JP2018123260A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著に改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。【解決手段】アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤と、変性ポリマー、レジン、液状ポリマー、加工助剤及び微粒子シリカの少なくとも1つとを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
近年、自動車に対する安全性及び低燃費性への要求に伴い、タイヤ用ゴム材料には、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の同時改良が望まれているが、これらは互いに二律背反の関係にあり、バランス良く改善することは一般に困難である。
このような問題を解決する方法として、シリカ(低発熱化充填剤)を使用する方法が知られているが、シリカは、その表面官能基であるシラノール基の水素結合により粒子同士が凝集する傾向があり、分散が不充分となるため、加工性に劣る、等の問題がある。
そこで、シリカ分散性を向上する材料としてシランカップリング剤が開発され、例えば、特許文献1には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等が提案されている。しかしながら、高水準の加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを得ることに関し、更なる改善が望まれている。
特許第4266248号
本発明は、前記課題を解決し、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著に改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
第1の発明は、変性ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
第2の発明は、レジンと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
第3の発明は、液状ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
第4の発明は、脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸アミドからなる加工助剤と、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
第5の発明は、窒素吸着比表面積が160m/g以上の微粒子シリカと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
第1〜5の発明によれば、本願特定のシランカップリング剤と、変性ポリマー、レジン、液状ポリマー、加工助剤及び微粒子シリカの少なくとも1つとを含有するタイヤ用ゴム組成物であるので、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著に改善できる。
第1の発明のタイヤ用ゴム組成物は、変性ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有する。
変性ポリマーと、本願特定のシランカップリング剤とを併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第1の発明のタイヤ用ゴム組成物が上記効果を有する理由は以下のように推測される。
変性ポリマーの使用目的はシリカ分散向上によるμRR向上にあるが、変性ポリマーは高分子量化や高強度化が難しく耐摩耗性に劣ることが本発明者らの検討の結果明らかとなった。このような特徴を持つ変性ポリマーを主軸に置いた配合では、ポリマー以外の素材で耐摩耗性向上を狙うことが考えられるが、加工性とのバランスを取るのが難しいということも明らかとなった。本願特定のシランカップリング剤は、耐摩耗性と加工性のバランスを向上させることが可能であるため、変性ポリマーとともに本願特定のシランカップリング剤を併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性を高度にバランス良く改善できる。
第2の発明のタイヤ用ゴム組成物は、レジンと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有する。
レジンと、本願特定のシランカップリング剤とを併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第2の発明のゴム組成物が上記効果を有する理由は以下のように推測される。
レジンはキャップトレッド配合においては主にウェットグリップ性能向上の目的で添加されるが、軟化点が80〜100℃のものが多く、混合中は可塑剤としてふるまうため、硬度を高く設計したい場合や、フリーオイル添加量の少ない配合の場合などでは、レジンを添加すると硬度のバランスがとれないという問題があることが本発明者らの検討の結果明らかとなった。本願特定のシランカップリング剤を使用することで、硬度上昇メリットがあるため、レジンとともに本願特定のシランカップリング剤を併用することにより、上記問題が発生すること無く、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著に改善できる。
第3の発明のタイヤ用ゴム組成物は、液状ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有する。
液状ポリマーと、本願特定のシランカップリング剤とを併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第3の発明のゴム組成物が上記効果を有する理由は以下のように推測される。
液状ポリマーはキャップトレッド配合においては主にウェットグリップ性能向上の目的で添加されるが、硬度を高く設計したい場合や、フリーオイル添加量の少ない配合の場合などでは、液状ポリマーを添加すると硬度のバランスがとれないという問題があることが本発明者らの検討の結果明らかとなった。本願特定のシランカップリング剤を使用することで、硬度上昇メリットがあるため、液状ポリマーとともに本願特定のシランカップリング剤を併用することにより、上記問題が発生すること無く、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第4の発明のタイヤ用ゴム組成物は、脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸アミドからなる加工助剤と、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有する。
上記加工助剤と、本願特定のシランカップリング剤とを併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第4の発明のゴム組成物が上記効果を有する理由は以下のように推測される。
加工助剤は、加工性向上目的で添加されるが、ゴム中での作用はシリカの過剰反応防止である。本来、シリカとポリマー又はシランカップリング剤とが十分に反応することで想定の効果が得られるため、加工助剤を添加することは、他素材のポテンシャルを減じることに繋がるという問題があることが本発明者らの検討の結果明らかとなった。本願特定のシランカップリング剤を使用することで、加工性が良好となるとともに、シリカとの反応を阻害することなく配合設計することが可能となるため、結果的に、加工助剤で抑制されていた配合ポテンシャルを十分に引き出すことができる。したがって、加工助剤とともに本願特定のシランカップリング剤を併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第5の発明のタイヤ用ゴム組成物は、窒素吸着比表面積が160m/g以上の微粒子シリカと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有する。
上記微粒子シリカと、特定のシランカップリング剤とを併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
第5の発明のゴム組成物が上記効果を有する理由は以下のように推測される。
