JP2020057900A - 通信システム、送信装置、受信装置、通信方法、送信方法、および、受信方法 - Google Patents

通信システム、送信装置、受信装置、通信方法、送信方法、および、受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリアル通信において、通信周期に関わらず、受信装置の受信クロックを送信装置の送信クロックに同期させることができる通信システムを提供する。【解決手段】送信装置16と受信装置14との間でシリアル通信を行う通信システム10であって、送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号28を受信装置に送信するとともに、第1データ信号を送信してから次の周期における第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号30を受信装置に送信し、受信装置は、送信装置から送信された第1データ信号および第2データ信号を受信する。【選択図】図2

Description

本発明は、シリアル通信を行う通信システム、送信装置、受信装置、通信方法、送信方法、および、受信方法に関する。
下記特許文献1には、マスタとスレーブとの間でシリアル通信を行うシステムにおいて、マスタ側からスレーブ側に同期検出用のカウントデータを伝送し、スレーブ側では、カウントデータから更新タイミングを検出して、マスタとの通信同期をとるものが開示されている。
特開2004−080132号公報
通信周期が長くなるほど、送信側の送信クロックと受信側の受信クロック間の位相のズレが大きくなる。上記特許文献1の技術では、通信周期が長くなると、スレーブがカウントデータを受信しても、マスタとの通信同期をとることができないおそれがある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、シリアル通信において、通信周期に関わらず、受信装置の受信クロックを送信装置の送信クロックに同期させることができる通信システム、送信装置、受信装置、通信方法、送信方法、および、受信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、送信装置と受信装置との間でシリアル通信を行う通信システムであって、前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。
本発明の第2の態様は、受信装置との間でシリアル通信を行う送信装置であって、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信する。
本発明の第3の態様は、送信装置との間でシリアル通信を行う受信装置であって、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。
本発明の第4の態様は、送信装置と受信装置との間でシリアル通信を行う通信方法であって、前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。
本発明の第5の態様は、受信装置との間でシリアル通信を行う送信装置における信号の送信方法であって、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信する。
本発明の第6の態様は、送信装置との間でシリアル通信を行う受信装置における信号の受信方法であって、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。
本発明によれば、シリアル通信において、通信周期に関わらず、受信装置の受信クロックを送信装置の送信クロックに同期させることができる。
通信システムの構成を示すブロック図である。 制御装置からエンコーダに送られる要求信号、および、エンコーダから制御装置に送られる応答信号の送信タイミングを示すタイムチャートである。 第1データ信号および第2データ信号の構造を示す模式図である。 制御装置において行われる要求信号の送信処理の流れを示すフローチャートである。 エンコーダにおいて行われる応答信号の送信処理の流れを示すフローチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。 図7Aは、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期が短い(周期T1)場合のタイムチャートである。図7Bは、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期が長い(周期T2)場合のタイムチャートである。 図8Aは、クロックビットを短く設定した場合に、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期を最も短くした(周期T1)のタイムチャートである。図8Bは、クロックビットを長く設定した場合に、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期を最も短くした(周期T3)のタイムチャートである。 図9Aは、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期が短い(周期T1)場合のタイムチャートである。図9Bは、エンコーダから制御装置への第1データ信号の送信周期が長い(周期T2)場合のタイムチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。 制御装置において行われる応答信号の受信処理の流れを示すフローチャートである。
〔第1の実施の形態〕
[通信システムの構成]
図1は通信システム10の構成を示すブロック図である。通信システム10は、モータ12を制御する制御装置14、モータ12の回転位置を検出するエンコーダ16から構成されている。制御装置14は、エンコーダ16が検出したモータ12の回転位置に応じて、モータ12を制御する。制御装置14とエンコーダ16とは通信回線18により接続されている。
通信システム10は、制御装置14とエンコーダ16との間においてシリアル通信を行う。また、本実施の形態の通信システム10の通信回線18は1回線であり、通信システム10で行われる通信は、1回線を制御装置14およびエンコーダ16の双方からの信号の送信に用いる半二重通信が行われる。また、通信システム10の伝送方式は、シングルエンド伝送である。
