JP2020032984A - 車両用熱交換器冷却構造 - Google Patents

車両用熱交換器冷却構造 Download PDF

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】熱交換器の冷却性能を向上させることができる車両用熱交換器冷却構造を得る。【解決手段】グリル24は、エアコンコンデンサ20の車両前方側に設けられると共に、開口部24Aを有している。導風部26の側枠部30Aは、略筒状に形成された流路部材29が車両正面視にて開口部24Aを囲んでいる。入口34は、流路部材29の内部と外部とを連通し、冷却ファン28が入口34から流路部材29の内部に送風し、出口36から車両後方側へ流される。ここで、流路部材29の出口36は、入口34より開口面積が小さくされていることから、出口36から車両後方側へと流れる空気の流速が高まり、側枠部30Aの出口36から吹き出された空気がグリル24の開口部24A内を通る空気を引き込むため、導風部26から風量が増加した風をラジエータ18及びエアコンコンデンサ20へ流すことができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用熱交換器冷却構造に関する。
下記特許文献1には、機器冷却システムに関する発明が開示されている。この機器冷却システムでは、車両前部に設けられると共に開口部を有するグリルと、このグリルの車両後方側に設けられたラジエータとの間に、車両上下方向を軸方向とする冷却ファンが設けられている。これにより、グリルの開口部から車両後方側へと流れる風と、冷却ファンにより車両床下から車両上方側へ送られる風との両方により、ラジエータ及びエアコンコンデンサを冷却している。
特開2006−069423号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成の場合、グリルの開口部から入る風と、冷却ファンにより送られる風との流れの向きが、互いに交差するため、それぞれの風がラジエータの車両前方側にて衝突して乱流が発生し、効率的にラジエータに風が当たらない可能性がある。この場合、ラジエータの冷却性能が低下する可能性があるため、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、熱交換器の冷却性能を向上させることができる車両用熱交換器冷却構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用熱交換器冷却構造は、熱交換器の車両前方側に設けられると共に、車両前方側へ向けて開口された開口部を有しているグリルと、前記グリルの車両後方側に設けられていると共に、略筒状とされた流路部材が車両正面視にて前記開口部を囲むよう配設された枠体部と、前記流路部材の内部と外部とを連通する入口と、当該入口から前記流路部材の内部へ送風可能な冷却ファンと、前記枠体部に形成されると共に略車両後方側へ向けて開口されかつ前記入口より開口面積が小さく設定されている出口とを有している導風部と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、車両用熱交換器冷却構造は、グリルと、導風部とを有している。グリルは、熱交換器の車両前方側に設けられると共に、車両前方側へ向けて開口された開口部を有している。導風部は、グリルの車両後方側に設けられていると共に、枠体部と、入口と、冷却ファンと、出口とを有している。枠体部は、略筒状に形成された流路部材が車両正面視にて開口部を囲むように配設されている。入口は、流路部材の内部と外部とを連通し、この入口から流路部材の内部に冷却ファンが送風可能とされている。出口は、略車両後方側へ向けて開口されている。したがって、冷却ファンから送風された空気が枠体部の流路部材内を通って出口から車両後方側へと流れる。ここで、流路部材の出口は、入口より開口面積が小さくされていることから、出口から車両後方側へと流れる空気の流速が高まる。このため、枠体部の出口から吹き出された空気がグリルの開口部内を通る空気を引き込むため、導風部から風量が増加した風を熱交換器へ流すことができる。
ここで、「開口面積」とは、入口又は出口の縁部に囲まれた開口部分の面積を意味する。