微粒子シリカは、ウェットグリップ性能、耐摩耗性の改善効果が大幅に優れるが、加工性が著しく犠牲となる。特に、微粒子シリカはシリカ同士の凝集力が強く、これを十分に破壊するには高せん断を付与する必要があり、高せん断の付与には、一般的には高回転数で混練することが考えられるが、ゴムの発熱速度が上昇し、混合初期でシランカップリング剤の反応温度に達してしまう。混合初期の混練時間を十分に確保できないと、シリカが凝集塊のままシランカップリング剤と反応し、微粒子シリカとしての特性が引き出せないという問題があることが本発明者らの検討の結果明らかとなった。本願特定のシランカップリング剤は高温でも混練可能であるため、初期せん断を付与するため高回転数設定が可能であり、結果的にシリカ凝集塊を破壊でき、その後の効率的なシラニゼーションに繋がる。また、本願特定のシランカップリング剤が有する加工性の改善効果によって、微粒子シリカの加工性の悪さを相殺でき、性能と加工性の両面で改善効果が見出だせる。したがって、微粒子シリカとともに本願特定のシランカップリング剤を併用することにより、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスを顕著(相乗的)に改善できる。
まず、第1〜5の発明で共通する特定のシランカップリング剤について説明する。
[シランカップリング剤]
本発明のゴム組成物は、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤を含有する。
前記シランカップリング剤としては、例えば、下記平均組成式(I)で表され、かつ硫黄原子の個数/珪素原子の個数が1.0〜1.5である有機珪素化合物が挙げられる。
Figure 2018123260
(式中、xは、硫黄原子の平均個数を表す。mは、6〜12の整数を表す。R〜Rは、同一若しくは異なって炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ基を表し、R〜Rの少なくとも1つ及びR〜Rの少なくとも1つが前記アルコキシ基である。なお、R〜Rは、前記アルキル基又は前記アルコキシ基が結合した環構造を形成したものでもよい。)
無機フィラーを含むゴム配合において、前記式(I)の有機珪素化合物をシランカップリング剤として用いることで、一般にシリカ配合で問題となる加工性や、互いに背反性能であるウェットグリップ性能、耐摩耗性、低燃費性をバランス良く改善することを見出した。
このような作用効果が得られた理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
有機珪素化合物(シランカップリング剤)によりシリカとゴムが架橋されるが、シランカップリング剤として、特に、硫黄原子と珪素原子の間の炭素原子の個数が6〜12である上記式(I)の化合物を用いることで、シリカとゴムとの結合の長さが一般的なシランカップリング剤に比べ長くなる。そのため、架橋部位に、ある程度の柔軟性が付与され、ウェットグリップ性能が改善されると推察される。また、ゴムの破壊に繋がる外部応力に対して、応力を緩和し易く、一般的なシランカップリング剤に比べ、耐摩耗性を改善すると推察される。更に、ケイ素と硫黄の間の炭素数が一般的なシランカップリング剤に比べ長くなると、シラニゼーションの速度がやや遅くなるため、混練中でシリカとゴムが過度に結合することが抑制され、良好な加工性も得られると推察される。従って、加工性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性及び低燃費性をバランス良く改善できる。
xは、前記有機珪素化合物の硫黄数の平均値を表す。つまり、前記平均組成式(I)で表される有機珪素化合物は、異なる硫黄数を持つ化合物の混合物であり、ゴム組成物に含まれる前記有機珪素化合物の硫黄数の平均値がxである。xは、{2×(硫黄原子の個数)}/(珪素原子の個数)で表される。低燃費性、耐摩耗性の点から、xは、好ましくは2.0〜2.4、より好ましくは2.0〜2.3である。特に、xを上限未満とすることで、未加硫ゴムのムーニー粘度上昇を抑制し、良好な加工性が得られる。ここで、硫黄原子の個数、珪素原子の個数は、蛍光X線により組成物中の硫黄量、珪素量を測定しそれぞれの分子量より換算した値である。
mは、6〜12の整数を表し、好ましくは6〜10、より好ましくは8である。これにより前述の作用効果が発揮され、本発明の効果が充分に得られる。
アルキル基(R〜R)は、上記性能バランスの点から、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4である。アルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
アルコキシ基(R〜R)は、上記性能バランスの点から、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4である。アルコキシ基中の炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。
〜Rの少なくとも1つ及びR〜Rの少なくとも1つが炭素数1〜6のアルコキシ基であり、好ましくは、R〜R、R〜Rのそれぞれ2つ以上がアルコキシ基である。
なお、R〜Rは、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキシ基が結合した環構造を形成したものでもよい。例えば、(i)Rがエトキシ基、Rがメチル基が結合した環構造、(ii)Rがエチル基、Rがメチル基が結合した環構造、を形成する場合、それぞれ、R及びRで「−O−C−CH−」、「−C−CH−」という2価の基が形成され、Siに結合した構造が挙げられる。
前記有機珪素化合物は、硫黄原子の個数/珪素原子の個数が1.0〜1.5である。つまり、ゴム組成物に含まれる前記平均組成式(I)で表される有機珪素化合物は、全硫黄個数と全珪素個数の比が前記範囲のものである。
硫黄原子の個数/珪素原子の個数は、低燃費性、耐摩耗性の点から、好ましくは1.0〜1.2、より好ましくは1.0〜1.15である。
前記平均組成式(I)で表され、かつ所定範囲の硫黄原子の個数/珪素原子の個数を有する前記有機珪素化合物は、例えば、以下の製法により調製できる。
下記式(I−1)
Figure 2018123260
(式中、R〜R及びmは、上記と同様である。Xは、ハロゲン原子を表す。)
で表されるハロゲン基含有有機珪素化合物、及びNaSで表される無水硫化ソーダ、更に必要により硫黄を反応させることにより、前記有機珪素化合物を製造できる。
X(ハロゲン原子)としては、Cl、Br、I等が例示される。
平均組成式(I)で示されるスルフィド鎖含有有機珪素化合物を構成する化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
Figure 2018123260
上記式(I−1)のハロゲン基含有有機珪素化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
Figure 2018123260
上記反応を行う際、スルフィド鎖の調整のため、硫黄の添加は任意であり、所望の平均組成式(I)の化合物となるように、式(I−1)の化合物と無水硫化ソーダとの配合量から決定すればよい。
例えば、平均組成式(I)の化合物のxを2.2にしたい場合、無水硫化ソーダ1.0molと、硫黄1.2molと、式(I−1)の化合物2.0molとを反応させればよい。
その際の溶媒の使用は任意であり、無溶剤でもよいが、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類等の溶媒を用いてもよく、特にテトラヒドロフラン等のエーテル、メタノール、エタノール等のアルコールを用いて反応させることが好ましい。
その際の反応温度は、特に限定されないが、室温〜200℃程度でよく、特に60〜170℃が好ましく、更に好ましくは60〜100℃である。反応時間は30分以上であるが、2〜15時間程度で反応は完結する。
本発明において、溶媒を使用した場合、反応終了後生成した塩を濾別する前、又は濾別した後に減圧下で留去すればよい。
シランカップリング剤としては、例えば、デグッサ社、Momentive社、信越シリコーン(株)、東京化成工業(株)、アヅマックス(株)、東レ・ダウコーニング(株)等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、前記シランカップリング剤の含有量は、シリカの含有量100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、6質量部以上が更に好ましい。0.5質量部以上にすることで、シランカップリング剤を介したゴムとシリカとの化学的な結合が充分に形成され、良好なシリカ分散性が得られるので、低燃費性、耐摩耗性、ウェットグリップ性能が改善される。該シランカップリング剤は、25質量部以下が好ましく、20質量部以下がより好ましく、15質量部以下が更に好ましい。25質量部以下にすることで、良好な加工性を確保できる。