制御装置14は、通信回線18を介してエンコーダ16に要求信号20を送信する。エンコーダ16は、制御装置14から送信された要求信号20を受信すると、通信回線18を介して制御装置14に応答信号22を送信する。要求信号20は、第1データ要求信号24と第2データ要求信号26の2種類からなり、応答信号22は、第1データ信号28と第2データ信号30の2種類からなる(図2)。
図2は、制御装置14からエンコーダ16に送られる要求信号20、および、エンコーダ16から制御装置14に送られる応答信号22の送信タイミングを示すタイムチャートである。第1データ要求信号24は、制御装置14がエンコーダ16に対して第1データ信号28の返信を要求するための信号である。第2データ要求信号26は、制御装置14がエンコーダ16に対して第2データ信号30の返信を要求するための信号である。
制御装置14はエンコーダ16に第1データ要求信号24を送信し、第1データ要求信号24を受信したエンコーダ16は第1データ信号28を制御装置14に返信する。制御装置14はエンコーダ16に第2データ要求信号26を送信し、第2データ要求信号26を受信したエンコーダ16は第2データ信号30を制御装置14に返信する。
図3は、第1データ信号28および第2データ信号30の構造を示す模式図である。第1データ信号28および第2データ信号30は、1フレーム内にクロックビット32、識別ビット34、データビット36およびパリティビット38を有している。
クロックビット32は、エンコーダ16が通信回線18に第1データ信号28および第2データ信号30を送信するときの送信クロックに関する情報を有している。クロックビット32には、”101010…”といった情報が載せられ、制御装置14はクロックビット32の情報のエッジを監視することで、制御装置14の受信クロックを、エンコーダ16の送信クロックに同期させることができる。これにより、制御装置14は、第1データ信号28および第2データ信号30のクロックビット32の後に付加されている識別ビット34、データビット36およびパリティビット38の情報を正確な受信タイミングで受信することができる。
なお、図2に示されるように、第1データ要求信号24および第2データ要求信号26も、第1データ信号28および第2データ信号30と同じく、1フレーム内にクロックビット33を有している。クロックビット33には、”101010…”といった情報が載せられ、エンコーダ16はクロックビット33の情報のエッジを監視することで、エンコーダ16の受信クロックを、制御装置14の送信クロックに同期させることができる。
識別ビット34は、第1データ信号28または第2データ信号30であることを示す情報を有している。制御装置14は、この識別ビット34を監視することにより、受信した信号が第1データ信号28であるか第2データ信号30であるかを識別することができる。
データビット36は、モータ12の回転位置の情報を有している。制御装置14は、このデータビット36に載せられたモータ12の回転位置の情報に応じてモータ12を制御する制御信号を生成する。なお、第2データ信号30のデータビット36にモータ12の回転位置の情報が載せられていてもよいし、載せられていなくともよい。また、第2データ信号30は、データビット36を有しないようにしてもよい。
パリティビット38は、誤り検出符号であり、1フレーム内の”1”の信号の個数が奇数(odd)となるように信号が設定される。制御装置14は、受信した第1データ信号28または第2データ信号30の1フレーム内の”1”の個数が偶数である場合には、受信した信号は誤りが含まれていると判定することができる。なお、第2データ信号30は、パリティビット38を有しないようにしてもよい。また、パリティビット38に代えて、CRC等、他の誤り検出符号または誤り訂正符号であってもよい。
[要求信号送信処理]
図4は制御装置14において行われる要求信号20の送信処理の流れを示すフローチャートである。要求信号20の送信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS1において、制御装置14は、モータ12の回転位置情報の取得タイミングであるか否かを判定する。回転位置情報の取得タイミングであるときにはステップS2に移行し、取得タイミングでないときには処理を終了する。回転位置情報の取得周期は、モータ12の制御に要求される位置応答性に応じて、適宜設定される。例えば、モータ12の制御に要求される位置応答性が高速な場合には、回転位置情報の取得周期は短く設定され、モータ12の制御に要求される位置応答性が比較的低速な場合には、回転位置情報の取得周期は長く設定される。
ステップS2において、制御装置14は、エンコーダ16に第1データ要求信号24を送信する。
ステップS3において、制御装置14は、エンコーダ16から送信される第1データ信号28の送信周期は所定の長さ以上であるか否かを判定する。送信周期が所定の長さ以上である場合にはステップS4へ移行し、送信周期が所定の長さ未満の場合には処理を終了する。なお、エンコーダ16から送信される第1データ信号28の送信周期は、制御装置14からエンコーダ16に第1データ要求信号24を送信する周期によって決まるため、制御装置14側で第1データ信号28の送信周期を把握することができる。
ステップS4において、制御装置14は、第2データ要求信号26を、第1データ信号28の送信周期に応じた回数送信する。
[応答信号送信処理]
図5はエンコーダ16において行われる応答信号22の送信処理の流れを示すフローチャートである。応答信号22の送信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS11において、エンコーダ16は、要求信号20を受信したか否かを判定する。要求信号20を受信した場合にはステップS12へ移行し、要求信号20を受信していない場合には処理を終了する。
ステップS12において、エンコーダ16は、受信した要求信号20が第1データ要求信号24であるか否かを判定する。受信した要求信号20が第1データ要求信号24である場合にはステップS13に移行し、受信した要求信号20が第1データ要求信号24でない場合にはステップS14へ移行する。
ステップS13において、エンコーダ16は、制御装置14に第1データ信号28を送信して、処理を終了する。
ステップS12で否定(NO)されたのちのステップS14において、エンコーダ16は、受信した要求信号20が第2データ要求信号26であるか否かを判定する。受信した要求信号20が第2データ要求信号26である場合にはステップS15に移行し、受信した要求信号20が第2データ要求信号26でない場合には処理を終了する。
