JP2020045054A - 鞍乗型車両のフロント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドライト、メータ、またはこれらの周辺に設けられた電気機器のメンテナンス等の作業性を向上させる。【解決手段】センターカバー16は、センターカバー16の左右方向中央前側部分の壁面を形成し、かつヘッドライト9の上側、左側および右側を覆う前カバー部18と、センターカバー16の左右方向中央後側部分の壁面を形成し、かつメータユニット10の主に左側および右側を覆う後カバー部31とを備え、前カバー部18と後カバー部31との間には、上方に開口し、センターカバー16の内外を連通させる連通口45が設けられている。また、センターカバー16には、連通口45の上方を覆うようにバイザ71が取り付けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、鞍乗型車両のフロント構造、すなわち、鞍乗型車両においてヘッドライトおよびメータが設けられた部分の構造に関する。
鞍乗型車両の中には、車両の前上部に設けられたヘッドライトおよびメータの上側、左側および右側等が車体カバーにより覆われた構造を有するものがある。例えば、スポーツタイプの自動二輪車や中型または大型のスクータ等の多くは、このような構造を有している。下記の特許文献1には、このような構造を有する自動二輪車が記載されている。
特開2014−113994号公報
ヘッドライトおよびメータが車体カバーにより覆われた構造を有する鞍乗型車両においては、ヘッドライト、メータ、またはこれらの周辺に設けられた部品のメンテナンス等の作業性が良くない。例えば、鞍乗型車両のメンテナンス時に、ヘッドライト、メータまたはこれらの周辺に設けられた部品に対してケーブルコネクタの付け外しをするときに、車体カバーの下側の隙間から車体カバーの内側へ手や工具を差し入れて付け外しをしなければならず、または、車体カバーを車両から取り外してから付け外しをしなければならず、手間がかかる。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、ヘッドライト、メータ、またはこれらの周辺に設けられた部品のメンテナンス等の作業性を向上させることができる鞍乗型車両のフロント構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の鞍乗型車両のフロント構造は、鞍乗型車両の前上部に設けられたヘッドライトと、前記鞍乗型車両において前記ヘッドライトの後方に設けられたメータと、前記鞍乗型車両の前上部を覆う車体カバーと、前記車体カバーの上側に配置されたバイザとを備えた鞍乗型車両のフロント構造であって、前記車体カバーは、当該車体カバーの左右方向中央前側部分の壁面を形成し、かつ前記ヘッドライトの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う前カバー部と、当該車体カバーの左右方向中央後側部分の壁面を形成し、かつ前記メータの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う後カバー部とを備え、前記前カバー部と後カバー部との間には、上方に開口し、前記車体カバーの内外を連通させる連通口が設けられ、前記バイザは前記連通口の上方を覆うように前記車体カバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドライト、メータ、またはこれらの周辺に設けられた部品のメンテナンス等の作業性を向上させることができる。
本発明の実施例における鞍乗型車両の前部を左方から見た状態を示す外観図である。 本発明の実施例における鞍乗型車両の前部を上方から見た状態を示す外観図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造を示す外観図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、センターカバー、左サイドカバー、右サイドカバーおよびバイザを分離した状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、センターカバーの下カバー部、前カバー部および後カバー部、固定部材並びにメータユニットを分離した状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造を図4中の矢示VI−VI方向から見た断面図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、センターカバーの前カバー部および後カバー部を上方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、センターカバーの前カバー部および後カバー部を左方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、センターカバーの前カバー部および後カバー部を図7中の矢示IX−IX方向から見た断面図である。 