JP5668283B2 - 転がり摺動部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり摺動部材の製造方法に関する。
近年、自動車や産業機械の動力伝達機構等の高能率化や小型化のために、これらの機構に用いられている転がり軸受は、高速条件、高面圧条件等の過酷な環境下で使用されることが多くなっている。なかでも、使用環境の高速化や高面圧化に伴って、転がり軸受の使用温度が高温となるため、転がり軸受は、高温条件(例えば、300℃程度)においても、長い転動疲労寿命を有することが求められている。
そこで、転がり摺動部材に用いられる鋼材として、ケイ素の含有量が0.5〜2.0質量%であり、モリブデンの含有量が0.3〜2.5質量%である鋼材を用いることにより、150〜250℃の温度域における転動疲労寿命を確保することが提案されている(特許文献1)。
特開2003−306743号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の鋼材を用いた場合、加工しにくく、コストが増大するという欠点がある。
一方、300℃程度の高温下においても長い転動疲労寿命を確保するため、ビッカース硬さ740以上の表面硬さを有する転がり摺動部材が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、300℃程度の高温までの広い温度範囲において、良好な転動疲労寿命を確保するのに十分な表面硬さを示す転がり摺動部材を低コストで得ることができる、転がり摺動部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の転がり摺動部材の製造方法は、相手部材との間で相対的に転がり接触もしくは滑り接触または両接触を含む接触をする転がり摺動部材の製造方法であって、
0.7〜0.9質量%の炭素と、0.05〜0.70質量%のケイ素と、0.05〜0.7質量%のマンガンと、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.1〜1.0質量%のモリブデンと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有し、かつ残部が鉄および不可避不純物である鋼材を、所定の形状に加工して、素形材を得る前加工工程、
前記素形材に対して、カーボンポテンシャル0.9〜1.3%で、アンモニアガス濃度が2〜5体積%の浸炭窒化雰囲気において、当該素形材を850〜900℃で加熱し、急冷する浸炭窒化処理を施し、中間素材を得る浸炭窒化処理工程、
前記浸炭窒化処理後の中間素材に対して、250℃を超え、300℃以下の温度で当該中間素材を加熱する焼もどし処理を施す焼もどし処理工程、および
前記焼もどし処理後の中間素材に、仕上げ加工を施すことにより、表面から50μmの深さの位置のビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)以上であり、表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素の含有量が1.1〜1.6質量%であり、表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素の含有量が0.1〜1.0質量%であり、表面から10μmまでの範囲の表面層には、バナジウム窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子および/またはバナジウム炭窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子を有しており、かつ表面から10μmまでの範囲の表面層における前記粒子の面積率が1〜10%である転がり摺動部材を得る仕上げ加工工程
を含むことを特徴としている。
本発明の転がり摺動部材の製造方法では、0.7〜0.9質量%の炭素と、0.05〜0.70質量%のケイ素と、0.05〜0.7質量%のマンガンと、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.1〜1.0質量%のモリブデンと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有し、かつ残部が鉄および不可避不純物である鋼材から得られた素形材を、カーボンポテンシャル0.9〜1.3%で、アンモニアガス濃度が2〜5体積%の浸炭窒化雰囲気において、850〜900℃で加熱して、急冷し(浸炭窒化処理)、かつ浸炭窒化処理後の中間素材を、250℃を超え、300℃以下の温度に加熱する(焼もどし処理)。
