JP2020030355A - 調光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な調光装置を提供することが可能な、調光装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】調光装置10は、第1ガラス板11と、第2ガラス板12と、第1ガラス板11と第2ガラス板12との間に配置された、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bと、を備えている。第1調光セル20A及び第2調光セル20Bは、低位相差基材24、27を含む。第1ガラス板11と第1調光セル20Aとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜13が設けられ、第2ガラス板12と第2調光セル20Bとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜14が設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、調光装置およびその製造方法に関する。
従来、窓等の透光部材と組み合わせて用いられ、外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光部材や、このような調光部材を用いた調光装置等が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような調光部材の1つに、液晶層を備える液晶フィルムが知られている。この液晶フィルムは、透明電極を含む透明な樹脂製の基材により液晶材料を挟持し、これをさらに直線偏光板により挟持する等して作成される。そして、液晶フィルムは、透明電極間に印加する電界を変化させることにより液晶の配向を変化させ、外来光の透過量を制御することができる。
特許第6135816号公報 特開2017−187810号公報
このような液晶フィルムを自動車のルーフウィンドウ、サイドウィンドウ等に利用可能な調光部材とする場合には、液晶フィルム(調光セル)を、中間膜を介して一対のガラスで挟み、合わせガラスとすることが好適である。
また、このような合わせガラスにおいて、2枚のガラスの間に遮光性をより高めるために液晶フィルムを2層挟み込むことが考えられている。液晶フィルム(調光セル)を2層重ねる場合、2層の液晶フィルムの位相差によって遮光性や透光性が低下することを防止するため、液晶フィルムとして、低位相差のものを用いる必要がある。しかしながら、低位相差の液晶フィルムは、中間膜に含まれる可塑剤の影響を受けやすく、この場合、液晶フィルムにクラック等が発生してしまうおそれがある。
本実施の形態は、高品質な調光装置を提供することが可能な、調光装置およびその製造方法を提供する。
本実施の形態による調光装置は、第1ガラス板と、第2ガラス板と、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと第2調光セルと、を備え、前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている。
本実施の形態による調光装置において、前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第3中間膜は、融点が100℃以下であっても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、液体層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、エアーギャップが設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置は、第1ガラス板と、第2ガラス板と、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと偏光板と、を備え、前記第1調光セルは、低位相差基材を含み、少なくとも前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記第2ガラス板と前記偏光板との間に、第2中間膜が設けられている。
本実施の形態による調光装置は、第1ガラス板と、第2ガラス板と、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、前記調光セルは、低位相差基材を含み、前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている。
本実施の形態による調光装置において、前記第2中間膜は、融点が100℃以下であっても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記調光セルと前記第2中間膜との間に、液体層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記調光セルと前記第2中間膜との間に、エアーギャップが設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2中間膜のうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置において、前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられていても良い。
本実施の形態による調光装置は、第1ガラス板と、第2ガラス板と、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、前記調光セルは、低位相差基材を含み、前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、エアーギャップが設けられている。
本実施の形態による調光装置の製造方法は、第1調光セル及び第2調光セルを準備する工程と、第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記第1調光セル及び前記第2調光セルを挟む工程と、前記第1ガラス板と前記第1調光セルと前記第2調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる。
本実施の形態による調光装置の製造方法は、調光セルを準備する工程と、第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記調光セルを挟む工程と、前記第1ガラス板と前記調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、前記調光セルは、低位相差基材を含み、前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる。
本開示の実施の形態によれば、高品質な調光装置を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態による調光装置を示す斜視図である。 図2は、第1の実施の形態による調光装置を示す断面図である。 図3(a)、(b)は、第1調光セル及び第2調光セルの各液晶層を示す概略図である。 図4は、調光セルのうち外部電極基板の周辺を示す概略断面図である。 図5は、第1の実施の形態において、外周シール材を有する調光装置を示す断面図である。 図6は、第1の実施の形態において、額縁中間膜を有する調光装置を示す断面図である。 図7は、第1の実施の形態において、額縁フィルムスペーサーを有する調光装置を示す断面図である。 図8(a)−(d)は、第1の実施の形態による調光セルの製造方法を示す断面図である。 図9(a)−(e)は、第1の実施の形態による調光セルの製造方法を示す断面図である。 図10(a)−(c)は、第1の実施の形態による調光装置の製造方法を示す断面図である。 図11は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−1)を示す断面図である。 図12は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−2)を示す断面図である。 図13は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−3)を示す断面図である。 図14は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−4)を示す断面図である。 図15は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−5)を示す断面図である。 図16は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−6)を示す断面図である。 図17は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−7)を示す断面図である。 図18は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−8)を示す断面図である。 図19は、第1の実施の形態による調光装置の変形例(変形例1−9)を示す断面図である。 図20は、第2の実施の形態による調光装置を示す断面図である。 図21は、第2の実施の形態において、額縁中間膜を有する調光装置を示す断面図である。 図22は、第2の実施の形態において、額縁フィルムスペーサーを有する調光装置を示す断面図である。 図23は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−1)を示す断面図である。 図24は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−2)を示す断面図である。 図25は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−3)を示す断面図である。 図26は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−4)を示す断面図である。 図27は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−5)を示す断面図である。 図28は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−6)を示す断面図である。 図29は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−7)を示す断面図である。 図30は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−8)を示す断面図である。 図31は、第2の実施の形態による調光装置の変形例(変形例2−9)を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1乃至図10により、第1の実施の形態について説明する。図1乃至図10は第1の実施の形態を示す図である。
以下に説明する調光装置10は、光の透過率の調整が求められる様々な技術分野に応用可能であり、適用範囲は特に限定されない。調光装置10は、例えば、建築物の窓ガラスや、ショーケース、屋内の透明パーテーション、車両のウインドウ等の調光を図る部位(外光が入射する部位、例えば、フロントや、サイド、リア、ルーフ等のウインドウ)に配置され、建築物や車両等の内側への入射光の光量を制御することができる。
