JP2019532508A - 相関電子スイッチ構造及びその製造 - Google Patents

相関電子スイッチ構造及びその製造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019532508A
JP2019532508A JP2019515507A JP2019515507A JP2019532508A JP 2019532508 A JP2019532508 A JP 2019532508A JP 2019515507 A JP2019515507 A JP 2019515507A JP 2019515507 A JP2019515507 A JP 2019515507A JP 2019532508 A JP2019532508 A JP 2019532508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cem
layers
metal layer
ces
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019515507A
Other languages
English (en)
Inventor
ルシアン・シフレン
キンバリー・ゲイ・リード
グレゴリー・マンソン・イェリック
Original Assignee
アーム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーム・リミテッド filed Critical アーム・リミテッド
Publication of JP2019532508A publication Critical patent/JP2019532508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/011Manufacture or treatment of multistable switching devices
    • H10N70/061Shaping switching materials
    • H10N70/063Shaping switching materials by etching of pre-deposited switching material layers, e.g. lithography
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B63/00Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices
    • H10B63/30Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices comprising selection components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/011Manufacture or treatment of multistable switching devices
    • H10N70/021Formation of switching materials, e.g. deposition of layers
    • H10N70/028Formation of switching materials, e.g. deposition of layers by conversion of electrode material, e.g. oxidation
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/20Multistable switching devices, e.g. memristors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/821Device geometry
    • H10N70/823Device geometry adapted for essentially horizontal current flow, e.g. bridge type devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/821Device geometry
    • H10N70/826Device geometry adapted for essentially vertical current flow, e.g. sandwich or pillar type devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/881Switching materials
    • H10N70/883Oxides or nitrides
    • H10N70/8833Binary metal oxides, e.g. TaOx

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

本開示の技術は、第1の金属層Mn、その上に形成された金属層の一部分を露出させるキャビティを有する基板、及びキャビティ内に形成された相関電子材料(1304、1306);又は、基板(1308)、その上に形成された不連続部を有する金属層Mn、及び相関電子材料(1304、1306)の層並びに不連続部内に形成された金属ビアVIAn+1;の何れかを含む、デバイス及びそれらの製造方法に関する。

