JP2020029146A - トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善できるトレッド用ゴム組成物、及び、該ゴム組成物で少なくとも一部が構成されたトレッドを有する空気入りタイヤを提供する。【解決手段】下記式(1)及び(2)を満たす。|(−30℃E*)−(−10℃E*)|≦150〔MPa〕(1)(式中、−30℃E*は、−30℃、初期歪10%、動歪0.5%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率であり、−10℃E*は、−10℃、初期歪10%、動歪0.25%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率である。)1.5≦0℃tanδ/30℃tanδ≦3.0(2)(式中、0℃tanδは、0℃、初期歪10%、動歪2.5%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接であり、30℃tanδは、30℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接である。)【選択図】なし

Description

本発明は、トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)やオールシーズンタイヤは、低温特性を考慮した材料設計がなされており、例えば、特許文献1では、特定のレジンを配合したゴム組成物が提案されている。しかしながら、従来の技術では、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善する点については改善の余地がある。
特開2013−249423号公報
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善できるトレッド用ゴム組成物、及び、該ゴム組成物で少なくとも一部が構成されたトレッドを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、下記式(1)及び(2)を満たすトレッド用ゴム組成物に関する。
|(−30℃E*)−(−10℃E*)|≦150 〔MPa〕 (1)
(式中、−30℃E*は、−30℃、初期歪10%、動歪0.5%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率であり、−10℃E*は、−10℃、初期歪10%、動歪0.25%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率である。)
1.5≦0℃tanδ/30℃tanδ≦3.0 (2)
(式中、0℃tanδは、0℃、初期歪10%、動歪2.5%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接であり、30℃tanδは、30℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接である。)
上記式(1)において、|(−30℃E*)−(−10℃E*)|が120MPa以下であることが好ましく、110MPa以下であることがより好ましい。
上記式(2)において、0℃tanδ/30℃tanδが2.7以下であることが好ましい。
上記式(2)において、0℃tanδ/30℃tanδが2.1以上であることが好ましい。
前記ゴム組成物は、スチレン量が30質量%以上、ビニル量が40質量%以上のスチレンブタジエンゴムをゴム成分100質量%中50質量%以上含有することが好ましい。
前記ゴム組成物は、ブタジエンゴムを含有することが好ましい。
上記ブタジエンゴムが変性ブタジエンゴムであることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物で少なくとも一部が構成されたトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
上記空気入りタイヤは、スタッドレスタイヤ又はオールシーズンタイヤであることが好ましい。
本発明によれば、特定の式を満たすトレッド用ゴム組成物であるので、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善できる。
本発明のトレッド用ゴム組成物は、下記式(1)及び(2)を満たす。これにより、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善できる。
|(−30℃E*)−(−10℃E*)|≦150 〔MPa〕 (1)
(式中、−30℃E*は、−30℃、初期歪10%、動歪0.5%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率であり、−10℃E*は、−10℃、初期歪10%、動歪0.25%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率である。)
1.5≦0℃tanδ/30℃tanδ≦3.0 (2)
(式中、0℃tanδは、0℃、初期歪10%、動歪2.5%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接であり、30℃tanδは、30℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接である。)
上記ゴム組成物は前述の効果が得られるが、このような作用効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
式(1)における|(−30℃E*)−(−10℃E*)|は、ゴム組成物の複素弾性率(E*)の温度依存性を示すもので、値が小さいほど、E*の温度依存性が小さいことを示す。式(1)を満たすことにより、良好な氷上グリップ性能が得られる。
なお、本発明では、複素弾性率(E*)の測定温度として、−30℃、−10℃を採用しているが、−30℃、−10℃という特定の温度で評価したE*の温度依存性と、氷上グリップ性能との相関関係が非常に良好であることを見出したことに基づくものであり、式(1)を満たすことにより、良好な氷上グリップ性能が得られる。
同様に、式(2)における0℃tanδ/30℃tanδは、ゴム組成物の損失正接(tanδ)の温度依存性を示すもので、値が1に近いほど、tanδの温度依存性が小さいことを示す。
