JP2007064964A - ワイヤーロープの沈み量の測定方法、並びに、沈み量測定具およびその測定器用ジグ - Google Patents

ワイヤーロープの沈み量の測定方法、並びに、沈み量測定具およびその測定器用ジグ Download PDF

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浩明 竹本
Takashi Sayama
隆 佐山
Yoichi Inoue
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Abstract

【課題】 構成が簡単で且つ精度が高く、安定した測定を可能とする測定器用ジグの提供。
【解決手段】 駆動シーブ11の軸方向に沿ってその外周面上に着脱可能に取り付けられる測定器用ジグ(案内部材)20であって、ノギス30の移動を案内するための直線状の案内面21bを有する基準材21と、基準材21の両端に配設された、駆動シーブ11の両端に着脱可能に取り付けるためのクランプ部材22とを備えており、クランプ部材22を駆動シーブ11に取り付けることにより、基準材21の案内面21bが、駆動シーブ11の軸方向に沿ってその外周面に平行に取り付くように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明はワイヤーロープの沈み量の測定方法、並びに、沈み量測定具およびその測定器用ジグに関する。さらに詳しくは、エレベータ等に使用されるシーブに掛け回されたワイヤーロープが、シーブ溝やワイヤーロープ自身の摩耗等に起因してシーブ溝内に沈んだ寸法を測定する方法、沈み量測定具およびこの沈み量測定具や測定方法に好適に用いられる測定器用ジグに関する。
従来、ワイヤーロープは荷役、運搬、昇降等の種々の装置に使用されている。このような重量物の運搬昇降用ワイヤーロープとしては、たとえば図15に示す構造のものが多く用いられている。このワイヤーロープ61は、芯鋼(繊維芯やロープ芯)62を中心として複数本(たとえば19本)の素線63を束ねて形成したストランド64をスパイラル状に複数本(たとえば8本)撚り合わせた構造となっている。
そして、電動モータ等によるワイヤーロープの引き駆動はシーブを介して行われることが多い。この駆動シーブからワイヤーロープへの駆動力の伝達は、図16に示すようにシーブ65の外周面に形成されたシーブ溝66に食い込むワイヤーロープ61の楔作用によってなされる。シーブ溝の表面は熱処理によって硬化されてはいるが、長年の使用によって摩耗する。また、ワイヤーロープもわずかであるが摩耗し、伸びによっても縮径する。したがって、シーブ溝66やワイヤーロープ61の摩耗が進むと所定の駆動力が伝達できない。とくに、多数本のワイヤーロープによってエレベータを吊り下げているエレベータ式駐車装置では、一の駆動シーブにおける多数のシーブ溝がアンバランスに摩耗すると、摩耗の激しい一部のシーブ溝においてワイヤーロープが滑り、エレベータを水平状態を保ったまま昇降することが難しくなる。
このために、ワイヤーロープおよび駆動シーブを使用した乗用エレベータ、エレベータ式駐車装置、立体自動倉庫、クレーン装置、高所作業車等では定期的な保守点検が義務付けられ、各シーブ溝におけるワイヤーロープの沈み量の測定も重要な点検項目として含まれている。たとえばエレベータ式駐車装置では、長年の保守点検技術の蓄積に基づいて作成されたシーブ溝摩耗基準線図を用意し、沈み量の測定結果をこの線図によって評価している。すなわち、各シーブ溝におけるワイヤーロープの沈み量が経年変化による正常な摩耗現象か、異常な摩耗を示すものかを判断している。
従来、ワイヤーロープの沈み量を測定する方法として特許文献1に示すものが知られている。この方法は、図17に示すようにシーブ65の軸方向両端の外周面に磁石67を吸着させ、両磁石67の上に渡すように水平部材68を載置する。その状態で水平部材68とワイヤーロープ61との離間距離を測定するものである。測定の際には、図示のごとく定規69をワイヤーロープ61の上端に当接させた状態で水平部材68の基準位置に対応する目盛りを読んだり、または、ワイヤーロープ61の上端と水平部材68の下端との間に隙間ゲージを挿入して隙間の寸法を測定する。
この場合、作業員は曲面であるシーブ外周面上に載置された不安定な状態の水平部材68を手で押さえておく必要がある。とくに隙間に隙間ゲージを挿入するときには水平部材68が浮き上がらないように抑える必要がある。このように作業員は両手を使う必要がある。また、ワイヤーロープ61と水平部材68との隙間が大きい場合には定規69を使用するが、作業員は定規69の面を水平部材68の側面に宛い、定規69の下端を測定対象のシーブ溝に嵌合しているワイヤーロープ61の上端に当接させた状態で眼を定規69に近づけて目盛りを読み取らなければならい。すなわち、顔をシーブに近づけて目盛りを読み取る必要がある。また、エレベータ式駐車装置等においては、駆動シーブ65の設置場所によっては足場が良好でないこともあるため、両手を使用した状態では安定した姿勢で測定することが困難である。一方、ワイヤーロープの沈み量の測定は多数のシーブ溝について精度の高い測定作業が要求されるので、不安定な姿勢での作業は望ましいものではない。
特開平11−37703号公報
