JP2020002036A - 酸化染毛剤組成物 - Google Patents

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Yosuke Kobayashi
陽介 小林
原田 智広
Tomohiro Harada
智広 原田
俊貴 堀江
Toshiki Horie
俊貴 堀江
みずほ 松原
Mizuho Matsubara
みずほ 松原
実薫子 後藤
Mikako Goto
実薫子 後藤
愛 森
Ai Mori
愛 森
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Abstract

【課題】毛髪の既染部における過染色による沈み込みを抑制すると同時に彩度の高い色表現が可能であり、色持ちも良い酸化染毛剤を提供する。【解決手段】アルカリ剤としてアンモニア、酸化剤として過酸化水素を含有する酸化染毛剤組成物であって、酸化染料の純分換算の合計含有量が使用時に0.01〜0.15質量%、カプラーの含有量に対する主要中間体の含有量の純分換算の質量比が0.01〜1、使用時の総アルカリ度が4〜14ml/g、使用時の過酸化水素濃度が1.5〜5.0であり、更に植物油を含有する酸化染毛剤組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は酸化染毛剤組成物に関し、より具体的には、使用時の総アルカリ度、使用時の過酸化水素濃度及び酸化染料の配合に特徴を持たせ、更に植物油を含有させた酸化染毛剤組成物に関する。
酸化染毛剤において、アルカリ剤は酸化剤の作用を促進すると共に、毛髪を膨潤させ毛髪への酸化染料の浸透性を向上させる。多くの場合、酸化染料としては主要中間体及びカプラーが使用され、これらの成分が毛髪に浸透した状態で酸化剤の作用により酸化重合して発色する。
特開2016−132661号公報 特開2016−121116号公報 特開2017−057165号公報
上記の特許文献1は、第1剤のアルカリ剤として炭酸塩を含む酸化染毛剤における染料の安定性低下の抑制を目的とするもので、第1剤には炭酸塩と共に少量のレゾルシンやその誘導体又は塩を配合し、酸化染料の合計含有量も比較的少量である。
上記の特許文献2は、第1剤のアルカリ剤として炭酸塩を含む酸化染毛剤における色味の低減を特定の糖アルコールの配合により防止する酸化染毛剤に関するものである。
上記の特許文献3は、酸化染毛剤における過酸化水素、酸化染料のプレカーサー(主要中間体)及びカップラーの含有割合を特定の範囲内に限定することにより、一部に白髪を含む毛髪の染毛において、白髪部分とそれ以外の毛髪部分との染色性におけるコントラストを生じないようにするものである。
従来より、酸化染毛剤を用いた染毛を繰返し行うと、毛髪のうち染料重合物の残留が多い既染部(毛先側の部分)が過染色によって想定の明度よりも暗くなる「沈み込み」を起こし、毛髪の根本側である新生部とは明度差が生じるという不具合があった。一般的には、この不具合を解消するため、脱色・脱染剤を使用して、残留した染料重合物を分解させた後に染毛を行ったり、脱色剤等の染料を配合していない薬剤を既染部に使用して沈み込みの対応をしている。
しかし、脱染剤や脱色剤を使用した場合、複数の工程となるため長い施術時間を要したり、毛髪の既染部と新生部の明度は揃うが彩度の高い色表現ができなかったりするという課題が依然としてあった。
一方、染毛剤に対する一般的要求として染毛の堅牢性(色持ち)が求められるが、「永久染毛剤」とも呼ばれる酸化染毛剤では、この色持ちが特に強く求められる。
そこで本発明は、酸化染毛剤を用いて繰返し染毛を行う際に、毛髪脱染剤や毛髪脱色剤に依存することなく、毛髪の既染部における過染色による沈み込みを抑制すると同時に彩度の高い色表現が可能であり、更に色持ちも良い酸化染毛剤を提供することを、解決すべき技術的課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明は、
酸化染料として主要中間体及びカプラーを含有すると共に、第1剤が(A)アンモニアを含有し、第2剤が(B)過酸化水素を含有する複数剤式の酸化染毛剤組成物であって、
前記酸化染料の純分換算の合計含有量が使用時に0.01〜0.15質量%の範囲内であり、かつカプラーの含有量に対する主要中間体の含有量の純分換算の質量比が0.01〜1の範囲内であり、
使用時の総アルカリ度が4〜14ml/gの範囲内であり、使用時の過酸化水素濃度が1.5〜5.0質量%の範囲内であり、
更に(E)植物油を含有する、酸化染毛剤組成物である。
なお、上記第1発明において「使用時の総アルカリ度」とは、アルカリ剤含有製剤である第1剤の総アルカリ度を下記(a)の方法で算出した後、その総アルカリ度に対して、下記(b)のように使用時(他剤との混合時)における第1剤の混合比を乗じたものである。
