JP2019517535A - 複素環式化合物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物【化1】[式中、R1、A、XおよびZは明細書中で定義した通りである]の製造方法であって、式(II)の化合物【化2】またはその塩と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、非極性脂肪族または芳香族溶媒中、好ましくは相間移動触媒の存在下で反応させることによる、前記製造方法。

Description

本発明は、既知の式Iの複素環式化合物
Figure 2019517535
を製造するための新規な方法に関する。
とりわけ、アルコール中(EP0259738)または部分的に水混和性のアルコール(およびEP1252159)中で行われる非置換の環員原子のアルキル化による不飽和複素環式化合物の製造は公知である。
EP1024140には、式(II)の化合物
Figure 2019517535
と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとの、プロトン性溶媒
Figure 2019517535
の存在下での反応が記載されている。
提案されているプロトン性溶媒は、特にアルコールを含む。テトラブチルアンモニウムブロミド等の相間移動触媒を添加することも記載されている。しかしながら、EP1024140において報告された実施例2(5ページ)は、理論値の72%の生成物を達成するにすぎず、これは大規模な工業的規模の方法としては低すぎる。
従って、これらすべての場合において、達成される収率は不十分なものである。従って、十分な純度を達成するために、生成物のその後の精製が必要であり、従って、非常にコストがかかる。
従って、工業的に容易に実施可能であるが、より高い収率で所望の式Iの生成物を製造することを可能にする改良された方法に対する緊急の必要性がある。
本発明の一つの態様は、式(I)の化合物
Figure 2019517535
[式中、
は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、
Aはアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されていてもよいエチレン基、またはアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されていてもよいトリメチレン基を表し、
Xは酸素もしくは硫黄原子または基
Figure 2019517535
[式中、
は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、かつ、
Zは、酸素、硫黄および窒素原子から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい5もしくは6員の複素環式基、または置換されていてもよい3−もしくは4−ピリジル基を表す]
を表す]
の製造方法であって、
式(II)の化合物
Figure 2019517535
または式(IIa)のその塩、
Figure 2019517535
[式中、
AおよびXは上記で定義した通りであり、
対イオン(Mn+)に応じて、nは1または2であり、
n+はアンモニウムカチオン(n=1)、アルカリ金属カチオン(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)を表す]
と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、非極性脂肪族または芳香族有機溶媒中、相間移動触媒、好ましくはアンモニウム塩、より好ましくは第四級アンモニウム塩の存在下で反応させる、前記製造方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、前記相間移動触媒が、式
Figure 2019517535
[式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル、好ましくはC−C12−アルキル基を表し(疑義を避けるために、(−NR4R5R6)における−Nは、慣用されるメチル基の省略表現であり、(−NR4R5R6)は、(Me−NR4R5R6)の省略表現を表す)、かつ、アニオンはOH、塩化物、臭化物、ヨウ化物またはシアン化物を表す];
または
Figure 2019517535
[式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル(好ましくはC−C12−アルキルベンジル)を表し、かつ、RはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル、好ましくはC−C12−アルキル基を表し、かつ、アニオンは、OH、塩化物、臭化物、ヨウ化物またはシアン化物を表し、好ましくは塩化物を表す]
のアンモニウム塩である、本発明の方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、有機可溶性の第四級アンモニウム塩がアリコート336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)である、本発明の方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、溶媒が、ベンゼン、トルエン、キシレン、それらの混合物、またはヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンおよびそれらの混合物から選択される、本発明の方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、溶媒がトルエンである、本発明の方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、MがNaイオンである、本発明の方法に関する。
