JP2017162933A - ウエーハの分割方法 - Google Patents

ウエーハの分割方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017162933A
JP2017162933A JP2016044878A JP2016044878A JP2017162933A JP 2017162933 A JP2017162933 A JP 2017162933A JP 2016044878 A JP2016044878 A JP 2016044878A JP 2016044878 A JP2016044878 A JP 2016044878A JP 2017162933 A JP2017162933 A JP 2017162933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
protective film
device chip
dividing
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016044878A
Other languages
English (en)
Inventor
智隆 田渕
Tomotaka Tabuchi
智隆 田渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2016044878A priority Critical patent/JP2017162933A/ja
Publication of JP2017162933A publication Critical patent/JP2017162933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ウエーハが分割されたデバイスチップをプラズマエッチングする際にデバイスチップの表面に保護膜を形成し直さずに、デバイスチップの側面を効果的にエッチングしてデバイスチップの抗折強度を向上させることができるウエーハの分割方法を提供すること。【解決手段】ウエーハ(W)の分割方法は、ウエーハの表面に水溶性の保護膜(82)を形成する保護膜形成工程と、分割予定ラインに沿って分割溝(G)を形成する分割溝形成工程と、分割溝に沿ってウエーハの内部に改質層(M)を形成する改質層形成工程と、改質層に沿って個々のデバイスチップ(C)に分割する分割工程と、デバイスチップの側面(86)をラジカル(22)を主体としてプラズマエッチングするエッチング工程と、エッチング工程の後、洗浄水を供給させ保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、分割予定ラインに沿ってウエーハを分割するウエーハの分割方法に関する。
Low−k膜が積層された半導体ウエーハの分割としては、ウエーハに形成された分割予定ラインに沿ってLow−k膜にレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このレーザー加工溝に切削ブレードを位置付けて、ウエーハを切断する。また、Low−k膜が積層されたウエーハの裏面側から、分割予定ラインに沿って、Low−k膜を切断しない深さで切削ブレードによりウエーハを切削し、その後、切削溝に沿ってレーザー光線を照射してLow−k膜を切断する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−021476号公報 特開2015−153770号公報
ところで、ウエーハが分割されたデバイスチップの側面には凹凸が生じており、この凹凸を起点にデバイスチップの抗折強度が低下して、デバイスチップが破損してしまう可能性がある。そこで、デバイスチップの抗折強度を向上させるために、プラズマエッチングによってデバイスチップから凹凸を除去する方法が考えられる。デバイスチップの側面をプラズマエッチングする際には、デバイスチップの表面に形成されたデバイスがエッチングされないように、ウエーハのデバイス面を保護する必要がある。
特許文献1のウエーハの分割方法においては、レーザー加工時にデバイスを保護するために、ウエーハの表面に水溶性の保護膜が形成される。保護膜にはレーザー加工によって生じるデブリが付着するため、保護膜はレーザー加工後にスピンナー洗浄によって除去される。また、レーザー加工後に保護膜を除去しないで切削ブレードでウエーハを切断することも可能であるが、切削ブレードに供給される切削水によって、保護膜はウエーハの表面から洗い流されてしまう。したがって、デバイスチップの側面の凹凸をプラズマエッチングする際には、デバイス面に改めて保護膜を形成し直さなければならない問題がある。
また、特許文献2のウエーハの分割方法においては、切削ブレードによる切削後にレーザー加工を行うため、デバイスチップの側面をプラズマエッチングする際に、レーザー加工時にデバイス面に形成された水溶性の保護膜を使用することができる。しかしながら、レーザー加工時に形成される保護膜は薄いため、デバイスチップの側面の凹凸をプラズマエッチングする際に保護膜もエッチングされ、デバイスを保護できなくなる問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ウエーハが分割されたデバイスチップをプラズマエッチングする際にデバイスチップの表面に保護膜を形成し直さずに、デバイスチップの側面を効果的にエッチングしてデバイスチップの抗折強度を向上させることができるウエーハの分割方法を提供することを目的とする。
