JP2020051456A - 軸受部品 - Google Patents

軸受部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020051456A
JP2020051456A JP2018178447A JP2018178447A JP2020051456A JP 2020051456 A JP2020051456 A JP 2020051456A JP 2018178447 A JP2018178447 A JP 2018178447A JP 2018178447 A JP2018178447 A JP 2018178447A JP 2020051456 A JP2020051456 A JP 2020051456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing component
steel
bearing
hardened layer
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018178447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7017489B2 (ja
Inventor
良典 杉崎
Yoshinori Sugisaki
良典 杉崎
尚弘 岡田
Naohiro Okada
尚弘 岡田
直哉 嘉村
Naoya Kamura
直哉 嘉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2018178447A priority Critical patent/JP7017489B2/ja
Publication of JP2020051456A publication Critical patent/JP2020051456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7017489B2 publication Critical patent/JP7017489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

【課題】表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができる軸受部品を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係る軸受部品は、鋼製である。軌道輪は、焼き入れ硬化層を有している。焼き入れ硬化層は、表面に形成されている。焼き入れ硬化層中における水素拡散係数は、2.6×10−11m2/s未満である。表面面と鋼のファイバーフローとがなす角度は、15°以上である。表面における周方向の残留圧縮応力は700MPa以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、軸受部品に関する。
転がり軸受は、水が混入する条件下、すべりを伴う条件下又は通電が起きる条件下等において使用されると、水又は潤滑剤が分解することによって(以下においては、この反応を水素発生反応ということがある。)水素が発生する。この発生した水素は、表面から転がり軸受の内部に侵入する。鋼中の水素は、水素脆性の原因となる。
従来から、特開2000−282178号公報(特許文献1)に記載の転がり軸受及び特許第4434685号公報(特許文献2)に記載の転がり軸受が知られている。
特許文献1に記載の転がり軸受においては、転がり軸受を構成する鋼にクロム(Cr)が多く添加されている。このCrは、転がり軸受の表面に不動態膜を形成させる。この不動態膜は、表面から転がり軸受の内部に水素が浸入することを抑制する。
特許文献2に記載の転がり軸受においては、転がり軸受の表面に、酸化膜が形成されている。この酸化膜は、転がり軸受の表面において水素発生反応が起きることを抑制する。
特開2000−282178号公報 特許第4434685号公報
しかしながら、特許文献1に記載の転がり軸受においては、Crが多く添加されることにより炭化物が粗大化しやすい。粗大化した炭化物は、応力集中源となるおそれがある。
特許文献2に記載の転がり軸受は、過酷な環境下で使用された場合、酸化膜が剥離しやすい。酸化膜が剥離した新生面においては、水素発生反応が生じるおそれがある。そのため、特許文献2に記載の転がり軸受は、過酷な環境下で使用された場合に、水素の侵入を抑制することが困難である。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みたものである。より具体的には、本発明は、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができる軸受部品を提供する。
(1)本発明の一態様に係る軸受部品は、鋼製である。軌道輪は、焼き入れ硬化層を有している。焼き入れ硬化層は、表面に形成されている。焼き入れ硬化層中における水素拡散係数は、2.6×10−11/s未満である。表面と鋼のファイバーフローとがなす角度は、15°以上である。表面における周方向の残留圧縮応力は700MPa以上である。
上記(1)の軸受部品において、表面の算術平均粗さは、0.1μm以下であってもよい。表面のスキューネスは、0未満であってもよい。
上記(1)の軸受部品において、鋼中における酸素濃度は、5質量ppm以上であってもよい。
上記(1)の軸受部品において、表面における焼き入れ硬化層は、窒素を含有していてもよい。上記(1)の軸受部品において、表面における焼き入れ硬化層中の窒素濃度は、0.05重量パーセント以上0.6重量パーセント以下であってもよい。