これにより、得られる転がり摺動部材の表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素の含有量を1.1〜1.6質量%、表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが740〜900(ロックウェルC硬さが62〜67)、表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素の含有量を0.1〜1.0質量%、表面から10μmまでの範囲の表面層に、バナジウム窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子および/またはバナジウム炭窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子を存在させ、表面から10μmまでの範囲の表面層における前記粒子の面積率を1〜10%とすることができる。
このように、本発明の転がり摺動部材の製造方法では、得られる転がり摺動部材の表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが740〜900(ロックウェルC硬さが62〜67)とすることができるので、300℃の高温条件下で使用した場合であっても、良好な転動疲労寿命を確保するのに十分な表面硬さを確保することができる。
したがって、本発明の転がり摺動部材の製造方法によれば、300℃程度の高温までの広い温度範囲においても、良好な転動疲労寿命を確保するのに十分な表面硬さを示す転がり摺動部材を得ることができる。
しかも、本発明の転がり摺動部材の製造方法では、0.7〜0.9質量%の炭素と、0.05〜0.70質量%のケイ素と、0.05〜0.7質量%のマンガンと、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.1〜1.0質量%のモリブデンと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有し、かつ残部が鉄および不可避不純物である鋼材が用いられているので、例えば、高温用軸受鋼のSKH4やM50(バナジウム、マグネシウムおよびタングステンを含む軸受鋼)に比べて、加工がしやすく、低コストで、転がり摺動部材を製造することができる。
また、転がり摺動部材における製鋼時に析出する粗大な共晶炭化物の量が少なくなり、転がり軸受での疲労破壊が抑制されるとともに、焼入れ後や、浸炭窒化および焼もどし後において、十分な硬さが確保される。
また、本発明の転がり摺動部材の製造方法では、前記浸炭窒化処理後の中間素材に対して、−50〜−100℃で当該中間素材を冷却するサブゼロ処理を施すサブゼロ処理工程をさらに含み、前記サブゼロ処理後に、前記焼もどし処理を行なってもよい。
前記浸炭窒化処理後の中間素材に対して、サブゼロ処理を施すことにより、残留オーステナイトをマルテンサイトに変化させて、得られる転がり摺動部材における寸法安定性および耐磨耗性を向上させることができる。
本発明の転がり摺動部材の製造方法によれば、300℃程度の高温までの広い温度範囲において、良好な転動疲労寿命を確保するのに十分な表面硬さを示す転がり摺動部材を低コストで得ることができるという優れた効果が奏される。
本発明の一実施形態にかかる製造方法により製造された転がり摺動部材(外内輪および転動体)を備えた転がり軸受としての玉軸受の構造を示す概略説明図である。 本発明の一実施形態に係る転がり摺動部材(外輪)の製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施形態に係る転がり摺動部材(内輪)の製造方法を示す工程図である。 本発明の変形例に係る転がり摺動部材(内輪)の製造方法を示す工程図である。 実施例1における熱処理条件を示す線図である。 実施例2における熱処理条件を示す線図である。 実施例3における熱処理条件を示す線図である。 実施例4における熱処理条件を示す線図である。 比較例1における熱処理条件を示す線図である。 比較例2における熱処理条件を示す線図である。 比較例3における熱処理条件を示す線図である。 比較例4における熱処理条件を示す線図である。 比較例5における熱処理条件を示す線図である。 比較例6における熱処理条件を示す線図である。 比較例7における熱処理条件を示す線図である。
以下、添付の図面により本発明の一実施形態に係る転がり摺動部材の製造方法を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる製造方法により製造された転がり摺動部材(外内輪および転動体)を備えた転がり軸受としての玉軸受の構造を示す概略説明図である。
玉軸受10は、内周面に軌道部1aを有する外輪1と、外周面に軌道部2aを有する内輪2と、外内輪1,2の両軌道部1a,2a間に配置された複数個の転動体としての玉3と、複数個の玉3を周方向に所定間隔毎に保持する保持器4とを備えている。
