JP2019507018A - 鍛造プレス機および鍛造プレス機における工作物の鍛造方法 - Google Patents

鍛造プレス機および鍛造プレス機における工作物の鍛造方法 Download PDF

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鍛造プレス機フレームと、上方サドルおよび下方サドルと、鍛造プレス機フレームに対して作用する一次駆動部であって、一次変形力を上方サドルと下方サドルの間の工作物にもたらす一次駆動部と、二次変形力を工作物にもたらす二次駆動部と、を備える鍛造プレス機、並びに上方サドルと、下方サドルと、変形的に作用する一次運動を上方サドルと下方サドルとの間で駆動する一次駆動部と、を備える鍛造プレス機において工作物を鍛造する方法であって、工作物が、一次運動により生じる変形の他に、変形的に作用し、かつ二次駆動部により駆動される二次サドルの二次運動によっても変形される方法においては、前記二次駆動部が、前記一次駆動部による一次変形力によって工作物の方向に負荷される構成群に支持されている場合、あるいは前記二次駆動部が二次サドルを駆動し、二次サドルの二次運動のために前記二次サドルが、一次運動により駆動される一次駆動部の構成群に依存せずに運動される場合、種々の鍛造プロセス形式、例えばフリーフォーム鍛造、スエージング鍛造および/または鞣し加工を、エネルギー節約的に実施することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、鍛造プレス機フレームと、上方サドルおよび下方サドルと、鍛造プレス機フレームに対して作用する一次駆動部であって、一次変形力を上方サドルと下方サドルの間の工作物にもたらす一次駆動部と、二次変形力を工作物にもたらす二次駆動部と、を備える鍛造プレス機に関する。本発明はさらに、上方サドルと、下方サドルと、変形的に作用する一次運動を上方サドルと下方サドルとの間で駆動する一次駆動部と、を備える鍛造プレス機において工作物を鍛造する方法に関するものであり、工作物は、一次運動により生じる変形の他に、変形的に作用し、かつ二次駆動部により駆動される二次サドルの二次運動によっても変形される。
とりわけスエージング鍛造では、上位概念による鍛造プレス機において一次駆動部と二次駆動部がすでに公知であり、例えば一次駆動部は、スエージを閉鎖するために用いられ、それにより工作物に対して変形的に作用し、一方、二次駆動部は、穴開け工程またはスエージに入り込むさらなる変形工程のために用いられる。しかしここでは対応の二次駆動部が穴付ロッドまたはスライダを駆動するが、これらは鍛造サドルとはみなされない。例えばドイツ実用新案第112014001453号から公知の引抜プレス機では、これは鍛造プレス機とは異なるものであるが、工作物が比較的に薄く、したがって小さなプレス力しか必要とせず、種々の深絞り加工を種々の駆動部により実現することが公知である。
ドイツ実用新案第112014001453号
本発明の課題は、例えばフリーフォーム鍛造、スエージング鍛造および/または鞣し加工のような種々の鍛造プロセス形式を、エネルギー節約的に実施することのできる上位概念による鍛造プレス機、並びに上位概念による鍛造方法を提供することである。
本発明のこの課題は、独立請求項の特徴を備える鍛造プレス機並びに鍛造方法によって解決される。さらなる、場合によりこれに依存しない有利な構成は、従属請求項および以下の説明に記載されている。
例えば種々異なる鍛造プロセス形式は、鍛造プレス機フレームと、上方サドルおよび下方サドルと、鍛造プレス機フレームに対して作用する一次駆動部であって、一次変形力を上方サドルと下方サドルの間の工作物にもたらす一次駆動部と、二次変形力を工作物にもたらす二次駆動部と、を備える鍛造プレス機において、この鍛造プレス機が、一次駆動部による一次変形力によって工作物の方向に負荷される構成群に二次駆動部が支持されていることを特徴とする場合、エネルギー節約的に実施することができる。
一次駆動部と二次駆動部とが適切に整合されていれば、例えば少量のオイルしか必要としないシリンダを使用することにより、二次駆動部をエネルギー節約的に構成することができ、これを使用することができる。二次駆動部によって運動しなければならない質量も、簡単に比較的小さく構成することができ、このことは対応してエネルギーを節約する。
とりわけ、一次駆動部は例えば鍛造駆動部として、二次駆動部は鞣し駆動部として用いることができ、したがって鞣し加工のために必要なオイル容量だけを必然的に運動させ、あるいは鞣し加工に必要な質量だけを運動させれば良い場合には、この鞣し加工に必要なエネルギーが格段に低下する。
