JP2017039559A - エレベータ用ロープテスタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロープ点検の作業効率を向上させることができるエレベータ用ロープテスタ装置を得る。
【解決手段】かご1を昇降させるエレベータロープ3を点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置7であって、エレベータロープ3に沿って移動する移動体71と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定する距離測定装置72と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタ73とを備え、移動体71がエレベータロープ3に沿って移動しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定する。
【選択図】図2
【解決手段】かご1を昇降させるエレベータロープ3を点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置7であって、エレベータロープ3に沿って移動する移動体71と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定する距離測定装置72と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタ73とを備え、移動体71がエレベータロープ3に沿って移動しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、エレベータロープを点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置に関する。
従来、かごを昇降させるエレベータロープにおける損傷部を検出するエレベータ用ロープテスタ装置であって、機械室に設置され、エレベータロープを磁化させてエレベータロープにおける損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタを備えたエレベータ用ロープテスタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、エレベータ用ロープテスタ装置を機械室に設置するので、設置作業に時間がかかってしまい、ロープ点検の作業効率が悪いという問題点があった。
この発明は、ロープ点検の作業効率を向上させることができるエレベータ用ロープテスタ装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータ用ロープテスタ装置は、かごを昇降させるエレベータロープを点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置であって、エレベータロープに沿って移動する移動体と、移動体に設けられ、エレベータロープに対する移動体の移動距離を測定する距離測定装置と、移動体に設けられ、エレベータロープを磁化させてエレベータにおける損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタとを備え、移動体がエレベータロープに沿って移動しながら、距離測定装置が移動距離を測定し、ロープテスタが漏洩磁束を測定する。
この発明に係るエレベータ用ロープテスタ装置によれば、エレベータロープに沿って移動する移動体と、エレベータロープにおける移動体の移動距離を測定する距離測定装置と、エレベータロープを磁化させてエレベータロープにおける損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタとを備え、移動体がエレベータロープに沿って移動しながら、距離測定装置が移動距離を測定し、ロープテスタが漏洩磁束を測定するので、エレベータ用ロープテスタ装置を機械室に設置することなく、エレベータロープを点検することができる。これにより、ロープ点検の作業効率を向上させることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。図において、エレベータは、昇降路100を昇降するかご1と、かご1の昇降に連動して昇降路100を昇降するつり合い重り2と、両端部が昇降路100の天井101に接続され、かご1およびつり合い重り2を支持するエレベータロープ3と、エレベータロープ3を移動させる巻上機4と、天井101に回転可能に設けられた一対のかご側吊車5と、天井101に回転可能に設けられたつり合い重り側吊車6と、エレベータロープ3を点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置7とを備えている。
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。図において、エレベータは、昇降路100を昇降するかご1と、かご1の昇降に連動して昇降路100を昇降するつり合い重り2と、両端部が昇降路100の天井101に接続され、かご1およびつり合い重り2を支持するエレベータロープ3と、エレベータロープ3を移動させる巻上機4と、天井101に回転可能に設けられた一対のかご側吊車5と、天井101に回転可能に設けられたつり合い重り側吊車6と、エレベータロープ3を点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置7とを備えている。
かご1は、利用者が乗降するかご本体11と、かご本体11の下部に回転可能に設けられ、かご本体11を支持する一対のかご用支持車12とを有している。一対のかご用支持車12には、エレベータロープ3が下方から巻き掛けられている。かご本体11は、かご用支持車12を介してエレベータロープ3に支持されている。エレベータロープ3が移動することによって、かご1が昇降路100を昇降する。
つり合い重り2は、重り板および重り枠を有するつり合い重り本体21と、つり合い重り本体21の上部に回転可能に設けられ、つり合い重り本体21を支持するつり合い重り用支持車22とを有している。つり合い重り用支持車22には、エレベータロープ3が下方から巻き掛けられている。つり合い重り本体21は、つり合い重り用支持車22を介してエレベータロープ3に支持されている。エレベータロープ3が移動することによって、つり合い重り2が昇降路100を昇降する。
巻上機4は、昇降路100の床102に設けられている。巻上機4は、巻上機用綱車41を有している。巻上機用綱車41には、エレベータロープ3が下方から巻き掛けられている。巻上機用綱車41が回転することによって、エレベータロープ3が移動する。
