JP2024022107A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024022107000001
【課題】加工室内から加工屑を含む噴霧が噴出することを抑制する。
【解決手段】第1シール板135および第2シール板136が、通過口132の上部に配置されており、仕切り板62とともに通過口132を塞いでいる。また、第1シール板135と第2シール板136との間には、空間Lが形成されている。通過口132に向かった加工屑を含む噴霧Wの大半が、第1シール板135および仕切り板62によって遮られて、加工室120内に留まる。また、小さい噴霧は、第1シール板135と仕切り板62との僅かな隙間G1を通過して、第1シール板135と第2シール板136との間の空間Lに留まり、水シールWSを形成する。この水シールWSにより、加工室120の通過口132から噴霧が排出されることを防止することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、加工装置に関する。
特許文献1および2には、チャックテーブルに保持されたウェーハを砥石で研削する研削装置が開示されている。この研削装置は、少なくともチャックテーブルを二つ配置するターンテーブルと、ターンテーブルに配置され少なくとも二つのチャックテーブルを仕切る仕切り板と、ターンテーブルを回転させチャックテーブルを水平方向に移動させる移動機構と、を備えている。
チャックテーブルは、ターンテーブルの回転に伴って、加工位置と搬送位置との間で移動される。加工位置では、チャックテーブルに保持されたウェーハが、砥石によって研削される。搬送位置では、チャックテーブルに対して、ウェーハが搬入および搬出される。
そして、研削装置は、加工位置に移動したチャックテーブルと砥石とを収容する加工室を備えている。加工室の側板は、チャックテーブルを通過させる通過口を備えている。加工位置にチャックテーブルが移動したら、通過口が仕切り板によって塞がれる。
特開2012-076171号公報 特開2013-086244号公報 特開2021-171836号公報
上記のようにして通過口が塞がれた加工室では、回転する砥石に研削水を供給しつつ、砥石によってウェーハを研削している。そのため、砥石の遠心力を受けた研削水の噴霧が、加工室内に飛散している。
また、噴霧は、研削屑を含み、砥石の遠心力によって仕切り板にぶつかる。そのため、通過口を塞ぐように配置された仕切り板と通過口とのわずかな隙間から、噴霧が加工室の外に噴出されてしまうことがある。この場合、噴霧が、研削後のウェーハをチャックテーブルから搬出するために加工室の外で待機している搬出パッド、および、搬入機構によって保持されているチャックテーブルに搬入される前のウェーハを、汚してしまうことがある。
したがって、本発明の目的は、研削水などの加工液を用いて加工室内でウェーハを加工する際、加工室内から加工屑を含む噴霧が噴出することを抑制することにある。
本発明の加工装置(本加工装置)は、保持面でウェーハを保持するチャックテーブルと、加工具を回転させ該保持面に保持されたウェーハを加工する加工手段と、該加工具に加工液を供給する加工液供給手段と、該チャックテーブルを水平方向に移動させて、該チャックテーブルを、該加工具によって該保持面に保持されたウェーハを加工可能な加工位置と、該保持面にウェーハを搬入および搬出する搬送位置とに位置付ける移動手段と、を備える研削装置であって、該加工位置に移動した該チャックテーブルと該加工具とを収容する加工室と、該加工室の側板に形成され該チャックテーブルが通過する通過口と、該チャックテーブルの横に立設されており、該移動手段によって該チャックテーブルと共に水平方向に移動して、該チャックテーブルが加工位置に移動したときに該通過口の下部を塞ぐ仕切り板と、該通過口の下部を塞いでいる該仕切り板の長手方向に平行に延在し、該仕切り板の厚み方向に間隔をあけて該通過口の上部に配置される少なくとも二枚のシール板と、を備える。
本加工装置では、該移動手段は、該チャックテーブルを少なくとも二つ配置するターンテーブルと、該ターンテーブルを回転させる回転機構とを備えてもよく、該ターンテーブルには、少なくとも二つのチャックテーブルの間を仕切る該仕切り板が備えられていてもよい。