センターカバーの後カバー部を左前上方から見た状態を示す外観図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、バイザを左後方から見た状態を示す外観図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、クリップ部材によりバイザの係止突片と前カバー部の係止穴とが接続された状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、バイザの遮光壁によりヘッドライトから発せられた光が遮られている状態を示す説明図である。 図6に示す鞍乗型車両のフロント構造において、後カバー部のメータブレースへの取付構造を示す断面図である。 図6に示す鞍乗型車両のフロント構造において、メータユニットのメータブレースへの取付構造を示す断面図である。
本発明の実施形態の鞍乗型車両のフロント構造は、鞍乗型車両の前上部に設けられたヘッドライトと、鞍乗型車両においてヘッドライトの後方に設けられたメータと、鞍乗型車両の前上部を覆う車体カバーと、車体カバーの上側に配置されたバイザとを備えている。また、車体カバーは、前カバー部および後カバー部を備えている。前カバー部は、車体カバーの左右方向中央前側部分の壁面を形成し、かつヘッドライトの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う。後カバー部は、車体カバーの左右方向中央後側部分の壁面を形成し、かつメータの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う。また、前カバー部と後カバー部との間には、上方に開口し、車体カバーの内外を連通させる連通口が設けられている。さらに、バイザは上記連通口の上方を覆うように車体カバーに着脱可能に取り付けられている。
このような構成を有する本発明の実施形態の鞍乗型車両のフロント構造においては、作業者は、バイザを取り外した後、上記連通口を介して、車体カバーの内側に臨むヘッドライトの部分もしくはメータの部分、または車体カバーの内側に設けられた他の部品のメンテナンス等を行うことができる。上記連通口を利用してメンテナンス等を行うことができるので、メンテナンス等を行うに当たり、車体カバーを鞍乗型車両から取り外す手間を省くことができる。また、上記連通口は、上方に開口するように車体カバーに設けられているので、作業者はメンテナンス等の作業を楽な姿勢で行うことができる。例えば、作業者は車両の下に潜り込んで作業を行う必要がない。したがって、ヘッドライト、メータ、またはこれらの周辺に設けられた部品のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、説明の便宜上、実施例の鞍乗型車両等の構成または動作に関して前(F)、後(B)、左(L)、右(R)、上(U)、下(D)の方向を述べる際には、各図中の右下に描いた矢印に従う。
(鞍乗型車両)
図1は本発明の実施例における鞍乗型車両1の前部をその左方から見た状態を示している。図2は鞍乗型車両1の前部をその上方から見た状態を示している。なお、図2ではハンドルおよび前輪の図示を省略している。図1および図2に示すように、鞍乗型車両1は動力源としてガソリンエンジン2を有する自動二輪車である。鞍乗型車両1は、鞍乗型車両1の骨格を形成し、エンジン2および種々の部品を支持する車体フレーム3を備えている。鞍乗型車両1において、車体フレーム3の前上部に配置されたヘッドパイプ4には、ステアリングシャフトが回転可能に支持され、ステアリングシャフトにはブラケット5を介してフロントフォーク6およびハンドル7が支持されている。また、フロントフォーク6の下端側には前輪8が回転可能に支持されている。
また、鞍乗型車両1の前上部にはヘッドライト9が設けられている。また、鞍乗型車両1においてヘッドライト9の後方かつ上方にはメータユニット10が設けられている。ヘッドライト9およびメータユニット10は、後述する固定部材51により車体フレーム3のヘッドパイプ4に固定されている。メータユニット10は、例えば、スピードメータ、タコメータ、オドメータ、燃料計、ウインカインジケータ、ギヤポジションインジケータ、ハイビームインジケータ、および各種の警告灯等を備えている。本実施例におけるメータユニット10は、走行速度、エンジン回転数、走行距離、燃料残量およびギヤポジション等を表示することにより、スピードメータ、タコメータ、オドメータ、燃料計およびギヤポジションインジケータ等として機能する液晶ディスプレイと、ウインカインジケータ、ハイビームインジケータ、および各種の警告灯等として機能する複数のランプ(例えば複数の発光ダイオード)を備えている。なお、メータユニット10の具体的な構成はこれに限定されない。
また、鞍乗型車両1の前上部には車体カバーユニット15が設けられている。車体カバーユニット15は鞍乗型車両1の前上部の前側、左側および右側を覆っている。本実施例における車体カバーユニット15は、鞍乗型車両1の前上部の前側、左側および右側を覆っているのみであり、鞍乗型車両1においてエンジン2が設けられた部分の左側および右側、またはエンジン2の下側は覆っておらず、いわゆるハーフカウルと呼ばれるものである。また、車体カバーユニット15の左右方向中央部の上部にはバイザ71が取り付けられている。鞍乗型車両11のフロント構造は、ヘッドライト9、メータユニット10、車体カバーユニット15およびバイザ71等により構成されている。
