JP2020031135A - シリコンウェーハの加工方法及びプラズマエッチングシステム - Google Patents

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Kenji Okazaki
健志 岡崎
吉輝 西田
Yoshiteru Nishida
吉輝 西田
宏行 高橋
Hiroyuki Takahashi
宏行 高橋
晋 横尾
Susumu Yokoo
晋 横尾
義雄 渡邊
Yoshio Watanabe
義雄 渡邊
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Abstract

【課題】シリコンウェーハに残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能なシリコンウェーハの加工方法を提供する。【解決手段】格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、分割予定ラインに沿ってシリコンウェーハの表面側に加工溝を形成する加工溝形成ステップと、加工溝が形成されたシリコンウェーハの表面側が露出するようにシリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCF4を含むエッチングガスを真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して真空チャンバーに供給し、シリコンウェーハの加工溝に残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、プラズマエッチングによってシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法、及びシリコンウェーハのプラズマエッチングを行うプラズマエッチングシステムに関する。
携帯電話機やパーソナルコンピュータに代表される電子機器には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを備えるデバイスチップが搭載されている。このデバイスチップの製造には、例えば、分割予定ライン(ストリート)によって区画された領域にデバイスを備えるシリコンウェーハが用いられる。このシリコンウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。
シリコンウェーハを分割する際には、ダイヤモンド等でなる砥粒を金属等でなるボンド材で結合した円環状の切削ブレードをシリコンウェーハに切り込ませる切削加工や、シリコンウェーハにレーザービーム照射するレーザー加工などが実施される。例えば特許文献1、2には、分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射することにより加工溝を形成した後、この加工溝に沿って切削ブレードを切り込ませてシリコンウェーハを切断する手法が開示されている。
切削ブレードやレーザービームの照射によってシリコンウェーハを加工すると、シリコンウェーハの被加工領域には加工による歪み(加工歪み)が発生することがある。この加工歪みは、シリコンウェーハの分割によって得られたデバイスチップの抗折強度の低下など様々な不良の原因となる。また、上記の加工によって生じた加工屑(デブリ)がシリコンウェーハに形成されたデバイスに付着して、デバイスの動作に悪影響を及ぼすことがある。そのため、シリコンウェーハの加工後、加工歪みやデブリは除去されることが望まれる。
そこで、上記の加工歪やデブリの除去を目的として、シリコンウェーハに対してプラズマエッチングを施す手法が用いられている。このプラズマエッチングには、例えば真空チャンバー内に互いに対向するように配置された一対の平板状の電極を備えるプラズマエッチング装置が用いられる。真空チャンバー内にエッチングガスを供給しつつ一対の電極に高周波電圧を印加してエッチングガスをプラズマ状態とし、このプラズマ状態のエッチングガスをシリコンウェーハに作用させることにより、加工歪みやデブリが除去される。
特開2005−64231号公報 特開2006−140311号公報
前述のプラズマエッチング装置を用いてプラズマエッチングを行う場合、真空チャンバー内で露出したシリコンウェーハの表面にはエッチングガスが作用しやすい。一方、切削ブレードやレーザービームの照射によって形成された加工溝にはエッチングガスが侵入しにくいことがある。この場合、加工溝の内部や近傍に形成された加工歪みやデブリが適切に除去されずに残存し、デバイスチップの品質低下を招く恐れがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、シリコンウェーハに残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能なシリコンウェーハの加工方法及びプラズマエッチングシステムの提供を課題とする。
本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの表面側に加工溝を形成する加工溝形成ステップと、該加工溝が形成された該シリコンウェーハの表面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該シリコンウェーハの該加工溝に残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えるシリコンウェーハの加工方法が提供される。
なお、該シリコンウェーハの加工方法は、該加工溝形成ステップの前に該シリコンウェーハの表面側に保護膜を被覆する保護膜被覆ステップと、該プラズマエッチングステップの後に該シリコンウェーハから該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、を更に備え、該加工溝形成ステップでは、該シリコンウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザービームを照射して該加工溝を形成してもよい。また、該加工溝形成ステップでは、該シリコンウェーハの表面から裏面に至る該加工溝が形成されてもよい。
また、本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、該シリコンウェーハの表面側に仕上げ厚さを超える深さの加工溝を形成する加工溝形成ステップと、該シリコンウェーハの表面側に保護部材を配設する保護部材配設ステップと、該シリコンウェーハの該保護部材側をチャックテーブルで保持し、該シリコンウェーハの裏面側を研削して該加工溝を該シリコンウェーハの裏面側に露出させ、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する研削ステップと、該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えるシリコンウェーハの加工方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの裏面側から切削ブレードを切り込ませ、該シリコンウェーハの表面に達しない深さの切削溝を形成する切削溝形成ステップと、該シリコンウェーハの裏面側から該切削溝の底にレーザービームを照射して、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する分割ステップと、該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えるシリコンウェーハの加工方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの表面側又は裏面側から該シリコンウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該シリコンウェーハの内部に改質層を形成するとともに、該改質層から該シリコンウェーハの表面又は裏面に向けてクラックを発生させ該シリコンウェーハに分割起点を形成する分割起点形成ステップと、該分割起点が形成された該シリコンウェーハの表面側又は裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該シリコンウェーハに形成された該改質層をエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えるシリコンウェーハの加工方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの裏面側から切削ブレードを切り込ませ、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する分割ステップと、該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えるシリコンウェーハの加工方法が提供される。
なお、該シリコンウェーハの加工方法は、該プラズマエッチングステップで使用したエッチングガス及び副生成ガスを分解せずに化学吸着式スクラバー又は湿式スクラバーに供給し、該エッチングガス及び該副生成ガスを該化学吸着式スクラバー又は該湿式スクラバーで除害するガス除害ステップを更に備えていてもよい。
また、本発明の一態様によれば、シリコンウェーハのプラズマエッチングを行うプラズマエッチングシステムであって、シリコンウェーハが収容される真空チャンバーと、CFを含むエッチングガスをプラズマ状態に変化させて該真空チャンバーへ供給するプラズマガス供給ユニットと、該真空チャンバーに残存するガスが排出される排出路と、該排出路に排出された該ガスが供給される化学吸着式スクラバー又は湿式スクラバーと、を備えるプラズマエッチングシステムが提供される。