本加工装置では、少なくとも二枚のシール板が、加工室の通過口の上部に配置されており、通過口の下部に配置されている仕切り板とともに、通過口を塞いでいる。また、シール板は、仕切り板の厚み方向に間隔をあけて形成されているため、シール板間に空間が形成されている。このような構成を有する本加工装置では、加工室で発生し通過口に向かった加工液の噴霧の大半が、シール板および仕切り板によって遮られて、加工室内に留まる。また、小さい噴霧は、シール板と仕切り板との隙間を通過して、シール板間の空間に留まり、水シールを形成する。この水シールにより、加工室の通過口から噴霧が排出されることを防止することができる。
研削装置の構成を示す斜視図である。 加工室の構成を示す上面図である。 第1ゲートおよび第2ゲートを示す説明図である。 第1シール板および第2シール板を示す説明図である。 第1シール板および第2シール板を示す説明図である。 第1シール板と第2シール板との間に形成される水シールを示す説明図である。 側面シール板を示す説明図である。
図1に示す研削装置1は、加工装置の一例である。研削装置1は、粗研削機構30および仕上げ研削機構31を備え、チャックテーブル5上に保持されたウェーハ100を、粗研削機構30および仕上げ研削機構31により研削する。
図1に示すウェーハ100は、被加工物の一例であり、たとえば、円形の半導体ウェーハである。ウェーハ100の表面101には、図示しないデバイスが形成されている。ウェーハ100の表面101は、図1においては下方を向いており、保護テープ105が貼着されることによって保護されている。ウェーハ100の裏面104は、研削処理が施される被加工面となる。
研削装置1は、第1の装置ベース10と、第1の装置ベース10の後方(+Y方向側)に配置された第2の装置ベース11とを有している。
第1の装置ベース10の正面側(-Y方向側)には、第1のカセットステージ160および第2のカセットステージ162が設けられている。第1のカセットステージ160には、加工前のウェーハ100が収容される第1のカセット161が載置されている。第2のカセットステージ162には、加工後のウェーハ100が収容される第2のカセット163が載置されている。
第1のカセット161および第2のカセット163は、内部に複数の棚を備えており、各棚に一枚ずつウェーハ100が収容されている。すなわち、第1のカセット161および第2のカセット163は、複数のウェーハ100を棚状に収容する。
第1のカセット161および第2のカセット163の開口(図示せず)は、+Y方向側を向いている。これらの開口の+Y方向側には、ロボット155が配設されている。ロボット155は、加工後のウェーハ100を第2のカセット163に搬入(収納)する。また、ロボット155は、第1のカセット161から加工前のウェーハ100を取り出して、仮置き機構152の仮置きテーブル154に載置する。
仮置き機構152は、第1のカセット161から取り出されたウェーハ100を仮置きするために用いられ、ロボット155に隣接する位置に設けられている。仮置き機構152は、仮置きテーブル154、および、位置合わせ部材153を有している。位置合わせ部材153は、仮置きテーブル154を囲むように外側に配置される複数の位置合わせピンと、位置合わせピンを仮置きテーブル154の径方向に移動させるスライダとを備えている。位置合わせ部材153では、位置合わせピンが仮置きテーブル154の径方向に中央に向かって移動されることにより、複数の位置合わせピンを結ぶ円が縮径される。これにより、仮置きテーブル154に裏面104を上にして載置されたウェーハ100が、所定の位置に位置合わせ(センタリング)される。
仮置き機構152に隣接する位置には、搬入機構170が設けられている。搬入機構170は、仮置き機構152に仮置きされたウェーハ100を、仮置き機構152の近傍の搬送位置501に位置しているチャックテーブル5へ搬送し、その保持面50に載置する。搬送位置501は、保持面50にウェーハ100を搬入および搬出する際のチャックテーブル5の位置である。
チャックテーブル5は、ウェーハ100を吸引保持する保持面50を備えている。保持面50は、吸引源(図示せず)に連通されて、保護テープ105を介して、ウェーハ100を吸引保持することが可能である。チャックテーブル5は、保持面50によってウェーハ100を吸引保持した状態で、保持面50の中心を通りZ軸方向に延在する中心軸を中心として、回転可能である。