なお以下に説明する調光装置10は、一実施の形態を例示しているに過ぎない。したがって例えば、調光装置10の構成要素として以下に挙げられている要素の一部が、他の要素に置換されてもよいし、含まれていなくてもよい。また以下に挙げられていない要素が、調光装置10の構成要素として含まれていてもよい。また図面中には、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺及び寸法比等を、実物のそれらから適宜変更又は誇張されている部分がある。
(調光装置)
図1は、本実施の形態による調光装置(合わせガラス)10を示す図である。本実施の形態による調光装置10は、その表面形状が曲面形状を有する3次元形状により構成されており、図1では、一例として、調光装置10が一方の面側に凸となる形状を有している。なお、調光装置10は、これに限らず、例えば、表面形状が平面状(すなわち、平板状)としてもよいし、その表面形状が曲面形状を有する2次元形状(例えば、円筒の一部を構成する形状)等としてもよい。ここで、3次元形状とは、単純な円筒面ではなく、平面を伸縮なしに変形させるだけでは構成できない曲面であり、単一の軸を中心として2次元的に曲がった2次元形状(2次元曲面)、或いは、互いに平行な複数の軸を中心として異なる曲率で2次元的に曲がった2次元形状(2次元曲面)とは区別されるものである。すなわち、3次元形状とは、互いに対して傾斜した複数の軸の各々を中心として、部分的に又は全体的に曲がっている面による形状である。
図1に示すように、本実施の形態による調光装置10は、第1ガラス板11と、第1中間膜13と、第1調光セル20Aと、第3中間膜15と、第2調光セル20Bと、第2中間膜14と、第2ガラス板12とを備えている。第1ガラス板11と、第1中間膜13と、第1調光セル20Aと、第3中間膜15と、第2調光セル20Bと、第2中間膜14と、第2ガラス板12とは、この順番で積層配置されている。
図2は、本実施の形態による調光装置10の層構成を示す断面図である。なお、本実施の形態の調光装置10は、3次元形状の表面形状を有しているが、図2では、理解を容易にするために、調光装置10の表面形状が平面状である場合の断面図を示している。
図2に示すように、調光装置10は、第1ガラス板11と、第2ガラス板12と、第1ガラス板11と第2ガラス板12との間に配置された第1調光セル20A及び第2調光セル20B(以下、調光セル20A、20Bともいう)とを備えている。調光セル20A、20Bは、それぞれ第1基材24と第1透明電極25と第1配向層26とを含む第1積層体21と、第2基材27と第2透明電極28と第2配向層29とを含む第2積層体22と、第1積層体21と第2積層体22との間に配置された液晶層23とを備えている。
第1ガラス板(透明部材)11及び第2ガラス板(透明部材)12は、それぞれ、調光装置10の表裏面に配置され、高い透光性を有する板ガラスである。第1ガラス板11及び第2ガラス板12は、その表面形状が曲面形状を有する3次元形状であり、一方の面側に凸となる曲面形状を有する形状に予め形成されている(図1参照)。この場合、第1ガラス板11及び第2ガラス板12は、第2ガラス板12側に対して第1ガラス板11側が凸状になるように形成されている。また、本実施の形態では、第1ガラス板11及び第2ガラス板12は、厚さが1mm以上4mm以下であり、一例として、いずれも厚さ2mmの板ガラスを用いている。第1ガラス板11及び第2ガラス板12は、無機ガラスでも良く、樹脂ガラスでも良い。樹脂ガラスとしては、例えば、ポリカーボネート、アクリル等を用いることができる。第1ガラス板11及び第2ガラス板12として無機ガラスを用いた場合、耐熱性、耐傷性に優れた調光装置10とすることができる。他方、第1ガラス板11及び第2ガラス板12として樹脂ガラスを用いた場合、調光装置10を軽量化することができる。さらに、第1ガラス板11及び第2ガラス板12には、必要に応じて、ハードコート等の表面処理がなされても良い。
第1中間膜13は、第1ガラス板11と第1調光セル20Aとの間に配置され、第1ガラス板11と第1調光セル20Aとを接合させる部材である。第2中間膜14は、第2ガラス板12と第2調光セル20Bとの間に配置され、第2ガラス板12と第2調光セル20Bとを接合させる部材である。また、第3中間膜15は、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に配置され、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとを接合させる部材である。
本実施の形態において、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15として、それぞれ可塑剤を含まない樹脂製のシートを用いている。第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の素材としては、例えばPVB(ポリビニルブチラール)、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、COP(シクロオレフィンポリマー)等の樹脂であって可塑剤を含まないものを用いてもよい。ここで可塑剤とは、上記樹脂の柔軟性等を改良するために添加される材料であり、具体的には、フタル酸ベンジルブチル、フタル酸ビス2−エチルヘキシル、フタル酸ジブチル等のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジヘキシル等のアジピン酸エステル系可塑剤、又は、トリエチレングリコールビ−ジ−2−エチルヘキサノエート、テトラエチレングリコールビス(2−エチルヘキソエート)等のグリコール系可塑剤等が挙げられる。また、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の厚さに関しても、その材料等に応じて適宜選択してよい。具体的には、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の厚さは、300μm以上1.5mm以下としても良く、一例として厚さ760μmのものが用いられる。
調光セル20A、20B(調光フィルム、液晶フィルム)は、それぞれ印加電圧を変化させることにより透過光の光量を制御することができるフィルムである。調光セル20A、20Bは、第1ガラス板11と第2ガラス板12との間に挟持されるように配置されている。この調光セル20A、20Bは、二色性色素を使用したゲストホスト型の液晶層を有しており、液晶に印加する電界により透過光量を変化させる部材である。調光セル20A、20Bは、それぞれフィルム状の第1積層体21と、フィルム状の第2積層体22と、第1積層体21と第2積層体22との間に配置された液晶層23とを備えている。なお、調光セル20A、20Bの構成は、後述するように、外部電極基板35の位置を除き、互いに略同一となっている。
第1積層体21は、第1基材24と、第1透明電極25と、第1配向層26とを積層して形成される。すなわち、第1中間膜13側から、第1基材24と、第1透明電極25と、第1配向層26とがこの順番で積層配置されている。また第2積層体22は、第2基材27と、第2透明電極28と、第2配向層29とを積層して形成される。すなわち、第2中間膜14側から、第2基材27と、第2透明電極28と、第2配向層29とがこの順番で積層配置されている。
さらに、第1積層体21と第2積層体22との間には、複数の柱状スペーサー40及び複数のビーズスペーサー31が配置されている。液晶層23は、第1積層体21及び第2積層体22の間において、複数の柱状スペーサー40の間及び複数のビーズスペーサー31の間に充填配置されている。複数の柱状スペーサー40及び複数のビーズスペーサー31は、それぞれ不規則的又は規則的に配置されていても良い。
調光セル20A、20Bは、それぞれ第1積層体21及び第2積層体22に設けられた第1透明電極25及び第2透明電極28の駆動により、液晶層23に設けられたゲストホスト液晶組成物による液晶材料の配向を変化させ、これにより透過光の光量を変化させるものである。
第1基材24及び第2基材27は、透明な樹脂製であって、可撓性を有するフィルムを適用することができる。第1基材24及び第2基材27は、それぞれ第1調光セル20A又は第2調光セル20Bの最外層に配置されている。第1基材24及び第2基材27としては、また、可視域の波長(380nm以上800nm以下)における透過率が80%以上である透明樹脂フィルムを適用することが望ましい。本実施の形態において第1基材24及び第2基材27は、それぞれ光学異方性が小さく、位相差の低い低位相差基材となっている。このため、第1調光セル20A及び第2調光セル20Bに生じる位相差により調光装置10の遮光性や透光性が低下することを抑えることができる。低位相差基材とは、例えば、面内位相差が15μm以下、好ましくは10μm以下となる基材である。このような低位相差基材である透明樹脂フィルムの材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂を挙げることができる。また、第1基材24及び第2基材27として用いられる透明樹脂フィルムの厚みは、その材料にもよるが、その透明樹脂フィルムが可撓性を有する範囲内で適宜選択することができる。第1基材24及び第2基材27の厚みは、それぞれ50μm以上200μm以下としても良い。
本実施の形態において、上述したように第1基材24及び第2基材27は低位相差基材となっている。このような低位相差基材は、可塑剤の影響を受けやすい。したがって、第1基材24及び第2基材27に隣接する第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の材料として、それぞれ可塑剤を含まないものを用いることにより、第1基材24及び第2基材27が可塑剤と接触しないようになっている。これにより、第1基材24及び第2基材27が、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15に含まれる可塑剤と反応することにより、第1基材24及び第2基材27にクラック等が発生することを抑えることができる。
第1透明電極25及び第2透明電極28は、それぞれ第1基材24及び第2基材27(透明樹脂フィルム)に積層される透明導電膜から構成されている。透明導電膜としては、この種の透明樹脂フィルムに適用される各種の透明電極材料を適用することができ、酸化物系の全光透過率が50%以上の透明な金属薄膜を挙げることができる。例えば、酸化錫系、酸化インジウム系、酸化亜鉛系が挙げられる。
酸化錫(SnO)系としてはネサ(酸化錫SnO)、ATO(Antimony Tin Oxide:アンチモンドープ酸化錫)、フッ素ドープ酸化錫が挙げられる。酸化インジウム(In)系としては、酸化インジウム、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide)が挙げられる。酸化亜鉛(ZnO)系としては、酸化亜鉛、AZO(アルミドープ酸化亜鉛)、ガリウムドープ酸化亜鉛が挙げられる。本実施の形態では、第1透明電極25及び第2透明電極28を構成する透明導電膜は、ITOにより形成されている。
ビーズスペーサー31は、液晶層23における外周部を除く部分の厚み(セルギャップ)を規定する部材である。本実施の形態では、ビーズスペーサー31として、球形状のビーズスペーサーを用いている。ビーズスペーサー31の直径は、1μm以上20μm以下、好ましくは3μm以上15μm以下の範囲としても良い。ビーズスペーサー31は、シリカ等による無機材料による構成、有機材料による構成、これらを組み合わせたコアシェル構造の構成等を広く適用することができる。また、このビーズスペーサー31は、球形状による構成の他、円柱形状、楕円柱形状、多角柱形状等のロッド形状により構成してもよい。またビーズスペーサー31は、透明部材により製造されるが、必要に応じて着色した材料を適用して色味を調整するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ビーズスペーサー31は、第2積層体22に設けられるが、これに限定されるものでなく、第1積層体21及び第2積層体22の両方、又は、第1積層体21にのみ設けられるようにしてもよい。
