JP2017171707A - タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェットグリップ性能および雪上性能に優れたタイヤ用ゴム組成物、および該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤを提供すること。【解決手段】−50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる温度Txと、−10℃でのショア硬度HS-10℃とが、下記一般式(1)を満たし、−15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃が、下記一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物。一般式(1) −5.4<HS-10℃/Tx<−1.8一般式(2) 1.80<tanδ-15℃+tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃<2.70【選択図】なし

Description

本発明はタイヤ用ゴム組成物および該ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤに関する。
近年、自動車共通の課題として、安全性に対する意識がますます高まっており、ウェットグリップ性能や操縦安定性の更なる改善が要求されている。これまで、ウェットグリップ性能改善のために様々な研究がなされており、シリカを配合したゴム組成物の発明が多々報告されている(例えば、特許文献1〜3)。
一方、ウェット路面だけではなく、ドライ路面および雪上路面でも安全に走行できるタイヤが求められている。しかしながら、ウェットグリップ性能と雪上性能とは背反関係にあり、一方の性能を高めると他方の性能が低下する傾向にある。
特開2006−056919号公報 特開2007−197671号公報 特開2008−101158号公報
本発明は、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れたタイヤ用ゴム組成物、および該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、−50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる温度Txと、−10℃でのショア硬度HS−10℃とが、下記一般式(1)を満たし、−15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃が、下記一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物に関する。
一般式(1) −5.4<HS-10℃/Tx<−1.8
一般式(2) 1.80<tanδ-15℃+tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃<2.70
前記タイヤ用ゴム組成物は、スチレン含有量が5〜20質量%であり、ビニル結合量が10〜50モル%であるジエン系ゴム(A)を10質量%以上、スチレン含有量が20質量%を超え40質量%以下であるジエン系ゴム(B)を15質量%以上、およびポリブタジエンゴム(C)を15〜40質量%含むゴム成分を含有することが好ましい。
前記タイヤ用ゴム組成物は、−70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失tanδが最大となる温度Tyが−45〜−25℃であることが好ましい。
前記タイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対し、重量平均分子量が5000未満の可塑剤を5〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物であり、前記可塑剤のガラス転移温度Tzと、タイヤ用ゴム組成物の−70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失tanδが最大となる温度Tyとが、下記一般式(3)を満たすことが好ましい。
一般式(3) Ty−10<Tz<Ty+10
前記可塑剤が、シクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、ジシクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、およびC9留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
前記タイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積が50m2/g以上のシリカを5〜150質量部含有することが好ましい。
前記ジエン系ゴム(A)が、変性ジエン系ゴムであることが好ましい。
また、本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤに関する。
また、本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物により構成されたトレッドを備えたタイヤに関する。
前記トレッドを構成するゴム組成物の23℃でのショア硬度HS23℃が、62〜70であることが好ましい。
前記トレッドが溝を有し、前記溝の全体積の0.2〜3%が、幅0.3mm以上1.0mm未満の溝であることが好ましい。
−50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる温度Txと、−10℃でのショア硬度HS-10℃とが、所定の式を満たし、かつ、−15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃が、所定の式を満たす本発明のタイヤ用ゴム組成物によれば、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れたタイヤ用ゴム組成物、ならびに該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤを提供することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、−50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる温度Txと、−10℃でのショア硬度HS-10℃とが、下記一般式(1)を満たし、−15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃が、下記一般式(2)を満たすことを特徴とする。