次に、第1〜5の発明における各配合剤についてそれぞれ説明する。
[第1の発明:変性ポリマー]
第1の発明のゴム組成物は、ゴム成分として、変性ポリマーを含有する。
変性ポリマーとしては、シリカ等の無機フィラーと相互作用する官能基を有する変性ポリマー(特に、変性ゴム)であればよく、例えば、ゴムの少なくとも一方の末端を、上記官能基を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性ゴム(末端に上記官能基を有する末端変性ゴム)や、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性ゴムや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性ゴム(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性ゴム)や、分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能化合物により変性(カップリング)され、水酸基やエポキシ基が導入された末端変性ゴム等が挙げられる。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、シリル基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)が好ましい。
変性ゴムの骨格を構成するゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、BR、SBR(すなわち、変性BR、変性SBR)が好ましい。
変性ゴムとしては、下記式(1)で表される化合物(変性剤)により変性されたゴム(S変性ゴム)が好ましい。
Figure 2018123260
(式(1)中、R11、R12及びR13は、同一又は異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)又はこれらの誘導体を表す。R14及びR15は、同一又は異なって、水素原子又はアルキル基を表す。R14及びR15は結合して窒素原子と共に環構造を形成してもよい。nは整数を表す。)
S変性ゴムとしては、なかでも、溶液重合のスチレンブタジエンゴム(S−SBR)の重合末端(活性末端)を上記式(1)で表される化合物により変性されたスチレンブタジエンゴム(S変性S−SBR(特開2010−111753号公報に記載の変性SBR))が好適に用いられる。
上記式(1)において、優れた低燃費性、破壊特性、耐摩耗性が得られるという点から、R11、R12及びR13としてはアルコキシ基が好適である(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基)。R14及びR15としてはアルキル基(好ましくは炭素数1〜3のアルキル基)が好適である。nは、好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4、更に好ましくは3である。また、R14及びR15が結合して窒素原子と共に環構造を形成する場合、4〜8員環であることが好ましい。なお、アルコキシ基には、シクロアルコキシ基(シクロヘキシルオキシ基等)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ベンジルオキシ基等)も含まれる。
上記式(1)で表される化合物の具体例としては、2−ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリエトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリエトキシシラン、2−ジエチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、2−ジエチルアミノエチルトリエトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。なかでも、前述の性能を良好に改善できる点から、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシランが好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
変性SBRのスチレン量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。5質量%以上であると、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。また、上記スチレン量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。50質量%以下であると、発熱が小さくなり、良好な低燃費性が得られる傾向がある。
なお、本明細書において、変性SBRのスチレン量は、H−NMR測定により算出される。
変性SBR又は変性BRのビニル量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。20質量%以上であると、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。また、上記ビニル量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。70質量%以下であると、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。
なお、本明細書において、変性BRのビニル量(1,2−結合ブタジエン単位量)は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
変性ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは50000以上、より好ましくは100000以上である。50000以上であると、良好なゴム強度、耐摩耗性が得られる傾向がある。また、上記Mwは、好ましくは3000000以下、より好ましくは1500000以下である。3000000以下であると、混練り時に良好な加工性が得られる傾向がある。
なお、本明細書において、変性ポリマーのMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)を用い、標準ポリスチレンより換算した値である。
変性ポリマーとしては、例えば、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)、ダウ社等の製品を使用できる。
第1の発明のゴム組成物において、ゴム成分100質量%中の変性ポリマーの合計含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。また、上記含有量は、100質量%であってもよいが、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果がより良好に得られる傾向がある。
[第2の発明:レジン]
第2の発明のゴム組成物は、レジンを含有する。
レジンとしては、タイヤ工業において一般的に用いられているものであれば特に限定されないが、例えば、クマロンインデン系樹脂、αメチルスチレン系樹脂、テルペン系樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂(DCPD系樹脂)、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5C9系石油樹脂、p−t−ブチルフェノールアセチレン樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、本発明の効果がより良好に得られるという点から、クマロンインデン系樹脂、αメチルスチレン系樹脂、テルペン系樹脂、DCPD系樹脂が好ましい。
クマロンインデン系樹脂は、樹脂の骨格(主鎖)を構成するモノマー成分として、クマロン及びインデンを含む樹脂であり、クマロン、インデン以外に骨格に含まれるモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチルインデン、ビニルトルエンなどが挙げられる。
