JP6551497B2 - タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

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Description

本発明はタイヤ用ゴム組成物および該ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤに関する。
近年、自動車共通の課題として、安全性に対する意識がますます高まっており、ウェットグリップ性能や操縦安定性の更なる改善が要求されている。これまで、ウェットグリップ性能改善のために様々な研究がなされており、シリカを配合したゴム組成物の発明が多々報告されている。タイヤ性能は、タイヤの構造や使用材料など種々の要素に左右され、特に路面に接するトレッド部分のゴム組成物の性能に大きく左右されるため、トレッドなどのタイヤ用ゴム組成物の技術的改良が広く検討され、実用化されている。
シリカを用いたトレッド用ゴム組成物の技術的改良により、タイヤのウェットグリップ性能は大幅な進歩を遂げた。一方で、操縦安定性は十分に改良されておらず改善の余地がある。特に、高温域での走行による温度変化に伴う性能変化や、ウェット路面からドライ路面への路面変化などが起こった場合の性能変化は、重要な技術課題として残っており、改善の余地がある。また、これまではスタッドレスタイヤの使用環境である極低温域におけるゴム組成物の温度依存性や路面依存性に関する研究が多くなされてきたが、ドライ路面のような高温域での検討はあまりなされていない。
特許文献1〜3には所定のジエン系ゴムおよびシリカを所定量含有するタイヤ用ゴム組成物が記載されているが、ドライ路面のような高温域での性能変化(温度依存性および路面依存性)を制御することについては考慮されていない。また、特許文献4には、硬度の温度依存性を小さくすることのできるゴム組成物が記載されているが、ウェット路面からドライ路面への路面変化に対する性能変化については考慮されていない。
特開2006−056919号公報 特開2007−197671号公報 特開2008−101158号公報 特開2011−089081号公報
本発明は、高温域での温度変化に伴う性能変化が少なく、ウェット路面からドライ路面への路面変化に対しても性能変化が少ないタイヤ用ゴム組成物、および該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、50℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*50℃と、100℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*100℃とが、下記式(1)を満たし、23℃での引張試験による破断伸びEB23℃が350%以上であり、50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃が0.12以上であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
式(1) G*100℃/G*50℃>0.85
さらに、100℃での引張試験による破断伸びEB100℃と、100℃100%延伸時のモジュラスM100℃とが、下記式(2)を満たすことが好ましい。
式(2) 2500<EB100℃×M100℃<4500
さらに、50℃でのショア硬度HS50℃と、50℃動的歪振幅1%における複素弾性率E*と、50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃とが、下記式(3)を満たすことが好ましい。
式(3) 0.05<(tanδ50℃2/(E*×HS50℃)×1000
さらに、−10℃から20℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃、tanδ15℃およびtanδ20℃が、下記式(4)を満たすことが好ましい。
式(4) 2.5<tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃+tanδ20℃<4.5
スチレン含有量が25〜50質量%でありビニル結合量が10〜35モル%であるジエン系ゴムを50質量%以上含むゴム成分を含有することが好ましい。
前記スチレン含有量が前記ビニル結合量の2倍以上であることが好ましい。
ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積が50m2/g以上のシリカを5〜150質量部含有することが好ましい。
また本発明は、前記のゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤに関する。