一般式(1) −5.4<HS-10℃/Tx<−1.8
一般式(2) 1.80<tanδ-15℃+tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃<2.70
本明細書中のTxは、(株)上島製作所製のスペクトロメーターにより測定される−50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる時の温度を示す。また、本明細書中のHS-10℃は、JIS K6253に準拠し、デュロメータータイプAを用いて−10℃で測定したショア硬度を示す。
雪上性能は、タイヤのトレッドブロックによるひっかき効果およびトレッド表面での粘着摩擦力に因る。ひっかき効果に優れたゴム組成物とするためには、ゴム組成物の硬度が高いことが好ましいが、硬度を高くすると粘着摩擦が低下し、ウェットグリップ性能に劣る傾向がある。また、粘着摩擦を向上させるためには、低温における複素弾性率が低い、つまりTxが低いことが好ましいが、低温における複素弾性率を低くすると、硬度が低くなってしまう傾向がある。一般式(1)中のHS-10℃/Txは雪上性能の指標であり、一般式(1)を満たすゴム組成物は、ひっかき効果と粘着摩擦力とのバランスに優れ、雪上性能に優れる。
一般式(1)の値は、−5.4を超える値であり、−4.7以上が好ましく、−4.5以上がより好ましく、−4.2以上がさらに好ましく、−3.8以上がより好ましく、−3.5以上が好ましい。一般式(1)の値が−5.4以下の場合は、雪上性能に劣る傾向がある。また、一般式(1)の値は、−1.8未満であり、−2.1以下が好ましく、−2.2以下がより好ましく、−2.6以下がさらに好ましく、−3.0以下がさらに好ましい。一般式(1)の値が−1.8以上の場合は、ウェットグリップ性能に劣る傾向がある。
さらに、様々な路面でのウェットグリップ性能に優れるゴム組成物とするためには、複数の周波数での特性を考慮すべきであり、周波数−温度換算則を用いると一般式(2)を満たせば、様々な環境下でも安定してウェットグリップ性能を発揮し得るタイヤ用ゴム組成物とすることができる。
一般式(2)中の−15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃の合計は、ウェットグリップ特性の指標であり、一般式(2)を満たすゴム組成物は、様々な環境下でも安定してウェットグリップ性能を発揮することができる。
一般式(2)の値は、1.80を超える値であり、2.20以上が好ましく、2.30以上がより好ましい。一般式(2)の値が1.80以下の場合は、ウェットグリップ性能に劣る傾向がある。また、一般式(2)の値は、2.70未満である。一般式(2)の値は、ウェットグリップ性能の観点からは高いほど好ましいが、一般式(2)の値が2.70以上の場合は、前記一般式(1)を満たすことが困難となる傾向がある。
一般式(1)および一般式(2)を満たす本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れる。
さらに、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ドライ路面および雪上路面のグリップ性能の観点から、−70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失(tanδ)が最大となる時の温度Tyが−45〜−25℃であることが好ましい。Tyはグリップ性能の指標であり、Tyが前記範囲を満たすゴム組成物は、様々な路面でのグリップ性能に優れる。
本明細書中のTyは、(株)上島製作所製のスペクトロメーターにより測定される−70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失(tanδ)が最大となる時の温度を示す。
Tyは、−45℃以上が好ましく、−40℃以上がより好ましい。Tyが−45℃未満の場合は、ドライ路面でのグリップ性能に劣る傾向がある。また、Tyは、−25℃以下が好ましく、−30℃以下がより好ましい。Tyが−25℃を超える場合は、温度依存性が高くなり環境温度−15℃以下の雪上路面においてグリップ性能が損なわれる恐れがある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、一般式(1)および一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物とするために、特定のゴム成分およびシリカを含有するタイヤ用ゴム組成物とすることが好ましい。
本発明のゴム組成物に配合するゴム成分としては、ジエン系ゴムなどのタイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、前記一般式(1)および一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物を得やすく、さらに、耐摩耗性、ゴム強度や低燃費性などのタイヤ用ゴム組成物に求められる性能が十分に得られるという理由から、スチレン含有量が5〜20質量%であり、ビニル結合量が10〜50モル%であるジエン系ゴム(A)、スチレン含有量が20質量%を超え40質量%以下であるジエン系ゴム(B)、およびポリブタジエンゴム(C)を含むゴム成分が好ましい。
前記ジエン系ゴム(A)のスチレン含有量は、10質量%以上が好ましい。ジエン系ゴム(A)のスチレン含有量が5質量%未満の場合は、一般式(2)を満たすゴム組成物を得ることが困難となる傾向、ウェットグリップ性能に劣る傾向がある。また、ジエン系ゴム(A)のスチレン含有量は、15質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましい。ジエン系ゴム(A)のスチレン含有量が20質量%を超える場合は、ガラス転移温度が上がりすぎて低温における複素弾性率が高くなる傾向があるため、一般式(1)を満たすゴム組成物を得ることが困難となる傾向がある。
ジエン系ゴム(A)のビニル結合量は、15モル%以上が好ましく、35モル%以上がより好ましい。ジエン系ゴム(A)のビニル結合量が10モル%未満の場合は、シリカとの反応性が乏しく、ゴム強度や耐摩耗性の低下を引き起こす恐れがある。また、ジエン系ゴム(A)のビニル結合量は、45モル%以下が好ましい。ジエン系ゴム(A)のビニル結合量が50モル%を超える場合は、ガラス転移温度が上がりすぎて温度依存性が高くなり、一般式(1)および一般式(2)を満たすゴム組成物を得ることが困難となる傾向がある。