αメチルスチレン系樹脂としては、例えば、α−メチルスチレン単独重合体や、α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体等が挙げられる。
テルペン系樹脂としては、ポリテルペン、テルペンフェノール、芳香族変性テルペン樹脂などが挙げられる。
ポリテルペンは、テルペン化合物を重合して得られる樹脂及びそれらの水素添加物である。テルペン化合物は、(Cの組成で表される炭化水素及びその含酸素誘導体で、モノテルペン(C1016)、セスキテルペン(C1524)、ジテルペン(C2032)などに分類されるテルペンを基本骨格とする化合物であり、例えば、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン、リモネン、ミルセン、アロオシメン、オシメン、α−フェランドレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、テルピノレン、1,8−シネオール、1,4−シネオール、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオールなどが挙げられる。
ポリテルペンとしては、上述したテルペン化合物を原料とするα−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、リモネン樹脂、ジペンテン樹脂、β−ピネン/リモネン樹脂などのテルペン樹脂の他、該テルペン樹脂に水素添加処理した水素添加テルペン樹脂も挙げられる。
テルペンフェノールとしては、上記テルペン化合物とフェノール系化合物とを共重合した樹脂、及び該樹脂に水素添加処理した樹脂が挙げられ、具体的には、上記テルペン化合物、フェノール系化合物及びホルマリンを縮合させた樹脂が挙げられる。なお、フェノール系化合物としては、例えば、フェノール、ビスフェノールA、クレゾール、キシレノールなどが挙げられる。
芳香族変性テルペン樹脂としては、テルペン樹脂を芳香族化合物で変性して得られる樹脂、及び該樹脂に水素添加処理した樹脂が挙げられる。なお、芳香族化合物としては、芳香環を有する化合物であれば特に限定されないが、例えば、フェノール、アルキルフェノール、アルコキシフェノール、不飽和炭化水素基含有フェノールなどのフェノール化合物;ナフトール、アルキルナフトール、アルコキシナフトール、不飽和炭化水素基含有ナフトールなどのナフトール化合物;スチレン、アルキルスチレン、アルコキシスチレン、不飽和炭化水素基含有スチレンなどのスチレン誘導体;クマロン、インデンなどが挙げられる。
ジシクロペンタジエン系樹脂としては、石油のC5留分から抽出されたシクロペンタジエンを二量体化したジシクロペンタジエンを主原料に製造された石油樹脂が挙げられる。
レジンの軟化点は、30℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましく、80℃以上が更に好ましい。30℃以上であると、所望のウェットグリップ性能が得られる傾向がある。また、上記軟化点は、160℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましい。160℃以下であると、樹脂の分散性が良好となり、ウェットグリップ性能、低燃費性が改善する傾向がある。
なお、本発明において、レジンの軟化点は、JIS K 6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
レジンとしては、例えば、丸善石油化学(株)、住友ベークライト(株)、ヤスハラケミカル(株)、東ソー(株)、Rutgers Chemicals社、BASF社、アリゾナケミカル社、日塗化学(株)、(株)日本触媒、JXエネルギー(株)、荒川化学工業(株)、田岡化学工業(株)等の製品を使用できる。
第2の発明のゴム組成物において、レジンの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部以上であると、良好なウェットグリップ性能、耐摩耗性が得られる傾向がある。また、上記含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは30質量部以下である。200質量部以下であると、良好な低燃費性が得られる傾向がある。
[第3の発明:液状ポリマー]
第3の発明のゴム組成物は、液状ポリマーを含有する。
液状ポリマーとしては、液状ジエン系重合体等が挙げられる。
液状ジエン系重合体は、常温(25℃)で液体状態のジエン系重合体である。液状ジエン系重合体は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、1.0×10〜2.0×10であることが好ましく、3.0×10〜1.5×10であることがより好ましい。
液状ジエン系重合体としては、液状スチレンブタジエン共重合体(液状SBR)、液状ブタジエン重合体(液状BR)、液状イソプレン重合体(液状IR)、液状スチレンイソプレン共重合体(液状SIR)などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐摩耗性とウェットグリップ性能がバランスよく得られるという理由から、液状SBRが好ましい。
液状SBRのスチレン量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。また、上記スチレン量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。上記数値範囲内であると、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。
なお、液状SBRのスチレン量は、H−NMR測定により算出される。
液状ポリマーとしては、例えば、(株)クラレ、クレイバレー社等の製品を使用できる。
第3の発明のゴム組成物において、液状ポリマーの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。3質量部以上であると、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。また、上記含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは25質量部以下である。100質量部以下であると、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。
[第4の発明:加工助剤]
第4の発明のゴム組成物は、脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸アミドからなる加工助剤を含有する。
脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸としては、特に限定されないが、飽和又は不飽和脂肪酸(好ましくは炭素数6〜28(より好ましくは炭素数10〜25、更に好ましくは炭素数14〜20)の飽和又は不飽和脂肪酸)が挙げられ、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ネルボン酸等が挙げられる。これらは1種または2種以上を混合して用いることができる。なかでも、飽和脂肪酸が好ましく、炭素数14〜20の飽和脂肪酸がより好ましい。
脂肪酸金属塩を構成する金属としては、例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属、亜鉛、ニッケル、モリブデン等が挙げられる。なかでも、亜鉛、カルシウムが好ましく、亜鉛がより好ましい。
脂肪酸アミドとしては、飽和脂肪酸アミドでも不飽和脂肪酸アミドでもよい。飽和脂肪酸アミドとしては、例えば、N−(1−オキソオクタデシル)サルコシン、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド等が挙げられる。不飽和脂肪酸アミドとしては、例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等が挙げられる。
上記加工助剤としては、例えば、ストラクトール社、Schill+Seilacher社等の製品を使用できる。
