JP2020026012A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターンテーブル回動時もシールを形成し、研削水噴霧の噴出を防ぐ。【解決手段】ターンテーブル17上に配設されるチャックテーブル30と、研削ホイール74を装着しチャックテーブルが保持したウェーハWと砥石741とに研削水を供給させウェーハWを研削する手段7とを備え、ターンテーブル17周囲には研削水を受けるウォータケース18を備え、ターンテーブルは、ウェーハWをチャックテーブルに対し搬入出する領域Aとチャックテーブルに保持されたウェーハWを研削する領域Bとに区分され、該領域境界には仕切り板18bが配設され、チャックテーブル周囲には、チャックテーブル保持面300aより高く仕切り板18b下を通過可能な天板4を備え、天板4は、保持面300aを露出させる第1開口部40と、砥石741を保持されたウェーハWに作用させる作用部41とを備え、仕切り板18b下端と天板4上面との隙間をシールする研削装置。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を研削する研削装置に関する。
チャックテーブルが保持したウェーハを研削砥石で研削する研削装置は、複数のチャックテーブルをターンテーブルの中心を中心として等角度で配設して、ターンテーブルの回転によりチャックテーブルを研削手段の研削加工位置に位置づけている(例えば、特許文献1参照)。
また、一つのチャックテーブルが研削加工位置に位置づけられたら、その他の一つのチャックテーブルがウェーハを搬入出可能な搬入出位置に位置づけられ、研削加工中にウェーハの搬入出を可能にしている。そして、研削装置は、研削加工領域と搬入出領域とを仕切りチャックテーブルが通過可能な仕切り板を備え、ターンテーブルを回転させるとチャックテーブルが研削加工領域と搬入出領域とを行き来する。研削加工中において仕切り板で仕切られているので、研削加工領域内に発生している研削屑を含んだ研削水噴霧は搬入出領域に噴出しないようになっている。また、仕切り板の周囲に例えば水でシールを形成することで、研削水噴霧の搬入出領域への噴出をより防ぐことが可能となる(例えば、特許文献2参照)。
特許4455750号公報 特許5731158号公報
しかし、研削加工後、ターンテーブルが回転すると、すぐに該シールが破壊されるため、研削加工領域内の噴霧が搬入出領域内に噴出し、次に研削加工するために搬入出領域近くで待機している搬入出手段により保持されているウェーハに研削屑を付着させる。そして、ウェーハをチャックテーブルに搬送した後、ウェーハとチャックテーブルの保持面との間に研削屑が介在すると、研削したウェーハの厚みが均一にならなくなるという問題がある。
よって、ウェーハを研削する研削装置においては、ターンテーブルが回転している時もシールを形成させ、研削加工領域内から搬入出領域内に研削水噴霧が噴出するのを防ぐという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、回動するターンテーブルと、該ターンテーブルの上に複数配設されウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削砥石を環状に配設した研削ホイールを装着し該チャックテーブルが保持したウェーハと該研削砥石とに研削水を供給させウェーハを該研削砥石で研削加工する研削手段と、を備える研削装置であって、該ターンテーブルの周囲には、該研削水を受け止めるウォータケースを備え、該ターンテーブルは、ウェーハを該チャックテーブルに対して搬入出する搬入出領域と該チャックテーブルに保持されたウェーハを該研削砥石で研削する研削領域とに区分され、隣り合う領域の境界には仕切り板が配設され、該チャックテーブルの周囲には、該保持面より高く該仕切り板の下を通過可能な天板を備え、該天板は、該保持面を露出させる第1の開口部と、研削加工時の該研削砥石を該保持面が保持したウェーハに作用させる作用部とを備え、該仕切り板の下端と該天板の上面との隙間をシールするシール部を備える研削装置である。
前記天板の上面に水を供給する水供給部を備え、該水供給部により該天板の上面に供給した水で前記シール部を形成すると好ましい。
前記作用部は、前記研削砥石を前記天板の上面に接触させない第2の開口部であると好ましい。
前記作用部は、前記研削砥石を前記天板の上面に接触させない円弧状の溝部であると好ましい。
本発明に係る研削装置は、ターンテーブルは、ウェーハをチャックテーブルに対して搬入出する搬入出領域とチャックテーブルに保持されたウェーハを研削砥石で研削する研削領域とに区分され、隣り合う領域の境界には仕切り板が配設され、チャックテーブルの周囲には、チャックテーブルの保持面より高く仕切り板の下を通過可能な天板を備え、天板は、チャックテーブルの保持面を露出させる第1の開口部と、研削加工時の研削砥石をチャックテーブルの保持面が保持したウェーハに作用させる作用部とを備え、仕切り板の下端と天板の上面との隙間をシールするシール部を備えているため、ターンテーブルが回転している最中においても、仕切り板の下端と天板の上面との隙間がシール部により継続してシールされていることで、ターンテーブル回転中の研削水噴霧の搬入出領域への噴出を防止できる。
