JP2020059963A - シングルパイル編地、及び靴内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、薄くて軽量であるにもかかわらず耐摩耗性に優れ、更に保水性及び吸水状態でのドライな触感にも優れ、靴内装用途に好適に使用できる編地を提供することである。【解決手段】合成繊維糸条を含むシングルパイル編地において、パイル部2を部分的に設け、更に、グランド部1の厚みを0.3〜2.0mm、パイル部の立毛長を0.5〜3.0mm、且つ平面視においてグランド部に対してパイル部が存在する領域の面積比を35〜80%に設定することによって、軽量でありながらも、優れた耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感を備えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、薄くて軽量であるにもかかわらず耐摩耗性に優れ、更に保水性及び吸水状態でのドライな触感にも優れるシングルパイル編地に関する。また、本発明は、当該シングルパイル編地を使用した靴内装材に関する。
スポーツウェア用途、防水シーツ等の介護用品用途、靴内装用途(靴の内張り、中敷等)等に使用される素材には、蒸れを防ぐために、吸水した水分を維持する特性(即ち、保水性)を高めるためことが求められており、従来、保水性を高めた素材について様々な検討がなされている。例えば、特許文献1には、ポリアクリル酸ナトリウムを繊維化した超高吸水繊維と、特定の酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊維との混繊シートからなる芯層に対して不織布を被覆した吸湿緩衝材が、優れた保水性を有することが報告されている。
一方、近年、消費者の要求性能の高まりを受けて、快適性をより一層高めた素材の開発が要求されている。特に、靴内装用途に使用される編地では、軽量であることに加えて、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感が良好であることがより高度に求められており、これらの特性全てを十分に満足できる編地の開発が望まれている。
しかしながら、編地を軽量にするには、厚みを小さくすることが必要になるが、従来の編地の厚みを小さくすると、耐摩耗性や保水性が不十分になるため、靴内装用途で要求される特性全てを十分に満足させることができないのが現状であった。
特開平8−118524号公報
本発明の目的は、薄くて軽量であるにもかかわらず耐摩耗性に優れ、更に保水性及び吸水状態でのドライな触感にも優れ、靴内装用途に好適に使用できる編地を提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、合成繊維糸条を含むシングルパイル編地において、パイル部を部分的に設け、更に、グランド部の厚みを0.3〜2.0mm、パイル部の立毛長を0.5〜3.0mm、且つ平面視において前記グランド部に対して前記パイル部が存在する領域の面積比を30〜80%に設定することによって、軽量でありながらも、優れた耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感を備えることができ、靴内装用途に適した特性を具備し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 合成繊維糸条を含むシングルパイル編地であって、
編物組織で形成されたグランド部と、
前記グランド部の一方面において部分的に設けられたパイル部とを含み、
前記グランド部の厚みが0.3〜2.0mmであり、
前記パイル部の立毛長が0.5〜3.0mmであり、
平面視において、前記グランド部に対して前記パイル部が存在する領域の面積比が30〜80%である、シングルパイル編地。
項2. パイル密度が50個/cm2以上である、項1に記載のシングルパイル編地。
項3. 前記パイル部を構成する糸条が単糸2.0〜5.0dtex、且つ捲縮率が20%以上の捲縮糸である、項1又は2に記載のシングルパイル編地。
項4. 前記グランド部を構成する糸条が異形断面糸である、項1〜3のいずれか1項に記載のシングルパイル編地。
項5. 前記異形断面糸の単糸繊度が0.5〜5.0dtexである、項4に記載のシングルパイル編地。
項6. 前記異形断面糸が捲縮糸である、項4又は5に記載のシングルパイル編地。
項7. 前記パイル部が部分的に設けられている面側の、JIS 1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」の「8.19摩耗強さ及び摩擦変色性」に規定されている「F−2法(研磨紙法)」に準じて測定される磨耗強さが500回以上である、項1〜6のいずれか1項に記載のシングルパイル編地。
項8. 下記の試験条件で求められる逆戻り水分率(GS)が20%以下である、項1〜7の何れか1項に記載のシングルパイル編地。
<試験条件>
シングルパイル編地を裁断した試料(タテ10cm×ヨコ5cm)の中央部に、当該試料と同じ質量となる量の蒸留水を滴下して5分間放置する。その後、蒸留水が滴下された試料の上に、当該試料と同形状の濾紙2枚を重ねて置き、その上から試料全体に150g/cm2(14.7kPa)の圧力がかかるように圧縮荷重を5秒間加える。次いで、濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量を測定し、下記算出式に従って逆戻り水分率(GS)を求める。
GS(%)=(M2/M1)×100
M1:試料に添加した蒸留水の質量
M2:濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量
項9. 項1〜8のいずれか1項に記載のシングルパイル編地を含む、靴内装材。
本発明のシングルパイル編地は、薄くて軽量であるにもかかわらず、耐摩耗性に優れている。限定的な解釈を望むものではないが、本発明のシングルパイル編地は、以下に説明する機構によって、優れた耐摩耗性を獲得できていると考えられる。本発明のシングルパイル編地は、部分的に設けられた特定の構成のパイル部によって、クッション性を発現し、当該クッション性によって外部からの衝撃を吸収し易くなっている。また、パイル部は、糸条の立毛で形成されているため、柔軟性があり、外部からの応力を受けてもダメージを軽減させることができる。これにより、外部からの衝撃を効果的に分散でき、優れた耐磨耗性が獲得される。