この点において、一次駆動部による一次変形力によって工作物の方向に負荷される構成群に二次駆動部が支持されている鍛造プレス機においては、二次変形力をもたらすために必要な条件に対して、二次駆動部を最適に適合することが簡単に可能である。
ここで鞣し加工過程では、鍛造サドル等に対して特に比較的小さな容積および小さな質量を設けることができる。なぜなら層加工過程は、通常、比較的に大きなストローク数と小さな力により行われるからである。
同じことが例えばスエージング鍛造においても、二次駆動部がフリーフォーム鍛造のために、一次駆動部がスエージング鍛造のために使用される場合には可能である。ここでは工作物が二次駆動部を介して、例えば質量の分散のために鍛造されるが、このことはスエージング鍛造においては、特定の状況下で必要なまたは有利な範囲でのみ可能である。しかしここで量分散のために必要な運動は、工作物において格段に複雑な材料運動を必要とするスエージング鍛造プロセスに対して通常である場合よりも、小さなストロークおよび小さな力しか必要としないことがしばしばである。
とりわけ二次駆動部は、一次駆動により駆動されるクロスヘッドに支持することができる。この配置構成は、最終的に、従来の鍛造プレス機に対応するフローガイドを可能にする。従来の鍛造プレス機を鍛造および鞣し加工のために利用することが簡単に可能である。ここで鞣し加工に関しては、通常、望ましくない大きな容積流が自由に共運動するシリンダに対して発生し、場合により不要に高いストロークも発生する。二次駆動部が一次駆動により駆動されるクロスヘッドに支持されていれば、運動経過は鍛造の際も鞣し加工の際もそれ自体同じに留まる。このことは、フリーフォーム鍛造とスエージング鍛造との移行に関しても当てはまり、補完的に二次駆動部を高速の、および/または弱い鍛造プロセス形式に対しても利用することができる。
二次駆動部も、引張アンカを介して一次駆動部と交互作用するクロスバーに支持することができる。そして二次駆動部は、通常、一次駆動部に対向する側からそれぞれの工作物に作用する。しかしこのことは結果的に、工作物の質量がさほど重要ではなく、または工作物が例えば外部の保持装置によって、いずれにせよ所定のように位置決めされる場合には、鍛造プレス機で発生する力平衡の観点でクリティカルではない。しかしながらこの構成は、鍛造プレス機自体の運動経過にある程度の偏差を引き起こし、この偏差は相応に考慮するのが妥当である。しかし具体的な実現によれば、引張アンカを介して一次駆動部と交互作用するクロスバーに二次駆動部を支持することは、二次駆動部に対してより多くのスペースをそのままにしておくことになる。なぜならこの場合、一次駆動部から離れる方向により多くの構造空間が提供され、一次駆動部の側で機器の節約が行われるからである。
一次駆動部により一次変形力が工作物の方向に負荷される構成群として、とりわけ引張アンカを介して一次駆動部と交互作用するクロスヘッドないしクロスバーが考えられる。
一次駆動部により一次変形力が工作物の方向に負荷される構成群は、場合により固定手段を介して固定可能に構成することができる。したがって二次駆動部が工作物に作用する時、この力を少なくとも完全に一次駆動部によってもたらす必要はない。対応して鍛造プレス機は、好ましくは鍛造プレス機フレームを基準にして構成群を選択的に固定するための固定手段を有することができる。
この種の固定手段は、例えば締め付けブッシュまたは締め付けウェッジとすることができ、これらにより対応の構成群が固定可能に構成されている。とりわけこの種の固定手段は、クロスヘッドを鍛造プレス機フレームに、例えば引張アンカまたは柱に選択的に固定するのに適し、このようにして一次駆動部は負荷軽減される。
場合により二次駆動部も相応に負荷軽減できることが理解される。これは、二次駆動部により駆動される二次サドルが鍛造プレス機フレームを基準にして選択的に固定可能であり、これにより一次駆動部が動作する時に、二次駆動部が負荷軽減される場合である。他方では二次サドルは、二次駆動部が支持される構成群に完全に固定することができる。これはとりわけこれらの構成群が、一次駆動部による一次変形力によって工作物の方向に負荷される場合である。しかし特に好ましくは、相応」の固定は、方向に依存して異なるやり方で行う。したがって二次サドルは、一次運動が二次サドルに作用する力の作用方向に、設計を介して固定することができ、これにより二次駆動部は相応の力をもたらす必要がなくなる。この種の設計は、例えばクロスヘッドまたはクロスバーないし一次駆動部により一次変形力が工作物の方向に負荷される構成群において行うことができる。このことは非常に効率的であり構造的に簡単なやり方で相応の負荷軽減につながる。反対方向では、二次駆動部が相応の固定力をもたらせば十分である。なぜならこの固定力は、一次駆動によりもたらされる変形力よりも格段に小さいからである。