天板の上面に水を供給する水供給部を備え、水供給部により天板の上面に供給した水でシール部を形成することで、ターンテーブルが回転している最中においても、仕切り板の下端と天板の上面との隙間が水で継続的にシールされるため、ターンテーブル回転中の研削水噴霧の搬入出領域への噴出をより確実に防止できる。即ち、シール部が接触式のゴムシール等である場合には、磨耗によるゴムシールの交換の必要性や不完全なシールの形成等が生じ得るが、水シールには交換の必要性が無く、また、不完全なシールの形成等が抑制される。
研削装置の一例を示す斜視図である。 作用部が円弧状の溝部である天板を示す斜視図である。 作用部が第2の開口部である天板を示す斜視図である。 水供給部の水噴射ノズルの一部を示す拡大斜視図である。 仕切り板の下端と天板の上面との隙間をシールするシール部が形成されている状態を説明する断面図である。
図1に示す研削装置1は、研削手段7を備え、いずれかのチャックテーブル30上に保持されたウェーハWを研削手段7の回転する研削砥石741により研削する装置である。
研削装置1は、例えば、第1の装置ベース11の後方(+Y方向側)に第2の装置ベース12を連結して構成されている。
図1に示すウェーハWは、例えば、円形の半導体ウェーハであり、図1においては下方を向いているウェーハWの表面Waは、複数のデバイスが形成されており、図示しない保護テープが貼着されて保護されている。ウェーハWの裏面Wbは、研削加工が施される被加工面となる。
第1の装置ベース11の正面側(−Y方向側)には、第1のカセット載置部151及び第2のカセット載置部152が設けられており、第1のカセット載置部151には加工前のウェーハWが収容される第1のカセット151aが載置され、第2のカセット載置部152には加工後のウェーハWが収容される第2のカセット152aが載置される。
第1のカセット151a及び第2のカセット152aは、内部に複数の棚を備えており、各棚に一枚ずつウェーハWが収容されている。
第1のカセット151aの+Y方向側を向く図示しない開口の後方には、第1のカセット151aから加工前のウェーハWを搬出するとともに加工後のウェーハWを第2のカセット152aに搬入するロボット155が配設されている。ロボット155に隣接する位置には、仮置き領域153aが設けられており、仮置き領域153aには位置合わせ手段153bが配設されている。位置合わせ手段153bは、第1のカセット151aから搬出され仮置き領域153aに載置されたウェーハWを、縮径する位置合わせピンで所定の位置に位置合わせ(センタリング)する。
仮置き領域153aと隣接する位置には、ウェーハWを保持した状態で旋回するローディングアーム154aが配置されている。ローディングアーム154aは、位置合わせ手段153bによって位置合わせされたウェーハWを保持し、搬入出領域A内に位置付けられたチャックテーブル30へ搬送する。ローディングアーム154aの隣には、研削加工後のウェーハWを保持した状態で旋回するアンローディングアーム154bが設けられている。アンローディングアーム154bと近接する位置には、アンローディングアーム154bにより搬送された加工後のウェーハWを洗浄する枚葉式の洗浄手段156が配置されている。洗浄手段156により洗浄されたウェーハWは、ロボット155により第2のカセット152aに搬入される。
第2の装置ベース12上の後方(+Y方向側)にはコラム13が立設されており、コラム13の前面には研削送り手段2が配設されている。研削送り手段2は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するボールネジ20と、ボールネジ20と平行に配設された一対のガイドレール21と、ボールネジ20に連結しボールネジ20を回動させるモータ22と、内部のナットがボールネジ20に螺合し側部がガイドレール21に摺接する昇降板23と、昇降板23に連結され研削手段7を保持するホルダ24とから構成され、モータ22がボールネジ20を回動させると、これに伴い昇降板23がガイドレール21にガイドされてZ軸方向に往復移動し、ホルダ24に支持された研削手段7もZ軸方向に往復移動する。
研削手段7は、軸方向がZ軸方向であるスピンドル70と、スピンドル70を回転可能に支持するハウジング71と、スピンドル70を回転駆動するモータ72と、スピンドル70の下端に接続された円形状のマウント73と、マウント73の下面に着脱可能に装着された研削ホイール74とを備える。そして、研削ホイール74は、ホイール基台740と、ホイール基台740の底面に環状に配設された略直方体形状の複数の研削砥石741とを備える。