本発明に係るウェーハの加工方法及びプラズマエッチングシステムでは、真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、加工溝等が形成されたシリコンウェーハに対してプラズマエッチングを行う。これにより、加工溝等にエッチングガスが入り込みやすくなり、シリコンウェーハに残存する加工歪みやデブリを適切に除去することが可能となる。
シリコンウェーハの構成例を示す斜視図である。 図2(A)及び図2(B)は保護膜被覆ステップの様子を示す一部断面側面図である。 加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。 プラズマエッチング装置の構成例を模式的に示す断面図である。 プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。 加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。 加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。 研削ステップの様子を示す側面図である。 複数のデバイスチップに分割されたシリコンウェーハを示す斜視図である。 プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。 シリコンウェーハの構成例を示す斜視図である。 切削溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。 分割ステップの様子を示す一部断面側面図である。 プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。 図15(A)は分割起点形成ステップの様子を示す一部断面側面図であり、図15(B)は分割起点形成ステップの様子を示す断面図である。 プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。 分割ステップの様子を示す一部断面側面図である。 プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。 プラズマエッチングシステムの構成例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、シリコンウェーハに形成された加工溝に残存する加工歪み又はデブリをプラズマエッチングによって除去するシリコンウェーハの加工方法について説明する。図1は、本実施形態に係るシリコンウェーハの加工方法によって加工されるシリコンウェーハ11の構成例を示す斜視図である。
シリコンウェーハ11は、シリコンでなり表面11a及び裏面11bを備える円盤状に形成されている。シリコンウェーハ11は、互いに交差するように格子状に設定された複数の分割予定ライン(ストリート)13によって複数の領域に区画されており、この複数の領域の表面11a側にはそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等でなるデバイス15が形成されている。
なお、本実施形態では円盤状のシリコンウェーハ11を用いているが、シリコンウェーハ11の形状、構造、大きさ等に制限はない。また、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。
シリコンウェーハ11の裏面11b側には、シリコンウェーハ11よりも径の大きい円形のダイシングテープ17が貼付されている。ダイシングテープ17の外周部は、環状のフレーム19に固定されている。すなわち、シリコンウェーハ11はダイシングテープ17を介してフレーム19に支持されている。
本実施形態に係るシリコンウェーハの加工方法では、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に保護膜を被覆する保護膜被覆ステップを行う。図2(A)及び図2(B)は、保護膜被覆ステップの様子を示す一部断面側面図である。本実施形態の保護膜被覆ステップは、例えば、図2(A)に示すスピンコーター2を用いて行われる。
スピンコーター2は、シリコンウェーハ11を保持するためのスピンナテーブル(保持テーブル)4を備える。スピンナテーブル4は、モータ等の回転駆動源(不図示)と接続されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。スピンナテーブル4の上面は、シリコンウェーハ11を保持する保持面4aを構成する。
保持面4aは、スピンナテーブル4の内部に形成された吸引路(不図示)等を介して吸引源(不図示)と接続されている。スピンナテーブル4の上方には、保護膜の原料である液状樹脂21を滴下するためのノズル6が配置されている。また、スピンナテーブル4の周囲には、フレーム19(図1参照)を固定するための複数のクランプ(不図示)が設けられている。
保護膜被覆ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の裏面11b側に貼付されているダイシングテープ17をスピンナテーブル4の保持面4aに接触させるとともに、クランプでフレーム19を固定する。この状態で保持面4aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は表面11a側が上方に露出した状態でスピンナテーブル4によって吸引保持される。
次に、図2(A)に示すように、ノズル6から水溶性の液状樹脂21を滴下するとともに、スピンナテーブル4を回転させて、シリコンウェーハ11の表面11a側に液状樹脂21を塗布する。その後、表面11a側に塗布された液状樹脂21を乾燥、硬化等させることで、図2(B)に示す保護膜23が形成される。
次に、分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11の表面11a側に加工溝を形成する加工溝形成ステップを行う。図3は、加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。本実施形態の加工溝形成ステップは、例えば図3に示すレーザー加工装置12を用いて行われる。
レーザー加工装置12は、シリコンウェーハ11を保持するためのチャックテーブル(保持テーブル)14を備える。チャックテーブル14は、モータ等の回転駆動源(不図示)と接続されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル14の下方にはテーブル移動機構(不図示)が設けられており、このテーブル移動機構はチャックテーブル14を加工送り方向(第1水平方向)及び割り出し送り方向(第2水平方向)に移動させる。
チャックテーブル14の上面は、シリコンウェーハ11を保持する保持面14aを構成する。保持面14aは、チャックテーブル14の内部に形成された吸引路(不図示)等を介して吸引源(不図示)と接続されている。また、チャックテーブル14の周囲には、フレーム19(図1参照)を固定するための複数のクランプ(不図示)が設けられている。
また、チャックテーブル14の上方には、レーザー照射ユニット16が配置されている。レーザー照射ユニット16は、レーザー発振器(不図示)によってパルス発振されたレーザービーム25を所定の位置に照射、集光する。レーザー発振器は、例えば、シリコンウェーハ11に吸収される波長(シリコンウェーハ11に対して吸収性を有する波長、シリコンウェーハ11に吸収され易い波長)のレーザービーム25をパルス発振できるように構成されている。
加工溝形成ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の裏面11b側に貼付されているダイシングテープ17をチャックテーブル14の保持面14aに接触させるとともに、クランプでフレーム19を固定する。この状態で保持面14aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は表面11a側を被覆する保護膜23が上方に露出した状態でチャックテーブル14によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル14を回転させて、所定の分割予定ライン13の長さ方向をレーザー加工装置12の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル14を移動させて、所定の分割予定ライン13の延長線上にレーザー照射ユニット16の位置を合わせる。
そして、図3に示すように、レーザー照射ユニット16からシリコンウェーハ11の表面11a側に向かってレーザービーム25を照射しながら、チャックテーブル14を加工送り方向に移動させる。このときレーザービーム25は、例えばシリコンウェーハ11の表面11aに集光される。なお、レーザービーム25の照射条件(パワー、スポット径、繰り返し周波数等)は、シリコンウェーハ11を切断しない範囲で調整される。
これにより、所定の分割予定ライン13に沿ってレーザービーム25が照射され、シリコンウェーハ11の表面11a側にはシリコンウェーハ11を切断しない深さ、すなわちシリコンウェーハ11の厚さ未満の深さの加工溝27が形成される。そして、上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿って加工溝27が形成されると、加工溝形成ステップが完了する。
加工溝形成ステップを行うと、加工溝27には加工歪み(不図示)やデブリ(加工屑)29が発生することがある。例えば、加工溝27の内部で露出するシリコンウェーハ11の側面やその近傍に、レーザービーム25の照射によって歪みが生じることがある。また、レーザービーム25の照射によって生じたデブリ29が、加工溝27の内部や加工溝の近傍に付着することがある。