しかしながら、ゴム組成物のE*、tanδの温度依存性を低減するだけでは、良好な氷上グリップ性能が得られるものの、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善するという点では改善の余地があることが本発明者の検討の結果明らかとなった。本発明者が、この点について、鋭意検討した結果、0℃tanδ/30℃tanδが上記範囲内であれば、tanδの温度依存性を小さいものとしつつ、すなわち、良好な氷上グリップ性能を確保しつつ、良好な低燃費性能、ウェットグリップ性能も得られることを見出した。
なお、本発明では、tanδの測定温度として、0℃、30℃を採用しているが、0℃、30℃という特定の温度で評価したtanδの温度依存性と、氷上グリップ性能、低燃費性能、ウェットグリップ性能との相関関係が非常に良好であることを見出したことに基づくものであり、式(2)を満たすことにより、良好な氷上グリップ性能、低燃費性能、ウェットグリップ性能が得られる。
そして、式(1)、式(2)を共に満たす場合に、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能を相乗的にバランスよく改善できる。
なお、E*、tanδは、加硫後のゴム組成物に対し、粘弾性試験を実施することで得られる値である。
式(1)において、|(−30℃E*)−(−10℃E*)|は、好ましくは120MPa以下、より好ましくは110MPa以下、更に好ましくは100MPa以下、特に好ましくは90MPa以下であり、良好なウェットグリップ性能を確保するという観点から、好ましくは10MPa以上、より好ましくは20MPa以上、更に好ましくは30MPa以上、特に好ましくは40MPa以上、最も好ましくは50MPa以上、より最も好ましくは80MPa以上である。
−30℃E*は、式(1)を満たす範囲内で適宜調整可能であるが、好ましくは30MPa以上、より好ましくは60MPa以上、更に好ましくは80MPa以上、特に好ましくは100MPa以上であり、また、好ましくは200MPa以下、より好ましくは170MPa以下、更に好ましくは130MPa以下である。
同様に、−10℃E*は、好ましくは5MPa以上、より好ましくは10MPa以上、更に好ましくは20MPa以上であり、また、好ましくは80MPa以下、より好ましくは70MPa以下、更に好ましくは50MPa以下である。
式(2)において、0℃tanδ/30℃tanδは、好ましくは2.9以下、より好ましくは2.7以下、更に好ましくは2.5以下であり、また、好ましくは1.7以上、より好ましくは1.9以上、更に好ましくは2.1以上、特に好ましくは2.3以上である。
0℃tanδは、式(2)を満たす範囲内で適宜調整可能であるが、好ましくは0.60以下、より好ましくは0.50以下、更に好ましくは0.45以下、特に好ましくは0.40以下、最も好ましくは0.30以下であり、また、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.22以上、更に好ましくは0.23以上である。
同様に、30℃tanδは、好ましくは0.30以下、より好ましくは0.25以下、更に好ましくは0.20以下であり、また、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.10以上、更に好ましくは0.15以上である。
なお、ゴム組成物のE*、tanδは、ゴム組成物に配合される薬品(特に、ゴム成分、充填材)の種類や量によって調整することが可能であり、例えば、E*は、充填材を増量すると大きくなる傾向があり、tanδは、変性ゴムを使用したり、充填材としてシリカを使用すると小さくなる傾向がある。また、複数のゴム成分を併用する場合、各ゴム成分の相溶性を向上させることで、E*、tanδの温度依存性が小さくなる傾向がある。
より具体的に説明すると、加硫後のゴム組成物において、前記式(1)、式(2)の関係、前記E*[MPa]、前記tanδは、後述するゴム成分、シリカ、シランカップリング剤を適宜選択すること、これらの配合量を適宜調整すること、等により付与することが可能である。具体的には、ゴム成分としてSBRとBRを併用しつつ両者の相溶性を向上させる方法、ゴム成分として変性ポリマーを使用する方法、メルカプト系シランカップリング剤を使用する方法、シリカの配合量を増加する方法、シリカを分割して混練する方法、等により付与できる。
ここで、ゴム成分としてSBRとBRを併用しつつ両者の相溶性を向上させる方法としては、スチレン量が30質量%以上、ビニル量が40質量%以上のSBRはBRとの相溶性が良好であり、該SBRを使用することにより、SBRとBRの相溶性を向上させることが可能である。また、BRとして、変性BRを使用することや、シス量が少ないBR(ローシスBR)とシス量が多いBR(ハイシスBR)を併用することによっても、SBRとBRの相溶性を向上させることが可能である。変性BRを使用した場合、通常はSBRに偏在してしまうシリカをBR層にも分配でき、SBRとBRの相溶性を向上させることが可能である。ハイシスBRとローシスBRを併用した場合、ハイシスBRによってSBRとローシスBRとの相溶性が向上し、SBRとBRの相溶性を向上させることが可能である。
なかでも、SBR、ハイシスBR及びローシスBRを組み合わせることにより、ハイシスBRによってSBRとローシスBRとの相溶性が向上し、さらに、SBRのスチレン量、ビニル量が上記範囲内である場合、SBRとハイシスBR及びローシスBRとの相溶性がより向上する。これらにより、ゴム成分の均一性が相乗的に向上する。
ゴム成分としてSBRとBRを併用しつつ両者の相溶性を向上させることにより、各ゴム間のシリカの偏在が抑制される。なかでも、SBR、ハイシスBR、ローシスBRを組み合わせて用いることで、各ゴム間のシリカの偏在がより抑制される。
一方、SBRとBRの相溶性が良好になると、一般的にゴム組成物のガラス転移温度が低くなり、μ−RR(0℃tanδ/30℃tanδ)のバランスが悪化するおそれもあるが、ゴム成分として変性ポリマーを使用することにより、μ−RR(0℃tanδ/30℃tanδ)のバランスの悪化を抑制できる。更には、シランカップリング剤として、反応性の高いメルカプト系シランカップリング剤を使用することで、シリカの疎水化が促進され、シリカが良好に分散し、μ−RR(0℃tanδ/30℃tanδ)のバランスの悪化を抑制できる。なお、μ−RR(0℃tanδ/30℃tanδ)のバランスの悪化とは、0℃tanδ/30℃tanδが小さくなりすぎることを意味する。
以下、使用可能な薬品について説明する。
ゴム成分としては、例えば、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)等のジエン系ゴムが挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、BR、SBRが好ましく、BR、SBRを併用することが好ましい。