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、構成が簡単で且つ精度が高く、安定した測定が可能なワイヤーロープの沈み量測定具、および、この測定具に好適に用いられる測定器用ジグ、並びに、測定目盛りの読み取りが容易なワイヤーロープの沈み量測定方法を提供することを目的としている。
本発明のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグは、
ワイヤーロープが巻き掛けられるシーブの軸方向に沿ってその外周面上に着脱可能に取り付けられるワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグであって、
測定器による沈み量の測定時の基準位置を定めるための、直線状の基準線を有する基準材と、
この基準材の両端に配設された、上記シーブの両端に着脱可能に取り付けるためのクランプ部材とを備えており、
このクランプ部材をシーブに取り付けることにより、上記基準材の基準線が、シーブの軸方向に沿ってその外周面に平行に取り付くように構成されている。
この測定器用ジグによれば、測定器をシーブの軸方向に沿ってその外周面上を移動させながら各ワイヤーロープの沈み量を測定することができる。測定器用ジグがシーブに固定されるので、あとは測定器を片手で持って基準線に摺動させつつ測定器のスライダを指で操作して測定することができるので測定が安定し、容易な作業となる。
上記クランプ部材を、シーブの外周部の軸方向両端を半径方向に挟持するように構成することができる。シーブはその断面を見れば、一般的にその外周部分(いわばリム部分)の幅が大きく、軸方向外方へ突出している。クランプ部材はこの突出部分を半径方向に挟持することができるのでシーブに安定して取り付けることができる。
上記クランプ部材を、基準材の両端に配設された第一フレーム部材と、この第一フレーム部材に配設されたネジ部材と、このネジ部材に配設された挟持部材とを備え、且つ、上記ネジ部材を回転させることにより、挟持部材がシーブの外周部の軸方向両端を半径方向に挟圧することによって挟持するように構成することができる。
上記クランプ部材を、基準材の両端それぞれに配設される第二フレーム部材と、両第二フレーム部材のうちの少なくとも一方に、対向する他方の第二フレーム部材に向くように螺着されるネジ棒とを備え、前記ネジ棒を螺進する(ねじ込む)ことにより、シーブの外周部の軸方向両端を軸方向に挟持するように構成することができる。かかる構成により、異なる幅のシーブにも取り付けることができる。
上記第二フレーム部材に、基準材へ取り付けるための取付部とネジ棒を螺着するための螺着部とを連続して形成し、
第二フレーム部材を基準材へ取り付けた状態において、上記螺着部と取付部とが、基準材の長手方向に互いに変位した位置をとるように形成し、
第二フレーム部材を基準材へ方向変えして付け替えることにより、付け替え前に比べて螺着部が基準材の長手方向に変位した位置をとるように構成することができる。
このように構成すれば、異なる幅のシーブに対応する調節範囲が大幅に拡がるので好ましい。
上記基準線が、測定器をシーブの外周面の軸方向に沿って移動させるときの移動を案内する平坦な案内面から構成されている測定器用ジグが好ましい。
この測定器用ジグにおいて、基準材の両端部における上記案内面と反対側に、シーブの外周面の軸方向両端部分に当接するための当接面を形成し、基準材の両端部における案内面と当接面との離間寸法が互いに同一になるように形成することができる。このように構成すれば、案内面とシーブの外周面との離間距離が、シーブの軸方向に沿って一定となるので、案内面を沈み量を計測するときの基準位置(基準線)とすることができる。たとえば、基準材の案内面から各シーブ溝のワイヤーロープの上端までの離間寸法を測定すれば、その値から基準材の両端部における案内面と当接面との離間寸法を差し引くことによってワイヤーロープの沈み量を得ることができる。
本発明のワイヤーロープの沈み量測定具は、
ノギスと、以上に説明したうちのいずれか一の測定器用ジグとを備えており、
この測定器用ジグをシーブの軸方向に沿ってその外周面上に取り付けたとき、測定器用ジグの基準材の案内面にノギスの本尺の端面を当接した状態で案内面に沿ってノギスをシーブの軸方向に移動させうるように構成されている。
この沈み量測定具によれば、沈み量を測定するときに、シーブに固定された測定器用ジグに沿わせて、ノギスをシーブの軸方向にシーブの外周面に平行に移動させることができる。
本発明のワイヤーロープの沈み量測定方法は、
測定器と、測定器による沈み量の測定時の基準位置を定めるための基準線を有する測定器用ジグとを用意し、
この測定器用ジグを、その基準線がシーブの軸方向に沿ってシーブの外周面に平行となるようにシーブに取り付け、
ノギス等の測定器を上記基準線に沿ってシーブの軸方向に移動させつつ、基準線とシーブに巻き掛けられたワイヤーロープの上端との離間寸法を計測する。
上記測定器用ジグとして、以上に説明した本発明の測定器用ジグのうちのいずれか一の測定器用ジグを用いることができる。
測定対象の上記ワイヤーロープがエレベータ式駐車装置におけるエレベータ昇降用のワイヤーロープであり、上記エレベータ式駐車装置の入出庫階が最下階に形成され、エレベータの昇降駆動装置が最上階に設置されており、この昇降駆動装置が、駆動シーブの溝に掛け回されたワイヤーロープの部分を摩擦力によって昇降駆動するものであり、
エレベータを入出庫階に位置させた状態で、駆動シーブのシーブ溝に嵌合したワイヤーロープの部分に対して行うのが好ましい。