(車体カバーユニット)
図3はヘッドライト9、メータユニット10、車体カバーユニット15およびバイザ71等を示している。図4は車体カバーユニット15からバイザ71を取り外し、車体カバーユニット15をセンターカバー16、左サイドカバー47および右サイドカバー48に分離した状態を示している。図3および図4に示すように、車体カバーユニット15は、センターカバー16、左サイドカバー47および右サイドカバー48を備えている。
センターカバー16は、鞍乗型車両1の前上部の前側を覆う車体カバーである。図1または図2に示すように、センターカバー16は、鞍乗型車両1の左右方向中央部であって、ハンドル7の前方、フロントフォーク6の前方、かつ前輪8の上方に配置されている。また、センターカバー16の前側にはヘッドライト9が配置され、センターカバー16は、ヘッドライト9の上側、下側、左側および右側を覆っている。また、センターカバー16の後側にはメータユニット10が配置され、センターカバー16は、メータユニット10の主に左側および右側を覆っている。
左サイドカバー47は、鞍乗型車両1の前上部の左側を覆う車体カバーである。左サイドカバー47は、鞍乗型車両1の左部であって、ハンドル7の下方、かつフロントフォーク6の左方に配置されている。また、鞍乗型車両1を左方ら見たときに、左サイドカバー47は前輪8よりも上側に配置されている。また、左サイドカバー47は、例えばねじまたはリベット等の止め具により、センターカバー16の左部に連結されている。
右サイドカバー48は、鞍乗型車両1の前上部の右側を覆う車体カバーである。右サイドカバー48は、鞍乗型車両1の右部において、左サイドカバー47と左右対称の位置に配置されている。また、右サイドカバー48は、例えばねじまたはリベット等の止め具により、センターカバー16の右部に連結されている。
(センターカバー)
図5は、センターカバー16の下カバー部17、前カバー部18および後カバー部31、固定部材51並びにメータユニット10を分離した状態を示している。図6は、図4中の矢示VI−VI方向から見たセンターカバー16、ヘッドライト9、メータユニット10およびバイザ71等の断面を示している。なお、図5中の矢示VI−VIは、図4中の矢示VI−VIと同じく、図6中のセンターカバー16、メータユニット10等の断面の位置を示している。また、図7はセンターカバー16の前カバー部18および後カバー部31のみを上方から見た状態を示し、図8は前カバー部18および後カバー部31のみを左方から見た状態を示している。また、図9は、センターカバー16の前カバー部18および後カバー部31のみを図7中の矢示IX−IX方向から見た状態を示している。また、図10は後カバー部を左前上方から見た状態を示している。
図5に示すように、センターカバー16は、下カバー部17、前カバー部18および後カバー部31を備えている。
下カバー部17は、前輪8の上方に位置し、例えば樹脂または金属により略平板状に形成されている。下カバー部17は、センターカバー16の下側部分の壁面を形成しており、主にヘッドライト9の下側を覆っている。
前カバー部18は、例えば樹脂または金属により形成され、図7ないし図8に示すように、上壁部19、左壁部20および右壁部21を有している。上壁部19、左壁部20および右壁部21はそれぞれ、風防性能またはデザイン性を考慮して湾曲した部分や傾斜した部分を有しているが、全体的に見て概ね平板状に形成されている。これら上壁部19、左壁部20および右壁部21は、センターカバー16の前部における上側、左側および右側の壁面を形成し、ヘッドライト9の上側、左側および右側を覆っている。また、前カバー部18の前端部の下部には、左右方向に伸びた細長い板状に形成され、左壁部20と右壁部21との間を連結する架橋部22が設けられている。
また、前カバー部18において、上壁部19には、図6に示すように、前カバー部18を、後述する固定部材51の一部を構成するステー56に接続するための接続部23が設けられている。前カバー部18の上壁部19は上方に傾斜しつつ後方に拡がっており、接続部23は、この上壁部19の下面から後方に突出している。接続部23の突出端面には、図9に示すように、係止突部23Aが設けられ、接続部23は、係止突部23Aを、ステー56の左右方向中央部に形成された係止穴(図示せず)に係止することによりステー56に接続されている。
また、図7に示すように、前カバー部18の左下前側の角部および右下前側の角部には、前カバー部18と下カバー部17とを接続するための接続部24がそれぞれ形成されている。これら接続部24は下カバー部17の左前側の角部および右前側の角部にねじ等を用いて接続される。また、図5に示すように、前カバー部18において、左壁部20および右壁部21のそれぞれの後端部には、前カバー部18と後カバー部31とを接続するための接続部25が設けられている。これら接続部25は後カバー部31の接続部42とねじ等を用いて接続される。また、図8に示すように、前カバー部18の左壁部20には、センターカバー16と左サイドカバー47とを連結するための連結穴26が形成されている。また、図9に示すように、前カバー部18の左壁部20には、センターカバー16と右サイドカバー48とを連結するための連結穴26が形成されている。これら連結穴26には、センターカバー16を左サイドカバー47および右サイドカバー48とそれぞれ連結するための止め具が挿入され、係止される。