本実施形態では、第2の装置ベース11上に配設されたターンテーブル6の上面に、3つのチャックテーブル5が配置されている。各チャックテーブル5は、ターンテーブル6の上面に備えられているチャックテーブルカバー61によって、その側面を覆われている。
また、研削装置1は、ターンテーブル6の上面におけるチャックテーブル5の横に立設されている3つの仕切り板62を有している。本実施形態では、仕切り板62は、ターンテーブル6の外周縁から中心に向かって延びるように、かつ、チャックテーブルカバー61の上面よりも上方に突き抜けるように、ターンテーブル6の上面に設けられている。ターンテーブル6は、これらの仕切り板62によって3つの領域に略均等に区画されており、各領域にチャックテーブル5が配置されている。したがって、3つのチャックテーブル5は、ターンテーブル6の中心を中心とする円上に、等間隔に配置されている。そして、仕切り板62が、チャックテーブル5の間を仕切っている。
ターンテーブル6は、上述したように、3つのチャックテーブル5を有している。また、研削装置1は、ターンテーブル6を回転させる回転機構60を有している。ターンテーブル6は、この回転機構60によって、ターンテーブル6の中心を通りZ軸方向に延在する中心軸を中心に自転することができる。ターンテーブル6が自転することで、3つのチャックテーブル5が公転する。
これにより、ターンテーブル6は、チャックテーブル5を水平方向に移動させて、チャックテーブル5を、仮置き機構152の近傍の搬送位置501と、粗研削機構30の下方である第1加工位置502および仕上げ研削機構31の下方である第2加工位置503とに位置付けることができる。
このように、ターンテーブル6、および、ターンテーブル6を回転させる回転機構60は、チャックテーブル5を第1加工位置502および第2加工位置503と搬送位置501とに位置付ける移動手段の一例を構成している。
なお、第1加工位置502および第2加工位置503は、保持面50に保持されたウェーハ100を加工具によって加工可能な、チャックテーブル5の位置である。
また、本実施形態では、3つのチャックテーブル5は、1つのチャックテーブル5が第1加工位置502に配置されているときには、他の2つのチャックテーブル5は、搬送位置501および第2加工位置503にそれぞれ配置されるように構成されている。
第2の装置ベース11上の後方(+Y方向側)には、第1のコラム12が立設されている。第1のコラム12の前面には、ウェーハ100を粗研削する粗研削機構30、および、粗研削機構30を研削送りする粗研削送り機構20が配設されている。粗研削機構30は、加工具を回転させ保持面50に保持されたウェーハ100を加工する加工手段の一例である。
粗研削送り機構20は、Z軸方向に平行な一対のガイドレール201、このガイドレール201上をスライドする昇降テーブル203、ガイドレール201と平行なボールネジ200、ボールネジ200を回転駆動するモータ202、および、昇降テーブル203に取り付けられたホルダ204を備えている。ホルダ204は、粗研削機構30を保持している。
昇降テーブル203は、ガイドレール201にスライド可能に設置されている。図示しないナット部が、昇降テーブル203に固定されている。このナット部には、ボールネジ200が螺合されている。モータ202は、ボールネジ200の一端部に連結されている。
粗研削送り機構20では、モータ202がボールネジ200を回転させることにより、昇降テーブル203が、ガイドレール201に沿ってZ軸方向に移動する。これにより、昇降テーブル203に取り付けられたホルダ204、および、ホルダ204に保持された粗研削機構30も、昇降テーブル203とともにZ軸方向に移動する。このようにして、粗研削送り機構20は、粗研削機構30をZ軸方向に沿って研削送りする。
粗研削機構30は、ホルダ204に固定されたスピンドルハウジング301、スピンドルハウジング301に回転可能に保持されたスピンドル300、スピンドル300を回転駆動するモータ302、スピンドル300の下端に取り付けられたホイールマウント303、および、ホイールマウント303の下面に着脱可能に接続された研削ホイール304を備えている。