ステップS15において、エンコーダ16は、制御装置14に第2データ信号30を送信して、処理を終了する。
[応答信号受信処理]
図6は制御装置14において行われる応答信号22の受信処理の流れを示すフローチャートである。応答信号22の受信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS21において、制御装置14は、応答信号22を受信したか否かを判定する。応答信号22を受信した場合にはステップS22へ移行し、応答信号22を受信していない場合には処理を終了する。
ステップS22において、制御装置14は、クロックビット32の情報に基づいて、受信クロックを送信クロックに同期させる。
ステップS23において、制御装置14は、受信した応答信号22が第1データ信号28であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第1データ信号28である場合にはステップS24に移行し、受信した応答信号22が第1データ信号28でない場合には処理を終了する。
ステップS24において、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報を取得する。制御装置14はこのデータビット36の情報に基づいて、モータ12を制御する。
ステップS25において、制御装置14は、パリティビット38も含めた第1データ信号28に含まれる”1”の個数に応じて、第1データ信号28の誤りの有無を判定し、処理を終了する。
[作用効果]
エンコーダ16の送信クロックの周波数と制御装置14の受信クロックの周波数とは一致するように設計されているが、振動子等の製造誤差により互いに周波数差があるため、送信クロックと受信クロックとの間で位相のズレが生じる。送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレは、エンコーダ16から制御装置14への信号の送信周期が長いほど大きくなる。ここで、以下に説明する図7A〜図8Bに示される状況として、エンコーダ16と制御装置14との間の通信は、第1データ要求信号24および第1データ信号28が送受信されている状況を想定する。
図7Aは、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期が短い(周期T1)場合のタイムチャートである。図7Bは、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期が長い(周期T2)場合のタイムチャートである。
送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きいほど、送信クロックと受信クロックとの間の位相を一致させる(同期させる)ために、クロックビット32を長く設定する必要がある。クロックビット32の長さは、あらかじめ通信プロトコルで決められており、クロックビット32の長さを動的に変化させることができない。本実施の形態の通信システム10のように、第1データ信号28の送信周期を動的に変化させる場合には、送信周期が長い場合に合わせて、クロックビット32の長さを設定する必要がある。
図8Aは、クロックビット32を短く設定した場合に、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期を最も短くした(周期T1)場合のタイムチャートである。図8Bは、クロックビット32を長く設定した場合に、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期を最も短くした(周期T3)場合のタイムチャートである。
クロックビット32の長さを長くすると、第1データ信号28の1フレーム当たりの長さも長くなるため、クロックビット32の長さが短い場合に比べて送信周期を短くすることができず、伝送速度の低下につながる。
そこで本実施の形態では、エンコーダ16が、第1データ信号28を送信してから、次の周期における第1データ信号28を送信するまでの間に、第2データ信号30を送信するようにした。
図9Aは、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期が短い(周期T1)場合のタイムチャートである。図9Bは、エンコーダ16から制御装置14への第1データ信号28の送信周期が長い(周期T2)場合のタイムチャートである。
図9Aに示されるように、第1データ信号28の送信周期が短い場合には、第2データ信号30を送信しないようにすることで、第1データ信号28の送信周期を短くすることができ、伝送速度を速くすることができる。また、図9Bに示されるように、第1データ信号28の送信周期が長い場合には、第1データ信号28が送信されてから次の周期において第1データ信号28が送信されるまでの間に、第2データ信号30が送信されるため、制御装置14は、比較的短い間隔でクロックビット32を有する信号を受信することができる。そのため、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、クロックビット32の長さを短くすることができる。
また、本実施の形態では、第1データ信号28の送信周期が長くなるほど、第1データ信号28が送信されてから次の周期において第1データ信号28が送信されるまでの間に、第2データ信号30が送信される回数が多くなるようにした。これにより、第1データ信号28の送信周期が長くなっても、エンコーダ16の送信クロックに制御装置14の受信クロックを同期させることができる。
〔第2の実施の形態〕
本実施の形態では、第2データ信号30は、データビット36を有し、データビット36にモータ12の回転位置の情報が載せられている。制御装置14は、第1データ信号28に誤りが含まれる場合には、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得する。
[応答信号受信処理]
図10および図11は制御装置14において行われる応答信号22の受信処理の流れを示すフローチャートである。応答信号22の受信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS31において、制御装置14は、応答信号22を受信したか否かを判定する。応答信号22を受信した場合にはステップS32へ移行し、応答信号22を受信していない場合には処理を終了する。