好ましくは鍛造プレス機は、一次駆動部により駆動される二次サドルおよび付加サドルを有し、二次サドルと付加サドルは共に鍛造プレス機の下方サドルおよび上方サドルを形成する。この構成は、二次サドルの質量が、二次サドルおよび付加サドルから形成される下方サドルまたは上方サドルの質量よりも小さいことに直接的に引き起こし、したがってこのことはエネルギー的な利点をもたらす。さらに一次運動に対しては二次サドルと付加サドルの組み合わせが使用される。対応してこのことは質量が大きく、場合により面積も大きいので有利である。
フリーフォーム鍛造、スエージング鍛造および/または鞣し加工のような種々の鍛造プロセス形式も、上方サドルと、下方サドルと、変形的に作用する一次運動を上方サドルと下方サドルとの間で駆動する一次駆動部と、を有する鍛造プレス機において工作物を鍛造するための方法により、この鍛造方法が、二次駆動部が二次サドルを駆動し、二次サドルの二次運動のために前記二次サドルが、一次運動により駆動される一次駆動部の構成群に依存せずに運動されることを特徴とする場合、エネルギー節約的に実施される。ここで工作物は、一次運動により生じる変形の他に、変形的に作用し、二次駆動部により駆動される二次運動によっても変形される。
二次駆動部、穴付ロッドまたは他のスライダを駆動できるスエージング鍛造機とは異なり、二次駆動部が二次運動に対して意図される運動に相応に整合されている場合、駆動される二次サドルは、とりわけスエージング鍛造または鞣し加工運動と関連して、とりわけフリーフォーム鍛造と関連して、フリーフォーム鍛造のための直接的な鍛造運動を、二次運動としてエネルギー節約的に実施できることを可能にする。
とりわけ二次駆動部は、一次駆動部による一次変形力が工作物の方向に負荷される構成群に支持することができ、これらの構成群は、変形前に、あるいは二次運動の前に二次サドルを介して固定され、一次運動の前に解放される。これによりとりわけ一次駆動部は、二次運動の際に二次サドルを介して、または変形の際に発生する力から負荷軽減することができる。
好ましくは、固定は鍛造プレス機フレームで行われる。このことは、これに関連する一次駆動部の特に効率的な負荷軽減を可能にする。
具体的な実現によっては、固定手段ないし固定が、変形の際に二次サドルを介して、あるいは二次運動の際に発生するすべての力を吸収できるには、または吸収すべきであるためには不十分なことが考えられる。したがって場合により、これらの力の一部を一次駆動部によってももたらさなければならない。とは言うものの、固定ないし固定手段は、一次駆動部の相応の負荷軽減に相応の利点をもたらす。
とりわけ上方サドルまたは下方サドルは、二次サドルおよび付加サドルに分割することができる。この場合、好ましくは二次サドルの二次運動の際には二次サドルだけが運動され、一次運動の際には二次サドルと付加サドルが共に運動される。これにより一次運動に対して比較的に大きな質量と大きな面積が使用され、このことは特に、場合により鞣し加工と組み合わせるべきフリーフォーム鍛造過程の際に有利である。
好ましくは二次駆動部により運動される質量は、一次駆動部により運動される質量よりも小さく、したがって構造的に簡単に相応のエネルギー的利点を達成することができる。これに累積的にまたは択一的に、二次駆動部を介してもたらすことのできる変形力が、一次駆動部を介してもたらすことのできる変形力よりも小さいと好都合である。このことは、二次駆動部を相応により小型に、これを相応にエネルギー的により有利に構成できることにつながる。とりわけ、シリンダ−ピストンアセンブリに対して使用され、運動しなければならないいわゆる液体容積が、これに関する対抗措置を取らなくても、このようにして二次駆動部において最小に低減される。
一次駆動部は、すでに前に示したように、とりわけフリーフォーム鍛造のための鍛造駆動部として、二次駆動部は鞣し加工駆動部として使用することができる。従来の鍛造プレス機でも実施されるのと同じように、鞣し加工は好ましくは鍛造ないしフリーフォーム鍛造の後に行われることが理解される。