玉軸受10では、250℃を超え、300℃以下の温度での焼もどし処理後における外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが740〜900(ロックウェルC硬さが62〜67)となっている。これにより、300℃程度の高温までの広い温度範囲において、当該玉軸受10を良好な状態で使用することができる。また、玉軸受10によれば、表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)以上となっていることから、異物が混入した潤滑油中で玉軸受10を使用した際に前記異物を噛みこんだときに生成される圧痕の寸法を小さくすることができる。さらに、玉軸受10によれば、表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが900(ロックウェルC硬さが67)以下となっていることから、脆化を防止することができる。なお、前記ビッカース硬さは、前記内輪を表面から深さ方向に切断した後、前記表面から50μmの深さの位置にビッカース圧子をあてて測定した値である。また、ロックウェルC硬さは、測定されたビッカース硬さを変換することにより求めた値である。
外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面から10μmまでの範囲の表面層には、バナジウム窒化物からなる粒子および/またはバナジウム炭窒化物からなる粒子が存在している。前記粒子の粒径は、オロワン機構による分散強化により降伏応力を向上させる観点から、好ましくは0.2μm以上であり、オストワルド成長により粒子の粗大化を誘発させる観点から、好ましくは2μm以下である。
また、外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面には、セメンタイトおよびM73型炭化物およびM236型炭化物が析出している。
外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面から10μmまでの範囲の表面層における前記粒子の面積率は、オロワン機構による分散強化により降伏応力を向上させて、十分な静的負荷容量を確保する観点から、1%以上であり、鋼材中への過剰な窒素の浸入を抑制し、所要の炭素量を確保することで前記表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さ740〜900(ロックウェルC硬さ62〜67)を確保し、十分な静的負荷容量を確保する観点から、10%以下である。なお、本明細書において、前記粒子の面積率とは、表面から10μmまでの範囲の表面層におけるバナジウム窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子とバナジウム炭窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子とを併せたものの面積率をいう。
外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素の含有量は、圧痕などの表面損傷部への応力集中の緩和効果のある残留オーステナイト量を確保し、かつ高い表面硬さにする観点から、1.1質量%以上であり、前記表面層における炭化物の粗大析出物(例えば、粒径が10μmを超える析出物)の存在量を少なくすることにより、寿命を一層向上させる観点から、1.6質量%以下である。
外内輪1,2の軌道部1a,2aおよび玉3それぞれの表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素の含有量は、オロワン機構による分散強化により降伏応力を向上させて、十分な静的負荷容量を確保する観点から、0.1質量%以上であり、鋼材中への過剰な窒素の浸入を抑制し、所要の炭素量を確保することで転がり摺動部材としての表面ビッカース硬さ(表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さ)740〜900(ロックウェルC硬さ62〜67)を得、長寿命化を図るとともに、十分な静的負荷容量を確保する観点から、1.0質量%以下である。
つぎに、かかる転がり摺動部材の製造方法の例として、前記外輪および内輪の製造方法を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る外輪の製造方法の工程図である。また、図3は、本発明の一実施形態に係る内輪の製造方法の工程図である。
まず、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有する鋼材からなる外輪の環状素材13〔図2(a)参照〕を製造し、得られた環状素材13に切削加工などを施して、軌道面11a、端面11b、内周面11cおよび外周面11dをそれぞれ所定形状に加工して、外輪の素形材14を得る〔「前加工工程」、図2(b)参照〕。
一方、前記外輪の環状素材13と同じ鋼材からなる内輪の環状素材23〔図3(a)参照〕に切削加工等を施して、軌道面21a、端面21b、内周面21cおよび外周面21dをそれぞれ所定形状に加工して、内輪の素形材24を得る〔図3(b)参照〕。
前記鋼材としては、0.7〜0.9質量%の炭素と、0.05〜0.70質量%のケイ素と、0.05〜0.7質量%のマンガンと、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.1〜1.0質量%のモリブデンと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有し、残部が鉄および不可避不純物である鋼材を用いることができる。