一対のかご側吊車5には、エレベータロープ3が上方から巻き掛けられている。つり合い重り側吊車6にも、エレベータロープ3が上方から巻き掛けられている。
エレベータロープは、一対のかご用支持車12、一対のかご側吊車5、巻上機用綱車41、つり合い重り側吊車6およびつり合い重り用支持車22の順に巻き掛けられている。
図2は図1のエレベータ用ロープテスタ装置7を示す正面図、図3は図2のエレベータ用ロープテスタ装置7を示す一部破断正面図、図4は図2のエレベータ用ロープテスタ装置7を示す平面図、図5は図4のエレベータ用ロープテスタ装置7の他の状態を示す平面図である。エレベータ用ロープテスタ装置7は、エレベータロープ3に沿って移動する移動体71と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定する距離測定装置72と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタ73と、移動体71に設けられ、ロープテスタ73の測定結果を距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶する記憶装置74と、移動体71に設けられた操作レバー75と、操作レバー75に接続され、作業者に把持される操作ロープ76とを備えている。
移動体71は、移動体本体711と、移動体本体711に対して回動可能に設けられた回動部712とを有している。回動部712は、回動することによって、移動体本体711に対向する閉位置と移動体本体711に対向しなくなる開位置との間で変位する。
移動体本体711における閉位置にある回動部712に対向する部分には、エレベータロープ3が挿入される溝713が形成されている。回動部712が閉位置にある場合に移動体本体711に対向する回動部712の部分には、エレベータロープ3が挿入される溝714が形成されている。回動部712が閉位置にある場合に、溝713および溝714からエレベータロープ3が挿入される貫通孔が移動体71に形成される。
回動部712の位置が開位置にある状態で、エレベータロープ3を溝713に挿入し、その後、回動部712を開位置から閉位置に変位させることによって、エレベータロープ3が溝714に挿入され、これにより、エレベータロープ3が移動体71に形成された貫通孔に挿入される。
また、移動体71は、移動体本体711に回動可能に設けられた一対のロック715を有している。一対のロック715は、高さ方向に離れて配置されている。それぞれのロック715は、閉位置にある回動部712と係合して回動部712の位置が閉位置から開位置に変位することを規制する係合位置と、閉位置にある回動部712との係合が解除されて回動部712が閉位置から開位置に変位可能となる解除位置との間で変位する。
距離測定装置72は、エレベータロープ3の長手方向に離れて設けられた一対の押えローラ721と、エレベータロープ3の長手方向について一対のローラ721の間に設けられ、エレベータロープ3の長手方向に視た場合にエレベータロープ3の径方向について一対のローラ721との間にエレベータロープ3が挟まれる距離測定ローラ722と、距離測定ローラ722の回転を抑制する減速ローラ723とを有している。
距離測定ローラ722は、エレベータロープ3の長手方向に視た場合に径方向について一対のローラ721との間の寸法が変化可能となっている。また、距離測定ローラ722と移動体本体711との間には、一対のローラ721との間の寸法が小さくなる方向に付勢するばね(図示せず)が設けられている。このばねの付勢力によって距離測定ローラ722は、エレベータロープ3に押し付けられる。これにより、エレベータロープ3に対して移動体71が移動する場合に、距離測定ローラ722がエレベータロープ3を転動する。
図6は図2の距離測定装置72を示すブロック図である。距離測定装置72は、距離測定ローラ722の回転数を測定する回転数測定装置724と、回転数測定装置724の測定結果を用いて、エレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を算出する移動距離算出装置725とをさらに有している。移動距離算出装置725の算出結果は、距離測定装置72の測定結果として、記憶装置74に記憶される。
図示していないが、エレベータ用ロープテスタ装置7は、エレベータロープ3に対する移動体71の移動を停止させる停止モードと、エレベータロープ3に対する移動体71の移動が可能であって距離測定装置72によって移動体71の移動距離を測定する測定モードと、エレベータロープ3に対する移動体71の移動が可能であって、距離測定装置72による移動体71の移動距離の測定が行われないフリーモードとの間で切り換えられるようになっている。フリーモードの場合には、距離測定ローラ722がエレベータロープ3から離れて配置される。したがって、フリーモードの場合には、移動体71は、エレベータロープ3に対して、測定モードの場合よりもスムーズに移動することができる。
操作レバー75は、操作されることによって、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを、停止モード、測定モードおよびフリーモードの中で切り換える。具体的には、移動体71がエレベータロープ3に取り付けられた状態で、操作レバー75の先端部が基端部よりも上方に位置する場合には、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードがフリーモードとなり、操作レバー75の先端部が基端部よりも下方に位置する場合には、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードが測定モードとなり、操作レバー75の先端部が基端部と同じ高さにある場合には、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードが停止モードとなる。
図2に示すように、作業者が操作ロープ76を操作することによって、操作レバー75が操作され、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードが切り替えられる。