上記(1)の軸受部品において、焼き入れ硬化層中におけるオーステナイト相の体積比率は、10パーセント以上40パーセント以下であってもよい。
上記(1)の軸受部品において、表面における焼き入れ硬化層の硬度は、58HRC以上64HRC以下であってもよい。
上記(1)の軸受部品において、鋼は、JIS規格に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかであってもよい。
(2)本発明の他の態様に係る軸受部品は、表面を有する鋼製の軸受部品本体と、表面上に形成された酸化膜とを備えている。表面と鋼のファイバーフローとがなす角度は、15°以上である。表面における周方向の残留圧縮応力は、700MPa以上である。酸化膜の厚さは、0.5μm以上2μm以下である。
上記(2)の軸受部品において、表面の算術平均粗さは、0.1μm以下であってもよい。表面のスキューネスは、0未満であってもよい。
上記(2)の軸受部品において、鋼中における酸素濃度は、5質量ppm以上であってもよい。
上記(2)の転がり軸受において、鋼は、JIS規格に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかであってもよい。
上記(1)及び(2)の軸受部品によると、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができる。
軌道輪10の上面図である。 図1のII−IIにおける断面図である。 図2の領域IIIにおける拡大図である。 水素拡散係数の測定装置20の模式図である。 軌道輪10の製造方法を示す工程図である。 軌道輪10の効果を説明するための第1の説明図である。 軌道輪10の効果を説明するための第2の説明図である。 第1転動疲労試験における回転条件を示すグラフである。 第2実施形態に係る転がり軸受の軸受部品の斜視図である。 図9のX−Xにおける断面図である。 転動体30の製造方法を示す工程図である。 第2転動疲労試験における回転条件を示すグラフである。
本発明の実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は原則として繰り返さないものとする。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る軸受部品について説明する。
<第1実施形態に係る軸受部品の構成>
第1実施形態に係る軸受部品は、スラスト玉軸受の軌道輪10(軸軌道盤)である。但し、第1実施形態に係る軸受部品は、これに限られるものではない。第1実施形態に係る軸受部品は、例えば、その他の転がり軸受の軌道輪であってもよい。
軌道輪10は、鋼で形成されている。軌道輪10を構成する鋼は、例えば、軸受鋼である。軌道輪10を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められた高炭素クロム軸受鋼であることが好ましい。より具体的には、軌道輪10を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかであることが好ましい。
軌道輪10を構成する鋼中における酸素濃度は、5質量ppm以上であることが好ましい。なお、鋼中の酸素濃度は、不活性ガス融解−赤外線吸収法(JIS G 1239:2014)により測定される。
図1は、軌道輪10の上面図である。図1に示されるように、軌道輪10は、環状(リング状)の形状を有している。図2は、図1のII−IIにおける断面図である。図2に示されるように、軌道輪10は、上面10aと、底面10bと、内周面10cと、外周面10dとを有している。上面10a及び底面10bは、中心軸10eにおける端面を構成している。上面10aは、軌道輪10の軌道面を構成している。
上面10aには、軌道溝10aaが形成されている。軌道溝10aaにおいて、上面10aは、底面10b側に窪んでいる。断面視において、軌道溝10aaは、部分円形状を有している。底面10bは、上面10aの反対面である。内周面10c及び外周面10dは、一方端において上面10aに連なっている。内周面10c及び外周面10dは、他方端において底面10bに連なっている。
軌道輪10を構成する鋼中には、鍛造に伴うファイバーフローFF(鍛流線)が形成されている。なお、図2中において、ファイバーフローFFは、点線で示されている。ファイバーフローFFと軌道面(上面10a)とがなす角度は、断面視において、15°以上となっている。ファイバーフローFFと軌道面とがなす角度は、軌道輪10の断面をエッチングすることによりファイバーフローFFを現出させた後に実測される。
図3は、図2の領域IIIにおける拡大図である。図3に示されるように、軌道輪10は、上面10aにおいて、焼き入れ硬化層11を有している。焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数は、2.6×10−11/s未満である。
焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数は、2.1×10−11/s以下であってもよい。焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数は、1.9×10−11/s以下であってもよい。
焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数は、1.6.1×10−11/s以下であってもよく、1.4×10−11/s以下であってもよい。