ステップS32において、制御装置14は、クロックビット32の情報に基づいて、受信クロックを送信クロックに同期させる。
ステップS33において、制御装置14は、受信した応答信号22が第1データ信号28であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第1データ信号28である場合にはステップS34に移行し、受信した応答信号22が第1データ信号28でない場合にはステップS39に移行する。
ステップS34において、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報を取得する。制御装置14はこのデータビット36の情報に基づいて、モータ12を制御する。
ステップS35において、制御装置14は、パリティビット38も含めた第1データ信号28に含まれる”1”の個数に応じて、第1データ信号28の誤りの有無を判定する。
ステップS36において、制御装置14は、第1データ信号28に誤りが含まれるか否かを判定する。第1データ信号28に誤りが含まれる場合にはステップS37へ移行し、第1データ信号28に誤りが含まれない場合には処理を終了する。
ステップS37において、制御装置14は、ステップS34で取得したデータビット36の情報を破棄して、ステップS38へ移行する。
ステップS38において、制御装置14は、カウンタNをインクリメントして、処理を終了する。
ステップS33の判定で否定されたのちのステップS39において、制御装置14は、受信した応答信号22が第2データ信号30であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第2データ信号30である場合にはステップS40に移行し、受信した信号が第2データ信号30でない場合には処理を終了する。
ステップS40において、制御装置14は、前回までの応答信号22を正常に受信できたか否かを判定する。前回までの応答信号22を正常に受信できた場合には処理を終了し、前回までの応答信号22を正常に受信できなかった場合にはステップS41へ移行する。例えば、第1データ信号28の送信周期内に2回の第2データ信号30が送信される場合であって、制御装置14が2回目の第2データ信号30を受信したときにおいて、前回までの応答信号22とは、第1データ信号28および1回目の第2データ信号30のことを示す。応答信号22を正常に受信できたとは、少なくとも第1データ信号28および1回目の第2データ信号30の一方を受信することができ、かつ、少なくとも受信した第1データ信号28および1回目の第2データ信号30の一方に誤りが含まれていないことを示す。
ステップS41において、制御装置14は、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得する。制御装置14はこのデータビット36の情報に基づいて、モータ12を制御する。
ステップS42において、制御装置14は、パリティビット38も含めた第2データ信号30に含まれる”1”の個数に応じて、第2データ信号30の誤りの有無を判定する。
ステップS43において、制御装置14は、第2データ信号30に誤りが含まれるか否かを判定する。第2データ信号30に誤りが含まれる場合にはステップS44へ移行し、第2データ信号30に誤りが含まれない場合には処理を終了する。
ステップS44において、制御装置14は、ステップS41で取得したデータビット36の情報を破棄して、ステップS45へ移行する。
ステップS45において、制御装置14は、カウンタNをインクリメントして、処理を終了する。
[制御装置によるモータの制御]
制御装置14は、第1データ信号28を正常に受信できた場合には、第1データ信号28のデータビット36のモータ12の回転位置の情報に基づき、モータ12を制御する。制御装置14は、第1データ信号28を正常に受信できなかった場合には、第1データ信号28の後に送られてくる第2データ信号30のデータビット36の情報に基づき、モータ12を制御する。なお、制御装置14が、第1データ信号28を正常に受信できなかった場合とは、第1データ信号28を受信できなかった場合、または、受信した第1データ信号28に誤りが含まれる場合を示す。
[作用効果]
本実施の形態では、制御装置14は、第1データ信号28を受信できなかった場合、または、受信した第1データ信号28に誤りが含まれる場合には、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得するようにした。これにより、信号の冗長性を確保し、通信システム10の信頼性の向上を図ることができる。
本実施の形態では、制御装置14は、第1データ信号28または第2データ信号30に誤りが含まれる場合には、その回数をカウントするようにした。これにより、通信システム10の通信品質の判定を行うことができる。
なお、第1データ信号28または第2データ信号30に誤りが含まれる場合に、その回数をカウントすることに代えて、第1データ信号28または第2データ信号30を正常に受信できなかった場合に、そのデータ量を計数するようにしてもよい。
〔第3の実施の形態〕
本実施の形態の第1データ信号28および第2データ信号30は、パリティビット38を有さず、第1データ信号28と第2データ信号30とを比較して、第1データ信号28と第2データ信号30とが一致するか否かを判定する。
[応答信号受信処理]
図12は制御装置14において行われる応答信号22の受信処理の流れを示すフローチャートである。応答信号22の受信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS51において、制御装置14は、応答信号22を受信したか否かを判定する。応答信号22を受信した場合にはステップS52へ移行し、応答信号22を受信していない場合には処理を終了する。
ステップS52において、制御装置14は、クロックビット32の情報に基づいて、受信クロックを送信クロックに同期させる。
ステップS53において、制御装置14は、受信した応答信号22が第1データ信号28であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第1データ信号28である場合にはステップS54に移行し、受信した応答信号22が第1データ信号28でない場合にはステップS55に移行する。