また、本発明のシングルパイル編地は、保水性の点でも優れている。限定的な解釈を望むものではないが、本発明のシングルパイル編地は、以下に説明する機構によって、優れた保水性を獲得できていると考えられる。本発明のシングルパイル編地は、所定の面積比となるように部分的に設けられた特定の構成のパイル部によって、外部の水分(汗等)を吸収し、一時的に保水する。その後、吸収された水分はグランド部のニードルループに移水し、グランド部のニードルループで吸水保持する。パイル部分はグランド部に比べて繊維密度が低いことから、パイル部分の水分は、繊維密度の大きいグランド部のニードルループに移動して保持され易くなり、優れた保水性が獲得される。
更に、本発明のシングルパイル編地では、水分の多くはグランド部で保持され、パイル部分における水分保持量が少なるたるため、汗等を吸収して吸水状態になっても、ドライな触感を呈することができる。そのため、本発明のシングルパイル編地を、例えば靴の内装材として使用すると、優れた使用感を備えさせることができる。
また、本発明のシングルパイル編地は、部分的に設けられたパイル部に基づいて保温性や風合いが良好になる。更に、本発明のシングルパイル編地は、合成繊維糸条のみでも形成できるため、良好な速乾性や形状追随性を備えることもできる。
本発明のシングルパイル編地の断面の一例を示す模式図である。 本発明のシングルパイル編地に用いられる異形断面糸の横断面形状(長さ方向に対して垂直方向の断面の形状)の一例を示す模式図である。 Aは、実施例1〜5、8〜11及び比較例1〜4のシングルパイル編地で採用した組織図である。Bは、実施例6のシングルパイル編地で採用した組織図である。Cは、実施例7のシングルパイル編地で採用した組織図である。Dは、比較例5のシングルパイル編地で採用した組織図である。Dは、比較例6のシングルパイル編地で採用した組織図である。
本発明の編地は、合成繊維糸条を含むシングルパイル編地であって、編物組織で形成されたグランド部と、前記グランド部の一方面において部分的に設けられたパイル部とを含み、前記グランド部の厚みが0.3〜2.0mmであり、前記パイル部の立毛長が0.5〜3.0mmであり、且つ平面視において前記グランド部に対して前記パイル部が存在する領域の面積比が30〜80である、ことを特徴とする。以下、本発明の編地について詳述する。
[構造]
本発明の編地は、編物組織で形成されたグランド部1の一方面に、1個以上のパイルを有するパイル部2が部分的に設けられた構造になっている。本発明の編地の断面模式図の一例を図1に示す。
[グランド部]
本発明の編地において、グランド部は、編物組織で形成されており、パイル部を支持する地組織として機能する部位である。
本発明の編地において、グランド部の厚みは0.3〜2.0mmである。このようにグランド部を薄くすることによって、本発明の編地を軽量にすると共に、ソフトな触感の風合いにすることが可能になっている。また、本発明の編地では、このようにグランド部が薄いにもかかわらず、特定の構成のパイル部が設けられていることにより、優れた耐摩耗性を具備することができるように構成されている。軽量性、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感をバランスよく向上させるという観点から、グランド部の厚みとして、好ましくは0.4〜1.5mm、更に好ましくは0.5〜1.5mm、特に好ましくは0.5〜0.7mmが挙げられる。
[パイル部]
本発明の編地において、パイル部は、グランド部の一方面において部分的に設けられており、グランド部から立毛している糸条によって形成されている領域である。
本発明の編地において、パイル部の立毛長は0.5〜3.0mmである。パイル部が、このような立毛長を満たすことによって、適度なクッション性による摩擦軽減作用が発現し、優れた耐摩耗性を備えさせることが可能になる。また、このような立毛長を満たすことによって、パイル部で吸水した水分をグランド部に移行させ易くすると共に、グランド部に移行した水分と、本発明の編地のパイル部側表面との距離を十分に保つことができるので、本発明の編地が汗等を吸水した状態でパイル部側表面に人体(手肌)と接触したても、ドライな触感を呈させることができる。耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感をより一層向上させるという観点から、パイル部の立毛長として、好ましくは0.6〜2.5mm、更に好ましくは0.8〜1.5mmが挙げられる。なお、本発明において、パイル部の立毛長とは、立毛している糸条(パイル)の起点となるグランド部から立毛している糸条の頂点までの長さである。
本発明の編地において、グランド部の厚みに対するパイル部の立毛長の比率(パイル部の立毛長/グランド部の厚み)については、グランド部の厚みとパイル部の立毛長が前述する範囲を充足することを限度として特に制限されないが、軽量性、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感をバランスよく向上させるという観点から、好ましくは0.5〜4.5、更に好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜3が挙げられる。
本発明の編地において、パイル密度については特に制限さないが、例えば、50個/cm2以上が挙げられる。パイル部がこのようなパイル密度を有することにより、より一層優れた耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感を備えさせることが可能になる。パイル部のパイル密度として、好ましくは50〜300個/cm2、更に好ましくは60〜250個/cm2、特に好ましくは65〜120個/cm2が挙げられる。なお、本明細書において、パイル密度とは、本発明の編地(パイル部が設けられていない領域も含む全領域)の単位面積(1cm×1cm)当たりのパイルの個数であり、本発明の編地の表面の拡大写真を撮影し、撮影した表面において3cm×3cmの領域をランダムに5カ所選択して、存在するパイル個数をカウントし、1cm2当たりのパイル個数を求め、5カ所の平均値を算出することにより求められる値である。