本発明のウエーハの分割方法は、表面に絶縁膜を備え分割予定ラインによって区画されデバイスを形成するウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザ光線を照射させ、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射させ、分割予定ラインに沿ってウエーハを分割するウエーハの分割方法であって、ウエーハの表面となる絶縁膜の上面に水溶性の保護膜を形成する保護膜形成工程と、保護膜形成工程で形成される保護膜側からウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射させ分割予定ラインに沿って絶縁膜を切断する分割溝を形成する分割溝形成工程と、分割溝形成工程の後、分割溝に沿ってウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射させウエーハの内部で集光させウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成工程と、改質層形成工程の後、外力を加え改質層に沿って個々のデバイスチップに分割する分割工程と、分割工程で分割された個々のデバイスチップの側面をラジカルを主体としてプラズマエッチングするエッチング工程と、エッチング工程の後、洗浄水を供給させ保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備える。
この構成によれば、エッチング工程において、プラズマ化されたエッチングガスに含まれるラジカルを主体としてデバイスチップがエッチングされる。デバイスチップの保護膜のエッチングが抑えられるため、分割溝形成工程で使用される水溶性の保護膜を用いてエッチング工程でデバイスを保護することができる。エッチング工程において、デバイスチップの表面に改めて保護膜を形成し直すことなく、デバイスチップの側面から凹凸を除去することができる。よって、デバイスチップの抗折強度を向上させることができ、凹凸に起因するデバイスチップの破損を防止することができる。
本発明によれば、ウエーハが分割されたデバイスチップをプラズマエッチングする際にデバイスチップの表面に保護膜を形成し直さずに、デバイスチップの側面を効果的にエッチングしてデバイスチップの抗折強度を向上させることができる。
本実施の形態に係る絶縁膜を備えるウエーハの断面模式図である。 本実施の形態に係る保護膜形成工程を示す図である。 本実施の形態に係る分割溝形成工程を示す図である。 本実施の形態に係る改質層形成工程を示す図である。 本実施の形態に係る分割工程を示す図である。 本実施の形態に係るプラズマエッチング装置の全体模式図である。 本実施の形態に係るエッチング工程を示す図である。 本実施の形態に係る保護膜除去工程を示す図である。 変形例に係るプラズマエッチング装置の全体模式図である。
添付図面を参照して、本実施の形態に係るウエーハについて説明する。図1は、本実施の形態に係る絶縁膜を備えるウエーハの断面模式図である。
ウエ―ハWは、シリコン等の基板11と、基板11の表面に形成された絶縁膜12とで構成されている。絶縁膜12には複数の分割予定ラインが格子状に形成され、分割予定ラインによって区画された領域にはデバイスDが形成されている。絶縁膜12は、SiO膜または、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系膜、若しくはポリイミド、パリレン等を含むポリマーの有機物系膜からなるLow−k膜(低誘導率絶縁体被膜)で構成されている。ウエーハWは、保護テープTを介してリングフレームFに支持される。
以下、本実施の形態に係るウエーハの分割方法について説明する。図2は本実施の形態に係る保護膜形成工程、図3は分割溝形成工程、図4は改質層形成工程、図5は分割工程を示す図である。
図2に示されるように、まず保護膜被覆装置において保護膜形成工程が実施される。ウエーハWは、保護テープTを介してリングフレームFに支持されており、保護テープTを介して保持テーブル15に吸引保持されている。保持テーブル15の周囲には、4つのクランプ部71が設けられ、各クランプ部71によってウエーハWの周囲のリングフレームFが四方から挟持固定されている。保持テーブル15の上方には水溶性樹脂ノズル25が設けられ、水溶性樹脂ノズル25の先端からウエーハWに対して水溶性樹脂が滴下される。
滴下された水溶性樹脂によりウエーハWの表面中央に液溜まりが形成されると、水溶性樹脂の供給が停止され、ウエーハWを保持した保持テーブル15が回転する。保持テーブル15の回転に伴う遠心力によってウエーハWの表面87全域が水溶性樹脂で覆われる。そして、水溶性樹脂が固化することでウエーハWの表面87となる絶縁膜12の上面に保護膜82が均一に形成される。保護膜82は、後述するレーザー加工時にデバイスDへのデブリの付着を防止する。水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)やポリエチレングリコール(PEG)等が挙げられる。
