JP2019163005A - ヘッドアップディスプレイ装置の表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主に、光源からの熱に対して液晶パネル(や遮熱板など)を有効に保護し得るようにする。【解決手段】光源31からの光を集光して出射するリフレクタ33と、リフレクタ33から出射された光によって透過照明される液晶パネル34とを備えたヘッドアップディスプレイ装置2の表示装置4に関する。リフレクタ33と液晶パネル34とを離して配置する。リフレクタ33と液晶パネル34との間に、リフレクタ33および液晶パネル34の両方から離した状態で透光性の遮熱板35が配置される。【選択図】図5
Description
この発明は、ヘッドアップディスプレイ装置の表示装置に関するものである。
近年、自動車などの車両に対してヘッドアップディスプレイ装置を搭載することが促進されている。
ヘッドアップディスプレイ装置には、様々なものが有るが、表示装置からの運転情報(表示画像)を車室の前方へ向けて投影するようにしたものが存在している。
このような構成を有するヘッドアップディスプレイ装置では、表示装置からの運転情報を、車室の前方へ向けて投影することで、車室の前方に運転情報の虚像を生じさせて、正面を向いて運転している乗員に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報を視認させることができる。
ヘッドアップディスプレイ装置の表示装置には、光源からの光を集光して出射するリフレクタと、リフレクタから出射された光によって透過照明される液晶パネルとを備えたものが存在している。また、表示装置には、リフレクタに代えてレンズを備えたものなども存在している(例えば、特許文献1参照)。
ヘッドアップディスプレイ装置の表示装置に液晶パネルを用いた場合、液晶パネルを透過照明する光源には高輝度光源が使われるため、高輝度光源からの熱に対して液晶パネルを保護する必要がある。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
光源からの光を集光して出射するリフレクタと、該リフレクタから出射された光によって透過照明される液晶パネルとを備えたヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記リフレクタと前記液晶パネルとを離して配置すると共に、
前記リフレクタと前記液晶パネルとの間に、前記リフレクタおよび前記液晶パネルの両方から離した状態で透光性の遮熱板が配置されることを特徴とする。
光源からの光を集光して出射するリフレクタと、該リフレクタから出射された光によって透過照明される液晶パネルとを備えたヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記リフレクタと前記液晶パネルとを離して配置すると共に、
前記リフレクタと前記液晶パネルとの間に、前記リフレクタおよび前記液晶パネルの両方から離した状態で透光性の遮熱板が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、光源からの熱に対して液晶パネルなどを有効に保護することなどができる。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図6は、この実施の形態を説明するためのものである。
図1〜図6は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1に対して、ヘッドアップディスプレイ装置2を搭載する。
ヘッドアップディスプレイ装置2には、様々なものが有るが、この実施例では、運転情報3を表示可能な表示装置4と、表示装置4からの運転情報3(表示画像)を車室1aの前方へ向けて反射可能なミラー6(反射部材)とを備えたものとする。
ここで、方向については、ヘッドアップディスプレイ装置2を車両1に搭載した状態を基準として説明する。車両前後方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ前後方向Xまたは奥行方向となり、車幅方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ幅方向Yとなり、車両1の上下方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ上下方向Zとなる。但し、ヘッドアップディスプレイ装置2は、傾けた状態で車両1に搭載する場合もあるので、これらの方向は、それぞれある程度ズレる場合がある。
