JP7368410B2 - 冷却装置 - Google Patents
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Description
図1は、車両の前部の構造を概略的に示している。図1から分かるように、車両の前部にはエンジン等の原動機1が搭載されている。また、車両の前端(図1の左端)には、外気を取り入れるためのフロントグリル2が取り付けられている。車両における原動機1の前(図1の左)かつフロントグリル2の後ろ(図1の右)には、コンデンサ3及びラジエータ4といった熱交換器が配置されている。コンデンサ3は、ラジエータ4の前で、同ラジエータ4に対し並列となるように位置している。
図4に示すように、ダクト7と一体に形成された噴流型ブロワ10は、その内部に加圧空気室18を有している。加圧空気室18は、上記通路部材16と繋がっており、その通路部材16から上記一次空気の供給を受ける。噴流型ブロワ10の上記スリット13は、加圧空気室18に繋がるとともに、ダクト7の下流(図4の右)に向けて開放されている。加圧空気室18及びスリット13は、噴流型ブロワ10に沿って延びている。言い換えれば、加圧空気室18及びスリット13は、コンデンサ3及びラジエータ4の外縁に沿って延びている。
車両の走行中には、走行風(空気)がフロントグリル2からダクト7に取り入れられ、そのダクト7を通過する。その後、走行風は、コンデンサ3及びラジエータ4を前から後ろに通過し、ラジエータ4の後方に流れる。また、ファン9が駆動されることによって回転すると、コンデンサ3及びラジエータ4の前から後ろに向けて空気が吸引される。これにより、外気がフロントグリル2からダクト7に吸入される。ダクト7に吸入された外気は、ダクト7とコンデンサ3及びラジエータ4とを通過し、ラジエータ4の後方に流れる。
(1)コンデンサ3及びラジエータ4を通過する空気の量を多くすることができる。
(2)噴流型ブロワ10は、コンデンサ3及びラジエータ4の外縁に沿って延びている。このため、噴流型ブロワ10を効果的に長く延びるように配置することができ、スリット13を長い距離に亘って形成しやすくなる。
・バンパーリンフォース15は、必ずしもコンデンサ3及びラジエータ4に向けて開口するように屈曲した形状である必要はない。例えば図7に示すように、バンパーリンフォース15が上記開口のない閉じ断面形状を有するものであってもよい。この場合、バンパーリンフォース15の後面(図7の右面)にカバー20を固定する。また、バンパーリンフォース15の前面、上面、及び下面を囲むようにバンパーアブソーバ22を配置し、そのバンパーアブソーバ22をバンパーリンフォース15に固定する。バンパーアブソーバ22は、コンデンサ3に向けて開口する形状とされる。そして、バンパーアブソーバ22とバンパーリンフォース15の前面との間を加圧空気室21とする。更に、バンパーリンフォース15における開口部の内壁とカバー20との間にスリット14が形成される。
・空気供給装置12は、ファン9によってラジエータ4の後ろに流された空気の一部を噴流型ブロワ10,11に一次空気として供給するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えばファン9とは別に、噴流型ブロワ10,11に一次空気を供給するファン及びポンプといった機器を設けてもよい。この場合、ファン9を省略してもよい。
・噴流型ブロワ10とダクト7とを別体としてもよい。この場合、ダクト7を省略してもよい。
2…フロントグリル
3…コンデンサ
4…ラジエータ
5…ラジエータサポート
6…冷却装置
7…ダクト
8…ファンシュラウド
9…ファン
10,11…噴流型ブロワ
12…空気供給装置
13,14…スリット
15…バンパーリンフォース
16,17…通路部材
18…加圧空気室
19…バンパーアブソーバ
20…カバー
21…加圧空気室
22…バンパーアブソーバ
Claims (6)
- 車両における熱交換器よりも車両前後方向前方側に配置された噴流型ブロワと、その噴流型ブロワに一次空気を供給する空気供給装置と、を備え、
前記噴流型ブロワは、スリットを有しており、前記一次空気を前記スリットから主流として噴出させ、前記噴流型ブロワの前に存在する外気をコアンダ効果によって前記一次空気の主流に誘引することにより、前記外気による二次空気の副流を生じさせるものであり、
前記噴流型ブロワによって生じた前記一次空気の主流及び前記二次空気の副流が前記熱交換器を通過する冷却装置において、
前記噴流型ブロワは、前記熱交換器の前面に沿って長く延びるように配置されており、
前記熱交換器の後ろには、その熱交換器の前から後ろに向けて空気を吸引するファンが配置されており、
前記空気供給装置は、前記ファンによって前記熱交換器の後ろに流された空気の一部を前記一次空気として前記噴流型ブロワに流す通路部材を有している冷却装置。 - 前記噴流型ブロワは、前記熱交換器の外縁に沿って延びている請求項1に記載の冷却装置。
- 前記噴流型ブロワは、車両のフロントグリルと前記熱交換器とを繋ぐダクトと一体に形成されており、そのダクトと同様に前記熱交換器の外縁に沿って一周している請求項2に記載の冷却装置。
- 前記噴流型ブロワは、前記熱交換器の前で同熱交換器の前面に沿って直線状に延びるバンパーリンフォースに沿うように配置されている請求項1に記載の冷却装置。