二次駆動部をフリーフォーム鍛造のために、一次駆動部をスエージング鍛造のために、すでに前に示したように使用することもできる。ここで有利には、まず工作物が二次駆動部を介して、工作物の質量の分散のために予備鍛造され、引き続き一次駆動部を介してスエージないしスエージング機能によって完成鍛造される。ここで場合により、スエージング鍛造の後にさらに、二次駆動部を使用するフリーフォーム鍛造ないし鞣し加工も考えられることが理解される。
十分に大きなプレス力を達成できるようにするため、少なくとも一次駆動部が液圧式に構成されていると有利であり、これにより鍛造に必要なプレス力をもたらすことができる。ここで小さな力をもたらすべき場合には二次駆動部を例えば機械的ないし電子機械的に構成することも考えられる。なぜならこれはコスト的に有利であると思われるからである。しかし特に好ましくは、二次駆動部も液圧式に構成し、相応に大きな力もこの駆動部を介してもたらし、これにより動作的に確実に鍛造するよう工作物に作用することができる。
前記ないし特許請求の範囲に記載された解決策の特徴は、利点を相応に累積して実現するために、場合により組み合わせることができることが理解される。
本発明のさらなる利点、目的および特性を、とりわけ添付図面に示された実施例の以下の記載に基づいて説明する。
第1の鍛造プレス機の部分的に分解された概略側面図である。 第2の鍛造プレス機の部分的に分解された概略側面図である。 第3の鍛造プレス機の部分的に分解された概略側面図である。
図面に示された鍛造プレス機10はそれぞれ鍛造プレス機フレーム1を有する。この鍛造プレス機フレームは、公知のように上方クロスバー12および下方クロスバーないし土台バー14を含み、これらはそれぞれ柱16および引張アンカ18を介して互いに作用接続されている。具体的な実施形態に応じて、これらの柱16と引張アンカ18は一体的にまたは多分割式に構成することができる。従来技術から公知のように、最終的に柱16と引張アンカ18の数および対称性が異なっていてもよいことも理解される。しかしとりわけ2つまたは4つの柱16ないし引張アンカ18が通常である。具体的な実施形態に応じて、柱16と引張アンカ18は必ずしも互いに同心に設ける必要のないことも理解される。
同様に鍛造プレス機10は、公知のようにクロスヘッド20を有し、このクロスヘッドは一次駆動部30により駆動され、上方サドル22を担持する。
上方サドル22に対向して下方サドル24が設けられており、この下方サドルは下方クロスバーないし土台バー14に支持されている。
これに対して一次駆動部30は上方クロスバー12に支持されており、これによりそれ自体公知のように、上方サドル22と下方サドル24との間に鍛造力および鍛造運動をもたらすことができる。
図2に示された変形例では、補充的にスエージ26が設けられており、選択的にこのスエージの上方スエージ半部分を上方サドル22に、その下方スエージ半部分を下方サドル24に取り付けることができる。別の実施形態においてスエージ26またはその一部を恒久的に上方サドル22または下方サドル24に取り付けるか、またはこれらと一体的に構成できることが理解される。
別の鍛造プレス機はその作用を逆転できることが理解される。したがって例えば土台バーが上方クロスバーであり、一次駆動部も下方クロスバーに支持されている。このことは最終的には単に、あるいはせいぜいのところ運動方向の反転を引き起こすだけである。なぜなら最終的には鍛造プレス機フレーム11を介して力平衡が形成され、この力平衡の方向は、一次駆動部30がどちらの方向に作用するかに関係なく生じるからである。
一次駆動部30は、本実施例ではそれぞれ上方クロスバー12に設けられた一次シリンダ32を有し、この一次シリンダ内で一次ピストン34が運動し、力を上方サドル22に及ぼすことができる。別の実施形態では複数の一次シリンダ32と一次ピストン34を簡単に設けることができ、それにより本実施例の基本的機能から逸脱しないことが理解される。
すべての実施例において、上方サドル22と下方サドル24は工作物50に対して鍛造的に作用する。
図1と2に示した鍛造プレス機10には二次駆動部40が設けられており、その二次シリンダ42はクロスヘッド23内にも、一次ピストン34内にも配置されている。この構成は、二次駆動部40に対して比較的多くの空間を許容する。もちろん場合により、比較的小さな二次シリンダを設けることもでき、ここで具体的には別の実施例においてやや異なる構成も考えられる。とりわけ比較的小さい二次シリンダ42は、図1から3の実施例において場合により一次シリンダ32と一次ピストン34を入れ替えることを可能にする。これは、一次ピストン34が上方クロスバー12に支持されており、一次シリンダ32がクロスヘッド20に支持され、上方に向かって開放することにより行われる。
