JP2019535777A - スルホニル尿素胆汁酸誘導体の調製方法 - Google Patents

スルホニル尿素胆汁酸誘導体の調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物の調製方法に関する。これらの化合物および医薬組成物は、FXRまたはTGR5モジュレーターとして有用である。具体的には、本発明は胆汁酸誘導体ならびにそれらの調製方法および使用方法に関する。本発明は、生物学的に活性な分子の合成、特にFXRおよびTGR5モジュレーターの合成における有用な中間体である化合物(II)ならびにその塩および誘導体の調製方法に関する。本発明はまた、化合物(III)およびそのジエチルアミン塩の調製方法に関する。

Description

関連出願
本出願は、2016年11月29日に出願された米国仮特許出願第62/427,354号の利益を主張する。上記出願の全教示は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、FXRまたはTGR5モジュレーターとして有用な生物学的に活性な分子の調製に有用な方法および中間体に関し、特に胆汁酸誘導体ならびにそれらの調製方法および使用方法に関する。
ファルネソイドX受容体(FXR)は、ラット肝臓cDNAライブラリーから最初に同定されたオーファン核内受容体であり(BM.Formanら、Cell、1995年、81(5)、687〜693)、これは昆虫エクジソン受容体に最も密接に関連している。FXRは、ステロイド、レチノイド、および甲状腺ホルモンに対する受容体を含むリガンド活性化転写因子の核内受容体ファミリーのメンバーである(DJ.Mangelsdorfら、Cell、1995年、83(6)、841〜850)。FXRの関連する生理的リガンドは、胆汁酸である(D.Parksら、Science、1999年、284(5418)、1362〜1365)。最も強力なものは、胆汁酸恒常性に関与するいくつかの遺伝子の発現を調節するケノデオキシコール酸(CDCA)である。ファルネソイドと呼ばれるファルネソールおよび誘導体は、最初は、高濃度でラットオルソログを活性化するが、ヒトまたはマウスの受容体を活性化しないと記載されている。FXRは、肝臓で発現され、食道、胃、十二指腸、小腸、結腸、卵巣、副腎および腎臓を含む胃腸管全体にわたっている。細胞内遺伝子発現を調節することを超えて、FXRはまた、サイトカイン線維芽細胞増殖因子の発現をアップレギュレートすることによってパラクリンおよび内分泌シグナル伝達にも関与しているようである(J.Holtら、Genes Dev.、2003年、17(13)、1581〜1591;T.Inagakiら、Cell Metab.、2005年、2(4)、217〜225)。
FXRモジュレーターとして作用する小分子化合物は、以下の刊行物に開示されている:国際公開第2000/037077号、国際公開第2003/015771号、国際公開第2004/048349号、国際公開第2007/076260号、国際公開第2007/092751号、国際公開第2007/140174号、国際公開第2007/140183号、国際公開第2008/051942号、国際公開第2008/157270号、国際公開第2009/005998号、国際公開第2009/012125号、国際公開第2008/025539号、国際公開第2008/025540号、国際公開第2011/020615号、および国際公開第2013/007387号。
さらなる小分子FXRモジュレーターが最近概説された(R.C.Buijsmanら、Curr.Med.Chem.、2005年、12、1017〜1075)。
TGR5受容体は、胆汁酸(BA)に応答性である細胞表面受容体として同定されているGタンパク質共役型受容体である。TGR5の一次構造およびその胆汁酸に対する反応性は、ヒト、ウシ、ウサギ、ラットおよびマウスの間でTGR5において高度に保存されていることが見出されており、したがってTGR5が重要な生理学的機能を有することを示唆している。TGR5は、リンパ組織だけでなく他の組織にも広く分布していることが判明した。高レベルのTGR5 mRNAが胎盤、脾臓、および単球/マクロファージにおいて検出されている。胆汁酸は、細胞膜から細胞質へのTGR5融合タンパク質の内在化を誘導することが示されている(Kawamataら、J.Bio.Chem.、2003年、278、9435)。TGR5は、Takedaら、FEBS Lett.、2002年、520、97〜101により報告されたhGPCR19と同一であることが見出された。
TGR5は、cAMPの細胞内蓄積と関連しており、これは多様な細胞型において広く発現されている。マクロファージにおけるこの膜受容体の活性化は炎症誘発性サイトカイン産生を減少させるが(Kawamata、Y.ら、J.Biol.Chem.、2003年、278、9435〜9440)、脂肪細胞および筋細胞におけるBAによるTGR5の刺激はエネルギー消費を高める(Watanabe,M.ら、Nature.、2006年、439、484〜489)。この後者の効果は、局所的にT4をT3に変換することによって甲状腺ホルモン活性の増加をもたらす、2型ヨードチロニンデヨージナーゼ(D2)のcAMP依存性の誘導に関与する。エネルギー代謝の調節におけるTGR5の役割と一致して、メスのTGR5ノックアウトマウスは、高脂肪食に曝露した際に、体重増加と共に有意な脂肪蓄積を示し、これは、TGR5の欠如がエネルギー消費を減少させ、肥満を誘発することを示している(Maruyama,T.ら、J.Endocrinol.、2006年、191、197−205)。エネルギー恒常性におけるTGR5の関与に加えて、およびそれに一致して、膜受容体の胆汁酸活性化はまた、マウス腸内分泌細胞株におけるグルカゴン様ペプチド1(GLP−1)の産生を促進することが報告されている(Katsuma,S.、Biochem.Biophys.Res.Commun.、2005年、329、386−390)。上記のすべての観察に基づいて、TGR5は、疾患、例えば肥満、糖尿病およびメタボリックシンドロームを治療するための魅力的な標的である。
代謝性疾患を治療および予防するためのTGR5アゴニストの使用に加えて、TGR5モジュレーターを調節する化合物は、他の疾患、例えば中枢神経疾患ならびに炎症性疾患の治療にも有用である(国際公開第01/77325号および国際公開第02/84286号)。TGR5モジュレーターはまた、胆汁酸およびコレステロール恒常性、脂肪酸吸収、ならびにタンパク質および炭水化物の消化を調節する方法を提供する。
疾患を治療および予防するためのFXRおよび/またはTGR5モジュレーターの開発が必要とされている。本発明は、FXRおよび/またはTGRを調節する、アミノ、尿素、スルホニル尿素またはスルホンアミド部分を含有する化合物、ならびにこれらの化合物を使用して疾患を治療する方法を同定した。
本発明は、式(I)の化合物:

またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の調製方法に関し、
式中、
は以下からなる群から選択される:
1)置換または非置換−C〜Cアルキル;
2)置換または非置換−C〜Cアルケニル;
3)置換または非置換−C〜Cアルキニル;
4)置換または非置換−C〜Cシクロアルキル;
5)置換または非置換アリール;
6)置換または非置換アリールアルキル;
7)置換または非置換3〜12員ヘテロシクロアルキル;
8)置換または非置換ヘテロアリール;
9)置換または非置換ヘテロアリールアルキル;および
10)NR;式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、置換または非置換−C〜Cアルキル、置換または非置換−C〜Cアルケニル、置換または非置換−C〜Cアルキニル、置換または非置換−C〜Cシクロアルキルから選択される。あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい3〜12員の複素環を形成する。
式(I)の化合物の好ましい実施形態は、化合物(III)である。
特定の実施形態では、本発明は化合物(III)のジアルキルアンモニウム塩を調製する方法に関する。
特定の実施形態では、本発明は化合物(III)のジアルキルアンモニウム塩の結晶形の調製方法に関する。
特定の実施形態では、本発明は、メタノール、エタノール、酢酸イソプロピル、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリルなどであるがこれらに限定されない極性溶媒に化合物(III)を溶解し、次いで、得られた溶液を、水、またはヘキサンもしくはヘプタンなどの混和性無極性溶媒などであるがこれらに限定されない貧溶媒と混合して、非晶形を沈殿させる、化合物(III)の固体非晶形の調製方法に関する。好ましくは、化合物(III)をメタノールに溶解し、次いで、メタノール溶液を水に添加して、化合物(III)の非晶形を沈殿させる。
特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物を含む、生物学的に活性な分子の合成において有用な中間体である化合物(II)ならびにその塩および誘導体の調製方法に関する。
本発明はさらに、式(I)の化合物、化合物(II)、および化合物(III)の生成物収率の増加および中間体の工程段階の減少および大規模生産のための方法に関する。
式(I)の化合物および化合物(III)は、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、脳腱黄色腫症(CTX)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、薬物誘発性胆汁うっ滞、妊娠性肝内胆汁うっ滞、非経口栄養性胆汁うっ滞(PNAC)、細菌増殖または敗血症性胆汁うっ滞、自己免疫性肝炎、慢性ウイルス性肝炎、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝移植関連移植片対宿主病、生体肝移植再生、先天性肝線維症、総胆管結石、肉芽腫性肝疾患、肝内または肝外悪性腫瘍、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、ウィルソン病、ゴーシェ病、ヘモクロマトーシス、およびα1アンチトリプシン欠損症からなる群から選択される疾患などの慢性肝疾患の治療に有用である。例えば、国際公開第2016/086218号を参照し、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
例1で調製した化合物2−EのH−NMRスペクトル(CDOD中)を示す。 例3で調製した化合物4−EのH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例4で調製した化合物5−EのH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例5で調製した化合物6−EのH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例7で調製した化合物10DのH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例9aで調製した化合物12のH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例10aで調製した化合物(III)のH−NMRスペクトル(CDCl中)を示す。 例9bのアセトンから再結晶させた化合物12のXRPDパターンを示す。 例9bのアセトンから再結晶させた化合物12のTGAおよびDSCサーモグラムを示す。 例10bのメタノールから沈殿させた化合物(III)のXRPDパターンを示す。
本発明は式(I)の化合物

またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の調製方法に関し、式中、Rは先に定義された通りである。
本発明はまた、化合物(II)ならびにその塩および誘導体の調製方法に関する。そのような化合物は、生物学的に活性な分子の合成における有用な中間体である。
他の実施形態では、本発明は、化合物(III)

の調製方法に関する。
さらに他の実施形態では、本発明は、化合物(III)のジエチルアンモニウム塩の結晶形の調製方法に関する。
さらに他の実施形態では、本発明は、化合物(III)の非晶形の調製方法に関する。
一実施形態では、本発明は、スキーム1に記載の化合物(II)の調製方法を提供する。上記方法は、(1)7−ケトリソコール酸(KLCA、化合物1)のヒドロキシル基を保護して化合物2を生成する工程と;(2)ベンジルアルコールまたは置換ベンジルアルコールの存在下で化合物2をアジド源と反応させて化合物3を生成する工程と;(3)化合物3を脱保護して化合物4を生成する工程と;(4)塩基の存在下で化合物4をシリル化剤と反応させて化合物5を生成する工程と;(5)化合物5をアセトアルデヒドと反応させて化合物6を生成する工程と;(6)化合物6を水素化して化合物7を生成する工程と;(7)プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒と非プロトン性溶媒との混合物中で化合物7を塩基と反応させて化合物8を生成する工程と;(8)化合物8を還元して化合物(II)を生成する工程とを含む。スキーム1に示すように、化合物(II)は、酸HAとの反応により酸付加塩に変換することができる。HAは、HClなどの薬学的に許容される酸であることが好ましい。
スキーム1