ここで、ゴム成分は、重量平均分子量(Mw)が15万以上が好ましく、より好ましくは35万以上のゴムである。Mwの上限は特に限定されないが、好ましくは400万以下、より好ましくは300万以下である。
SBRとしては特に限定されず、例えば、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
SBRの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは15万以上、より好ましくは30万以上、更に好ましくは50万以上であり、また、好ましくは100万以下、より好ましくは80万以下である。上記範囲内であると、BRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
SBRの重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)(Mw/Mn)は、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2.0以上であり、また、好ましくは6.0以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.0以下である。上記範囲内であると、BRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
SBRのスチレン量は、好ましくは15質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。上記範囲内であると、BRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
SBRのビニル量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上であり、また、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。上記範囲内であると、BRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
SBRは、非変性SBRでもよいし、変性SBRでもよい。
変性SBRとしては、シリカ等の充填剤と相互作用する官能基を有するSBRであればよく、例えば、SBRの少なくとも一方の末端を、上記官能基を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性SBR(末端に上記官能基を有する末端変性SBR)や、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性SBRや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性SBR(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性SBR)や、分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能化合物により変性(カップリング)され、水酸基やエポキシ基が導入された末端変性SBR等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、シリル基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)、アミド基が好ましい。
SBRとしては、例えば、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等により製造・販売されているSBRを使用することができる。
SBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
BRとしては特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
BRの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは15万以上、より好ましくは40万以上であり、また、好ましくは100万以下、より好ましくは80万以下である。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、シス量90質量%以上の第1BR(ハイシスBR)と、シス量50質量%以下の第2BR(ローシスBR)とを併用することが好ましい。
第1BRのシス量は、90質量%以上であればよいが、好ましくは95質量%以上、より好ましくは97質量%以上である。上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
第2BRのシス量は、50質量%以下であればよいが、好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下であり、また、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは25質量%以上、特に好ましくは30質量%以上である。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
BR(第1BR、第2BR)は、非変性BR、変性BRのいずれでもよいが、変性BRが好ましい。特に、第2BRが変性BRであることが好ましい。
変性BRを用いることで、通常、SBR相に偏在してしまうシリカをBR相に分配させることが可能となり、BRとSBRとの相溶性を向上させることができる。
また、BRとSBRとの相溶性が向上すると、通常、ガラス転移温度(Tg)が低下し、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の性能バランス(μ−RRバランス)が悪化するが、変性BRを用いることで、上記性能バランスを良好な水準で確保することができる。
変性BRとしては、前述の官能基が導入された変性BRが挙げられる。好ましい態様は変性SBRの場合と同様である。
BRとしては、例えば、宇部興産(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等の製品を使用できる。
BRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量(第1BR及び第2BRを併用する場合、これらの合計量)は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