上記の水素拡散係数は、電気化学的水素透過法により測定される。図4は、水素拡散係数の測定装置20の模式図である。図4に示されるように、測定装置20は、アノード槽21と、カソード槽22と、アノード電極23と、カソード電極24と、ガルバノスタット25と、ポテンショスタット26とを有している。
アノード槽21とカソード槽22とは、試験片27により分断されている。試験片27は、厚さLを有している。厚さLは、例えば、1mmである。アノード電極23及びカソード電極24は、白金(Pt)により形成されている。
アノード槽21中には、アノード液28が貯留されている。アノード液28は、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液である。カソード槽22中には、カソード液29が貯留されている。カソード液29は、0.05mol/Lの硫酸にチオ尿酸を混ぜたものである。アノード電極23は、アノード液28に浸漬されている。カソード電極24は、カソード液29に浸漬されている。
ガルバノスタット25の端子の一方は、カソード電極24に接続されている。ガルバノスタット25の端子の他方は、試験片27に接続されている。ポテンショスタット26の端子の一方は、アノード電極23に接続されている。ポテンショスタット26の端子の他方は、試験片27に接続されている。
水素拡散係数の測定においては、ガルバノスタット25により、試験片27に電流が供給される。これにより、試験片27のカソード液29側に、水素が発生する。この発生した水素は、カソード液29側の表面から、試験片27の内部に侵入する。
試験片27の内部に侵入した水素は、試験片27中を拡散しながら移動する。試験片27のアノード液28側の面に到達した水素は、イオン化する。これにより、イオン化電流が流れる。イオン化電流が流れ始めるまでの時間をtb、試験片27の厚さをLとした場合に、水素拡散係数は、L/(15.3×tb)により求められる。なお、水素拡散係数の測定は、20℃以上25℃以下の範囲内において行われる。
焼き入れ硬化層11は、マルテンサイト相と、オーステナイト相とを含んでいる。焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、10パーセント以上40パーセント以下であることが好ましい。
焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率の測定は、X線回折により行われる。すなわち、焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、焼き入れ硬化層11におけるオーステナイト相の回折ピークとマルテンサイト相の回折ピークとの強度比を測定することにより、決定される。
焼き入れ硬化層11は、少なくとも上面10aにおいて、窒素を含有していてもよい。好ましくは、上面10aにおける焼き入れ硬化層11中の窒素濃度は、0.05重量パーセント以上0.6重量パーセント以下である。なお、焼き入れ硬化層11中における窒素濃度は、EPMAにより測定される。
上面10aにおける焼き入れ硬化層11の硬度は、58HRC以上64HRC以下であることが好ましい。焼き入れ硬化層11の硬度は、JIS規格(JIS Z2245:2016)に定められた方法にしたがって測定される。
上面10aにおける圧縮残留応力は、700MPa以下である。圧縮残留応力は、軌道輪10の周方向に沿って測定される。圧縮残留応力の測定は、X線応力測定法にしたがって測定される。
上面10aの算術平均粗さ(Ra)は、0.1μm以下であることが好ましい。上面10aのスキューネス(Rsk)は、0未満であることが好ましい。上面10aの算術平均粗さ及びスキューネスは、JIS規格(JIS B 0601:2013)に定められた方法により測定される。
<第1実施形態に係る軸受部品の製造方法>
図5は、軌道輪10の製造方法を示す工程図である。図5に示されるように、軌道輪10の製造方法は、準備工程S1と、焼き入れ工程S2と、焼き戻し工程S3と、加工工程S4と、表面処理工程S5とを有している。焼き入れ工程S2は、準備工程S1の後に行われる。焼き戻し工程S3は、焼き入れ工程S2の後に行われる。加工工程S4は、焼き戻し工程S3の後に行われる。表面処理工程S5は、加工工程S4の後に行われる。
準備工程S1においては、焼き入れ工程S2、焼き戻し工程S3及び表面処理工程S5を経ることにより軌道輪10となる加工対象物が準備される。この加工対象物は、鋼製の環状(リング状)部材である。なお、加工対象物は、例えば鍛造により成型される。
加工対象物を構成する鋼は、例えば、軸受鋼である。好ましくは、加工対象物を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められた高炭素クロム軸受鋼である。加工対象物を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかであってもよい。
焼き入れ工程S2においては、加工対象物を構成する鋼に対する焼き入れが行われる。焼き入れ工程S2は、加熱工程S21と冷却工程S22とを有している。加熱工程S21においては、加工対象物の加熱が行われる。加熱工程S21においては、加工対象物は、加工対象物を構成する鋼のA点以上の温度(以下においては、加熱温度という)まで加熱される。加熱温度は、例えば800℃以上900℃以下である。なお、A点とは、鋼中のフェライト相がオーステナイト相への相変態を開始する温度である。
加熱工程S21における加工対象物の加熱は、例えば加熱炉内で行われる。加熱炉内の雰囲気は、例えばRXガスである。加熱炉内の雰囲気には、窒素を含有するガスが添加されてもよい。窒素を含有するガスの具体例は、アンモニアガスである。加熱工程S21においては、加工対象物が加熱温度まで昇温された後、当該加熱温度で所定時間(以下においては、保持時間という)保持される。
