JP2020069748A - 加飾体 - Google Patents

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小嶋 忠祐
Tadasuke Kojima
忠祐 小嶋
美嵐司 後藤
Mirashi Goto
美嵐司 後藤
茂樹 渡邉
Shigeki Watanabe
茂樹 渡邉
聖始 茶座
Seishi Chaza
聖始 茶座
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Abstract

【課題】簡素な構成にて、容易にグラデーション部を形成すること。【解決手段】加飾体1は、透光性基材2と、この透光性基材2上に積層された非透光性のアンダーコート層3と、このアンダーコート層3上に積層された透光性のオーバーコート層4と、を備える。また、アンダーコート層3には、透光性基材2に照射された光を透過するレーザー加工痕(10a〜10g)が設けられる。更に、加飾体1は、レーザー加工痕を透過することによりオーバーコート層4が形成する意匠面Sa側に視認される光の強度が意匠面Saに沿って徐々に変化するグラデーション部30を備える。そして、このグラデーション部30においては、その光の強度が強くなる方向(例えば、左側から右側)に隣り合うレーザー加工痕の間隔(d1〜d6)が徐々に狭くなる(例えば、d1>d2>d3>d4>d5>d6)。【選択図】図3

Description

本発明は、加飾体に関するものである。
従来、車両の内装部品等に用いられる加飾体については、例えば、特許文献1に示すように、透光性基材上に積層された非透光性のアンダーコート層と、このアンダーコート層上に積層されたオーバーコート層と、を備えるとともに、そのアンダーコート層に設けられたレーザー加工痕が透光性基材に照射された光を透過する構成の開示がある。
即ち、レーザー加工を用いることにより、そのアンダーコート層に対し、例えば、加飾体の意匠面を構成するオーバーコート層側から視認が難しい、極めて微小な孔や溝を形成することができる。そして、これにより、アンダーコート層に描かれた文字や絵柄等が、バックライトの点灯によって、その意匠面に浮かび上がるように表示される構成にすることができる。
また、例えば、特許文献2には、所定角度で傾斜した支持台に載置されたワーク(太陽電池パネル)上の加工点とレーザーの焦点との距離を一次的に変化させ、そのレーザー加工痕の溝幅を徐々に変化させることによりグラデーションを形成する構成が記載されている。更に、特許文献3には、実際の加工面とは異なる曲率を有した仮想的な加工面をワーク(車両用内装部品)に設定する構成が開示されている。そして、この仮想加工面に対して特許文献2の構成と同様、焦点をずらしたレーザー加工を行うことにより、そのグラデーションの質感を高めることが可能になっている。
特許第5020561号公報 特許第4949126号公報 特許第6133203号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では、ワークの設置や仮想加工面の設計等、そのグラデーション部を形成するために必要な事前の準備作業が煩雑である。そして、これにより、その製造コストが押し上げられるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて、容易にグラデーション部を形成することのできる加飾体を提供することにある。
上記課題を解決する加飾体は、透光性基材と、該透光性基材上に積層された非透光性のアンダーコート層と、該アンダーコート層上に積層された透光性のオーバーコート層と、を備えるとともに、前記アンダーコート層には、前記透光性基材に照射された光を透過するレーザー加工痕が設けられた加飾体であって、前記レーザー加工痕を透過することにより前記オーバーコート層が形成する意匠面側に視認される光の強度が前記意匠面に沿って徐々に変化するグラデーション部を備えるとともに、前記グラデーション部においては、前記光の強度が強くなる方向に隣り合う前記レーザー加工痕の間隔が徐々に狭くなる。
上記構成によれば、透光性基材に対する光照射によって、そのレーザー加工痕によりアンダーコート層に描かれた文字や絵柄等の意匠を、そのオーバーコート層が形成する意匠面側に浮かび上がるように表示させることができる。そして、これにより、その透光性基材に対する光照射の有無によって、異なる意匠表現を演出することができる。
また、隣り合うレーザー加工痕の間隔を徐々に変化させることにより粗密を設定する構成を採用することで、そのグラデーション部を形成する際におけるレーザー光の制御が容易になる。更に、グラデーション部の設計段階において、その光の強弱を直感的にイメージすることができる。そして、これにより、簡素な構成にて、容易に、グラデーション部を形成することができる。