請求項1に記載の発明に係る車両用熱交換器冷却構造は、熱交換器の冷却性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用熱交換器冷却構造を有する車両の外観を示す概略斜視図である。 第1実施形態に係る車両用熱交換器冷却構造を有する冷却装置を示す概略斜視図である。 図1におけるA−A線に沿って切断した状態を示す拡大断面図である。 第1実施形態における車両用熱交換器冷却構造の導風部を示す図3に対応した拡大断面図である。 第1実施形態における車両用熱交換器冷却構造を有する冷却装置の風の流れを示す概略斜視図である。 第2実施形態における車両用熱交換器冷却構造を有する冷却装置を示す概略斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両用熱交換器冷却構造の第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1に示されるように、車両用熱交換器冷却構造10は、車両12の前部に設けられている。車両12の前部には、フロントバンパカバー14が設けられている。フロントバンパカバー14は、車体外観の意匠面の一部を構成しており、フロントバンパアブソーバ11及びフロントバンパリンフォース13(図3参照)を車両前方側から覆っている。この車両12の車両前部の意匠面は、車両幅方向にて車両前方側へ向かって凸状に湾曲されている。また、このフロントバンパカバー14は、一例として樹脂によって薄肉に形成されている。
図3に示されるように、車両前部に設けられているパワーユニットルーム16の内部には、熱交換器としてのラジエータ18及びエアコンコンデンサ20が設けられている。ラジエータ18は、パワーユニットルーム16内に設けられた図示しないパワーユニット内を循環する冷媒(一例として冷却水)を気体中に放熱させる。一方、エアコンコンデンサ20は、車室内の空調に用いられる図示しないカーエアコン内を循環するエアコン冷媒(一例として代替フロン)を気体中に放熱させる。ラジエータ18とエアコンコンデンサ20とは、車両前後方向に並んで配置されている。
(冷却装置)
フロントバンパカバー14の車両幅方向中央かつ車両下方側には、冷却装置22が設けられている。この冷却装置22は、グリル24と、導風部26と、冷却ファン28とを有している。なお、フロントバンパカバー14における冷却装置22のグリル24に対応した部位は、バンパダクト14Aが形成されている。このバンパダクト14Aは、車両前後方向に開口されており、車両幅方向及び車両前後方向の寸法が、後述するグリル24の開口部24Aにおける車両幅方向及び車両上下方向の各寸法とそれぞれ略同一に設定されている。(図1参照)なお、バンパダクト14Aの開口縁部は、車両後方側へ向けて延設するように屈曲されている。
(グリル)
図2に示されるように、グリル24は、車両前後方向を板厚方向としかつ車両幅方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。グリル24の車両幅方向中央部には、開口部24Aが形成されている。開口部24Aは、グリル24の板厚方向に貫通された開口とされており、換言すると車両前方側へ向けて開口されている。開口部24Aの内部には、補強のために略車両上下方向に延設された縦格子部24AAと、略車両幅方向に延設された横格子部24ABとがそれぞれ複数設けられている。なお、この縦格子部24AAと、横格子部24ABとは、それぞれ後述する枠体部30の開口内部に延設されている(図3参照)。
(導風部)
グリル24の車両後方側には、導風部26が設けられている。この導風部26は、冷却ファン収容部32と、枠体部30とを有している。冷却ファン収容部32は、グリル24の車両下方側に取り付けられている。一方、枠体部30は、グリル24の車両後方側に取り付けられている。したがって、グリル24と導風部26とは、一体的に構成されている。
枠体部30は、内部に空間を有する略角筒状に形成された流路部材29により構成されている。また、図5に示されるように、枠体部30は、車両正面視にて車両幅方向を長手方向とする矩形枠状に形成されている。すなわち、枠体部30は、左右一対に配置された流路部材29である側枠部30A、30Bと、車両上方側に配置された流路部材29である上枠部30Cと、車両下方側に配置された流路部材29である下枠部30Dとにより構成されている。
側枠部30A、30Bは、グリル24の開口部24A(図2参照)の車両幅方向の端部に対応した位置にそれぞれ配置されている。また、側枠部30A、30Bは、流路部材29が車両上下方向に延設されて構成されており、側枠部30A、30Bにおける流路部材29の内部の空間(いずれも不図示)は、車両上下方向に延設されている。