次に、エレベータ用ロープテスタ装置7を用いてエレベータロープ3を点検する手順について説明する。まず、図1に示すように、かご1を最上階に停止させる。その後、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードにした状態で、エレベータロープ3におけるかご側吊車5と巻上機用綱車41との間の部分の最上部に移動体71を取り付ける。作業者による移動体71の把持が解除されると、移動体71は、自重によって、エレベータロープ3に沿って降下する。この時、距離測定装置72はエレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定し、ロープテスタ73はエレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定する。ロープテスタ73の測定結果は、距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶装置74に記憶される。
移動体71が巻上機用綱車41に到達した後、作業者は、操作ロープ76を少しだけ引き上げて操作レバー75を操作し、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードからフリーモードにする。エレベータ用ロープテスタ装置7のモードをフリーモードにした状態で、移動体71がかご側吊車5に到達するまで作業者が操作ロープ76を引き上げる。
その後、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードにした状態で、移動体71をエレベータロープ3におけるつり合い重り側吊車6と巻上機用綱車41の間の部分の最上部に取り付ける。作業者による移動体71の把持が解除されると、移動体71は、自重によって、エレベータロープ3に沿って降下する。この時、距離測定装置72はエレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定し、ロープテスタ73はエレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定する。ロープテスタ73の測定結果は、距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶装置74に記憶される。
移動体71が巻上機用綱車41に到達した後、作業者は操作ロープ76を少しだけ引き上げて操作レバー75を操作し、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードからフリーモードにする。エレベータ用ロープテスタ装置7のモードをフリーモードにした状態で、移動体71がつり合い重り側吊車6に到達するまで作業者が操作ロープ76を引き上げる。
その後、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードにした状態で、移動体71をエレベータロープ3におけるつり合い重り側吊車6とつり合い重り用支持車22との間の部分の最上部に取り付ける。作業者による移動体71の把持が解除されると、移動体71は、自重によって、エレベータロープ3に沿って降下する。この時、距離測定装置72はエレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定し、ロープテスタ73はエレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定する。ロープテスタ73の測定結果は、距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶装置74に記憶される。
移動体71がつり合い重り用支持車22に到達した後、作業者は操作ロープ76を少しだけ引き上げて操作レバー75を操作し、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードからフリーモードにする。エレベータ用ロープテスタ装置7のモードをフリーモードにした状態で、移動体71がつり合い重り側吊車6に到達するまで作業者が操作ロープ76を引き上げる。
その後、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードにした状態で、移動体71をエレベータロープ3における天井101側端部とつり合い重り用支持車22との間の部分の最上部に取り付ける。作業者による移動体71の把持が解除されると、移動体71は、自重によって、エレベータロープ3に沿って降下する。この時、距離測定装置72はエレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定し、ロープテスタ73はエレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定する。ロープテスタ73の測定結果は、距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶装置74に記憶される。
移動体71がつり合い重り用支持車22に到達した後、作業者は操作ロープ76を少しだけ引き上げて操作レバー75を操作し、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを測定モードからフリーモードにする。エレベータ用ロープテスタ装置7のモードをフリーモードにした状態で、移動体71が天井101側端部に到達するまで作業者が操作ロープ76を引き上げる。
その後、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを停止モードにした状態で、移動体71をエレベータロープ3における天井101側端部とかご用支持車12との間の部分の最上部に取り付ける。
その後、図7に示すように、かご1を最下階に停止させる。その後、作業者は、操作ロープ76を少しだけ引き下げて操作レバー75を操作し、エレベータ用ロープテスタ装置7のモードを停止モードから測定モードにする。エレベータ用ロープテスタ装置7のモードが測定モードになることにより、移動体71は、自重によって、エレベータロープ3に沿って降下する。この時、距離測定装置72はエレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定し、ロープテスタ73はエレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定する。ロープテスタ73の測定結果は、距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶装置74に記憶される。