第1BR及び第2BRを併用する場合、ゴム成分100質量%中の第1BRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。同様に、ゴム成分100質量%中の第2BRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
変性BRを使用する場合、BR100質量%中の変性BRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。上記範囲内であると、SBRとの相溶性が良好となり、効果がより好適に得られる傾向がある。
なお、本明細書において、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMULTIPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めることができる。
また、シス量(シス−1,4−結合ブタジエン単位量)、ビニル量(1,2−結合ブタジエン単位量)は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定でき、スチレン量は、H−NMR測定によって測定できる。
上記ゴム組成物は、シリカを含んでもよい。
シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは100m/g以上、より好ましくは150m/g以上であり、また、好ましくは300m/g以下、より好ましくは200m/g以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
なお、シリカのNSAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカとしては、例えば、デグッサ社、ローディア社、東ソー・シリカ(株)、ソルベイジャパン(株)、(株)トクヤマ等の製品を使用できる。
シリカを含有する場合、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上、更に好ましくは50質量部以上であり、また、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物において、充填剤(補強性充填剤)100質量%中のシリカの含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上である。上限は特に限定されない。
上記ゴム組成物がシリカを含有する場合、更にシランカップリング剤を含有することが好ましい。
シランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、などのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、などのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。市販されているものとしては、例えば、デグッサ社、Momentive社、信越シリコーン(株)、東京化成工業(株)、アヅマックス(株)、東レ・ダウコーニング(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、効果がより良好に得られる傾向がある点から、メルカプト系シランカップリング剤が好ましい。
特に好適なメルカプト系シランカップリング剤として、下記式(S1)で表わされるシランカップリング剤や、下記式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤が挙げられる。なかでも、効果がより良好に得られる傾向がある点から、下記式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤が好ましい。
Figure 2020029146
(式中、R1001は−Cl、−Br、−OR1006、−O(O=)CR1006、−ON=CR10061007、−ON=CR10061007、−NR10061007及び−(OSiR10061007(OSiR100610071008)から選択される一価の基(R1006、R1007及びR1008は同一でも異なっていても良く、各々水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基であり、hは平均値が1〜4である。)であり、R1002はR1001、水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、R1003はR1001、R1002、水素原子又は−[O(R1009O)0.5−基(R1009は炭素数1〜18のアルキレン基、jは1〜4の整数である。)、R1004は炭素数1〜18の二価の炭化水素基、R1005は炭素数1〜18の一価の炭化水素基を示し、x、y及びzは、x+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。)
Figure 2020029146
Figure 2020029146
(式中、xは0以上の整数、yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、又は該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
式(S1)において、R1005、R1006、R1007及びR1008はそれぞれ独立に、炭素数1〜18の直鎖状、環状もしくは分枝状のアルキル基、アルケニル基、アリール基及びアラルキル基からなる群から選択される基であることが好ましい。また、R1002が炭素数1〜18の一価の炭化水素基である場合は、直鎖状、環状もしくは分枝状のアルキル基、アルケニル基、アリール基及びアラルキル基からなる群から選択される基であることが好ましい。R1009は直鎖状、環状又は分枝状のアルキレン基であることが好ましく、特に直鎖状のものが好ましい。R1004は例えば炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数2〜18のアルケニレン基、炭素数5〜18のシクロアルキレン基、炭素数6〜18のシクロアルキルアルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、炭素数7〜18のアラルキレン基を挙げることができる。アルキレン基及びアルケニレン基は、直鎖状及び分枝状のいずれであってもよく、シクロアルキレン基、シクロアルキルアルキレン基、アリーレン基及びアラルキレン基は、環上に低級アルキル基等の官能基を有していてもよい。このR1004としては、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、特に直鎖状アルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基が好ましい。