保持時間が長くなるほど、又は加熱温度が高くなるほど、加熱工程S21において、加工対象物を構成する鋼材中の炭素がオーステナイト相に溶け出す。オーステナイト相中の炭素量が多いほど、残留オーステナイト相が多くなる傾向がある。そのため、保持時間及び加熱温度を制御することにより、焼き入れ硬化層11中のオーステナイト相の体積比率を制御することができる。
加工対象物を構成する鋼材中のオーステナイト安定化元素の量が増加すると、焼き入れ硬化層11中の残留オーステナイト相が多くなる傾向にある。そのため、加工対象物を構成する鋼材にオーステナイト安定化元素である合金元素を多く含む鋼種を用いる又は加熱工程S21において加熱雰囲気に窒素を含有するガスを添加することにより、焼き入れ硬化層11中のオーステナイト相の体積比率を制御することができる。
加工対象物を構成する鋼材中の窒素は、加工対象物を構成する鋼材中のCr等との間で窒化物を形成する。この窒化物は、加工対象物を構成する鋼材中に微細に分散することにより、加工対象物を構成する鋼材を硬化させる。また、窒化物は水素のトラップサイトになるため、水素拡散係数が小さくなる。そのため、加熱工程S21において、窒素を含有するガスの濃度、加熱温度及び保持時間を制御することにより、焼き入れ硬化層11の硬度及び水素拡散係数を制御することができる。
冷却工程S22においては、加工対象物の冷却が行われる。冷却工程S22において、加工対象物は、加熱温度から加工対象物を構成する鋼のM点以下の温度(以下においては、冷却温度という)まで冷却される。Ms点とは、加熱工程S21において形成されたオーステナイト相がマルテンサイト相への変態を開始する温度である。冷却工程S22における加工対象物の冷却は、従来周知の任意の冷媒を用いて行われる。加工対象物の冷却に用いられる冷媒は、例えば油又は水である。
なお、冷却工程S22における冷却温度及び冷却速度は、冷却工程S22において生じるマルテンサイト相の量(別の観点からいえば、冷却工程S22後においてもオーステナイト相のまま残留する量)に影響する。そのため、冷却温度及び冷却速度を制御することによっても、焼き入れ硬化層11中のオーステナイト相の体積比率を制御することができる。
焼き戻し工程S3においては、加工対象物を構成する鋼が焼き戻される。加工対象物の焼き戻しは、加工対象物をA点未満の温度(以下においては、焼き戻し温度という)で所定時間(以下においては、焼き戻し時間という)保持することにより行われる。焼き戻し温度は、例えば180℃である。焼き戻し時間は、例えば2時間である。
焼き戻し工程S3においては、冷却工程S22によってもマルテンサイト相とならなかったオーステナイト相が、低炭素マルテンサイト相と炭化物相とに分解される。低炭素マルテンサイト及び炭化物相へと分解されるオーステナイト相の量は、焼き戻し温度及び焼き戻し時間を制御することにより、変化する。そのため、焼き戻し温度及び焼き戻し時間を制御することによっても、焼き入れ硬化層11中のオーステナイト相の体積比率を制御することができる。
加工工程S4においては、加工対象部材に対する研削、研磨等の機械加工が行われる。これにより、加工対象部材が、概ね軌道輪10の形状に成形される。
表面処理工程S5においては、加工対象物の上面(表面処理工程S5後に上面10aとなる面)に対して、塑性加工が行われる。この塑性加工は、例えばバニシング加工により行われる。このバニシング加工は、加工対象物を中心軸周りに回転させながら、加工対象物の上面にバニシングツールを押圧することにより行われる。なお、バニシングツールと加工対象物の上面との間の最大接触応力は、例えば8.2GPaである。これにより、加工対象物の上面が塑性変形して残留圧縮応力が付与されるとともに、加工対象物の上面の平坦性(算術平均粗さ、スキューネス)が改善される。
なお、表面処理工程S5において行われる加工対象物の上面に対する塑性加工は、これに限られない。例えば、表面処理工程S5は、バニシング加工に代えて、ショットピーニング、ウォータージェット加工、超音波衝撃処理により行われてもよい。
<第1実施形態に係る軸受部品の効果>
上記のとおり、軌道輪10において、焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数は、2.6×10−11/s未満である。そのため、軌道輪10においては、表面から侵入した水素が焼き入れ硬化層11の内部に拡散するためにより長時間を要する。
鋼中において、非金属介在物NMIは、ファイバーフローFFの方向に引き伸ばされた形状・分布となっている。そのため、ファイバーフローFFと軌道輪の軌道面とがなす角度が大きい場合には、非金属介在物NMIが、軌道面から露出する可能性が高くなる。
図6は、軌道輪10の効果を説明するための第1の説明図である。図7は、軌道輪10の効果を説明するための第2の説明図である。非金属介在物NMIと母材との間には、図6に示されるように、空隙Gが存在している。
軌道輪と転動体との接触による応力は、軌道輪の周方向に沿って作用する。上記の空隙Gは、この応力に対して、開口き裂として作用してしまう。このような開口き裂の先端には応力が集中し、水素が蓄積されやすく、水素脆性が引き起こされやすい。
しかしながら、軌道輪10においては、上面10aに対して、軌道輪10の周方向に沿って残留圧縮応力が残るように塑性加工が行われているため、図7に示されるように、非金属介在物NMIと母材との間の空隙Gが消失している。すなわち、軌道輪10においては、応力集中による水素集積が生じる箇所が減少している。
以上により、軌道輪10によると、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができる。
