JP2020079134A - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを外すことなく、綱車の摩耗状態を容易に判定することができる測定装置を提供する。【解決手段】主索がかけられる溝と、主索が通るためのすき間を有するカバーと、を有し、主索が溝にかけられて回転することで主索を駆動する綱車における、主索と溝とのすき間を測定するための測定装置であって、主索に当接する本体と、所定方向に延在し、溝が摩耗の限界に達しているときの主索と溝とのすき間よりも大きいすき間に挿入可能なゲージ部と、主索とカバーとのすき間に本体と一体として挿入可能であり、測定装置が測定位置に設置された際に主索と溝とのすき間に至る長さを有し、ゲージ部が通るための通路を有する通路部と、を設けるようにした。【選択図】図2

Description

本発明は測定装置および測定方法に関し、例えば綱車の摩耗状態を測定可能な測定装置および測定方法に適用して好適なものである。
建築物に設置された昇降機、例えばエレベーターは、利用者が乗り込む乗りかご、乗りかごが昇降する昇降路、つり合いおもり、つり合いおもりと接続される主索、塔内の主索を案内する頂部綱車、主索を駆動するための巻上機、表面の溝に主索が摺接されて回転することで主索を駆動させる綱車、ブレーキなどを含んで構成されている。
エレベーターの作業では、各機器に応じた管理作業(点検、検査、清掃、調整、交換など)を行い、故障を未然に防止している。
特に綱車は、鋼製の主索を摩擦により駆動および静止させる重要部品であり、摩耗が進行し、主索との摩擦を保てなくなると、ブレーキの動作に関わらず、主索がスリップする可能性があるため、目視、専用治工具などにより、定期的に管理作業が実施されている。
管理作業を効率的に実施する手段として、狭い空間での測定作業の困難な環境でも、測定結果の視認困難な環境でも、常に安定した高精度の綱車主索溝の摩耗度を測定する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−256341号公報
特許文献1に記載の技術では、塵埃、異物などの進入を防止するカバーを外して測定する必要があるが、巻上機の上部裏側に位置する綱車測定箇所は、作業がし難く、作業時間がかかることから、昇降機の停止時間が長くかかり、昇降路の使用ができない時間も長くなってしまう。また、かかる技術では、直接目視が困難な箇所へ、測定器を垂直に当接させる必要があるが、特に非熟練者では、装置の固定に手間取り、更に作業時間が長くなってしまう問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、カバーを外すことなく、綱車の摩耗状態を容易に判定することができる測定装置および測定方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、主索がかけられる溝と、前記主索が通るためのすき間を有するカバーと、を有し、前記主索が前記溝にかけられて回転することで前記主索を駆動する綱車における、前記主索と前記溝とのすき間を測定するための測定装置であって、前記主索に当接する本体と、所定方向に延在し、前記溝が摩耗の限界に達しているときの前記主索と前記溝とのすき間よりも大きいすき間に挿入可能なゲージ部と、前記主索と前記カバーとのすき間に前記本体と一体として挿入可能であり、前記測定装置が測定位置に設置された際に前記主索と前記溝とのすき間に至る長さを有し、前記ゲージ部が通るための通路を有する通路部と、を設けるようにした。
また、本発明においては、主索がかけられる溝と、前記主索が通るためのすき間を有するカバーと、を有し、前記主索が前記溝にかけられて回転することで前記主索を駆動する綱車における、前記主索と前記溝とのすき間を測定するための測定装置を用いた測定方法であって、前記測定装置は、本体と、ゲージ部と、通路部と、を備え、作業者が、前記測定装置を前記主索に沿わせながら、前記主索と前記カバーとのすき間より挿入する第1の工程と、作業者が、前記通路部の先端を前記主索と前記綱車とのすき間に押し当てる第2の工程と、作業者が、前記主索と前記綱車とのすき間に前記ゲージ部を押し出す第3の工程と、作業者が、前記主索と前記綱車とのすき間に前記ゲージ部を挿入できているか否かを判定する第4の工程と、を設けるようにした。
上記構成によれば、例えば、主索と綱車の溝とのすき間にゲージ部を挿入し、所定寸法までゲージ部がすき間に挿入できるか否かで綱車の摩耗状態を判定することができる。
本発明によれば、綱車の摩耗状態を容易に判定することができる。
第1の実施の形態によるエレベーターに係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による測定装置の一例を示す図である。 第1の実施の形態による測定時のイメージを示す図である。 第1の実施の形態による綱車の溝の一例を示す図である。 第1の実施の形態による測定態様の一例を示す図である。 第1の実施の形態による測定態様の一例を示す図である。 第1の実施の形態による測定態様の一例を示す図である。 第1の実施の形態による主索が4本であるときの測定態様の一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態では、主索がかけられる綱車の溝の摩耗(綱車の摩耗状態)を測定するための装置および方法について説明する。