PGは、アセチル、TBS、TES、TMS、TIPS、TBDPS、THP、MOM、MEM、またはSEMなどであるがこれらに限定されないヒドロキシル保護基である。好ましくは、PGはTBSである。PGは、TMSまたはTESなどであるがこれらに限定されないシリル基である。好ましくは、PGはTMSである。Rは置換または非置換フェニルであり;好ましくは、Rはフェニルである。
本出願の方法は当分野では報告されていない。化合物(II)の合成は、オベチコール酸から5工程で文献(ACS Med Chem Lett 2013年、4、1158)に記載されている。オベチコール酸の合成は、KLCAから出発して6工程で米国特許出願公開第2013/0345188号明細書に報告された。全体として、アミン化合物(II)を調製する既知の方法は、低収率でKLCAから出発して10工程以上を含み、カラムクロマトグラフィーによる精製を必要とし、これは高価であり、大規模商業化には適さない。化合物(II)を調製する本発明の方法は、良好な全収率で8工程しか必要とせず、カラムクロマトグラフィーを必要としない。化合物(II)は塩(HCl塩など)を形成することができ、これは結晶化および再結晶によって精製することができる。化合物4などの重要な中間体は、結晶化によって高純度で得ることができる。
合成スキーム
本発明は、工程1〜8、スキーム2〜5に関連してよりよく理解され、ここで、PG、R、およびPGは、他に示さない限り、先に定義された通りである。当業者には明らかなように、本発明の方法は、適切な反応物を代用することによって実施することができ、工程自体の順序は変えることができる。
工程1:化合物1の化合物2への変換:

化合物1,3α−ヒドロキシ−7−ケト−5β−コラン−24−酸(KLCA)は、文献の手順、例えば、Organic Process Research & Development、6(5)、665−669;2002年に記載の手順に従って、CDCAから大規模に調製することができる。
工程1は、アセチル、TBS、TES、TMS、TIPS、TBDPS、THP、MOM、MEM、およびSEMであり得るがこれらに限定されない、適切なヒドロキシル保護基PGを用いたKLCAの3−ヒドロキシル基の保護である。好ましくは、PGはt−ブチルジメチルシリル(TBS)である。工程1において、KLCAを、イミダゾール、TEA、DIPEAなどであるがこれらに限定されない塩基の存在下で、試薬PG−X(式中、Xは脱離基、好ましくはCl、Br、IまたはOTfである)と反応させる。好ましい塩基はイミダゾールである。KCLAを、好ましくは、2〜2.5当量、例えば、2当量、2.2当量、または2.5当量などであるがこれらに限定されない化学量論量または過剰量のヒドロキシル保護試薬と反応させて、式(1a)の3,24−ビス−O−PG中間体を生成し、MeOHなどであるがこれに限定されないアルコール、およびKCOであるがこれに限定されない無機塩基で処理して、化合物2を得る。一態様では、3,24−ビス−O−PG中間体である化合物1aを単離し、次いで化合物2に変換する。好ましい態様では、化合物1aは単離されずに化合物2に直接変換される。
工程2:化合物2の化合物3への変換:

工程2は、中間体イソシアネート化合物2aを生成するクルチウス転位による化合物2の化合物3への変換である。一態様では、イソシアネート中間体2aは、高温で、DIPEAまたはTEAなどであるがこれらに限定されない有機塩基の存在下で、化合物2をDPPAなどであるがこれに限定されない適切なアシルアジド形成試薬と反応させることによって、イン・サイチュで直接生成される。好ましい有機塩基はDIPEAである。一態様では、高温は50〜120℃である。一態様では、温度は60〜110℃である。一態様では、温度は80〜90℃である。他の態様では、イソシアネート中間体2aを、当業者に周知のアシルアジド合成手順により、最初に−10〜25℃などのより低い温度で、化合物2のカルボキシル基をアシルアジド中間体2bに変換することによって生成し、次いで、アシルアジド中間体2bを、50〜120℃などの高温で加熱すると、イソシアネート中間体2aに変換する。イソシアネート中間体2aを、ベンジルアルコールまたは置換ベンジルアルコールRCHOHと反応させて化合物3を得る。工程2の一態様では、RCHOHと反応させる前にイソシアネート中間体2aを単離する。好ましい一態様では、イソシアネート中間体2aをイン・サイチュで生成させ、粗生成物をRCHOHと反応させて化合物3を直接得る。
工程3:化合物3の化合物4への変換:

工程3は、化合物3の保護基PGを除去することによる、化合物4の形成である。保護基は、当業者に周知のように適切な脱保護条件下で除去することができる。例えば、PGがシリル基である場合、TBAFなどであるがこれに限定されない脱保護試薬、またはHClなどの酸によって除去することができる。好ましくは、化合物3は、プロトン性溶媒中で酸で処理される。工程3の一態様では、工程2からの化合物3をさらに精製することなく直接使用する。好ましくは、化合物3を、MeOH、EtOH、iPrOH、HOまたはこれら溶媒の2種以上の混合物などであるがこれらに限定されないプロトン性溶媒中で、または上記プロトン性溶媒とTHF、DCM、EtOAc、アセトニトリルもしくはトルエンなどであるがこれに限定されない非プロトン性溶媒との混合物中で、HClなどの酸で処理する。好ましい態様では、溶媒はMeOHである。他の好ましい態様では、溶媒はEtOHである。反応は、−10〜50℃の範囲の温度で実施することができる。好ましい態様では、反応温度は0〜30℃である。他の好ましい態様では、反応温度は約25℃である。さらに他の好ましい態様では、化合物3を室温でMeOH中のHClで処理して化合物4を得る。化合物4をMeOHから結晶化して、85%を超える純度の化合物4を得ることができる。一態様では、得られた化合物4の純度は90%より大きい。一態様では、得られた化合物4の純度は95%より大きい。
化合物2から化合物4への変換の全収率は、2工程での化合物4の再結晶後に、60%を超える。
工程4:化合物4の化合物5への変換:

工程4は、DCMおよびTHFなどであるがこれらに限定されない非プロトン性溶媒中、塩基の存在下で、化合物4をシリル化剤と反応させてシリルエーテル化合物5を形成することである。
工程4の一態様では、シリル化剤は、TMSClであり、塩基は、NaHMDS、LiHMDSまたはLDAなどであるがこれらに限定されない強有機塩基であり、反応は、約−78℃などの低温で起こる。
工程4の他の好ましい態様では、TMSOTfはシリル化剤であり、TEAまたはDIPEAなどであるがこれらに限定されない有機塩基と共に、−20〜30℃の範囲の反応温度で使用される。好ましい態様では、反応温度は約−5〜約15℃である。他の態様では、温度は約0℃である。TMSOTf対化合物4のモル比は、3〜12の範囲が好ましい。一態様では、モル比は3〜6である。一態様では、モル比は4.5〜5.5である。
工程5:化合物5の化合物6への変換:

工程5は、化合物5とアセトアルデヒドとのアルドール反応による中間体化合物5aの生成、続いてBF試薬またはTi(OiPr)などであるがこれらに限定されないルイス酸の存在下での脱離による化合物6の生成である。工程5の一態様では、ルイス酸はBF・EtOなどのBFの付加物である。反応は、DCMなどであるがこれに限定されない非プロトン性溶媒中で行われる。反応温度は、約−78℃〜室温(約25℃)が好ましい。一態様では、反応温度は約−78〜約−50℃である。他の好ましい態様では、反応温度は約−60℃である。
工程5を実施する前に、工程4からの粗化合物5中の残留水を除去して、化合物5の分解を制御することが好ましい。一態様では、工程4で生成した化合物5を、DCM、ヘプタン、ヘキサンまたはトルエンなどであるがこれらに限定されない非プロトン性溶媒に溶解し、水で徹底的に洗浄して微量の塩基を除去する。含水量は、DCM、ヘキサン、ヘプタン、トルエンまたはTHFなどの無水非プロトン性溶媒との共蒸留により0.5%未満(カールフィッシャー滴定)に制限されることが好ましい。
約−78〜約−50℃での、化合物5とアセトアルデヒドとの反応に続いて、アルドール生成物化合物5aが最初に主生成物として形成される。次いで、メタノールを反応混合物に添加して反応を停止させ、脱離を促進してオレフィン化合物6を形成する。あるいは、オレフィン形成を促進して化合物6を得るためのメタノールを添加せずに、反応をより高い温度、例えば−10℃〜室温で進行させることができる。
工程5の一態様では、化合物6は、下記の化合物6Aの構造によって示されるように、E−およびZ−オレフィン異性体の混合物である。E/Z比は1/1〜9/1超である。
工程5の一態様では、E−異性体化合物6が主要異性体として得られる(E−異性体6は80%超であり、Z−異性体は20%未満である)。他の態様では、E−異性体は90%超であり、Z−異性体は10%未満である。他の態様では、E−異性体は95%超であり、Z−異性体は5%未満である。
工程5の一態様では、粗生成物6は5%未満のケトン化合物3を含む。他の態様では、粗生成物6は3%未満のケトン化合物3を含む。他の態様では、粗生成物6は2%未満のケトン化合物3を含む。
工程6:化合物6の化合物7への変換:

工程6では、工程5からの化合物6を接触水素化により化合物7に変換して、ベンジルカルバメート保護基を除去し、一工程でオレフィンを還元する。工程6の一態様では、工程5の後処理後に得られた粗生成物6を精製することなく直接使用する。工程6の一態様では、粗生成物6はE−およびZ−オレフィン異性体(6A)の両方を含む。Z−異性体の割合は、0〜50%の範囲が好ましい。
接触水素化は、炭素上パラジウム(Pd/C)、Pd(OAc)、Pd(OH)およびPtOなどであるがこれらに限定されない触媒の存在下で行われる。好ましい触媒はPd/Cである。このPd/Cのパラジウム含有量は、約5〜約10%の範囲であり得る。触媒の量は、約1〜約10モル%の範囲であり得る。水素源は、水素ガスおよびギ酸アンモニウムであり得るが、これらに限定されない。水素ガスの圧力は、大気圧〜約500psiの範囲が好ましい。工程6の一態様では、水素ガスの圧力は大気圧である。工程6の一態様では、水素ガスの圧力は約50〜約150psiである。工程6の反応温度は、約5〜約120℃の範囲が好ましい。工程6の一態様では、反応温度は約5〜約80℃である。工程6の一態様では、反応温度は約20〜約50℃である。工程6の一態様では、反応温度はほぼ室温(約25℃)である。工程6の一態様では、反応温度は約50℃である。反応は、プロトン性もしくは非プロトン性溶媒または2種以上の溶媒の混合物中で行うことができる。適切な溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、およびTHFが挙げられるが、これらに限定されない。工程6の一態様では、溶媒はエタノールである。工程6の他の態様では、溶媒はメタノールである。工程6の他の態様では、溶媒はメタノールとTHFの混合物である。工程6の一態様では、エタノールとTHFの混合物を溶媒として使用する。
特定の実施形態では、化合物7は6α−エチル異性体と6β−エチル異性体の混合物として生成される。特定の実施形態では、6β−エチル異性体は生成物中の主要異性体である。工程6の一態様では、粗化合物7は20%未満の6α−エチル異性体を含む。工程6の一態様では、粗化合物7は10%未満の6α−エチル異性体を含む。工程6の一態様では、粗化合物7は5%未満の6α−エチル異性体を含む。
化合物7は6β−エチル異性体として上に示されているが、化合物が6−αおよび6−β−エチル異性体の混合物である実施形態では、以下の化合物7Aとして表すことができる。
工程7:化合物7の化合物8への変換:

工程7は、塩基性条件下で、化合物7の6β−エチル異性体から6α−エチル異性体、化合物8へのエピマー化である。工程7の一態様では、6β−エチル異性体および6α−異性体の両方を含む工程6から得られた粗生成物は、さらなる精製なしで工程7において使用される。
塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり得るが、これらに限定されない。一態様では、塩基は水酸化ナトリウム水溶液である。工程7の一態様では、塩基は水中50%水酸化ナトリウム溶液である。
工程7の一態様では、工程6の粗生成物は、濾過によりPd/Cなどの触媒を除去した後に工程7で直接使用される。工程7の一態様では、粗生成物7は、触媒および溶媒の除去後に使用される。
工程7は、メタノールまたはエタノールなどであるがこれらに限定されないプロトン性溶媒、またはメタノールまたはエタノールおよびTHFの混合物などであるがこれらに限定されないプロトン性および非プロトン性溶媒の混合物中で行われるのが好ましい。
工程7の一態様では、溶媒はエタノールである。工程7の他の態様では、溶媒はメタノールである。工程7の他の態様では、溶媒はエタノールとTHFの混合物である。工程7の他の態様では、溶媒はメタノールとTHFの混合物である。
工程8:化合物8の化合物(II)への変換:

工程8aは、式IIの7α−ヒドロキシ化合物を形成するための化合物8の7−ケトンの還元である。適切な還元剤としては、LiBH4、NaBH(OAc)およびNaBHが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい還元剤はNaBHである。好ましい一態様では、化合物8を含む工程7からの粗反応混合物は、例えば混合物を約0℃に冷却し、NaBHなどの還元剤を添加することによる後処理なしで、直接工程8aにおいて使用される。他の態様では、粗化合物8を、工程7の後に、例えば標準的な水性後処理により単離し、さらに精製することなく工程8で直接使用する。
工程8aの反応温度は、約0〜約100℃の範囲が好ましい。工程8の一態様では、反応温度は約0℃である。工程8aの一態様では、反応温度はほぼ室温(25℃)である。工程8aの一態様では、反応温度は約50℃である。
工程8aは、メタノールまたはエタノールなどであるがこれらに限定されないプロトン性溶媒、またはメタノールとTHFとの混合物もしくはエタノールとTHFとの混合物などであるがこれらに限定されないプロトン性および非プロトン性溶媒の混合物中で行われるのが好ましい。
還元が完了したら、反応混合物をNaHCO水溶液でクエンチし、生成物をメタノールとDCM、エタノールとDCM、またはメタノールとMTBEなどの溶媒の混合物で抽出するのが好ましい。
工程8bでは、次いで、式IIの化合物を含む混合抽出物を酸HAで酸性化して、式IIの化合物のHA塩である化合物9を生成する。好ましくは、HAは薬学的に許容される酸である。適切な酸HAとしては、HCl、TsOH、およびHSOが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、HAはHClである。
化合物9は、アセトニトリル、メタノールおよびDCM、エタノールおよびDCM、またはメタノールおよびMTBEなどであるがこれらに限定されない溶媒系から結晶化することができる。好ましくは、化合物9はメタノールおよびMTBEから再結晶される。
工程8aおよび工程8bの一態様では、結晶化後に得られた化合物9の純度は、HPLC分析により90%を超える。工程8aおよび工程8bの一態様では、結晶化後に得られた化合物9の純度は、HPLC分析により95%を超える。工程8aおよび工程8bの一態様では、結晶化後に得られた化合物9の純度は、HPLC分析により98%を超える。
スキーム1による工程3〜工程8は、化合物4および化合物9を結晶化によって精製するのが好ましい。化合物5は精製せずに粗生成物として使用するのが好ましい。化合物6、化合物7および化合物8は、好ましくは粗製物質として得られ、次の工程で直接使用されるか、またはさらに好ましくは単離方法なしにワンポット様式で直接使用する。化合物7および化合物8は、それらのHA塩として分離することもできる。
式(I)の化合物の調製方法
本発明はまた、スキーム2に示すように、化合物(II)から出発する、式(I)の化合物の調製方法を含む。
スキーム2
上記方法は、有機塩基の存在下で、化合物(II)を10Eで表される化合物と反応させることにより、化合物(II)を式(I)の化合物に変換することを含み、Rは先に定義された通りであり、R’はイミダゾール−1−イル、アルキル−O−アリール−O、Cl、またはCClである。上記反応は、THF、DCMまたはトルエンであるがこれらに限定されない非プロトン性溶媒中で行われる。他の態様では、反応溶媒は、THF、DCMまたはトルエンなどの非プロトン性溶媒と、イソプロパノール、EtOHまたはMeOHなどのプロトン性溶媒との混合物である。好ましい一態様では、反応溶媒は、トルエンとイソプロパノールとの混合物である。適切な有機塩基としては、トリメチルアミンおよびジイソプロピルエチルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。反応温度は約0〜約80℃の範囲が好ましい。一態様では、反応は約0℃で行われる。他の態様では、反応はほぼ室温(約25℃)で行われる。さらに他の態様では、反応は約50℃で行われる。
好ましくは、化合物10EのR’はイミダゾール−1−イル、MeO−、EtO−またはPhO−である。より好ましくは、R’はPhO−である。
この反応で使用される溶媒、有機塩基および反応条件はまた、スキーム3に示される化合物(III)の調製においても使用され得る。
化合物(III)の調製方法
本発明の方法はまた、スキーム3に記載の方法に従って、化合物(II)から出発する、化合物(III)の調製方法を含む。
スキーム3
上記方法は、有機塩基の存在下で、以下に示すもののような適切な試薬を用いてアミン化合物(II)をスルホニル尿素化合物(III)に変換することを含む。
一態様では、試薬は10Bであり、これはスルホンアミド化合物10AをCDIと反応させることによって形成することができる。
他の態様では、上記試薬はスルホニルカルバメート化合物10Cであり得、ここでRアルキルまたはアリール、好ましくはメチル、エチルまたはフェニルである。好ましい試薬は10Dである。
一態様では、アミン化合物(II)は、THF、DCMまたはトルエンなどであるがこれらに限定されない非プロトン性溶媒中で10Dと反応する。他の態様では、反応溶媒は、THF、DCMまたはトルエンなどの非プロトン性溶媒と、イソプロパノール、EtOHまたはMeOHなどのプロトン性溶媒との混合物である。好ましい一態様では、反応溶媒は、トルエンとイソプロパノールとの混合物である。適切な有機塩基としては、トリエチルアミンおよびジイソプロピルエチルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。反応温度は約0〜約80℃の範囲が好ましい。一態様では、反応は約0℃で行われる。他の態様では、反応はほぼ室温(約25℃)で行われる。さらに他の態様では、反応は約50℃で行われる。
好ましくは、この方法で使用されるスルホニル試薬10Bまたは10C、例えば化合物10Dの量は、以下に示される構造を有する副生成物11の形成を最小にするように選択される。例えば、反応混合物中に過剰量の化合物10Dが存在すると、副生成物11が形成される傾向がある。イソプロパノールなどのプロトン性溶媒を含む反応溶媒系では、副生成物11の形成を最小限に抑えることができる。
一態様では、化合物(II)と化合物10Dとのモル比は、約1対1である。他の態様では、化合物(II)と化合物10Dとのモル比は、約1対1.05である。さらに他の態様では、式IIの化合物と化合物10Dのモル比は、約1対1.1である。さらに他の態様では、化合物(II)と化合物10Dとのモル比は、1対1.15である。
式(I)の化合物のジエチルアンモニウム塩の結晶形の調製方法
他の実施形態では、本発明は、スキーム4に示すように、式(I)の化合物のジエチルアンモニウム塩の結晶形の調製方法を提供する。
スキーム4

上記方法は、溶液中で式(I)の化合物を過剰のジエチルアミンで処理し、それによって式(IV)としてスキーム4に示す式(I)の化合物のジエチルアンモニウム塩を形成することを含む。一実施形態では、式(I)の化合物を、スキーム2に示す方法の粗生成物としてのジエチルアミンと反応させる。すなわち、式(I)の化合物は、化合物を単離および/または精製することなくジエチルアミンと反応させることができる。他の実施形態では、式(I)の化合物は、ジエチルアミンとの反応の前に単離および/または精製される。
化合物(III)のジエチルアンモニウム塩の結晶形の調製方法
他の実施形態では、本発明は、スキーム5に示すように、化合物(III)のジエチルアンモニウム塩の結晶形の調製方法を提供する。
スキーム5

スキーム5は、好ましくは結晶質で高純度の生成物12、すなわち化合物(III)のジエチルアンモニウム塩の形成を記述する。一態様では、スキーム3の方法に従う粗化合物(III)は、さらに精製することなく酸性後処理後に使用される。他の実施形態では、化合物(III)は、ジエチルアミンとの反応の前に単離および/または精製される。この方法で使用するのに適した溶媒は、アセトン、酢酸イソプロピルおよび酢酸エチルを含むが、これらに限定されない。好ましくは、溶媒はアセトンである。アセトン中のジエチルアミンで粗化合物(III)を処理すると、化合物12は結晶性物質として溶液からゆっくり結晶化する。塩形成プロセスにおけるジエチルアミンと化合物(III)とのモル比は、約1:1〜約10:1の範囲が好ましい。
一態様では、ジエチルアミンと化合物(III)とのモル比は、約1:1〜約5:1の範囲である。他の態様では、ジエチルアミンと化合物(III)とのモル比は、約1.2:1〜約3:1の範囲である。さらに他の態様では、ジエチルアミンと化合物(III)とのモル比は、約1.2:1〜約2:1の範囲である。
一実施形態では、反応後、化合物12は、粗反応混合物から直接結晶化される。一態様では、化合物12は、結晶化後に約90%を超える純度で得られる。他の態様では、化合物12は、結晶化後に約95%を超える純度で得られる。さらに他の態様では、化合物12は、結晶化後に約98%を超える純度で得られる。
他の実施形態では、化合物12は、アセトン、酢酸イソプロピルまたは酢酸エチルなどであるがこれらに限定されない溶媒から再結晶化される。
他の実施形態では、化合物12は、MeOHとアセトン、酢酸エチルとアセトン、またはトルエンとアセトンなどであるがこれらに限定されない溶媒の混合物から再結晶化される。一態様では、最初にMeOHを添加して化合物12を溶解し、次いでMeOHを部分的に除去することによって溶液を濃縮し、続いてアセトンを添加して化合物12の結晶形を生成させる。一態様では、化合物12を、約40〜50℃に加熱することにより、好ましくは5〜20メタノール容量%の範囲のメタノールとアセトンとの混合物に溶解させる。次いで溶液を0℃〜室温に冷却して、化合物12の結晶形を生成させる。好ましくは、メタノール対アセトンの体積比は1:9である。一態様では、化合物12は、再結晶化後に約90%を超える純度で得られる。他の態様では、化合物12は、再結晶化後に約95%を超える純度で得られる。さらに他の態様では、化合物12は、再結晶化後に約98%を超える純度で得られる。
式(I)の化合物の非晶形の調製方法
他の実施形態では、本発明は、式(IV)のジエチルアンモニウム塩から出発する、式(I)の化合物の非晶質固体形態の調製方法を提供する。この方法をスキーム6に示す。
スキーム6

上記方法は、式(IV)の化合物を溶液中の酸で処理して式(I)の化合物を形成し、次いで式(I)の化合物の非晶質固体形態を単離する工程を含む。一態様では、使用される酸はクエン酸である。他の態様では、使用される酸はHClである。
化合物(III)の非晶形の調製方法
他の実施形態では、本発明は、化合物12から出発する、化合物(III)の非晶質固体形態の調製方法を提供する。この方法をスキーム7に示す。
スキーム7