上枠部30Cは、グリル24の開口部24A(図2参照)の車両上方側の端部に対応した位置に配置されている。また、上枠部30Cは、側枠部30A、30Bの車両上方側の端部同士を車両幅方向に連結しており、上枠部30Cにおける流路部材29の内部の空間30CA(図3参照)は、車両幅方向に延設されている。
下枠部30Dは、グリル24の開口部24A(図2参照)の車両下方側の端部に対応した位置に配置されている。また、下枠部30Dは、側枠部30A、30Bの車両下方側の端部同士を車両幅方向に連結しており、下枠部30Dにおける流路部材29の内部の空間30DA(図3参照)は、車両幅方向に延設されている。そして、下枠部30Dの空間30DAは、側枠部30A、30Bの空間を介して上枠部30Cの空間30CAに連結されている。以上の構成により、枠体部30は、グリル24の開口部24Aの外縁部に対応した位置に配置されている。
(入口)
図4に示されるように、枠体部30の車両下方側、すなわち下枠部30Dの車両下方側には、入口34が形成されている。入口34は、車両下方側へ向けて開口されており、この入口34における車両幅方向の寸法は、下枠部30Dの車両幅方向の寸法と略同一とされている。つまり、入口34は、下枠部30Dの車両幅方向一端部から他端部までの範囲に亘って設けられている。
入口34は、枠体部30の車両下方側と下枠部30Dにおける内部の空間30DAとを連通している。したがって、入口34からの空気は、下枠部30D内の空間30DAから側枠部30A、30B内の空間を経て上枠部30Cの空間30CAへと流れることが可能とされている。
(出口)
枠体部30の車両後方側には、出口36が形成されている。具体的には、枠体部30における上枠部30Cの車両後方側と、下枠部30Dの車両後方側とにそれぞれ出口36が形成されている。上枠部30Cにおける出口36は、上枠部30Cの車両後方側の側壁における車両上下方向略中央に形成されており、車両後方側かつ車両下方側へ向けて開口された構成とされている。つまり、上枠部30Cにおける出口36は、車両後方側へ向かうに連れて車両下方側へと傾けられた向きで開口されており、グリル24の開口部24A(図2参照)の開口方向に対して上枠部30Cの出口36の開口方向が傾斜されている。以上の構成により、上枠部30Cの車両後方側と、上枠部30Cの内部の空間30CAとが連通されている。
上枠部30Cにおける出口36の車両上下方向の寸法は、入口34の車両前後方向の寸法よりも小さく設定されている。また、出口36の車両幅方向の寸法は、上枠部30Cの車両幅方向の寸法と略同一とされている。つまり、上枠部30Cにおける出口36は、上枠部30Cの車両幅方向一端部から他端部までの範囲に亘って設けられており、この上枠部30Cにおける出口36の開口面積は、入口34の開口面積よりも小さく設定されている。したがって、上枠部30Cにおける出口36は、図示はしないが、車両後面視において車両幅方向を長手方向とするスリット状に形成されている。
下枠部30Dにおける出口36は、下枠部30Dの車両後方側の側壁における車両上下方向略上方側に形成されており、車両後方側かつ車両上方側へ向けて開口された構成とされている。つまり、下枠部30Dにおける出口36は、車両後方側へ向かうに連れて車両上方側へと傾けられた向きで開口されており、グリル24の開口部24A(図2参照)の開口方向に対して下枠部30Dの出口36の開口方向が傾斜されている。以上の構成により、下枠部30Dの車両後方側と、下枠部30Dの内部の空間30DAとが連通されている。
また、下枠部30Dにおける出口36の車両上下方向の寸法は、入口34の車両前後方向の寸法よりも小さく設定されている。また、出口36の車両幅方向の寸法は、下枠部30Dの車両幅方向の寸法と略同一とされている。つまり、下枠部30Dにおける出口36は、下枠部30Dの車両幅方向一端部から他端部までの範囲に亘って設けられており、この下枠部30Dにおける出口36の開口面積は、入口34の開口面積よりも小さく設定されている。したがって、下枠部30Dにおける出口36は、図示はしないが、車両後面視において車両幅方向を長手方向とするスリット状に形成されている。なお、上枠部30Cと下枠部30Dとのそれぞれの出口36の開口面積を合わせても、入口34の開口面積が大きくなるように設定されている。
(冷却ファン)
下枠部30Dの車両下方側に一体的に設けられている冷却ファン収容部32は、車両下方側が開放された略箱状に形成されている。この冷却ファン収容部32の車両上方側壁部32A、32Bは、下枠部30Dを中心に前後一対に設けられている。車両前方側に設けられた車両上方側壁部32Aは、車両前方側の端部32AAから車両後方側へ向かうに連れて車両上方側へ向かうように傾斜されている。この車両上方側壁部32Aの車両上方側の端部32ABは、入口34の車両前方側の端部34Aに接続されている。