(a)第1剤をYg精密に量りとり、この第1剤が粉末状やクリーム状等である場合にはイオン交換水を適量加えて溶解した後、これを0.1moL/L塩酸液(0.1mol/L塩酸ファクター:f)で滴定し、滴定の終点を第2変曲点としたときの上記塩酸液の消費量X(mL)から、下記(1)式により第1剤の総アルカリ度を算出する。
第1剤の総アルカリ度(mL/g)=(X×f)/Y・・・(1)
(b)上記の第1剤の総アルカリ度に対して、使用時における第1剤の混合比を乗じる。例えば、酸化染毛剤が2剤式であって使用時に第1剤と第2剤を1:1で混合する場合は、第1剤の混合比0.5を乗じる。また、「酸化染料の純分換算の含有量」とは、例えば硫酸パラフェニレンジアミンや塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール等の塩の形態の酸化染料については、「純分」即ち塩ではない形態(free form)における質量に換算した含有量をいう。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明においては、前記第1発明に係る酸化染毛剤組成物の主要中間体が下記(C)成分から選ばれる1種以上を含み、及び/又は、カプラーが下記(D)成分から選ばれる1種以上を含む。
(C)パラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、パラアミノフェノール、2,2'−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール、及びこれらの塩。
(D)2,4−ジアミノフェノキシエタノール、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びレゾルシン、及びこれらの塩。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明においては、前記第1発明又は第2発明に係る酸化染毛剤組成物のカプラーの合計含有量に占める(D)成分の含有量の割合が純分換算で50質量%以上である。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明は、第1発明〜第3発明のいずれかに係る酸化染毛剤組成物を毛髪の既染部に適用する、染毛方法である。
(第1発明の効果)
第1発明の酸化染毛剤組成物は、第1剤においてアルカリ剤としてアンモニアを用い、使用時の総アルカリ度が4〜14ml/gの範囲内とされている点、及び、第2剤において酸化剤として過酸化水素を用い、使用時の過酸化水素濃度が1.5〜5.0質量%の範囲内とされている点から、染毛の沈み込み(毛髪の明度低下)が起こり難い染毛環境が提供される。この点に加えて、酸化染料の純分換算の合計含有量が使用時に0.01〜0.15質量%とすることにより、毛髪脱染剤や毛髪脱色剤を使用しなくても毛髪の過染色が有効に回避される。
次に、上記の酸化染料の内、カプラーの含有量に対する主要中間体の含有量の純分換算の質量比が0.01〜1にすることにより上記のように染毛の沈み込みを防止したもとで、彩度の高い色表現が可能である。
更に、本願発明者は、以上のような構成の複数剤式酸化染毛剤組成物におけるいずれかの剤に植物油を配合すると、上記の染毛の沈み込み防止、彩度の高い色表現を確保したままで、色持ちも向上することを見出した。
(第2発明の効果)
彩度の効果の観点から、酸化染毛剤組成物の酸化染料である主要中間体としては、(C)成分であるパラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、パラアミノフェノール、2,2'−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール、及びこれらの塩から選ばれる1種以上を含むことが特に好ましい。また、カプラーとしては、(D)成分である2,4−ジアミノフェノキシエタノール、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、レゾルシン、及びこれらの塩から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。
(第3発明の効果)
彩度の効果の観点から、酸化染毛剤組成物のカプラーが(D)成分であるカプラーとそれ以外のカプラーを含む場合において、彩度の効果を得るために、カプラーの合計含有量に占める(D)成分の含有量の割合が純分換算で50質量%以上であることが好ましい。
(第4発明の効果)
本発明の酸化染毛剤組成物は、好ましくは毛髪の既染部に適用される。そうすることで、沈み込み防止と、彩度の高い色表現がより発揮される。
以下に本発明の実施形態をその最良の形態を含めて説明する。本発明の技術的範囲は、以下の実施形態によって限定されない。
〔酸化染毛剤組成物〕