本実施の形態では、例えば、綱車の溝に測定装置を取り付ける際に、綱車の分解を不要とする構成および方法について説明する。また、本実施の形態では、例えば、作業性のよい構成および方法について説明する。また、本実施の形態では、例えば、綱車の溝にグリスが固着している場合であっても誤判定しない構成および方法について説明する。
なお、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、ゲージ部を特に区別しないで説明する場合には、「ゲージ部203」と記載し、個々のゲージ部を区別して説明する場合には、「ゲージ部203−1」、「ゲージ部203−2」、「ゲージ部203−3」のように記載することがある。
(1)第1の実施の形態
図1において、100は全体として第1の実施の形態によるエレベーターを示す。以下、本発明に関わる昇降機において、エレベーター100を例に説明する。
図1に示すエレベーター100は、利用者が乗り込む乗りかご101、乗りかご101が昇降する昇降路102、つり合いおもり103、つり合いおもり103と接続される主索104、主索104を案内する頂部綱車105、主索104を駆動するための巻上機106、巻上機106と一体に設けられた綱車107、緩衝器108、主索104の固定端109などを含んで構成されている。
綱車107は、表面の溝(例えば、後述の溝400)に主索104がかけられて(摺接されて)回転することで主索104を駆動させる。換言するならば、綱車107は、主索104と主索104の溝とにおける摩擦力によって主索104を駆動する。また、綱車107の上部には、塵埃、異物などの進入を防止するためのカバー110が設けられている。カバー110は、主索104が通るためのすき間を有する。
次に、綱車107の摩耗状態を判定可能な測定装置について説明する。なお、以下では、主に、3本一組の主索104が設けられるケースを例に挙げて説明する。
図2は、測定装置の一例(測定装置200)を示す図である。図2(A)に示す測定装置200−1は、主索104が当接される側と反対側(正面側とする。)から見たときの測定装置200(正面図)を示す。図2(B)に示す測定装置200−2は、上側から見たときの測定装置200(平面図)を示す。図2(C)に示す測定装置200−3は、左側面側から見たときの測定装置200(左側面図)を示す。
図2に示すように、測定装置200は、本体201と、通路部202と、ゲージ部203とを備える。測定装置200は、主索104と綱車107とのすき間にゲージ部203を挿入し、所定寸法までゲージ部203を当該すき間に挿入できるか否かで綱車107の摩耗状態を判定する装置である。
本体201は、主索104に当接するための構造を有する。本体201は、例えば、コの字形状であり、主として、耐衝撃性に優れた素材(鋼材、エンジニアリングプラスチックなど)からなる。本体201の背面(コの字の内側の面)には、図3に示すように、主索104−1、主索104−2、および主索104−3が当接される。また、本体201の右側内面には、主索104−1が当接される。本体201の左側内面には、主索104−3が当接される。ただし、本体201は、コの字形状に限られるものではなく、主索104の数に合わせてコの字形状の部材が設けられていてもよいし、主索104に当接可能なその他の形状(例えば、Uの字形状、主索104の数に合わせてUの字形状の部材が設けられる構造など)であってもよい。
また、本体201の両側の側部201Bでは、角部が削られ、丸面の形状に加工(面取り加工)されている。かかる加工により、本体201により、他のもの(例えば、綱車107)が傷ついてしまう事態を回避できるようになる。
また、本体201の土台部201Aの正面側には、通路部202(本例では、並行して通路部202−1、通路部202−2、および通路部202−3)が設けられている。なお、通路部202の上端は、本体201からはみ出ないように、本体201の上端に合わせられている。
通路部202は、本体201に溶接、接着剤などにより取り付けられ、主索104とカバー110とのすき間に本体201と一体となって挿入される。より具体的には、通路部202は、主索104とカバー110とのすき間に挿入されて測定装置200が測定位置に設置された際に、挿入側の本体201の端部が綱車107の溝の上部にあたるように本体201に設けられている。
通路部202は、ゲージ部203が通るための通路(例えば、貫通孔)を有する。通路部202は、例えば、円筒状であり、主として、耐衝撃性に優れた素材(鋼材、エンジニアリングプラスチックなど)からなる。付言するならば、通路部202は、ゲージ部203より剛性が高い。また、通路部202は、測定装置200が測定位置に設置された際に、本体201の上端から主索104と主索104がかけられる綱車107の溝とのすき間に至る長さ(ゲージ部203をガイド可能な長さ)を有する。かかる構造により、ゲージ部203が曲がってしまうことを防ぐことができ、かつ、正しく挿入することができるようになる。通路部202の大部分は、円筒であり、主索104と綱車107とのすき間に入らない直径を有しているが、通路部202の挿入側の端部は、綱車107の曲率半径に合わせて先細りになっている。かかる構造により、通路部202を深く挿入できるようになるので、測定装置200が安定するようになる。