ジエン系ゴム(A)としては、SBR、SIBRなどが挙げられ、SBRが好ましい。SBRとしては、例えば、乳化重合により得られる乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合により得られる溶液重合SBR(S−SBR)、およびこれらのSBRを変性した変性SBR(変性E−SBR、変性S−SBR)などの各種SBRを用いることができる。
また、ジエン系ゴム(A)は、ウェットグリップ性能および低燃費性の観点から、変性ジエン系ゴムが好ましい。なかでも、特開2010−111754号公報や特開2010−77413号公報などに記載されているような、ジエン系ゴムの少なくとも一端が変性されてなる末端変性ジエン系ゴムとすることで、シリカの分散性が著しく改善され、結果、前記一般式(1)を満たすゴム組成物をより得やすくなり、雪上路面でのグリップ性能、低燃費性および耐摩耗性を向上させることができる。
前記末端変性ジエン系ゴムとしては特に、下記化学式(1)で表される化合物により変性された末端変性ジエン系ゴムが好ましい。
Figure 2017171707
前記化学式(1)で表される化合物において、R1、R2およびR3は、同一もしくは異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)またはこれらの誘導体を表す。
前記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基などが挙げられる。
前記アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基などの炭素数1〜8のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4)などが挙げられる。なお、アルコキシ基には、シクロアルコキシ基(シクロヘキシルオキシ基などの炭素数5〜8のシクロアルコキシ基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ベンジルオキシ基などの炭素数6〜8のアリールオキシ基など)も含まれる。
前記シリルオキシ基としては、例えば、炭素数1〜20の脂肪族基、芳香族基が置換したシリルオキシ基(トリメチルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、トリイソプロピルシリルオキシ基、ジエチルイソプロピルシリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基、t−ブチルジフェニルシリルオキシ基、トリベンジルシリルオキシ基、トリフェニルシリルオキシ基、トリ−p−キシリルシリルオキシ基など)などが挙げられる。
前記アセタール基としては、例えば、−C(RR’)−OR”、−O−C(RR’)−OR”で表される基を挙げることができる。前者としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、イソプロポキシメチル基、t−ブトキシメチル基、ネオペンチルオキシメチル基などが挙げられ、後者としては、メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、プロポキシメトキシ基、i−プロポキシメトキシ基、n−ブトキシメトキシ基、t−ブトキシメトキシ基、n−ペンチルオキシメトキシ基、n−ヘキシルオキシメトキシ基、シクロペンチルオキシメトキシ基、シクロヘキシルオキシメトキシ基などが挙げられる。
1、R2およびR3は、低燃費性およびゴム強度の観点から、アルコキシ基が好ましく、エトキシ基がより好ましい。
前記化学式(1)で表される化合物において、R4およびR5は、同一もしくは異なって、水素原子またはアルキル基を表す。
4およびR5のアルキル基としては、例えば、前記アルキル基と同様の基を挙げることができる。
4およびR5は、低燃費性およびゴム強度の観点から、アルキル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜2のアルキル基がさらに好ましく、エチル基が最も好ましい。
前記化学式(1)で表される化合物において、nは整数を表す。nはゴム組成物の低発熱性およびウェットグリップ性能が好適に両立できるという点から、1〜5の整数が好ましく、2〜4の整数がより好ましく、3がさらに好ましい。nが0の場合はケイ素原子と窒素原子との結合が困難であり、また、nが6以上の場合は変性剤としての効果が薄れる傾向がある。
変性剤によるジエン系ゴムの変性方法としては、特公平6−53768号公報、特公平6−57767号公報等に記載されている方法等、従来公知の手法を用いることができる。例えば、ジエン系ゴムと変性剤とを接触させればよく、調製した重合体溶液中に変性剤を添加して反応させる方法等が挙げられる。
ジエン系ゴム(A)を含有する場合のゴム成分100質量%中の含有量は、ジエン系ゴム(A)をゴム成分中に分散させ本発明の効果を十分に発揮させることができるという理由から、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。また、ジエン系ゴム(A)の含有量は、グリップ性能の観点から、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
前記ジエン系ゴム(B)のスチレン含有量は、25質量%以上が好ましく、30質量%以上が好ましい。ジエン系ゴム(B)のスチレン含有量が20質量%以下の場合は、一般式(2)を満たすゴム組成物を得ることが困難となる傾向、ウェットグリップ性能に劣る傾向がある。また、ジエン系ゴム(B)のスチレン含有量は、35質量%以下が好ましい。ジエン系ゴム(B)のスチレン含有量が40質量%を超える場合は、ガラス転移温度が上がりすぎて低温における複素弾性率が高くなる傾向があるため、一般式(1)満たすゴム組成物を得ることが困難となる傾向がある。
前記ジエン系ゴム(B)のビニル結合量は、シリカとの反応性、ゴム強度および耐摩耗性の観点から、10モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましい。また、ジエン系ゴム(B)のビニル結合量は、一般式(1)および(2)を満たすゴム組成物を得やすいという理由から、65モル%以下が好ましく、60モル%以下がより好ましく、50モル%以下がさらに好ましく、35モル%以下が最も好ましい。
ジエン系ゴム(B)としては、SBR、SIBRなどが挙げられ、SBRが好ましい。SBRとしては、前記SBRと同様のSBRが挙げられる。