本発明によれば、50℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*50℃と、100℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*100℃とが、所定の式を満たし、23℃での引張試験による破断伸びEB23℃および50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃が所定の範囲であるタイヤ用ゴム組成物とすることにより、高温域での走行による温度変化に伴う性能変化が少なく、ウェット路面からドライ路面への路面変化に対しても性能変化が少ないタイヤ用ゴム組成物、ならびに該タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤを提供することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、50℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*50℃と、100℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*100℃とが、下記式(1)を満たし、23℃での引張試験による破断伸びEB23℃、および50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃を所定の範囲とすることを特徴とする。
式(1) G*100℃/G*50℃>0.85
本明細書中の複素弾性率G*は、TA Instruments社製のレオメーターARESにより測定される捩りせん断時の複素弾性率を示す。複素弾性率の値をレオメーターで測定することにより、タイヤを装着した実車によるドライ路面での旋回時の高い歪みを受けた状況に近いゴム特性を調査することができる。また、温度設定をすることでタイヤ表面温度が該設定温度の場合の調査をすることができる。つまり、式(1)中のG*50℃はタイヤ表面温度が50℃のタイヤでドライ路面を旋回した際のタイヤ特性の指標であり、G*100℃はタイヤ表面温度が100℃のタイヤでドライ路面を旋回した際のタイヤ特性の指標である。
また、夏季に一般的な車両で走行した場合、タイヤ表面温度は使用直後で約50℃付近であり、走行中には70℃から80℃領域に達する。さらに、欧州のアウトバーン等を高速走行する場合などは100℃領域に達する。つまり、式(1)中のG*50℃は使用直後のタイヤのドライ路面におけるタイヤ特性の指標であり、G*100℃はドライ路面を高速走行した際などの高温域でのタイヤ特性の指標である。
すなわち、式(1)の値が1に近いほど、ドライ路面における使用直後の性能(G*50℃)と高温域での性能(G*100℃)との間に変化が小さく、高温域での性能変化が少ないことを示す。
式(1)の値が0.85を超えることが性能変化の少ないゴム組成物とする上で極めて重要であり、0.88を超えることが好ましく、0.92を超えることがより好ましい。式(1)の値が0.85以下の場合は、高温域での性能変化が大きく、ドライバーが感じられるほど性能変化する傾向がある。なお、前記のように式(1)の値の上限は1以下が好ましい。
前記23℃での引張試験による破断伸びEB23℃および50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃は、タイヤ用ゴム組成物として不可欠である強度、耐久性およびグリップ特性の指標である。
23℃での引張試験による破断伸びEB23℃は、350%以上であり、450%以上が好ましく、550%以上がより好ましい。EB23℃が350%未満の場合は、タイヤ用ゴム組成物としての強度が十分でなく、耐久性が不十分となる傾向がある。また、EB23℃の上限は特に限定されないが、破断したゴムが、ゴム表面から適切に切り取られ、良好な摩耗外観が得られるという理由から、700%以下が好ましく、650%以下がより好ましい。
50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃は、0.12以上であり、0.17以上が好ましい。tanδ50℃が0.12未満の場合は、エネルギーロスが低すぎるために、タイヤに必要なグリップ特性が得られず、十分な安全性を確保できない傾向がある。また、tanδ50℃の上限は特に限定されないが、ゴムの発熱を抑制できる、耐久性が向上するという理由から、0.45以下が好ましく、0.40以下がより好ましい。
ドライ路面における使用直後のタイヤと、ドライ路面を高速走行した際などの高温域でのタイヤとの性能変化を及ぼす要因として、路面と接するキャップトレッドゴムの摩耗形態による影響が挙げられる。キャップトレッドなどに一定の外力や変形量を加えると、ゴムは破断し、ゴム表面から切り取られ、良好な摩耗外観を示す。一方で、外力に対しゴムの強度が高すぎる場合は、ゴムは切り取られることなく、表面に延ばされた状態で残存し、特異的な突起を有する摩耗痕が発生してしまう。この摩耗痕が存在することで、路面との接触面積が低下し、グリップ力の低下を引き起こす。また、特異的な突起が破断し、破断痕が発生してしまう。
前記の摩耗痕および破断痕の発生は、特定のゴム強度を有するゴム組成物を用いることにより抑制することができる。本発明では100℃での引張試験による破断伸びEB100℃と、100℃100%延伸時のモジュラスM100℃との積を該ゴム強度の指標とし、下記式(2)を満たすことが好ましい。
式(2) 2500<EB100℃×M100℃<4500
式(2)の値は、2500を超えることが好ましく、3200を超えることがより好ましく、3800を超えることがさらに好ましい。式(2)の値が2500以下の場合は、ゴム強度が低く、亀裂のような摩耗痕が発生する傾向があり、該亀裂が成長してトレッドゴムのブロックが欠けるなどの損傷を引き起こす恐れがある。また、式(2)の値は、4500未満が好ましく、4200未満がより好ましく、4000未満がさらに好ましい。式(2)の値が4500以上の場合は、前記突起を有する摩耗痕の抑制効果が十分に発揮できない傾向がある。