上記課題を解決する加飾体は、前記グラデーション部においては、前記レーザー加工痕を透過することにより前記オーバーコート層が形成する意匠面側に視認される前記光の強度が強くなる方向に隣り合う前記レーザー加工痕の径が徐々に大きくなることが好ましい。
上記構成によれば、より多彩なグラデーション表現を演出することができる。
上記課題を解決する加飾体は、前記アンダーコート層よりも下層に設けられた着色透明層を備えることが好ましい。
上記構成によれば、レーザー加工痕を透過して意匠面側に視認される光に彩色を施すことができる。そして、これにより、より多彩な意匠表現を演出することができる。
上記課題を解決する加飾体は、前記アンダーコート層よりも下層に設けられた光散乱層を備えることが好ましい。
上記構成によれば、アンダーコート層に対して透光性基材側から均一な光が当たるようにすることができる。これにより、その意匠面側に視認される光のムラを抑えて、高い質感を確保することができる。そして、特に、グラデーション部においては、より顕著な効果を得ることができる。
本発明によれば、簡素な構成にて、容易にグラデーション部を形成することができる。
加飾体の積層構造及びレーザー加工痕を示す断面図。 内装部品としての加飾体が設けられる車両用ドアの斜視図。 加飾体に形成されるグラデーション部及びそのレーザー加工痕の説明図。 グラデーション部において視認される光の強度とレーザー加工痕の間隔との関係を示す説明図。 別例の加飾体の積層構造を示す断面図。 別例の加飾体の積層構造を示す断面図。 別例の加飾体の積層構造を示す断面図。 別例の加飾体の積層構造を示す断面図。 グラデーション部において視認される光の強度とレーザー加工痕の径との関係を示す説明図。 車両の内装部品としての適用例を示す図。 車両の内装部品としての適用例を示す図。
以下、グラデーション部を有した加飾体の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の加飾体1は、透光性基材2と、この透光性基材2上に積層された非透光性のアンダーコート層3と、このアンダーコート層3上に積層された透光性のオーバーコート層4と、を備えたパネル状の外形を有している。
本実施形態の加飾体1において、透光性基材2は、例えば、ABS樹脂やポリカーボネート、或いはアクリル樹脂(PMMA)等の透明樹脂を用いて板状に形成されている。また、アンダーコート層3は、例えば、光沢を有する所謂ピアノブラック等、黒色塗料を透光性基材2上に塗工することにより形成されている。そして、本実施形態の加飾体1は、このアンダーコート層3上に、そのオーバーコート層4となるエポキシ系やウレタン系、或いはアクリル系等の透明樹脂層を形成する構成になっている。
また、本実施形態の加飾体1は、アンダーコート層3に形成されたレーザー加工痕10を有している。具体的には、このレーザー加工痕10は、透光性基材2上にアンダーコート層3を積層した後、このアンダーコート層3にレーザー光を照射して部分的に剥離させることにより形成されている。尚、本実施形態の加飾体1において、このレーザー加工痕10は、アンダーコート層3を貫通して透光性基材2の表面2aに到達(侵食)するかたちで形成されている。そして、本実施形態の加飾体1は、アンダーコート層3上に透明樹脂塗料を塗工することにより、このレーザー加工痕10内にも透明樹脂を充填するかたちで、そのオーバーコート層4を形成する構成になっている。
即ち、本実施形態の加飾体1は、意匠面Saを構成するオーバーコート層4とは反対の裏面Sb側に位置する透光性基材2に対して光を照射することにより、そのアンダーコート層3に設けられたレーザー加工痕10が、この照射光を透過するように構成されている。更に、本実施形態の加飾体1においては、このようなレーザー加工痕10によって、そのアンダーコート層3に文字や絵柄等の意匠が描かれている。そして、本実施形態の加飾体1は、これにより、その裏面Sb側に設けられたバックライト11を点灯することで、文字や絵柄等の意匠が意匠面Saに浮かび上がるように表示される構成になっている。
図2に示すように、本実施形態の加飾体1は、車両用の内装部品20、例えば、ドア21のインナパネル22や操作パネル23等に用いられる。尚、この図2に示すドア21においては、その加飾体1のバックライト11として、例えば、透光性基材2の裏面2bに対向する発光面25sが略均一に発光する面状発光体25が用いられる(図1参照)。また、本実施形態の加飾体1において、レーザー加工痕10は、バックライト11の消灯時には、その意匠面Sa側から視認することの難しい、極めて微小な孔や溝状に形成されている(例えば、直径0.05〜0.15mm程度、溝形状の場合は溝幅)。そして、本実施形態の加飾体1は、これにより、そのバックライト11の点灯によって、消灯時とは異なる意匠表現を演出することが可能になっている。