Description

本技術は、相関電子スイッチデバイス(correlated electron switch devices)の適用を含む、相関電子スイッチデバイスに関する。
例えば電子スイッチングデバイスなどの集積回路デバイスは、広範囲の電子デバイスタイプに見ることができる。例えば、メモリ及び/又は論理デバイスは、コンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話、タブレットデバイス、携帯情報端末などに使用され得る電子スイッチを組み込んでもよい。任意の特定の用途に対する適合性を考慮する際に設計者にとって関心があり得る、メモリ及び/又は論理デバイス内に組み込まれ得るような電子スイッチングデバイスに関連する因子は、例えば、物理サイズ、記憶密度、動作電圧、及び/又は電力消費を含み得る。設計者にとって興味があり得る他の例示的な因子は、製造コスト、製造の容易さ、スケーラビリティ、及び/又は信頼性を含み得る。また、より低い電力及び/又はより高速の特性を示すメモリ及び/又は論理デバイスに対する必要性がますます高まっているように思われる。
特許請求の範囲に記載された主題は、本明細書の結論部分において特に指摘され、明確に請求されている。しかしながら、その目的、特徴、及び/又は利点と共に、構成及び/又は動作方法に関しては、添付の図面と共に読む場合、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解することができる。
一実施形態による、相関電子材料を含む相関電子スイッチデバイスの例示的な一実施形態のブロック図である。 相関電子スイッチの例示的な記号を示す図である。 一実施形態による、相関電子スイッチの等価回路の概略図である。 一実施形態による、相関電子スイッチの電圧に対する電流密度のプロットを示す図である。 一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたCESデバイスを示す図である。 一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたCESデバイスを示す図である。 一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたCESデバイスを示す図である。 一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたCESデバイスを示す図である。 一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたCESデバイスを示す図である。 ドーピングによるCEMの抵抗率の変化を示すプロット図である。 一実施形態による、CEMから形成されたデバイスのドーピング部分への異なるアプローチを示す図である。 一実施形態による、CEMから形成されたデバイスのドーピング部分への異なるアプローチを示す図である。 一実施形態による、CEMから形成されたデバイスのドーピング部分への異なるアプローチを示す図である。 一実施形態による、CEMから形成されたデバイスのドーピング部分への異なるアプローチを示す図である。 一実施形態による、明確なスイッチング領域なしで単一のバルク材料内に相関電子材料CEMを使用して形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、明確なスイッチング領域なしで単一のバルク材料内に相関電子材料CEMを使用して形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、明確なスイッチング領域なしで単一のバルク材料内に相関電子材料CEMを使用して形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、明確なスイッチング領域なしで単一のバルク材料内に相関電子材料CEMを使用して形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、明確なスイッチング領域なしで単一のバルク材料内に相関電子材料CEMを使用して形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、3つ以上の端子を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、3つ以上の端子を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、3つ以上の端子を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、露光によって影響を受ける可能性がある状態を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、露光によって影響を受ける可能性がある状態を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。 一実施形態による、動作回路内で変化しない抵抗又はインピーダンス状態を有するCEMから形成されたデバイスを含む構造を示す図である。 一実施形態による、動作回路内で変化しない抵抗又はインピーダンス状態を有するCEMから形成されたデバイスを含む構造を示す図である。 一実施形態によるCEMから形成されたデバイスの構造を示す図である。 一実施形態によるCEMから形成されたデバイスの構造を示す図である。 一実施形態によるCEMから形成されたデバイスの構造を示す図である。 一実施形態によるCEMから形成されたデバイスの構造を示す図である。 一実施形態による、半導体上に形成された1つ又は複数のCEM層を含む構造の図である。 図12A〜図12Cは、特定の実施形態による、論理トランジスタをCEMから形成されたデバイスと統合する構造の図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態によるCEMの堆積から形成された構造を示す図である。 特定の実施形態による特定のデバイスを形成するためのプロセスのフロー図である。 特定の実施形態による特定のデバイスを形成するためのプロセスのフロー図である。
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成する添付の図面を参照するが、全体を通して、対応する及び/又は類似の構成要素を示すために同様の番号は同様の部分を指すことがある。図に示されている構成要素は、説明を単純かつ/又は明確にするなどのために、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことが理解されよう。例えば、幾つかの構成要素の寸法は、他の構成要素に対して誇張されていることがある。さらに、他の実施形態を利用することができることを理解されたい。さらに、特許請求の範囲に記載された主題から逸脱することなく、構造的及び/又は他の変更を行うことができる。また、例えば上(up)、下(down)、上部(top)、底部(bottom)などの方向及び/又は参照は、図面の検討を容易にするために使用されることがあり、かつ/又は、特許請求の範囲に記載された主題の適用を制限することを意図していないことに留意されたい。従って、以下の詳細な説明は、特許請求の範囲に記載された主題及び/又は均等物を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書を通して、一実装例(one implementation)、一実装例(an implementation)、一実施形態(one embodiment)、実施形態(an embodiment)などへの言及は、特定の実装例及び/又は実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、及び/又は特性が、特許請求の範囲に記載された主題の少なくとも1つの実装例及び/又は実施形態に含まれることを意味する。従って、例えば、本明細書全体の様々な場所でのそのような句の出現は、同じ実装例又は説明された任意の1つの特定の実装例を指すことを必ずしも意図するものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、及び/又は特性は、1つ又は複数の実装例において様々な方法で組み合わせることができ、従って、例えば意図された特許請求の範囲内にあることを理解されたい。一般に、当然のことながら、これらの問題やその他の問題は文脈によって異なる。従って、説明及び/又は使用法の特定の文脈は、引き出される推論に関する有用な指針を提供する。
本明細書で使用される場合、用語「結合された(coupled)」、「接続された(connected)」、及び/又は同様の用語は、総称的に使用される。これらの用語は同義語として意図されていないことを理解されたい。むしろ、「接続された」は一般に、2つ以上の構成要素が例えば、電気的接触を含む直接的で物理的な接触状態にあることを示すために使用される;一方で、「結合された」は一般に、2つ以上の構成要素が潜在的に電気的接触を含む直接的で物理的な接触状態にあることを意味する;しかしながら、「結合された」はまた、一般に、2つ以上の構成要素が必ずしも直接的に接触している必要はなく、働き合う(co−operate)及び/又は相互に作用する(interact)ことができることも意味するように使用される。結合されたとの用語はまた、適切な文脈において、例えば間接的に接続されていることを意味するとも一般的に理解されている。
本明細書で使用される場合、用語「及び」、「又は」、「及び/又は」、及び/又は同様の用語は、このような用語が使用される特定の文脈に少なくとも部分的に依存するとも予想される様々な意味を含む。典型的に、A、B又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、「又は」は、ここでは包括的な意味で使用されるA、B、及びC、並びにここでは排他的な意味で使用されるA、B又はCを意味することが意図される。さらに、用語「1つ又は複数」及び/又は同様の用語は、単数形で任意の特性、構造、及び/又は特徴を説明するために使用され、かつ/又は、特性、構造、及び/又は特徴の複数及び/又は幾つかの他の組み合わせを説明するためにも使用される。同様に、用語「基づく(based on)」及び/又は同様の用語は、必ずしも排他的な1組の因子を伝えることを意図するものではなく、必ずしも明示的に記載されていないさらなる因子の存在を可能にするものとして理解される。当然のことながら、前述のすべてについて、説明及び/又は使用法の特定の文脈は、引き出される推論に関する有用な指針を提供する。以下の説明は単に、1つ又は複数の例示的な例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された主題はこれらの1つ又は複数の例示的な例に限定されないことに留意されたい;しかしながら、やはり、説明及び/又は使用法の特定の文脈は、引き出される推論に関する有用な指針を提供する。
本開示の特定の実施形態は、例えばメモリ及び/又は論理デバイス内などに相関電子スイッチ(CES)を形成するために、相関電子材料(CEM)を組み込んでいる。CESデバイスはまた、例えば、フィルタ回路、データ変換器、位相同期ループ回路、及び高速トランシーバのような広範囲の他の電子回路タイプにおいて利用されてもよいが、特許請求の範囲に記載された主題の範囲はこれらの点での範囲に限定されない。これに関連して、CESは、固体状態構造相変化(例えば、相変化メモリ(PCM)デバイスにおける結晶質/非晶質又は抵抗RAMデバイスにおけるフィラメント形成及び伝導)ではなく、電子相関から生じる実質的に急激な導体/絶縁体転移を示すことができる。一実施形態では、CESにおける実質的に急激な導体/絶縁体転移は、例えば、溶融/凝固又はフィラメント形成とは対照的に、量子力学的現象に応答することができる。CESにおける導電状態と絶縁状態との間、及び/又は第1のインピーダンス状態と第2のインピーダンス状態との間のそのような量子力学的転移は、幾つかの態様のうちの何れか1つにおいて理解され得る。本明細書で使用される場合、用語「導電状態」、「低インピーダンス状態」、及び/又は「金属状態」は互換可能であり得、及び/又は時には、「導電/低インピーダンス状態」と呼ばれることがある。同様に、用語「絶縁状態」及び「高インピーダンス状態」は、本明細書では互換的に使用されることがあり、及び/又は時には、「絶縁/高インピーダンス状態」と呼ばれることがある。
絶縁/高インピーダンス状態と導電/低インピーダンス状態との間の相関電子スイッチ材料の量子力学的転移は、モット転移(Mott transition)に関して理解することができる。モット転移では、モット転移条件が発生すると、材料は絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態に切り替わることがある。モット基準は、(n)1/3a≒0.26で定義され、ここで、nは電子の濃度であり、「a」はボーア半径である。モット基準が満たされるように臨界キャリア濃度が達成されると、モット転移が起こり、CESの状態は、高抵抗/高キャパシタンス状態(すなわち、絶縁/高インピーダンス状態)から低抵抗/低キャパシタンス状態(すなわち、導電/低インピーダンス状態)に変化する。
モット転移は、電子の局在化によって制御することができる。キャリアが局在化すると、電子間の強いクーロン相互作用がCEMのバンドを分割して絶縁体を作り出す。電子がもはや局在化しなくなると、弱いクーロン相互作用が支配的となり、バンド分裂が解消されて金属(導電)バンドが生じる。これは時折、「混雑したエレベータ(crowded elevator)」現象として説明される。エレベータ内に少数の人しかいない場合、人は容易に動き回ることができるが、これは、導電/低インピーダンス状態に類似している。一方で、エレベータ内が特定の人口密度に達すると、人はもはや動くことができなくなり、これは、絶縁/高インピーダンス状態に類似している。しかしながら、例示目的で提供されたこの古典的な説明は、量子現象の全ての古典的な説明と同様に、不完全な類推に過ぎず、特許請求の範囲に記載された主題はこの点に関して限定されないことを理解されたい。
さらに、一実施形態では、絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態への切り替えは、抵抗の変化に加えて容量の変化を引き起こし得る。例えば、CESは、可変容量の特性と共に可変抵抗の特性を含むことができる。すなわち、CESデバイスのインピーダンス特性は、抵抗成分と容量成分の両方を含み得る。例えば、金属状態では、CEMは実質的にゼロの電場、従って実質的にゼロの容量を有し得る。同様に、(自由電子の密度が低いために電子の遮蔽(screening)が非常に不完全である可能性がある)絶縁/高インピーダンス状態では、外部電場はCEMを貫通することができ、従ってCEMは、CEMの誘電関数の物理的変化による容量を有する。従って、例えば、一態様では、CESにおける絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態への転移は、結果として抵抗及び容量の両方の変化をもたらし得る。
一実施形態では、CESデバイスは、CESデバイスのCEMの体積の大部分におけるモット転移に応答してインピーダンス状態を切り替えることができる。一実施形態では、CESデバイスは「バルクスイッチ」を含むことができる。本明細書で使用される場合、用語「バルクスイッチ」は、例えばモット転移に応答してインピーダンス状態を切り替えるCESデバイスのCEMの少なくとも大部分の体積を指す。例えば、一実施形態では、CESデバイスのCEMの実質的に全てが、モット転移に応答して、絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態へ、又は導電/低インピーダンス状態から絶縁/高インピーダンス状態へ切り替わることができる。一実施形態では、CEMは、1種以上の遷移金属酸化物、1種以上の希土類酸化物、周期表の1種以上のf−ブロック元素の1種以上の酸化物、1種以上の希土類遷移金属酸化物ペロブスカイト、イットリウム、及び/又はイッテルビウムを含み得るが、特許請求の範囲に記載された主題は、この点における範囲に限定されない。一実施形態では、CESデバイスなどのデバイスは、アルミニウム、カドミウム、クロム、コバルト、銅、金、鉄、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケル、パラジウム、レニウム、ルテニウム、銀、スズ、チタン、バナジウム、及び亜鉛(酸素又は他の種類の配位子などのカチオンに結合していてもよい)、又はそれらの組み合わせを含む群から選択される1つ又は複数の材料を含むCEMを含むことができるが、特許請求の範囲に記載された主題は、この点における範囲に限定されない。
図1aは、導電端子101及び103などの導電端子間に挟まれた材料102などのCEMを含むCESデバイスの例示的な実施形態100を示す。一実施形態では、CESデバイス100などのCESデバイスは、可変インピーダデバイスを含むことができる。本明細書で使用される場合、用語「相関電子スイッチ」及び「可変インピーダ」は、交換可能であり得る。少なくとも部分的に、導電端子101と103との間などの端子間に臨界電圧及び臨界電流を印加することによって、材料102などのCEMは、前述の導電/低インピーダンス状態と絶縁/高インピーダンス状態との間で転移することができる。上述のように、CESデバイス100などの可変インピーダデバイス内の材料102などのCEMは、以下でより詳細に説明されるように、印加臨界電圧及び印加臨界電流の結果としての相関電子スイッチ材料の量子力学的転移により、第1のインピーダンス状態と第2のインピーダンス状態との間で転移することができる。また、上述のように、可変インピーダデバイス100などの可変インピーダデバイスは、可変抵抗と可変容量の両方の特性を示すことができる。
特定の実施形態では、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスは、相関電子スイッチ材料の量子力学的転移による絶縁/高インピーダンス状態と導電/低インピーダンス状態との間のCEMの少なくとも大部分の転移に少なくとも部分的に基づいて、複数の検出可能なインピーダンス状態の間又はそれらの中で転移することができるCEMを含むことができる。例えば、一実施形態では、CESデバイスの実質的に全てのCEMが、モット転移に応答して、絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態へ、又は導電/低インピーダンス状態から絶縁/高インピーダンス状態へ切り替えることができるという点で、CESデバイスはバルクスイッチを含み得る。これに関連して、「インピーダンス状態」は、ほんの数例を挙げると、値、記号、パラメータ、及び/又は条件を示す可変インピーダデバイスの検出可能状態を意味する。1つの特定の実施形態では、後述するように、CESデバイスのインピーダンス状態は、読み取り及び/又は検出動作においてCESデバイスの端子上で検出された信号に少なくとも部分的に基づいて検出され得る。別の特定の実施形態では、後述するように、CESデバイスを特定のインピーダンス状態に配置して、特定の値、記号、及び/又はパラメータを表すか記憶し、かつ/又は、例えば、「書き込み」及び/又は「プログラム」動作においてCESデバイスの端子間に1つ又は複数の信号の印加することによってCESデバイスの特定の容量値を達成することができる。当然のことながら、特許請求の範囲に記載された主題の範囲は、本明細書に記載された特定の例示的実施形態に限定されない。
図1bは、例えば電気回路概略図においてCES/可変インピーダデバイスを示すために利用され得る例示的な記号110を示す。例示的な記号110は、CESデバイス100などのCES/可変インピーダデバイスの可変抵抗及び可変容量特性を観察者に思い出させることを意図している。例示的な記号110は、実際の回路図を表すことを意図しておらず、単に電気回路図の記号としての意味である。当然のことながら、特許請求の範囲に記載された主題の範囲は、これらの点に限定されない。
図2は、CESデバイス100などの例示的なCES/可変インピーダデバイスの等価回路の概略図を示す。上述のように、CES/可変インピーダデバイスは、可変抵抗と可変容量の両方の特性を含むことができる。すなわち、CESデバイス100などのCES/可変インピーダデバイスのインピーダンス特性は、少なくとも部分的には、デバイスの抵抗及び容量特性に依存することがある。例えば、可変インピーダデバイスの等価回路は、一実施形態では、可変キャパシタ220などの可変キャパシタと並列の可変レジスタ210などの可変レジスタを備えることができる。可変レジスタ210及び可変キャパシタ220を別々の要素を構成するとして図2に示しているが、当然のことながら、CES100などの可変インピーダデバイスは、CEM102などの実質的に均質なCEMを含むことができ、ここで、CEMは、可変容量及び可変抵抗の特性を含む。