本発明の編地において、パイル部は、グランド部の一方面において部分的に設けられる。即ち、本発明の編地をパイル部が設けられている面側の平面視形状において、パイル部が設けられている領域(以下、パイル部存在領域)と、パイル部が設けられておらずグランド部が露出している領域(以下、パイル部非存在領域)とが存在する。このようにパイル部をグランド部上に部分的に設けることによって、本発明の編地のパイル部側表面に、パイル部存在領域を凸部、パイル部非存在領域を凹部とする凹凸構造が形成される。このような凹凸構造によって、パイル部側表面に人体(手肌)が接触した際に実質的な接触面積が少なくなり、更にパイル部側表面における面方向の通気性が向上するので、本発明の編地が汗等を吸水した状態であっても、優れたドライな触感を呈させることが可能になる。
パイル部の形状については、特に制限されないが、好適な例として、パイル部が設けられている面側の平面視形状において、複数のパイル部が、多角形(長方形、正方形、三角形、六角形等)、円形、楕円形、雲形等の任意の形状で相互に連通することなく島状で点在する形状;複数の線状のパイル部が同方向に並んで配されているストライプ状;複数の線状のパイル部が縦方向と横方向に交差するように配されている格子状等が挙げられる。
パイル部が、任意の形状の島状で点在する場合、島状のパイル部が縦横に均一に配列していることが望ましい。また、パイル部が、任意の形状の島状で点在する場合、1つのパイル部の最小幅としては、例えば、1mm以上、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは1〜4mmが挙げられる。また、パイル部が、任意の形状の島状で点在する形状の場合、1つのパイル部の面積としては、例えば、0.5〜2mm2、好ましくは0.5〜1.5mm2、更に好ましくは0.5〜1mm2が挙げられる。より具体的には、パイル部が島状に点在する場合であれば、当該パイル部の形状の好適な例として、縦1〜10mm、好ましくは1〜7mm、更に好ましくは1〜5mmであり、且つ横1〜10mm、好ましくは1〜8mm、更に好ましくは1〜6mmである四角形が挙げられる。
なお、本発明において、島状で点在する形状のパイル部の最小幅は、以下の方法で求められる値である。
(1)先ず、測定対象となる島状のパイル部の端部に外接し、且つ当該パイル部を横断しない第1外接線を引く。
(2)次に、前記第1外接線と並行方向で、前記パイル部の他の端部に外接し、且つ当該パイル部を横断しない第2外接線を引く。
(3)前記第1外接線と第2外接線の距離を「パイル部の幅」とする。
(4)測定対象となる島状のパイル部について、選択する端部を変えて前記手順で「パイル部の幅」を測定する。
(5)測定対象となる島状のパイル部について、測定された「パイル部の幅」の値の内、最小のものを「パイル部の最小幅」とする。
パイル部が線状でストライプ状を形成する場合、当該パイル部の線幅としては、例えば、0.5mm以上、好ましくは0.5〜5mm、更に好ましくは1〜4mmが挙げられる。
パイル部が線状で格子状を形成する場合、当該パイル部の線幅としては、例えば、0.5mm以上、好ましくは0.5〜5mm、更に好ましくは1〜4mmが挙げられる。
また、本発明の編地は、平面視において、前記グランド部に対して前記パイル部が存在する領域(パイル部を形成している糸条によってグランド部が視認できなくなっている領域)の面積比が30〜80%である。平面視において、パイル部がこのような面積比で存在することにより、耐摩耗性と、吸水状態でのドライな触感を良好にすることが可能になる。耐摩耗性及び吸水状態でのドライな触感をより一層向上させるという観点から、前記面積比として、好ましくは40〜80%、更に好ましくは45〜77%、特に好ましくは50〜60%が挙げられる。前記面積比は、本発明の編地の表面の拡大写真を撮影し、撮影した表面において3cm×3cmの領域をランダムに5カ所選択して、全表面積に対してパイル部が存在している領域の面積の割合を求め、5カ所の平均値を算出することにより求められる値である。なお、前記面積比は、平面視において前記パイル部が存在する領域の割合を算出することによって求められる値であり、実際のシングルパイル編地では、パイルの膨らみ等があるため、前記面積比は、組織図から算出されるパイル部領域とは必ずしも一致するとは限らない。
[構成糸条]
本発明の編地は、合成繊維糸条を用いて形成される。このように合成繊維糸条を使用することにより、軽量性を実現できることに加え、優れた速乾性、クッション性、及び形状追随性を備えさせることも可能になる。本発明の編地は、パイル部及びグランド部の双方が合成繊維糸条のみで形成されていることが好ましいが、パイル部及び/又はグランド部において、合成繊維糸条と天然繊維糸条が併用されて形成されていてもよい。
本発明の編地に使用される合成繊維糸条の種類については、特に制限されないが、例えば、芳香族ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、生分解性合成繊維等が挙げられる。芳香族ポリエステル系繊維としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシエトキシベンゾエート、ポリエチレンナフタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等のポリエステル繊維;これらのポリエステルに、イソフタル酸、スルホイソフタル酸成分と、プロピレングリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール等の第3グリコール成分とを共重合した共重合ポリエステル繊維等が挙げられる。また、ポリアミド系繊維としては、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロン等から形成された繊維が挙げられる。ポリオレフィン系繊維としては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等から形成された繊維が挙げられる。生分解性合成繊維としては、具体的には、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリ乳酸等から形成された繊維が挙げられる。これらの合成繊維糸条の中でも、好ましくは芳香族ポリエステル系繊維が挙げられる。
本発明の編地において、パイル部を形成する合成繊維糸条は、捲縮糸(仮撚加工が施された捲縮糸)であることが好ましい。パイル部を捲縮糸で形成することにより、速やかに吸水し一時的に多くの水分を保水する能力を高め、更に、クッション性を付与して外部からの衝撃を吸収し易くすると共に、外部からの応力によってパイル部が受けるダメージを軽減させることができる。そのため、捲縮糸で形成されたパイル部を有する場合には、保水性及び耐磨耗性をより一層向上させることが可能になる。