また、図3及び図4に示すように、本実施形態の加飾体1は、レーザー加工痕10を透過することによりオーバーコート層4が形成する意匠面Sa側(図3中、上側)に視認される光の強度(明るさ)が、その意匠面Saに沿って徐々に変化するグラデーション部30を備えている。
詳述すると、本実施形態の加飾体1において、グラデーション部30は、意匠面Sa側に視認される光の強度が変化する方向(図3中、左右方向)において、その互いに隣り合うレーザー加工痕10(10a〜10g)の間隔d(d1〜d6)を徐々に変化させることにより形成されている。
具体的には、例えば、図3中、左側から右側に向かって、各レーザー加工痕10a〜10gを透過することにより意匠面Sa側に視認される光の強度が強くなるグラデーション表現の場合には、これらの各レーザー加工痕10a〜10gの間隔d1〜d6が、同図中、左側から右側に向かって徐々に狭くなる(d1>d2>d3>d4>d5>d6)。また、反対に、図3中、右側から左側に向かって、意匠面Sa側に視認される光の強度が強くなるグラデーション表現の場合には、これらの各レーザー加工痕10a〜10gの間隔d1〜d6が、同図中、右側から左側に向かって徐々に狭くなる(d1<d2<d3<d4<d5<d6)。そして、これらの各レーザー加工痕10a〜10gの径X(Xa〜Xg)については、その光の強度が変化する方向(図3中、左右方向)において略一定の値となっている。
つまり、面状発光体25をバックライト11に用いることにより、透光性基材2(の裏面2b)に照射される光の強度は、そのグラデーション部30の全域に亘って略一定となる。従って、そのレーザー加工痕10が密に形成されている部分ほど、これらの各レーザー加工痕10を透過することにより意匠面Sa側に視認される光の強度は強くなる。そして、本実施形態の加飾体1は、これにより、良質なグラデーション表現を演出することが可能となっている。
次に、本実施形態の作用・効果について説明する。
(1)加飾体1は、透光性基材2と、この透光性基材2上に積層された非透光性のアンダーコート層3と、このアンダーコート層3上に積層された透光性のオーバーコート層4と、を備える。また、アンダーコート層3には、透光性基材2に照射された光を透過するレーザー加工痕10が設けられる。更に、加飾体1は、レーザー加工痕10を透過することによりオーバーコート層4が形成する意匠面Sa側に視認される光の強度が意匠面Saに沿って徐々に変化するグラデーション部30を備える。そして、このグラデーション部30においては、その光の強度が強くなる方向(例えば、図3中、左側から右側)に隣り合うレーザー加工痕10(10a〜10g)の間隔d(d1〜d6)が徐々に狭くなる(例えば、d1>d2>d3>d4>d5>d6)。
上記構成によれば、透光性基材2に対する光照射によって、そのレーザー加工痕10によりアンダーコート層3に描かれた文字や絵柄等の意匠を、そのオーバーコート層4が形成する意匠面Sa側に浮かび上がるように表示させることができる。そして、これにより、その透光性基材2に対する光照射の有無によって、異なる意匠表現を演出することができる。
また、隣り合うレーザー加工痕10の間隔dを徐々に変化させることにより粗密を設定する構成を採用することにより、そのレーザー加工痕10を形成する際におけるレーザー光の制御が容易になる。更に、グラデーション部30の設計段階において、その光の強弱を直感的にイメージすることができる。そして、これにより、簡素な構成にて、容易にグラデーション部30を形成することができる。
特に、例えば、水圧転写等の印刷技術を用いてアンダーコート層3とオーバーコート層4との間にグラデーション部30となる加飾層を形成する方法と比較した場合、再現性よく、より精緻な模様を形成することができるという工業的な利点がある。そして、このような印刷工程を省くことにより製造コストの低減を図ることができる。
(2)加飾体1は、車両用の内装部品20に用いられる。そして、そのバックライト11には、透光性基材2の裏面2bに対向する発光面25sが略均一に発光する面状発光体25が用いられる。