例えば、スピンドル70の内部には、Z軸方向に延びる研削水流路が形成されており、この研削水流路に図示しない研削水供給手段が連通している。研削水供給手段からスピンドル70に対して供給される研削水は、研削水流路の下端の開口から研削砥石741に向かって下方に噴出し、研削砥石741とウェーハWとの接触部位に供給される。
図1に示すように、第2の装置ベース12上には、平面視円形状のターンテーブル17が配設されている。ターンテーブル17上は、ウェーハWをチャックテーブル30に対して搬入出等する搬入出領域Aと、チャックテーブル30に保持されたウェーハWを研削砥石741で研削する研削領域Bとに、図1に示す仕切り板18bにより区分けされる。
ターンテーブル17の上面には、ウェーハWを吸引保持するチャックテーブル30が、例えば周方向に等間隔を空けて2つ、即ち、搬入出領域Aと研削領域Bとに1つずつ配設される。なお、チャックテーブル30の配設数は2つに限定されるものではなく、研削装置1が例えば粗研削手段と仕上げ研削手段とを備えるものである場合には、3つ又は4つであってもよい。
ターンテーブル17の中心には、ターンテーブル17を回動させるための図示しない回転軸が配設されており、回転軸を中心としてターンテーブル17をZ軸方向の軸心周りに回動させることができる。ターンテーブル17が回動することで、2つのチャックテーブル30を公転させ、搬入出領域Aから研削領域Bへ、研削領域Bから搬入出領域Aへとそれぞれ移動させることができる。
チャックテーブル30は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなりウェーハWを吸着する吸着部300と、吸着部300を支持する枠体301とを備える。吸着部300は図示しない吸引源に連通し、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部300の露出面である保持面300aに伝達されることで、チャックテーブル30は保持面300a上でウェーハWを吸引保持する。
チャックテーブル30は、ターンテーブル17上でZ軸方向の軸心周りに回転可能となっている。
図1に示すように、ターンテーブル17の周囲には、ターンテーブル17上から流下する研削屑等を含む研削水を受け止める破線で示すウォータケース18が配設されている。
本実施形態において、ウォータケース18は、例えば箱状の外形を備えており、第2の装置ベース12上に立設しX軸方向において相対する2枚の側壁18a、搬入出領域A側にあり前壁となる仕切り板18b、及びコラム13側にある後壁18cと、側壁18a〜後壁18cの上端に接続され研削手段7の研削ホイール74を通過させる図示しない開口を備える天壁18dとを備えている。
ウォータケース18内部は、研削が行われた際に発生する研削屑を含む噴霧を漏らさないようにする研削室となる。また、ウォータケース18内の第2の装置ベース12上には、図示しない排水口が形成されており、研削屑を含んだ研削水は排水口から排水タンク等へ排水される。
天壁18dに形成された図示しない開口は、例えば、研削ホイール74よりも僅かに大径の円形となっている。該開口の縁には図示しないシール部材等が配設されており、天壁18dを通過してウォータケース18内まで下降した研削ホイール74による研削加工中において、該開口から研削水噴霧が漏れないようになっている。
ターンテーブル17上の隣り合う搬入出領域Aと研削領域Bとの境界に配設された仕切り板18bには、ターンテーブル17上に配置された図1、2に示す天板4、チャックテーブル30、及びターンテーブル17が通過可能な大きさの前面視矩形状の進入口180が形成されている。進入口180の上端の高さは、例えば、ターンテーブル17上に装着された天板4の上面42よりも僅かに高くなっており、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間は非常に狭く設定されている。なお、仕切り板18bは、ウォータケース18とは別体となっていてもよい。
図1、2に示す天板4は、図1に示すようにターンテーブル17上に装着されることでチャックテーブル30の周囲に配設される。天板4は、チャックテーブル30の保持面300aを上方に向かって露出させる第1の開口部40と、研削加工時の研削砥石741を保持面300aが保持したウェーハWに作用させる作用部41とを備えている。ターンテーブル17上に装着された状態の天板4の上面42は、チャックテーブル30の保持面300aよりも高い位置に位置する。
図1、2に示す天板4の外形は、例えば、平面視半円形状となっている。本実施形態においては、図1に示すように、2つのチャックテーブル30に第1の開口部40を合わせて、2つの天板4は互いの直線部分をY軸方向において対面させた状態で、ターンテーブル17上に装着されている。
第1の開口部40は、天板4の上面42を貫通して形成されており、チャックテーブル30の直径よりも大径に形成されている。
