JP2020083800A - 錠剤およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な多層構造とでき、容易に製造することができる錠剤を提供する。【解決手段】錠剤は、素体と、素体内に第1方向に互いに間隔をあけて積層され、薬の有効成分を含む複数の薬剤層とを備え、素体は、第1方向に隣り合う薬剤層の間に位置する複数の内層を有し、内層の溶解性は、薬剤層の溶解性よりも低い。【選択図】図2

Description

本発明は、錠剤およびその製造方法に関する。
従来、錠剤としては、特表2005−507925号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この錠剤は、溶け易さの異なる複数の構造体を入れ子状に構成している。具体的に述べると、複数の構造体は、同軸状に径方向に重なるように配置されている。
特表2005−507925号公報
ところで、前記従来の錠剤を実際に製造して使用しようとすると、次の問題があることを見出した。
つまり、複数の構造体は入れ子状に構成されているので、錠剤は複雑な構造となり、錠剤の製造が困難となる。この製造方法として、打錠工法があり、粉を圧縮させて構造体を作製し、その後、この構造体を中心に入れて、外側に新しい構造体を作製し、これらの工程を繰り返すことで、錠剤を製造する。このように、内側の構造体と外側の構造体の位置の調整が難しく、入れ子状の構造を製造することは手間である。
また、複数の構造体は入れ子状に構成されているので、隣り合う構造体の位置の調整は径方向と軸方向の両方を同時に調整する必要があり、多層化が困難である。
そこで、本発明の課題は、簡単な多層構造とでき、容易に製造することができる錠剤およびその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の錠剤は、
素体と、
前記素体内に第1方向に互いに間隔をあけて積層され、薬の有効成分を含む複数の薬剤層と
を備え、
前記素体は、前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層を有し、
前記内層の溶解性は、前記薬剤層の溶解性よりも低い。
本発明の錠剤によれば、複数の薬剤層は第1方向に積層されるので、簡単な多層構造とでき、容易に製造することができる。また、複数の薬剤層は第1方向に積層されるので、隣り合う薬剤層の位置の調整は第1方向のみで調整することができて、多層化が容易となる。
また、錠剤の第1方向の両側から溶け始めるときに着目すると、薬剤層と内層が交互に溶ける。これにより、隣り合う薬剤層の溶けるタイミングを隣り合う薬剤層の間の内層で調整することができ、薬の血中濃度の維持を調整することができる。
また、錠剤の一実施形態では、前記素体は、前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層を有する。
前記実施形態によれば、錠剤の第1方向の両側から溶け始めるときに着目すると、素体の最外層の厚さを調整するだけで、薬剤層の溶け始める時間(つまり、薬の効き始め)を決められる。
また、錠剤の一実施形態では、前記素体の前記第1方向に対向する上下面の外周縁には、段差を有する。
前記実施形態によれば、素体の上下面の外周縁には段差を有するので、錠剤の角部を面取りした構造とすることができる。これにより、錠剤の角部の割れ欠けを減らすことができ、また、錠剤の角部を持ちやすくなって錠剤の取り落としを防ぐことができ、また、錠剤を飲み込む際、喉に引っかかりにくくなる。
また、錠剤の一実施形態では、前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層の厚さは、他の前記薬剤層の厚さよりも厚い。
前記実施形態によれば、両端の薬剤層の厚さは、他の薬剤層の厚さよりも厚いので、両端の薬剤層の量を、他の薬剤層の量よりも多くできる。これにより、錠剤の第1方向の両側から溶け始めるときに着目すると、両端の多量の薬剤層が最初に溶け、薬の効き始めを早くできる。
また、素体の上下面の外周縁に段差を形成しようとするとき、シート層を第1方向に積層して積層体を構成する際に、素体の中央部のみに薬剤層を設けることで、薬剤層の無い外周縁は、素体が薄くなり、この結果、素体の上下面の外周縁に段差を形成できる。また、素体を構成するシート層に薬剤層を厚く設けてから、シート層を第1方向に積層して積層体を構成することで、段差を高くすることができる。