上記方法は、化合物12を溶液中の酸と反応させて、化合物(III)を調製すること、および化合物(III)の非晶形を単離することを含む。一態様では、使用される酸はクエン酸である。他の態様では、酸はHClである。一実施形態では、EtOAc、DCMまたはiPrOAcなどであるがこれらに限定されない有機溶媒中の化合物12の溶液を、酸の水溶液で洗浄することによって、化合物12を酸と反応させる。一態様では、有機溶媒はEtOAcである。一態様では、酸性水溶液は水中の10%クエン酸である。好ましくは、上記方法は、有機相を乾燥および濃縮して式IIIの化合物の非晶質固体形態を提供することをさらに含む。他の実施形態では、化合物12の溶液を酸で洗浄し、次いで溶媒をメタノールに交換する。メタノール溶液を水に添加して沈殿物を形成し、これを好ましくは濾過によって単離して、非晶質固体形態の化合物IIIを得る。
定義
以下に挙げるのは、本発明を記述するために使用される様々な用語の定義である。これらの定義は、個々にまたはより大きなグループの一部としてのいずれかで、特定の場合に特に限定されない限り、本明細書および特許請求の範囲を通して使用されるときの用語に適用される。
本明細書で使用される用語「アルキル」は、飽和一価直鎖または分岐鎖炭化水素基を指す。好ましいアルキル基としては、C〜CアルキルおよびC〜Cアルキル基が挙げられる。C〜Cアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル基が挙げられるが、これらに限定されず、C〜Cアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、ヘプチルおよびオクチル基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「アルケニル」は、単一の水素原子の除去によって炭化水素部分に由来する一価の基を意味し、ここで炭化水素部分は少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する。好ましいアルケニル基としては、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルケニル基が挙げられる。アルケニル基としては、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、ヘプテニル、オクテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「アルキニル」は、単一の水素原子の除去によって炭化水素部分に由来する一価の基を意味し、炭化水素部分は少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する。好ましいアルキニル基としては、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルキニル基が含まれる。代表的なアルキニル基としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、ヘプチニル、オクチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「シクロアルキル」は、単環式または多環式飽和環状炭素、または二環式もしくは三環式基縮合、架橋またはスピロ系を指し、炭素原子はオキソ置換されてもよく、または環外オレフィン性二重結合で置換されてもよい。好ましいシクロアルキル基としては、C〜CシクロアルキルおよびC〜C12シクロアルキル基が挙げられる。C〜C−シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチルおよびシクロオクチルが挙げられるが、これらに限定されず;C〜C12−シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、スピロ[2.5]オクチル、3−メチレンビシクロ[3.2.1]オクチル、スピロ[4.4]ノナニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、スピロ[2.3]ヘキサニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、スピロ[2.5]オクタニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル、スピロ[2.3]ヘキサン−5−イル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル、スピロ[2.5]オクタン−4−イル、およびビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−イルなど挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する単環式もしくは多環式環状炭素、または二環式もしくは三環式基縮合、架橋もしくはスピロ系を指し、炭素原子はオキソ置換されてもよく、または環外オレフィン性二重結合で置換されてもよい。好ましいシクロアルケニル基としては、C〜CシクロアルケニルおよびC〜C12シクロアルケニル基が挙げられる。C〜C−シクロアルケニルの例としては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルなどが挙げられるが、これらに限定されず;C〜C12−シクロアルケニルの例としては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エニル、スピロ[2.5]オクタ−4−エニル、スピロ[4.4]ノナ−1−エニル、ビシクロ[4.2.1]ノナ−3−エン−9−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「複素環式」または「ヘテロシクロアルキル」は、互換的に使用することができ、非芳香環または二環式もしくは三環式基縮合、架橋もしくはスピロ系を指し、(i)各環系は、酸素、硫黄および窒素から選択された少なくとも1個のヘテロ原子を独立して含み、(ii)各環系は、飽和または不飽和であり得、(iii)窒素および硫黄ヘテロ原子は、酸化されてもよく、(iv)窒素ヘテロ原子は、四級化されてもよく、(v)任意の上述の環は、芳香族環に縮合していてもよく、(vi)残りの環原子は、オキソ置換されてもよく、または環外オレフィン性二重結合で置換されてもよい炭素原子である。代表的なヘテロシクロアルキル基としては、[1,3]ジオキソラン、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、キノキサリニル、ピリダジノニル、テトラヒドロフリル、2−アザビシクロ[2.2.1]−ヘプチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、5−アザスピロ[2.5]オクチル、1−オキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナニル、7−オキソオキセパン−4−イル、およびテトラヒドロフリルが挙げられるが、これらに限定されない。このような複素環式基は、さらに置換されていてもよい。ヘテロアリールまたは複素環式基は、(可能な場合)C結合型またはN結合型であり得る。
本明細書で使用される用語「アリール」は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルおよびインデニルを含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの芳香環を含む単環式または多環式環状炭素系を指す。多環式アリールは、少なくとも1つの芳香環を含む多環式環系である。多環式アリールは、縮合環、共有結合した環、またはそれらの組み合わせを含み得る。
本明細書で使用される用語「アリールアルキル」は、アルキレン鎖がアリール基に結合している官能基、例えば−CHCH−フェニルを指す。用語「置換アリールアルキル」は、アリール基が置換されているアリールアルキル官能基を意味する。例としては、ベンジル、フェネチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。好ましいアリールアルキル基としては、アリール−C〜C−アルキル基が挙げられる。
本明細書で使用される用語「ヘテロアリール」は、S、OおよびNから選択される少なくとも1つの環原子を含む少なくとも1つの5または6員芳香環を含む単環式、二環式または三環式基を指す。好ましいヘテロアリール基は単環式または二環式である。ヘテロアリール基としては、5または6個の環原子を有する単環式基および8〜10個の環原子を含む縮合二環式基が挙げられる。ヘテロアリール基としては、ピリジニル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノキサリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール基に結合しているアルキレン鎖を指す。用語「置換ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール基が置換されているヘテロアリールアルキル官能基を意味する。例としては、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。好ましいヘテロアリールアルキル基としては、ヘテロアリール−C〜C−アルキル基が挙げられる。
本明細書で使用される用語「ビアリール」は、2つのアリール基、2つのヘテロアリール基、またはアリール基とヘテロアリール基とからなる部分を指し、ここで2つの基は単結合によって結合している。置換ビアリール基は、連結された基の少なくとも1つが、少なくとも1つの非水素置換基を有するビアリール部分である。ビアリール基の例としては、ビフェニル、ピリジルフェニル、ピリミジルフェニル、ピリミジルピリジルおよびピリミジロキサジゾリル基が挙げられる。
用語「アリール−ヘテロシクリル」は、単結合によって複素環式基に結合している単環式アリールまたはヘテロアリール基を含む二環式基を指す。アリール−ヘテロシクリル基の例としては、フェニル−ピペリジニルおよびピリジル−ピペリジニル基が挙げられる。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて使用される用語「アルコキシ」は、特に明記しない限り、酸素原子を介して分子の残りに結合する、指定された数の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシ(イソプロポキシ)および高級同族体ならびに異性体を意味する。好ましいアルコキシは、(C〜C)アルコキシである。
用語「置換された」は、1、2、または3個以上の水素原子を、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、C〜C12−アルキル;C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、保護されたヒドロキシ基、−NO2、−N3、−CN、−NH2、保護されたアミノ、オキソ、チオキソ、−NH−C〜C12−アルキル、−NH−C〜C−アルケニル、−NH−C〜C−アルキニル、−NH−C〜C12−シクロアルキル、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NH−ヘテロシクロアリール、−ジアルキルアミノ、−ジアリールアミノ、−ジヘテロアリールアミノ、−O−C〜C12−アルキル、−O−C〜C−アルケニル、−O−C〜C−アルキニル、−O−C〜C12−シクロアルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C−アルケニル,−C(O)−C〜C−アルキニル、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−CONH2、−CONH−C〜C12−アルキル、−CONH−C〜C−アルケニル−CONH−C〜C−アルキニル、−CONH−C〜C12−シクロアルキル、−CONH−アリール、−CONH−ヘテロアリール、−CONH−ヘテロシクロアルキル、−OCO−C〜C12−アルキル、−OCO−C〜C−アルケニル、−OCO−C〜C−アルキニル、−OCO−C〜C12−シクロアルキル、−OCO−アリール、−OCO−ヘテロアリール、−OCO−ヘテロシクロアルキル、−CO−C〜C12アルキル、−CO−C〜Cアルケニル、−CO−C−〜Cアルキニル、CO−C〜C12−シクロアルキル、−CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−ヘテロシクロアルキル、−OCONH、−OCONH−C〜C12−アルキル、−OCONH−C〜C−アルケニル、−OCONH−C〜C−アルキニル、−OCONH−C〜C12−シクロアルキル、−OCONH−アリール、−OCONH−ヘテロアリール、−OCONH−ヘテロシクロ−アルキル、−NHC(O)H、−NHC(O)−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C−アルケニル、−NHC(O)−C〜C−アルキニル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−アリール、−NHC(O)−ヘテロアリール、−NHC(O)−ヘテロシクロ−アルキル、−NHCO−C〜C12−アルキル、−NHCO−C〜C−アルケニル、−NHCO−C〜C−アルキニル、−NHCO−C〜C12−シクロアルキル、−NHCO−アリール、−NHCO−ヘテロアリール、−NHCO−ヘテロシクロアルキル、−NHC(O)NH、−NHC(O)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)NH−C〜C−アルケニル、−NHC(O)NH−C〜C−アルキニル、−NHC(O)NH−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)NH−アリール、−NHC(O)NH−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−ヘテロシクロアルキル、NHC(S)NH、−NHC(S)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(S)NH−C〜C−アルケニル、−NHC(S)NH−C〜C−アルキニル、−NHC(S)NH−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(S)NH−アリール、−NHC(S)NH−ヘテロアリール、−NHC(S)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(NH)NH−C〜C−アルケニル、−NHC(NH)NH−C〜C−アルキニル、−NHC(NH)NH−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(NH)NH−アリール、−NHC(NH)NH−ヘテロアリール、−NHC(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)−C〜C12−アルキル、−NHC(NH)−C〜C−アルケニル、−NHC(NH)−C〜C−アルキニル、−NHC(NH)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(NH)−アリール、−NHC(NH)−ヘテロアリール、−NHC(NH)−ヘテロシクロアルキル、−C(NH)NH−C〜C12−アルキル、−C(NH)NH−C〜C−アルケニル、−C(NH)NH−C〜C−アルキニル、−C(NH)NH−C〜C12−シクロアルキル、−C(NH)NH−アリール、−C(NH)NH−ヘテロアリール、−C(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−S(O)−C〜C12−アルキル、−S(O)−C〜C−アルケニル、−S(O)−C〜C−アルキニル、−S(O)−C〜C12−シクロアルキル、−S(O)−アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−ヘテロシクロアルキル、−SONH、−SONH−C〜C12−アルキル、−SONH−C〜C−アルケニル、−SONH−C〜C−アルキニル、−SONH−C〜C12−シクロアルキル、−SONH−アリール、−SONH−ヘテロアリール、−SONH−ヘテロシクロアルキル、−NHSO−C〜C12−アルキル、−NHSO−C〜C−アルケニル、−NHSO−C〜C−アルキニル、−NHSO−C〜C12−シクロアルキル、−NHSO−アリール、−NHSO−ヘテロアリール、−NHSO−ヘテロシクロアルキル、−CHNH、−CHSOCH、−アリール、−アリールアルキル、−ヘテロアリール、−ヘテロアリールアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−C〜C12−シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、ポリアルコキシ、−メトキシメトキシ,−メトキシエトキシ、−SH、−S−C〜C12−アルキル、−S−C〜C−アルケニル、−S−C〜C−アルキニル、−S−C〜C12−シクロアルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアリール、−S−ヘテロシクロアルキルまたはメチルチオ−メチルが挙げられるがこれらに限定されない置換基で、独立して交換したことによる置換を指す。アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルなどは、さらに置換され得ることが理解される。場合によっては、置換部分中の各置換基は、さらに1つまたは複数の基で置換されていてもよく、各基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−NO、−CNまたは−NHから独立して選択される。
本明細書で使用される用語「置換されていてもよく」は、言及される基が置換されていても、いなくてもよいことを意味する。一実施形態において、言及される基は、ゼロ置換基で置換されていてもよく、すなわち言及される基は非置換である。他の実施形態において、言及される基は、本明細書に記載の基から個別かつ独立して選択される1つまたは複数の追加の基で置換されていてもよい。
本発明によれば、本明細書に記載のアリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールはいずれも、任意の芳香族基であり得る。芳香族基は、置換または非置換であり得る。
本明細書に記載のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニル部分はいずれも、脂肪族基、脂環式基または複素環式基でもあり得ることが理解される。「脂肪族基」は、炭素原子、水素原子、ハロゲン原子、酸素、窒素または他の原子の任意の組み合わせを含み得、1つまたは複数の不飽和単位、例えば二重および/または三重結合を含んでもよい非芳香族部分である。脂肪族基は、直鎖状、分岐状または環状であり得、好ましくは約1〜24個の炭素原子、より典型的には約1〜12個の炭素原子を含む。脂肪族炭化水素基に加えて、脂肪族基としては、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリアミンおよびポリイミンなどのポリアルコキシアルキルが挙げられる。このような脂肪族基はさらに置換されていてもよい。本明細書に記載のアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基の代わりに脂肪族基を使用してもよいことが理解される。
本明細書で使用される用語「脂環式」は、単一の水素原子の除去により単環式または多環式飽和環状炭素化合物から誘導される一価の基を意味する。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチルが挙げられるが、これらに限定されない。このような脂環式基はさらに置換されていてもよい。
本発明の様々な実施形態では、置換または非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびヘテロシクロアルキルが一価または二価であることが意図されることは明らかであろう。したがって、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルケニレン、シクロアルキニレン、アリールアルキレン、ヘテロアリールアルキレンおよびヘテロシクロアルキレン基は、上記定義に含まれるべきであり、本明細書中の式に適切な原子価を与えるために適用可能である。
本明細書で使用される用語「ハロ」および「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子を指す。
用語「水素」は、水素および重水素を含む。加えて、得られる化合物が薬学的に許容される限り、原子の記載はその原子の他の同位体を含む。
特定の実施形態では、本明細書の各式の化合物は、同位体標識化合物を含むと定義される。「同位体標識化合物」は、指定された元素の特定の同位体において少なくとも1つの原子位置が、その同位体の天然存在量よりも有意に大きいレベルまで富化されている化合物である。例えば、化合物中の1つまたは複数の水素原子位置は、天然存在量の重水素より有意に大きいレベルまで重水素が富化されることができ、例えば、少なくとも1%、好ましくは少なくとも20%または少なくとも50%のレベルまで富化される。そのような重水素化化合物は、例えば、その非重水素化類似体よりもゆっくり代謝されてもよく、したがって対象に投与された際により長い半減期を示す。そのような化合物は、当業者に周知の方法を用いて、例えば重水素化出発物質を用いることにより合成することができる。そうでないと記載されていない限り、同位体標識化合物は薬学的に許容される。
本明細書で使用される用語「ヒドロキシ活性化基」は、ヒドロキシル基を活性化して、置換または脱離反応などの合成手順中に脱離することが当業者に周知の不安定な化学部分を指す。ヒドロキシル活性化基の例としては、メシレート、トシレート、トリフレート、p−ニトロベンゾエート、ホスホネートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「活性化ヒドロキシル」は、例えば、メシレート、トシレート、トリフレート、p−ニトロベンゾエート、ホスホネート基を含む、上で定義されたようなヒドロキシル活性化基で活性化されたヒドロキシ基を指す。
本明細書で使用される用語「ヒドロキシ保護基」は、合成手順中の望ましくない反応に対してヒドロキシル基を保護することが当業者に周知の不安定な化学部分を指す。上記合成手順の後、本明細書に記載のヒドロキシ保護基は、選択的に除去することができる。当業者に周知のヒドロキシ保護基は、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Group in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons、ニューヨーク(1999年)に一般的に記載されている。ヒドロキシル保護基の例としては、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシ−カルボニル、イソプロポキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ベンゾイル、メチル、t−ブチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、アリル、ベンジル、トリフェニル−メチル(トリチル)、メトキシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、2−(トリメチルシリル)−エトキシメチル、メタンスルホニル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリルなどが挙げられる。
本明細書で使用される用語「保護されたヒドロキシ」は、例えば、ベンゾイル、アセチル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を含む、上で定義されたようなヒドロキシ保護基で保護されたヒドロキシ基を指す。
