JP2007137195A - エンジンルーム内における冷却系の配設構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボンネット下の空間の高さを十分に大きくとることができると共に、エンジンルーム内部の車両前後方向のコンパクト化が図れる冷却系の配設構造を提供する。
【解決手段】上面がボンネット2で覆われたエンジンルーム1内の前部に、ラジエータ12やコンデンサ11等の冷却器と該冷却器に強制通風する冷却ファン15、16とが配設されたエンジンルーム内において、前記冷却器を、その上部が車両後方へ倒れるように傾斜させて配設し、その冷却器の傾斜によりできた冷却器の前側または後側の側面視略三角形の空間S1、S2にほぼ収まるように冷却ファン15、16を配設した。
【選択図】図1
【解決手段】上面がボンネット2で覆われたエンジンルーム1内の前部に、ラジエータ12やコンデンサ11等の冷却器と該冷却器に強制通風する冷却ファン15、16とが配設されたエンジンルーム内において、前記冷却器を、その上部が車両後方へ倒れるように傾斜させて配設し、その冷却器の傾斜によりできた冷却器の前側または後側の側面視略三角形の空間S1、S2にほぼ収まるように冷却ファン15、16を配設した。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両前部に設けられたエンジンルーム内における冷却系(ラジエータ、コンデンサ、冷却ファン等)の配設構造に関するものである。
自動車の前部に設けられたエンジンルーム内には、車両駆動用のエンジンを始めとして、エンジン冷却水を冷却するラジエータや空調装置の冷媒を冷却し凝縮させるコンデンサ等の冷却器、それらに強制通風するための冷却ファン等が搭載されている。
図2は従来の一般的な車両におけるエンジンルーム内のレイアウトを示す概略側面図である。図中の矢印FRは車両前方向を示している(他の図においても共通)。
図2において、101はエンジンルーム、102はエンジンルーム101の上面を覆うボンネット、103はフロントメンバ、104はフロントバンパ、105はフロントグリルである。この図2に示すように、従来では一般に、自動車のエンジンルーム101内に置かれるコンデンサ111やラジエータ112等の冷却器と冷却ファン(吸引タイプ)113は、車両前部のフロントグリル105とエンジン(図示略)との間に略垂直な姿勢で配置されている。そして、図3に示すように、車両前方から取り入れた冷却風Fが、コンデンサ111、ラジエータ112、冷却ファン113の順に流れるように構成されている。
また、このような冷却器や冷却ファンの配設構造に関する従来例として、ラジエータ及び冷却ファンを前高後低状に傾斜配設し、ラジエータ及び冷却ファンの上側にできたスペースにエアクリーナを配設した例が開示されている。
図4はその概略構成を示す側面図である。図4において、エンジンルーム101内の前部に位置するラジエータ112及び冷却ファン113は前高後低状に傾斜配設されており、ラジエータファン113の送風面に対応する位置でラジエータファン113と鉛直方向に重なる位置にエアクリーナ120が配設されている。
上記従来例では、図4に示すようなレイアウトを採用することで、車両のデザイン要求に対応してボンネット102の高さを低くすることが可能となり、また、ラジエータ及び冷却ファン113の傾斜配設により、エンジンルーム102の上下方向のコンパクト化が可能となっている(特許文献1参照)。
特開2004−44530号公報
ところで、車両衝突時の歩行者保護の観点から、図2に示すように、ボンネット102下の高さ方向の空間Hを、歩行者等が倒れ込んできた場合の衝撃緩和の空間として、できるだけ大きく確保したいという要求が高まっている。
この点について、図2の従来例の場合は、コンデンサ111、ラジエータ112、冷却ファン113を垂直に立てた姿勢で配設しているので、ボンネット102下の空間Hを十分に大きく確保できなかった。
一方、図4に示すように、ラジエータ112や冷却ファン113を傾斜姿勢で配設した場合、それらの占める高さが低くなるので、それだけボンネット102下の空間Hを大きくとることができる。しかしながら、ラジエータ112や冷却ファン113等を通常の配置のまま単純に傾斜させると、傾斜させた分だけ車両前後方向の占有寸法Bが大きくなって、エンジンルーム101内部の車両前後方向のコンパクト化が十分に図れなくなるという問題が生じる。
本発明の目的は、ボンネット下の空間の高さを十分に大きくとることができると共に、エンジンルーム内部の車両前後方向のコンパクト化が図れるようにした、エンジンルーム内における冷却系の配設構造を提供することにある。
本発明は、車両前部に位置して上面がボンネットで覆われたエンジンルーム内の前部に、ラジエータとコンデンサとを備えた冷却器と、当該冷却器に通風する冷却ファンとを配設してなるエンジンルーム内における冷却系の配設構造であって、前記冷却器の上部を車両後方側へ傾斜させるとともに、その傾斜により形成された前記冷却器の前側または後側の側面視略三角形の空間の少なくとも一方に、前記冷却ファンを配設したことを特徴とする。
本発明によれば、冷却器を、その上部が車両後方へ倒れるように傾斜させて配設し、その冷却器の傾斜によりできた冷却器の前側または後側の側面視略三角形の空間の少なくとも一方に収まるように冷却ファンを配設しているので、ボンネット下の空間の高さを十分に大きく確保しながら、冷却系の占める車両前後方向の占有寸法の縮小を図ることができる。従って、省スペースによるエンジンルーム内部のコンパクト化が可能となり、冷却器や冷却ファンの搭載性が向上する。また、冷却器を通過した風をエンジンの下側を通して車外に排出させることもできるので、エンジンルーム内の冷却風の通過抵抗の低減を図ることができて、それだけ風量の確保を容易にすることができる。
以下、本発明に係わるエンジンルーム内における冷却系の配設構造の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1における冷却系の配設構造を示す側面図である。
図1において、1は車両前部のエンジンルーム、2はエンジンルーム1の上面を覆うボンネット(フード)、3はフロントメンバ、4はフロントバンパ、5は通風路を有するフロントグリルである。フロントグリル5は、フロントバンパ4の下側に配されており、図示しないエンジンとフロントグリル5との間に、冷却系を構成するコンデンサ11、ラジエータ12、メインとサブの2つの冷却ファン15、16が、各通風面をすべて互いに平行に揃えた姿勢で傾斜して配設されている。