そこで、加工溝形成ステップを行った後、加工溝27に残存する加工歪みやデブリ29を除去するプラズマエッチングステップを行う。図4は、プラズマエッチングステップにおいて使用可能なプラズマエッチング装置22の構成例を模式的に示す断面図である。プラズマエッチング装置22は、内部に処理空間24aを有する真空チャンバー24を備える。真空チャンバー24の側壁24bの一部には、シリコンウェーハ11を搬入及び搬出するための開口24cが設けられている。
側壁24bの外側には、開口24cを閉じるためのゲート26が配置されている。ゲート26の下方には、エアシリンダ等でなる開閉ユニット28が設けられており、開閉ユニット28はゲート26を上下方向に移動させる。開閉ユニット28でゲート26を下方に移動させ、開口24cを露出させると、開口24cを通じてシリコンウェーハ11を処理空間24aに搬入し、又はシリコンウェーハ11を処理空間24aから搬出することが可能となる。
真空チャンバー24の底壁24dには、配管30等を介して排気ポンプ32が接続されている。シリコンウェーハ11を加工する際には、開閉ユニット28でゲート26を上方に移動させて開口24cを閉じ、その後、排気ポンプ32で処理空間24aを排気、減圧する。
処理空間24aには、シリコンウェーハ11を支持するためのテーブルベース34が設けられている。テーブルベース34は、円盤状の円盤部36と、円盤部36の下面中央から下方に向かって突出する柱状の柱部38とによって構成される。
円盤部36の上面には、円盤部36よりも径の小さい円盤状の静電チャックテーブル40が配置されている。静電チャックテーブル40は、絶縁材料によって形成されたテーブル本体42と、テーブル本体42に埋め込まれた複数の電極44とを備える。例えば静電チャックテーブル40は、電極44間に発生する静電気の力によってシリコンウェーハ11を吸着保持する。複数の電極44はそれぞれ、例えば、5kV程度の高電圧を発生可能なDC電源46と接続されている。
また、静電チャックテーブル40のテーブル本体42には、シリコンウェーハ11を吸引するための吸引路42aが形成されている。この吸引路42aは、テーブルベース34の内部に形成された吸引路34a等を通じて吸引ポンプ48と接続されている。
静電チャックテーブル40によってシリコンウェーハ11を保持する際には、まず、静電チャックテーブル40の上面にシリコンウェーハ11を載せて吸引ポンプ48を作動させる。これにより、シリコンウェーハ11は吸引ポンプ48の吸引力によって静電チャックテーブル40の上面に密着する。この状態で電極44間に電位差を生じさせると、シリコンウェーハ11と電極44との間に作用する静電気の力によって、シリコンウェーハ11が静電チャックテーブル40の上面に吸着保持される。
また、テーブルベース34の内部には、冷却流路34bが形成されている。冷却流路34bの両端は、冷媒を循環させる循環ユニット50に接続されている。循環ユニット50を作動させると、冷媒が冷却流路34bの一端から他端に向かって流れ、テーブルベース34等が冷却される。
また、真空チャンバー24は、プラズマ状態に変化させたエッチングガスを処理空間24aに供給するプラズマガス供給ユニット52と接続されている。プラズマガス供給ユニット52は、処理空間24aにプラズマ状態のエッチングガスを供給する供給ノズル54を備えており、供給ノズル54の下流側は真空チャンバー24の上壁24eを介して処理空間24aと接続されている。
供給ノズル54の上流側は、バルブ56a、流量コントローラー58a、バルブ60a等を介して第1ガス供給源62aに接続され、バルブ56b、流量コントローラー58b、バルブ60b等を介して第2ガス供給源62bに接続され、バルブ56c、流量コントローラー58c、バルブ60c等を介して、第3ガス供給源62cに接続されている。例えば、第1ガス供給源62aはCFガスを供給し、第2ガス供給源62bはOガスを供給し、第3ガス供給源62cはHe等の不活性ガスを供給する。
第1ガス供給源62a、第2ガス供給源62b、第3ガス供給源62cからそれぞれ所定の流量でガスが供給されると、供給ノズル54内でCFガス、Oガス、及び不活性ガスが所定の比率で混合され、混合ガスが生成される。この混合ガスが、シリコンウェーハ11のエッチングに用いられるエッチングガスとなる。
また、プラズマガス供給ユニット52は、供給ノズル54内で生成された混合ガスに高周波電圧を印加する電極64を備える。電極64は供給ノズル54の中流部に設けられており、電極64には高周波電源66が接続されている。高周波電源66は、例えば電圧値が0.5kV以上5kV以下程度、周波数が450kHz以上2.45GHz以下程度の高周波電圧を電極64に供給する。
電極64及び高周波電源66を用いて供給ノズル54を流れる混合ガス(エッチングガス)に高周波電圧を作用させることにより、エッチングガスがイオンやラジカルを含むプラズマ状態に変化する。そして、このプラズマ状態のエッチングガスは、供給ノズル54の下流端で開口する供給口54aから真空チャンバー24の内部に供給される。このようにして、プラズマガス供給ユニット52から処理空間24aにプラズマ状態のエッチングガスが供給される。
なお、ガス供給源の数や、各ガス供給源から供給されるガスの種類は、シリコンウェーハ11の加工条件に応じて任意に変更できる。ただし、各ガスの流量比は混合ガス(エッチングガス)をプラズマ状態にできる範囲内で適切に設定される。
また、真空チャンバー24の上壁24eの内側には、供給口54aを覆うように分散部材68が取り付けられている。この分散部材68によって、供給ノズル54から処理空間24aに流入したプラズマ状態のエッチングガスが静電チャックテーブル40の上方で分散される。
さらに、真空チャンバー24の側壁24bには、配管70が設けられている。処理空間24aには、この配管70から処理空間24aを満たす不活性ガス(インナーガス)が供給される。配管70から供給される不活性ガスとしては、例えば希ガス(Ar、He等)や、希ガスにN、H等を混合した混合ガス等が用いられる。
なお、配管70は、バルブ(不図示)、流量コントローラー(不図示)等を介して第3ガス供給源62cと接続されていてもよい。この場合、第3ガス供給源62cから配管70を介して処理空間24aに不活性ガスが供給される。
プラズマエッチングステップでは、まず、開閉ユニット28によってゲート26を下降させる。次に、開口24cを通じてシリコンウェーハ11を処理空間24aに搬入し、保護膜23が上方に露出するようにシリコンウェーハ11を静電チャックテーブル40の上面に載せる。つまり、シリコンウェーハ11の裏面11b側に貼付されているダイシングテープ17を静電チャックテーブル40の上面に接触させる。なお、フレーム19はダイシングテープ17の外周部分に固定されていてもよいし、除去されていてもよい。
その後、吸引ポンプ48を作動させて、ダイシングテープ17を静電チャックテーブル40に密着させる。そして、電極44間に電位差を生じさせて、シリコンウェーハ11を静電気の力によって吸着保持する。また、開閉ユニット28によってゲート26を上昇させて開口24cを閉じ、排気ポンプ32で処理空間24aの排気、減圧を行う。そして、処理空間24aを例えば200Pa程度まで減圧した後、配管70から供給される不活性ガスで処理空間24aを満たす。
不活性ガスで処理空間24aを満たした後、第1ガス供給源62a、第2ガス供給源62b、第3ガス供給源62cから、それぞれ、CF、O、不活性ガスを所定の流量で供給する。また、高周波電源66から電極64に高周波電圧を供給して、CF、O、不活性ガスを含む混合ガス(エッチングガス)をイオンやラジカルを含むプラズマ状態にする。
これにより、供給ノズル54の供給口54aからプラズマ状態のエッチングガスが処理空間24aに供給される。そして、供給口54aから供給されたプラズマ状態のエッチングガスは、供給口54aの下方に設けられた分散部材68によって分散され、静電チャックテーブル40によって吸着保持されたシリコンウェーハ11の表面11a側に供給される。これにより、シリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングが行われる。
図5は、プラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。電極64に印加された高周波電圧によってプラズマ状態に変化したエッチングガス31は、図5に示すように加工溝27の内部に供給される。これにより、加工溝27に残存する加工歪み又はデブリ29が除去される。
なお、エッチングガス31は図4に示すように、真空チャンバー24の外部でイオンやラジカルを含むプラズマ状態に変化し、その後、供給ノズル54を介して真空チャンバー24の処理空間24aに供給される。ここで、供給ノズル54内でプラズマ化したエッチングガス31に含まれるイオンは反応性が高いため、その多くは供給ノズル54の内壁に衝突するなどして供給口54aまで到達しない。そのため処理空間24aには、イオンが除外されラジカルの比率が高められたエッチングガス31が供給される。
このエッチングガス31がシリコンウェーハ11の表面11a側に供給されると、エッチングガス31によって加工溝27に残存するデブリ29や加工歪みが除去される。ここで、上記のように真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガス31を用いると、真空チャンバーの内部でエッチングガスをプラズマ化した場合と比較して、加工歪みやデブリ29が適切に除去されていることが確認された。
