JP2018522054A - 胆汁酸およびその誘導体の調製のための方法 - Google Patents

胆汁酸およびその誘導体の調製のための方法 Download PDF

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Abstract

本願は、式(A)

の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体を調製する方法に関する。本願は、例えばβ−シトステロール、スチグマステロール、ブラシカステロールまたはカンペステロールなどであるが限定されない植物ステロールからの胆汁酸(BA)の合成を対象とする。より具体的には、本願は、ケノデオキシコール酸(CDCA)、ケトリトコール酸(KLCA)、6−C−CアルキルCDCA(例えばオベチコール酸)および11−ヒドロキシオベチコール酸などであるが限定されない胆汁酸誘導体、他の有用なその中間体および上述の植物ステロールからの関連組成物の合成に関する。

Description

胆汁酸および胆汁酸誘導体は、疾患の処置および予防に有用である。胆汁酸は、細胞膜から細胞質へのTGR5融合タンパク質の内在化を誘導することが示されている(Kawamataら、2003,J.Bio.Chem.278,9435)。TGR5は、cAMPの細胞内蓄積と関連があり、疾患(例えば、肥満、糖尿病およびメタボリックシンドローム)の処置に対する魅力的な標的である。多くの胆汁酸誘導体はTGR5アゴニストであり、TGR5介在性疾患および状態を制御可能である。例えば、ケノデオキシコール酸(CDCA)の23−アルキル−置換および6,23−ジアルキル置換誘導体、例えば6α−エチル−23(S)−メチル−ケノデオキシコール酸などは、TGR5の強力で選択的なアゴニストとして報告されている(Pellicciariら、2007,J.Med.Chem.50,4265)。
さらに、多くの胆汁酸誘導体は、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニストであり、FXR介在性疾患および状態を制御可能である。FXRは、胆汁酸ホメオスタシスを調節する胆汁酸センサーとして機能する核内受容体である。FXRは、様々な器官で発現され、多くの疾患および状態、例えば肝臓疾患、肺疾患、腎臓病、腸疾患および心疾患など、およびグルコース代謝、インスリン代謝および脂質代謝を含む生物学的過程に関与することが示されている。
胆汁酸は、天然でそれらを産生する哺乳動物から単離されることが多い。しかし、このような生物から単離される胆汁酸は、毒素および夾雑物を含有し得る。したがって、動物起源の出発材料に依存しない、胆汁酸を生成させる合成方法が必要とされている。本願はこれらの要求に取り組む。
Kawamataら、2003,J.Bio.Chem.278,9435 Pellicciariら、2007,J.Med.Chem.50,4265
本願は、式(A)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニル、またはシクロアルキルであり;
またはRは、独立にH、Fまたは、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOH、または、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって;
(1)化合物1を化合物7に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(2)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法に関する。
本発明の別の態様において、式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニル、またはシクロアルキルであり;
またはRは、独立にH、F、またはFもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOH、または、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製するための方法であって;
(1)化合物1を化合物2に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(2)化合物2を化合物7に変換し

(3)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法が提供される。
本願はまた、式(A)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニル、またはシクロアルキルであり;
およびRは、独立にH、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOHまたは、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
は、独立にH、FまたはOHであり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
(1)化合物1を化合物2に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(2)化合物2を化合物5に変換し

(式中、
Xは脱離基であり、
およびPはそれぞれ独立に保護基である。);
(3)化合物5を化合物7に変換し


(4)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法にも関する。
一実施形態において、本化合物は、式(I):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である。
別の実施形態において、本化合物は、式(Ia):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である。
別の実施形態において、本化合物は、式(Ib):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
はα−C−Cアルキルであり;
はHまたはC−Cアルキルである。)である。
別の態様において、本化合物は、式(II):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
はα−C−Cアルキルであり;
はHまたはC−Cアルキルであり;
はα−OHまたはβ−OHである。)である。
別の実施形態において、本化合物は、式(III):

または薬学的に許容可能なその塩または溶媒和物(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、Hα−C−Cアルキルまたはシクロアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルである。)である。
別の実施形態において、本化合物は、式(IV):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−C−Cアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
は、α−OHまたはβ−OHである。)である。
別の実施形態において、本化合物は、式(V):

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、Hまたはα−C−Cアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり;
は、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である。)である。
本願はさらに、構造:

を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体に関する。
本願は、式(A)の化合物を調製する方法によって作製される化合物であって、

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体である化合物に関する。
本願は、構造:

を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む医薬組成物に関する。
本願は、例えばβ−シトステロール、スチグマステロール、ブラシカステロールまたはカンペステロールなどであるが限定されない植物ステロールからの胆汁酸(BA)の合成を対象とする。より具体的には、本願は、ケノデオキシコール酸(CDCA)、ケトリトコール酸(KLCA)、6−C−CアルキルCDCA(例えばオベチコール酸)および11−ヒドロキシオベチコール酸などであるが限定されない胆汁酸誘導体、他の有用なその中間体および上述の植物ステロールからの関連組成物の合成に関する。本願の方法により調製される胆汁酸は、有利に、毒素および夾雑物を含有し得る哺乳動物生物由来の出発材料に依存しない。
合成方法
本願は、式(A)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニルまたはシクロアルキルであり;
またはRは、独立にH、F、またはFもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRは、それぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり、
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOHまたは、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
(1)化合物1を化合物7に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(2)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法に関する。
本願は、式(A)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニルまたはシクロアルキルであり;
またはRは、独立に、H、Fまたは、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRは、それぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり、
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOHまたは、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって;
(1)化合物1を化合物2に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(3)化合物2を化合物7に変換し


(3)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法にも関する。
本願は、さらに、式(A)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニルまたはシクロアルキルであり;
またはRは、独立に、H、Fまたは、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、またはRまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
、RおよびRは、それぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり、
は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOHまたは、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
(1)化合物1を化合物2に変換し

(式中、

は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
(2)化合物2を化合物5に変換し

(式中、Xは脱離基であり;
およびPはそれぞれ独立に保護基である。);
(3)化合物5を化合物7に変換し


(4)化合物7を式(A)の化合物に変換する段階

を含む方法に関する。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがオキソ基である化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがFである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)である化合物である。一実施形態において、Rはα−エチルである。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、FまたはOHで置換されるα−C−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−C−Cアルコキシである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−C−Cアルケニルまたはアルキニルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロアルキルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロプロピルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロブチルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロペンチルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロアルキルメチレンである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロプロピルメチレンである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロブチルメチレンである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがシクロペンチルメチレンである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがFである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがFまたはOHで置換されるC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが隣接する炭素原子上の別のRと一緒になってシクロプロピル環を形成する化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがβ−OHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがβ−OHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHであり、RがHであり、RがHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがオキソ基であり、RがHであり、RがHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHであり、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)であり、RがHである化合物である。一実施形態において、Rはα−OHであり、Rはα−エチルであり、RはHである。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHであり、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)であり、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、Rはα−OHであり、Rはα−エチルであり、Rはα−OHである。
一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)であり、Rがβ−OHである化合物である。一実施形態において、Rはα−OHであり、Rはα−エチルであり、Rはβ−OHである。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがCOHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがOSOHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがNHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがNHCO(CHCHCH)フェニルである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがNHCOCHCHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがC(O)NHOHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがC(O)NH(CHOHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがCONH(CHOSOHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、NおよびOから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、OおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、1〜3個のN原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、NHS(O)CHで置換される、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員複素環である化合物である。一実施形態において、この5員複素環は、1,2,4−オキサジアゾリジンである。一実施形態において、この5員複素環は、[1,2,4]−オキサジアゾール−3−オン−5イルである。一実施形態において、この5員複素環は、テトラゾール−5−イルである。一実施形態において、この5員複素環は、1,3,4−オキサジアゾリルである。一実施形態において、この5員複素環は、チアゾリジン−2,4−ジオニルである。一実施形態において、5員複素環はチアゾリジン−ジオニルである。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがFである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、RがOHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rがβ−OHである化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、nが0である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、nが1である化合物である。別の実施形態において、式Bの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式Aの化合物は、CDCA:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、KLCA:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、オベチコール酸またはINT−747:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、11−β−ヒドロキシオベチコール酸:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、3−デオキシ11−β−ヒドロキシオベチコール酸:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、6α−エチル−3α,7α−23−トリヒドロキシ−24−ノル−5β−コラン−23−サルフェート:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、6α−エチル−23(S)−メチル−3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン−24−オイン酸:

である。
一実施形態において、式Aの化合物は、6α−CPMCDCA:

である。
本願は、さらに、構造:

を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体に関する。
本願は、式(A)の化合物を調製する方法により作製される化合物に関し、この化合物は、

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体である。
本願は、さらに、構造:

を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む医薬組成物に関する。
本願は、式(I)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、Hまたはα−C−Cアルキルであり
は、HまたはC−Cアルキルであり;
nは、0、1、2または3である。)
を調製する方法であって、本明細書中に記載の段階を含む方法に関し、一実施形態において、式Iの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、Rがオキソ基である化合物である。
一実施形態において、式Iの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)である化合物である。一実施形態において、Rはα−エチルである。
一実施形態において、式Iの化合物は、Rがα−OHであり、RがHである化合物である。
一実施形態において、式Iの化合物は、Rがオキソ基であり、RがHである化合物である。
一実施形態において、式Iの化合物は、Rがα−OHであり、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)である化合物である。一実施形態において、Rはα−OHであり、Rはα−エチルである。
一実施形態において、式Iの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式Iの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、nが3である化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、CDCA:

である。
一実施形態において、式Iの化合物は、KLCA:

である。
一実施形態において、式Iの化合物は、オベチコール酸またはINT−747:

である。
本願は、式(Ia)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、Rは、α−OHまたはオキソ基であり;
はHまたはC−Cアルキルであり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、一実施形態において、式Iaの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Iaの化合物は、Rがオキソ基である化合物である。一実施形態において、式Iの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Iaの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Iaの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式Iaの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式Iaの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式Iaの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式Iaの化合物は、CDCA:

である。
一実施形態において、式Iaの化合物は、KLCA:

である。
本願は、式(Ib)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体
(式中、Rはα−C−Cアルキルであり;
はHまたはC−Cアルキルであり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、
一実施形態において、式Ibの化合物は、Rがα−メチル、α−エチルまたはα−プロピルである化合物である。一実施形態において、Rはα−エチルである。
一実施形態において、式Ibの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Ibの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Ibの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式Ibの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式Ibの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式Ibの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式Ibの化合物は、オベチコール酸またはINT−747:

である。
本願は、式(II)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−C−Cアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
は、α−OHまたはβ−OHであり;
nは、0、1、2または3である。)
を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、一実施形態において、式IIの化合物は、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)である化合物である。一実施形態において、Rはα−エチルである。
一実施形態において、式IIの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、Rがメチルである化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、Rがβ−OHである化合物である。
一実施形態において、式IIの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式IIの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式IIの化合物は、11−β−ヒドロキシルオベチコール酸:

である。
別の実施形態において、式IIの化合物は、3−デオキシ11−β−ヒドロキシオベチコール酸:

である。
本願は、式(III)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩もしくは溶媒和物(式中、
は、α−OHまたはオキソ基であり;
は、H、α−C−Cアルキルまたはシクロアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、一実施形態において、式IIIの化合物は、Rがα−OHである化合物である。一実施形態において、式IIIの化合物は、Rがα−C−Cアルキル(例えばα−メチル、α−エチルまたはα−プロピル)である化合物である。一実施形態において、Rはα−エチルである。
一実施形態において、式IIIの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式IIIの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式IIIの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式IIIの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式IIIの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式IIIの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式IIIの化合物は、6α−エチル−3α,7α−23−トリヒドロキシ−24−ノル−5β−コラン−23−サルフェート:

である。
別の実施形態において、式IIIの化合物は、中間体5aまたは5bを介して調製され得る。例えば、5aをシアン化物源でアルキル化し、続いてニトリルを加水分解してカルボン酸にし得る。カルボン酸をアルコールへと還元し、これを式IIIの化合物に変換し得る。
本願は、式(IV)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、α−C−Cアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
は、α−OHまたはβ−OHであり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、一実施形態において、式IVの化合物は、Rがα−エチルである化合物である。一実施形態において、式IVの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式IVの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式IVの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式IVの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式IVの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式IVの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、式IVの化合物は、6α−エチル−23(S)−メチル−3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン−24−オイン酸:

である。
本願は、式(V)の化合物:

または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
は、Hまたはα−C−Cアルキルであり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり;
は、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
本明細書中で定められるとおりの段階を含む方法に関し、一実施形態において、式Vの化合物は、RがHである化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、RがC−Cアルキルである化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、Rがメチルである化合物である。
一実施形態において、式Vの化合物は、RまたはRがα−OHである化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、RまたはRがβ−OHである化合物である。
一実施形態において、式Vの化合物は、Rが、NおよびOから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、Rが、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、Rが、OおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、Rが、1〜3個のN原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である化合物である。一実施形態において、式Aの化合物は、Rが、NHS(O)CHで置換される、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員複素環である化合物である。一実施形態において、この5員複素環は、1,2,4−オキサジアゾリジンである。一実施形態において、この5員複素環は、[1,2,4]−オキサジアゾール−3−オン−5イルである。一実施形態において、この5員複素環は、テトラゾール−5−イルである。一実施形態において、この5員複素環は、1,3,4−オキサジアゾリルである。一実施形態において、この5員複素環は、チアゾリジン−2,4−ジオニルである。一実施形態において、この5員複素環は、チアゾリジン−ジオニルである。
一実施形態において、式Vの化合物は、nが1である化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、nが2である化合物である。一実施形態において、式Vの化合物は、nが3である化合物である。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば式(A)(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物7への変換は、段階:

を含む。
化合物1を酵素性または微生物酸化条件に供して、C3での同時酸化およびC5−C6オレフィンの転位によってC24酸を提供して化合物Xaを生成させる。
化合物Xaをさらに酵素性または微生物酸化条件に供して、C7での水酸化に影響を与えて化合物Xbを生成させる。
化合物Xbをオレフィン還元条件に供する。パラジウム触媒(例えばPd/C)、白金触媒(例えばPtO)、ニッケル触媒(例えばラネーニッケルおよび漆原ニッケル)または銅触媒(例えばCu/Al)の存在下で化合物Xbに水素付加して化合物Xcを生成させる。
化合物Xcをケトン還元条件に供し、こうして化合物Xcを還元剤(例えばNaBH)と接触させて化合物7を生成させる。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物2への変換は、
化合物1aを化合物Iaへと酸化し:

(式中、RはOHまたはOPであり;
は保護基であり;

は、C7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物Iaを化合物2bへと還元する段階

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物2への変換は、
化合物1を化合物IIIaへと還元し


化合物IIIaを化合物2bへと選択的に酸化する段階

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物2への変換は、
化合物1を化合物IIaへと選択的に酸化し


化合物IIaを化合物IIbへと選択的に酸化し

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物IIbを化合物IIcへと選択的に還元し


化合物IIcを化合物2aへと還元する段階

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物2から化合物5への変換は、
化合物2bから化合物3bへと変換する段階:

(式中、PおよびPは、それぞれ独立に保護基であり;

は、C7−位のOHまたはOPがαまたはβ−立体化学であることを示す。)
を含む。
代替スキームにおいて、C3およびC7での酸化および保護がC24酸への側鎖分解およびC5−C6オレフィンの転位前に行われる。


化合物1をC3で対応するケトン(化合物IIa)へと酸化する。その後、化合物IIaをさらに化合物IIbへと酸化し


次いで化合物IIbを化合物IIcへと選択的に還元し:


続いて化合物IIcを化合物2aへと還元する:
化合物2から化合物5への変換はC3およびC7での保護を介して行った。アセチルを含め、様々な保護基が使用される。
次いで、化合物3bを酵素性または微生物酸化条件に供して、化合物Yaを生成させる。
化合物YaをPおよびP保護基の除去のための脱保護条件に供して、化合物7bを生成させる。
化合物7bを酸化条件(例えばNaOCl)に供して化合物8を生成させる。
化合物8をケトン還元条件(例えばNaBH)に供して化合物9を生成させる。一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物2への変換は、
化合物1を化合物IIIaへと還元し


化合物IIIaを化合物2bへと選択的に酸化する段階

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物1から化合物2への変換は、
化合物1を化合物IIaへと選択的に酸化し:


化合物IIaを化合物IIbへと選択的に酸化し:

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物IIbを化合物IIcへと選択的に還元し:


化合物IIcを化合物2aへと還元する段階:

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物2から化合物5への変換は、
化合物2bを化合物3bに変換し:

(式中、
およびPは、それぞれ独立に保護基であり;

は、C7−位のOHまたはOPがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
中間体4b’を経由して、化合物3bを化合物4bに変換し:

化合物4bを化合物5bに変換する段階:

(式中、Xは脱離基である。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物2から化合物5への変換は、
化合物2aを化合物3aに変換し:

(式中、PおよびPはそれぞれ独立に保護基であり;

は、C7−位のOHまたはOPがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
中間体4a’を経由して、化合物3aを化合物4aに変換し:


化合物4aを化合物5aに変換する段階:

(式中、Xは脱離基である。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物5から化合物7への変換は、
化合物5bを化合物6bに変換し:

(式中、
およびPはそれぞれ独立に保護基であり;

は、C7−位のOHまたはOPがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物6bを脱保護して化合物7bを形成させる段階:

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物5から化合物7への変換は、
化合物5aを化合物6aに変換し:

(式中、
およびPはそれぞれ独立に保護基であり;

は、C7−位のOHまたはOPがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物6aを脱保護して化合物7aを形成させる段階:

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物7から式(Ia)の化合物への変換は、
化合物7aまたは化合物7bを化合物8へと酸化し:

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物8を化合物9へと還元し:


任意選択により化合物9を化合物10へと酸化する段階:

を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば式(A)、(I)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における化合物7aおよび7bから式(Ib)の化合物への変換は、
化合物7aまたは化合物7bを化合物8へと酸化し:

(式中、

は、C7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
化合物8を化合物9へと還元し:


化合物9を化合物10へと選択的に酸化し:


化合物10をアルキル化して式(Ib)の化合物にする段階:

(式中、Rはα−C−Cアルキルである。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば式(A)または(II)の化合物を調製する方法)における式(Ib)の化合物から式(II)の化合物への変換は、
式(Ib)の化合物を式(IIa)の化合物へと酸化する段階:

(式中、Rはα−C−Cアルキルである。)
を含む。
一実施形態において、本明細書中に記載の方法(例えば、式(A)、(II)、(III)、(IV)または(V)の化合物を調製する方法)における式(Ib)の化合物から式(II)の化合物への変換は、
式(Ib)の化合物を式(IIb)の化合物へと酸化し:

(式中、Rはα−C−Cアルキルである。);
任意選択により式(IIb)の化合物を式(IIc)の化合物へと選択的に酸化し:


任意選択により式(IIc)の化合物を式(IIa)の化合物へと還元する段階:

を含む。
一実施形態において、化合物1aから化合物Iaへの酸化:

または
化合物IIaから化合物IIbへの酸化:

または
化合物IIIaから化合物2bへの酸化:

または
化合物Xaから化合物Xbへの酸化:

は、チトクロムP450モノオキシゲナーゼ(例えばCYP7A)または立体選択的な酸化反応を触媒可能である他の酵素によって触媒される。IIaからIIbへの立体選択的な酵素による酸化に関連する反応条件は、いくつかの参考文献、例えばZakeli−MarvicおよびBelic,1987,Journal of Steroid Biochemistry,28,197;およびStoneら、1955,JACS,77,3926において見出し得る。一実施形態において、チトクロムP450モノオキシゲナーゼまたは立体選択的な酸化反応を触媒可能な他の酵素による触媒作用は、チトクロムP450モノオキシゲナーゼ(例えばCYP7A)または立体選択的な酸化反応を触媒可能な他の酵素を発現する、天然の、または遺伝子改変微生物(例えば、細菌、真菌、藻類、原核細胞、真核細胞、昆虫細胞または哺乳動物細胞(例えばヒト細胞))により行われる。一実施形態において、チトクロムP450モノオキシゲナーゼまたは他の酵素による立体選択的な酸化触媒作用は、微生物により行われる。一実施形態において、微生物は、アブシジア(Absidia)、アスペルギルス(Aspergillus)、セファロスポリウム(Cephalosporium)、クニンガメラ(Cunningamella)、カーブラリア(Curvularia)、ディプロディア(Diplodia)、ドチデア目(Dothideales)、フザリウム(Fusarium)、ジベレラ(Gibberella)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)、ヒポクレア目(Hypocreales)、ムコール(Mucor)、ケカビ目(Mucorales)、リゾプス(Rhizopus)、サッカロミセス(Saccharomyces)からなる群から選択される。一実施形態において、微生物は、セファロスポリウム・アフィディコラ(Cephalosporium aphidicola)、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)、コレトトリカム・リニ(Colletotrichum lini)、フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)、F.モニリフォルム(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、ムコール・ピリフォルミス(Mucor piriformis)、M.プルムベウス(M.plumbeus)、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、ボトリオディプロディア・テオブロメ(Botryodiplodia theobromae)IFO 6469、ディプロディア・ゴシピナ(Diplodia gossypina)ATCC28570、DSM62−678、DSM62−679、ボトリオスフェリア・リビス(Botryosphaeria ribis)ATCC22802、ボトリオスフェリア・べレンゲリアナ(Botryosphaeria berengeriana)ATCC12557およびボトリオスフェリア・ロディナ(Botryosphaeria rhodina)CBS374.54、CBS287.47およびCBS306.58から選択される。一実施形態において、微生物は、プレオスポラ科(Pleosporaceae)(例えばカーブラリア・ルナタ(Curvularia lunata)VKPM F−981、アルテルナリア・アルテルナータ(Alternaria alternata)またはビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)(=ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)))、ヒポクレア科(Hypocreaceae)(例えばフザリウム(Fusarium sp.)およびムコール科(Mucoraceae)(例えばリゾプス・ニグリカンス(Rhizopus nigricans))、アルスロバクター(Arthrobacter sp.)(例えば、アルスロバクター・ポリクロモゲン(Arthrobacter polychromogene)、アルスロバクター・ニイガテンシス(Arthrobacter niigatensis)、アルスロバクター・デフルビイ(Arthrobacter defluvii))、ロドコッカス(Rhodococcus sp.)(例えばロドコッカス・ピリジニボランス(Rhodococcus pyridinivorans)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・オパクス(Rhodococcus opacus)、ロドコッカス・ルベル(Rhodococcus ruber)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)、ロドコッカス・ラティスラビエンシス(Rhodococcus wratislaviensis))、シュードモナス(Pseudomonas sp.)(例えばシュードモナス・シリンギエ(Pseudomonas syringiae)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens))、ラクトバチルス(Lactobacillus sp.)(例えば、ラクトバチルス・メセンテル(Lactobacillus mesenter)、ラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス・ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス・ケフィリ(Lactobacillus kefiri))、バークホルデリア(Burkholderia sp.)(例えばバークホルデリア・ピロシニア(Burkholderia pyrrocinia)、バークホルデリア・キセノボランス(Burkholderia xenovorans)、バークホルデリア・ムルチボランス(Burkholderia multivorans))、ザントバクター(Xanthobacter sp.)(例えばザントバクター・アウトトロフィクス(Xanthobacter autotrophicus)、ザントバクター・タゲチディス(Xanthobacter tagetidis))、フラシウム(Furasium sp.)(例えばフザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum))、緑藻綱(Chlorophyceae)(例えば、デュナリエラ・ミヌタ(Dunaliella minuta)、コッコミキシア・エロンガタ(Coccomyxa elongata)、トレボウクシア・デコロランス(Trebouxia decolorans)、クロレラ・エリプソイデア(Chlorella ellipsoidea)、クロレラ・サッカロフィラ(Chlorella saccharophila)、クロレラ・プリングシェイミイ(Chlorella pringsheimii)、トレボウクシア(Trebouxia sp.)、デュナリエラ・プリモレクタ(Dunaliella primolecta))、プラシノ藻綱(Prasinophyceae)(例えば、テトラセルミス・テトラテレ(Tetraselmis tetrathele)、テトラセルミス・チュイ(Tetraselmis chui)、テトラセルミス・スエイカ(Tetraselmis sueica)、ピラミモナス・ゲリディコラ(Pyramimonas gelidicola))、シアノバクテリア(Cyanobacteria)(例えば、アナシスティス・ニデュランス(Anacystis nidulans)、フレミエラ・ディプロシフォン(Fremyella diplosiphon)、クバニディウム・カルダリウム(Cvanidium caldarium)、ミクロシスティス・エルギノーサ(Microcystis aeruginosa)、アナバエナ・シリンドリカ(Anabaena cylindrica)、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)、スピルリナ(Spirulina sp.)、カロスリクス(Calothrix sp.)、ノストク・コミュン(Nostoc commune))、黄金色藻綱(Chrysophyceae)(例えばオクロモナス・ダニカ(Ochromonas danica)、オクロモナス・マルハメンシス(Ochromonas malhamensis)、オクロモナス・ソシアビリス(Ochromonas sociabilis))、黄緑藻綱(Xanthophyceae)(例えば、ボトリディウム・グラヌラツム(Botrydium granulatum)、モノデュス・サブテラネウス(Monodus subterraneus)、トリボネマ・エクアレ(Tribonema aequale))、ユーグレナ藻綱(Euglenophyceae)(例えばユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)、アスタシア・ロンガ(Astasia longa))、ウシケノリ網(Bangiophyceae)(例えば、ゴニオトリクム・エレガンス(Goniotrichum elegans)、ポルフィリディウム・クルエンツム(Porphyridium cruentum)、ポルフィリディウム・エウリゲウム(Porphyridium aeurigeum))、クリプト藻網(Cryptophyceae)(例えば、クリプトモナス(Cryptomonas sp.)、ネマトクリソプシス・ロスコフェンシス(Nematochrysopsis roscoffensis))、ラフィド藻綱(Raphidophyceae)(フィブロカプサ・ジャポニカ(Fibrocapsa japonica))、クリソクロムリナ・ポリレピス(Chrysochromulina polylepis)、プリムネシウム・パテリフェラ(Prymnesium patellifera)、オクロスフェラ・ネアポリタナ(Ochrosphaera neapolitana)、オクロスフェラ・ベルコサ(Ochrosphaera verrucosa)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、エミリアニア・フクスレイ(Emiliania huxleyi)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス(Isochrysis sp.)、イソクリシス(Isochrysis sp.)、クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・スチピタタ(Chrysotila stipitata)、ヒメノモマス・カルテラ(Hymenomomas carterae)、コッコリトゥス・ペラギクス(Coccolithus pelagicus)、ニッチア・ロンギシマ(Nitzschia longissima)、メロシラ・グラニュラツ(Melosira granulats)、サラッシオネマ・ニツショイデス(Thalassionema nitzschoides)、ニッチア・フルスツルム(Nitzschia frustulum)、キートケロス・シンプレックス(Chaetoceros simplex)、スケレトネマ・コスタツム(Skeletonema costatum)、サラッシオシラ・フルビアチリス(Thalassiosira fluviatilis)、フラジラリア(Fragilaria sp.)、アステリオネラ・グラシアリス(Asterionella glacialis)、ビドゥルフィア・シネンシス(Biddulphia sinensis)、シクロテラ・ナナ(Ciclotella nana)、バビキュラ・ペリキュロサ(Vavicula pelliculosa)、ニッチア・クロステリウム(Nitzschia closterium)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodact



ylum tricornutum)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodactylum tricornutum)、スタウロネイス・アムフィオキシス(Stauroneis amphioxys)、ニッチア・オバリス(Nitzschia ovalis)、ビドゥルフィア・アウリタ(Biddulphia aurita)、キートケロス(Chaetoceros sp.)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、アンフォラ・エキシグア(Amphora exigua)、アンフォラ(Amphora sp.)、ニッチア・アルバ(Nitzschia alba)、リゾセレニウム(Rhizoselenium spp.)、ゴニアウラクス(Gonyaulax spp.)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ゴニアウラクス・ディエゲンシス(Gonyaulax diegensis)、ピロシスティス・ルヌラ(Pyrocystis lunula)、ゴニアウラクス・ポリグラムマ(Gonyaulax polygramma)、ギムノディニウム・ウィルクゼキ(Gymnodinium wilczeki)、グレノディニウム・ハリイ(Glenodinium hallii)、ノクチルカ・ミラリス(Noctiluca milaris)、ギムノディニウム・シンプレックス(Gymnodinium simplex)およびプロロセンツルム・コルダツム(Prorocentrum cordatum)から選択される。一実施形態において、微生物は、カーブラリア・ルナタ(Curvularia lunata)VKPM F−981である。一実施形態において、RはOHである。
一実施形態において、化合物1aから化合物Iaへの酸化:

は、化合物1aを選択的な酸化剤と反応させることにより行われる。一実施形態において、酸化剤は、tert−ブチルヒドロペルオキシドである。一実施形態において、この反応は、銅アリル酸化を介して行われる。一実施形態において、銅アリル酸化は、銅触媒を含む。一実施形態において、銅触媒は、CuCl、CuCl、CuBr、CuIおよびCu(I)Oから選択される。一実施形態において、銅触媒はCuBrである。一実施形態において、銅触媒は、0.5〜5当量、0.5〜4当量、0.5〜3当量、0.5〜2.5当量、1〜2.5当量、1.5〜2.5当量または約2当量の量で存在する。一実施形態において、酸化は不活性雰囲気の存在下で行われる。一実施形態において、酸化は、アルゴン存在下で行われる。一実施形態において、RはOPであり、式中Pは保護基である。
一実施形態において、化合物Iaから化合物2bへの還元:

または
化合物1から化合物IIIaへの還元:

は、水素付加を介して行われる。一実施形態において、水素付加は例えば触媒存在下で行われる。一実施形態において、触媒は、パラジウム触媒(例えばPd/C)、白金触媒(例えばPtO)、ニッケル触媒(例えば、ラネーニッケルおよび漆原ニッケル)および銅触媒(例えばCu/Al)から選択され、これらの何れも炭素上でまたは炭素非存在下で使用し得る。一実施形態において、触媒は溶液中で均一に使用され得る。
一実施形態において、化合物1から化合物IIaへの変換:

または
化合物7bから化合物8への酸化:

は、酵素性酸化を介して行われる。ChenおよびPenning,2014,Steroids,83,17−26に記載の手順を参照のこと。一実施形態において、酵素性酸化は、ヒドロキシ−デルタ−5−ステロイドデヒドロゲナーゼ酵素(HSD3B7)により行われる。
一実施形態において、化合物IIbから化合物IIcへの還元:

または
化合物1から化合物IIIaへの還元:

または
化合物XbからXcへの還元:

は、5β−レダクターゼ(例えばアルド−ケトレダクターゼファミリー1(AKR1)酵素)により行われる。一実施形態において、5β−レダクターゼはAKR1D1である。一実施形態において、5β−レダクターゼによる触媒作用は、5β−レダクターゼ(例えばアルド−ケトレダクターゼファミリー1(AKR1)酵素)を発現する天然または遺伝子改変微生物(例えば細菌、真菌、藻類、原核細胞、真核細胞、昆虫細胞または哺乳動物細胞(例えばヒト細胞))により行われる。
一実施形態において、化合物IIcから化合物2aへの還元:

または
化合物Xcから化合物7への還元:

または
化合物8から化合物9への還元:

は、還元剤(例えば、NaBH、Red−Al、DIBAL−H、LiAlH、LiBH、L−セレクトリドまたはK−セレクトリド)で化合物IIcを処理することによって達成される。
一実施形態において、化合物2bから化合物3bへの変換:

または
化合物2aから化合物3aへの変換:

は、保護基PおよびPで化合物2bまたは化合物2aを処理することによって達成される。PおよびPは、それぞれ独立に、反応条件下で安定/非反応性である(例えば反応で使用される薬剤と非反応性である)何れかの保護基であり得る。個別の実施形態において、化合物2bまたは化合物2aをアセチルクロリド(またはC−Cアルキル酸クロリド)、無水酢酸、ベンゾイルクロリド、安息香酸無水物、ピバロイルクロリド、3,4−ジヒドロピラン、2,3−ジヒドロフラン、クロロメチルエチルエーテル、クロロメチルメチルエーテル、エチルビニルエーテル、p−メトキシベンジルクロリド、p−メトキシベンジルトリクロロアセトイミダート、クロロメチルチオメチルエーテル、トリフェニルメチルクロリド、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチルクロリド、(メトキシフェニル)フェニルメチルクロリド、トリメチルコロシラン(trimethylchorosilane)、トリエチルクロロシラン、トリイソプロピルクロロシランまたはtert−ブチルジメチルクロロシランで処理して、化合物3bまたは化合物3aをそれぞれ生じさせ得る。一実施形態において、保護基は、C−Cアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アセチル、ベンゾイル、ベンジル、ピバロイル、テトラヒドロピラニルエーテル(THP)、テトラヒドロフラニル、2−メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、メトキシメチルエーテル(MOM)、エトキシエチルエーテル(EE)、p−メトキシベンジルエーテル(PMB)、メチルチオメチルエーテル、トリフェニルメチル(トリチルまたはTr)、ジメトキシトリチル(DMT)、メトキシトリチル(MMT)およびシリルエーテルから選択される。一実施形態において、シリルエーテルは、トリメチルシリルエーテル(TMS)、トリエチルシリルエーテル(TES)、トリイソプロピルシリルエーテル(TIPS)、tert−ブチルジメチルシリルエーテル(TBDMS)およびtert−ブチルジフェニルシリルエーテル(TBDPS)から選択される。一実施形態において、保護基はベンゾイルまたはアセチルである。
一実施形態において、中間体4b’を介した化合物3bから化合物4bへの変換:

または
中間体4a’を介した化合物3aから化合物4aへの変換:

は、例えば中間体化合物4b’または化合物4a’をもたらすために微生物を使用し、次にRuCl/NaIOまたはOsO/NaIOで、続いてNaBHで処理することによって、微生物条件下で化合物3bまたは化合物3aを変換することによって達成される。
一実施形態において、中間体4b’を介した化合物3bから化合物4bへの変換:

または
中間体4a’を介した化合物3aから化合物4aへの変換:


化合物1から化合物Xaへの酸化:

または
化合物3bから化合物Yaへの酸化:

は、化合物1、化合物Xa、化合物3bまたは化合物3aを微生物で最初に処理して化合物Xa、化合物Xb、化合物4b’または化合物4a’を形成させることによって達成される。一実施形態において、微生物は、セファロスポリウム・アフィディコラ(Cephalosporium aphidicola)、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)、コレトトリカム・リニ(Colletotrichum lini)、フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)、F.モニリフォルム(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、ムコール・ピリフォルミス(Mucor piriformis)、M.プルムベウス(M.plumbeus)、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、ボトリオディプロディア・テオブロメ(Botryodiplodia theobromae)IFO 6469、ディプロディア・ゴシピナ(Diplodia gossypina)ATCC 28570、DSM 62−678、DSM 62−679、ボトリオスフェリア・リビス(Botryosphaeria ribis)ATCC 22802、ボトリオスフェリア・べレンゲリアナ(Botryosphaeria berengeriana)ATCC 12557およびボトリオスフェリア・ロディナ(Botryosphaeria rhodina)CBS 374.54、CBS 287.47およびCBS 306.58から選択される。一実施形態において、微生物は、プレオスポラ科(Pleosporaceae)(例えば、カーブラリア・ルナタ(Curvularia lunata)VKPM F−981、アルテルナリア・アルテルナータ(Alternaria alternata)またはビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)(=ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)))、ヒポクレア科(Hypocreaceae)(例えば、フザリウム(Fusarium sp.))およびムコール科(Mucoraceae)(例えば、リゾプス・ニグリカンス(Rhizopus nigricans))、アルスロバクター(Arthrobacter sp.)(例えば、アルスロバクター・ポリクロモゲン(Arthrobacter polychromogene)、アルスロバクター・ニイガテンシス(Arthrobacter niigatensis)、アルスロバクター・デフルビイ(Arthrobacter defluvii))、ロドコッカス(Rhodococcus sp.)(例えば、ロドコッカス・ピリジニボランス(Rhodococcus pyridinivorans)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・オパクス(Rhodococcus opacus)、ロドコッカス・ルベル(Rhodococcus ruber)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)、ロドコッカス・ラティスラビエンシス(Rhodococcus wratislaviensis))、シュードモナス(Pseudomonas sp.)(例えば、シュードモナス・シリンギエ(Pseudomonas syringiae)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens))、ラクトバチルス(Lactobacillus sp.)(例えば、ラクトバチルス・メセンテル(Lactobacillus mesenter)、ラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス・ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス・ケフィリ(Lactobacillus kefiri))、バークホルデリア(Burkholderia sp.)(例えば、バークホルデリア・ピロシニア(Burkholderia pyrrocinia)、バークホルデリア・キセノボランス(Burkholderia xenovorans)、バークホルデリア・ムルチボランス(Burkholderia multivorans))、ザントバクター(Xanthobacter sp.)(例えば、ザントバクター・アウトトロフィクス(Xanthobacter autotrophicus)、ザントバクター・タゲチディス(Xanthobacter tagetidis))、フザリウム(Fusarium sp.)(例えば、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum))、緑藻綱(Chlorophyceae)(例えば、デュナリエラ・ミヌタ(Dunaliella minuta)、コッコミキシア・エロンガタ(Coccomyxa elongata)、トレボウクシア・デコロランス(Trebouxia decolorans)、クロレラ・エリプソイデア(Chlorella ellipsoidea)、クロレラ・サッカロフィラ(Chlorella saccharophila)、クロレラ・プリングシェイミイ(Chlorella pringsheimii)、トレボウクシア(Trebouxia sp.)、デュナリエラ・プリモレクタ(Dunaliella primolecta))、プラシノ藻綱(Prasinophyceae)(例えば、テトラセルミス・テトラテレ(Tetraselmis tetrathele)、テトラセルミス・チュイ(Tetraselmis chui)、テトラセルミス・スエイカ(Tetraselmis sueica)、ピラミモナス・ゲリディコラ(Pyramimonas gelidicola))、シアノバクテリア(Cyanobacteria)(例えば、アナシスティス・ニデュランス(Anacystis nidulans)、フレミエラ・ディプロシフォン(Fremyella diplosiphon)、クバニディウム・カルダリウム(Cvanidium caldarium)、ミクロシスティス・エルギノーサ(Microcystis aeruginosa)、アナバエナ・シリンドリカ(Anabaena cylindrica)、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)、スピルリナ(Spirulina sp.)、カロスリクス(Calothrix sp.)、ノストク・コミュン(Nostoc commune))、黄金色藻綱(Chrysophyceae)(例えば、オクロモナス・ダニカ(Ochromonas danica)、オクロモナス・マルハメンシス(Ochromonas malhamensis)、オクロモナス・ソシアビリス(Ochromonas sociabilis))、黄緑藻綱(Xanthophyceae)(例えば、ボトリディウム・グラヌラツム(Botrydium granulatum)、モノデュス・サブテラネウス(Monodus subterraneus)、トリボネマ・エクアレ(Tribonema aequale))、ユーグレナ藻綱(Euglenophyceae)(例えば、ユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)、アスタシア・ロンガ(Astasia longa))、ウシケノリ網(Bangiophyceae)(例えば、ゴニオトリクム・エレガンス(Goniotrichum elegans)、ポルフィリディウム・クルエンツム(Porphyridium cruentum)、ポルフィリディウム・エウリゲウム(Porphyridium aeurigeum))、クリプト藻網(Cryptophyceae)(例えば、クリプトモナス(Cryptomonas sp.)、ネマトクリソプシス・ロスコフェンシス(Nematochrysopsis roscoffensis))、ラフィド藻綱(Raphidophyceae)(フィブロカプサ・ジャポニカ(Fibrocapsa japonica))、クリソクロムリナ・ポリレピス(Chrysochromulina polylepis)、プリムネシウム・パテリフェラ(Prymnesium patellifera)、オクロスフェラ・ネアポリタナ(Ochrosphaera neapolitana)、オクロスフェラ・ベルコサ(Ochrosphaera verrucosa)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、エミリアニア・フクスレイ(Emiliania huxleyi)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス(Isochrysis sp.)、イソクリシス(Isochrysis sp.),クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・スチピタタ(Chrysotila stipitata)、ヒメノモマス・カルテラ(Hymenomomas carterae)、コッコリトゥス・ペラギクス(Coccolithus pelagicus)、ニッチア・ロンギシマ(Nitzschia longissima)、メロシラ・グラニュラツ(Melosira granulats)、サラッシオネマ・ニツショイデス(Thalassionema nitzschoides)、ニッチア・フルスツルム(Nitzschia frustulum)、キートケロス・シンプレックス(Chaetoceros simplex)、スケレトネマ・コスタツム(Skeletonema costatum)、サラッシオシラ・フルビアチリス(Thalassiosira fluviatilis)、フラジラリア(Fragilaria sp.)、アステリオネラ・グラシアリス(Asterionella glacialis)、ビドゥルフィア・シネンシス(Biddulphia sinensis)、シクロテラ・ナナ(Ciclotella nana)、バビキュラ・ペリキュロサ(Vavicula pelliculosa)、ニッチア・クロステリウム(Nitzschia closterium)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodactylum tricornutum)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodactylum tricornutum)、スタウロネイス・アムフィオキシス(Stauroneis amphioxys)、ニッチア・オバリス(Nitzschia ovalis)、ビドゥルフィア・アウリタ(Biddulphia aurita)、キートケロス(Chaetoceros sp.)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、アンフォラ・エキシグア(Amphora exigua)、アンフォラ(Amphora sp.)、ニッチア・アルバ(Nitzschia alba)、リゾセレニウム(Rhizoselenium spp.)、ゴニアウラクス(Gonyaulax spp.)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ゴニアウラクス・ディエゲンシス(Gonyaulax diegensis)、ピロシスティス・ルヌラ(Pyrocystis lunula)、ゴニアウラクス・ポリグラムマ(Gonyaulax polygramma)、ギムノディニウム・ウィルクゼキ(Gymnodinium wilczeki)、グレノディニウム・ハリイ(Glenodinium hallii)、ノクチルカ・ミラリス(Noctiluca milaris)、
ギムノディニウム・シンプレックス(Gymnodinium simplex)およびプロロセンツルム・コルダツム(Prorocentrum cordatum)から選択される。一実施形態において、化合物4b’または化合物4a’をRuCl/NaIOまたはOsO/NaIO、続いてNaBHで処理して、化合物4bまたは化合物4aを形成させる。
一実施形態において、化合物4bから化合物5bへの変換:

または
化合物4aから化合物5aへの変換:

は、脱離基X(ここでXは、SOMe、SOPh、SOCF、Cl、BrまたはIである。)を含有する化合物で化合物4bまたは化合物4aを処理することを含む。一実施形態において、脱離基を含有する化合物は、ハロゲン化アルキル(例えば塩化アルキル、臭化アルキルまたはヨウ化アルキル)、p−トリルスルホネートまたはアルキルスルホネートである。化合物4aは、MeSOCl、PhSOCl、TolSOCl、CFSOCl SOClまたはSOBrで処理され得る。あるいは、化合物4aは、(CFSOO、POClまたはPOBrで処理され得る。
一実施形態において、化合物5bから化合物6bへの変換:

または
化合物5aから化合物6aへの変換:

は、塩基存在下で化合物5bまたは化合物5aをマロン酸エステル(例えばマロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、メルドラム酸など)で処理してジエステル中間体を形成させ、酸または塩基の存在下でジエステル中間体を加水分解して化合物6bまたは化合物6aを形成させることを含む。
一実施形態において、化合物5bから化合物6bへの変換:

または
化合物5aから化合物6aへの変換:

は、化合物5bまたは化合物5aをシアン化物(例えばNaCN、KCN、アセトンシアノヒドリン、TMSCNなど)で処理してニトリル中間体を形成させ、塩基(例えば、NaOHまたはKOH)の存在下でニトリル中間体を加水分解して化合物6bまたは化合物6aを形成させることを含む。
一実施形態において、化合物6bから化合物7bへの変換:

または
化合物6aから化合物7aへの変換:

または
化合物Yaから化合物7bへの変換

は、化合物6bまたは化合物6aを脱保護して化合物7bまたは化合物7aを形成させることを含む。一実施形態において、ヒドロキシル基の脱保護は、酸条件または塩基性条件下で行われる。一実施形態において、脱保護は、酸、例えばHClまたはHSOを用いて行われる。一実施形態において、脱保護は、塩基、例えば金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム)または炭酸塩(例えば炭酸ナトリウム)を使用して行われる。一実施形態において、脱保護は、TBAFまたはNHFを使用して行われる。
一実施形態において、既知の方法を通じて化合物7bまたは化合物7aを酸化し、化合物8を形成させて、続いて、既知の方法(例えばNaBHでの処理)を通じてそれを還元して化合物9を形成させ得る。
一実施形態において、既知の方法を通じて化合物9を酸化して化合物10を形成させ得る。
一実施形態において、既知の方法を通じて化合物10をアルキル化して本願の化合物(例えばオベチコール酸)を形成させ得る。
一実施形態において、式(Ib)の化合物を11−β−ヒドロキシラーゼ(例えばCYP11B1)で処理することによって、式(Ib)の化合物を式(IIa)の化合物へと酸化する:

。一実施形態において、11−β−ヒドロキシラーゼによる触媒作用は、11−β−ヒドロキシラーゼ(例えばCYP11B1)を発現する天然または遺伝子改変微生物(例えば細菌、真菌、藻類、原核細胞、真核細胞、昆虫細胞または哺乳動物細胞(例えばヒト細胞))によって行われる。
一実施形態において、11−ヒドロキシル基を付加する微生物で式(Ib)の化合物を処理することによって、式(Ib)の化合物を式(IIa)の化合物へと酸化する:

。一実施形態において、微生物は、アルスロバクター(Arthrobacter sp.)(例えば、アルスロバクター・ポリクロモゲン(Arthrobacter polychromogene),アルスロバクター・ニイガテンシス(Arthrobacter niigatensis)、アルスロバクター・デフルビイ(Arthrobacter defluvii))、ロドコッカス(Rhodococcus sp.)(例えば、ロドコッカス・ピリジニボランス(Rhodococcus pyridinivorans)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・オパクス(Rhodococcus opacus)、ロドコッカス・ルベル(Rhodococcus ruber)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)、ロドコッカス・ラティスラビエンシス(Rhodococcus wratislaviensis))、シュードモナス(Pseudomonas sp.)(例えば、シュードモナス・シリンギエ(Pseudomonas syringiae)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens))、ラクトバチルス(Lactobacillus sp.)(例えば、ラクトバチルス・メセンテル(Lactobacillus mesenter)、ラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス・ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス・ケフィリ(Lactobacillus kefiri))、バークホルデリア(Burkholderia sp.)(例えば、バークホルデリア・ピロシニア(Burkholderia pyrrocinia)、バークホルデリア・キセノボランス(Burkholderia xenovorans)、バークホルデリア・ムルチボランス(Burkholderia multivorans))、ザントバクター(Xanthobacter sp.)(例えば、ザントバクター・アウトトロフィクス(Xanthobacter autotrophicus)、ザントバクター・タゲチディス(Xanthobacter tagetidis))、フザリウム(Fusarium sp.)(例えば、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum))、アブシジア(Absidia)、アスペルギルス(Aspergillus)、セファロスポリウム(Cephalosporium)、ケトメラ(Chaetomella)、クニンガメラ(Cunningamella)、カーブラリア(Curvularia)、ディプロディア(Diplodia)、ドチデア目(Dothideales)、エピコッカム(Epicoccum)、フザリウム(Fusarium)、ジベレラ(Gibberella)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)、ヒポクレア目(Hypocreales)、ムコール(Mucor)、ケカビ目(Mucorales)、リゾプス(Rhizopus)、サッカロミセス(Saccharomyces)、スポンジロクラジウム(Spondylocladium)、緑藻綱(Chlorophyceae)(例えば、デュナリエラ・ミヌタ(Dunaliella minuta)、コッコミキシア・エロンガタ(Coccomyxa elongata)、トレボウクシア・デコロランス(Trebouxia decolorans)、クロレラ・エリプソイデア(Chlorella ellipsoidea)、クロレラ・サッカロフィラ(Chlorella saccharophila)、クロレラ・プリングシェイミイ(Chlorella pringsheimii)、トレボウクシア(Trebouxia sp.)、デュナリエラ・プリモレクタ(Dunaliella primolecta))、プラシノ藻綱(Prasinophyceae)(例えば、テトラセルミス・テトラテレ(Tetraselmis tetrathele)、テトラセルミス・チュイ(Tetraselmis chui)、テトラセルミス・スエイカ(Tetraselmis sueica)、ピラミモナス・ゲリディコラ(Pyramimonas gelidicola))、シアノバクテリア(Cyanobacteria)(例えば、アナシスティス・ニデュランス(Anacystis nidulans)、フレミエラ・ディプロシフォン(Fremyella diplosiphon)、クバニディウム・カルダリウム(Cvanidium caldarium)、ミクロシスティス・エルギノーサ(Microcystis aeruginosa)、アナバエナ・シリンドリカ(Anabaena cylindrica)、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)、スピルリナ(Spirulina sp.)、カロスリクス(Calothrix sp.)、ノストク・コミュン(Nostoc commune))、黄金色藻綱(Chrysophyceae)(例えば、オクロモナス・ダニカ(Ochromonas danica)、オクロモナス・マルハメンシス(Ochromonas malhamensis)、オクロモナス・ソシアビリス(Ochromonas sociabilis))、黄緑藻綱(Xanthophyceae)(例えば、ボトリディウム・グラヌラツム(Botrydium granulatum)、モノデュス・サブテラネウス(Monodus subterraneus)、トリボネマ・エクアレ(Tribonema aequale))、ユーグレナ藻綱(Euglenophyceae)(例えば、ユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)、アスタシア・ロンガ(Astasia longa))、ウシケノリ網(Bangiophyceae)(例えば、ゴニオトリクム・エレガンス(Goniotrichum elegans)、ポルフィリディウム・クルエンツム(Porphyridium cruentum)、ポルフィリディウム・エウリゲウム(Porphyridium aeurigeum))、クリプト藻網(Cryptophyceae)(例えば、クリプトモナス(Cryptomonas sp.)、ネマトクリソプシス・ロスコフェンシス(Nematochrysopsis roscoffensis))、ラフィド藻綱(Raphidophyceae)(フィブロカプサ・ジャポニカ(Fibrocapsa japonica))、クリソクロムリナ・ポリレピス(Chrysochromulina polylepis)、プリムネシウム・パテリフェラ(Prymnesium patellifera)、オクロスフェラ・ネアポリタナ(Ochrosphaera neapolitana)、オクロスフェラ・ベルコサ(Ochrosphaera verrucosa)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、パブロバ・ルテリ(Pavlova lutheri)、エミリアニア・フクスレイ(Emiliania huxleyi)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、イソクリシス(Isochrysis sp.)、イソクリシス(Isochrysis sp.)、クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・ラメロサ(Chrysotila lamellosa)、クリソチラ・スチピタタ(Chrysotila stipitata)、ヒメノモマス・カルテラ(Hymenomomas carterae),コッコリトゥス・ペラギクス(Coccolithus pelagicus)、ニッチア・ロンギシマ(Nitzschia longissima)、メロシラ・グラニュラツ(Melosira granulats)、サラッシオネマ・ニツショイデス(Thalassionema nitzschoides)、ニッチア・フルスツルム(Nitzschia frustulum)、キートケロス・シンプレックス(Chaetoceros simplex)、スケレトネマ・コスタツム(Skeletonema costatum)、サラッシオシラ・フルビアチリス(Thalassiosira fluviatilis)、フラジラリア(Fragilaria sp.)、アステリオネラ・グラシアリス(Asterionella glacialis)、ビドゥルフィア・シネンシス(Biddulphia sinensis)、シクロテラ・ナナ(Ciclotella nana)、バビキュラ・ペリキュロサ(Vavicula pelliculosa)、ニッチア・クロステリウム(Nitzschia closterium)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodactylum tricornutum)、ファエオダクチルム・トリコルヌツム(Phaeodactylum tricornutum)、スタウロネイス・アムフィオキシス(Stauroneis amphioxys)、ニッチア・オバリス(Nitzschia ovalis)、ビドゥルフィア・アウリタ(Biddulphia aurita)、キートケロス(Chaetoceros sp.)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、サラッシオシラ・シュードナナ(Thalassiosira pseudonana)、アンフォラ・エキシグア(Amphora exigua)、アンフォラ(Amphora sp.)、ニッチア・アルバ(Nitzschia alba)、リゾセレニウム(Rhizoselenium spp.)、ゴニアウラクス(Gonyaulax spp.)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ペリディニウム・フォリアセウム(Peridinium foliaceum)、ゴニアウラクス・ディエゲンシス(Gonyaulax diegensis)、ピロシスティス・ルヌラ(Pyrocystis lunula)、ゴニアウラクス・ポリグラムマ(Gonyaulax polygramma)、ギムノディニウム・ウィルクゼキ(Gymnodinium wilczeki)、グレノディニウム・ハリイ(Glenodinium hallii)、ノクチルカ・ミラリス(Noctiluca milaris)、ギムノディニウム・シンプレックス(Gymnodinium simplex)およびプロロセンツルム・コルダツム(Prorocentrum cordatum)からなる群から選択される。一実施形態において、微生物は、セファロスポリウム・アフィディコラ(Cephalosporium aphidicola)、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)、コレトトリカム・リニ(Colletotrichum lini)、フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)、F.モニリフォルム(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、ムコール・ピリフォルミス(Mucor piriformis)、M.プルムベウス(M.plumbeus)、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、ボトリオディプロディア・テオブロメ(Botryodiplodia theobromae)IFO 6469、ディプロディア・ゴシピナ(Diplodia gossypina)ATCC 28570、DSM 62−678、DSM 62−679、ボトリオスフェリア・リビス(Botryosphaeria ribis)ATCC 22802、ボトリオスフェリア・べレンゲリアナ(Botryosphaeria berengeriana)ATCC 12557および
ボトリオスフェリア・ロディナ(Botryosphaeria rhodina)CBS 374.54、CBS 287.47およびCBS 306.58から選択される。一実施形態において、微生物は、プレオスポラ科(Pleosporaceae)(例えば、カーブラリア・ルナタ(Curvularia lunata)VKPM F−981、アルテルナリア・アルテルナータ(Alternaria alternata)またはビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)(=ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)))、ヒポクレア科(Hypocreaceae)(例えば、フザリウム(Fusarium sp.))およびムコール科(Mucoraceae)(例えば、リゾプス・ニグリカンス(Rhizopus nigricans))から選択される。
一実施形態において、11−ヒドロキシル基を付加する微生物で式(Ib)の化合物を処理することによって、式(Ib)の化合物を式(IIb)の化合物へと酸化する:

。一実施形態において、微生物は、アスペルギルス・オクラセウス(Aspergillus ochraceus)、リゾプス・ニグリカンス(Rhizopus nigricans)またはケカビ目(Mucorales)(例えばリゾプス(Rhizopus)、ムコール(Mucor)およびアブシジア(Absidia))の他の生物からなる群から選択される。
一実施形態において、既知の方法を通じて式(IIb)の化合物中の11−α−ヒドロキシルをオキソ基へと酸化して、式(IIc)の化合物を形成させ得る。
一実施形態において、ヒドリド基を含有する化合物(例えば、NaBH、Na(OAc)BH、L−セレクトリド、Red−Alなど)で式(IIc)の化合物を処理することによって、式(IIc)の化合物中の11−オキソ基を11−β−ヒドロキシルへと還元し得る。
一実施形態において、12−ヒドロキシル基を付加する好熱菌、例えばゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilu)で式(Ib)の化合物を処理することによって、式(Ib)の化合物を式(IIIb)の化合物へと酸化する:

。Afzalら、2011,Biotechnology and Applied Biochemistry,58,250を参照のこと。
一実施形態において、本願の方法は、式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体を少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%の収率で生成させる。一実施形態において、本願の方法は、式(A)の化合物を、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%の収率で生成させる。
一実施形態において、本願の方法は、実質的に純粋な式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体を生成させる。「純度」という用語は、本明細書中で使用される場合、当技術分野で一般的に使用される分析方法(例えばHPLC)に基づく、式Aの化合物の量を指す。純度は、化合物の「有機的」純度に基づき、水、溶媒、金属、無機塩などの何らかの量の尺度を含まない。一実施形態において、HPLCにおけるピーク下面積を比較することによって、式(A)の化合物の純度を参照標準物質の純度と比較する。一実施形態において、純度に対する既知の標準物質はCDCAまたは関連する酸の参照標準物質である。一実施形態において、式(A)の化合物の純度は約96%を超える。一実施形態において、式(A)の化合物の純度は約98%を超える。例えば合成される式(A)の化合物の純度は、96.0%、96.1%、96.2%、96.3%、96.4%、96.5%、96.6%、96.7%、96.8%、96.9%、97.0%、97.1%、97.2%、97.3%、97.4%、97.5%、97.6%、97.7%、97.8%、97.9%、98.0%、98.1%、98.2%、98.3%、98.4%、98.5%、98.6%、98.7%、98.8%、98.9%、99.0%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%または99.9%である。例えば合成される式(A)の化合物の純度は、98.0%、98.1%、98.2%、98.3%、98.4%、98.5%、98.6%、98.7%、98.8%、98.9%、99.0%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%または99.9%である。例えば合成される式(A)の化合物の純度は、98.0%、98.5%、99.0%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%または99.9%である。例えば合成される式(A)の化合物の純度は、98.5%、99.0%または99.5%である。一実施形態において、純度はHPLCにより決定される。
本願は、安全であり、大規模に式(A)の化合物を産生させる高純度の式(A)の化合物の合成のための方法を提供する。一実施形態において、本願の方法は、高収率(>80%)で不純物が限定的である式(A)の化合物を生成させる。
経口処方および投与
本願は、経口投与のための式(A)の化合物を提供する。一実施形態において、本処方は、FXRおよび/またはTGR5介在性疾患および状態の予防および処置のための経口投与である。
経口投与に適切な処方物は、それぞれ所定量の1つ以上の式(A)の化合物を含有する、錠剤、カプセル、カシェー(薬物を与えるために薬剤師により使用されるウエハカプセル)、薬用キャンディーなどの不連続単位として;粉剤または顆粒剤として;水性または非水性液体中の液剤または懸濁液として;または水中油または油中水エマルションとして提供され得る。
本願の処方物は、必要とされる割合で、何らかの適切な方法によって、一般的には1つ以上の式(A)の化合物を液体または微粉化固形担体またはその両方と均一で密に混合し、次いで必要に応じて得られた混合物を所望の形態に成形することによって、調製され得る。
例えば、錠剤は、1つ以上の式(A)の化合物の粉剤または顆粒剤および1つ以上の任意の成分、例えば結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤または界面活性分散剤を含む密接な混合物を圧縮することによって、または粉末化活性成分および不活性液体希釈剤の密接な混合物を鋳型成形することによって調製され得る。
例えば、対象の体重、例えば約30kg〜約70kgのヒト、に基づき標的用量レベルに到達するために、1個以上の錠剤を投与し得る。
上記で具体的に述べられる成分に加えて、本願の経口処方物は、問題となる処方のタイプを考慮して、薬学分野の技術者にとって既知の他の物質を含み得る。経口処方物は適切に香味剤を含み得る。
一実施形態において、本願は、1つ以上の式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体の製剤処方に関し、1つ以上の式(A)の化合物は本願の工程により作製される。別の実施形態において、本処方物は経口投与される。
一実施形態において、本処方物は錠剤形態である。別の実施形態において、本処方物は、1つ以上の式(A)の化合物および微結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、コーティング材料またはコロイド状二酸化ケイ素から選択される1つ以上の成分を含む。一実施形態において、コーティング材料はOpadry(登録商標)コーティング材料である。
本明細書中で使用される全てのパーセンテージおよび比率は、別段の指示がない限り、重量に基づく。パーセント二量体不純物は、一般的に分析的HPLCにより定量される場合、面積パーセントに基づく。
医薬組成物
式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体は、様々な医学的目的に有用である。式(A)の化合物は、FXRおよび/またはTGR5介在性疾患および状態の予防または処置のための方法において使用し得る。一実施形態において、疾患または状態は、胆道閉鎖、胆汁うっ滞性肝臓疾患、慢性肝臓疾患、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、C型肝炎感染、アルコール性肝臓疾患、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、進行性の線維症による肝損傷、肝線維症およびアテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、高コレステロール血症および高脂血症を含む心血管系疾患から選択される。一実施形態において、式(A)の化合物は、トリグリセリド低下および/またはHDL上昇のための方法において使用され得る。式(A)の化合物の他の効果としては、アルカリホスファターゼ(ALP)、ビリルビン、ALT、ASTおよびGGTを低下させることが挙げられる。一実施形態において、本願は、1つ以上の式(A)の化合物および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物に関し、ここで1つ以上の式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体は本願の方法により作製される。
一実施形態において、本化合物または医薬組成物は、経口、非経口または局所投与される。一実施形態において、本化合物または医薬組成物は経口投与される。
一実施形態において、本願は、胆汁うっ滞性状態に罹患している対象において線維症を阻害するための方法であって、有効量の1つ以上の式(A)の化合物またはその医薬組成物を対象に投与する段階を含む方法に関し、ここで1つ以上の式(A)の化合物は本願の方法により作製される。一実施形態において、本願は、胆汁うっ滞性状態に罹患していない対象において線維症を阻害するための方法であって、対象に有効量の1つ以上の式(A)の化合物またはその医薬組成物を投与する段階を含む方法に関し、ここで1つ以上の式(A)の化合物は本願の方法により作製される。一実施形態において、阻害しようとする線維症は、FXRが発現される器官で生じる。
一実施形態において、胆汁うっ滞性状態は、アルカリホスファターゼ、7−グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)および5’ヌクレオチダーゼの血清レベルの異常な上昇を有するものとして定義される。別の実施形態において、胆汁うっ滞性状態は、少なくとも1つの臨床症状とともに現れるものとしてさらに定義される。別の実施形態において、症状はかゆみ(そう痒)である。別の実施形態において、線維症は、肝線維症、腎臓線維症および腸線維症からなる群から選択される。別の実施形態において、胆汁うっ滞性状態は、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、薬物誘導性胆汁うっ滞、遺伝性胆汁うっ滞および妊娠の肝内胆汁うっ滞からなる群から選択される。別の実施形態において、対象は、原発性肝臓および胆道癌、転移性癌、敗血症、長期にわたる完全静脈栄養、嚢胞性線維症および肉芽腫性肝臓疾患からなる群から選択される疾患または状態を伴う胆汁うっ滞性状態に罹患していない。
一実施形態において、対象は、B型肝炎;C型肝炎;肝寄生虫症;移植後細菌、ウイルスおよび真菌感染;アルコール性肝臓疾患(ALD);非アルコール性脂肪肝臓疾患(NAFLD);非アルコール性脂肪性肝炎(NASH);メトトレキサート、イソニアジド、オキシフェニスタチン、メチルドパ、クロルプロマジン、トルブタミドまたはアミオダロンにより誘発される肝臓疾患;自己免疫肝炎;サルコイドーシス;ウィルソン病;ヘモクロマトーシス;ゴーシェ病;III、IV、VI、IXおよびX型糖原病;α−アンチトリプシン欠乏;ツェルウェーガー症候群;チロシン血症;フルクトース血症;ガラクトース血症;バッド・キアリ症候群、静脈閉塞性疾患または門脈血栓症を伴う血管撹乱;および先天性肝線維症からなる群から選択される疾患を伴う肝線維症を有する。
一実施形態において、対象は、クローン病、潰瘍性大腸炎、放射線照射後大腸炎および顕微鏡的大腸炎からなる群から選択される疾患を伴う腸線維症を有する。
一実施形態において、対象は、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、慢性糸球体腎炎、慢性移植糸球体症、慢性間質性腎炎および多発性嚢胞腎からなる群から選択される疾患を伴う腎臓線維症を有する。
定義
便宜上、明細書、実施例および特許請求の範囲で使用するある一定の用語をここで集める。
本明細書中で使用される場合、「BA」は、胆汁酸および胆汁酸誘導体を意味する。胆汁酸は、コレステロール由来のステロイドカルボン酸である。一次胆汁酸はコール酸およびケノデオキシコール酸である。体内で、これらの酸は、胆汁に分泌される前にグリシンまたはタウリンと抱合される。
「アルキル」は、直鎖アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル)、分岐鎖アルキル基(例えばイソプロピル、tert−ブチル、イソブチル)を含む、飽和脂肪族基を指す。ある一定の実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルは、その骨格中に、「低級アルキル」(例えば直鎖の場合C−Cは1、2、3、4、5または6個の炭素原子を意味し、分岐鎖の場合のC−Cは3、4、5または6個の炭素原子を意味する。)と呼ばれる6個以下の炭素原子を有する。いくつかの例において、直鎖または分岐鎖アルキルは、その骨格中に4個以下の炭素原子を有する。さらなる例において、直鎖または分岐鎖アルキルは、その骨格中に3個以下の炭素原子を有する。「シクロアルキル」という用語は、本明細書中で使用される場合、3〜12個の炭素を有する飽和環状、二環式、三環式または多環式炭化水素基を含む。あらゆる環原子が(例えば1個以上の置換基によって)置換され得る。シクロアルキル部分の例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロへキシル、メチルシクロヘキシル、アダマンチルおよびノルボルニルが挙げられるが限定されない。
「置換アルキル」という用語は、炭化水素骨格の少なくとも1個の炭素上の1個以上の水素原子を置換する置換基を有するアルキル部分を指す。このような置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、カルボキシレート、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シアノ、アミノ、ニトロおよびシアノが挙げられ得る。
「アルケニル」という用語は、2〜12個の炭素原子を含有し、1個以上の二重結合を有する一価直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。アルケニル基の例としては、アリル、プロペニル、2−ブテニル、3−ヘキセニルおよび3−オクテニル基が挙げられるが限定されない。二重結合炭素のうち1個は任意選択によりアルケニル置換基の連結点であり得る。ある一定の態様において、「アルケニル」という用語は、2〜6個の炭素原子を含有し、1個以上の二重結合を有する、一価直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。他の態様において、「アルケニル」という用語は、2〜4個の炭素原子を含有し、1個以上の二重結合を有する、一価直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。
「アルキニル」という用語は、2〜12個の炭素原子を含有し、1個以上の三重結合を有することを特徴とする、一価直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。アルキニル基の例としては、エチニル、プロパルギルおよび3−ヘキシニルが挙げられるが限定されない。三重結合炭素のうち1個は任意選択によりアルキニル置換基の連結点となり得る。
「アルコキシ」または「アルコキシル」という用語は、酸素原子に共有連結される、アルキル、アルケニルおよびアルキニル基を含む。アルコキシ基(またはアルコキシルラジカル)の例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ブトキシおよびペントキシ基が挙げられる。
「アリール」という用語は、単環式、二環式または三環式芳香族炭化水素環系を指す。アリール部分の例としては、フェニル、ナフチルおよびアントラセニルが挙げられるが限定されない。
「エステル」という用語は、カルボニル基の炭素に結合される酸素原子に結合される炭素またはヘテロ原子を含有する部分を指す。「エステル」という用語は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニルなどのアルコキシカルボキシ基を含む。
「炭素環」という用語は、3〜14個の炭素環原子(「環原子」は一緒に結合して環を形成する原子である。)を含有する飽和環状、部分的飽和環状または芳香環を指す。炭素環は、一般的には3〜10個の炭素環原子を含有する。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロへキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルおよびフェニルが挙げられる。「炭素環系」は、あるいは、ナフタレニル、テトラヒドロナフタレニル(「テトラリニル」としても知られる。)、インデニル、イソインデニル、インダニル、ビシクロデカニル、アントラセニル、フェナントレン、ベンゾナフテニル(「フェナレニル」としても知られる。)、フルオレニルおよびデカリニルなど、一緒に縮合した2または3環であり得る。
「複素環式環」または「複素環」という用語は、3〜14個の環原子(「環原子」は一緒に結合して環を形成する原子である。)を含有し、環原子のうち少なくとも1個が、酸素、窒素または硫黄であるヘテロ原子であり、残りの環原子が独立に炭素、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される、飽和環状、部分飽和環状または芳香環を指す。ヘテロシクリルの例としては、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリノ、ピロリニル、ピリミジニルおよびピロリジニルが挙げられるが限定されない。
「ヘテロアリール」という用語は、単環式の場合は1〜3個のヘテロ原子、二環式の場合は1〜6個のヘテロ原子または三環式の場合は1〜9個のヘテロ原子を有する、完全芳香族5〜8員単環式、8〜12員二環式または11〜14員三環式環系を指し、このヘテロ原子は、O、NまたはSから選択される(例えば、炭素原子および、単環式、二環式または三環式の場合にそれぞれ、N、OまたはSから独立に選択される1〜3、1〜6または1〜9個のヘテロ原子。)。ヘテロアリール置換基の例としては、6員環置換基、例えばピリジル、ピラジル、ピリミジニルおよびピリダジニルなど;5員環置換基、例えばトリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−または1,3,4−オキサジアゾリルおよびイソチアゾリルなど;6/5員縮合環置換基、例えばベンゾチオフラニル、イソベンゾチオフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニルおよびアントラニリルなど;および6/6員縮合環、例えばキノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニルおよび1,4−ベンゾオキサジニルなどが挙げられる。「ヘテロアリール」という用語は、ピリジルN−オキシドおよびピリジンN−オキシド環を含有する基も含む。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」という用語は、−OHまたは−Oを伴う基を含む。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、臭素、塩素、ヨウ素などを含む。「パーハロゲン化(perhalogenated)」という用語は、一般に全ての水素がハロゲン原子により置換されている部分を指す。
「オキソ」という用語は、炭素に連結された場合にはカルボニルを、窒素に連結された場合にはN−オキシドを、硫黄に連結された場合にはスルホキシドまたはスルホンを形成する酸素原子を指す。
何らかの可変要素(例えばR)が化合物に対する何らかの構成物または式において複数回出現する場合、各出現でのその定義は全ての他の出現においてその定義とは独立する。したがって、例えば、基が0〜2個のR部分で置換されることが示される場合、その基は2個以下のR部分で任意選択により置換され得、各出現でのRはRの定義とは独立に選択される。また、置換基および/または可変要素の組み合わせも許容できるが、それはこのような組み合わせにより安定した化合物が生じる場合のみである。
「置換される」という用語は、ある部分が、骨格の1個以上の炭素上の水素を置換する置換基を有することを指す。「置換」または「〜で置換される」は、このような置換が、置換される原子および置換基の許容される原子価に従うということ、および置換によって、例えば、再編成、環化、排除などの変換を自然に起こさない安定な化合物が生じるという暗黙の条件を含むことが理解されよう。本明細書中で使用される場合、「置換される」という用語は、有機化合物の全ての許容可能な置換基を含むことが企図される。広い態様において、許容可能な置換基としては、有機化合物の、非環式および環状、分岐状および非分岐状、炭素環および複素環、芳香族および非芳香族置換基が挙げられる。許容可能な置換基は、適切な有機化合物に対して、1個以上であり、同じであるかまたは異なり得る。本発明の目的のために、窒素などのヘテロ原子は、ヘテロ原子の原子価を満たす本明細書中に記載の有機化合物の、水素置換基および/または何らかの許容可能な置換基を有し得る。置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル(カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミルまたはアシルなど)、チオカルボニル(チオエステル、チオアセテートまたはチオホルメートなど)、アルコキシル、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフィドリル、アルキルチオ、サルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキルまたは芳香族もしくは複素環式芳香族部分が挙げられ得る。必要に応じて炭化水素鎖上の置換部分がそれ自身置換され得ることが当業者により理解されよう。
本明細書中で定められるように、「誘導体」という用語は、例えば「胆汁酸誘導体」という用語において、共通のコア4員環構造を有し、本明細書中で記載のような様々な基で置換される化合物を指す。
本明細書中で定められるように、「代謝産物」という用語は、例えば、「胆汁酸代謝産物」という用語において、本明細書中に記載の化合物の、グルクロン酸抱合され、硫酸化された誘導体を指し、1個以上のグルクロン酸または硫酸部分が本明細書中に記載の胆汁酸化合物に連結される。グルクロン酸部分は、胆汁酸化合物のヒドロキシル基(例えば、3−ヒドロキシル、7−ヒドロキシル、12−ヒドロキシルおよび/または15−ヒドロキシル)とグリコシド結合を通じて胆汁酸化合物に連結され得る。胆汁酸化合物の硫酸化誘導体は、ヒドロキシル基(例えば3−ヒドロキシル、7−ヒドロキシル、12−ヒドロキシルおよび/または15−ヒドロキシル)の硫酸化を通じて形成され得る。胆汁酸代謝産物の例としては、本明細書中に記載の胆汁酸化合物の、3−O−グルクロニド、7−O−グルクロニド、12−O−グルクロニド、15−O−グルクロニド、3−O−7−O−グルクロニド、3−O−12−O−グルクロニド、3−O−15−O−グルクロニド、7−O−12−O−グルクロニド、7−O−15−O−グルクロニド、12−O−15−O−グルクロニド、3−O−7−O−12−O−グルクロニド、3−O−7−O−15−O−グルクロニドおよび7−O−12−O−15−O−グルクロニドおよび本明細書中に記載の胆汁酸化合物の、3−硫酸塩、7−硫酸塩、12−硫酸塩、15−硫酸塩、3,7−重硫酸塩、3,12−重硫酸塩、3,15−重硫酸塩、7,12−重硫酸塩、7,15−重硫酸塩、3,7,12−三硫酸塩、3,7,15−三硫酸塩、7,12,15−三硫酸塩が挙げられるが限定されない。
「生物学的等価体」という用語は、原子または原子群を大まかに類似している別の原子または原子群と交換することから生じる化合物を指す。生物学的等価置換は、物理化学または形態ベースであり得る。カルボン酸生物学的等価体の例としては、アシルスルホンイミド、テトラゾール、スルホネートおよびホスホネートが挙げられる。例えばPataniおよびLaVoie,Chem.Rev.96,3147−3176(1996)を参照のこと。
「処置すること」は、例えば、状態、疾患、障害などを、和らげる、軽減する、調節する、または排除し、その結果として改善する何らかの効果を含む。疾患状態を「処置すること」または疾患状態の「処置」としては、疾患状態を阻害すること、すなわち疾患状態またはその臨床症状の発現を停止させること;または疾患状態を緩和すること、すなわち一時的または永久的な疾患状態もしくはその臨床症状の退行を引き起こすことが挙げられる。
疾患状態を「予防すること」は、疾患状態に曝露され得るかまたは罹患し易いが疾患状態の症状をまだ経験していないかまたは呈していない対象において疾患状態の臨床症状を発現させないことを含む。
「疾患状態」は、あらゆる疾患、障害、状態、症状または兆候を意味する。