本発明のゴム組成物は、前記のように、式(1)を満たすことにより、高温域での温度変化による複素弾性率の低下を抑制し、性能変化の少ないタイヤ用ゴム組成物である。一方で、温度上昇により複素弾性率が低下しないため、タイヤのロードノイズが悪化してしまう恐れがある。ロードノイズは、欧州では規制が始まっているほか、騒音問題にも関係する重要なタイヤ特性である。
ロードノイズの発生は、路面を滑る時に発生するゴムの振動に寄与すると考えられ、振動の伝搬と減衰力で説明できる。本発明では、振動の伝搬はゴムの剛性に寄与するとし、ゴムと路面の接触面の変形による振動の伝搬は50℃動的歪振幅1%における複素弾性率E*を指標とし、タイヤブロックによる振動の伝搬は50℃でのショア硬度HS50℃を指標とし、減衰力は50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃を指標とし、下記式(3)を満たすことが好ましい。
式(3) 0.05<(tanδ50℃2/(E*×HS50℃)×1000
式(3)の値は、大きいほどロードノイズは小さくなり、タイヤとして好適に使用することができる。式(3)の値は、0.05を超えることが好ましく、0.07を超えることがより好ましく、0.09を超えることがさらに好ましい。式(3)の値が、0.05以下の場合は、ロードノイズが悪化し、市場の要求を十分に満足できなくなる傾向があり、更には、レーンチェンジの際にスキール音が発生する恐れがある。
さらに、ウェット路面からドライ路面への路面変化に伴う性能変化を少なくするためには、ドライ路面の温度状況に近い粘弾性特性まで合わせて考慮する必要がある。また、様々な路面でのウェットスキッド性能を加味すると複数の周波数での特性を考慮すべきであり、周波数−温度換算則を用いると下記式(4)を満たせば、様々な環境下でも安定してウェットスキッド性能を発揮し得るタイヤ用ゴム組成物となる。
周波数−温度換算則を用い、−10℃から20℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃、tanδ15℃およびtanδ20℃が、下記式(4)を満たすことが好ましい。式(4)を満たすことで、様々な環境下でも安定してウェットスキッド性能を発揮することができる。
式(4) 2.5<tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃+tanδ20℃<4.5
式(4)の値は、2.5を超えることが好ましく、2.7を超えることがより好ましく、3.0を超えることがさらに好ましい。式(4)の値が2.5以下の場合は、十分なウェットスキッド性能やドライグリップ性能が得られない傾向がある。また、式(4)の値は、大きいほどウェットスキッド性能およびドライグリップ性能が市場の要求を満足する傾向にあるが、通常は4.5未満である。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、特定のゴム成分を含有するタイヤ用ゴム組成物とすることが好ましい。
前記ゴム成分としては、ジエン系ゴムなどが挙げられ、ジエン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)などが挙げられる。これらのジエン系ゴムは単独で用いることも2種以上を併用することもできる。なかでも、グリップ性能、耐摩耗性がバランスよく得られるという理由から、NR、BR、SBRが好ましく、SBRがより好ましい。なお、NRとSBRとの併用、BRとSBRとの併用、NRとBRとSBRとの併用も好適である。
さらに、前記ジエン系ゴムとしては、スチレン含有量が25〜50質量%でありビニル結合量が10〜35モル%であるジエン系ゴムを用いることが、ウェットスキッド性能、ドライグリップ性能および低燃費性がバランスよく得られるという理由から好ましい。スチレンおよびビニルを含有するジエン系ゴムとしては、SBRおよびSIBRなどが挙げられる。
前記ジエン系ゴムのスチレン含有量は、25質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、35質量%以上がさらに好ましい。スチレン含有量が25質量%未満の場合は、ドライ、ウェット路面ともに、式(4)を満たすゴム組成物を得ることが困難であり、グリップ性能が十分でない。また、ジエン系ゴムのスチレン含有量は、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、42質量%以下がさらに好ましい。スチレン含有量が50質量%を超える場合は、ゴム組成物のガラス転移温度が上がりすぎ、温度依存性が高く、式(1)および(4)を満たすことが困難となる傾向がある。
前記ジエン系ゴムのビニル結合量は、10モル%以上が好ましく、15モル%以上がより好ましく、18モル%以上がさらに好ましい。ビニル結合量が10モル%未満の場合は、シリカとの反応性が乏しく、ゴム強度や耐摩耗性が低下する傾向がある。また、ジエン系ゴムのビニル結合量は、35モル%以下が好ましく、30モル%以下がより好ましく、25モル%以下がさらに好ましく、23モル%以下が最も好ましい。ビニル結合量が35モル%を超える場合は、ゴム組成物のガラス転移温度が上がりすぎ、温度依存性が高く、式(1)および(4)を満たすことが困難となる傾向がある。
所定のスチレン含有量およびビニル結合量を有するジエン系ゴムを含有する場合のゴム成分中の該ジエン系ゴムの含有量は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましい。該ジエン系ゴムの含有量が50質量%未満の場合は、式(1)を満たすことが困難となり、高温域での性能変化が大きくなる傾向がある。また、前記ジエン系ゴムの含有量は、式(1)を満たし、高温域での性能変化が小さくなるという理由からは100質量%が好ましいが、他のゴム成分と併用する場合は95質量%以下とすることや、90質量%以下とすることができる。