また、ジエン系ゴム(B)としては、低燃費性の観点からは、溶液重合ジエン系ゴムが好ましく、雪上路面でのグリップ性能およびドライ路面でのグリップ性能の両立の観点からは、乳化重合ジエン系ゴムが好ましい。
また、ジエン系ゴム(B)としては、ウェットグリップ性能と加工性との両立の観点から、未変性ジエン系ゴムが好ましい。
なかでも、ジエン系ゴム(B)としては、低燃費性の観点からは、スチレン含有量が20質量%を超え40質量%以下であり、ビニル結合量が20〜65モル%であるジエン系ゴム(B1)が好ましく、ウェットグリップ性能の観点からは、スチレン含有量が20質量%を超え40質量%以下である乳化重合ジエン系ゴム(B2)が好ましい。
ジエン系ゴム(B)を含有する場合のゴム成分100質量%中の含有量は、ジエン系ゴム(B)をゴム成分中に分散させ本発明の効果を十分に発揮させることができるという理由から、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましい。また、ジエン系ゴム(B)の含有量は、ジエン系ゴム(A)およびポリブタジエンゴム(C)との相溶性の観点から、75質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましい。
前記ポリブタジエンゴム(C)は、特に限定されず、例えば、シス含有量が95%以上のBR(ハイシスBR)、希土類元素系触媒を用いて合成された希土類系ブタジエンゴム(希土類系BR)、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR(SPB含有BR)、変性BRなどタイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、耐摩耗性および加工性の観点から、ハイシスBRを用いることが好ましい。
ポリブタジエンゴム(C)を含有する場合のゴム成分100質量%中の含有量は、一般式(1)を満たし雪上性能を確保するという理由から、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましい。また、ポリブタジエンゴム(C)の含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、前記ジエン系ゴム(A)、ジエン系ゴム(B)、およびポリブタジエンゴム(C)以外のゴム成分(その他のゴム成分)を含有してもよい。その他のゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などのジエン系ゴムや、前記ジエン系ゴム(A)およびジエン系ゴム(B)以外のスチレンブタジエンゴム(SBR)およびスチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)などのジエン系ゴムなどが挙げられる。これらのゴム成分は単独で用いることも2種以上を併用することもできる。ただし、前記一般式(1)および一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物を得やすく、さらに、耐摩耗性、ゴム強度や低燃費性などのタイヤ用ゴム組成物に求められる性能が十分に得られるという理由からは、その他のゴム成分を含有せず、前記ジエン系ゴム(A)、ジエン系ゴム(B)、およびポリブタジエンゴム(C)のみからなるゴム成分とすることが好ましい。
前記シリカとしては、特に限定されず、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(無水ケイ酸)などタイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、50m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。シリカのN2SAが50m2/g未満の場合は、補強性が十分でなく、ゴム強度が十分に得られない傾向がある。また、シリカのN2SAは、250m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。シリカのN2SAが250m2/gを超える場合は、混練物中にシリカを十分に分散させることが困難となり、低燃費性や耐摩耗性が低下する傾向がある。なお、本発明におけるシリカのN2SAはJIS K 6217のA法に準じて測定される値である。
シリカを含有する場合のゴム成分100質量部に対するシリカの含有量は、5質量部以上が好ましく、60質量部以上がより好ましく、80質量部以上がさらに好ましい。シリカの含有量が5質量部未満の場合は、十分なシリカの補強効果が得られ難く、耐久性が低下する傾向がある。また、シリカの含有量は、150質量部以下が好ましく、130質量部以下がより好ましく、110質量部以下がさらに好ましい。シリカの含有量が150質量部を超える場合は、ゴムが硬化しすぎて一般式(1)を満たすことが困難となる傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物にシリカを含有する場合は、シリカとともにシランカップリング剤を使用することが好ましい。シランカップリング剤は単独で使用することも、数種類を併用することもできる。シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィドなどが挙げられる。特に、比較的安価で加工しやすいという理由から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドを使用することが好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のシリカ100質量部に対するシランカップリング剤の含有量は、3質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が3質量部未満の場合は、カップリング効果が不十分であり高いシリカ分散性も得られないため、低燃費性能や破壊強度が低下する傾向ある。また、シランカップリング剤の含有量は、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が15質量部を超える場合は、余分なシランカップリング剤が残存し、得られるゴム組成物の加工性および破壊特性が低下する恐れがある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、前記の成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、シリカ以外の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、アロマオイル等のオイル、可塑剤、ワックス、硫黄等の加硫剤、各種加硫促進剤等を適宜含有することができる。