第1配向層26及び第2配向層29は、液晶層23に含まれる液晶分子群を所望方向に配向させるための部材である。第1配向層26及び第2配向層29は、光配向層により形成される。光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができ、例えば、光分解型、光二量化型、光異性化型等を挙げることができる。本実施の形態では、光二量化型の材料を使用する。光二量化型の材料としては、例えば、シンナメート、クマリン、ベンジリデンフタルイミジン、ベンジリデンアセトフェノン、ジフェニルアセチレン、スチルバゾール、ウラシル、キノリノン、マレインイミド、又は、シンナミリデン酢酸誘導体を有するポリマー等を挙げることができる。中でも、配向規制力が良好である点で、シンナメート、クマリンの一方又は両方を有するポリマーが好ましく用いられる。
なお、光配向層に代えて、ラビング配向層を用いてもよい。ラビング配向層に関しては、ラビング処理を行わないものとしてもよいし、ラビング処理を行い、微細なライン状凹凸形状を賦型処理して配向層を作製してもよい。なお、本実施の形態では、調光セル20A、20Bは、それぞれ第1配向層26及び第2配向層29を備えているが、これに限らず、第1配向層26及び第2配向層29を備えない形態としてもよい。
液晶層23には、ゲストホスト液晶組成物、二色性色素組成物を広く適用することができる。ゲストホスト液晶組成物にはカイラル剤を含有させるようにして、液晶材料を水平配向させた場合に液晶層23の厚み方向に螺旋形状に配向させるようにしてもよい。
第1積層体21と第2積層体22との間には、平面視で環状または枠状のシール材32が配置されている。シール材32によって囲まれた領域には、液晶層23が配置されている。このシール材32により、第1積層体21と第2積層体22とが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。シール材32は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等を適用することができる。
調光セル20A、20Bは、この遮光時におけるゲストホスト液晶組成物の配向が電界印加時となるように、第1配向層26及び第2配向層29を、一定の方向にプレチルトに係る配向規制力を設定した垂直配向層により構成し、これによりノーマリークリアとして構成される。なお、この透光時の設定を電界印加時としてノーマリーダークとして構成してもよい。ここで、ノーマリーダークとは、液晶に電圧がかかっていない時に透過率が最小となり、黒い画面になる構造である。ノーマリークリアとは、液晶に電圧がかかっていない時に透過率が最大となり、透明となる構造である。
なお、図3(a)は、調光セル20A、20Bの液晶層23(遮光状態)を説明するための概略図である。図3(b)は、図3(a)と同じ調光セル20A、20Bの液晶層23(光透過状態)を説明するための概略図である。各調光セル20A、20Bの液晶層23は、それぞれ二色性色素23aと液晶23bとを有している。なお図3(a)及び図3(b)では、二色性色素23a及び液晶23bの配向方向を示すために、二色性色素23a及び液晶23bが概念的に図示されている。
各調光セル20A、20Bの一対の透明電極(第1透明電極25及び第2透明電極28)間の電圧をONとした場合には、液晶層23に所望の電界が印加され、二色性色素23a及び液晶23bが水平方向(すなわち光の進行方向Lと垂直をなす方向)に並ぶ(図3(a)参照)。これにより、液晶層23に進入した光が、二色性色素23aによって遮光(吸収)される。とりわけ、第1調光セル20Aの二色性色素23aの配向は、第2調光セル20Bの二色性色素23aの配向に対して平面視で90°の角度をなすことが好ましい。これにより、液晶層23に進入した光を調光セル20A、20Bによってより効果的に遮光(吸収)することができる。
一方、各調光セル20A、20Bの一対の透明電極(第1透明電極25及び第2透明電極28)間の電圧がOFFとした場合には、第1透明電極25及び第2透明電極28に電圧が印加されず、二色性色素23a及び液晶23bが垂直方向(すなわち光の進行方向L)に並ぶ(図3(b)参照)。この場合、液晶層23を通過する光に対する二色性色素23aの遮光性能は光の振動方向によらずあまり発揮されず、液晶層23に進入した光は高い確率で液晶層23(二色性色素23a及び液晶23b)を通過する。
なお、本実施の形態の調光セル20A、20Bは、ゲストホスト型の液晶層23を備える例を示したが、これに限られるものではない。調光セル20A、20Bは、二色性色素組成物を用いないTN(Twisted Nematic)方式、VA(Vertical Alignment)方式、IPS(In-Plane-Switching)方式等の液晶層23を備える構成としてもよい。このような液晶層23を備える場合、第1基材24及び第2基材27の表面にそれぞれ直線偏光層をさらに設けることで、調光フィルムとして機能させることができる。
再度図2を参照すると、柱状スペーサー40は、第1積層体21の第1配向層26と、第2積層体22の第2配向層29との間に複数配置されている。また柱状スペーサー40は、シール材32によって囲まれた領域に位置している。この柱状スペーサー40は、第2積層体22とは接着し、第1積層体21とは接着していない。すなわち、各柱状スペーサー40は、第2配向層29と接着される一方、第1配向層26とは接着されることなく、第1配向層26に対して面で接触ないし密着している。あるいは、柱状スペーサー40は、第1積層体21と接着し、第2積層体22とは接着していなくても良い。
柱状スペーサー40は、フォトレジストによって形成されたものであっても良い。なお、本実施の形態では、柱状スペーサー40は、第2積層体22に設けられるが、これに限定されるものでなく、第1積層体21に設けられるようにしてもよい。また、ビーズスペーサー31及び柱状スペーサー40はいずれか一方が設けられていれば良く、必ずしも両方が設けられていなくてもよい。
再度図2を参照すると、調光装置10は、調光コントローラ91に接続され、調光コントローラ91にはセンサ装置92及びユーザ操作部93が接続される。調光コントローラ91は、調光装置10の調光状態を制御し、調光装置10による光の遮断及び透過を切り換えたり、調光装置10における光の透過度を変えたりすることができる。具体的には、調光コントローラ91は、各調光セル20A、20Bの外部電極基板35に接続され、調光装置10の液晶層23に印加する電界を調整して液晶層23中の液晶分子の配向を変えることで、調光装置10による光の遮断及び透過を切り換えたり、光の透過度を変えたりすることができる。
調光コントローラ91は、任意の手法に基づいて各調光セル20A、20Bの液晶層23に印加する電界を調整できる。調光コントローラ91は、例えばセンサ装置92の測定結果やユーザ操作部93を介してユーザにより入力される指示(コマンド)に応じて、液晶層23に印加する電界を調整し、調光装置10による光の遮断及び透過を切り換えたり、光の透過度を変えたりすることができる。したがって調光コントローラ91は、液晶層23に印加する電界を、センサ装置92の測定結果に応じて自動的に調整してもよいし、ユーザ操作部93を介したユーザの指示に応じて手動的に調整してもよい。なおセンサ装置92による測定対象は特に限定されず、例えば使用環境の明るさを測定してもよく、この場合、調光装置10による光の遮断及び透過の切り換えや光の透過度の変更が使用環境の明るさに応じて行われる。また調光コントローラ91には、必ずしもセンサ装置92及びユーザ操作部93の両方が接続されている必要はなく、センサ装置92及びユーザ操作部93のうちのいずれか一方のみが接続されていてもよい。
図4は、各調光セル20A、20Bのうち、外部電極基板35の周辺を示す概略断面図である。図4に示すように、第1積層体21と第2積層体22との間には、外部電極基板35が挟み込まれている。外部電極基板35は、シール材32によって囲まれた領域の平面方向外側に位置している。この外部電極基板35は、外端が調光コントローラ91(図2参照)に電気的に接続されるとともに、内端が導電フィルム37を介して第1透明電極25及び第2透明電極28に電気的に接続されている。外部電極基板35は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)からなっていても良い。また導電フィルム37は、例えば異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)からなっていても良い。この場合、外部電極基板35の厚みは、液晶層23の厚みより厚くなっている。このため、第1積層体21と第2積層体22との間隔は、液晶層23が配置される部分よりも外部電極基板35が配置される部分の方が広くなっている。
本実施の形態において、第1調光セル20Aの外部電極基板35と、第2調光セル20Bの外部電極基板35とは、平面視で互いにずれて配置されている。具体的には、図2に示すように、第1調光セル20Aの外部電極基板35と、第2調光セル20Bの外部電極基板35とは、調光セル20A、20Bの中心に対して互いに反対側となる位置に配置されている。上述したように、第1積層体21と第2積層体22との間隔は、液晶層23が配置される部分よりも外部電極基板35が配置される部分の方が広い。このため、調光セル20A、20Bの外部電極基板35同士の位置をずらすことにより、調光セル20A、20Bの外部電極基板35同士が重ならないようにしている。これにより、調光セル20A、20Bを重ねた際、外部電極基板35の周辺で第1積層体21と第2積層体22との間隔が局所的に大きくなることを抑制している。この結果、液晶層23の液晶が不均一に分布することを軽減し、局所的に液晶が多く存在する現象である液晶だまりの発生を抑え、調光装置10の品質や外観を高めることができる。
なお、第1調光セル20Aの外部電極基板35と、第2調光セル20Bの外部電極基板35とは、平面視で調光セル20A、20Bの中心に対して互いに反対側となる位置に配置されていても良い。あるいは、第1調光セル20Aの外部電極基板35と、第2調光セル20Bの外部電極基板35とは、平面視で互いに略直交する位置に配置されていても良い。あるいは、第1調光セル20Aの外部電極基板35と、第2調光セル20Bの外部電極基板35とは、平面視で互いに横方向に並んで配置されていても良い。
図5に示すように、第1ガラス板11、第1中間膜13、第1調光セル20A、第3中間膜15、第2調光セル20B、第2中間膜14、及び第2ガラス板12の外周を覆うように外周シール材38を設けても良い。この外周シール材38は、断面視において、第1ガラス板11、第1中間膜13、第1調光セル20A、第3中間膜15、第2調光セル20B、第2中間膜14、及び第2ガラス板12の側部に形成され、これらの層をシールするシール材である。外周シール材38の材料としては、UV硬化樹脂(ウレタンアクリレート)を用いても良い。なお、外周シール材38は、後述する図6、図7、図11乃至図31に示す各調光装置10に設けられていても良い。
図6に示すように、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15が、額縁中間膜16により互いに接続されていても良い。額縁中間膜16は、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15と同一の材料から構成される。この場合、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