式(S1)におけるR1002、R1005、R1006、R1007及びR1008の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ビニル基、プロぺニル基、アリル基、ヘキセニル基、オクテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。
式(S1)におけるR1009の例として、直鎖状アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられ、分枝状アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基、2−メチルプロピレン基等が挙げられる。
式(S1)で表されるシランカップリング剤の具体例としては、3−ヘキサノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリエトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリエトキシシラン、3−ヘキサノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリメトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリメトキシシラン等を挙げることができる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。なかでも、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシランが特に好ましい。
式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤において、結合単位Aの含有量は、好ましくは30モル%以上、より好ましくは50モル%以上であり、好ましくは99モル%以下、より好ましくは90モル%以下である。また、結合単位Bの含有量は、好ましくは1モル%以上、より好ましくは5モル%以上、更に好ましくは10モル%以上であり、好ましくは70モル%以下、より好ましくは65モル%以下、更に好ましくは55モル%以下である。また、結合単位A及びBの合計含有量は、好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%以上、特に好ましくは100モル%である。
なお、結合単位A、Bの含有量は、結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合も含む量である。結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合の形態は特に限定されず、結合単位A、Bを示す式(I)、(II)と対応するユニットを形成していればよい。
のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などがあげられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などがあげられる。該アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基などがあげられる。該アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基などがあげられる。該アルキニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基などがあげられる。該アルキレン基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基としては、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基などがあげられる。該アルケニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基などがあげられる。該アルキニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
式(I)で示される結合単位Aと式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上であり、また、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、カーボンブラックを含んでもよい。
カーボンブラックとしては、特に限定されず、N134、N110、N220、N234、N219、N339、N330、N326、N351、N550、N762等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは80m/g以上、より好ましくは100m/g以上であり、また、好ましくは150m/g以下、より好ましくは130m/g以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのNSAは、JIS K6217−2:2001に準拠して測定される値である。
カーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱化学(株)、ライオン(株)、新日化カーボン(株)、コロンビアカーボン社等の製品を使用できる。
カーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上であり、また、好ましくは50質量部以下、より好ましくは20質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより好適に得られる。
上記ゴム組成物は、オイルを含んでもよい。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物が挙げられる。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生湯、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、桐油等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、効果が良好に得られるという理由から、プロセスオイルが好ましく、アロマ系プロセスオイルがより好ましい。
オイルとしては、例えば、出光興産(株)、三共油化工業(株)、(株)ジャパンエナジー、オリソイ社、H&R社、豊国製油(株)、昭和シェル石油(株)、富士興産(株)等の製品を使用できる。