また、錠剤の一実施形態では、
前記素体は、
前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層と、
前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層と、
前記薬剤層よりも前記第1方向の直交方向の外側に位置するサイドギャップ部と
を有し、
前記複数の内層の厚さと前記両端の最外層の厚さとの和は、前記サイドギャップ部の幅の2倍以下である。
ここで、内層の厚さおよび最外層の厚さとは、第1方向の寸法である。サイドギャップ部の幅とは、第1方向の直交方向の寸法であり、サイドギャップ部における、素体の表面から薬剤層までの第1方向の直交方向の最短距離をいう。例えば、素体が直方体であるとき、L方向またはW方向の寸法であり、また、素体が円柱であるとき、径方向の寸法である。
前記実施形態によれば、複数の内層の厚さと両端の最外層の厚さとの和は、サイドギャップ部の幅の2倍以下であるので、全ての薬剤層が溶けるまで、サイドギャップ部を残すことができ、薬の有効時間を調整できる。
また、錠剤の一実施形態では、前記内層の溶解性と前記最外層の溶解性と前記サイドギャップ部の溶解性は、同じである。
前記実施形態によれば、内層、最外層およびサイドギャップ部は、同じ速さで溶けることができるため、各層の厚みのみを制御することで、全ての薬剤層が溶けるまで、サイドギャップ部を確実に残すことができる。
また、錠剤の一実施形態では、
前記素体は、
前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層と、
前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層と、
前記薬剤層よりも前記第1方向の直交方向の外側に位置するサイドギャップ部と
を有し、
前記サイドギャップ部の溶解性は、前記内層の溶解性および前記最外層の溶解性よりも低く、前記内層の溶解性および前記最外層の溶解性は、前記薬剤層の溶解性よりも低い。
前記実施形態によれば、サイドギャップ部は、内層および最外層よりも溶けにくく、内層および最外層は、薬剤層よりも溶けにくいので、全ての薬剤層が溶けるまで、サイドギャップ部を確実に残すことができる。
また、錠剤の一実施形態では、前記最外層の溶解性は、前記内層の溶解性よりも低い。
前記実施形態によれば、最外層は、内層よりも溶けにくいので、薬剤層の溶け始める時間を遅くすることができる。
また、錠剤の一実施形態では、前記最外層の溶解性は、前記内層の溶解性よりも高い。
前記実施形態によれば、最外層は、内層よりも溶け易いので、薬剤層の溶け始める時間を速くすることができる。
また、錠剤の一実施形態では、
前記薬剤層は、
第1の薬の有効成分を含む第1有効層と、
前記第1の薬の有効成分とは異なる第2の薬の有効成分を含む第2有効層と、
前記第1有効層と前記第2有効層の間に位置して前記第1有効層と前記第2有効層を接続する中間層と
を有する。
前記実施形態によれば、第1有効層と第2有効層が溶けて混ざらないようにすることができ、使用前に第1有効層と第2有効層が混合により互いに反応することを防止できる。
また、錠剤の製造方法の一実施形態では、
素体を構成する複数のシート層のそれぞれに薬の有効成分を含む薬剤層を設ける工程と、
前記薬剤層が設けられた前記複数のシート層を第1方向に積層して、積層体を構成する工程と、
前記積層体を前記第1方向にプレスする工程と
を備える。
前記実施形態によれば、複数の薬剤層を第1方向に積層でき、簡単な多層構造を容易に製造することができる。
本発明の錠剤およびその製造方法によれば、簡単な多層構造とでき、容易に製造することができる。