第4の発明のゴム組成物において、上記加工助剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上である。0.3質量部以上であると、加工助剤を配合した効果が良好に得られる傾向がある。また、上記含有量は、好ましくは50質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。50質量部以下であると、良好な低燃費性が得られる傾向がある。
[第5の発明:微粒子シリカ]
第5の発明のゴム組成物は、窒素吸着比表面積が160m/g以上の微粒子シリカを含有する。
上記微粒子シリカとしては例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などが挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
上記微粒子シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、160m/g以上、好ましくは180m/g以上、より好ましくは210m/g以上である。160m/g以上であると、ゴム破壊強度及び耐摩耗性が充分向上する。また、上記NSAは、好ましくは600m/g以下、より好ましくは300m/g以下、更に好ましくは260m/g以下である。600m/g以下であると、分散性に優れ、凝集しにくいため、加工性、低燃費性、ゴム破壊強度及び耐摩耗性が改善される傾向がある。
なお、本明細書において、シリカのNSAは、ASTM D3037−81に準じて測定される。
上記微粒子シリカとしては、例えば、デグッサ社、ローディア社、東ソー・シリカ(株)、ソルベイジャパン(株)、(株)トクヤマ等の製品を使用できる。
第5の発明のゴム組成物において、上記微粒子シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。5質量部以上であると、充分な低燃費性、ゴム破壊強度が得られる傾向がある。上記含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下、更に好ましくは120質量部以下である。200質量部以下であると、加工性が悪化せず、良好な分散性を確保でき、低燃費性、ゴム破壊強度が低下しない傾向がある。
なお、第2〜5の発明のゴム組成物は、第1の発明のゴム組成物と同様に変性ポリマーを含有していてもよく、第1、3〜5の発明のゴム組成物は、第2の発明のゴム組成物と同様にレジンを含有していてもよく、第1、2、4、5の発明のゴム組成物は、第3の発明のゴム組成物と同様に液状ポリマーを含有していてもよく、第1〜3、5の発明のゴム組成物は、第4の発明のゴム組成物と同様に上記加工助剤を含有していてもよく、第1〜4の発明のゴム組成物は、第5の発明のゴム組成物と同様に上記微粒子シリカを含有していてもよい。
更に、本願特定のシランカップリング剤、変性ポリマー、レジン、液状ポリマー、上記加工助剤、上記微粒子シリカ以外の他の配合剤について説明する。
[他の配合剤]
本発明のゴム組成物は、上記変性ポリマー以外のゴム成分、すなわち非変性のゴム成分を含んでも良い。
非変性のゴム成分としては、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)等のジエン系ゴム;クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR);等が挙げられる。前記イソプレン系ゴムは、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、改質NR(脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム(UPNR)等)等が挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、本発明の効果が良好に得られるという点から、SBR、イソプレン系ゴム、BRが好ましく、SBR、BRがより好ましい。
本発明のゴム組成物において、イソプレン系ゴム(非変性)の含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。上記含有量は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。95質量%以下にすることで、良好な低発熱性が得られる傾向がある。
SBR(非変性)としては特に限定されず、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)等を使用できる。BRとしては特に限定されず、ハイシス1,4−ポリブタジエンゴム(ハイシスBR)、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むブタジエンゴム(SPB含有BR)、希土類系触媒を用いて合成したBR(希土類BR)などが挙げられる。
SBR(非変性)としては、例えば、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等により製造・販売されている溶液重合SBR等を使用できる。
本発明のゴム組成物において、SBR(非変性)の含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。上記含有量は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。95質量%以下にすることで、良好な低発熱性が得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物において、SBR(非変性)及び変性SBRの合計含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。上記含有量は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。95質量%以下にすることで、良好な低発熱性が得られる傾向がある。
BR(非変性)としては、例えば、宇部興産(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、BR(非変性)の含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。該含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。80質量%以下にすることで、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物において、BR(非変性)及び変性BRの合計含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向がある。該含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。80質量%以下にすることで、良好なウェットグリップ性能が得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、耐摩耗性等の観点から、カーボンブラックを含有することが好ましい。カーボンブラックとしては、N110、N220、N330、N550等のグレード等を使用できる。
カーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱化学(株)、ライオン(株)、新日化カーボン(株)、コロンビアカーボン社等の製品を使用できる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは70m/g以上、より好ましくは90m/g以上である。該NSAは好ましくは150m/g以下、より好ましくは130m/g以下である。下限以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られ、上限以下にすることで、良好なカーボンブラック分散が得られ、優れた低燃費性が得られる傾向がある。
なお、カーボンブラックのNSAは、JIS−K6217−2:2001に準拠して測定できる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは20質量部以下である。1質量部以上にすることで、良好な耐摩耗性が得られる傾向があり、200質量部以下にすることで、良好な低燃費性が得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、上記微粒子シリカ以外の他のシリカを含んでもよい。
他のシリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