具体的には、額縁中間膜16は、(平面視で)第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15が調光セル20A、20Bよりも大きい場合に、断面視において、調光セル20A、20Bの厚み部分に形成される中間膜である。この額縁中間膜16は、平面視において調光セル20A、20Bの周囲に形成され、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の形状から調光セル20A、20Bの形状をくり抜いた額縁状の中間膜である。図6では、第1中間膜13と第3中間膜15との間であり、調光セル20Aの周囲に相当する部分に、額縁中間膜16が形成されている。また第2中間膜14及び第3中間膜15の間であり、調光セル20Bの周囲に相当する部分にも、額縁中間膜16が形成されている。
図7に示すように、第1中間膜13と第2中間膜14とが、額縁フィルムスペーサー17により互いに接続されていても良い。額縁フィルムスペーサー17は、ポリエチレンテレフタラート、COP等のフィルム基材を上記額縁中間膜16と同様の平面位置に設けたものである。この額縁フィルムスペーサー17は、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15とは異なる材料から構成される。この場合、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
具体的には、額縁フィルムスペーサー17は、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び第3中間膜15よりも大きい場合に、断面視において、調光セル20A、20B及び第3中間膜15の厚み部分に形成される。この額縁フィルムスペーサー17は、平面視において、調光セル20A、20B及び第3中間膜15の周囲に形成され、第1中間膜13及び第2中間膜14の形状から調光セル20A、20B及び第3中間膜15の形状をくり抜いた額縁形状を有する。図7では、第1中間膜13と第2中間膜14との間であり、調光セル20A、20B及び第3中間膜15の周囲に相当する部分に、額縁フィルムスペーサー17が形成されている。なお、図7において、第3中間膜15の平面形状を、第1中間膜13及び第2中間膜14の平面形状と同一とし、調光セル20A、20Bの外周部にのみ額縁フィルムスペーサー17が形成されても良い。
(調光セルの製造方法)
次に、本実施の形態による調光セル20A、20Bの製造方法について、図8(a)−(d)及び図9(a)−(e)を用いて説明する。図8(a)−(d)及び図9(a)−(e)は、本実施の形態による第1調光セル20Aの製造方法を示す断面図である。なお、以下においては、はじめに第1調光セル20Aの製造方法について説明する。
まず、図8(a)に示すように、ロール状に供給された第2基材27を準備する。続いて、図8(b)に示すように、スパッタリング装置を使用したスパッタリング等によって、第2基材27上に例えばITOからなる第2透明電極28を形成する。このとき、透明電極を所定のパターン形状となるようにパターンニングしてもよい。
次に、図8(c)に示すように、第2透明電極28を形成した第2基材27上に第2配向層29に係る塗工液を塗工し、第2配向層29を作製する。このようにして、第2基材27と、第2透明電極28と、第2配向層29とが積層された第2積層体22が準備される。
なお、図8(a)−(c)に示す工程と同様にして、第1基材24と、第1透明電極25と、第1配向層26とが積層された第1積層体21も準備する。
続いて、図8(d)に示すように、第2積層体22の第2配向層29上に、ビーズスペーサー31を配置する。このビーズスペーサー31の配置は、湿式/乾式散布に加え、種々の配置方法を広く適用することができる。例えば、ビーズスペーサー31を樹脂成分と共に溶剤に分散して製造した塗工液を部分的に塗工した後、乾燥、焼成の処理を順次実行することにより、第2配向層29上にランダムにビーズスペーサー31を配置して移動困難に保持しても良い。なお、図示していないが、第2透明電極28上にビーズスペーサー31を配置し、このビーズスペーサー31の外周が第2配向層29で覆われるようにしても良い。具体的には、第2配向層29に係る塗工液にビーズスペーサー31を混合させて第2配向層29を形成することにより、ビーズスペーサー31が第2配向層29に薄く覆われて保持される形態にすることができる。
次に、図9(a)に示すように、第2積層体22上に柱状スペーサー40を形成する。この柱状スペーサー40は、フォトリソグラフィ技術によって形成されても良い。この場合、柱状スペーサー40を構成する塗工液(フォトレジスト)を塗工、乾燥した後、各柱状スペーサー40の配置に応じて定められるパターンが形成されたマスクを使用して、フォトレジストを露光及び現像することにより、柱状スペーサー40が作製される。
次に、図9(b)に示すように、第2積層体22の第2配向層29上にディスペンサを使用してシール材32を塗布する。このシール材32は、液晶層23を作製する部位を取り囲むように枠形状に塗布される。
次いで、図9(c)に示すように、シール材32によって囲まれた領域に液晶層23を構成する液晶を滴下する。このとき、液晶層23は、シール材32によって囲まれた領域の内側であって、柱状スペーサー40及びビーズスペーサー31の周囲に充填される。
続いて、図9(d)に示すように、液晶層23を配置した第2積層体22と、予め準備した第1積層体21とを互いに積層して押圧する。その後、紫外線を照射することによりシール材32を半硬化させた後、加熱し、これにより第1積層体21と第2積層体22とを一体化する。なお、このとき柱状スペーサー40は、第1積層体21と接着されることはなく、第1積層体21に接触した状態を維持する。その後、このようにして作製された第1積層体21と第2積層体22との積層体をトリミングすることにより所望の大きさに切断する。
次いで、図9(e)に示すように、第1積層体21と第2積層体22との間に外部電極基板35を取り付けることにより、本実施の形態による第1調光セル20Aが得られる。
上記工程(図8(a)−(d)及び図9(a)−(e))と略同様にして、第2調光セル20Bを作製する。なお、第2調光セル20Bの構成は、外部電極基板35の位置を除き、第1調光セル20Aの構成と同一である。
(調光装置の製造方法)
次に、本実施の形態による調光装置10の製造方法(合わせガラス加工方法)について、図10(a)−(c)を用いて説明する。図10(a)−(c)は、調光装置10の製造方法を示す断面図である。
まず、図10(a)に示すように、第1ガラス板11及び第2ガラス板12を準備する。続いて、第1ガラス板11及び第2ガラス板12によって、第1中間膜13、第1調光セル20A、第3中間膜15、第2調光セル20B及び第2中間膜14を挟み、積層体10Aを作製する。ここで、第1ガラス板11及び第2ガラス板12は、予め、表面形状が3次元形状である曲面形状が賦形されている。また、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bについても、それぞれ熱成形により3次元形状である曲面形状に予め賦形しても良い。
次に、図10(b)に示すように、積層体10Aをバッグ51に封入する。バッグ51は、可撓性及び気密性を有するゴム製やシリコン製が好適である。また、このバッグ51には、通気管52が接続されており、この通気管52を介して不図示のポンプによりバッグ51内の空気を吸引する。これにより、積層体10Aの各部材間に残る空気を吸引し、調光装置10の内部に気泡等が残ることによる圧着不良を抑制できる。本実施の形態では、バッグ51内及び積層体10Aの内部が真空状態となるように吸引し、積層体10Aに対して差圧により大気圧程度(0.1MPa)の圧力がかかる例を挙げて説明する。しかしながら、これに限らず、例えば、不図示のポンプの吸引力を調整し、バッグ51内が完全に真空ではないが、積層体10Aの各部材間の空気が十分に吸引され、積層体10Aに対して、差圧により大気圧よりも小さい圧力がかかる状態としてもよい。
続いて、図10(c)に示すように、バッグ51に積層体10Aを封入した後、バッグ51ごと加熱・加圧装置53内へ配置する。続いて、所定の温度及び時間で、バッグ51ごと積層体10Aを加熱する。本実施の形態においては、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の軟化温度以上の温度で所定の時間、積層体10Aを加熱する。このとき、通気管52を介して不図示のポンプによりバッグ51内の空気を吸引することが好ましい。加熱・加圧装置53として使用する装置は、積層体10Aに対して十分に加熱や加圧が行えるのであれば特に限定しないが、例えば、オーブンやオートクレーブ用の装置等が挙げられる。この加熱により、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15が溶融し、積層体10Aの第1ガラス板11、第1中間膜13、第1調光セル20A、第3中間膜15、第2調光セル20B、第2中間膜14及び第2ガラス板12が圧着されて一体に接合され、調光装置10が得られる。
その後、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15の軟化温度以上で、積層体10A(調光装置10)を所定の時間、加熱する均し工程を行う。この均し工程を行うことにより、所定の値よりも小さくなっていたセルギャップが本来の値に戻り、液晶溜り等の液晶の偏在が解消され、セルギャップ(液晶層23の厚み)が均一となる。この均し工程は、積層体10Aの各部材を接合した後、積層体10A(調光装置10)を一旦冷却してから行ってもよいし、積層体10Aの接合から連続して、継続的に行ってもよい。また、バッグ51内の空気の吸引を行う必要がない場合等には、バッグ51から積層体10A(調光装置10)を取り出して均し工程を行ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、調光セル20A、20Bは、それぞれ低位相差基材である第1基材24及び第2基材27を含んでいる。また、第1ガラス板11と第1調光セル20Aとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜13が設けられ、第2ガラス板12と第2調光セル20Bとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜14が設けられている。さらに、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜15が設けられている。したがって、調光セル20A、20Bに含まれる低位相差基材(第1基材24及び第2基材27)が、第1中間膜13、第2中間膜14又は第3中間膜15に含まれる可塑剤によって浸食されることがない。これにより、可塑剤の影響で第1基材24又は第2基材27にクラック(ケミカルクラック)が発生することを抑え、高品質な調光装置10を提供することができる。
(変形例)
次に、図11乃至図19を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図11乃至図19は、それぞれ本実施の形態の変形例による調光装置を示す断面図である。図11乃至図19に示す各変形例は、調光装置10の層構成が図1乃至図10に示す実施の形態と異なるものである。図11乃至図19において、図1乃至図10に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例1−1)