オイルを含有する場合、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上であり、また、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、樹脂を含有していてもよい。
樹脂としては、タイヤ工業で汎用されているものであれば特に限定されず、ロジン系樹脂、クマロンインデン樹脂、α−メチルスチレン系樹脂、テルペン系樹脂、p−t−ブチルフェノールアセチレン樹脂、アクリル系樹脂、C5樹脂、C9樹脂等が挙げられる。市販品としては、丸善石油化学(株)、住友ベークライト(株)、ヤスハラケミカル(株)、東ソー(株)、Rutgers Chemicals社、BASF社、アリゾナケミカル社、日塗化学(株)、(株)日本触媒、JXエネルギー(株)、荒川化学工業(株)、田岡化学工業(株)、東亞合成(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
樹脂を含有する場合、樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上であり、また、好ましくは30質量部以下、より好ましくは20質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、ワックスを含んでもよい。
ワックスとしては、特に限定されず、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;植物系ワックス、動物系ワックス等の天然系ワックス;エチレン、プロピレン等の重合物等の合成ワックスなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、石油系ワックスが好ましく、パラフィンワックスがより好ましい。
ワックスとしては、例えば、大内新興化学工業(株)、日本精蝋(株)、精工化学(株)等の製品を使用できる。
ワックスを含有する場合、ワックスの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上であり、また、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、老化防止剤を含んでもよい。
老化防止剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤;オクチル化ジフェニルアミン、4,4′−ビス(α,α′−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤;N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等のp−フェニレンジアミン系老化防止剤;2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物等のキノリン系老化防止剤;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤;テトラキス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、p−フェニレンジアミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤が好ましい。
老化防止剤としては、例えば、精工化学(株)、住友化学(株)、大内新興化学工業(株)、フレクシス社等の製品を使用できる。
老化防止剤を含有する場合、老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上であり、また、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、ステアリン酸を含有してもよい。
ステアリン酸としては、従来公知のものを使用でき、例えば、日油(株)、NOF社、花王(株)、和光純薬工業(株)、千葉脂肪酸(株)等の製品を使用できる。
ステアリン酸を含有する場合、ステアリン酸の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上であり、また、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、酸化亜鉛を含有してもよい。
酸化亜鉛としては、従来公知のものを使用でき、例えば、三井金属鉱業(株)、東邦亜鉛(株)、ハクスイテック(株)、正同化学工業(株)、堺化学工業(株)等の製品を使用できる。
酸化亜鉛を含有する場合、酸化亜鉛の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上であり、また、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は硫黄を含有してもよい。
硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
硫黄としては、例えば、鶴見化学工業(株)、軽井沢硫黄(株)、四国化成工業(株)、フレクシス社、日本乾溜工業(株)、細井化学工業(株)等の製品を使用できる。
硫黄を含有する場合、硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上であり、また、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは3質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物は、加硫促進剤を含有してもよい。
加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)等のチウラム系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N′−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、効果がより好適に得られるという理由から、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤が好ましい。
加硫促進剤としては、例えば、川口化学(株)、大内新興化学(株)製等の製品を使用できる。
加硫促進剤を含有する場合、加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上であり、また、好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