また、図7に示すように、前カバー部18の左壁部20および右壁部21のそれぞれの後側の上縁部には、バイザ71を取り付けるための取付穴27が形成されている。左壁部20の後側の上縁部には2つの取付穴27が前後方向に互いに離れて配置されている。右壁部21の後側の上縁部にも同様に2つの取付穴27が配置されている。また、前カバー部18の上壁部19の後部であって左右方向中央寄りの領域には、バイザ71と上壁部19とを係止して接続するための2つの係止穴28が形成されている。これら係止穴28は、左右方向に互いに離れ、前カバー部18の左右方向中央を基準に左右対称の位置に配置されている。
後カバー部31は、例えば樹脂等により形成され、図7および図8に示すように、それぞれ概ね平板状に形成された上壁部32、左壁部33、右壁部34および後壁部35を有している。これらの壁部のうち、上壁部32、左壁部33および右壁部34はセンターカバー16の後部における上側、左側および右側の壁面を形成している。また、後壁部35は、後カバー部31を、後述する固定部材51の一部を構成するメータブレース55に固定するための板部として機能する。
また、後カバー部31には、メータユニット10の主に左側および右側を覆う左右一対のメータカバー部36が設けられている。具体的には、左壁部33および右壁部34のそれぞれの後端側が後壁部35を越えて後上方に伸びている。この伸びた部分がメータカバー部36である。図4に示すように、一対のメータカバー部36間にメータユニット10が配置される。
また、図7に示すように、後カバー部31の後壁部35には、後カバー部31をメータブレース55に取り付けて固定するための複数の取付穴37が形成されている。また、後壁部35には、メータユニット10とメータブレース55との間に配置される緩衝部材60を通すための複数の貫通穴38が形成されている。また、後壁部35には、メータユニット10のケーブル接続部10Aを挿通させるための挿通穴39が形成されている。
また、図10に示すように、後カバー部31の上壁部32の左右方向中央部の前部には、下前方に突出する突出部40が設けられている。また、突出部40の前端側の左右方向中央部には、バイザ71と後カバー部31の上壁部32とを係止して接続するための係止穴41が形成されている。また、突出部40の左右の縁部には突出部40を補強するための補強リブ40Aが形成されている。
また、後カバー部31の左下部および右下部には、前カバー部18の接続部25に接続される接続部42がそれぞれ設けられている。また、後カバー部31の左下後部および右下後部には、センターカバー16を左サイドカバー47および右サイドカバー48とそれぞれ連結するための連結穴43が設けられている。これら連結穴43には、センターカバー16を左サイドカバー47および右サイドカバー48とそれぞれ連結するための止め具が挿入され、係止される。
また、鞍乗型車両1の前上部には、ヘッドライト9、メータユニット10およびセンターカバー16を車体フレーム3のヘッドパイプ4に固定する固定部材51が設けられている。固定部材51は、図6に示すように、固定ブラケット52、センターフレーム53、サイドフレーム54、メータブレース55およびステー56を備えている。固定部材51のこれらの構成要素はいずれも鉄等の金属により形成されている。
固定ブラケット52はヘッドパイプ4の前側に配置され、固定ブラケット52の後部はヘッドパイプ4に固定されている。センターフレーム53はセンターカバー16の下側を前後方向に伸び、センターフレーム53の後端部は固定ブラケット52に固定され、センターフレーム53の前端部にはヘッドライト9が固定されている。また、サイドフレーム54は、図5に示すように、コ字状またはU字状に形成され、サイドフレーム54の左右方向中央部は固定ブラケット52に固定され、サイドフレーム54の左右両側の端部はそれぞれ前カバー部18の左壁部20および右壁部21を支持している。
メータブレース55は、図5に示すように、コ字状またはU字状の外形を有する略平板状の金属板であり、メータブレース55の左右方向中央部は固定ブラケット52に固定されている。また、メータブレース55の左部および右部は固定ブラケット52から前上方にそれぞれ伸びている。後述するように、メータブレース55には、後カバー部31およびメータユニット10が取り付けられる。
また、ステー56は、図5に示すように、コ字状またはU字状に形成され、ステー56の左右の両端部がメータブレース55の左部および右部の上端側にそれぞれ固定されている。また、ステー56の左右方向中央部には、図6に示すように、前カバー部18の接続部23が接続される。