ステップS54において、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報を取得する。
ステップS53の判定で否定されたのちのステップS55において、制御装置14は、受信した応答信号22が第2データ信号30であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第2データ信号30である場合にはステップS56に移行し、受信した応答信号22が第2データ信号30でない場合には処理を終了する。
ステップS56において、制御装置14は、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得する。
ステップS57において、制御装置14は、ステップS54で取得した第1データ信号28のデータビット36の情報と、ステップS56で取得した第2データ信号30のデータビット36の情報とを比較する。
ステップS58において、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報と第2データ信号30のデータビット36の情報とが一致するか否かを判定する。情報が一致する場合には処理を終了し、情報が一致しない場合にはステップS59へ移行する。
ステップS59において、制御装置14は、ステップS54で取得した第1データ信号28のデータビット36の情報と、ステップS56で取得した第2データ信号30のデータビット36の情報を破棄して、処理を終了する。
[作用効果]
本実施の形態では、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報と第2データ信号30のデータビット36の情報とが一致するか否かを判定するようにした。これにより、第1データ信号28および第2データ信号30がパリティビット38を有しなくても、第1データ信号28のデータビット36または第2データ信号30のデータビット36に誤りが含まれることを判定することができる。よって、1フレーム当たりのデータ量を低減することができ、通信システム10の高速化を図ることができる。
また第1データ信号28および第2データ信号30がパリティビット38を有するようにしてもよい。この場合、パリティビット38で検知できない誤りパターンが発生しても第1データ信号28と第2データ信号30の相互比較により検出率が向上でき、通信の信頼性向上に寄与する。
〔第4の実施の形態〕
本実施の形態では、第2データ信号30は、データビット36を有し、データビット36にモータ12の回転位置の情報が載せられている。制御装置14は、第1データ信号28に誤りが含まれる場合には、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得する。
[応答信号受信処理]
図13および図14は制御装置14において行われる応答信号22の受信処理の流れを示すフローチャートである。応答信号22の受信処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS61において、制御装置14は、応答信号22を受信したか否かを判定する。応答信号22を受信した場合にはステップS62へ移行し、応答信号22を受信していない場合には処理を終了する。
ステップS62において、制御装置14は、クロックビット32の情報に基づいて、受信クロックを送信クロックに同期させる。
ステップS63において、制御装置14は、受信した応答信号22が第1データ信号28であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第1データ信号28である場合にはステップS64に移行し、受信した応答信号22が第1データ信号28でない場合にはステップS70に移行する。
ステップS64において、制御装置14は、第1データ信号28のデータビット36の情報を取得する。制御装置14はこのデータビット36の情報に基づいて、モータ12を制御する。
ステップS65において、制御装置14は、パリティビット38も含めた第1データ信号28に含まれる”1”の個数に応じて、第1データ信号28の誤りの有無を判定する。
ステップS66において、制御装置14は、第1データ信号28に誤りが含まれるか否かを判定する。第1データ信号28に誤りが含まれる場合にはステップS67へ移行し、第1データ信号28に誤りが含まれない場合には処理を終了する。
ステップS67において、制御装置14は、ステップS64で取得したデータビット36の情報を破棄する。
ステップS68において、制御装置14は、前回までの応答信号22を正常に受信できたか否かを判定する。前回までの応答信号22を正常に受信できた場合にはステップS69へ移行し、前回までの応答信号22を正常に受信できなかった場合には処理を終了する。例えば、第1データ信号28の送信周期内に2回の第2データ信号30が送信される場合であって、制御装置14が第1データ信号28を受信したときにおいて、前回までの応答信号22とは、前回の送信周期において送信された第1データ信号28および1回目と2回目の第2データ信号30のことを示す。応答信号22を正常に受信できたとは、第1データ信号28、1回目の第2データ信号30および2回目の第2データ信号30のうち少なくとも1つの信号を受信することができ、かつ、少なくとも受信した第1データ信号28および1回目の第2データ信号30の一方に誤りが含まれていないことを示す。
ステップS69において、制御装置14は、最後に正常に受信できた信号のデータビットの情報を取得する。例えば、前回の送信周期において第1データ信号28および2回の第2データ信号30が送信された場合において、第1データ信号28および1回目の第2データ信号30が正常に受信され、2回目の第2データ信号30が正常に受信されなかったときにおいて、最後に正常に受信できた信号とは、1回目の第2データ信号30のことを示す。
ステップS63の判定で否定されたのちのステップS70において、制御装置14は、受信した応答信号22が第2データ信号30であるか否かを判定する。受信した応答信号22が第2データ信号30である場合にはステップS71に移行し、受信した信号が第2データ信号30でない場合には処理を終了する。
ステップS71において、制御装置14は、第2データ信号30のデータビット36の情報を取得する。制御装置14はこのデータビット36の情報に基づいて、モータ12を制御する。
ステップS72において、制御装置14は、パリティビット38も含めた第2データ信号30に含まれる”1”の個数に応じて、第2データ信号30の誤りの有無を判定する。