スピンドルハウジング301は、Z軸方向に延びるようにホルダ204に保持されている。スピンドル300は、チャックテーブル5の保持面50と直交するようにZ軸方向に延び、スピンドルハウジング301に回転可能に支持されている。
モータ302は、スピンドル300の上端側に連結されている。このモータ302により、スピンドル300は、Z軸方向に延びる回転軸を中心として回転する。
ホイールマウント303は、円板状に形成されており、スピンドル300の下端に固定されて、スピンドル300の回転に応じて回転する。ホイールマウント303は、研削ホイール304を支持している。
研削ホイール304は、外径がホイールマウント303の外径と略同径を有するように形成されている。研削ホイール304は、金属材料から形成された円環状のホイール基台305を含む。ホイール基台305の下面には、全周にわたって、略直方体形状の複数の粗研削砥石306が、環状に配置および固定されている。粗研削砥石306は、スピンドル300の回転により回転され、チャックテーブル5に保持されたウェーハ100の裏面104を研削する。粗研削砥石306は、加工具の一例であり、比較的大きな砥粒を含む砥石である。
また、粗研削機構30は、加工液の一例である研削水を粗研削砥石306に供給する研削水供給部90に接続されている。研削水供給部90は、加工具に加工液を供給する加工液供給手段の一例であり、粗研削機構30に接続されている研削水路92、および、研削水路92に配されている研削水バルブ91を含んでいる。研削水路92は、スピンドル300の内部にZ軸方向に延びる研削水流路(図示せず)に接続されている。また、研削水路92は、研削水バルブ91を介して、研削水源401に接続されている。
粗研削機構30による粗研削の際、研削水バルブ91が開放されることにより、研削水源401が、研削水路92を介して、スピンドル300内の研削水流路に供給される。これにより、研削水は、研削水流路の下端の開口から粗研削砥石306に向かって下方に噴出されて、粗研削砥石306とウェーハ100との接触部位に供給される。
なお、研削水供給部90は、粗研削砥石306の外側面に研削水を噴射する研削水ノズルであってもよい。
粗研削機構30の下方に配置されたチャックテーブル5に隣接する位置には、第1ハイトゲージ81が配設されている。第1ハイトゲージ81は、たとえば粗研削中に、ウェーハ100の厚みを接触式または非接触式にて測定する。
また、第2の装置ベース11上の後方には、第2のコラム13が、X軸方向に沿って第1のコラム12に隣接するように、立設されている。第2のコラム13の前面には、ウェーハ100を仕上げ研削する仕上げ研削機構31、および、仕上げ研削機構31を研削送りする仕上げ研削送り機構21が配設されている。仕上げ研削機構31は、加工具を回転させ保持面50に保持されたウェーハ100を加工する加工手段の一例である。
仕上げ研削送り機構21は、粗研削送り機構20と同様の構成を有しており、仕上げ研削機構31をZ軸方向に沿って研削送りすることができる。仕上げ研削機構31は、粗研削砥石306に代えて、仕上げ研削砥石307を備えていることを除いて、粗研削機構30と同様の構成を有している。仕上げ研削砥石307は、加工具の一例であり、比較的小さな砥粒を含む砥石である。
なお、仕上げ研削機構31にも、粗研削機構30と同様に、加工液の一例である研削水を仕上げ研削砥石307に供給する研削水供給部90に接続されている。仕上げ研削の際、研削水バルブ91が開放されることにより、研削水源401が、研削水路92およびスピンドル内の研削水流路を介して、粗研削砥石306とウェーハ100との接触部位に供給される。
仕上げ研削機構31の下方に配置されたチャックテーブル5に隣接する位置には、第2ハイトゲージ83が配設されている。第2ハイトゲージ83は、たとえば仕上げ研削中に、ウェーハ100の厚みを接触式または非接触式にて測定する。
仕上げ研削後のウェーハ100は、搬出機構172によって搬出される。搬出機構172は、搬送位置501に位置しているチャックテーブル5に保持された仕上げ研削後のウェーハ100を、チャックテーブル5から搬出して、枚葉式のスピンナ洗浄機構156のスピンナテーブル157に搬送する。