また、図4に示すように、センターカバー16の上面の前後左右方向の略中央部には連通口45が形成されている。すなわち、前カバー部18の接続部23をステー56に接続し、後カバー部31をメータブレース55に取り付け、前カバー部18の接続部24と後カバー部31の接続部42とを接続するなどして、センターカバー16を組み立てた状態において、前カバー部18の上壁部19の後縁部と後カバー部31の上壁部32の前縁部とが互いに離間するように、前カバー部18および後カバー部31のそれぞれの形状および配置が設定されている。このように、前カバー部18の上壁部19の後縁部と後カバー部31の上壁部32の前縁部とを互いに離間させることにより連通口45が形成されている。
図7ないし図9は、連通口45の位置、形状および大きさ等を把握し易くするために、前カバー部18および後カバー部31のみを示している。図7ないし図9に示すように、連通口45は、上方に開口し、センターカバー16の内側と外側とを連通させる穴である。連通口45は、センターカバー16の内側へ手または工具を差し入れて部品の付け外しまたは出し入れを可能にする程度の大きさを有している。
本実施例における連通口45は、センターカバー16の上面において左右方向に大きく拡がっている。具体的には、連通口45の左端部はセンターカバー16の左端部に達し、連通口45の右端部はセンターカバー16の右端部に達している。また、図7において、連通口45の前後方向の長さLはおよそ30mm〜50mmであることが好ましい。もっとも、連通口45に差し入れるものを、ドライバや、ペンチ、プライヤ、細長い専用治具等の工具に限定することとした場合には、連通口45の前後方向の長さLをおよそ10mm〜20mmに設定してもよい。一方、連通口45に指先から手首まで差し込むことができるように、連通口45の前後方向の長さLを50mm〜80mm、またはそれ以上に設定してもよい。
図6に示すように、センターカバー16の内側には、ヘッドライト9の後部およびメータユニット10の後部が臨んでおり、また、ヘッドライト9のケーブル接続部に接続されたケーブル、およびメータユニット10のケーブル接続部10Aに接続されたケーブル等が配置されている。作業者は、連通口45から手または工具を差し入れることにより、ヘッドライト9の後部、メータユニット10の後部、およびセンターカバー16内に配置されたケーブル等に、手または工具により触れることができる。
また、図6に示すように、センターカバー16の上部にはバイザ71が取り付けられている。センターカバー16にバイザ71を取り付けたとき、連通口45の上方はバイザ71により覆われる。これにより、連通口45はバイザ71により実質的に閉塞される。また、バイザ71は不透明な材料により形成されているため、センターカバー16にバイザ71を取り付けた状態では、図3に示すように、連通口45はバイザ71に隠れて外部から見えなくなる。また、バイザ71は後述するように着脱可能である。バイザ71をセンターカバー16から取り外すことにより、連通口45へ手または工具を差し入れることが可能になる。
このように本実施例によれば、前カバー部18と後カバー部31との間に、上方に開口し、センターカバー16の内外を連通させ、センターカバー16の内側へ手または工具を差し入れて部品の付け外しまたは出し入れを可能にする連通口45を設けたから、作業者は、バイザ71を取り外して、連通口45から手または工具を差し入れ、鞍乗型車両1のメンテナンスまたは修理等を容易に行うことができる。例えば、作業者は、連通口45から手または工具を差し入れ、センターカバー16の内側に臨んでいるヘッドライト9のケーブル接続部またはメータユニット10のケーブル接続部10Aに対してケーブルコネクタの付け外しをする作業を行うことができる。また、作業者は、連通口45から手または工具を差し入れ、ヘッドライト9のケーブル接続部またはメータユニット10のケーブル接続部10Aから外したケーブルコネクタおよびケーブルを連通口45を通してセンターカバー16の外側に出し、ケーブルコネクタまたはケーブルの交換等を行うことができる。また、例えばETC(電子料金収受システム)用のアンテナ等の電気部品をメータユニットの周辺等に取り付ける際に、作業者は、当該電気部品に接続するケーブルを、連通口45からセンターカバー16の内側に入れた後、ヘッドパイプ4の近傍を通し、鞍乗型車両1の前後方向中央部や後部に配置された部品(例えばETC通信機の本体やバッテリ等)に向けて配線することができる。また、作業者は、連通口45から工具を差し入れ、センターカバー16の内側に配置された部品に対してねじの着脱を行うことができる。また、連通口45の前後方向の長さを例えばおよそ50mm〜80mmまたはそれ以上に設定することにより、ヘッドライト9のバルブの交換時に、連通口45を介してバルブを出し入れすることができる。
本実施例によれば、連通口45からセンターカバー16の内側へ手または工具を差し入れることができるので、メンテナンスまたは修理を行うに当たり、センターカバー16を鞍乗型車両1から取り外す手間を省くことができる。また、連通口45は、上方に開口するようにセンターカバー16に設けられているので、作業者はセンターカバー16の上方から手または工具を差し入れることができ、作業を楽な姿勢で行うことができる。したがって、ヘッドライト9、メータユニット10、またはこれらの周辺に設けられた部品のメンテナンスまたは修理等の作業性を向上させることができる。また、連通口45は鞍乗型車両1の製造時においても、センターカバー16内への部品の組付け等に利用することができる。よって、本実施例によれば、鞍乗型車両1の製造時の作業性も高めることができる。