ステップS73において、制御装置14は、第2データ信号30に誤りが含まれるか否かを判定する。第2データ信号30に誤りが含まれる場合にはステップS74へ移行し、第2データ信号30に誤りが含まれない場合には処理を終了する。
ステップS74において、制御装置14は、ステップS71で取得したデータビット36の情報を破棄して、処理を終了する。
[制御装置によるモータの制御]
制御装置14は、第1データ信号28を正常に受信できた場合には、第1データ信号28のデータビット36の情報に基づき、モータ12を制御する。制御装置14は、第1データ信号28を正常に受信できなかった場合には、今回の周期よりも前の周期で受信した第1データ信号28または第2データ信号30のうち、最後に正常に受信できた第1データ信号28または第2データ信号30のデータビット36の情報に基づき、モータ12を制御する。なお、制御装置14が、第1データ信号28を正常に受信できなかった場合とは、第1データ信号28を受信できなかった場合、または、受信した第1データ信号28に誤りが含まれる場合を示す。
[作用効果]
本実施の形態では、制御装置14は、第1データ信号28を受信できなかった場合、または、受信した第1データ信号28に誤りが含まれる場合には、今回の周期よりも前の周期で受信した第1データ信号28または第2データ信号30のうち、最後に正常に受信できた第1データ信号28または第2データ信号30のデータビット36の情報に基づき、モータ12を制御するようにした。これにより、第1データ信号28を正常に受信できなかった場合であっても、制御装置14によるモータ12の制御を継続することができる。
[変形例1]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、第1データ信号28および第2データ信号30は、クロックビット32を有していた。
これに対し、クロックビット32を廃止して、データビット36を伝送路符号化するようにしてもよい。伝送路符号化は、例えば4B5B符号化、8B10B符号化、マンチェスタ符号化等である。データビット36の伝送路符号化により、データビット36内の信号に必ず”0”と”1”の信号が含まれる。制御装置14は、データビット36内の信号が”0”→”1”または”1”→”0”に変化するときのエッジを監視することで、制御装置14の受信クロックを、エンコーダ16の送信クロックに同期させることができる。
なお、制御装置14は、クロックビット32と、伝送路符号化されたデータビット36の両方を用いて、制御装置14の受信クロックを、エンコーダ16の送信クロックに同期させるようにしてもよい。
[変形例2]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、1つの制御装置14と1つのエンコーダ16とが1本の通信回線18によって接続されていた。
これに対して、1つの制御装置14に複数のエンコーダ16が接続されていてもよい。その場合、1つのエンコーダ16に対して1本の通信回線18が設けられる。また、複数の制御装置14に1つのエンコーダ16が接続されていてもよい。その場合、1つの制御装置14に対して1本の通信回線18が設けられる。
[変形例3]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、1つの制御装置14と1つのエンコーダ16とが1本の通信回線18によって接続されていた。
これに対し、1つの制御装置14と1つのエンコーダ16とが複数本の通信回線18によって接続されていてもよい。例えば、制御装置14とエンコーダ16とが2本の通信回線18によって接続されている場合、一方の通信回線18にクロックビット32を有し、データビット36を有さない第1データ信号28および第2データ信号30を流すようにし、他方の通信回線18にデータビット36を有し、クロックビット32を有さない第1データ信号28および第2データ信号30を流すようにしてもよい。
また、複数本の通信回線18のそれぞれに、同じ情報を有する第1データ信号28および第2データ信号30を流すようにしてもよい。
また、複数本の通信回線18のそれぞれに、第1データ信号28および第2データ信号30で流すデータをそれぞれ分割して流すようにしてもよい。
[変形例4]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態の通信システム10の伝送方式は、シングルエンド伝送であった。これに対して、通信システム10の伝送方式を、差動伝送としてもよい。その場合、制御装置14とエンコーダ16とが2本の通信回線18によって接続されている必要がある。
[変形例5]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、制御装置14とエンコーダ16との間で第1データ信号28と第2データ信号30を送受信する通信プロトコルは同一であった。つまり、制御装置14から要求信号20として送信された第1データ要求信号24または第2データ要求信号26をエンコーダ16が受信したのちに、エンコーダ16から応答信号22として、第1データ信号28または第2データ信号30が送信されていた。
これに対して、制御装置14は第1データ要求信号24のみを送信し、エンコーダ16は、第1データ要求信号24を受信したのちに、第1データ信号28を送信するが、その後は、所定のタイミングで第2データ信号30を送信するようにしてもよい。
[変形例6]
第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、制御装置14とエンコーダ16との間で信号を送受信する通信システム10について説明したが、通信システム10は、これに限らず、別の装置間で信号を送受信するものであってもよい。
〔実施の形態から得られる技術的思想〕
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
送信装置(16)と受信装置(14)との間でシリアル通信を行う通信システム(10)であって、前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