かかる鋼材によれば、外内輪1,2それぞれの表面における製鋼時に析出する粗大な共晶炭化物の量が少なくなり、転がり軸受での疲労破壊を抑制することができるとともに、焼入れ後や、浸炭窒化および焼もどし後において、十分な硬さを確保することができる。
前記鋼材において、炭素は、次工程の浸炭窒化処理工程を行なう際に鋼材の硬さを上昇させ、強度確保のための内部硬さを得るための元素である。また、炭素は、後述する浸炭窒化処理前において、鋼材中に未固溶の炭化物を多量に残存させ、これを浸炭窒化処理後にも微細かつ多量に残存した状態とすることにより、転がり疲れ寿命を向上させることを可能にするための元素である。
前記鋼材中に含まれる炭素の含有量は、鋼材中に未固溶の炭化物を十分に残存させる観点から、0.7質量%以上であり、浸炭窒化処理前の加工性を十分に得るとともに、鋼材製造時に疲労破壊の起点となり易い粗大な共晶炭化物の生成を抑制する観点から、0.9質量%以下である。
また、前記鋼材において、クロムは、浸炭窒化処理前の段階において、浸炭窒化処理時に析出核として作用する多量の未固溶の炭化物を生成させ、浸炭窒化後の表面浸炭窒化層に微細炭化物(M73型炭化物、M236型炭化物)、微細炭窒化物〔M7(C,N)3型炭窒化物、M23(C,N)6型炭窒化物〕および微細窒化物(CrN、VN)を析出させることにより、転がり摺動部材の転がり疲れ寿命を向上させるとともに、後述の焼もどし処理工程による焼もどし軟化に対する抵抗性を向上させるための元素である。また、クロムは、鋼材中における炭窒化物および窒化物の生成促進による鋼材の最表面層における窒化反応の促進を行うとともに、浸炭反応の抑制(過剰浸炭組織の発生の抑制)を行う。
前記効果を得るために観点から、鋼材中に含まれるクロムの含有量は、3.2質量%以上であり、疲労破壊の起点となる共晶炭化物の生成の抑制を容易に行う観点およびコストを低減させる観点から、5.0質量%以下である。
前記鋼材において、バナジウムは、炭素との親和力が非常に強い元素であり、炭化物を形成する元素である。また、炭素とバナジウムとから生成される炭化バナジウムは、炭化モリブデンに比べて、固溶温度が高いため、本発明の転がり摺動部材の製造に際する浸炭窒化処理の温度範囲では、浸炭窒化処理前に存在していた炭化バナジウムの多くは、固溶せず、未固溶の炭化バナジウムとして鋼材中に存在することになる。かかる未固溶の炭化バナジウムは、浸炭窒化処理時における炭化物(VC)、炭窒化物〔V(C,N)〕および窒化物〔(Cr,V)N〕などの析出核として働くとともに、前記炭化物、炭窒化物、窒化物などの析出物の微細化に寄与し、鋼材の硬さや転がり疲れ寿命を向上させることができる。あわせて、バナジウムは、鋼材中のクロム以上に、炭窒化物および窒化物の生成促進による鋼材の最表面層における窒化反応の促進および浸炭反応の抑制(過剰浸炭組織の発生の抑制)を行うことができる。また、バナジウムは、後述の焼もどし処理工程による焼もどし軟化に対する抵抗性を向上させるための元素として働く。前記効果を得るために観点から、鋼材中に含まれるバナジウムの含有量は、0.05質量%以上であり、炭化バナジウムの生成を抑制することにより、固溶炭素量を十分に確保し、残留オーステナイト量を十分に確保する観点から、0.5質量%未満である。
前記鋼材において、ケイ素は、鋼の精錬時の脱酸のために必要な元素である。また、ケイ素は、炭化物に固溶しにくい性質を有するため、炭化物の粗大成長を抑制する効果を有する元素である。
前記効果を得る観点から、鋼材中に含まれるケイ素の含有量は、0.05質量%以上であり、浸炭窒化処理前において、十分な加工性を確保するとともに、鋼材および加工等に要するコストを低減させる観点から、0.70質量%以下である。
前記鋼材において、マンガンは、鋼材中のオーステナイトを安定化させる元素である。また、マンガンは、鋼材中に含まれる量を増やすことによって、容易に残留オーステナイト量を増加させることができる元素である。
前記効果を得る観点から、鋼材中に含まれるマンガンの含有量は、0.05質量%以上であり、鋼材中における未固溶の炭化物の量を増加させ、炭化物を析出させて、鋼材の硬さを向上させるとともに、転がり疲れ寿命を向上させる観点ならびに十分な熱間加工性および機械加工性を得る観点から、0.7質量%以下であり、好ましくは0.50質量%以下である。
前記鋼材において、モリブデンは、クロムより炭素との親和力の強い元素であり、炭化物および炭窒化物の生成に関与する元素である。また、モリブデンは、本発明の転がり摺動部材を製造する際の浸炭窒化処理の温度における炭化物および炭窒化物の固溶温度を上昇させ、未固溶の炭化物および炭窒化物を増加させる元素である。したがって、モリブデンは、浸炭窒化処理後の表面浸炭窒化層中における微細炭化物量および炭窒化物量を増加させ、鋼材の硬さを上昇させるための重要な元素である。また、モリブデンは、鋼材の焼入れ性を向上させるとともに、鋼材における残留オーステナイト量を増加させる。さらに、モリブデンは、炭化物(M236型炭化物)および炭窒化物〔M23(C、N)6型炭窒化物〕を効率よく析出させる元素である。