窒素は、軌道輪10を構成する鋼中の合金元素との間で窒化物を形成する。そのため、焼き入れ硬化層11が窒素を含有している場合には、焼き入れ硬化層11中の窒化物の含有量が増加する結果、焼き入れ硬化層11の水素拡散係数が低下するとともに、焼き入れ硬化層11の硬度が上昇する。
焼き入れ硬化層11中の窒素濃度が0.6重量パーセントを超えると、窒素と反応して窒化物となるCrが多くなる。窒素と反応して窒化物となったCrは、焼き入れ硬化層11の焼入性の向上に寄与しない。他方で、焼き入れ硬化層11中の窒素濃度が0.05重量パーセント未満では、窒化物の形成量が少なく、焼き入れ硬化層11の硬度上昇及び水素拡散係数低減に与える影響が少ない。
そのため、焼き入れ硬化層11中の窒素濃度が、0.05重量パーセント以上0.6重量パーセント以下の場合、窒素導入に伴う硬度上昇及び水素拡散係数低減を行いつつ、焼き入れ硬化層11の焼入性を確保することができる。
軌道輪10の上面10aには、接触応力を受けても変形しないことが求められる。そのため、焼き入れ硬化層11には、硬度が要求される。一方で、焼き入れ硬化層11の硬度が過度に高い場合、靱性が低下する。したがって、焼き入れ硬化層11の硬度が58HRC以上64HRC以下である場合には、軌道輪10の軌道面における靱性を確保しつつ、接触応力が印加されることによる軌道輪10の軌道面における変形を抑制することができる。
(転動疲労試験)
以下に、焼き入れ硬化層11中の水素拡散係数と軌道輪10の転動疲労寿命との関係を確認するために行った第1転動疲労試験を説明する。
<供試材>
表1に、第1転動疲労試験に供した供試材の焼き入れ硬化層11中における窒素濃度、焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率及び焼き入れ硬化層11中における水素拡散係数を示す。
表1に示されるように、供試材1〜供試材3に用いられた鋼種は、SUJ2である。供試材4及び供試材5に用いられた鋼種は、SUJ3である。
供試材1及び供試材4に対する加熱工程S21は、850℃の加熱温度で、RXガス雰囲気中において行われた。供試材2、供試材3及び供試材5に対する加熱工程S21は、850℃の加熱温度で、アンモニアガスを添加したRXガス雰囲気中において行われた。
供試材2及び供試材5においては、焼き入れ硬化層11中の窒素濃度が0.2重量パーセントとなるようにアンモニアガスの濃度が調整された。供試材3においては、焼き入れ硬化層11中の窒素濃度が0.4重量パーセントとなるようにアンモニアガスの濃度が調整された。
供試材1〜供試材5に対しては、焼き戻し工程S3は、180℃の焼き戻し温度、2時間(120分)の焼き戻し時間で行われた。
供試材1の焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、8.9パーセントであった。供試材2の焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、21.7パーセントであった。
供試材3の焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、29.6パーセントであった。供試材4中の焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、20.3パーセントであった。供試材5の焼き入れ硬化層11中におけるオーステナイト相の体積比率は、31.8パーセントであった。
供試材1の焼き入れ硬化層11の水素拡散係数は、2.63×10−11/sであった。供試材2の焼き入れ硬化層11の水素拡散係数は、2.09×10−11/sであった。
供試材3の焼き入れ硬化層11の水素拡散係数は、1.60×10−11/sであった。供試材4の焼き入れ硬化層11の水素拡散係数は、1.88×10−11/sであった。供試材5の焼き入れ硬化層11の水素拡散係数は、1.40×10−11/sであった。
Figure 2020051456
<転動疲労試験方法>
各供試材を用いてスラスト玉軸受を構成した。なお、このスラスト玉軸受の転動体は、SUS440C製の鋼球とした。このスラスト玉軸受には、潤滑剤として、グリコール系潤滑油に純水を混合したもの用いた。これにより、このスラスト玉軸受は、水素が軌道面から侵入しうる状況とされた。
第1転動疲労試験は、スラスト玉軸受に4.9kNのアキシャル荷重を加えた状態(この状態では、軌道面と転動体との間における最大接触面圧が弾性ヘルツ接触計算で2.3GPaとなる)で、内輪を外輪に対して、相対的に回転させることにより行われた。図8は、第1転動疲労試験における回転条件を示すグラフである。図8に示されるように、内輪の外輪に対する相対的な回転は、0.5秒間を1サイクルとして行われた。
この0.5秒間のうち、最初の0.1秒間においては、回転速度が0回転/分から2500回転/分まで直線的に増加した。次の0.3秒間においては、回転速度が2500回転/分で保持された。次の0.1秒間においては、回転速度が2500回転/分から0回転/分まで直線的に減少した。
<転動疲労試験結果>
表2に、第1転動疲労試験の結果を示す。表2中において、L10及びL50は、各供試材を用いて構成したスラスト玉軸受の剥離寿命(軌道面にフレーキングが生じるまでの時間)を2母数ワイブル分布にあてはめて求めた10パーセント寿命及び50パーセント寿命であり、eは当該2母数ワイブル分布のワイブルスロープ(形状母数)である。
Figure 2020051456