本明細書で使用される用語「ヒドロキシプロドラッグ基」は、ヒドロキシ基を被覆またはマスキングすることによって、一過性の様式で、親薬物の物理化学的、したがって生物学的特性を変化させることが当業者に周知のプロモエティ基を指す。上記合成手順の後、本明細書に記載のヒドロキシプロドラッグ基は、インビボでヒドロキシ基に戻ることができなければならない。当業者に周知のヒドロキシプロドラッグ基は、Kenneth B.Sloan、Prodrugs,Topical and Ocular Drug Delivery、(Drugs and the Pharmaceutical Sciences;第53巻)、Marcel Dekker社、ニューヨーク(1992年)ならびにS.S.DhareshwarおよびV.J.Stellaによる「Prodrugs of Alcohols and Phenols」、V.J.StellaらによるProdrugs Challenges and Rewards Part−2、(Biotechnology:Pharmaceutical Aspects)、Springer and AAPS出版、2007年、31〜99ページに一般的に記載されている。
本明細書で使用される用語「アミノ保護基」は、合成手順中の望ましくない反応に対してアミノ基を保護することが当業者に周知の不安定な化学部分を指す。上記合成手順の後、本明細書に記載のアミノ保護基は、選択的に除去することができる。当該分野で周知のアミノ保護基は、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons、ニューヨーク(1999年)に一般的に記載されている。アミノ保護基の例には、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、9−フルオレニル−メトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「保護されたアミノ」は、上で定義されたようなアミノ保護基で保護されたアミノ基を指す。
用語「アミノ酸」は、天然および合成のα、β、γまたはδアミノ酸を指し、タンパク質、またはアミノ酸もしくはタンパク質の代謝における中間体に見られるアミノ酸、すなわちグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、シトルリン、アルギニンおよびヒスチジンが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、アミノ酸はL配置にある。特定の実施形態では、アミノ酸はD配置にある。特定の実施形態では、アミノ酸は、本明細書に記載の化合物の置換基として提供され、上記アミノ酸は、アラニル、バリニル、ロイシニル、イソロイシニル、プロリニル、フェニルアラニニル、トリプトファニル、メチオニニル、グリシニル、セリニル、トレオニニル、システイニル、チロシニル、アスパラギニル、グルタミニル、アスパルトイル、グルタロイル、リジニル、アルギニニル、ヒスチジニル、β−アラニル、β−バリニル、β−ロイシニル、β−イソロイシニル、β−プロリニル、β−フェニルアラニニル、β−トリプトファニル、β−メチオニニル、β−グリシニル、β−セリニル、β−スレオニニル、β−システイニル、β−チロシニル、β−アスパラギニル、β−グルタミニル、β−アスパルトイル、β−グルタロイル、β−リジニル、β−アルギニニルおよびβ−ヒスチジニルからなる群から選択される残基である。
用語「アミノ酸誘導体」は、本明細書に記載および例示されているように、天然アミノ酸または非天然アミノ酸から誘導可能な基を指す。アミノ酸誘導体は、当業者には明らかであり、エステル、アミノアルコール、アミノアルデヒド、アミノラクトン、ならびに天然および非天然アミノ酸のN−メチル誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。一実施形態では、本明細書に記載の化合物の置換基としてアミノ酸誘導体が提供され、置換基は−NR−G(S)−C(O)−Qであり、Qは−SR、−NRまたはアルコキシルであり、Rは水素またはアルキルであり、Sは天然または非天然アミノ酸の側鎖であり、GはC〜Cアルキルであり、Rは水素であり;またはRおよびSはそれらが結合している原子と一緒になって5員複素環を形成する。一実施形態では、本明細書に記載の化合物の置換基としてアミノ酸誘導体が提供され、置換基は−O−C(O)−G(S)−NH−Qであり、Qは水素またはアルコキシルであり、S天然または非天然アミノ酸の側鎖であり、GはC〜Cアルキルである。特定の実施形態では、QおよびSはそれらが結合している原子と一緒になって5員複素環を形成する。特定の実施形態では、Gは置換されていてもよいメチレンであり、Sは水素、アルキル、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、カルボキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシルアルキル、アミノイミノアミノアルキル、アミノカルボニルアルキル、スルファニルアルキル、カルバモイルアルキル、アルキルスルファニルアルキルおよびヒドロキシアリールアルキルからなる群から選択される。一実施形態では、本明細書に記載の化合物の置換基としてアミノ酸誘導体が提供され、アミノ酸誘導体はD配置にある。一実施形態では、本明細書に記載の化合物の置換基としてアミノ酸誘導体が提供され、アミノ酸誘導体はL配置にある。
用語「脱離基」は、求核置換反応などの置換反応において他の官能基または原子によって置換され得る官能基または原子を意味する。例として、代表的な脱離基としては、クロロ、ブロモおよびヨード基;メシレート、トシレート、ブロシレート、ノシレートなどのスルホン酸エステル基;およびアセトキシ、トリフルオロアセトキシなどのアシルオキシ基が挙げられる。
本明細書に記載の化合物が1つまたは複数の不斉中心を含む場合、鏡像異性体、ジアステレオマー、および絶対立体化学に関して、(R)−または(S)−として、またはアミノ酸の(D)−もしくは(L)−として定義され得る他の立体異性体を生じさせる。本発明は、すべてのそのような可能な異性体、ならびにそれらのラセミ体および光学的に純粋な形態を含むことを意味する。光学異性体は、それらのそれぞれの光学活性前駆体から、上記の手順によって、またはラセミ混合物を分割することによって調製することができる。分割は、分割剤の存在下で、クロマトグラフィーによって、または結晶化の繰り返しによって、または当業者に周知のこれらの技術のいくつかの組み合わせによって行うことができる。分割に関するさらなる詳細は、Jacquesら、Enantiomers,Racemates,and Resolutions(John Wiley & Sons、1981年)で見ることができる。本明細書に記載の化合物がオレフィン性二重結合または他の幾何学的不斉中心を含む場合、そして別段の定めがない限り、化合物はEおよびZ両方の幾何異性体を含むことが意図される。同様に、すべての互変異性型も含まれることが意図されている。本明細書に現れる任意の炭素−炭素二重結合の立体配置は、便宜上選択されているに過ぎず、本文中にその旨が明記されていない限り、特定の立体配置を示すことを意図せず;したがって、本明細書において任意にトランスとして示されている炭素−炭素二重結合は、シス、トランス、または任意の割合の2つの混合物であってもよい。
本明細書で使用される用語「対象」は、哺乳動物を指す。したがって対象は、例えば、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、モルモットなどを指す。好ましくは、対象はヒトである。対象がヒトである場合、対象は本明細書において患者と呼ばれてもよい。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される塩」とは、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなく、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当な利益/リスク比に見合ったものである、本発明の方法によって形成される化合物の塩を指す。薬学的に許容される塩は、当業者に周知である。
Bergeらは、薬学的に許容される塩をJ.Pharmaceutical Sciences、66:1〜19(1977年)において詳述している。上記塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間にイン・サイチュで、または遊離塩基官能基と適切な有機酸との反応によって別々に調製することができる。薬学的に許容される塩の例としては、非毒性酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸などの無機酸、または酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸などの有機酸と形成されるアミノ基の塩、またはイオン交換などの当業者で使用される他の方法を使用することにより形成されるアミノ基の塩が挙げられるがこれらに限定されない。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられるがこれらに限定されない。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩としては、適切な場合には、無毒性アンモニウム、第四級アンモニウム、ならびにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、スルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩などの対イオンを用いて形成されるアミンカチオンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容されるエステル」とは、インビボで加水分解する本発明の方法によって形成される化合物のエステルを指し、人体中で容易に分解して親化合物またはその塩を残すものが挙げられる。適切なエステル基としては、例えば、薬学的に許容される脂肪族カルボン酸、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカン二酸から誘導されるものが挙げられ、各アルキルまたはアルケニル部分は6個以下の炭素原子を有することが好都合である。特定のエステルの例としては、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステルが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書で使用される用語「薬学的に許容されるプロドラッグ」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴い、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当な利益/リスク比に見合ったものであり、それらの意図する用途に有効な本発明の方法によって形成される化合物のプロドラッグ、ならびに可能であれば本発明の化合物の双性イオン形態を指す。本明細書で使用される「プロドラッグ」は、代謝的手段(例えば、加水分解)によってインビボで変換可能であり、本発明の式によって記載される任意の化合物を与える化合物を意味する。様々な形態のプロドラッグが、例えば、Bundgaard(編)、Design of Prodrugs、Elsevier(1985年);Widderら(編)、Methods in Enzymology、第4巻、Academic Press (1985年);Krogsgaard−Larsenら(編)、「Design and Application of Prodrugs、Textbook of Drug Design and Development、第5章、113−191(1991年);Bundgaardら、Journal of Drug Deliver Reviews、8:1−38(1992年);Bundgaard、J.of Pharmaceutical Sciences、77:285以下、(1988年);HiguchiおよびStella(編)、Prodrugs as Novel Drug Delivery Systems、American Chemical Society(1975年);およびBernard Testa&Joachim Mayer、「Hydrolysis In Drug And Prodrug Metabolism:Chemistry,Biochemistry And Enzymology」、John Wiley and Sons(2002年)に記載されているように、当業者に周知である。
本明細書で使用される用語「治療」は、緩和、軽減、減少、排除、調整または改善、すなわち病状または状態の退縮を引き起こすことを意味する。治療はまた、例えば、病状または状態がすでに存在している可能性がある場合に、既存の病状または状態の抑制、すなわち進行の抑止、および既存の病状または状態の緩和または改善、すなわち退縮を引き起こすことを含み得る。
本明細書で使用される用語「予防」は、特に患者または対象がそのような病状または状態に罹患する傾向がある場合に、または病状または状態に罹患するリスクがある場合に、病状または状態が患者または対象に生じるのを完全またはほぼ完全に止めることを意味する。
さらに、本発明の化合物、例えば、化合物の塩は、水和形もしくは非水和形(無水)の形で、または他の溶媒分子との溶媒和物として存在することができる。水和物の非限定的な例としては、一水和物、二水和物などが挙げられる。溶媒和物の非限定的な例としては、エタノール溶媒和物、アセトン溶媒和物などが挙げられる。
「溶媒和物」は、化学量論量または非化学量論量の溶媒を含有する溶媒付加形態を意味する。いくつかの化合物は、結晶性固体状態において固定モル比の溶媒分子を捕捉する傾向があり、それによって溶媒和物を形成する。溶媒が水である場合、形成される溶媒和物は水和物であり、溶媒がアルコールである場合、形成される溶媒和物はアルコラートである。水和物は、水が分子状態をHOとして保持している物質の1つと、1つまたは複数の水の分子との結合によって形成され、そのような結合は、1つまたは複数の水和物を形成することができる。
本明細書中で使用される場合、用語「類似体」は、構造的に他のものと類似しているが組成がわずかに異なる化合物を指す(1つのある原子を異なる元素の原子で置換すること、または特定の官能基の存在下で、1つのある官能基を他の官能基で置換すること)。したがって、類似体は、基準化合物と機能および外観が類似または同等である化合物である。
本明細書で使用される用語「非プロトン性溶媒」は、プロトン活性に対して比較的不活性である、すなわちプロトン供与体として作用しない溶媒を指す。例としては、ヘキサンおよびトルエンなどの炭化水素、例えば塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルムなどなどのハロゲン化炭化水素、例えばテトラヒドロフランおよびN−メチルピロリジノンなどの複素環式化合物、ならびにジエチルエーテル、ビスメトキシメチルエーテルなどのエーテルが挙げられるがこれらに限定されない。そのような溶媒は当業者に周知であり、個々の溶媒またはそれらの混合物は、例えば試薬の溶解度、試薬の反応性および好ましい温度範囲のような因子に応じて、特定の化合物および反応条件にとって好ましい可能性がある。非プロトン性溶媒のさらなる議論は、有機化学の教科書または専門のモノグラフ、例えば、Techniques of Chemistry Series、John Wiley & Sons、ニューヨーク、1986年のJohn A.Riddickらによる編集のOrganic Solvents Physical Properties and Methods of Purification、第4版、第2巻に見ることができる。
本明細書で使用される用語「プロトン性有機溶媒」または「プロトン性溶媒」は、アルコールなど、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノールなどのプロトンを提供する傾向がある溶媒を指す。そのような溶媒は当業者に周知であり、個々の溶媒またはそれらの混合物は、例えば試薬の溶解度、試薬の反応性および好ましい温度範囲のような因子に応じて、特定の化合物および反応条件にとって好ましい可能性がある。プロトン性溶媒のさらなる議論は、有機化学の教科書または専門のモノグラフ、例えば、Techniques of Chemistry Series、John Wiley & Sons、ニューヨーク、1986年のJohn A.Riddickらによる編集のOrganic Solvents Physical Properties and Methods of Purification、第4版、第2巻に見ることができる。
本発明によって想定される置換基および変数の組み合わせは、安定な化合物の形成をもたらすものだけである。本明細書で使用される用語「安定な」は、製造を可能にするのに十分な安定性を有し、かつ本明細書に詳述される目的(例えば、対象への治療的または予防的投与)に有用であるのに十分な期間にわたって化合物の完全性を維持する化合物を指す。
合成した化合物は、反応混合物から分離し、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーまたは再結晶などの方法でさらに精製することができる。さらに、様々な合成工程は、所望の化合物を得るために代替の順序または順番で行われてもよい。さらに、本明細書に記載されている溶媒、温度、反応時間などは、例示の目的のためだけであり、反応条件の変化により、本発明の所望のイソオキサゾール生成物を生成することができる。本明細書に記載の化合物を合成するのに有用な合成化学変換および保護基方法論(保護および脱保護)には、例えば、R.Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH出版(1989年);T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley and Sons(1991年);L.FieserおよびM.Fieser、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1994年);およびL.Paquette編、Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1995年)に記述されるものが挙げられる。
本発明の化合物は、選択的生物学的特性を増強するために、本明細書に記載の合成手段を介して、様々な官能基を付加することによって修飾することができる。そのような修飾としては、所与の生物学的システム(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)への生物学的浸透を増加させ、経口利用可能性を増加させ、注射による投与を可能にする溶解度を増加させ、代謝を変化させそして排泄速度を変化させるものが挙げられる。
略語
以下のスキームおよび例の説明において使用されている略語は、以下の通りである:
アセチルの場合はAc;
酢酸の場合はAcOH;
アセトニトリルの場合はACN;
アゾビスイソブチロニトリルの場合はAIBN;
水の場合はaq;
ジ−tert−ブチル−ジカーボネートの場合はBocO;
t−ブトキシカルボニルの場合はBoc;
過酸化ベンゾイルの場合はBPO;
ベンゾイルの場合はBz;
ベンジルの場合はBn;
カリウムtert−ブトキシドの場合はt−BuOK;
トリブチルスズヒドリドの場合はBuSnH;
塩化ナトリウム水溶液の場合はブライン;
n−ブチルリチウムの場合はn−BuLi;
i−ブチルリチウムの場合はi−BuLi;
t−ブチルリチウムの場合はt−BuLi;
tert−ブタノールの場合はt−BuOH;
臭化テトラブチルアンモニウムの場合はBuNBr;
塩化テトラブチルアンモニウムの場合BuNCl;
ヨウ化テトラブチルアンモニウムの場合はBuNI;
カルボベンジルオキシの場合はCbz;
カルボニルジイミダゾールの場合はCDI;
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンの場合はDBU;
N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの場合はDCC;
1,2−ジクロロエタンの場合はDCE;
水素化ジイソブチルアルミニウムの場合はDIBAL−H;
N,N−ジイソプロピルエチルアミンの場合はDIPEAまたは(i−Pr)EtN;
1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3−(1H)−オンの場合はデス−マーチンペルヨージナン;
4−ジメチルアミノ−ピリジンの場合はDMAP;
1,2−ジメトキシエタンの場合はDME;
N,N−ジメチルホルムアミドの場合はDMF;
ジメチルスルホキシドの場合はDMSO;
ジフェニルホスホリルアジドの場合はDPPA;
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドの場合はEDC;
N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩の場合はEDC・HCl;
酢酸エチルの場合はEtOAc;
エタノールの場合はEtOH;
ジエチルエーテルの場合はEtO;
当量の場合はeq.;
9−フルオレニルメトキシカルボニルの場合はFmoc;
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートの場合はHATU;
時間の場合はhrs;
カリウムビス(トリメチルシリル)アミドの場合はKHMDS;
フェニルの場合はPh;
フェニルリチウムの場合はPhLi;
リチウムジイソプロピルアミドの場合はLDA;
リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの場合はLiHMDS;
メトキシメチルの場合はMOM;
2−メトキシエトキシメチルの場合はMEM;
メチルt−ブチルエーテルの場合はMTBE;
メシルの場合はMs;
分の場合はmin;
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの場合はNaHMDS;
N−メチルモルホリンN−オキシドの場合はNMO;
一晩の場合はo/n;
二クロム酸ピリジニウムの場合はPDC;
酢酸イソプロピルの場合はi−PrOAc;
フェニルの場合はPh;
p−メトキシベンジルの場合はPMB;
室温の場合はRTまたはrt;
飽和の場合はsat.;
(トリメチルシリル)エトキシメチルの場合はSEM;
フッ化テトラブチルアンモニウムの場合はTBAF;
tert−ブチルジメチルシリルの場合はTBS;
トリエチルアミンの場合はTEAまたはEtN;
トリフルオロ酢酸の場合はTFAまたはCFCOOH;
テトラヒドロフランの場合はTHF;
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンの場合はTMEDA;
トリフェニルホスフィンの場合はTPPまたはPPh
トシルまたは−SO−CCHの場合はTs;
p−トリルスルホン酸の場合はTsOH;
トリメチルシリルの場合はTMS;
塩化トリメチルシリルの場合はTMSCl;
トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの場合はTMSOTf;
tert−ブチル(ジメチル)シリルの場合はTBS;
tert−ブチル(ジメチル)シリルクロリドの場合はTBSCl;
トリエチルシリルの場合はTES;
tert−ブチル(ジフェニル)シリルの場合はTBDPS;
トリイソプロピルシリルの場合はTIPS;
テトラヒドロピラニルの場合はTHP;
トリス(トリメチルシリル)シランの場合はTTMSSまたは(MeSi)SiH;
tert−ブチルメチルエーテルの場合はTBME;
トリフルオロメタンスルホン酸無水物の場合はTfO;
薄層クロマトグラフィーの場合はTLC;
ヘキサメチルジシラザンの場合は(TMS)NH;
トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの場合はTMSOTf;
過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムの場合はTPAP;
トリフェニルホスフィンの場合はTPPまたはPPh
塩化トリチルの場合はTrCl。
本明細書で使用される他のすべての略語は、上で具体的に記載されていないが、当業者が付けるであろう意味に一致するものとする。
印刷物、電子的、コンピュータ可読記憶媒体またはその他の形態を問わず、本明細書で引用したすべての参考文献は、要約、記事、ジャーナル、出版物、テキスト、論文、インターネットウェブサイト、データベース、特許および特許公報を含むがこれらに限定されない、それらの全体が参照により明示的に組み込まれる。