ヘッドアップディスプレイ装置2は、正面を向いて運転している乗員7に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報3を視認させるものである。このヘッドアップディスプレイ装置2は、ケーシング11の内部に表示装置4とミラー6とを収容した状態で、ケーシング11ごと車室1aの前部に設けられたインストルメントパネル12の内部に設置する。そして、ケーシング11の上面やインストルメントパネル12の上面には、運転情報3を通す開口部13,14が設けられる。開口部13,14の少なくとも一方には透明または半透明の防塵カバー15などを固定状態または開閉可能状態で設置する。防塵カバー15は、平坦なものとしても良いが、フロントウィンドウ16への防塵カバー15の映り込みを防止するなどのために、側方から見て下に凹んだ凹形状などにしても良い。
開口部13,14を通った運転情報3は、フロントウィンドウ16に反射されたり、開口部13,14の前側に設置したコンバイナーなどと呼ばれる専用の反射板に反射されたりすることで、乗員7に虚像18として視認される。運転情報3を反射させるために、フロントウィンドウ16には、少なくとも運転情報3が投影される所要範囲に、例えば、反射膜を設けたり、細かい反射面などを設けたりする。
運転情報3は、運転の支援となる情報全般のことである。運転情報3には、例えば、速度情報や、道路情報(例えば、車線表示や、先行車表示や、対向車表示や、歩行者表示や、障害物表示など)、進路情報(例えば、交差点情報や右左折表示など)や、目的地情報(例えば、到着時刻や目的地までの走行距離など)や、渋滞情報や、サービス情報(例えば、駐車場情報や、ガソリンスタンド情報や、周辺施設案内)や、その他の表示などがある。
表示装置4には、液晶パネルや、有機ELパネルなどの表示器を用いることができる。表示装置4に液晶パネルを用いた場合、液晶パネルの背面側にはバックライトとなる照明装置4aを設ける。また、表示装置4には、レーザー光をマイクロミラーで反射させるDLPユニットを用いたプロジェクターなどの表示器を用いることもできる。表示装置4の表示画像(運転情報3)は、制御部4bによって制御される。
車室1aは、車両1における乗員7が搭乗する空間である。ミラー6は、反射鏡などの光学部品(反射部材)のことである。ミラー6には、表示装置4からの運転情報3(表示画像)を等倍で反射する平面鏡や、拡大して反射する曲面鏡(凹面鏡)などが、単数または複数枚適宜組み合わせて用いられる(この実施例では、ミラー6は前後に二枚設けられている)。ミラー6は、例えば、図1の右側のもののようにケーシング11の内部に直接固定(固定ミラー)できる。また、ミラー6は、例えば、図1の左側のもののようにミラー支持構造20によって可動するように設置できる(可動ミラー)。
上記のようなヘッドアップディスプレイ装置2に対して、この実施例では、以下のような表示装置4を備えている。
(1)図2〜図5(主に、図5参照)に示すように、表示装置4は、光源31からの光を集光して出射するリフレクタ33と、リフレクタ33から出射された光によって透過照明される液晶パネル34とを有している。
そして、リフレクタ33と液晶パネル34とを離して配置する。
更に、リフレクタ33と液晶パネル34との間に、リフレクタ33および液晶パネル34の両方から離した状態で透光性の遮熱板35が配置される(図6)。
そして、リフレクタ33と液晶パネル34とを離して配置する。
更に、リフレクタ33と液晶パネル34との間に、リフレクタ33および液晶パネル34の両方から離した状態で透光性の遮熱板35が配置される(図6)。
ここで、表示装置4は、表示器としての液晶パネル34に、照明装置4aとしての光源31(を有するリフレクタ33)を組み合わせたものとなっている。液晶パネル34とリフレクタ33とは、最終的に一体部品とされて、ヘッドアップディスプレイ装置2のケーシング11に設置される。ケーシング11に対する表示装置4の設置の向きは、ヘッドアップディスプレイ装置2の構成によって様々であるが、以下、ほぼ上下方向へ向けたものとして説明する。
光源31には、LED(単色、RGBフルカラー)などが適宜用いられる。特に、光源31には、一般的なLEDよりも格段に輝度が高い高輝度光源31a(高輝度LED)が使われる。光源31は基板36(光源用基板)の表面に、単数、または、縦横に並べた状態で複数取付けられる。