さらに、前記ジエン系ゴムは、ウェットスキッド性能と低燃費性との両立という理由から、スチレン含有量がビニル結合量の2倍以上が好ましく、2.2倍以上がより好ましく、2.5倍以上がさらに好ましい。また、上限は特に限定されないが、前記ジエン系ゴムは、スチレン含有量がビニル結合量の3.0倍以下が好ましい。スチレン含有量がビニル結合量の3.0倍を超える場合は、ガラス転移温度が上がりすぎ、低燃費性や低温特性が著しく低下する傾向がある。
前記SBRとしては、特に限定されず、例えば、乳化重合により得られる乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合により得られる溶液重合SBR(S−SBR)、およびこれらのSBRを変性した変性SBR(変性E−SBR、変性S−SBR)などの各種SBRを用いることができる。なかでも、低燃費性、耐摩耗性を良好に改善できるという点から、S−SBRが好ましい。
前記NRとしては特に限定されず、SIR20、RSS#3、TSR20など、タイヤ工業において一般的なものが挙げられる。
前記BRとしては特に限定されず、例えば、シス含有量が95%以上のBR(ハイシスBR)、希土類元素系触媒を用いて合成された希土類系ブタジエンゴム(希土類系BR)、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR(SPB含有BR)、変性BRなどタイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、耐摩耗性に優れるという点から、ハイシスBRを用いることが好ましい。
BRを含有する場合のゴム成分中のBRの含有量は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。BRの含有量が、5質量%未満の場合は、耐摩耗性の向上効果が得られ難くなる傾向がある。また、BRの含有量は、35質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい。BRの含有量が、35質量%を超える場合は、ドライグリップ性能が著しく低下する傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、前記ゴム成分に、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、シリカ、カーボンブラック等の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、アロマオイル等のオイル、ワックス、硫黄等の加硫剤、各種加硫促進剤等を適宜含有することができる。
前記シリカとしては、特に制限はないが、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(無水ケイ酸)などが挙げられ、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、50m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。シリカのN2SAが50m2/g未満の場合は、補強性が十分でなく、ゴム強度が十分に得られない傾向がある。また、シリカのN2SAは、250m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。シリカのN2SAが250m2/gを超える場合は、混練物中にシリカを十分に分散することが困難となり、低燃費性や耐摩耗性が低下する傾向がある。なお、本発明におけるシリカのN2SAはJIS K 6217のA法に準じて測定される値である。
シリカを含有する場合のゴム成分100質量部に対するシリカの含有量は、5質量部以上が好ましく、60質量部以上がより好ましく、80質量部以上がさらに好ましい。シリカの含有量が5質量部未満の場合は、十分なシリカの補強効果が得られ難く、耐久性が低下する傾向がある。また、シリカの含有量は、150質量部以下が好ましく、130質量部以下がより好ましく、110質量部以下がさらに好ましい。シリカの含有量が150質量部を超える場合は、ゴムが硬化しすぎて式(4)を満たすことが困難となる傾向がある。
シリカを含有する場合は、シリカとともにシランカップリング剤を使用することが好ましい。シランカップリング剤は単独で使用することも、数種類を併用することもできる。シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、などが挙げられる。特に、比較的安価で加工しやすいという理由から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドを使用することが好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のシリカ100質量部に対するシランカップリング剤の含有量は、3質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が3質量部未満の場合は、カップリング効果が不十分であり高いシリカ分散も得られないため、低燃費性能や破壊強度が低下する傾向ある。また、シランカップリング剤の含有量は、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が15質量部を超える場合は、余分なシランカップリング剤が残存し、得られるゴム組成物の加工性および破壊特性が低下する傾向がある。