本発明の化合物および方法は、例示としてのみ意図され、本発明の範囲を限定することを意図しない、以下の例に関連してよりよく理解される。開示された実施形態に対する様々な変更および修正は、当業者には明らかであり、本発明の化学構造、置換基、誘導体、配合および/または方法に関する変更および修正を含むがこれらに限定されない変更および修正は、本発明の趣旨および添付の特許請求の範囲から逸脱せずに行ってよい。
例1.化合物1から化合物2−Eの調製。

5℃でN下の50Lフラスコにおいて、無水THF(20.0L、8v)および無水DMF(5.0L、2v)中の化合物1(2.5kg、6.4mol、1.0当量)の溶液に、イミダゾール(2.6kg、38.4mol、6.0当量)を少しずつ添加し、内部温度を5℃未満に維持した。無水トルエン(2.5L、1v)中のTBSCl(2.10kg、14.1mol、2.2当量)の溶液をゆっくり添加し、内部温度を10℃未満に維持した。反応混合物を15±5℃で約2時間撹拌し、化合物1が0.5%以下になるまでHPLCでモニターした。
メタノール(5.0L、2.0v)およびKCO(442.0g、3.2mol、0.5当量)を添加し、3,24−ビス−TBS中間体が完全に化合物2−Eに変換したことをHPLCが示すまで、反応混合物を20±5℃で約2時間撹拌した。
次いで、反応混合物を5℃に冷却し、水を添加することによりpHを約7に調整した。HCl(2N、9.3L、3.7v)をゆっくり添加し、内部温度を15℃未満に維持した。さらに、10重量%クエン酸水溶液(12.5L、2.5v)を添加することにより、pHをさらに4〜5に調整した。混合物をトルエン(25L、10v)で1回抽出した。有機層を分離し、水(2×10kg、2×4v)で洗浄し、約3vに濃縮した。4vのヘプタンを添加し、混合物を約3vに濃縮した。追加の4vのヘプタンを添加し、混合物を約5vに濃縮した。大量の白色固体浮遊物を含む得られた溶液を、15±5℃に冷却し、濾過した。濾過ケークをヘプタン(2.5L、1v)で洗浄し、40±5℃で16時間、高真空下で乾燥して、白色個体として所望の化合物2−E(2.9kg、89.8%収率、HPLC、ELSD純度:99.0%)を得た。
例.化合物2−Eから化合物3−Eの調製。