光は、透光性の遮熱板35を通して液晶パネル34へ到達される。リフレクタ33は、平坦な基板36の表面(光源31側の面)に設置される。リフレクタ33は、基板36と垂直な光軸を中心として各光源31を取り囲む複数の反射部33aと、複数の反射部33aの出射部(上端部)どうしの間を連結する表面板部33cと、表面板部33cの周縁部に沿って複数の反射部33aを取り囲むように設けられた周壁部33dとが一体に形成されている。リフレクタ33の表面(少なくとも反射部33aの内面や表面板部33cの表面)には鏡面加工などの反射処理が適宜施される。
各反射部33aは、表面板部33cの位置から光源31(の発光面)の側へ向けて延びる漸縮形状の筒状体(反射筒)とされる。表面板部33cは基板36とほぼ平行な面(反射面)とされる。周壁部33dは、表面板部33cの周縁部の位置から基板36の表面へ向けて延びる基板36とほぼ垂直な面(または基板36へ向けて僅かに拡がるテーパ面)を有する。表面板部33cはほぼ矩形状とされ、周壁部33dは、4つの壁部を有する矩形筒状とされる。この実施例では、反射部33aは光源31に僅かに達しない程度の長さで光源31の発光面を取り囲むように延び、周壁部33dは、基板36の表面に達する長さに延びている。
液晶パネル34は、所要の縦横比を有する矩形状のものとされる。液晶パネル34は、リフレクタ33の出射部(上部)に外嵌可能なホルダー37の上面37aに対して設置される。
ホルダー37は、液晶パネル34を設置する上面37aと、この上面37aの周縁部に沿って設けられた側面37bと、側面37bの下縁部の内側(底面側)に設けられた開口部37cとを有している。上面37aは矩形の枠状になっており、枠の内側には液晶パネル34を取付けるための矩形状をした取付窓37dが設置されている。この実施例では、上面37aは、基板36の表面に対して傾斜する斜面とされている。側面37bは、4つの面を有するほぼ矩形筒状とされている。側面37bには、傾斜した上面37aに合った形状となるように、段差部などが適宜設けられている。開口部37cは、リフレクタ33の上部に対する嵌合部となっている。そのために、開口部37cは、リフレクタ33の矩形筒状をした周壁部33d上部の外面と摺接嵌合可能な形状及び大きさとされている。
ホルダー37の内部には、周方向に間隙38を有して4つの壁部を有する矩形筒状のガイド壁39が設けられている。ホルダー37とガイド壁39とで二重筒構造を構成している。ガイド壁39は、リフレクタ33の表面板部33cよりも小さく、全ての反射部33aを取り囲める大きさとされている。
ガイド壁39は、リフレクタ33から出射された光を液晶パネル34へ導くものであり、反射部33aと液晶パネル34との間に位置するようにホルダー37に取付けられる。ガイド壁39は、リフレクタ33やホルダー37と同様に、基板36と垂直な方向へ延ばされる。
ガイド壁39の下端部は、リフレクタ33の表面板部33cの上方へ離間されている。ガイド壁39の上端部には、外向きのフランジ部39aが、ホルダー37の傾斜した上面37aに沿って斜めに形成されている。このフランジ部39aが取付窓37dの周縁部に沿うように取付窓37dのほぼ真下に位置することで、液晶パネル34を取付けるための取付座を構成している。
遮熱板35は、透光性や遮熱性や耐熱性を有していれば、どのようなものとしても良い。遮熱板35は、例えば、透明な樹脂板やガラス板などとすることができる。遮熱板35は、ガイド壁39の下端部の位置に、ガイド壁39の下端部を閉塞するように設置される。
(2)遮熱板35は、液晶パネル34よりもリフレクタ33の近くに配置しても良い。
ここで、遮熱板35は、(最終的に)遮熱板35の耐熱温度を越えない範囲内でリフレクタ33に近い位置に設置するのが好ましい。この際、遮熱板35は、液晶パネル34との間の距離L1が、リフレクタ33との間の距離L2よりも大きくなるように配置される(L1>L2)。または、遮熱板35は、リフレクタ33との間の距離L2が、少なくとも液晶パネル34とリフレクタ33との間の距離(L1+L2)の1/2よりも小さくなるように配置される((L1+L2)1/2>L2)。
(3)遮熱板35とリフレクタ33との間には通気部41を設けても良い。
ここで、通気部41は、ホルダー37の側面37bに設けられる。通気部41は、ホルダー37の側面37bの下部に直接スリットや穴などを形成することで設けても良い。
この実施例では、通気部41は、ホルダー37の側面37bの下縁部(の遮熱板35よりも低い位置)を、リフレクタ33の表面(表面板部33c)と平行に、表面板部33cよりも僅かに高い位置まで切欠くことで、リフレクタ33にホルダー37を嵌合した時にリフレクタ33の表面と平行な細長いスリットが形成されるようしている。
なお、必要な場合には、上記に加えてホルダー37の側面37bにおける遮熱板35と液晶パネル34との間の位置(二重筒構造となっている位置)に通気部41を設けても良い。