- 車両における熱交換器よりも車両前後方向前方側に配置された噴流型ブロワと、その噴流型ブロワに一次空気を供給する空気供給装置と、を備え、
前記噴流型ブロワは、スリットを有しており、前記一次空気を前記スリットから主流として噴出させ、前記噴流型ブロワの前に存在する外気をコアンダ効果によって前記一次空気の主流に誘引することにより、前記外気による二次空気の副流を生じさせるものであり、
前記噴流型ブロワによって生じた前記一次空気の主流及び前記二次空気の副流が前記熱交換器を通過する冷却装置において、
四角枠状のダクトが前記熱交換器の外縁から車両のフロントグリルに至るまで突出しており、
前記噴流型ブロワは、前記熱交換器と前記フロントグリルとを繋ぐ前記ダクトと一体に形成されており、そのダクトと同様に前記熱交換器の外縁に沿って一周していることにより、前記熱交換器の前面に沿って長く延びるように配置され、且つ前記熱交換器の外縁に沿って延びるものであり、
前記噴流型ブロワは、前記スリットに繋がる加圧空気室を有しており、
前記加圧空気室及び前記スリットは、前記噴流型ブロワに沿って延びることにより、ダクトと同様に前記熱交換器の外縁に沿って一周している冷却装置。 - 車両における熱交換器よりも車両前後方向前方側に配置された噴流型ブロワと、その噴流型ブロワに一次空気を供給する空気供給装置と、を備え、
前記噴流型ブロワは、スリットを有しており、前記一次空気を前記スリットから主流として噴出させ、前記噴流型ブロワの前に存在する外気をコアンダ効果によって前記一次空気の主流に誘引することにより、前記外気による二次空気の副流を生じさせるものであり、
前記噴流型ブロワによって生じた前記一次空気の主流及び前記二次空気の副流が前記熱交換器を通過する冷却装置において、
前記熱交換器の前にはバンパーリンフォースが車両の幅方向に直線状に延びることによって前記熱交換器全体を車両の幅方向に横切るように配置されており、
前記噴流型ブロワは、前記熱交換器の前面に沿って直線状に延びる前記バンパーリンフォースにおける前記熱交換器と対向する箇所に、同バンパーリンフォースに沿うように配置されることにより、前記熱交換器の前面に沿って長く延びるように配置され、
前記噴流型ブロワは、前記スリットに繋がる加圧空気室を有しており、
前記加圧空気室及び前記スリットは、前記噴流型ブロワの長手方向全体に亘って延びている冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021042153A JP7368410B2 (ja) | 2021-03-16 | 2021-03-16 | 冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021042153A JP7368410B2 (ja) | 2021-03-16 | 2021-03-16 | 冷却装置 |
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JP2022142129A JP2022142129A (ja) | 2022-09-30 |
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Family
ID=83426356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021042153A Active JP7368410B2 (ja) | 2021-03-16 | 2021-03-16 | 冷却装置 |
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JP (1) | JP7368410B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014015862A (ja) | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Calsonic Kansei Corp | 冷却ファン装置 |
JP2014214643A (ja) | 2013-04-24 | 2014-11-17 | カルソニックカンセイ株式会社 | 冷却装置 |
JP2015217829A (ja) | 2014-05-19 | 2015-12-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両の冷却構造 |
US20170166043A1 (en) | 2014-09-05 | 2017-06-15 | Hanon Systems | Cooling module |
DE102017208974A1 (de) | 2017-05-29 | 2018-09-06 | Audi Ag | Kühleranordnung für ein Fahrzeug |
JP2020032984A (ja) | 2018-08-31 | 2020-03-05 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用熱交換器冷却構造 |
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