本発明の酸化染毛剤組成物は複数剤式であって、第1剤がアルカリ剤として(A)成分であるアンモニアを含有し、第2剤が酸化剤として(B)成分である過酸化水素を含有する。更に本発明の酸化染毛剤組成物は酸化染料として主要中間体及びカプラーを含有する。主要中間体には(C)成分が包含され、カプラーには(D)成分が包含される。酸化染毛剤組成物は、更に(E)成分である植物油も含有する。これらの成分について、詳しくは後述する。
酸化染毛剤組成物は、例えばアルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤からなる2剤式や、又はこれらの第1剤や第2剤を複数の剤に分割して構成した3剤式以上の多剤式等が含まれる。また、例えば第1剤とは別途にアルカリ剤を含有する第3剤を付加しても良い。この場合、第3剤もアルカリ剤含有製剤であるため、前記「第1発明の構成」欄で述べた「使用時の総アルカリ度」の計算には、第3剤の総アルカリ度も算入することになる。
これらの剤の構成において、主要中間体及びカプラーは通常は同一の剤に配合され、かつ酸化剤(過酸化水素)を含有する第2剤以外の剤に配合される。(E)成分は例えば第1剤に配合されるが、第2剤、第3剤等に配合しても良い。
酸化染毛剤組成物の使用前の剤型には基本的に限定がないが、アンモニアが通常はアンモニア水として使用される第1剤、過酸化水素が通常は過酸化水素水として使用される第2剤は、一般的に水をベースとする溶液状、乳液状又はジェル状等である。第3剤等は粉末状や錠剤等の固体状とすることもできる。固体状の剤は使用時に水等の溶媒と混合し、又は水等の溶媒を含有する他剤と混合する。酸化染毛剤の使用時の剤型は基本的に水をベースとする液状であるが、公知の各種の手段で泡状として使用することも可能である。
〔酸化染毛剤組成物の必須成分〕
(酸化染料)
必須成分である酸化染料は主要中間体とカプラーに分類される。
主要中間体の具体例として、まず本発明の(C)成分であるパラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、パラアミノフェノール、2,2'−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール、及びこれらの塩が好ましい。
その他にも、公知の各種の主要中間体、例えば、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、オルト−アミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、2−ヒドロキシエチル−パラ−フェニレンジアミン、オルト−クロル−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール及びそれらの塩などが挙げられる。
カプラーの具体例として、まず、本発明の(D)成分である2,4−ジアミノフェノキシエタノール、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、レゾルシン及びそれらの塩が好ましい。これらの内、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩が彩度の効果の観点から特に好ましい。
その他にも、公知の各種のカプラー、例えばm−アミノフェノール、カテコール、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノン、m−フェニレンジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ジフェニルアミン、3,3’−イミノジフェニール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、タンニン酸、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ニトロパラフェニレンジアミン及びそれらの塩などが挙げられる。
酸化染料である主要中間体とカプラーはそれぞれ1種以上が使用されるが、それらの合計含有量は、酸化染毛剤組成物の使用時(複数剤の混合時)に純分換算で0.01〜0.15質量%の範囲内であるが、0.03〜0.14質量%の範囲内であることがより好ましく、0.04〜0.13質量%の範囲内であることが特に好ましく、0.05〜0.12の範囲内であることが更に好ましい。主要中間体とカプラーの使用時の合計量が0.01質量%以上となることで彩度の効果が得られ、0.15質量%以下となることで沈み込み抑制の効果が得られる。またカプラーの合計含有量に対する主要中間体の合計含有量の質量比(主要中間体/カプラー)は、彩度の効果の観点から、純分換算で0.01〜1の範囲内であるが、0.1〜0.9質量%の範囲内であることがより好ましく、0.15〜0.8質量%の範囲内であることが特に好ましく、0.2〜0.6であることが更に好ましい。更に、彩度の効果の観点から、カプラーの合計含有量に占める(D)成分の含有量の割合は純分換算で50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが特に好ましく、80質量%以上であることが一層好ましく、90質量%以上であることがより一層好ましく、100%であることが非常に好ましい。