前側に配設されたコンデンサ11は空調サイクルの冷媒を冷却し凝縮する冷却器であり、その後側に配設されたラジエータ12はエンジン冷却水を冷却する冷却器である。また、コンデンサ11の前側及びラジエータ12の後側にそれぞれ配設された冷却ファン15、16は、コンデンサ11やラジエータ12等の冷却器に強制通風するためのものである。これら、コンデンサ11、ラジエータ12、冷却ファン15、16は、フロントバンパ4からフロントグリル5にかけての範囲の高さに配設されている。
コンデンサ11及びラジエータ12等の冷却器は、同じ高さの位置に同じ角度で上部が車両後方に倒れるように傾斜させて配設されており、これらの冷却器(コンデンサ11及びラジエータ12)の傾斜により形成されたコンデンサ11の前側及びラジエータ12の後側の側面視略三角形の空間S1、S2にほぼ収まるように、それぞれ冷却ファン15、16が、コンデンサ11やラジエータ12と同じ角度で傾斜した姿勢で配設されている。
このうち、コンデンサ11の前側に位置するメインの押込タイプの冷却ファン15は、冷却器であるコンデンサ11及びラジエータ12に比してやや小型に形成され、コンデンサ11及びラジエータ12の高さ方向の中心よりもやや上側であって、フロントバンパ4の裏側の位置に配設されている。そして、フロントグリル5から取り入れた走行風(冷却風F)が、冷却ファン15に邪魔されることなく直接にコンデンサ11の下部に流れるように構成されている。
また、ラジエータ12の後側に位置するサブの吸引タイプの冷却ファン16は、冷却器であるコンデンサ11及びラジエータ12に比してやや小型に形成されており、コンデンサ11及びラジエータ12の高さ方向の中心よりもやや下側に偏倚して配設されている。
このように本実施例では、コンデンサ11及びラジエータ12の傾斜によりできたコンデンサ11の前側及びラジエータ12の後側の側面視略三角形の空間S1、S2にできるだけ収まるように、冷却ファン15、16が配設されている。
上記のような冷却系の配設構造を採用することにより、ボンネット2下の空間Hの高さを十分に大きく確保しながら、冷却系(コンデンサ11、ラジエータ12、冷却ファン15、16)の占める車両前後方向の占有寸法Aの縮小を図ることができる。従って、省スペースによるエンジンルーム1内部のコンパクト化が可能となり、冷却器(コンデンサ11及びラジエータ12)や冷却ファン15、16の搭載性が向上する。
また、冷却風Fが図示しないエンジンの下方向に流れて車外に排出されるようになるので、エンジンルーム1内の冷却風の通過抵抗が低減され、風量確保が容易になる。
また、最も風上側にある押込タイプの冷却ファン15がフロントバンパ4の裏側に位置しており、走行風(冷却風F)の取り入れの抵抗にならないので、効率良く走行風を取り入れることができる。また、走行風(冷却風F)を取り入れる高さには、サブの吸引タイプの冷却ファン16が配設されているので、この冷却ファン16を作動させることによって、より効率的に走行風を取り入れることができる。
なお、前側のメインの冷却ファン15だけで風量が十分に確保できる場合は、後側のサブの冷却ファン16を省略してもよい。
また、後側の冷却ファン16の代わりに前側の冷却ファン15を省略することも可能である。
また、予めコンデンサ11とラジエータ12を斜めに一体化し、熱交換用のフィンを共通化した冷却器において実施すれば、車体への取り付けもより容易になる。
1 エンジンルーム
2 ボンネット
11 コンデンサ(冷却器)
12 ラジエータ(冷却器)
15,16 冷却ファン
S1,S2 側面視略三角形の空間
2 ボンネット
11 コンデンサ(冷却器)
12 ラジエータ(冷却器)
15,16 冷却ファン
S1,S2 側面視略三角形の空間
Claims (1)
- 車両前部に位置して上面がボンネット(2)で覆われたエンジンルーム(1)内の前部に、ラジエータ(12)とコンデンサ(11)とを備えた冷却器と、当該冷却器に通風する冷却ファン(15、16)とを配設してなるエンジンルーム内における冷却系の配設構造であって、
前記冷却器の上部を車両後方側へ傾斜させるとともに、その傾斜により形成された前記冷却器の前側または後側の側面視略三角形の空間(S1、S2)の少なくとも一方に、前記冷却ファン(15、16)を配設したことを特徴とするエンジンルーム内における冷却系の配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005331988A JP2007137195A (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | エンジンルーム内における冷却系の配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005331988A JP2007137195A (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | エンジンルーム内における冷却系の配設構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009051348A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Mazda Motor Corp | 車両のパワートレイン配設構造 |
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WO2016079187A1 (de) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | Valeo Klimasysteme Gmbh | Kühlmodul einer fahrzeugklimaanlage sowie baugruppe zur kühlung eines kraftfahrzeugmotors mit einem solchen kühlmodul |
-
2005
- 2005-11-16 JP JP2005331988A patent/JP2007137195A/ja not_active Withdrawn
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