図3に示すように、保護膜形成工程の後には、レーザー加工装置において分割溝形成工程が実施される。図3Aに示すように、ウエーハWは、保護テープTを介してリングフレームFに支持されており、保護テープTを介して保持テーブル16に吸引保持されている。保持テーブル16の周囲には、4つのクランプ部72が設けられ、各クランプ部72によってウエーハWの周囲のリングフレームFが四方から挟持固定されている。加工ヘッド26の射出口がウエーハWの分割予定ラインに位置付けられ、ウエーハWの保護膜82側からウエーハWに対してレーザー光線が照射される。レーザー光線は、ウエーハWに対して吸収性を有する波長であり、ウエーハWの表面87近傍に集光するように調整されている。このレーザー光線がウエ―ハWに照射されることで、保護膜82、及びウエーハWの表面87部分にアブレーションが生じて部分的にエッチングされる。
そして、図3Bに示すようにウエーハWに分割予定ラインに沿った分割溝Gが形成される。分割溝GはウエーハWに対して所定の深さで形成され、絶縁膜12は分割溝Gによって分断される。ここで、アブレーションとは、レーザー光線の照射強度が所定の加工閾値以上になると、固体表面で電子、熱的、光科学的及び力学的エネルギーに変換され、その結果、中性原子、分子、正負のイオン、ラジカル、クラスタ、電子、光が爆発的に放出され、固体表面がエッチングされる現象をいう。
図4に示すように、分割溝形成工程の後には、レーザー加工装置において改質層形成工程が実施される。ウエーハWは、保護テープTを介してリングフレームFに支持されており、保護テープTを介して保持テーブル17に吸引保持されている。保持テーブル17の周囲には、4つのクランプ部73が設けられ、各クランプ部73によってウエーハWの周囲のリングフレームFが四方から挟持固定されている。加工ヘッド27の射出口が分割溝形成工程で形成された分割溝Gに位置付けられ、ウエ―ハWの表面87側から分割溝Gに沿ってレーザー光線が照射される。レーザー光線は、ウエーハWに対して透過性を有する波長であり、ウエーハWの内部に集光するように調整されている。このレーザー光線がウエ―ハWに照射されることで、ウエーハWの内部に改質層Mが形成される。
ここで、改質層Mとは、レーザー光線の照射によってウエーハWの内部の密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲と異なる状態となり、周囲よりも強度が低下する領域のことをいう。改質層Mは、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域であり、これらが混在した領域でもよい。
図5に示すように、改質層形成工程の後には、エキスパンド装置において分割工程が実施される。分割工程では、エキスパンド装置の環状テーブル18上にリングフレームFが保持され、ウエーハWとリングフレームFの間に拡張ドラム19の上端が位置付けられる。そして、環状テーブル18と共にリングフレームFが下降することで、拡張ドラム19が環状テーブル18に対して相対的に突き上げられ、保護テープTが放射方向に拡張される。このように、ウエーハWに対して外力を加えることで、改質層Mに沿ってウエーハWがデバイスチップCに分割される。
ウエ―ハWが分割された個々のデバイスチップCの側面86には細かな凹凸91が生じており、凹凸91を除去するために後述するプラズマエッチングを行う。通常デバイスチップCの側面86をプラズマエッチングする際には、デバイスチップCの表面87に形成されたデバイスDがエッチングされないように、デバイスチップCの表面87を保護する必要がある。本実施の形態においては、ウエ―ハWに分割溝Gを形成する際に用いた保護膜82を、エッチング工程でも利用する。このため、エッチング工程においてデバイスチップCの表面87に保護膜を形成し直す必要がない。
しかしながら、通常のプラズマエッチング装置では、レーザー加工時に形成された薄い保護膜82を用いてデバイスチップCをエッチングすると、デバイスチップCの側面86と共に保護膜82もエッチングされ、デバイスDを保護することができなくなる場合があった。そこで、本実施の形態においては、プラズマ化されたエッチングガスからイオンを取り除き、ラジカルを主体としたプラズマエッチングを実施する。これにより、デバイスチップCの表面87側に作用するイオンの割合を低くして、保護膜82のエッチングを抑えることができる。
分割工程の後には、プラズマエッチング装置においてエッチング工程が実施される。まず、エッチング工程について説明する前に、エッチング工程で用いられるプラズマエッチング装置について説明する。図6は、本実施の形態に係るプラズマエッチング装置の全体模式図である。
図6に示すように、プラズマエッチング装置1のチャンバー30の減圧室50は、バッファプレート45により上下に仕切られており、上減圧室31及び下減圧室36を有している。バッファプレート45には多数の細孔46が形成されており、細孔46を介して上減圧室31及び下減圧室36は連通している。