本発明の錠剤の第1実施形態を示す斜視図である。 錠剤のLT断面図である。 薬の効き目についてのイメージ図である。 比較例の丸錠剤の断面図である。 比較例の薬の効き目についてのイメージ図である。 本発明の錠剤の製造方法について説明する説明図である。 本発明の錠剤の製造方法について説明する説明図である。 本発明の錠剤の製造方法について説明する説明図である。 本発明の錠剤の製造方法について説明する説明図である。 本発明の錠剤の製造方法について説明する説明図である。 本発明の錠剤の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の錠剤の第3実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の錠剤の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、錠剤の断面図である。図1と図2に示すように、錠剤1は、素体10と、素体10の内部に設けられた複数の薬剤層21,22とを有する。
素体10は、略直方体状に形成されている。素体10の表面は、第1端面11と、第1端面11に対向する第2端面12と、第1端面11と第2端面12の間に接続された第1側面15と、第1側面15に対向する第2側面16と、第1側面15と第2側面16の間に接続された下面17と、下面17に対向する上面18とから構成される。
図示するように、L方向は、第1側面15と第2側面16の対向する方向であり、錠剤1の長さ方向である。W方向は、第1端面11と第2端面12の対向する方向であり、錠剤1の幅方向である。T方向(第1方向)は、下面17と上面18の対向する方向であり、錠剤1の厚さ方向である。T方向の順方向は上方向であり、T方向の逆方向は下方向である。
素体10のサイズとしては、通常の錠剤のサイズに限定されず、例えば、0.6mm(L寸法)×0.3mm(W寸法)のサイズや0.4mm(L寸法)×0.2mm(W寸法)のサイズであってもよく、または、顆粒サイズであってもよい。このように、錠剤のサイズを小さくすることで、錠剤をスムーズに体内に取り込むことができる。
複数の薬剤層21,22は、シート状に形成され、素体10内にT方向に互いに間隔をあけて積層されている。複数の薬剤層21,22は、薬の有効成分を含む。複数の薬剤層21,22は、T方向の両端に位置する第1薬剤層21と、両端の第1薬剤層21の間に位置する複数の第2薬剤層22とから構成される。
薬の有効成分は、固形製剤として使用されるものであれば特に限定されず、例えば、高脂血症薬、抗潰瘍薬、降圧剤、抗うつ薬、向精神薬、抗不安薬、催眠鎮静薬、抗喘息薬、鎮咳去痰剤、抗てんかん薬、歯科口腔用薬、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン剤、抗菌薬、抗がん剤、滋養強壮保健薬、解熱鎮痛消炎薬、鎮痛薬、抗炎症薬、血管収縮薬、冠血管拡張薬、末梢血管拡張薬、糖尿病薬、代謝拮抗薬、骨粗鬆症薬、抗リウマチ薬、鎮痙薬、中枢神経作用薬、骨格筋弛緩薬、鎮けい剤、抗血小板薬、制酸剤、制吐剤、ホルモン剤、抗潰瘍剤、麻酔剤、アルカロイド系麻薬、サルファ剤、利胆剤、抗生物質、化学療法剤、利尿薬、血圧降下剤、呼吸促進剤、強心剤、不整脈用剤、脳代謝改善剤、脳循環改善剤、交感神経興奮剤、胃腸薬、糖尿病用剤、痛風治療薬、血液凝固阻止剤等が挙げられる。
素体10は、T方向に隣り合う薬剤層21,22の間に位置する複数の内層31と、T方向の両端に位置する薬剤層21よりもT方向の外側に位置する両端の最外層32と、薬剤層21,22よりもT方向の直交方向の外側に位置するサイドギャップ部33とを有する。内層31および最外層32は、T方向からみて、薬剤層21,22と重なり、サイドギャップ部33は、T方向からみて、薬剤層21,22と重ならない。
内層31の溶解性は、薬剤層21,22の溶解性よりも低い。ここで、溶解性とは、胃や腸などの体内における対象の溶けやすさをいう。溶解性が低いとは、体内で溶けにくいことをいい、つまり、内層31は、薬剤層21,22よりも溶けにくい。好ましくは、内層31、最外層32およびサイドギャップ部33は、同一材料から構成され、それぞれの溶解性は、同じである。
内層31の成分は、薬の有効成分以外の成分であれば限定されない。例えば、公知又は市販のものから適宜選択することができる。より具体的には、賦形剤、崩壊剤、防湿剤、安定化剤、結合剤、コーティング剤、帯電防止剤、糖衣剤、乳化剤、軟化剤、溶剤等の医薬品添加物を例示することができる。また、例えばアパタイト、リン酸三カルシウム(TCP)、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、リン酸ジルコニウム、ガラス(シリカガラス、ケイ酸塩ガラス等)、ガラスセラミックス(結晶化ガラス、リン酸塩ガラス等)、多孔質ガラス等のバイオセラミックスも使用することができる。医薬品添加物の含有量は、その添加剤の種類、医薬有効成分の含有量等に応じて適宜設定することができる。
