JP2020030355A - 調光装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1乃至図10により、第1の実施の形態について説明する。図1乃至図10は第1の実施の形態を示す図である。
図1は、本実施の形態による調光装置(合わせガラス)10を示す図である。本実施の形態による調光装置10は、その表面形状が曲面形状を有する3次元形状により構成されており、図1では、一例として、調光装置10が一方の面側に凸となる形状を有している。なお、調光装置10は、これに限らず、例えば、表面形状が平面状(すなわち、平板状)としてもよいし、その表面形状が曲面形状を有する2次元形状(例えば、円筒の一部を構成する形状)等としてもよい。ここで、3次元形状とは、単純な円筒面ではなく、平面を伸縮なしに変形させるだけでは構成できない曲面であり、単一の軸を中心として2次元的に曲がった2次元形状(2次元曲面)、或いは、互いに平行な複数の軸を中心として異なる曲率で2次元的に曲がった2次元形状(2次元曲面)とは区別されるものである。すなわち、3次元形状とは、互いに対して傾斜した複数の軸の各々を中心として、部分的に又は全体的に曲がっている面による形状である。
次に、本実施の形態による調光セル20A、20Bの製造方法について、図8(a)−(d)及び図9(a)−(e)を用いて説明する。図8(a)−(d)及び図9(a)−(e)は、本実施の形態による第1調光セル20Aの製造方法を示す断面図である。なお、以下においては、はじめに第1調光セル20Aの製造方法について説明する。
次に、本実施の形態による調光装置10の製造方法(合わせガラス加工方法)について、図10(a)−(c)を用いて説明する。図10(a)−(c)は、調光装置10の製造方法を示す断面図である。
次に、図11乃至図19を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図11乃至図19は、それぞれ本実施の形態の変形例による調光装置を示す断面図である。図11乃至図19に示す各変形例は、調光装置10の層構成が図1乃至図10に示す実施の形態と異なるものである。図11乃至図19において、図1乃至図10に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、変形例1−1による調光装置10の層構成を示している。図11において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜15Aが設けられており、この第3中間膜15Aは、融点が100℃以下となっている。このような第3中間膜15Aとしては、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)等の樹脂であって、可塑剤を含まないものを用いることができる。第3中間膜15Aの厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第3中間膜15Aとして融点が100℃以下の材料(低融点材料)を用いることにより、合わせガラス加工時に積層体10Aに加わる熱によって第3中間膜15Aの流動性が高められる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図12は、変形例1−2による調光装置10の層構成を示している。図12において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、第3中間膜15に代えて液体層61が設けられている。このような液体層61としては、例えばグリセリン等を用いることができる。液体層61の厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に液体層61を設けることにより、合わせガラス加工時に液体層61を流動させることができる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、液体層61が可塑剤を含まないので、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図13は、変形例1−3による調光装置10の層構成を示している。図13において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62が設けられている。この耐貫通性中間膜62は、調光装置10の耐貫通性を向上させるものである。耐貫通性中間膜62の厚さは、380μm以上1.5mm以下としても良い。このような耐貫通性中間膜62としては、例えばPVB(ポリビニルブチラール)等の樹脂を用いることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、可塑剤を含むものであっても良く、含まないものであっても良い。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62を設けたことにより、調光装置10の耐貫通性を向上させることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間の両方に設ける必要はなく、これらのうちいずれか一方のみに設けても良い。
図14は、変形例1−4による調光装置10の層構成を示している。図14において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63が設けられている。この遮水性中間膜63は、調光装置10の内部に水分等が浸入することを防止するものである。遮水性中間膜63の厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このような遮水性中間膜63としては、例えばCOP(シクロオレフィンポリマー)等の樹脂を用いることができる。なお、遮水性中間膜63は、可塑剤を含むものであっても良く、含まないものであっても良い。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63を設けたことにより、調光装置10の遮水性を向上させ、調光装置10の内部を水分等から保護することができる。なお、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とは、遮水性額縁中間膜64により互いに接続されている。また、第1中間膜13、第2中間膜14及び第3中間膜15は、額縁中間膜65により互いに接続されている。これにより、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