主要中間体の含有量は、純分換算で0.001〜0.07質量%であることが好ましく、0.002〜0.06質量%であることがより好ましく、0.005〜0.05であることが特に好ましい。カプラーの含有量は、0.005〜0.15質量%であることが好ましく、0.01〜0.1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.08質量%であることが特に好ましい。
(アンモニア)
必須成分であるアンモニアは酸化染毛剤における代表的なアルカリ剤であり、酸化染毛剤組成物の第1剤に配合されて、毛髪を膨潤させ、酸化染料や酸化剤の毛髪への浸透を促進する作用を有する。更に、「第1発明の効果」欄で述べたように、他のアルカリ剤と比較して染毛の沈み込みを防止する効果が大きいと考えられる。第1剤はアンモニアと、それ以外のアルカリ剤を併せ含有していても良い。また、本願のアンモニアには炭酸水素アンモニウム、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩由来のアンモニアも含める。
第1剤は、これらのアルカリ剤の配合により、使用時の総アルカリ度が4〜14ml/gの範囲内となるように調整されているが、使用時の総アルカリ度が4.5〜14ml/gの範囲内となるように調整することがより好ましく、5.0〜13.8ml/gの範囲内となるように調整することが特に好ましい。第1剤におけるアンモニアの含有量は、第1剤の総アルカリ度が上記の範囲内である限りにおいて限定されないが、例えば第1剤中に28質量%アンモニア水として2〜10質量%程度配合されることが好ましく、4〜8質量%程度配合されることがより好ましく、5〜7質量%程度配合されることが特に好ましいい。
アンモニアと共に第1剤に配合できる他のアルカリ剤の種類は特段に限定されず、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、イソプロピルアミン等のアルカノールアミンが例示される。ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩も例示される。炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、炭酸グアニジン等の炭酸塩も例示される。更に、各種の炭酸水素アンモニウム等の炭酸水素塩、塩化アンモニウム等の塩化物、メタケイ酸塩、リン酸塩、塩基性アミノ酸、水酸化物等も例示される。
(過酸化水素)
必須成分である過酸化水素は酸化染毛剤における代表的な酸化剤であり、酸化染毛剤組成物の第2剤に配合されて、酸化染料を酸化・発色させる作用や、毛髪内部のメラニンを分解する作用を有する。過酸化水素は他の酸化剤と比較して染毛の沈み込みを防止する効果が大きい。なお、酸化剤としては過酸化水素のみを用いても良いが、「使用時の過酸化水素濃度が1.5〜5.0質量%の範囲内」という条件下に、過酸化水素と共に過炭酸ナトリウム等の他種の酸化剤を併用しても良いが、過硫酸塩等の酸化助剤の配合は過硫酸塩が染料を分解してしまうため好ましくない。
第2剤における過酸化水素の含有量は、酸化染毛剤組成物の使用時(各剤の混合時)における過酸化水素濃度が1.5〜5.0質量%の範囲内となるように調整されているが、より好ましくは1.6〜4.5質量%の範囲内、特に好ましくは1.8〜4.3質量%の範囲内、更に好ましくは2.0〜4.1質量%の範囲内となるように調整される。
(植物油)
植物油としては、アボカド油、オリブ油(オリーブ油)、メドウフォーム油、ヒマワリ油、ローズヒップ油、アルモンド油、サフラワー油、ツバキ油、大豆油、ゴマ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、メドウフォーム油、ホホバ油、茶実油、サザンカ油、ハトムギ油、ブドウ種子油、カロット油、アルガニアスピノサ核油、アンズ油綿実油、トウモロコシ油、月見草油、マンゴー種子油、植物性スクワラン、ククイナッツ油、ナズナ種子油、ヘーゼルナッツ油、杏仁油、パーシック油、桃仁油、パーム油、卵黄油等が例示される。
好ましい植物油は彩度の観点からアボカド油、オリブ油(オリーブ油)、メドウフォーム油、ヒマワリ油、ローズヒップ油である。特に好ましい植物油は、アボカド油、オリブ油である。
植物油の配合量は、0.05〜7質量%であることが好ましく、0.07〜6質量%であることがさらに好ましく、0.1〜5質量%であることが特に好ましい。
使用時の植物油の含有量に対する主要中間体とカプラーの合計含有量の質量比は、色持ちの観点から0.01〜0.15であることが好ましく、0.03〜0.14であることがより好ましく、0.04〜0.13であることが特に好ましい。