チャンバー30の上壁32には、減圧室50内にエッチングガスを供給するエッチングガス供給口33が形成されており、エッチングガス供給口33はエッチングガス供給源51に接続されている。エッチングガスとしては、六フッ化硫黄(SF)、四フッ化メタン(CF)、三フッ化窒素(NF)等のフッ素を含むフッ素系ガスにヘリウムガス等が含まれたフッ素系のガスが用いられる。また、チャンバー30のバッファプレート45より上方の側壁34aの周囲には環状のコイル35が巻かれ、コイル35には高周波電源55から高周波電力が供給される。
チャンバー30のバッファプレート45より下方の側壁34bには、片面を粘着テープTに貼着させたデバイスチップCを搬入及び搬出する搬入出口38が形成されている。下減圧室36内には、デバイスチップCを保持する保持テーブル39が配設されている。デバイスチップCの表面87(図7参照)は、保護膜形成工程で形成された保護膜82で覆われている。保持テーブル39は、デバイスチップCの粘着テープT側を保持している。
保持テーブル39の下方には排気口52が形成されており、排気口52には減圧室50を減圧する排気手段53が接続されている。排気手段53によって減圧室50内から排気口52にエアや反応ガスが排気されることで、減圧室50内が減圧され、減圧室50内に気流を生じさせる。
高周波電源55によりコイル35に高周波電力が供給されると、上減圧室31のエッチングガスはプラズマ化され、上減圧室31にラジカル22及びイオン21(図7参照)が生成される。
次に、本実施の形態に係るエッチング工程について説明する。図7は、本実施の形態に係るエッチング工程を示す図である。
バッファプレート45は、導電性を有する板状の部材であり、表裏に貫通した多数の細孔46が形成されている。高周波電源55(図6参照)からコイル35(図6参照)高周波電力が供給されることによりプラズマ化されたエッチングガスは、減圧室50内の気流で、バッファプレート45の細孔46を通過して、下減圧室36に流入する。その際、エッチングガス中のイオン21は、バッファプレート45の細孔46内で互いに衝突することによりガス化される。
ラジカル22及びガス化されなかった一部のイオン21は、細孔46をそのまま通過して、下減圧室36でデバイスチップCをエッチングする。下減圧室36に流入したエッチングガスに含まれるラジカル22は、気流によって下減圧室36内を漂いながら、保持テーブル39に保持されるデバイスチップCに落下する。ラジカル22は、電位により真下に引き寄せられるイオン21と異なり、デバイスチップCに対して落下方向が制限されない。
一部のイオン21はデバイスチップCの表面87側に衝突しやすく、デバイスチップCの表面87側のみをエッチングする。これに対し、ラジカル22はデバイスチップCに対して多方向から接触するため、イオン21のようにデバイスチップCの側面86に当たりにくいものと比べて、側面86の下側まで届きやすい。デバイスチップC間に進入したラジカル22はデバイスチップCと反応して側面86をエッチングし、凹凸91を除去することができる。
バッファプレート45でイオン21がガス化されるため、バッファプレート45を通過して下減圧室36に流入するエッチングガスにおいては、ラジカル22の割合が高く、イオン21の割合が低くなっている。これにより、イオン21によるエッチングを抑えて、ラジカル22によるエッチングを主体とすることができるため、イオン21によるデバイスチップCの表面87側のエッチングを抑えることができる。すなわち、保護膜82のエッチングを抑えながら、ラジカル22により側面86の凹凸91を効果的にエッチングすることができる。したがって、デバイスチップCの抗折強度を向上させ、凹凸91を起点に生じるデバイスチップCの破損を防止することができる。凹凸91がエッチングされる際に、改質層MもエッチングされデバイスチップCから除去されてもよい。
エッチング工程の後には、保護膜被覆装置において保護膜除去工程が実施される。図8は、本実施の形態に係る保護膜除去工程を示す図である。図8Aに示すように、ウエーハWは、保護テープTを介してリングフレームFに支持されており、保護テープTを介して保持テーブル15に吸引保持されている。保持テーブル15の周囲には、4つのクランプ部71が設けられ、各クランプ部71によってウエーハWの周囲のリングフレームFが四方から挟持固定されている。保持テーブル15の上方には洗浄水ノズル28が設けられている。洗浄時には、洗浄水ノズル28から洗浄水を噴射させながら保持テーブル15が高速回転される。デバイスチップCの表面に洗浄水が吹き付けられることで、デバイスチップCからデブリが付着した保護膜82が洗い流され、図8Bに示すようにウエーハWから保護膜82が除去される。保護膜82は水溶性であるため、容易に除去することができる。
以上のように、エッチング工程において、プラズマ化されたエッチングガスに含まれるラジカル22を主体としてデバイスチップCがエッチングされる。デバイスチップCの保護膜82のエッチングが抑えられるため、分割溝形成工程で使用される水溶性の保護膜82を用いてエッチング工程でデバイスDを保護することができる。エッチング工程において、デバイスチップCの表面に改めて保護膜を形成し直すことなく、デバイスチップCの側面86から凹凸91を除去することができる。よって、デバイスチップCの抗折強度を向上させることができ、凹凸91に起因するデバイスチップCの破損を防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、コイル35がチャンバー30のバッファプレート45より上方の側壁34aの周囲に巻かれている構成にしたが、この構成に限定されない。図9は、変形例に係るプラズマエッチング装置の全体模式図である。上記実施の形態と、図9のプラズマエッチング装置は、コイル65がエッチングガス供給口63の側壁64の周囲に巻かれている点が相違するが、両者は同様の効果を奏する。