図15は、変形例1−5による調光装置10の層構成を示している。図15において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとは直接貼り合わされていない。このように、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20A、20B中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20A、20B中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図16は、変形例1−6による調光装置10の層構成を示している。図16において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップGが設けられている。また、第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれ反射防止層66が設けられている。各反射防止層66は、それぞれ光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20A、20Bに貼着されている。反射防止層66は、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減するものであり、その具体的な種類及び構成は特に限定されない。典型的には、反射防止層66は、入射光を拡散させることで正反射を低減できるアンチグレア(AG:Anti Glare)層、反射光の干渉を利用して正反射を抑制できるアンチリフレクション(AR:Anti Reflection)層、及び反射率の低い低反射材によって構成される低反射(LR:Low Reflection)層のうちの少なくとも1つを含む。したがって例えば、アンチグレア層及び低反射層の組み合わせによって構成されるAGLR(Anti Glare Low Reflection)層によって反射防止層66が構成されてもよい。また光学透明粘着フィルム67としては、アクリル系粘着剤等の、OCAと呼ばれる透明粘着シートを用いることができる。このように、調光セル20A、20BのうちエアーギャップG側を向く面にそれぞれ反射防止層66を設けたことにより、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、反射防止層66は、必ずしも第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図17は、変形例1−7による調光装置10の層構成を示している。図17において、第1調光セル20Aと第2調光セル20Bとの間に、エアーギャップGが設けられている。また、第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれモスアイ層68が設けられている。各モスアイ層68は、モスアイ構造が形成され、それぞれ光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20A、20Bに貼着されている。モスアイ層68は、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減するものであり、その具体的な種類及び構成は特に限定されない。典型的には、モスアイ層68は、反射光を低減する構造として、多数の微小突起が反射防止を図る光の波長域の最短波長以下の間隔で規則正しく配置されてなる凹凸構造を含む。これにより、入射光に対する屈折率を厚さ方向に連続的に変化させ、屈折率の不連続界面を消失させることで、光の反射を防止することができる。なお、光学透明粘着フィルム67の構成は上述した変形例1−6の場合と同様である。このように、調光セル20A、20BのうちエアーギャップG側を向く面にそれぞれモスアイ層68を設けたことにより、調光セル20A、20B間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、モスアイ層68は、必ずしも第1調光セル20AのうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2調光セル20BのうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図18は、変形例1−8による調光装置10の層構成を示している。図18に示す調光装置10は、図1乃至図10に示す形態において、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いたものである。この場合、第1中間膜13及び第3中間膜15としては、それぞれ可塑剤を含まないものが用いられる。一方、第2中間膜14は、第1調光セル20Aに直接隣接しないため、可塑剤を含むものを用いても良く、可塑剤を含まないものを用いても良い。偏光板69は、所望の偏光機能を果たす部材によって構成された偏光層を含む。偏光層は、典型的には、ヨウ素化合物がドープされたPVA(ポリビニルアルコール)を延伸することによって作製される。偏光板69は、偏光層のほかに保護層を含んでいても良い。この保護層は、隣接する層を保護する役割を果たし、可視光線を透過可能な任意の材料によって構成可能であり、典型的にはTAC(トリアセチルセルロース)やアクリルによって構成される。この場合、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いているので、合わせガラス加工の難易度を低下させ、調光装置10を容易に作製することが可能となる。
図19は、変形例1−9による調光装置10の層構成を示している。図19に示す変形例、図16に示す変形例(変形例1−6)において、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いたものである。この場合、第2中間膜14は、可塑剤を含むものを用いても良く、可塑剤を含まないものを用いても良い。なお、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67の構成は変形例1−6の場合(図16)と同様であり、偏光板69の構成は変形例1−8の場合(図18)と同様である。このように、第2調光セル20Bに代えて偏光板69を用いることにより、合わせガラス加工の難易度を低下させ、調光装置10を容易に作製することができる。
次に、図20を参照して、第2の実施の形態について説明する。図20は、第2の実施の形態による調光装置を示す断面図である。図20に示す第2の実施の形態は、調光セル20が1層だけ設けられている点が上述した第1の実施の形態と異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同様である。図20において、図1乃至図18に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