この現象は、真空チャンバー24の外部でプラズマ化されラジカルの比率が高められたエッチングガス31が、真空チャンバーの内部でプラズマ化されイオンを多く含むエッチングガスよりも、加工溝27の内部に入り込みやすい性質をもつことに起因すると推察される。そのため、プラズマガス供給ユニット52によってプラズマ化されたエッチングガス31をシリコンウェーハ11に供給することにより、加工溝27に残存する加工歪み又はデブリ29を適切に除去することが可能となる。
また、真空チャンバー24の外部でプラズマ化されたエッチングガス31でプラズマエッチングを行うと、真空チャンバーの内部でプラズマ化されたエッチングガスを用いる場合と比較して、水溶性の樹脂でなる保護膜23の除去レートが低くなることが確認された。これにより、プラズマエッチング中に保護膜23が除去されてデバイス15が露出することを防止できる。
なお、シリコンウェーハ11のプラズマエッチングには、シリコンに対するエッチングレートが比較的高い、SFを含むエッチングガスなどが用いられることが多い。しかしながら、SFを含むエッチングガスを用いると、シリコンウェーハ11に形成されたデバイス15(図1参照)と接続された電極等が硫黄成分によって汚染され、該電極の腐食や電気特性の悪化を招くことがある。
また、シリコンウェーハ11にプラズマエッチングを施した後は、化学吸着式スクラバーや湿式スクラバーなどの排気処理装置を用いて、真空チャンバー24内に残存するガスの除害が行われる。しかしながら、SFを含むエッチングガスを用いた場合、プラズマエッチングによって化学反応性の低いSO等のガスが発生する。
このSOガスの除害を行うためには、上記の化学吸着式スクラバーや湿式スクラバーによる除害処理の前に、まずプラズマスクラバーなどを用いてSOを分解する必要がある。そのため、ガスの除害処理に大掛かりな装置や複雑な工程が必要となり、プラズマエッチングの手間とコストが増大する。
一方、シリコンウェーハ11のプラズマエッチングにCFを含むエッチングガスを用いる場合、シリコンウェーハ11に形成されたデバイス15に硫黄成分が残存することがない。そのため、デバイス15と接続された電極等の汚染を回避し、該電極の腐食や電気特性の悪化を防止できる。
また、CFを含むエッチングガスを用いたプラズマエッチングによって発生するガス(COF等)は反応性が高いため、前述のSOガスのように別途分解処理を施さなくとも、化学吸着式スクラバーや湿式スクラバーなどの排気処理装置を用いた除害処理を実施できる。そのため、プラズマスクラバー等を用いた処理が不要となり、プラズマエッチングの手間とコストの大幅な削減を図ることができる。
ただし、真空チャンバーの内部でエッチングガスをプラズマ化する場合、CFを含むエッチングガスは、SFを含むエッチングガスと比較してシリコンに対するエッチングレートが低い(例えば、SF:CF=10:1程度)。一方、図4に示すように真空チャンバー24の外部でエッチングガスをプラズマ化し、処理空間24aにラジカルの比率が高められたエッチングガスを供給する場合、CFを含むエッチングガスのシリコンに対するエッチングレートが、SFを含むエッチングガスと同程度まで向上することが確認された(例えば、SF:CF=10:8〜9程度)。
そこで本実施形態では、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させた後、真空チャンバー24の内部に供給してシリコンウェーハ11を加工する。これにより、シリコンウェーハ11に形成されたデバイス15と接続された電極等の腐食や電気特性の悪化を回避しつつ、加工溝27に残存する加工歪み又はデブリ29を適切に除去できる。また、プラズマエッチング後に真空チャンバー24内に残留するガスの除害処理を簡略化できる。
プラズマエッチングステップの後には、シリコンウェーハ11の表面11a側から保護膜23を除去する保護膜除去ステップを行う。この保護膜除去ステップでは、例えば、純水による溶解、剥離、アッシング等の方法で保護膜23を除去する。特に、保護膜23が水溶性の樹脂でなる場合は、シリコンウェーハ11の表面11aに純水を供給することにより、保護膜23が容易に除去される。ただし、保護膜23の除去方法に特段の制限はない。
その後、加工溝27に沿ってシリコンウェーハ11を分割することにより、デバイス15をそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。
なお、図3ではシリコンウェーハ11を切断しない深さの加工溝27を形成する場合について説明したが、加工溝形成ステップではシリコンウェーハ11を切断する深さの加工溝を形成してもよい。図6は、シリコンウェーハ11の表面11aから裏面11bに至る加工溝33が形成される加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。
図6に示すように、レーザービーム35の照射によってシリコンウェーハ11の表面11aから裏面11bに至る加工溝33が形成される。なお、レーザービーム35の照射条件(パワー、スポット径、繰り返し周波数等)は、シリコンウェーハ11を切断可能な範囲で調整される。なお、加工溝33の形成は、例えば一の分割予定ライン13に沿ってレーザービーム35を複数回照射することによって行われる。
加工溝33が形成されると、シリコンウェーハ11は加工溝33に沿って切断される。そして、分割された状態のシリコンウェーハ11に対して、前述のプラズマエッチングステップ及び保護膜除去ステップが行われる。
また、上記ではシリコンウェーハ11の表面11a側にレーザービームを照射して加工溝を形成する加工溝形成ステップについて説明したが、他の方法で加工溝を形成することもできる。図7は、切削装置72を用いた加工溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。
切削装置72は、シリコンウェーハ11を保持するためのチャックテーブル(保持テーブル)74を備える。チャックテーブル74は、モータ等の回転駆動源(不図示)と接続されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル74の下方にはテーブル移動機構(不図示)が設けられており、このテーブル移動機構はチャックテーブル74を加工送り方向(第1水平方向)に移動させる。
チャックテーブル74の上面は、シリコンウェーハ11を保持する保持面74aを構成する。保持面74aは、チャックテーブル74の内部に形成された吸引路(不図示)等を介して吸引源(不図示)と接続されている。また、チャックテーブル74の周囲には、フレーム19(図1参照)を固定するための複数のクランプ(不図示)が設けられている。
また、チャックテーブル74の上方には、切削ユニット76が配置されている。切削ユニット76は、加工送り方向に対して概ね垂直な方向に回転軸をとるスピンドル78を備えている。スピンドル78の一端側には、ダイヤモンド等でなる砥粒を金属等でなる結合材で結合して形成された環状の切削ブレード80が装着されている。切削ブレード80の近傍には、シリコンウェーハ11や切削ブレード80に対して純水等の切削液を供給するためのノズル(不図示)が配置されている。
スピンドル78の他端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が接続されており、スピンドル78の一端側に装着された切削ブレード80は、この回転駆動源から伝わる力によって回転する。また、切削ユニット76は切削ユニット移動機構(不図示)に支持されており、この切削ユニット移動機構は切削ユニット76を割り出し送り方向(第2水平方向)及び鉛直方向に移動させる。
加工溝形成ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の裏面11b側に貼付されているダイシングテープ17をチャックテーブル74の保持面74aに接触させるとともに、クランプでフレーム19を固定する。この状態で保持面74aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は表面11a側を被覆する保護膜23が上方に露出した状態でチャックテーブル74によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル74を回転させて、所定の分割予定ライン13の長さ方向を切削装置72の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル74と切削ユニット76とを相対的に移動させて、所定の分割予定ライン13の延長線上に切削ブレード80の位置を合わせる。そして、切削ブレード80の下端がシリコンウェーハ11の表面11aより低く、且つ裏面11bより高い位置に配置されるように、切削ブレード80を位置付ける。
その後、切削ブレード80を回転させながら、チャックテーブル74を加工送り方向に移動させる。併せて、ノズルからシリコンウェーハ11及び切削ブレード80に切削液を供給する。これにより、切削ブレード80が分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11に切り込み、シリコンウェーハ11を切断しない深さの加工溝37が形成される。
上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿って加工溝37が形成されると、加工溝形成ステップが完了する。なお、この加工溝形成ステップにおいても、加工溝37には加工歪み(不図示)やデブリ39が発生することがある。この加工歪みやデブリ39は、前述のプラズマエッチングステップを行うことによって除去される。