上記構成によれば、バックライト11の消灯/点灯により、例えば、昼夜で異なる意匠表現を演出することができる。更に、バックライト11に面状発光体25を用いることにより、その意匠面Sa側に視認される光のムラを抑えて、高い質感を確保することができる。そして、特に、グラデーション部30においては、より顕著な効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、アンダーコート層3は、黒色塗料を透光性基材2上に塗工することにより形成される。そして、オーバーコート層4は、このアンダーコート層3上に透明樹脂塗料を塗工するかたちで形成されることとした。しかし、これに限らず、アンダーコート層3は、黒色以外の非透光着色層であってもよい。また、オーバーコート層4は、着色透明層であってもよい。更に、着色透明素材を用いて透光性基材2を形成してもよい。尚、このような透光性基材2やオーバーコート層4の透明度については、その透光性を損なわない範囲において任意に変更してもよい。そして、例えば、樹脂成形(多色成形)により、これらの透光性基材2、アンダーコート層3及びオーバーコート層4を形成する構成であってもよい。
・上記実施形態では、レーザー加工痕10は、アンダーコート層3を貫通して透光性基材2の表面2aに到達(侵食)するかたちで形成されることとした。
しかし、これに限らず、図5に示す加飾体1Bのように、そのレーザー加工痕10がアンダーコート層3よりも下層に到達しない構成であってもよい。そして、透光性基材2に照射された光を透過するレーザー加工痕10であれば、必ずしもアンダーコート層3を貫通していなくともよい。
・また、透光性基材2とアンダーコート層3との間に中間層を有する構成であってもよい。
例えば、図6に示す加飾体1Cのように、その中間層40Cとして、透光性基材2とアンダーコート層3とを接着するアドヘッシブコート層(接着層)41を設ける構成としてもよい。これにより、その透光性基材2上に積層されたアンダーコート層3(及びオーバーコート層4)の安定性を高めることができる。
尚、図6に示す例では、アドヘッシブコート層41を貫通するかたちで、そのアンダーコート層3にレーザー加工痕10が形成されている。そして、この例においては、アドヘッシブコート層41もまた、透明樹脂材料(例えば、ポリカーボネート等)を用いて形成されているが、上記のように、レーザー加工痕10がアドヘッシブコート層41を貫通する構成である場合には、必ずしも透光性を有するものでなくともよい。
・更に、図7に示す加飾体1Dのように、透光性を有することを前提として、その中間層40Dを形成する構成であってもよい。
例えば、この中間層40Dが着色透明層42としての機能を有する構成であってもよい。これにより、レーザー加工痕10を透過して意匠面Sa側に視認される光に彩色を施すことができる。その結果、より多彩な意匠表現を演出することができる。
・また、中間層40Dが光散乱層43としての機能を有する構成であってもよい。これにより、上記実施形態のような面状発光体25を用いなくとも、そのアンダーコート層3に対して透光性基材2側から均一な光が当たるようにすることができる。その結果、その意匠面Sa側に視認される光のムラを抑えて、高い質感を確保することができる。そして、特に、グラデーション部30においては、より顕著な効果を得ることができる。
・更に、例えば、図8に示す加飾体1Eのように、透光性基材2の下層(裏面2b側)に、透光層50を形成する。そして、この透光層50が着色透明層52及び光散乱層53の少なくとも何れかの機能を有する構成としてもよい。
・また、上記のようなアドヘッシブコート層41、着色透明層42(52)、及び光散乱層43(53)は、任意に組み合わせて設けてもよい。そして、そのアンダーコート層3の下層に、着色透明層42(52)及び光散乱層43(53)を形成する位置についてもまた、任意に設定してもよい。
・上記実施形態では、グラデーション部30は、意匠面Sa側に視認される光の強度が変化する方向(図3中、左右方向)において、その互いに隣り合うレーザー加工痕10(10a〜10g)の間隔d(d1〜d6)を徐々に変化させることにより形成されることとした。
しかし、これに限らず、図9に示すように、グラデーション部30においては、その光の強度が強くなる方向に隣り合うレーザー加工痕10の径X(Xa〜Xg)が徐々に大きくなる構成を組み合わせてもよい。
具体的には、例えば、図3中、左側から右側に向かって、その意匠面Sa側に視認される光の強度が強くなるグラデーション表現の場合には、各レーザー加工痕10a〜10gの径Xa〜Xgが、同図中、左側から右側に向かって徐々に大きくなる(Xa<Xb<Xc<Xd<Xe<Xf<Xg)。そして、図3中、右側から左側に向かって、その意匠面Sa側に視認される光の強度が強くなるグラデーション表現の場合には、各レーザー加工痕10a〜10gの径Xa〜Xgが、同図中、右側から左側に向かって徐々に大きくなる構成にするとよい(Xa>Xb>Xc>Xd>Xe>Xf>Xg)。これにより、より多彩なグラデーション表現を演出することができる。
・グラデーション部30に形成するレーザー加工痕10の形状については、意匠面Sa側に視認される光の強度が変化する方向において、その隣り合うレーザー加工痕10の間隔d及び径Xを制御可能であれば、任意に変更してもよい。例えば、円孔でも、多角形状の孔であってもよく、三角溝や四角溝であってもよい。