なぜなら、エレベータ式駐車装置におけるエレベータは、一般的にその待機位置として最下階の入出庫階に停止している頻度が最も高いからである。換言すれば、エレベータがこの入出庫階に停止する頻度、および、この入出庫階から動き出す頻度が最も高いことになる。したがって、エレベータが入出庫階に位置している状態においてシーブの溝に嵌合しているワイヤーロープの部分およびワイヤーロープと圧接しているシーブ溝の溝面が最も摩耗している可能性が高いからである。
本発明のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグは、その構成が簡素であり、シーブに取り付けることができるので安定した状態で沈み量の測定が可能となる。また、本発明のワイヤーロープの沈み量測定具および測定方法は、安定した状態でノギスや定規等の測定器によって測定するのであるから精度の高い測定が可能となる。
添付の図面を参照しながら本発明の沈み量測定用の測定器用ジグ、沈み量測定具、および、ワイヤーロープの沈み量測定方法それぞれの実施形態を説明する。
図1は、本発明のワイヤーロープの沈み量測定方法を適用することができるエレベータ式駐車装置(以下、単に駐車装置という)の一例を示す断面図である。図2は図1のII−II線矢印方向に見た図であり、エレベータの駆動装置の平面図である。図3は、図1の駐車装置において、エレベータおよびカウンターウエイトに接続され、且つ、駆動シーブに巻き掛けられたワイヤーロープを概略的に示す斜視図である。
この駐車装置1の内部には、車両搭載用のパレット2を昇降させるためのエレベータ3がワイヤーロープ4によって吊り下げられており、このワイヤーロープ4を巻き上げ繰り出すことによってエレベータ3を昇降させる駆動装置5が設置されている。この駆動装置5は駐車装置1の最上階である機械室6に配置されている。
エレベータ3の昇降路7の両側には車両Mを収容するための多数段の駐車棚8が配設されている。エレベータ3は両側の駐車棚8の間を昇降し、呼び出されたパレット2の駐車棚8まで移動したうえで当該パレット2を受け取り、これを入出庫階Eへ搬送する。また、入出庫階Eから指定された駐車棚8まで車両Mを載せたパレット2を搬送して預け入れる。本駐車装置1では入出庫階Eは一番下の階(一階)とされている。
図1〜図3には上記エレベータ3の駆動装置5が示されている。エレベータ3はワイヤーロープ4によってカウンターウエイト9と連結されている。図3における符号10はエレベータ3の昇降ガイドレールであり、その一部のみを示している。ワイヤーロープ4は、その中間部が駆動装置5の駆動シーブ11および転向シーブ12、並びに、転向プーリ13に巻き掛けられている。ワイヤーロープ4は、駆動シーブ11から出て複数個の転向プーリ13を経てほぼ矩形のエレベータ3の四隅にその一端が接続されている。また、駆動シーブ11から逆方向に出て転向シーブ12に巻き掛けられたうえで他端がカウンターウエイト9に接続されている。カウンターウエイト9の重量によって駆動装置5の上昇力と下降力との均一化を図っている。駆動シーブ11には減速機14を介して駆動モータ15が連結されている。符号16a、16bはカップリングである。
そして、駆動モータ15によって駆動シーブ11を回転させ、駆動シーブ11のシーブ溝17との間の摩擦を利用してワイヤーロープ4を引き、これによりエレベータ3を昇降させている。本実施形態ではエレベータ3の四隅それぞれに三本一組のワイヤーロープ4が連結されているので、各シーブ11、12には十二本のワイヤーロープ4が巻き掛けられるように、ワイヤーロープ一本ごとの溝17が形成されている。シーブ11、12の各溝17に係合したワイヤーロープ4の断面は前述した図16に示されている。
上記シーブ溝17内へのワイヤーロープの沈み量の計測は、機械室6に設置された駆動シーブ11に対して直接行う。この場合、エレベータ3を下降させて最下位置である入出庫階Eに停止させた状態(図1および図3に示す状態)において行う。この状態において駆動シーブ11の溝17に嵌合しているワイヤーロープ4の部分およびワイヤーロープ4と圧接しているシーブ溝17の溝面が最も摩耗している可能性が高いからである。なぜなら、駐車装置1においてエレベータ3が最下階の入出庫階Eに至り、ここに位置している(待機している)頻度が最も高いからであり、その結果、エレベータ3がこの位置Eから動き出す頻度が最も高いからである。
このワイヤーロープ4のシーブ溝17への沈み量を測定するために、たとえばノギス、定規(物差し)、山尺等の測定器を用いる。以下、測定器としてノギスを用いた例を説明する。まず、ワイヤーロープが巻き掛けられた駆動シーブ11の中心軸方向(単に軸方向という)に沿って延びるように測定器用ジグを取り付ける。この測定器用ジグは、駆動シーブ11の外周面に沿って軸方向にノギスの移動を案内するためのものである。したがって、以下この測定器用ジグを案内部材と呼ぶ。案内部材に形成された、ノギスの移動を案愛するための案内面が駆動シーブ11の外周面に平行となるように取り付ける。これは、駆動シーブ11の全てのシーブ溝17が同一形状、同一寸法であり、駆動シーブ11の外周面に平行に形成されているからである。換言すると、駆動シーブ11の全てのシーブ溝17に嵌合したワイヤーロープ4の部分の曲率半径(駆動シーブの中心軸を中心としている)は同一となっているからである。そして、ノギスをノギス案内面に沿って摺動させながら、案内部材の所定の基準線(基準位置)から各シーブ溝17に嵌合したワイヤーロープの上端部までの寸法を逐一測定する。基準線の一例は、後述する案内部材20の案内面21bである。その各測定結果を所定の判定基準に基づいて評価し、とるべき措置を決定する。かかる測定方法を実施するために、以下の道具が用意される。