前記捲縮糸の捲縮率については、特に制限されないが、例えば、20%以上、好ましくは30%以上、更に好ましくは40%以上が挙げられる。このような捲縮率を有することにより、パイル部の嵩高性を良好にすることが可能になる。また、前記捲縮糸の捲縮率の上限値は、特に制限されないが、より優れた吸水性とクッション性とを両立させる上で、通常70%以下であればよく、60%以下が好ましくは、50%以下が更に好ましい。
本発明において、捲縮率は、以下の方法により求められる値である。先ず、枠周1.125mの検尺機を用いて巻き数5回で、測定対象となる糸条をカセ取りした後、カセを室温下フリー状態でスタンドに一昼夜吊り下げる。次に、カセに0.000147cN/dtexの荷重を掛けたまま沸騰水中に投入し30分間湿熱処理する。その後、カセを取り出し、水分を濾紙で軽く取り、室温下で30分間放置する。そして、カセに0.000147cN/dtexの荷重及び0.00177cN/dtex(軽重荷)を掛け、長さXを測定する。続いて、0.000147cN/dtexの荷重は掛けたまま、軽重荷に代えて0.044cN/dtexの荷重(重荷重)を掛け、長さYを測定する。その後、捲縮率(%)=(Y−X)/Y×100なる式に基づき、算出する。捲縮率の測定は、糸条の5本について行い、それぞれの平均をその糸条の捲縮率とする。
パイル部を形成する合成繊維糸条の繊度については、特に制限されないが、例えば、単糸繊度が0.5〜5.0dtexであり、総繊度が56〜500dtexであることが好ましい。このような繊度を有することにより、ソフトな触感の風合いにすると共に、パイル部のヨレ又はカラミ等の欠陥を抑制して品位低下を防ぐことが可能になる。
本発明の編地において、パイル部を形成する合成繊維糸条の質量としては、例えば、本発明の編地を構成する全繊維の質量の内、90質量%以下、好ましくは20〜85質量%、更に好ましくは35〜80質量%を占めていることが挙げられる。パイル部を形成する合成繊維糸条の質量が前記範囲を満たすことにより、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感を、より一層向上させることができる。
また、本発明の編地において、グランド部を形成する合成繊維糸条の単繊維の横断面形状(長さ方向に対して垂直方向の断面の形状)は、異形断面であることが好ましい。このよう異形断面の単繊維を含む合成繊維糸条(異形断面糸)でグランド部を形成することにより、パイル部で吸水されて移動してきた水分を、異形断面の繊維により具現される毛細管現象を利用して繊維間空隙に吸水し、速やかに拡散させることができる。更に、パイル部に捲縮糸を用いると共に、グランド部に異形断面を含む合成繊維糸条を用いることで、グランド部で吸水保持された水分が、パイル部に逆戻りするのを抑制し、保水性を相乗的に向上させることも可能になる。
本発明において、「異形断面」とは、丸断面以外の断面形状を指す。異形断面としては、例えば、扁平断面、略三角形、四角形、五角形等の多角形断面、くさび形断面、矢形断面、あるいは略C型、H型、I型、W型等のアルファベット文字を象った断面が挙げられる。
これらの異形断面の中でも、保水性をより一層向上させるという観点から、好ましくは扁平断面が挙げられる。本発明において、「扁平断面」とは、断面形状の扁平度が1〜5、好ましくは1.2〜2.8であることを指す。扁平度は、測定対象となる一条の構成フィラメントの全本数について、下記式に従って扁平度を求め、その平均値を算出することによって得られる値である。
扁平度=(繊維横断面の長軸方向の長さ)/(繊維横断面の短軸方向の長さ)
前記扁平断面の形状としては、特に限定されるものではないが、好適な例として、外周部(当該断面の外形)に1個以上の凸部を有するものが挙げられる。当該凸部の数については、例えば1〜6個、好ましくは1〜4個、更に好ましくは1又は2個が挙げられる。扁平断面の形状の一例として、図2に示す形状が挙げられる。図2の(イ)、(ロ)、及び(ニ)は、外周部に1個の凸部を有している例であり、図2の(ハ)は、外周部に2個の凸部を有している例である。このように外周部に1個以上の凸部を有する扁平断面の単繊維を含む合成繊維糸条を使用することにより、繊維間に微細な間隙を形成でき、吸水した水分を拡散させる作用をより一層向上させ、更に乾燥性を高めることも可能になる。
なお、異形断面の単繊維を有する合成繊維糸条は、従来公知の方法によって製造することができる。例えば、溶融紡糸時に直接に異形断面が得られる紡糸口金を使用したり、分割型複合繊維を機械的方法や化学的方法(染色加工時のアルカリ処理等)で分割したりすることにより、所望の異形断面形状の単繊維を有する合成繊維糸条を得ることができる。
グランド部を形成する合成繊維糸条の繊度については、特に制限されないが、例えば、単糸繊度が0.5〜5.0dtexであり、総繊度が33〜220dtexであることが好ましい。このような繊度を有することにより、グランド部のヨレ又はカラミ等の欠陥を抑制して品位低下を防ぎつつ、毛細管現象による水分の移動拡散性を高め、更に肌触りがよいソフトな風合いにすることができる。更に、このような繊度を有することによって、グランド部のループ密度が低くなり過ぎないように設定できるので、十分な水分の保持性能を付与し、より一層優れた保水性を備えさせることもできる。
また、グランド部を形成する合成繊維糸は、長繊維糸条であることが好ましく、特に少なくとも2種以上の単糸繊度の異なる単繊維が混繊されてなる長繊維糸条であることが好ましい。例えば、単糸繊度の異なる2種の単繊維が混繊されてなる長繊維糸条の場合であれば、2種の単繊維の単糸繊度が0.5〜5.0dtexの範囲内であり、且つ2種の単繊維の単糸繊度の差が1.5dtex以上であることが好ましい。このような長繊維糸条を使用することにより、保水性をより一層高め、更に速乾性を向上させることも可能になる。
また、グランド部を形成する合成繊維糸条は、捲縮糸であることが好ましい。グランド部を捲縮糸で形成する場合(特に、異形断面形状の単繊維を有する捲縮糸で形成する場合)には、保水性をより一層向上させ、更にパイルの可動性(パイルが立った状態や倒れた状態に変動し易い特性)を良好にすることもできる。
グランド部を形成する合成繊維糸条が捲縮糸である場合、当該捲縮糸の捲縮率については、特に制限されないが、例えば、25%以上、好ましくは40%以上が挙げられる。また、当該捲縮糸の捲縮率の上限値については、特に制限されないが、例えば、70%以下、好ましくは65%以下が挙げられる。