また、上記した実施の形態においては、分割工程におけるウエ―ハWの分割はウエ―ハWをエキスパンドすることにより行われる構成としたが、この構成に限定されない。ウエ―ハWに形成した改質層Mを起点としてウエ―ハWが分割される構成であればよい。例えば、ウエ―ハWの分割はブレーキングにより行われてもよい。
また、上記した実施の形態においては、エッチングガスとしてフッ素系のガスを用いる構成としたが、この構成に限定されない。エッチングガスは、ウエーハの材料に合わせて適宜選択することができる。
また、上記した実施の形態においては、保護膜被覆装置、アブレーション加工用のレーザー加工装置、改質層形成用のレーザー加工装置は別の装置としたが、この構成に限定されない。全ての装置が一体に構成されていてもよいし、一部の装置が一体に構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、ウエーハが分割されたデバイスチップをプラズマエッチングする際にデバイスチップの表面に保護膜を形成し直さずに、デバイスチップの側面を効果的にエッチングしてデバイスチップの抗折強度を向上させることができるという効果を有し、特に、分割予定ラインに沿ってウエーハを分割するウエーハの分割方法に有用である。
1 プラズマエッチング装置
12 絶縁膜
21 イオン
22 ラジカル
82 保護膜
86 (デバイスチップの)側面
87 (ウエーハ(デバイスチップ)の)表面
C デバイスチップ
D デバイス
G 分割溝
M 改質層
W ウエーハ

Claims (1)

  1. 表面に絶縁膜を備え分割予定ラインによって区画されデバイスを形成するウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザ光線を照射させ、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射させ、該分割予定ラインに沿ってウエーハを分割するウエーハの分割方法であって、
    ウエーハの表面となる絶縁膜の上面に水溶性の保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    該保護膜形成工程で形成される該保護膜側からウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射させ該分割予定ラインに沿って該絶縁膜を切断する分割溝を形成する分割溝形成工程と、
    該分割溝形成工程の後、該分割溝に沿ってウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射させウエーハの内部で集光させウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成工程と、
    該改質層形成工程の後、外力を加え該改質層に沿って個々のデバイスチップに分割する分割工程と、
    該分割工程で分割された個々のデバイスチップの側面をラジカルを主体としてプラズマエッチングするエッチング工程と、
    該エッチング工程の後、洗浄水を供給させ該保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備えるウエーハの分割方法。
JP2016044878A 2016-03-08 2016-03-08 ウエーハの分割方法 Pending JP2017162933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044878A JP2017162933A (ja) 2016-03-08 2016-03-08 ウエーハの分割方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044878A JP2017162933A (ja) 2016-03-08 2016-03-08 ウエーハの分割方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017162933A true JP2017162933A (ja) 2017-09-14

Family

ID=59854231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016044878A Pending JP2017162933A (ja) 2016-03-08 2016-03-08 ウエーハの分割方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017162933A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031135A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ディスコ シリコンウェーハの加工方法及びプラズマエッチングシステム