一方、車両後方側に設けられた車両上方側壁部32Bは、車両後方側の端部32BAから車両前方側へ向かうに連れて車両上方側へ向かうように傾斜されている。この車両上方側壁部32Bの車両上方側の端部32BBは、入口34の車両後方側の端部34Bの近傍に接続されている。つまり、冷却ファン収容部32の車両上方側壁部32A、32Bは、車両側面視にて入口34を略中心として逆V字状に配置されている。
冷却ファン収容部32の内部には、図3に示されるように、冷却ファン28が収容されている。この冷却ファン28は、図示しない駆動機構により車両上下方向を軸方向として回転可能とされており、作動時に車両下方側から車両上方側へ送風可能とされている。つまり、冷却ファン収容部32の開口された車両下方側から、冷却ファン収容部32の車両上方側の入口34へと送風可能とされている。この冷却ファン28は、図示しない制御装置に接続されており、パワーユニットやカーエアコンの作動状況に応じて制御装置から作動がコントロールされる。
冷却ファン収容部32は、フロントバンパカバー14におけるバンパダクト14Aの車両下方側の部位の車両後方側に配置されている。つまり、冷却ファン収容部32は、車両正面視にてフロントバンパカバー14に覆われる構成とされている。
(実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、車両用熱交換器冷却構造10は、グリル24と、導風部26とを有している。グリル24は、ラジエータ18及びエアコンコンデンサ20の車両前方側に設けられると共に、車両前方側へ向けて開口された開口部24Aを有している。導風部26は、グリル24の車両後方側に設けられていると共に、側枠部30Aと、入口34と、冷却ファン28と、出口36とを有している。側枠部30Aは、略筒状に形成された流路部材29が車両正面視にて開口部24Aを囲むように配設されている。入口34は、流路部材29の内部と外部とを連通し、この入口34から流路部材29の内部に冷却ファン28が送風可能とされている。出口36は、略車両後方側へ向けて開口されている。したがって、図5に示されるように、冷却ファン28から送風された空気W1が側枠部30Aの流路部材29内を通って出口36から車両後方側へと流れる。ここで、流路部材29の出口36は、入口34より開口面積が小さくされていることから、出口36から車両後方側へと流れる空気W1の流速が高まる。このため、側枠部30Aの出口36から吹き出された空気W1がグリル24の開口部24A内を通る空気W2を引き込むため、導風部26から風量が増加した風(空気W1+W2)をラジエータ18及びエアコンコンデンサ20へ流すことができる。これにより、ラジエータ18及びエアコンコンデンサ20の冷却性能を向上させることができる。
また、図3に示されるように、上枠部30Cにおける出口36は、車両後方側へ向かうに連れて車両下方側へと傾けられた向きで開口されていると共に、下枠部30Dにおける出口36は、車両後方側へ向かうに連れて車両上方側へと傾けられた向きで開口されている。つまり、上枠部30C及び下枠部30Dにそれぞれ設けられた出口36の開口方向は、グリル24の開口部24Aの開口方向に対して傾斜されており、この傾斜は開口部24Aの中心へ向けて傾けられている。したがって、出口36から吹き出された空気W1(図5参照)がグリル24の開口部24A内を通る空気W2(図5参照)をより引き込みやすくなるので、より一層導風部26から風量が増加した風をラジエータ18及びエアコンコンデンサ20へ流すことができる。これにより、ラジエータ18及びエアコンコンデンサ20の冷却性能をさらに向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用熱交換器冷却構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る車両用熱交換器冷却構造80は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、冷却ファン82が導風部84の車両幅方向の一方側に設けられている点に特徴がある。