使用時の植物油の含有量に対するカプラーの含有量の質量比は、色持ちの観点から0.005〜0.2であることが好ましく、0.008〜0.17であることがより好ましく、0.01〜0.16であることが特に好ましい。
〔酸化染毛剤組成物の任意的配合成分〕
本発明の酸化染毛剤組成物は、上記必須成分の他にも、必要に応じ、あるいは本発明の効果を阻害しない限りにおいて、酸化染毛剤に配合されることがある公知の各種成分、例えば以下の各成分を任意に配合することができる。
(直接染料)
直接染料とし、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等が例示される。
酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等を例示できる。
塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等を例示できる。
天然染料としては、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素、ヘナ等を例示できる。
ニトロ染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩等を例示できる。
HC染料としては、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等を例示できる。
分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等を例示できる。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、及びそれらの誘導体が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としてはエーテル型のもの、エステル型のもの、アルキルグルコシド等が例示される。
エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例として、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等が例示される。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例として、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、ショ糖脂肪酸エステル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が例示される。
アルキルグルコシドの具体例として、アルキル(炭素数8〜16)グルコシド、POEメチルグルコシド、POEジオレイン酸メチルグルコシド等が例示される。
(水溶性高分子化合物)
水溶性高分子化合物としては天然高分子、半合成高分子、合成高分子、無機物系高分子が挙げられる。
天然の水溶性高分子化合物の具体例としてグアーガム、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、コラーゲン等が例示される。
半合成の水溶性高分子化合物の具体例として、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、アルギン酸等が例示される。
合成の水溶性高分子化合物の具体例として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニル重合体、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムが挙げられる。
(植物油以外の油性成分)
前記した(E)成分である植物油以外の油性成分として、高級アルコール、シリコーン類、植物油以外の油脂、炭化水素、高級脂肪酸、ロウ類、エステル類等が例示される。
高級アルコールの具体例として、セチルアルコール(セタノール)、2−オクチルドデカノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が例示される。
シリコーン類の具体例として、ジメチルポリシロキサン、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が例示される。
植物油以外の油脂の具体例として、ラノリン、ミンク油、牛脂、卵黄油等の動物油が例示される。
炭化水素の油脂の具体例として、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワレン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が例示される。これらのうちワセリン、パラフィンが沈み込み防止の効果の観点から好ましい。
高級脂肪酸の具体例として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸等が例示される。