表2に示されるように、供試材2〜供試材5を用いて構成したスラスト玉軸受は、供試材1を用いて構成したスラスト玉軸受よりも長い剥離寿命を示している。上記のとおり、供試材1においては、焼き入れ硬化層11の水素拡散係数が2.6×10−11/s以上である一方で、供試材2〜供試材5においては、焼き入れ硬化層11の水素拡散係数が2.6×10−11/s未満であった。
この比較から、焼き入れ硬化層11が2.6×10−11/s未満の水素拡散係数を有することにより、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制できることが実験的に明らかとされた。
上記のとおり、供試材1の焼き入れ硬化層11は、オーステナイト相の体積比率が10パーセント未満である一方、供試材2〜供試材5の焼き入れ硬化層11は、オーステナイト相の体積比率が10パーセント以上40パーセント以下の範囲内にあった。この比較から、焼き入れ硬化層11中のオーステナイト相の体積比率が10パーセント以上40パーセント以下の範囲内にあることにより、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制できることが実験的に明らかとされた。
供試材5を用いて構成したスラスト玉軸受は、供試材4を用いて構成したスラスト玉軸受よりも長い剥離寿命を示していた。上記のとおり、供試材4の焼き入れ硬化層11は、窒素を含んでいない一方、供試材5の焼き入れ硬化層11は、窒素を含んでいる。この比較から、焼き入れ硬化層11が窒素を含むことにより、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生をさらに抑制できることが実験的に明らかとされた。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る軸受部品について説明する。なお、以下においては、第1実施形態に係る軸受部品と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
<第2実施形態に係る軸受部品の構成>
第2実施形態に係る軸受部品は、ラジアルニードル軸受の転動体30である。但し、第2実施形態に係る軸受部品は、これに限られない。第2実施形態に係る軸受部品は、例えば、ラジアルニードル軸受の内輪又は外輪であってもよい。
図9は、第2実施形態に係る転がり軸受の軸受部品の斜視図である。図10は、図9のX−Xにおける断面図である。図9及び図10に示されるように、転動体30は、転動体本体31と、酸化膜32とを有している。
転動体本体31は、鋼で形成されている。転動体本体31を構成する鋼は、例えば軸受鋼である。転動体本体31を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められた高炭素クロム軸受鋼であることが好ましい。より具体的には、転動体本体31を構成する鋼は、JIS規格(JIS G 4805:2008)に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかであることが好ましい。
好ましくは、転動体本体31を構成する鋼中における酸素濃度は、5質量ppm以上である。
転動体本体31は、円柱状の形状を有している。転動体本体31は、外周面31aを有している。外周面31aは、転動体本体31の転動面を構成している。
図示されていないが、転動体本体31を構成する鋼中には、ファイバーフローFFが形成されている。このファイバーフローFFと外周面31aとがなす角度は、断面視において、15°以上となっている。転動体本体31は、外周面31aにおいて、焼き入れ硬化層11を有している。
外周面31aにおける周方向の圧縮残留応力は、700MPa以下である。外周面31aの算術平均粗さは、0.1μm以下であることが好ましい。外周面31aのスキューネスは、0未満であることが好ましい。
酸化膜32は、外周面31a上に形成されている。酸化膜32は、例えば、鉄(Fe)の酸化物で形成されている。酸化膜32の厚さ(厚さT)は、0.5μm以上2μm以下である。
<第2実施形態に係る軸受部品の製造方法>
図11は、転動体30の製造方法を示す工程図である。図11に示されるように、転動体30の製造方法は、準備工程S1と、焼き入れ工程S2と、焼き戻し工程S3と、加工工程S4と、表面処理工程S5とを有している。転動体30の製造方法は、さらに酸化膜形成工程S6を有している。酸化膜形成工程S6は、表面処理工程S5の後に行われる。
酸化膜形成工程S6においては、酸化膜32の形成が行われる。酸化膜32の形成は、例えば、水酸化ナトリウムを主成分とする溶液に浸漬することにより行われる。なお、厚さTは、溶液濃度、浸漬時間により制御することができる。
<第2実施形態に係る軸受部品の効果>
上記のとおり、厚さTは、0.5μm以上となっている。そのため、転動体30においては、表面に新生面が生じにくい。すなわち、転動体30の表面においては、水素発生反応が生じにくい。したがって、転動体30によると、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができる。
上記のとおり、厚さTは、2μm以下となっている。そのため、酸化膜32が厚くなるほど、転動体30の表面における表面粗さが悪化する。そのため、転動体30によると、転動体30の表面における表面粗さの悪化を抑制することができる。
(第2転動疲労試験)
以下に、酸化膜32の効果を確認するために行った第2転動疲労試験を説明する。
<供試材>
表3に、第2転動疲労試験に供した供試材の作製条件を示す。表3に示されるように、供試材1及び供試材2に用いられた鋼種は、SUJ2である。供試材1及び供試材2に対する加熱工程S21は、加熱温度850℃、RXガス雰囲気中において行われた。供試材1に対しては、厚さTが0.5μmとなるように酸化膜形成工程S6が行われた。供試材2に対しては、酸化膜形成工程S6が行われなかった。