以下の表1は、CESデバイス100などの例示的な可変インピーダデバイスに対する例示的な真理値表を示す。
一実施形態では、表1の例示的な真理値表は、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの抵抗が、少なくとも部分的にCEMの両端に印加される電圧の関数である低抵抗状態と高抵抗状態との間で転移し得ることを示す。一実施形態では、低抵抗状態の抵抗は、高抵抗状態の抵抗よりも10〜100,000倍低いことがあるが、特許請求の範囲に記載された主題の範囲はこの点において限定されない。同様に、表1の例示的な真理値表は、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの容量が、少なくとも部分的にCEMの両端に印加される電圧の関数である、例示的な実施形態ではほぼゼロ、又はごく僅かな容量を含むことがある低容量状態と、高容量状態との間で転移し得ることを示す。また、表1に見られるように、高抵抗/高容量状態から低抵抗/低容量状態への可変インピーダデバイスの転移は、高インピーダンス状態から低インピーダンス状態への転移として表すことができる。同様に、低抵抗/低容量状態から高抵抗/高容量状態への転移は、低インピーダンス状態から高インピーダンス状態への転移として表すことができる。
CES100などの可変インピーダは純粋にレジスタではなく、むしろ可変容量と可変抵抗の両方の特性を有するデバイスを含むことに留意されたい。一実施形態では、抵抗値及び/又は容量値、従ってインピーダンス値は、少なくとも部分的に印加電圧に依存する。
図3は、一実施形態による、例示的なCESデバイス100などのCESデバイスについての、導電端子101及び103などの導電端子間の電圧に対する電流密度のプロットを示す。(例えば、書き込み動作において)可変インピーダデバイス100などの可変インピーダデバイスの端子に印加される電圧に少なくとも部分的に基づいて、CEM102などのCEMを導電/低インピーダンス状態又は絶縁/高インピーダンス状態に配置することができる。例えば、電圧Vreset及び電流密度Jresetの印加により、CESデバイスを絶縁/高インピーダンス状態に配置することができ、電圧Vset及び電流密度Jsetの印加により、CESデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置することができる。すなわち、一実施形態において、「セット」条件は、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置することができ、「リセット」条件は、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスを絶縁/高インピーダンス状態に配置することができる。低インピーダンス状態又は高インピーダンス状態へのCESデバイスの配置に続いて、少なくとも部分的に、(例えば、読み取り動作において)電圧Vreadを印加することにより、また、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの導電端子101及び103などの端子における電流又は電流密度を検出することにより、CESデバイスの特定の状態を検出することができる。
一実施形態では、CESデバイスのCEMは、例えば、ペロブスカイト(peroskovite)、モット絶縁体、電荷交換絶縁体、及び/又はアンダーソン無秩序絶縁体などの任意のTMOを含むことができる。特定の実施形態では、CESデバイスは、ほんの数例を挙げると、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化イットリウム、クロム(Cr)ドープチタン酸ストロンチウム、チタン酸ランタンなどのペロブスカイト、及びマンガン酸プラセオジム(praesydium)カルシウム及びマンガン酸プラセオジムランタンを含むマンガナイト族などのCEMから形成することができる。一実施形態では、不完全なd及びf軌道殻を有する元素を組み込んだ酸化物が、CESデバイスで使用するためのCEMとして機能するのに十分なインピーダンススイッチング特性を示すことがある。一実施形態において、CESは電鋳(electroforming)なしで調製することができる。他の実施形態は、特許請求の範囲に記載された主題から逸脱することなく、他の遷移金属化合物を使用することができる。例えば、{M(chxn)Br}Br(ここで、Mは白金(Pt)、パラジウム(Pd)、又はニッケル(Ni)を含むことができ、chxnは1R,2R−シクロヘキサンジアミンを含む)、及び他のそのような金属錯体を、特許請求の範囲に記載された主題から逸脱することなく使用してもよい。
一態様では、図1のCESデバイスは、TMO金属酸化物可変インピーダンス材料を含むCEMを含むことができるが、これらは例示的なものにすぎず、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。特定の実装例は、他の可変インピーダンス材料も使用することができる。1つの特定のTMOとして、酸化ニッケル、NiOが開示されている。本明細書で論じられるNiO材料は、一実施形態では、界面を不動態化して調整可能な電圧及びインピーダンスを可能にすることによって可変インピーダンス特性を安定化することができる外因性配位子でドープすることができる。特定の実施形態において、本明細書に開示されているNiO可変インピーダンス材料は、NiO(C)で示すことができる炭素含有配位子を含んでもよい。ここで、当業者は、一実施形態において、単に原子価をバランスさせることによって、任意の特定の炭素含有配位子、及び炭素含有配位子とNiOとの任意の特定の組み合わせに対してxの値を決定することができる。別の特定の例示的な実施形態では、外因性配位子でドープしたNiOをNiO(L)として表すことができ、ここで、Lは配位子元素又は化合物であり、xは1単位のNiOに対する配位子の単位数を示す。当業者は、一実施形態において、単に原子価をバランスさせることによって、任意の特定の配位子、及び配位子とNiO又は任意の他の遷移金属との任意の特定の組み合わせに対してxの値を決定することができる。
一実施形態では、CESデバイスは、最初は導電/低インピーダンス状態で製造することができる。また、一実施形態では、さらなるプログラミングが実行されるまでCESデバイスがそれぞれのインピーダンス状態を維持し得るという点で、CESデバイスは不揮発性であってもよい。例えば、一実施形態によれば、(例えばバンド分割電位を超える)十分なバイアスが印加され、前述のモット条件が満たされる(注入された電子正孔=スイッチング領域内の電子)場合、CESデバイスはモット転移を介して、導電/低インピーダンス状態から絶縁状態へ急速に切り替わることができる。これは、図3におけるプロットの点308で起こり得る。この時点で、電子はもはや遮蔽されず局在化し始める。この相関はバンドを分割して絶縁体を形成する。CESデバイスのCEMが依然として絶縁/高インピーダンス状態にある間、正孔の輸送によって電流が発生する可能性がある。十分なバイアスがCESデバイスの端子間に印加されると、電子は金属−絶縁体−金属(MIM)デバイスの電位障壁を越えてMIMダイオードに注入され得る。セット条件を達成するために十分な電子が注入されて十分な電位が端子間に印加される場合、電子の増加により電子が遮蔽され、電子の局在化が解消される可能性があり、そのことはバンド分割電位を崩壊させて金属を形成することがあり、それによってCESデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置する。
一実施形態によれば、CESデバイスのCEM内の電流は、セット条件を達成してCESデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置するために書き込み動作中に制限された外部電流に少なくとも部分的に基づいて決定された外部から適用される「コンプライアンス」条件によって制御されることがある。この外部から印加されるコンプライアンス電流もまた、その後のリセット条件の電流密度要件を設定する。図3の特定の実装例に示すように、CESデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置するために点316で書き込み動作中に印加される電流密度Jcompは、後続の書き込み動作においてCESを絶縁/高インピーダンス状態に配置するためのコンプライアンス条件を決定することができる。図示されるように、CESデバイスのCEMは、その後、点308において電圧Vresetで電流密度Jreset≧Jcompを印加することによって絶縁/高インピーダンス状態に配置されることができ、ここで、一実施形態において、Jcompは外部から印加されてもよい。
従って、外部から印加されるコンプライアンス電流などのコンプライアンス電流は、モット転移のために正孔によって「捕捉」されるべきCESデバイスのCEM内の電子の数を設定することができる。換言すれば、CESデバイスを導電/低インピーダンス状態に配置するために書き込み動作において印加される電流は、後にCESデバイスを絶縁/高インピーダンス状態に転移させるためのCESデバイスのCEMに注入される正孔の数を決定し得る。以下により完全に議論するように、コンプライアンス電流は動的に印加されてもよい。
上記で指摘したように、点308でのモット転移に応答して、絶縁/高インピーダンス状態への転移が起こり得る。上記で指摘したように、そのようなモット転移は、電子の濃度nが電子正孔の濃度pに等しいというCESデバイスのCEM内の条件で起こり得る。この条件は、以下の式(1)(数1)によって表されるように、以下のモット基準が満たされるときに発生する。ここで、λTFはトーマスフェルミ遮蔽長であり、Cはモット転移に対する約0.26に等しい定数である。
一実施形態によれば、図3に示すプロットの領域304内の電流又は電流密度は、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの端子101及び103などの端子間に印加される電圧信号からの正孔の注入に応答して存在し得る。ここで、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの端子101及び103などの端子間に臨界電圧VMIが印加される場合、正孔の注入は、電流IMIにおける導電体から絶縁体への転移に対するモット転移基準を満たす。これは、以下の式(2)(数2)に従ってモデル化され得る。ここで、Q(VMI)は注入された電荷(正孔又は電子)であり、印加電圧の関数である。本明細書で使用される場合、表記「MI」は金属から絶縁体への転移を意味し、表記「IM」は絶縁体から金属への転移を意味する。すなわち、「VMI」はCEMを導電/低インピーダンス状態から絶縁/高インピーダンス状態に転移させるための臨界電圧を指し、「IMI」はCEMを導電/低インピーダンス状態から絶縁/高インピーダンス状態に転移させるための臨界電流を指す。同様に、「VIM」はCEMを絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態に転移させるための臨界電圧を指し、「IIM」はCEMを絶縁/高インピーダンス状態から導電/低インピーダンス状態に転移させるための臨界電流を指す。
モット転移を可能にするための正孔の注入は、バンド間で、そして臨界電圧VMI及び臨界電流IMIに応答して起こり得る。式(1)に従って式(2)においてIMIによって注入される正孔によるモット転移をもたらすために必要な電荷濃度と電子濃度nを等しくすることによって、そのような臨界電圧VMIのトーマスフェルミ遮蔽長λTFへの依存性を以下の式(3)(数3)に従ってモデル化することができる。ここで、ACEMは、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスのCEM102などのCEMの断面積であり、例示的プロット300の点308に示されるJreset(VMI)は、CESデバイスのCEMを絶縁/高インピーダンス状態に配置するために臨界電圧VMIでCEMに印加される、CEM102などのCEMを通る電流密度である。一実施形態では、CEMは、少なくとも部分的には不均化(disproportionation)反応によって、導電/低インピーダンス状態と絶縁/高インピーダンス状態との間で切り替えられ得る。
一実施形態によれば、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスのCEM102などのCEMは、モット転移基準を満たすのに十分な数の電子の注入によって、(例えば、絶縁/高インピーダンス状態から転移することによって)導電/低インピーダンス状態に配置され得る。
CESデバイスのCEMを導電/低インピーダンス状態に転移させる際に、十分な電子が注入されて可変インピーダデバイスの端子間の電位が臨界スイッチング電位(例えばVset)を超えると、注入された電子は二重占有電子(double−occupied electron)を遮蔽して非局在化し始め、不均衡(disproportion)反応を逆転させてバンドギャップを閉じる。導電/低インピーダンス状態への転移を可能にする臨界電圧VMIでの金属−絶縁体モット転移においてCESデバイスのCEMを導電/低インピーダンス状態に転移させるための、図3の点314に示す電流密度Jset(VMI)は、以下の式(4)(数4)に従って表すことができる。ここで、aはボーア半径である。
一実施形態によれば、読み取り動作においてCESデバイスのメモリ状態を検出するための「読み取りウィンドウ」302は、読み取り電圧Vreadにおいて、CESデバイスのCEMが絶縁/高インピーダンス状態にある間の図3のプロットの部分306と、CESデバイスのCEMが導電/低インピーダンス状態にある間の図3のプロットの部分304との差として設定されてもよい。特定の実装例では、読み取りウィンドウ302を使用して、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスの相関電子スイッチ材料102などのCEMのトーマスフェルミ遮蔽長λTFを決定することができる。例えば、電圧Vresetにおいて、電流密度Jreset及びJsetは、以下の式(5)(数5)に従って関連付けることができる。ここで、Joffは、Vresetでの絶縁/高インピーダンス状態におけるCEMの電流密度を示す。例えば、図3の点309参照。
別の実施形態では、書き込み動作においてCESデバイスのCEMを絶縁/高インピーダンス又は導電/低インピーダンス状態に配置するための「書き込みウィンドウ」310を、VresetとVsetとの間の差分として設定することができる。|Vset|>|Vreset|を確立することにより、導電/低インピーダンス状態と絶縁/高インピーダンス状態との間の切り替えが可能になり得る。Vresetは、相関によって生じるおおよそバンド分割電位を含むことができ、Vsetは、約2倍のバンド分割電位を含むことができ、それによって読み取りウィンドウはおおよそバンド分割電位を含むことができる。特定の実装例では、書き込みウィンドウ310のサイズは、少なくとも部分的には、CESデバイスのCEMの材料及びドーピングによって決定され得る。
一実施形態では、CESデバイス100などの可変インピーダデバイスのインピーダンス状態として表される値を読み取るためのプロセスは、CESデバイスのCEMに印加されている電圧を含むことができる。CESデバイスのCEM内の電流及び/又は電流密度のうちの少なくとも1つが測定され得、CESデバイスのCEMのインピーダンス状態を、一実施形態では、少なくとも部分的に測定された電流及び/又は電流密度に基づいて決定することができる。
さらに、一実施形態では、インピーダンス状態のインピーダンスは、CESデバイスのCEMの容量と抵抗の組み合わせに少なくとも部分的に依存し得る。一実施形態では、決定されたインピーダンス状態は、複数のインピーダンス状態のうちの1つを含むことができる。例えば、第1のインピーダンス状態は、より低い抵抗及びより低い容量を含むことができ、第2のインピーダンス状態は、より高い抵抗及びより高い容量を含むことができる。また、一実施形態では、複数のインピーダンス状態のインピーダンスの比は、CESデバイスのCEMの物理的特性に比例し得る。一実施形態では、CESデバイスのCEMの物理的特性は、トーマスフェルミ遮蔽長及びボーア半径のうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに、一実施形態では、複数のインピーダンス状態のうちの個々のインピーダンス状態をデータ値と関連付けることができる。加えて、一実施形態では、所定の電圧における第1のインピーダンス状態と第2のインピーダンス状態との間の電流の差が、読み取りウィンドウの表示を提供する。しかしながら、特許請求の範囲に記載された主題の範囲は、これらの点で限定されない。
一実施形態では、CESが第1のインピーダンス状態に入るように、複数の電子をCESデバイスのCEMに供給することができる。CESが第2のインピーダンス状態に入るように、複数の正孔をCEMに供給することができる。また、一実施形態では、複数の電子はCESの両端の電圧をセット電圧閾値よりも大きくすることができ、複数の正孔はCESの両端の電圧をリセット電圧閾値以上にすることができる。さらに、一実施形態では、CEMの両端の電圧は、CEM内の電流密度をセット電流密度及び/又はセット電流以上にすることができ、CEMの両端の電圧は、CEM内の電流密度をリセット電流密度及び/又はリセット電流以上にすることができる。
また、一実施形態では、CEMの両端間のセット電圧及びCESデバイスのCEMを通るセット電流密度を超えることがある。加えて、CEMの両端間のリセット電圧及びCESデバイスのCEMを通るリセット電流密度を超えることがある。さらに、一実施形態では、複数のインピーダンス状態のうちの個々のインピーダンス状態をデータ値と関連付けることができる。
一実施形態では、リセット電圧、セット電圧、及びセット電圧とリセット電圧との間の差のうちの少なくとも1つは、CESデバイスのCEMの物理的特性に比例する。CEMの物理的特性は、例えば、局在化による強い電子電位、及び/又は電子の相関のうちの少なくとも1つを含み得る。また、一実施形態では、セット電圧とリセット電圧との差が、書き込み/プログラムウィンドウのうちの少なくとも1つのサイズの表示を提供することができる。
上述のように、可変インピーダデバイス100などの可変インピーダデバイスとも呼ばれるCESデバイスは、広範囲の電子デバイスタイプで実装することができる。例えば、可変インピーダデバイス100などの可変インピーダデバイスは、論理回路、メモリ回路、フィルタ回路などで利用することができる。一般的に言えば、可変インピーダデバイス100などの可変インピーダデバイスは、可変インピーダデバイスの可変抵抗及び/又は可変容量特性から恩恵を受ける可能性がある、現在存在している又は将来存在し得るあらゆる回路又はデバイスで利用することができる。
例えば、一実施形態では、可変インピーダデバイス100などのCESデバイスは、例えばメモリセル内に実装することができる。1つ又は複数の実施形態では、CESメモリは、以下のものを含むことができる:CESを含む可変インピーダメモリセル;メモリデバイスに供給される信号に応じて可変インピーダメモリセルを第1のインピーダンス状態又は第2のインピーダンス状態に配置するための書き込み回路;及び、メモリセルのインピーダンス状態を検知し、検知されたメモリセルの状態に対応する電気信号を提供するための読み取り回路。一態様では、第2のメモリセル状態におけるCESのインピーダンスは、第1のメモリセル状態におけるインピーダンスよりも著しく大きい可能性がある。
本明細書で論じられる例示的な集積回路などの集積回路は、基板上に構築することができる複数の材料層を含むことができる。材料層は、回路デバイスと相互接続することができる「金属」層及び/又は「金属化(metallization)」層と呼ばれることがある1つ又は複数の導電層を含むことができる。本明細書で使用される場合、用語「金属層」及び/又は「金属化層」は、導電性材料から形成され得る、そうでなければ「ライン」とも呼ばれる導電性電極を指す。金属層又は金属化層のための例示的な材料は、ほんの数例を挙げると、例えば、アルミニウム及び/又は銅を含み得る。金属化層間に形成されるビアも、例えば、ポリシリコン、タングステン、銅、及び/又はアルミニウムなどの導電性材料で形成することができる。当然のことながら、特許請求の範囲に記載された主題は、これらの特定の例に限定されない。