なお、天板の外形は、平面視円形状となっていてもよく、この場合には、第1の開口部40及び作用部41は、円形状の天板の直径を軸に線対称に天板に2つずつ配設されており、一枚の天板がターンテーブル17上に装着される。
図1、2に示す天板4の作用部41は、例えば、研削位置まで下降した研削砥石741を天板4の上面42に接触させない円弧状の溝部である。円弧状の溝に形成された作用部41の溝深さは、チャックテーブル30に吸引保持されたウェーハWの研削後の所望厚み等に基づいて設定される。作用部41は、例えば、第1の開口部40と互いの外周が交差するように天板4の上面42に形成されている。そして、研削加工時において、作用部41に収容された研削砥石741の回転軌跡は、チャックテーブル30に保持されたウェーハWの回転中心を通ることができる。
天板4は、作用部41に代えて、研削位置まで下降した研削砥石741を天板4の上面42に接触させない図3に示す第2の開口部を、研削加工時の研削砥石741をチャックテーブル30の保持面300aが保持したウェーハWに作用させる作用部44として備えていてもよい。円形開口状の作用部44は、第1の開口部40と互いの外周が交差するように、天板4の上面42に形成されている。
図1に示す研削装置1は、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間をシールするシール部を備えている。本実施形態におけるシール部は、例えば、天板4の上面42に水を供給する図1、4に示す水供給部5によって形成される水シールであるが、これに限定されるものではない。
水供給部5は、例えば、図1に示す仕切り板18bの前面又は後面の上部側の領域に配設された水噴射ノズル50と、継手51を介して水噴射ノズル50に連通する水供給源52とを備えている。
図1に示すように、水噴射ノズル50は、X軸方向に少なくとも進入口180の長手方向長さ(X軸方向長さ)よりも長く延在している。図4に示すように、水噴射ノズル50の側面下部側には、水を噴射する噴射口500が複数X軸方向に整列して設けられている。
なお、図4に示す噴射口500は、水噴射ノズル50の側面下部側に一本連続的に延びるスリット状に形成されていてもよい。
以下に、図1に示す研削装置1によりチャックテーブル30に保持されたウェーハWを研削する場合の、研削装置1の動作について説明する。
まず、図1に示すターンテーブル17が回動することで、ウェーハWが載置されていない状態のチャックテーブル30が公転し、チャックテーブル30がローディングアーム154aの近傍まで移動し搬入出領域A内に位置する。また、ロボット155が第1のカセット151aから一枚のウェーハW(一枚目のウェーハWとする。)を引き出し、ウェーハWを仮置き領域153aに移動させる。
位置合わせ手段153bによりウェーハWが仮置き領域153a上でセンタリングされた後、ローディングアーム154aが、センタリングされたウェーハWをチャックテーブル30上に搬送する。
そして、図示しない吸引源が作動して、チャックテーブル30が保持面300a上でウェーハWを裏面Wbが上方に露出した状態で吸引保持する。
チャックテーブル30がウェーハWを吸引保持した後、図1に示すターンテーブル17が回動することで、ターンテーブル17、ウェーハWを保持したチャックテーブル30、及び天板4が、ウォータケース18の仕切り板18bの進入口180を通過して、ウェーハWを吸引保持したチャックテーブル30が搬入出領域Aから研削領域Bへと移動する。同時に、ウェーハWを吸引保持していないチャックテーブル30が、研削領域Bから搬入出領域Aへと移動する。
ターンテーブル17が所定角度Z軸方向の軸心周りに回動することで、研削手段7の研削砥石741の回転中心がウェーハWの回転中心に対して所定距離だけ水平方向にずれ、研削砥石741の回転軌跡がウェーハWの回転中心を通るようにウェーハWが位置づけられる。
また、モータ72がスピンドル70を回転させるのに伴って、研削ホイール74が所定の回転速度で回転する。
研削手段7が研削送り手段2によって−Z方向へと送られ、ウォータケース18内に進入し、さらに、円弧状の溝である作用部41に入り込む。そして、研削砥石741がウェーハWの裏面Wbに当接することで研削加工が行われる。研削中は、チャックテーブル30が回転するのに伴ってウェーハWも回転するので、研削砥石741がウェーハWの裏面Wbの全面の研削加工を行う。また、研削砥石741とウェーハWの裏面Wbとの接触箇所に対してスピンドル70を通して研削水が供給され、研削水による接触箇所の冷却及び研削屑の洗浄除去が行われる。研削屑を含んだ研削水は、ウォータケース18内の図示しない排水口から排水される。
研削中において作用部41に研削砥石741が入り込むことによって、研削砥石741が天板4に接触することはない。また、作用部41が、研削砥石741を天板4の上面42に接触させない円弧状の溝部であることで、研削水が回転する研削砥石741によって溝部上を連れ回りやすくなるため、研削砥石の冷却がより効率的に行われるようになる。