図4、図5および図6に示すのは、ノギスを駆動シーブ11の外周面に平行に駆動シーブ11の軸方向に移動させるための測定器用ジグ(以下、単に案内部材という)20である。この案内部材20は、長手方向に沿って一定の矩形断面を有する長尺の基準材21と、基準材21の両端に取り付けられたクランプ部材22とを有している。基準材21は忠実の部材でもよく、中空であってもよい。さらに、コ字状断面等であってもよい。この両クランプ部材22は駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部それぞれに固定するためのものである。図5に示すように、駆動シーブ11の断面を見れば、外周部分(いわばリム部分)11aはそれより中央寄りの板状部分(センターディスク部分)11bより幅が大きく、端部がセンターディスク部分11bより軸方向外方へ突出している。クランプ部材22は、この突出部分を半径方向に挟持しうるように構成されている。
駆動シーブ11の外周面は図6に二点鎖線で示すように曲面ではあるが、案内部材20は上記クランプ部材22によってしっかりと外周部分11aに固定することができるので、安定してノギス30の移動を案内することができる。
図5に示す駆動シーブ11は、その外周面のうちの軸方向両端部分11cが、中央寄りの外周面より高く(半径が大きく)形成されている。この場合、ワイヤーロープの沈み量は、駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部分11cからシーブ溝17内のワイヤーロープ4の上端までの寸法とする。基準材21の下面は、駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部分11cに当接する当接面21aを構成しており、この当接面21aは一の平坦な面から構成されている。また、基準材21の上面は、後述するノギス30を基準材21に沿って移動させるときに、ノギス30の本尺31の下端が当接して摺動することにより、ノギス30の移動を案内する案内面21bを構成する。この案内面21bは当接面21aに平行な一の平坦な面から構成されている。したがって、基準材21の上下幅はその長さ方向に沿って一定である。かかる基準材21を用い、基準材21の当接面21aとワイヤーロープ4の上端との離間距離を測定すればこれが沈み量となる。具体的には、図5に示すように、ノギス30によって基準材21の案内面21bとワイヤーロープ4の上端との離間距離Lを測定し、これから基準材21の上下幅寸法Lhを差し引けば沈み量Hが得られる。すなわち、H=L−Lhとなる。
なお、沈み量の測定のしかたによっては当接面21aを一の平坦な面とする必要はない。すなわち、一直線状にする必要はない。たとえば、図7に示す基準材34のように、当接面34aを駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部分11cに当接する狭い部分のみと設定し、この面34aを上記案内面34bと平行に形成してもよい。このようにすると、基準材34の下面における当接面34a以外の面部分(中間部分の面)は案内面34bと平行にする必要はない。そして、基準材34の案内面34bからシーブ溝17内のワイヤーロープ4の上端までの寸法Lを測定し、この測定した寸法Lから、基準材34の両端の当接面34aが設定されている部分の上下幅寸法Lhを差し引けば沈み量Hが得られる。もちろん、この場合は、当接面34aと案内面34bとの離間距離が基準材34の左右両端で同一でなければならない。これは、案内面34bが駆動シーブの外周面と平行になるようにして、ノギス30を駆動シーブの外周面に平行に移動させるためである。
クランプ部材22は、ある程度の幅を持った板材から屈曲して形成されたフレーム部材(第一フレーム部材)23と、このフレーム部材23に回転可能に装着されたネジ部材24と、このネジ部材24に螺合された挟持部材25とを備えている。フレーム部材23は、断面がほぼコ字状を呈した保持部23aと、この保持部23aの一端から保持部23aの背の部分23bにほぼ平行に連続して延びるストッパ部23cとを有している。フレーム部材23はその背部23bがボルト等によって着脱可能に基準材21の端面に固定されている。
本実施形態ではネジ部材24としてボルトが使用されており、このボルトの頭24aに回転操作用のハンドル26が溶接等によって固定されている。ネジ部材24はコ字状の保持部23aの上下両部分に形成された貫通孔27に遊嵌されている。したがって、ネジ部材24を回しても、それによってはフレーム部材23に対して軸方向に変位することはない。
上記挟持部材25はネジ孔27が形成された矩形の板材から形成されており、上記ネジ部材24が螺着されている。さらに、ネジ部材24の先端近傍の取り付け孔24bには、挟持部材25の抜け止めのために割ピン28が取り付けられている。このように、ネジ部材24とネジ結合された状態の挟持部材25は、その一辺が図示のごとくフレーム部材23のストッパ部23cに当接することにより、ネジ部材24との共回りが防止されている。したがって、ネジ部材24を回転させると、挟持部材25は回転せずにネジ部材24に対して上下動する。これにより、基準材21の当接面21aと挟持部材25とで駆動シーブ11のリム部11aを半径方向に挟持する。