図11は、変形例1−1による調光装置10の層構成を示している。図11において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜15Aが設けられており、この第3中間膜15Aは、融点が100℃以下となっている。このような第3中間膜15Aとしては、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)等の樹脂であって、可塑剤を含まないものを用いることができる。第3中間膜15Aの厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第3中間膜15Aとして融点が100℃以下の材料(低融点材料)を用いることにより、合わせガラス加工時に積層体10Aに加わる熱によって第3中間膜15Aの流動性が高められる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図11において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び第3中間膜15Aよりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。この場合、額縁中間膜16の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一であっても良い。
あるいは、図11において、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15Aが、平面視で調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第3中間膜15Aと同一の材料からなる額縁中間膜16(図6参照)が調光セル20A、20Bの側面を覆っていても良い。
また図11において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び第3中間膜15Aよりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例1−2)
図12は、変形例1−2による調光装置10の層構成を示している。図12において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、第3中間膜15に代えて液体層61が設けられている。このような液体層61としては、例えばグリセリン等を用いることができる。液体層61の厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に液体層61を設けることにより、合わせガラス加工時に液体層61を流動させることができる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、液体層61が可塑剤を含まないので、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図12において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び液体層61よりも大きい場合、第1中間膜13と第2中間膜14とが、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。
また図12において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び液体層61よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例1−3)
図13は、変形例1−3による調光装置10の層構成を示している。図13において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62が設けられている。この耐貫通性中間膜62は、調光装置10の耐貫通性を向上させるものである。耐貫通性中間膜62の厚さは、380μm以上1.5mm以下としても良い。このような耐貫通性中間膜62としては、例えばPVB(ポリビニルブチラール)等の樹脂を用いることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、可塑剤を含むものであっても良く、含まないものであっても良い。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62を設けたことにより、調光装置10の耐貫通性を向上させることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間の両方に設ける必要はなく、これらのうちいずれか一方のみに設けても良い。
図13において、各耐貫通性中間膜62が、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14、第3中間膜15及び調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第1ガラス板11側の耐貫通性中間膜62と第2ガラス板12側の耐貫通性中間膜62とが、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。この場合、額縁中間膜16の材料は、耐貫通性中間膜62の材料と同一であっても良い。
あるいは、図13において、各耐貫通性中間膜62、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15が、平面視で調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15が、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。
また図13において、各耐貫通性中間膜62が、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14、第3中間膜15及び調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第1ガラス板11側の耐貫通性中間膜62と第2ガラス板12側の耐貫通性中間膜62とが、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。
あるいは、図13において、各耐貫通性中間膜62、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B及び第3中間膜15よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例1−4)
図14は、変形例1−4による調光装置10の層構成を示している。図14において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63が設けられている。この遮水性中間膜63は、調光装置10の内部に水分等が浸入することを防止するものである。遮水性中間膜63の厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このような遮水性中間膜63としては、例えばCOP(シクロオレフィンポリマー)等の樹脂を用いることができる。なお、遮水性中間膜63は、可塑剤を含むものであっても良く、含まないものであっても良い。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63を設けたことにより、調光装置10の遮水性を向上させ、調光装置10の内部を水分等から保護することができる。なお、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とは、遮水性額縁中間膜64により互いに接続されている。また、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15は、額縁中間膜65により互いに接続されている。これにより、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
額縁中間膜65は、上述した額縁中間膜16(図6参照)と同様に、(平面視で)調光セル20A、20Bに積層される中間膜が調光セル20A、20Bよりも大きい場合に、断面視において、調光セルの厚み部分に形成される中間膜であり、平面視において、調光セル20A、20Bの周囲に形成され、調光セル20A、20Bに積層される中間膜の形状から調光セル20A、20Bの形状をくり抜いた額縁状の中間膜である。図14では、中間膜13、15の間であり、調光セル20Aの周囲に相当する部分に、額縁中間膜65が形成されている。また中間膜14、15の間であり、調光セル20Bの周囲に相当する部分にも、額縁中間膜65が形成されている。
遮水性額縁中間膜64は、遮水性中間膜63が、中間膜13、14、15と調光セル20A、20Bと額縁中間膜65とからなる積層体よりも大きい場合に、断面視において、中間膜13、14、15と調光セル20A、20Bと額縁中間膜65とからなる積層体の厚み部分に形成される遮水性中間膜であり、中間膜13、14、15と調光セル20A、20Bと額縁中間膜65とからなる積層体の周囲に形成され、遮水性中間膜63の形状からこの積層体の形状をくり抜いた額縁状の遮水性中間膜である。
なお、図14において、額縁中間膜65は必ずしも設けられていなくても良い。この場合、中間膜13、14、15と調光セル20A、20Bとを平面視で略同一の大きさとし、遮水性額縁中間膜64によって、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とを接続しても良い。
また図14において、額縁中間膜65及び遮水性額縁中間膜64を設けなくても良い。この場合、各遮水性中間膜63を、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14、第3中間膜15及び調光セル20A、20Bよりも大きくし、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とが、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例1−5)
図15は、変形例1−5による調光装置10の層構成を示している。図15において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとは直接貼り合わされていない。このように、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20A、20B中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図15において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間であって、調光セル20A、20Bの周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間のエアーギャップGを保持することができる。
図15において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図15において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20Bよりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例1−6)