以上のように、本実施形態においては、真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、加工溝が形成されたシリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングを行う。これにより、加工溝にエッチングガスが入り込みやすくなり、加工溝に残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させ、このエッチングガスをシリコンウェーハ11の加工に用いる。これにより、プラズマエッチングによって発生したガスによる電極等の汚染を防止するとともに、真空チャンバー24内に残存するガスの除害処理を簡略化できる。
なお、上記では水溶性の液状樹脂21によって保護膜23が形成される例について説明したが、保護膜23の材質等はこれに制限されない。例えば、保護膜23はデバイス15を保護するためにシリコンウェーハ11の表面11a側を被覆するように形成された、無機材料等でなるパッシベーション膜であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態では、シリコンウェーハ11の表面11a側に加工溝を形成した後、シリコンウェーハ11の裏面11b側を研削する研削ステップを行うことにより、シリコンウェーハ11を分割するシリコンウェーハの加工方法について説明する。図8は、研削ステップの様子を示す側面図である。
まず、実施の形態1で説明した加工溝形成ステップを行い、シリコンウェーハ11の表面11a側に加工溝41を形成する。ただし、本実施形態では、シリコンウェーハ11の厚さ未満で、且つ、シリコンウェーハ11の仕上げ厚さを超える深さの加工溝41を形成する。シリコンウェーハ11の仕上げ厚さは、シリコンウェーハ11を最終的にデバイスチップに加工した際の、該デバイスチップの厚さに対応する。
次に、シリコンウェーハ11の表面11a側に保護部材を配設する保護部材配設ステップを行う。保護部材配設ステップでは、シリコンウェーハ11の表面11a側にデバイス15(図1参照)を覆うように円盤状の保護部材43を貼付する。保護部材43としては、例えば柔軟性のある樹脂等からなるテープを用いることができる。この保護部材43により、後述の研削ステップを行う際、シリコンウェーハ11の表面11a側に形成されたデバイス15が保護される。
次に、シリコンウェーハ11の裏面11b側を研削して加工溝41を裏面11bに露出させ、シリコンウェーハ11を複数のデバイスチップに分割する研削ステップを行う。シリコンウェーハ11の研削は、例えば図8に示す研削装置92を用いて行われる。
研削装置92は、シリコンウェーハ11を保持するためのチャックテーブル(保持テーブル)94を備える。チャックテーブル94はモータ等の回転駆動源(不図示)と接続されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル94の下方にはテーブル移動機構(不図示)が設けられており、このテーブル移動機構はチャックテーブル94を水平方向に移動させる。
チャックテーブル94の上面は、シリコンウェーハ11を保持する保持面94aを構成する。保持面94aは、チャックテーブル94の内部に形成された吸気路(不図示)等を介して吸引源(不図示)と接続されている。
チャックテーブル94の上方には、研削ユニット96が配置されている。研削ユニット96は、昇降機構(不図示)によって支持されたスピンドルハウジング(不図示)を備えている。スピンドルハウジングにはスピンドル98が収容されており、スピンドル98の下端部には円盤状のマウント100が固定されている。
マウント100の下面側には、マウント100と概ね同径の研削ホイール102が装着される。研削ホイール102は、ステンレス、アルミニウム等の金属材料で形成された円環状のホイール基台104を備える。また、ホイール基台104の下面側には、直方体状の複数の研削砥石106がホイール基台104の外周に沿って配列されている。
スピンドル98の上端側(基端側)にはモータ等の回転駆動源(不図示)が接続されており、研削ホイール102はこの回転駆動源から発生する力によって鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、研削ユニット96の内部又は近傍には、純水等の研削液をシリコンウェーハ11に供給するためのノズル(不図示)が設けられている。
研削ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に貼付されている保護部材43をチャックテーブル94の保持面94aに接触させ、保持面94aに吸引源の負圧を作用させる。これにより、シリコンウェーハ11は裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル94によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル94を研削ユニット96の下方に移動させる。そして、チャックテーブル94と研削ホイール102とをそれぞれ回転させて、研削液をシリコンウェーハ11の裏面11b側に供給しながらスピンドル98を下降させる。なお、スピンドル98の位置及び下降速度は、研削砥石106の下面が適切な力でシリコンウェーハ11の裏面11b側に押し当てられるように調整される。これにより、裏面11b側が研削されてシリコンウェーハ11が所定の厚さになるまで加工される。
シリコンウェーハ11が研削され、加工溝41がシリコンウェーハ11の裏面11bに露出すると、シリコンウェーハ11はデバイス15をそれぞれ含む複数のデバイスチップに分割される。図9は、複数のデバイスチップ45に分割されたシリコンウェーハ11を示す斜視図である。
研削ステップを実施すると、シリコンウェーハ11の裏面11b側には研削による歪み(加工歪み)が形成されることがある。また、このとき加工溝41の内部や近傍にも、加工溝形成ステップの実施によって発生した加工歪みが残存している。これらの加工歪みは、シリコンウェーハ11の分割によって得られたデバイスチップ45の抗折強度を低下させる原因となるため、除去されることが好ましい。そこで、研削ステップを行った後、実施形態1で説明したプラズマエッチングステップを行う。図10は、本実施形態にかかるプラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。
プラズマエッチングステップは、図4に示すプラズマエッチング装置22を用いて、実施形態1と同様に行う。ただしシリコンウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出するように真空チャンバー24に収容され、静電チャックテーブル40によって保持される。この状態でシリコンウェーハ11にCFを含むエッチングガス47を供給すると、加工溝41に残存する加工歪みやデブリとともに、シリコンウェーハ11の裏面11b側に残存する加工歪みも除去される。これにより、デバイスチップ45に残存する加工歪みやデブリが除去される。
以上のように、本実施形態においても、真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、加工溝が形成されたシリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングを行う。これにより、加工溝にエッチングガスが入り込みやすくなり、加工溝に残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能となる。
また、本実施形態においても、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させ、このエッチングガスをシリコンウェーハ11の加工に用いる。これにより、プラズマエッチングによって発生したガスによる電極等の汚染を防止するとともに、真空チャンバー24内に残存するガスの除害処理を簡略化できる。
(実施形態3)
本実施形態では、シリコンウェーハの裏面側に切削溝を形成した後、この切削溝の底にレーザービームを照射してシリコンウェーハを分割するシリコンウェーハの加工方法について説明する。図11は、本実施形態で加工されるシリコンウェーハ11の構成例を示す斜視図である。なお、図11に示すシリコンウェーハ11は、実施の形態1で用いたシリコンウェーハ11(図1参照)と同一である。
本実施形態では、シリコンウェーハ11の表面11a側に、シリコンウェーハ11よりも径の大きい円形のダイシングテープ51が貼付される。ダイシングテープ51の外周部分は、環状のフレーム53に固定されている。すなわち、シリコンウェーハ11はダイシングテープ51を介してフレーム53に支持されている。
本実施形態に係るシリコンウェーハの加工方法では、まず、分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11の裏面11b側に切削溝を形成する切削溝形成ステップを行う。図12は、切削溝形成ステップの様子を示す一部断面側面図である。この切削溝形成ステップは、例えば、上述した切削装置72を用いて行われる。
切削溝形成ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に貼付されているダイシングテープ51をチャックテーブル74の保持面74aに接触させるとともに、クランプでフレーム53を固定する。この状態で保持面74aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル74によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル74を回転させて、所定の分割予定ライン13の長さ方向を切削装置72の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル74と切削ユニット76とを相対的に移動させて、所定の分割予定ライン13の延長線上に切削ブレード80の位置を合わせる。そして、切削ブレード80の下端がシリコンウェーハ11の裏面11bより低く、且つ表面11aより高い位置に配置されるように、切削ブレード80を位置付ける。