本明細書中で使用される場合、「約」または「およそ」などの語は、数値と一緒に使用される場合、その用語が指すかまたは関連する数値よりも大きいかまたは小さい数値の範囲を含み得る。例えば、この範囲は、その用語が指すかまたは関連する数値よりも、10%小さい〜10%大きい、9%小さい〜9%大きい、8%小さい〜8%大きい、7%小さい〜7%大きい、6%小さい〜6%大きい、5%小さい〜5%大きい、4%小さい〜4%大きい、3%小さい〜3%大きい、2%小さい〜2%大きいか、または1%小さい〜1%大きい、数値を含み得る。例えば、「約5」は、4.5〜5.5、4.55〜5.45、4.6〜5.4、4.65〜5.35、4.7〜5.3、4.75〜5.25、4.8〜5.2、4.85〜5.15、4.9〜5.1または4.95〜5.05の数値を含み得る。
「有効量」という用語は、本明細書中で使用される場合、適切な用量投与時の急性または慢性的な治療効果を生じさせる1つ以上の式(A)の化合物(例えばFXR活性化リガンド)の量を指す。この効果は、症状、徴候および疾患/状態の根底にある病態(例えば肝臓、腎臓または腸の線維症)および関連合併症を何らかの検出可能な程度まで予防、矯正、阻害または逆転することを含む。
「治療的有効量」は、疾患の処置のために哺乳動物に投与された場合に、疾患に対するこのような処置を実行するのに十分である、1つ以上の式(A)の化合物の量を意味する。「治療的有効量」は、疾患およびその重症度および処置しようとする哺乳動物の齢、体重などに依存して変動する。
治療的有効量の式(A)の化合物は、ヒトまたは動物への投与のために薬学的に許容可能な担体とともに処方され得る。したがって、式(A)の化合物またはそれらの処方物は、有効量の化合物を提供するために、例えば経口、非経口または局所経路を介して投与され得る。代替的な実施形態において、本願に従い調製される式(A)の化合物は、医療機器、例えばステントをコーティングまたは浸漬するために使用され得る。
本願はまた、同位体標識された式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体も包含し、これらは、1つ以上の原子が、天然で最もよく見られる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子により置換されるという事実以外には、本願の式および続くもので引用されるものと同一である。式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、フッ素の同位体、例えばH、11C、14Cおよび18Fが挙げられる。
それらの調製および検出を容易にするためにトリチウム化、すなわちHおよび炭素−14、すなわち14C同位体を特に使用し得る。さらに、重水素、すなわちHなどのより重い同位体での置換は、代謝的安定性がより大きく、例えばインビボ半減期が長いか、または投与要件が少ないということから、ある種の治療的な長所をもたらし得、ゆえに一部の状況で使用し得、同位体標識した式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体は一般に、容易に入手可能な同位体標識試薬で非同位体標識試薬を置き換えることにより、本願のスキームおよび/または実施例で開示される手順を行うことによって調製し得る。一実施形態において、式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体は、同位体標識されていない。一実施形態において、重水素化された式(A)の化合物は、生物学的分析アッセイに有用である。別の実施形態において、式(A)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体は放射性標識される。
「溶媒和物」は、溶媒の化学量論的または非化学量論的な量の何れかを含有する溶媒付加形態を意味する。式(A)の化合物は、結晶性固相において溶媒分子の固定モル比を捕捉する傾向があり得、したがって溶媒和物を形成する。溶媒が水である場合、形成される溶媒和物は水和物であり、溶媒がアルコールである場合、形成される溶媒和物はアルコラートである。水和物は、1個以上の水分子と、水がHOとしてその分子状態を保持する物質のうち1つとの組み合わせにより形成され、このような組み合わせは1つ以上の水和物を形成可能である。さらに、本願の化合物、例えば本化合物の塩は、水和または非水和(無水)形態の何れかで、または他の溶媒分子との溶媒和物として存在し得る。水和物の非限定例としては、一水和物、二水和物などが挙げられる。溶媒和物の非限定例としては、エタノール溶媒和物、アセトン溶媒和物などが挙げられる。
本明細書中で使用される場合、「薬学的に許容可能な塩」は、その酸または塩基性塩を作製することによって親化合物が修飾される本願の化合物の誘導体を指す。薬学的に許容可能な塩の例としては、塩基性残基の鉱酸または有機酸塩、例えばアミンなど、酸性残基のアルカリまたは有機塩、例えばカルボン酸などが挙げられるが限定されない。薬学的に許容可能な塩としては、例えば無毒性無機または有機酸から形成される親化合物の従来の無毒性塩または四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば、このような従来の無毒性塩としては、2−アセトキシ安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリコールリアルサニル酸(glycollyarsanilic)、ヘキシルレソルシン酸、ヒドラバミン(hydrabamic)酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ナプシル酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スバセチン(subacetic)酸、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸およびトルエンスルホン酸、および一般的に生じるアミン酸、例えばグリシン、アラニン、フェニルアラニン、アルギニンなどから選択される無機および有機酸由来のものが挙げられるが限定されない。
薬学的に許容可能な塩の他の例としては、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ピルビン酸、マロン酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファスルホン酸、4−メチルビシクロ−[2.2.2]−オクト−2−エン−1−カルボン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ムコン酸などが挙げられる。本願はまた、親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類イオンまたはアルミニウムイオンにより置換されるか;またはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基と配位するときに形成される塩も包含する。
本願の薬学的に許容可能な塩は、従来からの化学的方法によって、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から合成し得る。一般に、このような塩は、水中または有機溶媒中、または2種類の混合物(一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。)中で、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を化学量論的量の適切な塩基または酸と反応させることにより調製し得る。適切な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th ed.,Mack Publishing Company,Easton,PA,USA,1445頁(1990)で見出される。
本明細書中で使用される場合、「代謝産物」という用語は、例えば「胆汁酸代謝産物」という用語において、1つ以上のグルクロン酸または硫酸部分が本明細書中に記載の胆汁酸化合物に連結される、本明細書中に記載の化合物のグルクロン酸抱合および硫酸化誘導体を指す。グルクロン酸部分は、胆汁酸化合物のヒドロキシル基と、グリコシド結合を通じて胆汁酸化合物に連結され得る(例えば、3−ヒドロキシルおよび/または7−ヒドロキシル)。胆汁酸化合物の硫酸化誘導体は、ヒドロキシル基の硫酸化を通じて形成され得る(例えば3−ヒドロキシ、7−ヒドロキシル、12−ヒドロキシルおよび/または15−ヒドロキシル)。胆汁酸代謝産物の例としては、本明細書中に記載の胆汁酸化合物の、3−O−グルクロニド、7−O−グルクロニド、3−O−7−O−グルクロニド、および本明細書中に記載の胆汁酸化合物の、3−硫酸塩、7−硫酸塩および3,7−重硫酸塩が挙げられるが限定されない。
窒素を含有する本願の化合物は、酸化剤(例えば3−クロロ過安息香酸(m−CPBA)および/または過酸化水素)での処理によってN−オキシドに変換され、他の本願の化合物をもたらし得る。したがって、示され、主張される窒素含有化合物は全て、結合価および構造により可能である場合、示されるとおりの化合物およびそのN−オキシド誘導体(N→OまたはN−Oのように呼ばれ得る。)の両方を含むと考えられる。さらに、他の例において、本願の化合物中の窒素は、N−ヒドロキシまたはN−アルコキシ化合物に変換され得る。例えばN−ヒドロキシ化合物は、m−CPBAなどの酸化剤による親アミンの酸化により調製し得る。示され、主張される窒素含有化合物は全て、結合価および構造により可能である場合、示されるとおりの化合物およびそのN−ヒドロキシ(すなわちN−OH)およびN−アルコキシ(すなわちN−OR、式中、Rは置換または未置換C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、3〜14員炭素環または3〜14員複素環である。)誘導体の両方を包含するものとも考えられる。
本願において、本化合物の構造式は、一部のケースにおいて、便宜上、ある一定の異性体を表すが、本願は、幾何異性体、不斉炭素に基づく光学異性体、立体異性体、互変異性体など、全ての異性体を含む。
「異性」とは、同一の分子式を有するが、それらの原子の結合の配列または空間におけるそれらの原子の配置が異なる化合物を意味する。空間におけるそれらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。互いに鏡像関係ではない立体異性体は、「ジアステレオ異性体」または「ジアステレオマー」と呼ばれ、互いに重ねることができない鏡像関係にある立体異性体は「エナンチオマー」と呼ばれるかまたは光学異性体と呼ばれることがある。反対のキラリティーの等量の個々のエナンチオマー形態を含有する混合物は「ラセミ混合物」と呼ばれる。
4個の同一ではない置換基が結合する炭素原子は、「キラル中心」と呼ばれる。
「キラル異性体」は、少なくとも1つのキラル中心を有する化合物を意味する。複数のキラル中心を有する化合物は、個々のジアステレオマーとして、または「ジアステレオマー性混合物」と呼ばれるジアステレオマーの混合物としての何れかで存在し得る。1つのキラル中心が存在する場合、立体異性体は、そのキラル中心の絶対立体配置(RまたはS)により特徴付けられ得る。絶対立体配置は、キラル中心に連結される置換基の空間での配置を指す。検討中のキラル中心に連結される置換基は、Sequence Rule of Cahn,IngoldおよびPrelog.(Cahnら、Angew.Chem.Inter.Edit.1966,5,385;errata 511;Cahnら、Angew.Chem.1966,78,413;CahnおよびIngold,J.Chem.Soc.1951(London),612;Cahnら、Experientia 1956,12,81;Cahn,J.Chem.Educ.1964,41,116)に従い並べられる。
「幾何異性体」は、二重結合周囲の回転障害によって生じるジアステレオマーを意味する。これらの立体配置は、接頭辞シスおよびトランスまたはZおよびEによってそれらの名称において異なり、それらは、その基が、Cahn−Ingold−Prelog則に従い、分子において二重結合と同側または逆側にあることを示す。
さらに、構造および本願で論じる他の化合物は、全てのそのアトロピック(atropic)異性体を含む。アトロピック(atropic)異性体は、2つの異性体の原子が空間的に異なるように配置される立体異性体の一タイプである。アトロピック(atropic)異性体は、中央の結合の周囲の大きな基の回転の妨害により引き起こされる回転の制限によって生じるものである。このようなアトロピック(atropic)異性体は、一般的には混合物として存在するが、クロマトグラフィー技術における最新の進歩の結果として、選択ケースにおける2つのアトロピック(atropic)異性体の混合物を分離することが可能になった。
「互変異性体」は、釣り合って存在し、一方の異性体形態から別の形態へと容易に変換される2つ以上の構造異性体の1つである。この変換の結果、隣接する抱合化二重結合の切り替えが付随する水素原子の規則的な移動が起こる。互変異性体は、溶液中で互変異性体セットの混合物として存在する。固形では、通常、1つの互変異性体が優位である。互変異性が可能である溶液中で、互変異性体の化学的同等物が達成される。互変異性体の正確な比率は、温度、溶媒およびpHを含むいくつかの要因に依存する。互変異性化により相互変換可能である互変異性体の概念は互変異性と呼ばれる。互変異性により相互変換可能である互変異性体の概念は、互変異性と呼ばれる。一般的な互変異性体対は、ケトン−エノール、アミド−ニトリル、ラクタム−ラクチム、複素環中のアミド−イミド酸互変異性(例えばグアニン、チミンおよびシトシンなどの核酸塩基において)、アミン−エナミンおよびエナミン−エナミンである。可能である互変異性の様々なタイプのうち、2つがよく観察される。ケト−エノール互変異性において、電子および水素原子の同時変換が起こる。環鎖互変異性は、グルコースにより示されるように、糖鎖分子中のアルデヒド基(−CHO)が同じ分子中のヒドロキシ基(−OH)のうち1つと反応して、それを環(環状)形態にする結果として生じる。本願の化合物は様々な互変異性体として示され得ることを理解されたい。化合物が互変異性形態を有する場合、全ての互変異性形態が本願の範囲中に含まれるものとし、化合物の命名は互変異性形態を全く排除しないことも理解すべきである。
本明細書中で使用される場合、「アミノ酸抱合体」という用語は、何らかの適切なアミノ酸との本願の化合物の抱合体を指す。タウリン(NH(CHSOH)、グリシン(NHCHCOH)およびサルコシン(N(CH)CHCOH)はアミノ酸抱合体の例である。適切な本化合物のアミノ酸抱合体は、胆汁または腸液中での完全性を促進するさらなる長所を有する。適切なアミノ酸はタウリン、グリシンおよびサルコシンに限定されない。本願は本願の化合物のアミノ酸抱合体を包含する。
「医薬組成物」は、対象への投与に適切な形態の1つ以上の式(A)の化合物を含有する処方物である。一実施形態において、本医薬組成物はバルクまたは単位剤型である。投与を容易にするためおよび投与量の均一化のために、単位剤型で組成物を処方することは有利であり得る。単位剤型は、本明細書中で使用される場合、処置しようとする対象に対する単位投薬量として適した物理的に個別の単位を指し;各単位は、必要とされる医薬担体を伴って所望の治療効果をもたらすために計算された所定量の活性試薬を含有する。本願の単位剤型に対する仕様は、活性試薬の特有の特徴および達成しようとする特定の治療効果および個体の処置のための活性剤などの化合の技術分野の固有の制限により決定され、これらに直接依存する。
単位剤型は、例えばカプセル、IVバッグ、錠剤、エアロゾル吸入器の単ポンプまたはバイアルを含む様々な形態の何れかである。組成物の単位用量中の1つ以上の式(A)の化合物オベチコール酸(例えばCDCAの処方物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体)の量は有効量であり、関与する特定の処置に従い変動する。当業者にとって当然のことながら、患者の年齢および状態に依存して投与量に対して従来的な変更を加えることが必要な場合がある。投与量は投与経路にも依存する。経口、肺、直腸、非経口、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、吸入、頬側、舌下、胸膜内、クモ膜下腔内、鼻腔内などを含め、様々な経路が企図される。本願の化合物の局所または経皮投与のための剤型としては、粉剤、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、液剤、パッチおよび吸入薬が挙げられる。一実施形態において、式(A)の化合物は、薬学的に許容可能な担体と、および必要とされる何らかの保存剤、緩衝剤または噴霧剤と滅菌条件下で混合される。
「対象」は、哺乳動物、例えばヒト、愛玩動物(例えばイヌ、ネコ、鳥類など)、家畜(例えばウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、家禽など)および実験動物(例えばラット、マウス、モルモット、鳥類など)を含む。一実施形態において、対象はヒトである。一実施形態において、対象はヒト小児(例えば約30kg〜約70kg)である。一実施形態において、ヒト小児はKasai手術を受けており、出生時に胆管がないかまたは出生時に完全に遮断されている場合、Kasai手術によってそれらに効果的に胆管機能がもたらされる。
本明細書中で使用される場合、「薬学的に許容可能な」という句は、健全な医学的判断の範囲内で、合理的なベネフィット・リスク比と釣り合った、過剰な毒性、刺激、アレルギー性反応または他の問題もしくは合併症なく、ヒトおよび動物の組織と接触させる使用に適切である、化合物、材料、組成物、担体および/または剤型を指す。
本明細書中で使用される場合、化合物の「薬学的に許容可能な塩」という用語は、薬学的に許容可能であり、親化合物の所望の薬理学的活性を保持する塩を意味する。
「薬学的に許容可能な賦形剤」は、一般に安全で、無毒性であり、生物学的にも他の点でも不快ではない医薬組成物を調製することにおいて有用である賦形剤を意味し、獣医学での使用ならびにヒトの薬学的使用に許容可能な賦形剤を含む。「薬学的に許容可能な賦形剤」は、本願および特許請求の範囲中で使用される場合、このような賦形剤の1つおよび複数の両方を含む。
何ら処方なしに本願の化合物を直接投与することが可能である一方で、式(A)の化合物は通常、薬学的に許容可能な賦形剤および1つ以上の式(I)の化合物を含む製剤処方物の形態で投与される。これらの処方物は、経口、頬側、直腸、鼻腔内、経皮、皮下、静脈内、筋肉内および鼻腔内を含む様々な経路により投与され得る。
一実施形態において、式(A)の化合物は経皮投与され得る。経皮投与するために、経皮送達装置(「パッチ」)が必要とされる。このような経皮パッチは、量が制御された本願の化合物の連続的または不連続的な注入を提供するために使用され得る。医薬品の送達のための経皮パッチの構築および使用は当技術分野で周知である。例えば米国特許第5,023,252号明細書を参照のこと。このようなパッチは、連続的、パルス状、または要求に応じた医薬品送達のために構築され得る。
「線維症」は、組織または器官における過剰な線維性結合組織、例えば瘢痕組織の発生を含む状態を指す。このような瘢痕組織の生成は、疾患、外傷、化学的毒性などによる器官の感染、炎症または損傷に反応して起こり得る。線維症は、肝臓、腎臓、腸、肺、心臓などを含め、様々な異なる組織および器官で発生し得る。
「阻害する」または「阻害」という用語は、本明細書中で使用される場合、疾患または状態の発生または進行における何らかの検出可能な正の効果を指す。このような正の効果は、疾患または状態の少なくとも1つの症状もしくは徴候の開始の遅延または予防、症状もしくは徴候の緩和または逆転、および症状もしくは徴候のさらなる悪化の遅延または予防を含み得る。
本明細書中で使用される場合、「胆汁うっ滞性状態」は、肝臓からの胆汁排出に障害があるかまたはそれが遮断される何らかの疾患または状態を指し、これは肝臓または胆管の何れかで起こり得る。肝内胆汁うっ滞および肝外胆汁うっ滞は、2つのタイプの胆汁うっ滞状態である。(肝臓内で起こる)肝内胆汁うっ滞は、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、敗血症(全身感染)、急性アルコール性肝炎、薬物毒性、(静脈内供給される)完全静脈栄養、悪性腫瘍、嚢胞性線維症および妊娠で最もよく見られる。(肝臓の外側で起こる)肝外胆汁うっ滞は、胆管腫瘍、狭窄、嚢胞、憩室、総胆管での結石、膵炎、膵臓腫瘍または仮性嚢胞および近くの器官における腫瘤または腫瘍による圧迫により引き起こされ得る。
胆汁うっ滞性状態の臨床症状および徴候としては、かゆみ(そう痒)、疲労、皮膚または眼の黄疸、ある種の食物の消化不能、吐き気、嘔吐、白色便、暗色尿および右上腹部痛が挙げられる。胆汁うっ滞性状態の患者は、患者の血清中のアルカリホスファターゼ、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)、5’ヌクレオチダーゼ、ビリルビン、胆汁酸およびコレステロールレベルの測定を含む一連の標準的な臨床検査に基づき臨床的に診断および経過観察し得る。一般に、患者は、診断マーカー、アルカリホスファターゼ、GGTおよび5’ヌクレオチダーゼの3つ全ての血清レベルが異常に上昇していると考えられる場合、胆汁うっ滞性状態を有するものとして診断される。これらのマーカーの正常な血清レベルは、試験プロトコールに依存して、ある程度まで、検査室間および手順間で変動し得る。したがって、医師は、特定の検査室および試験手順に基づいて、各マーカーに対して何が異常に上昇した血液レベルであるかを決定することが可能である。例えば、胆汁うっ滞性状態に罹患している患者は一般に、血中でアルカリホスファターゼが約125IU/Lを超え、GGTが約65IU/Lを超え、5’ヌクレオチダーゼが約17NILを超える。血清マーカーレベルの可変性ゆえに、胆汁うっ滞性状態は、かゆみ(そう痒)など、上記で言及される症状のうち少なくとも1つに加えて、これらの3種類のマーカーの異常なレベルに基づいて診断され得る。
「器官」という用語は、細胞および組織からなり、生物においていくつかの特異的な機能を果たす(心臓、肺、腎臓、肝臓などにおけるような)分化した構造を指す。この用語は、機能を果たすかまたは活動において協同する身体部位(例えば眼および視覚器官を構成する関連構造)も包含する。「器官」という用語は、完全な構造(例えば肝臓の葉または区域)に発生可能である可能性がある分化した細胞および組織のあらゆる部分的構造をさらに包含する。
本明細書中で引用される全ての刊行物および特許文書は、このような刊行物または文書のそれぞれが具体的に、および個別に、参照により本明細書中に組み込まれることを示すかのように、参照により本明細書中に組み込まれる。刊行物および特許文書の引用は、何れも関連先行技術であることを受け入れることを意図するものではないし、その内容または日付に関して何らかの受け入れを構成するものでもない。本願をここで書面により記載してきたが、当業者は、本願が様々な実施形態において実施され得、前述の説明および以下の実施例が、例示目的のものであり、続く特許請求の範囲の限定ではないことを認識するであろう。
本明細書中で、単数形は、文脈上、明確に他の意味が指示される場合を除き、複数も含む。別段の定めがない限り、本明細書中で使用する全ての技術および科学用語は、本願が属する技術分野の通常の技術者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾がある場合は、定義を含め、本明細書が優先する。
次の実施例は、本発明のある一定の実施形態を説明するものであるが、本発明の全範囲を例示するものではない。
実施例1:β−シトステロールからのCDCAの合成
β−シトステロールからの化合物Iaの合成