例えば、天板4の作用部が、図3に示す作用部44、即ち、研削砥石741を天板4の上面42に接触させない第2の開口部である場合にも、作用部41と同様に作用部44に研削砥石741が入り込むことによって、研削砥石741が天板4に接触することはない。また、天板4が作用部44を備える場合には、研削砥石741に付着した研削屑がさらに天板4へ付着してしまうことが防がれる。
研削加工が開始されることで細かな研削屑が生成されて研削水に混じって噴霧となって飛散する。そして、ウォータケース18の仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間、即ち、進入口180と天板4の上面42との隙間から研削屑が混じった噴霧が搬入出領域Aへ漏れてしまうことを防ぐため、水供給部5によってウォータケース18の仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間にシール部(水シール)を形成する。
図5に示すように、水供給源52から、水噴射ノズル50に対して水が供給され、水噴射ノズル50の噴射口500から水が、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間、即ち、進入口180と天板4の上面42との隙間に向けて噴射されて、該隙間に浸入した水が表面張力で膜を張ることによってシール部が形成される。このシール部によって、研削屑を含む噴霧が仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間から搬入出領域Aに漏れることが防がれる。
ウェーハWが所望の厚みまで研削され、次いで、研削送り手段2が研削手段7を+Z方向に上昇させて、研削砥石741がウェーハWから離間し、該一枚目のウェーハWに対する研削が終了する。
上記一枚目のウェーハWに対する研削が研削領域Bにおけるウォータケース18の研削室内で行われている最中に、ターンテーブル17上の搬入出領域Aにおいては、先に説明した一枚目のウェーハWのチャックテーブル30への搬入と同様の手順で、次に研削加工が施されるウェーハW(二枚目のウェーハWとする)のチャックテーブル30への搬入が行われる。二枚目のウェーハWのチャックテーブル30への搬入が行われている最中において、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間に水供給部5による水の供給によってシール部が形成されているため、研削屑を含む噴霧が搬入出領域A内の二枚目のウェーハWに付着することが防がれる。
研削手段7が一枚目のウェーハWから離間した後、水供給部5が水の供給を継続して行いウォータケース18の仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間にシール部を形成した状態で、ターンテーブル17が回動することで、ターンテーブル17、研削後の一枚目のウェーハWを保持するチャックテーブル30、及び天板4が、仕切り板18bの進入口180を通過して、一枚目のウェーハWを吸引保持したチャックテーブル30が研削領域Bから搬入出領域Aへと移動する。同時に、二枚目のウェーハWを吸引保持するチャックテーブル30が、搬入出領域Aから研削領域Bへと移動し、研削手段7による二枚目のウェーハWに対する研削が開始される。
上記ターンテーブル17の回動時においても、水供給部5から供給される水の表面張力により仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間にシール部は常に形成されているため、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間から搬入出領域Aに研削水噴霧が漏れてしまうことが防がれる。
図1に示すアンローディングアーム154bが、搬入出領域A内にあるチャックテーブル30上の一枚目のウェーハWを洗浄手段156に搬送する。洗浄手段156が一枚目のウェーハWを洗浄した後、ロボット155が一枚目のウェーハWを第2のカセット152aに搬入する。
上記のように、本発明に係る研削装置1は、ターンテーブル17は、ウェーハWをチャックテーブル30に対して搬入出する搬入出領域Aとチャックテーブル30に保持されたウェーハWを研削砥石741で研削する研削領域Bとに区分され、隣り合う領域の境界には仕切り板18bが配設され、チャックテーブル30の周囲には、チャックテーブル30の保持面300aより高く仕切り板18bの下を通過可能な天板4を備え、天板4は、チャックテーブル30の保持面300aを露出させる第1の開口部40と、研削加工時の研削砥石741をチャックテーブル30の保持面300aが保持したウェーハWに作用させる作用部41とを備え、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間をシールするシール部を備えているため、研削加工中のみならずターンテーブル17が回動している最中においても、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間がシール部により継続してシールされていることで、ターンテーブル17回動中の研削水噴霧の搬入出領域Aへの噴出を防止できる。