図1の実施例では、クロスヘッド20が締め付けブッシュ62によって柱16ないし引張アンカ18において案内される。これらは固定手段60であり、これらによってクロスヘッド20を、場合により鍛造プレス機フレーム11ないし柱16または引張アンカ18に固定することができる。これらの締め付けブッシュ62は、この実施例ではクロスヘッドが固定手段60に固定されていない場合、このクロスヘッド20の案内にも用いられる。
固定手段60により、二次駆動部40がもたらす二次力を、柱16ないし引張アンカ18および下方クロスバー14を介して直接的に補償することができる。これにより一次駆動部30はこの力から負荷軽減され、このことは、この負荷軽減が単に部分的にだけ行われる場合でも相応に有利である。
図2と3の実施例でも、場合により相応の固定手段ないし締め付けブッシュを設けることができることが理解される。
別の実施例では場合により、柱16ないし引張アンカ18の一方の部分をクロスヘッド20の案内だけに用いることができ、他方の部分は固定手段60を担持することができることが理解される。締め付けブッシュ62の代わりに別の装置を使用することもでき、この別の装置によってクロスヘッド20を、鍛造プレス機フレーム11を基準にして固定することができることが理解される。
同様に、図3の実施例においてクロスヘッド20が柱16ないし引張アンカ18において案内され、場合により固定されることも考えられる。同様に必要な場合、下方サドル24の案内ないし締め付けを、図3の実施例では柱16ないし引張アンカ18において行うことができる。
二次駆動部40は、二次サドル46と接続されたそれぞれの二次ピストン44を駆動し、二次駆動部40の力をそれぞれの工作物50にもたらすことができる。ここで図1および2の実施例とは異なり図3の実施例では、二次駆動部40がその二次シリンダ42と共に下方クロスバーないし土台バー14に設けられている。
二次駆動部40は、一次駆動部30を基準にして、例えばフリーフォーム鍛造プレス機における鞣し加工の際、またはスエージング鍛造プレス機における補充的なフリーフォーム鍛造の際(図2参照)に発生するような、相応に比較的に小さな運動ないし力の弱い運動をもたらすことができるように設置されている。その比較的に小型の設置に対応して、二次駆動部40は比較的に小さなエネルギーにより駆動することができる。
図2の実施例に例示されるように、上方サドル22は場合により、二次サドル46と付加サドル36に分割して示することができる。これにより、二次駆動部40の二次運動に対しては比較的に小さな面積だけが使用される。これにより、とりわけ相応に質量も小さくなり、このことは対応してエネルギー的に有利である。上方サドル22のこのような分割は、図1の実施例でも可能であることが理解される。同様に図3の実施例の下方サドル24も相応に分割して構成することができる
運動される質量の低減は、とりわけ鍛造プレス機10の構成として方法の実施が適切であれば、クロスヘッド20が二次運動の間、移動されないか、あるいは移動する必要がないことによって得られる。
ここでは、二次運動において一次運動の際よりも高速で短いストロークが使用される場合、相応のエネルギー低減も存在することが理解される。なぜなら、比較的に小さい、あるいは高速の、または力の弱い運動を一次運動によってもたらさなければならない従来の鍛造プレス機と比較して、最終的にはエネルギーを獲得できるからである。
本実施例では、とりわけ二次駆動部40を負荷軽減するために一次運動の間に、二次サドル46を固定すること自体が不要である。なぜなら二次サドルは、図1と2の実施例ではクロスヘッド20に、図3の実施例では下方クロスバーないし土台バー14に支持することができ、これらは一次力がもたらされるときにセットとして用いることができるからである。これにより二次駆動部40は簡単に負荷軽減される。戻り運動の際の力は格段に小さいので、例えば締め付けエレメント等の固定装置による負荷軽減は、通常は不要となる。
10 鍛造プレス機
11 鍛造プレス機フレーム
12 上方クロスバー
14 下方クロスバー/土台バー
16 柱
18 引張アンカ
20 クロスヘッド
22 上方サドル
24 下方サドル
26 スエージ
30 一次駆動部
32 一次シリンダ
34 一次ピストン