本発明の編地において、グランド部を形成する合成繊維糸条の質量としては、例えば、本発明の編地を構成する全繊維の質量の内、10質量%以上、好ましくは15〜80質量%、更に好ましくは20〜65質量%を占めていることが挙げられる。グランド部を形成する合成繊維糸条の質量が前記範囲を満たすことにより、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感を、より一層向上させることができる。
[編組織]
本発明の編地の編組織は、表面にパイル部を形成できるシングルパイル組織であることを限度として特に制限されないが、ツイル組織、ボーダー組織、ジャガード組織等が挙げられる。これらのシングルパイル組織は、公知の編機で製編することができる。
また、前述するグランド部とパイル部を具備させて本発明の編地を製編するには、例えば、編機条件として、シンカーの長さを0.6〜3.2mm程度に設定すればよい。
[耐摩耗性]
本発明の編地の一つの特徴として、優れた耐摩耗性を有する点がある。本発明の編地が有する耐摩耗性の程度については、特に制限されないが、例えば、JIS 1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」の「8.19摩耗強さ及び摩擦変色性」に規定されている「F−2法(研磨紙法)」に準じて測定された磨耗強さが、500回以上、好ましくは700回以上、特に好ましくは1000回以上であることが挙げられる。なお、当該磨耗強さは、表面(パイル部が設けられている面)側を測定面として求められる値である。
[保水性]
本発明の編地の一つの特徴として、優れた保水性を有する点がある。保水性とは、一旦編地に浸透してグランド部に吸収された水分が、容易には表面(パイル部)に滲み出してこない特性である。
本発明の編地が有する保水性の程度については、特に制限されないが、例えば、以下の試験条件で求められる逆戻り水分率(GS)が、20%以下、好ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下が挙げられる。
<試験条件>
シングルパイル編地を裁断した試料(タテ10cm×ヨコ5cm)をパイル部が設けられている面が上になるように置いて、その中央部に、当該試料と同じ質量となる量の蒸留水を滴下して5分間放置する。その後、蒸留水が滴下された試料の上に、当該試料と同形状の濾紙2枚を重ねて置き、その上から試料全体に150g/cm2(14.7kPa)の圧力がかかるように圧縮荷重を5秒間加える。次いで、濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量を測定し、下記算出式に従って逆戻り水分率(GS)を求める。当該逆戻り水分率の測定は、20℃、相対湿度65%の雰囲気で行われる。
GS(%)=(M2/M1)×100
M1:試料に添加した蒸留水の質量
M2:濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量
[用途]
本発明の編地の用途については、特に制限されないが、例えば、靴の内装材(靴の内張り、中敷(インソール)等)、靴の外装材、衣料(シャツ、インナー、アウター、スポーツウェア、レディースウェア、ユニフォーム等)、帽子、テント、カーテン、傘、水着、かばん等の用途が挙げられる。
これらの中でも、靴の内装材(特に、靴の中敷)は、軽量性、耐摩耗性、保水性、及び吸水状態でのドライな触感に関する性能が、とりわけ強く求められる用途であり、本発明の編地の用途として特に好適である。
例えば、本発明の編地を靴の中敷(インソール)に使用する場合であれば、合成樹脂などで形成された中敷本体部の表面(足と接する面側)に、本発明の編地を、接着剤によって接着したり、縫い付けたりすればよい。
以下、実施例によって本発明を詳しく説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
1.測定・価方法
以下の実施例、比較例における測定及び評価は下記の方法で行った。
(1)表面におけるパイル部の立毛長
KEYENCE社製 デジタルマイクロスコープ「VHX−900」を用い、編地を裁断した断面の拡大写真(100倍)を撮影した。撮影した断面表面においてランダムに5箇所のパイル部を選択して、グランド部からの高さを測定し、それらの平均値を算出し、パイル部の立毛長とした。
(2)パイル密度
KEYENCE社製 デジタルマイクロスコープ「VHX−900」を用い、パイル部が設けられている側の表面について拡大写真(20倍)を撮影した。撮影した表面において3cm×3cmの領域をランダムに5カ所選択して、存在するパイルの個数をカウントし、1cm2当たりのパイル個数を求め、5カ所の平均値を算出し、パイル密度とした。
(3)グランド部の厚み
KEYENCE社製 デジタルマイクロスコープ「VHX−900」を用い、編地を裁断した断面の拡大写真(100倍)を撮影し、得られた拡大写真を用いてグランド部の厚みを測定した。
(4)平面視においてグランド部に対してパイル部が存在する領域の面積比(パイル部存在領域の割合)
KEYENCE社製 デジタルマイクロスコープ「VHX−900」を用い、パイル部が設けられている側の表面について拡大写真(1倍)を撮影した。撮影した表面において3cm×3cmの領域をランダムに5カ所選択して、全表面積に対してパイル部が存在している領域の面積の割合を求め、5カ所の平均値を算出し、パイル部存在領域の割合とした。
(5)捲縮率
捲縮率は、以下の方法により測定して得た。まず、枠周1.125mの検尺機を用いて巻き数5回で糸条をカセ取りした後、カセを室温下フリー状態でスタンドに一昼夜吊り下げた。次に、カセに0.000147cN/dtexの荷重を掛けたまま沸水中に投入し30分間湿熱処理した。その後、カセを取り出し、水分を濾紙で軽く取り、室温下フリー状態で30分間放置した。そして、カセに0.000147cN/dtexの荷重及び0.00177cN/dtex(軽重荷)を掛け、長さXを測定した。続いて、0.000147cN/dtexの荷重は掛けたまま、軽重荷に代えて0.044cN/dtexの荷重(重荷重)を掛け、長さYを測定した。その後、捲縮率(%)=(Y−X)/Y×100なる式に基づき、算出した。捲縮率の測定は、糸条の5本について行い、それぞれの平均をその糸条の捲縮率とした。
(6)耐摩耗性(磨耗強さ)