天板4の上面42に水を供給する水供給部5を備え、水供給部5により天板4の上面42に供給した水でシール部を形成することで、ターンテーブル17が回動している最中においても、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間が水で継続的にシールされるため、ターンテーブル17回動中の研削水噴霧の搬入出領域Aへの噴出をより確実に防止できる。即ち、シール部が接触式のゴムシール等である場合には、磨耗によるゴムシールの交換の必要性や不完全なシールの形成等が生じ得るが、水シールには交換の必要性が無く、また、不完全なシールの形成等が抑制される。
また、チャックテーブル30に保持されたウェーハWの上面である裏面Wbと、天板4の上面42とを面一にして、ターンテーブル17が回動している最中において、継続的に水シールが形成される。なお、ウェーハWの裏面Wbは、研削前と研削後で高さが変わるが、該変化に対し裏面Wbと天板4の上面42を面一にするように追従できる水シールの水層厚みによりウェーハWの裏面Wbと仕切り板18bの下端とに水シールが形成される。
本発明に係る研削装置1は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている研削装置1の各構成要素の外形や大きさ等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間をシールするシール部は、水シールではなく、ゴムシールであってもよい。この場合には、例えば、仕切り板18bの前面又は後面の上部側の領域にX軸方向に延在するゴム板を配設する。ゴム板はZ軸方向に上下動可能であってもよいし、固定されていてもよい。そして、ゴム板の下端が天板4の上面42にターンテーブル17の回動中においても常に接触していることで、仕切り板18bの下端と天板4の上面42との隙間がシールされ、磨耗によるゴムシールの交換の必要性は適宜生じるが、ターンテーブル17回動中の研削水噴霧の搬入出領域Aへの噴出を防止できる。
W:ウェーハ
1:研削装置 11:第1の装置ベース
151:第1のカセット載置部 151a:第1のカセット 152:第2のカセット載置部 152a:第2のカセット
153a:仮置き領域 153b:位置合わせ手段 154a:ローディングアーム
154b:アンローディングアーム 155:ロボット 156:洗浄手段
12:第2の装置ベース
13:コラム 2:研削送り手段 7:研削手段
17:ターンテーブル A:搬入出領域 B:研削領域
30:チャックテーブル 300:吸着部 300a:保持面 301:枠体
18:ウォータケース 18a:側壁 18b:仕切り板(前壁) 180:進入口 18c:後壁 18d:天壁
4:天板 40:第1の開口部 41:作用部(円弧状の溝部)42:天板の上面 44:作用部(第2の開口部)
5:水供給部 50:水噴射ノズル 500:噴射口 51:継手 52:水供給源

Claims (4)

  1. 回動するターンテーブルと、該ターンテーブルの上に複数配設されウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削砥石を環状に配設した研削ホイールを装着し該チャックテーブルが保持したウェーハと該研削砥石とに研削水を供給させウェーハを該研削砥石で研削加工する研削手段と、を備える研削装置であって、
    該ターンテーブルの周囲には、該研削水を受け止めるウォータケースを備え、
    該ターンテーブルは、ウェーハを該チャックテーブルに対して搬入出する搬入出領域と該チャックテーブルに保持されたウェーハを該研削砥石で研削する研削領域とに区分され、隣り合う領域の境界には仕切り板が配設され、
    該チャックテーブルの周囲には、該保持面より高く該仕切り板の下を通過可能な天板を備え、
    該天板は、該保持面を露出させる第1の開口部と、研削加工時の該研削砥石を該保持面が保持したウェーハに作用させる作用部とを備え、
    該仕切り板の下端と該天板の上面との隙間をシールするシール部を備える研削装置。
  2. 前記天板の上面に水を供給する水供給部を備え、
    該水供給部により該天板の上面に供給した水で前記シール部を形成する請求項1記載の研削装置。
  3. 前記作用部は、前記研削砥石を前記天板の上面に接触させない第2の開口部である請求項1又は2記載の研削装置。
  4. 前記作用部は、前記研削砥石を前記天板の上面に接触させない円弧状の溝部である請求項1又は2記載の研削装置。
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