図5に示すごとく、左右のフレーム部材23のストッパ部23cは互いにその長さが異なっている。この基準材21の長手方向を駆動シーブ11の軸方向に向けて、当接面21aを駆動シーブ11の外周面の上端に当接させたとき、一方のクランプ部材22(左側のクランプ部材)のストッパ部23cの下端は、駆動シーブ11のリム部11aの下端より下方であって、ネジ部材24の下端近傍に位置している。しかし、他方のクランプ部材22(右側のクランプ部材)のストッパ部23cの下端は、案内部材20の駆動シーブ11への着脱を容易にするために、ネジ部材24の割ピン28取り付け位置より上方に位置している。したがって、左側のクランプ部材は上記したように作用するが、右側のクランプ部材の場合、ネジ部材24を回転させて挟持部材25を下降させていくと、やがて挟持部材25はストッパ部23cから外れてネジ部材24と共回り可能となり、駆動シーブ11のリム部11aの下端より外れて外方へ向く(図4および図5中の二点鎖線を参照)。こうなると、案内部材20を容易に駆動シーブ11から外すことができる。
この案内部材20を用いれば、ノギス30による沈み量の測定は容易である。案内部材20を駆動シーブ11の軸方向に向けて固定すると、基準材21の案内面21bが駆動シーブ11の軸方向外周面と平行になる。そして、作業員は図5に示すようにノギス30を立ててその本尺31の下端面を上記案内面21bに面接触させる。ついで、ノギス30を案内面上に摺動させつつ、指でスライダ32を操作してデプスバー33の下端を各ワイヤーロープ4の上端に当接させて本尺および副尺の目盛りを読み取り、記録する。この測定作業を駆動シーブ11の端のワイヤーロープから順に行う。
ノギス30は、駆動シーブ11の外周面に取り付けられた案内部材20の上に立てた状態であるため、作業員はその目盛りを読むために駆動シーブに顔を近づける必要が無く、安定した姿勢で測定作業を行うことができる。また、ノギス30は、その本尺31の下端面が基準材21の案内面21bに摺接するとともにデプスバー33が基準材21の側面に当接するので、作業員が片手で持っていても安定保持される。
図8、図9および図10には他の形態のクランプ部材42を備えた案内部材40が示されている。この案内部材40によるノギスの案内方法、および、ノギスによるワイヤの沈み量測定方法は前述した案内部材20によるのと同じであるため、この点についての説明は省略する。上記クランプ部材42は、基準材41の両端に取付ボルト42a等によって着脱可能に取り付けられるフレーム部材(第二フレーム部材)43と、フレーム部材43に螺着されて駆動シーブ11をその両端面から挟圧するためのネジ棒44、45とを備えている。案内部材40はこの対向する一対のネジ棒44、45によって駆動シーブ11に取り付けられる。図示のごとく、基準材41は図4に示す基準材21とほぼ同じ外形を呈している。もちろん、必要であれば図7に示す基準材34、および図11に示す基準材36、37のような形状を採用してもよい。
フレーム部材43は、段差43cを介して互いに平行な二つの平板部43a、43bが形成されるように屈曲された板材から形成されている。一方の平板部43aが他方の平板部43bに対して基準材41の長手方向にわずかに位置ずれした(変位した)形状にされている。この二つ平板部は、基準材41に取り付けるための取付部43a、および、前記ネジ棒44、45を螺着するための螺着部43bである。この螺着部43bには、フレーム部材43を基準材41の端部に取り付けたときに、ネジ棒44、45が基準材41の長手方向を向くように螺着されうるネジ孔46が形成されている。
各ネジ棒44、45の先端には、駆動シーブ11の軸方向端面に圧接させるためのパッド44a、45aが取り付けられている。このパッドはネジ棒の先端にボールジョイント47によって回転且つ首振り可能に取り付けられている。したがって、ネジ棒44、45を駆動シーブ11の端面に向けて螺進させ、パッド44a、45aが端面に当接しても、ネジ棒の自軸回り回転が案内部材40の取付に対して悪影響を及ぼさない。すなわち、もしパッド44a、45aがネジ棒44、45の先端に固定されていると、パッドが端面に当接したあとでネジ棒44をねじ込んだ場合パッド44aも回転するので端面における押圧位置がずれてしまい、結果的に基準材41が動いてしまう。ボールジョイント47を介装することによってこの問題を回避している。もちろん、ボールジョイント二限艇されることはなく、ネジ棒44、45のトルクがほとんどパッド44a、45aに伝わらず、実質的に軸力のみが伝わる公知のいかなる好適な機構をも採用することができる。
基準材41の両端のうち、一方のネジ棒45はロックナット45bによってフレーム部材43に仮固定されている。この一方のネジ棒45は初期位置設定するための固定ネジ棒45といえる。他方のネジ棒44には、回転させるための蝶ネジ44cがロックナット44bによって固定されている。この他方ネジ棒44は螺進および螺退することにより案内部材40を駆動シーブ11に取り付けたり取り外したりするための操作ネジ棒44である。この操作ネジ棒44のロックナット44bは蝶ネジ44cの前後両側に取り付けてもよい。また、蝶ネジ44cおよびロックナット44bを用いずに、回転操作用のつまみやハンドルが固定されたネジ棒を使用してもよい。また、スパナやレンチで操作するように、六角頭付きボルト等をネジ棒として採用してもよい。