上記ゴム組成物には、前記成分の他、タイヤ工業において一般的に用いられている添加剤、例えば、有機過酸化物;炭酸カルシウム、タルク、アルミナ、クレー、水酸化アルミニウム、マイカなどの充填剤;等を更に配合してもよい。これらの添加剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.1〜200質量部が好ましい。
上記ゴム組成物は、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
混練条件としては、加硫剤及び加硫促進剤以外の添加剤を混練するベース練り工程では、混練温度は、通常100〜180℃、好ましくは120〜170℃である。加硫剤、加硫促進剤を混練する仕上げ練り工程では、混練温度は、通常120℃以下、好ましくは80〜110℃である。また、加硫剤、加硫促進剤を混練した組成物は、通常、プレス加硫等の加硫処理が施される。加硫温度としては、通常140〜190℃、好ましくは150〜185℃である。加硫時間は、通常5〜15分である。
上記ゴム組成物は、タイヤのトレッドに使用する。キャップトレッド及びベーストレッドで構成されるトレッドの場合、キャップトレッドに好適に使用可能である。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。
すなわち、上記ゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
なお、上記空気入りタイヤのトレッドは、少なくとも一部が上記ゴム組成物で構成されていればよく、全部が上記ゴム組成物で構成されていてもよい。
上記空気入りタイヤは、スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)、オールシーズンタイヤ等に好適に使用可能である。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:下記製造例1で製造した変性SBR(スチレン量:35質量%、ビニル量:45質量%、Mw:70万、Mw/Mn:2.25)
SBR2:下記製造例2で製造した変性SBR(スチレン量:39質量%、ビニル量:31質量%、Mw:60万、Mw/Mn:2.00)
SBR3:下記製造例3で製造した変性SBR(スチレン量:25質量%、ビニル量:39質量%、Mw:45万、Mw/Mn:1.90)
SBR4:旭化成(株)製のタフデン3830(S−SBR、スチレン量:33質量%、ビニル量:34質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有、非変性)(表中の含有量はゴム固形分の含有量を示す)
BR1:下記製造例4で製造した変性BR(シス量:38質量%、Mw:40万)
BR2:宇部興産(株)製のBR150B(シス量:97質量%、Mw:50万)
シリカ:エボニックデグッサ社製のウルトラシルVN3(NSA:175m/g)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイヤブラックN220(NSA:114m /g)
シランカップリング剤1:エボニックデグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
シランカップリング剤2:Momentive社製のNXT−Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%))
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24(アロマ系プロセスオイル)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
老化防止剤:大内新興化学(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:ハクスイテック(株)製の酸化亜鉛3種
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(ジフェニルグアニジン)
(製造例1)
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、2,2−ビス(2−オキソラニル)プロパン、スチレン、及び1,3−ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を50℃に調整した後、1−リチオピペリジンのc−hex溶液を添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は78℃に達した。重合転化率が99%に達した時点で1,3−ブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、2,2−ジメトキシ−1−(3−トリメトキシシリルプロピル)−1−アザー2−シラシクロペンタンを変性剤として加えて反応を行った。この重合体溶液に酸化防止剤(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール:BHT)を添加した後、スチームストリッピングにより溶媒を除去し、乾燥機により乾燥処理を施して、SBR1を得た。
(製造例2)
攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエンおよびテトラメチルエチレンジアミンを仕込んだ後、n−ブチルリチウムを加え、50℃で重合を開始した。重合を開始してから20分経過後、スチレンと1,3−ブタジエンの混合物を60分間かけて連続的に添加した。重合反応中の最高温度は70℃であった。
連続添加終了後、さらに40分間重合反応を継続し、重合転化率が100%になったことを確認してから、ポリオルガノシロキサンAを10%トルエン溶液の状態で添加し、30分間反応させた後、重合停止剤として、メタノールを添加して重合体溶液を得た。老化防止剤として、イルガノックス1520(チバガイギー社製)を、上記の重合体溶液に添加した後、スチームストリッピングにより、重合溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、SBR2を得た。
(製造例3)
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3−ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整した後、n−ブチルリチウムを添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点でブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシランを変性剤として加えて15分間反応を行った。重合反応終了後、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥して、SBR3を得た。