JP2020102588A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
CN112839767A (zh) * 2019-02-26 2021-05-25 琳得科株式会社 带有第一保护膜的工件加工物的制造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111147A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Denso Corp 半導体チップ及びその製造方法
JP2013175642A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハのレーザー加工方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111147A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Denso Corp 半導体チップ及びその製造方法
JP2013175642A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハのレーザー加工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031135A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ディスコ シリコンウェーハの加工方法及びプラズマエッチングシステム
JP2020102588A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
CN112839767A (zh) * 2019-02-26 2021-05-25 琳得科株式会社 带有第一保护膜的工件加工物的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9236305B2 (en) Wafer dicing with etch chamber shield ring for film frame wafer applications
KR102157242B1 (ko) 웨이퍼 다이싱을 위한, 레이저, 플라즈마 에칭 및 배면 그라인딩 프로세스
KR102250628B1 (ko) 높은 다이 파괴 강도 및 평활한 측벽을 위한 레이저 스크라이빙 및 플라즈마 에칭
US9379015B2 (en) Wafer processing method
KR102365042B1 (ko) 높은 다이 파괴 강도 및 매끈한 측벽을 위한 레이저 스크라이빙 및 플라즈마 에칭
KR102345187B1 (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP6302644B2 (ja) ウェーハの加工方法
US9748182B2 (en) Wafer processing method
TWI775464B (zh) 切割包含複數個積體電路之半導體晶圓的系統
TWI654709B (zh) 切割晶圓背側上具有焊料凸塊的晶圓
JP7142236B2 (ja) 素子チップの製造方法
US9601375B2 (en) UV-cure pre-treatment of carrier film for wafer dicing using hybrid laser scribing and plasma etch approach
US9443765B2 (en) Water soluble mask formation by dry film vacuum lamination for laser and plasma dicing
JP7233019B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP7418905B2 (ja) ワークピースの加工方法
TWI667709B (zh) 用於改良晶圓塗佈處理之烘烤工具
JP2015109368A (ja) 光デバイスウェーハの加工方法
JP2017162933A (ja) ウエーハの分割方法
JP6524558B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP7470104B2 (ja) 中間ブレークスルー処理を用いたハイブリッドレーザスクライビング及びプラズマエッチング手法を使用するウエハダイシング
KR20120023258A (ko) 웨이퍼 가공방법 및 웨이퍼 가공장치
JP6519819B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP2020027889A (ja) 被加工物の加工方法
JP2018056486A (ja) マスクの形成方法及びウエーハの加工方法
CN114267637A (zh) 晶片的加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191105