一つの好ましい実施形態は、式(I)の化合物が、式(Ia)の化合物
Figure 2019517535
であって、
式(IIb)の化合物
Figure 2019517535
と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、塩基、好ましくはNaOHの存在下で反応させるか、
または、
式(IIc)のその塩
Figure 2019517535
[式中、対イオンMn+に応じて、nは1または2であり、かつMn+はアンモニウムカチオン(n=1)、アルカリ金属カチオン(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)、好ましくはNaイオンである]
と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、本明細書に記載されているような相間移動触媒の存在下で反応させる、本発明の方法に関する。
本明細書に記載の全ての実施形態を互いに組み合わせることができることは、当業者には明らかであるが、物理法則に反する組み合わせは排除されることが理解されよう。
驚くべきことに、今般、脂肪族または芳香族炭化水素等の非極性溶媒を使用すること、および適切な相間移動触媒を使用することにより、極めて良好な収率を達成することができるが見出された。
式(I)の化合物
Figure 2019517535
[式中、
は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、
Aはアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されていてもよいエチレン基、またはアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されていてもよいトリメチレン基を表し、
Xは酸素もしくは硫黄原子または基
Figure 2019517535
[式中、
は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、かつ、
Zは、酸素、硫黄および窒素原子から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい5もしくは6員の複素環式基、または置換されていてもよい3−もしくは4−ピリジル基を表す]
を表す]
は、式(II)の化合物
Figure 2019517535
または式(IIa)の化合物のアンモニウム塩、アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩
Figure 2019517535
[式中、
対イオン(Mn+)に応じて、nは1または2であり、
n+はアンモニウムカチオン(n=1)、アルカリ金属カチオン(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)であり、
AおよびXは上記で定義した通りである]
と、式(III)の2−クロロ−5−クロロメチルピリジン
Figure 2019517535
とを、有機可溶性の相間移動触媒の存在下で反応させた場合に得られる。
驚くべきことに、本発明の方法によれば、より簡便な方法で、すなわちより少ない数の方法工程で、かつ実質的により良好な収率で上記化合物を製造することが可能となる。
一般式(I)および(II)および(IIa)の一つの好ましい実施形態において、可変部(可変部が3つの式のうちの1つに現れる場合)は以下の通りである
は、好ましくは水素またはC−C−アルキル基を表し、特に好ましくは水素を表す;
Aは、好ましくは、それぞれC−C−アルキル基で置換されていてもよいエチレン基またはトリメチレン基を表し、特に好ましくはエチレン基を表す;
Xは、好ましくは酸素もしくは硫黄原子または基
Figure 2019517535
特に好ましくは酸素原子または基
Figure 2019517535
を表す。
Zは、好ましくは酸素、硫黄および窒素の群から選択される2個のヘテロ原子を含む、ハロゲン化された5もしくは6員の複素環式基、またはハロゲン化された3−もしくは4−ピリジル基、特に好ましくはハロゲン化チアゾリルもしくは3−ピリジル基、非常に特に好ましくは2−クロロ−ピリド−5−イルを表す。
非常に特に好ましい実施形態は、式(Ia)の化合物
Figure 2019517535
であって、
式(IIb)の化合物
Figure 2019517535
と無機塩基とを、非極性脂肪族または芳香族有機溶媒、好ましくはトルエンまたはキシレン等の芳香族炭化水素の存在下で反応させ、次いで2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとの反応であって、特に好ましくは相間移動触媒の存在下で行われる反応によって得られるか、
または
式(IIc)の化合物
Figure 2019517535
[式中、対イオンMn+に応じて、nは1または2であり、Mn+はアンモニウムカチオン(n=1)、アルカリ金属カチオン(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)、好ましくはNaイオンである]を反応させることによって得られる化合物の製造方法に関する。
好ましい無機塩基は、アンモニウム含有塩基またはアルカリ金属カチオンもしくはアルカリ土類金属カチオンの水酸化物水溶液;特に好ましくはNaOHである。
使用することができる溶媒としては、全ての非極性脂肪族もしくは芳香族溶媒またはそれらの混合物が挙げられる。