前記可塑剤としては、タイヤ工業で一般的なものを用いることができ、例えば、石油系樹脂などの樹脂、低温可塑剤などが挙げられる。石油系樹脂としては、ジシクロペンタジエン系樹脂、C5留分系樹脂、C9留分系樹脂などが挙げられる。低温可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート(TOP)、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート(DOS)などが挙げられる。これらの可塑剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、本明細書における可塑剤には、アロマオイル等のオイルや油展ゴムに含有されるオイルは含まない。
前記可塑剤としては、ガラス転移温度Tzが下記一般式(3)を満たし、重量平均分子量が5000未満の可塑剤を用いることが好ましい。
一般式(3) Ty−10<Tz<Ty+10
一般式(3)を満たす可塑剤を用いることにより、効率的に低温領域の損失正接(tanδ)を上昇させることが可能となり雪上路面のグリップ性能が改善される、また、可塑剤のブリードを抑制し外観性を向上することができる。
Tzは、Ty−10℃を超えることが好ましく、Ty−5℃以上がより好ましい。TzがTy−10℃以下の場合は、雪上路面でのグリップ性能改善効果に劣る傾向がある。また、Tzは、Ty+10℃未満が好ましく、Ty+5℃以下がより好ましい。TzがTy+10℃以上の場合は、一般式(1)を満たすゴム組成物を得ることが困難となる恐れがある。
可塑剤の重量平均分子量(Mw)は、5000未満が好ましく、3000以下がより好ましい。Mwが5000以上の場合は、可塑剤がブリードしやすく、隣接部材との接着性が低下するほか、外観を損なう恐れがある。また、可塑剤のMwの下限は特に限定されないが、可塑剤が隣接部材へ移行することを抑制するという理由から、400以上が好ましい。
前記可塑剤としては、ジエン系ゴムへの溶解性および材料コストの観点から、炭化水素由来の可塑剤が好ましく、シクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、ジシクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、およびC9留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む可塑剤がより好ましい。
シクロペンタジエン(CPD)のホモポリマーまたはコポリマー樹脂としては、CPDホモポリマー樹脂、CPD/C5留分コポリマー樹脂、CPD/スチレンコポリマー樹脂などが挙げられる。ジシクロペンタジエン(DCPD)のホモポリマーまたはコポリマー樹脂としては、DCPDホモポリマー樹脂、DCPD/テルペンコポリマー樹脂、DCPD/CPDコポリマー樹脂などが挙げられる。テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂としては、テルペンホモポリマー樹脂、テルペン/フェノールコポリマー樹脂、テルペン/スチレンコポリマー樹脂などが挙げられる。C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂としては、C5留分ホモポリマー樹脂、C5留分/DCPDコポリマー樹脂、C5留分/スチレンコポリマー樹脂などが挙げられる。C9留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂としては、C9留分のホモポリマー樹脂、α−メチルスチレンホモポリマー樹脂、インデンホモポリマー樹脂、C9留分/C5留分コポリマー樹脂、α−メチルスチレン/スチレンコポリマー樹脂、インデン/クマロンコポリマー樹脂(クマロンインデン樹脂)などが挙げられる。なかでも、ジエン系ゴムへの溶解度が高く、高いウェットグリップ性能が得られるという理由から、C5留分ホモポリマー樹脂、クマロンインデン樹脂、C9留分/C5留分コポリマー樹脂、DCPDホモポリマー樹脂、α−メチルスチレンホモポリマー樹脂などが好ましい。
本発明のゴム組成物は、前記一般式(3)を満たし、重量平均分子量が5000未満であり、前記のような炭化水素由来の可塑剤を含有することで、より、雪上性能およびウェットグリップ性能に優れ、さらに外観性にも優れる。
可塑剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する可塑剤の含有量は、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましい。可塑剤の含有量が5質量部未満の場合は、雪上路面でのグリップ性能に劣る傾向がある。また、可塑剤の含有量は、50質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましい。可塑剤の含有量が50質量部を超える場合は、未加硫ゴムの粘度が高くなりすぎてしまい加工工程で過粘着による工程不良を引き起こす恐れがある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法としては特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、前記の各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機などのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れるという理由から、タイヤのトレッド、特にタイヤのキャップトレッドに好適に使用できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたトレッドを構成するゴム組成物の23℃でのショア硬度HS23℃は、乾いたアスファルト路面での操縦安定性の観点から、62以上が好ましく、64以上がより好ましい。また、該ゴム組成物のショア硬度HS23℃は、雪上性能の観点から、70以下が好ましく、68以下がより好ましい。