JIS 1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」の「8.19摩耗強さ及び摩擦変色性」に規定されている「F−2法(研磨紙法)」に準じて、ユニフォーム形摩耗試験機(シーファー式)(大栄科学精器製作所社製)を用いて測定した。具体的には、先ず、編地から直径約7cmの試験片を5枚採取した。次いで、直径2.5cmの摩擦面を有する試料取付台に前記試料を取り付け、22.3Nの引張荷重で試験片に均一な張力を加えた。摩擦子には日本研紙株式会社製サンド・ペーパー(P1000 C−Cw)を用い、4.45Nの押圧荷重で試験片を多方向に摩擦して試験片が破壊したときの回数を測った。5回の平均値を算出し、磨耗強さとした。なお、当該磨耗強さの測定では、パイル部が設けられている面側を測定面とした。
(7)保水性
編地からタテ10cm×ヨコ5cmの大きさに裁断したものを試料として準備した。試料の質量(Ma)を測定した。別途、濾紙(東洋濾紙株式会社製、ADVANTEC No.2)を試料と同じ大きさに裁断したもの2枚を用意し、その2枚の合計質量(Mb)を測定した。試料の中央部に、試料と同じ質量(Ma)の蒸留水をシリンジより滴下した。5分間放置後、前記2枚の濾紙を試料の上に覆うように重ねて置き、その上から試料全体に150g/cm2(14.7kPa)の圧力がかかるように圧縮荷重を5秒間加えて、加圧により編地表面に逆戻りした水分を濾紙に吸水させ、吸水した濾紙2枚の合計質量(Mc)を測定した。濾紙2枚が吸水した蒸留水の質量(Mc−Mb)を求め、以下の式に従って、逆戻り水分率(GS)を求めた。なお、本測定は、20℃、相対湿度65%の雰囲気で行った。
GS(%)=(M2/M1)×100
M1:試料に添加した蒸留水の質量(=Ma
M2:濾紙2枚が吸水した蒸留水の質量(Mc−Mb
(8)官能評価
<吸水状態でのドライな触感>
シングルパイル編地からタテ10cm×ヨコ5cmの大きさに裁断したものを試料として準備した。試料の質量(Ma)を測定した。試料の中央部に、試料と同じ質量(Ma)の蒸留水をシリンジより滴下した。5分間放置後、滴下した箇所を中心に手のひらでやや強めに押さえ、以下の判定基準に従って、吸水状態でのドライな触感の程度を評価した。
(吸水状態でのドライな触感の程度の判定基準)
◎:濡れを感じず、水分が手に全くつかない。
○:濡れは感じないが、水分が僅かに手につくのが目視できる。
△:濡れを感じ、かなりの水分が手につくのが目視できる。
×:軽く触れるだけで手に水分がつき、押さえるとベトベトする。
<靴の中敷きに使用した際の風合い>
合成樹脂で成型したインソール本体(靴の中敷き本体)と、同形状となるように、シングルパイル編地を裁断した。次いで、インソール本体の表面に、接着剤を用いて裁断したシングルパイル編地を貼付し、シングルパイル編地が貼付された中敷きを製造した。得られた中敷きについて、シングルパイル編地を貼付した側を触った際の風合いについて以下の基準で評価した。
◎:風合いがソフトで非常に優れる。
○:風合いがソフトで良好である。
△:風合いが普通である。
×:風合いが粗硬である。
2.シングルパイル編地の製造
(実施例1)
パイル部を形成する糸条としてポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、84デシテックス/36フィラメント、捲縮率45.2%)を使用した。
また、グランド部を形成する糸条として異形断面ポリエステル加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエース(商標名)」;73デシテックス/44フィラメント;捲縮率49.5%;最小単糸繊度2.0デシテックス、最大単糸繊度4.6デシテックス、横断面の外周部に1個又は2個の凸部がある異形断面(扁平度の平均値1.6)の単糸を使用)を使用した。
30”*28G(編み機の釜径30インチ、編み機の針密度28G)のシングルパイル丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)を用いて、シンカーの長さを1.2mmに設定して、パイル編成組織にて編物を製編した。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は45.3質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は54.7質量%の割合であった。
なお、パイル部の形状は、図3のAに示す組織図を1ユニットとして、当該ユニットを縦及び横に配置することにより、独立した四角形(縦2mm、横3mm)のパイル部が縦横に配列している島状に設定した。なお、図3のAは、パイル部が設けられた側の平面視形状である。図3のAにおいて、1個のパイル部2内では、X軸方向に3つのパイル、及びY軸方向に4つパイルが整列しており、合計12個のパイルが存在している。
得られた編物に対し、サーキュラー染色試験機(日阪製作所製、CUT−T−S型)にて、界面活性剤(日華化学株式会社製、サンモールFL)を1g/Lの濃度で使用して、浴比1:25で80℃、30分間のリラックス精練を行った。次いで、上記と同じサーキュラー染色試験機にて、染色助剤(酢酸)を0.2ml/L、均染剤(日華化学株式会社製、ニッカサンソルトSN−130)を0.5g/L含む処理液で、130℃、30分間処理することにより、染色及び吸水加工を行った。その後、仕上げセットを行ない、シングルパイル編地を得た。
(実施例2)
実施例1で用いた編機30”*28Gのシングルパイル丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)のシンカーを3.0mmに変更したこと以外は実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は51.8質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は48.2質量%の割合で使用した。
(実施例3)
30”*28Gのシングルパイル丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)のシンカーを0.6mmに変更したこと以外は実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は39.3質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は60.7質量%の割合であった。
(実施例4)