Figure 2020051456
<転動試験方法>
各供試材で形成された転動体により、ラジアルニードル軸受が作製された。第2転動疲労試験は、このラジアルニードル軸受に13.5kNのラジアル荷重を加えた状態で(なお、この状態における内輪の軌道面と転動体との間における最大接触面圧は、弾性ヘルツ接触計算で2.6GPaとなり、外輪の軌道面と転動体との最大接触面圧は2.3GPaとなる)、内輪を外輪に対して相対的に回転させることにより行われた。
図12は、第2転動疲労試験における回転条件を示すグラフである。図12に示されるように、内輪の外輪に対する相対的な回転は、4秒間を1サイクルとして行われた。
この4秒間のうち、最初の1秒間においては、回転速度は、500回転/分に保持された。その次の1秒間においては、回転速度は3000回転/分まで直線的に増加した。その次の1秒間においては、回転速度は3000回転/分に保持された。その次の1秒間においては、回転速度は3000回転/分から500回転/分まで直線的に減少した。
<転動疲労試験結果>
表4に、第2転動疲労試験の結果を示す。表4に示されるように、供試材2を用いたラジアルニードル軸受においては、最短寿命が12.3時間であり、平均寿命が14.6時間であった。他方で、供試材1を用いたラジアルニードル軸受においては、最短寿命が63.5時間であり、平均寿命が64.4時間であった。この比較から、転動体本体31の表面に厚さTが0.5μm以上2μm以上の酸化膜32が形成されることにより、表面から水素が浸入することに伴う水素脆性の発生を抑制することができることが実験的に明らかにされた。
Figure 2020051456
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
上記の実施形態は、転動部品、及び当該転動部品を用いた転がり軸受に特に有利に適用される。
10 軌道輪、10a 上面、10aa 軌道溝、10b 底面、10c 内周面、10d 外周面、10e 中心軸、11 焼き入れ硬化層、20 測定装置、21 アノード槽、22 カソード槽、23 アノード電極、24 カソード電極、25 ガルバノスタット、26 ポテンショスタット、27 試験片、28 アノード液、29 カソード液、30 転動体、31 転動体本体、31a 外周面、32 酸化膜、FF ファイバーフロー、G 空隙、L 厚さ、NMI 非金属介在物、T 厚さ、S1 準備工程、S2 焼き入れ工程、S3 焼き戻し工程、S4 加工工程、S5 表面処理工程、S6 酸化膜形成工程、S21 加熱工程、S22 冷却工程。

Claims (12)

  1. 鋼製の軸受部品であって、
    前記軸受部品は、表面に形成された焼き入れ硬化層を有しており、
    前記焼き入れ硬化層中における水素拡散係数は2.6×10−11/s未満であり、
    前記表面と前記鋼のファイバーフローとがなす角度は15°以上であり、
    前記表面における周方向の残留圧縮応力は700MPa以上である、軸受部品。
  2. 前記表面の算術平均粗さは0.1μm以下であり、
    前記表面のスキューネスは0未満である、請求項1に記載の軸受部品。
  3. 前記鋼中における酸素濃度は5質量ppm以上である、請求項1又は請求項2に記載の軸受部品。
  4. 前記表面における前記焼き入れ硬化層は窒素を含有している、請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載の軸受部品。
  5. 前記表面における前記焼き入れ硬化層中の窒素濃度は、0.05重量パーセント以上0.6重量パーセント以下である、請求項4に記載の軸受部品。
  6. 前記焼き入れ硬化層中におけるオーステナイト相の体積比率は、10パーセント以上40パーセント以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の軸受部品。
  7. 前記表面における前記焼き入れ硬化層の硬度は58HRC以上64HRC以下である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の軸受部品。
  8. 前記鋼は、JIS規格に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかである、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の軸受部品。
  9. 表面を有する鋼製の軸受部品本体と、前記表面上に形成された酸化膜とを備え、
    前記表面と前記鋼のファイバーフローとがなす角度は15°以上であり、
    前記表面における周方向の残留圧縮応力は700MPa以上であり、
    前記酸化膜の厚さは、0.5μm以上2μm以下である、軸受部品。
  10. 前記表面の算術平均粗さは0.1μm以下であり、
    前記表面のスキューネスは0未満である、請求項9に記載の軸受部品。
  11. 前記鋼中における酸素濃度は5質量ppm以上である、請求項9又は請求項10に記載の軸受部品。
  12. 前記鋼は、JIS規格に定められたSUJ2及びSUJ3のいずれかである、請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載の軸受部品。