その後、切削ブレード80を回転させながら、チャックテーブル74を加工送り方向に移動させる。併せて、ノズルからシリコンウェーハ11及び切削ブレード80に切削液を供給する。これにより、切削ブレード80が分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11に切り込み、シリコンウェーハ11の表面11aに達しない深さ、すなわちシリコンウェーハ11の厚さ未満の深さの切削溝55が形成される。
上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿って切削溝55が形成されると、切削溝形成ステップが完了する。なお、この切削溝形成ステップにおいて、切削溝55には加工歪み(不図示)やデブリ57が発生することがある。
切削溝形成ステップの後、シリコンウェーハ11の裏面11b側から切削溝55の底にレーザービームを照射して、シリコンウェーハ11を複数のデバイスチップに分割する分割ステップを行う。図13は、分割ステップの様子を示す一部断面側面図である。この分割ステップは、例えば上述したレーザー加工装置12を用いて行われる。
分割ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に貼付されているダイシングテープ51をチャックテーブル14の保持面14aに接触させるとともに、クランプでフレーム53を固定する。この状態で保持面14aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル14によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル14を回転させて、所定の切削溝55の長さ方向をレーザー加工装置12の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル14を移動させて、所定の切削溝55の延長線上にレーザー照射ユニット16の位置を合わせる。
そして、図13に示すようにレーザー照射ユニット16からシリコンウェーハ11の裏面11b側に向かってレーザービーム59を照射しながら、チャックテーブル14を加工送り方向に移動させる。このときレーザービーム59は、例えば切削溝55の底に集光される。なお、レーザービーム71の照射条件(パワー、スポット径、繰り返し周波数等)は、切削溝55の底部においてシリコンウェーハ11を切断できる範囲で調整される。
これにより、所定の切削溝55に沿ってレーザービーム59が照射され、シリコンウェーハ11が切断される。そして、上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11が切断されると、デバイス15を備える複数のデバイスチップが形成され、分割ステップが完了する。
この分割ステップにおいても、切削溝55には、加工歪(不図示)やデブリ61が発生する。すなわち、各デバイスチップには、切削溝形成ステップ又は分割ステップで発生したデブリや加工歪みが残存する。
分割ステップの後、デバイスチップに残存する加工歪みやデブリを除去するプラズマエッチングステップを行う。図14は、本実施形態にかかるプラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。
プラズマエッチングステップは、図4に示すプラズマエッチング装置22を用いて、実施形態1と同様に行う。ただし、シリコンウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出するように真空チャンバー24に収容され、静電チャックテーブル40によって保持される。この状態でシリコンウェーハ11にCFを含むエッチングガス63を供給することにより、デバイスチップに残存するデブリや加工歪みが除去される。
以上のように、本実施形態においても、真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、加工溝が形成されたシリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングを行う。これにより、加工溝にエッチングガスが入り込みやすくなり、加工溝に残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能となる。
特に、本実施形態の分割ステップでは、切削溝55の底に向かってレーザービーム59を照射する(図13参照)ため、デブリ61が特に切削溝55の内部に残留しやすい。また、レーザービーム59の照射によって切削溝55の底からシリコンウェーハ11の表面11aに向かって形成された径の小さいレーザー加工溝の内部にもデブリ61が付着する。
しかしながら、本実施形態に係るプラズマエッチングステップで供給されるエッチングガス63は、切削溝55及びレーザー加工溝に入り込みやすい。そのため、これらの加工溝の内部に残存するデブリ61を確実に除去できる。
また、本実施形態においても、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させ、このエッチングガスをシリコンウェーハ11の加工に用いる。これにより、プラズマエッチングによって発生したガスによる電極等の汚染を防止するとともに、真空チャンバー24内に残存するガスの除害処理を簡略化できる。
(実施形態4)
本実施形態では、分割予定ラインに沿って改質層及びクラックを形成することにより、シリコンウェーハに分割起点を形成するシリコンウェーハの加工方法について説明する。なお、本実施形態では、実施形態3と同じ状態のシリコンウェーハ11(図11参照)が使用される。すなわち、シリコンウェーハ11の表面11a側にはダイシングテープ51が貼付される。
本実施形態に係るシリコンウェーハの加工方法では、まず、分割予定ライン13に沿って改質層及びクラックを形成して、シリコンウェーハ11に分割起点を形成する分割起点形成ステップを行う。図15(A)は、分割起点形成ステップの様子を示す一部断面側面図であり、図15(B)は、分割起点形成ステップの様子を示す断面図である。この分割起点形成ステップは、例えば、上述したレーザー加工装置12を用いて行われる。
ただし、本実施形態で使用されるレーザー照射ユニット16のレーザー発振器(不図示)は、シリコンウェーハ11を透過する波長(シリコンウェーハ11に対して透過性を有する波長、シリコンウェーハ11に吸収され難い波長)のレーザービーム71をパルス発振できるように構成されている。つまり、本実施形態のレーザー照射ユニット16は、シリコンウェーハ11を透過する波長のレーザービーム71を所定の位置に照射、集光する。
分割起点形成ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に貼付されているダイシングテープ51をチャックテーブル14の保持面14aに接触させるとともに、クランプでフレーム53を固定する。この状態で保持面14aに吸引源の負圧を作用させることにより、シリコンウェーハ11は裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル14によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル14を回転させて、所定の分割予定ライン13の長さ方向をレーザー加工装置12の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル14を移動させて、所定の分割予定ライン13の延長線上にレーザー照射ユニット16の位置を合わせる。
そして、図15(A)に示すように、レーザー照射ユニット16からシリコンウェーハ11の裏面11b側に向かってレーザービーム71を照射しながら、チャックテーブル14を加工送り方向に移動させる。このときレーザービーム71は、例えばシリコンウェーハ11の内部に集光される。
なお、レーザービーム71の照射条件(パワー、スポット径、繰り返し周波数等)は、シリコンウェーハ11の内部を多光子吸収によって改質して、改質層73及びクラック75を形成できる範囲で調整される。そのため、分割予定ライン13に沿ってレーザービーム71を照射すると、シリコンウェーハ11の内部に改質層73が形成されるとともに、図15(B)に示すように、改質層73から表面11a又は裏面11bに向かうクラック75が発生する。
後の工程でシリコンウェーハ11に外力が付与されると、シリコンウェーハ11は改質層73及びクラック75を起点として分割される。つまり、改質層73及びクラック75はシリコンウェーハ11の分割起点(分割のきっかけ)として機能する。
そして、上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿って改質層73及びクラック75が形成されると、分割起点形成ステップは終了する。なお、分割の起点となった改質層73は、シリコンウェーハ11の加工歪みとして残存する。
なお、図15(A)ではレーザービーム71をシリコンウェーハ11の裏面11b側に照射する例を示しているが、レーザービーム71はシリコンウェーハ11の表面11a側に照射してもよい。この場合、シリコンウェーハ11は表面11a側が上方に露出した状態で真空チャンバー24に収容され、静電チャックテーブル40によって保持される。
分割起点形成ステップの後、シリコンウェーハ11に形成された改質層73を除去するプラズマエッチングステップを行う。図16は、本実施形態にかかるプラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。