全反応工程中、窒素ガスを連続的に掃引したフラスコ中で、化合物2−E(103g、約204mmol)を無水トルエン(800mL、8v)に溶解した。DIPEA(71.3mL、409mmol、2当量)を添加し、得られた混合物を約85℃に加熱した。無水トルエン(160mL、2v)中のDPPA(62g、225mmol、1.1当量)の溶液をゆっくり滴下して、添加中の内部温度を約85±5℃に維持した。約2〜3時間でDPPAの添加が完了した後、反応混合物をさらに約85℃でさらに2〜3時間加熱した。次いで、BnOH(24.35g、225mmol、1.1当量)を添加し、続いてDBU(62.3g、409mmol、2当量)を添加した。
得られた濁った混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(800mL、10v)を25℃未満でゆっくり添加することによりクエンチした。混合物をトルエン(400mL、5v)で1回抽出し、分離した。有機層を10%クエン酸水溶液(800mL、10v)、HO(2×10v)、飽和NaHCO水溶液(800mL、10v)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、高真空下でさらに乾燥させ、粗化合物3−E(124.5g、約4%のBnOHを含む)を得て、これを直接次の工程に用いた。LC−MS、ES(m/z):627.50(M+NH )。
例3.化合物3−Eから化合物4−Eの調製。

最後の工程からの粗化合物3−E(約112g、約183mmol)のMeOH(500ml、4.4v)溶液に、室温で37%HCl水溶液(1.26mL)を添加した。約30分後に固体生成物が沈殿し始めた。室温で一晩撹拌した後、得られた固体沈殿物を濾過により回収し、冷MeOH(約50〜100mL、0.5v〜1v)ですすぎ、高真空下、30℃で一晩乾燥させ、白色結晶性固体化合物4−Eを得た(56.8g、KCLAからの4工程について全収率62.4%、UV210nmでのHPLC純度=99.4%)。LC−MS、ES(m/z):513.37(M+NH )。
例4.化合物4−Eから化合物5−Eの調製。

0℃でN下、無水CHCl(900mL、20v)中の化合物4−E(45g、91mmol)およびトリエチルアミン(101mL、726mmol、8当量)の溶液に、TMSOTf(82mL、454mmol、5当量)を30分かけて添加し、内部温度を5℃未満に維持した。0℃で約2時間撹拌した後、TLCはsmの完全な消費を示した。次いで、反応溶液を飽和NaHCO溶液(400mL、約9v)に0℃で3時間かけてゆっくり添加し、内部温度を10℃未満に維持した。得られた有機層を分離し、水(3×1L)、ブライン(500mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣の油状物をヘキサン(1L)に再溶解し、水(1L)、飽和NaHCO(800mL)、水(800mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、高真空下でさらに乾燥させ、白色個体として化合物5−E(62.7g)を得て、これを直接次の工程に用いた。
例5.化合物5−Eから化合物6−Eの調製。

−60℃(内部温度)でN下、無水DCM(570mL、約9v)中の化合物5−E(61g、約81mmol)の溶液に、冷CHCHO(12.09mL、214mmol、2.5当量)を添加し、続いてBF.EtO(54.3mL、428mmol、5当量)をゆっくり滴下して、内部温度を−60℃未満に維持した。
−60℃で2〜3時間撹拌した後(LC−MSおよびHPLCは、最初のアルドールHO中間体が主生成物として形成されたことを示した)、MeOH(120mL、2v)を20分かけて滴下し、反応をクエンチした。得られた混合物を10℃から15℃までゆっくり温めた。一晩撹拌した後、混合物を予冷した飽和NaHCO溶液(1L)に0℃で添加することにより、反応をクエンチした。有機層を分離し、HO(300mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、灰白色固体として粗生成物6−Eを得た(47.4g)。LC−MS、ES(m/z):539.46(M+NH )。粗化合物6−Eを直接次の工程に用いた。
例6:化合物6−Eから化合物9−Eの調製。
方法A

THF(30mL、3v)およびEtOH(30mL、3v)中の化合物6−E(10g、約19.1mmol、前の工程からの粗生成物)の混合物に、室温(約25℃)でPd/Cを添加した(乾燥基準で50%の水、10%のPdを含み、1.02g、0.48mmol、0.025当量)。反応混合物を室温でHバルーン下で3時間撹拌し、LC−MSおよびHPLCによりモニターした。完了したら、触媒をセライトで濾過し、EtOH(2×10mL)ですすぎ、化合物7を含む濾液を直接次の工程に用いた。LC−MS、ES(m/z):390.34(M+1)。
THF(30mL)/EtOH(50mL)中の化合物7(約19.1mmol)を含む250mL丸底フラスコに、室温で水中50%NaOH(3.04mL、57.5mmol、3当量)を添加した。反応混合物をN下で60℃に加熱し、LC−MSおよびHPLCによりモニターした。2〜3時間後、HPLCおよびLC−MSは、化合物8の完全な形成を示した。LC−MS、ES(m/z):390.34(M+1)。
化合物8(約19.1mmol)を含む反応混合物を氷水浴で0℃に冷却した。NaBH(2.54g、67.1mmol、3.5当量)を少しずつ添加した。反応混合物をゆっくり室温に温め、一晩撹拌し、HPLCおよびLC−MSによりモニターした。まだ化合物8が残っている場合、反応物を数時間35℃に加熱し、反応を完了させた。必要ならば、追加のNaBH(最大1当量)も添加することができる。化合物8を完全に消費した後、反応物を0℃に冷却し、飽和NaHCO水溶液(約200mL)を滴下してクエンチした。得られた混合物をDCM(200mL)で1回抽出し、DCM中の20%MeOH(240mL)でもう1回抽出した。一体化した有機層に、室温でエーテル中の2N HCl(30mL、60mmol、約3当量)を撹拌しながら滴下した。得られた混合物を35℃(水浴温度)で減圧下でゆっくり濃縮し、約200mLの溶媒を除去した。濃縮中に大量の無色固体が形成した。得られた混合物をDCM(200mL)で希釈し、そして再び濃縮し、約200mLの溶媒を除去した。さらに約50mLのDCMを、大量の無色固体生成物を含む残りの混合物に35℃で添加し、混合物を一晩ゆっくりと室温に冷却し、結晶化プロセスを完了させた。固体生成物を濾過により回収し、DCM(3×)ですすぎ、乾燥させ、無色固体として化合物9−EのHCl塩を得た(6.8g、化合物4−Eから5工程で収率83%)化合物9−E:LC−MS、ES(m/z):392.35(M+1)。
方法B

工程6b−1において、EtOH中の化合物6−Eの溶液(10v)、湿潤10%Pd/C(50%の水、25重量%)を水素化反応器に投入し、10重量%Pd/Cを小規模で使用した。反応器を真空にし、次いで、窒素雰囲気で不活性化し、次いで、2〜3気圧に水素圧を加えた。2〜3気圧に水素圧を加える手順を3回繰り返す。溶液を25±5℃および2〜3気圧の水素雰囲気で約12時間撹拌した。
化合物6−Eの含有量が0.5%以下および化合物7が0.5%以下になるまで、HPLC(およびLC−MS)により反応をモニターした。通常のHPLC法では化合物7−Eと化合物7は分離していない。濾過し、濾液を回収し、濾過ケークを2vのEtOHで洗浄し、有機溶液を2.0vに濃縮し、MTBE(4v)およびMTBE中の2N HCl(5v、MTBEにHClガスを溶解することにより新たに調製)を他のフラスコに投入し、それを0±5℃に冷却し、工程8からの投入した溶液(EtOH溶液、2v)をMTBE(4v)およびMTBE中の2N HCl(5v)の溶液に5℃未満でゆっくり滴下し、0〜5℃で4時間撹拌し、5vのMTBEをゆっくり投入し、0〜5℃で1時間撹拌し、濾過し、ケークを回収し、2vのMTBEで洗浄し、30±5℃の真空下でケークを乾燥させ、白色固体として化合物7−Eを得た(480g、3工程で収率約80%;HPLC(ELSD)=98.5%)。
工程6b−2において、化合物7−EおよびEtOH(7v)を投入し、20±5℃に冷却し、50%NaOH水溶液(10.0当量、総NaOHは5.0当量)を投入し、65〜70℃に加熱し、60℃で12時間撹拌し、化合物7−Eが0.5%以下になるまでHPLC(ELSD)でモニターし、0±5℃に冷却し、0±5℃の6N HClでpH=7〜8に調整し、30分間撹拌し、濾過し、ケークを回収し、2vのEtOHで洗浄し、濾液を回収および一体化させ、濾液を化合物8として直接次の工程に用いた。
工程6b−3において、EtOH中の化合物8の溶液をフラスコに投入し、10±5℃に冷却し、30分間かけて10±5℃でNaBH(4.0当量)を少しずつ添加し、25±5℃で4時間撹拌し、化合物8の含有量が0.5%以下になるまでHPLC−ELSDにより反応をモニターし、0±5℃に冷却し、飽和NaHCO(10v)で反応をクエンチし、20vのDCMを投入し、分離し、水層をDCM/MeOH=5/1(10v)で抽出し、有機層を一体化させ、0±5℃に冷却し、MTBE中の2N HCl(4.0当量)を投入し、20±5℃で3時間撹拌し、2vに濃縮し、MTBE(10v)を投入し、4vに濃縮し;溶液は濁っており、6vのMTBEを投入し、0±5℃に冷却し;0±5℃で1時間撹拌し、濾過し、化合物9−Eの粗生成物(約500g)を得た。再結晶手順:粗化合物9−Eを55±5℃でEtOH(2.5v)に溶解し、透明な溶液を得て、55±5℃でMTBE(7.5v)を滴下し、濁った溶液を形成し、2時間かけて10±5℃に冷却し、10±5℃で2時間撹拌し、濾過し、ケークをMTBE(40mL、1v)で洗浄し、真空下30±5℃でケークを乾燥させ、白色固体として化合物9−Eを得た(270g、2工程で収率56%)。HPLC(ELSD)純度98.6%、CADによるHPLC純度92.8%)。
例7:フェニル((4−(tert−ブチル)フェニル)スルホニル)カルバメート(10D)の調製