次に、図23乃至図31を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図23乃至図31は、それぞれ本実施の形態の変形例による調光装置を示す断面図である。図23乃至図31に示す各変形例は、調光装置10の層構成が図20に示す実施の形態と異なるものである。図23乃至図31において、図20に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図23は、変形例2−1による調光装置10の層構成を示している。図23において、第2中間膜14Aは、その融点が100℃以下となっている。このような第2中間膜14Aとしては、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)等の樹脂であって、可塑剤を含まないものを用いることができる。第2中間膜14Aの厚さは、100μm以上1.5mm以下としても良い。このように、第2中間膜14Aとして融点が100℃以下の材料(低融点材料)を用いることにより、合わせガラス加工時に第1ガラス板11、第1中間膜13、調光セル20、第2中間膜14A及び第2ガラス板12からなる積層体に加わる熱によって第2中間膜14Aの流動性を高めることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図24は、変形例2−2による調光装置10の層構成を示している。図24において、調光セル20と第2中間膜14との間に、液体層61が設けられている。この液体層61の構成は、上述した変形例1−2(図12)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間に液体層61を設けることにより、合わせガラス加工時に液体層61を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、液体層61が可塑剤を含まないので、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図25は、変形例2−3による調光装置10の層構成を示している。図25において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62が設けられている。この耐貫通性中間膜62は、調光装置10の耐貫通性を向上させるものである。なお、耐貫通性中間膜62の構成は、上述した変形例1−3(図13)の場合と同様である。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ耐貫通性中間膜62を設けたことにより、調光装置10の耐貫通性を向上させることができる。なお、耐貫通性中間膜62は、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間の両方に設ける必要はなく、これらのうちいずれか一方のみに設けても良い。
図26は、変形例2−4による調光装置10の層構成を示している。図26において、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63が設けられている。この遮水性中間膜63は、調光装置10の内部に水分等が浸入することを防止するものである。なお、遮水性中間膜63の構成は、上述した変形例1−4(図14)の場合と同様である。このように、第1ガラス板11と第1中間膜13との間、及び、第2ガラス板12と第2中間膜14との間に、それぞれ遮水性中間膜63を設けたことにより、調光装置10の遮水性を向上させ、調光装置10の内部を水分等から保護することができる。なお、第1ガラス板11側の遮水性中間膜63と第2ガラス板12側の遮水性中間膜63とは、遮水性額縁中間膜64により互いに接続されている。また、第1中間膜13及び第2中間膜14は、額縁中間膜65により互いに接続されている。これにより、調光装置10の側面からの水分等の侵入を抑止し、調光装置10の遮水性をより高めることができる。
図27は、変形例2−5による調光装置10の層構成を示している。図27において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、調光セル20と第2中間膜14とは直接貼り合わされていない。このように、調光セル20と第2中間膜14との間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
図28は、変形例2−6による調光装置10の層構成を示している。図28において、図27に示す変形例(変形例2−5)において、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、接着防止フィルム71を用いたものである。この接着防止フィルム71は、調光セル20と第2中間膜14とが接着することを防止するものである。接着防止フィルム71としては、例えばPETフィルム基材を用いても良い。このように、接着防止フィルム71を用いることにより、調光セル20と第2中間膜14とが互いに接着しない。これにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23が流動するので、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。
図29は、変形例2−7による調光装置10の層構成を示している。図29において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップGが設けられている。また、調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれ反射防止層66が設けられている。調光セル20側の反射防止層66は、光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20に貼着されている。一方、第2中間膜14側の反射防止層66は、第2中間膜14に直接貼着されている。この反射防止層66は、調光セル20間の界面における光の反射を軽減するものである。なお、反射防止層66及び光学透明粘着フィルム67の構成は、上述した変形例1−6(図16)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間に反射防止層66を設けたことにより、調光セル20と第2中間膜14との間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、反射防止層66は、必ずしも調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図30は、変形例2−8による調光装置10の層構成を示している。図30において、調光セル20と第2中間膜14との間に、エアーギャップGが設けられている。また、調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面に、それぞれモスアイ層68が設けられている。調光セル20側のモスアイ層68は、光学透明粘着フィルム67を介して調光セル20に貼着されている。一方、第2中間膜14側のモスアイ層68は、第2中間膜14に直接貼着されている。モスアイ層68は、調光セル20間の界面における光の反射を軽減するものである。なお、モスアイ層68の構成は、上述した変形例1−7(図17)の場合と同様である。このように、調光セル20と第2中間膜14との間にモスアイ層68を設けたことにより、調光セル20と第2中間膜14との間の界面における光の反射を軽減することができる。なお、モスアイ層68は、必ずしも調光セル20のうちエアーギャップG側を向く面、及び、第2中間膜14のうちエアーギャップG側を向く面の両方に設けられている必要はなく、これらのうち一方のみに設けられていても良い。