ロウ類の具体例として、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が例示される。これらのうちラノリンが毛髪の沈み込み防止の効果の観点から特に好ましい。
エステル類の具体例として、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルへキシル、カプリル酸セチル、コハク酸ジオクチル、2−エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等が例示される。これらのうち、イソステアリン酸硬化ヒマシ油が毛髪の感触の観点から特に好ましい。
本発明の酸化染毛剤組成物には、上記の成分以外にも、pH調整剤、糖類、溶剤、キレート剤、分散剤、安定剤、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、多価アルコール等を適宜に選択して含有させることができる。多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。これらの多価アルコールのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらのうちポリエリレングリコールが好ましく、数平均分子量が1540のポリエチレングリコールが毛髪の感触の観点から特に好ましい。
以下に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲はこれらの実施例及び比較例によって限定されない。
〔2剤式酸化染毛剤の構成〕
本発明の2剤式酸化染毛剤における、末尾の表1〜表3に示す組成の実施例1〜22、比較例1〜8に係る第1剤を常法に従って調製した。これらの各実施例及び比較例に係る第1剤は、いずれも同一組成の第2剤と組合わせて使用するものであり、その第2剤の組成を末尾の表4に示した。第1剤はクリーム状、第2剤は乳液状である。
表1〜4において、本発明の(A)〜(E)成分には成分名の隣にそれぞれ(A)〜(E)と付記した。また、表1〜4において成分の含有量を示す数値は質量%単位である。但し、表1〜3に示す酸化染料の塩類、即ち硫酸パラトルエンジアミン、硫酸2,2’−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールについては、実際の配合量ではなく、純分換算した配合量を質量%単位で示している。
各実施例及び比較例において組合わせて使用する第1剤及び第2剤の質量単位の混合比はいずれも第1剤:第2剤=1:1である。表1〜3中の「染料総量 混合中」は、この混合比に基づく酸化染料の合計含有量の計算値である。表4に示す第2剤中の過酸化水素濃度は6質量%であるが、この混合比に従って第1剤と第2剤を混合した後の使用時濃度は、各実施例及び比較例において3質量%である。
更に表1〜3において「中間体/カプラー」とは「カプラーの含有量に対する主要中間体の含有量の純分換算の質量比」であり、「総アルカリ度(ml/g)」とは使用時の総アルカリ度であり、「(D/全カプラー総量)」とはカプラーの合計含有量に占める(D)成分の含有量の割合のパーセンテージである。
〔酸化染毛剤の評価〕
(沈み込みの抑制)
1)酸化染毛の履歴を与える前処理
ホーユー株式会社製の酸化染毛剤の第1剤(ホーユー株式会社製のプロステップ グレイカラーGS−6)と、第2剤(ホーユー株式会社製のクリームオキシダン(6%)とを質量比1:1で混合し、その混合物をビューラックス社製の黒色毛束に塗布して酸化染毛処理を行った。この処理の後、2度のシャンプー(ホーユー株式会社製のビゲントリートメントシャンプー)と1度のリンス(ホーユー株式会社製のビゲントリートメントリンス)とのセットの処理を7回繰返し、その後にドライヤーで乾燥させた。以上の一連の処理を3度繰返すことにより、同一の酸化染毛履歴を持つ「既染部毛束」を所定数作成した。
2)本発明の酸化染毛剤の評価
本発明の実施例1〜22、比較例1〜8に係る酸化染毛剤の第1剤及び第2剤を上記のように第1剤:第2剤=1:1の質量比で混合して得た混合物(以下、これを「酸化染毛剤混合物」と呼ぶ)をそれぞれ既染部毛束1g当たり3gの割合になるように均一に塗布し、30℃にて30分放置した。その後、2度のシャンプー(ホーユー株式会社製のビゲントリートメントシャンプー)及び1度のリンス(ホーユー株式会社製のビゲントリートメントリンス)を行い、ドライヤーで乾燥させて、標準光源下で目視にて、沈み込みの抑制効果を評価した。
評価は10名のパネラーが行い、各パネラーが、効果が非常に優れる場合に5ポイント、効果が優れる場合に4ポイント、効果が良好である場合に3ポイント、効果が劣る場合に2ポイント、効果が非常に劣る場合に1ポイントの評価点を与えた。そして各実施例、各比較例ごとに全パネラーの評価ポイントの平均値を算出し、その平均値が4.6以上なら評価ランク「5」、3.6〜4.5なら評価ランク「4」、2.6〜3.5なら評価ランク「3」、1.6〜2.5なら評価ランク「2」、1.5以下なら評価ランク「1」とした。これらの評価ランクを表1〜3の「沈み込み抑制」の欄に記入した。