また、本明細書で使用される場合、用語「基板」は、シリコンオンインシュレータ(SOI)又はシリコンオンサファイア(SOS)技術、ドープ及び/又はアンドープ半導体、ベース半導体基礎によって支持されたシリコンのエピタキシャル層、従来の金属酸化物半導体(CMOS)、例えば金属バックエンドを有するCMOSフロントエンド、及び/又は、例えばCESデバイスを含む他の半導体構造及び/又は技術を含むことができる。例えば、プログラマブルファブリック及び/又はメモリアレイを動作させることに関連する、ドライバ及び/又はデコード回路などの様々な回路を基板内及び/又は基板上に形成することができる。さらに、以下の説明において「基板」に言及するとき、前のプロセスステップは、ベース半導体構造又は基礎に領域及び/又は接合部を形成するために利用されていてもよい。
さらに、一実施形態では、CESデバイスは、集積回路に対するミドルオブライン(MOL)プロセス及び/又はバックエンドオブライン(BEOL)プロセスで実装することができる。例えば、CESデバイスは集積回路デバイスに形成されたトランジスタのソース及び/又はドレイン領域上に直接形成することができ、またCESデバイスは金属層の導電線に直接結合することもできるので、CESデバイスは、例えば、ソース及び/又はドレイン領域と金属層の導電線との間の一種のコネクタとして機能することができる。従って、以下の例に見られるように、CESデバイスは、集積回路デバイスの幾つかの層のうちの何れかに実装することができ、広範囲の構成のうちの何れかで実装することもできる。
一実施形態によれば、構造又はデバイスの「層」は、任意の特定のプロセスを使用して任意の材料を使用して形成することができる。一例では、材料(例えばCEM、半導体材料又は金属)の層は、例えば化学蒸着又はスパッタ堆積などの幾つかのプロセスのうちの何れか1つを使用してウェハの上方に形成することができる。さらに、マスキング及びエッチングなどの技術を使用して、構造又はデバイスに局所的な変動を作り出すことができる(例えば、1つ又は複数の予備成形層を通るビアの形成)。一実施形態によれば、表面又は基板上にCEMを堆積させることでCEM層を形成して、CEMデバイス(例えば、CES又はCeRAMデバイス)を形成することができる。ゲート、トランジスタなどの追加の構造は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスを形成するための追加のプロセスを使用して、CEMデバイスと共に形成することができる。
図4A〜図4Eは、一実施形態による、異なる構造寸法を有する相関電子材料(CEM)を使用して形成されたデバイスを示す図である。上記で指摘したように、デバイスは、1つ又は複数のCEM層と導電端子とから形成することができる。図4Aでは、例えば、(例えば、TMO又は限定することなく上で論じられた他のCEMを含む)1つ又は複数のCEM層は、端子402間に形成され、ここで、層422がp型ドーパントを有するCEMを含み、層412が真性(intrinsic)CEM(例えばノンドープ)部分を含む。上記で指摘したように、図4Aのデバイスは、可変レジスタ又はインピーダデバイスとして構成され得る。
一実施形態によれば、図4AのCEMデバイスは、このCEMデバイスが(例えば、図3を参照して上述したように)低インピーダンス又は導電状態と高インピーダンス及び絶縁状態との間で切り替え可能であり得るという点で、回路内でCESとして作用するように形成され得る。ここで、層412は、(例えばセット又はリセット条件に応答して)モット転移又はモット様転移が起こり得る「スイッチング領域」を含むことができる。層412によって形成されたスイッチング領域の局部インピーダンスは、動作回路内で高インピーダンスと低インピーダンスとの間で切り替わることができるが、一方で層422は、動作回路内で同じ導電状態に留まり、デバイス内に「導電領域」をもたらすことができる。しかしながら、導電領域を形成する層422を分離するスイッチング領域を形成する層412を有する図4Aのデバイスの特定の構造は、単にCESを形成するための例示的な構造に過ぎず、特許請求の範囲に記載された主題から逸脱することなく他の異なる構造を使用できることを理解されたい。例えば、以下の図6A〜図6Eに示す実施形態は、異なってドープされたCEM層によって形成された導電領域を分離する1つ又は複数のCEM層によって形成された明確なスイッチング領域を有さないCESを形成するために使用され得る構造の例である。
実施形態によれば、デバイス4Aの抵抗又はインピーダンスRは、以下の式(6)(数6)に従って、デバイスの寸法及び端子402間に形成されたCEM層の抵抗に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。ここで、
ρは端子402間に層を形成するために使用されたCEMの抵抗率であり;
Aはデバイスの断面積であり;そして、
l(エル)はデバイスの長さである。
デバイス内のCEM層の抵抗率ρは、少なくとも部分的には、使用される特定のCEM(例えば、TMOの種類)及び適用される任意のドーパントに基づいて決定され得る。図4Fは、デバイス内のCEMに適用された特定の異なるドーパントについての異なる結果を示す。特定の実施形態では、図4Aのデバイスの抵抗又はインピーダンスは、(式(6)によって示された)デバイスの寸法及びp型ドープ部分422に対する真性部分412の厚さを変えることによって変更することができる。例えば、図4Cのデバイスは、より長いp型ドープ層426を有する(p型ドープ部分426に対してl(エル)の値を増加させる)ことによって、図4Aのデバイスよりも長く、より大きなインピーダンス又は抵抗を付与することが示されている。図4Bのデバイスは、より長い真性部分414を有する(真性ノンドープ部分414に対してl(エル)の値を増加させる)ことによって、図4Aのデバイスよりも長く、同様に、より大きなインピーダンス又は抵抗を付与する。図4Dのデバイスは、(例えばAの値を増大させることによって)図4Aのデバイスよりも幅が広く、より小さい抵抗を付与することが示されている。反対に、図4Eのデバイスは、(例えばAの値を減少させることによって)図4Bのデバイスよりも幅が狭く、より大きな抵抗を付与することが示されている。
図5A〜図5Dの特定の実施形態では、CEMデバイスの抵抗又はインピーダンスは、デバイスの端子502間の個々の層におけるドーピングに影響を与えることによってさらに影響を受ける可能性がある。図5Aのデバイスは、p型ドープ層506と、真性ノンドープCEMから形成された層504とを含む。上記で指摘したように、図5Aのデバイスは、スイッチング領域として層504を形成し、導電領域として層506を形成することによって、CESとして形成することができる。図5Bのデバイスでは、層508がp型ドープされている一方で、層510は真性ノンドープ層として形成されている。図5Cのデバイスでは、層512はp型ドープされており、層516は異なるドーパント(例えば、n型ドーパント又は異なるp型ドーパント)でドープされている。図5Dのデバイスでは、層504は真性又はノンドープのままであるが、層514は、図5Aのデバイス内の層506を形成するのに使用されたドーパントとは異なるドーパントで形成されている。
図5A〜図5Dのデバイスの何れかは、動作回路においてCESとして作用するように形成することができる。例えば、図5Aのデバイスは、スイッチング領域として層504を形成し、導電領域として層506を形成することによって、CESとして形成することができる。図5B及び図5Cのデバイスの層508及び516は同様に、スイッチング領域として形成されることができ、一方で層510及び512は、導電領域として形成されることができる。
図5A〜図5Dに示すように、CESは、デバイスの導電領域を形成するために使用されるCEM層とは異なるようにドープされた1つ又は複数のCEM層を含むスイッチング領域を含んでもよい。例えば、導電領域をp型ドープCEMで形成することができ、一方で導電領域を分離するスイッチング領域を、真性/ノンドープCEM(例えば図5Aのデバイス)又はn型でドープされたCEM(例えば図5Cに示されるデバイス)で形成することができる。あるいは、導電領域は真性/ノンドープCEMから形成されてもよく、一方でスイッチング領域はp型ドープCEM(例えば図5Bに示すデバイス)又はn型ドープCEMから形成され、一方でスイッチング領域は真性/ノンドープCEM(例えば図5D)又はp型ドープCEMから形成される。
図6A〜図6Eは、一実施形態による、異なる構造寸法を有する単一のバルク材料内において相関電子材料(CEM)を使用して形成されたデバイスを示す図である。図6A〜図6Eのデバイスは、端子602間に形成されたCEM部分604を異なる寸法で有するように示されている。CEM部分604は、いかなる特定の介在スイッチング領域もなしに、プロファイルに従ってドープされた端子602間の単一の連続導電領域を含む。図6A〜図6Eに示すデバイスを形成する1つの例示的なプロセスでは、例えば、第1の(又は底部の)端子602は、例えば、幾つかの金属堆積技術のうちの何れか1つを使用するなどの、第1の電極材料層の形成によって形成され得る。ここで、電極材料は、限定ではなく例として、例えばCESデバイス又は他のタイプのCEMベースのデバイスで使用するために層状に製造された、窒化チタン(TiN)などのチタン系及び/又はチタン含有基板を含むことができる。他の実施形態では、電極材料は、窒化チタン、白金、チタン、銅、アルミニウム、コバルト、ニッケル、タングステン、窒化タングステン、ケイ化コバルト、酸化ルテニウム、クロム、金、パラジウム、酸化インジウムスズ、タンタル、銀、イリジウム、又はそれらの任意の組み合わせなどの他の種類の導電性材料を含むことができるが、特許請求の範囲に記載された主題は、電極材料の任意の特定の組み合わせに限定されない。部分604は、(例えば、CEMの堆積前に金属層上に他の介在材料が堆積されていない状態で)第1の金属層上に直接CEMを連続堆積させることによって形成され得る。第2の(又は上部の)端子602は、(例えば、第2の金属層の形成のためにその部分上に他の介在材料が堆積されていない状態で)部分604上に直接電極材料の第2の層を形成することによって形成され得る。観察され得るように、部分604は、いかなる特定の介在スイッチング層なしに(例えば、図5A〜図5Dに示すスイッチング層504、508及び516によって示されるようなノンドープ又は異なってドープされたCEMの堆積によって形成されたスイッチング層なしに)、端子602に隣接する単一の連続導電部分を含む。
上記で指摘したように、導電部分604は、幾つかの適切な堆積技術のうちの何れか1つを使用して、p型ドープCEMから形成されてもよい。他の代替実装例では、導電部分604は、n型ドープCEMから形成されてもよい。一実施形態では、部分604の形成において適用されるp型ドーパントの濃度は、端子402間で均一であり得る。他の実施形態では、端子602間の部分でのp型ドーパントの濃度は変化し得る。例えば、部分604におけるp型ドーパントの濃度は、第1の端子602から第2の端子602への勾配に従って増減することができる。
特定の実装例では、図6A〜図6Eに示すデバイスは、CESデバイス、CeRAMデバイス、又は形成されたCEMデバイスの任意の他の適切な用途として機能するように実装又は構成され得る。例えば、層604は、(例えば、モット転移又はモット様転移に応答して)動作回路において導電又は低インピーダンス状態と絶縁又は高インピーダンス状態との間で切り替え可能なインピーダンス状態を有するように形成されてもよい。従って、本明細書で行われるCES、CeRAM、相関電子デバイスなどへの言及は、図4A〜図4D及び図5A〜図5Dに示すようなスイッチング領域によって分離された導電領域を含む構造に限定されず、図6A〜図6Eに示すような(例えば、1つ又は複数のCEM層によって形成された導電領域を分離する介在スイッチング領域なしで)単一のものから形成されたデバイスを含むことができる。
一実施形態によれば、(例えば、図6A〜図6Eに示すような)デバイスは、第1及び第2の端子と、第1の端子と第2の端子との間に形成された相関電子材料(CEM)の連続領域であって、第1及び第2の端子と隣接しており、p型ドープされている、相関電子材料(CEM)の連続領域と、を含むことができる。1つの代替実装例では、CEMの連続領域におけるp型ドーパントの濃度は、第1の端子と第2の端子との間で不均一である。別の代替実装例では、CEMの連続領域におけるp型ドーパントの濃度は、第1の端子から第2の端子への増加勾配に従う。代替実施形態では、CEMの連続領域はn型ドープされていてもよい。
一実施形態によれば、(例えば、図6A〜図6Eに示すような)デバイスは、デバイスの第1の電極を含む第1の金属層を形成するステップと、第1の層の上に1つ又は複数の相関電子材料(CEM)の層を堆積させるステップと、1つ又は複数のCEM層上に第2の電極を含む第2の金属層を形成するステップと、によって形成されてもよく、ここで、1つ又は複数のCEM層は、第1の電極と第2の電極との間に連続したp型ドープ領域を含む。一代替実施形態では、CEMの連続領域はn型ドープされていてもよい。特定の一実装例では、CEMの連続領域内のドーパントの濃度は、第1の端子と第2の端子との間で不均一である。別の特定の実装例では、CEMの連続領域内のp型ドーパントの濃度は、第1の端子から第2の端子への増加勾配に従う。
図7A、図7B及び図7Cは、一実施形態による、3つ以上の端子を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。ここで、スイッチング領域706は、(例えば電極材料の堆積からの)電極端子として形成された端子702間に形成された導電領域704間に形成され得る(例えば、ここで、スイッチング領域706が導電領域704とは異なってドープされている)。図7Aにおいて、デバイスは、スイッチング領域706に結合されたゲート端子708をさらに含む。一実施形態によれば、図7Aのデバイスは、電極端子702で検出可能な特定の状態、例えばインピーダンス状態(例えば、絶縁又は高インピーダンス状態、又は導電又は低インピーダンス状態)などを有することができる。一実施形態によれば、ゲート端子708に印加される(及びスイッチング領域706に印加される)信号は、検出可能な状態に影響を及ぼす可能性がある。例えば、ゲート端子708に印加される特定の電圧は、スイッチング領域706において材料のモット転移又はモット様転移を誘導して、検出可能状態を導電又は低インピーダンス状態と絶縁又は高インピーダンス状態との間で変化させることができる。特定の実施形態では、図7Aのデバイスは、多状態論理デバイスとして回路内に実装することができる。
図7Bにおけるデバイスの例示的実施形態では、ゲート端子708は、デバイスの検出可能な状態に影響を及ぼす信号を受信することができる一対のゲート端子710と置き換えることができる。図7Cにおけるデバイスの例示的な実施形態では、ゲート端子708は、デバイスの検出可能な状態に影響を及ぼす信号を受信することができる3つ以上のゲート端子712と置き換えることができる。
一実施形態によれば、(例えば、図7A〜図7Cに示すような)デバイスは、第1及び第2の電極端子と、第1の端子と第2の端子との間に形成された1つ又は複数のCEM層と、1つ又は複数のCEM層に結合された1つ又は複数のゲート端子と、を含むことができ、ここで、1つ又は複数のCEM層の状態は、1つ又は複数のゲート端子に印加される1つ又は複数の信号に応答して、複数の状態の間又はそれらの中で切り替え可能である。特定の一実装例では、1つ又は複数のCEM層の状態は、第1の電極端子と第2の電極端子との間のインピーダンスを変えるように切り替え可能である。
一実施形態によれば、(例えば、図7A〜図7Cに示すような)デバイスは、第1の電極端子と第2の電極端子との間に1つ又は複数のCEM層を形成するステップと、複数の状態の間又はそれらの中での1つ又は複数のCEM層の状態の切り替えを可能にするように1つ又は複数のCEM層に結合される1つ又は複数のゲート端子を形成するステップと、によって形成されてもよい。一実施形態によれば、1つ又は複数のゲート端子は、導電領域間に形成された1つ又は複数の層のスイッチング領域内に形成されるか又はそれに結合されてもよい。特定の実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成することができ、一方で導電性領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成される。1つの代替実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成することができ、一方で導電領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成される。
図8A及び図8Bは、一実施形態による、露光による影響を受ける可能性がある状態を有するCEMから形成されたデバイスを示す図である。図8Aは、端子802間に形成されたスイッチング領域806によって分離された導電領域804を含むCEM(例えば、CES素子、CeRAM素子など)から形成されたデバイスを示す。図8Aのデバイスは、例えば(図3に示すような)導電又は低インピーダンス状態、又は絶縁又は低インピーダンス状態など、端子802で検出可能な複数の状態のうちの何れか1つを有することができる。特定の検出可能な状態は、上記のようなモット転移又はモット様転移に応答して(例えば、端子802間に特定の電圧及び電流を印加することを含むセット又はリセット操作に応答して)、影響を受けるか又は変更され得る。
図8Bの特定の実装例では、端子802は、隣接する導電部分804の1つの上方に形成された少なくとも部分的に光透過性の電極812で置き換えられてもよい。この文脈において、光透過性の電極は、構造の表面に衝突する光がその構造の少なくとも一部分を通過することを許容する材料の構造を含む。光透過性の電極812はまた、導電領域804と接触する導電部分を含んでもよい。特定の実装例では、少なくとも部分的に光透過性の電極812は、例えばスパッタ又はCVD堆積技術を使用して、特定の波長又はスペクトル帯(可視又はその他)の光を可能にする材料を堆積させることによって形成されてもよい。光透過性の電極812で受信された光信号810は、導電部分804内のCEMを励起して、スイッチング領域806の検出可能な状態に影響を及ぼす電流/電圧を生成することができる。例えば、光透過性の電極812の反対側の端子802は、特定の電圧に維持されることができ、一方で、光信号810に応答してスイッチング領域806に電圧/電流が印加され、モット又はモット様転移(例えば、導電又は低インピーダンス状態と絶縁又は高インピーダンス状態との間の変化)がもたらされる。図8Bのデバイスは、例えば、光検出器又は他の感光論理デバイスとして実装することができる。
一実施形態によれば、(例えば、図8Bに示すような)デバイスは、1つ又は複数の相関電子材料(CEM)の層と、1つ又は複数CEMの層に結合された1つ又は複数の電極と、1つ又は複数の層の上方に形成された少なくとも部分的に光透過性の電極と、を含むことができ、ここで、1つ又は複数のCEM層は、少なくとも部分的に光透過性の接触面に衝突する光に応答して、1つ又は複数の電極で検出可能な状態を変化させるように適合されている。特定の実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成することができ、一方で、導電性領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成される。代替実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成されることができ、一方で、導電領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成される。
一実施形態によれば、(例えば、図8Bに示すような)デバイスは、1つ又は複数の相関電子材料(CEM)の層を形成するステップと、1つ又は複数のCEM層に結合された1つ又は複数の電極を形成するステップと、1つ又は複数のCEM層の上方に少なくとも部分的に光透過性の接触面を形成するステップと、によって形成することができ、ここで、1つ又は複数のCEM層は、少なくとも部分的に光透過性の接触面に衝突する光に応答して、1つ又は複数の電極で検出可能な状態を変化させるように適合されている。