ゲージ部203は、所定方向に延在し、例えば、通路部202よりも長い。また、ゲージ部203は、綱車107の溝が摩耗の限界に達しているときの主索104と綱車107の溝との(摩耗限界時のすき間)よりも大きいすき間に挿入可能な形状を有する。本例では、ゲージ部203の形状については、摩耗限界時のすき間に入ることのない円柱を例に挙げて説明するが、この形状に限定されるものではない。例えば、摩耗限界時のすき間より一回り大きな形状であってもよいし、摩耗限界時のすき間に入らないその他の形状であってもよい。なお、ゲージ部203の先端については、例えば、バリ取りが行われていている。
ゲージ部203は、主として、可撓性および耐摩耗性を有する素材(例えば、エンジニアリングプラスチック)からなる。なお、ゲージ部203は、主索104と綱車107とのすき間に挿入される部分については、可撓性および耐を有する素材からなり、その他の部分は、他の素材で構成されていてもよい。換言するならば、ゲージ部203において、主索104と綱車107とのすき間に挿入される部分が可撓性および耐摩耗性を有する素材からなる。
また、ゲージ部203には、主索104と綱車107の溝とのすき間にゲージ部203が所定の長さ挿入されたことにより当該すき間が摩擦の限界に達していないことを示す位置に目印204が設けられている。目印204としては、ゲージ部203を一周するように、ゲージ部203とは異なる色で着色されている。なお、ゲージ部203とは異なる色で着色された帯状の部材が付されていてもよい。目印204によれば、作業者は、主索104と綱車107の溝とのすき間にゲージ部203が所定の長さ挿入されているか否かを容易に判定することができるようになる。
また、ゲージ部203の非挿入側の端部には、把手部205が設けられている。把手部205は、円柱形状であり、把手部205の外径は、通路部202の通路の内径よりも大きい。よって、作業者が測定時にゲージ部203を挿入する際、把手部205によりゲージ部203の通路部202の通過を防ぐことができ、ゲージ部203を綱車107内に落としてしまう事態を回避できる。また、作業者は、把手部205を握ることで、ゲージ部203をすき間に挿入したり、取り出したりし易くなる。なお、把手部205については、設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
また、ゲージ部203の非挿入側の端部には、物を引っかけるための引っかけ部206が設けられている。引っかけ部206の略中央には、リングが形成されている。かかるリングの外径は、通路部202の通路の内径よりも大きい。例えば、作業者は、引っかけ部206のリングにワイヤー、チェーン等を引っ掛けて引っ張ることで、主索104と綱車107の溝とのすき間に挿入されたゲージ部203を容易に引き抜くことができる。なお、引っかけ部206については、設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。なお、把手部205が設けられていない場合は、引っかけ部206により、把手部205と同様、ゲージ部203を綱車107内に落としてしまう事態を回避できる。
図3は、測定装置200が、主索104に当接されて、カバー110が有する主索104が通るためのすき間301を通って綱車107に押し当てられたとき(測定時)のイメージを示す図である。
図3に示すように、本体201は、主索104に当接されている。また、主索104−1に対向する位置に設けられている通路部202−1には、ゲージ部203−1がセットされている。作業者は、ゲージ部203−1を押し出すことにより、主索104−1による綱車107の摩耗状態を判定することができる。
また、主索104−2に対向する位置に設けられている通路部202−2には、ゲージ部203−2がセットされている。作業者は、主索104と綱車107とのすき間にゲージ部203−2を押し出すことにより、主索104−2による綱車107の摩耗状態を判定することができる。
また、主索104−3に対向する位置に設けられている通路部202−3には、ゲージ部203−3がセットされている。作業者は、主索104と綱車107とのすき間にゲージ部203−3を押し出すことにより、主索104−3による綱車107の摩耗状態を判定することができる。
次に、綱車107の溝の摩耗について、図4を用いて説明する。
図4は、綱車107の溝の一例(溝400)を示す図である。
綱車107の溝400は、図4に示すように、主索104が掛かり合う掛り部401と、掛り部401から綱車107の回転軸方向に延設する溝部402とからなる。主索104が溝400に掛かり合っているときには、基本的には、すき間403が形成されている。