図16は、変形例1−6による調光装置10の層構成を示している。図16において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップGが設けられている。また、第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれ反射防止層66が設けられている。各反射防止層66は、それぞれ光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20A、20Bに貼着されている。反射防止層66は、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減するものであり、その具体的な種類及び構成は特に限定されない。典型的には、反射防止層66は、入射光を拡散させることで正反射を低減できるアンチグレア(AG:Anti Glare)層、反射光の干渉を利用して正反射を抑制できるアンチリフレクション(AR:Anti Reflection)層、及び反射率の低い低反射材によって構成される低反射(LR:Low Reflection)層のうちの少なくとも1つを含む。したがって例えば、アンチグレア層及び低反射層の組み合わせによって構成されるAGLR(Anti Glare Low Reflection)層によって反射防止層66が構成されてもよい。また光学透明粘着フィルム67としては、アクリル系粘着剤等の、OCAと呼ばれる透明粘着シートを用いることができる。このように、調光セル20A、20BのうちエアーギャップG側を向く面にそれぞれ反射防止層66を設けたことにより、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、反射防止層66は、必ずしも第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図16において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間であって、調光セル20A、20Bの周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。
図16において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図16において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例1−7)
図17は、変形例1−7による調光装置10の層構成を示している。図17において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップGが設けられている。また、第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれモスアイ層68が設けられている。各モスアイ層68は、モスアイ構造が形成され、それぞれ光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20A、20Bに貼着されている。モスアイ層68は、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減するものであり、その具体的な種類及び構成は特に限定されない。典型的には、モスアイ層68は、反射光を低減する構造として、多数の微小突起が反射防止を図る光の波長域の最短波長以下の間隔で規則正しく配置されてなる凹凸構造を含む。これにより、入射光に対する屈折率を厚さ方向に連続的に変化させ、屈折率の不連続界面を消失させることで、光の反射を防止することができる。なお、光学透明粘着フィルム67の構成は上述した変形例1−6の場合と同様である。このように、調光セル20A、20BのうちエアーギャップG側を向く面にそれぞれモスアイ層68を設けたことにより、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、モスアイ層68は、必ずしも第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図17において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間であって、調光セル20A、20Bの周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。
図17において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B、モスアイ層68及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図6参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図17において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20A、20B、モスアイ層68及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図7参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例1−8)
図18は、変形例1−8による調光装置10の層構成を示している。図18に示す調光装置10は、図1乃至図10に示す形態において、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いたものである。この場合、第1中間膜13及び第3中間膜15としては、それぞれ可塑剤を含まないものが用いられる。一方、第2中間膜14は、第1調光セル20Aに直接隣接しないため、可塑剤を含むものを用いても良く、可塑剤を含まないものを用いても良い。偏光板69は、所望の偏光機能を果たす部材によって構成された偏光層を含む。偏光層は、典型的には、ヨウ素化合物がドープされたPVA(ポリビニルアルコール)を延伸することによって作製される。偏光板69は、偏光層のほかに保護層を含んでいても良い。この保護層は、隣接する層を保護する役割を果たし、可視光線を透過可能な任意の材料によって構成可能であり、典型的にはTAC(トリアセチルセルロース)やアクリルによって構成される。この場合、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いているので、合わせガラス加工の難易度を低下させ、調光装置10を容易に作製することが可能となる。
(変形例1−9)
図19は、変形例1−9による調光装置10の層構成を示している。図19に示す変形例、図16に示す変形例(変形例1−6)において、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いたものである。この場合、第2中間膜14は、可塑剤を含むものを用いても良く、可塑剤を含まないものを用いても良い。なお、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67の構成は変形例1−6の場合(図16)と同様であり、偏光板69の構成は変形例1−8の場合(図18)と同様である。このように、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いることにより、合わせガラス加工の難易度を低下させ、調光装置10を容易に作製することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図20を参照して、第2の実施の形態について説明する。図20は、第2の実施の形態による調光装置を示す断面図である。図20に示す第2の実施の形態は、調光セル20が1層だけ設けられている点が上述した第1の実施の形態と異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同様である。図20において、図1乃至図18に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図20に示すように、調光装置10は、第1ガラス板11と、第1中間膜13と、調光セル20と、第2中間膜14と、第2ガラス板12とを備えている。第1ガラス板11と、第1中間膜13と、調光セル20と、第2中間膜14と、第2ガラス板12とは、この順番に積層配置されている。
本実施の形態において、第1中間膜13及び第2中間膜14としては、それぞれ可塑剤を含まない樹脂製のシートが用いられる。なお、第1中間膜13及び第2中間膜14の構成は、上述した第1の実施の形態の場合と同一である。
また調光セル20は、フィルム状の第1積層体21と、フィルム状の第2積層体22と、第1積層体21と第2積層体22との間に配置された液晶層23とを備えている。このうち第1積層体21は、第1基材24と、第1透明電極25と、第1配向層26とを有する。また、第2積層体22は、第2基材27と、第2透明電極28と、第2配向層29とを有する。第1基材24及び第2基材27は、それぞれ光学異方性が小さく、位相差の低い低位相差基材となっている。なお、第1基材24及び第2基材27の構成は、上述した第1の実施の形態の場合と同一である。
このほか、調光セル20の構成は、上述した第1の実施の形態における調光セル20A、20Bの構成と同一である。また、調光装置10及び調光セル20の製造方法についても、調光セル20が一層であることのほか、上述した第1の実施の形態の場合と略同様である(図8(a)−(d)及び図9(a)−(e))。
本実施の形態によれば、調光セル20は、低位相差基材である第1基材24及び第2基材27を含んでいる。また、第1ガラス板11と調光セル20との間に、可塑剤を含まない第1中間膜13が設けられ、第2ガラス板12と調光セル20との間に、可塑剤を含まない第2中間膜14が設けられている。このため、調光セル20に含まれる低位相差基材(第1基材24及び第2基材27)が、第1中間膜13又は第2中間膜14に含まれる可塑剤によって浸食されることがない。これにより、可塑剤の影響で第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することを抑え、高品質な調光装置10を提供することができる。
図21に示すように、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16により互いに接続されていても良い。額縁中間膜16は、第1中間膜13及び第2中間膜14と同一の材料から構成される。この場合、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
具体的には、額縁中間膜16は、(平面視で)第1中間膜13及び第2中間膜14が調光セル20よりも大きい場合に、断面視において、調光セル20の厚み部分に形成される中間膜である。この額縁中間膜16は、平面視において調光セル20の周囲に形成され、第1中間膜13及び第2中間膜14の形状から調光セル20の形状をくり抜いた額縁状の中間膜である。図21では、第1中間膜13と第2中間膜14との間であり、調光セル20の周囲に相当する部分に、額縁中間膜16が形成されている。
図22に示すように、第1中間膜13と第2中間膜14とが、額縁フィルムスペーサー17により互いに接続されていても良い。額縁フィルムスペーサー17は、ポリエチレンテレフタラート、COP等のフィルム基材を上記額縁中間膜16と同様の平面位置に設けたものである。この額縁フィルムスペーサー17は、第1中間膜13及び第2中間膜14とは異なる材料から構成される。この場合、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
具体的には、額縁フィルムスペーサー17は、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20よりも大きい場合に、断面視において、調光セル20の厚み部分に形成される。この額縁フィルムスペーサー17は、平面視において、調光セル20の周囲に形成され、第1中間膜13及び第2中間膜14の形状から調光セル20の形状をくり抜いた額縁形状を有する。図22では、第1中間膜13と第2中間膜14との間であり、調光セル20の周囲に相当する部分に、額縁フィルムスペーサー17が形成されている。
(変形例)