プラズマエッチングステップは、図4に示すプラズマエッチング装置22を用いて、実施形態1と同様に行う。ただし、シリコンウェーハ11は、表面11a側又は裏面11b側が上方に露出するように真空チャンバー24に収容され、静電チャックテーブル40によって保持される。この状態でシリコンウェーハ11にCFを含むエッチングガス77を供給することにより、プラズマエッチングステップによって形成された改質層73が除去される。
以上のように、本実施形態においても、真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、改質層73及びクラック75が形成されたシリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングを行う。これにより、クラック75にエッチングガスが入り込みやすくなり、シリコンウェーハ11に残存する改質層73を適切に除去することが可能となる。
また、本実施形態においても、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させ、このエッチングガスをシリコンウェーハ11の加工に用いる。これにより、プラズマエッチングによって発生したガスによる電極等の汚染を防止するとともに、真空チャンバー24内に残存するガスの除害処理を簡略化できる。
(実施形態5)
本実施形態では、分割予定ラインに沿って切削ブレードを切り込ませることによって、シリコンウェーハを分割するシリコンウェーハの加工方法について説明する。なお、本実施形態では、実施形態3と同じ状態のシリコンウェーハ11(図11参照)が使用される。すなわち、シリコンウェーハ11の表面11a側にはダイシングテープ51が貼付されている。
本実施形態に係るシリコンウェーハの加工方法では、まず、分割予定ライン13に沿って切削ブレードを切り込ませ、シリコンウェーハ11を複数のデバイスチップに分割する分割ステップを行う。図17は、分割ステップの様子を示す一部断面側面図である。この分割ステップは、例えば、上述した切削装置72を用いて行われる。
分割ステップでは、まず、シリコンウェーハ11の表面11a側に貼付されているダイシングテープ51をチャックテーブル74の保持面74aに接触させるとともに、クランプでフレーム53を固定する。この状態で保持面74aに吸引源の負圧を作用させことにより、シリコンウェーハ11は裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル74によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル74を回転させて、所定の分割予定ライン13の長さ方向を切削装置72の加工送り方向に合わせる。また、チャックテーブル74及び切削ユニット76を相対的に移動させて、所定の分割予定ライン13の延長線上に切削ブレード80の位置を合わせる。そして、切削ブレード80の下端がシリコンウェーハ11の表面11aより低い位置に配置されるように、切削ブレード80を位置付ける。
その後、切削ブレード80を回転させながら、チャックテーブル74を加工送り方向に移動させる。併せて、ノズルからシリコンウェーハ11及び切削ブレード80に切削液を供給する。これにより、切削ブレード80が所定の分割予定ライン13に沿ってシリコンウェーハ11に切り込み、シリコンウェーハ11を切断する加工溝(切り口)81が形成される。
上述の動作を繰り返し、全ての分割予定ライン13に沿って加工溝81が形成されると、デバイス15を備える複数のデバイスチップが形成され、分割ステップが完了する。なお、この分割ステップにおいて、加工溝81には加工歪み(不図示)やデブリ83が発生する。すなわち、各デバイスチップには分割ステップで発生したデブリ83や加工歪みが残存する。
分割ステップの後、デバイスチップに残存する加工歪みやデブリ83を除去するプラズマエッチングステップを行う。図18は、本実施形態にかかるプラズマエッチングステップの様子を示す一部断面側面図である。
プラズマエッチングステップは、図4に示すプラズマエッチング装置22を用いて、実施形態1と同様に行う。ただし、シリコンウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出するように真空チャンバー24に収容され、静電チャックテーブル40によって保持される。この状態でシリコンウェーハ11にCFを含むエッチングガス85を供給することにより、デバイスチップに残存するデブリ83や加工歪みが除去される。
なお、シリコンウェーハ11の表面11a側では、デバイス15を構成する層(機能層)の一部が分割予定ライン13まで形成されている場合がある。この分割予定ライン13に形成された機能層に、例えば層間絶縁膜として用いられる低誘電率絶縁膜(Low−k膜)などが含まれる場合、切削ブレード80によってシリコンウェーハ11を切削すると、機能層が剥離し、デバイス15の破損の原因となることがある。
そのため、ダイシングテープ51を貼付する前に、シリコンウェーハ11の表面11a側から分割予定ライン13に沿ってレーザービームを照射することにより、分割予定ライン13に形成された機能層を予め除去してもよい。これにより、シリコンウェーハ11の分割時に切削ブレード80と機能層とが接触することを回避し、機能層の剥離を防止できる。
以上のように、本実施形態においても、真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させたエッチングガスを用いて、加工溝が形成されたシリコンウェーハ11に対してプラズマエッチングを行う。これにより、加工溝にエッチングガスが入り込みやすくなり、デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリを適切に除去することが可能となる。
また、本実施形態においても、CFを含むエッチングガスを真空チャンバー24の外部でプラズマ状態に変化させ、このエッチングガスをシリコンウェーハ11の加工に用いる。これにより、プラズマエッチングによって発生したガスによる電極等の汚染を防止するとともに、真空チャンバー24内に残存するガスの除害処理を簡略化できる。
(実施形態6)
本実施形態では、上記の各実施形態でプラズマエッチングステップを行った後、真空チャンバー24に残存するガスの除害処理を行う方法について説明する。
上記のプラズマエッチングステップを行うと、真空チャンバー24の処理空間24aにはプラズマエッチングで使用されたエッチングガスや、該エッチングガスから二次的に生成された副生成ガスが残存する。そのため本実施形態では、プラズマエッチングステップの後、エッチングガス及び副生成ガスを除害するガス除害ステップを行う。
ガス除害ステップでは、例えば湿式スクラバーを用いてエッチングガス及び副生成ガスの除害を行う。具体的には、真空チャンバー24に残存するエッチングガス及び副生成ガスを湿式スクラバーのチャンバー内に排出し、該チャンバー内に水を供給する。これにより、チャンバー内の排出ガスの成分(SiF、COFなど)が分解される。
なお、湿式スクラバーのチャンバー内には、水とともにNaOHやKOH等のアルカリ中和剤を導入してもよい。これにより、副生成ガスであるHFなどが中和される。また、ガスの除害に用いる装置は湿式スクラバーに限られない。例えば、化学吸着式スクラバーを用いて除害を行うこともできる。
前述のように、実施形態1乃至5におけるプラズマエッチングステップでは、CFを含むエッチングガスを用いる。そのため、湿式スクラバー又は化学吸着式スクラバーによる除害処理に先立って別途プラズマスクラバー等を用いた分解処理が必要となるガス(例えば、SFを含むエッチングガスを用いた場合に発生するSOなど)が発生しない。よって、エッチングガス及び副生成ガスを分解することなく湿式スクラバー又は化学吸着式スクラバーに供給することができ、ガスの除害処理を大幅に簡易化できる。
(実施形態7)
本実施形態では、シリコンウェーハのプラズマエッチングを行うプラズマエッチングシステムについて説明する。図19は、プラズマエッチングシステム110の構成例を示すブロック図である。
プラズマエッチングシステム110は、シリコンウェーハ11を収容する真空チャンバー112と、CFを含むエッチングガスをプラズマ状態に変化させて真空チャンバー112へ供給するプラズマガス供給ユニット114とを備える。真空チャンバー112、プラズマガス供給ユニット114はそれぞれ、図4に示す真空チャンバー24、プラズマガス供給ユニット52に相当する。
真空チャンバー112には、真空チャンバーの内部の処理空間を満たす不活性ガス(インナーガス)が供給される。また、プラズマガス供給ユニット114には、エッチングガスの成分となるCF、O、及び不活性ガスが供給される。図19では、真空チャンバー112に不活性ガスとしてNガスが供給され、プラズマガス供給ユニット114に不活性ガスとしてHeが供給される例を示している。
真空チャンバー112には、シリコンウェーハ11が収容される。また、プラズマガス供給ユニット114は、CFを含むエッチングガスをプラズマ状態に変化させて真空チャンバー112へ供給する。
また、真空チャンバー112は、真空ポンプ116を介して、真空チャンバー112に残存するガスが排出される排気路118の一端側に接続されており、排気路118の他端側は真空チャンバー112から排出されたガスの除害を行う除害装置120と接続されている。図19では一例として、除害装置120が湿式スクラバーである例を示している。
除害装置120には、真空チャンバー112から排出されたガスを分解するための水が供給される。また、除害装置120には、真空チャンバー112から排出されたガスを中和するためのアルカリ中和剤(NaOH、KOHなど)が貯留されるタンク122、及び、ガスの除害に使用された水を貯留する排水タンク124が接続されている。