(4)遮熱板35は偏光板51としても良い。そして、偏光板51は、液晶パネル34に備えられる液晶用偏光板52と偏光方向53,54(図4参照)を合わせて配置しても良い。
ここで、遮熱板35として用いる偏光板51(遮熱用偏光板)は、どのようなでも良いが、一般的な吸収型偏光板よりも耐熱性の高い反射型偏光板を用いるのが好ましい。
これに対し、液晶パネル34に備えられる液晶用偏光板52は、液晶パネル34にとって構造的に必要なものであり、液晶パネル34と一体となって画像表示のために用いられる。なお、液晶パネル34に液晶用偏光板52が複数設けられる場合には、リフレクタ33に最も近い液晶用偏光板52に対して、遮熱板35となる偏光板51の偏光方向53,54を合わせるようにする。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置2は、表示装置4からの運転情報3を、ミラー6で車室1aの前方へ向けて反射することで、車室1aの前方に運転情報3の虚像18を生じさせて、正面を向いて運転している乗員7に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報3を視認させることができる。
この際、表示装置4では、光源31からの光がリフレクタ33の反射部33aで集光され、ガイド壁39の内部を通って液晶パネル34へ照射される。ガイド壁39を通った光は、直接、または、ガイド壁39で反射されて液晶パネル34へ到達する。これにより、液晶パネル34が透過照明され、表示装置4による表示が可能になる。
そして、車両1に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置2は、強い外光が直接当たるような過酷な環境下(例えば、雪の壁に覆われたような極端に明るい場所)であっても明瞭に表示できるように、高い輝度で表示する必要がある(一般的な屋内用の液晶ディスプレイは表示の輝度が300〜400cd/m2であるのに対し、例えば、ヘッドアップディスプレイ装置2には1万cd/m2の表示の輝度が必要になる)。
ヘッドアップディスプレイ装置2の表示装置4(の表示器)に液晶パネル34を用いた場合、液晶パネル34は照明装置4aによって透過照明を行うものであるため、照明装置4aの光源31には高輝度光源31aが使用される(表示の輝度を1万cd/m2とするためには、その100倍の100万cd/m2の高輝度光源31aが必要となる)。高輝度光源31aは高い熱を発するので、高輝度光源31aの熱から液晶パネル34を保護するために、高輝度光源31aは液晶パネル34から離して設置する必要がある。
しかし、スペース上の制約などによって、高輝度光源31aと液晶パネル34とを離せる距離には限界があるため、液晶パネル34を高輝度光源31aの熱から十分に保護するのが難しい。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)互いに離して配置されたリフレクタ33と液晶パネル34との間に、リフレクタ33と液晶パネル34との両方から離して透光性の遮熱板35を配置した。これにより、リフレクタ33と液晶パネル34との間の空間を遮熱板35で物理的に隔離して、光源31やリフレクタ33からの熱(輻射熱)を遮熱板35で遮断できる。そのため、光源31やリフレクタ33の熱に対して液晶パネル34を保護できる。
この際、遮熱板35は、光源31やリフレクタ33からの熱を吸収して加熱されるが、遮熱板35をリフレクタ33から離すことで、遮熱板35をリフレクタ33に対して当接配置した場合と比べて、光源31やリフレクタ33からの熱による遮熱板35の温度上昇が抑えられる。よって、光源31やリフレクタ33からの熱に対して遮熱板35自体も保護できる。
また、遮熱板35を液晶パネル34に対して当接配置した場合には、上記した空間の隔離による遮断効果が得られない。そのため、光源31やリフレクタ33からの熱によって遮熱板35と液晶パネル34とがほぼ同じ温度に加熱されるので、液晶パネル34を保護する効果が十分に得られない。
なお、遮熱板35は、透光性を有しているので、光については支障なく通すことができる。この際、遮熱板35は、光の持つ熱を吸収する。
(効果2)遮熱板35を液晶パネル34よりもリフレクタ33の近くに配置しても良い。これにより、光源31やリフレクタ33からの熱をリフレクタ33に近い位置で遮熱板35に効率的に吸収させることができる。
また、遮熱板35から液晶パネル34までの距離L1をリフレクタ33までの距離L2よりも大きくすることで、光源31やリフレクタ33からの熱を吸収して温度上昇された遮熱板35が熱源となって液晶パネル34に影響を与えるのを抑制できる。