(製造例4)
窒素雰囲気下、メスフラスコに3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルトリメトキシシランを入れ、更に無水ヘキサンを加えて、末端変性剤を調製した。
充分に窒素置換した耐圧容器にn−ヘキサン、ブタジエン、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)を加え、60℃に昇温した。次に、ブチルリチウムを加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。次に、上記末端変性剤を追加し30分間撹拌を行った。反応溶液にメタノール及び2,6−tert−ブチル−p−クレゾールを添加後、反応溶液をメタノールが入ったステンレス容器に入れて凝集体を回収した。得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、変性ブタジエンゴム(BR1)を得た。
(実施例及び比較例)
表1に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で10分間プレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をキャップトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを作製し、170℃の条件下で10分間プレス加硫して試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を得た。
得られた加硫ゴム組成物及び試験用タイヤを下記により評価した。結果を表1に示す。
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータVESを用いて、上記加硫ゴム組成物の−30℃E*、−10℃E*、0℃tanδ、30℃tanδを測定した。それぞれの測定条件は以下のとおりである。
−30℃E*:測定温度−30℃、初期歪10%、動歪0.5%、周波数10Hz
−10℃E*:測定温度−10℃、初期歪10%、動歪0.25%、周波数10Hz
0℃tanδ:測定温度0℃、初期歪10%、動歪2.5%、周波数10Hz
30℃tanδ:測定温度30℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hz
(低燃費性能)
転がり抵抗試験機を用い、試験用タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、比較例1を100としたときの指数で表示した(転がり抵抗指数)。指数が大きいほど、低燃費性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能)
試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求め、比較例1を100としたときの指数で表示した(ウェットスキッド性能指数)。指数が大きいほど、制動距離が短く、ウェットスキッド性能(ウェットグリップ性能)に優れることを示す。
(氷上グリップ性能)
試験用タイヤを国産2000ccのFR車に装着し、下記条件下で氷上を実車走行し、氷上グリップ性能を評価した。氷上グリップ性能評価としては、具体的には、上記車両を用いて氷上を走行し、時速30km/hでロックブレーキを踏み、停止させるまでに要した停止距離(氷上制動停止距離)を測定し、比較例1を100としたときの指数で表示した(氷上グリップ性能指数)。指数が大きいほど、氷上での制動性能(氷上グリップ性能)に優れることを示す。
(氷上)
試験場所:北海道旭川テストコ−ス
気温 :−1〜−6℃

Figure 2020029146
表1より、式(1)及び(2)を満たす実施例は、低燃費性能、ウェットグリップ性能、氷上グリップ性能をバランスよく改善できることが分かった。

Claims (10)

  1. 下記式(1)及び(2)を満たすトレッド用ゴム組成物。
    |(−30℃E*)−(−10℃E*)|≦150 〔MPa〕 (1)
    (式中、−30℃E*は、−30℃、初期歪10%、動歪0.5%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率であり、−10℃E*は、−10℃、初期歪10%、動歪0.25%、周波数10Hzの条件で測定した複素弾性率である。)
    1.5≦0℃tanδ/30℃tanδ≦3.0 (2)
    (式中、0℃tanδは、0℃、初期歪10%、動歪2.5%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接であり、30℃tanδは、30℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件で測定した損失正接である。)
  2. 前記式(1)において、|(−30℃E*)−(−10℃E*)|が120MPa以下である請求項1記載のトレッド用ゴム組成物。
  3. 前記式(1)において、|(−30℃E*)−(−10℃E*)|が110MPa以下である請求項2記載のトレッド用ゴム組成物。
  4. 前記式(2)において、0℃tanδ/30℃tanδが2.7以下である請求項1〜3のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  5. 前記式(2)において、0℃tanδ/30℃tanδが2.1以上である請求項1〜4のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  6. スチレン量が30質量%以上、ビニル量が40質量%以上のスチレンブタジエンゴムをゴム成分100質量%中50質量%以上含有する請求項1〜5のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  7. ブタジエンゴムを含有する請求項6記載のトレッド用ゴム組成物。
  8. 前記ブタジエンゴムが変性ブタジエンゴムである請求項7記載のトレッド用ゴム組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のゴム組成物で少なくとも一部が構成されたトレッドを有する空気入りタイヤ。
  10. スタッドレスタイヤ又はオールシーズンタイヤである請求項9記載の空気入りタイヤ。
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