クランプ部材42を上記のように構成したのは、一つの案内部材40を軸方向幅の異なる複数の駆動シーブにも適用しうるようにするためである。すなわち、固定ネジ棒45の固定位置(初期位置)を変えたり、操作ネジ棒44のねじ込みによって対象シーブの軸方向幅に適合させることができる。長いネジ棒44、45を用いることにより、シーブ軸の狭い方向に広範囲に調節することが可能となる。また、フレーム部材43を表裏逆にして基準材41に付け替えることによっても軸方向幅の異なる駆動シーブに適合させることができる(図9および図10参照)。もちろん、この場合、ネジ棒44、45もその螺着方向を逆方向に変える必要がある。
図9に示す案内部材40と図10に示す案内部材40とは同じものである。図9に示すクランプ部材42の両フレーム部材43は、図8に示す状態と同じく、その螺着部43bが取付部43aより基準材41の長手方向外方となるように取り付けられている。一方、図10に示すクランプ部材42では、その両フレーム部材43が、その螺着部43bが取付部43aより基準材41の長手方向内方となるように取り付けられている。これらの図から明らかなように、図9に示すフレーム部材43の取り付け態様によれば、同一の案内部材40を、図10に示す取り付け態様に比べて幅の大きい駆動シーブ11に取り付けることができる。
図9と図10とを対比すれば、基準材41の両端のフレーム部材43ともに表裏逆方向に取り付けているが、かかる取り付け方には限定されない。たとえば、いずれか一方のフレーム部材43みを裏返して取り付けてもよい。そうすれば、図9に示す態様と図10に示す態様との中間の幅の駆動シーブに適合する。このフレーム部材43の取り付け態様の変更と、前述のネジ棒44、45の調節との組み合わせによって広い範囲の幅の駆動シーブに対応することができる。
図示してはいないが、固定ネジ棒45を用いずに操作ネジ棒44のみ装着してもよい。すなわち、一方のフレーム部材43から固定ネジ棒45を取り外し、駆動シーブ11の一方の端面にはフレーム部材43を直接当接させてもよい。その場合には、端面に直接当接させるフレーム部材は屈曲させたものではなく、一平面の板材やブロックを用いてもよい。また、両方のネジ棒ともに上記操作ネジ棒44を採用してもよい。
この案内部材40は、駐車装置等の現場においてそのフレーム部材43やネジ棒44、45を簡単に付け替えることができる。したがって、シーブ幅に応じてその場でクランプ部材42を当該シーブに応じた形態にすることが可能である。
以上説明したフレーム部材43は板材を屈曲させて形成しているが、かかる構成に限定されない。また、基準材41への取り付け手段も取付ボルトに限定されない。たとえば、取付部を多角形状の水平断面を有するブロック状に形成し、断面がL字状の螺着板をこのブロック状取付部の下端に固定してもよい。この場合、基準材には多角形状断面の取り付け孔を上下方向に穿設する。そして、フレーム部材のブロック状取付部を基準材の取り付け孔に下から挿入し、固定ボルト等で固定してもよい。要するに、フレーム部材をその方向を変えて基準材に取り付けることによって両フレーム部材間の離間距離を変更しうる構成であればよい。
シーブには図5に示す駆動シーブ11のように、その外周面のうちの軸方向両端部分が、中央寄りの外周面より高く(半径が大きく)形成されているものもあるが、図11に示すように、外周面のいずれの部分も同一高さ(同一半径)に形成されており、ワイヤーロープ4の外径が大きいかシーブ溝17の内幅が小さいかすることにより、ワイヤーロープ4の上端がシーブ外周面より外方へ突出している場合がある。このような場合には、図11(a)に示すような、ワイヤーロープ4と接触しないように下辺の中間部が切り欠かれた基準材36、すなわち、当接面36aの左右両端が下方に突出するように段差35が設けられた基準材36を用いればよい。この場合でも、駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部分11cに当接する当接面36aは案内面36bと平行であり、当接面36aと案内面36bとの離間距離である基準材の上下幅寸法Lhが左右両端で同一でなければならない。また、図11(b)に示すように、駆動シーブ11の幅より短い長さの基準材37の両端に、当接面38aを有する当接部材38を備えたものを用いてもよい。この場合、基準材37の端面および当接部材38の対向面に、互いに密に嵌合する位置決め部37a、38bを形成しておいてもよい。基準材37の上面(案内面37b)と当接部材38の上面との精確な面一状態を保持するためである。また、上下幅の寸法Lhが異なる当接部材を複数個用意しておくのもよい。
図11のようにワイヤーロープ4が駆動シーブの外周面から突出している場合には、その沈み量Hは、基準材36(37)の案内面36b(37b)とワイヤーロープ4の上端との離間距離Lを測定し、これから基準材36(当接部材38)の上下幅寸法Lhを差し引いて得られるが(H=L−Lh)、この場合の数値Hは負となる。