本発明のタイヤは、本発明に係るゴム成分を前記の方法に従って、すなわち、ゴム成分に対して前記の配合剤を必要に応じて配合した本発明のゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドの形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成形することにより、未加硫タイヤが得られ、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、本発明のタイヤを製造することができる。
本発明のタイヤのトレッドは、溝を有することが好ましく、特に、ひっかき効果によって雪上性能により優れるという理由から、幅0.3mm以上1.0mm未満の細溝を含む溝を有することが好ましい。なお、前記細溝はいわゆる氷雪路面走行用タイヤが有するサイプを示す。
前記細溝の幅は、0.5mm以上が好ましい。細溝の幅が0.3mm未満の場合は、トレッドブロック同士が接触しやすく、ひっかき効果を発揮することが困難となる傾向がある。また、細溝の幅は、0.8mm以下が好ましく、0.6mm以下がより好ましい。細溝の幅が1.0mm以上の場合は、細溝に雪が詰まってしまい、ひっかき効果を損なう恐れがある。
前記細溝の角度は、特に限定されないが、全て同一とするのではなく、タイヤ周方向に対して複数の角度とすることが好ましい。複数の角度を有する細溝とすることで、振動周期が異なり、パターンノイズが抑制されるほか、様々な車両舵角でひっかき効果を得ることができる。
トレッドが前記細溝を有する場合の細溝の体積は、ひっかき効果の観点から、トレッドが有する溝の全体積100%中、0.2%以上が好ましく、0.4%以上がより好ましい。また、前記細溝の体積は、3%以下が好ましく、2%以下がより好ましい。細溝の体積が3%を超える場合は、パターンノイズが発生しやすい、トレッド部が変形しやすく耐摩耗性や操縦安定性が悪化するといった問題が発生する傾向がある。
本発明のタイヤは、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れる本発明のタイヤ用ゴム組成物を用い、所定の細溝を含む溝を有するトレッドを備えたタイヤとすることで、ウェットグリップ性能および雪上性能の両性能をより向上することができ、様々な路面変化に対して性能変化の少ないタイヤを得ることができる。しかし、トレッドがたとえ所定の細溝を有する溝を有するトレッドであっても、該トレッドを構成するタイヤ用ゴム組成物が前記一般式(1)の値が−5.4以下のゴム組成物である場合は、ゴム組成物の弾性率が十分でなく細溝のエッジが変形してしまうため十分なひっかき効果を得ることが困難である。また、トレッドを構成するタイヤ用ゴム組成物が前記一般式(1)の値が−1.8以上のゴム組成物である場合は、ドライ路面の走行中に細溝部の振動が大きくなり過ぎてパターンノイズが激しく発生してしまう。
本発明のタイヤは、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、競技用タイヤ等として好適に用いられ、特に乗用車用タイヤとしてより好適に用いられる。また、本発明のタイヤは、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れることから、氷雪路面走行用タイヤなどの冬用タイヤに適用することが好ましい。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例および比較例で使用した各種薬品をまとめて示す。
SBR1:後述のSBR1の製造方法により得られたSBR(未変性S−SBR、スチレン含有量:10質量%、ビニル結合量:40モル%)
SBR2:後述のSBR2の製造方法により得られたSBR(末端変性S−SBR、スチレン含有量:10質量%、ビニル結合量:40モル%)
SBR3:旭化成(株)製のタフデン3830(未変性S−SBR、スチレン含有量:32質量%、ビニル結合量:34モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5質量部を含む油展品)
SBR4:旭化成(株)製のタフデンE580(変性S−SBR、スチレン含有量:36質量%、ビニル結合量:42モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5質量部を含む油展品)
SBR5:旭化成(株)製のタフデン4850(未変性S−SBR、スチレン含有量:40質量%、ビニル結合量:46モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分50重量部を含む油展品)
SBR6:日本ゼオン(株)製のNipol1723(未変性E−SBR、スチレン含有量:23.5質量%、ビニル結合量:18モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
SBR7:日本ゼオン(株)製のNipol9548(未変性E−SBR、スチレン含有量:35質量%、ビニル結合量:18モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
SBR8:後述のSBR8の製造方法により得られたSBR(未変性S−SBR、スチレン含有量:24質量%、ビニル結合量:42モル%)
BR1:宇部興産(株)製のBR150B(シス含有量97%のハイシスBR)
BR2:旭化成(株)製のN103(リチウム開始剤を用いて重合し、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンと、そのオリゴマー成分との混合物によりBRの重合末端が変性された末端変性BR)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシースト9H(N2SA:110m2/g)
シリカ1:ローディア社製のZEOSIL 1165MP(N2SA:160m2/g)
シリカ2:ローディア社製のZEOSIL 1115MP(N2SA:110m2/g)
シリカ3:エボニック社製のUltrasil 360(N2SA:50m2/g)
シランカップリング剤:デグサ社製のシランカップリング剤Si75(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
オイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140(ガラス転移温度:−50℃)
可塑剤1:CrayValley社製のRicon340(C9留分/C5留分コポリマー樹脂、ガラス転移温度:−35℃、Mw:1200)
可塑剤2:CrayValley社製のRicon130(液状ブタジエン樹脂、ガラス転移温度:−80℃、Mw:1800)