特定の実装例では、図4A〜図4D、図5A〜図5D、及び図6A〜図6Eに示すように形成されたデバイスは、特定の事象に応答して変化する検出可能な状態(例えば、セット又はリセット操作に応答したインピーダンス状態の変化など)を有するCES、CeRAM又は他のデバイス(例えば、他の論理デバイス)として回路内に実装することができる。他の実装例では、デバイスは、端子間で1つ又は複数のCEM層から形成されて、端子間に静的インピーダンス又は抵抗などの静的状態を有することができる。特定の実装例では、プロセスは、切り替え可能状態を有するCEMを含むデバイス(例えば、CES、CeRAM又は他の論理デバイス)、及び静的状態を有するCEMを含むデバイス(例えば、静的インピーダンス又は抵抗を有するデバイス)を形成し得る。図9Aに示すように、デバイス902は、切り替え可能なインピーダンス状態を有するように形成されてもよく、一方で、デバイス904は静的インピーダンス状態を有するように形成されてもよい。同様に、図9Bに示すように、デバイス912は切り替え可能なインピーダンス状態を有するように形成されてもよく、一方で、デバイス906は静的インピーダンス状態を有するように形成されてもよい。
一実施形態によれば、図9A及び図9Bに示す構造は、切り替え可能なインピーダンスを有する1つ又は複数のCEM層(例えば、部分902及び912)と直列した静的インピーダンスを有する1つ又は複数のCEM層(例えば、部分904及び906)で形成された部分を含む可変レジスタ又は可変インピーダとして動作するように構成されてもよい。
デバイスは、堆積層に適用されるドーピングに影響を与えることによって、切り替え可能状態(例えば、図9A及び図9Bに示す部分902及び912)又は静的状態(例えば、図9A及び図9Bに示す部分904又は906)を有するように、1つ又は複数の特定のCEM層から形成されてもよい。図10A及び図10Cに示すCEMから形成されたデバイスの特定の例示的な構造は、切り替え可能状態を有するように回路内に実装することができる。図10Aのデバイスは、p型ドープ導電領域と、真性/ノンドープスイッチング領域と、を含む。図10Cのデバイスは、真性/ノンドープ導電領域と、p型ドープスイッチング領域と、を含む。しかしながら、図10A及び図10Bに示す構造は、動作回路内で切り替え可能な状態を有するデバイスの単なる例示的な構造に過ぎず、特許請求に記載された主題はこの点に関して限定されないことを理解されたい。
図10B及び図10Dに示すCEMから形成されたデバイスの特定の例示的な構造は、静的又は切り替え不可能な状態(例えば、静的抵抗又はインピーダンス状態)を有するように回路内に実装されてもよい。図10Bのデバイスは、n型ドープ導電領域と、真性/ノンドープスイッチング領域と、を含む。図10Cのデバイスは、真性/ノンドープ導電領域と、n型ドープスイッチング領域と、を含む。しかしながら、図10B及び図10Dに示す構造は、動作回路内で切り替え不可能な静的状態を有するデバイスの単なる例示的な構造に過ぎず、特許請求に記載された主題はこの点に関して限定されないことを理解されたい。
一実施形態によれば、図10B又は図10Dに示すデバイスは、1つ又は複数の相関電子材料(CEM)の層と、1つ又は複数のCEM層に結合された第1及び第2の端子と、を含むことができ、ここで、1つ又は複数の層は、デバイスが特定の動作回路内に実装されている場合に1つ又は複数のCEM層のインピーダンス状態が実質的に変化しないように形成される。一代替実装例では、CEMは、n型ドープ遷移金属酸化物を含むことができる。別の代替実装例では、1つ又は複数の層は、デバイスが特定の動作回路に実装されている間にモット転移又はモット様転移を抑制するように形成される。
一実装例では、図10Bに示すデバイスは、1つ又は複数の第1のn型ドープCEM層を堆積し、続いて1つ又は複数の第1のn型ドープCEM層の上に1つ又は複数の真性CEM層を堆積し、続いて1つ又は複数の真性CEM層の上に1つ又は複数の第2のn型ドープCEM層を堆積することによって形成されてもよい。別の実装例では、図10Dに示すデバイスは、1つ又は複数の第1の真性CEM層を堆積し、続いて1つ又は複数の第1の真性CEM層の上に1つ又は複数のn型ドープCEM層を堆積し、続いて1つ又は複数のn型ドープCEM層の上に1つ又は複数の第2の真性CEM層を堆積することによって形成されてもよい。
上述の幾つかの実装例では、CES又はCeRAMデバイスなどのデバイスは、金属層によって形成された端子間に形成されたCEM層を含むことができる。図11に示すように、デバイスの第1の端子1102は、電極材料から形成された初期層の堆積から形成されてもよい。電極材料の初期層の堆積に続いて、1つ又は複数のCEM層を、(例えば、導電領域1108及び導電領域1108を分離する介在スイッチング領域1106を形成するために、)電極材料の初期層の上に堆積させてもよい。第2の電極材料層は、デバイスの第2の端子1102を形成するために、1つ又は複数のCEM層の上に形成されてもよい。
一実施形態によれば、1つ又は複数のCEM層が金属などの電極材料から形成される介在端子なしで半導体デバイス(例えばCMOSデバイス)上に直接形成されるように、(例えば電極材料の堆積から形成される)端子1102の一方又は両方を省略することができる。例えば、端子1102を省略して、トランジスタ又は他の論理デバイスなどの半導体デバイスの領域1104で置き換えてもよい。特定の一実装例では、デバイス(例えば、CESデバイス、CeRAMデバイス、又は他の論理デバイス)の1つ又は複数のCEM層は、介在する金属層なしに、CMOS FETのソース又はドレイン領域として形成された領域1104上に直接形成されてもよい。同様に、デバイスの1つ又は複数のCEM層は、介在する金属層なしに、CMOSバイポーラ接合トランジスタのエミッタ又はコレクタ領域として形成された領域1104上に直接形成されてもよい。さらに図11に示すように、第2の端子1102も同様に、介在する金属層なしに、半導体デバイスのある領域で置き換えることができる。
図11に示す実施形態によれば、デバイスは、1つ又は複数の相関電子材料(CEM)の層と、介在する金属層なしに1つ又は複数のCEM層の上に形成される1つ又は複数の半導体材料層と、を含むことができる。一代替実装例では、1つ又は複数の半導体材料層は、1つ又は複数のCEM層と接触している電界効果トランジスタのソース又はドレイン領域を含む。別の代替実装例では、1つ又は複数の半導体材料層は、1つ又は複数のCEM層と接触している電界効果トランジスタのソース又はドレイン領域を含んでもよい。別の代替実装例では、1つ又は複数の半導体材料層は、1つ又は複数のCEM層と接触しているバイポーラ接合トランジスタのエミッタ又はコレクタ領域を含むことができる。別の代替実装例では、1つ又は複数の半導体材料層は、相関電子スイッチ(CES)の第1の端子を含むことができ、デバイスはさらに、1つ又は複数のCEM層と接触する金属層を含み、CESの第2の端子を提供することができる。特定の実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成されることができ、一方で、導電領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成される。別の代替実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成されることができ、一方で、導電領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成される。
図12A〜図12Cは、特定の実施形態による、論理トランジスタをCEMから形成されたデバイスと一体化する構造の図である。図12Aにおいて、論理トランジスタ1202は、金属層M1、M2、及びM3を含む複数の介在層を有するCEMデバイス1204と一体化されている。CEMデバイスは、(金属層として形成され得る)電極部分1203の間に1つ又は複数のCEM層を含むように示されている。図12Aの特定の実装例では、金属層M3は、金属層M3の上方又は下方に形成された構造間に水平接続を形成するための平面構造を含み、かつ/又は金属ビアを含むことができる。第1の電極材料層を金属層M3の上に堆積して第1の電極1203を形成し、続いてCEM層を堆積してスイッチング領域1204及び導電領域1205を形成し、続いて第2の電極材料層を堆積して第2の電極1203を形成してもよい。一実施形態によれば、層M3とM4との間に堆積された層の一部をエッチングして、図示のように「スタック」構造を形成することができる。次いで、金属層M4を第2の電極1203上に形成することができる。
図12Bの特定の実装例では、1つ又は複数のCEM層1208は、介在する追加の接触層又は端子層(例えば、介在する電極材料層)なしに、(例えば、CMOS、ゲルマニウムなどの半導体から形成された)論理トランジスタ1212の一部分の上に直接形成されるデバイスのスイッチング領域によって分離された導電領域を形成する。特定の実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成されることができ、一方で、導電領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成される。代替実装例では、スイッチング領域は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成されることができ、一方で、導電領域は1つ又は複数の真性CEM層から形成される。図12Bはまた、電極1206が金属層M1の形成前に1つ又は複数のCEM層1208の上に形成され得ることを示す。図12Cの特定の実装例では、1つ又は複数のCEM層1210が同様に、論理トランジスタ1214上に直接形成される。しかしながら、1つ又は複数のCEM層1210と金属層M1との間に電極は形成されていない。
図13A〜図13Gは、特定の実施形態による、CEMの堆積から形成された構造を示す図である。図13Aは、金属層MnとMn+1との間にスタックを形成するために堆積及びエッチング技術によって形成された特定の構造を示す。金属層Mn及びMn+1は、(例えば、層Mn及びMn+1の堆積及びそれに続くエッチングから)平面内で構造間に導電接続を提供するために形成され得る。第1の電極1302は金属層Mn上に第1の電極材料層を堆積することから形成され得、続いて層を堆積して第1の導電領域1306を形成し、続いて層を堆積してスイッチング領域1304を形成し、続いて層を堆積して第2の導電領域1306を形成し、続いて第2の電極材料層を堆積して第2の電極1302を形成し、その後、第2の電極1302の末端に金属層Mn+1を形成する。電極1302、導電領域1306、及びスイッチング領域1304は、図4A〜図4D及び図5A〜図5Dに関連して上で論じた技術などの幾つかの異なる技術のうちの何れか1つを使用して形成されてもよい。特定の実装例では、金属層Mn+1の形成前に、電極1302を形成するための電極材料層と、スイッチング領域1304及び導電領域1306を形成するためのCEM層と、をエッチングして、金属層MnとMn+1との間に「スタック」構造を形成することができる。次いで、エッチングされた部分からの空隙は、他の材料(例えば、半導体材料又は絶縁材料)で充填されてもよい。
図13Bの特定の実装例では、図13Aのデバイスの電極1302が省略されている。ここで、第1の導電領域1306を介在する電極材料層なしに金属層Mn上に直接堆積して、端子を形成することができる。同様に、金属層Mn+1は、介在する電極材料層なしに、第2の導電領域1306上に直接形成されてもよい。これにより、図13Aのデバイスの電極1302を形成するために電極材料層を堆積する処理ステップを排除することができる。
図13C及び図13Dの特定の実装例では、導電領域1306及びスイッチング領域1304をエッチングされたキャビティ内にCEM構造として形成することができる。例えば、酸化シリコン又は他の基板を(例えば堆積を用いて)金属層Mnの上方に形成し、続いて形成された基板をマスキング及びエッチングしてキャビティを形成することができる。導電領域1306及びスイッチング領域1304を含む構造は、堆積、マスキング及びエッチング、それに続く堆積の適切なステップによって形成することができる。次いで、形成されたスイッチング領域1304及び導電領域1306の上方の平坦な表面上に直接、(例えば堆積によって)金属層Mn+1を形成することができる。図13C及び図13Dのデバイスはそれぞれ、単一の連続スイッチング領域1304を含む。図13Dのデバイスは2つの異なる導電領域1306を含み、一方で、図13Cのデバイスは単一の導電領域1306を含む。
図13C及び図13Dにおけるデバイスは、導電領域1306上の平坦面の上方に形成された金属層Mn+1を含む。図13E及び図13Fに示すデバイスは、金属層部分Mn+1がエッチングされたキャビティ内に金属構造として少なくとも部分的に形成されている点で、図13C及び図13Dに示すデバイスとは異なる。ここで、導電領域1306の一部分をマスキング及びエッチングする追加のステップは、金属部分Mn+1を形成するための後続の堆積ステップで充填されるべきキャビティを作り出すことができる。代替実装例では、電極材料を金属層Mnの上方に堆積して、金属層Mnとスイッチング領域1304及び導電領域1306を形成するためのCEM層との間に電極層を形成することができる。同様に、別の代替実装例では、導電領域1306を形成する1つ又は複数のCEM層の上に電極材料を堆積して、電極層を形成してもよい。
図14は、特定の実施形態による、図13C、図13D、図13E、及び図13Fに示すデバイスを形成するための例示的なプロセスである。基板は、堆積などの幾つかの技術のうちの何れか1つを使用して金属層の上方に形成されてもよい。例えば、基板は、金属層Mnの上方に材料を堆積することによって形成することができる。金属層の上方に形成された基板の少なくとも一部分を、金属層を露出させる(例えば、金属層Mnの一部分を露出させる)キャビティを形成するために、ブロック1404でエッチングしてもよい。例えば、ブロック1404は、局所エッチングがキャビティを形成することを可能にするために露出される部分を残して、基板の一部分をマスキングすることを含み得る。ブロック1406は、ブロック1404で形成されたキャビティの上方(及び金属層Mnの露出部分上)に1つ又は複数のCEM層を堆積させて、キャビティを少なくとも部分的に充填するCEM構造を形成することができる。特定の例示的実装例では、ブロック1406は、堆積プロセスを含むがこれに限定されない幾つかのプロセスのうちの何れか1つを使用して、1つ又は複数のCEM層を形成することができる。このような堆積プロセスは、CEMデバイスを形成するために、ほんの数例を挙げると、例えば、原子層堆積、化学蒸着、プラズマ化学蒸着、スパッタ堆積、物理蒸着、ホットワイヤ化学蒸着、レーザ強化化学蒸着、レーザ強化原子層堆積、急速熱化学蒸着、スピン・オン・デポジションなどを含むことができる。図13C、図13D、図13E、及び図13Fの特定の例に示すように、ブロック1406で形成されるCEMは、導電領域1306及びスイッチング領域1304を形成するために様々なドーパント及びドーピング濃度で堆積させることができる。ここで、これは、図13C、図13D、図13E、及び図13Fに示す特定のパターンの導電領域1306及びスイッチング領域1304を形成するために、マスキング、エッチング、及び(例えば堆積を使用した)層形成の繰り返しステップを使用して達成されてもよい。
ブロック1406に続いて、図13C及び図13Dに示すように、ブロック1406で形成されたCEM構造の表面の上方に、平坦な層として金属部分Mn+1が形成されてもよい。あるいは、ブロック1406でCEM構造を形成した後に、形成された金属構造をマスキング及びエッチングして、図13E及び図13Fに示すように、第2のキャビティを形成して、第2のキャビティを充填する金属構造として金属部分Mn+1を形成してもよい。この特定の例では、ブロック1406で形成された金属構造の上方に、別の基板(図示せず)などの別の層を形成することができる。次いで、キャビティをエッチングして、図13E及び図13Fに示すように金属部分Mn+1で充填してもよい。
図13Gのデバイスにおいて、導電領域1306及びスイッチング領域1304は、金属層Mn内にエッチングされたキャビティ内に形成されている。次いで、金属層Mn+1は、金属層Mn内にエッチングされたキャビティ内に形成された金属ビアVIAn+1で置き換えられる。例示的なプロセスでは、基板1308の上方への堆積によって金属層Mnを形成することができる。次いで、形成された金属層Mnをマスキング及びエッチングして、キャビティを形成することができる。次いで、導電領域1306及びスイッチング領域1304を一連の堆積、マスキング及びエッチングのステップによって形成することができる。(例えば堆積を用いた)層形成及び第2の導電領域1306のマスキングに続く最終エッチングステップにより、後続の堆積ステップにおいてVIAn+1を形成するように充填されるキャビティが提供される。別の実装例では、電極材料をCEMの上部層の上に堆積させて、上部層と金属ビアVIAn+1との間に電極層を形成することができる。
図13A〜図13Gに示す例示的な実装例では、スイッチング領域1304は1つ又は複数の真性CEM層から形成することができ、一方で、導電性領域1306は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成される。代替実装例では、スイッチング領域1304は1つ又は複数のp型ドープCEM層から形成することができ、一方で、導電領域1306は1つ又は複数の真性CEM層から形成される。
図15は、特定の実施形態による、図13Gに示すデバイスを形成するための例示的なプロセスである。ブロック1502で、基板上に形成された金属層の一部分をエッチングして、金属層の残りの部分の間に不連続部を形成することができる。図13Gに示すように、例えば、基板1308上に形成された金属層Mnの一部分をエッチングして、基板1308によって支持されたMnの残りの部分の不連続部を形成することができる。特定の例示的実装例において、ブロック1504は、例えば限定することなく、堆積プロセスを含む幾つかの異なる技術のうちの何れか1つを使用してCEMの層を形成する技術を使用することができる。このような堆積プロセスは、CEMデバイスを形成するために、ほんの数例を挙げると、例えば、原子層堆積、化学蒸着、プラズマ化学蒸着、スパッタ堆積、物理蒸着、ホットワイヤ化学蒸着、レーザ強化化学蒸着、レーザ強化原子層堆積、急速熱化学蒸着、スピン・オン・デポジションなどを含むことができる。一実施形態によれば、(例えば堆積を用いた)形成、マスキング及びエッチングの繰り返しステップを用いて、第1の導電層1306、スイッチング層1304、続いて第2の導電層1306を形成することができる。ブロック1504に続く後続のエッチングステップは、ブロック1502で形成された不連続部内にブロック1504において形成されたCEMの少なくとも一部分を除去することができる。次いで、ブロック1506は、例えば堆積を用いて、不連続部内のビアとして金属部分VIAn+1を形成することができる。
本明細書で前述したものなどの特定の実施形態では、複数のCEMデバイスを形成して、例えば第1のCEMを有する第1の相関電子デバイス及び第2の相関電子材料を有する第2の相関電子デバイスを含み得る集積回路デバイスをもたらすことができ、ここで、第1及び第2のCEMは、実質的に異なるインピーダンス特性を含むことができる。また、一実施形態では、第1のCEMデバイス及び第2のCEMデバイスを集積回路の特定の層内に形成してもよい。さらに、一実施形態では、集積回路の特定の層内に第1及び第2のCEMデバイスを形成することは、選択エピタキシャル堆積によって少なくとも部分的にCEMデバイスを形成することを含んでもよい。別の実施形態では、集積回路の特定の層内の第1及び第2のCEMデバイスは、例えば、第1及び/又は第2のCEMデバイスのインピーダンス特性を変えるなどのために、少なくとも部分的にイオン注入によって形成され得る。
また、一実施形態では、2つ以上のCEMデバイスを集積回路の特定の層内に、少なくとも部分的にCEMの原子層堆積によって形成することができる。さらなる実施形態では、第1の相関電子スイッチ材料の複数の相関電子スイッチデバイスのうちの1つ又は複数及び第2の相関電子スイッチ材料の複数の相関電子スイッチデバイスのうちの1つ又は複数を、少なくとも部分的に、ブランケット堆積と選択的エピタキシャル堆積の組み合わせによって形成することができる。さらに、一実施形態では、第1及び第2のアクセスデバイスを、それぞれ第1及び第2のCEMデバイスに実質的に隣接して配置してもよい。
さらなる実施形態では、一実施形態において、第1の金属化層の導電線と第2の金属化層の導電線との1つ又は複数の交点で、複数のCEMデバイスのうちの1つ又は複数を個別に集積回路内に配置してもよい。第1の金属化層の導電線と第2の金属化層の導電線との1つ又は複数の交点のそれぞれに、1つ又は複数のアクセスデバイスを配置してもよく、ここで一実施形態では、アクセスデバイスをそれぞれのCEMデバイスと対にすることができる。