乾燥DCM(200mL)中の4−(tert−ブチル)ベンゼンスルホンアミド10A(20g、94mmol)およびトリエチルアミン(32.7mL、234mmol、2.5当量)の溶液に、0℃でクロロギ酸フェニル(14.12ml、113mmol、1.2当量)を少しずつ添加した。0℃で4〜6時間撹拌した後、反応混合物をDCM(約300mL)で希釈し、HO(2×200mL)、10%クエン酸(2×200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を約35℃で減圧下で約100mLに濃縮した。大量の固体生成物が結晶化し、得られたスラリーを一晩室温に冷却した。固体沈殿物を濾過により回収し、冷DCM(3×10mL)ですすぎ、乾燥させ、所望の生成物フェニル((4−(tert−ブチル)フェニル)スルホニル)カルバメート10D(19.5g、収率75%)を得た。LC−MS、ES(m/z):332.10(M−1)。
例8:化合物9−Eから化合物(III)の合成。
方法A:

乾燥THF(8mL、8v)中の化合物9−E HCl塩(1g、約2.1mmol)およびトリエチルアミン(0.83mL、5.99mmol、3当量)の混合物に、0℃でフェニル((4−(tert−ブチル)フェニル)スルホニル)カルバメート(10D)(666mg、2.0mmol、約0.95当量)を添加した。0℃で約5分間撹拌した後、氷/水浴を取り外し、反応混合物を室温で約3時間撹拌し、HPLCおよびLC−MSでモニターした。完了したら、反応混合物をEtOAc(約30mL)で希釈した。有機層を分離し、HO(30mL)、飽和NaHCO(30mL)、HO(30mL)、10%クエン酸水溶液(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、粗化合物(III)(1.4g)を得て、それを塩形成のための直接次の工程に用いた。LC−MS、ES(m/z):629.40(M−1)。
方法B:

500mLの丸底フラスコに、化合物9−E(30g、HCl塩、約70mmol、HPLC−CADによるHPLC純度92.8%)、トルエン(6v、180mL)およびイソプロパノール(3v、90mL)を投入し、白色懸濁液を形成し、トリエチルアミン(30mL、3当量)を添加して混濁混合物を形成し、氷/水浴で約5℃に冷却し、化合物10D(22.2g、1当量)をバッチ方式で添加し、わずかに発熱を伴い、温度を約1℃上昇させ、室温に温め、室温で一晩撹拌した。LC−MSおよびHPLCによるIPCは反応の完了を示し、酢酸エチル(10v、300mL)で希釈した。10%クエン酸水溶液(300mL)および水(300mL×2)で洗浄し、有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、白色泡状物/ゴム状物(約65g)として粗化合物(III)を得て、それをそのまま次の工程に用いた。
例9a:化合物12、化合物(III)のジエチルアミン塩の合成。

アセトン(7mL、5v)中の化合物(III)(1.4g、約2.1mmol、最終工程、例8、方法Aからの粗生成物)の溶液に、ジエチルアミン(0.31mL、3.0mmol、1.5当量)を添加した。得られた溶液を室温で静置して、結晶を形成させた。約48時間後、得られた無色結晶性固体を濾過により回収し、冷アセトン(2×1.5mL)ですすいで、無色結晶性固体として化合物12を得た(1.1g、2工程で化合物8−Eから収率約67%)。LC−MS、ES(m/z):629.40(M−1)。
例9b:化合物12の再結晶。
例9aからの化合物12をMeOH(約4v)に溶解し、淡黄色溶液を形成し、次いで溶液を真空下(浴温約35℃)で濃縮し、濃い淡黄色シロップを得た。アセトン(約8〜約10V)を投入し、得られた混合物を35℃に加熱し、化合物12を播種した。次いで溶液を室温にゆっくり冷却し、室温で18時間熟成させ、濾過し、冷アセトンで洗浄した。湿ったケークを乾燥させ、白色固体として化合物12(HPLC−CADによるHPLC純度96.8%)を得た。X線粉末回折(XRPD)、熱重量分析(TGA)および示差走査熱量測定(DSC)によって生成物を特徴付けた。
例10:化合物12から化合物(III)の合成。
方法A:

化合物12(500mg、0.71mmol)をEtOAc(20mL、40v)に溶解し、10%クエン酸(2×15mL)、HO(2×15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮乾固させ、無色固体として化合物(III)(440mg、収率98%)を得た。LC−MS、ES(m/z):629.40(M−1)。
方法B:

反応器に、化合物12(215g)、酢酸エチル(10v、2.1L)および10%クエン酸水溶液(6v、1.2L)を投入した。混合物を15分間撹拌し、層を分離した。有機層を水で洗浄した(6v×2、1.2L×2)。次いで有機層を減圧下でメタノール(400mL×3回)に溶媒交換して、メタノール溶液(約1L)を得た。溶液を0.2μmインラインフィルターを通してポリッシュ濾過した。ジャケット付き反応器に水(3L、約15v)を入れ、40℃に加熱した。メタノール溶液をゆっくり添加し、白色スラリーを形成させた。白色スラリーを40℃で1時間熟成させ、ゆっくり室温に冷却し、次いで室温で18時間さらに熟成させた。このスラリーを濾紙を用いてフリット漏斗で真空濾過し、水(約200mL、約1v)で洗浄し、湿ったケーク(407g)を得た。恒量になるまで濾過ケークを37℃で真空下(Nの小流を用いて)48時間乾燥させて、白色固体として化合物III(180.1g、収率94%)を得た。生成物のXRPDパターンは、それが非晶質固体であることを示している。
好ましい実施形態を参照して、本発明を特に示し、説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲に含まれる本発明の範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更を加えることができることを理解するであろう。

Claims (20)

  1. 式Iの化合物の非晶質固体形態の調製方法であって:

    式中、
    は、以下からなる群から選択される:
    1)置換または非置換−C〜Cアルキル;
    2)置換または非置換−C〜Cアルケニル;
    3)置換または非置換−C〜Cアルキニル;
    4)置換または非置換−C〜Cシクロアルキル;
    5)置換または非置換アリール;
    6)置換または非置換アリールアルキル;
    7)置換または非置換3〜12員ヘテロシクロアルキル;
    8)置換または非置換ヘテロアリール;
    9)置換または非置換ヘテロアリールアルキル;および
    10)NR;式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、置換または非置換−C〜Cアルキル、置換または非置換−C〜Cアルケニル、置換または非置換−C〜Cアルキニル、置換または非置換−C〜Cシクロアルキルから選択され、またはRおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって3〜12員の複素環を形成し;
    前記方法は以下の工程:
    a)7−ケトリソコール酸をヒドロキシル保護試薬と反応させて化合物2を生成し;

    式中、PGはヒドロキシル保護基であり;
    b)RCHOHの存在下で化合物2をアジド源と反応させて化合物3を生成し:

    式中、Rは置換または非置換フェニルであり;
    c)化合物3を脱保護して化合物4を生成し:

    d)塩基の存在下で化合物4をシリル化剤と反応させて化合物5を生成し:

    式中、PGはシリル基であり;
    e)ルイス酸の存在下で化合物5をアセトアルデヒドと反応させて化合物6を生成し:

    f)化合物6を水素化して化合物7を生成し:

    g)プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒と非プロトン性溶媒の混合物中で化合物7を塩基と反応させて化合物8を生成し:

    h)化合物8を還元して化合物(II)を生成し;化合物(II)は酸で必要に応じてさらに酸性化されてもよく:

    i)必要に応じて、化合物(II)を酸であるHAと反応させて塩9を形成し、

    j)化合物(II)または塩9をスルホンアミド試薬と反応させて式(I)の化合物を形成し:

    k)式(I)の化合物をジエチルアミンで処理し、式(IV)の化合物を生成し:

    および
    l)式(IV)の化合物を酸で処理し、それによって式(I)の化合物の非晶形を生成すること
    を含む、式Iの化合物の非晶質固体形態の調製方法。


  2. である、請求項1に記載の方法。
  3. 工程a)において、ヒドロキシル保護試薬がTBSClである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程b)において、アジド源がDPPAである、請求項1または2に記載の方法。
  5. 工程c)において、化合物3をメタノール中のHClとの反応により脱保護する、請求項1または2に記載の方法。
  6. 工程d)において、シリル化剤がTMSOTfである、請求項1または2に記載の方法。
  7. 工程e)において、ルイス酸がBF EtOである、請求項1または2に記載の方法。
  8. 工程g)において、塩基がNaOHである、請求項1または2に記載の方法。
  9. 工程h)において、還元剤がNaBHである、請求項1または2に記載の方法。
  10. 工程j)において、スルホンアミド剤が10Eで表され、

    式中、Rは請求項1に定義された通りである、請求項1に記載の方法。
  11. 工程j)において、スルホンアミド試薬が式10A、10B、10Cおよび10Dの化合物から選択され:

    式中、Rはアルキルまたはアリールである、請求項2に記載の方法。
  12. 式3の化合物であって、

    式中、PGはヒドロキシル保護基であり、Rはフェニルまたは置換フェニルである、式3の化合物。
  13. 式4の化合物であって、

    式中、Rはフェニルまたは置換フェニルである、式4の化合物。
  14. 式5の化合物であって、

    式中、PGはシリル基であり、Rはフェニルまたは置換フェニルである、式5の化合物。
  15. 式6の化合物であって、

    式中、Rはフェニルまたは置換フェニルである、式6の化合物。
  16. 以下の式の化合物、

    またはその塩。
  17. 以下の式の化合物、

    またはその塩。
  18. 式IVの化合物であって、

    式中、
    は以下からなる群から選択される:
    1)置換または非置換−C〜Cアルキル;
    2)置換または非置換−C〜Cアルケニル;
    3)置換または非置換−C〜Cアルキニル;
    4)置換または非置換−C〜Cシクロアルキル;
    5)置換または非置換アリール;
    6)置換または非置換アリールアルキル;
    7)置換または非置換3〜12員ヘテロシクロアルキル;
    8)置換または非置換ヘテロアリール;
    9)置換または非置換ヘテロアリールアルキル;および
    10)NR;式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、置換または非置換−C〜Cアルキル、置換または非置換−C〜Cアルケニル、置換または非置換−C〜Cアルキニル、置換または非置換−C〜Cシクロアルキルから選択され、またはRおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって3〜12員の複素環を形成する、式IVの化合物。
  19. 式Iの化合物の調製方法であって:

    式中、
    は以下からなる群から選択される:
    1)置換または非置換−C〜Cアルキル;
    2)置換または非置換−C〜Cアルケニル;
    3)置換または非置換−C〜Cアルキニル;
    4)置換または非置換−C〜Cシクロアルキル;
    5)置換または非置換アリール;
    6)置換または非置換アリールアルキル;
    7)置換または非置換3〜12員ヘテロシクロアルキル;
    8)置換または非置換ヘテロアリール;
    9)置換または非置換ヘテロアリールアルキル;および
    10)NR;式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、置換または非置換−C〜Cアルキル、置換または非置換−C〜Cアルケニル、置換または非置換−C〜Cアルキニル、置換または非置換−C〜Cシクロアルキルから選択され、またはRおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって3〜12員の複素環を形成し;
    前記方法は以下の工程:
    a)式(I)の化合物をジエチルアミンで処理して式(IV)の化合物を生成し:

    および
    b)式(IV)の化合物を酸で処理し、それによって式(I)の化合物の非晶形を生成すること
    を含む、式Iの化合物の調製方法。
  20. 化合物(II)の生成方法であって、

    以下の工程、
    a)7−ケトリソコール酸をヒドロキシル保護試薬と反応させて化合物2を生成する工程;

    式中、PGはヒドロキシル保護基である;
    b)RCHOHの存在下で化合物2をアジド源と反応させて化合物3を生成する工程:

    式中、Rは置換または非置換フェニルである;
    c)化合物3を脱保護して化合物4を生成する工程:

    d)塩基の存在下で化合物4をシリル化剤と反応させて化合物5を生成する工程:

    式中、PGはシリル基である;
    e)ルイス酸の存在下で化合物5をアセトアルデヒドと反応させて化合物6を生成する工程:

    f)化合物6を水素化して化合物7を生成する工程:

    g)プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒と非プロトン性溶媒の混合物中で化合物7を塩基と反応させて化合物8を生成する工程:

    および
    h)化合物8を還元し、それによって化合物(II)を生成する工程、
    を含む、化合物(II)の生成方法。
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