すなわち、グリル24(図2参照)の車両後方側には、導風部84が設けられている。この導風部84は、冷却ファン収容部86と、枠体部88とを有している。冷却ファン収容部86は、グリル24の車両幅方向一端部側に配置されている。一方、枠体部88は、グリル24の車両後方側に取り付けられている。
枠体部88は、流路部材29により構成されている。また、枠体部88は、車両正面視にて車両幅方向を長手方向とする矩形枠状に形成されている。すなわち、枠体部88は、左右一対に配置された流路部材29である側枠部30A、88Aと、上枠部30Cと、車両下方側に配置された流路部材29である下枠部88Bとにより構成されている。
側枠部88Aは、グリル24の開口部24A(図2参照)の車両幅方向の一方の端部に対応した位置に配置されている。また、側枠部88Aは、流路部材29が車両上下方向に延設されて構成されており、側枠部88Aにおける流路部材29の内部の空間(不図示)は、車両上下方向に延設されている。
下枠部88Bは、グリル24の開口部24A(図2参照)の車両下方側の端部に対応した位置に配置されている。また、下枠部88Bは、側枠部30A、88Aの車両下方側の端部同士を車両幅方向に連結しており、下枠部88Bにおける流路部材29の内部の空間(不図示)は、車両幅方向に延設されている。そして、下枠部88Bの空間は、側枠部30A、88Aの空間を介して上枠部30Cの空間30CA(図4参照)に連結されている。以上の構成により、枠体部88は、グリル24の開口部24A(図2参照)の外縁部に対応した位置に配置されている。
(入口)
枠体部88の車両幅方向一方側、すなわち側枠部88Aの車両幅方向外側には、入口90が形成されている。入口90は、車両幅方向外側へ向けて開口されており、この入口90における車両上下方向の寸法は、側枠部88Aの車両上下方向の寸法と略同一とされている。つまり、入口90は、側枠部88Aの車両上下方向一端部から他端部までの範囲に亘って設けられている。
入口90は、枠体部88の車両幅方向外方側と側枠部88Aにおける内部の空間(不図示)とを連通している。したがって、入口90からの空気は、側枠部88A内の空間から上枠部30C、下枠部88B、側枠部30A内のそれぞれの空間へと流れることが可能とされている。
(出口)
枠体部88の車両後方側には、出口36(図4参照、図6では図示省略)、出口92が形成されている。具体的には、枠体部88における上枠部30Cの車両後方側と、下枠部88Bの車両後方側とに出口36がそれぞれ形成されていると共に、側枠部30Aの車両後方側に出口92が形成されている。
側枠部30Aにおける出口92は、側枠部30Aの車両後方側の側壁における車両幅方向略中央に形成されており、車両後方側へ向けて開口された構成とされている。これにより、側枠部30Aの車両後方側と、側枠部30Aの内部の空間とが連通されている。出口92の車両幅方向の寸法は、入口90の車両前後方向の寸法よりも小さく設定されている。また、出口92の車両上下方向の寸法は、側枠部30Aの車両上下方向の寸法と略同一とされている。つまり、側枠部30Aにおける出口92は、側枠部30Aの車両上下方向の一端部から他端部までの範囲に亘って設けられており、この側枠部30Aにおける出口92の開口面積は、入口90の開口面積よりも小さく設定されている。したがって、側枠部30Aにおける出口92は、図示はしないが、車両後面視において車両上下方向を長手方向とするスリット状に形成されている。なお、上枠部30Cと下枠部88Bと側枠部30Aとのそれぞれの出口36、92の開口面積を合わせても、入口90の開口面積が大きくなるように設定されている。
(冷却ファン)
側枠部88Aの車両幅方向外側に一体的に設けられている冷却ファン収容部86は、車両幅方向外側が開放された略箱状に形成されている。この冷却ファン収容部86の車両幅方向内側壁部86A、86Bは、側枠部88Aを中心に前後一対に設けられている。車両前方側に設けられた車両幅方向内側壁部86Aは、車両前方側の端部86AAから車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向内側へ向かうように傾斜されている。この車両幅方向内側壁部の車両後方側の端部86ABは、入口90の車両前方側の端部90Aに接続されている。
一方、車両後方側に設けられた車両幅方向内側壁部86Bは、車両後方側の端部86BAから車両前方側へ向かうに連れて車両幅方向内側へ向かうように傾斜されている。この車両幅方向内側壁部86Bの車両前方側の端部86BBは、入口90の車両後方側の端部90Bの近傍に接続されている。つまり、冷却ファン収容部86の車両幅方向内側壁部86A、86Bは、車両平面視にて入口90を略中心として逆V字状に配置されている。