一実施形態によれば、CEMデバイス(例えば、CEMスイッチ、CERAMメモリデバイス、及び/又は1つ又は複数の相関電子材料を含む様々な他の電子デバイスを形成するために利用され得るCES)を、例えばモット転移基準を満たすのに十分な量の電子を注入することにより、例えば比較的高インピーダンス状態から転移することによって、比較的低インピーダンスのメモリ状態に配置することができる。CEMデバイスを比較的低インピーダンス状態に転移させる際に、十分な電子が注入されてCEMデバイスの端子間の電位が閾値スイッチング電位(例えばVset)を超える場合、注入された電子は遮蔽し始める。遮蔽は、二重占有電子を非局在化してバンド分割電位を崩壊させることにより比較的低インピーダンス状態をもたらすように動作し得る。
1つ又は複数の実施形態では、例えば上述のような比較的低インピーダンス状態から実質的に異なる高インピーダンス状態へのCEMデバイスのインピーダンス状態の変化は、Ni:N(ここで、下付き文字「x」及び「y」は整数を含む)を含む化合物の電子の「逆供与(back−donation)」によりもたらされ得る。本明細書で使用される場合、用語「逆供与」は、格子構造の隣接分子(すなわち配位子又はドーパント)による遷移金属、遷移金属酸化物、又はそれらの任意の組み合わせへの1つ又は複数の電子(すなわち電子密度)の供給と、同時に、金属の中心から配位子/ドーパント上の空いているπ反結合性軌道への電子密度の供与と、を指す。電子逆供与材料は、カルボニル(CO)、ニトロシル(NO)、イソシアニド(RNC、ここでRはH、C−Cアルキル又はC−C10−アリールである)、アルケン(例えばエテン)、アルキン(例えばエチン)、又はトリフェニルホスフィンなどのホスフィン(RP、ここでRはC−Cアルキル又はC−C10アリールである)などのπ逆結合配位子であり得る。逆供与は、遷移金属、遷移金属酸化物、又はそれらの組み合わせが印加電圧の影響下で電気伝導に好ましいイオン化状態を維持することを可能にする。1つ又は複数の実施形態では、例えば相関電子材料における逆供与は、カルボニル(CO)などのドーパントの使用に応答して発生し、例えば動作中に、ニッケルなどの遷移金属又は遷移金属酸化物の伝導帯に制御可能かつ可逆的に電子を「供与」することができる。例えば酸化ニッケル材料(例えばNiO:CO)では、逆供与を逆転させることができ、それによって、酸化ニッケル材料がデバイス動作中に高インピーダンス特性を示すように切り替わることを可能にすることができる。従って、この文脈では、逆供与材料は、材料の伝導帯への及びそれからの電子の供与及び電子供与の逆転を制御するための印加電圧の影響に少なくとも部分的に基づいて、例えば第1のインピーダンス状態から実質的に異なる第2のインピーダンス状態への(例えば、比較的低インピーダンス状態から比較的高インピーダンス状態への、又はその反対の)スイッチングなどのインピーダンススイッチング特性を示す材料を指す。
幾つかの実施形態では、逆供与として、遷移金属又は遷移金属酸化物を含むCEMデバイスは、例えばニッケルなどの遷移金属が2+の酸化状態に配置されると(例えば、NiO:COなどの材料においてNi2+になると)、低インピーダンス特性を示すことがある。反対に、例えばニッケルなどの遷移金属が1+又は3+の何れかの酸化状態に配置されると、電子の逆供与は逆転し得る。従って、逆供与は「不均化」をもたらす可能性があり、これは、以下の式(7)(数7)などの実質的に同時の酸化及び還元反応を含み得る:
2Ni2+→Ni1++Ni3+ ・・・(7)。
この場合、このような不均化は、式(7)に示すようなNi1++Ni3+としてのニッケルイオンの形成を指し、これは例えば、CEMデバイスの動作中に比較的高インピーダンス状態をもたらし得る。一実施形態では、カルボニル分子(CO)などの炭素含有配位子は、不均化反応及びその反転を可能にするように、CEMデバイスの動作中に電子の共有を可能にし得る:
Ni1++Ni3+→2Ni2+ ・・・(8)。
前述のように、式(8)に示す不均化反応の反転は、1つ又は複数の実施形態において、ニッケル系CEMが比較的低インピーダンス状態に戻ることを可能にし得る。
1つ又は複数の実施形態では、例えばおよそ0.1%〜10.0%の原子百分率の範囲内の値から変動し得るNiO:CO中の炭素の原子濃度に応じて、Vreset及びVsetは、図1Aに示すように、Vset≧Vresetという条件の下では、およそ0.1V〜10.0Vの範囲内で変動し得る。例えば、1つの可能な実施形態では、Vresetはおよそ0.1V〜1.0Vの範囲内の電圧で発生することがあり、Vsetはおよそ1.0V〜2.0Vの範囲内の電圧で発生することがある。しかしながら、Vset及びVresetの変動は、少なくとも部分的には、NiO:COなどの逆供与材料及びCEMデバイスに存在する他の材料の原子濃度、並びに他のプロセスの変動などの様々な要因に基づいて生じる可能性があり、特許請求の範囲に記載された主題はこれらの点において限定されないことに留意されたい。
一実施形態によれば、NiO:COなどの酸化ニッケル材料を含むフィルムを形成して、回路環境におけるデバイスの動作中の電子の逆供与を許容し、例えば低インピーダンス状態を起こすために、例えば原子層堆積などの幾つかの堆積技術のうちの何れか1つを使用して、上で論じた実施形態においてCEM層を堆積させることができる。また、回路環境における動作中に例えば電子の逆供与を逆転させて、例えば高インピーダンス状態などを起こすことができる。特定の実施形態において、原子層堆積は、例えばNiO:CO、又は他の遷移金属酸化物、遷移金属化合物もしくはそれらの組み合わせの成分を導電基板上に堆積するために、2つ以上の「前駆」源を利用することができる。一実施形態において、CEMデバイスの層は、以下の式(9)に従って、別々の分子AX及びBYを利用して堆積され得る:
AX(気体)+BY(気体)=AB(固体)+XY(気体) ・・・(9)。
ここで、式(9)の「A」は、遷移金属、遷移金属酸化物、又はそれらの任意の組み合わせに対応する。一実施形態では、遷移金属酸化物はニッケルを含み得るが、例えばアルミニウム、カドミウム、クロム、コバルト、銅、金、鉄、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケルパラジウム、レニウム、ルテニウム、銀、スズ、チタン、バナジウムなどの他の遷移金属及び/又は遷移金属酸化物も含み得る。
特定の実施形態では、チタン酸イットリウム(YTiO)などの2つ以上の遷移金属酸化物を含むCEM化合物も利用することができる。式(9)の「X」は、アミジナート(AMD)、ジシクロペンタジエニル(Cp)、ジエチルシクロペンタジエニル(EtCp)、ビス(2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)((thd))、アセチルアセトネート(acac)、ビス(メチルシクロペンタジエニル)((CH)、ジメチルグリオキシマート(dmg)、2−アミノ−ペンタ−2−エン−4−オナト(apo)、(dmamb)(ここで、dmambは1−ジメチルアミノ−2−メチル−2−ブタノレート)、(dmamp)(ここで、dmamp=1−ジメチルアミノ−2−メチル−2−プロパノレート)、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(C(CH、及びテトラカルボニル(CO)などのカルボニルを含む有機配位子などの配位子を含むことができる。従って、幾つかの実施形態では、ニッケル系前駆体AXは、ほんの数例を挙げると、例えば、その例がNi(MeC(NBu)であるニッケルアミジナート(Ni(AMD))、ニッケルジシクロペンタジエニル(Ni(Cp))、ニッケルジエチルシクロペンタジエニル(Ni(EtCp))、ビス(2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)Ni(II)(Ni(thd))、ニッケルアセチルアセトネート(Ni(acac))、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ニッケル(Ni(CH、ニッケルジメチルグリオキシマート(Ni(dmg))、ニッケル2−アミノ−ペンタ−2−エン−4−オナト(Ni(apo))、Ni(dmamb)(ここで、dmambは1−ジメチルアミノ−2−メチル−2−ブタノレート)、Ni(dmamp)(ここで、dmampは1−ジメチルアミノ−2−メチル−2−プロパノレート)、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ニッケル(Ni(C(CH、及びニッケルテトラカルボニル(Ni(CO))を含むことができる。
式(9)において、「BY」は、ほんの数例を挙げると、酸素(O)、オゾン(O)、一酸化窒素(NO)、亜酸化窒素(NO)、過酸化水素(H)、水(HO)などの酸化剤を含むことができる。一実施形態において、AX化合物は、遷移金属酸化物又は遷移金属化合物を含むことができる。BYは、式(9)に示す反応がABを形成し得るように選択された種を含むことができ、ここで、ABはプロセスによって形成されたCEMを表す。他の実施形態では、プラズマを酸化剤と共に使用して、酸素ラジカル又は他の活性種を形成し、1つ又は複数のCEM層を形成することができる。他の実施形態では、1つ又は複数のCEM層は、任意の種類の化学蒸着を使用して、又はスパッタ堆積もしくは物理蒸着によって堆積することができる。従って、幾つかの実施形態では、(ABのターゲットからのスパッタリング、又はAのターゲットとBのターゲットからの同時スパッタリング、又はBを含む大気環境下でのAのターゲットからのスパッタリングなどの場合、)X及び/又はYはABを形成するために必要とされない。AX及びBYなどの前駆体の原子濃度などの濃度は、約0.1〜10.0%の間のカルボニル形態などでの炭素の最終原子濃度をもたらすために調節され得ることに留意されたい。しかしながら、特許請求の範囲に記載された主題は、必ずしも上記の前駆体及び/又は濃度に限定されるものではない。むしろ、特許請求の範囲に記載された主題は、CEMデバイスの製造に利用される原子層堆積、化学蒸着、プラズマ化学蒸着、スパッタ堆積、物理蒸着、ホットワイヤ化学蒸着、レーザ強化化学蒸着、レーザ強化原子層堆積、急速熱化学蒸着などにおいて利用される全てのこのような前駆体を含むことが意図される。
原子層堆積を利用する実施形態などの特定の実施形態では、基板は、例えばおよそ20.0℃〜1000.0℃の範囲の温度、又はある実施形態ではおよそ20.0℃〜500.0℃の範囲の温度の間に達することができる加熱チャンバ内で、前駆体に暴露されることがある。NiO:COの原子層堆積が行われる特定の一実施形態では、およそ20.0℃〜400.0℃の温度範囲が利用され得る。前駆体供給源への暴露の後、そのような供給源は加熱チャンバからパージされてもよく、パージはおよそ0.5秒〜180.0秒の範囲の期間にわたって行われてもよい。しかしながら、これらは潜在的に適切な温度及び曝露時間の単なる例に過ぎず、特許請求の範囲に記載された主題はこの点において限定されないことに留意されたい。
特定の実施形態において、原子層堆積を利用する単一の2前駆体サイクルは、およそ0.6Å〜1.5Åの範囲の厚さを含むCEMデバイス層をもたらし得る。従って、一実施形態では、層が約0.6Åの厚さを含む原子層堆積プロセスを利用して約500Åの厚さを含むCEMデバイスフィルムを形成するために、例えば式(9)のAX+BYなどの2前駆体サイクルを800〜900回利用することができる。別の実施形態では、層が約1.5Åの厚さを含む原子層堆積プロセスを利用して、例えばAX+BYなどの2前駆体サイクルを300〜350回利用することができる。原子層堆積を利用して、例えばおよそ1.5nm〜150.0nmの範囲の厚さなどの他の厚さを有するCEMデバイスフィルムを形成することができ、特許請求の範囲に記載された主題はこの点において限定されないことに留意されたい。
前述の説明では、有形の構成要素(及び/又は同様に有形の材料)が論じられている状況などの特定の使用状況において、「上(on)」にあることと「上方(over)」にあることとの間には区別が存在する。一例として、基板の「上」への物質の堆積は、この後者の例では堆積された物質と基板との間に中間物質(例えば、介在プロセス操作中に形成される中間物質など)のような中間体なしで直接的な物理接触及び有形接触を含む堆積を指す;それにもかかわらず、基板の「上方」への堆積は、(「上」にあることはまた「上方」にあるとしても正確に説明され得るので、)基板の「上」への堆積を潜在的に含むと理解されているが、堆積された物質と基板との間に1つ又は複数の中間物質などの1つ又は複数の中間体が存在する状況を含み、従って堆積された物質が必ずしも基板と直接的な物理接触及び有形接触をしている必要はないと理解される。
有形の材料及び/又は有形の構成要素が「下(beneath)」にあることと「下方(under)」にあることとの間で論じられているような適切な特定の用法の文脈において同様の区別がなされる。このような特定の用法の文脈では、「下」は必ず物理的接触及び有形接触を意味するように意図しているが(上述の「上」と同様)、「下方」は直接的な物理接触及び有形接触がある状況を潜在的に含むが、例えば1つ又は複数の中間物質などの1つ又は複数の中間体が存在する場合など、必ずしも直接的な物理接触及び有形接触を意味するわけではない。従って、「上」は「すぐ上方(真上)」であることを意味すると理解され、「下」は「すぐ下方(真下)」であることを意味すると理解される。
「上方」、「下方」などの用語は、前述の「上(up)」、「下(down)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」などの用語と同様の方法で理解されることも同様に理解されよう。これらの用語は、検討を容易にするために使用されることがあるが、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を必ずしも制限することを意図するものではない。例えば、一例として、用語「上方」は、例えば逆さまになっている実施形態と比較して、上下関係が正しい実施形態である状況だけに特許請求の範囲が限定されることを示唆することを意味するものではない。一例としてフリップチップが挙げられ、ここでは例えば、様々な時点での(例えば製造中の)向きが必ずしも最終製品の向きに対応するとは限らない。従って、一例として、ある物体が特定の向き、例えば逆さまである向きで適用可能な特許請求の範囲内にある場合、一例としては同様に、たとえ適用可能な文字上の特許請求の範囲の表現が別の方法で解釈される可能性があるとしても、それはまた別の向き、例えば上下関係が正しい向きでも適用可能な特許請求の範囲内に含まれると解釈されることが意図され、逆もまた同様である。当然のことながら、やはり、特許出願の明細書において常にそうであるように、説明及び/又は使用法の特定の文脈は、描かれるべき合理的な推論に関して有用な指針を提供する。
特に断らない限り、本開示の文脈において、用語「又は」は、A、B、又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここでは包括的な意味で使用されるA、B、及びC、並びにここでは排他的な意味で使用されるA、B、又はCを意味することを意図する。この理解の下で、「及び」は包括的な意味で使用され、A、B、及びCを意味することを意図する;一方で、「及び/又は」は、前述の意味のすべてが意図されていることを明確にするために十分な注意を払って使用することができるが、そのような使用は必須ではない。加えて、用語「1つ又は複数」及び/又は類似の用語は、単数形で任意の特徴、構造、特性などを説明するために使用され、「及び/又は」はまた、複数の特徴、構造、特性など及び/又はそれらの幾つかの他の組み合わせを説明するためにも使用される。さらに、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、明示的に示されていない限り、一例として、数値の制限を与える又は特定の順序を示唆するのではなく、異なる構成要素などの異なる態様を区別するために使用される。同様に、「基づく」及び/又は類似の用語は、必ずしも要素の網羅的なリストを伝えることを意図するものではなく、必ずしも明示的に説明されていない追加の因子の存在を許容するものとして理解される。
さらに、特許請求の範囲に記載された主題の実施に関連し、かつ度合いに関する試験、測定、及び/又は仕様の対象となる状況については、以下のように理解されることが意図されている。一例として、所与の状況において、物理的特性の値が測定されるべきであると仮定する。実施例を続ける少なくとも特性に関しての度合いに関する試験、測定、及び/又は仕様に対する代替的な合理的アプローチが、少なくとも実施目的のために当業者に合理的に生じる可能性がある場合、特に断りのない限り、特許請求の範囲に記載された主題はそれらの代替的な合理的アプローチを網羅することが意図される。一例として、ある領域にわたる測定値のプロットが作成され、特許請求の範囲に記載された主題の実施がその領域にわたる勾配の測定値を用いることを意味するが、その領域にわたる勾配を推定するための様々な合理的かつ代替技術が存在する場合、別段の明示的な指示がない限り、それらの合理的な代替技術が同一の値、同一の測定値又は同一の結果を提供しない場合であっても、特許請求の範囲に記載された主題はそれらの合理的な代替技術を網羅することが意図される。
さらに、単純な例として「光学」又は「電気」を使用する、特徴、構造、特性などとともに使用される場合の用語「タイプ(型、type)」及び/又は「類似(様、like)」は、特徴、構造、特性などの少なくとも一部及び/又はそれに関連するものを、小さい変化がその特徴、構造、特性などが存在するこのような変化とともに依然として優勢に存在すると見なされるように十分小さい場合、たとえ特徴、構造、特性などと完全に一致していないと見なされる可能性のある変化であってもその小さな変化により一般的にその特徴、構造、特性などが「タイプ(型)」である及び/又は「類似(様)」であること(例えば「光学型」である又は「光学様」であることなど)から妨げられないように意味することに留意されたい。従って、この例を続けると、光学型及び/又は光学様特性との用語は、必然的に光学特性を含むことを意図している。同様に、別の例として、電気型及び/又は電気様性質との用語は、必然的に電気性質を含むことを意図している。本開示の明細書は単に1つ又は複数の例示的な例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された主題は1つ又は複数の例示的な例に限定されないことが意図されることに留意されたい;しかしながら、やはり、特許出願の明細書において常にそうであるように、説明及び/又は使用法の特定の文脈は、描かれるべき合理的な推論に関して有用な指針を提供する。前述の説明では、特許請求の範囲に記載された主題の様々な態様が説明されてきた。説明の目的のために、例として、量、システム及び/又は構成などの詳細が述べられた。他の例では、特許請求の範囲に記載された主題を不明瞭にしないように、よく知られている特徴は省略及び/又は簡略化した。本明細書では特定の特徴を例示及び/又は説明してきたが、今や当業者には多くの修正、置換、変更及び/又は均等物が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、特許請求の範囲に記載された主題の中に含まれるすべての修正及び/又は変更を網羅するように意図されていることを理解されたい。
100 CESデバイス
101、103 導電端子
102 材料、CEM
110 例示的な記号
210 可変レジスタ
220 可変キャパシタ
402、502、602、702、802、1102 端子
412 スイッチング領域を形成する層、真性部分
414 真性部分
422 導電領域を形成する層、p型ドープ部分
426 p型ドープ層
504、510 真性ノンドープCEMから形成された層
604 CEM部分
514、516 異なるドーパントで形成された層
704、804、1108、1205、1306 導電領域、導電部分
706、806、1106、1204、1304 (介在)スイッチング領域
708 ゲート端子
710 一対のゲート端子
712 3つ以上のゲート端子
812 少なくとも部分的に光透過性の電極
902、904、906、912 デバイス
1104 半導体デバイスの領域
1202、1212、1214 論理トランジスタ
1203、1206、1302 電極部分、電極
1204 CEMデバイス
1205 導電領域
1208、1210 1つ又は複数のCEM層
1308 基板