前記錠剤1によれば、複数の薬剤層21,22はT方向に積層されるので、簡単な多層構造とでき、容易に製造することができる。これに対して、従来のような入れ子状の構造では、薬剤層を円筒形に形成して、複数の薬剤層を径方向に重ねて構成する必要があり、製造することが手間である。
前記錠剤1によれば、複数の薬剤層21,22はT方向に積層されるので、隣り合う薬剤層21,22の位置の調整はT方向のみで調整することができて、多層化が容易となる。これに対して、従来のような入れ子状の構造では、隣り合う円筒形の薬剤層の位置の調整は径方向と軸方向の両方を同時に調整する必要があり、多層化が困難である。
次に、錠剤1の溶解について説明する。
素体10の全面から同時に溶け始める。ここで、素体10のT方向の溶解に着目する。素体10のT方向の両側の最外層32から溶け始め、露出した上下の第1薬剤層21が溶けたときに薬が効き始める。その後、素体10の内層31で薬の有効成分の放出を中断する。内層31が溶けると、露出した第2薬剤層22が溶けて薬の有効成分の放出を再開する。
図3に薬の効き目についてのイメージ図を示す。図3は、時間と血中濃度の関係を示す。実線は、時間と血中濃度の関係を示し、長方形のハッチング部分は、溶けた薬の量を示す。薬の血中濃度は高すぎると危険な範囲(NG領域)となり、反対に低すぎると効き目が現れない範囲(もう一つのNG領域)になる。つまり、高すぎず低すぎない一定の範囲が、安全に効き目が現れる範囲(G領域)になる。
図3の実線に示すように、まず、第1薬剤層21が溶け始めると徐々に血中濃度が高くなり、第1薬剤層21が溶けきった後に血中濃度のピークが出る。その後、内層31が溶けた後に第2薬剤層22が溶けるのでG領域内で血中濃度が維持される。そして、この繰り返しで、第2薬剤層22と内層31が交互に溶ける。これによれば、薬の血中濃度はG領域内に長く留まることができて、薬の有効時間を長くできる。また、時間変化における薬の血中濃度のバラツキを小さくすることができる。
これに対して、図4Aと図4Bを用いて、比較例の丸錠剤100について説明する。図4Aに示すように、丸錠剤100は、有効成分を含む中心の薬剤層100aと、薬剤層100aを覆う被覆層100bとを有する。図4Bは、丸錠剤100における時間と血中濃度の関係を示す。実線は、時間と血中濃度の関係を示し、長方形のハッチング部分は、溶けた薬の量を示す。
図4Bの実線に示すように、被覆層100bが溶けた後、薬剤層100aが溶け始めると、徐々に血中濃度が高くなり、薬剤層100aが溶けきった後に血中濃度のピークが出る。その後、薬が身体から徐々に排出されていくので、血中濃度は低くなっていく。これによれば、薬の血中濃度はG領域内に長く留まることができず、薬の有効時間は短くなる。また、時間変化における薬の血中濃度は大きく上下動する。
前記錠剤1によれば、錠剤1のT方向の両側から溶け始めるときに着目すると、薬剤層21,22と内層31が交互に溶ける。これにより、隣り合う薬剤層21,22の溶けるタイミングを隣り合う薬剤層21,22の間の内層31の厚みで調整することができ、薬の血中濃度の維持を調整することができる。
前記錠剤1によれば、錠剤1のT方向の両側から溶け始めるときに着目すると、素体10の最外層32の厚さを調整するだけで、薬剤層21,22の溶け始める時間(つまり、薬の効き始め)を決められる。
図2に示すように、好ましくは、全ての複数の内層31の厚さと両端の最外層32の厚さとの和は、サイドギャップ部33の幅hの2倍以下である。内層31の厚さおよび最外層32の厚さとは、T方向の寸法である。サイドギャップ部33の幅hとは、T方向の直交方向の寸法であり、素体10が直方体であるとき、L方向またはW方向の寸法である。
ここで、サイドギャップ部33と内層31の溶解性および最外層32の溶解性が、薬剤層21,22の溶解性よりも十分に低い場合、薬剤層21,22が溶解する時間を無視して考えることができる。