スピンナ洗浄機構156は、ウェーハ100を洗浄するスピンナ洗浄ユニットである。スピンナ洗浄機構156は、ウェーハ100を保持するスピンナテーブル157、および、スピンナテーブル157に向けて洗浄水および乾燥エアを噴射するノズル158を備えている。
スピンナ洗浄機構156では、ウェーハ100を保持したスピンナテーブル157が回転するとともに、ウェーハ100の裏面104に向けて洗浄水が噴射されて、裏面104がスピンナ洗浄される。その後、ウェーハ100に乾燥エアが吹き付けられて、ウェーハ100が乾燥される。
スピンナ洗浄機構156によって洗浄されたウェーハ100は、ロボット155により、第2のカセットステージ162上の第2のカセット163に搬入される。
また、研削装置1は、その内部に、研削装置1の制御のための制御部7を有している。制御部7は、制御プログラムに従って演算処理を行うCPU、および、メモリ等の記憶媒体等を備えている。制御部7は、各種の処理を実行し、研削装置1の各構成要素を統括制御する。たとえば、制御部7は、研削装置1の上述した各部材を制御して、ウェーハ100に対する研削処理を実行する。
また、研削装置1は、ターンテーブル6の一部を覆うように設けられた加工室120を備えている。加工室120は、第1加工位置502および第2加工位置503に移動したチャックテーブル5と、加工具である粗研削砥石306および仕上げ研削砥石307とを収容するように構成されている。
本実施形態では、加工室120は、図1および図2に示すように、粗研削機構30の下方の第1加工位置502および仕上げ研削機構31の下方の第2加工位置503に位置付けられたチャックテーブル5、ならびに、粗研削砥石306および仕上げ研削砥石307を覆うように、第2の装置ベース11上に設けられている。
図2に示すように、加工室120は、Y軸方向に延びる一対の側壁121、および、粗研削機構30および仕上げ研削機構31の下方においてX軸方向に延びる奥壁122を有している。奥壁122は、一対の側壁121の+Y方向側の端部を連結している。さらに、加工室120は、その上部を覆う上面板123を有している。上面板123は、一対の側壁121および奥壁122と、-Y方向側の前端壁126、第1ゲート130および第2ゲート140とによって囲まれる空間の上部を覆っている。上面板123には、加工室120内への粗研削砥石306の導入を可能とする第1導入穴124、および、加工室120内への仕上げ研削砥石307の導入を可能とする第2導入穴125が設けられている。
また、加工室120は、その-Y方向側の端部に、加工室120における-Y方向側の面(前面)の一部を形成する、一対の短い前端壁126を有している。前端壁126は、加工室120の+X方向側および-X方向側の端部に設けられている。さらに、加工室120は、一対の前端壁126の間に、加工室120の前面の他の一部を形成する、第1ゲート130および第2ゲート140を備えている。
第1ゲート130は、ターンテーブル6によって移動されるチャックテーブル5を加工室120に搬入するために用いられる。一方、第2ゲート140は、加工室120内のチャックテーブル5を外部に搬出するために用いられる。
図2に示すように、第1ゲート130は、-X方向側の前端壁126の端部から、ターンテーブル6の中心127に向かって延びている。また、第2ゲート140は、+X方向側の前端壁126の端部から、ターンテーブル6の中心127に向かって延びている。
図3に示すように、第1ゲート130および第2ゲート140は、上面板123の下方を塞ぐように形成された側板131を備えている。この側板131は、図2に示した前端壁126からターンテーブル6の中心127に向かって延びるように設けられている。また、図3に示すように、この側板131には、チャックテーブル5が通過可能な通過口132が形成されている。すなわち、研削装置1は、加工室120の側板131に形成されチャックテーブル5が通過する通過口132を有している。
なお、上述したように、1つのチャックテーブル5が第1加工位置502に配置されているときには、他の2つのチャックテーブル5は、搬送位置501および第2加工位置503にそれぞれ配置される。そして、本実施形態では、このようにチャックテーブル5が配置されているときには、図2に示すように、ターンテーブル6に設けられた3つの仕切り板62のうちの2つが、第1ゲート130および第2ゲート140に重なるように配置される。