Claims (22)

  1. 第1の金属層の少なくとも一部分を露出させる第1のキャビティを形成するために基板の少なくとも一部分をエッチングするステップと、
    前記キャビティを少なくとも部分的に充填するCEM構造を形成するために前記キャビティの上方に1つ又は複数のCEM層を形成するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記キャビティの上方に前記1つ又は複数のCEM層を形成するステップの前に、前記キャビティの上方に1つ又は複数の電極材料層を堆積させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記電極材料は、窒化チタン、白金、チタン、銅、アルミニウム、コバルト、ニッケル、タングステン、窒化タングステン、ケイ化コバルト、酸化ルテニウム、クロム、金、パラジウム、酸化インジウムスズ、タンタル、銀又はイリジウム、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記1つ又は複数のCEM層のうちの少なくとも1つの層は連続スイッチング領域を形成し、前記1つ又は複数の層のうちの少なくとも2つは少なくとも2つの導電領域を形成する、請求項1から3の何れか1項に記載の方法。
  5. 前記1つ又は複数のCEM層のうちの少なくとも1つの層は2つ以上の不連続スイッチング領域を形成し、前記1つ又は複数の層のうちの少なくとも2つは少なくとも2つの導電領域を形成する、請求項1から3の何れか1項に記載の方法。
  6. 前記2つ以上の不連続スイッチング領域は真性CEMを含み、前記2つ以上の導電領域はp型ドープCEMを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記2つ以上の不連続スイッチング領域はp型ドープCEMを含み、前記2つ以上の導電領域は真性CEMを含む、請求項5に記載の方法。
  8. 前記CEM構造の上方に第2の金属層を形成するステップをさらに含む、請求項1から7の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記CEM構造において第2のキャビティをエッチングするステップと、
    前記第2のキャビティにおいて前記第2のキャビティを少なくとも部分的に充填する金属構造を形成するステップと、
    をさらに含む、請求項1から8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記キャビティを少なくとも部分的に充填するCEM構造を形成するために前記キャビティの上方に1つ又は複数のCEM層を形成するステップは、前記キャビティの上方に前記1つ又は複数のCEM層を堆積させるステップをさらに含む、請求項1から9の何れか1項に記載の方法。
  11. 第1の金属層と、
    前記第1の金属層上に形成された、前記第1の金属層の少なくとも一部分を露出させる第1のキャビティを含む基板と、
    前記キャビティ内に形成された相関電子材料(CEM)構造であって、前記キャビティを少なくとも部分的に充填し、前記第1の金属層の少なくとも露出された部分上に形成された1つ又は複数のCEM層を含む、相関電子材料(CEM)構造と、
    を含むデバイス。
  12. 前記CEM構造上に形成された第2の金属層をさらに含む、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記CEM構造内に形成された第2のキャビティ内に形成された金属構造をさらに含む、請求項11に記載のデバイス。
  14. 金属層の一部分をエッチングして前記金属層の残りの部分の間に不連続部を形成するステップと、
    前記金属層の残りの部分及び前記不連続部の上方に1つ又は複数の相関電子材料(CEM)層を形成するステップと、
    前記1つ又は複数のCEM層の上方において前記不連続部内に金属ビアを形成するステップと、
    を含む方法。
  15. 前記1つ又は複数のCEM層を形成するステップの前に、前記金属層の残りの部分の上方に1つ又は複数の電極材料層を堆積させるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記電極材料は窒化チタンを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記金属層の残りの部分及び前記不連続部の上方に1つ又は複数の相関電子材料(CEM)層を形成するステップは、前記1つ又は複数の層を堆積させるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  18. 基板と、
    前記基板上に形成された金属層であって、少なくとも1つの不連続部を含む、金属層と、
    前記不連続部内に形成された1つ又は複数の相関電子材料(CEM)層と、
    前記不連続部内に形成された金属ビアと、
    を含むデバイス。
  19. 前記1つ又は複数のCEM層は、スイッチング領域を形成するための少なくとも1つ以上のCEM層と、2つ以上の導電領域を形成するための2つ以上のCEM層と、を含む、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記スイッチング領域は真性CEMを含み、前記2つ以上の導電領域はp型ドープCEMを含む、請求項19に記載のデバイス。
  21. 前記スイッチング領域はp型ドープCEMを含み、前記2つ以上の導電領域は真性CEMを含む、請求項19に記載のデバイス。
  22. 前記金属ビアと前記1つ又は複数のCEM層との間に形成された1つ又は複数の電極材料層をさらに含む、請求項18に記載のデバイス。
JP2019515507A 2016-09-20 2017-09-18 相関電子スイッチ構造及びその製造 Pending JP2019532508A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/270,974 US9978942B2 (en) 2016-09-20 2016-09-20 Correlated electron switch structures and applications
US15/270,974 2016-09-20
PCT/GB2017/052770 WO2018055346A1 (en) 2016-09-20 2017-09-18 Correlated electron switch structures and their manufacture