したがって、素体10の全面から同時に溶け始めるが、全ての薬剤層21,22が溶けるまで、サイドギャップ部33を残すことができ、薬の有効時間を調整できる。つまり、錠剤1の溶解の際、サイドギャップ部33を残すようにすることで、薬剤層21,22が、T方向のみから溶け出すことができ、T方向の直交方向から溶け出すことを防止できる。
好ましくは、内層31の溶解性と最外層32の溶解性とサイドギャップ部33の溶解性は、同じである。これによれば、内層31、最外層32およびサイドギャップ部33は、同じ速さで溶けることができるため、各層の厚みのみを制御することで、全ての薬剤層21,22が溶けるまで、サイドギャップ部33を確実に残すことができる。
図2に示すように、好ましくは、素体10の上面18および下面17の外周縁には、段差19を有する。具体的に述べると、段差19は、サイドギャップ部33の外周縁に設けられ、外周縁におけるT方向の厚みが薄くなることで、形成されている。
したがって、段差19を設けることで、錠剤1の角部を面取りした構造とすることができる。これにより、錠剤1同士の衝突などによる錠剤1の角部の割れ欠けを減らすことができる。
また、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19を設けているので、この部分が引っかかりとなり、製造時のハンドリングによる取り落としを防ぐことができる。また、服用時における使用者の取り落としを防ぐことができる。このように、錠剤1の角部を持ちやすくなって、錠剤1の取り落としを防ぐことができる。
また、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19を設けているので、錠剤1を飲み込む際、錠剤1の角部が喉に引っかかりにくくなる。
好ましくは、T方向の両端に位置する第1薬剤層21の厚さは、他の第2薬剤層22の厚さよりも厚い。これによれば、両端の第1薬剤層21の量を、他の第2薬剤層22の量よりも多くできる。これにより、錠剤のT方向の両側から溶け始めるときに着目すると、両端の多量の第1薬剤層21が最初に溶け、薬の効き始めを早くできる。
また、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19を形成しようとするとき、シート層をT方向に積層して積層体を構成する際に、素体10の中央部のみに薬剤層21,22を設けることで、薬剤層21,22の無い外周縁は、素体10が薄くなり、この結果、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19を形成できる。また、素体10を構成するシート層に薬剤層21,22を厚く設けてから、シート層をT方向に積層して積層体を構成することで、段差19を高くすることができる。
好ましくは、サイドギャップ部33の溶解性は、内層31の溶解性および最外層32の溶解性よりも低く、内層31の溶解性および最外層32の溶解性は、薬剤層21,22の溶解性よりも低い。これによれば、サイドギャップ部33は、内層31および最外層32よりも溶けにくく、内層31および最外層32は、薬剤層21,22よりも溶けにくいので、全ての薬剤層21,22が溶けるまで、サイドギャップ部33を確実に残すことができる。このとき、全ての薬剤層21,22が溶けるまで、サイドギャップ部33を残すことができれば、全ての内層31の厚さと両端の最外層32の厚さとの和は、サイドギャップ部33の幅hの2倍より大きくてもよい。
このとき、最外層32の溶解性は、好ましくは、内層31の溶解性よりも低い。これによれば、最外層32は、内層31よりも溶けにくいので、薬剤層21,22の溶け始める時間を遅くすることができる。または、最外層32の溶解性は、好ましくは、内層31の溶解性よりも高い。これによれば、最外層32は、内層31よりも溶け易いので、薬剤層21,22の溶け始める時間を速くすることができる。
次に、錠剤1の製造方法について説明する。