したがって、仕切り板62は、移動手段であるターンテーブル6によってチャックテーブル5とともに水平方向に移動して、1つのチャックテーブル5が第1加工位置502に移動したときには、図3に示すように、第1ゲート130および第2ゲート140の通過口132の下部を塞ぐように構成されている。
さらに、研削装置1は、図3および図4に示すように、第1ゲート130および第2ゲート140に、二枚のシール板としての第1シール板135および第2シール板136を有している(図3では、第2シール板136のみが示されている)。第1シール板135および第2シール板136は、たとえばゴム板からなり、水平方向に延びる側板131の下面(通過口132の上面)に、通過口132を上方から塞ぐように配置されている。
また、図3に示すように、本実施形態では、第1シール板135および第2シール板136における水平方向の長さは、通過口132の水平方向の長さと略等しくなっている。したがって、第1シール板135および第2シール板136の側面と通過口132の側面との間は、実質的に隙間なく塞がっている。
図4に示すように、第1シール板135は、側板131の下面における内側(加工室120の内部側)の縁に、下方に垂下するように取り付けられている。第2シール板136は、側板131の下面における外側(加工室120の外部側)の縁に、下方に垂下するように取り付けられている。すなわち、第1シール板135および第2シール板136は、仕切り板62の厚み方向である水平方向に間隔をあけて、通過口132の上部に配置されている。
また、第1シール板135および第2シール板136は、通過口132の下部を塞いでいる仕切り板62の長手方向に平行に延在している。そして、第1シール板135および第2シール板136の下端と仕切り板62の上端との間には、第1シール板135および第2シール板136と仕切り板62とが接触してターンテーブル6の回転が阻害されることを回避するように、僅かな隙間が設けられている。以下では、図4に示すように、第1シール板135の下端と仕切り板62の上端との間の隙間を隙間G1と称するとともに、第2シール板136の下端と仕切り板62の上端との間の隙間を隙間G2と称する。
したがって、1つのチャックテーブル5が第1加工位置502に配置されているときには、第1ゲート130および第2ゲート140の通過口132は、その下部が仕切り板62によって塞がれているとともに、僅かな隙間G1およびG2を介して、上部が第1シール板135および第2シール板136によって塞がれている。
なお、仕切り板62と第1シール板135との隙間G1を、仕切り板62と第2シール板136との隙間G2よりも大きくして、空間Lへの噴霧Wの進入を容易にして、かつ、小さい隙間G2によって空間Lに水を溜め、水シールWSの形成を形成するようにしてもよい。
このような構成を有する研削装置1では、図1に示した粗研削機構30あるいは仕上げ研削機構31によってウェーハ100が研削される際、研削水供給部90から、回転する粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石307とウェーハ100との間に、研削水が供給される。そして、加工室120では、研削屑を含む研削水の噴霧が生じて、この噴霧が、粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石307の遠心力を受けて飛散し、第1ゲート130および第2ゲート140の通過口132に向かう。
ここで、研削装置1では、図4に示したように、第1シール板135および第2シール板136が、通過口132の上部に配置されており、通過口132の下部に配置されている仕切り板62とともに、通過口132を塞いでいる。また、第1シール板135および第2シール板136は、水平方向に間隔をあけて形成されているため、これらの間に空間Lが形成されている。
このため、図5に示すように、通過口132に向かった加工屑を含む噴霧Wは、その大半が、第1シール板135および仕切り板62によって遮られて、加工室120内に飛散して、加工室120内に飛散した噴霧Wは、加工室120に配置され吸引源に連通している排気口から排気される。