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019532508A true JP2019532508A (ja) 2019-11-07

Family

ID=59966777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019515507A Pending JP2019532508A (ja) 2016-09-20 2017-09-18 相関電子スイッチ構造及びその製造

Country Status (7)

Country Link
US (3) US9978942B2 (ja)
EP (1) EP3516707A1 (ja)
JP (1) JP2019532508A (ja)
KR (1) KR102307024B1 (ja)
CN (1) CN109791977A (ja)
TW (1) TWI733902B (ja)
WO (1) WO2018055346A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10797238B2 (en) 2016-01-26 2020-10-06 Arm Ltd. Fabricating correlated electron material (CEM) devices
US10276795B2 (en) 2016-08-15 2019-04-30 Arm Ltd. Fabrication of correlated electron material film via exposure to ultraviolet energy
US9978942B2 (en) 2016-09-20 2018-05-22 Arm Ltd. Correlated electron switch structures and applications
US9997242B2 (en) 2016-10-14 2018-06-12 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device state detection
US10002669B1 (en) 2017-05-10 2018-06-19 Arm Ltd. Method, system and device for correlated electron switch (CES) device operation
US10211398B2 (en) 2017-07-03 2019-02-19 Arm Ltd. Method for the manufacture of a correlated electron material device
US11137919B2 (en) 2017-10-30 2021-10-05 Arm Ltd. Initialisation of a storage device
US10580489B2 (en) 2018-04-23 2020-03-03 Arm Ltd. Method, system and device for complementary impedance states in memory bitcells
US10741246B2 (en) 2018-04-23 2020-08-11 Arm Limited Method, system and device for integration of volatile and non-volatile memory bitcells
US10971229B2 (en) 2018-04-23 2021-04-06 Arm Limited Method, system and device for integration of volatile and non-volatile memory bitcells
US10607659B2 (en) 2018-04-23 2020-03-31 Arm Limited Method, system and device for integration of bitcells in a volatile memory array and bitcells in a non-volatile memory array
US11011227B2 (en) 2018-06-15 2021-05-18 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
TWI793377B (zh) * 2019-10-14 2023-02-21 友達光電股份有限公司 電阻式記憶體電路
US11690306B2 (en) 2021-08-19 2023-06-27 Globalfoundries Singapore Pte. Ltd. Correlated electron resistive memory device and integration schemes

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522424A (ja) * 2006-11-08 2010-07-01 シメトリックス・コーポレーション 相関電子メモリ
WO2012014447A1 (ja) * 2010-07-27 2012-02-02 パナソニック株式会社 不揮発性記憶装置の製造方法
JP2012523711A (ja) * 2009-04-10 2012-10-04 インターモレキュラー,インコーポレーテッド スイッチング特性を改善した抵抗スイッチングメモリ素子
JP2015185782A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US20160163978A1 (en) * 2014-12-09 2016-06-09 Symetrix Memory, Llc Transition metal oxide resistive switching device with doped buffer region

Family Cites Families (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100682926B1 (ko) 2005-01-31 2007-02-15 삼성전자주식회사 저항체를 이용한 비휘발성 메모리 소자 및 그 제조방법
US7778063B2 (en) 2006-11-08 2010-08-17 Symetrix Corporation Non-volatile resistance switching memories and methods of making same
US7872900B2 (en) 2006-11-08 2011-01-18 Symetrix Corporation Correlated electron memory
US20080107801A1 (en) 2006-11-08 2008-05-08 Symetrix Corporation Method of making a variable resistance memory
US7639523B2 (en) 2006-11-08 2009-12-29 Symetrix Corporation Stabilized resistive switching memory
DE202007005283U1 (de) 2007-03-07 2007-07-12 Abi Gmbh Schwingungserreger
JP5320601B2 (ja) * 2010-04-23 2013-10-23 シャープ株式会社 不揮発性可変抵抗素子、及び、不揮発性半導体記憶装置
JP2011238828A (ja) 2010-05-12 2011-11-24 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
US8551853B2 (en) * 2010-07-08 2013-10-08 Panasonic Corporation Non-volatile semiconductor memory device and manufacturing method thereof
US20130207069A1 (en) 2010-10-21 2013-08-15 Matthew D. Pickett Metal-insulator transition switching devices
US8693241B2 (en) * 2011-07-13 2014-04-08 SK Hynix Inc. Semiconductor intergrated circuit device, method of manufacturing the same, and method of driving the same
WO2013012423A1 (en) * 2011-07-20 2013-01-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Memristor structure with a dopant source
US8779407B2 (en) 2012-02-07 2014-07-15 Intermolecular, Inc. Multifunctional electrode
US8686386B2 (en) 2012-02-17 2014-04-01 Sandisk 3D Llc Nonvolatile memory device using a varistor as a current limiter element
US8816719B2 (en) 2012-04-26 2014-08-26 Symetrix Corporation Re-programmable antifuse FPGA utilizing resistive CeRAM elements
KR102025290B1 (ko) * 2013-03-12 2019-09-26 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치 및 이를 포함하는 전자 장치
US9735766B2 (en) 2015-07-31 2017-08-15 Arm Ltd. Correlated electron switch
US9558819B1 (en) 2015-08-13 2017-01-31 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
US9851738B2 (en) 2015-08-13 2017-12-26 Arm Ltd. Programmable voltage reference
US9748943B2 (en) 2015-08-13 2017-08-29 Arm Ltd. Programmable current for correlated electron switch
US9514814B1 (en) 2015-08-13 2016-12-06 Arm Ltd. Memory write driver, method and system
US10096361B2 (en) 2015-08-13 2018-10-09 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
US9735071B2 (en) 2015-08-25 2017-08-15 International Business Machines Corporation Method of forming a temporary test structure for device fabrication
US9584118B1 (en) 2015-08-26 2017-02-28 Nxp Usa, Inc. Substrate bias circuit and method for biasing a substrate
US10056143B2 (en) 2015-09-08 2018-08-21 Arm Ltd. Correlated electron switch programmable fabric
US9755146B2 (en) 2015-09-10 2017-09-05 ARM, Ltd. Asymmetric correlated electron switch operation
US9548118B1 (en) 2015-09-22 2017-01-17 Arm Ltd. Method, system and device for complementary non-volatile memory device operation
US9589636B1 (en) 2015-09-22 2017-03-07 Arm Ltd. Method, system and device for complementary non-volatile memory device operation
US10147879B2 (en) 2015-09-30 2018-12-04 Arm Ltd. Multiple impedance correlated electron switch fabric
US9979385B2 (en) 2015-10-05 2018-05-22 Arm Ltd. Circuit and method for monitoring correlated electron switches
US10719236B2 (en) 2015-11-20 2020-07-21 Arm Ltd. Memory controller with non-volatile buffer for persistent memory operations
US9734895B2 (en) 2015-12-22 2017-08-15 Arm Ltd. Latching device and method
US9773550B2 (en) 2015-12-22 2017-09-26 Arm Ltd. Circuit and method for configurable impedance array
US9735360B2 (en) 2015-12-22 2017-08-15 Arm Ltd. Access devices to correlated electron switch
US9621161B1 (en) 2015-12-28 2017-04-11 Arm Ltd. Method and circuit for detection of a fault event
US20170244027A1 (en) 2016-02-19 2017-08-24 Arm Ltd. Method providing for a storage element
US10170700B2 (en) 2016-02-19 2019-01-01 Arm Ltd. Fabrication of correlated electron material devices method to control carbon
US9747982B1 (en) 2016-02-22 2017-08-29 Arm Ltd. Device and method for generating random numbers
US9786370B2 (en) 2016-02-23 2017-10-10 Arm Ltd. CES-based latching circuits
US9805777B2 (en) 2016-02-24 2017-10-31 Arm Ltd. Sense amplifier
US9660189B1 (en) 2016-02-29 2017-05-23 Arm Ltd. Barrier layer for correlated electron material
US10236888B2 (en) 2016-03-29 2019-03-19 Arm Ltd. Correlated electron switch device
US9792982B1 (en) 2016-03-31 2017-10-17 Arm Ltd. Method, system and device for read signal generation
US10032487B2 (en) 2016-03-31 2018-07-24 Arm Ltd. One-time and multi-time programming using a correlated electron switch
US9978942B2 (en) 2016-09-20 2018-05-22 Arm Ltd. Correlated electron switch structures and applications
US10352971B2 (en) 2016-09-30 2019-07-16 Arm Ltd. Voltage detection with correlated electron switch
US9972388B2 (en) 2016-10-12 2018-05-15 Arm Ltd. Method, system and device for power-up operation
US9990992B2 (en) 2016-10-25 2018-06-05 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
US9792984B1 (en) 2016-10-27 2017-10-17 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
US9899083B1 (en) 2016-11-01 2018-02-20 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation with low power high speed and high density
US9871528B1 (en) 2016-11-30 2018-01-16 Arm Ltd. Digital to analog conversion with correlated electron switch devices
US9947402B1 (en) 2017-02-27 2018-04-17 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation
US10002665B1 (en) 2017-04-05 2018-06-19 Arm Ltd. Memory devices formed from correlated electron materials
US10002669B1 (en) 2017-05-10 2018-06-19 Arm Ltd. Method, system and device for correlated electron switch (CES) device operation

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522424A (ja) * 2006-11-08 2010-07-01 シメトリックス・コーポレーション 相関電子メモリ
JP2012523711A (ja) * 2009-04-10 2012-10-04 インターモレキュラー,インコーポレーテッド スイッチング特性を改善した抵抗スイッチングメモリ素子
WO2012014447A1 (ja) * 2010-07-27 2012-02-02 パナソニック株式会社 不揮発性記憶装置の製造方法
JP2015185782A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US20160163978A1 (en) * 2014-12-09 2016-06-09 Symetrix Memory, Llc Transition metal oxide resistive switching device with doped buffer region

Also Published As

Publication number Publication date
EP3516707A1 (en) 2019-07-31
KR20190050986A (ko) 2019-05-14
WO2018055346A1 (en) 2018-03-29
CN109791977A (zh) 2019-05-21
TW201834290A (zh) 2018-09-16
US20180269395A1 (en) 2018-09-20
US20200043982A1 (en) 2020-02-06
US9978942B2 (en) 2018-05-22
US10446609B2 (en) 2019-10-15
TWI733902B (zh) 2021-07-21
US20180083189A1 (en) 2018-03-22
KR102307024B1 (ko) 2021-09-30
US10937831B2 (en) 2021-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019532508A (ja) 相関電子スイッチ構造及びその製造
TWI723136B (zh) 用於相關電子材料的阻障層
CN110036496B (zh) 由相关电子材料形成的切换器件
TWI772343B (zh) 經由將導電基板轉變為關聯電子區域形成的關聯電子裝置
TWI744352B (zh) 具有減低之界面層阻抗之相關電子材料元件之製造
TWI729160B (zh) 使用從鄰近結構擴散的摻雜物種的相關電子材料裝置
TW201907041A (zh) 製造關聯電子材料(cem)元件
TW201816168A (zh) 製造具有不同的摻雜物種原子或分子濃度的相關電子材料膜
TW201824597A (zh) 關聯電子材料中之摻雜劑濃度控制
TW201836062A (zh) 由相關電子材料形成裝置的方法及製程
TW201810752A (zh) 經由暴露至紫外線能量之關聯電子材料膜之製造
US10833271B2 (en) Method for fabrication of a CEM device
US10566527B2 (en) Method for fabrication of a CEM device
TW201826350A (zh) Cem切換裝置
US20200259083A1 (en) Method for fabrication of a cem device
TWI794462B (zh) 經由摻雜劑沉積及退火形成相關電子材料(cem)元件
US10403816B2 (en) CEM switching device
US20190296232A1 (en) Method for fabrication of a cem device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200312

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211129