他のシリカとしては、例えば、デグッサ社、ローディア社、東ソー・シリカ(株)、ソルベイジャパン(株)、(株)トクヤマ等の製品を使用できる。
他のシリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、70m/g以上が好ましく、100m/g以上がより好ましい。70m/g以上にすることで、耐摩耗性等が向上する傾向がある。該シリカのNSAは、160m/g未満である。
なお、他のシリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
本発明のゴム組成物において、他のシリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは30質量部以上である。5質量部以上にすることで、低燃費性等が改善される傾向がある。該含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下、更に好ましくは100質量部以下である。200質量部を超えると、加工性と低燃費性能のバランスが悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物において、上記微粒子シリカ及び他のシリカの合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。5質量部以上であると、充分な低燃費性、ゴム破壊強度が得られる傾向がある。上記含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下、更に好ましくは120質量部以下である。200質量部以下であると、加工性が悪化せず、良好な分散性を確保でき、低燃費性、ゴム破壊強度が低下しない傾向がある。
本発明のゴム組成物は、上記微粒子シリカや他のシリカ以外に、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイカ、等の他の無機フィラーを含んでもよい。上記微粒子シリカや他のシリカ以外に他の無機フィラーを含む場合でも、無機フィラーの合計含有量は、上記範囲(上記微粒子シリカ及び他のシリカの合計含有量)が好適である。
本発明のゴム組成物は、ステアリン酸を含むことが好ましい。
ステアリン酸としては、従来公知のものを使用でき、例えば、日油(株)、NOF社、花王(株)、和光純薬工業(株)、千葉脂肪酸(株)等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、ステアリン酸の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、酸化亜鉛を含むことが好ましい。
酸化亜鉛としては、従来公知のものを使用でき、例えば、三井金属鉱業(株)、東邦亜鉛(株)、ハクスイテック(株)、正同化学工業(株)、堺化学工業(株)等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、酸化亜鉛の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果がより良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、ワックスを含むことが好ましい。
ワックスとしては、特に限定されず、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;植物系ワックス、動物系ワックス等の天然系ワックス;エチレン、プロピレン等の重合物等の合成ワックスなどが挙げられる。なかでも、本発明の効果がより良好に得られるという理由から、石油系ワックスが好ましく、パラフィンワックスがより好ましい。
ワックスとしては、例えば、大内新興化学工業(株)、日本精蝋(株)、精工化学(株)等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、ワックスの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.0質量部以上、より好ましくは1.5質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、老化防止剤を含むことが好ましい。
老化防止剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤;オクチル化ジフェニルアミン、4,4′−ビス(α,α′−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤;N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等のp−フェニレンジアミン系老化防止剤;2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物等のキノリン系老化防止剤;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤;テトラキス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤などが挙げられる。なかでも、p−フェニレンジアミン系老化防止剤が好ましく、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミンがより好ましい。
老化防止剤としては、例えば、精工化学(株)、住友化学(株)、大内新興化学工業(株)、フレクシス社等の製品を使用できる。
本発明のゴム組成物において、老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、オイルを含むことが好ましい。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物が挙げられる。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生湯、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、桐油等が挙げられる。なかでも、プロセスオイルが好ましい。
オイルとしては、例えば、出光興産(株)、三共油化工業(株)、(株)ジャパンエナジー、オリソイ社、H&R社、豊国製油(株)、昭和シェル石油(株)、富士興産(株)等の製品を使用できる。
オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果がより良好に得られる傾向がある。
なお、オイルの含有量には、ゴム(油展ゴム)に含まれるオイルの量も含まれる。
本発明のゴム組成物は、硫黄を含むことが好ましい。
硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
硫黄としては、例えば、鶴見化学工業(株)、軽井沢硫黄(株)、四国化成工業(株)、フレクシス社、日本乾溜工業(株)、細井化学工業(株)等の製品を使用できる。
硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは3質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、加硫促進剤を含むことが好ましい。
加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)等のチウラム系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。なかでも、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤が好ましく、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤がより好ましい。
加硫促進剤としては、例えば、大内新興化学工業(株)、三新化学工業(株)等の製品を使用できる。
加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下である。上記数値範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる傾向がある。
本発明のゴム組成物には、前記成分の他、タイヤ工業において一般的に用いられている添加剤を配合することができ、硫黄以外の加硫剤(例えば、有機架橋剤)等を例示できる。