JP2018178447A 2018-09-25 2018-09-25 軸受部品 Active JP7017489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178447A JP7017489B2 (ja) 2018-09-25 2018-09-25 軸受部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178447A JP7017489B2 (ja) 2018-09-25 2018-09-25 軸受部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020051456A true JP2020051456A (ja) 2020-04-02
JP7017489B2 JP7017489B2 (ja) 2022-02-08

Family

ID=69996371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018178447A Active JP7017489B2 (ja) 2018-09-25 2018-09-25 軸受部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7017489B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03271343A (ja) * 1990-03-22 1991-12-03 Nippon Seiko Kk 転動部材
JP2003042167A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Hitachi Ltd 軸受,軸受を備えたポンプ機構,潤滑オイル、その水分除去方法
JP2014084938A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2016003699A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 日本精工株式会社 転がり軸受

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3271343B2 (ja) 1992-12-28 2002-04-02 ソニー株式会社 集積化発振回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03271343A (ja) * 1990-03-22 1991-12-03 Nippon Seiko Kk 転動部材
JP2003042167A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Hitachi Ltd 軸受,軸受を備えたポンプ機構,潤滑オイル、その水分除去方法
JP2014084938A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2016003699A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 日本精工株式会社 転がり軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP7017489B2 (ja) 2022-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09287053A (ja) 転がり軸受その他の転動装置
JP2005068453A (ja) 耐高面圧部品及びその製造方法
JP5168958B2 (ja) 転動軸
JP2002081451A (ja) 転がり支持装置
JP2011140992A (ja) 転がり摺動部材およびその製造方法
JP2007113027A (ja) 鋼の熱処理方法、転がり支持装置の製造方法、転がり支持装置
JP2014122378A (ja) 転がり軸受
JP5736937B2 (ja) 転がり軸受
JP2010180468A (ja) 転がり軸受
WO2022202922A1 (ja) 軌道輪及びシャフト
JP2020051456A (ja) 軸受部品
JP6027925B2 (ja) 水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化軸受部品
JP2009204076A (ja) 転がり軸受
JP5668283B2 (ja) 転がり摺動部材の製造方法
JP2010031307A (ja) ころ軸受
JP4699906B2 (ja) 燃料電池用転動部材、燃料電池用転がり軸受およびその製造方法
EP3677804B1 (en) Rolling component, rolling bearing, rolling bearing for automobile electrical auxiliary equipment, and rolling bearing for speed increasing/decreasing machine
JP2005337361A (ja) ころ軸受
JP2017053002A (ja) 耐白色組織変化はく離寿命に優れる軸受用鋼
JP2009236259A (ja) 電食防止用絶縁転がり軸受
JP2019039521A (ja) 転動部品
JP2016069695A (ja) 転がり軸受
JP5119717B2 (ja) 転がり軸受構成部材の製造方法および転がり軸受
JP2019039523A (ja) 転動部品及び転がり軸受
JP2019039522A (ja) 転動部品及び転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7017489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150