可塑剤3:Rutgers社製のC10(クマロンインデン樹脂、ガラス転移温度:−35℃、Mw:1000)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
老化防止剤:フレキシス社製のサントフレックス13
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
以下、SBR1、2および8の製造方法において用いた各種薬品をまとめて示す。なお、薬品は必要に応じて定法に従い精製を行った。
n−ヘキサン:関東化学(株)製のシクロヘキサン
スチレン:関東化学(株)製のスチレン
ブタジエン:高千穂化学工業(株)製の1,3−ブタジエン
TMEDA:関東化学(株)製のN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン
末端変性剤:後述の末端変性剤の製造方法により得られた末端変性剤(前記化学式(1)中、R1、R2およびR3:エトキシ基、R4およびR5:エチル基、n:3である化合物)
開始剤:関東化学(株)製の1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
メタノール:関東化学(株)製のメタノール
2,6−tert−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製のノクラック200
3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン:アヅマックス(株)製の3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン
無水ヘキサン:関東化学(株)製の無水ヘキサン
末端変性剤の製造方法
窒素雰囲気下、100mlメスフラスコに3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシランを27.7g入れ、さらに無水ヘキサンを加え全量を100mlにして作製した。
SBR1の製造方法
十分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、スチレンを300g、ブタジエンを1700g、TMEDAを8mmol加え、40℃に昇温した。次に、開始剤を34mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。反応溶液にメタノール15mLおよび2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、スチームストリッピング処理によって重合体溶液から凝集体を回収し、得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、SBR1を得た。
SBR2の製造方法
十分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、スチレンを300g、ブタジエンを1700g、末端変性剤を40mL、TMEDAを8mmol加え、40℃に昇温した。次に、開始剤を34mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。得られた重合体溶液を130rpmの攪拌速度で撹拌し、末端変性剤25mlを加えてさらに5分間攪拌した。反応溶液にメタノール15mLおよび2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、スチームストリッピング処理によって重合体溶液から凝集体を回収し、得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、SBR2を得た。
SBR8の製造方法
十分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、スチレンを500g、ブタジエンを1500g、末端変性剤を40mL、TMEDAを8mmol加え、70℃に昇温した。次に、開始剤を34mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。反応溶液にメタノール15mLおよび2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、スチームストリッピング処理によって重合体溶液から凝集体を回収し、得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、SBR8を得た。
重量平均分子量Mwの測定
共重合体の重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めた。
共重合体の構造同定
共重合体の構造同定(スチレン含有量、ビニル結合量)は、日本電子(株)製JNM−ECAシリーズの装置を用いて行った。測定は、重合体0.1gを15mlのトルエンに溶解させ、30mlのメタノール中にゆっくり注ぎ込んで再沈殿させたものを、減圧乾燥後に測定した。
実施例および比較例
表1〜5に示す配合処方に従い、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を排出温度160℃で4分間混練りし、混練り物を得た。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、4分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で12分間プレス加硫し、加硫ゴムシートを得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成形機上でこれを他の部材とともに貼り合わせ生タイヤを作製した。次に加硫工程において170℃で20分間プレス成形し、195/65R15サイズの試験用タイヤを作製した。各試験用タイヤのトレッドは、表1〜5に示す体積率および幅の細溝を有する。
得られた加硫ゴムシートおよび試験用タイヤを用いて以下に示す方法により評価を行った。評価結果を表1〜5に示す。
<ショア硬度HS測定>
各試験用タイヤより、厚み2mm、長さ20mm、幅20mmのシート状サンプルを2枚ずつ切り取り、一方は−10℃の低室温に、他方は23℃の室温に2時間放置した。その後、JIS K6253に準拠し、デュロメータータイプAを用いて、各サンプルのショア硬度(HS-10℃、HS23℃)を測定した。
<複素弾性率E*および正接損失tanδ測定>
各試験用タイヤより、厚み2mm、長さ40mm、幅2mmの短冊状サンプルを作製した。(株)上島製作所製のスペクトロメーターを用いて、動的歪振幅0.25%、周波数10Hz、温度−70〜70℃の温度域でのE*およびtanδを測定し、−50〜0℃においてE*が50MPaとなった時の温度をTx、−70〜70℃においてtanδが最大となる時の温度をTyとした。また、−15〜15℃の間で5分刻みにtanδを測定した。