上記の通信システムであって、前記送信装置は、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ以上の場合に、前記第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ未満の場合には、前記第2データ信号を前記受信装置に送信しないようにしてもよい。これにより、第1データ信号の送信周期が短い場合には、第2データ信号を送信しないようにすることで、第1データ信号の送信周期を短くすることができ、伝送速度を速くすることができる。
上記の通信システムであって、前記送信装置は、前記第1データ信号を前記受信装置に送信する周期が長くなるほど、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、前記第2データ信号を送信する回数を多くしてもよい。これにより、第1データ信号の送信周期が長くなっても、エンコーダの送信クロックに制御装置の受信クロックを同期させることができる。
上記の通信システムであって、前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビット(34)を有してもよい。これにより、受信装置は、この識別ビットを監視することにより、受信した信号が第1データ信号であるか第2データ信号であるかを識別することができる。
上記の通信システムであって、前記第1データ信号および前記第2データ信号はそれぞれデータビット(36)を有し、前記データビットの情報は、前記受信装置における所定の処理に用いられる情報であって、前記第1データ信号の前記データビットと前記第2データ信号の前記データビットは、同一の情報を有し、前記受信装置は、前記第1データ信号を正常に受信できなかった場合には、前記第2データ信号の前記データビットの情報を用いて所定の処理を行ってもよい。これにより、信号の冗長性を確保し、通信システムの信頼性の向上を図ることができる。
上記の通信システムであって、前記第1データ信号および前記第2データ信号はそれぞれデータビットを有し、前記データビットの情報は、前記受信装置における所定の処理に用いられる情報であって、前記第1データ信号の前記データビットと前記第2データ信号の前記データビットは、同一の情報を有し、前記受信装置は、前記第1データ信号の前記データビットの情報と、前記第2データ信号の前記データビットの情報とを比較して、前記第1データ信号の前記データビットの情報と前記第2データ信号の前記データビットの情報とが一致するか否かを判定してもよい。これにより、第1データ信号および第2データ信号にパリティビット(38)等の誤り検出符号を設ける必要がなく、第1データ信号および第2データ信号の容量削減を図ることができる。
受信装置(14)との間でシリアル通信を行う送信装置(16)であって、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を前記受信装置に送信する。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
上記の送信装置であって、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ以上の場合に、前記第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ未満の場合には、前記第2データ信号を前記受信装置に送信しないようにしてもよい。これにより、第1データ信号の送信周期が短い場合には、第2データ信号を送信しないようにすることで、第1データ信号の送信周期を短くすることができ、伝送速度を速くすることができる。
上記の送信装置であって、前記第1データ信号を前記受信装置に送信する周期が長くなるほど、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号の送信を行う間に、前記第2データ信号を送信する回数を多くしてもよい。これにより、第1データ信号の送信周期が長くなっても、エンコーダの送信クロックに制御装置の受信クロックを同期させることができる。
上記の送信装置であって、前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビット(34)を有してもよい。これにより、制御装置は、この識別ビットを監視することにより、受信した信号が第1データ信号であるか第2データ信号であるかを識別することができる。
送信装置(16)との間でシリアル通信を行う受信装置(14)であって、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
上記の受信装置であって、前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビット(34)を有してもよい。これにより、受信装置は、この識別ビットを監視することにより、受信した信号が第1データ信号であるか第2データ信号であるかを識別することができる。
送信装置(16)と受信装置(14)との間でシリアル通信を行う通信方法であって、前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
受信装置(14)との間でシリアル通信を行う送信装置(16)における信号の送信方法であって、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を前記受信装置に送信する。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
送信装置(16)との間でシリアル通信を行う受信装置(14)における信号の受信方法であって、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号(28)を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号(30)を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる。これにより、送信クロックと受信クロックとの間の位相のズレが大きくならないうちに、受信クロックを送信クロックに同期させることができるため、第1データ信号および第2データ信号内の送信クロックに関する情報量を少なくすることができる。
10…通信システム 14…制御装置(受信装置)
16…エンコーダ(送信装置) 28…第1データ信号
30…第2データ信号

Claims (15)

  1. 送信装置と受信装置との間でシリアル通信を行う通信システムであって、
    前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信し、