図5Aに示すように、溶解性の低い低溶解性材料をシート状にしてシート体105を作製する。低溶解性材料は、例えば、上述した内層31の成分についての材料である。シート体105の形成方法は、例えば、ダイコータ、ドクターブレード、ロールコータ、インクジェット型コータなどである。シート体105の形成時の温度は、例えば、20℃以上80℃以下である。シート体105の形成の速度は、例えば、2m/min以上200m/min以下である。シート体105の乾燥方法は、例えば、送風、加熱、雰囲気の減圧のうち、1つまたは複数の手法を用いる。シート体105の加熱の場合の温度は、例えば、45℃以上100℃以下である。
その後、図5Bに示すように、シート体105から素体10を構成する複数の第1シート層101を切り出し、複数の第1シート層101のそれぞれに薬剤層103を設ける。薬剤層103は、薬の有効成分を含むペーストを第1シート層101上に印刷して、形成される。薬の有効成分は、例えば、上述した薬剤層21,22についての薬の有効成分である。薬剤層103の形成方法は、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、凹版印刷、凸版印刷、インクジェット印刷などの印刷手段であり、同一あるいは異なる印刷手段を用いて、複数回の印刷によって薬剤層103を形成してもよい。薬剤層103の乾燥温度は、例えば、20℃以上100℃以下である。薬剤層103の乾燥方法は、例えば、送風、加熱、雰囲気の減圧のうち、1つまたは複数の手法を用いる。加熱の場合の温度は、例えば、75℃一定である。
その後、図5Cに示すように、シート体105から素体10を構成する複数の第2シート層102を切り出し、薬剤層103が設けられた複数の第1シート層101をT方向に積層し、T方向の両端に第2シート層102を積層して、図5Dに示すように、積層体110を構成する。第1シート層101と第2シート層102の圧着時の温度は、例えば、60℃以上90℃以下である。第1シート層101と第2シート層102の圧着時の圧力は、例えば、最大で1MPa以上200MPa以下である。
その後、図5Dに示すように、積層体110をT方向にプレスする。積層体110のプレス方法は、例えば、等圧プレスなどであり、具体的には、加熱剛体板による剛体プレス、ラバープレス、静水圧プレスなどである。積層体110のプレス時の温度は、例えば、25℃以上200℃以下である。積層体110のプレス時の圧力は、例えば、最大で1MPa以上200MPa以下である。
このとき、図2に示すように、積層体110のプレス時に、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19ができやすくなる。つまり、積層体110のプレス時に、シート層101,102における薬剤層103の存在しない部分(サイドギャップ部33)が、シート層101,102における薬剤層103の存在する部分(最外層32)よりも薄くなり、段差19を構成する。特に、薬剤層103の密度が、シート層101,102の密度よりも高いときに、段差19が顕著に形成される。
その後、図5Eに示すように、積層体110をダイシングブレード120により所定のサイズにカットして、錠剤1を形成する。所定のサイズにカットする方法としては、ダイシング以外に押し切り刃などを用いてもよく、または、打ち抜き加工を用いてもよい。
その後、錠剤1のバリを除去して、錠剤1を製造する。なお、バリの除去の際に、素体10の上面18および下面17の外周縁に段差19を設けるようにしてもよい。
前記錠剤1の製造方法によれば、複数のシート層101のそれぞれに薬剤層103を設ける工程と、薬剤層103が設けられた複数のシート層101をT方向に積層して、積層体110を構成する工程と、積層体110をT方向にプレスする工程とを有するので、複数の薬剤層103をT方向に積層でき、簡単な多層構造を容易に製造することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の錠剤の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、薬剤層の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成である。
図6に示すように、第2実施形態の錠剤では、薬剤層20は、第1の薬の有効成分を含む第1有効層201と、第2の薬の有効成分を含む第2有効層202と、第1有効層201と第2有効層202の間に位置して第1有効層201と第2有効層202を接続する中間層203とを有する。つまり、第2実施形態の薬剤層20は、3層から構成される。