アセトニトリル中のβ−シトステロールの溶液をCuBrおよびt−BuOOHと接触させ、加熱還流する。次に、混合物をNaSO(10%水溶液)と接触させ、tert−ブチルメチルエーテルで抽出する。抽出物を合わせ、NaHCO(10%水溶液)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、化合物Iaを得る。
化合物Iaからの化合物2bの合成

水素付加を介して、化合物2bを得るための化合物IaのC5−C6オレフィンの還元を行う。EtOHおよびAcOHの混合物中の化合物Iaの溶液をPd/C触媒と接触させ、加熱しながら水素で100 psiまで加圧する。Celiteを通じて混合物をろ過し、水で希釈し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出する。抽出物を合わせ、NaHCO(10%水溶液)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、化合物2bを得る。
化合物2bからの化合物3cの合成

CHCl中の化合物2bの溶液をトリメチルアミンで処理し、続いてアセチルクロリドで処理する。混合物を水で希釈し、有機層を分離し、希HCl水で洗浄する。有機層をNaSO上で乾燥させ、蒸発させて、2個のヒドロキシル基が保護される化合物3cを得る。
化合物3cからの化合物4c’の合成

ビタミン溶液を除く3倍f/2培地中、21℃で、ドナリエラ・テルティオレクタ(Dunaliella tertiolecta)細胞を光独立栄養的に増殖させ、50μE/msで蛍光ランプにより照射する。NO濃度を測定した後にNO保存溶液を供給することによって一定の硝酸濃度を維持する。ドナリエラ・テルティオレクタ(Dunaliella tertiolecta)培養物をバブル−カラム光リアクター中に配置する。水溶液中で化合物3cを細胞と接触させる。遠心分離およびクロマトグラフィーによる精製を使用して化合物4c’を得る。
化合物4c’からの化合物4a1の合成

クロロホルム中の化合物4c’の溶液をRuClおよびNaIO(水溶液)と接触させる。Celiteを通じて混合物をろ過し、有機層を分離し、NaSO(10%水溶液)で洗浄する。次いで有機層をNaBH(水溶液)と接触させ、続いて希HCl水を添加する。有機層をNaHCO(10%水溶液)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、化合物4a1を得る。
化合物4a1からの化合物5cの合成

化合物4a1およびトリメチルアミンの溶液をMeSOClと接触させる。反応混合物を水で不活性化し、有機層を分離する。有機層をNaHCO(10%水溶液)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて化合物5cを得る。
化合物5cからの化合物7cの合成

DMF中の化合物5cの溶液をマロン酸ジメチルナトリウム塩のDMF溶液と接触させる。混合物を水で不活性化し、酢酸エチルで抽出する。抽出物を蒸発させ、残渣をイソプロパノールで希釈し、KOHと接触させる。加熱後、混合物を濃縮し、キシレンで希釈し、希HCl水で酸性化する。有機層をピリジンと接触させ、混合物を加熱還流する。冷却後、有機層を希HCl水で洗浄し、次いで水で洗浄する。有機層を濃縮して化合物7cを得る。
化合物7cからの化合物8aの合成

酢酸中の化合物7cの溶液を酢酸ナトリウムおよび次亜塩素酸ナトリウムの水溶液と接触させる。混合物を水で希釈し、得られた固形物をろ過して、化合物8aを得る。
化合物8aからのCDCAの合成

水酸化ナトリウム水中の化合物8aの溶液を高温で水素化ホウ素ナトリウムと接触させる。溶液をHCl水で処理し、酢酸エチルで抽出する。有機層を分離し、濃縮してCDCAを得る。
実施例2:CDCAからのKLCAの合成

酢酸エチル、酢酸およびメタノール中のCDCAの溶液をNaBrおよびテトラブチルアンモニウムブロミドの水溶液と接触させる。よく撹拌した溶液に次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を添加する。水層を除去し、有機層を亜硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層をNaSO上で乾燥させ、蒸発させてKLCAを得る。
実施例3:KLCAからのINT−747の合成
KLCAからの化合物10aの合成

メタノール中のKLCAの溶液を濃HSOと接触させ、加熱還流する。溶液を冷却し、水で希釈して結晶化を開始させる。固形物をろ過し、メタノールおよび水の混合物で洗浄して化合物10aを得る。
化合物10aからの化合物12aの合成