前記効果を得る観点から、鋼材中に含まれるモリブデンの含有量は、0.10質量%以上であり、コストを低減させる観点および疲労破壊の起点となる粗大な共晶炭化物の生成を抑制する観点から、1.0質量%以下である。
つぎに、得られた外輪の素形材14(中間素材)および内輪の素形材24(中間素材)を、カーボンポテンシャル0.9〜1.3%で、アンモニアガス濃度が2〜5体積%の浸炭窒化雰囲気において、850〜900℃で所定時間加熱保持し、その後、所定温度に急冷する〔「浸炭窒化処理工程」、図2(c)および図3(c)参照〕。
浸炭窒化雰囲気におけるカーボンポテンシャルは、外内輪1,2の表面における硬さを十分な硬さとする観点から、0.9%以上であり、外内輪1,2における前記バナジウム窒化物またはバナジウム炭窒化物を含む析出物の面積率を前述の範囲とするとともに、過剰浸炭組織の発生を抑制する観点から、1.3%以下である。
また、浸炭窒化雰囲気におけるアンモニアガス濃度は、過剰浸炭組織の発生を抑制するとともに、次工程の焼もどし処理工程による焼もどし軟化に対する抵抗性を向上させる観点から、2体積%以上であり、過剰窒化による脆化を防止する観点から、5体積%以下である。
浸炭窒化雰囲気における加熱保持温度は、十分な硬化層を形成させる観点から、850℃以上であり、転がり摺動部材中への過剰な炭素の侵入を抑制して、過剰浸炭組織の発生を抑制するとともに、粗大炭化物の析出を抑制する観点から、900℃以下である。
また、加熱保持時間は、表面層の強化に十分な浸炭深さを得る観点から、4時間以上である。
急冷は、冷却油の油浴中における油冷により行われる。冷却油の油浴温度は、通常、60〜180℃であればよい。
つぎに、前記浸炭窒化処理後の外輪の素形材14(中間素材)および内輪の素形材24(中間素材)を、250℃を超え、かつ300℃以下の温度で加熱保持する焼もどし処理を行う〔「焼もどし処理工程」、図2(d)および図3(d)参照〕。
焼もどし処理における加熱保持温度は、300℃程度の高温条件での使用に十分な寸法安定性を確保し、十分な耐熱性を確保する観点から、250℃を超える温度であり、残留オーステナイトの過剰な分解を抑制するとともに、製造コストを低減させる観点から、300℃以下である。
また、焼もどし処理における加熱保持時間は、300℃程度の高温条件での使用に十分な寸法安定性を確保し、十分な耐熱性を確保する観点から、0.5時間以上である。
その後、焼もどし処理工程後の外輪の素形材14(中間素材)の軌道面11a、端面11b、外周面11dに対して、研磨仕上げ加工や超仕上げ加工を施して、所定精度に仕上げる〔図2(e)参照、「仕上げ加工工程」〕。このようにして、目的の外輪11を得ることができる。
一方、焼もどし処理工程後の内輪の素形材24(中間素材)の軌道面21a、端面21b、内周面21dに対して研磨仕上げ加工や超仕上げ加工を施して、所定精度に仕上げる〔図3(e)参照〕。このようにして、目的の内輪21を得ることができる。
なお、本発明の転がり摺動部材の製造方法においては、図4に示されるように、浸炭窒化処理工程〔図4(c)参照〕後に、浸炭窒化処理後の中間素材に対して、−100〜−50℃で当該中間素材を冷却するサブゼロ処理を施すサブゼロ処理工程〔図4(d)参照〕を行なってもよい。この場合、サブゼロ処理工程後に、焼もどし処理工程〔図4(e)参照〕を行なえばよい。なお、図4には、この変形例にかかる製造方法として、内輪の製造方法を示しているが、前記変形例にかかる製造方法は、外輪の製造にも採用することができる。
サブゼロ処理における冷却温度は、コストを低減する観点から、好ましくは−100℃以上であり、耐摩耗性を向上させる観点から、好ましくは−50℃以上である。
また、サブゼロ処理における冷却時間は、残留オーステナイトをマルテンサイトに変化させる観点から、好ましくは1時間以上である。
このようにサブゼロ処理を行なうことにより、残留オーステナイトをマルテンサイトに変化させることにより、得られる転がり摺動部材の経時的な寸法変化を抑制して、寸法安定性を向上させ、かつ耐磨耗性を向上させることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
〔実施例1〜4および比較例1〜7〕
表1に示す組成を有する2種類の鋼材AおよびBそれぞれを用いて、型番6206の玉軸受の外輪、内輪および転動体を製造するための素形材それぞれを製造した。表1の鋼材Bは、軸受綱であるJIS SUJ2である。なお、転動体の直径は、9.525mmとした。
Figure 0005668283
つぎに、得られた素形材に、図5〜図15に示す熱処理条件で熱処理を施して、実施例1〜4および比較例1〜7の内輪を製造した。
図5に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.1%、アンモニアガス濃度が2体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(実施例1)。
図6に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%、アンモニアガス濃度が5体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(実施例2)。