第1有効層201の第1の薬の有効成分と第2有効層202の第2の薬の有効成分は、互いに異なり、前記第1実施形態の薬の有効成分で例示されたものと同じである。
中間層203の成分は、例えば、薬の有効成分ではない接着成分(好ましくは薬学的に許容される接着成分)を含有していても良い。これにより、固形製剤の強度、硬度等をより高めることが可能となる。接着成分としては、例えば、水分の存在下で粉末粒子どうしを接着させる性質を有するものであれば良く、公知の粉末積層造形法で使用されている接着成分等も使用することができる。例えば、水溶性有機系高分子成分を好適に用いることができる。水溶性有機系高分子成分としてより具体的には、1)ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムとマレイン酸とのコポリマー、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、2)セルロース誘導体(メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等)、3)アラビアゴム、ハリエンジュゴム、ゼラチン、澱粉、スクロース、デキストロース、フルクトース、ラクトース、小麦粉、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム等、4)クエン酸、コハク酸等の少なくとも1種を例示することができる。これらの中でも、粉末どうしの固結を防ぐ分散性を有し、かつ、流動性を改善する特性を有し、粉末の平面展開性をより高めることができるという点で、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びアルギン酸ナトリウムの少なくとも1種を用いることが好ましい。
この薬剤層20が溶けるとき、第1有効層201(または第2有効層202)、中間層203、第2有効層202(または第1有効層201)が順に溶ける。したがって、第1有効層201と第2有効層202が、互いに混合することで反応する性質(例えば、配合変化など)を有する場合であっても、第1有効層201と第2有効層202が使用前に(服用前に)溶けて混ざらないようにすることができ、第1有効層201と第2有効層202が使用前の保存時に混合により互いに反応することを防止できる。
また、第1有効層201及び第2有効層202が反応して生成する薬の有効成分が生成後に短い時間で有効性を失ってしまう場合、第1有効層201及び第2有効層202が反応後にすぐさま服用したいというニーズがある。本構造において、中間層203を薄くすることによって、第1有効層201及び第2有効層202をほぼ同時に溶かすことができる。これにより、第1有効層201及び第2有効層202を服用時に反応して生成する薬の有効成分をすぐさま体内に吸収することができる。
なお、前記第2実施形態の薬剤層20の構成は、前記第1実施形態の複数の第1薬剤層21および第2薬剤層22のうちの少なくとも1つの薬剤層に適用されればよい。また、薬剤層20は、4層以上から構成されていてもよく、また、有効層は、3層以上あってもよい。
(第3実施形態)
図7は、本発明の錠剤の第3実施形態を示す斜視図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、素体の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成である。
図7に示すように、第3実施形態の錠剤1Aでは、素体10は、円柱状に形成されている。素体10の表面は、円形の下面17と、円形の上面18と、下面17と上面18の間に接続された周面13とから構成される。
第3実施形態の錠剤1Aの径方向に沿った断面は、図2に示す第1実施形態の錠剤1のLT断面と同様である。つまり、第3実施形態の錠剤1Aの構成は、素体10の外形を除いて、第1実施形態の錠剤1の構成と同じである。