プラズマエッチングを行った後に真空チャンバー112の内部の処理空間に残存するエッチングガス及び副生成ガスは、真空ポンプ116によって排気路118に排出され、分解処理が施されることなく除害装置120が備えるチャンバー内に供給される。そして、除害装置120のチャンバーに水とアルカリ中和剤とが供給され、エッチングガス及び副生成ガスの除害が行われる。そして、除害されたガスが除害装置120の外部に排出されるとともに、ガスの除害に用いられた水が排水タンク124に排出される。
なお、除害装置120は、真空チャンバー112から排出されたガスの除害に加え、プラズマガス供給ユニット114から排出されたガスの除害を行ってもよい。この場合、プラズマガス供給ユニット114で発生したガスが排気路118を介して除害装置120に供給される。
なお、図19では除害装置120が湿式スクラバーである例について説明したが、除害装置120はこれに限られない。例えば、除害装置120として化学吸着式スクラバーを用いてもよい。
上記各実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更できる。
11 シリコンウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13 分割予定ライン
15 デバイス
17 ダイシングテープ
19 フレーム
21 液状樹脂
23 保護膜
25 レーザービーム
27 加工溝
29 デブリ
31 エッチングガス
33 加工溝
35 レーザービーム
37 加工溝
39 デブリ
41 加工溝
43 保護部材
45 デバイスチップ
47 エッチングガス
51 ダイシングテープ
53 フレーム
55 切削溝
57 デブリ
59 レーザービーム
61 デブリ
63 エッチングガス
71 レーザービーム
73 改質層
75 クラック
77 エッチングガス
81 加工溝
83 デブリ
85 エッチングガス
2 スピンコーター
4 スピンナテーブル
4a 保持面
6 ノズル
12 レーザー加工装置
14 チャックテーブル
14a 保持面
16 レーザー照射ユニット
22 プラズマエッチング装置
24 真空チャンバー
24a 処理空間
24b 側壁
24c 開口
24d 底壁
24e 上壁
26 ゲート
28 開閉ユニット
30 配管
32 排気ポンプ
34 テーブルベース
34a 吸引路
34b 冷却流路
36 円盤部
38 柱部
40 静電チャックテーブル
42 テーブル本体
42a 吸引路
44 電極
46 DC電源
48 吸引ポンプ
50 循環ユニット
52 プラズマガス供給ユニット
54 供給ノズル
54a 供給口
56a、56b、56c バルブ
58a、58b、58c 流量コントローラー
60a、60b、60c バルブ
62a 第1ガス供給源
62b 第2ガス供給源
62c 第3ガス供給源
64 電極
66 高周波電源
68 分散部材
70 配管
72 切削装置
74 チャックテーブル
74a 保持面
76 切削ユニット
78 スピンドル
80 切削ブレード
92 研削装置
94 チャックテーブル
94a 保持面
96 研削ユニット
98 スピンドル
100 マウント
102 研削ホイール
104 ホイール基台
106 研削砥石
110 プラズマエッチングシステム
112 真空チャンバー
114 プラズマガス供給ユニット
116 真空ポンプ
118 排気路
120 除害装置
122 タンク
124 排水タンク

Claims (9)

  1. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、
    該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの表面側に加工溝を形成する加工溝形成ステップと、
    該加工溝が形成された該シリコンウェーハの表面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該シリコンウェーハの該加工溝に残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えることを特徴とするシリコンウェーハの加工方法。
  2. 該加工溝形成ステップの前に該シリコンウェーハの表面側に保護膜を被覆する保護膜被覆ステップと、
    該プラズマエッチングステップの後に該シリコンウェーハから該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、を更に備え、
    該加工溝形成ステップでは、該シリコンウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザービームを照射して該加工溝を形成することを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーハの加工方法。
  3. 該加工溝形成ステップでは、該シリコンウェーハの表面から裏面に至る該加工溝が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコンウェーハの加工方法。
  4. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、
    該シリコンウェーハの表面側に仕上げ厚さを超える深さの加工溝を形成する加工溝形成ステップと、
    該シリコンウェーハの表面側に保護部材を配設する保護部材配設ステップと、
    該シリコンウェーハの該保護部材側をチャックテーブルで保持し、該シリコンウェーハの裏面側を研削して該加工溝を該シリコンウェーハの裏面側に露出させ、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する研削ステップと、
    該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えることを特徴とするシリコンウェーハの加工方法。
  5. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、
    該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの裏面側から切削ブレードを切り込ませ、該シリコンウェーハの表面に達しない深さの切削溝を形成する切削溝形成ステップと、
    該シリコンウェーハの裏面側から該切削溝の底にレーザービームを照射して、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する分割ステップと、
    該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えることを特徴とするシリコンウェーハの加工方法。
  6. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、
    該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの表面側又は裏面側から該シリコンウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該シリコンウェーハの内部に改質層を形成するとともに、該改質層から該シリコンウェーハの表面又は裏面に向けてクラックを発生させ該シリコンウェーハに分割起点を形成する分割起点形成ステップと、
    該分割起点が形成された該シリコンウェーハの表面側又は裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該シリコンウェーハに形成された該改質層をエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えることを特徴とするシリコンウェーハの加工方法。
  7. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画される表面側の複数の領域にデバイスが形成されたシリコンウェーハを加工するシリコンウェーハの加工方法であって、
    該分割予定ラインに沿って該シリコンウェーハの裏面側から切削ブレードを切り込ませ、該シリコンウェーハを複数のデバイスチップに分割する分割ステップと、
    該デバイスチップに分割された該シリコンウェーハの裏面側が露出するように該シリコンウェーハを真空チャンバーに収容し、該真空チャンバーの外部でプラズマ状態に変化させたCFを含むエッチングガスを該真空チャンバーと接続された供給ノズルを介して該真空チャンバーに供給し、該デバイスチップに残存する加工歪み又はデブリをエッチングして除去するプラズマエッチングステップと、を備えることを特徴とするシリコンウェーハの加工方法。
  8. 該プラズマエッチングステップで使用したエッチングガス及び副生成ガスを分解せずに化学吸着式スクラバー又は湿式スクラバーに供給し、該エッチングガス及び該副生成ガスを該化学吸着式スクラバー又は該湿式スクラバーで除害するガス除害ステップと、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のシリコンウェーハの加工方法。
  9. シリコンウェーハのプラズマエッチングを行うプラズマエッチングシステムであって、
    シリコンウェーハが収容される真空チャンバーと、
    CFを含むエッチングガスをプラズマ状態に変化させて該真空チャンバーへ供給するプラズマガス供給ユニットと、
    該真空チャンバーに残存するガスが排出される排出路と、
    該排出路に排出された該ガスが供給される化学吸着式スクラバー又は湿式スクラバーと、を備えることを特徴とするプラズマエッチングシステム。
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