図7に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.0%、アンモニアガス濃度が2体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(実施例3)。
図8に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.1%、アンモニアガス濃度が2体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、−55℃で1時間冷却〔サブゼロ処理〕し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(実施例4)。
図9に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが0.8%の雰囲気中において830℃で0.5時間加熱して、ズブ焼入れを行った後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例1)。
図10に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%の浸炭雰囲気中において850℃で5時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例2)。
図11に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%、アンモニアガス濃度が2体積%の浸炭窒化雰囲気中において850℃で4時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例3)。
図12に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが0.8%の雰囲気中において900℃で0.5時間加熱して、ズブ焼入れを行った後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例4)。
図13に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%の浸炭雰囲気中において900℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例5)。
図14に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%、アンモニアガス濃度が1体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例6)。
図15に示される熱処理条件は、素形材を、カーボンポテンシャルが1.2%、アンモニアガス濃度が15体積%の浸炭窒化雰囲気中において860℃で7時間加熱した後、80℃に油冷し、その後、300℃で2時間加熱〔焼もどし処理〕するものである(比較例7)。
〔試験例1〕
実施例1〜4、比較例1〜7の内輪について、焼もどし処理(300℃)後における表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さ(またはロックウェルC硬さ)、表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素含有量、表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素含有量、析出物形態、およびバナジウム系析出物(バナジウム炭窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子およびバナジウム窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子)の面積率を調べた。
実質的な表面層の硬さを測定するため、表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さは、前記内輪を表面から深さ方向に切断した後、前記表面から50μmの深さの位置にビッカース圧子をあてて測定した。また、ロックウェルC硬さは、測定されたビッカース硬さより換算して求めた。表面から10μmまでの範囲における炭素含有量および表面から10μmまでの範囲における窒素含有量は、それぞれ、前記内輪を表面から深さ方向に切断した後、前記表面から10μmまでの範囲における各含有量を測定することにより求めた。
前記析出物形態は、前記内輪を表面から深さ方向に切断した後、前記表面から10μmまでの範囲を観察することにより評価した。バナジウム系析出物(バナジウム炭窒化物からなる粒子およびバナジウム窒化物からなる粒子)の面積率は、前記内輪を表面から深さ方向に切断した後、前記表面から10μmまでの範囲で測定した。なお、前記析出物形態およびバナジウム系析出物(バナジウム炭窒化物およびバナジウム窒化物)の面積率は、800μm2の測定視野において、加速電圧:15.0kV、照射電流:2.016×10-7Aおよびスキャン倍率:3000倍の条件で、電解放出型電子プローブマイクロアナライザを用いて、炭素、窒素およびバナジウムをマッピングし、画像処理装置で面積率を算出した。