次に、図23乃至図31を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図23乃至図31は、それぞれ本実施の形態の変形例による調光装置を示す断面図である。図23乃至図31に示す各変形例は、調光装置10の層構成が図20に示す実施の形態と異なるものである。図23乃至図31において、図20に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例2−1)
図23は、変形例2−1による調光装置10の層構成を示している。図23において、第2中間膜14Aは、その融点が100℃以下となっている。このような第2中間膜14Aとしては、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)等の樹脂であって、可塑剤を含まないものを用いることができる。第2中間膜14Aの厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第2中間膜14Aとして融点が100℃以下の材料(低融点材料)を用いることにより、合わせガラス加工時に第1ガラス板11、第1中間膜13、調光セル20、第2中間膜14A及び第2ガラス板12からなる積層体に加わる熱によって第2中間膜14Aの流動性を高めることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図23において、第1中間膜13及び第2中間膜14Aが、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14Aが、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、額縁中間膜16の材料は、第1中間膜13の材料と同一であっても良い。
あるいは、図23において、第1中間膜13及び第2中間膜14Aが、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第2中間膜14Aと同一の材料からなる額縁中間膜16(図21参照)が調光セル20の側面を覆っていても良い。
また図23において、第1中間膜13及び第2中間膜14Aが、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14Aが、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例2−2)
図24は、変形例2−2による調光装置10の層構成を示している。図24において、調光セル20と第2中間膜14との間に、液体層61が設けられている。この液体層61の構成は、上述した変形例1−2(図12)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間に液体層61を設けることにより、合わせガラス加工時に液体層61を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、液体層61が可塑剤を含まないので、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図24において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20及び液体層61よりも大きい場合、第1中間膜13と第2中間膜14とが、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。
また図24において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20及び液体層61よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例2−3)
図25は、変形例2−3による調光装置10の層構成を示している。図25において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62が設けられている。この耐貫通性中間膜62は、調光装置10の耐貫通性を向上させるものである。なお、耐貫通性中間膜62の構成は、上述した変形例1−3(図13)の場合と同様である。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62を設けたことにより、調光装置10の耐貫通性を向上させることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間の両方に設ける必要はなく、これらのうちいずれか一方のみに設けても良い。
図25において、各耐貫通性中間膜62が、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14及び調光セル20よりも大きい場合、第1ガラス板11側の耐貫通性中間膜62と第2ガラス板12側の耐貫通性中間膜62とが、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、額縁中間膜16の材料は、耐貫通性中間膜62の材料と同一であっても良い。
あるいは、図25において、各耐貫通性中間膜62、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。
また図25において、各耐貫通性中間膜62が、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14及び調光セル20よりも大きい場合、第1ガラス板11側の耐貫通性中間膜62と第2ガラス板12側の耐貫通性中間膜62とが、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。
あるいは、図25において、各耐貫通性中間膜62、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例2−4)
図26は、変形例2−4による調光装置10の層構成を示している。図26において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63が設けられている。この遮水性中間膜63は、調光装置10の内部に水分等が浸入することを防止するものである。なお、遮水性中間膜63の構成は、上述した変形例1−4(図14)の場合と同様である。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63を設けたことにより、調光装置10の遮水性を向上させ、調光装置10の内部を水分等から保護することができる。なお、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とは、遮水性額縁中間膜64により互いに接続されている。また、第1中間膜13及び第2中間膜14は、額縁中間膜65により互いに接続されている。これにより、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
なお、図26において、額縁中間膜65は必ずしも設けられていなくても良い。この場合、第1中間膜13及び第2中間膜14と調光セル20とを平面視で略同一の大きさとし、遮水性額縁中間膜64によって、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とを接続しても良い。
また図26において、額縁中間膜65及び遮水性額縁中間膜64を設けなくても良い。この場合、各遮水性中間膜63を、平面視で第1中間膜13、第2中間膜14及び調光セル20よりも大きくし、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とが、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。
(変形例2−5)
図27は、変形例2−5による調光装置10の層構成を示している。図27において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、調光セル20と第2中間膜14とは直接貼り合わされていない。このように、調光セル20と第2中間膜14との間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図27において、調光セル20と第2中間膜14との間であって、調光セル20及び第2中間膜14の周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、調光セル20と第2中間膜14との間のエアーギャップGを保持することができる。
図27において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図27において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例2−6)
図28は、変形例2−6による調光装置10の層構成を示している。図28において、図27に示す変形例(変形例2−5)において、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、接着防止フィルム71を用いたものである。この接着防止フィルム71は、調光セル20と第2中間膜14とが接着することを防止するものである。接着防止フィルム71としては、例えばPETフィルム基材を用いても良い。このように、接着防止フィルム71を用いることにより、調光セル20と第2中間膜14とが互いに接着しない。これにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23が流動するので、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図28において、調光セル20と接着防止フィルム71との間であって、調光セル20及び接着防止フィルム71の周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、調光セル20と接着防止フィルム71との間のエアーギャップGを保持することができる。
図28において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20及び接着防止フィルム71よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図28において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20及び接着防止フィルム71よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例2−7)
図29は、変形例2−7による調光装置10の層構成を示している。図29において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップGが設けられている。また、調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれ反射防止層66が設けられている。調光セル20側の反射防止層66は、光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20に貼着されている。一方、第2中間膜14側の反射防止層66は、第2中間膜14に直接貼着されている。この反射防止層66は、調光セル20間の界面における光の反射を軽減するものである。なお、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67の構成は、上述した変形例1−6(図16)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間に反射防止層66を設けたことにより、調光セル20と第2中間膜14との間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、反射防止層66は、必ずしも調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図29において、第1中間膜13側の反射防止層66と第2中間膜14側の反射防止層66との間であって、これら反射防止層66の周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、第1中間膜13側の反射防止層66と第2中間膜14側の反射防止層66との間のエアーギャップGを保持することができる。