ここで、綱車107の溝400の摩耗が進行し、仮に、主索104が溝部402の底部と接してしまうと、摩擦を保てなり(掛かり合う力(グリップ力)が低下し)、主索104がスリップしてしまう。この点、主索104が溝部402の底部と接しないように、摩擦の限界の位置を示す摩擦限界位置404が設けられ、摩擦限界位置404に主索104が達すると、摩擦の限界であると判定する必要がある。
測定装置200では、作業者が、本体201を主索104へ密着固定したまま、ゲージ部203を下方向に押すと、ゲージ部203が綱車107に沿って押し出されて、主索104と溝400とのすき間403に入り込む。
この際、綱車107の摩耗が進行していない状態(正常状態)におけるすき間403−1は、ゲージ部203−1が目印204−1まで挿入できることで、綱車107の溝部402が摩耗の限界に達していないことを測定可能である。他方、綱車107の摩耗が進行している状態において、摩擦限界位置404に主索104が達した場合、ゲージ部203−2,203−3は、摩耗限界時のすき間403−2,403−3より大きいため、押し出されたゲージ部203−2,203−3がすき間403−2,403−3に入らなくなり、綱車107の溝部402が摩耗の限界に達していることを測定可能である。なお、測定後の作業については、特に限定されるものではないが、例えば、1つでも摩耗の限界に達しているときは、作業者が部品を交換するように決められていてもよい。
付言するならば、図4の例では、ゲージ部203−2,203−3がすき間403−2,403−3のどの位置の場合でも、主索104−2,104−3と干渉するように、摩擦限界位置404を設けている(または、ゲージ部203の大きさを形成している)ため、作業者は、間違うことなく正しい測定が可能である。
次に、図5〜図8を用いて、綱車107に係る摩耗の測定手順(測定方法)について説明する。
主に、次のように作業者により測定が行われる。なお、各作業工程の作業者は、同じ者であってもよいし、異なる者であってもよい。
<作業工程1>測定装置200の本体201を主索104に沿わせながら、測定装置200を主索104とカバー110とのすき間301より挿入
<作業工程2>主索104と綱車107とのすき間403に通路部202の先端を挿入(押し当てる)
<作業工程3>主索104と綱車107とのすき間403にゲージ部203を挿入(押し出す)
<作業工程4>主索104と綱車107とのすき間403にゲージ部203を挿入できているか否かを判定(例えば、ゲージ部203が所定寸法まで挿入できれば「良」判定、挿入できなければ、「不良」判定)
<作業工程5>測定装置200を撤去(例えば、ゲージ部203を抜去し、本体201および通路部202を抜去)
このように、作業者は、カバー110などの分解を行うことなく、かつ、計測値の読み取りを行うことなく、綱車107の摩耗状態を判定することができる。
図5は、測定装置200の本体201を主索104に装着したときの態様の一例を示す図である。図6は、通路部202を主索104と綱車107とのすき間403に押し当てたときの態様の一例を示す図である。図7は、ゲージ部203を主索104と綱車107とのすき間403に押し出したときの態様の一例を示す図である。
作業者は、図5に示すように、綱車107の上方で、本体201を主索104に密着させた状態とする。
続いて、作業者は、この状態から(本体201と主索104とを密着させたまま)、主索104に沿って、カバー110のすき間301から鉛直下向きに測定装置200を移動させる。この際、作業者は、図6に示すように、主索104が綱車107と当接する位置(測定位置)まで測定装置200を移動させることができる。主索104が綱車107と当接する位置では、本体201は、綱車107の掛り部401に接触し、通路部202は、主索104と綱車107とのすき間403に挿入され、これら2点で測定装置200が固定されている。
測定位置に測定装置200が設置されると、図7に示すように、ゲージ部203がすき間403に挿入される。このとき、作業者は、目印204が通路部202に到達した場合、ゲージ部203に対応する綱車107の溝部402が正常状態にあると判定する。例えば、全ての溝部402について正常状態にあると判定した場合、綱車107が正常状態にあると判定する。また、測定装置200を測定位置に一回セットすると、複数の溝について測定できるので、作業効率が向上する。
ここで、主索104の著しい摩耗によって、主索104が綱車107の溝部402の底部に接触すると、摩耗していない綱車107においても、摩擦が低下し、通常の利用は不可能な状態になる。この点、不具合が発生する可能性がある主索104と綱車107とのすき間403を直接測定する本方式によれば、主索104が著しく摩耗した場合であってもゲージ部203が挿入不可能になり、限界に達した主索104と綱車107との状態を確実に検出することができる。
また、例えば、主索104自体からでる油が固まった異物等がすき間403に付着した場合、ゲージ部203の挿入が不可になるので、すき間403に入り込んだ異物によって十分に摩擦を得られなくなる可能性がある状態についても、本方式では、検出可能であり、異常状態を見逃すことはない。