36 付加サドル
40 二次駆動部
42 二次シリンダ
44 二次ピストン
46 二次サドル
50 工作物
60 固定手段
62 締め付けブッシュ

Claims (10)

  1. 鍛造プレス機フレーム(11)と、上方サドル(22)および下方サドル(2)と、前記鍛造プレス機フレーム(11)に対して作用する一次駆動部(30)であって、一次変形力を上方サドル(22)と下方サドル(24)の間の工作物(50)にもたらす一次駆動部と、二次変形力を工作物(50)にもたらす二次駆動部(40)と、を備える鍛造プレス機(10)において、
    前記二次駆動部(40)は、前記一次駆動部(30)による一次変形力によって工作物(50)の方向に負荷される構成群に支持されている、ことを特徴とする鍛造プレス機。
  2. 前記二次駆動部(40)は、一次駆動部(30)により駆動されるクロスヘッド(20)に、または引張アンカ(18)を介して一次駆動部(30)と交互作用するクロスバー(14)に支持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の鍛造プレス機(10)。
  3. 前記構成群を、鍛造プレス機フレーム(11)を基準にして選択的に固定するための固定手段(60)を特徴とする、請求項1または2に記載の鍛造プレス機(10)。
  4. 二次駆動部(40)により駆動される二次サドル(46)と付加サドル(36)とを特徴とし、前記二次サドル(46)と付加サドル(36)とは共に下方サドル(24)または上方サドル(22)を形成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の鍛造プレス機(10)。
  5. 上方サドル(22)と、下方サドル(30)と、変形的に作用する一次運動を上方サドル(22)と下方サドル(24)との間で駆動する一次駆動部(30)と、を有する鍛造プレス機(10)において工作物(50)を鍛造するための方法であって、
    前記工作物(50)は、一次運動により生じる変形の他に、変形的に作用し、かつ二次駆動部(40)により駆動される二次運動によっても変形される方法において、
    前記二次駆動部(40)は二次サドル(46)を駆動し、当該二次サドル(46)の二次運動のために前記二次サドル(46)は、一次運動により駆動される一次駆動部(30)の構成群には依存せずに運動される、ことを特徴とする鍛造方法。
  6. 前記二次駆動部(40)は、前記一次駆動部(30)による一次変形力によって工作物(50)の方向に負荷される構成群に支持されており、当該構成群は、変形の前に二次サドル(46)を介して、好ましくは鍛造プレス機フレーム(11)に固定され、一次運動の前に解除される、ことを特公とする請求項5に記載の鍛造方法。
  7. 前記上方サドル(22)または下方サドル(24)は、二次サドル(46)と付加サドル(36)に分割されており、二次サドル(46)の二次運動の際には二次サドル(46)だけが運動され、一次運動の際には二次サドル(46)と付加サドル(36)が共に運動される、ことを特徴とする請求項5または6に記載の鍛造方法。
  8. 二次駆動部(40)により運動される質量は、一次駆動部(30)により運動される質量よりも小さく、および/または二次駆動部(40)を介してもたらすことのできる変形力は、一次駆動部(30)を介してもたらすことのできる変形力よりも小さい、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鍛造プレス機(10)あるいは請求項5から7のいずれか一項に記載の鍛造方法。
  9. 一次駆動部(30)は鍛造駆動部として、二次駆動部(40)は鞣し加工駆動部として使用され、好ましくは鞣し加工は鍛造の後に行われる、ことを特徴とする請求項1から4および8のいずれか一項に記載の鍛造プレス機(10)あるいは請求項5から8のいずれか一項に記載の鍛造方法。
  10. 二次駆動部(40)はフリーフォーム鍛造のために、一次駆動部(30)はスエージング鍛造のために使用され、好ましくはまず工作物(50)が二次駆動部(40)を介して、工作物(50)の質量の分散のために予備鍛造され、引き続き一次駆動部(30)を介して完成鍛造される、ことを特徴とする請求項1から4、8および9のいずれか一項に記載の鍛造プレス機(10)あるいは請求項5から9のいずれか一項に記載の鍛造方法。
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