図29において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図29において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例2−8)
図30は、変形例2−8による調光装置10の層構成を示している。図30において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップGが設けられている。また、調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれモスアイ層68が設けられている。調光セル20側のモスアイ層68は、光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20に貼着されている。一方、第2中間膜14側のモスアイ層68は、第2中間膜14に直接貼着されている。モスアイ層68は、調光セル20間の界面における光の反射を軽減するものである。なお、モスアイ層68の構成は、上述した変形例1−7(図17)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間にモスアイ層68を設けたことにより、調光セル20と第2中間膜14との間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、モスアイ層68は、必ずしも調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図30において、第1中間膜13側のモスアイ層68と第2中間膜14側のモスアイ層68との間であって、これらモスアイ層68の周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13及び第2中間膜14の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、第1中間膜13側のモスアイ層68と第2中間膜14側のモスアイ層68との間のエアーギャップGを保持することができる。
図30において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20、光学透明粘着フィルム67及びモスアイ層68よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図30において、第1中間膜13及び第2中間膜14が、平面視で調光セル20、光学透明粘着フィルム67及びモスアイ層68よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2中間膜14が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
(変形例2−9)
図31は、変形例2−9による調光装置10の層構成を示している。図31において、第2中間膜14が設けられていない。また、調光セル20と第2ガラス板12との間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、調光セル20と第2ガラス板12とは直接貼り合わされていない。このように、調光セル20と第2ガラス板12との間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図31において、調光セル20と第2ガラス板12との間であって、調光セル20及び第2ガラス板12の周縁に、周縁中間膜72(仮想線)を設けても良い。周縁中間膜72の材料は、第1中間膜13の材料と同一としても良い。周縁中間膜72を設けることにより、調光セル20と第2ガラス板12との間のエアーギャップGを保持することができる。
図31において、第1中間膜13が平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2ガラス板12が、額縁中間膜16(図21参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
また図31において、第1中間膜13が平面視で調光セル20よりも大きい場合、第1中間膜13及び第2ガラス板12が、額縁フィルムスペーサー17(図22参照)により互いに接続されていても良い。この場合、上述した周縁中間膜72は設けられていても良く、設けられていなくても良い。
上記各実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 調光装置
11 第1ガラス板
12 第2ガラス板
13 第1中間膜
14 第2中間膜
15 第3中間膜
20A 第1調光セル
20B 第2調光セル
21 第1積層体
22 第2積層体
23 液晶層
24 第1基材
25 第1透明電極
26 第1配向層
27 第2基材
28 第2透明電極
29 第2配向層
31 ビーズスペーサー
32 シール材
35 外部電極基板
40 柱状スペーサー

Claims (21)

  1. 第1ガラス板と、
    第2ガラス板と、
    前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと第2調光セルと、を備え、
    前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、
    前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている、調光装置。
  2. 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記第3中間膜は、融点が100℃以下である、請求項2に記載の調光装置。
  4. 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、液体層が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
  5. 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
  6. 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
  7. 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、エアーギャップが設けられている、請求項1に記載の調光装置。
  8. 前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられている、請求項7に記載の調光装置。
  9. 前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられている、請求項7に記載の調光装置。
  10. 第1ガラス板と、
    第2ガラス板と、
    前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと偏光板と、を備え、
    前記第1調光セルは、低位相差基材を含み、
    少なくとも前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記第2ガラス板と前記偏光板との間に、第2中間膜が設けられている、調光装置。
  11. 第1ガラス板と、
    第2ガラス板と、
    前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、
    前記調光セルは、低位相差基材を含み、
    前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている、調光装置。
  12. 前記第2中間膜は、融点が100℃以下である、請求項11に記載の調光装置。
  13. 前記調光セルと前記第2中間膜との間に、液体層が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
  14. 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
  15. 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
  16. 前記調光セルと前記第2中間膜との間に、エアーギャップが設けられている、請求項11に記載の調光装置。
  17. 前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2中間膜のうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられている、請求項16に記載の調光装置。
  18. 前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられている、請求項16に記載の調光装置。
  19. 第1ガラス板と、
    第2ガラス板と、
    前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、
    前記調光セルは、低位相差基材を含み、
    前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、エアーギャップが設けられている、調光装置。
  20. 第1調光セル及び第2調光セルを準備する工程と、
    第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、
    前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記第1調光セル及び前記第2調光セルを挟む工程と、
    前記第1ガラス板と前記第1調光セルと前記第2調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、
    前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、
    前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる、調光装置の製造方法。
  21. 調光セルを準備する工程と、
    第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、
    前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記調光セルを挟む工程と、
    前記第1ガラス板と前記調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、
    前記調光セルは、低位相差基材を含み、
    前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
    前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる、調光装置の製造方法。
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