使用される芳香族溶媒例としては、
−ベンゼン、トルエンもしくはキシレンまたはそれらの混合物;
−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンまたはそれらの混合物;および
−脂肪族および芳香族溶媒の混合物
が挙げられる。
トルエンが特に好ましい。
転化率および収率を改善するために、例えば以下のような相間移動触媒がさらに使用される
Figure 2019517535
[式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル(メチル−N(R4,R5,R6)アニオンを表す)
または
Figure 2019517535
[式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジルを表し、かつ、RはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル、好ましくはC−C12−アルキル基を表し、(IIa)、かつアニオンはOH、塩化物、臭化物、ヨウ化物またはシアン化物を表し、特に好ましくは塩化物を表す]。
特に好ましい相間移動触媒は、有機可溶性の第四級アンモニウム塩、特に好ましくは第四級C−C12−アルキルアンモニウムハロゲン塩、特に好ましくはAliquat 336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)等のC−C12−アルキルアンモニウムクロリド塩である。
水が存在する場合、本発明の方法は6〜14のpH範囲で行われる。範囲がpH10〜pH13の場合が好ましい。
反応は、15℃〜130℃等の10℃〜130℃の温度で、任意に真空下または加圧下で行うことができる。40℃〜80℃が好ましい。
反応は、大気圧下で有利に行われるが、減圧下または加圧下で行うことも可能である。
本発明の方法を実際に実施することは、例えば、トルエン等の溶媒中、好ましくはメチルトリオクチルアンモニウムクロリド(Aliquat 336)等の触媒の存在下で、1molの2−クロロ−5−クロロメチルピリジンと0.95〜3mol、好ましくは1.0〜約2.5molの式(II)の化合物とを反応させることを含む。
二相系で水を使用する場合、本発明の方法は、好ましくはpH8〜13で行われる。
反応時間は0.1〜12時間、好ましくは1〜5時間である。
反応完了後、生成物は、反応温度よりも低い温度、例えば、−10℃〜10℃の範囲、0℃〜10℃の範囲等の10℃以下、または0℃〜9℃の範囲等の10℃未満で単純に冷却し、濾過することによって単離することができる。
あるいは、最初に相を分離することも可能である。有機相の分離は、50℃〜120℃、好ましくは40℃〜80℃で行われる。次いで、混合物を上記のように冷却し、沈殿した活性物質を単離し、洗浄し、任意に再結晶させる。
式(I)の化合物は、殺虫剤、例えば(EP A2 0235752、EP A2 0259738)としての使用に適している。
以下の実施例は、本発明の主題を限定することなく説明するものである。
実施例1
Figure 2019517535
まず、0.501molのCCMP(2−クロロ−5−クロロメチルピリジン)を、5gのAliquat 336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)と共に260gのトルエン中に入れ、70℃に加熱した。1時間かけて、水中の29.8%濃度の2−シアンイミノチアゾリジンナトリウム塩(0.5mol)の溶液250gを計量供給した。次いで、シアンイミノチアゾリジンが完全に転化するまで撹拌を続けた。次いで、バッチを10℃に冷却し、濾過した。
次いで、得られた固体を10℃に冷却したトルエン70gずつで2回洗浄した。真空乾燥後、98.5%純度の活性物質が119g得られた(理論値の92.5%、smp 136〜137℃)。
実施例2
まず、12molのCCMP(2−クロロ−5−クロロメチルピリジン)を、71gのAliquat 336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)と共に1207gのトルエン中に入れ、60℃に加熱した。2時間かけて、水中の29.8%濃度の2−シアンイミノチアゾリジンナトリウム塩の溶液11.6molを計量供給した。次いで、シアンイミノチアゾリジンが完全に転化するまで撹拌を続けた。次いで、バッチを10℃に冷却し、濾過した。
次いで、得られた固体を10℃に冷却したトルエン1600gおよび水2000gで1回洗浄した。真空乾燥後、99.8%純度の活性物質が2820g得られた(理論値の95%)。
実施例3(トルエンの代わりにブタノールでの比較)
Figure 2019517535
まず、0.501molのCCMP(2−クロロ−5−クロロメチルピリジン)を、5gのAliquat 336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)と共に260gの1−ブタノール中に入れ、70℃に加熱した。1時間かけて、水中の29.8%濃度の2−シアンイミノチアゾリジンナトリウム塩(0.5mol)の溶液250gを計量供給した。次いで、シアンイミノチアゾリジンが完全に転化するまで撹拌を続けた。次いで、バッチを10℃に冷却し、濾過した。
次いで、得られた固体を10℃に冷却した70gずつの1−ブタノール/トルエン(1:1混合物)で2回洗浄した。真空乾燥後、97.8%純度の活性物質が88.1g得られた(理論値の68.2%)。
実施例4(EP11024140との比較)