具体的に述べると、複数の薬剤層21,22は、素体10内にT方向に互いに間隔をあけて積層されている。好ましくは、素体10の上面18および下面17の外周縁には、段差19を有する。好ましくは、全ての内層31の厚さと両端の最外層32の厚さとの和は、サイドギャップ部33の幅hの2倍以下である。このとき、内層31の厚さおよび最外層32の厚さとは、T方向の寸法である。サイドギャップ部33の幅hとは、径方向の寸法である。その他の構成は、説明を省略する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、素体の形状は、直方体や円柱であるが、菱形や球体などであってもよい。このとき、サイドギャップ部の幅とは、第1方向の直交方向の寸法であり、サイドギャップ部における、素体の表面から薬剤層までの第1方向の直交方向の最短距離をいう。
1,1A 錠剤
10 素体
11 第1端面
12 第2端面
13 周面
15 第1側面
16 第2側面
17 下面
18 上面
19 段差
20 薬剤層
21 第1薬剤層
22 第2薬剤層
31 内層
32 最外層
33 サイドギャップ部
101 第1シート層
102 第2シート層
103 薬剤層
105 シート体
110 積層体
201 第1有効層
202 第2有効層
203 中間層

Claims (11)

  1. 素体と、
    前記素体内に第1方向に互いに間隔をあけて積層され、薬の有効成分を含む複数の薬剤層と
    を備え、
    前記素体は、前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層を有し、
    前記内層の溶解性は、前記薬剤層の溶解性よりも低い、錠剤。
  2. 前記素体は、前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層を有する、請求項1に記載の錠剤。
  3. 前記素体の前記第1方向に対向する上下面の外周縁には、段差を有する、請求項1または2に記載の錠剤。
  4. 前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層の厚さは、他の前記薬剤層の厚さよりも厚い、請求項1から3の何れか一つに記載の錠剤。
  5. 前記素体は、
    前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層と、
    前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層と、
    前記薬剤層よりも前記第1方向の直交方向の外側に位置するサイドギャップ部と
    を有し、
    前記複数の内層の厚さと前記両端の最外層の厚さとの和は、前記サイドギャップ部の幅の2倍以下である、請求項1から4の何れか一つに記載の錠剤。
  6. 前記内層の溶解性と前記最外層の溶解性と前記サイドギャップ部の溶解性は、同じである、請求項5に記載の錠剤。
  7. 前記素体は、
    前記第1方向に隣り合う前記薬剤層の間に位置する複数の内層と、
    前記第1方向の両端に位置する前記薬剤層よりも前記第1方向の外側に位置する両端の最外層と、
    前記薬剤層よりも前記第1方向の直交方向の外側に位置するサイドギャップ部と
    を有し、
    前記サイドギャップ部の溶解性は、前記内層の溶解性および前記最外層の溶解性よりも低く、前記内層の溶解性および前記最外層の溶解性は、前記薬剤層の溶解性よりも低い、請求項1から6の何れか一つに記載の錠剤。
  8. 前記最外層の溶解性は、前記内層の溶解性よりも低い、請求項7に記載の錠剤。
  9. 前記最外層の溶解性は、前記内層の溶解性よりも高い、請求項7に記載の錠剤。
  10. 前記薬剤層は、
    第1の薬の有効成分を含む第1有効層と、
    前記第1の薬の有効成分とは異なる第2の薬の有効成分を含む第2有効層と、
    前記第1有効層と前記第2有効層の間に位置して前記第1有効層と前記第2有効層を接続する中間層と
    を有する、請求項1から9の何れか一つに記載の錠剤。
  11. 素体を構成する複数のシート層のそれぞれに薬の有効成分を含む薬剤層を設ける工程と、
    前記薬剤層が設けられた前記複数のシート層を第1方向に積層して、積層体を構成する工程と、
    前記積層体を前記第1方向にプレスする工程と
    を備える、錠剤の製造方法。
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