(バイザ)
図11は、バイザ71を左後方から見た状態を示している。上述したように、センターカバー16の上部にはバイザ71が取り付けられている。バイザ71は、図11に示すように、例えば不透明な樹脂材料により、前後左右に拡がる板状に形成されている。また、バイザ71は、その横断面形状が、左右方向中央部が盛り上がり、または左右の縁側がそれぞれ下がるように湾曲した形状となっている。また、バイザ71は、図1に示すように、前から後に向かって上方に傾斜するように配置されている。
鞍乗型車両1を上方から見たとき、図3に示すように、バイザ71の前縁部はヘッドライト9の上方に達し、バイザ71の後縁部はメータユニット10の上方に達している。また、バイザ71の左縁部および右縁部はセンターカバー16の左縁部および右縁部にそれぞれ達している。このように、バイザ71はセンターカバー16の上方を全面的に覆っている。また、センターカバー16の上面に形成された連通口45はバイザ71により完全に覆われている。
また、バイザ71の左右の縁部には、バイザ71をセンターカバー16に取り付けるための複数の取付穴72が形成されている。取付穴72の個数および位置は、前カバー部18に形成された取付穴27の個数および位置と対応している。例えば、前カバー部18の取付穴27にはねじが切られている。バイザ71は、バイザ71の取付穴72に雄ねじを挿入し、前カバー部18の取付穴27に締着することにより、前カバー部18に固定される。
また、バイザ71には、当該バイザ71を、前カバー部18において連通口45の周縁を形成する部分および後カバー部31において連通口45の周縁を形成する部分に係止する係止部としての複数の係止突片73が設けられている。本実施例では、バイザ71に3つの係止突片73が設けられている。3つの係止突片73のうちの2つは、バイザ71の前寄りの部分の左側および右側にそれぞれ配置されている。これら2つの係止突片73の位置は、前カバー部18の上壁部19に形成された2つの係止穴28の位置と対応している。また、3つの係止突片73のうちの残りの1つは、バイザ71の後寄りの部分の左右方向中央部に配置されている。この係止突片73の位置は、後カバー部31の突出部40に形成された係止穴41の位置と対応している。各係止突片73は、例えば樹脂成形によりバイザ71に一体形成されている。また、各係止突片73はバイザ71の下面(裏面)から下方に突出している(バイザ71は上述したように傾斜しているので、このことを考慮すると各係止突片73はバイザ71の裏面から後下方に突出している)。また、各係止突片73にはクリップ部材74が取り付けられている。
上述したようにバイザ71の左右の縁部を取付穴27にねじで止めて前カバー部18の左縁部および右縁部に取り付けた状態において、係止突片73の先端側およびクリップ部材74の先端側が係止穴28および係止穴41にそれぞれ入り、クリップ部材74を介して係止突片73が係止穴28および係止穴41にそれぞれ係止される。これにより、前カバー部18において連通口45の周縁を形成する部分および後カバー部31において連通口45の周縁を形成する部分がバイザ71にそれぞれ接続される。ここで、図12は、クリップ部材74により係止突片73と係止穴28とが接続された状態を示している。
また、バイザ71は、バイザ71の左右の縁部を取付穴27に止めているねじをすべて外し、係止突片73を係止穴28および係止穴41からそれぞれ外すことにより、前カバー部18から取り外すことができる。
このように本実施例によれば、前カバー部18において連通口45の周縁を形成する部分と、後カバー部31において連通口45の周縁を形成する部分とをバイザ71を介して連結することにより、センターカバー16の剛性を高めることができる。例えば、走行時の振動により前カバー部18または後カバー部31が振動して異音が発生することを抑制することができる。
また、バイザ71の裏面に一体形成された係止突片73、および係止突片73に取り付けられたクリップ部材74により、バイザ71の中央部と前カバー部18および後カバー部31とを連結する構成としたから、バイザ71を前カバー部18および後カバー部31に取り付けた状態で、各係止突片73およびクリップ部材74を外部から隠すことができ、外観性を高めることができる。
また、バイザ71の中央部と前カバー部18および後カバー部31との連結にクリップ部材74を用いたことにより、バイザ71の中央部と前カバー部18および後カバー部31との連結および取り外しをそれぞれワンタッチで行うことができる。