パイル編機を30”*20G(編み機の釜径30インチ、編み機の針密度20G)に変更したこと、パイル部を形成する糸条としてポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、167デシテックス/48フィラメント、捲縮率47.6%)に変更したこと、及び、グランド部を形成する糸条として異形断面ポリエステル加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエース(商標名)」;73デシテックス/44フィラメント;捲縮率49.5%;最小単糸繊度2.0デシテックス、最大単糸繊度4.6デシテックス、横断面の外周部に1個又は2個の凸部がある異形断面(扁平度の平均値1.6)の単糸を使用)を2本引き揃えたもの(捲縮率49.5%)を使用したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は42.2質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は57.8質量%の割合であった。
(実施例5)
グランド部を形成する糸条を異繊度異形断面ポリエステル加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエース(商標名)」;36デシテックス/22フィラメント;捲縮率49.5%;最小単糸繊度1.0デシテックス、最大単糸繊度2.5デシテックス、横断面の外周部に1個又は2個の凸部がある異形断面(扁平度の平均値1.6)の単糸を使用)を用いたこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は69.8質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は30.2質量%の割合であった。
(実施例6)
パイル部の形状を変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は45.0質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は55.0質量%の割合であった。
パイル部の形状は、具体的には、図3のBに示す組織図を1ユニットとして、当該ユニットを縦及び横に配置することにより、帯状のパイル部が整列したストライプ状に設定した。なお、図3のBは、パイル部が設けられた側の平面視形状である。図3のBにおいて、1個のパイル部2内では、X軸方向に3つのパイル、及びY軸方向に6つパイルが整列しており、合計18個のパイルが存在している。
(実施例7)
パイル部の形状を変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は45.4質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は54.6質量%の割合であった。
パイル部の形状は、具体的には、図3のCに示す組織図を1ユニットとして、当該ユニットを縦及び横に配置することにより、独立した四角形のパイル部が縦横に配列している島状に設定した。なお、図3のCは、パイル部が設けられた側の平面視形状である。図3のCにおいて、1個のパイル部2内では、X軸方向に2つのパイル、及びY軸方向に4つパイルが整列しており、合計8個のパイルが存在している。
(実施例8)
グランド部を形成する糸条を丸断面ポリエステル加工糸(84デシテックス/36フィラメント)に変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は46.1質量%、及びグランド部を形成する糸条(丸断面ポリエステル加工糸)は53.9質量%の割合であった。
(実施例9)
パイル部を形成する糸条をポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、84デシテックス/36フィラメント、捲縮率25%)に変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は44.9質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は55.1質量%の割合であった。
(実施例10)
パイル部を形成する糸条をポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、60デシテックス/12フィラメント、捲縮率45.2%)に変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は38.8質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は61.2質量%の割合であった。
(実施例11)
パイル部を形成する糸条をポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、60デシテックス/144フィラメント、捲縮率45.2%)に変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は39.5質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は60.5質量%の割合であった。
(比較例1)
実施例1で用いた編機30”*28Gのシングルパイル丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)のシンカーを3.6mmに変更したこと以外は実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は55.1質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は44.9質量%の割合であった。
(比較例2)
30”*28Gのシングルパイル丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)のシンカーを0.6mmに変更したこと、及びパイル部を形成する糸条を高収縮ポリエステル仮撚加工糸(84デシテックス/36フィラメント、捲縮率38.5%)に変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(高収縮ポリエステル仮撚加工糸)は38.7質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は61.3質量%の割合であった。
(比較例3)