以上のごとくして測定された沈み量の評価方法の一例を図12および図13を参照しながら説明する。図12には種々の状態のシーブ溝17A、17B、17C、17Dおよびワイヤーロープ4A、4B、4C、4Dが便宜上一つの駆動シーブ11におけるシーブ溝として示されている。実際は各シーブ溝17A、17B、17C、17Dおよびその中のワイヤーロープ4A、4B、4C、4Dは互いに異なるシーブのものである。各ワイヤーロープ4A、4B、4C、4Dについて予めノギス30等によってその外径Da、Db、Dc、Ddを測定しておく(図14)。そして、各ワイヤーロープ4A、4B、4C、4Dの沈み量Ha、Hb、Hc、Hdを測定する。
また、図13に示すようなワイヤーロープ沈み量の評価のためのシーブ溝摩耗基準線図を用意する。この基準線図は、エレベータ式駐車装置における長年の保守点検技術の蓄積から生まれたものであり、ワイヤーロープおよびシーブ溝の摩耗やワイヤーロープの伸びに関する多くの測定値およびその評価のデータを整理して作成されたものの一つである。横軸にワイヤーロープの外径(mm)をとり、縦軸にシーブ溝内への沈み量(mm)をとっている。図中の実線は、正常な劣化(ワイヤーロープおよびシーブ溝の摩耗やワイヤーロープの伸び)を統計的に表したものであり、正常摩耗線と呼ぶ。また、一点鎖線で示すのは異常とされる劣化を統計的に表したものであり、異常摩耗線と呼ぶ。この図13中に、図12の各ワイヤーロープ(以下、単にロープともいう)4A、4B、4C、4Dの外径Da、Db、Dc、Ddと沈み量Ha、Hb、Hc、Hdとをプロットする。
ロープ4Aおよびそのシーブ溝17Aは使用前のものである。したがって、これらの測定値Da、Haは初期値といえる。ロープ4B〜4Dおよびシーブ溝17B〜17Dは使用中のものである。図13から、ロープ4Bは使用前のロープ4Aと同一径であることより、使用中であってもロープの摩耗等による縮径はなく、シーブ溝17Bのみがわずかに摩耗等していると推測される。また、ロープ4A、4B、4Cの沈み量Ha、Hb、Hcはほぼ正常摩耗線上にあるので正常な劣化であると判断される。一方、ロープ4Dは異常摩耗線上にあるので、異常劣化と判断される。このような判定に基づいて、シーブ溝の修復、ワイヤーロープの交換、駆動シーブ全体の交換等、その後の措置が決定される。もちろん、正常な経年劣化であっても沈み量が所定値になると、同様の措置がとられる。一つのシーブの中の一部のシーブ溝およびワイヤーロープについて異常劣化と判断された場合にも同様の措置がとられる。
上記基準材21、41は矩形断面を有しているがかかる構成に限定されない。その下部に駆動シーブ11の外周面の軸方向両端部分11cに当接する当接面が形成され、さらに、その長手方向に沿って駆動シーブ11の軸方向外周面に平行にノギスを案内する案内面が形成されておればよい。また、案内面は基準材の上面には限定されない、基準材の上下方向の中間部に案内面を設けることも可能である。
クランプ部材の上記フレーム部材23も図4および図5に示す形状に限定されない。ネジ部材24を支持することができ、挟持部材25の回転を防止する実質的なストッパ部が存在すればよい。
本発明の測定器用ジグおよび沈み量測定具並びに沈み量測定方法の適用対象として、上記実施形態ではエレベータ式駐車装置におけるエレベータ昇降用の駆動シーブおよびワイヤーロープを例にとっているが、これに限定されない。駆動シーブによってワイヤーロープを巻き取り繰り出す装置であればいかなるものにも適用することができる。
本発明の沈み量測定具およびその測定器用ジグ(案内部材)並びに沈み量測方法を適用することができるエレベータ式駐車装置の一例を示す断面図である。 図1のII−II線矢印方向に見た図であり、エレベータの駆動装置の平面図である。 図1の駐車装置において、エレベータおよびカウンターウエイトに接続され、且つ、駆動シーブに巻き掛けられたワイヤーロープを概略的に示す斜視図である。 本発明の案内部材の一実施形態を示す斜視図である。 図4の案内部材とノギスとからなる沈み量測定具の一実施形態を示す正面図である。 図4の案内部材の側面図である。 本発明の沈み量測定用の案内部材の他の実施形態を示す正面図である。 本発明の案内部材のさらに他の実施形態を示す斜視図である。 一の取り付け態様でシーブに取り付けられた状態の図8の案内部材を示す正面図である。 他の取り付け態様でシーブに取り付けられた状態の図8の案内部材を示す正面図である。 図11(a)および図11(b)はともに、本発明の沈み量測定用の案内部材のさらに他の実施形態を示す部分正面図である。 図4の沈み量測定具によるワイヤーロープの沈み量の測定作業の一例を示す説明図である。 横軸にワイヤーロープの外径をとり、縦軸にシーブ溝内へのワイヤーロープの沈み量をとったシーブ溝摩耗基準線図の一例である。 ノギスによってワイヤーロープの外径を測定する状態を示す一部断面正面図である。 沈み量測定の対象であるワイヤーロープの一例を示す側面図である。 図15のワイヤーロープがシーブの溝に嵌合している状態を示す横断面図である。 従来ワイヤーロープの沈み量の測定作業の一例を示す説明図である。
符号の説明
1・・・・駐車装置
2・・・・パレット
3・・・・エレベータ
4・・・・ワイヤーロープ
5・・・・駆動装置
6・・・・機械室
7・・・・昇降路
8・・・・駐車棚
9・・・・カウンターウエイト
10・・・・ガイドレール
11・・・・駆動シーブ
12・・・・転向シーブ
13・・・・転向プーリ
14・・・・減速機
15・・・・駆動モータ
16a、16b・・・・カップリング
17・・・・(シーブの)溝
20・・・・(ノギス用)案内部材
21・・・・基準材
22・・・・クランプ部材
23・・・・フレーム部材
24・・・・ネジ部材
25・・・・挟持部材
26・・・・ハンドル