(彩度)
本発明の実施例1〜22、比較例1〜8に係る酸化染毛剤混合物をそれぞれビューラックス社製の白色毛束1g当たり3gの割合になるように均一に塗布し30℃にて30分放置した。その後、ホーユー株式会社製のビゲントリートメントシャンプーで2回シャンプーし、次いでホーユー株式会社製のビゲントリートメントリンスで1回リンスを行い、ドライヤーで乾燥させて、標準光源下で目視にて彩度を評価した。
評価は10名のパネラーが行い、各パネラーが効果が非常に優れる(非常に高い)場合に5ポイント、効果が優れる場合に4ポイント、効果が良好である場合に3ポイント、効果が劣る場合に2ポイント、効果が非常に劣る場合に1ポイントの評価点を与えた。そして各実施例、各比較例ごとに全パネラーの評価ポイントの平均値を算出し、その平均値が4.6以上なら評価ランク「5」、3.6〜4.5なら評価ランク「4」、2.6〜3.5なら評価ランク「3」、1.6〜2.5なら評価ランク「2」、1.5以下なら評価ランク「1」とした。これらの評価ランクを表1〜3の「彩度」の欄に記入した。
(色持ち)
本発明の実施例1〜22、比較例1〜8の内、表3に示す各実施例、各比較例に係る酸化染毛剤混合物をビューラックス社製の白色毛束1g当たり3gの割合になるように均一に塗布し、30℃にて30分放置した。その後、ホーユー株式会社製のビゲントリートメントシャンプーで2回シャンプーし、次いでホーユー株式会社製のビゲントリートメントリンスで1回リンスを行い、ドライヤーで乾燥させた。そしてこれらの毛束を50℃のラウリル硫酸ナトリウム1%水溶液に10分間浸漬して褪色処理を行った。次いでしっかりと水洗してからドライヤーで乾燥させ、標準光源下で目視にて色持ちを評価した。
評価は10名のパネラーが行い、各パネラーが色持ちが非常に優れる場合に5ポイント、色持ちが優れる場合に4ポイント、色持ちが良好である場合に3ポイント、色持ちが劣る場合に2ポイント、色持ちが非常に劣る場合に1ポイントの評価点を与えた。そして各実施例、各比較例ごとに全パネラーの評価ポイントの平均値を算出し、その平均値が3.0以上なら評価「○」、2.9以下なら評価「×」とした。これらの評価結果を表3の「色持ち」の欄に記入した。
なお、表3の実施例3、7における「色持ち」の評価欄以外の記載は、表1の実施例3、7の記載のコピーである。
Figure 2020002036
Figure 2020002036
Figure 2020002036
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本発明によれば、酸化染毛剤を用いて繰返し染毛を行う際に、毛髪脱染剤や毛髪脱色剤に依存することなく、毛髪の既染部における過染色による沈み込みを抑制すると同時に彩度の高い色表現が可能であり、更に色持ちも良い酸化染毛剤が提供される。

Claims (4)

  1. 酸化染料として主要中間体及びカプラーを含有すると共に、第1剤が(A)アンモニアを含有し、第2剤が(B)過酸化水素を含有する複数剤式の酸化染毛剤組成物であって、
    前記酸化染料の純分換算の合計含有量が使用時に0.01〜0.15質量%の範囲内であり、かつカプラーの含有量に対する主要中間体の含有量の純分換算の質量比が0.01〜1の範囲内であり、
    使用時の総アルカリ度が4〜14ml/gの範囲内であり、使用時の過酸化水素濃度が1.5〜5.0質量%の範囲内であり、
    更に(E)植物油を含有することを特徴とする酸化染毛剤組成物。
  2. 前記主要中間体が下記(C)成分から選ばれる1種以上を含み、及び/又は、前記カプラーが下記(D)成分から選ばれる1種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤組成物。
    (C)パラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、パラアミノフェノール、2,2'−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール、及びこれらの塩。
    (D)2,4−ジアミノフェノキシエタノール、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びレゾルシン、及びこれらの塩。
  3. 前記カプラーの合計含有量に占める(D)成分の含有量の割合が純分換算で50質量%以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の酸化染毛剤組成物。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の酸化染毛剤組成物を毛髪の既染部に適用することを特徴とする染毛方法。
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