熱し、燃え抜けの有無が判定される。燃え抜けが確認されない場合はさらに30秒追加して加熱が行われる。
No.1〜No.3について、燃え抜け判定後、落下物の量を道路側と民地側とで比較した。「バーナー燃焼時間」の欄に記載された割合[%]は、道路側への落下物と民地側への落下物の体積割合を示している。
Figure 2020084491
表1に示されるように、No.1では最初の60秒間で燃え抜けが確認された。残りのNo.2、No.3ではその後の30秒間で燃え抜けが確認された。
表1に示されるように、No.2で示される本実施形態に係る遮音パネル10では、その他の試験結果(No.1,No.3)と比較して、民地側への溶け落ち(落下物)の割合が少ないことが理解される。
10 遮音パネル、20 透光板、30 枠部材、40 上枠部材、40A 上枠部材の道路面、40B 上枠部材の民地面、42 上枠本体、44 上受縁部、46 上押縁、50 下枠部材、50A 下枠部材の道路面、50B 下枠部材の民地面、50C 下枠部材の上面、52 下枠本体、54 下受縁部、56 延長部、58 下押縁、60,70 縦枠部材、60A,70A 縦枠部材の道路面、62,72 縦枠壁、64,74 フランジ、65,75 凸部、66,76 縦押縁、68,78 縦受縁、80 液留め壁、110 H形支柱、120 壁高欄、130 道路、140 固定部材、200 遮音壁。

Claims (4)

  1. 透光板と、
    前記透光板の縁部を支持する枠部材と、
    を備え、道路脇に設置される遮音壁の一部として立設され、前記透光板を介して道路側から道路外の民地側の風景を眺望可能な、透光型遮音パネルであって、
    前記枠部材は、前記遮音壁の一部として立設される際に道路側に面し鉛直面となる道路面を備え、
    前記透光板は、前記枠部材の前記道路面に対して、立設時に相対的に上方側が下方側よりも道路側に張り出す前傾状態にて、前記枠部材に支持される、
    透光型遮音パネル。
  2. 請求項1に記載の、透光型遮音パネルであって、
    前記枠部材は、前記遮音壁の一部として立設される際に前記透光板の下縁を支持する下枠部材を備え、
    前記下枠部材の上面は、前記道路面と対向する民地面から前記道路面に向かって下り傾斜状に形成される、
    透光型遮音パネル。
  3. 請求項2に記載の、透光型遮音パネルであって、
    前記枠部材は、前記遮音壁の一部として立設される際に前記透光板の上縁を支持する上枠部材を備え、
    前記下枠部材は、前記上枠部材と比較して前記民地面側に張り出される、
    透光型遮音パネル。
  4. 請求項2または3に記載の、透光型遮音パネルであって、
    前記下枠部材は、前記民地面から上方に延設される液留め壁を備える、
    透光型遮音パネル。
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