・上記実施形態では、加飾体1は、車両用の内装部品20として、例えば、ドア21のインナパネル22や操作パネル23等に用いられることとした。
しかし、これに限らず、図10及び図11に示すように、ダッシュボード61やインストルメントパネル62、或いはセンターコンソール63等、その他の部位に用いられる車両用の内装部品20としての構成を有するものであってもよい。
・図4中には、グラデーション部30において視認される光の強度とレーザー加工痕の間隔dとの関係を直線的に変化するグラフで例示したが、曲線的に変化するものであってもよい。そして、図9において例示した光の強度とレーザー加工痕の径Xとの関係についてもまた、曲線的、或いは段階的に変化するものであってもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記透光性基材と前記アンダーコート層とを接着するアドヘッシブコート層を備えること、を特徴とする加飾体。これにより、その透光性基材上に積層されたアンダーコート層(及びオーバーコート層)の安定性を高めることができる。
(ロ)請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の加飾体を備える車両用内装部品。これにより、バックライトの消灯/点灯によって、例えば、昼夜で異なる意匠表現を演出することができる。
(ハ)前記透光性基材に対向する発光面を有するとともに該発光面が略均一に発光する面状発光体を備えること、を特徴とする車両用内装部品。これにより、その意匠面側に視認される光のムラを抑えて、高い質感を確保することができる。そして、特に、グラデーション部においては、より顕著な効果を得ることができる。
(ニ)透光性基材と、該透光性基材上に積層された非透光性のアンダーコート層と、該アンダーコート層上に積層された透光性のオーバーコート層と、前記アンダーコート層に設けられて前記透光性基材側に照射された光を透過するレーザー加工痕と、前記レーザー加工痕を透過することにより前記オーバーコート層が形成する意匠面側に視認される光の強度が前記意匠面に沿って徐々に変化するグラデーション部と、を備える加飾体の製造方法において、前記グラデーション部を形成する工程は、前記光の強度が強くなる方向に隣り合う前記レーザー加工痕の間隔が徐々に狭くなるように該各レーザー加工痕を形成する工程を含むこと、を特徴とする加飾体の製造方法。
1,1B,1C,1D,1E…加飾体、Sa…意匠面、Sb…裏面、2…透光性基材、2a…表面、2b…裏面、3…アンダーコート層、4…オーバーコート層、10(10a〜10g)…レーザー加工痕、d(d1〜d6)…間隔、X(Xa〜Xg)…径、11…バックライト、20…内装部品、21…ドア、22…インナパネル、23…操作パネル、25…面状発光体、25s…発光面、30…グラデーション部、40C,40D…中間層、41…アドヘッシブコート層、42…着色透明層、43…光散乱層、50…透光層、52…着色透明層、53…光散乱層、61…ダッシュボード、62…インストルメントパネル、63…センターコンソール63。

Claims (4)

  1. 透光性基材と、該透光性基材上に積層された非透光性のアンダーコート層と、該アンダーコート層上に積層された透光性のオーバーコート層と、を備えるとともに、前記アンダーコート層には、前記透光性基材に照射された光を透過するレーザー加工痕が設けられた加飾体であって、
    前記レーザー加工痕を透過することにより前記オーバーコート層が形成する意匠面側に視認される光の強度が前記意匠面に沿って徐々に変化するグラデーション部を備えるとともに、
    前記グラデーション部においては、前記光の強度が強くなる方向に隣り合う前記レーザー加工痕の間隔が徐々に狭くなる加飾体。
  2. 請求項1に記載の加飾体において、
    前記グラデーション部においては、前記レーザー加工痕を透過することにより前記オーバーコート層が形成する意匠面側に視認される前記光の強度が強くなる方向に隣り合う前記レーザー加工痕の径が徐々に大きくなること、を特徴とする加飾体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の加飾体において、
    前記アンダーコート層よりも下層に設けられた着色透明層を備えること、
    を特徴とする加飾体。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の加飾体において、
    前記アンダーコート層よりも下層に設けられた光散乱層を備えること、
    を特徴とする加飾体。
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