良好なウェットグリップ性能、耐摩耗性がより好適に得られることから、カーボンブラックを含有することが好ましい。カーボンブラックとしては、例えば、GPF、HAF、ISAF、SAFなど、タイヤ工業において一般的なものを用いることができる。
カーボンブラックのBET比表面積は、50m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましく、120m2/g以上が更に好ましい。BET比表面積が50m2/g未満の場合は、十分なウェットグリップ性能、耐摩耗性が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのBET比表面積は、200m2/g以下が好ましく、180m2/g以下がより好ましい。BET比表面積が200m2/gを超える場合は、分散させるのが困難となり、耐摩耗性が悪化する傾向がある。なお、カーボンブラックのBET比表面積は、ASTM D6556に準じてBET法で測定される値である。
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、50ml/100g以上が好ましく、100ml/100g以上がより好ましい。DBPが50ml/100g未満の場合は、十分なウェットグリップ性能、耐摩耗性が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのDBPは、220ml/100g以下が好ましく、180ml/100g以下がより好ましい。DBPが220ml/100gを超えると、分散させるのが困難となり、耐摩耗性が悪化する傾向がある。なお、カーボンブラックのDBPは、JIS K6217−4:2001に準拠して測定される。
カーボンブラックを含有する場合のゴム成分100質量部に対するカーボンブラックの含有量は、3質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましい。カーボンブラックの含有量が3質量部未満の場合は、紫外線による劣化が促進され易くなる傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は、50質量部以下が好ましく、40質量部以下がより好ましい。カーボンブラックの含有量が50質量部を超える場合は、ウェットグリップ性能が低下するおそれがある。また、分散させるのが困難となり、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法としては特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、前記の各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機などのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、路面と接する様な強い刺激に対して、性能変化の抑制が出来るという理由から、タイヤのトレッド、特にタイヤのキャップトレッドに好適に使用できる。
本発明のタイヤは、本発明のタイヤ用ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。すなわち、本発明のタイヤ用ゴム組成物を、未加硫の段階で各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成形機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを成形する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
本発明のタイヤは、本発明に係るゴム成分を前記の方法に従って、すなわち、ゴム成分に対して前記の配合剤を必要に応じて配合した本発明のゴム組成物を、未加硫の段階で各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成型することにより、未加硫タイヤが得られ、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、本発明のタイヤを製造することができる。
本発明のタイヤは、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、競技用タイヤ等として好適に用いられ、なかでも、ウェットスキッド性能に優れるという理由から、特に乗用車用タイヤとしてより好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例および比較例で使用した各種薬品をまとめて説明する。
SBR1:後述のSBR1の製造に示す方法により得られたSBR(変性S−SBR、スチレン含有量:25質量%、ビニル結合量:59モル%、非油展品)
SBR2:旭化成(株)製のT3830(S−SBR、スチレン含有量:33質量%、ビニル結合量:36モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
SBR3:JSR(株)製のHP755B(S−SBR、スチレン含有量:37質量%、ビニル結合量:37モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