また、積載量によって主索104の本数が異なる場合でも、例えば、図8に示すように、確認する溝部402にかかる主索104に本体201を沿わせることで、全ての溝部402の摩耗を測定することが可能である。なお、主索104の本数については、3本または4本に限定するものではなく、5本以上の構造でも同様に測定が可能である。
本実施の形態によれば、主索に沿って通路部の先端を主索と綱車の底部のすき間に誘導し、その後、通路部からゲージ部をすき間に入れ込むことで、挿入可能である場合、摩耗なく正常な状態であり、挿入不可である場合、摩耗があり異常であることが、綱車のカバーを着脱することなく判定できるようになる。このように、カバーなどの分解を行わず、かつ、計測値の読み取りを行わずに、綱車の摩耗状態を判定できるので、作業にかかる時間を大幅に削減できる。また、本体を主索に合わせて挿入するといった簡易な作業であり、かつ、ゲージ部を挿入できたか否かで判定可能とする単純な判定方法であるので、作業者による作業時間のバラつきがなく、確実に摩耗状態を確認することが可能であり、一定品質の確保が容易であり、経費の削減が可能となる。
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を測定装置に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の装置、方法に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、本体201には、通路部202が3つ設けられる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、本体201には、通路部202が1つ設けられるようにしてもよいし、2つ設けられるようにしてもよいし、4つ以上設けられるようにしてもよい。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
104……主索、107……綱車、200……測定装置。

Claims (8)

  1. 主索がかけられる溝と、前記主索が通るためのすき間を有するカバーと、を有し、前記主索が前記溝にかけられて回転することで前記主索を駆動する綱車における、前記主索と前記溝とのすき間を測定するための測定装置であって、
    前記主索に当接する本体と、
    所定方向に延在し、前記溝が摩耗の限界に達しているときの前記主索と前記溝とのすき間よりも大きいすき間に挿入可能なゲージ部と、
    前記主索と前記カバーとのすき間に前記本体と一体として挿入可能であり、前記測定装置が測定位置に設置された際に前記主索と前記溝とのすき間に至る長さを有し、前記ゲージ部が通るための通路を有する通路部と、
    を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記通路部の挿入側の端部は、前記綱車の曲率半径に合わせて先細りになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記本体には、前記主索と前記カバーとのすき間に挿入されて前記測定装置が測定位置に設置された際に、前記本体の挿入側の端部が前記溝の上部にあたるように前記通路部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記ゲージ部には、前記主索と前記溝とのすき間に前記ゲージ部が所定の長さ挿入されたことにより前記すき間が摩擦の限界に達していないことを示す位置に目印が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  5. 前記ゲージ部の非挿入側の端部には、把手部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  6. 前記ゲージ部の非挿入側の端部には、引っかけ部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  7. 前記本体には、前記通路部が複数並行して設けられ、
    前記ゲージ部を複数備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  8. 主索がかけられる溝と、前記主索が通るためのすき間を有するカバーと、を有し、前記主索が前記溝にかけられて回転することで前記主索を駆動する綱車における、前記主索と前記溝とのすき間を測定するための測定装置を用いた測定方法であって、
    前記測定装置は、本体と、ゲージ部と、通路部と、を備え、
    作業者が、前記測定装置を前記主索に沿わせながら、前記主索と前記カバーとのすき間より挿入する第1の工程と、
    作業者が、前記通路部の先端を前記主索と前記綱車とのすき間に押し当てる第2の工程と、
    作業者が、前記主索と前記綱車とのすき間に前記ゲージ部を押し出す第3の工程と、
    作業者が、前記主索と前記綱車とのすき間に前記ゲージ部を挿入できているか否かを判定する第4の工程と、
    を備えることを特徴とする測定方法。
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