<ドライ操縦安定性試験>
各試験用タイヤを国産FF2000ccの全輪に装着し、住友ゴム工業株式会社の岡山テストコースにて、ドライアスファルト路面を走行し、ドライバーの官能評価により、操縦安定性を評価した。評価は10点満点とし、安全かつ快適に走行できる評点を6点として相対評価した。評点が高い程、ドライ操縦安定性およびドライグリップ性能に優れることを示す。なお、6点以上を性能目標値とする。
<雪上操縦安定性試験>
各試験用タイヤを国産FF2000ccの全輪に装着し、住友ゴム工業株式会社の北海道旭川テストコースにて、雪上路面を走行し、ドライバーの官能評価により、操縦安定性を評価した。評価は10点満点とし、安全かつ快適に走行できる評点を6点として相対評価した。なお、雪上気温は−10〜−2℃であった。評点が大きいほど雪上操縦安定性(雪上性能)に優れることを示す。なお、6点以上を性能目標値とする。
<ウェットグリップ性能試験>
各試験用タイヤを国産FF2000ccの全輪に装着し、湿潤アスファルト路面および湿潤コンクリート路面にて、初速度100km/hで走行中にブレーキを踏み、制動距離を測定した。そして、以下に示す計算式により指数表示した。なお、指数が大きいほどウェットグリップ性能が良好であることを示す。
(湿潤アスファルト路面のウェットグリップ指数)=
(比較例1の湿潤アスファルト路面の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
(湿潤コンクリート路面のウェットグリップ指数)=
(比較例1の湿潤コンクリート路面の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
<低燃費性能試験>
(株)上島製作所製のスペクトロメーターを用いて、各加硫ゴムシートの動的歪振幅1%、周波数10Hz、温度50℃のtanδを測定した。そして、以下に示す計算式により指数表示した。なお、指数が大きいほど低燃費性能が良好であることを示す。
(低燃費指数)=(比較例1のtanδ50℃)/(各配合のtanδ50℃)×100
Figure 2017171707
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Figure 2017171707
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表1〜5の結果より、本願発明のタイヤ用ゴム組成物および該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤは、ウェットグリップ性能および雪上性能に優れることがわかる。

Claims (11)

  1. −50℃から0℃において動的歪振幅0.25%における複素弾性率E*が50MPaとなる温度Txと、−10℃でのショア硬度HS-10℃とが、下記一般式(1)を満たし、
    −15℃から15℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-15℃、tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃およびtanδ15℃が、下記一般式(2)を満たすタイヤ用ゴム組成物。
    一般式(1) −5.4<HS-10℃/Tx<−1.8
    一般式(2) 1.80<tanδ-15℃+tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃<2.70
  2. スチレン含有量が5〜20質量%であり、ビニル結合量が10〜50モル%であるジエン系ゴム(A)を10質量%以上、
    スチレン含有量が20質量%を超え40質量%以下であるジエン系ゴム(B)を15質量%以上、および
    ポリブタジエンゴム(C)を15〜40質量%含むゴム成分を含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. −70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失tanδが最大となる温度Tyが−45〜−25℃である請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. ゴム成分100質量部に対し、重量平均分子量が5000未満の可塑剤を5〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物であり、
    前記可塑剤のガラス転移温度Tzと、タイヤ用ゴム組成物の−70℃から70℃において動的歪振幅0.25%における正接損失tanδが最大となる温度Tyとが、下記一般式(3)を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
    一般式(3) Ty−10<Tz<Ty+10
  5. 前記可塑剤が、シクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、ジシクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、およびC9留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む可塑剤である請求項4記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積が50m2/g以上のシリカを5〜150質量部含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. 前記ジエン系ゴム(A)が、変性ジエン系ゴムである請求項2〜6のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤ。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物により構成されたトレッドを備えたタイヤ。
  10. 前記トレッドを構成するゴム組成物の23℃でのショア硬度HS23℃が、62〜70である請求項9記載のタイヤ。
  11. 前記トレッドが溝を有し、
    前記溝の全体積の0.2〜3%が、幅0.3mm以上1.0mm未満の溝である請求項9または10記載のタイヤ。
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