−15℃を下回る温度でクロロトリメチルシランの存在下のドライTHF中の化合物10aの溶液をLDAの溶液と接触させる。混合物をクエン酸水溶液で不活性化し、有機層を分離し、濃縮して油状物質とする。油状物質をドライジクロロメタン中で溶解させ、アセトアルデヒドと混合し、次いで、内部温度を<−60℃に維持しながら、それを予め冷却したBF−OEt溶液に添加する。混合物を周囲温度に温め、希NaOH水溶液で不活性化する。有機層を濃縮して油状物質とし、メタノールで希釈し、NaOH水溶液と接触させる。混合物をトルエンで希釈し、水層を除去し、酢酸エチルの存在下にてクエン酸で酸性化する。有機層を除去し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、酢酸エチルで洗浄して化合物12aを得る。
化合物12aからの化合物13aの合成

NaOH水中の化合物12aの溶液をパラジウム炭素と接触させ、2〜5bar水素圧で加圧する。混合物を激しく撹拌し、水素取り込みが停止するまで95〜100℃に加熱する。Celiteを通じて混合物をろ過し、酢酸n−ブチルの存在下で水層を希HCl水と接触させる。有機層を分離し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、固形物を酢酸n−ブチルで洗浄して化合物13aを得る。
化合物13aからのINT−747の合成

NaOH水中の化合物13aの溶液を90℃に加熱し、水素化ホウ素ナトリウムと接触させる。混合物を冷却し、酢酸n−ブチルの存在下にてクエン酸水溶液で不活性化する。有機層を分離し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、固形物を酢酸n−ブチルで洗浄してINT−747を得る。
実施例4:化合物7dからの6α−エチル−3α,7α−23−トリヒドロキシ−24−ノル−5β−コラン−23−サルフェートの合成
化合物7dからの化合物10cの合成

酢酸エチル、酢酸およびメタノール中の化合物7dの溶液をNaBrおよびテトラブチルアンモニウムブロミドの水溶液と接触させる。よく撹拌した溶液に次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を添加する。水層を除去し、有機層を亜硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層をNaSO上で乾燥させ、蒸発させて、化合物10cを得る。
化合物10cからの化合物10dの合成

メタノール中の化合物10cの溶液を濃HSOと接触させ、加熱還流する。溶液を冷却し、水で希釈して結晶化を開始させる。固形物をろ過し、メタノールおよび水の混合物で洗浄して化合物10dを得る。
化合物10dからの化合物12bの合成

−15℃を下回る温度で、クロロトリメチルシランの存在下のドライTHF中の化合物10dの溶液をLDA溶液と接触させる。混合物をクエン酸水溶液で不活性化し、有機層を分離し、濃縮して油状物質とする。油状物質をドライジクロロメタン中で溶解させ、アセトアルデヒドと混合し、次いで、内部温度を<−60℃に維持しながら、それを予め冷却したBF−OEt溶液に添加する。混合物を周囲温度まで温め、希NaOH水溶液で不活性化する。有機層を濃縮して油状物質とし、メタノールで希釈し、NaOH水溶液と接触させる。混合物をトルエンで希釈し、水層を除去し、酢酸エチルの存在下にてクエン酸で酸性化する。有機層を除去し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、酢酸エチルで洗浄して化合物12bを得る。
化合物12bからの化合物13cの合成

NaOH水中の化合物12bの溶液をパラジウム炭素と接触させ、2〜5bar水素圧で加圧する。混合物を激しく撹拌し、水素取り込みが停止するまで95〜100℃まで加熱する。Celiteを通じて混合物をろ過し、酢酸n−ブチル存在下で水層を希HCl水と接触させる。有機層を分離し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、固形物を酢酸n−ブチルで洗浄して化合物13cを得る。
化合物13cからの化合物14aの合成

ジクロロメタン中の化合物13cの溶液をピリジン存在下で無水酢酸と接触させる。混合物を水で不活性化し、有機層を除去し、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を分離し、蒸発させる。残渣をドライTHF中で溶解させ、トリメチルアミン存在下でギ酸エチルと接触させ、続いてNaBHと接触させる。混合物をジクロロメタンで希釈し、HCl水で不活性化する。有機層を分離し、濃縮して化合物14aを得る。
化合物14aからの6α−エチル−3α,7α−23−トリヒドロキシ−24−ノル−5β−コラン−23−サルフェートの合成

ジクロロメタン中の化合物14aの溶液を周囲温度で三酸化硫黄−ピリジン錯体と接触させる。溶液を濃縮し、残渣をメタノール中で溶解させ、還流温度でメタノール中のNaOH溶液と接触させる。溶媒を蒸発させ、得られた物質をメタノールおよび水の混合物中で溶解させ、次いでDowexレジンカラムを通過させる。流出液を蒸発させて、6α−エチル−3α,7α−23−トリヒドロキシ−24−ノル−5β−コラン−23−サルフェートを得る。
実施例5
化合物7eからの6α−エチル−23(S)−メチル−3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン−24−オイン酸の合成
化合物7eからの化合物10eの合成

酢酸エチル、酢酸およびメタノール中の化合物7eの溶液をNaBrおよびテトラブチルアンモニウムブロミドの水溶液と接触させる。よく撹拌した溶液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を添加する。水層を除去し、有機層を亜硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層をNaSO上で乾燥させ、蒸発させて化合物10eを得る。
化合物10eからの化合物10fの合成

メタノール中の化合物10eの溶液を濃HSOと接触させ、加熱還流する。溶液を冷却し、水で希釈して結晶化を開始させる。固形物をろ過し、メタノールおよび水の混合物で洗浄して化合物10fを得る。
化合物10fからの化合物12cの合成

−15℃を下回る温度で、クロロトリメチルシラン存在下のドライTHF中の化合物10fの溶液をLDAの溶液と接触させる。混合物をクエン酸水溶液で不活性化し、有機層を分離し、濃縮して油状物質とする。油状物質をドライジクロロメタン中で溶解させ、アセトアルデヒドと混合し、次いで、内部温度を<−60℃に維持しながら、これを予め冷却したBF−OEt溶液に添加する。混合物を周囲温度まで温め、希NaOH水溶液で不活性化する。有機層を濃縮して油状物質とし、メタノールで希釈し、NaOH水溶液と接触させる。混合物をトルエンで希釈し、水層を除去し、酢酸エチルの存在下にてクエン酸で酸性化する。有機層を除去し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、酢酸エチルで洗浄して化合物12cを得る。
化合物12cからの化合物13dの合成

NaOH水中の化合物12cの溶液をパラジウム炭素と接触させ、2〜5bar水素圧で加圧する。混合物を激しく撹拌し、水素取り込みが停止するまで95〜100℃まで加熱する。Celiteを通じて混合物をろ過し、酢酸n−ブチル存在下で水層を希HCl水と接触させる。有機層を分離し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、固形物を酢酸n−ブチルで洗浄して化合物13dを得る。
化合物13dからの化合物15aの合成

NaOH水中の化合物13dの溶液を90℃に加熱し、水素化ホウ素ナトリウムと接触させる。混合物を冷却し、酢酸n−ブチル存在下にてクエン酸水溶液で不活性化する。有機層を分離し、部分的に蒸発させて結晶化を誘導する。懸濁液をろ過し、固形物を酢酸n−ブチルで洗浄して化合物15aを得る。
化合物15aからの化合物14bの合成

ドライメタノール中の化合物15aの溶液をp−トルエンスルホン酸と接触させる。混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。有機層をNaSO上で乾燥させ、濃縮する。濃縮物をクロロホルムおよびジメトキシメタン中で溶解させ、次いでPと接触させる。容器を傾けて溶媒を固形物および固形物から除去し、NaHCO水溶液で洗浄する。有機層を濃縮して化合物14bを得る。
化合物14bからの化合物16a(6α−エチル−23(S)−メチル−3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン−24−オイン酸およびその異性体)の合成

−78℃のドライTHF中の化合物16bの溶液をLDA溶液と接触させる。混合物を熟成させ、ヨードメタンと接触させ、徐々に周囲温度まで温める。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルの存在下で残渣を水中で溶解させる。有機層を分離し、残渣になるまで濃縮する。残渣をメタノール中の濃HClの溶液と接触させ、45℃まで温め、次いで残渣になるまで濃縮する。酢酸エチルの存在下で残渣を水で溶解させ、有機層を分離し、残渣になるまで濃縮する。残渣をメタノール中のNaOHの10%溶液と接触させる。混合物を残渣になるまで濃縮し、HCl水およびクロロホルムの混合物中で溶解させる。有機層を分離し、濃縮して化合物16aを得る。
実施例6:β−シトステロールからのCDCAの合成
化合物1を酵素性または微生物酸化条件に供して、C3での同時酸化およびC5−C6オレフィンの転位によりC24酸を提供し、化合物Xaを生成させる。
化合物Xaをさらに酵素性または微生物酸化条件に供して、C7での水酸化に影響を及ぼして化合物Xbを生成させる。
化合物Xbをオレフィン還元条件に供する。パラジウム触媒(例えばPd/C)、白金触媒(例えばPtO)、ニッケル触媒(例えば、ラネーニッケルおよび漆原ニッケル)または銅触媒(例えばCu/Al)の存在下で化合物Xbに対して水素付加を行い、化合物Xcを生成させる。
化合物Xcをケトン還元条件に供し、このようにして化合物Xcを還元剤(例えばNaBH)と接触させて化合物7を生成させる。
代替スキームにおいて、C24酸に対する側鎖分解およびC5−C6オレフィンの転位前にC3およびC7での保護を行う。

化合物1をC3で対応するケトン(化合物IIa)へと酸化する。その後、化合物IIaをさらに化合物IIbへと酸化する。
次いで化合物IIbを化合物IIcへと選択的に還元し:


化合物IIcを化合物2aへと還元する:

C3およびC7での保護を介して化合物2から化合物5への変換を行った。アセチルを含む様々な保護基が使用される。
次いで化合物3bを酵素性または微生物酸化条件に供して化合物Yaを生成させる。
およびP保護基の除去のために化合物Yaを脱保護条件に供して化合物7bを生成させる。
化合物7bを酸化条件(例えばNaOCl)に供して化合物8を生成させる。
化合物8をケトン還元条件(例えばNaBH)に供して化合物9を生成させる。
同等物
当業者は、本明細書中に具体的に記載される具体的な実施形態に対する多くの同等物を認識するかまたは通常の実験を超えない実験を使用して確認可能であろう。かかる同等物は、続く特許請求の範囲に包含されるものとする。

Claims (27)

  1. 式(A)の化合物:

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−OHまたはオキソ基であり;
    は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニルまたはシクロアルキルであり;
    またはRは、独立に、H、F、またはFもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルまたは、RまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
    、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOH、または、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
    nは、0、1、2または3である。)
    を調製する方法であって、
    (2)化合物1を化合物7に変換し

    (式中、

    は、C3−位またはC7−位のOHがαまたはβ−立体化学であることを示す。);
    (2)化合物7を式(A)の化合物に変換すること

    を含む、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(I):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ia):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  4. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ib):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    はα−C−Cアルキルであり;
    はHまたはC−Cアルキルである。)
    である、方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(II):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    は、α−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(III):

    または薬学的に許容可能なその塩もしくは溶媒和物(式中、
    は、α−OHまたはオキソ基であり;
    は、Hα−C−Cアルキルまたはシクロアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(IV):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    は、α−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  8. 請求項1に記載の方法であって、前記化合物が、式(V):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、Hまたはα−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    およびRは、それぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である。)である、方法。
  9. 式(A)の化合物:

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−OHまたはオキソ基であり;
    は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルもしくはアルキニル、またはシクロアルキルであり;
    またはRは、独立にH、Fまたは、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、または、RまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって、置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
    、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOH、または、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
    nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって;
    (1)化合物1を化合物2に変換し

    (式中、

    は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
    (3)化合物2を化合物7に変換し


    (3)化合物7を式(A)の化合物に変換すること

    を含む、方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(I):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  11. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ia):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  12. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ib):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    はα−C−Cアルキルであり;
    はHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  13. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(II):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    はα−C−Cアルキルであり;
    はHまたはC−Cアルキルであり;
    はα−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  14. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(III):

    または薬学的に許容可能なその塩もしくは溶媒和物(式中、
    はα−OHまたはオキソ基であり;
    はHα−C−Cアルキルまたはシクロアルキルであり;
    はHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  15. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(IV):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    は、α−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  16. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(V):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、Hまたはα−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    およびRはそれぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である。)である、方法。
  17. 式(A)の化合物:

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−OHまたはオキソ基であり;
    は、H、F、FもしくはOHで任意選択により置換されるα−C−Cアルキル、α−C−Cアルコキシ、α−C−Cアルケニルまたはアルキニル、またはシクロアルキルであり;
    またはRは、独立にH、Fまたは、FもしくはOHで任意選択により置換されるC−Cアルキルであるか、または、RまたはRは、隣接する炭素原子上で別のRまたはRと一緒になって置換もしくは未置換C−C炭素環または複素環を形成し;
    、RおよびRはそれぞれ独立に、H、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、COH、OSOH、NH、NHCO(CHCHCH)フェニル、NHCOCHCH、C(O)NHOH、C(O)NH(CHOH、CONH(CHOSOH、またはN、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環であり;
    nは、0、1、2または3である。)を調製する方法であって、
    (1)化合物1を化合物2に変換し

    (式中、

    は、C3−位またはC7−位のOHが、αまたはβ−立体化学であることを示す。);
    (2)化合物2を化合物5に変換し

    (式中、
    Xは脱離基であり;
    およびPはそれぞれ独立に保護基である。);
    (3)化合物5を化合物7に変換し


    (4)化合物7を式(A)の化合物に変換すること

    を含む、方法。
  18. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(I):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、RはHまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  19. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ia):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、Rは、HまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  20. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(Ib):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  21. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(II):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    は、α−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  22. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(III):

    または薬学的に許容可能なその塩もしくは溶媒和物(式中、
    は、α−OHまたはオキソ基であり;
    は、Hα−C−Cアルキルまたはシクロアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルである。)である、方法。
  23. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(IV):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、α−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    は、α−OHまたはβ−OHである。)である、方法。
  24. 請求項9に記載の方法であって、前記化合物が、式(V):

    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体(式中、
    は、Hまたはα−C−Cアルキルであり;
    は、HまたはC−Cアルキルであり;
    およびRは、それぞれ独立にH、α−OHまたはβ−OHであり;
    は、N、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、任意選択により置換される5員複素環である。)である、方法。
  25. 構造:

    を有する化合物
    または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体。

  26. または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体である、請求項1、9または17の何れか1項に記載の方法により作製される化合物。
  27. 請求項25に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩、溶媒和物もしくはアミノ酸抱合体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む医薬組成物。
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