0.615molの炭酸カリウムおよび0.3molの2−シアンイミノチアゾリジンを100mlのn−ブタノールに懸濁し、60℃で1時間撹拌した。70℃で2時間かけて、100mlのn−ブタノール中に懸濁された0.315molの2−クロロ−5−クロロメチルピリジン/2−クロロ−5−メチルピリジン(CCMP/CMP、混合物中23%CCMP)を添加し、72℃で2時間撹拌した。65℃に冷却した後、次に400gの水を加えそして相分離した。次いで、有機相を50℃で3時間撹拌し、次いで、5℃で18時間撹拌した。沈殿生成物を濾別し、乾燥した;59.6g(理論値の78%)。
実施例4(EP11024140と相間移動触媒との比較)
0.3molの2−シアンイミノチアゾリジンおよび4.2gのテトラブチルアンモニウムブロミドを300mlの水中に懸濁させ、70℃に加熱した。次いで、0.315molのCMP/CCMP混合物を添加した。反応混合物のpHを、NaOHで8〜8.5に連続的に保持した。60℃で2時間の反応時間の後、この温度で相分離を行い、有機相を150mlのブタノールで希釈し、撹拌した。混合物を3時間かけて3℃に冷却し、沈殿生成物を吸引除去した;このようにして、58.5gが得られた(理論値の76%)。

Claims (7)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2019517535
    [式中、
    は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、
    Aはアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されていてもよいエチレン基、またはアルキルで置換されていてもよいトリメチレン基を表し、
    Xは酸素もしくは硫黄原子または基
    Figure 2019517535
    [式中、
    は水素原子またはアルキル基、好ましくはC−C−アルキル基を表し、かつ、
    Zは、酸素、硫黄および窒素原子から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい5もしくは6員の複素環式基、または置換されていてもよい3−もしくは4−ピリジル基を表す]
    を表す]
    の製造方法であって、
    式(II)の化合物
    Figure 2019517535
    または式(IIa)のその塩
    Figure 2019517535
    [式中、
    AおよびXは上記で定義した通りであり、
    対イオン(Mn+)に応じて、nは1または2であり、
    n+はアンモニウム(n=1)、アルカリ金属(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)を表す]
    と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、非極性脂肪族または芳香族有機溶媒中、相間移動触媒、好ましくはアンモニウム塩、より好ましくは第四級アンモニウム塩の存在下で反応させる、前記製造方法。
  2. 前記相間移動触媒が、式
    Figure 2019517535
    [式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジルを表し、かつ、アニオンはOH、塩化物、臭化物、ヨウ化物またはシアン化物を表す]
    または
    Figure 2019517535
    [式中、R4、R5、R6は水素またはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジルを表し、かつ、RはC−C12のアルキル基またはベンジルもしくはアルキルベンジル、好ましくはC−C12−アルキル基を表し、かつ、アニオンはOH、塩化物、臭化物、ヨウ化物またはシアン化物、好ましくは塩化物を表す]
    のアンモニウム塩である、請求項1に記載の方法。
  3. 有機可溶性の第四級アンモニウム塩がアリコート336(メチル−トリ−n−オクチルアンモニウムクロリド)である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記溶媒が、ベンゼン、トルエン、キシレン、それらの混合物、またはヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンおよびそれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記溶媒がトルエンである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. がNaイオンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(I)の化合物が、式(Ia)の化合物
    Figure 2019517535
    であって、
    式(IIb)の化合物
    Figure 2019517535
    と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、塩基、好ましくはNaOHの存在下で反応させるか、
    または、
    式(IIc)のその塩
    Figure 2019517535
    [式中、対イオン(Mn+)に応じて、nは1または2であり、かつ、Mn+はアンモニウムカチオン(n=1)、アルカリ金属カチオン(n=1)またはアルカリ土類金属カチオン(n=2)、好ましくはNaイオンである]
    と2−クロロ−5−クロロメチルピリジンとを、請求項1〜3のいずれか一項に記載の相間移動触媒の存在下で反応させる、前記製造方法。
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