また、粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石307の遠心力を受け第1シール板135および仕切り板62によって遮られる際に、その噴霧W1は、第1シール板135と仕切り板62との隙間G1を通過する。そして、噴霧W1は、第1シール板135と第2シール板136との間の空間Lに留まる。これによって、図6に示すように、仕切り板62の上端面に、研削水の噴霧からなる水シールWSが形成される。この水シールWSにより、隙間G1を通過した噴霧が加工室120の通過口132から漏れて排出されることを防止することができる。
したがって、本実施形態では、通過口132の外部に配置されている搬入機構170および搬出機構172、ならびに、搬送位置501に位置しているチャックテーブル5上のウェーハ100が、噴霧によって汚れてしまうことを防止することができる。
なお、この水シールWSは、新たに隙間G1を抜けて空間Lに進入してきた小さい噴霧を吸収することにより、その大きさを増大あるいは維持することができる。また、水シールWSの体積が十分に大きくなった後では、その体積を維持するために、水シールWSを形成する水分の一部が、第1シール板135および第2シール板136に沿ってターンテーブル6の径方向に流れて、第1シール板135および第2シール板136の両端部から排出される。すなわち、第1シール板135および第2シール板136における長手方向の両端部が、排水口の役目を果たす。これにより、水シールWSの体積が大きくなりすぎることを抑制することができる。また、水シールWSの体積が十分に大きくなった後では、その体積を維持するために、水シールWSの排水を隙間G1または隙間G2から排水するようにしてもよい。
なお、図7に示すように、仕切り板62の上面における長手方向の両端部に、第1シール板135と第2シール板136との間において上方に立ち上がる凸部621を形成してもよい(図7では、仕切り板62の上面における一方の端部に形成された凸部621のみを示している)。このような凸部621により、第1シール板135および第2シール板136の両端部から水が排出されることを抑制することができるので、水シールWSの体積を大きくすることが可能となる。これにより、大きな水シールWSによって、噴霧の漏れを良好に抑制することが可能となる。この場合、水シールWSの体積が十分に大きくなった後では、その体積を維持するために、水シールWSの排水を隙間G1または隙間G2から排水する。
また、図7に示すように、側板131における仕切り板62の側部622に対向する部分には、仕切り板62の側部622と側板131との間を塞ぐための側面シール板138が設けられていてもよい。側面シール板138の上端は、たとえば、第2シール板136の下端に接している。
この側面シール板138により、仕切り板62の側部622と側板131との隙間から噴霧が漏れることを抑制することができる。また、側面シール板138により、仕切り板62の上部に形成された空間L(図4参照)に溜まった水の排出を促進することもできる。
なお、側面シール板138は、側板131に、1枚だけ設けられていてもよいし、仕切り板62の厚み方向である水平方向に間隔をあけて、2枚以上設けられていてもよい。また、側面シール板138は、ゴム板でもよいし、スポンジまたはブラシからなる板でもよい。
また、側面シール板138は、通過口132の側面を形成する側板131の内側面に取り付けられていてもよいし、図7に示すように、側板131の外面に取り付けられていてもよい。同様に、第1シール板135および第2シール板136は、図4に示したように通過口132の上面を形成する側板131の下面に取り付けられていてもよいし、図7に示すように、側板131の外面に取り付けられていてもよい。
また、本実施形態では、研削装置1が、二枚のシール板としての第1シール板135および第2シール板136を備えている。これに関し、研削装置1は、側板131に、少なくとも2枚のシール板を備えていればよい。したがって、研削装置1は、3枚以上のシール板を備えていてもよい。