また、実施例1〜4、比較例1〜7の内輪について、焼もどし処理(300℃)後におけるビッカース硬さ(またはロックウェルC硬さ)に基づき、合否を判定した。合否の判定基準は、以下のとおりである。
○:焼もどし処理(300℃)後におけるビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)以上であり、300℃程度の高温までの広い範囲の温度条件での使用に適している
×:焼もどし処理(300℃)後におけるビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)未満であり、300℃程度の高温までの広い範囲の温度条件での使用に不適である
これらの結果を表2に示す。表2中、「ビッカース硬さ(ロックウェルC硬さ)」は、焼もどし処理(300℃)後における表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さ(またはロックウェルC硬さ)、「炭素含有量」は、表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素含有量、「窒素含有量」は、表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素含有量、「バナジウム系析出物の面積率」は、バナジウム炭窒化物からなる粒子およびバナジウム窒化物からなる粒子の面積率をそれぞれ示す。
Figure 0005668283
表2に示された結果から、実施例1〜4の内輪では、焼もどし処理(300℃)後におけるビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)以上となっており、300℃程度の高温までの広い範囲の温度条件での使用に適していることがわかる。一方、比較例1〜7の内輪では、焼もどし処理(300℃)後におけるビッカース硬さが740(ロックウェルC硬さが62)未満であり、300℃程度の高温までの広い範囲の温度条件での使用に不適であることがわかる。
したがって、これらの結果から、鋼材Aからなる素形材を、カーボンポテンシャル0.9〜1.3%で、アンモニアガス濃度が2〜5体積%の浸炭窒化雰囲気において850〜900℃で加熱し、その後、急冷し(浸炭窒化処理)、浸炭窒化処理後の中間素材に対して、250℃を超え、300℃以下の温度で当該中間素材を加熱し(焼もどし処理)、焼もどし処理後の中間素材に、仕上げ加工を施すことにより、300℃程度の高温までの広い範囲の温度条件での使用に適した硬さを有する転がり摺動部材を得ることができることがわかる。
1 外輪、1a 軌道部、2 内輪、2a 軌道部、4 保持器、10 玉軸受、
11 外輪

Claims (2)

  1. 相手部材との間で相対的に転がり接触もしくは滑り接触または両接触を含む接触をする転がり摺動部材の製造方法であって、
    0.7〜0.9質量%の炭素と、0.05〜0.70質量%のケイ素と、0.05〜0.7質量%のマンガンと、3.2〜5.0質量%のクロムと、0.1〜1.0質量%のモリブデンと、0.05質量%以上0.5質量%未満のバナジウムとを含有し、かつ残部が鉄および不可避不純物である鋼材を、所定の形状に加工して、素形材を得る前加工工程、
    前記素形材に対して、カーボンポテンシャル0.9〜1.3%で、アンモニアガス濃度が2〜5体積%の浸炭窒化雰囲気において、当該素形材を850〜900℃で加熱し、急冷する浸炭窒化処理を施し、中間素材を得る浸炭窒化処理工程、
    前記浸炭窒化処理後の中間素材に対して、250℃を超え、300℃以下の温度で当該中間素材を加熱する焼もどし処理を施す焼もどし処理工程、および
    前記焼もどし処理後の中間素材に、仕上げ加工を施すことにより、表面から50μmの深さの位置でのビッカース硬さが740以上であり、表面から10μmまでの範囲の表面層における炭素の含有量が1.1〜1.6質量%であり、表面から10μmまでの範囲の表面層における窒素の含有量が0.1〜1.0質量%であり、表面から10μmまでの範囲の表面層には、バナジウム窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子および/またはバナジウム炭窒化物からなる粒径0.2〜2μmの粒子を有しており、かつ表面から10μmまでの範囲の表面層における前記粒子の面積率が1〜10%である転がり摺動部材を得る仕上げ加工工程
    を含むことを特徴とする転がり摺動部材の製造方法。
  2. 前記浸炭窒化処理後の中間素材に対して、−50〜−100℃で当該中間素材を冷却するサブゼロ処理を施すサブゼロ処理工程をさらに含み、
    前記サブゼロ処理後に、前記焼もどし処理を行なう、請求項1に記載の転がり摺動部材の製造方法。
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