    前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる、通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記送信装置は、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ以上の場合に、前記第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ未満の場合には、前記第2データ信号を前記受信装置に送信しない、通信システム。
  3. 請求項1または2に記載の通信システムであって、
    前記送信装置は、前記第1データ信号を前記受信装置に送信する周期が長くなるほど、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、前記第2データ信号を送信する回数を多くする、通信システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システムであって、
    前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビットを有する、通信システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システムであって、
    前記第1データ信号および前記第2データ信号はそれぞれデータビットを有し、
    前記データビットの情報は、前記受信装置における所定の処理に用いられる情報であって、
    前記第1データ信号の前記データビットと前記第2データ信号の前記データビットは、同一の情報を有し、
    前記受信装置は、前記第1データ信号を正常に受信できなかった場合には、前記第2データ信号の前記データビットの情報を用いて所定の処理を行う、通信システム。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システムであって、
    前記第1データ信号および前記第2データ信号はそれぞれデータビットを有し、
    前記データビットの情報は、前記受信装置における所定の処理に用いられる情報であって、
    前記第1データ信号の前記データビットと前記第2データ信号の前記データビットは、同一の情報を有し、
    前記受信装置は、前記第1データ信号の前記データビットの情報と、前記第2データ信号の前記データビットの情報とを比較して、前記第1データ信号の前記データビットの情報と前記第2データ信号の前記データビットの情報とが一致するか否かを判定する、通信システム。
  7. 受信装置との間でシリアル通信を行う送信装置であって、
    1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信する、送信装置。
  8. 請求項7に記載の送信装置であって、
    前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ以上の場合に、前記第2データ信号を前記受信装置に送信し、前記第1データ信号を送信する前記周期が所定の長さ未満の場合には、前記第2データ信号を前記受信装置に送信しない、送信装置。
  9. 請求項7または8に記載の送信装置であって、
    前記第1データ信号を前記受信装置に送信する周期が長くなるほど、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号の送信を行う間に、前記第2データ信号を送信する回数を多くする、送信装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の送信装置であって、
    前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビットを有する、送信装置。
  11. 送信装置との間でシリアル通信を行う受信装置であって、
    前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を受信し、
    前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる、受信装置。
  12. 請求項11に記載の受信装置であって、
    前記第1データ信号および前記第2データ信号は、自身が前記第1データ信号および前記第2データ信号のいずれか一方であることを示す識別ビットを有する、受信装置。
  13. 送信装置と受信装置との間でシリアル通信を行う通信方法であって、
    前記送信装置は、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信し、
    前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記第1データ信号および前記第2データ信号を受信し、前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる、通信方法。
  14. 受信装置との間でシリアル通信を行う送信装置における信号の送信方法であって、
    1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を前記受信装置に送信するとともに、前記第1データ信号を送信してから次の周期における前記第1データ信号を送信するまでの間に、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を前記受信装置に送信する、送信方法。
  15. 送信装置との間でシリアル通信を行う受信装置における信号の受信方法であって、
    前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第1データ信号を受信するとともに、前記第1データ信号が送信されてから次の周期における前記第1データ信号が送信されるまでの間に、前記送信装置から送信された、1フレーム内に少なくとも送信クロックに関する情報が含まれる第2データ信号を受信し、
    前記第1データ信号の前記送信クロックに関する情報、および、前記第2データ信号の前記送信クロックに関する情報に基づいて、前記送信クロックに受信クロックを同期させる、受信方法。
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