有機架橋剤としては、特に限定されず、マレイミド化合物類、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物類、有機過酸化物類、アミン有機サルファイド類等が挙げられる。これらは、単独でも、2種以上を用いてもよく、硫黄と併用してもよい。
有機架橋剤は、例えば、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以下で配合される。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
混練条件としては、加硫剤及び加硫促進剤以外の添加剤を配合する場合、混練温度は、通常50〜200℃であり、好ましくは80〜190℃であり、混練時間は、通常30秒〜30分であり、好ましくは1分〜30分である。
加硫剤、加硫促進剤を配合する場合、混練温度は、通常100℃以下であり、好ましくは室温〜80℃である。また、加硫剤、加硫促進剤を配合した組成物は、通常、プレス加硫などの加硫処理が施される。加硫温度としては、通常120〜200℃、好ましくは140〜180℃である。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材(サイドウォール、トレッド(キャップトレッド)、ベーストレッド、アンダートレッド、クリンチエイペックス、ビードエイペックス、ブレーカークッションゴム、カーカスコード被覆用ゴム、インスレーション、チェーファー、インナーライナー;ランフラットタイヤのサイド補強層;等)に好適に使用できる。なかでも、低燃費性、耐摩耗性、ウェットグリップ性能等が良好であるため、トレッド(キャップトレッド)に好適に適用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッド等の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明のタイヤは、乗用車用タイヤ、バス用タイヤ、トラック用タイヤ、二輪車用タイヤ、高性能タイヤ、競技用タイヤ等として好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例で用いた各種薬品について説明する。
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SBR1:下記製造例1(変性、スチレン量:25質量%、ビニル量:60質量%、Mw:1.6×10
SBR2:溶液重合SBR(非変性、スチレン量:40質量%、ビニル量:14質量%、Mw:12×10
SBR3:溶液重合SBR(非変性、スチレン量:39質量%、ビニル量:40質量%、Mw:9.2×10
SBR4:下記製造例2(変性、スチレン量:35質量%、ビニル量:50質量%、Mw:6.7×10
SBR5:下記製造例3(変性、スチレン量:25質量%、ビニル量:60質量%、Mw:3.3×10
SBR6:下記製造例4(変性、スチレン量:10質量%、ビニル量:40質量%、Mw:2.1×10
SBR7:下記製造例5(変性、スチレン量:35質量%、ビニル量:40質量%、Mw:9×10
BR1:下記製造例6(変性、ビニル量:13質量%、Mw:4.4×10
BR2:宇部興産(株)製のBR150B(非変性、シス含有量:97質量%)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(NSA:111m/g、DBP吸収量:115ml/100g)
シリカ1:エボニック社製の9100GR(NSA:235m/g)
シリカ2:エボニック社製のVN3(NSA:175m/g)
シリカ3:ソルベイジャパン(株)製の115GR(NSA:115m/g)
シランカップリング剤1:エボニック社製のSi363(下記式で表されるシランカップリング剤)
Figure 2018123260
シランカップリング剤2:エボニック社製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
シランカップリング剤3:モメンティブ社製のNXT(8−メルカプトオクタノイルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤4:下記製造例7
シランカップリング剤5:下記製造例8
シランカップリング剤6:下記製造例9
シランカップリング剤7:下記製造例10
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸椿
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN(パラフィンワックス)
老化防止剤1:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
老化防止剤2:川口化学工業(株)製のアンテージRD(ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン))
脂肪酸金属塩:Schill+Seilacher社製
脂肪酸アミド:Schill+Seilacher社製
レジン1:アリゾナケミカル社製のSylvatraxx4401(α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体、軟化点:85℃、Tg:43℃)
レジン2:ヤスハラケミカル(株)製のYSポリスターM125(水添芳香族変性テルペン樹脂、軟化点:125℃、Tg:69℃)
レジン3:ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンTO125(芳香族変性テルペン樹脂、軟化点:125℃、Tg:64℃)
レジン4:丸善石油(株)製のマルカレッツM890A(ジシクロペンタジエン系樹脂、軟化点:105℃)
レジン5:新日鉄化学(株)製のエスクロンV120(クマロンインデン系樹脂、軟化点:120℃)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスオイル(アロマオイル)
液状ポリマー1:Cray valley社製のRicon100(液状SBR、スチレン量:25質量%、Mw:4500)
液状ポリマー2:(株)クラレ製のL−SBR−820(液状SBR、スチレン量:20質量%、Mw:8500)
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N′−ジフェニルグアニジン)
加硫促進剤3:三新化学工業(株)製のサンセラーTBZTD(テトラベンジルチウラムジスルフィド)
(製造例1)
内容積20リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、ヘキサン(比重0.68g/cm)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル5.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム13.1mmolをn−ヘキサン溶液として投入し、重合を開始した。撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合を3時間行った。全重合での1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン11.1mmolを添加し、15分間撹拌した。重合体溶液にメタノール0.54mlを含むヘキサン溶液20mlを加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学(株)製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、スチームストリッピングによって重合体溶液からSBR1を回収した。
(製造例2)
充分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、スチレン(関東化学(株)製)を800g、ブタジエンを1200g、テトラメチルエチレンジアミンを1.1mmol加え、40℃に昇温した。次に、1.6Mブチルリチウム(関東化学(株)製)を1.8mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。次に上記末端変性剤を4.1mL追加し30分間撹拌を行った。反応溶液にメタノール15mL及び2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、10分間撹拌を行った。その後、スチームストリッピング処理によって重合体溶液から凝集体を回収した。得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、SBR4を得た。