そして、リフレクタ33から出射された光が液晶パネル34へ向かって拡散される前の位置に遮熱板35が設けられることで、遮熱板35は液晶パネル34へ向う光から効率的に熱を奪うことができる。
(効果3)遮熱板35とリフレクタ33との間に通気部41を設けても良い。これにより、表示装置4で最も温度が高くなる光源31やリフレクタ33およびその周辺の熱を、通気部41を通して表示装置4の外部へ排出することができ、効果的に排熱できる。また、光源31やリフレクタ33からの熱によって加熱された遮熱板35の熱も通気部41を通して表示装置4の外部へ排出することができる。よって、(光源31が取付けられている)リフレクタ33自体の温度や遮熱板35自体の温度を下げて、遮熱板35の温度上昇や、液晶パネル34の温度上昇を抑制できる。
この際、通気部41を、ホルダー37の側面37b下部におけるリフレクタ33の出射部のほぼ真横の位置に設けるようにする。これにより、リフレクタ33から出射される光が液晶パネル34へ向けて拡がる前の位置に通気部41が存在することになるので、光の漏れを少なくすることができる。
(効果4)遮熱板35を偏光板51(遮熱用偏光板)としても良い。偏光板51は、リフレクタ33から出射された光源31の光の偏光方向53を整えるものであり、光の偏光方向53を整える際に、光が持っている熱を吸収することができる。
この際、リフレクタ33から出射された光が液晶パネル34へ向けて拡散される前の位置に偏光板51を設けて光の偏光方向53を整えるようにしている。これにより、偏光板51は液晶パネル34へ向う光の偏光方向53を早期に且つ効率的に整えると共に、光から効率的に熱を奪うことができる。
そして、この偏光板51を、液晶パネル34に備えられる液晶用偏光板52と偏光方向53,54を合わせて配置しても良い。これにより、液晶パネル34に備えられる液晶用偏光板52による光の偏光方向54を整える作用を、リフレクタ33と液晶パネル34との間に配置された遮熱板35(偏光板51)で先行して肩代わりできる。そのため、偏光板51が肩代わりした分だけ液晶パネル34に備えられた液晶用偏光板52の負担が減り、液晶用偏光板52が偏光方向54を整える際に光から吸収する熱の量を少なくできるので、その分、液晶パネル34の温度上昇を抑制できる。
2 ヘッドアップディスプレイ装置
4 表示装置
31 光源
33 リフレクタ
34 液晶パネル
35 遮熱板
41 通気部
51 偏光板
52 液晶用偏光板
53 偏光方向
54 偏光方向
L1 距離
L2 距離
4 表示装置
31 光源
33 リフレクタ
34 液晶パネル
35 遮熱板
41 通気部
51 偏光板
52 液晶用偏光板
53 偏光方向
54 偏光方向
L1 距離
L2 距離
Claims (4)
- 光源からの光を集光して出射するリフレクタと、該リフレクタから出射された光によって透過照明される液晶パネルとを備えたヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記リフレクタと前記液晶パネルとを離して配置すると共に、
前記リフレクタと前記液晶パネルとの間に、前記リフレクタおよび前記液晶パネルの両方から離した状態で透光性の遮熱板が配置されることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置の表示装置。 - 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記遮熱板は、前記液晶パネルよりも前記リフレクタの近くに配置されることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置の表示装置。 - 請求項1または請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記遮熱板と前記リフレクタとの間に通気部が設けられることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置の表示装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置の表示装置において、
前記遮熱板は偏光板とされ、前記液晶パネルに備えられる液晶用偏光板と偏光方向を合わせて配置されることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置の表示装置。
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