SBR4:Dow Chemical社製のSLR6430(S−SBR、スチレン含有量:40質量%、ビニル結合量:18モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
SBR5:日本ゼオン(株)製のNipol 9549(E−SBR、スチレン含有量:40質量%、ビニル結合量:18モル%、ゴム成分100重量部に対しオイル分37.5重量部を含む油展品)
BR:宇部興産(株)製のBR150B(シス含有量97%)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシースト9H(DBP吸油量115ml/g、BET比表面積110m2/g)
シリカ:ローディア社製のZEOSIL 1165MP(N2SA:160m2/g)
シランカップリング剤:デグサ社製のシランカップリング剤Si75(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140
老化防止剤:フレキシス社製のサントフレックス13
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
SBR1の製造
内容積20リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、ヘキサン(比重0.68g/cm3)10.2kg、1,3−ブタジエン(東京化成工業(株)製)547g、スチレン(関東化学(株)製)173g、テトラヒドロフラン(関東化学(株)製)6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル(東京化成工業(株)製)5.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム(関東化学(株)製、1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液)13.1mmolをn−ヘキサン(関東化学(株)製)に溶解させたn−ヘキサン溶液を投入し、重合を開始した。撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合を3時間行った。全重合での1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン11.1mmolを添加し、15分間撹拌した。重合体溶液にメタノール0.54mlを含むヘキサン溶液20mlを加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGM)1.8g、およびペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学(株)製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、スチームストリッピングによって重合体溶液からSBR1を回収した。
ビニル結合量の測定(単位:モル%)
赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm-1付近の吸収強度より重合体のビニル結合量を求めた。
スチレン含有量の測定(単位:質量%)
JIS K6383(1995)に従って、屈折率から重合体のスチレン単位の含量を求めた。
実施例1〜8および比較例1〜4
表1に示す配合処方に従い、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を排出温度160℃で4分間混練りし、混練り物を得た。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、4分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で12分間プレス加硫し、試験用加硫ゴムシートを得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物を用いて各ゴムシートをトレッドゴム部の形状となるように作製し、これを他の部材とともに貼り合わせ、生タイヤを作製した。次に加硫工程において170℃で20分間プレス成形し、195/65R15サイズの試験用タイヤを作製した。
得られた試験用加硫ゴムシートおよび試験用タイヤを用いて以下に示す方法により評価を行った。評価結果を表1に示す。
<複素弾性率G*測定>
各試験用加硫ゴムシートからφ10mm、厚さ2mmの試験片を打ち抜き、TA Instruments社製のレオメーターARES 2Gを用いて、動的歪振幅5%、周波数10Hz、温度50℃および100℃の条件下で複素弾性率G*を測定した。
<破断伸びEBおよびモジュラスM測定>
JIS K6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、各試験用加硫ゴムシートからなる3号ダンベル型試験片を用いて、温度23℃および100℃の条件下で引張試験を実施し、破断伸び(EB)および100℃100%延伸時のモジュラス(M)を測定した。
<正接損失tanδおよび複素弾性率E*測定>
(株)上島製作所製のスペクトロメーターを用いて、各試験用加硫ゴムシートの動的歪振幅1%、周波数10Hz、温度50℃の条件下でtanδおよびE*を測定した。また、動的歪振幅0.25%、周波数10Hz、温度−10℃から20℃まで5℃刻みの各温度でのtanδを測定した。
<ショア硬度HS測定>