(製造例3)
製造例1において、材料仕込み量を変化させ、SBR5を回収した。
(製造例4)
製造例1において、材料仕込み量を変化させ、SBR6を回収した。
(製造例5)
製造例2において、材料仕込み量を変化させ、SBR7を回収した。
(製造例6)
窒素雰囲気下、100mlメスフラスコに3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン(アヅマックス社製)を23.6g入れ、さらに無水ヘキサン(関東化学(株)製)を加え全量を100mlにして、末端変性剤を作成した。
充分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、ブタジエンを2000g、TMEDAを2mmol加え、60℃に昇温した。次に、ブチルリチウムを10.3mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。次に、上記末端変性剤を11.5mL追加し30分間撹拌を行った。反応溶液にメタノール15mL及び2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、反応溶液を18Lのメタノールが入ったステンレス容器に入れて凝集体を回収した。得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、BR1を得た。
(製造例7:シランカップリング剤4の合成(x=2.2、m=8、R〜R=OCHCH))
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、無水硫化ソーダ78.0g(1.0モル)、硫黄38.5g(1.2モル)およびエタノール480gを仕込み、80℃に加熱した。その中に、8−クロロオクチルトリエトキシシラン622g(2.0モル)を滴下投入し、80℃にて10時間加熱撹拌した。この反応液を、濾過板を用いて加圧濾過することで、反応の進行とともに生成した塩が除去された濾液を得た。得られた濾液を100℃まで加熱し、10mmHg以下の減圧下でエタノールを留去することで、反応生成物としてシランカップリング剤4を得た。
得られたシランカップリング剤4は、化合物中に含まれる硫黄量が10.8質量%(0.34モル)、珪素量が8.7質量%(0.31モル)であり、硫黄原子の個数/珪素原子の個数は1.1であった。
(製造例8:シランカップリング剤5の合成(x=2.0、m=8、R〜R=OCHCH))
硫黄の量を32.1g(1.0モル)に変更した以外は、製造例7と同様の手順で合成し、反応生成物としてシランカップリング剤5を得た。
得られたシランカップリング剤5は、化合物中に含まれる硫黄量が10.0質量%(0.31モル)、珪素量が8.8質量%(0.31モル)であり、硫黄原子の個数/珪素原子の個数は1.0であった。
(製造例9:シランカップリング剤6の合成(x=2.4、m=8、R〜R=OCHCH))
硫黄の量を45.0g(1.4モル)に変更した以外は、製造例7と同様の手順で合成し、反応生成物としてシランカップリング剤6を得た。
得られたシランカップリング剤6は、化合物中に含まれる硫黄量が11.9質量%(0.37モル)、珪素量が8.7質量%(0.31モル)であり、硫黄原子の個数/珪素原子の個数は1.2であった。
(製造例10:シランカップリング剤7の合成(x=2.2、m=8、R、R、R、R=OCHCH、R、R=CH))
8−クロロオクチルトリエトキシシランの代わりに8−クロロオクチルジエトキシメチルシラン562g(2.0モル)を用いた以外は、製造例7と同様の手順で合成し、反応生成物としてシランカップリング剤7を得た。
得られたシランカップリング剤7は、化合物中に含まれる硫黄量が11.0質量%(0.34モル)、珪素量が8.7質量%(0.31モル)であり、硫黄原子の個数/珪素原子の個数は1.1であった。
<実施例及び比較例>
表1〜5に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を160℃で3分間混練し、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で3分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、170℃の条件下で15分間プレス加硫し、試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を製造した。
得られた未加硫ゴム組成物、試験用タイヤについて下記の評価を行った。結果を表1〜5に示す。なお、表1〜5はそれぞれ第1〜5の発明に対応し、表1〜5における基準比較例をそれぞれ比較例1−1、2−1、3−1、4−1、5−1とした。
(加工性(ムーニー粘度))
未加硫ゴム組成物について、JIS K 6301に基づき、(株)島津製作所製のMV202を用いて、130℃でムーニー粘度(ML1+4)を測定した。基準比較例のムーニー粘度の値を100として、各配合のムーニー粘度を指数表示した(加工性指数)。指数が大きいほど、加工性に優れていることを示す。
(低燃費性)
試験用タイヤのトレッドから採取したサンプルを、(株)上島製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で、60℃における損失正接(tanδ)を測定した。基準比較例のtanδを100とし、以下の計算式により指数表示した(低燃費性指数)。指数が大きいほど、低燃費性に優れることを示す。
(低燃費性指数)=(基準比較例のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(耐摩耗性)
試験用タイヤのトレッドから採取したサンプルを、ランボーン型摩耗試験機を用いて、室温、負荷荷重1.0kgf、スリップ率30%の条件で摩耗量を測定し、下記計算式により指数表示した(耐摩耗性指数)。指数が大きいほど耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(基準比較例の摩耗量)/(各配合の摩耗量)×100
(ウェットグリップ性能)
試験用タイヤのトレッドから採取したサンプルを、レオメトリックス・サイエンティフィック社製の粘弾性試験機(ARES)を使用して、ねじりモードで、粘弾性パラメータを測定した。0℃において周波数10Hz、ひずみ1%でtanδを測定した。基準比較例のtanδを100とし、以下の計算式により指数表示した(ウェットグリップ性能指数)。指数が大きいほどウェットグリップ性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能指数)=(基準比較例のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
Figure 2018123260
Figure 2018123260
Figure 2018123260
Figure 2018123260
Figure 2018123260
表1〜5より、本願特定のシランカップリング剤と、変性ポリマー、レジン、液状ポリマー、加工助剤及び微粒子シリカの少なくとも1つとを含有する実施例は、加工性、ウェットグリップ性能、低燃費性及び耐摩耗性の性能バランスが顕著に改善されることが明らかとなった。

Claims (6)

  1. 変性ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  2. レジンと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  3. 液状ポリマーと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  4. 脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸アミドからなる加工助剤と、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  5. 窒素吸着比表面積が160m/g以上の微粒子シリカと、アルコキシシリル基及び硫黄原子を含み、かつアルコキシシリル基及び硫黄原子を連結する炭素原子の数が6個以上であるシランカップリング剤とを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
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