パイル編機を30”*20G(編み機の釜径30インチ、編み機の針密度20G)に変更したこと、パイル部を形成する糸条としてポリエステル仮撚加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製、84デシテックス/36フィラメント、捲縮率38.5%)に変更したこと、及び、グランド部を形成する糸条として異繊度異形断面ポリエステル加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエース(商標名)」;73デシテックス/44フィラメント;捲縮率49.5%;最小単糸繊度2.0デシテックス、最大単糸繊度4.6デシテックス、横断面の外周部に1個又は2個の凸部がある異形断面(扁平度の平均値1.6)の単糸を使用)を2本引き揃えて使用したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は39.6質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は60.4質量%の割合であった。
(比較例4)
グランド部を形成する糸条を異繊度異形断面ポリエステル加工糸(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエース(商標名)」;30デシテックス/12フィラメント;捲縮率47.7%;2.0デシテックス、最大単糸繊度3.0デシテックス、横断面の外周部に1個又は2個の凸部がある異形断面(扁平度の平均値1.6)の単糸を使用)に変更したこと、及び、編地密度を低く編成したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は70.2質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は29.8質量%の割合であった。
(比較例5)
パイル部の形状を変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は42.3質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は57.7質量%の割合であった。
パイル部の形状は、具体的には、図3のDに示す組織図を1ユニットとして、当該ユニットを縦及び横に配置することにより、独立した四角形のパイル部が縦横に配列している島状に設定した。なお、図3のDは、パイル部が設けられた側の平面視形状である。図3のDにおいて、1個のパイル部2内では、X軸方向に2つのパイル、及びY軸方向に3つパイルが整列しており、合計6個のパイルが存在している。
(比較例6)
パイル部の形状を変更したこと以外は、実施例1と同条件で、シングルパイル編地を得た。なお、編物において、パイル部を形成する糸条(ポリエステル仮撚加工糸)は45.2質量%、及びグランド部を形成する糸条(異繊度異形断面ポリエステル加工糸)は54.8質量%の割合であった。
パイル部の形状は、具体的には、図3のEに示す組織図を1ユニットとして、当該ユニットを縦及び横に配置することにより、帯状のパイル部が整列したストライプ状に設定した。なお、図3のEは、パイル部が設けられた側の平面視形状である。図3のEにおいて、1つのパイル部2内では、X軸方向に6つのパイル、及びY軸方向に6つパイルが整列しており、合計36個のパイルが存在している。
3.結果
結果を表1に示す。この結果、グランド部の厚みが0.3〜2.0mm、パイル部の立毛長が0.5〜3.0mm、且つパイル部存在領域が30〜80%を満たすシングルパイル編地(実施例1〜11)においてのみ、薄くて軽量でありながらも、耐摩耗性に優れ、更に保水性及び吸水状態でのドライな触感にも優れており、靴の中敷きに使用した際の風合いが良好であることが確認された。
1 グランド部
2 パイル部

Claims (9)

  1. 合成繊維糸条を含むシングルパイル編地であって、
    編物組織で形成されたグランド部と、
    前記グランド部の一方面において部分的に設けられたパイル部とを含み、
    前記グランド部の厚みが0.3〜2.0mmであり、
    前記パイル部の立毛長が0.5〜3.0mmであり、
    平面視において、前記グランド部に対して前記パイル部が存在する領域の面積比が30〜80%である、
    シングルパイル編地。
  2. パイル密度が50個/cm2以上である、請求項1に記載のシングルパイル編地。
  3. 前記パイル部を構成する糸条が単糸2.0〜5.0dtex、且つ捲縮率が20%以上の捲縮糸である、請求項1又は2に記載のシングルパイル編地。
  4. 前記グランド部を構成する糸条が異形断面糸である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシングルパイル編地。
  5. 前記異形断面糸の単糸繊度が0.5〜5.0dtexである、請求項4に記載のシングルパイル編地。
  6. 前記異形断面糸が捲縮糸である、請求項4又は5に記載のシングルパイル編地。
  7. 前記パイル部が部分的に設けられている面側の、JIS 1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」の「8.19摩耗強さ及び摩擦変色性」に規定されている「F−2法(研磨紙法)」に準じて測定される磨耗強さが500回以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシングルパイル編地。
  8. 下記の試験条件で求められる逆戻り水分率(GS)が20%以下である、請求項1〜7の何れか1項に記載のシングルパイル編地。
    <試験条件>
    シングルパイル編地を裁断した試料(タテ10cm×ヨコ5cm)の中央部に、当該試料と同じ質量となる量の蒸留水を滴下して5分間放置する。その後、蒸留水が滴下された試料の上に、当該試料と同形状の濾紙2枚を重ねて置き、その上から試料全体に150g/cm2(14.7kPa)の圧力がかかるように圧縮荷重を5秒間加える。次いで、濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量を測定し、下記算出式に従って逆戻り水分率(GS)を求める。
    GS(%)=(M2/M1)×100
    M1:試料に添加した蒸留水の質量
    M2:濾紙2枚が吸収した蒸留水の質量
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシングルパイル編地を含む、靴内装材。
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