JIS K6253に準拠し、デュロメータータイプAを用いて、各試験用加硫ゴムシートの温度50℃でのショア硬度(HS)を測定した。
<ドライ操縦安定性試験>
各試験用タイヤを国産FF2000ccの全輪に装着し、1周3kmのテストコースを8周する試験走行を行った。そして、ドライバーの官能評価により、初期ドライ操縦安定性および性能変化後のドライ操縦安定性を、比較例1における初期ドライ操縦安定性の結果を6点とし、相対評価した。なお、初期ドライ操縦安定性は1〜3周目のドライ操縦安定性を、性能変化後のドライ操縦安定性は4〜8周目のドライ操縦安定性を示す。評点が高い程、ドライ操縦安定性に優れ、3周目と8周目の評点の差が小さい程、性能変化が小さいことを示す。
<耐摩耗性試験>
前記試験走行(1周約3kmのテストコースを8周走行)後の試験用タイヤの外観を目視で観察し、特異的な突起の摩耗痕または破断痕の有無により評価した。特異的な突起の摩耗痕または破断痕が発生したものを「×」、発生していないものを「〇」とした。「〇」のものが耐摩耗性に優れていることを示す。
<ノイズ評価>
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着し、ロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/hにて走行させた。そのときの車内騒音を、ドライバーの官能評価により、比較例1を6点とする10点法で示す。評点が大きいほど車内騒音が少なく騒音特性に優れていることを示す。
<ウェットグリップ性能試験>
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着し、湿潤アスファルト路面および湿潤コンクリート路面にて、初速度100km/hで走行中にブレーキを踏み、制動距離を測定した。そして、以下に示す計算式により指数表示した。なお、指数が大きいほどウェットグリップ性能が良好であることを示す。
(ウェットグリップ性能指数)=
(比較例1のアスファルト路面の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
Figure 0006551497
表1の結果より、本願発明のゴム組成物は、高温域での温度変化に伴う性能変化が少なく、ウェット路面からドライ路面への路面変化に対しても性能変化が少ないタイヤ用ゴム組成物であることがわかる。

Claims (8)

  1. スチレンブタジエンゴムおよび/またはスチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴムを含有し、
    50℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*50℃と、100℃動的歪振幅5%における複素弾性率G*100℃とが、下記式(1)を満たし、
    23℃での引張試験による破断伸びEB23℃が350%以上であり、
    50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃が0.12以上であるタイヤ用ゴム組成物(ただし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの少なくとも2種のユニットからなるポリエーテル系共重合体を含有する組成物、およびカーボンブラックとシリカの総量に対するシリカの占める割合が80%以下である組成物を除く)。
    式(1) G*100℃/G*50℃>0.85
  2. さらに、100℃での引張試験による破断伸びEB100℃と、100℃100%延伸時のモジュラスM100℃とが、下記式(2)を満たす請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
    式(2) 2500<EB100℃×M100℃<4500
  3. さらに、50℃でのショア硬度HS50℃と、50℃動的歪振幅1%における複素弾性率E*と、50℃動的歪振幅1%における正接損失tanδ50℃とが、下記式(3)を満たす請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
    式(3) 0.05<(tanδ50℃2/(E*×HS50℃)×1000
  4. さらに、−10℃から20℃まで5℃刻みの各温度での動的歪振幅0.25%における正接損失tanδ-10℃、tanδ-5℃、tanδ0℃、tanδ5℃、tanδ10℃、tanδ15℃およびtanδ20℃が、下記式(4)を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
    式(4) 2.5<tanδ-10℃+tanδ-5℃+tanδ0℃+tanδ5℃+tanδ10℃+tanδ15℃+tanδ20℃<4.5
  5. スチレン含有量が25〜50質量%でありビニル結合量が10〜35モル%であるジエン系ゴムを50質量%以上含むゴム成分を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 前記スチレン含有量が前記ビニル結合量の2倍以上である請求項5記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積が50m2/g以上のシリカを5〜150質量部含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えたタイヤ。
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