以上により、エレベータ用ロープテスタ装置7を用いてエレベータロープ3を点検が終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエレベータ用ロープテスタ装置7によれば、エレベータロープ3に沿って移動する移動体71と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3に対する移動体71の移動距離を測定する距離測定装置72と、移動体71に設けられ、エレベータロープ3を磁化させてエレベータロープ3における損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタ73とを備え、移動体71がエレベータロープ3に沿って移動しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定するので、エレベータ用ロープテスタ装置7を機械室に設置することなく、エレベータロープ3における損傷部を検出することができる。これにより、ロープ点検の作業効率を向上させることができる。また、作業者が、ロープテスタ73を把持し、把持されたロープテスタ73をエレベータロープ3に当てながらロープテスタ73をエレベータロープ3に沿って移動させる従来の方法では、作業者の手の届く範囲でのみ損傷部からの漏洩磁束を測定するのに対して、このエレベータ用ロープテスタ装置7は、エレベータロープ3の高さ方向範囲において損傷部からの漏洩磁束を測定することができるので、ロープ点検の作業効率を向上させることができ、一人の作業者がかご上で作業を行うことができる。また、エレベータロープ3を移動させることなく損傷部からの漏洩磁束を測定することができるので、エレベータロープ3を移動させることによるエレベータロープ3の振動の発生を抑制することができる。これにより、損傷部からの漏洩磁束の測定の精度を向上させることができる。
また、このエレベータ用ロープテスタ装置7は、移動体71が自重によってエレベータロープ3における高さ方向に延びた部分に沿って降下しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定するので、移動体71を移動させるための駆動装置を用いることなく、ロープ点検を行うことができる。
また、距離測定装置72は、エレベータロープ3の長手方向に離れて設けられた一対の押えローラ721と、長手方向について一対の押えローラ721の間に設けられ、長手方向に視た場合にエレベータロープ3の径方向について一対の押えローラ721との間にエレベータロープ3が挟まれる距離測定ローラ722とを備え、距離測定ローラ722は、長手方向に視た場合に径方向について一対の押えローラ721との間の寸法が変化可能となっているので、径方向寸法が異なる複数のエレベータロープ3のそれぞれに対応して、一対の押えローラ721と距離測定ローラ722との間の距離を変化させることができる。
また、このエレベータ用ロープテスタ装置7は、ロープテスタ73の測定結果を距離測定装置72の測定結果に対応させて記憶する記憶装置74を備えているので、ロープ点検後に、記憶装置74から距離測定装置72の測定結果に対応したロープテスタ73の測定結果を取得することができる。
なお、上記実施の形態1では、移動体71が自重によってエレベータロープ3における高さ方向に延びた部分に沿って降下しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定する構成について説明したが、エレベータロープ3に沿って移動体71を移動させる駆動装置をさらに備えた構成であってもよい。
また、上記実施の形態1では、移動体71が自重によってエレベータロープ3における高さ方向に延びた部分に沿って降下しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定する構成について説明したが、移動体71が往復しながら、距離測定装置72が移動距離を測定し、ロープテスタ73が漏洩磁束を測定する構成であってもよい。これにより、ロープテスタ73による漏洩磁束の測定結果の精度を向上させることができる。
また、上記実施の形態1では、複数本のエレベータロープ3の中で1本ずつ損傷部における漏洩磁束を測定する構成について説明したが、複数本のエレベータロープ3について同時に損傷部からの漏洩磁束を測定する構成であってもよい。これにより、ロープ点検の作業時間を短縮することができる。
1 かご、2 つり合い重り、3 エレベータロープ、4 巻上機、5 かご側吊車、6 つり合い重り側吊車、7 エレベータ用ロープテスタ装置、11 かご本体、12 かご用支持車、21 つり合い重り本体、22 つり合い重り用支持車、41 巻上機用綱車、71 移動体、72 距離測定装置、73 ロープテスタ、74 記憶装置、75 操作レバー、76 操作ロープ、100 昇降路、101 天井、102 床、711 移動体本体、712 回動部、713 溝、714 溝、715 ロック、721 押えローラ、722 距離測定ローラ、723 減速ローラ、724 回転数測定装置、725 移動距離算出装置。
Claims (4)
- かごを昇降させるエレベータロープを点検する際に用いられるエレベータ用ロープテスタ装置であって、
前記エレベータロープに沿って移動する移動体と、
前記移動体に設けられ、前記エレベータロープに対する前記移動体の移動距離を測定する距離測定装置と、
前記移動体に設けられ、前記エレベータロープを磁化させて前記エレベータロープにおける損傷部からの漏洩磁束を測定するロープテスタと
を備え、
前記移動体が前記エレベータロープに沿って移動しながら、前記距離測定装置が前記移動距離を測定し、前記ロープテスタが前記漏洩磁束を測定することを特徴とするエレベータ用ロープテスタ装置。 - 前記移動体が自重によって前記エレベータロープにおける高さ方向に延びた部分に沿って降下しながら、前記距離測定装置が前記移動距離を測定し、前記ロープテスタが前記漏洩磁束を測定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用ロープテスタ装置。
- 前記距離測定装置は、前記エレベータロープの長手方向に離れて設けられた一対の押えローラと、前記長手方向について一対の前記押えローラの間に設けられ、前記長手方向に視た場合に前記エレベータロープの径方向について一対の前記押えローラとの間に前記エレベータロープが挟まれる距離測定ローラとを有し、
前記距離測定ローラは、前記長手方向に視た場合に前記径方向について一対の前記押えローラとの間の寸法が変化可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ用ロープテスタ装置。 - 前記ロープテスタの測定結果を前記距離測定装置の測定結果に対応させて記憶する記憶装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のエレベータ用ロープテスタ装置。
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