一方、バイザ71の下面(裏面)には、ヘッドライト9から発せられ、センターカバー16の内側および連通口45を通ってセンターカバー16の外側に漏れる所定方向の光を遮る遮光壁75が設けられている。本実施例では、遮光壁75は、バイザ71の下面に形成されたリブにより構成されている。遮光壁75(リブ)は、バイザ71の下面に例えば樹脂成形により一体形成されている。遮光壁75は、バイザ71と後カバー部31の上壁部32との間の隙間を塞ぐようにバイザ71の下面から突出している。また、遮光壁75は、バイザ71の左縁部から右縁部に至るまで左右方向に伸び、その長さは、連通口45の左右方向の長さと同等かそれ以上である。また、遮光壁75の左右方向中央部は、係止突片73の前方を迂回するように屈曲している。
ここで、図13は、バイザ71の遮光壁75によりヘッドライト9から発せられた光が遮られている状態を示している。前カバー部18と後カバー部31との間に連通口45が形成されているため、ヘッドライト9の後部から漏れた光が、センターカバー16の内側および連通口45を通ってセンターカバー16の外側に漏れる。仮に遮光壁75がないとすると、この光は、図13中の点線の矢印で示したように、バイザ71と後カバー部31の上壁部32との間の隙間を通って、後上方へ進み、鞍乗型車両1のシートに座した運転者の目に入ることが考えられる。本実施例においては、遮光壁75が、バイザ71と後カバー部31の上壁部32との間の隙間を塞ぐように配置されているので、連通口45から漏れ出て所定方向(後上方)へ進む光を遮光壁75により遮ることができ、この光が運転者の目に入ることを防止することができる。
(後カバー部・メータユニットの取付)
図14は、図6に示す鞍乗型車両1のフロント構造において、後カバー部31のメータブレース55への取付構造を抜き出して示している。図15は、図6に示す鞍乗型車両1のフロント構造において、メータユニット10のメータブレース55への取付構造を抜き出して示している。
図14および図15に示すように、後カバー部31およびメータユニット10は、互いに接触しない状態でメータブレース55にそれぞれ取り付けられている。
すなわち、図5に示すように、メータブレース55には複数(例えば3つ)の取付穴57が形成されている。また、後カバー部31の後壁部35には、複数の取付穴37が取付穴57と対応する位置に形成されている。また、メータブレース55の取付穴57にはねじが切られている。図14に示すように、後カバー部31は、後壁部35の取付穴37に雄ねじ58を挿入し、メータブレース55の取付穴57に締着することにより、メータブレース55に固定されている。
一方、図5に示すように、メータブレース55には複数(例えば3つ)の取付穴59が形成されている。また、後カバー部31の後壁部35には、複数の貫通穴38が取付穴59と対応する位置に形成されている。図15に示すように、メータユニット10は、複数の緩衝部材60を介して、メータブレース55の取付穴59に止め具61を係止することにより、メータブレース55に固定されている。各緩衝部材60は、例えばゴムまたはウレタン等により形成された円筒状のクッション部材であり、後カバー部31の後壁部35に形成された貫通穴38内に挿入されている。各緩衝部材60の後端面はメータブレース55に接触し、各緩衝部材60の前端面はメータユニット10に接触している。各緩衝部材60の軸方向の長さは、後カバー部31の後壁部35の厚さよりも大きいので、各緩衝部材60は貫通穴38を貫通し、その後端側は後壁部35の後向きの面から後方に突出している。それゆえ、メータユニット10は、各緩衝部材60の後端面に接触した状態で、後カバー部31の後壁部35から離間している。
また、後カバー部31の後壁部35に形成された挿通穴39(図5参照)には、図15に示すように、メータユニット10のケーブル接続部10Aが挿入されている。これにより、メータユニット10のケーブル接続部10Aはセンターカバー16の内側に臨んでいる。なお、ケーブル接続部10Aは、挿通穴39の周縁部から離れた状態で挿通穴39に挿入されており、後カバー部31の後壁部35には接触していない。また、後カバー部31のメータカバー部36も、メータユニット10の近傍に配置されているものの、メータユニット10には接触していない。すなわち、メータユニット10はそのいずれの部分においても後カバー部31と接触していない。
このように、本実施例によれば、後カバー部31およびメータユニット10が互いに接触しない状態でメータブレース55にそれぞれ取り付けられているので、後カバー部31からの振動がメータユニット10に伝わることを防止することができる。これにより、メータユニット10の振動によりメータユニット10の表示の視認性が低下することを抑制することができる。本実施例の鞍乗型車両1は、上述したように、バイザ71と後カバー部31とが係止突片73等を介して連結されている。このため、仮に、後カバー部31がメータユニット10に直接取り付けられ、メータユニット10が後カバー部31に接触する場合、走行風を受けてバイザ71が振動したときに、その振動が後カバー部31を介してメータユニット10に伝わり、メータユニット10が振動するおそれがある。本実施例によれば、メータユニット10と後カバー部31との接触を断つことにより、このようなメータユニット10の振動を防止することができる。
なお、上記実施例では、連通口45を、センターカバー16の左端部から右端部にかけて左右方向に広く形成する場合を例にあげたが、連通口45の左右方向の大きさはこれに限定されない。