図31は、変形例2−9による調光装置10の層構成を示している。図31において、第2中間膜14が設けられていない。また、調光セル20と第2ガラス板12との間に、エアーギャップG(空間)が設けられており、調光セル20と第2ガラス板12とは直接貼り合わされていない。このように、調光セル20と第2ガラス板12との間にエアーギャップGが設けられていることにより、合わせガラス加工時に調光セル20中の各液晶層23を流動させることができる。これにより、調光セル20中の液晶層23の厚みを均一化し、液晶だまりの発生を抑えることができる。また、可塑剤の影響により第1基材24又は第2基材27にケミカルクラックが発生することも防止される。
11 第1ガラス板
12 第2ガラス板
13 第1中間膜
14 第2中間膜
15 第3中間膜
20A 第1調光セル
20B 第2調光セル
21 第1積層体
22 第2積層体
23 液晶層
24 第1基材
25 第1透明電極
26 第1配向層
27 第2基材
28 第2透明電極
29 第2配向層
31 ビーズスペーサー
32 シール材
35 外部電極基板
40 柱状スペーサー
Claims (21)
- 第1ガラス板と、
第2ガラス板と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと第2調光セルと、を備え、
前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、
前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている、調光装置。 - 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第3中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
- 前記第3中間膜は、融点が100℃以下である、請求項2に記載の調光装置。
- 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、液体層が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
- 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
- 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられている、請求項1に記載の調光装置。
- 前記第1調光セルと前記第2調光セルとの間に、エアーギャップが設けられている、請求項1に記載の調光装置。
- 前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられている、請求項7に記載の調光装置。
- 前記第1調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられている、請求項7に記載の調光装置。
- 第1ガラス板と、
第2ガラス板と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された、第1調光セルと偏光板と、を備え、
前記第1調光セルは、低位相差基材を含み、
少なくとも前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記第2ガラス板と前記偏光板との間に、第2中間膜が設けられている、調光装置。 - 第1ガラス板と、
第2ガラス板と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、
前記調光セルは、低位相差基材を含み、
前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられている、調光装置。 - 前記第2中間膜は、融点が100℃以下である、請求項11に記載の調光装置。
- 前記調光セルと前記第2中間膜との間に、液体層が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
- 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間のうち少なくとも一方に、耐貫通性中間膜が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
- 前記第1ガラス板と前記第1中間膜との間、及び、前記第2ガラス板と前記第2中間膜との間に、それぞれ遮水性中間膜が設けられている、請求項11に記載の調光装置。
- 前記調光セルと前記第2中間膜との間に、エアーギャップが設けられている、請求項11に記載の調光装置。
- 前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記第2中間膜のうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、反射防止層が設けられている、請求項16に記載の調光装置。
- 前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面、及び、前記調光セルのうち前記エアーギャップ側を向く面のうち少なくとも一方に、モスアイ層が設けられている、請求項16に記載の調光装置。
- 第1ガラス板と、
第2ガラス板と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置された調光セルと、を備え、
前記調光セルは、低位相差基材を含み、
前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、エアーギャップが設けられている、調光装置。 - 第1調光セル及び第2調光セルを準備する工程と、
第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、
前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記第1調光セル及び前記第2調光セルを挟む工程と、
前記第1ガラス板と前記第1調光セルと前記第2調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、
前記第1調光セル及び前記第2調光セルは、低位相差基材を含み、
前記第1ガラス板と前記第1調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記第2ガラス板と前記第2調光セルとの間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる、調光装置の製造方法。 - 調光セルを準備する工程と、
第1ガラス板及び第2ガラス板を準備する工程と、
前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を用いて、前記調光セルを挟む工程と、
前記第1ガラス板と前記調光セルと前記第2ガラス板とを一体に接合する工程と、備え、
前記調光セルは、低位相差基材を含み、
前記第1ガラス板と前記調光セルとの間に、可塑剤を含まない第1中間膜が設けられ、
前記調光セルと前記第2ガラス板との間に、可塑剤を含まない第2中間膜が設けられる、調光装置の製造方法。
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