冷却ファン収容部86の内部には、冷却ファン82が収容されている。この冷却ファン82は、図示しない駆動機構により車両幅方向を軸方向として回転可能とされており、作動時に車両幅方向外側から車両幅方向内側へ送風可能とされている。つまり、冷却ファン収容部86の開口された車両幅方向外側から、冷却ファン収容部86の車両幅方向内側に設けられた入口90へと送風可能とされている。この冷却ファン82は、図示しない制御装置に接続されており、パワーユニットやカーエアコンの作動状況に応じて制御装置から作動がコントロールされる。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、冷却ファン82が導風部84の車両幅方向の一方側に設けられている点以外は第1実施形態の車両用熱交換器冷却構造10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、冷却ファン82及び冷却ファン収容部86が車両幅方向に設けられていることから、フロントバンパカバー14の車両下方側端部に近い位置にバンパダクト14A(図1参照)を配置しても、冷却ファン収容部86が車外に露出するのを抑制することができる。つまり、フロントバンパカバー14ひいては車両12の意匠の自由度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、車両用熱交換器冷却構造10、80は、車両12の前部に設けられたパワーユニットルーム16内に適用された構成とされているが、これに限らず車両前後方向略中央部や、車両後方等のその他の位置に適用してもよい。
また、流路部材29は、略角筒状に形成されているが、これに限らず、円筒状等その他の筒状の形状に形成されてもよい。
さらに、枠体部30、88は、グリル24の開口部24Aを囲むように車両正面視にて略矩形枠状に形成されているが、これに限らず、車両正面視にて楕円枠状やその他の形状に形成されてもよい。
さらにまた、冷却ファン28、82は、それぞれ単体で設けられた構成とされているが、これに限らず、複数の冷却ファン28、82を設けた構成としてもよい。
また、冷却ファン収容部32、86は、枠体部30、88の車両下方側又は車両幅方向の一方側に設けられた構成とされているが、これに限らず、枠体部の車両上方側に設けられた構成としてもよいし、枠体部の上下一対に設けられた構成としてもよい。さらに、冷却ファン収容部を枠体部の左右一対に設けられた構成としてもよいし、これらが組み合わされた構成としてもよい。
さらにまた、出口36は、上枠部30Cと下枠部30Dとにそれぞれ設けられた構成とされているが、これに限らず、どちらか一方側のみに設けられた構成としてもよい。また、出口92は、側枠部30Aに設けられた構成とされているが、これに限らず、左右一対の側枠部の両方に設けられた構成としてもよい。つまり、出口36、92の配置や数は、車体構成等から適宜変更してもよい。
また、導風部26、84は、グリル24と一体的に構成されているが、これに限らず、グリル24と離れた位置に設けられた構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用熱交換器冷却構造
18 ラジエータ(熱交換器)
20 エアコンコンデンサ(熱交換器)
24 グリル
24A 開口部
26 導風部
28 冷却ファン
29 流路部材
30 枠体部
34 入口
36 出口
80 車両用熱交換器冷却構造
82 冷却ファン
84 導風部
88 枠体部
90 入口
92 出口

Claims (1)

  1. 熱交換器の車両前方側に設けられると共に、車両前方側へ向けて開口された開口部を有しているグリルと、
    前記グリルの車両後方側に設けられていると共に、略筒状とされた流路部材が車両正面視にて前記開口部を囲むよう配設された枠体部と、前記流路部材の内部と外部とを連通する入口と、当該入口から前記流路部材の内部へ送風可能な冷却ファンと、前記枠体部に形成されると共に略車両後方側へ向けて開口されかつ前記入口より開口面積が小さく設定されている出口とを有している導風部と、
    を備えた車両用熱交換器冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7368410B2 (ja) 2021-03-16 2023-10-24 豊田鉄工株式会社 冷却装置

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