また、上記実施例ではバイザ71が不透明である場合を例にあげたが、バイザ71を半透明または透明にしてもよい。また、スクリーンまたはシールドと呼ばれるものも本発明におけるバイザに含まれる。
また、上記実施例では、バイザ71と前カバー部18の上壁部19の左右方向中央部とを係止突片73等により接続する箇所を2箇所設け、バイザ71と後カバー部31の左右方向中央部とを係止突片73等により接続する箇所を1箇所設けたが、これらの接続箇所の個数は限定されない。また、バイザ71と前カバー部18の上壁部19の左右方向中央部との接続、またはバイザ71と後カバー部31の左右方向中央部との接続にねじ等の他の接続部材を用いてもよい。
また、上記実施例では、バイザ71の裏面にリブを設けることによって遮光壁75を形成する場合を例にあげたが、例えばバイザ71を部分的に屈曲させることにより遮光壁を形成してもよい。
また、本発明は、図1に示すようなハーフカウルを有する自動二輪車に限らず、フルカウルを有する自動二輪車にも適用することができる。また、本発明は、図1に示すようなスポーツタイプの自動二輪車に限らず、オフロードタイプの自動二輪車や、スクータ等、種々のタイプの自動二輪車に適用することができる。また、本発明は、三輪車やバギー車等の鞍乗型車両にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両のフロント構造もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 鞍乗型車両
3 車体フレーム
4 ヘッドパイプ
9 ヘッドライト
10 メータユニット(メータ)
16 センターカバー(車体カバー)
18 前カバー部
31 後カバー部
45 連通口
51 固定部材
55 メータブレース(ブレース)
71 バイザ
73 係止突片(係止部)
75 遮光壁

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両の前上部に設けられたヘッドライトと、
    前記鞍乗型車両において前記ヘッドライトの後方に設けられたメータと、
    前記鞍乗型車両の前上部を覆う車体カバーと、
    前記車体カバーの上側に配置されたバイザとを備えた鞍乗型車両のフロント構造であって、
    前記車体カバーは、
    当該車体カバーの左右方向中央前側部分の壁面を形成し、かつ前記ヘッドライトの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う前カバー部と、
    当該車体カバーの左右方向中央後側部分の壁面を形成し、かつ前記メータの上側、下側、左側および右側のうちの全部または一部を覆う後カバー部とを備え、
    前記前カバー部と後カバー部との間には、上方に開口し、前記車体カバーの内外を連通させる連通口が設けられ、
    前記バイザは前記連通口の上方を覆うように前記車体カバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両のフロント構造。
  2. 前記連通口は、前記車体カバーの内側へ手または工具を差し入れて部品の付け外しまたは出し入れを可能にする大きさを有していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
  3. 前記前カバー部において前記連通口の周縁を形成する部分および前記後カバー部において前記連通口の周縁を形成する部分は、前記バイザにそれぞれ着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
  4. 前記バイザには、当該バイザを、前記前カバー部において前記連通口の周縁を形成する部分および前記後カバー部において前記連通口の周縁を形成する部分に係止する複数の係止部が設けられ、各係止部は、前記バイザに一体形成され、前記バイザの下面から突出する突片を備えていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
  5. 前記バイザの下面には、前記ヘッドライトから発せられ、前記車体カバーの内側および前記連通口を通って前記車体カバーの外側に漏れる光を遮る遮光壁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
  6. 前記遮光壁は、前記バイザと前記後カバー部の上壁部との間の隙間を塞ぐように前記バイザの下面から突出していることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
  7. 前記メータおよび前記車体カバーを前記鞍乗型車両の車体フレームに固定する固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記後カバー部および前記メータを支持するブレースを有し、
    前記後カバー部および前記メータは、互いに接触しない状態で前記ブレースにそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
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