27・・・・貫通孔
28・・・・割ピン
30・・・・ノギス
31・・・・本尺
32・・・・スライダ
33・・・・デプスバー
34・・・・基準材
35・・・・段差
36・・・・基準材
37・・・・基準材
38・・・・当接部材
40・・・・(ノギス用)案内部材
41・・・・基準材
42・・・・クランプ部材
43・・・・フレーム部材
44・・・・操作ネジ棒
45・・・・固定ネジ棒
46・・・・ネジ孔
47・・・・ボールジョイント
E・・・・入出庫階
M・・・・車両

Claims (11)

  1. ワイヤーロープが巻き掛けられるシーブの軸方向に沿ってその外周面上に着脱可能に取り付けられるワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグであって、
    測定器による沈み量の測定時の基準位置を定めるための、直線状の基準線を有する基準材と、
    該基準材の両端に配設された、上記シーブの両端に着脱可能に取り付けるためのクランプ部材とを備えており、
    該クランプ部材をシーブに取り付けることにより、上記基準材の基準線が、シーブの軸方向に沿ってその外周面に平行に取り付くように構成されてなるワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  2. 上記クランプ部材が、シーブの外周部の軸方向両端を半径方向に挟持するように構成されてなる請求項1記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  3. 上記クランプ部材が、
    基準材の両端に配設された第一フレーム部材と、
    該第一フレーム部材に配設されたネジ部材と、
    該ネジ部材に配設された挟持部材とを備えており、
    ネジ部材を回転させることにより、上記挟持部材がシーブの外周部の軸方向両端を半径方向に挟圧することによって挟持するように構成されてなる請求項2記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  4. 上記クランプ部材が、基準材の両端それぞれに配設される第二フレーム部材と、両第二フレーム部材のうちの少なくとも一方に、対向する他方の第二フレーム部材に向くように螺着されるネジ棒とを備えており、
    前記ネジ棒を螺進することにより、シーブの外周部の軸方向両端を軸方向に挟持するように構成されてなる請求項1記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  5. 上記第二フレーム部材に、基準材へ取り付けるための取付部とネジ棒を螺着するための螺着部とが連続して形成されており、
    第二フレーム部材が基準材へ取り付けられた状態で、上記螺着部と取付部とが、基準材の長手方向に互いに位置ずれした形状に形成されており、
    第二フレーム部材を基準材へ方向変えして付け替えることにより、付け替え前に比べて螺着部が基準材の長手方向に変位した位置をとるように構成されてなる請求項4記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  6. 上記基準線が、測定器をシーブの外周面の軸方向に沿って移動させるときの移動を案内する平坦な案内面から構成されてなる請求項1〜5のうちのいずれか一の項に記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  7. 上記基準材の両端部における案内面と反対側に、シーブの外周面の軸方向両端部分に当接するための当接面が形成されており、
    基準材の両端部における案内面と当接面との離間寸法が互いに同一にされてなる請求項6記載のワイヤーロープの沈み量測定用の測定器用ジグ。
  8. ノギスと、請求項6または7記載の測定器用ジグとを備えており、
    該測定器用ジグをシーブの軸方向に沿ってその外周面上に取り付けたとき、測定器用ジグの基準材の案内面にノギスの本尺の端面を当接した状態で案内面に沿ってノギスをシーブの軸方向に移動させうるように構成されてなるワイヤーロープの沈み量測定具。
  9. 測定器と、測定器による沈み量の測定時の基準位置を定めるための基準線を有する測定器用ジグとを用意し、
    該測定器用ジグを、その基準線がシーブの軸方向に沿ってシーブの外周面に平行となるようにシーブに取り付け、
    測定器を上記基準線に沿ってシーブの軸方向に移動させつつ、案内面とシーブに巻き掛けられたワイヤーロープの上端との離間寸法を計測するワイヤーロープの沈み量測定方法。
  10. 上記測定器用ジグとして、請求項1〜7のうちのいずれか一の項に記載の測定器用ジグを用いる請求項9記載のワイヤーロープの沈み量測定方法。
  11. 測定対象の上記ワイヤーロープがエレベータ式駐車装置におけるエレベータ昇降用のワイヤーロープであり、上記エレベータ式駐車装置の入出庫階が最下階に形成され、エレベータの昇降駆動装置が最上階に設置されており、該昇降駆動装置が、駆動シーブの溝に掛け回されたワイヤーロープの部分を摩擦力によって昇降駆動するものであり、
    エレベータを入出庫階に位置させた状態で、駆動シーブのシーブ溝に嵌合したワイヤーロープの部分に対して行う請求項9記載のワイヤーロープの沈み量測定方法。


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