また、本実施形態では、ターンテーブル6が、3つのチャックテーブル5を有している。これに関し、ターンテーブル6は、少なくとも2つのチャックテーブル5、および、少なくとも2つのチャックテーブルの間を仕切る仕切り板62を有していればよい。したがって、ターンテーブル6は、2つのチャックテーブル5を有していてもよいし、4つ以上のチャックテーブル5を有していてもよい。
また、本実施形態にかかる加工装置は、上述したようなターンテーブル6を備える研削装置1に限定されず、特許文献3に開示のような、1つのチャックテーブルを備える研削装置であってもよい。この研削装置は、チャックテーブルを加工位置と搬送位置との間で水平移動させる移動手段を備えている。そして、チャックテーブルの横に仕切り板が配置されている。この仕切り板は、チャックテーブルが加工位置に移動したときに、加工室の通過口の下部を塞ぐように構成されている。そして、通過口の上部には、仕切り板の厚み方向に間隔をあけて、少なくとも二枚のシール板が設けられている。この構成においても、二枚のシール板の間に形成される水シールにより、加工室の通過口から噴霧が排出されることを防止することができる。
1:研削装置、5:チャックテーブル、6:ターンテーブル、7:制御部、
10:第1の装置ベース、11:第2の装置ベース、12:第1のコラム、
13:第2のコラム、20:粗研削送り機構、21:仕上げ研削送り機構、
30:粗研削機構、31:仕上げ研削機構、50:保持面、60:回転機構、
61:チャックテーブルカバー、62:仕切り板、81:第1ハイトゲージ、
83:第2ハイトゲージ、90:研削水供給部、91:研削水バルブ、92:研削水路、
100:ウェーハ、101:表面、104:裏面、105:保護テープ、
120:加工室、121:側壁、122:奥壁、123:上面板、124:第1導入穴、
125:第2導入穴、126:前端壁、130:第1ゲート、
131:側板、132:通過口、135:第1シール板、136:第2シール板、
138:側面シール板、140:第2ゲート、
152:仮置き機構、153:位置合わせ部材、154:仮置きテーブル、
155:ロボット、156:スピンナ洗浄機構、157:スピンナテーブル、
158:ノズル、160:第1のカセットステージ、161:第1のカセット、
162:第2のカセットステージ、163:第2のカセット、170:搬入機構、
172:搬出機構、200:ボールネジ、201:ガイドレール、202:モータ、
203:昇降テーブル、204:ホルダ、300:スピンドル、
301:スピンドルハウジング、302:モータ、303:ホイールマウント、
304:研削ホイール、305:ホイール基台、306:粗研削砥石、
307:仕上げ研削砥石、401:研削水源、
501:搬送位置、502:第1加工位置、503:第2加工位置、
621:凸部、622:側部、
G1:隙間、G2:隙間、L:空間、W:噴霧、W1:噴霧、WS:水シール

Claims (2)

  1. 保持面でウェーハを保持するチャックテーブルと、加工具を回転させ該保持面に保持されたウェーハを加工する加工手段と、該加工具に加工液を供給する加工液供給手段と、該チャックテーブルを水平方向に移動させて、該チャックテーブルを、該加工具によって該保持面に保持されたウェーハを加工可能な加工位置と、該保持面にウェーハを搬入および搬出する搬送位置とに位置付ける移動手段と、を備える研削装置であって、
    該加工位置に移動した該チャックテーブルと該加工具とを収容する加工室と、
    該加工室の側板に形成され該チャックテーブルが通過する通過口と、
    該チャックテーブルの横に立設されており、該移動手段によって該チャックテーブルと共に水平方向に移動して、該チャックテーブルが加工位置に移動したときに該通過口の下部を塞ぐ仕切り板と、
    該通過口の下部を塞いでいる該仕切り板の長手方向に平行に延在し、該仕切り板の厚み方向に間隔をあけて該通過口の上部に配置される少なくとも二枚のシール板と、を備える、
    加工装置。
  2. 該移動手段は、
    該チャックテーブルを少なくとも二つ配置するターンテーブルと、
    該ターンテーブルを回転させる回転機構とを備え、
    該ターンテーブルには、少なくとも二つのチャックテーブルの間を仕切る該仕切り板が備えられている、
    請求項1記載の加工装置。
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